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アルミンの日記1

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  1. 1 : : 2017/01/28(土) 19:14:33
    ※注意※

    アルミンの魅力?増し増し。
    エレンがコミュ障。
    はっちゃけアルミン爺。
    等々、原作?知らない子ですねぇ状態。
    作者は飽きっぽい為、進撃の巨人を知らない人がジャンと馬を見間違える可能性くらい逃亡する確率がある。
    まあそんな感じ。
  2. 2 : : 2017/01/28(土) 19:15:44



    ━☆月★日、ウザいほどの晴れ━


    今日で5才になった。

    誕生日プレゼントで日記帳をおじいちゃんが買ってきてくれたので、早速かいてみることにする。

    それにしても、5才児へのプレゼントに日記帳をチョイスするおじいちゃんは馬鹿なんじゃないかと思う。

    いや確かに、僕の精神は早熟しているというか達観しているというか……。

    お前本当に5才かよ、って感じだとは自分でも思うけど。

    まあいいや。別に困ることはないし。


    それにしても、何だろう。

    せっかく日記を貰ったのは良いもののぶっちゃけ書くことがないことに気づいてしまった。

    両親が死んで、おじいちゃんと二人で生活するようになってから僕は基本的に家に引きこもっている。

    そんなもんだから、友達がいないのだ。

    言い訳っぽく聞こえるかも知れないけれど、僕の精神が普通の子と比べて成熟しているから、同じくらいの子との話が合わないし、幼稚に思えてしまうのも要因の1つだ。

    はっきり言って子供と遊ぶくらいなら家でおじいちゃんの本棚を漁っているほうがよっぽど為になるし、楽しい。

    おじいちゃんはそんな僕を見て心配しているけれど、僕としてはそこまで危惧していない。

    作ろうと思えば友達なんてすぐできるのだ。

    広い━━そう、おじいちゃんの隠していた本に載っていた海のようなおおらかな心を持って接すれば子供なんて楽勝である。

    そう、僕はぼっちではない。エリート故に孤高に生きる事を運命づけられたロンリーウルフなのだ。

    しかし……これ以上おじいちゃんに可哀想な子と見られるのも何だか癪だ。

    仕方ない。おじいちゃんを安心させるためにも、明日は近所の子供達と戯れてやる事にしよう。



  3. 3 : : 2017/01/28(土) 19:16:11









    ━☆月◎日、ムカつくくらいの晴れ━





    こどもUZEEEE!!!!




    あの××野郎。僕のことを女と間違えやがった!

    人が気にしていることを!

    何が『おれ、女なんかと遊ぶの嫌だ』だ!

    しかも……しかもだ。そいつはなんと赤面して言いやがった!

    僕はホモじゃない!

    そーいう「アーッ」な関係はNO THANK YOUだ!

    畜生……それでも我慢して遊ぼうと誘ったのに。

    僕が一歩引いてやれば調子に乗りやがって!


    『女って直ぐ泣くし、そーなったら母さんに怒られるから嫌だ』

    お前ッ……さっき僕は男だって言ったよな!?

    わざとか!?わざとなのか!?

    許゛さ゛な゛い゛ッッ!(血涙)

    明日になったら大人も泣くくらいに色々と言い負かしてやる!



    え、何?海のようなおおらかな心だって?ナニソレおいしいの?



  4. 4 : : 2017/01/28(土) 19:16:41




    ー☆月■日、晴れだと思ったか、バカめ!その通りさ!ー






    こどもってわからない。

    色々と知識を暴露して『僕ってマジ天才だわー。君はこんな事知らないだろう?ハハッまあ、凡人の君には一つも理解出来なかっただろうけどねッッ!』って感じで接したつもりだったんだけど。

    なんかなつかれたよ。

    ……ナンデ?








  5. 5 : : 2017/01/28(土) 19:17:18






    エレンside





    暇だったからフラフラ歩いていると、見慣れないやつがいた。

    まるで宝石の様にキラキラした金色の髪の女の子だ。

    俺の家族は皆黒髪だから、金髪にちょっとだけ憧れみたいなものがある。

    だってなんか強そうジャン。
  6. 6 : : 2017/01/28(土) 19:17:44


    まあ、そんな事はどうでもいい。

    その子は綺麗というより可愛いという印象が先に浮かぶ。

    見たところおそらくだけど俺と同じくらいの歳か、もしくは一つ二つ歳上だろう。

    俺の存在には気づいていないらしく、一人階段の上に座って空を遠い目で見つめている。

    その姿は、はっきりいって子どもらしくない。

    だけど、決して不気味ではなかった。

    むしろその朝露のようにすぐに消えてしまいそうな儚い雰囲気のせいか、妙に魅力ある神秘的な光景に見えて俺は息を飲んだ。

    まるで時が止まったように俺の体は動かなくなり、その子に目が釘付けになった。


    しばらくするとその子は立ち上がって大きく伸びをした。

    そして、首をクルリと一周し……あ、目が合ってしまった。

    ━━ッッ!

    こ、こっちに来る!?

  7. 7 : : 2017/01/28(土) 19:18:39



    「……」

    「……」

    互いに見合う。

    近い。

    可愛い。

    萌える。


    「ねえ君、一人かい?」


    ヤベェ。声も可愛いんだけど。

    惚れる。いや惚れた。

    「……そうだけど」

    ああもう!

    何で俺はこんなに無愛想にしか言葉を返せないかな!!

    「そっか。僕はアルミンって言うんだ。君は?」

    「エレンだけど」

    しっかりしろよエレン!

    コミュ障かお前!
  8. 8 : : 2017/01/28(土) 19:19:03


    「じゃあさエレン、僕と遊ぼうよ。でさ、友達になってよ」

    なん……だと……?

    お、おお落ち着けエレン。

    こんなときは素数を数えるって父さんが言ってた。

    ……素数ってナンだ?

    ってそんな事はどーでもいい!

    「……おれ、女なんかと遊ぶの嫌だ」

    ああぁあぁぁあ!!

    違う違う違う!!

    そうじゃない。そうじゃないんだって!

    もう本当に何で俺の口はこんな言葉を吐くのかな!?

    見ろ。彼女も口元が引きつっている。
  9. 9 : : 2017/01/28(土) 19:20:00

    「そ、そんなこと言わずにさ。遊ぼうよ。あと僕は男だからね?」

    天使かこの子は。

    こんな俺と遊ぼうって言ってくれるとか。

    しかも自分は男とかユーモア溢れるギャグまで言ってくれている。

    おいおいエレン・イェーガーよ。

    ここは男を見せなきゃいけないところだろーが。

    よし……言うぞ。言うぞ!エレン・イェーガァァアア!!



    「……女って直ぐ泣くし、そーなったら母さんに怒られるから嫌だ」






    あ、もうダメだ(泣)
  10. 10 : : 2017/01/28(土) 19:23:42
    アルミンの日記






    (´・ω・`)月(*_*)日、「今日は・・・・・・風が騒がしいな・・・」 「でも少し・・・この風・・・泣いています」(おもしれーわこの人)




    最近忙しくて全くかけていなかった日記なんだけど、今日みたいに余裕があるうちに書いておくことにする。

    まずは現在の僕の周囲状況についてかこう。

    ××野郎もといエレン・イェーガーと出会ってからそれなりの月日が経った。

    始めはアレだけ憎んでいた(僕が一方的に)相手だったけど、今となっては親友とも呼べる存在になっているのだから人生わからないものだ。

    子どもが何言ってるんだって感じだけどね。

    彼と仲良くなるきっかけは何だったか。

    えーと……。

    あー……思い出した。

    確か一緒に外で遊んでいたらエレンの母親に会って


    『ついにエレンにも友達が!?しかもこんなに可愛らしい!……ねえ、アルミンちゃん。家に遊びに来ない?』

    『(エレンのお母さん、綺麗な人だなぁ……)』

    『ちょ、母さんいきなり何いってんだ!』

    『だって貴方、一人も友達連れてこないんだもの。心配にもなるわ』

    『おおお俺だって友達くらいいるしッッ』


    で、それから



    『アルミンちゃん、どう?あ、そうだ!確か家にお父さんが買ってきた内地の美味しいお菓子があるのよ』





    そんなわけで僕はエレンの家にホイホイとついていってしまったのだ。

    断っておくが、僕はエレンとの交友を深めるべく、またエレンから彼の父親が医者と聞いていたため面白い本を借りれると思ったからイェーガー家に行ったのだ。

    決して、決してお菓子が食べたかったとかではない。


    ないったらない。

    僕はそんなに甘い男じゃないのだ。……お菓子だけに(ボソッ


    まあそれはともかく。

    晩御飯までご馳走してもらって、外も暗くなってきたところで僕はそろそろ帰ろうかと思っているとエレンのお母さんが

    『今日は家に停まっていきなさい。大丈夫、貴女のおじいちゃんには言ってあるわ』

    いつの間に!?って驚愕した。

    後から聞いた話なんだけど、晩御飯の食材を買いに行くときに僕のおじいちゃんとあって話をしたらしい。

    おじいちゃんも僕に友達が出来たのが嬉しかったらしく、すぐに承諾したのだとか。

    そんなわけでイェーガー家にお泊まりした事によって僕とエレンの仲は更に良くなっていったのだった。

    やっぱりあれだよね。お泊まりとかいかにも友達って感じがするもんね。









    それにしても。

    お風呂の時のエレンは何であんなに絶望的な顔をしていたのだろうか?

    まるであり得ないものを見たかのような……。

    ま、まさか……。


    幽霊!!?





    恐っ。

    ……ちょっとトイレに行ってきます。



  11. 11 : : 2017/01/28(土) 19:24:53

    ( ´△`)月(TT)日、雨はキライじゃねえ。汚れちまった俺の心も洗い流してくれるからな。

    うーん。書くことがないから前かいたお泊まり会の続きでも書くことにする。

    次の日の朝起きるとエレンがやけに悟ったような顔をしていたので笑ってしまった。

    それはそうと、流石に2日も続けて泊まらせてもらうわけにもいかないので、僕は家に帰ることにした。

    カルラさんはもっとゆっくりしていけばいいと言ってくれたけれど、僕のおじいちゃんは寂しく一人でいるのだ。

    おじいちゃんは寂しがりなのだ。

    兎は寂しいと死んでしまうと言われているけれど、家のおじいちゃんも多分同類だ。

    あまりの寂しさにポックリ逝ってしまったら困るので、やはり帰ることにしたのだ。

    ……まあ寂しいのは僕もなのだけれど。

    当然とも言えるが、僕の両親は僕が物心つく前に死んでしまったため、思い入れがないというか、本当に血縁関係があるだけという存在なのだ。

    ろくに話をしたわけでもない人間に対して、親愛を持てるだろうか、僕は無理だった。

    おじいちゃんが昔、自分は僕の親の代わりに成れているだろうかと心配していたのを今でも覚えている。

    全くそんな心配なんてしなくてもいいのにね。

    僕にとっての親はおじいちゃんであって僕を生んだ女性やその夫ではない。

    だって彼等から愛情を貰ったきおくがないのだから。

    彼等はきっと僕の事を愛してくれていたのだろう。

    だけど、そんな事を言われても「そーなんだ」としか言えない。

    僕にとって家族はおじいちゃんだけだ。

    この話をおじいちゃんにしたら、少し悲しそうに微笑んで僕の頭を撫でた。

    何であんな顔をしたんだろう。

    僕はおじいちゃんと一緒に居れれば、それでいい。

    今まででも。

    そしてこれからも。



  12. 12 : : 2017/01/28(土) 19:25:39







    ━━アルミン。
    そんな寂しい事を言いなさんな。
    お主には友達がおる。
    アルミンは儂の自慢の子だ。
    いつかお主の助けになってくれるお主の味方が沢山できるだろう。
    誰かを助け、助けられ、そうやって支え合って生きるのが人間という生き物だ。
    誰かの為に生きろと言っているわけではない。
    ただ、お主が自分の世界を自分自身で縮めてしまっては……そんな閉じた世界で生きていてもつまらないものだ。
    世界は広い。
    それはもう儂等が一生かけて旅をしても全てを見ることは叶わない程の広さだろう。
    しかし巨人という人類の天敵のせいで儂らは皆窮屈な鳥籠の中におる。
    アルミン……お主なら、いやお主達ならきっと壁がない自由で素晴らしい世界へ羽ばたけるはずだ。
    だから……





    ……なんてのぉ!
    どうじゃ?
    なかなか渋くて深みのあるいい感じじゃったろ?(ドヤァ
    こういう状態をシリアスというのじゃろ?あれ、シリアルだったかの?
    まあどーでもいいわい。
    いやぁ、ついつい『アルミン、儂のプレゼントを使ってくれているかの~』と確認してみたらなかなかこっ恥ずかしい事を書いているではないか!
    プークスクス……。
    後で頭を抱えて僕の黒歴史がぁぁと転げ回るアルミンの姿が鮮明に思い浮かんだわ!
    それはそうとアルミン、エレンと言ったか。
    初めて出来た友達じゃ。
    大切になさい。

    by謎のじじい

    ━━追伸。


    勝手に日記を見てごめんちゃい!







  13. 13 : : 2017/01/28(土) 19:26:06

    \(^^)/月(^q^)日、どしゃ降り、ついでに僕の心もどしゃ降り

















    ジジイ殺す。


  14. 14 : : 2017/01/28(土) 19:26:31






    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




    「お早うアルミン」

    「どうしたんじゃ?急に話があるって」

    「……ちょっと待て本当待ってくれアルミン」

    「その手に持っている物はなんじゃ?」

    「ちょ、そんな物を持って近づいてくるでない!」

    「やめ、本当に、ちょ」



    ━━━━━━アーッ!




  15. 15 : : 2017/01/28(土) 19:27:19



    エレンside




    俺には幼馴染がいる。

    名前はアルミン・アルレルト。容姿・声・仕草など、どこをとっても完璧な美少女に見える。 





    だが男だ。






    むしろ女よりも女らしい。 






    だが男だ。







    お菓子やお花がよく似合っている。 






    だが男だ。







    料理がとても上手だ。







    だが男だ。










    今日も暑いな。 
    セミが鳴いている・・・ 。







    だが……













    男だ。(絶望)
  16. 16 : : 2017/01/28(土) 19:32:09
    このアルミン大好きすぎるw
  17. 17 : : 2017/01/30(月) 14:50:36
    >>16 有り難いです。ここのアルミンはちょっとゲスいけど周りはその事に気づいていません。
    女神や……天使や……と男女問わず彼を崇めます。きっと彼の性別は男というよりアルミンっていう性別。
    エレンも原作と比べて精神弱めです。コミュ障ですしおすし。まあ、それでも異常っちゃ異常ですケド。
    え?アルミン爺?
    原作でちょっとしかでてないからね、こんな爺だったら面白いかな的なアレでアレがああなったんです(語彙力ェ……)
    まあ、是非もないよネッ。
  18. 18 : : 2017/01/30(月) 14:51:57
    今回はちょっとシリアス。
    アルミンとエレンの食い違いが色々と酷い。
  19. 19 : : 2017/01/30(月) 14:53:06
    アルミンの日記




    ▼月■■日、ジメジメする感じの雨






    最近暑さが続く。雨も降るし、夏だなって感じがする。

    家から出たくないけど、家にいても暑いしジメジメするし……僕は一体どーすればいいんだ!

    家にずっといても暇だ。
    かといって本を取り出したら湿気で指に張り付くし、万が一破けでもしたら普段滅多に怒らない穏やかなおじいちゃんが激しい怒りによって超爺人に目覚めてしまう。

    うーん……。

    折角(といってもここ最近ずっとだけど)雨が降っているんだから、雨を利用した遊びでもしよう。

    雨……あめ……アメ……。

    ……駄目だ思い付かぬ!

    ええい、こうなったらとりあえず外に突撃だ!

    雨に打たれていれば何か思い付くだろう!

    なぁに、別に死ぬ訳じゃない。

    それに夢に出てきた赤いタオルを首から下げた顎が特徴的な人も言っていたじゃないか!

    「迷わず逝けよ。逝けば分かるさ」ってね!


    ヨッシャ、行くぜ!

    突撃じゃぁぁぁ!!



  20. 20 : : 2017/01/30(月) 14:53:34




    ▼月◎日、もうこれは異常だねってくらいの晴れ








    風邪ひいた。









  21. 21 : : 2017/01/30(月) 14:53:57


    ▼月★日、曇りっぽいけど曇りじゃない感じと見せかけてやっぱり曇り


    んほぉぉお!

    鼻みずしゅごいのぉぉぉ!!

    ジュルルルル!!!




    ……寝よ。





  22. 22 : : 2017/01/30(月) 14:54:13



    ▼月※日、晴れですね。はい。




    バカな事はするものじゃないね。本当、何であんなことしたんだろう。

    やっぱり雨が続いてストレスが溜まっていたのだろうか。

    今後、突拍子もない行動をしないよう気をつけなければ。

    あ、風邪は治りました。




  23. 23 : : 2017/01/30(月) 14:54:31



    ▼月#日、太陽が……近い。





    もうね、バカなんじゃないのってくらいの猛暑だ。こんな日が続いたら干からびる。

    あーあ、冷たいものが飲みたいなぁ。





  24. 24 : : 2017/01/30(月) 14:54:48




    ▼月△日、あっちい。




    暑いぃぃぃぃ。

    ひぇぇぇぇぇ。

    溶けるぅぅぅぅ。





  25. 25 : : 2017/01/30(月) 14:55:08



    ▼月$日、汗duckだく。グワワ





    あつ……うま……。





    ━━以下空白が続く。















    (^^)月(>_<)日、まさか雪……雪なのか!?(驚愕の再会風)





    無くしたと思っていた日記帳を発見した。読み返してみたけど、これはヒドイ。

    もう季節が変わってるとかそういう事じゃなくて、内容がね。

    まあ日記なんだから内容なんて二の次でいいじゃないと思うけれど、幾らなんでもこれは無い。

    特に最後のページ。

    「あつ……うま……。」

    って何があった⁉

    4文字で終わらせる辺りが本当にやる気を感じない。

    うん。これからは色々気をつけるとしよう。寒くなったから風邪にもね。




  26. 26 : : 2017/01/30(月) 14:55:33


    (;_;)月(>_<)日、本当に雪だったのか……何で、何で今更……。





    珍しくエレンが僕との遊びを断るから、理由を聞いてみるとグリシャさんの仕事についていくらしい。

    何でも内地に診療しにいくそうなのだが、エレンの友達が一人(僕)しかいないことを不安に思っていたイェーガー夫妻が診察先で友達を作るようにと考えたらしい。

    余計なお世話だと愚痴るエレンだけど、僕は納得してしまった。

    何故ならエレンは近所のクソガキどもと仲がすこぶる悪いからだ。

    あのクソガキどもは矢鱈と僕にちょっかいを出してくるから僕も苦手ではあるけれど、お願い事とかは「し、しょーがねぇな!」と言いながらもきいてくれる子達だ。パシりともいう。

    彼等は僕とは余り顔を合わせようとしない。なんか目が合いそうになると顔をフッと反らされるのだ。

    うーん……嫌われている……わけでも無さそうだけど、何でかな。

    対照的にエレンと彼等は正しく犬猿の仲、って感じ。

    会うたび喧嘩していると思う。

    エレン曰く、アイツらは俺に嫉妬しているんだとか、お前気をつけろよ、とかなんとか。

    よく分からないけど、そういう事なら仕方ない。

    いってらっしゃいエレン。

    あ、お土産はお菓子でいいよ(良い笑顔)




  27. 27 : : 2017/01/30(月) 14:55:58


    \(^^)/月!Σ( ̄□ ̄;)日、……やっと、やっとお前の事、吹っ切れたつもりだったのに!答えろよ雪!







    僕の親友が幼女を家族にした。

    幼女 が 仲間 に なった ‼(テーレッテレー

    この変態!エレンのスケベ!金髪萌え!ムッツリロリコン!



    ごめん。真面目にかこう。

    実際はエレンが助けた子ども(子どもといっても僕らと同い年だ)がエレンの家にお世話になることになったって話。

    エレンの話はどうも支離滅裂で、詳しい事はわからなかったんだけど、話す彼の顔が酷く怯えているように見えたというか……なんか辛そうな雰囲気だった。

    ずっと俯いていたから表情は見えてないけど、なんとなくあ、泣きそうだなって。

    俺はお前と親友でいていいのかな……これからも一緒にいていいのかな……とか言い出すし。

    あのー、親友で居てくれないと僕も困るのですが。またボッチになっちゃうよー。

    親友がこんな調子だと僕もなんか調子狂うので、とりあえず彼に腕を伸ばしてぎゅっとしてみた(別に首を絞めたわけではない)。

    本に書いてあったんだけど、人ってのは鼓動の音を聴くと安心するらしい。赤ちゃんの頃に、お腹の中で聴いていたからかもね。

    とにかく僕はこれからも親友でイルヨー。大丈夫ダヨー。的な事を頭を撫でながら言ったと思う。

    そしたらボロボロ泣かれました。

    oh、予想外デース。

    それはもう体の液体を出し尽くすんじゃないかってくらいの勢いで。 服がエレンの汁でビショビショになってしまった(あ、なんかエロい)。余りの事態に混乱した僕はホモォ……等と茶化す余裕もなく、無言でエレンの頭を撫で続けることにした。

    数分後、泣き止んだエレンは少し恥ずかしそうにして僕からゆっくり離れて、顔を赤く染めたまま小さい声でありがとな、と呟いた。

    ……っふ、ふん!かっ勘違いしないでよね!別にエレンの為に胸を貸してあげた訳じゃないんだからネッ!(男のツンデレとか誰得なんだとか言わない)





  28. 28 : : 2017/01/30(月) 14:57:10


    エレンside










    人を殺した。

    そうしなければ助けられなかった。

    大人3人を相手に子どもの俺が女の子を助けるにはそれしかなかった。

    だから、殺した。


  29. 29 : : 2017/01/30(月) 14:57:33

    あの時は兎に角必死だった。

    奴等の話声が小屋の外からでも聞こえた。売るとか殺すとか、物騒な言葉が次々と出てくる。

    俺が今助けられなければ、きっとあの子はもっと酷い目に遭う。

    家族を目の前で殺されて、そして自分は……。

    考えただけで怒りで脳が沸騰するかのように熱くなった。

    小屋の前で呟く。コイツらは人殺し、害獣みたいなもの。だから殺されて当然なんだ、と。

    ━━そうだ。その通りだ。コイツらは巨人と同じ……人間のテキだ!


    恐怖で荒くなっていた息が段々と整っていく。

    ナイフを持つ手の震えが止まった。


    そして━━






    『死んじゃえよ、クソヤロウ』




  30. 30 : : 2017/01/30(月) 14:59:08
    俺は人を救えた。人を殺すことで。

    後悔なんてしていないし、してはいけない。

    だけれど、ふと思ってしまう。

    こんな俺を、皆はどう思うのだろう。

    きっと母さんは泣くだろう。

    滅多に感情を表さない父さんも俺を叱るだろう。

    アルミン……アルミンはどう思うのだろうか。

    軽蔑するだろうか。
    人殺しと罵るだろうか。

    それとも━━絶交されるのだろうか。


    止まったはずの体の震えが、今度は止まらなくなった。




  31. 31 : : 2017/01/30(月) 14:59:40













    予想通り父さんに、こっぴどく叱られた。母さんには泣きながら叱られて、そのあとにミカサと一緒にぎゅっと抱き締められた。

    トクン……トクン。
    母さんの鼓動が聴こえる。

    暖かくて、心地よくて、涙が出そうだった。


    夜は久しぶりに皆で川の字になって寝ることになった。左から父さん、俺、ミカサ、母さん。ミカサが腕に抱きついてきて、父さんの方に体を動かしづらくなったため、仕方なくミカサと向き合う形に。

    父さんがお休み、と言い皆もお休みと返事をした。

  32. 32 : : 2017/01/30(月) 14:59:56


    ……明日、アルミンと会うのがすごく怖い。嫌な結果ばかり考えてしまう。

    眠れないでいる俺を母さんが「親友なら信じて上げて。あの子なら大丈夫。さ、もう寝なさい」と言って撫でてくれた。

    ああ、やっぱり母さんは凄いな。霧がかった不安がすっと晴れた。

    そして、自然と瞼が少しずつ下がっていった。

  33. 33 : : 2017/01/30(月) 15:00:38













    アルミンの顔を見たまま話せない。下を向いてしまう。

    話している内に自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。始めはまだ順調に話せていたのだけれど。


    拒絶されるのが怖い。とても、怖い。

    人を殺しておいて、その事より自分が嫌われる事を何より恐れている自分が気持ち悪い。

    普通なら、いくら悪人でも殺してしまったなら何かしら感情を抱くハズだろうに。



    なあアルミン……こんな、こんな俺だけどさ。おれ……おまえと親友でいていいのかな。

    これからも一緒にいて……いいのかなぁ……。


    思わず涙が溢れそうになるのを、腕に力を入れてなんとか耐えた。


  34. 34 : : 2017/01/30(月) 15:00:54








    突然、暖かさを感じた。
    フワリと包まれるような、昨日も感じた暖かさ。

    トクン……トクンと、音が聴こえる。


    抱き締められてると気づいたのは、そうされてから数秒後だった。



    「ねえ、エレン」

    「その……うまくは言えないけど」

    「僕はさ、今まで君の味方だし親友でいたつもりなんだ」

    「それはこれからもずっと、変わらないんだよ」

    「だって僕は、君が大好きだからね」

    「……だから大丈夫。大丈夫だから」






    我慢の限界だった。

    アルミンの腕の中で、いっぱい泣いた。

    安心感とか喜びが溢れて、涙が止まらなくなった。

    きっと端から見たらみっともない姿だったと思う。

    でも、すごく……。

    すごく嬉しかった。







    ━━なあアルミン。






    「ありがとな……」



  35. 35 : : 2017/01/31(火) 20:34:34
    イジメっ子完全におちてんじゃねぇかよw


    て言うかこれで終わりかな?終わってたら乙です。また書いてほしい

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