BLEACHの主人公である月島さんがSAOにダイブする話です。



黒崎一護が銀城空吾を討ち取ってから数ヶ月が立った。
死神達との戦いで生き残った完現術者達も、銀城空吾と言う自分達の統率者を失い、バラバラになった。

そして、ある時『SAO』と呼ばれるゲームが発売されると話題になった。

そのゲームは『フルダイブシステム』と呼ばれる『VR』の進化形態とも言えるシステムを使い、ゲームの世界に入ることが出来るのだ。

そんなニュースを見て『完現術者』『月島秀九郎』は、かつて銀城空吾の仲間であった『雪雄』を思い出す。

「僕としたことが感傷に浸るとはね」

マグカップに注がれた紅茶をひと口飲み、ふぅ、と息をつく。

「銀城……君は満足して逝けたのかい?」

棚に飾られた遺影に向けて呟く。
写真の中の彼は笑っている。

「……『SAO』か……現実逃避にはもってこいって事かな……」

そう言った月島秀九郎は、ソファから立ち上がり財布をポケットに入れ自室を出る。