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この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

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Reincarnation stage part1

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  1. 1 : : 2017/03/19(日) 16:31:13
    これにはオリジナルキャラクターが含まれます。


    もしかしたら77期生はあまり出てこないかもしれません。


    また、私のオリロンパキャラクターの関係者が出るときもありますが、


    『こんなキャラがいるんだな』とでも思っていてください。


    キャラ崩壊注意

    本家とは違うストーリーあり。

    荒らしはお断りします。

    もう一度言いますが、オリジナルキャラクターが含まれます。

    以上のことがいいという方はよろしくお願いします。
  2. 2 : : 2017/03/19(日) 16:51:03
    ー視点 苗木誠ー

    僕の名前は苗木誠。

    希望ヶ峰学園で行われたコロシアイ学園生活の生き残りの一人だ。

    コロシアイ学園生活で、犠牲となってしまったのは、

    超高校級と呼ばれるエリートばかり。

    その中に僕は『超高校級の幸運』として、呼ばれた。

    しかし、超高校級の生徒達と共に味わったのは青春ではなく、絶望。

    僕らの中にいた『超高校級の絶望』。

    心から絶望に絶望し、自分自身も絶望していた。

    『超高校級の絶望』は倒した。

    しかし、『超高校級の絶望』を倒すために出た犠牲は大きかった。

    だからこそ、

    『超高校級の希望』と呼ばれてもあまり嬉しくはなかった。

    僕は希望ヶ峰学園から脱出した後、未来機関にその身を置いていた。

    コロシアイ学園生活で僕と共に生き残った

    『超高校級の探偵』霧切 響子さん。

    『超高校級の御曹司』十神 白夜君。

    『超高校級のスイマー』朝日奈 葵さん。

    『超高校級の文学少女』腐川 冬子さん。

    『超高校級の占い師』葉隠 康比呂君。

    の五人も未来機関に保護されていた。

    未来機関は希望の象徴。

    元超高校級の人々が所属していた。

    しかし、その未来機関でもコロシアイは起こってしまった。

    終わると思っていた絶望に困惑している僕らを笑うように『絶望』はいた。

    僕はいろんな人の力もあって生き残ることができた。

    しかし、襲撃者探しの時に見たビデオ。

    その事が気がかりだった。

    舞園さん、桑田君、不二咲君、大和田君、石丸君、山田君、セレスさん、大神さん。

    そして、仮死状態だった霧切さん。

    僕は、再会に喜べなかった。

    むしろ、自分自身を殺そうと思うまで不安定になってしまった。

    その時は逆蔵さんという人に止められたが、

    脱出してからも犠牲となった仲間のことを思っていた。


    少しでもいいから、会えないだろうか...そう思っていた。

  3. 3 : : 2017/03/19(日) 17:05:38
    ー視点 日向創ー


    港で手を振る苗木、朝日奈、葉隠を見ながらおれはずっと、思っていた。

    俺は才能があったからこそ、七海以外の犠牲者を助けることができた。

    七海と意思疏通もできるようになった。

    しかし、苗木はどうだろうか?

    苗木はただ、『絶望を打ち勝った希望』であり、

    『なんでもできる希望』ではない。

    だから、舞園達は苗木のもとには帰ってこない。

    天国で見守っているのだ。

    日向「悲しい希望だな。」

    俺はそういうしかなかった。

    狛枝「どうしたの?日向君?」

    日向「いや。なんでもない。」

    船は進んでいく。

    希望の海へと進んでいく。
  4. 4 : : 2017/03/19(日) 17:17:14
    ー視点 最原終一ー

    僕は外の世界に出てからずっと、手を見ていた。

    春川「どうしたの?最原。怪我でもした?」

    心配してくる春川さんに

    最原「ううん。大丈夫だよ。」

    と、笑顔で返した。

    僕の言葉は絶望を破った。

    僕の頭は真実に誘った。

    それでは、僕の手はなんだったんだろう?

    赤松さんの手を掴めなかった僕の手。

    誰も救えなかった僕の手。

    赤松さん...ごめんね。

    君は悪くなんてなかったのに...

    『大丈夫だよ。最原君。』

    ...赤松さん?

    頭の中に大切な人の声が聞こえる。

    『私は天海君を殺しかけた。その真実は変わらないの。』

    『言ったじゃん。外に出たら皆友達になろうって。』

    『だからさ、春川さんと夢野さんと仲良くなってよ。』

    『最原君達が幸せなら、私は幸せだから。』

    赤松さんはいないのに...

    僕よりも辛い思いをしてるのに...

    そう思うと、涙が出てくる。

    夢野「最原!?どうしたんじゃ!!痛いのか?」

    最原「ご...ごめん。何でもないよ。」

    ありがとう。赤松さん。

    僕はこの二人と仲良くするよ。
  5. 5 : : 2017/03/19(日) 17:42:05
    ー視点 苗木誠ー

    【希望委員会】という組織を立てた。

    霧切さんたちによってなぜか僕が委員長になってしまった。

    霧切さんいわく、

    霧切「貴女にしか任せられないのよ。」

    という。

    【希望委員会】は主に依頼解決をしたり、相談にのったりして、希望を与えていくのが機能らしい。

    苗木「何も僕じゃなくても...」

    霧切「なに言ってるのよ。希望を与えていく組織で『超高校級の希望』がリーダーなのは当然でしょう?」

    苗木「はぁ...」

    朝日奈「まずは決め台詞からね!!苗木!!」

    苗木「言わなきゃ駄目?霧切さん。十神君。」

    霧切「当然でしょう。」

    十神「当たり前だ。」

    苗木「うぅ。」

    苗木「ようこそ。希望委員会へ。」

    霧切「かっこいいわ。これでよろしくね。」

    苗木「恥ずかしいな...」

    こんな感じで過ごしていた。

    彼女たちと出会うまでは...
  6. 6 : : 2017/03/19(日) 18:09:58
    ー視点 日向創ー

    船が進んだ先にあったのは、一つの建物。

    そこで俺達は改めて過ごしていくのだ。

    狛枝「わぁ。すごいね。生活に必要なもの全部あるよ!」

    西園寺「私の好きなグミもあるなんて幸せすぎる!!ゲロブタが居るのが解せないけど...」

    罪木「ひぃいい!!!ご...ごめんなさぃいい!!!」

    日向「やめてやれよ。西園寺。」

    小泉「日向の言うとおりだよ。」

    西園寺「小泉おねぇ!!!一緒だね!!!」

    田中「ふふ...破壊神暗黒四天王に捧げる生け贄まであるとは...流石だ。」

    ソニア「わあ!!かわいいですね!!」

    左右田「ソニアさん!!?」

    弐大「がははっ!!!また、トレーニングができるのう!!」

    終里「そーだな!!!オッサン!!」

    花村「食材まであるね...あ。下ネタじゃないよ!!御手洗くんの歓迎会でもしない?」

    御手洗「え?いいの?」

    澪田「遠慮しなくていいっすよ!!」

    九頭龍「そうだぜ。御手洗。」

    辺古山「今日は歓迎会だな。」

    俺達はここで今までの行いをただしていく。

    ???「皆。どうかな?」

    日向「あ。ありがとう。協力してくれて。」

    ???「なぁに。組織の力を使えば容易いさ。」

    日向「本当にありがとう。」

    ???「じゃあ、失礼するよ。」

    そう言って組織の頂点にいる少年は去っていった。
  7. 7 : : 2017/03/19(日) 18:12:01
    期待(o・д・)!
  8. 8 : : 2017/03/19(日) 18:20:08
    >>7 ありがとうございます!

    ー視点 最原終一ー

    外の世界で三人で過ごしたのは廃墟だった。当然ながら、住む場所なんてなかったのだ。

    夢野「んあー!!!お腹すいたんじゃ~!!」

    春川「うるさいよ。夢野。」

    『パラリパラリ』と壁が少しずつ崩れてく。

    春川「ここも時間がないね。」

    最原「そうだね。」

    春川「行こう。町で過ごせそうな所探そう。行くよ。最原。夢野。」

    夢野「しょうがないのう...」

    僕たちは町を歩く。

    夢野「んあ?なんじゃあれ?」

    春川「は?えっと...希望委員会?」

    最原「入ってみよう。」

    僕らは扉を開いた。
  9. 9 : : 2017/03/19(日) 19:19:38
    ー視点 苗木誠ー

    来客のようだ。

    黒い服を着た少年と赤いセーラ服の少女、とんがり帽子をかぶった少女。

    どこかで見たような...

    今日は客が多い。

    苗木「ようこそ。希望委員会へ。相談ですか?」

    ???「はい。えっと、僕は最原終一と言います。こちらの二人が春川魔姫さんと夢野秘密子さんです。」

    最原と名乗った少年は話を続ける。

    最原「実は、とある事情で住む場所がなくて...住む場所さえあればいいんですが...」

    苗木「う~ん...どうしようか...とりあえず、疲れてるだろうから、椅子に座ってて、朝日奈さん。お茶をよろしく。」

    朝日奈「はーい!!!」

    朝日奈「はい。お茶だよ!!あと、栄養食ね。見た感じ痩せてるからお菓子も食べて!!」

    夢野「気が利くのじゃ。ありがとう。」

    春川「ありがと。」

    朝日奈「いえいえ!!!」

    実は希望委員会にはもう一人来客がいた。

    金髪に紫色の目の少女。

    その人は十神君と話している。

    十神「そうか...探し人か...」

    ???「見つけたら連絡してください。ありがとうございました。」

    あの少女は出ていった。

    あの少女は大丈夫そうだ。

    さきに、最原君達をどうにかした方が早そうだ。

    すると、霧切さんが最原君達に話しかける。

    霧切「最原君達。よかったらここで働かないかしら?」

    最原「ここで?」

    霧切「希望さえ与えてくれたら食事も寝る場所も出すわ。」

    葉隠「まぁ。霧切っちが言うなら賛成するべ!!」

    春川「迷惑にならなければいいけど...」

    夢野「リーダーは誰じゃ?」

    十神「そこの奴だ。」

    最原「あの...働かせてください!!」

    苗木「いいよ。よろしくね。」

    こうして、最原君、春川さん、夢野さんは働くことになったのだ。
  10. 10 : : 2017/03/19(日) 19:38:39
    ー視点 最原終一ー

    『カラン』

    苗木「ようこそ。希望委員会へ。相談ですか?」

    ???「はい。えっと、相談がありまして...」

    そう言って入ってきたのは青い髪の少女。

    黒色に白いラインが入ったパーカーをセーラー服の上に着ている少女。

    苗木「えっと...最原君、春川さん、夢野さん。よろしくね。」

    早速、頼まれた僕たちは少女の対応にはいる。

    最原「失礼だけど、名前を伺っていいかな?」

    ???「はい。笠園もあと申します。元超高校級のモデルです。」

    最原「最原終一。元超高校級の探偵だよ。」

    春川「春川魔姫。元超高校級の保育士兼暗殺者。」

    夢野「夢野秘密子じゃ。元超高校級の魔法使いじゃ!!」

    笠園「どうも...あのですね。私。人を探してるんです。」

    霧切さんが僕たちの話を聞いていた。

    そして、苗木さんになにか話していた。

    笠園「実は...」

    苗木「待って!!!」

    苗木さんが笠園さんに向かって言う。

    苗木「...まさか...」

    霧切「笠園さん。苗木誠という名前に心当たりはある?」

    笠園「知ってます。私の...生まれる前に会ってます。」

    笠園「実は私...」

    笠園さんは真剣な表情で言う。

    笠園「転生してるんです。」
  11. 11 : : 2017/03/19(日) 19:52:52
    ー視点 苗木誠ー

    苗木「なるほどね。転生前の人の記憶があって僕に会いに来たんだね。」

    笠園「はい。苗木君。転生前の人はそう呼んでました。」

    霧切「転生...死んだ人間が体を手にいれること...知ってたけれど、まさか居るとはね...」

    僕も信じがたい...

    しかし、笠園さんの証言によると...

    苗木「君の...転生前の人の名前を聞いていいかな?」

    笠園「え?」

    苗木「お願い...」
























































    笠園「超高校級のアイドル、舞園さやかです。」
  12. 12 : : 2017/03/20(月) 15:35:29
    ー視点 最原終一ー

    笠園さんはどうやら『舞園さやか』という人が転生した姿らしい。

    そしてその『舞園さやか』は苗木さんの知り合いだという。

    苗木「舞園...さん?」

    腐川「ま...舞園の転生した後があんたなの...」

    霧切「詳しく聞かせてくれる?」

    笠園さんは語った。

    自分が目を覚ます前に歌声が聞こえたこと...

    そして、『舞園さやか』がとある人物に殺され、『苗木君...』と言って息を引き取ったこと...

    すべてを語った。

    笠園「...苗木さん達はコロシアイに巻き込まれたんですよね?」

    十神「まぁな。」

    笠園「犠牲となった皆さんの中に...私のように転生している人がいるんじゃないんですか?」

    朝日奈「え?」

    葉隠「転生とか信じないべ!!」

    霧切「けど、実際に笠園さんはいるのよ。」

    葉隠「そ...それは...」

    苗木「とりあえず、どうしたい?笠園さん。」

    笠園「街とか歩けば思い出すんじゃないかな...って...」

    苗木「じゃ。行こっか。笠園さん。最原君達。よろしくね。」

    僕に一言言い、苗木さんと笠園さんは外に出た。
  13. 13 : : 2017/03/20(月) 17:34:54
    ー視点 苗木誠ー

    町には多くの人がいた。

    笠園さん...姿は変わってしまったが、確かに舞園さんなんだ...

    笠園「どうしましたか?苗木さん。」

    苗木「僕のことは、苗木君って呼んでくれない?」

    つい、口に出てしまった。

    笠園「...舞園さんが呼んでましたか?」

    苗木「あ。いや...別に...気にしないで...」

    笠園「...」

    笠園・舞園『苗木君!』

    笠園さんの声と重なって舞園さんの声が聞こえた。

    苗木「え?」

    笠園「どうしましたか?」

    苗木「...いや...なんでもないよ...」

    笠園「え?何で泣いてるんですか!!?」

    苗木「...な...何でもないって...うぅ...」

    涙が止まらない。

    笠園さんが心配してくる。

    よかった。

    やっと。会えた...

    舞園さん。

    苗木「...駄目だね...ごめんね?笠園さん。」

    笠園「いえ..大丈夫です。」

    苗木「...あ。あれって...」

    笠園「?知り合いですか?」

    あの高めの身長は...

    苗木「日向君?」

    日向「あ。苗木か?」
  14. 14 : : 2017/03/20(月) 18:05:26
    ー視点 日向創ー

    町中で苗木と少女に出会った。

    日向「苗木...そっちは...」

    少女は初対面の俺に怯えることなく見つめていた。

    笠園「はい。笠園もあと申します。」

    苗木「...えっと...日向君。僕もコロシアイに巻き込まれて同じ中学だった人を亡くしたのはしってるよね?」

    舞園さやか。

    『超高校級のアイドル』であり、コロシアイ学園生活の最初の犠牲者。

    同じ状況に巻き込まれた男子生徒を殺害しようとし、返り討ちにあって死んでしまった少女。

    苗木「...日向君は信じてもらえないかもしれないけれど...笠園さんは舞園さんが転生した姿なんだ。」

    日向「...」

    そうか...どうりで苗木が笠園を連れて外に出ているのか...

    日向「信じるよ。それに、さっき、笠園と同じ状況に置かれた人を見つけたんだ。」

    たしか...こいつも苗木の知り合いの転生した姿だったはず...

    日向「そいつがいるところまで案内するよ。付いてこいよ。苗木。笠園。」
  15. 15 : : 2017/03/20(月) 18:19:38
    ー視点 最原終一ー

    十神「あぁ...貴様に会わせたいやつがいる。」

    十神さんが誰かと連絡をしている。

    春川「ねぇ...あのさ...コロシアイの中で...大切な人っていた?」

    春川さんが急に話しかけてきた。

    最原「どうしたの?春川さん。」

    春川「さっき、笠園って言う人来たじゃん。舞園さやかと言う人について調べてみたんだけど...」

    春川「どうやら、ここの委員長の大切な人だったらしくて、その人が転生してるってことは...」

    春川「私たちの...大切な人も...」

    春川さんの言葉は途切れた。

    多分、夢野さんも同じ事を考えてるのだろう。

    春川さんと夢野さんはコロシアイで大切な友達を亡くした。

    僕らは大切な人を奪われた身だ。

    朝日奈「なんの話してたの?」

    朝日奈さんが話しかけてきた。

    夢野さんが朝日奈さんに話し掛けた。

    夢野「なぁ。お主にもコロシアイで失った大切な友はおらんのか?」

    朝日奈さんの表情は一瞬、驚いて、優しく笑った表情になった。

    朝日奈「うん。いたよ。優しくて、強くて、かわいい女の子だった。」

    夢野「...そうか...」

    夢野「転生はしておるか?」

    朝日奈「分かんない。でも、会いたいなぁ...えへへ...」

    朝日奈さんは笑っていた。

    しかし、目には涙を浮かべていた。

    十神「貴様ら。客が来る。準備をしろ。」

    十神「この前来た女だ。奴が来る。」

    僕はお茶をいれた。
  16. 16 : : 2017/03/20(月) 18:36:51
    ー視点 苗木誠ー

    町にいたのはチャラめの青年だった。

    ネックレスやイヤリング、ブレスレットをごてごてとつけている。

    どうやら、ロックミュージシャンらしい。

    ???「...てめぇ、誰だよ?」

    日向「あぁ。苗木達の紹介まだだったな。」

    苗木「あ。苗木誠です。」

    笠園「笠園もあです。」

    ???「!!!笠園もあってモデルの!!!?俺めっちゃファンなんだけど!!!」

    ???「あと、苗木ってどっかで聞いたことあるようなないような...」

    どうやら、笠園さんのファンらしい。

    モデルにファンがあるのかは気にしない方が良さそうだ。

    日向「苗木。ちょっと、こいつと話そうぜ。」

    ???「はあ?なんでだよ!!!嫌に決まってんだろ!!バーカバーカ!!!」

    笠園「来てくれないんですか?」

    ???「いきましょう!!!じゃあ行こうぜー!!」

    マイペースだな...
  17. 17 : : 2017/03/20(月) 19:23:38
    ー視点 日向創ー

    苗木について来たがまさか...

    苗木「あ、えっと...リラックスしていいよ?」

    日向「おい!!聞いてないぞ...いつのまに...」

    霧切「久しぶりですね。日向先輩。」

    日向「霧切...どういうことだ?」

    霧切「希望を広げるだけですよ。」

    苗木はあっという間に成長したな...

    先輩として俺も頑張らないと...

    ???「あー...えっと...ひと多くない?」

    苗木「しょうがないから、我慢してくれるかな?」

    腐川「白夜様!!!連絡した女が来ましたっ!!!」

    十神「ふん。よく来たな...」

    ???「あなたが呼んだんですよね!?」

    ???「はぁ。会わせたい人って誰ですか?」

    十神「...最原。相手をしてやれ。」

    最原「はい?」

    騒がしい希望委員会だな...

    そう思い、笑った。
  18. 18 : : 2017/03/21(火) 17:50:24
    ー視点 最原終一ー

    ???「あの...君かな?最原終一君って...」

    不安げに少女が語りかける。

    僕は急に言われて混乱してしまった。

    すると、

    春川「あんたさ...」

    春川さんが入ってきた。

    春川「最原に用があるかはしらないけどさ、あんたから名乗らないのは失礼じゃないの?」

    ???「...え?」

    春川「名乗ったらどうなの?怪しいし、殺ろうと思えば殺れるよ?私。」

    夢野「んあ...お主怪しいのぉ...」

    ???「わ...私は...」

    春川「早く名乗れってんだよ!!!」

    春川さんが叫ぶ。

    腹が立っていたようだ。

    しかし、少女は怯むことなく、

    ???「君が怖くて話せないの!!静かにひとの話を聞いて!!!私を信じてよ!!!」

    少女の一言でコロシアイの中でみんなを引っ張っていたピアニストの少女を思い出した。

    最原「赤松さん?」

    ???「え?」

    最原「君...赤松さんなの?」

    ???「....」















































    ???「私は赤羽遥。『元超高校級の学級委員』。実は前世は『超高校級のピアニスト』の赤松楓。君が最原君?」

    僕は一瞬、状況を理解することができなかった。

    しかし、姿は違えど、赤松さんに会えた。

    そのことが嬉しくて堪らなかった。
  19. 19 : : 2017/03/22(水) 18:04:24
    ー視点 苗木誠ー

    ???「おめぇ、身長低くね?」

    初対面だからって、言い過ぎじゃないか...

    これでものびた方なんだよ...

    苗木「えっと...君も...転生してるの?」

    ???「一応な!!まぁ。転生したのはいい気分じゃねぇけど...」

    青年は口を尖らせる。

    自分が転生してるのはいい気分ではない。

    それは笠園さんに出会ってからわかったことだ。

    前世の自分は殺害されて死んだ。

    そのせいか、寝ているときに舞園さんに夢や、腹を刺される記憶が思い出され、いい気分ではない。

    笠園さんも言っていた。

    ???「全身に痛みを感じる記憶があるし...マジ最悪なんですけど...」

    ???「なぁ!!苗木だっけ?ここで働かせてくれよ!!!ここの方が安心な気がするし!」

    ???「おめぇと居れば最強っしょ!!!」

    まさか...この人も...

    苗木「あのさ...名前と...転生前の姿の名前...聞いてもいいかな?」

    ???「...はぁ?何でだよ?」

    苗木「ボクの記憶が正しければ...君は...希望ヶ峰学園の生徒だった人が転生した姿...じゃないかな?」

    ???「あ~あ...おめぇ苗木か...悪かったな...謝らせてくれよ。」
































































    ???「甲見怜二(コウミ レイジ)。『元超高校級のミュージシャン』だぜ!!前世は『超高校級の野球選手』桑田怜恩だ!!!」
  20. 20 : : 2017/04/12(水) 22:01:30
    桑田は元ミュージシャンか…
  21. 21 : : 2017/04/13(木) 18:53:09
    ー視点 最原終一ー


    最原「赤松さん?」

    赤羽「ごめんね。転生しちゃって。けれど、記憶はあるから安心して。」

    赤羽「...?最原君!!?」


    赤松さんに会えたような会えなかったような...

    よくわからなかったけれど、

    赤羽さんからは確かに赤松さんを感じた。

    そして、涙が出てしまった。

    赤羽さんは自分と同じような状況におかれた人物を探していたらしく、

    僕も春川さんや夢野さんの許可を得て、協力することにした。


    春川「まさか、こうなるとはね...」

    夢野「よかったのう!!最原!!」


    春川さんと夢野さんも混乱していたが、赤羽さんを受け入れてくれた。


    赤羽「協力ありがとうね。よろしくね。」


    コロシアイに巻き込まれて死んでしまって転生した人。

    決して、全員が悪くないとは限らない。

    人を殺してしまった人ももしかしたら転生しているかもしれないからだ。

    そう思うと...どうすればいいんだろうか...と悩んでいると、


    日向「最原。俺も手伝うよ。体力がある男子も必要だろ?」


    と、日向さんが話しかけてくれた。


    最原「日向さん。僕は今、悩んでるんです。」

    日向「...どうした?話してみろよ。」

    最原「僕たちもコロシアイで巻き込まれ、大切な人を失いました。」

    最原「けれど、ただ失ったんじゃないんです。殺された。罪を擦り付けられた。殺した。黒幕だった。そんな仲間を失ったんです。」

    最原「僕は...黒幕だった仲間に会ったところで僕は許せるでしょうか?」


    白銀つむぎ。

    超高校級のコスプレイヤー。

    そして、僕たちを巻き込んだコロシアイの首謀者。

    彼女がもし転生してその人物にあったとき...

    ぼくはどうすればいいんだろうか。


    日向「大丈夫だろ。」


    日向さんはそう答え、話を続ける。


    日向「最原は、その黒幕のことを『仲間』って呼んでたんだ。だから、大丈夫だ。会ったって、お前が復讐しようなんて思わない。」

    日向「思ったら俺が目を覚ましてやる。だから、安心しろ。」


    心強かった。

    そして、春川さん、夢野さん、日向さん、赤羽さん、僕でコロシアイのせいで転生した人を探しに行った。
  22. 22 : : 2017/05/14(日) 15:58:17

    ー視点 苗木誠ー

    どうしよう...

    甲見君は...桑田君。

    話しづらいなぁ...

    だって、桑田君は僕らの目の前で...

    でも...等の本人は...


    甲見「モデルと会えるなんて最高♪」

    笠園「こちらこそ、ミュージシャンと会えるなんて嬉しい限りですよ。」


    特に気にしてるわけでもなさそうだな...

    そういうところはやはり...桑田君に似ているんだろうなぁ...


    甲見「あぁん?何見てるんだよ。人間観察が趣味なのかよ?」

    笠園「悪気はないと思いますよ?」

    苗木「あぁ!!ごめん...」

    霧切「それにしても...ここまで来たら...信じずにはいられなくなったわね。」

    十神「ふん。俺はまだ信じてはいないな。」

    腐川「そ...そそ...そうよ!!!非現実的じゃない!!!」

    霧切「まぁ、私たちが経験したのも非現実的だけどね。」

    葉隠「もう転生者は出てこないべ!!!俺の占いがそういってるべ!!」

    朝日奈「じゃあ、またでるってこと?」

    葉隠「ちょっ!!!朝日奈っち話聞いてたべ!!?」

    朝日奈「聞いてたよ!!だからいってるの!」

    霧切「まぁ、万が一の時は...最終手段があるし、大丈夫よ。私の知り合いに巨大組織に所属している人がいるの。」

    苗木「じゃあ、その人に任せればいいんだね...でもその組織って...まさか...」

    組織っていっても僕が知ってるのは十神財閥、暮威慈畏大亜紋土、希望ヶ峰学園生徒会、学園評議会、九頭龍組、ノヴォセリック王国、絶望の残党、未来機関などだ。

    世界は広いし、他にもあるかもしれないけれど、とりあえず、霧切さんの知り合いならば、信用できる。

    霧切「えぇ。結構いい人よ。性格には少し問題があるけれど...」

    霧切「少し頼みにいきましょうか。苗木君、朝日奈さん。付いてきてくれる?」

    朝日奈「はーい。行こっか!!響子ちゃん!!」

    苗木「うん。いいよ。霧切さん。」

    葉隠「俺は留守番かー!!十神っちと腐川っちと!!!?」

    腐川「何よ!!不満でもあるわけ!!!?」

    十神「うるさい。黙っていろ。俗物が。」

    腐川「はいぃ!!!」

    霧切「無視していきましょう。」

    笠園「いってらっしゃい!!」

    甲見「おー。いってらー!!!」

    留守番を頼みつつ、霧切さんの言う信頼できる組織に向かうことにした。
  23. 23 : : 2017/05/14(日) 16:24:49

    ー視点 最原終ーー

    赤羽「!!」

    町中で流れる音を聞くたびに赤羽さんの肩が軽く震える。

    話しかけない方がいいのかなと考えていると春川さんが話しかけた。

    春川「あんた、どうしたの?さっきから体震えてるよ。」

    赤羽「あ、ごめん。その...あのときのトラウマで...」

    あのときというのは処刑のときだろう。

    赤松さんは巨大なピアノで潰されてしまった。

    何の罪もないのに...

    春川「ふぅん。でももうあんたは赤松じゃないし、気にする必要はないんじゃないの?」

    夢野「そうじゃ。そんなことを気にしていては生きていけないぞ?」

    赤羽「うん...ありがとう...」

    春川「気にしなくていいよ。そうでしょ?最原。」

    最原「うん。大丈夫。今度こそ守って見せるから。」

    この言葉は赤羽さんに送ると同時に弱い自分にも送っていた。

    もう逃げるな。もう間違うな。

    もうこの手を放すな。

    もう...苦しませるな。

    気がつくと赤羽さんは泣いていた。

    最原「赤羽さん!!?どこか痛いの!?休憩する?」

    赤羽「うぅん。ごめん。安心しちゃって...ありがとう....ありがとう!!!」

    最原「...」

    赤羽さんは歩きながら僕の手を握っていた。

    そして、何度もこれ以上、無いまでにありがとうといっていた。


    日向さんが赤羽さんに微笑んでハンカチを渡した。

    日向「泣くなよ。もう不安じゃないだろ?」

    赤羽「はい...うぅ...」

    日向「...最原。女は泣かせるものじゃないぞ?」

    最原「えぇ!!?」

    春川「...そうだよ。最原。」

    夢野「んあー。これは欲が強いのう...魔法で成敗してくれるわ!!」

    最原「みんなまで..!!?」

    赤羽「...ふふっ...」

    すると、さっきまで泣いていたことが嘘のように赤羽さんは笑っていた。

    赤羽「みんな...もう...やめて...ふふっ!!」

    笑いながらも楽しそうだ。

    日向「冗談で笑うなんて...沸点低いなぁ...赤羽は。」

    赤羽「ヤバイ...もう...ふふ...止まらないよお...助けて。最原君!!」

    笑いが止まらなくなってる。

    出会ったときから...赤松さんの笑顔は...大好きだ。

  24. 24 : : 2017/05/14(日) 17:42:47

    ー視点 苗木誠ー

    バスに揺られ、バス停『雪光』で降りてから徒歩10分。

    霧切さんの言う組織についた。

    その組織は一言で言うと大きかった。

    恐らく僕らが閉じ込められた未来機関の建物よりも二倍はあるだろう。

    そして門は高い。おそらく5mはあるだろう。

    見上げるだけで首が疲れてしまいそうだ。

    門を潜り向けた先には車庫があった。

    有名人が乗るようなリムジンがあった。

    ドラマでなら見たことはあるが、初めてみた。

    また、ほかには戦車や小型飛行機があった。

    一体、どんな組織なのだろうか。

    朝日奈「ずいぶんと立派なところだね。なんか物騒だなぁ...」

    苗木「なんか希望ヶ峰学園よりも酷くないか?」

    霧切「えぇ。けれど、悪くはないわよ。絶望の残党との戦いを裏でサポートしてたらしいわ。」

    霧切「まぁ、詳しくは私の知り合いに聞きましょう。きっと協力してくれるわ。」

    庭らしい場所に出た。

    しかし、ここは戦車とか小型飛行機とは違い、華やかだ。

    植物が多く、花が育っている。

    また、畑もあるようだ。

    けれど、やはり...目立ってしまうのは建物だ。

    壮大に広い10階建ての建物が僕らの前に現れた。

    霧切さんが遠慮なくインターホンを押す。

    すると、機械音が流れた。

    『どちら様でしょうか?』

    霧切さんは冷静に

    霧切「霧切響子。」

    と名乗る。

    すると、しばらくたった後、

    『霧切響子様ですね。他のお客様もお入りください。』

    そう言って扉が開いた。

    霧切さんも朝日奈さんも僕も開けてはいない。

    すごいなぁと思い、霧切さんの後に続いた。


    中は石やレンガなどが使われた建物だった。

    ズラリと並んだ従者に案内をする将軍のような顔の固い男。

    大股で廊下を進んでいく。

    しかし、その男の足が止まった。

    どうやら面会室らしい。

    男「こちらにいらっしゃいます。しかし、首領はいませんので、代理と面会です。ご了承下さい。」

    そう丁寧に言うと、扉を開けた。


    面会室の中には椅子に座った男性がいた。

    紫色の髪に笑っている。おそらく、僕らより年上だろう。

    ???「ようこそ。スノーライトへ。」

    苗木「スノーライト?」

    ???「おや。お存じありませんか?まぁ、簡単に説明すると軍隊の集まりの組織です。」

    ???「警察などが手をつけられない軍事を我々が依頼解決と言う形でやらせていただいております。」

    朝日奈「物騒だね...」

    ???「よく言われます。」

    少年は軽く笑った。

    霧切「...首領はいないと聞きましたが、貴方は一体何者ですか?」

    ???「首領...あぁ、義姉の事ですね。今、行方不明なのです。まぁ、あの人の事ですし大丈夫でしょう。」

    ???「そういえば、貴女方とははじめて会いますね。」

    ???「簑影霜也(ミノカゲ シモヤ)と申します。何卒、よろしくお願いいたします。霧切響子さん。」

    霧切「あの雪音さんに義弟が居たんですか...」

    霜也「まぁ、そういうことになりますね。」

    話についていけない。

    霧切さんの知り合いはこの人ではないと言うことか...

    苗木「あ...あの...霧切さん...霧切さんの知り合いってこの人じゃないの?」

    霧切「違うわ。私の知り合いは『元超高校級の勇気』簑影雪音よ。」

    霧切「この人はその義弟、『元超高校級の元帥』簑影霜也さん。」

    苗木「え..ということは...」

    霧切「そう。霜也さんは私たちの先輩よ。」

    霧切「そして『スノーライト』という組織は...未来機関が活動していた裏でサポートしてた軍事組織よ。」

  25. 25 : : 2017/05/14(日) 18:16:09

    ー視点 最原終ーー

    夢野「んあー!!疲れたのじゃー!!」

    町中で探しているうちに夢野さんが悲鳴をあげる。

    無理もない。10分間立ちっぱなしだったからだ。

    日向「夢野。肩車してやろうか?」

    夢野「んあ?助かるのぉ~そうじゃ。お主弟子にならんか?」

    日向「いや。断っとく。いずれ、お前の大事なやつにもきっと会えるだろうからな。」

    夢野「あえるといいんじゃがな...転子に...」

    春川「会いたいって思って簡単に会えるものじゃないよ。」

    赤羽「そう...だよね...」

    最原「でも信じようよ。きっと、会えるよ。」

    そう話をしていると...

    『きゃー!!!』

    『誰かー!!』

    という声が聞こえた。

    春川「敵か?」

    日向「そんな物騒な。」

    最原「とにかくいってみよう。助けを必要とするとか...結構まずいよ。」

    声のした方へ向かうと...


    ???「うぅ...」

    僕と同じ年か上ぐらいの人が倒れていた。
  26. 26 : : 2017/05/14(日) 19:54:42

    ー視点 苗木誠ー

    霜也「なるほど...コロシアイによる転生者...ですか...」

    霧切「信じてもらえますか?」

    霜也「当然です。霧切さんが嘘をつくわけがありません。それに義姉も巻き込まれたのですから。」

    苗木「え?」

    霜也「まぁ、本人がいないので話すことはできませんが...」

    朝日奈「あのさ...協力してくれる?」

    霜也「いいでしょう。土地や資金などは腐るほどございます。」

    霜也「それに苗木誠さん。あなたには救われましたから。代理からですが、そのお礼です。」

    苗木「え?」

    本日二回目のえ?だ。

    霜也さんはよく分からない。

    霜也「まぁ、未来機関の皆さんが来てくれるなんて思ってませんでしたから、お茶とお茶菓子程度しか出せませんが...皆さん、食物アレルギーはございませんか?」

    霧切「ないです。」

    朝日奈「ないよ。」

    苗木「ないです。」

    霜也「そうですか。羨ましいです。それではアールグレイを出しましょう。お茶菓子は僕が焼いたクッキーです。味は保証いたしましょう。」

    霜也さんについては気になる。

    そう思いながら紅茶を飲み、クッキーを一口食べた。

    霧切「随分と美味しいです。」

    霜也「ありがとうございます。雪音が料理嫌いなので料理には自信があるのですよ。」

    苗木「料理人やパティシエにはならないんですか?」

    朝日奈「頑張れば店は出せるよ!!ドーナツって焼ける?」

    霜也「店ですか...考えたことがありませんでした。ドーナツは一応焼けますよ。今から作りましょうか?」

    霧切「いえ。大丈夫です。」

    霜也「とりあえず、申請を出したいので数日間貴女方の拠点をお邪魔します。」

    霜也「条件を全てクリアした場合、申請を送ります。ちなみにその間のスノーライトの権力は僕の妹にございます故、ご安心を。」

    霜也「僕のみに危険があった場合、この連絡先を。妹は露子(ツユコ)です。」

    苗木「そう...なんですか...」

    霜也「じゃあ、貴女方の拠点まで案内してください。露子。任せるぞ。」

    露子「わかったよ~シーくん。」

    霜也「シーくんじゃないだろ。霜也兄さんと呼ぶんだ。」

    露子「いいじゃん。シーくんいってらっしゃい。あ。まこくん。」

    苗木「まこくん...」

    露子「シーくんのこと、よろしくね♪」

    霜也「いきましょうか。苗木さん。」

    露子さんの言葉を無視するかのように霜也さんはスノーライトの拠点を出ていった。

    僕は霜也さんや霧切さんに着いていった。


  27. 27 : : 2017/06/21(水) 19:25:59

    ー視点 最原終一ー

    その青年は空腹で倒れてしまったらしい。

    外傷はなかった。

    春川さんが青年を運び、希望委員会に避難させ、当分眠らせることにした。

    朝日奈さんがいたお陰で、命に別状はなかった。

    目が覚めたのは1時間たった頃だった。

    ???「...」

    朝日奈「あ!気づいたよ!」

    春川「本当ですね。最原!起きたよ。」

    ???「あれ...俺...倒れちゃって...ここは...」

    最原「落ち着いて聞いてくれるかな?君は街中で倒れていたんだ。相当、無理をしたようだね。」

    ???「でも、無理しないと...俺は...何も思い出せないんだままなんですよ。」

    最原「どうしたの?」

    ???「謝らなきゃいけないんです。」

    最原「?誰に謝りたいの?」

    ???「...」

    最原「わかった。君のことはあまり追求しないよ。」

    赤羽「目覚めたかな?」

    ???「あ...赤羽さん?」

    赤羽「!?神原くん!?」

    夢野「んあ?知り合いかのぉ?」

    赤羽「神原くん...また無理してたの?」

    最原「えっと、名前を聞いていいかな?」


    神原「神原天馬です。元超高校級のアルピニストです。」
  28. 28 : : 2017/06/21(水) 19:38:29
    天海かな・・・
  29. 29 : : 2017/06/21(水) 19:59:07

    ー視点 最原終一ー

    神原天馬...たしか多くの山を仲間を誰一人脱落させることなく、登頂した天才アルピニストだったっけ。

    神原君と赤羽さんは同級生だったらしい。

    赤羽「神原くん...相変わらずだね...」

    神原「無理してるわりには思い出せないんだけどね。」

    赤羽「神原くん...もういいんじゃない?なんか謝らないといけない気がするって言って必死に思い出そうとしてたときは驚いたよ...」

    神原「でも、さっき路上パフォーマンスしてた人が理解できるっていってる人いたよ?」

    赤羽「そういう問題じゃ...って路上パフォーマンス!?」

    神原「女の人で、君と同じだって言ってたからなんだろうと思って話聞いたらさ...前世は希望ヶ峰学園の生徒って言ったんだから吃驚したよ。」

    赤羽「名前は!?」

    神原「あ。ごめん。そこまでは...」

    赤羽「もうっ!!」

    神原「あははっ...」

    最原「あ...あのぉ...」

    神原「あ。迷惑かけて申し訳ないです。」

    春川「いや。敬語じゃなくていいから。窮屈で嫌いなんだよね。」

    神原「あ...じゃあ、あの...名前聞いてもいい...かな?」

    最原「最原終一だよ。」

    春川「春川魔姫。」

    夢野「夢野秘密子じゃー。」

    神原「あの、今...連絡しようか?その人に。」

    赤羽「できるの!?」

    神原「うん。連絡先交換したから...」

    赤羽「はやくいってよ!」

    本当仲いいなぁ...

    思い出すなぁ...

    夢野さんと仲がよかった茶柱さんを。

    男性が嫌いな変わった人だったけれど、優しい人だった。

    けれど、そんな彼女も...もう...

    夢野「無駄なことを考えておるのか?最原。」

    最原「!?」

    夢野「ふん。うちは心も読めるのだぞ。」

    夢野「考えんくてよい。うちはあいつを信じておる。いつかあいつが転生して会えると信じておる。」

    最原「夢野さん...」

    そうだよね...きっと、会えるはずだよね...

    『ガチャッ』

    苗木さん達が帰って来た。

    男の人をつれて。

    もしかして、僕たちを保護しに来た?

    春川さんは警戒している。

    赤羽さんは戸惑っているが、神原君はただ、その男の人を見ている。

    その男の人は僕らの方を見て。

    ???「申し訳ないですね。」

    そう言って微笑んだ。
  30. 30 : : 2017/06/21(水) 21:06:01
    キーボか・・・
    転生して性別が逆になってたら転子かもしれない
  31. 31 : : 2017/06/21(水) 22:49:11
    期待です
  32. 32 : : 2017/06/21(水) 22:49:45
    宗方視点期待っす
  33. 33 : : 2017/06/22(木) 16:28:11

    >>30 キーボって転生してもロボットだったらどうします?
    >>31 ありがとうございます!
    >>32 いずれ出るでしょう。未来機関の関係組織がいますから!

    ー視点 苗木誠ー

    帰ってきたとき、最原君達がいた。

    丁度よかった。

    甲見「え?何?どういう状況だよ...」

    笠園「え?どういうことですか?」

    霜也「えっと...あなた方は?」

    最原「...」

    霜也「まぁ、存じておりますよ。才囚学園でのコロシアイの生存者、ですよね?」

    春川「私たちはあんたを知らない。」

    夢野「そうじゃ!なんじゃ?お主もうちの魔法を隠すやつか?」

    霜也「魔法?あなたは確か、超高校級のマジシャンでは?」

    夢野「んあー!!ハルマキ!そいつ殺してよいぞ!」

    最原「待って!春川さん!」

    春川「怪しいやつは...消す!!」

    混乱していたのか春川さんの目が赤く光った。

    そして、霜也さんの首目掛けてナイフを振りかざした。

    僕は咄嗟に目を閉じた。




    次に目を開けたとき...春川さんは倒れこんでいた。

    最原君達も驚いている。

    霜也さんは!?と、霜也さんを探したとき、すぐ傍に左手の手のひらを血に染めた霜也さんがいた。

    霜也「急に襲われると、血が騒いで加減ができないので、実力行使はやめましょう。話し合いで解決しましょう。超高校級の暗殺者、春川魔姫さん。」

    春川「ちっ...」

    春川さんは舌打ちをした。けれど、霜也さんはそんなこと気にしていないらしい。

    霜也「折角、生き残ったのに。転生してまた、大事な人と会えるかもしれないのに...」

    霜也「死ぬなんてこと、したくないでしょう?この世界には学級裁判なんてないんですよ。」

    ...!?

    なんで霜也さんは学級裁判を知ってるのだろう?

    霜也さんは一体...何者なんだろう...

    春川「...私が失敗するなんて...」

    霜也「百田ぐらいしかなかった。そう言いたいんですか?」

    春川「!?」

    霜也「その百田さんも死亡しましたから結局、どういう人なのかはよくわかりませんでしたが。」

    霧切「霜也さん、そういう人間を弄るのはやめてください。」

    霜也「すみません。どういう人なのか知りたかっただけなんですよ。」

    霜也さんはそう言って微笑み、春川さんに手を差し伸べる。

    春川さんは「信用できない」と言う代わりに手を跳ね返し、自力で立った。

    霜也さんは「嫌われてしまいました...」と苦笑いをした。

    霜也「そして、本題なのですが...」

    霜也「僕らの組織のメンバーがあなた達と行動したいと言うので、つれて来たのです。ネムさん、どうぞ。」

    ???「あ...霜也君...やっぱり、僕...」

    ネムと呼ばれた青年は霜也さんの後ろで目立つのを躊躇っている。

    霜也「おや?貴方が来たいと言ったのにそれはないでしょう?不安かもしれませんが、最原さんもいますから。」

    ???「で...でも...僕はみんなを...」

    霜也「謝りたいんじゃなかったんですか?大丈夫ですよ。苗木さんに許可をとり、数日間僕もいますから。」

    ???「じゃあ、僕は?」

    霜也「時々、帰ってきてください。首領...義姉もまだ、見つかりませんから探しに僕も来たのですよ。」

    ???「えぇ...」

    霜也「じゃあ、改めて、お世話になります。」

    ???「よ...よろしくお願いします...」

    僕らの希望委員会に来客が来た。
  34. 34 : : 2017/06/23(金) 21:13:09
    期待です
  35. 35 : : 2017/06/24(土) 10:41:47
    >>34 ありがとうございます。

    ー視点 最原終一ー

    とりあえず、状況をまとめてみよう。

    僕はそう思い、転生者の人に集まってもらった。

    僕は委員会の建物内にあったメモ帳を使い、まとめていく。

    ???「あの…」

    まとめていると、おびえ気味のネム君が話しかけてきた。

    最原「あぁ、フルネーム教えてくれる?僕は最原終一。」

    津代垣「津代垣ネムです。よろしくお願いします。」

    最原「ネム君ってよんでいいかな?」

    津代垣「じゃあ、終一君って呼びますね。」

    最原「津代垣君は、転生者なの?」

    津代垣「はい。」

    転生者はどこかが痛むものだ。

    神原君も片頭痛っぽいのがするらしい。

    最原「津代垣君、正直に答えてね。どこか痛む?」

    津代垣「そうですねぇ…」

    と、一言置いた後で、

    津代垣「全身が…痛みます。」

    と、答えた。

    全身の傷を負ったのは…

    赤松さんや東条さん、王馬君とか…

    僕はこの時点で気づいてもよかったのだろうか。

    津代垣君と会ったとき、転生者の苦しみを目の当たりにすることを。
  36. 36 : : 2017/06/24(土) 11:06:56
    白銀かな・・・
  37. 37 : : 2017/07/19(水) 20:34:21
    更新まだかな
  38. 38 : : 2017/07/21(金) 15:34:41

    ー視点 苗木誠ー

    霜也「うむ...大丈夫ですね。問題はないでしょう。職員の管理も完璧ですし、それでは正式に書類を送らせていただきます。」

    霜也さんは資料を整理し、頷いた。

    霜也「ネム君は置いておきます。それなりに戦力になるでしょう。」

    津代垣「えぇ!?」

    霜也「ところで...苗木さんに、いえ。元希望ヶ峰学園78期生、生き残りの皆さんに知らせたいことがあります。」

    十神「なんだ?」

    腐川「無駄な話だったら...承知しないわよ!」

    霜也さんは優しい人だ。

    だからいつもなら、「違いますよ」と笑って言うはずだったが、霜也さんの表情をみて、真剣であることがわかった。

    霜也「5年の事件を知っていますか?」

    霧切「それって...転生者狩りのことかしら?」

    霜也「はい。そうです。そして、それがまた、行われようとしています。」

    葉隠「待ってくれって!?『ヘンタイシャガリ』って何だべ!?」

    朝日奈「『転生者狩り』ね...でも、私も知らない...」

    転生者狩り...名前からして...

    霜也「名前の通り、転生者を消滅させるために行われた虐殺です。この資料を見てください。」

    そう言って霜也さんが開いた資料は驚きの資料だった。
  39. 39 : : 2017/07/21(金) 15:47:08

    ー視点 最原終一ー

    津代垣「あの...最原君って探偵なんですよね...?」

    ネム君は唐突に聞いてきた。

    最原「うん...そうだけど...」

    津代垣「じゃあ、『犯人はお前だ!』的なこともするんですか!?」

    最原「そこまでは...しないんじゃないかな...?」

    津代垣「そう...ですかぁ...僕、ああいうのに憧れてるんですよねぇ。」

    津代垣「あと、アニメのせりふは真似したくなっちゃいます!」

    津代垣「僕、実は元超高校級のユーチューバーなんです!」

    最原「ユーチューバー?」

    津代垣「知らないんですか?某ユーチューブに動画を出している人の事ですよ!」

    最原「そう...なんだ...」

    津代垣「あ!ごめんなさい!好きなことになるとつい夢中になっちゃって..」

    最原「夢中な人は嫌いじゃないよ。」

    津代垣「ほ...よかったです...」

    ユーチューブか...

    今度、見てみようかなぁ...
  40. 40 : : 2017/08/08(火) 22:10:22

    ー視点 苗木誠ー

    【転生者狩り】

    それは転生した者たちが記憶だけでなく力も受け継いでいるという誰かからの信用ならぬ噂が広まり、一般人が転生者を狙って多くの殺人事件が立て続けに起きた最も無慈悲で残酷な事件となった。
    この事件により死んだ被害者1291人の約8割は転生者である。
    残りの約2割は一般人であることから無抵抗な虐殺とまではいかないもののその事件の生き残りの転生者は希望更生委員会により保護された。

    苗木「…」

    朝日奈「…」

    葉隠「…」

    十神「…」

    腐川「…」

    霧切「…」

    霜也「皆さんは初めて聞きますか?転生者狩り…そして…」

    霜也「希望更生委員会の名を」

    霧切「初めて…聞くわね。」

    霜也「そうですか…今現在、委員長が変わってますからね。」

    霜也「そこは転生者を保護して希望へと変える活動をしてるんですよ。」

    霜也「そこで提案です。希望更生委員会と苗木さんたち、そして僕らスノーライト、手を組みませんか?」

    手を組む?

    霜也「簡単です。僕たちの手で転生者を守りましょう。もう二度と転生者狩りは起こさせないように。」

    苗木「…」

    腐川「あ…あんたみたいな…軽々しい男…信用できるわけないじゃない!」

    十神「今回ばかりはお前に同意しよう。簑影霜也、俺はお前のことを信用してはいない。」

    葉隠「そうだべ!俺は詐欺なんかに引っかからないべ!」

    霜也「まぁ、貴方たちには得はないでしょう。ですが、貴方達はどうですか?苗木さん、霧切さん、朝日奈さん。」

    朝日奈「私は…もう一回、さくらちゃんに会いたい!どんな姿になってたとしても…さくらちゃんはさくらちゃんだもん!」

    霧切「そうね…あなたの義姉とやらも気になるし、希望更生委員会も興味深いわ。協力するわ。」

    霜也「すべてを決めるのは苗木さん、貴方です。あなたの選択肢があなた方、78期生すべての意見ですから。」

    …霜也さんを信用したわけじゃないけど…

    皆が救えるなら…

    苗木「…協力します。」

    霜也「ふふ…ご協力ありがとうございます。」

    僕らは希望更生委員会、そしてスノーライトと手を組んだ。

    人はそれを、『未来更生三機関』と名付けた。


    しかし、僕らは知らなかった。

    僕らの知らない希望更生委員会、

    そしてスノーライトが何かを企んでいることを。
  41. 41 : : 2017/09/17(日) 15:28:36

    ー視点・?? ??ー

    まさかの此処に帰ってくるとは思っていなかった。

    もう此処にはすべてを捨てて、二度と来る予定はなかった。

    しかし、そうは言ってられない。

    希望のためなら自分を犠牲にするといったではないか。

    港でしばらく待っていた。

    ちさ...逆蔵...

    救えなかった同級生...

    今も後悔している。

    これからは二人の分まで生きていかなければ...

    廃墟となった悪夢の場所を眺めていると「コツコツ」と音がした。

    どうやら相手が来たようだ。


    ???「申し訳なかったね。このような場所を待ち合わせ場所に決めてしまって。」


    長めのコートを着ている長髪の紫色の髪が風に靡く。


    ???「いえ。長旅お疲れさまでした。」


    俺が敬語を使うのは久しぶりだった。しかし、先輩だから仕方がないのだろう。

    目の前の大人びた女性はうっすらと笑い、廃墟を見る。


    ???「ここが、未来機関だったところ、か...助けてやれなくて悪かったな。宗方殿。」


    女性が俺の名前を呼ぶ。前は副会長と呼ばれていたが、今はそんな称号はいらなかった。


    宗方「いえ...大丈夫です。」

    ???「そうか。」


    再び、笑った女性は足を歩めようとするが、少しよろめく。

    咄嗟に俺は肩を持ち、支えた


    宗方「...大丈夫ですか?」

    ???「あぁ、すまないね。まだ慣れないもんだ。」

    宗方「その足って...」

    ???「あぁ、コロシアイで鉄の足になってしまってな。ふふ...意外と痛かったのだぞ?」

    宗方「そう、なんですか...」

    ???「まぁ、そんなことはどうでもいいじゃないか。呼び出したのは私に用があったからだろう?何用だ?」

    宗方「あなたに協力してほしいことがあります。」


    用を伝えてそして彼女の名前を呼ぶ。


    宗方「元超高校級の勇気、簑影雪音さん。」


    彼女は笑いつつ言った。


    雪音「ふふ...超高校級と呼ばれるのは懐かしいね。行こうか。宗方殿。」


    二人の希望はそっと歩を歩めた。

    二人によって希望と絶望はどうなるのか、そして転生者はどうなるのか。

    それはもっと先の話...
  42. 42 : : 2017/09/17(日) 15:44:56

    【転生者リスト】

    超高校級のアイドル 舞園さやか(希望ヶ峰学園コロシアイにて死亡)

    元超高校級のモデル 笠園もあ


    超高校級のピアニスト 赤松楓(才囚学園コロシアイにて死亡)

    元超高校級の学級委員 赤羽遥


    超高校級の野球選手 桑田怜恩(希望ヶ峰学園コロシアイにて死亡)

    元超高校級のミュージシャン 甲見怜二


    超高校級の▼▼▼ ▼▼▼▼▼(▼▼▼▼コロシアイにて死亡)

    元超高校級のアルピニスト 神原天馬


    超高校級の▼▼▼▼▼▼▼ ▼▼▼▼▼(▼▼▼▼コロシアイにて死亡)

    元超高校級のユーチューバー 津代垣ネム

    ・このリストは変更の可能性あり
  43. 43 : : 2017/09/17(日) 16:18:13

    【転生者狩り関係者】

    ・希望委員会(元希望ヶ峰学園78期生により運営されている)
    ・スノーライト(現在首領は簑影霜也)
    ・希望更正委員会(現在委員長は不明)

  44. 44 : : 2017/09/17(日) 16:23:28

    ー視点・????ー

    これにて転生者の舞台はおしまいかと思った?

    残念まだあるんだなぁ...

    これは第一章なの。

    つまり、これからも続いていくのさ。

    さぁ、二回目の人生でも絶望するの?

    それとも...希望してしまうのか?

    私には分からないけどね♪

    ふふ...じゃあ第一章はおしまい。

    第二章の開幕はいずれ...ね?
  45. 45 : : 2017/09/17(日) 16:34:43

    以上で「Reincarnation stage part1」は閉幕となります。

    今回は多くの転生キャラが出てくるなか本編のキャラクターや僕の創作キャラクターもでてきましたね。

    一言で言えば「ダンガンロンパで退場したキャラにもう一回チャンスを与えたい。」という感じで始めました。

    まぁ、別人にはなってしまいましたが。

    新しいキャラが出てくる度に「この子か!?」というコメントがあり、読んでいただけているんだなぁと思いました。

    第二章についてですが、ネタが貯まって時間があったら書いていきたいと思います。

    それではまたお会いできたら!


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