カップ麵の妖精さん
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                  - 1 : : 2017/01/21(土) 10:45:31
- ダンガンロンパ初投稿
 
 若干見切り発車
 
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                  - 2 : : 2017/01/21(土) 10:48:14
 苗木君がモノクマのオシオキから逃れて穴に落ちた後、十神君から鍵を返してもらった私は部屋に籠ってた
 ベッドに身体を預けながら考える
 (これから……どうしようかしら)
 モノクマに追い込まれてるのはあなたの方と言ったり、十神君に大丈夫だと余裕の表情を取り繕いはしたがこのままでは苗木君が死んでしまうのは代わりのない事実のため私自身も安心できない状況
 (何とかして苗木君を助けないと……)
 自分の行動を決めてベッドから起き上がり、次に方法を考える
 考えると苗木君の事がふと頭の中に浮かび上がる
 
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                  - 3 : : 2017/01/21(土) 10:50:34
 (苗木君には度々私の頼みを聞いてくれて協力してくれた。けれどそんな中で彼を危険な目に合わせてしまった)
 二階男子トイレの掃除用具の隠し部屋で彼が襲われたこと、彼の部屋で黒幕によって彼が黒幕らしき人物に気絶させられたのを思い出す
 もしかしたらあそこで殺された可能性だってあったかもしれない
 (それでも彼は私を信じてついてきてくれた)
 (苗木君は学級裁判で私の矛盾についてあえて触れなかった、きっと私の事を信じての事)
 十神君から反論はあるかと聞かれた際に苗木君は答える前に一瞬迷っていた
 きっとあれは鍵の事を言うかで迷った結果なんだと思う
 (でもその結果苗木君は……)
 
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                  - 4 : : 2017/01/21(土) 10:51:25
 今でも鮮明に覚えてる、苗木君の背後から近づいていく絶望
 大きな音を立てながら確実に近づく絶望は苗木君を容赦なく打ち付けようとしていた
 でもその時―
 (アルターエゴが……不二咲君が苗木君を助けてくれた)
 (そして私も救われた、私に苗木君を助ける機会をくれた)
 自分の命欲しさと謎を解明しきれずにモノクマに屈してしまった自分に不二咲君は挽回の機会を作ってくれた
 (だから絶対に助けないといけない)
 苗木君に助けられて、不二咲君にチャンスをもらった。ここで行かなきゃ例え外に出れても私は絶望から這い上がれないだろう
 
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                  - 5 : : 2017/01/21(土) 10:52:13
 (苗木君、あなたはいつしか私の希望になった)
 苗木君といると不思議と絶望的な状況でも少しだけ希望を持てるようになっていた
 (だから待ってて)
 モノクマに悟られないよう心の中で決意した私は考えることから行動に移す
 (準備しないと……)
 ドアを開けて、廊下に出る
 
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                  - 6 : : 2017/01/21(土) 11:22:42
 (モノクマの言ってたことから推察出来るように多分苗木君が落ちた先はごみの処分場……)
 ならゴミに成りすませばいけるだろう、そう思いながらゴミ袋を取りに倉庫に向かい進む
 しかし問題が発覚した
 (焼却炉とは違うルートが分からない)
 以前舞薗さん殺害の事件以来ダストルームに行ってないがあそこには焼却炉と緑のダストボックスしかなかった筈だ
 こんな事にすら頭が回らないのはきっと彼のことで動揺してるからだろう
 (このままでは苗木君を助けにいけない)
 苗木君が落ちた穴はエレベーターに乗らないといけない
 エレベーターは自動、モノクマによって動かされてるから向かうことが出来ない
 (八方塞がりじゃないの)
 怒りと悲しみが沸き上がり絶望に押しつぶされそうになる
 でもふとした疑問があがった
 
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                  - 7 : : 2017/01/21(土) 19:32:50
- 蒼電さんのダンロンss(^o^)!
 期待です!
 
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                  - 8 : : 2017/01/21(土) 23:49:36
 (ダストルームには足りないものがある)
 その疑問は希望となった
 (確認しないと)
 それを確認すべく誰かに聞かないといけない
 聞きやすそうなのは……
 (朝日奈さんに聞いてみましょう)
 彼女が一番聞きやすそうなので彼女がいると思われる食堂にルートを変える
 丁度皆の部屋の辺りを出たところだったので特に折り返したりせず迎えた
 
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                  - 9 : : 2017/01/21(土) 23:50:32
 ~食堂~
 (いた)
 予想通り食堂にいたのだが彼女の表情はとても暗い
 (落ち込んでいる)
 そんな中聞くのは少し気が引けるが今はそれどころではない
 「朝日奈さん、一つ聞いてもいいかしら」
 私が彼女を呼ぶと、彼女は顔を上げて暗い顔を少し隠しながら私を見た
 「どうしたの?霧切ちゃん」
 「ダストルームについてなのだけれど、あそこって燃えないゴミってどう処理しているのかしら」
 「あー、霧切ちゃんはまだ当番になったことないんだっけ」
 どうやら知っているようだ
 
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