ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

アルミン「内地の海」

    • Good
    • 10

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2013/12/16(月) 21:31:28
    現在同時進行中の
    アニ「氷・晶・砕・破!アニがやらなきゃ誰がやる!!」
    http://www.ssnote.net/archives/4779
    も、よろしくお願いします。

    リンク貼るの面倒なので、過去作は名前のところから見てください


    海行きましょ、海
  2. 2 : : 2013/12/16(月) 21:37:44

    ~調査兵団本部・会議室~

    エルヴィン「…集まったか」

    リヴァイ「一体何だってんだ、エルヴィン。緊急の連絡事項ってのは…?」

    ハンジ「集まったのもこの面子だけ。何か特別な用件なの?」

    ミケ「…何やら、珍しい顔ぶれもあるみたいだがな」




    ナイル「…」
  3. 4 : : 2013/12/16(月) 21:44:01

    リヴァイ「それが一番の疑問だ。何でてめぇがここにいる、ナイル」

    エルヴィン「まぁそう言うな、リヴァイ。緊急の連絡事項というのは、憲兵団からの通達なのだ」

    リヴァイ「憲兵団だと!?」



    ハンジ「まさか、今更になってエレンをよこせとか言うんじゃないだろうね?」

    ナイル「そんなことは言わん。せいぜい、次の壁外調査で、ちゃんとした成果を上げるんだな」

    ミケ「貴様、言わせておけば…」

    エルヴィン「よせ、ミケ。下らん言い争いをするために集まってもらったのではない」

    ミケ「…っ!」
  4. 5 : : 2013/12/16(月) 21:50:09

    リヴァイ「用件があるなら、さっさと伝えて帰れ」

    ナイル「言われなくてもそのつもりだ」

    ナイル「これは王政府からのお達しだ。よく聞いてくれ」

    エルヴィン「…」




    ナイル「ウォール・シーナ内地の工場都市、その近辺に先日、大きな窪みができたのは知っているな?」

    ハンジ「あぁ、その件ね。地盤沈下が原因だとかって聞いたけど」

    リヴァイ「それがどうした?そんなことくらい、新兵だって知ってるだろうが」

    ナイル「まぁ待て。重要なのはこの先だ」

    エルヴィン「続けてくれ」
  5. 6 : : 2013/12/16(月) 21:57:32

    ナイル「あぁ。その大きな窪みの中に、水が溜まったのだ。大量にな…」

    ミケ「水だと?何でまた?ここ最近、壁内で大雨は降った記憶がないが…?」

    ナイル「その水は、雨水ではない…」
















    ナイル「…塩水だ」

    一同「!?」
  6. 7 : : 2013/12/16(月) 22:03:11

    ハンジ「塩水だって!?馬鹿な!!」

    ミケ「塩なんて、そこら中にある物ではないだろう!?どうして一体!?」

    ナイル「…そう、塩水が溜まるなど、まずありえないのだ。だから、異常事態なんだよ」

    ハンジ「広大な塩水溜まり、ね。それじゃまるで…」

    ミケ「そうだな。外の世界に関する文献などに出てくる…」
















    リヴァイ「海、か…?」
  7. 8 : : 2013/12/16(月) 22:09:29

    ~会議室の外・扉付近~

    アルミン(…何てことだ!!僕は今、大変なことを聞いてしまった!!)

    アルミン(内地に海が発生しただって!?こんなことが常識的にありえるのか!?)

    アルミン(とにかく、エレンとミカサに知らせてあげよう!!もし本当なら、大発見だぞ!!)









    アルミン「」ダダダダダッ!
  8. 9 : : 2013/12/16(月) 22:17:20

    ~再び会議室~

    ナイル「そう、海。大量の塩水で覆われ、壁外に存在すると言われている、伝説の場所」

    ナイル「そんなものが実在するかしないか、そんなことはどうでもいい」

    ナイル「だが、もし今、壁内の人間にこの事実が知られてしまえばどうなるか…」



    エルヴィン「…王政府は外の世界に興味を持つことを禁止している。だが、このことが知れてしまえば」

    エルヴィン「簡単には収拾がつかんだろうな。当然、外の世界に興味を持つ者が、壁内に溢れるだろう」

    リヴァイ「何と言っても、海だからな。知らねぇ奴がいたとしても、その事は嫌でも耳に入るだろうな」

    ナイル「それでは、今まで我々が規制をかけてきた意味がなくなる。このことは、他の壁内人類に知られるわけにはいかない」
  9. 10 : : 2013/12/16(月) 22:23:11

    ナイル「水溜まりについては、水質調査を行った後、埋め立てられることが決定した。迅速にな」

    ハンジ「えっ!?埋め立てちゃうの!?勿体ない!!」

    ナイル「勿体なかろうが、そういうお達しだ!!調査には、貴様も同行してもらうことになっている!!」

    ハンジ「え!?私も!?いいの!?」

    ナイル「不本意だが、上からの命令だ。従ってもらうぞ」

    ハンジ「まさか!!断るわけないでしょ!!行かせていただきますよ!!」
  10. 14 : : 2013/12/17(火) 19:31:23

    ナイル「他の奴らは、くれぐれもこのことを調査兵、及び壁内人類には内密にするように」

    エルヴィン「善処しよう。我々とて、壁内の混乱は避けたいからな」

    リヴァイ「本来なら、てめぇの頼みなんざ聞く気は毛頭ねぇんだがな」

    ナイル「私の頼みではない。王政府の決定だ」

    リヴァイ「…チッ!」
  11. 16 : : 2013/12/17(火) 19:41:40

    ~調査兵団本部・とある一室~

    アルミン「…っていう事らしいんだ!!」

    エレン「おい、それは本当か!?」

    ミカサ「もしそうなら、大変な事態と言える。この世界の歴史がひっくり返るかもしれない」

    アルミン「そうなんだよ!!僕らがずっと夢見てきた海が、実在しているかもしれないんだ!!」
  12. 17 : : 2013/12/17(火) 19:50:19

    エレン「海ってのは、ずっと壁外にあるもんだと思ってたけど、案外そうでもないんだな」

    ミカサ「まだ海だと確定したわけではない。けれど、特徴としては海と一致している」

    アルミン「広大な水溜まり、塩水。後は、見たことがないような生物が生息しているかどうかだ!!」

    エレン「どうにかして、見せてもらうことはできないのか?」

    アルミン「どうだろうね…。興奮して、話の途中でこっちに来ちゃったから…」

    ミカサ「そもそも、海を含めた壁外の情報は、王政府の方針で興味を持つことを禁止されている」

    ミカサ「いくら私達兵士と言えど、簡単には教えてもらえるとは思えない」

    アルミン「そうだよね…。僕の本だって、バレたら憲兵団に捕まっちゃうような内容だったし…」

    エレン「かと言って、俺達だけでシーナ内地に行けるとも思えねぇしな…」








    エレ・ミカ・アル「…」
  13. 18 : : 2013/12/17(火) 19:59:32

    アルミン「…とりあえず、ダメもとで誰かに聞いてみようか?たとえば…」

    エレン「…団長は無理だな。教えてくれるとは到底思えねぇ」

    ミカサ「あのチビに頭を下げるのも嫌。第一、取り合ってくれるわけがない」

    アルミン「ミケさんはちょっと苦手だし、師団長なんて論外だからね。そうなると、残るは…」

    エレ&ミカ「ハンジ分隊長…」

    アルミン「…」
  14. 19 : : 2013/12/17(火) 20:06:33

    エレン「その面子の中じゃ一番頼みやすいけど、見返りに俺を『好き放題いじらせて!』とか言いそうだしなぁ…」

    ミカサ「エレンに不利益が被るような条件を出すのなら、頼みたくない…」

    アルミン「でも、可能性があるのはハンジ分隊長だけだしなぁ…」







    ハンジ「私がどうかした?」

    エレ・ミカ・アル「!?」
  15. 20 : : 2013/12/17(火) 20:17:51

    エレン「はっ…!!」

    アルミン「ハンジ分隊長っ!!」




    ハンジ「何さ、3人とも慌てて。何かやましい事でもしてたのかな~?」

    アルミン「い…!いえ、決してそんなことはなくてですね…」アセアセ

    ミカサ「エレンの実験を好き放題やる見返りに、私達の要求を聞いてくれませんか!?」ワタワタ

    エレン「馬鹿!順序が逆だ!!先にこっちからその条件を提示してどうする!?」

    ミカサ「はっ…!!ごめんなさい、私は冷静じゃなかった…」
  16. 21 : : 2013/12/17(火) 20:27:57

    ハンジ「えっ!?エレンを好きにしていいの!?それなら、どんな要求でも飲んじゃうよ!!」

    アルミン「だってよ、エレン!!ここは一つ、僕らの夢のために尊い犠牲になってよ!!」

    エレン「さらっととんでもねぇこと言うな!!こういうところであっさり親友を売るのかよ!?」

    ミカサ「わっ…!私はエレンとアルミン、どちらの味方になればいいの…!?」ワタワタ



    ハンジ「それでそれで?君たちの要求って言うのは?」

    エレン「それはですね…」
  17. 22 : : 2013/12/17(火) 20:36:57

    アルミン「内地にできたと言われる、塩水の溜まり場に連れて行っていただけませんか!?」

    ハンジ「」ピクッ…




    ミカサ「お願いします!!」

    ハンジ「…君たち、どこでその事を…?」

    エレン(何だ?分隊長の雰囲気が変わった…?)
  18. 23 : : 2013/12/17(火) 20:47:38

    アルミン「えっ…」

    ハンジ「どこでその事を知ったのか聞いているんだよ。さぁ、教えてよ…」

    ミカサ「それは…」チラッ…



    アルミン「…先ほど、会議室の前を通りかかった時に、聞こえてしまいました…」

    ハンジ「…さっきか。盗み聞きとは、感心しないなぁ」

    アルミン「申し訳ありません。聞き入るつもりはなかったのですが、謎の塩水についての話が聞こえてきたために、つい…」

    ハンジ「…そもそも、君たちは知っているんだね。海について…」

    アルミン「…はい」
  19. 24 : : 2013/12/17(火) 20:58:26

    エレン「俺達の、昔からの夢でした。巨人を駆逐して、壁外に出て、一緒に海を見つけようって…!」

    ミカサ「もし、その内地の水溜りが海ならば、私達はこの目で確かめたいんです!」

    ハンジ「…そうか、君たちの夢、か。だけど…」






    ハンジ「残念ながら、君たちを連れていくことはできない」

    アルミン「どうしてですか!?」

    ハンジ「この件については、壁内人類に知らせてはならないことになっている。たとえ、兵士であってもね」

    ハンジ「知ってるのは、各兵団の幹部クラスの兵士のみ。それと、憲兵団各位かな」

    ハンジ「もし一般兵が知っていると知れたら、君達の身の保証はできない。たとえエレン、君であってもね…」

    エレン「…っ!」
  20. 25 : : 2013/12/17(火) 21:06:29

    ハンジ「それに、あそこが海かどうかまだ決まったわけじゃない。私が明日、調査のために内地に出かけるんだ」

    アルミン「では、その時に一緒に…!」

    ハンジ「アルミン、君がここまで物分かりが悪い子だとは思わなかったよ。ダメなものはダメだ」

    アルミン「しかしっ!!」

    ハンジ「私は意地悪を言っているわけじゃない。君たちの身を一番に案じているんだ」

    ハンジ「政府にたてついた人間は、タダじゃ済まない。危険因子とされているエレンを消す、都合のいい口実にもされてしまう」
  21. 26 : : 2013/12/17(火) 21:17:09

    アルミン「自分の身は、自分で守ります!!その後にどうなろうと、自分たちの責任です!!だから、どうか…」

    ハンジ「しつこいよ!!どこまで物分かりが悪いんだ!!私が優しいうちに、とっとと納得してくれないか!?」

    アルミン「…っ!」




    ミカサ「すみませんでした分隊長、アルミンには、私達のほうから言って聞かせますので…」

    エレン「本当に、忙しいところにご迷惑をかけてしまって!明日の調査のほう、よろしくお願いします!」

    アルミン「ちょっと、二人とも!!」

    ハンジ「…分かってくれて助かるよ。この事は他言無用。ヘタに言いふらしたりしたら、身の保証はできないからね」

    エレン「分かりました!!」

    ミカサ「どうも、すみませんでした…」




    ハンジ「…ふぅ、それじゃ」スタスタ…
  22. 27 : : 2013/12/17(火) 21:25:30

    エレン「…」

    ミカサ「…」

    アルミン「…何でだよ、二人とも」

    エレン「驚いたぜ、アルミン。相変わらず、興味をそそられることを目の前にすると、人が変わったようになっちまうんだな」

    アルミン「エレンっ!!」



    ミカサ「本当。アルミンは昔からそう。熱を上げると、周りが見えなくなってしまう」

    アルミン「ミカサっ!!」
  23. 28 : : 2013/12/17(火) 21:32:48

    エレン「さすがに、分隊長に頼むのは無理があったみたいだな。仕方ねぇよ」

    アルミン「二人とも、こんなに簡単にあきらめていいの!?海があるかもしれないんだよっ!?」

    アルミン「小さい頃から、ずっと夢見てきたじゃないか!!それが、手の届くところにあるかもしれないのにっ!!」

    アルミン「こんな簡単にあきらめるなんて、見損なったよ!!」
  24. 29 : : 2013/12/17(火) 21:39:31

    ミカサ「落ち着いて、アルミン」

    アルミン「落ち着いてなんかいられるかっ!!僕らは目の前で、みすみすチャンスを逃したんだよ!!」



    エレン「落ち着け」

    アルミン「だいたい、分隊長にあんなことを言われたからって、すぐ引き下がるなんてエレンらしくないだろっ!?」



    エレン「落ち着けって」

    アルミン「そういうことならもういいよ!!僕一人だって、内地に行って真相を確かめてやる!!エレンたちがいくら…」











    エレン「落ち着けっ!!!!」

    アルミン「!?」
  25. 30 : : 2013/12/17(火) 21:49:40

    ミカサ「アルミン、冷静になって。私達は何も、内地に行くことを諦めたわけじゃない」

    アルミン「えっ…?でも、他に頼めそうな人なんて…」

    エレン「お前らしくないな、アルミン。さっきの話、ちゃんと聞いてたのか?」

    アルミン「分隊長の話を…?」

    エレン「そうだ。よーく思い出してみろ。内地の水溜りの件について知っているのは、誰だと言った?」

    アルミン「エルヴィン団長、リヴァイ兵長、ミケ、ハンジ両分隊長、それと兵団の幹部と…」











    アルミン「…あっ!!」
  26. 31 : : 2013/12/17(火) 21:59:28

    ミカサ「そう。憲兵団だけは、一般兵にも情報が行き届いている。この意味が当然、分かるでしょ?」

    アルミン「…はははっ!どうしてそんなことに気づかなかったんだ、僕は!!」



    アルミン「確かに、二人の言う通り冷静じゃなかった。ごめんよ、エレン、ミカサ…」

    エレン「気にすんな。いっつもお前の頭には助けられてきたからな、たまには俺達が助けてやらねぇと」

    ミカサ「アルミンは時々熱くなって自分を見失ってしまう時があるから。私達が暴走を止めてあげなければならない」

    アルミン「ありがとう。なんだか僕だけ、助けられてばっかりだな。二人には感謝しきれないよ」

    エレン「いいって、そんなの」
  27. 32 : : 2013/12/17(火) 22:10:44

    エレン「それより、分隊長が言ってた通り、内地に行っちまった後は安全は保障されないが、俺たち3人で心中する覚悟はあるか!?」

    ミカサ「当然。エレンが行くなら、私もついていくだけ」

    アルミン「僕もだよ。あれだけ言っておいて、ここで引き下がるなんてありえない!」

    エレン「…決まりだな。それじゃ早速、俺達の『助っ人』に連絡を付けてみるとするか」
  28. 33 : : 2013/12/17(火) 22:24:25

    ミカサ「…あ」

    エレン「どうした?」

    ミカサ「…今、ふと思ったのだけれども」

    エレン「何だ?」







    ミカサ「エレンは、調査兵団の監視下にあるんでしょ?抜け出せるの?」

    アルミン「あっ…」

    エレン「…」

    ミカサ「…」







    アルミン「どうしようね…」

    エレン「…仕方ない、オルオさんあたりを出し抜いてみるか」
  29. 35 : : 2013/12/18(水) 20:58:25

    ~3日後・掃除タイム~

    エレン「…」ザッザッ

    オルオ「…」ザッザッ





    エレン(…今日、俺の監視役はオルオさん一人)

    エレン(リヴァイ兵長含め、上官たちはみんな出払っている。またとないチャンスだ)

    エレン(そして、オルオさんを買収する手立てを、ミカサとアルミンに用意してもらった。これなら…)チラチラ…
  30. 36 : : 2013/12/18(水) 21:11:13

    オルオ「おい!」

    エレン「!!」

    オルオ「手が止まってるぞ、クソガキ。兵長に殺されてぇか?」

    エレン「すみません、ちょっと考え事を…」

    オルオ「まったく、これだからガキは。いいか、掃除って言うのはな、その場を清めると同時に己の心もだな…」

    エレン「あ、オルオさん、ちょっといいですか…?」

    オルオ「なんだ!?俺がまだ喋ってるだろうが!!」
  31. 37 : : 2013/12/18(水) 21:17:19

    エレン「ちょっと、俺と取引をしてもらえませんか?」

    オルオ「取引だぁ?一体何のマネだ…?」

    エレン「まずは、これを見てください」⊃布

    オルオ「なんだ、この汚ねぇ布は?」

    エレン「兵長に頂いたスカーフです」

    オルオ「何ぃ!?兵長の!?」




    エレン(本当は2人に買ってきてもらった、タダのスカーフだけど…)
  32. 38 : : 2013/12/18(水) 21:25:06

    オルオ「なぜお前がそんな物を持ってやがる…」

    エレン「…欲しくないですか?」

    オルオ「…お前、まさか取引ってのは?」

    エレン「このスカーフをオルオさんに差し上げる代わりに、ちょっと俺のお願いを聞いて頂きたくてですね…」









    オルオ「…要求は何だ?」
  33. 39 : : 2013/12/18(水) 21:30:26

    エレン「実は今日、ちょっとトロスト区まで出かけたいんですけど…」

    オルオ「お前、自分が俺達の監視下に置かれていると分かってるだろうが!?」

    エレン「だから、ですよ。オルオさんには、俺の脱走には目を瞑っててほしいんです」

    オルオ「おいおい、バレたらタダじゃ済まないことくらい分かるだろう?」

    エレン「バレないように尽くします。オルオさんの協力次第ですけど…」

    オルオ「…」
  34. 40 : : 2013/12/18(水) 21:36:00

    エレン「ダメ、ですか…?」

    オルオ「…いつまでだ?」

    エレン「半日、もかかりません。ちょっと用事を済ませたら、すぐに戻ってきますので」

    オルオ「…兵長達は、夜まで戻らない予定だが、確実ではない。なるべく早く帰って来いよ…」

    エレン「…ご理解いただき、感謝します」



    オルオ「この事は当然、俺達だけの秘密だからな」

    エレン「当たり前です。そのスカーフのことも、兵長に聞いたりしないでくださいね」

    オルオ「あぁ、約束しよう」

    エレン「…それでは、行ってきます」

    オルオ「絶対にヘマするんじゃねぇぞ!!とばっちりはゴメンだからな!!」

    エレン「はい!」タッタッ











    エレン(…オルオさんがチョロくて助かった。けど、なんか罪悪感が…)
  35. 41 : : 2013/12/18(水) 21:42:24

    ~同日、ウォール・シーナ内地・工場都市付近~

    ナイル「ここだ。くれぐれも、妙な真似はするなよ」

    ハンジ「…ここが」




    水溜まり「」ドーンッ!




    ハンジ「…大きい。文献などで見ていたものほど出鱈目な広さじゃないけど、これはすごいね…」

    ナイル「先に調査に入った研究員の報告では、確かにこの水から、塩を検出できたそうだ」
  36. 42 : : 2013/12/18(水) 21:47:30

    ハンジ「なるほどね。ちなみに、生物の生息は確認されたの?」

    ナイル「今のところ、まだだ。成分としては、普通の塩水と何ら変わらないらしいが…」

    ハンジ「らしいが…?」




    ナイル「どうも、水質の汚染がひどいらしい。工場都市の付近だからというのもあるかもしれんが、生物が住めるような水質ではないとの見方だ」

    ハンジ「そうなんだ…」

    ハンジ(お土産に適当な生き物を持って帰って、アルミンたちを喜ばせようと思ったんだけどな…)
  37. 43 : : 2013/12/18(水) 21:54:02

    ナイル「ここから先は、お前に任せる。憲兵の監視が付くが、妙な真似をすれば…」

    ハンジ「分かってるよ。ちゃんと調査させていただきますよーだ!」

    ナイル「それじゃ、頼んだぞ。お前ら、こっちに来て仕事だ!」



    マルロ「はい!」

    ヒッチ「はぁい…」



    ナイル「こいつは調査兵団の分隊長、ハンジ・ゾエ。水質調査の仕事を依頼してあるのは、知っているな?」

    マルロ「えぇ、もちろんであります!」
  38. 44 : : 2013/12/18(水) 21:59:06

    ナイル「お前らの仕事は、こいつが妙なことをしないかどうか、監視することだ。本来なら、新兵に頼むことではないのだが…」

    マルロ「上官殿はお忙しいようで。我々でお役に立てるのであれば、何なりと」

    ナイル「それでは、よろしく頼むぞ」

    マルロ「はっ!!」




    ナイル「…貴様は…?」ジロ

    ヒッチ「…はい」




    ナイル「…ふん」スタスタ…
  39. 45 : : 2013/12/18(水) 22:05:45

    ハンジ「へぇ、君たち新兵なの。大変だねぇ、どうせ上官たちは遊び呆けてるんでしょ?」

    マルロ「…」

    ハンジ「いいよ、隠さなくたって。憲兵団の怠け体質は定番だもん。そのしわ寄せが全部、新兵に行っちゃうんだよねぇ」

    ヒッチ「そうなんですよぉ。分かってくれますかぁ?」クネクネ

    ハンジ「うんうん。私も憲兵団は大嫌いだからね。君たちは、あんな大人になっちゃだめだよ?」

    マルロ「…当然です。私は、腐った憲兵団の体質を根本から変えるために、憲兵団になったのですから!」

    ハンジ「うん、その意気だ。期待しないで待ってるよ」




    マルロ「…ウソでも期待していると言ってくださいよ…」
  40. 46 : : 2013/12/18(水) 22:11:11

    ハンジ「ごめんごめん。それよりさ、この塩水のことって、憲兵団の新兵はどのくらい知ってるの?」

    マルロ「そうですね…。どの程度かは把握しておりませんが、ストヘス区支部の新兵は全員知っております」

    ハンジ「…」



    マルロ「それがどうかしましたか…?」

    ハンジ「その、ストヘス区支部に、ローゼ南方面駐屯の訓練兵団出身の新兵っている?」

    マルロ「えぇ、一人おります」

    ハンジ「あちゃぁ…」

    マルロ「?」




    ハンジ(ハンジさん、これはちょっと抜かっちゃったかな…?気付いてないといいんだけど…)
  41. 47 : : 2013/12/18(水) 22:15:24

    ~ほぼ同刻・トロスト区~

    エレン「と、言うわけで」

    ミカサ「よく来てくれた」

    アルミン「待ってたよ」

    アニ「…」




    豪華料理「」ドーンッ!




    アニ「何のマネだい、これは?」
  42. 48 : : 2013/12/18(水) 22:20:24

    エレン「まぁまぁ、気にせずに食ってくれ。もちろん、俺達の奢りだからさ」

    ミカサ「アニには格闘訓練で、エレンがお世話になった。私からのお礼」

    アルミン「僕もアニには助けられたからね。感謝してもしきれないよ」

    アニ「いや、あんたを訓練で助けた覚えはないけど?」

    アルミン「自覚がなくてもあるんだよ。とにかく、どうぞ召し上がれ」



    アニ「毒でも入ってるんじゃないだろうね…?」

    エレン「入れるわけないだろ。ほら、黙ってさっさと食えよ」

    アニ(ここまで必死なのは、一体どんなわけなの?恐ろしいくらいなんだけど…)
  43. 49 : : 2013/12/18(水) 22:26:14

    アニ「…」




    ミカサ「…残念。どうやらアニは、私達の好意を無下にするという事らしい。非常に悲しい」

    エレン「そうだな。せっかく喜んでもらおうと思ったのに、アニがそんなに冷たい奴だったなんてな」

    アルミン「やっぱり氷の女の異名は伊達じゃなかったんだね。分かっていたけど、これは堪えるなぁ」

    アニ「…あんたら」




    エレン「シクシクシク(棒)」チラチラ

    ミカサ「うぇぇん(棒)」チラチラ

    アルミン「グスッ(棒)」チラチラ




    アニ(泣きマネしながらこっちをチラ見してる…)
  44. 50 : : 2013/12/18(水) 22:30:41

    客「おい、あそこの女、3人まとめて泣かせてるのか?」

    客「とんでもねぇ奴だな。一体、どんな揺すりかけやがったんだ?」

    客「かわいそうに、きっととんでもない弱み握られて、脅されてるんだよ」

    客「そうだな。んでもって、あんな豪華料理まで奢らせるとは、とんでもねぇ女だな」

    アニ(ちょっ!!まるで私が全部悪いみたいになってるじゃないか!こいつら…)











    エレ・ミカ・アル「シクシクシク(ゲス顔)」ニヤァ…

    アニ「…」イラッ!
  45. 51 : : 2013/12/18(水) 22:35:39

    アニ「分かったよ。それじゃ遠慮なくいただくよ…」

    エレ・ミカ・アル「…よしっ!」

    アニ(…まぁ、さすがに毒はないでしょ。何企んでるかは知らないけど)パクッ

    アニ(あ、おいしい…)











    エレン「食ったな!?」ヌッ!

    アニ「!!」ビクッ!!
  46. 52 : : 2013/12/18(水) 22:40:31

    ミカサ「アニは料理を食べた。私達の奢った高級料理を」

    アルミン「これでアニは、きっと僕らの頼みを何でも聞いてくれるんだろうなぁ」

    アニ「あんたら、それが目的で…」



    エレン「いくらアニが冷たい奴だと言われてても、恩を仇で返すような奴じゃないと信じてる。信じてる」

    アニ「二回も言わなくていいよ。それで、目的は何…?」

    アルミン「さすがにここでは、ね。場所を変えて話すから、それまでは料理に舌鼓を打っててよ」

    アニ「気になってろくに味わえないんだけど…」
  47. 53 : : 2013/12/18(水) 22:45:32

    エレン「しょうがねぇなぁ。俺達も一緒に喰ってやるから、おいしく楽しもうぜ?」

    ミカサ「いただきます」パクッ

    アルミン「あっ、おいしいっ!」モグモグ

    アニ「…」イライラ…











    アニ(…初めてだよ。私をここまでコケにした馬鹿共は…!)
  48. 55 : : 2013/12/19(木) 20:58:43

    ~ところ変わって~

    アニ「さて、あんたらの目的を聞かせてもらおうか?」

    エレン「なに、ちょっとしたことなんだけどさ」

    アルミン「内地の工場都市の近くにできたっていう、水溜まりのことで、ね?」

    ミカサ「アニが知っていることを教えてほしい。場所とか、行くための方法とか…」



    アニ「何であんたらがそれを知ってるの…?」

    アルミン「ひょんなことから、ちょっとね」

    エレン「各兵団の幹部と、憲兵団には知らされてるってのも聞いた。アニも知ってるんだろ?」

    アニ「…」
  49. 56 : : 2013/12/19(木) 21:05:30

    ミカサ「答えて。もしかしたら、その水溜りは、私達の長年の夢かもしれない」

    アニ「…ここで私が黙秘するっていう選択肢はないんでしょ?だから、さっきあんな料理を」

    アルミン「ごめんね、アニ。あんな卑怯な手は使いたくなかったんだけど」

    エレン「俺達も必死なんだ。知ってることがあれば教えてほしい」

    アニ「…」




    ミカサ「アニ、お願い」

    アニ「…一つ、守ってくれる?」

    アルミン「何だい?僕らはアニとの約束なら、絶対に守るよ」
  50. 57 : : 2013/12/19(木) 21:09:07

    アニ「今から私が言う情報を、私から聞いたって絶対に言わないこと。バレたら、4人まとめてどうなるか分からないからね」

    エレン「当然だ。俺達のわがままに付き合ってくれたアニを、危険な目に合わせるようなことはしない!」

    ミカサ「誰にも話さないと約束しよう」

    アニ「…なら、教えてあげるよ」
  51. 58 : : 2013/12/19(木) 21:15:33

    アニ「まず、内地の水溜り。これは確かに存在する。実際に私が見たわけじゃないから、何とも言えないけど…」

    アルミン「うん、それで…?」



    アニ「場所についてだけど、残念ながら詳しい場所は知らない。工場都市の近く、という事しか分からない」

    エレン「そうか…」



    アニ「行き方についても、当然分からない。申し訳ないけど、あまり役に立てそうな情報はないね…」

    ミカサ「…」
  52. 59 : : 2013/12/19(木) 21:20:27

    アルミン「…いや、ありがとう。危険を冒してまで教えてくれたんだ、これ以上の高望みはしないよ」

    エレン「そうだな。わざわざローゼまで出向いてくれたんだ、感謝するよ、アニ」

    アニ「…それじゃ、私は行くから。今日はごちそうさま」スタスタ

    アルミン「またね、アニ…」







    アニ「…それと」

    エレン「?」
  53. 60 : : 2013/12/19(木) 21:26:18

    アニ「これは私の独り言だから、聞き逃してもらって構わないけど…」

    ミカサ「…?」



    アニ「明日、内地から憲兵団の馬車がトロスト区に来る。そこでお偉いさん方を乗せて、例の水溜りに向かうらしい」

    アニ「いろいろと物資も運んでいく大きな馬車みたいだから、荷台に潜り込むには十分な大きさだろうね」

    アニ「それに、憲兵団の仕事ぶりからして、いちいち荷物の確認なんかしない。誰かが潜りこんだとしても、きっと気づかない」

    エレ・ミカ・アル「!!」
  54. 61 : : 2013/12/19(木) 21:31:38

    アニ「そういうことで、独り言は終わり。さて、帰って昼寝でもしようかな」

    アニ「」スタスタ…











    ミカサ「…エレンっ!」

    エレン「…あぁ、アニの奴、とんでもない独り言を呟いてくれたぜ!」

    アルミン「…もう、後戻りはできないよ?いいんだね、二人とも!?」

    エレン「当然だ!そのために、わざわざ危険を冒してまで抜け出してきたんだからな!」
  55. 62 : : 2013/12/19(木) 21:36:29

    ミカサ「でも、エレン、明日も抜け出せる保証はないでしょう?」

    エレン「…そうだな」

    アルミン「どうするの…?」



    エレン「…抜け出せそうになかったら、最悪、お前ら二人で行ってくれ」

    ミカサ「そんなっ!私はエレンと一緒じゃなければ嫌!」

    アルミン「僕もだよ!3人で一緒に海を見るって約束じゃないか!」
  56. 63 : : 2013/12/19(木) 21:41:18

    エレン「そうは言っても、俺が今置かれている立場を考えたら、な」

    エレン「トロスト区までならまだしも、内地まで行って戻ってくるまでの間、誰にもバレない可能性は、かなり低い」

    エレン「どうせ頼んでも許可してもらえないだろうしな」

    ミカサ「せめて、誰か上官に味方がいればよかったのだけれども…」




    アルミン「…じゃあ、作っちゃう?味方を…」

    エレン「どうやって…?」

    ミカサ「私達の協力してくれそうで、ある程度の階級を持った人なんて…」

    アルミン「いるじゃないか、とっておきの人が…」










    エレ&ミカ「…あっ!!」

    アルミン「ちょっと頼んでみようよ。僕に考えがあるからさ」
  57. 64 : : 2013/12/19(木) 21:45:21

    ~とある場所~

    ハンネス「…お前ら、そいつは本気か!?」

    エレン「あぁ、本気だ。だからハンネスさん、俺達に協力してくれないか?」

    ミカサ「無茶を承知でお願いしている。でも、どうか…」



    ハンネス「だがなぁ、さすがにこれはマズいんじゃねぇのか?」

    ハンネス「『トロスト区奪還作戦について、ピクシス司令がエレンと話がしたいから2日程貸してくれ』ってのはなぁ…」

    アルミン「ピクシス司令の頼みなら、団長も無下にはできないはず。司令は総統とも親しいようだったし」

    エレン「部隊長なら、司令の遣いで来たって言えば、十分信用してもらえると思うんだ」
  58. 65 : : 2013/12/19(木) 21:50:32

    ハンネス「だが、司令本人にバレたらどうするんだ?そんな頼みはしていないと言われたらアウトだぞ?」

    エレン「その時は…その時だ」

    ハンネス「そんな不安要素しかない作戦には、悪いが協力できん。俺だって、打ち首は勘弁だからな」

    エレン「そんな!そこを何とか頼むよ、ハンネスさん!」

    ハンネス「部隊長っていう役職についている以上、そんな身勝手な理由で狂言を働くことはできない」

    ハンネス「別にお前たちに意地悪しようってつもりじゃねぇんだよ」




    エレン「…」

    ミカサ「…」
  59. 66 : : 2013/12/19(木) 21:56:12

    アルミン「そうだよね。ごめんね、ハンネスさん。無茶なお願いをしちゃって…」

    ハンネス「俺のほうこそ、力になれなくて悪かったな。いつか、その水溜りに行ければいいな」

    エレン「…あぁ、いつかはチャンスがあるだろ。今回は残念だけど、諦めるか」











    ピクシス「何を諦めるのじゃ?」

    エレ・ミカ・アル「!?」ババッ!
  60. 67 : : 2013/12/19(木) 22:01:22

    ハンネス「司令!?なぜここに!?」バッ!

    ピクシス「敬礼などいらん。お主らは、わしとともにトロスト区を奪還した戦友ではないか」

    エレン「ご無沙汰しております!」

    ピクシス「何やら、少々面白そうな話が聞こえてきたが…?」

    ハンネス「えぇ、実はこいつらが、内地にできた謎の水溜りを見に行きたいっていうものでして」

    ピクシス「あぁ、例の…」



    ハンネス「しかし、エレンは総統の指示に従って、調査兵団の監視下に置かれている立場」

    ピクシス「つまり、それを見に行くために、抜け出すための手引きを、わしの名を使ってしようとしたという事かな?」

    エレン「…そういうことになります」

    アルミン「申し訳ありませんっ!!」
  61. 68 : : 2013/12/19(木) 22:06:53

    ピクシス「…ふっ」




    ピクシス「はっはっはっはっ!」

    エレ・ミカ・アル「?」

    ハンネス「司令…?」




    ピクシス「つまり、わしが正式に、エレンを貸してほしいと調査兵団に依頼すれば、問題はないわけじゃな?」

    ハンネス「…え!?」

    ピクシス「何か問題でもあるか?」

    ハンネス「い…!いえ、ですが…」
  62. 69 : : 2013/12/19(木) 22:11:13

    ピクシス「人間の探求心というものは、誰にも止めることはできん。彼らには、内地に行く権利がある」

    ピクシス「トロスト区の危機を救ったのじゃ、そのくらいしてやらねば、罰当たりというものじゃ」

    エレン「…では!」



    ピクシス「日取りは、明日と明後日でよいのかな?わしのほうから、依頼状を作成しよう」

    アルミン「ありがとうございますっ!」

    ピクシス「ただ、内地に行くときは、くれぐれもバレないようにな。出ないとわしが、ダリスに怒られてしまう」
  63. 70 : : 2013/12/19(木) 22:16:53

    ハンネス「そもそもお前ら、どうやってシーナまで行くつもりだ…?」

    ミカサ「それは…」

    アルミン「秘密です」

    ハンネス「…?」

    ピクシス「ではハンネスよ、書状ができたら、調査兵団本部までひとっ走り頼むわい」

    ハンネス「はっ!了解いたしました!」

    エレン「ありがとうございますっ!」

    ミカ&アル「ありがとうございますっ!」

    ピクシス「よいよい。しかと、目に焼き付けてくるのじゃぞ?」

    エレ・ミカ・アル「はいっ!!」
  64. 71 : : 2013/12/19(木) 22:21:05

    ~翌日・調査兵団本部~

    リヴァイ「…ったく、あの爺さんは一体何を考えてやがる」

    エルヴィン「あの人の考えは、俺にも分からん。まぁ、問題はないだろう」

    リヴァイ「ハンジはまだ戻らねぇし、エレンとオルオはやたら俺の顔を気にしやがるし、何だってんだ…」

    エルヴィン「昨日、二人で何かしていたのか?と言っても、あの二人が共謀するとは思えないが?」

    リヴァイ「どうだかな。エレンの馴染み共がいねぇのも気がかりだ。ろくでもねぇことにならなきゃいいんだがな…」
  65. 72 : : 2013/12/19(木) 22:26:50

    ~トロスト区~

    憲兵「それでは、こちらの馬車にお乗りください」

    偉い人「うむ。では、内地までよろしく頼むぞ」

    憲兵「よし、では、出発!!」

    馬車「」ガタガタガタ…






    エレン「…」

    ミカサ「…」

    アルミン「…」

  66. 73 : : 2013/12/19(木) 22:33:01

    エレン「どうにか、うまく潜り込めたな」

    ミカサ「工場都市までは数時間かかる。それまでは、気が抜けない」

    アルミン「予想通り、荷物のチェックまではされなかったしね。さすが憲兵団様だね」

    エレン「しかし、ずっとこの体制のまま、馬車に揺られ続けるのか。キツいぜ…」

    ミカサ「わがまま言わない。これを耐え忍べば、海に行けるのだから」

    アルミン「がんばろう。僕らが夢見た海まで、もうすぐなんだから」

    エレン「…だよな」
  67. 75 : : 2013/12/20(金) 20:59:08

    ~ウォール・シーナ内地・工場都市付近~

    ハンジ「…以上が、調査結果だよ」

    ナイル「何という事だ、まさかそんなことが…!」

    ハンジ「こうでもなければ、突然塩水溜りができるわけがないからね。生物がいないのも納得できる」

    ナイル「…そうと決まれば、早速埋め立ての用意をせねばな。いつまでも残しておく理由もなくなった」

    ハンジ「そうだね。後はそっちに任せるよ。私は帰らせてもらう」

    ナイル「ならば、もうすぐトロスト区からこちらへ馬車が来る。それに乗って帰れ」

    ハンジ「それはナイスタイミング。たまには憲兵団も役に立つね」

    ナイル「貴様、言わせておけば…」
  68. 76 : : 2013/12/20(金) 21:03:04

    ハンジ「ところで、そこの監視役の新兵君」

    アニ「…」

    ハンジ「君だよね。エレンたちと同じ訓練兵団出身の子ってのは?」

    アニ「…えぇ、そうですが」

    ハンジ「エレンたちに聞かれなかった?ここのこととか…」

    アニ「…いえ、特には」
  69. 77 : : 2013/12/20(金) 21:08:33

    ナイル「エレンとは、例のエレン・イェーガーのことか?」

    ハンジ「うん。なんか街で憲兵団がこの場所のことを噂してるのを、小耳にはさんだみたいでさ」

    ハンジ(…って言う嘘をついてみたり)ニヤリ





    ナイル「何だと!?おのれ、いったいどこのどいつだ!!」

    ハンジ「さぁね。日ごろの怠慢ぶりがうかがえるよ」

    ナイル「ぐぬぬ…」
  70. 78 : : 2013/12/20(金) 21:13:13

    ハンジ「それでさ、エレンが同期の君に、この場所について何か聞こうとしたんじゃないかと思ってさ」

    ナイル「そういえばお前、昨日はトロスト区に行っていたらしいな。もしや、そこでエレン・イェーガーと…?」

    アニ「…いえ、そのような事実はありません。所用のために出向いただけです」




    ハンジ「…だ、そうですよ、師団長殿?」

    ナイル「…まぁよかろう。監視、ご苦労だった」

    アニ「いえ…」
  71. 79 : : 2013/12/20(金) 21:18:39

    憲兵「師団長!!」

    ナイル「!?」



    ハンジ「あれは?」

    ナイル「トロスト区からの馬車だ。しかし、様子がおかしいな」

    ハンジ「どうかしたの?」

    憲兵「どこで潜り込んだのか知りませんが、馬車の中にこいつらが!!」






    エレン「」ドサッ!

    ミカサ「」ドサッ!

    アルミン「」ドサッ!

    アニ「!!」
  72. 80 : : 2013/12/20(金) 21:23:42

    ハンジ「君たち!どうしてここに!?」

    ナイル「貴様、エレン・イェーガー!!調査兵団の監視下に置かれているのではなかったのか!?」



    アルミン「まさか、途中で物資の積み下ろしをするなんて…!詰めが甘かった!」

    ミカサ「てっきり工場都市まで運ぶ荷物だと思っていたのに…!」

    エレン「あれがなければ、バレずに来れたのによ!!」

    憲兵「貴様ら、口を慎め!!」



    ナイル「おい、この件は重罪だぞ!自分たちが何をしたか分かっているのか!?」
  73. 81 : : 2013/12/20(金) 21:28:29

    ハンジ「まぁまぁ、落ち着いて。元はと言えば、街でうっかり聞かれちゃった憲兵が悪いんだから」

    ハンジ「それさえなければ、エレンだってここのことを知らずに済んだんだしさ」



    エレン「分隊長、何を…?」

    ハンジ「話を合わせて。私がどうにか言いくるめるから」ヒソヒソ…

    エレン「?」




    ナイル「ぐっ…!だがしかし、それでは調査兵団本部を抜け出していい理由にはならん!!」

    ハンジ「監視の目ならここにあるじゃない。ここに」

    ナイル「そういう問題ではない!!第一、不当荷馬車に潜り込んだ事実も問題だ!!」
  74. 82 : : 2013/12/20(金) 21:33:32

    ナイル「やはり見過ごすわけにはいかん!!こいつらは極刑に処さねばならん!!」

    エレ・ミカ・アル「!!」



    ハンジ「あまり勝手な真似しないでよ。出発前、荷馬車の中身は確認したの?」

    憲兵「えっ…?それは…」



    ハンジ「最初に確認してれば、その時点で発見できたじゃない」

    ハンジ「そこで見つかってないってことは、落ち度は完全にそっちにあるじゃないか」

    ハンジ「それを、自分たちのミスは棚に上げて、好き放題言っちゃってさ」

    ナイル「ぐっ…!」



    ハンジ「それに、エレンはもしかしたら人類の希望なんだよ」

    ハンジ「それを、ちょっと馬車に潜り込んだくらいで極刑とか、総統もエルヴィンも黙ってないよ?」



    ナイル「…好きにしろ」

    ハンジ「ありがと。やっぱ話の分かる男は違うねぇ」

    ナイル「…」
  75. 83 : : 2013/12/20(金) 21:39:12

    エレン「おう、アニ。いたのか」

    アニ「…あんたら、本当に無茶するねぇ。まさか来るとは思ってなかったよ」

    アルミン「どうやら、ハンジ分隊長がいろいろとごまかしてくれたみたいだね。よかったよ」

    ミカサ「アニの情報がなければ、私達はここまで来られなかった。礼を言おう」

    アニ「それはいいんだけど、例の水溜り…」









    アニ「…どんな結果であれ、ちゃんと受け止められるかい?」

    エレン「え…?」

    アルミン「それは、どういう意味…?」



    アニ「…まぁ、行けば分かるよ」

    ミカサ「…よく分からないけど、タダごとじゃなさそう」
  76. 84 : : 2013/12/20(金) 21:43:40

    ハンジ「それじゃエレン、ミカサ、アルミン。せっかくここまで来ちゃったんだもんね!」

    ハンジ「見せてあげるよ、例の水溜りを」

    エレン「本当ですか!?」

    ミカサ「ついに…!」

    アルミン「ありがとうございます!!」



    ハンジ「…こっちだよ。ついておいで」スタスタ

    エレ・ミカ・アル「」スタスタ




    アニ「…」














    アニ(海なんて…)
  77. 85 : : 2013/12/20(金) 21:47:51

    ~水溜り~

    エレン「これが…」

    ミカサ「夢に見ていた…」

    アルミン「海…!?」






    水溜り「」ドーンッ!






    ハンジ「どうだい、大きいだろう?文献に書いてあるほどの大きさじゃないけどね」

    エレン「…なんか、想像してたのより違うな」

    ミカサ「少々汚いみたい。場所が場所だから仕方ないのかもしれないけど…」
  78. 86 : : 2013/12/20(金) 21:53:11

    アルミン「それより、本当に塩味がするのかな!?ちょっと舐めてみようよ!!」

    ナイル「ダメだ!!」

    アルミン「!?」




    ハンジ「ちょっと、怒鳴らなくてもいいじゃない」

    ナイル「貴様の体のためにも、口にすることは勧めない。どうしてもというなら、止めないがな」

    ミカサ「やはり、汚染がひどいという事…?」

    ハンジ「あー…。まぁ、それもあるんだけど…」




    ナイル「いい加減、夢を見せ続けるのはやめろ。そいつらのためにもな…」

    ハンジ「…」
  79. 87 : : 2013/12/20(金) 21:59:21

    エレン「それって、どういう…?」

    アルミン「この水溜りには、何かあるのですか…?」




    ハンジ「君たち、今から私が言うことを、きちんと受け止めることができるかい?」

    ミカサ「さっき、アニも似たようなことを言っていた」

    アルミン「もしかして、この水溜りは…」




    ハンジ「結論から言おう。ここにたまっている水は、確かに塩水だ。だが…」











    ハンジ「…海、ではない」

    エレ・ミカ・アル「!!」
  80. 88 : : 2013/12/20(金) 22:04:15

    エレン「そんな、だって塩水なんですよね!?じゃあ、海じゃないんですか!?」

    ミカサ「まさか、誰かが水を溜めて、わざわざ塩を入れたというわけでもないんですよね!?」

    ハンジ「どちらでもない。この水溜りは、『人の意思がない人工物』だからね」

    アルミン「『人の意思がない人工物』…?意味が分かりません…」
  81. 89 : : 2013/12/20(金) 22:08:39

    ハンジ「…順を追って説明しよう。まず、この水が溜まっているくぼみ。これがなぜできたかは、知っているかな?」

    アルミン「確か、地盤沈下が原因だと伺いました。この辺りの一帯は、相当な揺れを伴ったとか…」

    ハンジ「そう。地盤沈下によってくぼみができた。ここまではいいかな?」



    ハンジ「その際発生した巨大な揺れ、この揺れによって、実は工場内である『事故』が起きていたんだ」

    アルミン「『事故』ですか…?」



    ハンジ「うん。とある薬品を保管していたタンクが損傷し、薬品が漏れ出てしまったんだ」

    ハンジ「大きなタンクでね。しかも、二種類の薬品が漏れ出てしまったために、その量は膨大なものとなった。丁度…」







    ハンジ「この水溜りくらいの量にね…」

    エレ・ミカ・アル「!!」
  82. 90 : : 2013/12/20(金) 22:13:27

    エレン「それじゃ、この水溜りの正体はその薬品ってことですか!?」

    ミカサ「この水も、塩水ではなく薬品だと!?」

    ハンジ「いや、この水は正真正銘の塩水だよ。もともとの薬品の成分は検知されなかった」

    エレン「じゃあなんで!?」




    アルミン「…」

    ミカサ「アルミン…?」




    アルミン「僕…分かったかもしれない…。この塩水の正体が…」

    エレン「マジかよ!?そいつは一体…!?」









    アルミン「」ガクンッ!!

    ミカサ「アルミンっ!!」
  83. 92 : : 2013/12/20(金) 22:15:16

    エレン「どうした!?気をしっかり持て!!」




    アルミン「そんな…!せっかくここまで来たのに…!」フルフル

    アルミン「こんな…!こんなことって…!!」ガタガタ




    ミカサ「アルミンっ!!しっかりして!!」

    ハンジ「…あるんだよ。ある薬品とある薬品が、まったくの等分量で混ざることによって、塩水に変わってしまう現象が…」

    エレン「それって…?」














    アルミン「水酸化ナトリウム水溶液、塩酸、この二つの薬品を等分量で混ぜ合わせると…」

    アルミン「塩化ナトリウム水溶液、すなわち、塩水になるんだ…」
  84. 93 : : 2013/12/20(金) 22:19:19

    ミカサ「まさか、漏れ出した薬品というのは、その二つだというの!?」

    ハンジ「その通り。その薬品が、奇跡的に等分量で混ざり合い、この塩水溜りを作りだした。」

    ハンジ「塩水と言っても、当然完全中和されているわけではないからね。飲むのはお勧めできない」



    ナイル「その上、工場付近の土壌は非常に汚れている。体内に摂取すれば、確実に害をもたらすほどの汚染だ」

    エレン「だからさっき、アルミンが舐めようとしたときに…」

    ナイル「王政府が緘口令を敷いたのは、何も壁外への興味を遮断する目的だけではない」

    ナイル「汚染されているとはいえ、塩水は塩水だ。当然、食塩を取り出すことが可能となる」

    ナイル「己の利益だけを考える人間にこのことが知れれば、どうなると思う?」






    アルミン「…汚染された食塩が流通し、壁内で公害が発生します」
  85. 94 : : 2013/12/20(金) 22:23:25

    ナイル「その通りだ。手癖の悪い商人たちがこぞって押し寄せ、汚染された食塩で儲けに走ることは容易に想像できる」

    ナイル「そういった最悪の事態を防ぐため、王政府からの緘口令が発令されたのだ」

    エレン「そうだったのかよ…」



    ハンジ「工場都市の付近って最初に聞いた時、もしやとは思ってたんだけどね」

    ハンジ「目を輝かせて海を語る君たちに落胆を与えたくなかったから、本当はここに来てほしくなかったんだ」






    エレン「…」

    ミカサ「…」
  86. 95 : : 2013/12/20(金) 22:27:30

    アルミン「…うぅっ!」グスッ!

    エレ&ミカ「!?」

    ハンジ「アルミン!?」




    アルミン「せっかく、夢にまで見た海を見られると思ったのに…!3人で、一緒に、ようやく…!」ヒック

    アルミン「こんなの、あんまりだっ…!」グスグスッ

    ミカサ「アルミン…」






    エレン「…これではっきりしたじゃねぇか、アルミン」

    アルミン「…?」






    エレン「本物の海ってのは、壁外にあるんだってことがな」

    アルミン「エレン…」






    エレン「どうせ俺達は、すべての巨人を駆逐して、壁外に行くんだ。だったら、今までとやることは何も変わらねぇ」

    エレン「正直、海を見れるとワクワクしてた反面、海であってほしくないっていう思いもあった」

    ミカサ「エレン…」
  87. 96 : : 2013/12/20(金) 22:31:31

    エレン「だってよ、ずっと追い求めていたものが壁内にありました、じゃ、拍子抜けもいいとこじゃねぇか」

    エレン「だから、逆にうれしかったよ。ここが海じゃなかったこと。そして…」

    エレン「アルミン。お前が、それほどまでに、俺達と海を見に行きたいって思っててくれたことがな!」

    アルミン「エレンっ…!」




    ハンジ「じゃあさ、エレンたちには頑張ってもらって、巨人をたくさんやっつけてもらわないとね」

    エレン「はい、そのつもりです!」

    ハンジ「期待してるよ、未来のホープ君達」






    エレン「…」

    ミカサ「…」

    アルミン「…」グスッ
  88. 97 : : 2013/12/20(金) 22:34:12

    ナイル「さて、用が済んだのなら帰ってもらおう」

    ナイル「今回の件は特別に、貴様らが水溜まりについて口外しないというのなら、不問にしてやってもいい」

    エレン「約束します」

    ナイル「…ふんっ」
  89. 98 : : 2013/12/20(金) 22:37:49

    ミカサ「帰ろう、エレン、アルミン」

    アルミン「…」

    ミカサ「アルミン?」




    アルミン「ごめん、ミカサ。もう少しだけ、この景色を見ておきたいんだ」

    ミカサ「…」











    アルミン(…今回は見事な肩透かしを食らってしまったけど、もう引きずらない)

    アルミン(改めて僕達の夢の大きさ、それを再確認することができた)

    アルミン(いつになるか。いや、いつになっても構わない)

    アルミン(必ず僕達は、壁の外を冒険して、海を見つけるんだ!!)
  90. 99 : : 2013/12/20(金) 22:40:32

    アルミン「…」




    エレン「アルミン」

    ミカサ「行こう」




    アルミン「…うん!」





















    アルミン(…さらば、『内地の海』)











    アルミン「内地の海」・完
  91. 101 : : 2014/10/02(木) 22:39:05
  92. 102 : : 2014/11/25(火) 17:13:50
    イメージとちゃうかったwwwけどよかった
    乙(^_^)/
  93. 103 : : 2016/01/07(木) 03:18:20
    いや、良いSSを作ったもんだな!
    約9カ月前に習った理科の授業がそのまま出てきた。
  94. 104 : : 2020/10/06(火) 10:25:06
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
  95. 105 : : 2020/10/06(火) 10:25:15
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
  96. 106 : : 2020/10/06(火) 10:25:26
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=26

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
harumav2

神宮の燕³

@harumav2

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場