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日向「超高校級の...」

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  1. 1 : : 2016/12/31(土) 22:46:53
    ※2017年5月17日に紹介文を変更しました。


    ダンガンロンパのSSです。
    初投稿ですが頑張ります。

    注)77期生、78期生登場します。
    主人公は日向クンです。苗木クンも登場します。

    ヒナコイ、ヒナナミ、ヒナツミ、ヒナ??...
    基本ギャルゲーみたいなかんじで進んで、ラブコメイベント多いですが、シリアス展開もあります。
    苗木クンに関しては、ナエマイ、ナエ...?(今後増えるかも)

    また都合上設定を多少いじることがあるのでご了承ください。




    更新はなるべく早めにしようと思います。
  2. 2 : : 2017/01/01(日) 01:02:30
    4月7日 朝

    日向「今日から3年か...」

    希望ヶ峰学園に入学してから二年の月日が立った。今日まで俺はずっと才能に憧れ、本科を目指すために努力し続けた。勉強も運動も十分な程成長したと感じたが、学園はそう甘くなかった。

    黄桜「うーん、確かに君の能力はかなり高い方だよ。でもねー、『天才』と呼べるほどではないんだよね。」

    黄桜「君はあれだよね、器用貧乏ってかんじだよね!ああ誤解しないでね、バランスがとれてる万能型って評価してるよ。少なくともうちじゃなきゃどこ行っても活躍できるよ」

    そう、俺は超高校級の才能を手に入れることができなかった。
    結局、2年間やってわかったことは、『才能』は努力で手に入れるものではなく、生まれつき持ってるかどうかのもの。

    日向「ははっ、絶望的だよ...」

    もう、諦めよう。
    ここまで頑張れば親だって分かってくれるはずだ、残りの1年くらいは、ゆっくりすごそう...

    ーーーーーーーーーーーー
    4月10日 昼

    九頭龍「ねえ、数学の宿題みせてくんない?」

    日向「お前ちゃんと勉強してるのか?」

    九頭龍「うっさいな!あたしは超高校級の妹て才能があるから庶民の宿題なんて頑張ってやる必要ないの!」

    日向「はいはい...」

    便利な才能だな...
    そう思いながら、ノートを渡した。

    九頭龍「ったく、最初からおとなしく渡しとけばいいんだよ」

    九頭龍とは3年間クラスが一緒だが、こいつが俺以外の人に話しかけたところを見たことがない。本人曰く予備学科に満足してる連中と話すことはないらしい。

    ???「ごめん、お待たせ!」

    突然、教室のドアが開き1人の生徒が教室に入ってきた。制服をみればそれが本科の人間だとすぐわかった。

    サトウ「ううん!大丈夫。席二つ空いてるからここで食べよう!」

    九頭龍「ちっ...」

    明らかに舌打ちして、九頭龍はサトウのもとへ行った。

    九頭龍「ちょっと、あんたたちどういうつもり?」

    サトウ「...あんたには、関係ないでしょ」

    九頭龍「関係ない?ふざけないでよっ!ここは予備学科の教室なの!本科のやつはでてってよ!!」

    サトウ「別に悪いことしてないしいいでしょ!そうやっていつも真昼の事非難ばっかして、あんたこそ普段予備学科の連中と関わりたくないとか言って見下してるくせにっ!こんな時ばっか都合いいこと言わないでよっ!!」

    九頭龍「うっさい!アタシが出てけって行ってんだからとっとと出てけよっ!」

    サトウ「ふん、そんな態度だからいつになっても本科にいけないんだよ!」

    ???「もう止めて!」

    ???「ごめんね、菜摘ちゃん。今すぐここを出るから...皆さんもお騒がせしてすいませんでした」

    九頭龍「気安く名前よばないで!とっとと消えてよ!!」

    サトウ「...あんたいい加減にっ!!」

    ???「もういいからっ!」

    そう言って本サトウと本科の生徒は教室を出ていった。その後九頭龍も教室を出て行った。サトウはそうやっていつもって言ってたし、九頭龍とあの2人には何かありそうだな。
    まあ、俺には関係ないか...

  3. 3 : : 2017/01/01(日) 10:50:46
    4月10日 放課後

    日向「さて、どうするか...」

    授業が終わり、予備学科用の寄宿舎に戻ったあと何をするか考えていた。いつもは予習復習とスケジュールは決まっていたがこれから俺は自由だ、何か新しいことに挑戦してみたい。

    日向「とりあえず外に出てみるか」

    ーーーーーーーーーーーーーー

    いろいろまわり、学食で草餅を食べたあと学校の噴水広場に来た。
    ここは広いのに、意外に人がこないので静かでお気に入りの場所だ。

    日向「結局、無駄に歩き回っただけだったな...まあこういうのもたまにはいいかな」

    ドン

    日向「うわっ!」

    噴水を眺めながら感傷に浸っていたら、後ろから何かがぶつかって来た。

    ???「...」

    その子はぶつかったことを気にせず、無言のままゲームをしている。

    日向「えっと...」

    何故かぶつかったあともその場を動かずゲームをし続けている。
    これは謝れということなのか...

    日向「ぶつかってごめん...」

    あくまでぶつかってきたのは俺じゃないけど、相手は本科の人間だ。
    プライドが高いから些細なことでも気にする可能性があるしな。

    ???「...」

    え、謝ったのに
    俺の言葉に耳を傾けずひたすらゲームをしてる。
    どうすればいいんだ...?

    ???「ふぅ...」

    ゲームをする手を止め、その子はやっと顔を上げた。

    ???「...?」

    ???「...どうしたの?」

    いや、どうしたのって言われても

    ???「あっ!そうか」

    ???「君もゲームしたいんだね!」

    日向「えっ...」

    ???「私ゲーム機もう1台持ってるから...一緒にやろう?」

    俺はその後通信してゲームをすることになった。最初は疑問だらけだったけど、ゲームをやっていくうちに熱中してしまいそんなことは忘れてしまった。

    日向「よし!こっちの敵は片付けたぞ!」

    ???「ありがとう!こっちももう終わるよ」

    そうやっているうちに、あっという間に18時近くになってしまった。

    日向「こんなにゲームしたの久しぶりだよ」

    ???「私も通信してゲームするのは久しぶり...と思うよ」

    日向「今日はありがとな、楽しかったよ」

    ???「私も...楽しかったよ。また一緒にゲームしようよ!」

    日向「ああ、もちろん」

    ???「私は七海千秋だよ。あなたは?」

    日向「俺は日向創だ」

    七海「よろしくね、日向くん」

    日向「ああ、よろしくな!」
  4. 4 : : 2017/01/01(日) 18:35:37
    4月11日 昼

    九頭龍「あれ?あんた今日は教室で食べないの」

    日向「ああ、今日は学食に行こうかなと思ってる」

    九頭龍「ならあたしも学食に行くわ」

    昨日は教室を出て行ったが、いつも九頭龍は昼食を教室で食べていた。
    他に友達がいないからか、毎回俺のところにきて一緒に昼ご飯を食べる。
    意外と寂しがり屋なんだな...

    ーーーーーーーーーーーー

    九頭龍「納豆ご飯と草餅って...あんた頭おかしいんじゃない?」

    九頭龍「百歩譲って草餅はいいとしても、納豆って...普通女子と食事する時に選ぶ?」

    日向「別にいいだろ、安いし健康にもいいし」

    いつも教室で食べる時はおにぎり2個だったので、普段食べれないものをチョイスしたのだが不評だったらしい...

    九頭龍「ふん、これだから凡人は困るわ」

    日向「はいはい、悪かったな」

    俺以外にこんなことを言ったら間違いなく嫌われるな。いや、現にもう手遅れだったか

    日向「ていうか、お前予備学科の人間と話したくないんだろ。何で俺には話しかけるんだ?」

    九頭龍「そんなの、1人くらいはあたしに利用される人間が必要だからに決まってるじゃない」

    九頭龍「あたしは超高校級の極道の妹よ。使役するための部下をつけるのは当然でしょ?」

    日向「俺じゃなくても他にもいるだろ」

    九頭龍「他の奴らなんかだめよ、みんな所詮平均程度だし」

    九頭龍「まあ、あんたは多少できるみたいだからこうしてあたしが世話してやってんの。感謝しなさい!」

    理不尽すぎる
    しかし変にここでキレたら超高校級の極道に何されるかわからないしな...

    日向「はいはい」

    九頭龍「それに...その...あんたが本科行こうと一生懸命努力してるのはあたしも知ってるし」

    日向「ん、なんか言ったか?」

    九頭龍「別に!なんでもない」

    その後も色々話しながら昼休みを過ごした...

    ーーーーーーーーーーーー
    4月11日 放課後

    七海「あ、日向くん。今日もゲームやろう?」

    日向「ああ、やろう」

    なんかこうしてると小学生みたいだな。昔はよくゲームしてあそんだっけ

    七海「じゃあ、昨日の続きからね」

    日向「了解」

    その後もゲームして過ごした...

    日向「なあ、七海って本科の人間だろ。じゃあやっぱり超高校級の才能を持ってるんだよな」

    七海「一応、超高校級のゲーマーとしてこの学校に来たよ」

    日向「そっか、どうりで上手いと思ったよ」

    日向「いいよな、俺も超高校級の人間になりたかったな...」

    七海「そんなにいいものじゃない...と思うよ。進路とかその道に決定されちゃうし」

    七海「こんな事言ったら日向くん怒るかもしれないけど、私は日向くんが羨ましいよ。自由にやりたいことができるし」

    日向「でも...七海だってゲームが好きだから超高校級のゲーマーになったんだろ。だったらその進路でいいじゃないか」

    日向「自分の好きな事でトップに立てるなんて最高だと俺は思うけど」

    七海「うーん...確かにゲームは好きだけど、私が言ってる自由ってのはそういうのじゃないんだよ」

    七海「上手く言えないけど、私にはね、ゲーム以外の選択肢が無いんだよ。」

    七海「だから飽きたとかで投げ出すこともできないし、他にやりたいことも見つけちゃいけない」

    七海「いろいろなことに挑戦するっていう選択肢がもうないんだよ」

    七海「だから日向くんが羨ましいな...と思うよ」

    日向「...そっか」

    その後も一緒にゲームして過ごした。
  5. 5 : : 2017/01/01(日) 23:59:35
    4月12日 朝

    ???「ふ、ふぇーん!!」

    日向「...?」

    日課になっている早朝ランニングの途中、地面に座り込んで子供のように泣いている生徒を見つけた。

    日向「お、おい。どうかしたのか?」

    ???「うぅ...」

    ???「びぇぇーーん!!」

    傍から見ると俺が泣かしてるみたいになるが、幸い早朝だったため人気はほとんどない。
    ...そんな中この生徒は何故泣き続けるのだろうか?話せる状態になるまで待つ事にした。

    日向「とりあえず落ち着いたか?」

    ???「はい。あ、ありがとうございますぅ...」

    日向「えっと...何があったんだ?」

    ???「うぅ...実は...」

    話によると、今朝彼女の部屋のドアに1通の手紙が挟まっていて、その手紙ってのはいわゆる不幸の手紙だったらしい。同じ内容の手紙を今日の正午までに30通渡せ、さもなくばあなたに不幸がふりかかる。といったいかにも胡散臭いものだった。

    ???「私...どうしたらいいんでしょうぅ...これを渡したら受け取った人が不幸になっちゃうし、渡さなかったら私が不幸になっちゃうし...」

    え、ほんとに30通書いたのか!?

    日向「ま、まあ渡さなくても大丈夫だと思うぞ」

    ???「ふぇーん!やっぱり私が不幸になるしかないんでしょうか!」

    いや、そう意味で言ったんではないんだけどな

    日向「いや、どうせ誰かの悪戯だし気にすることはないんじゃないか?」

    ???「でもでもぉ、本当に不幸になってしまったらどうすればいいんでしょうか...」

    日向「あー、わかったこうしよう」

    日向「お前が持ってるその30通全部俺にくれ。そうすればお前は不幸にならない」

    日向「話を聞く限り、別に30通をそれぞれ違う人に渡せとは書いてないらしいし」

    ???「で、でもそれだとあなたが不幸になってしまいますぅ!!」

    日向「大丈夫、絶対不幸にならないから。断言できる」

    ???「うぅ...ではお願いしてもいいでしょうか?」

    日向「ああ、任せろ」

    不幸の手紙を30通手にいれた!!

    ???「あ、ありがとうございますぅ!このご恩は一生わすれません!!」

    日向「大げさだよ、それじゃあな」

    ???「あ、待ってください!!私罪木蜜柑ていいます!超高校級の保健委員です!もし怪我とかしたらすぐに呼んでください!!」

    日向「了解。頼りにしてるぜ」

    そう言ってその場を後にした。

    罪木「えへへ...優しくていい人だったなぁ...」

    罪木「あ!自分だけ名乗って名前聞くの忘れちゃいましたぁ...ショックですぅ...」

    ーーーーーーーーーーーー
    4月12日 昼

    サトウ「いい加減にしてよっ!!」

    九頭龍「うっさい!あんたこそ黙りなさいよ!」


    案の定、例の2人にまた九頭龍が突っかかっていった。
    実をいうと、昨日学食に行ったのはこうなるのを避けるためだ。今日もそうしようと思ったんだが、その前にサトウが本科の人を教室につれてきてしまった。

    サトウ「真昼になんの恨みがあるの!?真昼はあんたに何も悪いことしてないでしょ!!」

    九頭龍「存在が気に食わなの!なんであんたが本科であたしが本科じゃないの?おかしいでしょ!あたしの方が何もかも上のはずなのに!!」

    サトウ「真昼はちゃんと才能があるの!あんたなんかとは違うのよ!!」

    九頭龍「はぁ?ふざけないで。そんなど素人の写真よりあたしの方が上手いに決まってるでしょ!何が超高校級の写真家だよ!」

    サトウ「この...!!」

    ???「待って!!私は大丈夫だから。菜摘ちゃんもごめんね、私確かに下手かもしれない。でも、これからもっと頑張って、菜摘ちゃんにも認めてもらえるような写真とるようにするから!」

    九頭龍「なによそれ...ふざけないでよっ!!!」

    ???「きゃっ...!!」

  6. 6 : : 2017/01/02(月) 20:51:45
    パチーン

    九頭龍「えっ...」

    九頭龍の平手打ちがかばいにいった俺の頬にクリーンヒットした。
    結構痛いな。

    九頭龍「なんで...なんであんたがそいつを庇うのよっ!!!」

    日向「お前らの事情は俺にはよくわからない。けど、話を聞く限り少なくともこの本科生が悪者とは俺には思えない」

    九頭龍「っ...!!」

    九頭龍「あんただけは...あんただけは信じてたのにっ!!」

    日向「あ!待てよ、九頭龍!!」

    教室から飛び出していった九頭龍を必死に追いかけた。

    ーーーーーーーーーーーー

    日向「ここにいたのか」

    足が早い九頭龍をなんとか追いかけて屋上にたどり着いた。

    九頭龍「なんで来たのよ」

    日向「お前が心配だからだよ」

    九頭龍「嘘つくな!この裏切り者!!」

    九頭龍「あんたもあいつと同じだよ!!そうやって皆あたしを裏切るんだ!」

    日向「嘘じゃない。本当に心配だと思ってる」

    九頭龍「嘘だっ!!!!」

    【 作者(あれ、なんかデジャヴ...) 】

    日向「嘘じゃないって!本当に心配なんだよ!大事な友達が泣いて教室を出てったから」

    九頭龍「は、はぁ!泣いてなんかないし!!」

    日向「いや、目真っ赤だし」

    九頭龍「う、うっさい!黙れ!とっとと消えろ!」

    日向「嫌だ」

    九頭龍「くっ...」

    日向「なあ、九頭龍。あいつらといったい何があったんだ?最初は俺なんかが口出しするのは悪いと思ってたんだけど、そうもいられなくなった」

    九頭龍「あんたには関係ないわよ!!」

    日向「関係なくない。さっきも言ったけど九頭龍は俺の大事な友達なんだ。だからお前が悩んでる事があったら、俺だってお前の力になりたい」

    日向「頼む九頭龍、俺を信じてくれ」

    九頭龍「...」

    そしてやっと九頭龍は重い口を開いてくれた。
    あの2人と九頭龍はもともと同じ写真部仲間だったらしい。その中でも九頭龍はスカウトからも目をつけられていて、兄と一緒に希望ヶ峰学園に入学する予定だった。しかし、超高校級の極道とその妹が同時に入学して、九頭龍組が内部より希望ヶ峰学園を制圧するのを恐れ、学長は妹の入学を取りやめにしたそうだ。

    九頭龍「...これで気がすんだ?」

    日向「ああ。話してくれてありがとう」

    九頭龍「別に...」

    日向「一つだけ言わせてくれ」

    日向「今の話を聞いて、お前は確かに俺たちにないような才能があることはわかった」

    日向「だけどな、さっきのあの本科生だってお前に負けないよう必死に努力してきたはずだ」

    日向「だからこそ、スカウトはお前の代わりになるくらいの腕前をもつあいつを超高校級の才能として選んだんじゃないか」

    日向「だから、彼女を非難するのは辞めてくれ。」

    日向「お前だって...努力して積み重ねてきた事を他人から否定されたら傷つくだろ?」

    日向「きっと...彼女も同じ気持だと思うぞ」

    日向「実際にあいつの写真を俺はまだ見たことないけど、きっと素晴らしいものなんだと思う」

    日向「あいつと同じ才能があるお前ならわかるはずだ。本当はすごいってことを」

    九頭龍「...」

    九頭龍「そんなの...知ってるわよ」

    九頭龍「真昼が...写真上手いのは知ってるよ。あたしだって...下手だなんて本当は思ったことないよ」

    九頭龍「でも...悔しくて...認められなかった」

    九頭龍「あたしは...本科に行けなかったのが本当に悔しかった」

    九頭龍「兄のもとで超高校級の写真家ならび妹として」

    九頭龍「活躍できなかったのが悔しかったの!!」

    日向「だから、本科であるあいつと友達のサトウにきつくあたったのか」

    九頭龍「...」

    九頭龍「笑っちゃうよね。あたしのわがままのせいで、大切な友達を失っちゃうなんてさ...」


  7. 7 : : 2017/01/04(水) 22:48:21
    ???「それは違うよっ!」

    九頭龍「!?」

    不意に背後から声が聞こえ振り向くと、ものかげから2人の生徒がでできた。

    ???「失ってなんかいないよっ!私達はずっと、友達だよ!」

    九頭龍「真昼...」

    ???「菜摘ちゃん。あたしはさ、また皆で一緒に仲良く写真撮りたいよ」

    ???「才能とかそういうの関係なしに、あたしは皆が笑顔の写真を撮りたいよ!」

    ???「だから...もう喧嘩は止めよう?」

    九頭龍「...」

    九頭龍「でも...あたし2人に酷いこと言って...」

    サトウ「...」

    サトウ「あたしこそあんたに酷いこといっぱい言った。だからそれで帳消し!」

    ???「あたしも大丈夫だよ!」

    ???「それにあたしは確かに写真家としてまだ未熟だし...」

    ???「だからさっ、これから皆でまた一緒に頑張ろうよ!」

    九頭龍「サトウ、真昼...」

    九頭龍「うん...うん!ありがとうっ!!」

    どうやら解決したみたいだな
    せっかくのいい雰囲気を壊さないように邪魔者は退室しますか...

    ???「あ!待って!」

    日向「?」

    ???「えっと、、さっきはありがとね!庇ってくれて」

    日向「ああ、大丈夫だぞ」

    ???「それに..あなたには今回、色々助けてもらっちゃったよ」

    ???「本当、ありがとね!!」

    日向「いや、お前らが3人で頑張ったんだ。俺はただ影で後押ししただけだよ。」

    ???「ううん!その後押しのおかげで、あたし達はこうしてまた仲良くなれたんだし...」

    サトウ「私も感謝してるよ」

    九頭龍「あ、あたしの部下ならこのくらい当然よね」

    日向「お前さっきと言ってる事違うよな」

    九頭龍「うっさい!」

    サトウ「ふふ」

    ???「あはは。それにその...」

    ???「あたしの事...すごく褒めてくれて...ありがと///」

    日向「え?」

    ???「い、いや、何でもないの!あはは...///」

    ???「あ、今更だけど、あたしの名前は小泉真昼」

    小泉「あなたは?」

    日向「日向創だ」

    小泉「おっけー!日向ね」

    小泉「あたしの中では頼りがいのある日向くんでインプットされたから!」

    小泉「これからもよろしくね!」

    日向「ああ、よろしくな」


  8. 8 : : 2017/01/05(木) 04:39:47
    希望
  9. 9 : : 2017/01/06(金) 22:49:15
    4月12日 放課後

    七海「今日も楽しかった〜」

    日向「そうだな!」

    七海「...」

    七海「ふふっ...」

    日向「どうした?」

    七海「ううん。なんか今日の日向くん嬉しそうだなって思って」

    七海「昨日ちょっと暗い顔してたから良かったよ」

    日向「そうか?お前って俺のことよく見てるんだな。会ってまだ3日目なのに」

    七海「えぇっ!そ、そんな別によく見てはない...と思うよ?///」

    日向「まあ、でも心配してくれてありがとな!」

    七海「...うん!あ、そうだ」

    七海「日向くんって夜ご飯はどうしてるの?」

    日向「寮にキッチンあるから、夕食はいつも作ってるぞ」

    七海「えっ、日向くん自炊してるの?」

    日向「まあ...親が健康にはうるさいからな」

    本当は前に、料理の才能を手に入れようとして特訓してた。結局凡人程度の料理しかできなく諦めてしまったが...

    七海「なるほどね。でも男の子が自炊なんてすごいな〜」

    日向「いや、簡単な物しか作れないぞ」

    七海「作れるだけ凄いよ!私は料理自体したことないから、いつも学食だし...」

    日向「作ろうとは思わなかったのか?」

    七海「思ったよ。でも包丁使ったり、火付けたりするのが怖くて...」

    日向「あー、慣れないうちは確かに怖いな」

    七海「うん...」

    日向「まあ、今はまだできなくても、そのうちできるようになると思うぞ」

    七海「うーん...どうだろう...」

    七海「...」

    七海がちらちらと
    こっちを見てるが...

    日向「あー、俺でよければ教えようか?」

    七海「本当!?ありがとう!」

    日向「簡単なやつしかわからないけど」

    七海「全然かまわないよ」

    七海「じゃあ、早速行こうか!」

    日向「えっ、どこに?」

    七海「えっ、私の部屋だけど?」

    日向「えっ、なんで?」

    七海「えっ、夕食作りに」

    日向「今日から始めるつもりなのか!?」

    七海「うん」

    日向「まあ...俺は別に構わないんだけどさ。ただ2つ問題がある」

    七海「...?」

    日向「まず、俺は男だ。女子寮には入れん」

    日向「それともう一つ、お前本科生だろ。予備学科の俺は立ち入り禁止だ」

    日向「見つかったら二つの罪で罰せられる」

    七海「...そうだね。ごめん」

    日向「いや、そんなに落ち込むなよ。今はわからないけど、何とか料理教えられるよう考えるからさ」

    日向「とりあえず今日は我慢な?」

    七海「うん。わかった」

    七海「私も場所とか色々探してみるね」

    日向「おお、頼むな」


  10. 10 : : 2017/01/07(土) 00:01:44
    ニヤニヤする
  11. 11 : : 2017/01/07(土) 04:43:55
    七海~♪七海~♪
  12. 12 : : 2017/01/07(土) 22:25:06
    4月13日 昼

    日向「うーん...」

    七海にああ言ったもの、どうすればいいんだ。
    学生寮は使えないし...

    九頭龍「ねえ、これから皆でご飯食べるんだけどあんたも来る?」

    九頭龍「あ、別に勘違いしないでよ!あんたと一緒に食べたい訳じゃないから!」

    九頭龍「今までずっと独りぼっちだった部下のために、しょうがなくあたしが一緒に食べてただけだから」

    そこまで言わなくても...

    日向「いや、俺はいいから3人で楽しんでこいよ」

    空気を読んで断った。
    せっかく元写真部の3人が仲直りしたんだ、そこに俺がいったら邪魔だろうしな

    九頭龍「はぁ?あんたにあたしの招待を断るなんて選択肢無いんだけど」

    九頭龍「来るよね??」

    日向「...わかった」

    ーーーーーーーーーーーーー

    小泉「あ、2人とも!こっちだよー」

    中庭に着くと小泉とサトウが先にいた。

    日向「あれ、意外だな。ここって昼時混んでると思った」

    小泉「そう思うでしょ?でも実は結構空いてるんだよねー」

    そうして、俺達は昼ご飯を食べ始めた。3人は写真の話とかで盛り上がっていた。俺は完全に蚊帳の外だったが、まあ皆が仲良くしてくれればいいか...

    小泉「あ...ごめんね日向。あたし達だけで勝手に喋っちゃって」

    日向「いや、気にしなくていいぞ」

    小泉「うん、ありがとう」

    小泉「...」

    小泉「えっと...」

    サトウ「...」

    サトウ「真昼は相変わらず男子に慣れてないんだね」

    九頭龍「ほんとね!いつになったら男嫌いが治るんだろ」

    小泉「別に男嫌いって訳じゃないよ!」

    九頭龍「え、じゃあ男好きなの?」

    日向「そうなのか?」

    小泉「ちがーうっ!!というか日向もこんな時ばっか喋らないでよ!!」

    小泉「嫌いって訳じゃなくて、その...苦手っていうか...」

    日向「ならやっぱり、俺こない方がよかったんじゃ...」

    小泉「そんなことないよ!日向は特別だからっ!!」

    九頭龍「へぇ〜、こいつは真昼の中では特別な人なんだぁ」ニヤニヤ

    小泉「ええっ!?別にそういうつもりで言ったんじゃないよっ!///」

    サトウ「じゃあ何で特別なの?」

    小泉「そ、それは、その...あたし達にとって特別だからだよ!ほら日向おかげでこうしてまた皆でいられるんだしさっ!!」

    九頭龍「ふーん...」

    サトウ「確かにね」

    小泉「そ、そうだよ!そういうこと!この話題は終わりっ!///」

    小泉「日向!好きな食べ物て何っ!?」

    初めて会った人に対してする典型的な質問のはずだが、顔を真っ赤にしてこっちに迫ってきているせいか、思わず戸惑ってしまった


    日向「その...小泉、ちょっと近いんだけど...」

    小泉「あっ!ご、ごめん...///」

    日向「いや大丈夫」

    日向「好きな食べ物は草餅だな」

    小泉「へぇ〜!草餅ね!ちなみにどうして?」

    日向「まあ、甘過ぎず苦過ぎないからかな」

    小泉「ああ、確かに!あと、抹茶と一緒だともっと美味しいよね」

    日向「そうだよなっ!抹茶がなかなか手に入らないのが残念だよ...」

    小泉「あー、購買にも食堂にも流石に抹茶は無いもんね」

    日向「そうなんだよ、まあ作るのが大変だからしょうがないんだけどさ」

    小泉「うんうん!」

    日向「小泉は何が好きなんだ?」

    小泉「あたしは...和食かな!味がこってりとしてなく、あっさりして落ち着いてるから!」

    日向「おお、俺も和食好きだぞ」

    小泉「本当っ!?気が合うね!」

    九頭龍「ほんとあんたら気が合うね。いつまで2人の世界に行ってるのかしら」ニヤニヤ

    小泉「そ、そんな!別に2人の世界なんて行ってないよ!///」

    サトウ「ふふ...真昼すごく目を輝かせてたよ」

    小泉「そ、そんなことないってばっ!///」

    こうして昼休みは過ぎていった。





  13. 13 : : 2017/01/08(日) 20:09:19
    4月13日 放課後

    ???「あっ!君が日向くんね!」

    今日も七海とゲームをするために
    噴水に来たが、待っていたのは知らない女性だった。

    日向「えっと...あなたは?」

    ???「私は雪染ちさ。七海さんのクラスの担任です!」

    日向「え、担任ってことは...先生!?」

    雪染「そうだよー」

    さすが本科の先生は服がユニークなんだな。予備学科の先生は皆スーツだし、まあ普通に考えたらそれが当たり前だけど

    日向「正直、学生かと思いました」

    雪染「えっ!そんな若く見えるかしら!」

    雪染「えへへ、嬉しいなぁ!」

    日向「それで先生、なんで俺のことを?」

    雪染「うん!実はね七海さんが最近あなたと遊んでると聞いて会ってみたくなったの!」

    日向「...」

    日向「すいません!」

    やばい。
    本科の担任が直接来るなんて
    凄く怒ってるに違いない。
    やっぱり辞めるべきだったんだ。
    俺は予備学科。七海は本科。そんな2人が遊んでいたら、学園側は悪影響を及ぼすと感じ、間違えなく反対するだろう。

    だってここは...身分社会だから。

    雪染「え、えっ?」

    日向「七海さんを勝手に遊びに誘ったのは俺です。彼女の意思を無視して無理頼んでゲームして遊んでました。」

    日向「だから彼女は悪くありません。悪いのは俺だけです」

    日向「罰をうけるのも...俺だけです」

    雪染「...」

    長い沈黙のあと、雪染先生は

    雪染「あははは!!」

    大笑いした...?

    日向「え、えっと」

    雪染「なーに勘違いしてるの?私は別に日向くんを責めるつもりで来たわけじゃないよ〜」

    日向「え」

    雪染「というか、むしろ感謝してるよ!」

    日向「??」

    雪染「えっとね、実は七海さんね、クラスで孤立してるの」

    雪染「いつも1人でゲームしてるからなかなか皆と話さないし」

    雪染「だから心配になって、皆と遊ばないのって聞いたら、1人でゲームしてる方が楽しいって言われちゃって」

    雪染「友達と一緒にゲームするのも楽しいと思うよって説得してみたんだけど、友達なんて要らないって...」

    雪染「だから彼女はこの2年間ずっと1人だったの」

    雪染「でも新学期が始まって数日たってからね、七海さん私にこう言ったの」

    雪染「先生、誰かと一緒にゲームするのも楽しいねって」

    雪染「あの七海さんがそう言ったからさ、私もすごく嬉しくて」

    雪染「それで聞いてみたら最近あなたとゲームしてるって言ったから」

    雪染「気になって会いに来たの」

    日向「そうだったんだ...」

    雪染「うん!だからあなたには本当感謝しているわ」

    雪染「どうかこれからも七海さんと楽しく遊んで下さい」

    日向「勿論ですよ!七海と一緒にゲームしてると、熱中できてすごく楽しいですし!」

    雪染「ありがとう!そうだ、もし私に出来ることがあったら何でも言ってね?本科とかそういうの関係なく、あなた達のためなら私も協力したいし!」

    日向「はい!ありがとうございます」

    七海「ごめん日向くん!お待たせっ!」

    雪染「あら、噂をすれば本人が来たわね」

    ちょうど七海が走ってこっちに来た。

    七海「あれ...先生?どうしたの?」

    雪染「今ね、日向くんとちょうどあなたのことについて話し合っていたの」

    七海「私のこと?」

    雪染「うん。日向くんもあなたと2人でゲームするの楽しいって」

    七海「...」

    七海「よかった!私も...日向くんとゲームするの楽しいよ」ニコ

    七海「これからもいっぱいゲームしようね!」

    日向「ああ!もちろん」

    雪染「あと、日向くんが七海さんのこと大好きだって!」

    七海「...」

    七海「ええっ!?///」ボン

    七海「はわわっ!えーと、えーとっ!///」アタフタ

    日向「...先生。なんか誤解を招くいい方しないで下さい」

    雪染「え、私何かおかしい事言ったかな?」

    日向「」

    まさかの天然!?

    七海「あの!...えっと、えっと!///」

    七海「...先生!こうゆう時って何て言えばいいんだろう!?///」

    雪染「それはもちろん!あなたの素直な気持ちを伝えるべきだよっ!」ビシッ

    日向「いやいや!2人ともちょっと待ってくれよ!」

    こうして時間は過ぎていった...


  14. 14 : : 2017/01/08(日) 23:33:04
    ニヤニヤ 
  15. 17 : : 2017/01/14(土) 00:42:35
    4月14日 〈休日〉 朝

    日向「さて、今日は何するか...」

    休日。
    今週は学校の課題などは特に無かったから暇だな

    日向「とりあえず、街にでも出てみるか」

    ーーーーーーーーーーーーー

    日向「ん、何か落ちてる」

    本屋で立ち読みした後、川辺を適当にぶらついていた時だった。

    日向「これは...手帳か?」

    茶色で高級感のある茶色い手帳を拾った。ペラペラ中開いてみると綺麗な文字がちらちらみえた。
    そして最後のページに所有者らしき人物の電話番号が書いてあった。

    日向「...交番より直接電話した方が早いよな」

    プルルル

    ???『はい』

    日向「あの、突然電話かけてすいません。今川辺を歩いていた所、あなたのものらしき手帳が落ちてので、連絡しました」

    ???『すぐそちらに向かうわ』

    そして、5分もたたずに手帳の所有者らしき人物は現れた。

    ???「確かに私の手帳ね、拾ってくれてどうもありがとう」

    日向「高そうだし大事なものだろ、見つかってよかったな。」

    ???「ええ。本当よかったわ」

    日向「もう無くすなよ。じゃあな」

    ???「...待って」

    帰ろうと思い背を向けると、不意に呼び止められた。

    日向「ん?」

    ???「あなた、何も聞かないの?」

    日向「?」

    ???「私の番号を見つけたということは手帳を見たのでしょう?だったら、気になったところがあるとか尋ねないの?」

    なるほど、手帳のことか
    というかそんなに見られたくなかったのか...?

    日向「見たけどパッとだから、内容自体は分からないよ」

    日向「まあ、分かったのはお前の書いた文字が綺麗なことぐらいかな」

    ???「...」

    ???「ふふっ、面白いことを言うのね」

    ???「気に入ったわ。あなたに頼みたい事があるの」

    日向「えっ、なんだ?」

    ???「今日1日私の助手をしてくれる?」

    日向「え、助手?...て何の助手だ??」

    ???「依頼のよ。もちろんただとは言わないわ」

    日向「...」

    まあ、今日はもう別にやることないしな...

    日向「ああ、いいぞ」

    ーーーーーーーーーーーー

    彼女の名前は霧切響子で超高校級の探偵らしい。その名声を聞いてか街中の人からよく依頼がくるそうだ。ただ、依頼といっても事件とかいうものでなく探し物や情報収集だ。実際、今日の依頼というのも猫探しだった。
    そういう依頼だけで退屈かと聞いたところ、彼女は平和な依頼で何よりと答えた。まあ、確かに事件が起こってほしいなんて誰も望まないしな...

    霧切「今日はありがとう。あなたのおかげで見つけることが出来たわ」

    日向「いや、結局見つけたのはお前じゃないか」

    霧切「でも木に登って保護したのはあなた。あなたがいなかったら私は依頼を成し遂げられなかったわ」

    霧切「ありがとう日向君」

    日向「まあ、そう言って貰えると嬉しいな。こっちこそ協力できてよかったよ」

    霧切「ふふっ」

    霧切「ああこれ、今回手伝ってくれたお礼よ」

    日向「これは...スイーツ食べ放題券?」

    霧切「依頼主の方から頂いたわ。2人様だから今度お友達と一緒に行ってらっしゃい」

    日向「え、霧切の分は?」

    霧切「私は大丈夫。それは今日活躍したあなたにあげるわ」

    日向「そう言われてもなあ...」

    正直俺がしたことって捕獲だけだしなんか申し訳ないよな...

    日向「ああ、そうだ」

    日向「じゃあ今度一緒に行こうぜ」

    霧切「えっ...」

    日向「だってそれ2人用なんだろ」

    日向「それに、もう俺たち友達だしな」

    霧切「...」

    霧切「ええ。ありがとう」ニコ

    そうして、今日の休みは終わった。



  16. 18 : : 2017/01/14(土) 04:05:55
    僕はこのssに希望と言う、期待が沸いてくるよ!
  17. 19 : : 2017/01/14(土) 08:51:02
    作者です。
    見て下さる方ありがとうございます!
    更新遅れてすいませんでした(><)
    なるべく早くしようと思っているのですが、試験前なのでまたゆっくりになるかもしれません。
  18. 20 : : 2017/01/14(土) 09:10:33
    作者さんのペースで頑張って下さい!

    あと、荒らしは削除した方が良いと思いますよ。(>>15.>>16)
  19. 21 : : 2017/01/15(日) 09:56:50
    4月15日 昼

    小泉「〜てことがあったの!」

    サトウ「へぇ。そうだったんだ」

    【作者「今更ですが、サトウさんの名前知らないのでそこの所をご了承ください」】

    やばい、七海の料理教室の問題忘れてた。昨日街出た時ちゃんと調べて
    おくんだった...
    今からでも遅くないか

    日向「悪い皆。今日はちょっと先に失礼するな」

    九頭龍「ん、どしたの?」

    日向「野暮用だ」

    そう告げてその場を去った。

    小泉「日向...」

    小泉「あ、あたしの話つまらなかったのかな...」

    サトウ「そんなことないよ。今日の日向君何か考え事してるようだったから、用事ってのもその事だと思うよ」

    小泉「そ、そうだよね!あはは...」

    ーーーーーーーーーーーーー

    日向「やっぱりダメか...」

    ダメもとで学食を借りようと思ったが、やはり無理だった。
    また、家庭科室は本科校舎にしかないからこちらもダメだ。

    日向「残念だけど、これは諦めて貰うしかないか」

    ーーーーーーーーーーーーーー
    4月15日 放課後

    日向「七海、その、料理の検なんだけど...」

    七海「うん」

    俺は色々探し回っても見つからなかったことを報告した。

    日向「本当ごめんな」

    七海「...」

    七海「そっか、それならしょうがないね...」

    笑顔で答えている七海だが、やっぱりどこか残念そうだ...

    七海「あっ...!」

    日向「どうした?」

    七海「あるよ日向くん!一箇所だけ、2人で料理が出来るかもしれないところあるよっ!」

    日向「えっ!? どこだ?」

    七海「ふふ...どこだと思う?」

    七海「これまでの調査をもとに考えてみて」

    学校中を調べたんだが、そんな所あったっけ...
    まあ、考えてみるか。

    【どうも作者です。これから皆さんには七海さんの言う場所について推測してもらいます。まあ、ミニゲームみたいなものです。あまり深く悩まないで考えてみてください。指定した時間以内に1人でも正解すればご褒美イベントがあります。もちろん誰も正解出来なくても、ストーリーはちゃんと進みますのでご安心下さい。】


    《閃きアナグラム》
    ○な○○へ○

    ヒント:料理の話は、今日と12日の放課後。
    制限時間:1月15日の12:00まで
  20. 22 : : 2017/01/15(日) 20:52:03
    ななみのへや
    まにあわなかった………
    もっと早く見ていれば………
  21. 23 : : 2017/01/15(日) 20:53:46
    ひなたのへやじゃね?
    ななみのへやは確か否定されてたぞ
  22. 24 : : 2017/01/15(日) 20:55:42
    あ、ホントだ。
  23. 25 : : 2017/01/16(月) 00:04:17


    【どうも作者です。解答ありがとうございます!今回は初回で、正解者も出たので特別にご褒美イベントありとします】

    日向「そうか、わかったぞ!」解

    日向「七海が言ってるのは...俺の部屋のことだな?」

    七海「うん!そうだよ」

    日向「確かに男子が女子寮に入ったり、予備学科の人が本科の校舎に入るのは禁止されてる」

    日向「だけどその逆、つまり女子が男子寮に行ったり、本科生が予備学科の方に行くことについては言及されてない」

    七海「うんうん。その通りだよ」

    七海「日向くん推理ゲーム得意なんだね!」

    日向「いやいやたまたまだよ!それに、先に気づいたのは七海じゃないか」

    というか、普通は男女両方とも異性の学生寮への立ち入りは禁止なんだけど、この学校は男子だけが禁止されているんだよな...

    七海「私はゲームで鍛えてるからね」ドヤ

    日向「ああ、なるほどな...」

    七海「それじゃー、レッツゴー!」

    日向「いや、ちょっと待て!本当に俺の部屋で料理教室するのか??」

    七海「うん」

    日向「...」

    日向「わかったよ...ただ、せめてその服のフードで顔隠してくれないか?さすがに変な噂を流されたら、七海に申し訳ないし...」

    七海「...うん?変な噂って?」

    日向「それは、その...」

    日向「まあ、とにかく被ってくれ」

    七海「むー、まあ日向くんがそんなにお願いするならしょうがないか」

    七海「被ったよ。これで大丈夫」ネコミミ

    日向「」

    ネコミミフード...だとっ!?
    今までフードがあるのは知っていたがネコミミフードだったとは思わなかった。
    こっちの方がむしろ目立つかもな。

    日向「...やっぱり、フード被らなくてもいいぞ」

    七海「???」

    ーーーーーーーーーーーー

    日向「ということで、第1回料理教室を始めます」

    七海「先生、お願いします!」

    日向「まず今日やるのは基本的な道具の使い方な」

    日向「とりあえず、最初は包丁の持ち方から」

    七海「うん!」

    まさか予備学科の俺が本科生に料理教えるとはな...

    日向「包丁で切る時は、右手はしっかり包丁を握って左手は拳をつくって指を折りたたむんだ」

    七海「なるほど!」

    七海「こう?」

    日向「」

    日向「七海...それじゃまるで指切るために包丁握ってるみたいに見えるぞ...」

    七海「あれ...?」

    日向「ちょっと手貸して」ニギ

    七海「あ...///」

    日向「こういう風に左手はちゃんと握り拳だ。右手はその持ち方で大丈夫だな」

    七海「う、うん...///」

    日向「じゃあ、早速野菜切ってみるか」パッ

    七海「あ...」

    日向「ん、やっぱり嫌か?」

    七海「ううん!じゃんじゃん切るよ!」

    日向「じゃあ、まず比較的切りやすいキュウリから切ってみるか」

    七海「うん!」

    ーーーーーーーーーーーーー

    七海「えいっ」

    その後、違う野菜も切らせてみたが
    最初は野菜が転がって上手く切れなかったりしたが、どうやらコツをつかんだようで、どんどん上達していった。

    日向「...さすが、才能あるやつはすごいよな」

    七海「うん?今、日向くん何か言った?」

    日向「いや、何でもないぞ」

    七海「そう...?」

    七海「えいっ」

    日向「...」

    七海「その言葉、斬らせてもらう!」

    切る度にでる七海のかけ声と、たまに出る謎のセリフは気になるが...

    ーーーーーーーーーーーーーー

    日向「一通り終わったな。じゃああとは盛りつけして、サラダの完成だ」

    日向「2つのお皿にそれぞれ盛り付けしてみてくれ」

    日向「あ、大根はこっちで使うからいいぞ」

    七海「うん!」

    日向「さて、その間に俺は主菜を作るか...」

    短時間で簡単にできる卵焼きと味噌汁を作った。

    七海「日向くん、こっちも終わったよ〜」

    日向「よし、じゃあテーブルに並べて食べよう」

    ーーーーーーーーーーーーー

    日向&七海 「ごちそうさまでした」

    七海「美味しかったよ!日向くんの卵焼き!」

    日向「ありがとな。七海が作ってくれたサラダも美味しかったぞ」

    日向「なにより見栄えが良かったな。同じ材料使っても、俺にはあんな上手く野菜切れないよ」

    お世辞とかではなく、本当にそう感じた。特に最後の方に切った野菜は大きさも形も均等になって驚いた。

    七海「そ、そうかな、えへへ///」

    日向「ああ、この調子ならどんどん上手になるよ」

    七海「ありがとう!これからも頑張るね」ニコ

  24. 26 : : 2017/01/16(月) 00:10:10

    4月15日 夜 ★ご褒美イベント

    ピロロン

    日向「あ、メール」

    日向「七海からだ」

    七海『日向くん、今日は料理教えてくれてありがとう!またよろしくお願いします^^*』

    日向「とりあえず、上手く教えられたみたいだな」

    日向『こちらこそ!またよろしくな』

    七海『うん!明日は何を作るのかな?』

    日向「明日もやるのは確定なのな」ハハッ

    日向『え、料理教室って毎日するの?』

    七海「あっ!どうしよう...日向くんの都合聞かずに勝手に明日って言っちゃった...」

    七海「...そうだよね。私は日向くんと料理するの楽しいけど、日向くんは教えるので大変だもんね...」

    七海『あ...勝手なこと言ってごめんね!もちろん、日向くんの都合のつく日でいいよ!』

    日向『いや、明日もやろう。毎日やった方が早く上達するし!それに七海と料理するの楽しいしな!』

    七海「あっ、日向くんも...私と同じで楽しかったんだ」

    七海「えへへ...よかった///」

    七海『ありがとう!(,,・ω・,,)』

    日向『ちなみに明日は焼き料理にチャレンジだ』

    七海『了解!頑張るね!』
  25. 27 : : 2017/01/16(月) 01:40:52
    たまたま茶色じゃなくてネコミミフード被ってた時に見れた日向は幸運
  26. 28 : : 2017/01/17(火) 00:28:52
    4月16日 夕方

    日向「という訳で第2回料理教室を始めます」

    七海「先生、今日もお願いします!」

    日向「今日は卵焼きを作ってみよう」

    七海「卵焼き!」ワーイ

    日向「じゃあまずボウルにした準備するぞ」

    ーーーーーーーーーーーー

    日向「よし、こんな感じだな」

    七海「ねえ、日向くん...ボウルで卵と砂糖混ぜるのはわかるんだけど、なんで牛乳も入れたの?」

    日向「ああ、実は牛乳を入れると焼いた時にふっくら仕上るんだ」

    日向「それに牛乳独特の臭みとか残らないから味にも影響与えない」

    七海「へぇ〜!隠し味...みたいなものだね?」

    日向「そうそう。確かに初めてやると驚くよな」

    七海「そんな事まで知ってるなんてやっぱり日向くんはすごいね」

    日向「いやいや、初めに俺も教わっただけだよ」

    日向「よし、フライパンに油少し入れた。今から火を付けるからまんべんなく油を広げてくれ」

    七海「うん!」

    日向「そうそう、そんな感じだな」

    日向「じゃあ次にいよいよ卵入れるぞ」

    ーーーーーーーーーーーー

    七海「で、できた!」

    日向「初めてにしてはかなり綺麗に焼きあがってるな」

    七海「えへへ。ありがとう!」

    日向「そうだ!せっかくだから野菜炒めも作ってみよう」

    七海「おお、昨日の復習にもなるし一石二鳥だね」

    日向「そうそう!」

    その後、野菜炒めも無事に完成した。途中からアドバイスを出さなかったが、特に問題は無かった

    日向「よし、準備出来たし食べるか!」

    七海「うん。お腹空いたよー」

    こうして料理教室2日目も無事成功した。

  27. 29 : : 2017/01/17(火) 21:44:06
    卵焼きは出汁巻きにするときはめんつゆを使うといいらしいですよ(母情報)
  28. 30 : : 2017/01/19(木) 22:13:25
    4月21日 〈休日〉

    日向「今日は霧切と約束してたな」

    日向「さて、出かけるか」

    ーーーーーーーーーーーーーー
    4月21日 昼

    日向「ここがスイーツ食べ放題のお店か...」

    霧切「けっこう広いのね」

    店員「いらっしゃいませ〜、2名様でしょうか?」

    日向「はい」

    店員「ではご案内します!」

    そして店員に誘導され奥のテーブルまでやって来た。

    日向「...あの店員なんで入口付近のテーブル空いてる所があるのに、わざわざ奥に誘導したんだろう」

    霧切「...」

    霧切「わからないの?」

    日向「え、霧切はわかるのか?」

    霧切「ええ。この周囲のテーブルの状況を見てわかったわ」

    日向「え、周囲?」

    確認してみるが、どのテーブルも普通に男女が話しあってるだけで別におかしいところなんてなかった。

    日向「?どういうことだ」

    霧切「...あなた本当にわからないの?」

    日向「ああ。だから聞いているんだけど」

    霧切「じゃあヒントを上げるわ。ここら奥のテーブルにはある共通点がある。それを考えてみて」

    共通点か
    落ち着いて考えてみよう。
    ...

    日向「そうか、わかったぞ!」解

    日向「共通点は、おそらく男女2人であることだ」

    日向「実際、入口付近のテーブルは1人のみ、2人以上のグループまたは同性どうしのグループのテーブルになっている」

    日向「人数と性別でテーブルが分けられてるんだな」

    霧切「そういうこと。だから店員は勘違いして私たちをこっちのテーブルに案内したの」

    日向「え、勘違いって?」

    霧切「え」

    霧切「それを聞くの?」

    日向「むしろそこがわからないんだけど...」

    霧切「...」

    霧切「日向君って鈍感?」

    日向「霧切が鋭すぎるんだろ」

    霧切「...わかったわ。教えてあげる」

    霧切「店員は、その...私たちを」

    霧切「こ、こ...だと思って...」ゴニョゴニョ

    日向「ごめん、もうちょっと大きな声で言ってくれないか?」

    霧切「だ、だから!その...こ、恋人だと思ったに違いないわ!」ビシッ

    日向「......ああ!そういうことか」

    霧切「ええ」

    日向「...その、ごめんな!すぐ店員呼んで席変えるよう頼んでくるよ」

    霧切「待って」

    霧切「なんであなたが謝るの?あなたは別に何もしてないじゃない」

    霧切「それに、私は別に嫌だとは言ってないわ」

    霧切「む、むしろその...」ゴニョゴニョ

    霧切「と、とにかく!席はこのままで行きましょう」ビシッ

    日向「お、おう。わかった!」

    その後ケーキを食べながら
    色々な話をした。

    日向「霧切ってどうやって探偵になったんだ」

    霧切「海外にいた時、色々な事件の捜査に協力していたわ。あっちは日本と違って物騒だから」

    日向「なるほど、その才能が認められて超高校級の探偵として希望ヶ峰学園に来た訳か」

    霧切「別に才能ってほど素晴らしいものではないのだけれどね」

    日向「いやいや!あのスカウトが認めたぐらいだし凄いよ!」

    日向「俺なんて、結局特別な才能とか見つからなかったしな...」

    霧切「...」

    霧切「そう落ち込まないで。あなたには、あなただけにしかできないことがあるはずよ」

    霧切「だから、もっと希望を持って」

    日向「霧切...」

    俺だけにしかできない事か...
    そうだな。また頑張って探してみるか!

    日向「そうだな!ありがとう!」ニコ

    霧切「っ...!///」

    霧切「さ、さあ次のケーキを頼みましょう!」

    こうして時間は過ぎていった。

    ーーーーーーーーーーーーー

    日向「今日はありがとな!色々話せて楽しかったよ」

    霧切「こちらこそ。有意義な時間だったわ」

    霧切「...」

    霧切「その、日向君」

    日向「うん?」

    霧切「また空いてる時があったら、私の助手になってくれないかしら?」

    日向「ああ!俺でよければもちろん」

    霧切「...ありがとう」ニコ

    こうして休日は終わった。

  29. 31 : : 2017/01/19(木) 22:31:00
    苗木「おい…おい!」
  30. 32 : : 2017/01/19(木) 22:35:21
    ↑だwよwなw
  31. 33 : : 2017/01/19(木) 22:45:29
    ニヤニヤがとまらないw
  32. 34 : : 2017/01/20(金) 01:35:00
    4月22日 放課後

    雪染「あ、きたきた!日向君!」

    日向「え...?」

    例の噴水の場所に行く途中、雪染先生と遭遇した。

    雪染「こんにちは!」

    日向「こんにちは」

    雪染「七海さんから聞いたよ!今2人で料理教室やってるんだってね!」

    日向「はい、七海に教えて欲しいと頼まれたので」

    雪染「へぇ...なるほどなるほど」ウフフ

    日向「え、どうしたんですか先生」

    雪染「実はね〜日向君。私のもってるクラスには、七海さんも含めて15人いるんだけど」

    雪染「その中には超高校級の料理人もいるの」

    日向「え...」

    雪染「でも、七海さんは彼ではなくあなたに料理を教わることを選んだ」

    雪染「本当にあなたの事を信頼してるのね♪」

    え、そうなのか?
    俺ってそんな人から信頼される人間なのか?

    日向「うーん...先生が前に言ってたように、七海がクラスの人と話さないから仕方なく俺に頼んだんじゃないでしょうか?」

    雪染「それは違うと思うなー」

    雪染「確かに七海さんはクラスで孤立してるけど、本当に料理習いたいって思っているなら声をかけるはずなんだよ」

    雪染「だって彼女は別にクラスメイトの事が嫌いという訳じゃなく、ゲームすることが好きなだけなんだから」

    雪染「ゲームと同じくらい料理に興味あるなら絶対声かけてるよ」

    日向「...なるほど」

    雪染「私の推測だけど、彼女はあなたの事をもっと知りたいって思ったんじゃないかな?」

    日向「え、俺のことを?」

    雪染「ええ。多分、七海さんにとってあなたが初めて出来た友達だったから、ゲーム以外でも色々知りたいって思ったんだよ」

    日向「そうだったんだ...」

    雪染「うん。あなたのおかげで、七海さんの心がゲーム以外にも動くようになったの」

    雪染「だから本当によかった!七海さんとあなたが友達になってくれて」ニコ

    雪染「あなたになら...七海さんを任せられるわ!」

    日向「...」

    日向「先生。俺も七海のこと大切な人だと思ってます」

    日向「だから...俺は七海を、必ず幸せにしてみせます!!」

    日向「そのために、お願いがあるんです」

    日向「なんとか七海がクラスの人達とも仲良くできるよう、手伝ってくれませんか?」

    日向「七海は優しくて笑顔がすてきですごく魅力的な人です!」

    日向「だから、きっと俺だけじゃなくもっとたくさんの友達ができると思うんです」

    日向「だから、お願いします!俺に出来る事ならなんでも協力するんで!」

    雪染「日向君...そこまで七海さんの事を大事に思ってくれるなんて...」

    雪染「本当にありがとう!私も精一杯協力するわ!一緒に頑張りましょう!!」

    日向「はい!ありがとうございます」

    雪染「実はね早速だけどいい案があるのよ...」フフ

    「ひ、日向くん!!」

    聞き覚えのある声に、突如名前を呼ばれた。

    雪染「あ...七海さん迎えに来たみたいね。じゃあ日向君、この話はまた今度伝えるわ」

    日向「すみません。ありがとうございます!」

    そう言って雪染先生は帰って行った。

    日向「悪いな、遅れること伝えられなくて」

    七海「う、ううん!!いいの全然!!」

    七海「それよりっ!その...」

    日向「ん?...ってお前どうしたんだ!?顔が真っ赤だぞ!?」

    七海「う、うぅ...その...///」

    七海「まだ返事できないけど...こ、これからも仲良くして欲しいな!///」エヘヘ

    ん?
    なんかよくわからないけど...

    日向「お、おう!よろしくな」
  33. 35 : : 2017/01/20(金) 01:40:49
    一箇所雪染が七海になってますぜ
  34. 36 : : 2017/01/20(金) 01:42:10
    七海side

    七海「日向くん、遅いなぁ...」

    私は待ち合わせ場所にいた。日向くんはいつも4時頃この場所にくる。そんな彼がまだここにこないのは珍しかった。

    七海「うーん、メールで待ってるよって送ってみようかな...?」

    七海「でも忙しかったら申し訳ないし...」

    七海「...」

    七海「そうだ!たまには私から迎えに行ってみようかな」

    七海「もし、それで忙しそうだったら今日は諦めてまた明日にしよう」

    ーーーーーーーーーーーー

    日向『~~~』

    雪染『~~~』

    七海「あ、いた!」

    待ち合わせ場所からちょっと歩いた所で日向くんを見つけた。

    七海「あれ、雪染先生も一緒だ」

    そういえばこないだも日向くん先生と話してた...ような気がする。

    七海「何を話しているんだろう?」

    ちょっと近付いて、会話に耳を傾けてみよう

    雪染『あなたになら...七海さんを任せられるわ!』

    え、私?
    任せるってどういうことだろう?

    日向『先生。俺も七海のこと大切な人だと思ってます』

    え、え?
    日向くん?

    日向『だから...俺は七海を、必ず幸せにしてみせます!!』

    ...
    ...
    ...

    七海「えぇーー!?!?」

    えっ、こ、これってあれだよね!!
    テレビとかでよく見る、娘さんを自分に下さいって両親へ頼むあのシーンで使う言葉だよねっ!?

    日向『〜〜に、〜〜〜』

    ってことは、ひ、日向くんは、わわわ、私を...

    日向『〜〜〜とか〜〜〜』

    七海「//////」カァァ

    七海「い、いやいや!!何かの聞き間違いかもしれないし、もうちょっと聞いてみよう///」

    日向『七海は優しくて笑顔がすてきですごく魅力的な人です!』

    七海「」

    七海「ど、どうしよう〜!!///」
  35. 37 : : 2017/01/20(金) 01:43:26
    >>35

    本当だ!すいません(><)
  36. 38 : : 2017/01/20(金) 01:48:36
    ヒナコイじゃなくてヒナナミスレだこれ!?(歓喜)
  37. 39 : : 2017/01/20(金) 01:54:26
    修正しました!
    教えて下さりありがとうございます。

    今日はとりあえずここまでです。
    眠いので、寝ますね。

    ちなみに、これからヒナコイも増やしていきま
    すよ〜

    だってまだ4月でっせ?(笑)

    ということでまた!


    作者『ねみぃー...』zzz

  38. 40 : : 2017/01/22(日) 21:04:19
    4月23日 午前

    雪染「日向くん!これよっ」

    と言って雪染先生は俺に1枚の紙切れを見せてきた。

    日向「え...球技大会?」

    雪染「ええ、前々から私が企画していたの!いつかやろうと思ってて」

    雪染「まあ、3年生の2クラスでやるものだから大会っていうのは大袈裟なんだけどね〜」

    なるほど。確かに行事を利用すればクラスの人と話すきっかけも増えるな。

    日向「いいアイデアだと思いますよ」

    雪染「おお〜よかった!!」

    日向「それで、俺はどう手伝えばいいんでしょうか、設営とかですかね?」

    雪染「ううん、設営は必要ないかな」

    雪染「日向君に手伝ってもらうことはね、」

    雪染「私のクラスのメンバーの1人として参加して欲しいの!」

    日向「えっ!?俺がですか?」

    雪染「ひとり学校に来てなくて、うちのクラス人数不足なのよ」

    日向「でも、俺は本科生じゃなくただの予備学科ですよ?」

    雪染「遊びに本科も予備学科もないわよ」

    雪染「それに、あなたも一緒にいることに意味があるの。今までも行事はいくつかあったんだけど、七海さんゲームばっかりだったから...」

    雪染「だから日向君。今回の鍵は君なんだよ!」

    日向「なるほど。そういうことなら喜んで参加しますよ!」

    雪染「ありがとう!今週の休みの日、10時から体育館でやるから準備しておいてね!」

    ーーーーーーーーーーーーーー
    雪染side

    雪染「ということで、今週の休みは球技大会をやります!」

    小泉「え、球技大会...ですか?」

    左右田「突然どうしたんすか先生?」

    雪染「たまにはみんなで運動もいいかな〜と思ってね」

    雪染「ちなみに相手はA組です」

    九頭龍「で、競技は何なんだ?」

    雪染「ドッジボールです!」

    弐大「よし!そうと決まれば皆で特訓じゃああ!!!」

    終里「おう!A組なんかぶっ潰してやるぜ」

    左右田「っし!ここでソニアさんにいい所みせるぞ!」

    田中「ククク...今こそ我に潜む邪神の力を覚醒させる時がきたか」

    ソニア「田中さん!わたくしもお供します!」

    左右田「そ、ソニアさん...」ガーン

    花村「ん〜。でも大丈夫かな。A組ってけっこう体育会系だよね?」

    豚神「はん、安心しろ。俺が勝利へ導いてやる」

    西園寺「豚足ちゃんが運動とか無理だよ〜。家でおとなしく引きこもっときなよ」キャハハ

    澪田「唯吹の全力、見せちゃうっすよ〜!」

    罪木「あ...皆さん!怪我した時は私に言って下さいね?」

    辺古山「ぼっちゃんは、私が精一杯守ります!」

    七海「...」

    よかった!皆やる気みたいね。

    雪染「よぉーっし!それじゃ明日から放課後、しばらく皆で練習よ~!」

    七海(え、そんな...放課後って)

    九頭龍「しゃーねーなぁ...やるからには勝ちに行くぞ!」

    辺古山「了解しました!」

    左右田「でもよ、うちのクラスは今14人だ。1人足りねーぞ」

    雪染「ふふふ、問題ないわ。1人助っ人を呼んでおいたから」グッ

    九頭龍「助っ人?...って誰だ?」

    雪染「明日の練習から参加するわ、それまで秘密!」

    西園寺「せめてパシリ程度に使えるヤツにしてよねー」

    七海(どうしよう...)シュン

    ーーーーーーーーーーーーー
    七海side

    4月23日 放課後


    七海「とりあえず、日向くんに連絡しないと...」

    七海『日向くんごめんね。ちょっと今週は用事があって、放課後遊べなくなっちゃった...』

    日向『了解。なら、また今度遊ぼうな』

    七海『うん!ありがとう(*^^*)』

    七海「そろそろ練習行かなきゃ。日向くんと遊べないの、残念だな...」
  39. 41 : : 2017/01/22(日) 21:06:57
    七海side

    4月23日 放課後


    七海「とりあえず、日向くんに連絡しないと...」

    七海『日向くんごめんね。ちょっと今週は用事があって、放課後遊べなくなっちゃった...』

    日向『了解。なら、また今度遊ぼうな』

    七海『うん!ありがとう(*^^*)』

    七海「そろそろ練習行かなきゃ。日向くんと遊べないの残念だな...」

    ーーーーーーーーーーーーー

    雪染「よし、皆揃ったわね!」

    弐大「先生!練習メニューはわしに任せてくれんか?」

    雪染「そうね!ただ、普段運動しない子もいるんだからそこら辺も考えてね」

    弐大「もちろんじゃ!」

    終里「勝てるように頼むぜ、弐大のオッサン!」

    弐大「がははは!任せてくれ!」

    左右田「で、今日は何やんだ?」

    弐大「今日はまだボールは持たず、ランニングじゃあ!!」

    澪田「ひゃっほっー!足がなるっす!」

    小泉「腕じゃないんだ...」アハハ

    花村「女の子の柔軟体操は僕に任せて」キラン

    西園寺「うわ〜!きもいよー!!」

    九頭龍「まあ体慣らしだよな」

    辺古山「ぼっちゃん、あまり無理はなさらないで下さいね」

    九頭龍「これくらい問題ねーよ」

    左右田「うっわ、ランニングかよ。だりぃなぁー」

    田中「フハハハハ、我が覇道の苦行にも及ばん!」

    ソニア「さすが田中さん!素敵ですわ」ウットリ

    左右田「ぐっ!負けてられっかああ!」

    七海(よかった、ペアでの練習とかじゃなくて)ホッ

    七海(でも、走るのあんまり得意じゃないなぁ...)

    こうして初日の練習が始まった。
    普段あまり運動をしていないというのもあったが、何より日向くんと一緒に遊べないのが辛いと感じた。

    七海(日向くん、今頃何してるのかな...)
  40. 42 : : 2017/01/23(月) 00:53:50
    4月24日 放課後

    『キーンコーンカーンコーン』

    雪染「はい!じゃあ今日の授業はここまで」

    終里「っしゃー!練習すっぞ!」

    弐大「よし、みんな着替えたら第2体育館に集合じゃぁ!!」

    豚神「すまん。俺は今日ちょっと休ませてもらう...」

    九頭龍「ああ...確かにお前は今日はゆっくりしてた方がいいな」

    澪田「白夜ちゃん昨日めっちゃ走ってたっすよね!維吹驚いたっす!」

    雪染「そうね、まさか十神くんがあんなに一生懸命に走るとはね...」

    西園寺「飛べないけど走れる豚だね!」ワーイ

    左右田「そういや、俺も昨日ので疲れが...」

    小泉「あんたは花村と一緒にずっと歩いてたでしょ!なさけない!」

    西園寺「きっといやらしい話をしてたんだよっ!童貞変態ペアきもいよ〜」クスクス

    左右田「なっ、失礼なっ!俺たちは別にそんな話してねーっつーの!」

    左右田「なっ!花村?」

    花村「ヌッフフフ、左右田君とは昨晩のオカズについて話合っていたんだよ!」

    小泉&西園寺「うわっ...」

    左右田「なっ...!花村っ!誤解を招くいい方すんなよっ!俺らは夕飯何食うか話してただけじゃねえか!」

    ソニア「左右田さん」

    左右田「はっ、はい!」(!?ソニアさんから話しかけてきてくれた!)

    ソニア「今後2度とわたくしに話しかけないで下さい」ニコ

    左右田「」

    九頭龍「おらっ!左右田と花村、テメェら今日はちゃんと練習しろよな!」

    辺古山「せっかくの行事だ、全員で頑張ろう」

    小泉「そうだよねペコちゃん!皆で楽しい思い出にしようよ!」キララ

    西園寺「わーい!お姉と一緒なら楽しい思い出になるよ!」

    西園寺「まあ、いつもゲームばっかなのに珍しくクラスの行事に参加してる奴もいるけどさっ...」チラ

    七海(...)

    雪染(確かに七海さんはいつも行事には消極的なのに、今回はちゃんと参加してくれた。やっぱり日向君の影響が関係しているに違いないわ!)

    左右田「おっ、そういえば今日は助っ人が来るんだよな」

    罪木「えへへ、楽しみですね」

    西園寺「はぁ?アンタそんなんでパシリが終わると思ってんの??」

    罪木「い、いえっ!そういう意味で言ったのではありませんよぉ!」

    雪染「よし!じゃあ先生助っ人呼んでくるから、皆は先に体育館に行ってて!」

    ソニア「がってん承知のすけです!!」

    七海(はぁ...着替え行かなきゃ)トボトボ

    ーーーーーーーーーーーーーー

    九頭龍「で、今日は何すんだ?」

    弐大「今日はメニューは、キャッチボールじゃああ!」

    左右田「お!やっとボールが触れるぜ!」

    終里「弐大のオッサン!一緒にやろーぜ」

    弐大「もちろんじゃ!」

    西園寺「お姉!一緒にやろうよ〜」

    小泉「うん!いいよ」

    澪田「蜜柑ちゃん!やろうっすー」

    罪木「は、はいっ!ありがとうございますぅ!」

    左右田「ソニアさん!俺と...」

    ソニア「田中さん!わ、わたくしと一緒にやりませんか!?」

    田中「仕方ないな。こ、これも神の運命か...///」

    左右田「なんでいつもこうなるんだ...」

    花村「ムッフフフ、左右田君。僕と一緒にヤラナイカイ?」

    左右田「お前はいちいち変な言い方するな!けど、キャッチボールはやろうぜ」

    九頭龍「ペコ、頼むわ」

    辺古山「もちろんですよ、ぼっちゃん!」

    七海「あっ...」

    うん。こうなる予想はできてたよ
    ここには...私の居場所なんてなかったんだよね。
    だって、私がみんなを...拒絶しちゃったんだから。
    私が...自分から1人になるのを望んでしまったんだから

    七海「っ...」ポロポロ

    あれ...やっぱり私悲しいのかな。
    何でだろう...

    前までは...ゲームさえあれば、1人でも全然平気だったのに

    七海「どうして...涙が止まらないんだろう」ポロポロ

    涙を見られないよう、私は皆に背を向けて体育館の隅で壁あてを始めた。





  41. 43 : : 2017/01/23(月) 01:37:04
    日向side

    日向「よし、ジャージに着替えたし準備OKかな。あとは先生がくるのを待つか...」

    そして数分後

    雪染「日向君!お待たせ!」

    日向「いえ、ちょうど準備し終えたところです」

    雪染「そう、じゃあ行きましょっか!」

    ーーーーーーーーーーーーーー

    日向「ここに超高校級の人が集まっているのか...」

    雪染「緊張する?」

    日向「はい...」

    日向「でも、俺が弱気じゃ七海を助けられないから、今はその事は忘れようと思います」

    雪染「ありがとう。今回で絶対、七海さんを助けてあげようね!」

    日向「はい!」

    そして俺は体育館に入っていった。

    ーーーーーーーーーーーーー
    七海side

    まだ...終わらないのかな。
    時間の進みが極端に遅く感じる。
    いったい、あと何時間続くんだろう


    終里「おらぁぁぁ!!」ビュン

    弐大「ぐっ...!全く、いいボール投げおるのお」バシィ

    終里「へっ、オッサンもよく取ったな!」

    花村「バレーボールであのスピードは凄いね!」

    左右田「もはやキャッチボールってレベルじゃねえだろ...」

    もう...帰りたいよ

    七海「えい...」

    バン。

    壁に当たって跳ね返ったボールは、そのまま私の後ろを通り過ぎていった。
    涙が止まらず、ボールを取るどころでは無かった

    七海「...」ポロポロ

    その時、1枚のハンカチが視界に入った。

    ???「よ、俺と一緒にキャッチボールしないか?」スッ

  42. 44 : : 2017/01/26(木) 08:40:27
    日向side

    日向「お、やってるな」

    体育館を覗くと既に本科生が皆で練習していた。

    いや...皆じゃないな。
    1人だけ、体育館の隅にいた。

    日向「七海...」

    雪染「そっか...今日はキャッチボールだったのね」

    雪染「日向君。すぐに七海さんの所に行ってあげて!」

    日向「はい!」

    七海は1人で壁当てをしていた。
    近くによって声をかけようとした時、こっちにボールが転がってきた。七海が使ってるボールだ。
    壁にぶつかって跳ね返ったボールを七海は取ろうとせず、ただ下を向いて立っていた。
    そして...彼女が泣いているのがわかった

    日向「っ..!」

    俺はボールを拾い、右手にはハンカチを持って七海のそばに行った。
    かける言葉は、もう決まっていた。

    日向「よ、俺と一緒にキャッチボールしないか?」

    七海「...」グスン

    七海「...ぇ」

    七海「え ...あれっ!ひ、日向...くん!?」

    日向「ああ、そうだよ」

    七海「ええっ!?でっ、でもっ、どうしてここに?」

    日向「先生に球技大会の助っ人を頼まれたんだ」

    七海「...じゃあ、先生が言ってた助っ人って、」

    日向「ああ、俺だよ」

    七海「そ、そうだったんだ...よかったよぉ...」ポロポロ

    日向「ほら、いつまで泣いてるんだ?早く練習しようぜ」ニコ

    七海「うんっ!ハンカチ...ありがとう///」

    雪染(とりあえずあっちは大丈夫みたいね)

    雪染「よし!みんな集合ー!!」

    ーーーーーーーーーーーーー

    雪染「さて、紹介するわ。今日から一緒に練習に参加する日向創君です」

    日向「よろしくお願いします」

    小泉「ひ、日向っ!?」

    日向「お、小泉もこのクラスか。よろしくな!」

    小泉「うんっ!...じゃなくて!どうして日向が助っ人に!?」

    雪染「私が頼んだのよ。放課後、一緒にお話してるときね〜」

    ???「ンフッ、僕も放課後に先生と個別で話したいね。特に身体の事とかを」ダラー

    雪染「そういうことは左右田君とにしてね」

    ???「なんで俺っ!?」

    雪染「小泉さんこそ、日向くんと知り合いだったのね!知らなかったわ」

    小泉「はい!日向には、その...色々助けてもらって」

    ???「お姉〜、本当にこんな何の特徴も無さそうなやつに助けられたの?」

    小泉「そんなことないよ日寄子ちゃん、日向はすごくいい人だよっ!」

    ???「ふーん...」

    雪染「ふふ、日向君って本当に優しいのね」

    日向「いえ、別に俺は...」

    ???「すみません、あ、あのっ!」

    ???「私のことっ、覚えていらっしゃいますか?」

    日向「...すまん、どこかで会ったか?」

    ???「ふぇぇーん!!やっぱり覚えていらっしゃいませんでしたぁー!」

    日向「待てよ、その泣き方...思い出した。お前手紙の時の人だな!」

    ???「そうですぅ!罪木蜜柑です!あの時は本当にありがとうございました」

    日向「いや、そんな大した事はしてないけどな」

    ???「へぇ、小泉と罪木の2人から感謝されるなんて、お前結構いい奴っぽそうだな!」

    ???「ああ、違いねえな!俺は九頭龍冬彦だ。よろしく頼むぜ」

    ???「俺は左右田和一だ。よろしくな!」ニシシ

    日向「おう、よろしく!」

    ???「自分は澪田維吹っす!よろしく創ちゃん!」

    ???「わしは弐大猫丸じゃあああ!!」

    皆とかるく自己紹介をした。

    雪染「よし、じゃあ練習に戻りましょうか!」
  43. 45 : : 2017/01/27(金) 19:15:51
    こんばんは、作者です。
    このSSを見てくれてありがとうございます!
    来週から2週間試験があるためしばらく更新出来ません。
    試験が終わりしだいまた始めるので、申し訳ないですがご了承くださいm(_ _)m
  44. 46 : : 2017/01/27(金) 19:33:17
    作者さんの都合が第一ですよ!
  45. 47 : : 2017/02/16(木) 10:06:09
    こんにちは!作者です。
    やっと試験という絶望の連鎖を抜け出しました...
    また再開するのでよろしくお願いしますm(_ _)m
  46. 48 : : 2017/02/18(土) 20:56:00
    七海「日向くん、いくよー」

    七海「えいっ」ピュー

    日向「お、ナイスボール」

    七海「えへへ」ワーイ

    小泉「...」

    小泉(七海さん、いつもと様子が違う気がする...)

    小泉(蜜柑ちゃんも日向に助けられたって言ってたし、七海さんもそうなのかな)

    小泉(...)

    小泉(それにしても、あの2人けっこう仲良さそう)

    小泉(も、もしかして!2人は付き合...)


    西園寺「おねえ〜、早く投げてよー」

    小泉「あ、ごめんね日寄子ちゃん!」

    小泉(き、気になる...!)

    西園寺(...)

    ーーーーーーーーーーー
    練習終了後

    小泉「ひ、日向!」

    体育倉庫に道具を片付けに行く途中小泉から話しかけられた。

    日向「ん?」

    小泉(勢い余って話しかけちゃったけど、どうすれば...)

    小泉「え、えっと...」

    小泉「その、ありがと!助っ人に入ってくれて」

    日向「運動は好きだし問題ないぞ」

    小泉「そ、そっか!」

    日向「ただ皆の足を引っ張らないように気をつけないとな」ハハ

    小泉「そんなことないよ!あたし今日、日向のことずっと見てたけどすごく上手だったよ!」

    日向「え、ずっと見られてたのか。なんか恥ずかしいな」

    小泉「あ...」

    小泉「//////」カァァ

    日向「ま、ありがとな!お互い本番は頑張ろうぜ」

    小泉「うん!そうだね」

    二人「...」

    小泉(よし、聞くなら今しかない)

    小泉「そういえばさ!聞きたいことあるんだけど」

    日向「うん」

    小泉「日向と七海さんて仲いいよね!」

    日向「ああ、そうだな」

    小泉「えっと...もしかして、その...付き合ってたりするの?」

    日向「え」

    日向「いや、別にそういう関係じゃないぞ。普通に友達だ」

    小泉「そ、そうなんだ!」

    日向「放課後一緒にゲームしたり、夜一緒にご飯作るぐらいだしな。」

    小泉「...」

    小泉(あれ?)

    小泉「待って、夜一緒にご飯作ってるの?」

    日向「ああ、七海に料理教えて欲しいって言われたから一緒に作ってる」

    小泉「えっと...どこで?」

    日向「俺の部屋で」

    小泉「2人で...?」

    日向「うん。2人で」

    小泉「ま、毎日?」

    日向「そうだな」

    小泉「」

    小泉「えぇーっ!?」

    小泉(...え?2人は恋人同士じゃないんだよね?)

    日向「そうだ!小泉もこないか?」

    小泉「あ、あたし!?」

    日向「うん!ぜひ来て欲しいんだけど」

    小泉(あたしを誘うってことは、本当にただの友達なんだよね?でもあたしが来ると七海さんが...)

    小泉「えっと...嬉しいんだけどさ、あたしが来ると七海さんが嫌かもしれないし」

    日向「そんなことない。絶対に」

    七海も小泉も2人とも優しい人だ。
    今までの会話から断定できる。
    だから、2人は絶対いい友達になれるはずだ。

    小泉「それに、ほとんど話したことないし...」

    小泉「うーん...」

    日向「頼む来てくれ!」

    七海の孤立を無くすためにも
    俺はここで諦めるわけにはいかない!

    日向「小泉、お前が必要なんだ!!」キリッ

    小泉(そ、そんな真剣な顔で...///)ドキ

    小泉「わ、わかったから!///」

    日向「本当か!ありがとう!!」

    小泉「その代わり、雰囲気悪そうになったら帰るからね?」

    日向「わかった!」
  47. 49 : : 2017/02/18(土) 21:44:53
    ヒナナミもヒナコイもあってうれしいな…しかし、ナエギリはなくとも苗舞はあってほしい!(切実)
  48. 50 : : 2017/02/21(火) 23:00:07
    ーーーーーーーーーーー
    4月24日 夜

    日向「ということで、今日も楽しい料理教室のはじまりはじまり」

    七海「わーい!」

    七海「ところで日向くん、今日材料ちょっと多くない?」

    日向「ああ、今日はゲストが来るからな」

    七海「え...ゲスト?」

    日向「ああ。大丈夫、七海も知ってる人だぞ」

    『ピンポーン』

    日向「噂をすればだな」

    扉を開けにドアのもとへ行った。

    小泉「や、やっほー...」ガチャ

    日向「よう、部屋間違えなかったか?」

    小泉「うん、大丈夫だった」

    日向「じゃあ、七海も待ってるし上がって」

    小泉「う、うん。おじゃましまーす...」

    小泉(...男子の部屋って初めて)

    小泉(いろんな意味で緊張するよ...)

    俺は七海の待つキッチンまで小泉を案内した。

    日向「七海、今日のゲストを連れてきたぞ」

    小泉「七海さん、こんばんは」

    七海「!」

    七海「こ、こんばんは」

    小泉「その...今日はよろしくね!!」

    七海「う、うん。こちらこそ!」

    日向「さて、じゃあ今日やることを説明するぞ」

    日向「今日は2人で協力してカレーを作ってもらう」

    日向「小泉、カレーの作り方わかるよな?」

    小泉「うん。わかるよ」

    日向「OK。七海、今日料理の時にわからないことがあったら小泉に聞いてくれ。」

    七海「う、うん」

    日向「俺はご飯炊いたりするからカレーは2人に任せるぞ」

    小泉「了解」

    小泉「というか、日向の部屋のキッチンて意外に広いね。」

    日向「まあ、3人までならなんとか入れるな」

    ーーーーーーーーーーー

    小泉「えっと...じゃあまず具材からだね」

    小泉「玉ねぎとお肉はあたしが切るから、七海さんはじゃがいもとにんじんお願いしていい?」

    七海「うん、わかった」

    二人「...」サギョウチュウ

    小泉「七海さん、包丁使うの上手だね」

    七海「...そうかな?」

    小泉「うん!切った形も綺麗だと思うよ」

    七海「...」

    七海「ありがとう!」

    小泉「ふふっ」クスクス

    七海「え、どうかしたの?」

    小泉「ううん。七海さんと一緒に料理するなんて夢にも思ってなかったから」

    七海「あ...」

    七海「ごめんね...」

    小泉「え、いやいや!そういう意味で言ったんじゃないよ!」

    小泉「むしろ、あたしは嬉しいよ!」

    小泉「七海さんあまりクラスの人と話そうとしないから、1人でいる方が好きなのかなって思ってたからさ」

    七海「...そんなことないよ!」

    七海「私...ゲームばっか夢中で周りが見えなくて...」

    七海「気がついたら、1人になって...」

    七海「もうみんなと話すの諦めようかなって思ってた...」

    七海「でも、日向くんと会って、一緒にゲームしたりお話したりして」

    七海「やっぱり、誰かと一緒に会話したり遊ぶの楽しいって思った」

    七海「だから、クラスのみんなとも楽しくお話とかしたいって思ったよ!」

    七海「でも...きっと自分から孤立しといて今更何言ってんだって言われちゃうから」グスッ

    七海「どうしていいか...わからなくて」ポロポロ

    小泉「...」

    小泉「千秋ちゃん!!」

    七海「...!」

    小泉「本当はね、あたし今日ここにくる迷ったの」

    小泉「千秋ちゃんが、あたしと一緒にいるの嫌なんじゃないかなと思って」

    小泉「でも、やっぱり来て正解だった!」

    小泉「いつも1人だったからって、あたしが勝手な考えしてた」

    小泉「本当は違ったんだね...ずっと1人で悩んでたんだね」

    七海「うん...」ポロポロ

    小泉「ごめんね!!今まで声かけてあげられなくて、本当にごめんねっ...!!」

    七海「そ、そんな!悪いのは私だし謝ることないよっ!」

    小泉「ううん、気づけなかったあたしが悪いんだよ!」

    七海「それは違うよっ!悪いのは私だよ!」

    二人「...」

    二人「あはは!」

    七海「真昼...ちゃん」

    小泉「!」

    七海「あの...」

    七海「わ、私と友達になって下さい!」

    小泉「うん!もちろんっ!」

    小泉「これからは、一緒にいっぱいお話しようね!!」ニコ

    七海「うん...!!」


    日向(やれやれ...上手くいったみたいだな)ホッ
  49. 51 : : 2017/02/21(火) 23:02:02
    傍目修羅場やない?
  50. 52 : : 2017/02/22(水) 23:18:24
    ーーーーーーーー
    それから七海と小泉は楽しそうに会話しながらカレーを作った。
    その間に俺もご飯と野菜炒めを完成させた。

    日向「よし、じゃあ全部完成したし食べるとするか!」

    七海「お腹空いたよ〜」

    小泉「あたしも〜」

    日向「それじゃ...」

    三人「いただきます!」

    日向「ん!うまい!!」

    小泉「本当!!美味しい!」

    七海「うん!!」

    日向「じゃがいもの硬さと大きさが絶妙だな」

    日向「切ったのは七海で、茹でたのは小泉だろ?」

    日向「二人揃ってこそ出来る神技だな」

    七海「えっへん」ドヤッ

    小泉「感謝しなさいよ?」アハハ

    日向「そうだな!」

    小泉「あ!そうだ」

    そう言って小泉は鞄を開け

    小泉「日向!」

    日向「ん?」カシャ

    突然眩い閃光が!
    ...カメラか

    小泉「どれどれー」

    小泉「あははっ!!日向の間抜け顔だ!」

    日向「いきなりだしビックリしたんだよ...」

    小泉「ねぇねぇ、見せて欲しい?」

    日向「いや、いいよ...どうせ見ても消してくれないんだろ?」

    小泉「うん!一度撮った写真は消さないってのがあたしのポリシーだし!」

    小泉「あ、千秋ちゃんの写真も撮っていい?」

    七海「うん!もちろんだよ」

    小泉「おっけー!じゃあ撮るよ〜」

    俺には許可無かったのに...

    小泉「」カシャ

    小泉「どれどれ...うんうん!すごくよく撮れてるよ!」

    小泉「ほらほら!」

    七海「本当だ!えへへ、真昼ちゃんありがとう!」

    小泉「で、これがさっき撮った日向の写真」

    七海「ぶっ...!」クスクス

    日向「待て、そんな吹き出すほどひどいのか!?」

    七海「そんな...こと、
    日向く...かっこい...と思うよ?」クスクス

    日向「100%嘘だろ」

    小泉「だよねだよね〜!」クスクス

    くそっ、このままやられてたまるか。
    俺は仕返しに携帯のカメラ機能をこっそり準備して

    日向「なぁ、小泉」

    小泉「なに?消さないよ〜」カシャ

    小泉「」

    日向「ははは!油断したな!」

    小泉「ええっ!?携帯なんて卑怯だよっ!」

    日向「どれどれ...」

    日向「...」

    日向「だめだ」

    小泉「えっ...」

    日向「いや、間抜けな顔どころか普通に可愛い写真だった...」

    小泉「はぁ!?///」

    小泉「な、何言ってんのよっ!!///
    ///」

    日向「まあ、これはこれで消す理由ないし」

    日向「俺も消すつもりないけどな」ニヤ

    小泉「んー!///」

    日向「ははは」カシャ

    日向「え」

    七海「日向く...悪顔っ...」クスクス

    日向「」

    いつの間にか七海も携帯を俺に向けていた。

    日向「やったなー!」カシャ

    カメラ戦争がしばらく続いた
  51. 53 : : 2017/02/22(水) 23:58:31
    リア充だ、リア充がいる……
  52. 54 : : 2017/02/23(木) 00:00:12
    ヒロイン二人とかできないかな…
  53. 55 : : 2017/02/23(木) 22:12:27
    Time Unknown

    苗木「やあ、ボクの名前は苗木誠」

    苗木「>>49 さんには申し訳ないけど、作者の都合上ボクは今回SS本編に登場することができないんだ...だからせめて、僕が皆の意見や要望を作者に頼んでみるよ」

    苗木「>>54さん、希望を捨てちゃダメだ!」

    苗木「そうそう、ボクは本編には登場できないけど、代わりに???は登場するよ、楽しみにしてて!」

  54. 56 : : 2017/02/24(金) 23:28:11
    4月25日 朝

    七海side

    小泉「あ!千秋ちゃんおはよう!」

    教室に入ると真昼ちゃんが真っ先に私に声をかけてきてくれた。
    新鮮な感じがして、すごくうれしい!

    七海「うん!真昼ちゃんおはよう!」

    澪田「あれあれ?お二人共どーしたんすか?」

    罪木「め、珍しいですぅ...」

    小泉「2人とも!千秋ちゃんだって同じクラスメイトなんだよ!」

    七海「ううん、いいの!」

    そうだ、今まで私はずっと1人だったけど今は違う。
    日向くんと真昼ちゃん、素敵な友達がいる!
    2人のおかげで私は変われた。だから、ここから先は私自身が頑張らなきゃいけない。

    七海「みんな!!」

    大声を出してクラスの注目を集めた。

    七海「今まで勝手に1人で行動して、みんなの輪を乱すようなことをしてごめんなさいっ!」

    七海「私...ずっとゲームばっかりで周りのこと全然考えてなかった」

    七海「だから友達もいなくて、いつも1人でいて」

    七海「それでもいいかなって思ってた」

    七海「でも...それは間違ってるってわかったんだ」

    七海「誰かとお話したり遊んだりするのも楽しいって思えるようになった!」

    七海「だから...これからはクラスの皆とも仲良くなりたい!」

    七海「今更、虫のいい話かもしれないけど、私も皆と一緒に色々な行事とか頑張りたい!」

    七海「だから、どうかみんなの仲間に入れてください!お願いします!!」

    小泉「千秋ちゃん...」

    豚神「...ふん。今更何寝ぼけた言ってるんだ」

    小泉「豚神!!」

    豚神「お前はもうとっくに俺たちの仲間に決まってるだろ!!」ビシッ

    七海「えっ...」

    ソニア「もちろんですわ!これからはもっとたくさんお話しましょう!!」キラキラ

    澪田「唯吹も大歓迎っすよ〜!!」

    罪木「私もっ!七海さんと仲良くなりたいですぅ...!」

    九頭龍「ったく、おせーんだよ!」

    田中「封印がついに解かれたか...待ちくたびれたぞ」

    花村「ふふっ、後で僕の部屋でゆっくりお話しようか!」

    七海「み、みんな...」

    豚神「わかったか?皆お前を待ってたんだ」

    豚神「だから無駄口を叩く暇があるなら、犠牲にした時間を取り戻せ」

    豚神「今のお前なら、俺たちと絆を深めることができるはずだ」

    七海「絆...!」

    小泉「千秋ちゃん。今はもう1人じゃないよ!」

    小泉「これからはみんなで、楽しい思い出をたくさん作ろう!!」

    七海「うん!!みんな...」

    七海「ありがとう」ニコ

    左右田「け、結構可愛いじゃねえか...」

    左右田「でも、俺にはソニアさんが...!」ウーン

    左右田「くっ...モテる男は辛いぜ」

    全員「...」シーン

    辺古山「まあ、七海も加わったことだしB組の団結は更に強くなったはずだ」

    弐大「しゃあああ!一致団結で球技大会勝利するぞぃ!!」

    終里「っしゃぁー!オレも気合い入れてがんばっぞ!!」

    西園寺「...」チッ

    雪染「はーい。みんなおはようー!!」ガラッ

    七海「あ、先生!」

    雪染「あれ、七海さん?」

    七海「私も、みんなと一緒に球技大会頑張ります!!」

    雪染「...!」

    雪染「うん!期待してるよわよ〜!!」


    ーーーーーーーーーーーー
    4月25日 放課後

    日向side

    雪染「日向君!」

    日向「あ、雪染先生」

    雪染「ちょうど体育館に行くところね、待っててよかったわ!」

    日向「何かあったんですか?」

    雪染「うん!実は七海さん、無事クラスに馴染むことができたの!!」

    日向「!?」

    日向「それはよかった...」ホッ

    雪染「本当に...本当にありがとう!!」

    日向「いや、俺は何もしてないですよ?」

    雪染「ううん、あなたのおかげで七海さんがクラスに馴染むきっかけができたの」

    雪染「あなたが七海さんを救ったんだよ!」

    日向「...」

    雪染「だから担任として深く感謝するわ。本当にありがとう」

    日向「そっか...役に立てて良かった」

    雪染「うん!...さあ、そろそろ行きましょ!日向君も、皆と団結して頑張るんだよ!!」

    日向「はい!」

    雪染(これは...君の為でもあるんだからね)
  55. 57 : : 2017/02/27(月) 22:41:45
    練習終了後

    日向「今日の練習は結構ハードだったな...」

    今日はボールを投げる側と避ける側に別れて制限時間内にどちらが多く当てる、または避けるかという実践的な練習だった。

    小泉「日向!お疲れ」

    日向「おー、そっちもな」

    小泉「今日も料理教室やるの?」

    日向「ああ、やるぞ」

    小泉「そっか!」

    小泉「あたしも...また行っていいかな?」

    日向「もちろんだ」

    日向「それに今日は和食だ。小泉好きって言ってたろ?」

    小泉「あ...覚えててくれたんだ//」テレ

    日向「ああ、だからぜひ来てくれ」

    小泉「うん!ありがとう!」

    その後、3人で協力して夕食を作った。

    ーーーーーーーーーーーー
    4月27日 昼

    25、26日と実戦的な練習をし、
    いよいよ球技大会本番を迎えた

    弐大「みんな...今まできつい練習を、よお耐え抜いた!」

    弐大「今日はその成果を存分に発揮するんじゃあああ!」

    終里「っし!ぶっ潰してやるぜ!!」

    左右田「っし!今日は絶対活躍してやるぜ!」

    九頭龍「それ、失敗するフラグだぞ」

    左右田「いーや!努力は嘘をつかないんだぜ!だからぜってー、今日はヒーローになってやる!」

    西園寺「左右田お兄ぃ、死亡フラグ立てすぎ〜」

    左右田「うっせ!うっせ!」

    左右田「っかしA組はまだかよー」

    豚神「どうせ怯えて逃げたんじゃないか」

    豚神「俺たちを敵にまわすなど命知らずにも程があるしな」

    田中「フッ...我が暗黒四天王の醸し出す覇気に恐れおののいたか」

    ソニア「さすが田中さん!素晴らしい覇気ですわ」キラ

    田中「あ、あぁ...///」

    皆「」ワイワイ

    日向「七海、相手のA組ってどんなかんじなんだ?」

    七海「うーん...私もあまり詳しくはないけど、向こうは運動得意な人が多かった...と思うよ?」

    日向「なるほど」

    正直B組も十分体育会系だと思うんだけどな...
    特に終里と弐大は桁外れの身体能力だし
    さすが、超高校級だよな



    ...
    そうだった

    今からここに来るやつ
    今ここにいるやつは
    運動できる出来ないに関わらず
    皆何らかの才能を極めた人間。

    皆日本トップの超高校級の人達なんだ。

    そんな集団に...俺がいていいのか?

    何の才能も無い俺が...

    いて...いいのか?

    七海「日向くん!!」

    日向「えっ」

    七海「大丈夫?なんかぼーっとしてたけど...」

    日向「すまん。大丈夫だ」

    七海「ならいいんだけど...」

    澪田「あ、皆!A組が来たっすよ〜!」

    澪田の呼びかけで入り口を見てみるとぞろぞろと個性的な人が入ってきた。

    ???「ったく、めんどくせーな〜」

    ???「何故俺がこんな愚民どもとボール投げなどしなくちゃならん」

    ???「君たち!A組の勝利を掴むためにも、もっとやる気になってくれたまえ!!」

    ???「おう!よく言ったぜ兄弟!」

    ???「そうだよ!みんなで頑張ろうよ!」

    ???「ふん...いいわね運動出来るやつは。あたしみたいに室内でニヤニヤ白夜様の妄想してるだけの人間にとってはうんざりなイベントよ...」ヒソヒソ

    ???「山田くん。ナイトなら常にワタクシの盾となりなさい。」

    ???「よろしいですか」コワイカオ

    ???「はっ、はぃぃーーぃ!!


    (作者『今更ですが、A組は初代ダンロンのメンバーです』)

    雪染「はいはーい!皆お待たせ〜!」

    A組の集団についで雪染先生が入ってきた。

    雪染「よし、これで皆そろったわね」

    雪染「それでは、今から球技大会を始めまーす!!」

    一部の生徒「おー!!」

    雪染「あと、先に謝っておくとA組の担任の先生忙しくて今日来れないの」

    雪染「本当にごめんなさいね」

    ???「いえ!忙しいのであれば仕方ありません!」

    雪染「ありがとう。審判はちゃんと公平に行うので心配しないでね!」

    雪染「じゃ、15分後に始めるわよ」

    雪染「その間に皆各自準備体操とかしてね!」

    雪染「それじゃ、それまで休憩」

    そして皆それぞれ動き出した。
  56. 58 : : 2017/02/27(月) 22:49:21

    ???「日向君」

    日向「あっ!」

    日向「霧切じゃないか。そうかB組じゃないってことはA組だったか」

    霧切「ええ」

    霧切「ところで、何故あなたはここに?」

    日向「ああ...それなんだけど」

    俺は球技大会の目的と、俺がここにいる理由を簡潔に話した。

    日向「ということなんだ」

    霧切「...なるほど、この大会の目的はそれだったのね」

    霧切「突然だから、正直驚いたわ」

    日向「まあ、そうだよな」

    霧切「それにしても...」

    霧切「...」フフッ

    日向「え、なんだ?」

    霧切「いえ。あなたって本当にお人よしなのね」

    日向「...そんなんじゃねえよ」

    日向「俺はただ、苦しんでる友達を見捨てておけないだけだ」

    霧切「...」

    霧切「そう」

    霧切「嫌いじゃないわ。貴方みたいな人」

    そう言って踵を返した。
    だが、霧切がちょうど最後の発言をした時、偶然にも周囲は静かだったため...

    ほぼ全員「!?!?」

    澪田「え!何何どーしたんすかっ!ハジメちゃん!?コクったんすか!?」

    日向「はぁ!?ちげーよ!」

    ???「おいてめぇ!どーいうつもりだ!うちの2大美女の1人の霧切ちゃんに向かって!!」

    ???「どーやって!口説いたんだ!教えやがれ!!てか教えて下さい!!」

    日向「いや、だからっ!てか!肩揺さぶるなっ!」

    ???「おい桑田!その2大美女のもう1人って当然ワタクシ様だよな?舞園なんかじゃねぇよな?」

    桑田「はぁ?誰がお前なんか」

    ドゴッ
    一瞬だった。近くで鈍い音がした。

    ???「お姉ちゃんを侮辱すると許さないよ?」

    桑田「ァ...アポ...」

    ???「うぷぷ...ボクだよね〜?」

    桑田「アポアポ...」コクッ

    なんか怖い。
    こんなやつらと今から試合するのか

    豚神「おい日向、早くこっちへ来い!円陣するぞ!」

    日向「あ、ああ!」タッタッ

    豚神「じゃあ、お前は俺と七海の間に入れ」

    日向「ああ、了解」

    七海「ひーなーたーくーん」

    日向「え、七海...??」

    七海「あとできっちりお話聞かせてもらうね?」ニコ

    あれ、笑顔のはずなんだけど
    なんか違和感が...

    豚神「よし、そろったな。じゃあ始めるぞ」

    豚神「皆いいか、敵が来たからには全力で迎え撃つ」

    豚神「安心しろ。その役目は俺が果たす」

    豚神「誰も外野に行かせたりなんかさせんっ!」

    豚神「この豚神の名にかけて、お前らを必ず勝利に導いてみせる!!!」ビシッ

    豚神「勝つぞーー!!!」

    B組「おおー!!」

    こうして
    いよいよ始まる...

    命がけ?の球技大会が




    【球技大会 戦闘準備】

    ・予備学科の生徒手帳をみる
    ・スキルセット◀
    ・準備を終える

    ーーーーーーーーーーーーー

    skill point 2/2

    注目の発言力 sp3

    剛腕 sp2 ◀

    模擬刀の先制攻撃 sp99

    ???

    ーーーーーーーーーーーー

    【球技大会 戦闘準備】

    ・予備学科の生徒手帳をみる
    ・スキルセット
    ・準備を終える◀



    球 技 大 会 開幕!!
  57. 59 : : 2017/02/27(月) 22:55:07
    苗木いない78期生とか…苗舞ないか…アポ嫌い…
  58. 60 : : 2017/02/27(月) 22:59:42
    苗木いないと結構皆やたらめったら暴れそうなイメージ
  59. 61 : : 2017/02/27(月) 23:04:16
    待った。残姉は残[姉]だぞ
  60. 62 : : 2017/02/27(月) 23:49:37
    Time unknown

    >>61

    苗木「ごめん、そこは作者のミスだったよ...」

    >>59
    >>60

    苗木「やっぱりボクが出ないと需要下がるのかな...」

    苗木「困ったな...もともと今回は日向クンの物語なんだけどな」

    苗木「皆がそんなに苗舞を望むとは...」

    苗木「どうしよう、僕は登場すべきなのか、登場しないべきなのか...」

    モノクマ「おやおや?意見が割れたようだね?」

    苗木「なっ!モノクマ!?」

    モノクマ「うぷぷ...安心しなよ。僕は今回君たちに殺し合いとかさせるつもりないから」

    モノクマ「むしろ、楽しんで鑑賞するつもりだよ」ハァハァ

    苗木「何のつもりだ...?」

    モノクマ「うぷぷ...僕と同じく鑑賞してるオマエラのために僕が手出すけしてあげるよ」

    モノクマ「さぁ!張り切って行きましょー!」


    意 見 対 立 ?

    苗舞を展開をするか
    しないか

    (作者『どうも、作者です。本当は日向くんonlyだったのですが苗舞の要望がそこそこ多かったので皆さんで決めようと思います。期限は明日の正午まで、するかしないかで投票して下さい。ただ、もしするという結果になっても、今回のメインは日向くんなのでイベントはそんな多くはないのでそのへんはご了承ください...ではでは後ほど』)
  61. 63 : : 2017/02/27(月) 23:56:45
    出て欲しい!たとえちょい役でも苗舞には幸せになってほしい!
  62. 64 : : 2017/02/27(月) 23:57:58
    スーダン2.5みたいに日向主人公苗木少な目でも別にいいとおもう
    主に書かれるの日向だし
    苗木はいてほしい、やっぱり違和感ある
  63. 65 : : 2017/02/28(火) 00:07:56
    >>64に同意
    78期生は苗木がいないとまとまらないようなイメージがある。
    ナエギリは、今回はなさそうだな…残念
    苗舞も好きだからいいけど
  64. 66 : : 2017/02/28(火) 00:46:13
    苗舞好きだしあり!
  65. 67 : : 2017/02/28(火) 12:56:50
    苗木決定かな?
    日向のストーリーの裏で苗木たちの日常が細々と
  66. 68 : : 2017/02/28(火) 20:34:29
    Time unknown

    モノクマ「投票の結果、苗木君には本編に登場して貰いまーす!」

    苗木「わかった。正直モノクマの言いなりにはなりたくないけど」

    苗木「このSSを読んでる皆の希望に答えるためにも、ボクは行くよ!」

    モノクマ「うぷぷ...それじゃあ、張り切っていきましょー!」

    『ナエギクンが参加しました。』

    作者(『どうも、作者です。苗木くんが本編に登場することになりました!引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m』)
  67. 69 : : 2017/02/28(火) 23:12:17
    雪染「簡単にルールを説明するよ」

    雪染「先に相手を全滅させた方が勝ち!」

    雪染「じゃあ、どちらが先にボール持つか決めたいんだけど」

    雪染「公平にじゃんけんで決めるわ」

    左右田「本当に簡単な説明だったな...」

    雪染「誰か代表でやって欲しいんだけど」

    江ノ島「おら苗木、出番だ!」

    苗木「え、ボク?」

    江ノ島「当たり前じゃ〜ん。あんたの才能なんてじゃんけんのためにあるようなもんだし」

    朝比奈「確かに!今こそ苗木の出番だね!」

    山田「ふっふっふ、苗木誠殿。ここは一発頼みますぞ」

    江ノ島「あ、もちろん負けたらお仕置きだから」

    苗木「えぇ...」

    不二咲「ちなみにそのお仕置きって...」

    江ノ島「残姉の愛情こもったビンタ」

    江ノ島「受けると、360の景色を見ることができるよ〜」キャッ

    不二咲「ひぇぇ、怖いよぉ」

    苗木(というか死んじゃうよそれ...)

    舞園「苗木君!」

    舞園「大丈夫ですよ。きっと苗木君なら上手くいきます!」

    苗木「舞園さん...」

    苗木「そうだね。ボクやってみるよ!」

    舞園「はい!頑張って下さい」ニコ

    舞園「もし負けたとしても、私も一緒に責任をとります」

    舞園「だって私はずっと苗木君の助手ですから!」

    苗木「そんな!舞園さんが無理して責任を負う必要ないよ!」

    舞園「ううん、いいんです」

    舞園「私が絶望に負けそうな時、苗木君は私を手を差し伸べて私を救ってくれた」

    舞園「だから苗木君がつらい時、今度は私が一緒に傍にいて苗木君を支えてあげたいんです!」

    (作者『過去のエピソードについてはそのうちでご褒美イベントで書こうと考えています』)

    舞園「それに、楽しい事も苦しい事も」

    舞園「全部...苗木君と一緒に共感したいんです///」

    苗木「舞園さん...」

    苗木(これは絶対に負けられない!!!)

    十神「たかがジャンケンで何やってるんだ...」

    腐川「びゃ、白夜さまっ!あんな奴らよりあたしを見てください!」

    十神「おい...誰が口を開いていいって言った?」ゴゴゴ

    腐川「は、はぃぃぃ!!」

    雪染「えーと...両クラス決まったかな?」

    澪田「はいはーい!B組は唯吹がジャンケンやるっす〜」

    苗木「A組はボクがやります」メラメラ

    澪田「」

    澪田(うわ〜なんか勝てる気しないっす...)

    九頭龍「ちっ、こんな時にあいつがいればよかったんだけどな」

    日向「?誰だ」

    九頭龍「ああ、オメーは知らねーか。実はうちにも超高校級の幸運をもつ奴がいるんだよ」

    九頭龍「まあ、今はどっか行ってるんだけどさ」

    日向「超高校級の幸運って2人いたのか!?」

    九頭龍「まーそうだな。ただ...」

    九頭龍「うちの方はA組の苗木と違って...変なやつだ」

    日向「...え?」

    九頭龍「まあ、それについては今度話す。とりあえず今は試合頑張ろぜ!」

    日向「そうだな、頑張ろう!」

    雪染「じゃあ2人ともお願いします」

    苗木「澪田さんには悪いけど」

    苗木「勝つよ。ボクは」ゴゴゴ

    澪田(はわわわ)アワ

    2人「ジャンケン...」

    2人「ポン」

    苗木「」チョキ

    澪田「」パー

    雪染「じゃ、A組ボールからね!」

    苗木「みんな!やったよ!」グッ!

    葉隠「お〜!おめでとう苗木っち」

    大神「まあ、苗木なら大丈夫だと我は思っていたぞ」

    朝比奈「うん!私も苗木なら何とかなると思ってたよー」

    舞園「おめでとうございます!」

    石丸「うむ!苗木君の作ってくれたこの好機、必ず活かすことを約束しよう!」

    大和田「まあ、勝って当然だろ」

    セレス「確かに...ジャンケン程度のお遊びで負けてしまっては困りますわ」

    山田「あのー、今更ご迷惑かもしれませぬが、さっきのジャンケンは幸運の苗木誠殿も適任でしたが、むしろ勝負師のやすひ...」

    セレス「んの名前で呼ぶんじゃねぇぇぇーよ!!クソ豚がぁぁ!!!」

    山田「は、はぃぃっ!!」

  68. 70 : : 2017/03/03(金) 20:52:05
    雪染「じゃあいよいよ...」

    雪染「ゲームスタート!」

    A組初期外野...戦刃 江ノ島 霧切
    B組初期外野...辺古山 弐大 花村

    苗木「...十神くん!」パス

    十神「っと...何故いきなり俺に渡す」

    苗木「えっと...ボクじゃ避けるのは出来ても当てるのは難しそうだし」ハハ

    十神「ふん...まあいい」

    十神「それに、向こうにはどうも気に食わない奴がいるしな」

    十神「初回退場させてやる」ギロ

    豚神「ふん、でたな俺の偽物め」

    十神「なんだと...」

    豚神「皆!俺の後ろに下がれ!」

    十神「偽物はキサマだっ!!」ビュン

    豚神「ぐっ!」バン

    雪染「豚神君アウトです!」

    日向「豚神!」

    豚神「っ、みっともない姿を見せて悪かったな...」

    豚神「日向。ここからはお前に指揮を任せるぞ」

    日向「え」

    日向「いや、指揮っていっても...」

    豚神「大丈夫だ。お前にならできる」

    豚神「頼んだ...」スタスタ

    日向「お、おい!」

    雪染「ちなみに、今回は外野から当てても復活出来ないからね。先に全滅した方が負けってことで」

    日向「...」

    日向(...なんとかやってみるか)

    日向「!そういえばボールは!」

    罪木「ひ、日向さんここにあります」

    日向「ナイスだ罪木!」

    日向「それを終里に渡してくれ」

    罪木「はいっ」

    終里「ん?オレが投げていーのか?」

    日向「ああ!」

    日向「弐大!終里が当てられなかった場合捕球を頼むぞ!」

    弐大「おう!任せとけい!」

    終里「しゃ!いくぜオッサン!」

    弐大「しゃあああ!こいやああ!!」

    終里「っらぁぁぁ!!」ビュン

    桑田(こっちきた!)

    桑田(うおぉ!はえぇっ!)

    桑田(けど...俺は超高校級の野球選手だぜ?)

    桑田(ここでカッコイイ所を霧切ちゃんと舞園ちゃんに見せてやる!)

    ボール『ゴォォォォ!』

    桑田「」バン

    雪染「桑田くんアウトです!」

    桑田「え」

    桑田「俺が...取れないだと!?」

    葉隠「ああー!?桑田っちが当たっちまったべ!」

    十神「全く使い物にならんな」

    朝比奈「最近サボりすぎだからだよ」

    桑田「なっ!?」

    桑田「くそぅ...」

    桑田「」トボトボ

    葉隠「大丈夫だぜ桑田っち!かたきは俺がはらしてやるべ〜!」ボールヲモツ

    葉隠「よっしゃ!模擬刀の先制攻撃だべっ!!」꜆シュッ

    左右田「お」キャッチ

    葉隠「あれれ〜!?!?」

    十神「お前は次から外野にパスしろ」

    葉隠「了解だべ...」ショボン

    日向「おお!左右田凄いじゃないか!」

    日向「ナイスキャッチ!」

    左右田「お、おうっ!!」ヘヘッ

    左右田(なんか面と向かって褒められたの久しぶりだな...)

    左右田「はっ!そういえば」

    左右田「ソニアさ〜ん!見ててくれましたか!?」

    ソニア「それでどうすれば避けるのが上手になるのでしょうか?」

    田中「雑念を捨て、全身の気を自らの足に集中させろ」

    田中「そうすればお前の足は一時的に邪神との契約を得て、空間を支配することができる」

    ソニア「なるほど...!さすが田中さん!物知りですわ」

    田中「ぁぴゃゃ...///」テレ

    左右田「...」

    左右田「うわぁぁぁ!!
    」ビュン

    大神「ぬ」キャッチ

    大神「なかなかいい球だったぞ」

    左右田「くそおぉっ!!」

    大神「どれ、我も行かせてもらう」

    見るからにやばそうだ。
    おそらく弐大や終里ぐらいのレベルだろう。

    日向「全員備えろ、くるぞっ!」

    大神「はぁぁぁっ!!!」ビュン

    ボール『ゴォォォォ』

    九頭龍「...っと!」カイヒ

    戦刃「よしっ」キャッチ

    花村「みんな!外野にボール行ったよ!」

    戦刃「盾子ちゃん!」パス

    江ノ島「わーお姉ちゃんありがとー」ボウヨミ

    戦刃(!盾子ちゃんに褒められた///)

    江ノ島「よぉーし!いっくぞー!」

    左右田「ちっ!こいよ!」

    左右田(今度こそ!ソニアさん!)

    江ノ島「と見せかけて」パス

    左右田「なっ!」

    霧切「」キャッチ

    霧切「悪いわね」シュ

    左右田「」バン

    雪染「左右田くんアウトです」

    左右田「く、くそぉぉ!!」

    九頭龍「左右田、オメーの犠牲無駄にはしねーぞ」ボールヒロウ

    九頭龍「ペコ!頼んだっ」パス

    辺古山「任せてください坊っちゃん!」キャッチ

    辺古山「」ビュン

    セレス「山田くん」

    山田「かしこまりましたー!」ガード

    山田「」バン

    雪染「山田君アウトです」

    セレス「いい働きでしたわ」

    山田「お役に立てて光栄でございます」ケイレイ
  69. 71 : : 2017/03/03(金) 20:52:55
    セレス「でも、困りましたわ。盾が無くなってしまいました」

    セレス「申し訳ありませんが十神さん。腐川さんをお借りしてもよろしくて?」

    腐川「はぁ!?ふざけてんじゃないわよっ!誰がアンタみたいな変人に...」

    十神「いいだろう」

    腐川「びゃ、白夜様っ!?」

    十神「さっさと俺の側から離れろ」

    十神「そして全力でセレスを守れ」

    十神「いいか?これは命令だ」ギロ

    腐川(白夜様があたしに...命令を下さった!)

    腐川「喜んでお使えいたします!!


    大和田「ったく、どいつもこいつも情けねーな」ボールヒロウ

    石丸「よし頼むぞ兄弟!」

    大和田「ああ!任せとけ兄弟!」

    大和田(っても女に当てるのはな...)チラ

    日向「皆、下がるぞ!」

    大和田(てか、あんなやつ向こうのクラスにいたっけか)

    大和田(っし、あのアンテナ野郎にするか)

    大和田「いくぜぇっ!!!」

    大和田「オラッ!!」ビュン

    大和田(やべっ!手が滑った!)

    西園寺「キャッ!」

    小泉「日寄子ちゃん!」

    日向(まずい!向こう側は西園寺1人だっ)ダッ

    ボール『ゴォォォォ!』

    西園寺(うぅ...)

    西園寺(こ、怖いよぉ!!)メヲツムル

    日向(くっ、間に合えっ!!!)
  70. 72 : : 2017/03/03(金) 23:28:43
    日向「っらあぁぁ!!」ダイビングキャッチ

    日向「...っ!」ズザー

    西園寺「...えっ!?」

    小泉「日向!」

    七海「日向くん!」

    何とか...ギリキリ間に合ったな
    庇うだけで取れるとまでは思わなかったけど

    豚神「日向っ!」ダッ

    九頭龍「おいっ!大丈夫かよ!」

    いつの間にかB組の皆が集まっていた。

    日向「ああ、なんとかな」

    罪木「日向さんっ!足擦りむいて血がでてますぅ!!」

    日向「あ、本当だ」

    罪木「大変ですっ!今すぐ治療しないと!」

    日向「いや、これくらいなら大丈夫だよ」

    罪木「ダメですぅ!!」

    日向「っ」

    その表情は、いつもの弱気な罪木からはとても想像のできないものだった。

    罪木「先生!日向さんが怪我しててしまったので保健室に連れていきます!!」

    雪染「わかったわ!罪木さん、日向君を任せたわよ!」

    罪木「はいっ!」

    雪染「日向君もちゃんと手当してもらうのよ!」

    日向「わかりました」

    日向「皆ごめん...」

    豚神「何言ってるんだ!お前は俺の言った役割を十分果たしてくれた」

    左右田「マジでカッコよかったキャッチだったぞ!!」

    終里「おおー!スゲー飛び込みだったな!」

    澪田「キャー!!ハジメちゃーん!」ウキウキ

    花村「ヌフフ、今度は僕のアソコもダイビングキャッチしてもらいたいものだね」

    ソニア「日向さん!褒めてつかわします!」キラ

    田中「キサマ...まさか邪神の使いかっ!?」

    九頭龍「ったく、やるじゃねーか!」グッ

    辺古山「身を挺して守る姿は立派だったぞ」

    弐大「ガハハハハ!あとはワシらに任せとけい!」

    小泉「いい?ちゃんと蜜柑ちゃんに手当してもらうんだよ?そうじゃないと怒るからね!」

    七海「日向くん...ゆっくり休んできてね」

    あれ、なんだこの感じ

    初めてだ

    こんなにも多くの人が俺を...

    そうか
    七海だけじゃなかったんだ。
    俺も...今まで1人だったんだ。

    日向「ああ!皆任せたぞ!」ニコ

    そして罪木と共に体育館を後にした。

    霧切(全く...困った人ね)フフ

    セレス(へぇ...なかなか利用価値のありそうなナイトですこと)ニヤ

    苗木(すごい人だったな。ボクも頑張らなきゃ!)

    西園寺「...」


  71. 73 : : 2017/03/06(月) 22:47:44
    罪木「そ、それじゃあ消毒しますね!」

    日向「ああ。頼む」

    罪木「染みると思いますが、ちょっと我慢してくださいっ」

    日向「...っ!」

    慣れた手つきで擦りむいた所の血を拭き取り、消毒をする。

    日向「さすが超高校級の保健委員だな。すごく丁寧な治療だよ」

    罪木「そ、そうでしょうか」

    罪木「ありがとうございますぅ...//」

    日向「...」

    日向「罪木ってさ」

    日向「優しくていい人だよな」

    罪木「ふぇっ!?」

    罪木「わわ、わたしがですかっ!?」

    日向「ああ」

    日向「正直今まで、泣いてばっかで気が弱い人だなって思ってたんだけど」

    日向「さっき俺が怪我したとき、治療しようと必死だっただろ」

    日向「俺もあの時は大丈夫だって言ったけど、冷静に考えるとやっぱり治療してもらってよかったと思う」

    日向「だから本当に感謝してるよ。ありがとな」

    罪木「...」

    罪木「そんなふうに言ってもらったの、私初めてですぅ...///」テレ

    罪木「こ、こちらこそ日向さんのお役に立ててよかったですっ!」

    罪木「あっ、次に絆創膏を貼りますねっ!」

    日向「うん」

    こうして怪我した所を罪木に治療してもらった。

    日向「よし、じゃあ皆の所に戻るか」

    罪木「はいっ、行きましょう!」

    と、その時だった。

    罪木「きゃあああ!」ツル

    罪木が足を滑らせ盛大にコケた。

    日向「お、おい罪木!大丈夫か?」

    罪木「うぅ、大丈夫ですぅ...」

    日向「立てるか?」

    罪木「はい...っ!」

    立とうとしたがコケて打ったところが痛いのか立つことができなかった。

    日向「ちょっと足見せてみろ」

    罪木「はい...」

    日向「今打った所、赤く腫れてるじゃないか!」

    罪木「ふぇぇーん!...すみませぇぇん!!!」

    日向「とりあえず冷やさないと!」

    罪木「い、いえっ!日向さんはもう先に行ってて下さい。それくらい1人で出来ますからっ」

    日向「バカ野郎!放っておけるわけないだろ!!」

    日向「お前は俺のことを必死に助けてくれたんだ。だから俺だってお前の事を全力で助ける!」

    罪木「!」ドキッ

    罪木「日向さん...」

    日向「よし、とりあえずこれで冷やしてくれ」

    日向「あとは、湿布と...」ゴソゴソ

    そして、罪木にアドバイスを貰いながら無事治療を終えた。

    罪木「日向さん...本当にありがとうございました」

    日向「困った時はお互い様だろ?俺だって感謝してるぜ」

    罪木「...」

    罪木(初めてですぅ...私のためにこんなに一生懸命になってくれる人...)

    日向「さて」シャガム

    罪木「えっ...日向さん??」

    日向「いや、お前歩けないだろ。だからおぶってやるよ」

    罪木「えぇ!?」

    罪木「そ、そんなっ!迷惑かけてしまいますぅ!私重いですしっ!」

    日向「迷惑じゃないし、罪木軽そうだから問題ないと思うけど」

    罪木「うぅ...」

    罪木「じゃ、じゃぁ...お言葉に甘えて」

    足を痛めた罪木を背負って保健室を出た。

    罪木「ほ、ほんとに重くないですか??」

    日向「全然。むしろ軽いな」

    罪木「そ、そうですか...//」

    罪木(日向さんの背中。温かくて大きい)

    罪木(何ででしょう、とっても安心します...)

    罪木(幸せな気分ですぅ///)

    罪木(...)

    罪木(も、もっと...)ギュ

    日向「ん?どうした?」

    罪木「いっ、いえっ!すみませんっ///」



  72. 74 : : 2017/03/06(月) 23:08:31
    ・・・落ちたか・・
  73. 75 : : 2017/03/09(木) 23:40:13
    日向「すみません、今戻りました」

    罪木と体育館に入ると、皆それぞれ休んでいた。
    どうやらちょうど休憩中らしいな。

    雪染「あ、日向君。ちゃんと治療して...」

    雪染「ってあれ!何で罪木さんおぶってるの?」

    左右田「おっ帰ってきたか」

    左右田「って、おい日向!これはどういうことなんだっ!」

    小泉「何で蜜柑ちゃんがおんぶされてるの!?」

    罪木「あ、あのぉ!皆さんっ!」オロオロ

    日向「罪木、俺が説明するから」

    日向「実は...」カクカクシカジカ

    雪染「あ〜なるほどね。それにしても罪木さん、本当によく転ぶわね」

    罪木「うぅ、すみませぇぇん!」

    雪染「いやいや!謝らなくていいんだからね」アセアセ

    九頭龍「でもその様子だと、罪木が試合に出るの難しそうだな」

    罪木「ごめんなさい...」グスッ

    左右田「てか、いつまで日向におぶられてるんだよ」

    小泉「左右田...あんたには優しさってものが微塵もないの?」

    左右田「はあ!?なんでそーなんだよ」

    左右田「俺はただ率直な疑問を言っただけだろっ」チッ

    小泉「あんたねぇ、少しは日向を見習ったら?」

    小泉「日向は自分が怪我してても何も言わずに蜜柑ちゃんを助けてるんだよ!」

    左右田「んなのわかってるよ」

    罪木「あっ、あのっ!」

    罪木「も、申し訳ありませんっ!今降りますからっ!」

    日向「無理しなくてもいいぞ」

    罪木「いえっ!もう体育館着きましたし大丈夫ですっ!」

    日向「そうか」

    日向「まあしばらくは歩かないだろうし、いったん下ろすぞ」

    罪木「あっ...はい...」シュン

    日向「それで、試合はどうなったんだ?」

    九頭龍「ああ、あの後元外野が入ったりして色々あったが」

    九頭龍「今の所うちの内野は俺とお前の2人だ」

    日向「え、弐大や終里も当たったのか」

    終里「わりーわりー!腹減って力が出なくてよー」

    弐大「すまぬ。ワシはどうしてもクソに行きたくてのぉ...」

    日向「な、なるほど」アセ

    九頭龍「だがそれに対して、向こうはまだ10人近くいる」

    日向「え!?」

    日向「それはきついな...」

    九頭龍「オラッ!弱音吐いてんじゃねーよ!」

    九頭龍「俺は大差で負けるのはゴメンだ」

    九頭龍「てか、負けたくもねーんだ!」

    九頭龍「だからこの試合...ぜってー
    勝つぞ!」

    日向「...」

    日向「ははっ」

    九頭龍「な、なんだよ!おかしいかよ!」

    日向「いや。お前の負けず嫌いな所、妹とそっくりだな」

    九頭龍「仕方ねーだろ。兄妹なんだからよ」

    九頭龍「てか、オメーは菜摘と知り合いだったのか?」

    日向「ああ、同じクラスだ」

    九頭龍「そうなのか」

    九頭龍「...」

    九頭龍「...なあ、菜摘はクラスで上手くやってるか?」

    日向「...」

    日向「正直、クラスには馴染めてないと思う」

    日向「でも元写真部の皆で集まって楽しそうに食事したり会話したりしてるよ」

    九頭龍「...そか」

    雪染「はい皆!そろそろ再開するわよ〜」

    九頭龍「お、再開か」

    日向「九頭龍」

    九頭龍「あん?」

    日向「勝とうな!」

    九頭龍「へっ。ったりめーだろっ!」ニコ
  74. 76 : : 2017/03/13(月) 23:58:00
    A組内野...苗木 舞園 十神 腐川 セレス 江ノ島 戦刃 霧切 朝比奈 大神

    B組内野...日向 九頭龍


    雪染「後半はB組ボールからスタートします!」

    雪染「では、再開〜!」

    日向(...)

    日向(いきなり投げても当たる確率は低い)

    日向(ここは...)

    日向「花村っ!」パス

    花村「はいはーい!」キャッチ

    豚神「こっちだ花村!」

    花村「うん!」パス

    豚神「よしっ!」シュ

    朝比奈「やばっ!」バン

    朝比奈「あーあ...」

    雪染「朝比奈さんアウトです!」

    澪田「おっ!ボールが跳ね返って来たっす」

    澪田「んー」

    澪田「冬彦ちゃーん!」パス

    九頭龍「っし」キャッチ

    九頭龍「いくぞ!」シュ

    霧切「っ」カイヒ

    江ノ島「わっわっ!」

    江ノ島「なんちてー」カイヒ

    九頭龍「ちっ!」

    弐大「っし」キャッチ

    弐大「ワシに任せろぉ!」

    苗木「舞園さん!ボクの後ろに!」

    舞園「う、うん!」

    苗木(怖いけど...舞園さんはボクがなんとしても守る!)

    弐大「しゃああああ!!!」ビュン

    ボール「」ゴォォォォ

    苗木(っ!)

    大神「苗木っ!」

    大神「ぬっ...!」バン

    雪染「大神さんアウトです!」

    苗木「そんな!?大神さんっ!」

    大神「すまないな」

    苗木「な、なんでボク何かのために!」

    大神「苗木よ...お前は一見非力に見えるが、実はこのクラスにとって1番重要な存在だと我は思っている」

    苗木「えっ...?」

    大神「だから、あとは任せたぞ」スタスタ

    苗木「え、ちょっと!大神さん!」

    苗木(ボクがクラスで1番重要な存在...?)

    舞園「苗木君、ボールです」ワタス

    苗木「あ、うん」

    舞園「...」

    舞園「苗木君」

    舞園「今の大神さんの言ったこと分かりますか?」

    苗木「ごめん...よくわからないよ」

    苗木「舞園さんにはわかるの?」

    舞園「わかりますよ」

    舞園「エスパーですから」ニコ

    苗木「えっ」

    舞園「冗談です」

    舞園「でも、大神さんの言ったことはわかります」

    舞園「それに、私も苗木君はこのクラスにとって重要な存在だと思います」

    舞園「どんな絶望的状況に対しても常に前向きな姿勢」

    舞園「苗木君自身は気づかないかもしれませんが、あなたのその姿勢が周囲の人々に希望を与えているんですよ」

    舞園「そう、苗木君のおかげで皆が元気になるんです!」

    苗木「ボクが...皆を元気に」

    舞園「はいっ!だから苗木君は皆にとって欠かせない存在なんです!」

    舞園「もちろん...私にとっても///」ボソ

    苗木「え?最後なんて」

    舞園「なんでもないです」プイ

    舞園「とにかく、苗木君はすごいんですっ!わかりましたか?」

    苗木「あはは、なんかそう言われると照れるけど」

    苗木「でも、ボクでも皆の役にたてるんだ!なら精一杯頑張るよ!」

    舞園「はい!私も応援します」ニコ

    苗木(よし、頑張るぞ!)

    苗木(まずは外野に回して様子を見よう)

    苗木「石丸クン」パス

    石丸「うむ!確かに受け取った!」キャッチ


    石丸「兄弟!」シュ

    大和田「おうよっ!」キャッチ

    大和田「今度は当てっぞ!」ビュン

    日向「っと!」カイヒ

    大神「ぬ!」キャッチ

    大神「戦刃」パス

    戦刃「いくよ...」

    戦刃「っりゃあ!!」ビュン

    日向「九頭龍!」

    九頭龍(くそっ、いい加減逃げてばっかいられっかよ!)

    九頭龍「こいやぁ!」

    ボール「」ゴォォォォ

    九頭龍「っ!」バン

    雪染「九頭龍君アウトです!」

    九頭龍「くそっ!!」

    日向「九頭龍...」

    九頭龍「わりぃ。つい手がでちまった」

    日向「気にすんなよ。それにナイスガッツだったぞ!」

    九頭龍「...」

    九頭龍「へへっ。あんがとな!」

    九頭龍「ま、後は任せたぜ!期待の助っ人さんよ」

    日向「おう!任せとけ」
  75. 77 : : 2017/03/17(金) 22:29:26
    ...といっても向こうはまだ8人いるのか。それに強者ばっか残ってるし

    日向「どうするか...」

    七海「日向くーん!頑張れっ!」

    日向「!」

    七海「私はもう当たっちゃったけど」

    七海「外野からの応援ならいくらでも出来るよ」ニコ

    日向「七海...」

    罪木「ひ、日向さーん!私も応援してますぅ〜!」

    弐大「っしゃああ!ワシも全力で応援するかのぉ!!」

    澪田「ハジメちゃーん!」

    小泉「頑張って欲しいけど、あんまり無茶はしちゃダメよ!」

    B組の皆「頑張れ〜!」

    日向「皆...」

    日向「ああ。やってやる!」

    日向「九頭龍」パス

    九頭龍「おう!」キャッチ

    九頭龍「っらぁ!」シュ

    腐川「あわわわきt」バン

    雪染「腐川さんアウトです!」

    九頭龍「っし、ボールが跳ね返ってきた!」

    九頭龍「ペコ!」パス

    辺古山「はい!」キャッチ

    辺古山「はあっ!」ビュン

    セレス「きゃっ」バン

    雪染「セレスさんアウトです!」

    左右田「お、ボールがこっちに!」

    左右田「ソニアさーん!!」パス

    ソニア「へ?」スルー

    豚神「ソニア、ナイススルーパスだ!」キャッチ

    なんだろう。
    ここにいる皆は才能ある人間で、俺だけはただの凡人なのに。
    今この瞬間はそんな隔たりが感じない。

    日向「豚神こっちだ!」

    豚神「日向!」

    豚神「任せた!」パス

    左右田「っしゃあ!日向やってやれ!」

    日向「」シュ

    十神「っ」カイヒ

    十神(割とギリギリか)

    十神(決して剛球ではないはずだが)

    豚神「」キャッチ

    田中「こっちだ!」

    豚神「田中!」パス

    苗木「!?」

    苗木(舞園さんの後ろに回り込まれた!)

    田中「我が封印されし邪神の力、今解き放つ!」

    田中「はぁぁぁっ!」シュ

    苗木「舞園さんっ!!」

    舞園「きゃっ...」

    苗木「っああ!」キャッチ

    舞園「!」

    苗木「間に合ってよかったよ」ニコ

    舞園「苗木...君///」

    舞園「守ってくれてありがとうございます。とても嬉しいです」

    舞園「それに...さっきの苗木君すごくカッコよかったです///」

    苗木「え...」

    苗木「あ、ありがとう///」テレ

    江ノ島「うぷぷ...苗木く〜ん。なーにデレデレしてるのかな」

    苗木「し、してないよっ!//」

    十神「いいからさっさと投げろ」

    苗木「ごめん!今投げるよ」

    十神「待て」

    苗木「うん?」

    十神「もうパスはしなくていい」

    苗木「えっ」

    十神「向こうの内野はもう1人しかいない。それならパスするより狙いにいった方がいい」

    苗木「で、でも!ボクが暴投したりするかもしれないし」

    十神「そんな心配せんでもいい」

    十神「お前はあいつを当てることだけを考えろ。いいな?」

    苗木「うん...」

    十神「もっと自信をもて。それがお前の唯一の取得なんだろ」

    苗木「十神クン...!」

    苗木「うん!わかったよ」

    苗木(そうだ。前向きなのが僕の唯一の取得じゃないか!)

    苗木(ありがとう...十神クン)

    苗木「よし!いくよ」

    苗木「勝負だっ!!」シュッ

    決して速いボールじゃない
    これなら!

    日向「!」キャッチ

    あれ...
    キャッチできたけどなんか変なボールだな

    小泉「ナイスキャッチだよ日向!」

    日向「あ、ああ」

    九頭龍「日向!テメーもパスしなくていい!あいつと勝負しろ!」

    ソニア「日向さん!ファイトです!」

    終里「やっちまえ日影!」

    左右田「誰だよ日影て!日向だろ」

    終里「そうだったか?わりーわりー!」

    日向「皆...」

    日向「任せろっ!」シュッ

    苗木「負けないよ」キャッチ

    苗木「今度こそ!」シュッ

    日向「くっ」キャッチ

    日向「俺だって!」シュッ

    苗木「っ!」キャッチ

    苗木(徐々にスピードが増してる気がする...)

    苗木「」シュッ

    日向「!?」キャッチ

    左右田「日向!今のちょっと危なかったぞ」

    日向「あ、ああ...」

    そうか分かったぞ。
    妙に取りづらく感じるのは、おそらくあいつの投げる球が手元で微妙に変化してるせいだ。しかも1回目の時より2回目の時の方が変化が大きい。だとしたら早く決着付けないと...

    日向「これで決める!」

    日向「」シュッ

    苗木(速い!!)

    苗木「しまっ!」バン

    よし!当たった
    あとは5にn

    舞園「えいっ!」キャッチ

    日向「!?」

    苗木「舞園さん!」

    舞園「ふう、なんとか取れました!」

    舞園「さっきのお礼です」ニコ

    苗木「...ありがとう!」ニコ

    苗木「よし。今度こそ決めるよ!」

    日向「くっ...こい!!」

  76. 78 : : 2017/03/18(土) 00:37:22
    その後、俺は出来る限りの力を出して戦ったが結果はA組の勝利だった。

    雪染「え~ということで」

    雪染「今回の球技大会、勝ったのはA組です!」パチパチ

    石丸「互いに切磋琢磨する素晴らしい戦いだった!」

    苗木「本当!とっても楽しかったよ」

    九頭龍「負けたのは気に食わねーけど、確かに楽しかったぜ」

    朝比奈「うん!雪染先生ありがと〜!」

    雪染「ふふっ、企画した甲斐があったわ」

    澪田「また何かやりたいっす〜!」

    花村「うん!僕ももっと皆でえろえろな事したいかな〜」

    花村「あっ間違えた!いろいろだ」

    花村「本当に間違えたんだよ!?間違えたんですって本当にっ!!」アセアセ

    小泉「連呼してるあたりが逆に怪しいんだって!」

    日向「七海、今日は楽しかったか?」

    七海「うんっ!とても楽しかったよ!」

    七海「今までゲームだけだったけど、こうして皆で体を動かすのも楽しいね!!」

    日向「それはよかった」ニコ

    ソニア「七海さん七海さん!」

    七海「う、うんっ!何かな?」

    ソニア「この後女子会をやろうと思うのですが七海さんも参加しませんか!」

    七海「え!?」

    七海「私も...いいの?」キラキラ

    ソニア「是非とも!!」キラキラ

    日向「行ってこいよ七海。今日は疲れてるだろうし料理教室は休みだ」

    七海「日向くん...」

    七海「うん!ありがとう」

    日向「じゃ、楽しんでこいよ」

    小泉(日向...)

    小泉(よし!)

    こうして球技大会は無事終了した。
  77. 79 : : 2017/03/18(土) 01:14:18
    4月27日 夕方

    球技大会を終え、俺は部屋に戻っていた。

    日向「暇だな」ゴロン

    そういえば3年になってからは夕方以降ほとんど七海と一緒にいたな。
    もうゲームしてから料理するのが日課っぽくなってたし。
    本当、去年までは考えられないような生活だよ

    いや
    去年までは時間びっしりにスケジュールを組んでたからそもそも暇なんて無かったか。

    日向「...」

    これで...いいんだよな
    俺は平凡。特出した才能は持ってないし今後現れる事もない。
    だから、もう必死に才能を探す必要なんて無い。

    日向「本当に...いいんだよな?」

    日向「...」

    『ピンポーン』

    日向「えっ」

    七海も小泉も今日はいないし
    いったい誰だ...?

    日向「はい」ガチャ

    左右田「おーす!日向!」

    日向「えっ左右田!?」

    左右田「おう!」ニカッ

    左右田「今暇か?」

    日向「特に用事はないけど」

    左右田「これから皆で飯食い行くんだけどお前も来いよ!」

    日向「えっ...俺も行っていいのか?」

    左右田「おう!てか来い」
  78. 80 : : 2017/03/18(土) 20:10:02
    4月27日 夜

    左右田に連れられやって来たのは学校の近くにあるレストランだった。
    俺もここにレストランがあるのは知ってたけど、外装からしてとても並の人間が入れるような店じゃないと思って近づかなかった。

    豚神「お、来たか」

    七海「あ!真昼ちゃん!日向くん来てくれたよ」

    日向「七海?どうしてここに...」

    小泉「あたしが提案したの。どうせなら女子会じゃなくてクラス会にしないかって」

    日向「なるほど...」

    花村「うんうん!さすが小泉さん。わかってるね〜」デヘヘ

    小泉「あんたは帰っていいわよ」

    花村「あの〜、一応今日の料理作るの僕なんだけど...」

    西園寺「じゃあ一生厨房から出てこなくていいよ〜」

    花村「そんなぁ〜!」

    日向「えっ、てことはこのレストランって花村の店なのか!?」

    花村「いやいや!僕の店じゃないよ」

    花村「実はこの店の店長とは知り合いでね。よく一緒にレシピ考えたりしてるんだ」

    日向「店のレシピって...えぇ!?すげぇな!」

    花村「ふっふっふ。ちなみにメニューはこんなかんじだよ」パラ

    日向「はぁ!?」

    花村から受け取ったメニューを見たが目を疑った。普通のレストランで見るメニューより値段の0が1つ多い。

    左右田「本当ビックリするよな!フライドポテト6000円とか驚いたわ!」

    罪木「わ、私も驚きましたよぉ...」

    ソニア「そうでしょうか?私の国では日本円で約60000円くらいでしたが」

    澪田「ピャー!!ソニアちゃんまじハンパねーっす!」アワアワ

    左右田「さっ、さすがソニアさん!」アセアセ

    九頭龍「なんか...俺らの常識が壊されてくな」

    豚神「ふん。うまければ値段の差異など関係ない」

    日向「俺...今持ってるお金じゃライス小すら食べられないんだけど...」

    花村「大丈夫だよ日向くん!僕が店に貢献してるから店長は食事代要らないって言ってたし」

    終里「そーだぜ雛田!せっかく食えって言ってるんだし食おうぜ!」

    左右田「だから日向だ!テメーはいつになったら名前覚えんだよ!」

    終里「うーん、覚えたと思ったんだけどな」

    終里「わりーな避難打と右左田。次からは気をつけるよ」

    左右田「俺の名前まで間違えてんのかよっ!?」

    九頭龍「すまん日向。まあ終里はこういうやつなんだ...」

    日向「いや、まあ大丈夫だ」ニガワライ

    日向「でも本当にいいのかな...」

    小泉「もー。いつまで気にしてんのよ!」

    小泉「男ならうじうじしない!花村がいいって言ってるんだから大丈夫なの!わかった?」

    日向「わ、わかった!わかったから!ちょっと近い!」

    小泉「あっ...」

    小泉「ご、ごめん!///」

    左右田「...ははーん」ニヤ

    小泉「な、何よ!」

    左右田「いや、別になんでも」

    西園寺「...」

    九頭龍「あー、まあそういうわけで日向。遠慮する必要ねーぞ」

    辺古山「我々も最初は断ったが花村がどうしても食べて欲しいって言ってたしな」

    九頭龍「ペコの言う通りだ。逆にここで遠慮したら花村に失礼だと思うぜ」

    確かに...
    せっかく招待貰ったのに断るのは失礼だよな。

    日向「...そうだな」

    日向「よしっ花村!今日はごちそうになるぞ!」

    花村「うんっ!任せてよ〜」
  79. 81 : : 2017/03/18(土) 20:13:55
    花村「それじゃあ僕はこれから厨房で色々準備してくるから、その間に皆で席とメニュー決めといて」タッタッタ

    豚神「さて、じゃあまず席を決めるぞ」

    九頭龍「いい加減立ち話も疲れたしな」

    終里「席なんてどこでもいいだろ?さっさと食お〜ぜ!」

    西園寺「じゃあ終里お姉ぇは店の外で食べれば?店の外だと通常より大盛りらしいよ〜!」プププ

    終里「ええっ!?それまじか!」

    小泉「日寄子ちゃん。嘘つかないの」

    西園寺「ごめんなさい。小泉お姉ぇ」シュン

    左右田「ほんと、小泉に対してだけ素直なんだな」

    西園寺「ペドウテイは黙っててよ〜とゆうか近寄らないでくれない?」

    左右田「テメ〜変なあだ名つけんなっ!マジできれっぞ!」

    西園寺「うわあああん!お姉ぇぇぇ」ビェェーン

    小泉「こらこら。今のは左右田に謝らないと」

    西園寺「ゴメンネ」コワイカオ

    左右田「謝る気ねーだろっ!くそぉ〜!」

    豚神「おい。いい加減席決めるぞ」

    ソニア「わたくし、田中さんと隣の席がいいんですが...」チラ

    田中「お、おお//俺は別に構わん」

    左右田「そ、ソニアさん!俺も隣いいすか!?」

    ソニア「2つ隣ならいいですよ」

    左右田「っしゃぁぁ!!!!」

    小泉「それで喜ぶんだ」ニガワライ

    ソニア「あ、七海さん!わたくしの正面に来てくださりませんか!?」

    ソニア「ぜひともお話したいですっ!」キラキラ

    七海「ありがとう!私でよければ」

    豚神「他の皆は希望あるか?」

    西園寺「私は小泉お姉ぇの隣がいい!」

    小泉「うん!いいよ」

    辺古山「豚神。私も坊ちゃんの隣にさせて頂きたいのだが」

    豚神「了解」

    澪田「唯吹は誰と隣でもおっけーすよ〜」

    七海(日向くん隣に来てくれないかな...)

    小泉(あたしはべ、別に日向の隣じゃなくてもいいし。うん。ほんとに)

    罪木「あ、あのぉ」

    豚神「ん?お前も希望あるのか」

    罪木「え、えーと.. そのぉ」

    西園寺「おい。はっきりしろよゲロブタ!!」

    罪木「ふぇぇ!すみません!」

    罪木「やっぱり何でもないです...」

    罪木(うぅ...上手く言えなかった)

    左右田「お、日向よければ俺の正面に来ないか?」

    左右田「男同士色々話そーぜ!」

    日向「ああ!わかった」

    豚神「じゃあ後のやつは俺が適当に割り振っとくぞ」カキカキ

    席順↓

    辺古山 九頭龍 左右田 田中 ソニア
    ━━━━━━━━━━━━━━━━
    テーブル1
    ━━━━━━━━━━━━━━━━
    小泉 西園寺 日向 罪木 七海

    終里 弐大
    ━━━━━━━━
    テーブル2
    ━━━━━━━━
    豚神 澪田 花村

    豚神「じゃこの通りの席に着いてくれ」

    豚神の指示通り、皆席に着いた。
  80. 82 : : 2017/03/18(土) 20:21:59
    小泉(日向は2こ隣か...)

    小泉(って何気にしてんのよあたしは!)

    七海(日向くん...)

    七海(まあ、いつも一緒にご飯食べてるし....しょうがないか)

    罪木(はわわわわ!)

    罪木(日向さんの隣になってしまいましたぁ...!)アセアセ

    西園寺(...)

    左右田「おい日向!両隣女子とかずりーぞ!」

    日向「いや、俺に言われても...」

    九頭龍「なんだ、隣が俺と田中じゃ不満か?」

    左右田「いや九頭龍はいいけどよ」

    左右田「なんでライバルの田中と隣なんだ!」

    田中「俺はキサマのライバルになったつもりは無い」

    左右田「お前が無くとも俺があんだよっ!」

    店員「いらっしゃいませ。こちらお冷とメニューになります」

    小泉「ありがとうございます」

    店員「それではご注文お決まりしましたらまたお呼びください」スタスタ

    左右田「なぁなぁ!あの店員、結構可愛いくないか?」

    九頭龍「日向。無視していいぞ」

    日向「ああ...」ニガワライ

    日向「うん?」

    肩を軽くつつかれた

    西園寺「ん」

    日向「ああ。水とメニューな」

    日向「ありがとう西園寺」ニコ

    西園寺「...うん」

    日向「罪木、これメニューと水」

    日向「七海にも回して上げてくれ」

    罪木「は、はい!」

    罪木「七海さん。どうぞ」

    七海「ありがとう」

    七海「...蜜柑ちゃん」ニコ

    罪木(!)

    罪木「は、はいっ!千秋さん!」エヘヘ

    ソニア「あ!わたくしもこれから千秋さんとお呼びします」

    七海「2人とも...」

    七海「ありがとう!」

    小泉(よかった...千秋ちゃんなんとか上手くやって行けそうだね)ホッ

    豚神「おい、そっちのテーブルの注文決まったら俺に教えろ。まとめて注文する」

    辺古山「承知した」

    小泉「んー、何頼もうかな」

    西園寺「私オムライスがいいなー!」

    罪木「あ、あのぉ!日向さんは何を頼みますか?」

    日向「そうだな...せっかくだからトマトパスタにでもしようかな」

    日向「花村はどんな料理でも得意だと思うけど、特に洋食作るの好きそうな気がするし」

    罪木「なるほどぉ...」

    罪木「な、なら私も洋食にしようかなぁ」

    日向「え、いや無理に合わせなくて大丈夫だぞ」

    罪木「いえっ!私も丁度食べたかったので!」

    日向「おお...そうか」

    日向「そういえば罪木はどんな料理が好きなんだ?」

    罪木「えっと...辛くないものなら基本食べられますぅ」

    罪木「日向さんは?」

    日向「俺も基本なんでも食べられるかな」

    日向「ただ、料理ってまでではないけど草餅が好きだな」

    罪木「草餅...ですか?」

    日向「ああ」

    日向「町に行きつけの和菓子屋さんがあってさ、そこによく買いにいくんだ」

    罪木「へぇ〜!いいなぁ〜!私、草餅って食べたことないですぅ」

    日向「辛い食べ物じゃないし、甘すぎないからお勧めだぞ」

    罪木「そうなんですか!なんだか食べてみたくなりましたぁ」アハハ

    日向「じゃあ今度一緒食べに行くか?」

    罪木「えぇっ!?いいんでしょうかっ!」

    日向「ああ、いいぞ」

    日向「食堂にも草餅あるけど、やっぱり和菓子屋さんのには勝てないな」

    罪木「へぇ~!そうなんですかぁ」

    日向「まあ、今度暇な時あったら行こうぜ」

    罪木「はいっ!わかりましたぁ!」パァァ

    罪木(ふふっ楽しみですぅ〜♪)

    左右田「おい、オメーら喋るのは頼んでからにしろよ〜」

    日向「わるい...」

    罪木「ふゆっ!すみませぇん!」

    小泉「えっと...2人とも注文決まったかな?」アセアセ

    日向「俺はトマトパスタで」

    罪木「わ、私はドリアで!」

    小泉「了解!豚神〜決まったよ」

    豚神「やっとか...」

    ーーーーーーーーーーー

    花村「ふう、お待たせ〜」

    豚神「よし皆そろったな」

    豚神「では、いただ...弐大『ちょっいと待たんかーっ!!』ハンロン

    豚神「なんだ弐大...無駄にカットインで登場してきて」

    弐大「食う前に一つ言わなきゃいけない事があってのぉ...」

    左右田「お、おい...まさか...」

    弐大「ワシは...」

    弐大「クソじゃぁぁぁ!!!」

    花村「に、弐大君!わかったから静かにね!ここはレストランだよ!」アセアセ

    九頭龍「おらっ!弐大。マナー守れや!」

    弐大「すまん!つい特大のが来そうになってのぉ!!」ワッハッハ

    弐大「ワシは便所に行ってくる!」ダッダッダ

    西園寺「どーしてうちのクラスの男は、こう下品な奴ばっかなんだろ...」ハァ

    小泉「わりと反論できないかも...」アハハ

    豚神「では、気を取り直して」コホン

    皆「いただきます!」
  81. 83 : : 2017/03/18(土) 20:27:36
    澪田「うっぴょー!!ちょ〜うめーっす!!」

    豚神「ああ、最高だぞ花村!」ガツガツ

    終里「んにゃむやばな!」ガツガツ

    終里「おかわり!」

    花村「はっ早っ!?」

    九頭龍「なんか...向こうのテーブルは食うことに一生懸命だな」

    左右田「ほんと、わかってねーな。せっかく女子もいるんだし楽しくわいわいしながら食べようぜ〜」

    左右田「ねー!ソニアさ〜ん」

    ソニア「へ〜そうなんですかっ!」ワイワイ

    七海「うんっ!」ワイワイ

    田中「なるほど...つまりキサマも邪神の配下を使役できるというわけだな」

    七海「えーと、そう...だと思うよ?」アセアセ

    左右田「既に楽しんでらっしゃる!?」

    左右田「ちっ...ならこっちはこっちで!」チラ

    西園寺「ねぇ〜こっち見ないでくれる?キモイから」

    小泉(さっきの日向と蜜柑ちゃん話て、デデッデートだよね!?ってなっ何で私こんなに焦ってるんだろっ!)ソワソワ

    左右田「く、くそぉ...」チーン

    左右田「仕方ねぇ...日向と九頭龍と話すか...」

    九頭龍「悪かったなぁ俺らでよぉ」ブチ

    左右田「まあそう怒んなって!」

    九頭龍「ちっ...」

    日向「で、何話すんだよ」

    左右田「あ?そんなの決まってんだろ」

    左右田「恋バナだよ!恋バナっ」

    一部の人(!)

    九頭龍「はぁ!?ふ、ふざけんなっ!」

    左右田「いやふざけてねーよ!男子ばっかでむさ苦しいからこういう話しようって思ったんだよ」

    西園寺「はぁ〜?それってあんたの勝手じゃない?」

    左右田「んだよ...おめーは関係ないだろ?」

    左右田「それとも参加してぇのか?」ニシシ

    西園寺「冗談は顔だけにしてよ」ニコ

    左右田「」ガーン

    左右田「まあいい!とりあえず始めっぞ!」

    九頭龍「いや、だからっ!なんでそーなんだよっ」

    左右田「おやおや?九頭龍はなんでそんなに慌ててるのかな?」ニシシ

    九頭龍「ばっ、別に慌ててねーよ」

    左右田「ならいいよな」

    九頭龍「上等だコラ!やってやろーじゃねーか」

    九頭龍「日向、テメーも参加だぞ!」

    日向「え...でも」

    九頭龍「オラッ!逃げてんじゃねー!」

    日向「わ、わかったって」

    左右田「よーし!じゃあ決まりなっ」

    左右田(へへっ、こうして恋バナしてれば女子も誰かしら乗ってくるに違いねぇ!)

    左右田「じゃあまずは日向な」

    左右田「ぶっちゃけお前彼女いるの?」

    一部の人(!?)ガタッ

    九頭龍「ほんとぶっちゃけだな...」

    九頭龍「日向、黙秘してもいいぞ」

    左右田「でも黙秘するってことは、ほぼいるってことになるよな〜」ニシシ

    七海(ひ、日向くんの彼女...)

    七海(はっ!そういえば前に日向くんが私と結婚したいって雪染先生に説得してた気が!?)

    七海(まさか...ここで公開告白したりするのっ!?)

    七海(どどどどうしよう!?確かにあの時あとで返事するって言ったけどぉ〜!///)カァァ

    小泉(...彼女いるのかな?千秋ちゃんとは付き合ってないって言ってたけど)ソワソワ

    小泉(き、気になる〜!!)ソワソワ

    罪木(ひひ日向さん!どうなんでしょうかぁぁ〜!?)オロオロ

    日向「いないけど...」

    一部の人(!!)ホッ

    左右田「まじっ!?なんか意外だわ」

    九頭龍「わりぃ、俺もそう感じた」

    日向「ええっ!?」

    左右田「いや、なんかお前モテそうじゃん」

    日向「そんなこと無いと思うけど...」

    左右田「いやいや。お前優しそうだし」

    左右田「小泉がやたらお前を褒めてたぞ」

    小泉「はぁぁ!?そ、そんな訳ないじゃない!」

    左右田「嘘つけ。オレの事はさんざん悪く言ったくせにー」ケッ

    小泉「そ、それはあんたが悪いんでしょ!」

    左右田「んー、でもお前って基本男子に対しては冷たいよな」

    左右田「でも日向に対しては、なんかちょっと接し方が違うような気が...」

    小泉「日向は特別なの!」

    左右田「へぇ〜〜。トクベツねぇ...」ニヤニヤ

    小泉「なっ...///」

    小泉「かっ、勘違いしないでよ!べっ別に深い意味はないんだからっ!!//////」カァァ

    なんか前にもあった気がする...

    左右田「はいはいわかったよ。残念だったな日向」

    日向「あ、ああ...」ニガワライ
  82. 84 : : 2017/03/18(土) 20:59:04
    左右田「んでも待てよ。そういえばおめーって七海さんとすごく仲いいよな」

    七海「!?」ゴホッ

    ソニア「千秋さん!大丈夫ですかっ!?」

    七海「うっうん!大丈夫。むせただけだよ」ハハ

    七海(わ、私に来た!?)

    日向「まあ...仲は良いな」

    左右田「ならどうなんだよ、実は付き合ってたり!?」

    日向「いや、そういう関係じゃないって...」

    左右田「えー、もったいねぇ〜!七海さんめっちゃ美人じゃん。ソニアさんの次にタイプだぜ俺は」

    左右田「おめーはどう思うんだよ??」

    日向「確かに可愛い...と思うぞ」

    日向「てか本人いるのに言わせんなよ!恥ずかしいんだろ!」テレ

    七海「あわわわ//」プシュー

    ソニア「田中さん!千秋さんがオーバーヒートしてます」

    田中「心配するな。やつは今瞑想に入っている」

    左右田「あ、じゃあさ!」ニシシ

    なんだろう
    すごく嫌な予感が...

    左右田「結婚するなら七海と小泉どっちがいい??」

    日向「はぁ!?」

    小泉「なっなっなな...///」

    小泉「にゃに聞いてんのよぉぉ!!!!///」

    左右田「え、別に変な質問じゃなくね?」

    罪木(ふゆぅ...私じゃ候補にすら入れないですぅ...)ドヨーン

    七海「(°□°)」ポケー

    ソニア「大変です!千秋さんが面白い顔してますっ!」

    田中「やつは魔力を使い果たしただけだ。じきに回復する」

    小泉「ああもっ、サイテー!本当あんたってデリカシーの欠片も無いのねっ!///」

    左右田「はいはい」

    左右田「で、どっちだ日向??」

    日向「ど、どっちって...」チラ

    小泉「!」パチ

    小泉(目がっ!!)

    小泉(ななっ何でこっち見てるのぉぉ///)

    小泉「//////」ボン

    日向「...」チラ

    七海「んんん!?」パチ

    七海(やっ、やっぱり日向くんは本気で私のこと...)ウットリ

    七海「//////」ボン

    日向「」フッ

    選べねーよ!!
    どっちも顔真っ赤にして怒ってんだろ!
    そりゃ、俺なんかどこにでも居る平凡な人間なんかに選ばれたら絶対不快な思いするよな...

    ああ...なんか泣きそう

    日向「黙秘する」

    左右田「えぇ〜〜〜」
  83. 85 : : 2017/03/18(土) 21:08:56
    左右田「ったく...うかうかしてっと俺が取っちまうぞ〜!」ニシシ

    日向「いや、俺に言われても...って」アセアセ

    西園寺「」ジー

    日向「ん?」チラ

    西園寺「っ!」パチッ

    西園寺「」プイッ

    目が合ったとたん逸らされた
    というかじっとこっちを見てたよな
    なんでだ...

    あっもしかして

    日向「なあ西園寺、もしかしてトマトパスタ食べたかったのか?」

    西園寺「えっ...」

    西園寺「...うん」

    日向「はい」サシダス

    西園寺「!」

    西園寺「...いいの?」

    日向「ああ、もちろん」

    西園寺「わーいっ!ありがと!」

    西園寺「」モグモグ

    皆(んんっ!?!?)

    西園寺「ん!美味しい!」

    日向「だろ?さすが花村だよな〜」

    西園寺「あっ、私のオムライスも美味しいよ〜食べてみて」サシダス

    日向「お、どれどれ」パク

    日向「本当だ、こんなオムライス初めて食べたぞ」ビックリ

    西園寺「花村お兄ぃも、まあたまには役にたつよね〜」

    日向「こらこら、ちゃんと感謝しないと」ハハ

    西園寺「はーい」ニコ

    皆「ちょっと待ったぁぁ!!」

    日向「え、皆どうしたんだ!?」

    左右田「どどどーしたじゃねぇよっ!!お前ら今何したかわかってんのかっ!?!?」

    西園寺「はぁ?何言ってんの?」

    西園寺「意味わかんないし、ねぇお姉ぇ〜」

    小泉「あわわわっ//////」ビックリ

    西園寺「えっ」ポカーン

    左右田「えっじゃねぇよ!もう一度よく考えてみろよ!!」
  84. 86 : : 2017/03/18(土) 21:17:01
    西園寺side

    4月27日 夕方

    西園寺『キャッ』

    日向『っらぁぁぁ!』ダイビング

    西園寺『あ...』

    何で。

    何でこの人はあの時自分が怪我をしてまで私を助けてくれたんだろ

    試合中、私はずっとそればっか考えていた。そのせいで助けてもらったお礼を言う事が出来なかった。

    西園寺「はぁ...」

    小泉「あれ、日寄子ちゃん。どうしたの?」

    西園寺「お、お姉ぇ...」

    西園寺「ううん、なんでもないよ〜」

    小泉「そう...」

    小泉「ところでさ、今日の女子会なんだけど...クラスのみんなでやるクラス会にしてもいいかな?」

    西園寺「えー、あの変態達もいっしょなの〜?」

    小泉「ま、まあせっかく皆で頑張ったからクラス会の方がいいかなと思って」アハハ

    小泉「それに...その、今日頑張ってくれた日向も誘った方がいいかな〜って思ったからさ!」

    西園寺「!」

    まだお礼を言うチャンスがある!
    あの時の...

    日向『っらぁぁぁ!!』ダイビング

    あの...時の...

    西園寺「...///」ブンブン

    小泉「えっと...やっぱりやめた方がいいかな?」

    西園寺「ううん!わ、私もクラス会でもいいと思うよ〜」アセアセ

    小泉「ほんと!?わかった!」

    小泉「じゃあソニアちゃんにも伝えてくるね!」タッタッタ

    西園寺「うん!」

    西園寺「...絶対に言わなきゃ」

    ーーーーーーーーーーーーーー

    豚神「じゃあ席はこうな」

    西園寺「...」

    やった!
    と、隣だ!
    これなら隙をみて...

    小泉「日寄子ちゃん。このメニューと水を日向の方に回して貰ってもいい?」

    西園寺「うん!」

    よし、いまこそっ...

    西園寺「」チョンチョン

    日向「うん?」

    西園寺「ん」

    日向「ああ、水とメニューな」

    日向「ありがとう西園寺」ニコ

    西園寺「...うん」

    言えなかったぁぁー!?
    ああもう!私のバカバカバカ!!

    あっ、このオムライス美味しい!
    あっちのパスタも美味しそう...

    そんなこんなで、その後もなかなか言えるタイミングが見つからなかった。

    うー...どうしよ。
    もういっその事言わなくて良いかな?どーせ誰もそんな気にしてないだろうし。
    そうだよ!別に大したことじゃなかったし!

    大したことじゃ...無かったし

    西園寺「」ジー

    日向「ん?」チラ

    西園寺「っ!」パチ

    西園寺「」プイ

    やばっ!目が合っちゃった。
    どうしよ...

    日向「なあ西園寺。もしかしてトマトパスタ食べたかったか?」

    西園寺「えっ...」

    な、なんでわかったの!?
    って、いやいやそうじゃなくてお礼言わなきゃ!

    西園寺「...うん」

    日向「はい」サシダス

    西園寺「!」

    西園寺「...いいの?」

    日向「ああ、もちろん」

    西園寺「わーいっ!ありがと!」

    やった!わーい!
    まあお礼は食べてからでもいいよね〜

    西園寺「」モグモグ

    西園寺「ん!美味しい!」

    日向「だろ?さすが花村だよな〜」

    西園寺「あっ、私のオムライスも美味しいよ〜食べてみて!」

    日向「お、どれどれ」パク

    日向「本当だ!こんなオムライス初めてたべたぞ」ビックリ

    西園寺「花村お兄ぃもたまには役立つよね〜」

    日向「こらこら、ちゃんと感謝しないと」ハハ

    西園寺「はーい」ニコ

    あ、なんか自然に話せてる。
    この調子なら...

    皆「ちょっと待ったぁぁ!!」

    日向「え、皆どうしたんだ!?」

    左右田「どどどーしたじゃねーよっ!!お前ら今何したかわかってんのか!?!?」

    西園寺「はあ?何言ってんの?」

    西園寺「意味わかんないし、ねぇお姉ぇ〜」

    小泉「あわわわわっ//////」ビックリ

    西園寺「えっ...」 ポカーン…

    左右田「えっじゃねぇよ!もう1度よく考えてみろよ!!」

    はぁ?
    何で左右田お兄ぃこんな顔真っ赤にして
    慌ててんの?
    というか他の皆も様子がおかしいし...

    なんで...

    《閃きアナグラム 》
    ○○○○○○

    ヒント:スプーンじゃパスタは食べれません。

    制限時間:3月19日の22:00まで
  85. 87 : : 2017/03/18(土) 21:19:21
    こんばんは!作者です。

    今回はちょっと頑張って更新しました〜

    閃きアナグラムですが、ルールは前回と同様です!

    ではではzzz...
  86. 88 : : 2017/03/18(土) 23:48:55
    か ん せ つ キ ス
  87. 89 : : 2017/03/19(日) 22:07:32
    こんばんは。作者です

    >>88さんが正解しましたので、今回の閃きアナグラムはクリアです。おめでとうございます\(^o^)/




  88. 90 : : 2017/03/23(木) 20:08:07
    こんばんは、作者です。

    いつもこのssを見てくださりありがとうございますm(_ _)m

    更新についてお知らせです。

    今まで不定期に、そして量も少なかったり多かったりして読者の皆様には多大なご迷惑をおかけしたと思います。

    なので、これからは定期的にまとめて更新という形を取ろうかなと思うのですがいかがでしょうか。
    (次週に続く!みたいかんじです)

    日にちや間隔などのご要望お待ちしてます^^
  89. 91 : : 2017/03/24(金) 18:47:02
    作者さんに任せますよ~

    これからも超高校級のニヤニヤ期待してますw
  90. 92 : : 2017/03/24(金) 22:27:05
    >>91さん

    了解です。では、一応毎週土曜日の22:00あたりを更新の目安にしようと思います!

    こちらこそ、今後もよろしくお願いしますm(_ _)m
  91. 93 : : 2017/03/25(土) 22:20:04
    こんばんは!

    22:30より今週分を投下します。

    あと、言い忘れてましたがミニゲームがある時はリアルタイムで進めます。

    ではでは〜
  92. 94 : : 2017/03/25(土) 22:38:46
    日向side

    西園寺「ぁ...!」解

    西園寺「...//////」プルプル

    日向「え、どういう事だ??」

    九頭龍「いやっ、だからよぉ.../」テレ

    九頭龍「オ、オメーは今、かん...」

    西園寺「わー!!わーっ!///」ジタバタ

    西園寺「...それ以上言ったら殺すからっ!!///」ゼェゼェ

    九頭龍「お、おう...」

    西園寺「」ギロッ

    日向「え」

    西園寺「責任...とってよね?///」ウツムク

    日向「せ、責任!?」

    日向「何のだよっ!?」

    西園寺「...ばか//」プイ

    日向「???」

    左右田「しかし驚いたな。西園寺がそんな事も気づかなかったなんて」

    左右田(てか、普通そんなことをこいつにしたら罵声どころじゃすまないよな...)

    左右田「あっもしかして」

    左右田「実はまんざらでもなかったりして〜?」ニシシ

    西園寺「あ〜!手が滑ったぁ」シュッ

    左右田「痛ってぇぇ!!」グサッ

    左右田「て、てめぇ!!何しやが...って剣山!?」

    左右田「何でそんなもの今持ってんだよ!?」

    西園寺「うわっ、女子の持ち物詮索する気?」ドンビキ

    西園寺「うわぁぁーん!!キモイよ〜!」クスクス

    左右田「なんでそうなんだよっ!」

    日向「えっと...結局何がどういうことなんだ?」

    ソニア「日向さん、青春ですわ!」キラキラ

    日向「意味がわからないんだが...」

    西園寺「...わかんなくていいから///」

    日向「そ、そうか...」

    正直何がなんだか全くわからないが
    少なくとも西園寺が怒ってるのはわかる。
    ...一応謝らなきゃ

    日向「理由がよくわからないけど、俺のせいで嫌な思いさせてごめんな」

    西園寺「...別に」プイ

    西園寺「それに...嫌ってわけじゃ...」ボソボソ

    日向「え?」

    西園寺「なんでもないっ!///」

    日向「お、おう...」

    小泉(ひ、日寄子ちゃん...もしかして...)

    日向「あれ、そういえば田中は?」

    左右田「あいつならさっき煩悩を抹殺してくるとか言って外にいったぞ」

    ...煩悩?

    左右田「よーし、それじゃ次は九頭龍の恋バナでも聞くか!」

    九頭龍「あ!?」

    左右田「で、ぶっちゃけ好きなやついんの?」

    左右田(て言っても、なんとなく俺にはわかるけどな)ケラケラ

    九頭龍「んな事言えるわけねーだろっ!」

    左右田「え。だって、いなきゃいないって言えばいいだけじゃん」

    九頭龍「そ、そうだけどよぉ...」

    左右田「て事はいるんだな〜!」

    辺古山「!」ガタッ

    辺古山(坊ちゃんに好きな人がいるだと!?なんて羨ま...)

    辺古山(じゃなかった!私はあくまで坊ちゃんの道具だ)

    辺古山(坊ちゃんが誰かを好きになったからといって、私には関係などない...)

    辺古山(...なのに何故こんなに動揺しているんだ)ソワソワ

    左右田「じゃ、質問変えるわ。九頭龍の好きなタイプは?」

    九頭龍「た、タイプだとっ!?」

    左右田「おう。例えば俺なら金髪美女の王女様だ!」チラ

    ソニア「え、えーと...」ソラス

    それ...タイプというより指名だろ

    左右田「で、お前はどうなんだよ??」

    九頭龍「お、俺は...」

    九頭龍「まあ...その、なんだ」

    九頭龍「...いつも側で応援してくれそうなやつとか、かな」

    辺古山(!?)

    辺古山(今のって...)

    辺古山(いや...そんなことはない)

    九頭龍「て、言わせんなっ!!」テレ

    左右田「ほうほう、なるほどなるほど」ニタァァ

    西園寺「うわっ何その顔。キモッ」ドンビキ

    小泉「確かに今のはちょっと引くわ...」

    左右田「うっせ!うっせ!」
  93. 95 : : 2017/03/25(土) 22:47:15
    九頭龍「俺はもーいいだろ。次は左右田、テメェだ!」

    左右田「お、聞いちゃう聞いちゃう?」

    ソニア「お黙りなさいっ!」ビシッ

    左右田「ソニアさん!?突然どうしたんすか?」

    ソニア「いえ、なんとなく寒気がしたので」ニコ

    左右田「...」ガーン

    左右田「ちょっとトイレ行ってくる...」トボトボ

    日向「ソニアって左右田に対して、なんか冷たくないか」

    ソニア「...そうですね」

    小泉「まあ、アイツがしつこいんだからソニアちゃんが迷惑に思うのも無理ないよ!」

    ソニア「いえ、別に迷惑という訳ではないのです」

    小泉「えっ」

    ソニア「その...わたくしの事をあそこまで思って下さる方は今までお会いしたことが無かったので」

    ソニア「う、上手くお話できなくて...//」モジモジ

    九頭龍「マジかよ...」

    小泉(し、知らなかった...)ニガワライ

    日向「なるほど、そういう事だったのか」

    日向「でも、左右田は悪い奴じゃ無いんだし、あんまりキツい事言っちゃダメだぞ」

    ソニア「日向さん...」

    ソニア「はい!がってんしょうちのすけ、です!」

    日向「西園寺もだぞ」

    西園寺「はいはーい」クスクス

    九頭龍「...」

    九頭龍「なるほど...こりゃ小泉が日向に惹かれる理由もよくわかるわ」(テメーはわかってねぇだろ...)

    日向「へ」

    小泉「なっ...!?///」カァァ

    九頭龍「ん?」

    九頭龍(あ!?やべっ逆だ!)

    小泉「アンタまで何言ってんのよっ!!///」

    九頭龍「わ、わりーな小泉!わざとじゃねーんだ!なんつーか...言葉の綾だ!」アハハ

    小泉「アハハじゃないでしょ!勝手なこと言わないでくれない?」

    小泉「そりゃ...日向の事は頼りになるって思ってるけど//」ボソボソ

    九頭龍「わ、わりぃ...」

    小泉「もっと発言には注意してよね!」

    小泉「本当、これだから男って...」ブツブツ

    九頭龍が間違えたのはわかるけど、
    さすがにこう、はっきり断られるとな...

    左右田「ただいま〜!」ウキウキ

    九頭龍「よ、よぉ!随分上機嫌じゃねーか」アセアセ

    左右田「あ〜?聞きたいか?」ニヤニヤ

    左右田「ったくしょーがねーなぁ〜!」ニヤニヤ

    日向「いや、まだ何も言ってないんだけど...」ニガワライ

    左右田「実はよ、トイレから戻る途中に、さっきの可愛い店員さんとムフフなイベントがあってさ〜!」

    左右田「で、そのムフフなイベントってのが...」

    左右田「」ニタァァ

    左右田「わりぃ!こう思い出すとニヤニヤが止まらなくてよぉ〜!」ニタァァ

    左右田「あぁ...にしても柔らかかったなぁ〜」ニタァァ

    花村「その話、僕にも詳しく聞かせてくれるかい?」ササッ

    花村「特に、何がどの程度の柔らかさだったのかを!」ハナジダラー

    西園寺「お姉ぇ。やっぱりうちのクラスの男子は全員変態だったよ」マガオ

    小泉「うん。広義でなら全員当てはまるね」シラ-

    七海「...さすがにちょっと引くかも」

    罪木「ま、まぁ...男性なので仕方ないですよ」ニガワライ

    西園寺「黙れよクソビッチ」コワイカオ

    罪木「ふぇぇ〜ん!!すみませ〜ん!」

    ソニア「皆さん...どうか先ほどのお話のことは忘れて下さい」ドヨーン

    九頭龍「なんつーか...ドンマイ」

    ーーーーーーーーーーーー

    店員「ありがとうございました〜」

    終里「ふ〜食った食った!」

    日向「花村ありがとな。とても美味しかったぞ」

    豚神「ああ...俺は今日の夕食をこの先一生忘れはしない」

    澪田「ほんと、チョー美味かったっす!輝々ちゃんありがと〜!」

    花村「そう言って貰えると僕も嬉しいよ!」

    花村「どうだい?せっかくだからこの後、僕の部屋で朝まで甘いスイーツを...」ヌフフ

    終里「お!行く行く〜!」

    小泉「ちょっと!赤音ちゃんダメだよ」

    小泉「花村も変なこと言わないの!」

    花村「じょ、冗談に決まってるじゃないか〜」テルテル

    九頭龍「おい!そろそろ帰んぞ。高校生は夜遊び禁止なんだ」

    七海「九頭龍くんがそんな事言うなんて意外だなぁ...」

    辺古山「坊ちゃんは超高校級の極道だが、実はああ見えて法律やルールには人一倍厳しいのだ」

    七海「そうなんだ!じゃあ良い人なんだね」ニコ

    九頭龍「べ、別にいい人なんかじゃ.../」テレ

    左右田「お、九頭龍が照れてる〜」ニシシ

    九頭龍「あぁ!?ぶっ殺すぞ!」

    そんなこんなで皆それぞれ帰宅した。
  94. 96 : : 2017/03/25(土) 22:52:08
    ーーーーーーーーーーーー
    4月28日 昼

    日向「テスト勉強?」

    菜摘「そっ。まぁあたしは別に1人でも何とかなるんだけど」

    菜摘「あんたが1人じゃ無理そうだし?まあ、部下の世話もするのも上司の役目だからね」

    サトウ「えっと...今の直訳するとね、テストやばいです助けて下さいだって」

    菜摘「ちょっ!そんな事言ってないし!ていうか日本語だしっ!」

    日向「まあ...いいけど」

    菜摘「ほんと!?」

    日向「俺もサトウと解法とか色々確認しておきたいし」

    サトウ「あら嬉しい。私も日向君と勉強すればもっと成績が上がると思うの」

    菜摘「あたしは!?」ガーン

    日向「ちゃんと教えてやるから安心しろ」ヤレヤレ

    菜摘「ああ?なによその上から目線は!あたしはアンタの上司なんだけど?」

    日向「はいはい」

    日向「場所はどこでやる?」

    サトウ「えっとね、図書室の自習スペースにしようと思うんだけど」

    日向「ああ、あそこいいよな。俺もよく使ってるよ」

    サトウ「静かだし、話せるし、勉強するにはもってこいの場所だよね〜」

    菜摘「じゃ、決まりね!今日の放課後から始めるから!」

    日向「了解」

    あ、七海にメールしとかなきゃ

    日向『来週に中間試験があって、放課後しばらく遊べないと思う。ごめんな』

    七海『そっか...。うん、わかった。試験頑張ってね^^*』

    日向『その代わり料理教室はできるから、暇だったら来いよ』

    七海『本当!?よかった〜。じゃあ真昼ちゃんと一緒に18:00時頃に日向くんの部屋いくね*\(^o^)/*』

    日向『了解!』

    ーーーーーーーーーーー
    4月28日 放課後

    菜摘「ねえ、これどうやるの?」

    日向「そこはこうして...」

    菜摘「おぉ!なるほどなるほど」カリカリ

    サトウ「日向君、ここの答えなんだけど、極限値いくつになった?」

    日向「俺はeになったよ」

    サトウ「あっ!同じ。良かった〜」

    菜摘「ねえ、ここ合ってる??」

    日向「どれ...」

    日向「あー、惜しいな。ほら最後ここに代入しなきゃ」

    菜摘「あっ忘れてた!」

    日向「でもそれ以外は合ってるからその調子で頑張れ」

    菜摘「任せなさ〜い」カリカリ

    勉強会を開いてすごした。
  95. 97 : : 2017/03/25(土) 23:00:34
    ーーーーーーーーーーーーー
    4月28日 夜

    『ピンポーン』

    日向「よ」ガチャ

    七海「日向くん、こんばんは」

    小泉「こんばんは」

    日向「あれ、その荷物どうしたんだ?」

    小泉「菜摘ちゃん達からテスト勉強してるって聞いたから、今日は事前に千秋ちゃんと色々用意しておいたんだ〜」

    七海「だから...今日は日向くん、勉強に集中してて大丈夫だよ?私達で美味しい夕食つくるから」

    七海「その、期待...してて?//」

    日向「お前ら...俺のために...」

    小泉「まあ、日向にはいつも助けてもらってるし」アハハ

    日向「ありがとな。すごく嬉しい」

    七海「じゃあ...キッチンは私達に任せて、日向くんはリビングで勉強してて」

    日向「わかった。頼んだぞ」

    ーーーーーーーーーーーーー

    さて、2人が料理を作ってくれてるんだ。俺もその分がんばらないとな!

    日向「」カリカリ

    小泉「あ、千秋ちゃん!それ切り終わったら、ここに砂糖入れといてくれる?」

    七海「うん!」

    七海「真昼ちゃん!そっち火つけっぱなしだよ!」

    小泉「あ!やばっ!」

    小泉「ちょっと焦げちゃった...」

    小泉「ごめん」シュン

    七海「ううん。私の方こそ伝えるの遅くなっちゃってごめんね」

    七海「あっ!」

    小泉「どうしたの!?」

    七海「ごめん、入れる調味料を間違えちゃった...」

    小泉「だ、大丈夫だよ!私もたまに間違えちゃうし」アハハ

    大丈夫だろうか...

    七海&小泉「できたー!」

    ーーーーーーーーーーーー

    小泉「えっとね...ちょっと失敗しちゃったんだけど、美味しいと思うから安心して!」

    小泉「で、でも...無理しなくていいからね」ウツムク

    七海「きっと日向くんも気に入ってくれる!...と思うよ」

    七海「でも、もし嫌だったら...一応缶詰も買ってきたから」ウツムク

    日向「いやいや!2人の作った料理なら絶対美味しいって」アセアセ

    日向「それじゃ、いただきます!」パクッ

    日向「!?」

    小泉「ど、どう...?」ドキドキ

    七海「...」ドキドキ

    日向「...」

    日向「すごく美味しいぞ!!」パクパク

    小泉「ほ、ほんとっ!?」パァァ

    日向「ああ!」

    七海「やったよ!真昼ちゃん!日向くんに喜んでもらえたよ〜」パァァ

    小泉「うんっ!2人で頑張って作ってよかった...!」グスッ

    日向「ったく...お前ら料理の才能もあるなんて羨ましいぞ」

    七海「そんな!私は...まだ始めたばっかだし」エヘヘ

    小泉「あたしだって、そんな深くやってる訳じゃないし...」エヘヘ

    日向「...とてもそう思えないんだが」

    小泉「どれどれ〜。いただきます!
    」パク

    七海「わ、私も!いたたぎます」パク

    七海「美味しい!」

    小泉「うん!失敗しちゃったと思ってたからびっくり!」

    日向「...もう俺が教えられること無いんじゃないか?」ニガワライ

    七海「そんなこと無いよ!」

    七海「私は...日向くんがいつも丁寧に教えてくれたから、今回上手くできたんだよ」

    七海「だから...これからも、もっとたくさん色々な事教えて欲しいな」

    七海「そうすれば、もっと美味しい料理を作れる...と思うよ?」ニコ

    日向「七海...」ジーン

    日向「そっか!そう言ってもらえると嬉しいな」

    日向「これからも一緒に頑張ろうな!」ニコ

    七海「うん!」

    七海(それに...お嫁さんになるなら、もっと料理が上手にならないといけないし!)

    七海(...)

    七海(って私、何考えてるの!?///)ブンブン

    日向「どうした?」

    七海「ううん!なんでもないよ、」アセアセ

    小泉「...」

    小泉(千秋ちゃんって、もしかして...)


    【 CHAPTER 1


    私と、あたしの...


    end】
  96. 98 : : 2017/03/25(土) 23:07:34
    ーーーーーーーーーーーーーー

    御褒美イベント②

    やあ!ボクの名前は苗木誠。
    何処にでもいる普通の高校生だ。ただ一つ普通の高校生と違う所と言えば...

    桑田「おーす!苗木。今日も冴えねぇ顔してんな〜」

    苗木「え〜そうみえるかな?」アハハ

    苗木「あれ、そういえば桑田クン今日朝練は?」

    桑田「あ〜。だりぃしサボった」

    苗木「え、大丈夫なの?」

    桑田「へーきへーき」ヘヘッ

    『キーンコーンカーンコーン』

    桑田「やべっ、予鈴なっちまった!苗木急ぐぞ!」タッタッタ

    苗木「あ、桑田クン!待ってよ〜」

    僕が...超高校級の人間の集まる、希望ヶ峰学園の生徒だということだ。

    ーーーーーーーーーー
    苗木「おはよう!」ガラガラ

    舞園「あ、苗木君。おはようございます」ニコ

    この人は舞園さやかさん。超高校級のアイドルだ。容姿も性格も最高の彼女は学年問わず皆の人気者で、実は僕と中学が同じだったりする。

    苗木「舞園さん!おはよう」ニコ

    舞園さんは朝、必ずボクに挨拶してくれる。気を使ってるだけかもしれないけど...それでもボクにとっては1番幸せな時間なんだ!

    担任「おはよう皆。席ついて」ガラッ

    もっとも舞園さんと話せるのは、ほとんど朝だけなよね。あはは...

    ーーーーーーーーーーーー

    担任「はい。じゃあ今日はここまで」

    担任「今日の掃除当番は...苗木と霧切だったか。よろしく頼むぞ」

    担任「じゃ、また明日な」

    霧切さんとか...
    別に嫌じゃないんだけど、ちょっと苦手なんだよな。
    よく睨まれるし...

    苗木「」パタパタ

    霧切「」ササッ

    霧切「」シュッシュッ

    そして沈黙を続けながらも、掃除を終えた。

    苗木「ふう...」

    苗木「あ、霧切さん。ゴミはボクが捨ててくるよ」

    霧切「...そう。頼んだわ」

    苗木「先に帰ってて」タッタッタ

    ーーーーーーーーーーー
    ごみ捨て場

    苗木「よし」バサッ

    苗木「ん、あれは...」

    舞園「...」テクテク

    苗木「舞園さん?」

    苗木「どこに行くんだろう...」

    ほんの好奇心で後をつけてみた。
  97. 99 : : 2017/03/25(土) 23:14:20
    ーーーーーーーーーーーーー

    苗木「ここは...」

    やって来たのは視聴覚室。
    ボク自身利用したことは無いんだけど...

    苗木「どうしてこんな所に?」

    苗木「...」

    さすがにこれ以上立ち入るのは迷惑かな?

    でもさっきの舞園さん、なんかいつもと違う表情だった気がするし...

    苗木「ごめん舞園さん」コソコソ

    扉を静かに開け、ずぐ近くの机の下に隠れた。舞園さんは前の席で視聴の準備をしていた。

    苗木「よし、ここなら...」ヒソヒソ

    映像は見えないけど、音声ならなんとかなりそうだ!

    『ん、ちゃんと写ってるかな〜?』

    どうやら始まったみたいだ

    『やっほー!さやかちゃーん!見てる〜?』

    『ん〜さやかちゃんが俺を見てくれてるなんて...なんか興奮する!』

    『やっべ...なんかムラムラしてきた』

    『でも、さやかちゃん多分早く要件話せって顔してそうだし...』

    『仕方ないけどお楽しみは後にするか』

    『で、早速なんだけどさ』

    『アイドルなんて止めて、俺だけのものにならない?』

    『もちろん...断るのは自由だけど、その時は分かってるよね?』

    『俺が盗撮した、さやかちゃんの恥ずかすぃ〜画像が全国に投稿されます!』

    『あ。ちなみに、もし警察とかにバラしたりしたらその時も画像さらすんでよろしく〜』

    『じゃ、返事は明後日16:00に予備学科棟で聞かせてもらうね』

    『またね!愛してるよ〜』

    『』ツーツー

    音声だけでも十分わかった。
    舞園さんが...脅迫されていることに

    舞園「...んで」グスッ

    舞園「私はっ...どうすればいいの...!!」ポロポロ

    舞園「なんで!なんで私にそんな事するのっ!!」ドン

    画面を叩きつける音と泣き叫ぶ音が静かな視聴覚室に響き渡った。

    舞園「ろしてやる...」

    え...

    舞園「あんなやつ...私が殺してやる!」

    舞園「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる!!」ドンドンドンドン

    舞園「そうすれば...元通りの生活に戻れる!」

    舞園「そうよ!〖 そうに決まってる!!〗」アハハハハハ

    「それは違うよっ!!!」break

    舞園「!?」

    舞園「ぇ...」

    舞園「苗木...君?」

    舞園「ど、どうして?というか、いつからここにいるんですか!?」

    苗木「ごめん。さっきごみ捨て場から帰る途中、偶然舞園さんを見かけてね」

    苗木「いつもと違くて深刻な表情してたから...気になってあとをつけてみたんだ」

    舞園「じゃあ...全部聞いてたんですか?」

    苗木「うん...ごめん」

    苗木「でも殺人なんて、そんなの絶対ダメだよ!!!」

    苗木「確かに舞園さんは今、絶望的な状況にある...」

    苗木「でも、だからってそんなの間違っ...舞園『黙って!!!』ハンロン

    苗木「えっ...」
  98. 100 : : 2017/03/25(土) 23:16:34
    作者『今から始まるミニゲームの説明をします。今回のゲームはいつものと違い、誰かが正解するまでストーリーが進行しません(...といっても恐ろしく簡単ですが)お手持ちのコトノハを適当な箇所に当てはめて下さい。正解者が出ると次のROUNDに進みます。ちなみに、一回間違えると、発言力が一つ減ります。また、発言力ゲージが0になってもリトライ出来ます』
  99. 101 : : 2017/03/25(土) 23:20:44
    【反論ショーダウン】


    ダメだ...今の舞園さんは感情的になりすぎてる。
    ここは冷静に言葉を切り返さないと!

    必ず...説得してみせる!!



    所持コトノハ

    ①友達......苗木誠は舞園さやかとは友達であると信じている。

    ②ゴミ捨て......清掃後のごみ捨ては苗木誠1人で行った。

    ③中学時の記憶......入学時、舞園さやかは苗木誠と同じ中学であることを確実に覚えていた。

    ④希望...必ず解決の糸口はあるはずだ!

    〈ROUND1 〉


    発言力 ♥♥♥♥♥



    舞園「あなたに...私の何が分かるんですか!!」


    舞園「私が間違ってる?知ったような口を聞くのはやめてください!」


    舞園「〖 部外者〗は黙っててくださいっ!!」

  100. 102 : : 2017/03/25(土) 23:24:25
    ③かな
  101. 103 : : 2017/03/25(土) 23:29:28
    >>102

    苗木「しまった...!」

    発言力♥♥♥♥

    ボクは部外者なんかじゃないっ!
    だってボクは舞園さんの...
  102. 104 : : 2017/03/25(土) 23:30:24
    ごめん1か!?
  103. 105 : : 2017/03/25(土) 23:36:43



    苗木「その言葉、斬ってみせる!!」break



    苗木「ボクは部外者なんかじゃない!友達じゃないか!」

    舞園「はあ!?私がいつあなたと友達になりましたか?」

    舞園「私はあなたと友達になったつもりありませんけど」

    舞園「まさか朝挨拶しただけで友達と勘違いしてるんですか?」

    舞園「それは滑稽ですね。笑えます」

    舞園さん...だったら何で君は...




    〈ROUND2 〉


    発言力♥♥♥♥



    舞園「これでわかりましたよね?私達は友達でも何でも無いんですよ」


    舞園「確かに〖 同じクラスメート 〗ですが、だからといって友達になったつもりはないです」


    舞園「そもそも、私は〖 あなたの事なんて全く気にかけてませんし〗」


    舞園「あなたが勝手にそう思い込んでるだけなんですよ!!!」


    舞園「もういいでしょう?ほっといてください!」


  104. 106 : : 2017/03/25(土) 23:54:15
    〖 あなたの事なんて全く気にかけてませんし〗に3ですかね?
  105. 107 : : 2017/03/25(土) 23:55:14
    舞園さん追い詰められてるな
  106. 108 : : 2017/03/26(日) 00:13:15
    がんばれ苗木
  107. 109 : : 2017/03/26(日) 00:14:02



    苗木「その言葉...斬ってみせる!!」break



    苗木「舞園さん...それは違うよ」

    苗木「君は入学した時、真っ先にボクの所に来て、君がボクと同じ中学だったと言ってくれた!」

    苗木「ボクが舞園さんを覚えてるのは普通に考えて当たり前なんだけど」

    苗木「舞園さんがボクを覚えてるって事は、少なくとも全く気にかけて無いって事は無いはずだよ!」

    舞園「っ...!」

    舞園「そんなの...偶然ですよ!たまたま一瞬、廊下ですれ違ったのを覚えていただけです!」

    舞園「というか自意識過剰ですか?やめてください!気持ち悪いです」


    たまたま廊下ですれ違ったを覚えていただけ?


    『あれ!苗木...君?』

    『え?』

    『苗木誠君ですよね!?』

    『私、同じ中学の舞園さやかです』

    『ま、舞園さん!?』

    『良かった...正直知らない人ばかりで不安だったんですけど』

    『苗木君がいて安心しました』ニコ

    いや、それはおかしい。
    だって...

    A...苗木の身長が変わってないから
    B...苗木の名前を知っているから
    C...舞園の口調が変化しているから
    D...苗木が嘘をついたから
  108. 110 : : 2017/03/26(日) 00:28:50
    苗木くんがいて~
    にBかな
  109. 111 : : 2017/03/26(日) 00:36:29



    苗木「!」解



    苗木「待って舞園さん。今の発言はおかしいよ」

    苗木「さっき舞園さんは、たまたま廊下ですれ違ったのを覚えていただけって言ってたけど...」

    苗木「それなら何で...僕の名前を知ってるの?」

    舞園「...!」

    舞園「それは...」クッ

    そう。
    僕と舞園さんは同じ中学だったけど、中学時代は一言も喋ったことが無いんだ...



    〈 ROUND 3〉


    発言力♥♥♥♥



    舞園「そんなこと...どうだっていいんです!」


    舞園「なんで...なんでそんなに私に干渉するんですか!?」


    舞園「わ、私は...あなたに酷いことを言って拒絶してるんですよ?」


    舞園「それなのに...どうして私に構うんですか!」


    苗木「大事な友達だからだよっ!!」


    苗木「たとえ、舞園さんがボクの事嫌いで拒絶して何とも思っていなくても」


    苗木「ボクにとってキミは大事な友達なんだ!」


    苗木「だから助けたいんだっ!」


    舞園「...」



    〈 ROUND final〉


    発言力♥♥♥♥



    舞園「助けるって...具体的にどうするつもりなんですか?」


    舞園「〖 口先だけ〗でなら...いくらでも言えます」


    苗木「それは...」


    舞園「ほら。無いでしょう?」


    舞園「無理ですよ、警察にも相談できないんですし」


    舞園「だから...やっぱり私が殺すしかないんですよ」


    舞園「〖 それ以外の手段なんて...無いんですから〗」ウツムク
  110. 112 : : 2017/03/26(日) 01:08:56
    最後の台詞に4かな
    …これでいいのかな
  111. 113 : : 2017/03/26(日) 08:24:19



    苗木「その言葉、斬ってみせる!!」break




    苗木「手段が無いわけじゃない!」

    苗木「まだ見つかってないだけなんだ!」

    舞園「え...」

    苗木「諦めちゃダメだよ!」

    苗木「希望を持って、前を向いて頑張らないと!」

    舞園「希望...?」

    苗木「うん」

    苗木「だから、ボクと一緒に解決策を探そう」

    苗木「いや...」

    苗木「クラスの皆に相談して、皆で一緒に解決策を探そう!!」

    舞園「...!」

    苗木「16人もの超高校級が集まってるんだ。きっといい解決策が見つかるに違いないよ!」

    苗木「だから...どうか1人で全部抱え込まないでよ」

    苗木「ボクを...信じてくれよ!」




    舞園「な、苗木...君...」グスッ

    舞園「うわああん!!」ダキッ

    苗木「ま、舞園さん!?///」

    舞園「うぅ...」ポロポロ

    舞園「怖かった...!辛かった...!」ポロポロ

    苗木「...」

    苗木「大丈夫だよ。キミはもう、1人じゃないから」ニコ

    苗木「明日の朝、さっそく皆に聞いてみよう」

    苗木「きっと皆協力してくれるよ!」

    舞園「...はいっ!」

    CLEAR





    作者『今週分はここまでです!
    次回もお楽しみに〜』
  112. 114 : : 2017/04/01(土) 22:43:31
    次の日

    苗木「...という訳なんだ」

    舞園「ご迷惑をおかけしてしまうのは、わかってます」

    舞園「でも私が頼れるのは、3年間一緒に過ごしてきた皆だけなんです!」

    舞園「だからお願いですっ!」

    舞園「私に...力を貸してください!」

    苗木「約束の日まで、もう時間もない」

    苗木「だから頼む!ボク達に協力して欲しい!」

    皆「...」

    霧切「それが依頼ならば」

    霧切「私は探偵として、引き受けるわ」フッ

    苗木「!」

    苗木「霧切さん...」

    桑田「舞園ちゃんの為なら俺だって頑張るぜ!!」

    朝日奈「もちろん私も協力するよ!!」

    大神「我にも協力させてほしい」

    不二咲「役に立てるか分からないけど...ぼ、僕も!」

    十神「喜べ。俺も手を貸してやろう」

    腐川「し、仕方ないわね...手伝ってあげるわ」

    舞園「皆さん...」ジワッ

    石丸「よし!皆で早速対策を考えよう」

    葉隠「でも、警察に連絡できないのにどうするんだべ?」

    江ノ島「うぷぷ...いい考えがあるよ」

    江ノ島「絶望的にいい考えがっ!」ドーン

    戦刃「さすが盾子ちゃん!」キラキラ

    セレス「...江ノ島さんの考えはちょっと不安ですわ」

    江ノ島「大丈夫♡」

    苗木「えっと...ちなみにどんな考えなの?」

    江ノ島「それはねぇ〜」ニシシ

    ーーーーーーーーーーーーー
    当日。

    不二咲「本当に大丈夫かなぁ...」

    苗木「大丈夫だよ!江ノ島さんを信じよう」

    江ノ島「苗木...///」キュン

    江ノ島「どうどう?今のドキッってしたー?」

    苗木「えぇ」ニガワライ

    不二咲「普通それ逆じゃ...」アハハ

    霧切「ちょっと、喋ってないで早く準備しないと」

    江ノ島「よーしっ!じゃあ始めるわよ〜」ピッピッピ

    江ノ島『あーあーマイクテス』

    江ノ島『皆聞こえるよねー。じゃ今から始めるよ』

    江ノ島『絶望の...お仕置きターイム!』

    ーーーーーーーーーーーー

    ファン「さやかちゃん!お待たせ〜」

    舞園「...」

    ファン「で〜、答えは決まったかい?」ヘラヘラ

    舞園「はい」

    舞園「これから...よろしくお願いします」ニコ

    ファン「え...」

    ファン「い、意外とあっさりなのね...」アセアセ

    舞園「はい!」ニコ

    ファン「いいよいいよ〜!じゃあ早速デートに行こうか」
  113. 115 : : 2017/04/01(土) 23:00:10
    オシオキ 《絶望デート》


    ファン(ははは!街に着いたらきっと、皆が俺たちを見る)

    ファン(そこで俺が彼氏らしく振る舞えば...)

    ファン(あははははっ!!)

    江ノ島『やれ、桑田』

    桑田「やべっ!手が滑って150キロのストレートが」シュ

    ファン「!?」

    ファン「ってぇぇえ!!!」

    桑田「わりぃ大丈夫か!」

    ファン「んだよ!てめぇどういうつもりだ!!」

    桑田「いや、ちょっと投球練習しててよ...」

    ファン「はあ!?こんな道路のど真ん中でか!?」

    桑田「わりぃわりぃ!次から気をつけるからさ」ヘラヘラ

    ファン「ああ!?当たる場所が悪かったら死んでたんだぞ!」

    ファン(はっ、いかん。ここで怒ったらさやかちゃんが)

    ファン「ちっ...行こうぜ!さやか」テクテク

    舞園「は、はい...」テクテク

    桑田「...」

    ファン「全く何なんだよさっきのヤツは!!」ムカムカ

    舞園「...すいません。もしかしたら私のせいかもしれません」

    ファン「...は?どういうこと?」

    舞園「...実は私、超高校級のアイドルなんですが」

    舞園「超高校級の疫病神でもあるんです!」

    ファン「ええ!?どういうことだよ!」

    舞園「今まで私に関わってきた方は皆、今みたいな不幸に見舞われて...」

    ファン「そ、そんなこと言ったって友達とかメンバーにはなんとも無いんだろ!?」

    舞園「いえ...実は、皆さんとはそこまで親密では無いんですよ」

    舞園「皆...私の不幸に巻き込まれるのが恐くて出来る限り私を避けているんです。」

    舞園「でも!ファンさんは違いますよね?」

    ファン「えっ」

    舞園「ファンさんだけは、何があっても私の傍にいてくれますよね?だって私が欲しいと言ったんですから。そうですよね?絶対に一生離れませんよね?ガラクタ感覚で捨てたりなんか絶対しないですよね?死ぬまでずっと、いや死んでからも永遠に一緒にいて下さるんですよね?」

    舞園「ズット...イッショデスヨネ?」ジー

    舞園「(‹●› _ ‹●›)」

    ファン「」ゾクッ

    ファン「あ...ああっ!もちろん!」アセアセ

    ファン(な、なんだ!?...さやかちゃんてこんな人だったのか??)

    舞園「そうですか!!」パァァ

    舞園「よかったです」ニコ

    ーーーーーーーーーーーー

    ファン「」テクテク

    大和田「」テクテク

    大和田「っ」バン

    ファン「!」

    大和田「ってぇな!どこ見て歩いてんだよ」

    ファン「す、すいません」

    大和田「ああ?てめぇ...すみませんで済むと思ってんのか!!!」ゴゴゴ

    ファン(怖ぇぇ!!リアルでこんなやついるのかよ)ブルブル

    ファン「ほ、ほんとにすみませんでした!!」ドゲザ

    大和田「土下座なんかで済むと...」

    大和田「ん!?」

    大和田「お、お前...まさか舞園か?」

    舞園「はい?そうですけど」

    大和田「あ、ああ!」

    大和田「ああああああああああ!!!!!」ガクブル

    ファン「!?」

    ファン「ど、どうしたんですか?」

    大和田「おおお、お前!悪いことは言わねぇ!!すぐにそいつとの縁を断ち切れ!」

    舞園「あのー、大丈夫ですか?」ヒョッコリ

    大和田「うわぁぁぁ!!近づくなっ!!」

    大和田「い、いや...近づかないでください!お願いします!!」ガクブル

    大和田「と、とにかく!俺は忠告したからな!」タッタッタ

    ファン(ど、どういう事だ!?あんなに怖そうなやつがどうして??)

    舞園「変な人でしたね」

    舞園「ファンさんどうしたんですか?早く行きましょうよ」ニコニコ

    ファン「あ、ああそうだね!」
  114. 116 : : 2017/04/01(土) 23:01:45
    ファン「」バシャ

    朝日奈「ごめんなさい!いい天気だから水まきしてたの」

    ファン「」ビシャビシャ

    ーーーーーーーーーーーーー

    セレス「ちょっとそこの貴方。わたくしのゲーム相手になりません?」

    ファン「はあ!?お前何言ってんだよ」

    ファン「こっちはデート中なの」

    セレス「わたくしと10戦して、貴方が1回でも勝利したら商品券10000円分を5枚差し上げますわ」

    ファン「...まじ?」

    セレス「負けた場合には...そうですね、この服に着がえてもらいしょう」スッ

    ファン「う...」

    ファン(なんだよあの服!ダサすぎて着れるわけねえよ!)

    ファン(でも待てよ...1回でも勝てばいいんだよな。なら簡単じゃね?)

    ファン(よし!ここで商品券を手に入れて、それでさやかちゃんにプレゼントを買うぞ)

    ファン「よし乗った!で、何で勝負するんだ」

    セレス「チェスなんてどうでしょうか?」

    ファン「!」

    ファン(くくく...俺の一番得意なゲームじゃねえか)ニシシ

    ファン「おう、いいぜ!」ニヤリ

    30分後

    セレス「それでは失礼いたしますわ」

    ファン「」ダサダサ


    葉隠「とほほ...何で俺までオシオキされるんだべ」スッパダカ
  115. 117 : : 2017/04/01(土) 23:03:40
    その後も、ファンは厄の連鎖にあった。


    ファン「」ボロボロ

    ファン(も、もう少しで街に...)

    『カチッ』

    ファン「ん?なんか踏んd」

    『ドカーン!』

    戦刃「あ!大丈夫ですか!?」

    ファン「...」ポカーン

    戦刃「ごめんなさい!今、新型の地雷の試作品を試してる所でして」

    ファン「」

    ファン(もう嫌だぁぁぁ!!!
    )

    ファン「さやか...悪いけど別れよう」

    舞園「はい?」ニコニコ

    ファン「し、心配すんなよ!画像とか全部削除しておくからさ!!」アセアセ

    ファン(持ってても呪われそうだし...)

    舞園「」ニコニコ

    ファン「な、なぁ...聞いてる?」アセアセ

    舞園「」ニコニコ

    ファン「う...」ゾクゾク

    ファン「うわあああん!!ごめんなさああい!!!」ダッシュ

    ファンは逃げ出した!
  116. 118 : : 2017/04/01(土) 23:06:39
    舞園「...」

    舞園「ふぅ...」ヘナヘナ

    苗木「お疲れ舞園さん」

    舞園「!」

    苗木「はい。このジュース十神君から」

    舞園「ありがとうございます!」

    苗木「それにしても、凄い演技だったね!」

    苗木(凄すぎてちょっと怖かったけど)アセアセ

    舞園「やっぱり怖かったですか?」

    苗木「えっ!?僕、今の口に出てた?」

    舞園「いえ」

    舞園「私...エスパーですから」ニコ

    苗木「えぇ!?」

    舞園「そんなに驚かないで下さい!冗談ですよ」クスクス

    苗木「そ、そうだよね」アハハ...

    舞園「...」

    舞園「苗木君」

    苗木「うん?」

    舞園「本当にありがとうございます」

    舞園「私はもう少しで、取り返しのつかない大きな過ちを犯してしまう所でした」

    舞園「あなたが、あの時説得してくれなかったら...」

    舞園「...考えるだけでもゾッとします」

    苗木「...」

    舞園「だから本当に感謝しています」

    苗木「いやいや!確かに舞園さんを説得したのはボクだけど、実際に作戦を練ったのは江ノ島さんだしさ」

    苗木「それに桑田くんや大和田くん...全員の協力があったからこそ出来たものだとボクは思うんだ」

    舞園「そうですね。皆さんの協力のおかげで作戦は成功しました」

    舞園「でも、その契機を作ってくれたのは苗木君なんです」

    舞園「あなたがいなかったら、そもそも私1人だったんですから」

    舞園「あなたの信じてくれと強い説得があったからこそ、私は皆さんを信じ」

    舞園「皆さんは私を救ってくれた」

    舞園「そして私は...」

    舞園「本当に心の底から信頼できる15人の仲間が出来ました」

    舞園「全部...苗木君のおかげなんです」

    苗木「舞園さん...」

    舞園「苗木君。お礼をさせて下さい」

    舞園「私に出来ることなら...何でもします」

    苗木「えっ」

    舞園「もちろん、クラスの皆にもお礼はします」

    舞園「でも...苗木君には特別です」

    舞園「何でも......いいんですよ?///」ウワメ

    苗木「え、えーと」アセアセ

    苗木(どうしよう...)

    苗木「じゃあ...」

    苗木「今度ジュースでも奢って貰おうかな!」アハハ

    舞園「...」

    舞園「はぁ...」

    苗木「え!」

    苗木「嫌だった!?」

    舞園「私が思ってるのはそうでは無くてですね...」

    舞園「まあ...いいです」

    苗木「え、えっと...」

    苗木「怒ってる?」ニガワライ

    舞園「別に怒って無いですよー」プイ

    苗木「そっか。あはは...」

    舞園「あ」ピーン

    舞園「じゃあ、こうしましょう」

    苗木「うん?」

    舞園「私を苗木君の助手にしてください!」

    舞園「もちろんジュースは奢りますので」

    苗木「え、助手?」

    苗木「...って何の?」

    舞園「色々です!」

    舞園「とにかく、何かあった時にサポートできるパートナーです!」

    苗木「な、なるほど...」

    舞園「はい!」

    舞園「あ、その...嫌なら大丈夫ですが」‎シュン

    苗木「そんな!とんでもない!」

    苗木「舞園さんが助手なんてボクには勿体ないくらいだよ」アハハ

    苗木「でも...折角だし、お願いしようかな」

    苗木(それに心配だし...傍にいたいな)

    舞園「////」カァァ

    苗木「え!?どうしたの?」

    舞園「...なんでもないです///」

    舞園「私、頑張ります!立派な助手になります」ニコ

    苗木「ありがとう」ニコ

    苗木「けど、あんまり無理はしないでね!」

    舞園「了解です!」

    これがボクと舞園さんが本当の意味で友達になった時の話だ。
  117. 119 : : 2017/04/01(土) 23:12:12
    作者『ここから本編です』



    【CHAPTER 2


    希望ラプソディ






    ーーーーーーーーーーーーーー
    5月1日 朝


    罪木「あ!日向さーん」テヲフル

    日向「ん。あれは...罪木か?」

    日課の早朝ランニングの途中、ベンチに座っている罪木を見つけた。

    日向「こんな朝早くからどうしたんだ?」

    罪木「あ、えーとですねぇ...」モジモジ

    罪木「そのぉ...」モジモジ

    罪木「ひ...日向さんに会いに来ましたぁ!」

    罪木(言ってしまいましたぁ///)

    日向「えっ俺に?」

    罪木「は、はいっ!」

    日向「何の用だ?」

    罪木「あ、えっと...」オロオロ

    罪木「用事は特に無いんですが、そのぉ...ただ単にお話したくて.../」

    罪木「も、もちろん、ご迷惑なら今すぐ帰りますぅ!」オロオロ

    日向「...」

    罪木(やっぱり...来ない方がよかったかなぁ...)

    日向「迷惑なんかじゃないぞ」

    罪木「ふぇっ?」

    日向「それに俺がここ通るのをずっと待っててくれたんだよな?」

    日向「それなのに、追い返すなんてことする訳ないだろ」

    罪木「!」

    日向「俺もちょうど休憩しようと思ってたところだしな」

    罪木「日向さんっ...!!」ジワッ

    日向「えぇ!どうした?」アセアセ

    日向(...何か泣かせるような事言ったか俺)

    罪木「い、いえ!その...嬉しくて」エヘヘ

    日向「おお、そうか」 アハハ...

    日向「あ、俺ちょっと珈琲買ってくるな!待っててくれ」タッタッタッ

    罪木「了解しましたぁ!」

    確か罪木は辛くないものなら平気って言ってたし...大丈夫だろ。
    近くの自動販売機で珈琲を2つ買った。

    日向「よ、お待たせ!」

    罪木「日向さん!おかえりなさいですぅ」ニコ

    日向「はい。これ」

    罪木「え!わ、私に下さるんですかぁ!?」

    日向「ああ。ちょっと苦いけど飲めるか?」

    罪木「はい!大丈夫です」

    罪木「ありがとうございますっ//」ポッ

    罪木(温かいですぅ...//)

    日向「じゃ、隣失礼するぞ」

    罪木「は、はいっ」

    日向「よいしょ」スワル

    罪木「...」モジモジ

    日向「...」

    罪木「日向さんは...朝いつも走ってるんですか?」

    日向「ああ。天気がいい日は」

    罪木「へ〜。私は運動苦手なので尊敬しますぅ!」

    日向「いやいや!健康のために軽くやってるだけだし」

    罪木「健康のためなんですか!ますます尊敬しますっ」

    罪木「早朝の運動は、体に非常にいいんですよ〜。新陳代謝も良くなりますし、眠気も取れるので」

    日向「へぇー!そうなんだ」

    罪木「はいっ」

    日向「さすが超高校級の保健委員だな〜」

    罪木「いえっ!そんな」テレ
  118. 120 : : 2017/04/01(土) 23:18:25
    日向「...」

    日向「静かだよな...ここ」

    日向「日中は人通り多くてざわざわしてるんだけど、この時間はほとんど人が通らないし」

    罪木「そうですね〜。心が落ち着きます」

    日向「そうだな...」

    罪木「...」

    罪木(本当...静かで心地いいですぅ)

    罪木「そういえば、今週からゴールデンウィークですね〜」

    日向「そうだな。罪木は何か予定あるのか?」

    罪木「いえ!特に無いですっ」

    日向「あ、じゃあ3日は暇か?」

    罪木「わ、私ですか!?」

    罪木「はいっ!特に用事はないですっ」

    日向「なら、こないだ言った和菓子屋に行かないか?」

    日向「平日の放課後でもいいんだけど、休日や祝日だと抹茶が無料で付いてくるんだ」

    罪木「いいんですか!?」

    罪木「行きますっ!ぜひお供させて下さい」パァァ

    日向「了解!じゃあ13時に校門に集合な」

    罪木「はい!わかりましたぁ」

    罪木(ふふっ、楽しみですぅ♪)

    日向「あ、罪木って携帯持ってるか?」

    日向「何かあった時のため、連絡先を交換しておきたいんだけど」

    罪木「!」

    罪木「わかりましたっ!」

    罪木の連絡先を入手した。

    日向「じゃ、何かあったら電話でもメールでも気軽に連絡してくれ」

    罪木「はいっ!」

    罪木(日向さんの連絡先...貰ってしまいましたぁ///)ドキドキ

    その後もしばらくの間会話した。
    話の内容は何気ないものだったけど、楽しい時間を過ごせた。

    日向「あ、もうこんな時間か」

    罪木「あっという間でしたね...」

    日向「本当な。でも楽しかったぞ!」ニコ

    罪木「私もですっ」ニコ

    罪木「あの...日向さん!」

    日向「うん?」

    罪木「また...朝ここに来てもいいですか?」

    罪木「も、もちろん邪魔しないようそんな頻繁には来ないので!」

    罪木(本当は毎日でもお話したいですが...欲張っちゃダメですよね...)

    日向「罪木が来たい時ならいつでもいいぞ。あ、ただし天候悪い日以外な」

    日向「俺ももっと話をしたいしな」

    罪木「!」

    罪木「わかりましたぁ!」

    罪木「私も...日向さんともっとお話したいです//」

    日向「そっか!よかった」

    日向「じゃ、俺はそろそろ寮に戻るから」

    日向「今度の休日よろしくな!」

    罪木「はいっ!」

    日向「じゃ」

    罪木「あ...日向さん!」

    日向「うん?」

    罪木「楽しみに...待っています」エヘヘ

    日向「っ...//」ドキッ

    日向「お、おう!またな!」タッタッタ

    あ、あれ...
    なんだろ今の

    罪木(今日は本当に幸せな日でしたぁ...///)
  119. 121 : : 2017/04/01(土) 23:22:19
    5月1日 昼

    今日も教室で昼食を取った。
    前までは写真部の皆と毎日昼食を取っていたが、さすがに中庭で女子のグループに混じって食べるのは周りの視線を集めるため、最近は1人で食事をしている。

    日向「ごちそうさま」

    さて...勉強するか。
    中間試験は明日だ

    日向「」カリカリ

    昼休みを有意義に過ごした。

    ーーーーーーーーーーー
    5月1日 放課後

    夏味「やばいよ!明日だよ!」

    サトウ「ふあぁー。この勉強会もいよいよ終わるね〜」

    日向「ああ」カリカリ

    サトウ「にしても、日向君て真面目だよね〜」

    日向「えっ」

    サトウ「最初見た時は、バリバリの体育系で勉強とか嫌いそうと思った」

    菜摘「それあたしも思った!」

    菜摘「ボクシングとか、してそ〜って」キャハハ

    日向「...したことねーよ」ニガワライ

    サトウ「大学はもうどこ受けるか決めてるの?」

    日向「いや...まだだ」

    日向「自分のやりたい事とか...よく分からなくて」

    サトウ「あー。やっぱりそんなかんじだよね」

    日向「うん...」

    日向「サトウは決まってるのか?」

    サトウ「いや。私も日向君と同じで決まってないよ」

    サトウ「とりあえず、受験で使いそうな教科を少しずつは勉強はしてるんだけど」

    日向「なるほどな」

    菜摘「ちょっと2人とも!そんな先の事喋ってないで、今は明日のテストに集中してよ」

    サトウ「はいはい」

    進路か...
    俺もそろそろ考えないとな

    ーーーーーーーーーーーー
    5月1日 夜

    七海「日向くん。できたよー」

    日向「了解。ありがとな」

    小泉「じゃ、食べよう食べよう!」

    3人「いただきます!」

    日向「今日は中華か」モグモグ

    小泉「うん。初めて作ったんだけど...どうかな?」

    日向「バッチリだ。美味しいぞ」

    小泉「よかった〜」ホッ

    七海「真昼ちゃんと一緒なら、どんな料理でも上手く作れる...と思うよ」ニコ

    小泉「あたしも千秋ちゃんと一緒なら、自分1人で作るより美味しい料理が作れると思う」ニコ

    日向「お前ら2人は相性が良いんだろうな」ハハ

    七海「うん!そうだね」

    小泉「ね〜!」

    小泉「そういえば日向、明日テストはいけそうなの?」

    日向「ああ。おかげ様で完璧だ」

    小泉「そっか!それはよかった」アハハ

    日向「本当、2人ともありがとな!」

    七海「役に立ててよかったよ」エヘヘ

    小泉「また何か手伝えそうな事があったら言ってね」ニコ

    日向「...ありがとう」
  120. 122 : : 2017/04/01(土) 23:26:14
    5月2日 放課後

    日向「ふぅ...」

    中間試験も無事終わり、放課後は食堂で休憩した。
    たまには1人もいいな...


    たまに...か。
    前までは1人でいるのが当たり前だったのに。
    最近ではいつも誰かが俺の傍にいる。
    変わったな...俺の生活

    豚神「ん。日向か」

    日向「え?」

    豚神「こんな時間にどうした。おやつか?」

    豚神「それとも...もしかしてお前も食べ足りないのか?」

    日向「いや...単に休んでただけだよ」ハハハ

    豚神「そうか...」

    豚神「ここの空いてる席失礼するぞ」

    日向「ああ。いいぞ」

    豚神「よいしょ」ドサッ

    日向「...それにしてもすごい量だな。全部食堂で焼いてるパンだよな?」

    豚神「そうだ。菓子パンおよび惣菜パンの全種類を買ってきた」

    日向「全種類って...すごい食欲だな」

    豚神「まぁな」ムシャムシャ

    日向「...」

    豚神「」ガツガツ ムシャムシャ

    豚神「そういえば、お前は予備学科らしいな」パクパク

    日向「ああ。そうだよ」

    豚神「楽しいか?」ムシャムシャ

    日向「いや...楽しくはないかな。俺はどちらかというと、孤立してる方だし」

    豚神「ほう...それは意外だな」ガツガツ

    豚神「俺はてっきり、お前はリーダー格な存在だと思ったぞ」ムシャムシャ

    日向「え、俺が?」

    豚神「ああ。こないだの球技大会でのお前の活躍を見た限りな」バリバリ

    日向「そんなに活躍してたか?」

    豚神「ああ。十分だ」ゴリゴリ

    日向「そ、そうか...」

    豚神「お前もうちのクラスだったら良かったんだがな」ハムハム

    日向「いやいや!俺は皆と違って特別な才能なんてないから無理だよ」ハハ

    豚神「」ピタッ

    豚神「才能...か」

    豚神「お前もアイツと同じで、才能って言葉にこだわるのか?」

    日向「え」

    アイツ...?

    豚神「すまん。何でもない」

    日向「あ、ああ...」

    豚神「まあ、また何か行事がある時は協力してくれないか」

    日向「わかった。俺で良ければいつでも」

    日向「そうだ」カキカキ

    日向「これ、俺の連絡先。何かあったら連絡してくれ」

    豚神「すまんな。助かる」

    その後豚神は買ったパンを全て食べ終え、席を立った。


    作者『今週はここまでです!次回もお楽しみに〜』
  121. 123 : : 2017/04/08(土) 22:54:20
    5月2日 夜

    小泉「明日から連休だね〜」

    小泉「ねえねえ!千秋ちゃんは明日予定ある?」

    七海「ううん。特に無いよ」

    小泉「じゃあさ!一緒に街まで遊び行かない!?」

    七海「ほんと!?行こう」キラキラ

    小泉「やった!」ニコニコ

    小泉「ひ、日向も...くる?」チラッ

    日向「悪い。明日は先約があるんだ」

    小泉「そ、そっか!」アハハ...

    七海「...」

    七海「じゃあ...明日は私と真昼ちゃんで遊んで、明後日に皆で遊びに行くのはどうかな?」

    日向「明後日なら大丈夫だ」

    小泉「本当!?じゃあそうしよっ!」パァァ

    七海「どこ行こっか?」

    小泉「ん〜」

    2人「...」

    2人「」 ジー

    日向「わかった...じゃあ当日の計画は俺が立てておくよ」

    七海「ごめんね日向くん。ありがとう」

    日向「いやいや」

    ーーーーーーーーーーーーー
    5月3日 午後

    罪木「あ!日向さん。こんにちは」

    日向「早いな罪木。待ったか?」

    待ち合わせ時刻の30分前に到着したが、既に罪木がいた。

    罪木「いえっ、私も今来たところですから」アセアセ

    日向「そうか」

    日向「じゃ、行くか」

    罪木「はい!」
  122. 124 : : 2017/04/08(土) 22:58:05
    日向「」テクテク

    罪木「〜♪」ルンルン

    なんか...すごい元気だな。
    そんなに楽しみだったのか?
    ...
    草餅が。

    『楽しみに...待っています』

    あの時の言葉。
    あれって草餅の事だよな。

    はぁ...

    って俺は何を期待してるんだよ!

    罪木「今日はいい天気で良かったですぅ♪」テクテク

    日向「本当。暖かくていい天気だよな〜」テクテク

    日向「...」テクテク

    罪木「♪」ルンルン

    日向「そういえば、罪木って普段休日は何をしているんだ?」

    罪木「休日ですか?え、えっと...」

    罪木「部屋で医療の本読んだり...」

    罪木「...」

    罪木「...ですかね」ニガワライ

    日向「へえ〜。勉強熱心なんだな」

    罪木「そ。そんなことないですよっ!ただの暇つぶしなので」アセアセ

    罪木「日向さんは、休日何をしているんですか?」

    日向「んー...散歩とかかな。俺も基本用事とかないし」

    罪木「散歩ですか!健康的でいいと思いますっ」

    そうこうしている内に、目的地に到着した。

    日向「よし、ついたぞ」

    罪木「ここが日向さんのよく通っている和菓子屋さんですか〜!」

    日向「ああ。そんな大きなお店じゃないけど、味は確かだぞ」

    罪木「楽しみですっ」エヘヘ

    『ガラガラ』

    店員「いらっしゃいませ〜」

    店員「あら、日向君!」

    日向「どうも」

    罪木「こ、こんにちわぁ...」

    店員「こんにちは!」

    店員「うふふ。今日は彼女さんを連れてきたの?」

    罪木「ふゆぅっ!?////」

    罪木(わ、私のことでしょうか!?////)

    日向「いや、友達です...」ニガワライ

    店員「そうなの?」

    罪木「は、はぃ...//」

    罪木「友達ですぅ...//」モジモジ

    店員「ふ〜ん」ニヤニヤ

    日向「あの。注文いいですか?」

    店員「あ、ごめんね〜。草餅2人分かしら?」

    日向「はい。それでお願いします」

    店員「はいはーい。ちょっと待っててね〜」

    店員「」サギョウチュウ

    店員「お待たせ。休日なので抹茶はサービスね!」

    日向「ありがとうございます」

    罪木「あ、ありがとうございます!」

    店員「ではではごゆっくり〜」

    日向「じゃ、奥の窓側の席で食べるか」

    罪木「はい!」

    ーーーーーーーーーーー

    罪木「美味しそうですぅ...」ワクワク

    日向「食べてみ」

    日向「あ、喉に詰まらせないよう気をつけろよ」アセアセ

    罪木「はいっ!注意します」

    罪木「いただきます」パク

    罪木「」モグモグ

    罪木「〜!美味しいですぅ〜」エヘヘ

    日向「だろ!」

    罪木「はいっ♪」

    よかった
    気に入って貰えたみたいだ。

    日向「この草餅さ、色だけ見ると苦そうに思うんだけど、実はそこまで苦くないんだよ」

    罪木「程よい苦さで、ちょうどいいと思いますぅ〜」

    罪木「逆に抹茶の方は結構苦めになっていて、草餅との相性もバッチリですっ!」

    罪木「それに...お店の中も和風な感じの造りなので、和菓子とよく合ってると思います」

    日向「罪木...」

    罪木(はっ...!!)

    罪木「す、すみません!私なんかが勝手にお店の評価してしまって」オロオロ

    罪木(うぅ...やってしまいましたぁ...)

    日向「分かってるじゃないか!」

    罪木「ふぇっ?」

    日向「まさに俺が思ってたことそのままだよ!」

    罪木「!」

    日向「お前とは気が合うな〜」ハハハ

    罪木(嬉しいですぅ...///)

    こうして罪木と時間を過ごした。

    ーーーーーーーーーーー

    日向「じゃ、また来ます」

    店員「は〜い!ありがとうございました」

    罪木「あのっ...とっても美味しかったです!」

    罪木「ありがとうござましたっ!」

    店員「ありがとね!そういえばあなたお名前は?」

    罪木「罪木蜜柑と申しますっ」

    店員「了解!覚えたわ」

    店員「またいらっしゃい。罪木さん」ニコ

    罪木「はいっ!」ニコ
  123. 125 : : 2017/04/08(土) 22:59:54
    それから一緒に希望ヶ峰学園まで戻った。

    罪木「日向さん。今日はありがとうございました」

    日向「いやいや、こちらこそ」

    罪木「今日はとても楽しかったです!」

    罪木「本当に...とても!」

    罪木「じ、実は私...初めてでした」

    罪木「休日に...お友達とお出かけするのが」

    日向「そうだったのか」

    そうか
    罪木も...七海に似てるんだ

    日向「罪木」

    日向「また一緒に出かけよう」

    罪木「日向さん...!」

    罪木「ありがとうございますっ!」ニコ

    罪木(やっぱり...日向さんは優しいですぅ)

    ーーーーーーーーーーーー
    5月3日 夕方

    日向「さて...明日は何処に行こうか」

    罪木と別れた後、自宅へ戻り明日のスケジュールを考えていた。

    日向「...調べてみよう」

    ネットを使って調べた。
  124. 126 : : 2017/04/08(土) 23:10:10
    5月4日 午前

    『ピンポーン』

    日向「はい」ガチャ

    七海「あ、日向くん。おはよう」ニコ

    日向「お、おう//」ドキッ

    初めて見た七海の私服姿に思わず心臓が高鳴った。今更だが、うちの学校は休日に外出する際は私服が認められている。

    でもこうして見るとやっぱり七海って可愛いよな...

    七海「えっと...日向くん?」

    日向「」ジー

    七海「その...そんなに見られると...恥ずかしいよ///」カァァ

    日向「ああ、悪い!」 アセアセ

    日向「あれ。小泉は一緒じゃなかったのか?」

    七海「うん...それが...」カクカクシカジカ

    日向「えっ!?風邪だって?」

    七海「うん...さっき迎えに行ったらそう言ってて」

    日向「そうか...」

    七海「あと、その...」モジモジ

    七海「今日は2人で、行ってきてって...」

    七海「...どうしよっか//」チラッ

    日向「そうだな..」

    日向「せっかく準備したんだし、出かけるか」

    日向「それで明日あたりに小泉のお見舞いに行こう」

    七海「...うん!わかった」

    ーーーーーーーーーーー

    その後、駅まで歩いて電車に乗った。

    七海「電車なんて久しぶりだね」

    日向「そうだな。寮だから普段乗らないし」

    七海「ところで日向くん。今日はどこに行くの?」

    日向「昨日学校周辺で遊んだって聞いたから、今日はA街に行こうと思ってる」

    七海「なるほど...A街って行ったこと無いから楽しみだよ」ワクワク

    七海「どんなものがあるのかな?」

    日向「巨大ショッピングモールがあるらしい」

    日向「俺も行ったことないから詳しく分からないけど、日本最大のショッピングモールだって」

    七海「へぇ〜。楽しみだね!」

    日向「ああ」

    ーーーーーーーーーーー

    電車を降りて少し歩くと、目的地に到着した。

    ワイワイ ガヤガヤ

    日向「ここが日本最大のショッピングモールか...」

    七海「とんでもない大きさだね...」

    日向「はいこれ。パンフレット」

    七海「ありがとう!」

    日向「何から見に行くか」

    七海「うーん...」ペラ

    七海「お店が多すぎて困っちゃうよ」アセアセ

    日向「じゃあとりあえず適当に歩き回ってみるか」

    七海「そうだね!」

    ーーーーーーーーーーー

    七海「あ、このヘアピン可愛い」

    七海「...どうかな?」ソウビ

    日向「よく似合ってるぞ」ニコ

    七海「ありがとう...//」

    七海「あ、日向くん。これ付けてみて」

    日向「え...」

    これって...ネコ耳!?

    日向「嫌だよ...」

    七海「...」

    七海「...ダメ?」ウワメ

    日向「っ//」

    日向「わかったよ...」

    日向「こうか?」ソウビ

    七海「ぶっ...」クスクス

    日向「おい...」

    七海「ご、ごめん...」

    七海「似合う...と思うよ?」クスクス

    ーーーーーーーーーー

    日向「そろそろ昼食をとるか」

    七海「うん。たくさん歩き回ってお腹空いたね」

    日向「何か食べたいのあるか?」

    七海「うーん...」

    七海「日向くんに任せるよ」

    日向「そうか。それじゃあ、7階にあるラーメン屋にでもするか」

    七海「うん!」

    ーーーーーーーーーーー

    その後も色々な所とまわった。

    七海「今日は楽しかった〜」

    日向「そうだな」

    日向「あ、七海」

    七海「うん?」

    日向「これ。さっきアクセサリーショップで買ってきたんだ」ハイ

    七海「ええっ...!?」

    七海「これって...」

    日向「ああ。似合うと思って」

    日向「安物で悪いんだが...」

    七海(ゆ...指輪っ!?)

    七海(日向くん...そこまで私のことを...)

    七海「//////」カァァァ

    七海(私は...どうなんだろ)

    七海(日向くんの事、どう思ってるんだろう)

    七海(好き...なのかな)

    七海「......///」ボー

    日向「おい七海!大丈夫か!?」

    七海「へ!?」

    七海「あ、うん!ごめんね」アセアセ

    日向「体調悪いのか?」

    七海「そんな事ないよ!大丈夫」エヘヘ

    日向「そ、そうか」ホッ

    七海(優しいな...)

    七海(こんなに優しい日向くんだから、私は...)

    七海(私は...)

    七海「日向くん!」ギュッ

    日向「えっ!?」








    七海(好き...と思うよ///)


    七海「前の返事...するね」



    次週へ続く!
  125. 127 : : 2017/04/15(土) 22:10:48
    こんばんは、作者です。
    大変申し訳ないのですが、実験レポートが終わらないため今週はおやすみさせて頂きます。楽しみにお待ちしていた方、本当にすみませんm(_ _)m
  126. 128 : : 2017/04/22(土) 22:41:03
    日向「ん?」

    前の返事?

    七海「私も...ね」

    七海「そ...その...///」モジモジ

    七海「私も...日向くんならっ!」キリッ

    日向「え」

    七海「けっ...左右田『よぉ!日向じゃねーか』

    日向「え?」

    左右田「こんな所で会うとはな〜」

    左右田「...って七海もいるじゃねえか!どういう事だよ!」

    日向「どういう事って...休みだし遊びに来たんだ」

    左右田「なんだと!?」

    左右田「くぅ〜...羨ましいぜコノヤロウ」

    日向「左右田はどうしたんだ?」

    左右田「機材の調達に来たんだ。ここのモールはデカいから何でもあるしな」

    日向「なるほど...」

    左右田「おう!じゃあまだ買うもんあるからそろそろ行くな」

    左右田「今度俺とも遊ぼうぜ」ニシシ

    日向「ああ!もちろん」

    左右田「2人ともじゃあな〜」タッタッタ

    日向「ふぅ、まさか左右田がいたとは思わなかったな」チラ

    七海「 (// ºΔº// ) 」ポカーン

    日向「七海!?」

    七海「!?」

    七海「そうだねっ!」アセアセ

    日向「本当に大丈夫か?」

    七海「全然大丈夫だよ!」

    日向「...」

    日向「あ、そういえばさっき何て言おうとしてたんだ?」

    七海「え!?」

    七海「え、えっと...なんでもないよ!本当に!!」

    日向「そ、そうか...」

    七海「うん...///」

    2人「...」

    日向「日も傾いてきたし、そろそろ帰るか」

    七海「そうだね」

    七海「...」

    七海「日向くん!」

    日向「うん?」

    七海「今日は...楽しかったよ」ニコ

    日向「!」ドキッ

    日向「あ、ああ!俺も楽しかったぞ」

    そうして帰宅した。

    ーーーーーーーーーーーー
    5月4日 夜

    小泉side

    小泉「はぁ...」

    こんな日に風邪なんて
    本当ついてないなぁ...

    千秋ちゃんと...日向の写真
    いっぱい撮りたかったのに。

    小泉「...」


    そういえば日向と千秋ちゃん、今日は2人きり...だったんだよね。

    つまり、デート...!?

    小泉「いいなぁ...」ハァ...

    小泉「あたしも日向と...」

    小泉「!?」

    小泉「って、あたしは何言ってるのよ!///」ブンブン

    小泉「な、なんであたしが日向なんかと...」

    小泉「日向...なんかと...」

    『ピピピピ』

    小泉「!?」ビクッ

    小泉「電話か...」

    小泉「って日向から!?」

    小泉「えっ...えっ何で!?」ワナワナ

    小泉「も、もしもし...」ピッ

    日向『あ、悪いなこんな時間に』

    小泉「ううん!大丈夫」

    日向『体調どうだ?』

    小泉「今日1日中休んだおかげで、結構よくなったよ」

    日向『そうか!それならよかった』

    小泉「心配してくれてありがとう」アハハ

    日向『無事で何よりだ』

    小泉「今日はどこに行ったの?」

    日向『ああ、A街のショッピングモールに行ってきた』

    小泉「あそこ行ったんだ!大きいし品揃えは豊富だし凄いよね〜」

    日向『さすが日本最大級だよな』ハハッ

    小泉「ね!」

    2人「...」

    小泉「えっと...それで用件は何かな?」

    日向『えっ』

    小泉「いや、電話かけたって事は何かあるのかな〜て思って」

    日向『いや特に無いけど』

    小泉「え!?」

    日向『ただ単に心配だったから電話しただけだよ』

    日向『几帳面で、いつもしっかりした小泉が風邪ひいたって聞いたから』

    日向『その...不安になってだな』

    日向『本当は明日お見舞いに行こうと思ったんだけど』

    日向『よく考えたら俺は予備学科だから、本科には行けなくて』

    小泉「...」

    日向...
    あたしの事そんなに心配してくれるなんて...

    日向『もしかして迷惑だったか?』

    小泉「そんなことないよっ!!」

    小泉「むしろ...すごく嬉しい」

    小泉「ありがと...///」

    日向『そっか!よかった』

    小泉「うん...///」

    やっぱり...日向は優しいな。
    菜摘ちゃんとの件の時もそうだった。
    日向は身を挺してあたしを守ってくれた。

    そんな日向だから...あたしにとっては特別なんだ。

    日向『じゃあ、無理させるのも悪いしそろそろ切るぞ』

    小泉「あ、待って!!」

    日向『ん?』

    小泉「その...おやすみ//」

    日向『ああ。おやすみ』

    『ピッ』

  127. 129 : : 2017/04/22(土) 22:41:35

    ーーーーーーーーーーーー
    5月5日 午後

    ???「あれ!キミは...」

    料理教室の具材を買いにスーパーへ行った所、不意にある人物から話しかけられた。

    日向「ん」

    日向「ああ。お前は確かA組の...」

    苗木「うん!こないだはお互いお疲れ様」ハハハ...

    苗木「あ、自己紹介がまだだったよね。ボクは苗木誠だよ」

    日向「俺は日向創だ。よろしくな!」

    苗木「うん!よろしく」

    苗木「そういえば、日向クンって転入生?この前見たのが初めてだったからさ」

    日向「いや。実は本科生じゃないんだ」

    日向「この前は雪染先生に頼まれて参加しただけで、普段は予備学科だよ」

    苗木「ええ!?そうだったの?」

    苗木「クラスの人と仲良さそうだったから、てっきりB組の転入生かと思ったよ」

    日向「ははは。俺もそうだったら良かったんだけどな」

    日向「俺は皆と違って才能無いから、あくまで助っ人だよ」

    苗木「いやいや!日向クンには才能あると思うよ」

    苗木「こないだの飛び込みキャッチだってカッコよかったし!」

    苗木「それに比べてボクなんて、たかが全国抽選で当選して超高校級の幸運ってよばれてるだけで、実際才能なんてないし...」

    苗木「正直クラスに居づらいよ」ニガワライ

    日向「いや、クラスの人から凄く支持されてたじゃないか」

    日向「きっと皆に信頼されてるんだと思うぞ」

    苗木「あはは...そうだったら嬉しいな」

    その後も苗木としばらくの間会話した。

    苗木「じゃあ、ボクそろそろ行くね」

    苗木「今日は会えてよかったよ!色々話せて楽しかった」

    日向「俺もだ!」

    日向「また今度話そうぜ」

    苗木「そうだね!」

    苗木「あ!そういえば、実はボクの妹も予備学科にいるんだ」

    苗木「もし会う機会あったら、ぜひ話しかけてあげてみて!」

    日向「ああ。わかった」

    苗木「それじゃ!」
  128. 130 : : 2017/04/22(土) 22:53:03
    すみません、多忙のためここまでです(><)
  129. 131 : : 2017/04/22(土) 23:30:20
    七海さん可愛かったです。
    来週も楽しみにしてます。
  130. 132 : : 2017/04/30(日) 01:11:04
    すみません!
    29日の22:30に投下予定でしたが、30日の21:30ごろに延期します!
  131. 133 : : 2017/05/01(月) 07:19:00
    5月6日 朝

    日向「今日から学校か...」

    『ピピピピ』

    日向「ん、電話だ」

    日向「はい」

    豚神『俺だ』

    日向「おお豚神。こんな朝早くにどうしたんだ?」

    豚神『今週の休みにパーティーを開くことにした。お前も来い』

    来いって
    拒否権は無しなのな...

    日向「まあ...いいけど」

    豚神『決まりだな』

    豚神『17:00から、場所は会議室を貸しきった。教員棟ならお前も入れるだろう?』

    日向「ああ。悪いな」

    豚神『問題ない。ちなみに、5月10日の放課後は空いてるか?事前に準備したくてな』

    日向「ああ。大丈夫だぞ」

    豚神『すまんな。頼んだぞ』

    ーーーーーーーーーー
    5月6日 放課後

    七海「なんか久しぶりだね〜。こうやって2人でゲームするの」

    日向「そうだな」

    確かに。
    中間試験の勉強会や連休とかで1週間あたり、この噴水広場でゲームをして無かったな。

    七海「そういえば...昨日ね、新作のゲームを買ったんだ」

    七海「...一緒にやらない?」

    日向「お、やろうぜ」

    七海「よし。じゃあ行こっか!」

    日向「え、どこに?」

    七海「え、日向くんの部屋にだけど」

    日向「新作のゲームするじゃなかったのか?」

    七海「うん。だから日向くんの部屋に行こうって」

    七海「私の部屋じゃ日向くん入れないから」

    日向「ここでやればいいんじゃないか?」

    七海「...?ここ、テレビ無いよ?」

    日向「ああ。テレビゲームってことか」

    日向「了解。じゃあ行こう」

    ーーーーーーーーーーーー

    七海「よし...じゃあ始めるよ!」ドキドキ

    テッテレー

    レトロな効果音と共に、ゲームタイトルが現れた。

    日向「新作にしては随分古そうだな」

    七海「これね、むかし大ヒットした物のリメイクなんだ〜」

    日向「なるほどな」

    七海「格ゲーだけど、日向くんは大丈夫?」

    日向「ああ。大丈夫だ」

    七海「よかった。じゃあ...やろっか!」

    レトロなタイトルとは違い、中身は
    高画質、高性能の格闘ゲームだった。

    日向「あ...また負けか」

    七海「また私の勝ちだね」ドヤッ

    凄いな...
    というか、なんなんだよあの動きは!
    とても今日初めてプレイしたとは思えないぞ...

    七海「...もう1回やろ?」ニコニコ

    日向「はいはい...」ニガワライ

    その後も負け続けた...
  132. 134 : : 2017/05/06(土) 23:52:05
    こんばんは、作者です。
    前々回から更新が遅れてることについては本当に申し訳ないです。

    実は、次に投下する話はストーリー上重要なので細心の注意を払って書いています。
    それプラス、学校の課題とハードスケジュールな訳ですが...( ̄▽ ̄;)
    しかしその分、完成度は高めようと努力しています!
    ミニゲームは勿論。ストーリーも期待していて下さい!

    次の投下についてですが、明日の22:30頃を予定してます。変更になりそうになったら、また連絡します
  133. 135 : : 2017/05/07(日) 23:17:38
    すみません!
    ボリューム多いためもうちょっとだけ延期します。
    本当に申し訳ないです...m(_ _)m
  134. 136 : : 2017/05/13(土) 23:26:41
    ーーーーーーーーーーーー
    5月10日 放課後

    『ガチャ』

    豚神「おお、きたか」

    日向「よう」

    七海「日向くん!」

    小泉「日向〜」

    日向「よう、お前らも手伝いに?」

    七海「うん。明日パーティーやるから今日の放課後準備に来て欲しいって」

    小泉「ほんと突然よね〜」

    日向(あれ...予め知らされて無かったのかな?)

    日向「...ん?」チラッ

    西園寺「!」プイッ

    西園寺「...」

    日向「え...西園寺どうしたんだ?」

    西園寺「べ、別に...//」

    罪木「西園寺さん!顔赤いですけど...だ、大丈夫ですか?」

    西園寺「っ!うっさい!!!黙れゲロ豚っ//」

    罪木「す、すみませぇ〜ん!」

    日向「?」

    ソニア「あ!日向さん。こんにちは」

    田中「貴様も明日の最後の晩餐に参加するのだな」

    日向「最後の晩餐なのかよ...」ニガワライ

    左右田「うーすっ、来てやったぞ〜」ガチャ

    九頭龍「わりぃ、遅れちまった」

    辺古山「...」

    九頭龍「お、日向もういるじゃねーか」

    日向「よう」

    左右田「なんだよ〜わざわざ予備学科棟まで迎えに行ったのによぉ」

    日向「そうなのか、ごめん...」

    九頭龍「いや、俺も菜摘に用があったからちょうどよかったぜ」

    弐大「すまぬっ!!クソが長引いてしまったわい!」ガチャ

    終里「うおおお!メシだメシだ〜」

    花村「終里さん!今日は準備だからまだ何も無いよ!」

    澪田「うっひょー!楽しみっす〜」

    豚神「ん。これで全員か」

    豚神「さ、準備を始めるぞ。まずはいくつかの班に分ける」

    豚神の班分けでは、買い出しをする班、備品をチェックする班、掃除当番の3つだった。

    豚神「ちなみに掃除当番だが...誰か1人にやってもらう」

    左右田「はぁ!?こんだけ人数がいるのに、一番大変そうな掃除当番が何で1人だけなんだよ」

    豚神「ここは教員棟だ。大勢の人間がいると、騒がしくて迷惑になる」

    豚神「それに安心しろ。この教室はもともと綺麗だから、ほとんど何もすることはないだろう」

    確かにそうだ。
    入った時感じたが、この会議室は他の教室に比べて異様なほど綺麗だ。それに椅子やテーブルとか準備されていて...まるで既に準備が終わっていたような光景だった。

    田中「それで...貴様は誰を生贄に捧げるつもりだ」

    九頭龍「くじ引きとかじゃねーのか」

    豚神「そんなもの無い」

    終里「じゃあどーやって決めんだよ!」
  135. 137 : : 2017/05/13(土) 23:31:56
    ???「クジならあるよ」

    全員「!?」

    突然だった。
    聞き覚えのない声が、俺の背後からした。

    ???「実はさ、こんなこともあろうかと用意しておいたんだよね」

    九頭龍「なっ...!?オメーいつの間に!?」

    ???「やあ九頭龍クン。そして皆」

    ???「久しぶりだね」ニコ

    ソニア「狛枝さん!お久しぶりですわ」ニコ

    田中「貴様...いつの間に瞬間移動を心得た?」

    狛枝「そんな!瞬間移動できる才能なんてボクにはないよ〜」アハハ

    狛枝「ボクの存在が埃クズのようなものだから、それで皆が気付かなかっただけだよ」ニコニコ

    日向(この人、皆の知り合いっぽいけど先生にしては若そうだし...学生か?)

    日向(でも、学生だとしたら何故制服を着ていないんだ?)

    狛枝「...」チラッ

    狛枝「キミが...日向創クンだね」

    日向「えっ。何で俺の名前を?」

    狛枝「ちょっとね」ハハ

    狛枝「ボクは狛枝凪斗。超高校級の幸運で、みんなと同じB組だよ。よろしくね」ニコ

    日向「ああ。よろしくな」

    日向(やっぱり学生だったか。
    なんか感じの良い人だな)

    日向「狛枝って本科生なんだよな。何で制服を着ていないんだ?」

    狛枝「ああ。それは僕には希望ヶ峰学園の制服を着る資格が無いからだよ」

    日向「えっ?」

    狛枝「ボクみたいな才能の無いクズな人間が、皆と同じ制服を着たら皆の名を汚しちゃうしね」アハハ

    爽やかな表情とは裏腹に、とてもネガティブな発言だった。

    九頭龍「相変わらずオメーとは話しづらいな」ハァ…

    狛枝「それより、ほら!クジやろくよ」

    豚神「...」

    豚神「そうだな。それで決めるか」

    狛枝「じゃあ、皆1本ずつ引いてね。赤い印が付いてるのがアタリだよ」

    言われた通り、皆1本ずつ引いた。
    その結果...

    狛枝「あ...ボクがアタリだ」

    日向「...さすが超高校級の幸運だな」

    豚神「よし。じゃあ掃除当番は狛枝に任せる。他の者は今から班分けする」

    班分けの結果、俺、豚神、弐大、田中が備品のチェック。それ以外が買い出しとなった。

    ーーーーーーーーーーー

    日向「...教員棟にも厨房なんてあるんだな」

    豚神「教員が残業の際、夜食を作るのに使うらしい」

    日向「なるほどな...」

    豚神「じゃあ食器や調理器具などの数量を調べるぞ」

    豚神「日向、今から器具の名称と数量を言うからメモしてくれ」

    豚神「田中と弐大は故障した物とかないか見てくれ」

    それから作業にかかった。

    えっと...
    スプーン30本
    フォーク30本
    小皿50枚
    ...
    カセットコンロもあるのか。

    豚神「なあ、日向」

    日向「ん?」

    豚神「お前にとっての希望ってなんだ?」

    日向「え?」

    ...希望?
    何に対してのだ

    豚神「いや...すまない。忘れてくれ」

    日向「?」

    そうして前日準備は終了した。
  136. 138 : : 2017/05/13(土) 23:39:52
    ーーーーーーーーーーー
    5月11日 夜

    罪木「す、すみませぇーん!遅れましたぁ」

    豚神「全く...このクラスは本当に時間にルーズなやつばかりだな」

    豚神「まあ、これでやっと全員揃ったな」

    パーティー当日。
    予定通り会議室には16人の生徒が集まった。
    テーブルには真っ白なテーブルクロスの上に花村の豪華な料理が沢山並べてある。

    日向(まるで高級ホテルのバイキングだな) ハハハ

    日向(...)

    日向(それにしても冷房効きすぎてるよな。ちょっと寒いぞ...)

    豚神「さて」

    豚神「それでは、今からB組の親睦パーティーを始め...弐大『ちょおっとまたんかーい!!』

    弐大「クs...」

    豚神「おい。何も言わずにトイレに迎え」ゴゴゴ

    弐大「...のぉ?そうか」

    弐大「それじゃあ、デカイの1発かましてくるわい!がっはっは」タッタッタ

    豚神「では、改めて...」

    豚神「これより親睦パーティーを始める」

    豚神「今日この時間、教員棟には俺らしかいない。だから盛大にはしゃいでもらって大丈夫だ」

    澪田「イヤッホォーイ!」パーン

    澪田の盛大なクラッカーでパーティーが始まった。

    澪田「っ〜!テンション上がってきたっす〜!」

    終里「うおおお!メシだメシだ〜」ガツガツ

    豚神「ふむ。やはり花村の料理は美味いな」ガツガツ

    狛枝「素晴らしいよ!流石、超高校級の料理人だね」キラキラ

    花村「出来れば超高校級のシェフって呼んでもらいたいね」フフン

    小泉「は〜い皆!こっち向いて」カシャ

    小泉「うん!いい写真が撮れた」

    ソニア「千秋さん!この前のお話の続きをしましょう!」

    七海「もちろんいいよ〜!」

    左右田「ソニアさーん!俺も混ぜて〜」

    西園寺「おいゲロブタ!そこ突っ立ってると邪魔なんだけど」

    罪木「ひぃぃっ!すみませぇ〜ん!」

    西園寺「お姉ぇ〜!一緒に食べよ〜」

    日向(みんな随分はしゃいでるな...)

    九頭龍「日向!暇なら話そうぜ」

    日向「おう」

    辺古山「私も一緒にいいか?」

    日向「もちろんだ!」

    日向「...そういえば、辺古山と九頭龍ってどういう関係なんだ?」

    九頭龍「はぁっ!?」ブフォ

    辺古山「ど、どういうと言われても...//」

    日向「いや、辺古山って九頭龍の事坊ちゃんって言ってるから...」

    九頭龍「あー。そういうことか」アセアセ

    九頭龍「それは、俺たちは幼なじみだからだな!」

    日向「幼なじみ?」

    辺古山「ああ。私は幼い頃から九頭龍組の一員として、坊ちゃんに仕えてきた」

    辺古山「坊ちゃんは心優しいお方で争いを好まないから、私が武芸を極め坊ちゃん護衛した」

    九頭龍「なんか俺が弱いみたいで恥ずいな...」

    日向「ははは。でもすごいな!2人とも一緒に希望ヶ峰学園の本科に入れるなんて」

    辺古山「私は武芸が認められ、そして坊ちゃんは極道としてのカリスマ性が認められて、なんとか入ることが出来たんだ」

    日向「へぇ〜!」

    そうして楽しい時を過ごした。





    が、それは突然起きた。

    『パッ』

    全員「!?」

    小泉「えっ何!?」

    澪田「真っ暗で何も見えないっす!!」

    終里「おい!これじゃ食えねーぞ!」

    日向「停電か!?」

    田中「ふっ。俺の出番のようだな」

    田中「唸れ!シャイニングライトアァァムッ!!!」

    シーン...

    左右田「...ちょっと待ってろ。ブレーカー見てくる」

    九頭龍「明かりもないのに大丈夫か?」

    左右田「まあ、壁をつたって行けばなんとかなるだろ」

    豚神「場所はわかるか?」

    左右田「あ〜...まあだいたい想像つくよ」

    豚神「そうか。すまんが頼んだ」

    九頭龍「わりーな」

    左右田「おーよ」

    西園寺「さっさとしてよね〜」

    左右田「わかってるよ...」

    花村「それにしても...これだけ暗いと、なんかドキドキしてきたよ」ハァハァ

    花村「ってあいたーっ!?」

    豚神「おいお前...何をしている!」

    豚神「!?やめろっ」

    『ガシャン』


    そしてそれからおよそ20分後。

    パッ

    九頭龍「お、やっと明かりがついたな」

    辺古山「坊ちゃん!お怪我は?」

    九頭龍「俺は大丈夫だ」

    日向「にしても何だったんださっきの停d...七海『キャアアアアア!!!!


    日向(七海!?)

    驚いて後ろを振り返るとそこには....







    うつ伏せに倒れる豚神の姿があった。

  137. 139 : : 2017/05/13(土) 23:49:39
    日向「豚神!!」タッタッタ

    日向(!?)

    日向(なんだこれ!?)

    うつ伏せになっている豚神の近くの床と、その近くのテーブルのクロスが、部分的に真っ赤に染まっていた。

    七海「」ガクガク

    日向「っ...!」

    日向「おい豚神!しっかりしろ!!」

    狛枝「日向クン!むやみに揺すっちゃだめだ」

    狛枝「罪木さん。豚神クンをお願い」

    罪木「は、はいっ!」

    小泉「なによ、これ...」

    花村「う、嘘だよね?ジョークだよね?」ヒヤヒヤ

    九頭龍「じゃあ何で豚神は倒れてんだよっ!!」

    花村「そんなの僕に言われても...」

    罪木「みなさん!落ち着いて下さいっ!!」

    皆が突然の事態に困惑している中、豚神の安否を調べていた罪木が大声で叫んだ。

    罪木「今調べてみましたが、豚神さんはただ眠っているだけのようです!」

    日向「そ、そうか...」ホッ

    花村「何でこんな所で寝てるの!?」

    辺古山「それも気になるが、この真っ赤に染まった床とクロスは何なんだ」

    この部屋にはテーブルが3つある。
    元々は全てのテーブルには真っ白のテーブルクロスがひかれていた。しかし今、そのうちの1つのテーブルのクロスの端っこだけが一部赤くなっていた。

    小泉「まさか...血!?」

    左右田「おい!どうしたんだ」タッタッタ

    弐大「何事じゃい!」タッタッタ

    澪田「白夜ちゃんが、突然寝ちゃったっす!」

    左右田「なんだって!?」

    日向「...!」

    豚神が倒れてる所に手紙が落ちていた。

    七海「日向くん...それは?」

    日向「手紙...みたいだ」ペラッ

    『事件が発生しました。今から1時間捜査をし、その後3階の会議室にて学級裁判を開きます。』

    日向「学級裁判?」

    九頭竜「なんだよ...これ」

    七海「3階の会議室って...ちょうどここの上だね」

    『学級裁判とは、〜〜〜』

    狛枝「...なるほど。どうやらこの手紙によると、ボク達のうちの誰かが豚神君を眠らせたってことらしいね」

    九頭龍「眠らせるって、何でそんなことすんだよ!」

    左右田「さーな...」

    左右田「まあ、とりあえず豚神起こそうぜ。その後話を聞けばいいだろ」

    狛枝「...残念だけど、それは無理かな」

    狛枝「多分、豚神クン今日はもう起きないと思うよ」

    左右田「は?普通に叩き起こせばいいじゃねーか」

    罪木「それが...さっきから試しているんですが、全く起きて貰えなくて...」

    狛枝「この手紙によると、豚神クンは強力な睡眠剤で眠らされているらしくて、物理的に起こすのは不可能なんだ」

    左右田「はぁ!?それじゃどーすんだよっ!」

    日向「薬の効果が切れるのを待つしかないか...」

    狛枝「でも、それじゃ豚神クンが学級裁判に出ることは不可能だね」

    ソニア「すみません。その学級裁判というのは何なのでしょうか?」

    狛枝「ボクも詳しくは分からないんだけど」

    狛枝「この中に今回の事件の犯人であるクロとなる人物がいるらしいんだ」

    狛枝「そのクロとなる人物を見つけるために、皆で議論しなきゃならない」

    辺古山「しかし、なぜそんなことを議論し合う必要があるんだ?」

    終里「どーせ豚神はそのうち起きんだし、誰かのイタズラだったってことでいーんじゃねえのか?」

    狛枝「...いや学級裁判はやらなきゃダメだよ。投票で正しいクロを選ばなきゃ」

    狛枝「じゃないと......」




    狛枝「西園寺さんが危険だよ」

    全員「!?」

    小泉「!」ハッ!

    小泉「日寄子ちゃん!?」キョロキョロ

    日向「小泉!西園寺はどこいったんだ!?」

    小泉「それが...いつの間にかいなく居なくなってて!!」

    終里「トイレにでも行ったんじゃねーのか?」

    左右田「いや、あの暗闇の中移動するのは俺でも難しかったぞ!」

    罪木「じゃ、じゃあ、西園寺さんはどこに...!」

    小泉「狛枝!日寄子ちゃんが危ないってどういうことよ!!」

    狛枝「いや...申し訳ないけどボクにもよく分からないよ」

    狛枝「ただ停電後彼女の姿が突然消えていたから、ひょっとして豚神クンが眠らされたのに関係があるんじゃないかなって思って」

    小泉「そ、そんな」ガクッ

    小泉「...あたしのせいだ」

    小泉「あたしが....あたしがもっと注意深く目を向けていればっ!」ジワッ

    日向「小泉...」

    狛枝「小泉さん、そんなに自分を責めないで」

    狛枝「皆。西園寺さんを見つけるために協力してくれないかな?」

    ソニア「もちろんですわ!西園寺さんは、わたくしの大事な友人ですし」

    澪田「唯吹も手伝うっす!」

    花村「僕にも協力させてっ」テルテル

    罪木「わたしにも協力させてくださいっ!」

    そして、皆が学級裁判に参加する事を決意した。

  138. 140 : : 2017/05/13(土) 23:50:09
    狛枝「じゃあ裁判が始まる5分前に3階の会議室に集まろう」

    弐大「む。それまでどうすればいいんじゃ?」

    終里「決まってんだろ」

    終里「メシの続きだ!」

    左右田「ちげーよっ!捜査だろ!」

    左右田「オメーはやる気あんのかよ...」

    九頭龍「ペコ、とりあえずできる限り西園寺を探してみっぞ」

    辺古山「了解です」

    小泉「あたしもこの辺を調べてみる!」

    小泉(待ってて...日寄子ちゃん!!)タッタッタ

    罪木「わ、私は豚神さんの傍にいますね...!」

    皆がそれぞれ行動を始めた。

    日向(西園寺...)

    日向(俺も調べないと!)
  139. 141 : : 2017/05/13(土) 23:55:49
    狛枝「日向クン」

    日向「ん?」

    狛枝「捜査なんだけど...ボクも一緒にいいかな?」

    狛枝「1人より2人の方が色々分かるかもしれないし...」

    日向「そうだな!」

    日向「俺も1人じゃ正直不安だったから助かるよ」

    七海「なら、2人より3人の方がいい...と思うよ?」ニコ

    日向「!」

    日向「よし...徹底的に調べるぞ!」


    【捜査開始】

    BGM:イコロシア



    日向「まず、今回の事件を確認してみよう」

    被害者は豚神白夜。パーティの停電途中に何者かに眠らされ、停電後うつ伏せの状態で発見される。恐らく眠らされたのは17:30~17:50分の間。さらに豚神のすぐ近くのテーブルクロスと床の一部が真っ赤に染まっていた。また、西園寺日寄子の行方が不明。

    日向(やっぱり一番気になるのは豚神の倒れてる周辺だな。まずはそこから調べてみよう)

    ーーーーーーーーーーーー

    狛枝「日向クン。これ見て」

    狛枝にそう促されテーブルの下を覗くと、テーブルの天板の裏側にガムテープが貼り付けてあった。

    日向「このガムテープ何か付いてるぞ?」

    狛枝「これって...夜光塗料じゃないかな?」

    七海「夜光塗料?」

    狛枝「うん。暗闇になるとケミカルライトみたいに光るんだ」

    七海「へー...」

    でも何でそんな物がガムテープについてしかもテーブルの天板の裏にあるんだ?

    《コトダマget! 夜光塗料付きのガムテープ》

    七海「あ、このガムテープよく見て!」

    日向「ん...あっ!何かガムテープに貼り付けられてるぞ」

    そして、そのガムテープ調べると、白い粉の入った1本の小瓶が貼り付けられていた。

    日向「なんだこの小瓶?」

    七海「粉が入ってるね」

    狛枝「テーブルの下に粉の入った瓶...」

    狛枝「一体どういう事なんだろうね」

    《 コトダマget! 小瓶》


    日向「ん?これは...ガラスの破片か」

    狛枝「そうみたいだね」

    狛枝「けど妙だね。ボクが掃除した時はそんな物落ちてなかったんだけど...」

    日向(...もしかしたら今回の事件に関係あるかもしれないな)

    《コトダマget!! ガラスの破片》

    七海「あ!見て日向くん」

    七海「このテーブルの赤くなってる所だけど...」

    七海「このシミ、停電中に付いたのにもう乾いてるよ?」

    日向「確かに」

    狛枝「うーん」

    狛枝「停電は高々20分程度だったのに、それで乾くって...」

    日向「なんか気になるな」

    《 コトダマget ! 乾いたシミ》

    日向「あっ、2人とも見てくれ」

    日向「その赤いシミ、豚神足にも付いてるぞ!」

    七海「あっ...本当だ!」

    七海「でも、シミが付いてるのって足だけだね。何でだろう...」

    《コトダマget !豚神の足に付着したシミ 》

    狛枝「日向クン。これ」

    日向「どうした?」

    狛枝「この床なんだけど...よく見るとなんか粉っぽいのが落ちてるんだよね」

    日向「本当だ...!」

    日向「狛枝!お前目がいいな」

    狛枝「そんなっ!偶然だよっ」ハハハ

    日向「これも何かに関係ありそうだな」

    《コトダマget! 粉末》
  140. 142 : : 2017/05/14(日) 00:10:21

    日向「あれっ...」

    狛枝「どうしたの日向クン?」

    日向「...なあ」

    日向「ここのテーブルおかしくないか?」

    狛枝「えっ?」

    七海「あっ...!」

    七海「カセットコンロ...のことかな?」

    日向「ああ」

    日向「豚神が倒れたこのテーブルの料理って肉料理が中心だけど」

    日向「鍋料理みたいな、コンロを使うような料理は無いんだ」

    狛枝「なるほど...それは確かに変だね」

    日向「後で花村に聞いてみよう」

    《コトダマget! カセットコンロ 》

    日向「悪いな罪木。豚神を見てもらって」

    罪木「い、いえっ!私じゃ捜査なんて難しいことできないので...」

    罪木「せめて、廊下の担架で豚神さんを保健室まで運べればいいんですけど、捜査の邪魔をしてしまうかと思いまして...」

    日向「あー、確かに動かしちゃまずいかもな」

    日向「じゃあ捜査が終わったら、皆で協力して豚神を運ぼうぜ」

    罪木「はい!わかりました」




    日向「豚神周辺に関しては大体調べ終わったな」

    狛枝「次はどうする?」

    日向「とりあえず、この会議室内を調べてみよう」


    ーーーーーーーーーー

    日向「!」

    日向「エアコンの温度が19度になってる」

    狛枝「なるほどね。この教室がちょっと寒く感じたのは、どうやらボクの気のせいって訳じゃなさそうだね」

    七海「でも、何でこんな低いんだろう」

    七海「今日ってそんなに暑くなかったと思うんだけど...」

    《コトダマget! エアコンの温度》

    小泉「日向!」タッタッタ

    日向「どうしたんだ?」

    小泉「これ。停電の前に撮った写真なんだけど」

    ━━━━━━━━━━━━━━
    花 西 狛
    罪 □ 小 □ 豚 → ドア
    左 田 ソ 七 終
    九 澪
    日 □ 辺

    ━━━━━━━━━━━━━━

    日向「!」

    小泉「役にたつかな...?」

    日向「ああ!これはかなり重要な手がかりだ」

    日向(なるほど、これを見る限り、豚神は停電前後で同じ場所にいたんだな...)

    狛枝「さすがは超高校級の写真家の小泉さんだよ」

    七海「うん。これで停電前の皆の配置がわかるね」

    日向「ありがとな!小泉」

    小泉「うん...」

    小泉「...」

    小泉「日寄子ちゃん...大丈夫かな?」ウツムク

    日向(小泉...相当落ち込んでるな)

    日向「きっと大丈夫だ。信じよう」ニコ

    狛枝「日向クンの言う通りだよ。小泉さん。希望をもって!」

    七海「大丈夫だよ真昼ちゃん。ね?」ニコ

    小泉「皆...」

    小泉「...うん。そうだよね!」

    小泉「きっと大丈夫」ニコ

    日向(...それにしても、本当に西園寺はどこに行ったんだ)

    日向(というか、この事件の犯人が...俺達の中にいるのか?)

    《 コトダマget 停電前の写真》
  141. 143 : : 2017/05/14(日) 00:18:56
    左右田「おーい日向!どうだ、何かわかったか?」タッタッタ

    日向「いや。怪しい点はいくつかあるけど、まだはっきりは...」

    左右田「まぁそんな感じだよな」

    狛枝「そういえば、左右田クンは停電中にブレーカーを見に行ったんだよね」

    狛枝「その時西園寺さんを見かけたりはしなかった?」

    左右田「いや。見てねえな」

    左右田「あ!でも妙な事があったぞ」

    狛枝「妙な事?」

    左右田「ああ。俺がブレーカーのある事務室にいた時の事なんだけど」

    左右田「廊下の方が明るくなったんだ」

    日向「明るくなった?」

    左右田「ああ。まだブレーカーあげる前だから電気がついたわけじゃねーと思うんだけどよぉ...」

    左右田「で、俺が誰かいんのかって叫んだらその明かりが消えちまって」

    狛枝「その後廊下に出て確認はしたの?」

    左右田「おう。廊下にでてまた呼びかけてみたんだが、返事は無かったぞ」

    左右田「確かに一瞬明るくなったと思うんだが...」

    日向(とりあえずこの証言も覚えておこう)

    《コトダマget! 左右田の証言 》

    左右田「あー。あともう一つおかしなことがあるんだ」

    左右田「実は事務室に入った時妙に寒くてな。それで、エアコンを調べたら16度に設定されてた。」

    七海「16度って...夏でもそんな温度にすることは無いよね」

    日向「ああ。ましてはここは教員棟だしな」

    左右田「な?変だろ」

    日向(この証言も覚えて置こう)

    《 エアコンの温度の情報を更新した!》

    ーーーーー

    日向「花村!ちょっと聞きたい事があるんだけど」

    花村「何だい日向君?...もしかして僕の性癖のことかな〜?」ヌフフ

    日向「いや、そんなの聞きたくない」ニガワライ

    七海「私も遠慮しておこうかな...」ニガワライ

    日向「カセットコンロの事なんだけど...」

    花村「カセットコンロ?」

    日向「ああ。赤いシミがついてるテーブルに置いてあったんだ。あれって花村が置いたのか?」

    花村「ううん。僕じゃないよ」

    花村「というか、そもそもコンロなんて置く意味がないよ。そんなの使う料理今日は無かったし」

    狛枝「そうなると、尚更カセットコンロがあんな所にある理由がわからないね...」

    日向「ああ...」

    《 カセットコンロの情報を更新した!》

    日向(そういえば、小泉の写真だと花村って西園寺の1番近くにいたよな。聞いてみよう)

    日向「花村、もう一つ聞きたいんだけど」

    日向「花村って西園寺の近くにいたよな?だったら停電中に何か妙な事とかなかったか?」

    花村「あ〜。そういえば、停電中に誰かが僕に体当たりしてきたよ」

    七海「体当たり?」

    花村「うん。まあ僕としてはああいう刺激的なアタックも大歓迎だけどね!」テルテル

    日向(この証言も覚えておこう)

    《 コトダマget! 花村の証言 》

    花村「うーん。にしてもあのテーブルの赤いシミ...どこかで見たことある気がするんだけど...」

    狛枝「それって本当?」

    花村「ん〜...ってあれ?」ジー

    花村「狛枝君、ズボンの所汚れてない??」

    狛枝「え」

    日向「なあ、それって...あのテーブルや床の赤いシミと同じ汚れじゃないか?」

    狛枝「あー。実はね、さっき豚神君を起こそうと駆け寄った時、床に膝をついてて」

    狛枝「で、その場所がちょうど赤いシミの上だったんだよ」

    日向「え、でも床のシミって面積がかなり小さかったよな?」

    狛枝「本当、ボクは運がいいね」アハハ

    七海「うーん。それって運がいいのかな?」ニガワライ

    日向「はは...」ニガワライ

    日向(あっ!そういえば停電中いなかった弐大にも話を聴いておかないと)

    ーーーーーーー

    日向「弐大。ちょっといいか?」

    弐大「おお!もちろんじゃ。どうかしたのか?」

    日向「弐大は停電の最中もずっとトイレにいたのか?」

    弐大「そーじゃのぉ!」

    弐大「なんたって今年初のビックウェーブだったからのお!」ガハハ

    日向「そ、そうか」ニガワライ

    日向「じゃあトイレにいる間何か妙な事とかなかったか?」

    弐大「うむ...妙なことか...」

    弐大「特には無かったかのぉ」

    日向「...そうか」

    弐大「うーむ...手がかりになるかわからんが、ワシがトイレに入ってる時、誰か女子トイレに入ったと思うぞ」

    弐大「ドアの開く音が聞こえたからのぉ」

    狛枝「さすが弐大君!それは貴重な情報だよ!」キラキラ

    日向「そうだな!ありがとな弐大」

    弐大「おうっ!役に立ててよかったわい」ニカッ

    《 コトダマget! 弐大の証言》
  142. 144 : : 2017/05/14(日) 00:24:56
    狛枝「日向クン、澪田さんに話に行こうよ」

    日向「澪田に?」

    狛枝「うん。彼女は超高校級の軽音部だから、暗闇での皆の発言とか覚えてるかもしれない」

    日向「なるほど!よしっ、行ってみよう」

    ーーーーーーー

    日向「澪田、ちょっといいか」

    澪田「はじめちゃ〜ん♪どうしたっすか?」

    日向「大事な話があるんだ」キリッ

    澪田「え...」

    澪田「エーと...そ、それってぇ...唯吹への愛の告白だったり?///」

    澪田「 (*/ω\*) 」キャー!!

    日向「は、はぁ!?何言ってんだよっ/」アセアセ

    澪田「ですよね〜」

    日向「ああ...って痛っ!」

    日向「え、七海?どうした」クルッ

    七海「うん?別に何でもないけど...」

    七海「 (。・ н ・。) 」

    日向「そ、そうか...」

    狛枝「澪田さんはあの暗闇での皆の発言て覚えてたりする?」

    澪田「もちのろんっす!それだけが今回の取り柄なんで!」

    日向「よかった!ちょっと聞かせてもらっていいか?」

    そして、澪田にあの時の再現をしてもらった...

    狛枝「!」

    狛枝「日向クン...この時の豚神クンの発言って...!」

    日向「ああ。間違いない...!」

    日向「豚神は誰かに襲われたんだ!」

    七海「んー。確かにそれも気になるんだけど...」

    七海「あの時、ガシャンって大きな音したよね。あれって何だろ」

    日向「確かに...」

    日向(澪田のこの証言は重要な鍵になりそうだな)

    《コトダマget! 澪田の証言》

    花村「日向くーん!」タッタッタ

    日向「花村!どうした?」

    花村「思い出したんだよ!あの赤いシミってきっと僕の作った特性ジュースのシミだよ」

    花村「あ、特製じゃなくて特性なのがポイントだよ」テルテル

    日向「どういう事だ?」

    花村「あのジュースはね、僕が研究に研究を重ねて作ったトマトジュースなんだけど」

    花村「空気に敏感で、気化しやすいからビンに入れて保存してたんだよ」

    花村「つまり、ビンを開けたらすぐ飲まないと、固まっちゃうんだ」

    七海「ということは...布とかにこぼしたらすぐ拭き取らないと、シミになっちゃうってことだね」

    花村「うん。そういうことだね」

    日向「そうだったのか...サンキュー花村!」

    《 コトダマget! 花村特性ジュース》

    狛枝「...」

    狛枝「日向くん、一応廊下とかも調べておかない?」

    日向「えっ...廊下?」

    狛枝「うん。会議室の中はもう調べ終わったし、外をちょっと見とこうかなって」

    日向「そうだな。行ってみよう!」
  143. 145 : : 2017/05/14(日) 00:27:17
    ーーーーーーーーーーー

    日向「あれ、この台車って...」

    狛枝「ああ。それはボクが用意したんだよ」

    狛枝「ボクは掃除当番だったんだけど、会議室の中は綺麗だったからほとんどやること無くて...」

    狛枝「代わりに内装や外装をやってたんだ」

    七海「じゃあ、この台車の上に乗っかってる大きなダンボールって...」

    狛枝「うん。そこに養生テープとかマジックペンとかの道具を入れて置いたんだよ」

    七海「...それにしては大きくない?」

    狛枝「パーティーが終わった後、後片付けする時に一緒に何か運ぶんじゃないかと思ってね」

    狛枝「ちなみに、この台車って凄いんだよ」

    狛枝「普通の台車はガタガタしてうるさいし、上に乗ってる荷物が落ちちゃったりするんだけど」

    狛枝「この台車はボクの特注で、そういうのが全く無いんだ」

    狛枝「それにこの台車、レバーを右に倒してから、ネジを回して適度な力を入れながら変形すると...」

    狛枝「ほら。人でも運べるようになるんだ」

    日向「へぇ〜!すごいな!」

    狛枝「この変形には工夫がいるんだ」

    狛枝「もっとも、人前で使ったことないから皆この機能は知らないだろうけどね」

    日向「なるほどな」

    日向「でもマイ台車なんて初めて聞いたな」

    狛枝「台車はね...似てるんだよ。ボクに」

    日向「えっ?」

    狛枝「必要な時だけ使われ、それ以外では場所をとる粗大ゴミ」

    狛枝「そう。....所詮はただの踏み台に過ぎないに過ぎないんだよ」

    日向「...」ニガワライ

    狛枝「そうそう、盗難防止のために持ち主以外が使おうとすると警報ブザーが鳴るんだよ」

    日向「おお、それなら安心だな」

    狛枝「...本来ならね」

    狛枝「日向クン。試しに台車を押してみてくれる?」

    日向「え、いいけど...」

    ギギギ

    日向「あれ?何も鳴らないぞ?」

    狛枝「七海さんもやってみて」

    ギギギ

    七海「...?ブザー鳴らないね」

    狛枝「じゃあ今度はボクが押すよ」

    ブブー!ブブー!

    日向「わっ!?うるさっ!」

    日向「って...何で狛枝が使うとなるんだよ!」

    狛枝「何故か普通と逆の事が起きるんだよ」

    狛枝「ボクは本当についてるみたいなんだ」ニガワライ

    七海「物凄く意味の無い警報ブザーだね...」


    《 コトダマget! 狛枝の台車》

  144. 146 : : 2017/05/14(日) 00:30:39
    狛枝「あ、皆。そろそろ約束の時間になるよ」

    狛枝「ボク達も3階の会議室へ向かおうか」

    ーーーーーーーーーー

    そして、俺達は3階へ向かった。
    会議室に入ってみると...


    日向「なんだ...これ」

    机が円を描くように並べられていた。

    九頭龍「おう、来たか」

    狛枝「九頭龍クン、これはいったい...」

    九頭龍「俺とペコは一番最初にここに着いたが、その時には既にこうなってた」

    九頭龍「ったく、よくやるぜ...」

    辺古山「この机だが、豚神と西園寺を除いた14こある」

    辺古山「おそらく1人1人が机の前に立つためにだろう」

    日向「じゃあ犯人は捜査の時間中にこれをやったっていうのか!?」

    辺古山「いや、恐らく停電の時かそれより前だろう」

    辺古山「私と坊ちゃんは捜査開始後すぐこの教室に来たが、そのときにはもう...」

    日向「そうか...」

    左右田「わり!遅れた」タッタッタ

    左右田「って、WOW!」

    暫くして全員がそろったその時だった。

    ???『はーい。皆揃ったね〜』

    全員「!?」

    スピーカーから教室内に聞き覚えのない声が響きわたった。

    辺古山「誰だっ!?」

    ???『まぁまぁ。そんなに怖い顔して怒らないでよ〜』

    終里「聞いたことねー声だな」

    澪田「ん〜。おそらく変声機を使ってるっと思うっす」

    狛枝「さすがは超高校級の軽音部さんだね!聞くだけでそんな事がわかるなんて」

    澪田「(。ò ∀ ó。) 」ドヤ~

    小泉「...日寄子ちゃんを拐ったのはアンタなの?」

    九頭龍「てめぇ...覚悟は出来てんだろうな!」オラア

    ???『いやいや。僕じゃないよ!』

    ???『手紙にも書いたけど、西園寺さんを誘拐したのは君たちのうちの誰かだよ〜』

    ???『ていうか、それを見つけるために君らは集まったんだよ?』

    ソニア「じゃあ、あなたはいったい誰なんですかっ!」

    ???『え、僕?』

    ???『僕はただの裁判長。誰かなんて気にすることないよ〜』

    九頭龍「ふざけんなっ!隠れてないで、さっさと姿をみせやがれっ!」

    ???『いやで〜す』

    ???『それよりさ〜。早く学級裁判始めようよー』

    小泉「...返して」

    小泉「日寄子ちゃんを返してよっ!!!」

    ???『だーかーらー。僕じゃないって』

    ???『感情的になって勝手に罪を押し付けないでよ』

    ???『まあ...意外にそういうヤツがクロなのかもね』

    日向「おい...それどういうつもりだよ!」

    七海「...答えによっては許さないよ」

    ???『おっと、これ以上僕が口出しするのはルール違反だね』

    ???『まあ、西園寺さんを助けたきゃ、学級裁判で正しいクロをを見つけることだね』

    罪木「ま、待ってくださいっ!もし見つけられなかったらどうなるんですか!?」

    ???『残念だけど、超高校級の才能を持った人間が1人いなくなっちゃうね...さみしいよ』

    小泉「....っ!?ふざけるのもいい加減にしてっ!!」

    ???『いーや?僕は至って真面目だよ』

    ???『こんなワクワクするゲーム...初めてだよ!』

    辺古山「人間のクズだな...」

    ???『はーい!クズでーす』

    狛枝「...許さない」

    狛枝「皆を...希望を踏みにじるような人間を、ボクは絶対に許さない!!」カッ

    日向「狛枝...」

    日向「皆。話し合おう」

    日向「絶対に...西園寺を取り返すぞ!」

    西園寺...
    一体どこに行ってしまったんだ。
    そして、豚神は何で眠らされたんだ。
    この裁判で...全てを明らかにしてみせる!!
  145. 147 : : 2017/05/14(日) 00:36:04
    作者「こんにちは、作者です。 学級裁判についての説明を簡単にします。学級裁判では皆さんで協力してもらい、正しいクロを発見して貰います。各case毎で気になる発言を発見したら、お手持のコトダマで論破(もしくは賛成)して下さい。論破キーワードは〖 〗、賛成キーワードは☾☽で示します。反論ショーダウンの時と同様、正解が出るまで先に進めません。なお学級裁判時の更新は、不定期になりますのでご了承ください。また、学級裁判にはスコアがあり、発言力0になってのリプレイ数により、成績が決まります。その成績によって、後の報酬が変化します。成績の評価は以下の通りです」


    成績について
    C・・・リプレイ数3回。
    B・・・リプレイ数2回。
    A・・・リプレイ数1回。
    S・・・リプレイ数0回かつノーミス。

    報酬内容
    C・・・中量のご褒美イベント
    B・・・割と多い量のご褒美イベント
    A・・・ご褒美イベントの登場人物、内容を自由に設定できる(ただし過激なものはNG。人物については今まで出てきたキャラの中で。量は中量です)
    S・・・今後、指定キャラとのイベントを増大させる事が可能
    クリア報酬(成績関係なく)・・・???とのイベント増加


    追記:矛盾が無いよう警戒してますが、もしあった場合。出来れば暖かい目で教えてください( ̄▽ ̄;)
  146. 148 : : 2017/05/14(日) 00:37:37




    【学級裁判 弁論準備】

    何者かによって眠らされた豚神。そして消えた西園寺。暗闇で起きた事件の真相とは...


    ・予備学科の生徒手帳をみる
    ・スキルセット◀
    ・準備を終える







    ーーーーーーーーーーーーー

    skill point 8/12

    注目の発言力 ◀

    剛腕 sp2 ✓

    模擬刀の先制攻撃 sp99

    右脳解放 sp10

    ???



    ーーーーーーーーーーーー







    【学級裁判 弁論準備】

    何者かによって眠らされた豚神。そして消えた西園寺。暗闇で起きた事件の真相とは...

    ・予備学科の生徒手帳をみる
    ・スキルセット
    ・準備を終える◀
  147. 149 : : 2017/05/14(日) 00:42:03


    学 級 裁 判 開廷!!



    ーーーーーーーーーーーー


    ???『さー!張り切っていきましょー!』

    左右田「クロを見つけるったって、どうすりゃいいんだよ...」

    終里「おい西園寺をさらった奴!出てこい」

    九頭龍「そんなんで出てきたら議論する意味ねーだろ...」ニガワライ

    狛枝「とりあえずさ、まずは豚神クンの件について話さない?」

    狛枝「ほら、彼が今回事件に関わっている可能性は高いし」

    日向「俺もそれに賛成だ。豚神についてはいくつか気になる事があるしな」

    七海「私も...それでいいと思うよ」

    狛枝「うん。じゃあそうしよう」

















    【Case1】

    BGM:議論-break-



    発言力♥♥♥♥♥♥

    コトダマ
    ①赤いシミ......テーブルクロスに付着していたシミ、既に乾いていた。
    ②ガラスの破片......豚神の倒れていた付近に落ちていた。
    ③停電前の写真......停電直前の全員の位置情報。






    狛枝「どうして豚神クンは...」

    狛枝「あんな場所で眠らされていたのかな?」

    左右田「ただ単に〖 豚神の寝不足〗でぶっ倒れたんじゃねーか?」

    九頭龍「いや、それじゃ眠らされてねーだろ」

    九頭龍「もしかして、豚神の眠らされるのが、☾あの場所じゃなきゃいけない理由がある☽ んじゃないのか?」

    田中「そもそもヤツは、本当にあの場所で眠らされたのか」

    田中「眠らされた後、〖 誰かに運ばれた〗って考えもあるだろう」

    ソニア「さすが田中さん!素敵ですわ」キラキラ

    田中「ぉふぁっ...//」テレ
  148. 150 : : 2017/05/14(日) 00:51:30
    [誰かに運ばれた]に赤いシミ、かな?
  149. 151 : : 2017/05/14(日) 01:26:26
    >>150

    日向「しまった!」

    発言力→♥♥♥♥♥

    七海「落ち着いて日向くん。あの人のあの証言は、あの証拠と矛盾してるよ」

    日向(そうだ...俺はあの時気づいたはずだ。停電前後で...)
  150. 152 : : 2017/05/14(日) 13:06:04
    [誰かに運ばれた]に停電前の写真。
  151. 153 : : 2017/05/14(日) 19:50:59
    日向「それは違うぞっ!」break



    日向「いや...豚神が運ばれたってことは無いと思う」

    田中「ほぉ...何故そう言いきれる?」

    日向「小泉の撮った写真に、停電直前に撮ったやつがあったんだけど、それを見ると豚神はあのテーブルから全く動いていないんだ」

    日向「だから豚神はあの場所で眠らされたんだとおm...田中『インフィニティアンミリテッドフレイム!!』ハンロン
  152. 154 : : 2017/05/14(日) 19:53:33
    ーーーーーーーーーーーー

    田中「甘い...甘いぞ」

    田中「そんな憶測では、俺の中に潜む邪神の魂を納得させることはできないっ!!」

    【反論ショーダウン】

    発言力♥♥♥♥♥

    所持コトノハ

    ①澪田の証言......暗闇中での皆のやりとり
    ②ガラスの破片......豚神の倒れていた付近に落ちていた。

    〈ROUND 1〉


    田中「確かに、お前の言う通り豚神の眠らされた場所はあそこに違いない」


    田中「だが、眠らされた時の時間はどうだ?」


    田中「例えば、予め〖 時間で効くような催眠薬〗を豚神が飲んでいたりしたらどうする?」


    田中「停電中に誰かが直接接触しなくても奴を眠らせるのは可能であろう」


    日向「それは...」


    田中「それに、〖 停電中に誰かが豚神に接触した証拠も無い〗」


    田中「だから、豚神が眠らされた議論など、もはや不毛にすぎんのだ!」フハハハハ
  153. 155 : : 2017/05/14(日) 23:55:01
    [停電中に誰かが豚神に接触した証拠も無い]に澪田の証言。間違ってたらゴメンなさい。
  154. 156 : : 2017/05/15(月) 18:41:13
    日向「その言葉...切らせてもらうっ!」break




    日向「いや...誰かが豚神に接触した証拠ならあるぞ!」

    田中「なんだと?」

    日向「澪田、停電中の出来事なんだけど、また再現してくれないか?」

    澪田「りょーかいしましたっす!」

    サイゲンチュウ...

    日向「最後のところでの豚神発言なんだけど、どう考えても普通じゃないと思うんだ」

    七海「うん...私もそう思うよ」

    七海「まるで誰かに襲われているような感じだよね」

    田中「っ!」

    田中「...憶測だったのはどうやら俺のようだったみたいだな。すまない」

    日向「いやいや!おかげで真相へ1歩近づけたよ。ありがとな」

    田中「...お、おお/」

    狛枝「今の証言によると、豚神クンは停電中、何者かによってあの場所で眠らされたってことになるね」

    花村「うーん。でも、その方法と理由が分からないよね」

    狛枝「そうだね...それじゃあ次は豚神クンが眠らされた方法について考えてみようか」
  155. 157 : : 2017/05/15(月) 18:43:16
    【Case2】

    BGM:議論-break-

    発言力 ♥♥♥♥♥


    コトダマ
    ①澪田の証言......暗闇中での皆のやり取り
    ②花村特性ジュース......花村特製の特性ジュース。気化しやすく赤いシミの原因と考えられる。
    ③粉末......豚神の近くの床に落ちてた白い粉。正体不明。



    罪木「眠らせるというと...睡眠薬でしょうか?」


    弐大「仮に睡眠薬だとすると...どうやって飲ませるんじゃ?」


    終里「そんなの、〖食い物に混ぜた〗んだろ?」


    辺古山「食べ物に混ぜなくても


    辺古山「何らかの方法で☾直接飲ませれば☽どうだ?」


    花村「直接ってどうやってかな?」


    花村「まさか☾口移し☽...!?」


    ソニア「えっ!?口移し...ですか//」


    澪田「って事は、白夜ちゃんと誰かがあの暗闇の中で...//」キャーー


    左右田「んな訳ねーだろっ!」
  156. 158 : : 2017/05/17(水) 18:06:54
    [直接飲ませれば]に花村特製ジュース。
  157. 159 : : 2017/05/17(水) 21:51:17
    >>158

    発言力 stay

    狛枝「あのジュースならボクも飲んだよ。だけど特に異常は無かったかな」

    日向「そうか...」

    日向(睡眠薬を入れるとしたら飲み物かと思ったけど、狛枝も飲んでるなら違うか)

    日向(と、すると...睡眠薬って飲み物じゃないのか?)
  158. 160 : : 2017/05/22(月) 20:41:59
    [直接飲ませれば]に白い粉か?
  159. 161 : : 2017/05/25(木) 09:08:10

    日向「それに賛成だ!」同意



    日向「そうか!犯人はきっと、直接豚神に薬を飲ませたんだ」

    左右田「いや、どうやって飲ませんだ?」

    日向「実は、豚神が倒れてる近くに白い粉が落ちていたんだ」

    日向「あの時は、なんでそんな物が落ちてるのか分からなかったけど」

    日向「もしその粉が、睡眠薬だとしたら...」

    日向「ハンカチとかの上にその粉を乗せて、豚神の口元に持っていけば飲ませる事ができるんじゃないか?」

    狛枝「なるほど...あの粉にはそんな目的があったんだね」

    ソニア「そうでしたか...口移しでは無かったのですね」ショボーン

    左右田「ソニアさん!?なんでガッカリしてんですかっ!」

    弐大「でも、犯人も運が良かったのぉ」

    弐大「タイミングよく停電が起きたおかげで、犯行を実施できたんじゃからな」

    七海「ううん。あの停電は偶然じゃない...と思うよ?」

    田中「何故わかる?」

    日向「七海が言ってるのって...エアコンの温度の事だよな?」

    七海「うん。」

    七海「2階の会議室のエアコンなんだけど、温度が19度に設定されていんだ」

    七海「あと...左右田くんの話によると、事務室も16度設定になっていたって」

    左右田「ああ。その通りだ」

    七海「16度って...夏でもそんな温度にしないよね」

    七海「しかも、誰もいない会議室でそんな温度にするなんて変だよ」

    辺古山「でも、いくらそんなに低い温度でエアコンを入れていても、会議室と事務室だけじゃ停電までにはならないんじゃないか?」

    狛枝「多分だけど、学校中の部屋で付けられていたんじゃないかな?」

    狛枝「2階の会議室以外はブレーカーが落ちないギリギリの温度に設定しておいて」

    狛枝「パーティーが始まったら、誰かが2階の会議室のエアコンの温度をちょっと下げてしまえば、停電が起きる...」

    澪田「ま、まじっすか...!?」ピャ--ッ!

    罪木「で、でも...そこまでして何故豚神さんは眠らされなきゃいけなかったのでしょうか?」

    小泉「停電が計画されていたものってことは、豚神が眠らされるのも計画されていたってことよね?」

    終里「つまり...犯人は豚神を眠らすために停電を起こしたんだな!」

    左右田「いや、だからその理由が何故かを考えてるんだよ...」

    日向(あの停電は本当に豚神を眠らすためのものだったのか?...ちょっと考えてみよう)



    【ロジカルダイブ】


    発言力♥♥♥♥♥


    ①豚神が眠らされたのは?
    A...停電中
    B...停電前
    C...昨日

    ②今回の事件の問題点は?
    A......日向の身長と胸囲
    B......豚神の睡眠と西園寺の失踪
    C......停電中の左右田の行動

    ③停電が計画された理由は?
    A...豚神を眠らすため
    B...西園寺の誘拐のため
    C...音による情報を遮るため

    ④豚神が眠らされた理由は?
    A...豚神が食べることに集中していたから
    B...実は特に理由はなく、無差別に狙われたから。
    C...犯行を見られたから


    (A→B→C→Dみたいなかんじで答えて下さい)
  160. 162 : : 2017/05/25(木) 11:24:59
    A→B→B→C
    かな?
  161. 163 : : 2017/05/25(木) 18:41:20
    日向「そうか分かったぞ!」解


    日向「停電が計画されたのは豚神を眠らすためじゃなくて」


    日向「西園寺を誘拐するためだったんだ!」


    九頭龍「ん?て事は、豚神が眠らされたのって...」


    日向「それは豚神に犯行を見られたからだ」


    小泉「なるほど!確かにあの暗闇での豚神の発言からして、そう考えると、つじつまが合うね!」


    狛枝「という事は、犯人は西園寺さんを何らかの方法で誘拐しようとした時、それを豚神クンに発見され、口封じのために眠らせたってことだね」


    日向「...おそらくそうだな」


    狛枝「とりあえず、豚神クンについてや停電の仕掛けについては分かったけど」


    狛枝「問題はそれを誰がやったかだよね?」


    狛枝「会議室のエアコンの温度を隠れて設定するのは誰にでもできるし、ほかの教室のエアコンの温度設定だってパーティーが始まる前に準備しておけばいいだけ......」


    狛枝「困ったね〜。ボクらの誰にでも可能みたいだよ?」


    九頭龍「お、おい...ちょっと待てよ」


    九頭龍「じゃあ今までの議論の意味は無かったってことか!?」


    弐大「なんじゃとぉ!!ここまでさんざん話会ってきたのにか!?」


    終里「どーした?何か問題でもあんのか?」


    左右田「大アリだ!!」


    左右田「それじゃ容疑者が絞れねーじゃねえかっ!」

    狛枝「残念だけど事実だよ」


    狛枝「今までさんざん話し合ってきたにも関わらず、犯人に繋がりそうな手がかりは何一つ見つかっていない...」


    小泉「そんな...日寄子ちゃん...」


    九頭龍「くそっ...誰なんだよ犯人は!」


    狛枝「ねぇ...皆」


    狛枝「本当にボク達の中に犯人なんているのかな?」


    日向「えっ...」


    狛枝「ボクはね...もうイヤなんだよ!」


    狛枝「だって、こんな仲間内で糾弾しまうなんて正気な沙汰とは思えないって!」


    全員「...」


    罪木「わ、私もそう思います...」


    小泉「蜜柑ちゃん!」


    罪木「西園寺さんは心配ですが、皆で苦しみながら話し合うのは、もう...」 ウゥ...


    ソニア「わたくしも正直言うと、この中に犯人はいないと思っています」


    ソニア「だって...だって学校生活を共に歩んだ仲間ですよ!」


    ソニア「そんな仲間を...わたくしは疑いたくありませんっ!」


    花村「うーん。僕もソニアさんに同感かな」


    小泉「そ、そんな!皆がそんな事言ったら...あたしまでっ」


    狛枝「後は警察に通報して任せようよ」


    狛枝「そうすれば、西園寺さんもきっと無事に保護されるよ!」


    弐大「確かに...ワシらよりもプロに任せるべきじゃな」


    左右田「てか、最初からそうすればよかったな」


    ???『おいおい。そんな事したら西園寺さんがどうなるか分かってるのかい?』


    九頭龍「へっ...オメーにそんな事ができるのかよ!」


    ???『どういうことかな?』


    九頭龍「だってオメーは、ただの傍観者なんだろ?」


    九頭龍「裁判が始まる前に、パーティーに参加してる俺達の中に犯人がいるって言ったのはオメーなんだしよ!」


    ???『...』


    九頭龍「それとも、オメーが犯人なのか?どうなんだよ!」ァァン?


    ???『もちろん犯人は君たちの中にいる』


    ???『ただ、僕は裁判長だから。ルール違反は無視出来ないよ〜』


    ???『通報したら、めでたく彼女を死刑にしまーす。それでもいいのかい?』


    狛枝「皆、耳を傾ける必要なんてないよ。どうせ嘘だろうし」


    九頭龍「ああ。舐めた真似しやがってよお...」


    小泉「ま...待ってよ!そんな簡単に決めちゃっ!」


    狛枝「大丈夫だよ小泉さん!どうせこんなの、才能のないクズの人間がするようなただのイタズラ...」


    狛枝「希望の象徴である皆の敵じゃないって!」ハハハ


    狛枝「...それにこんな程度の低い遊びじゃ、皆の希望の踏み台にすらなれないよ」


    狛枝「だから超高校級の才能をもつ皆が、わざわざこんなクズの遊びに付き合う必要無いんだって!」


    狛枝「もう、やめよ〜よ!」


    狛枝「犯人なんて、見つけなくたっていーじゃん!」ニコニコ


    狛枝「確かにいくつかの謎は解明したけど、残念ながらどれも直接犯人に繋がる有力な手がかりじゃない...」


    狛枝「でも、それも当然かもね!だってボクらの中に犯人なんているわけないもん!」


    花村「で、でも...もし本当に犯人が僕たちの中にいたりしたら!」


    狛枝「そんな事どーだっていいって!もう諦めよーよ〜!」ニコニコ


    狛枝「どうせ犯人に繋がる手がかりなんて...一つもないんだし」

  162. 164 : : 2017/05/25(木) 18:46:54
    七海「それは違うっ!!」


    七海「...と思うよ」


    狛枝「...............」






    狛枝「...何か言った?」






    七海「犯人かはわからないけど、怪しい人なら...いるよ」


    七海「多分...日向くんもそう思ってるよね?」


    日向「!?」


    日向「いや...俺は...」


    七海「日向くん。目を背けちゃダメだよ」


    七海「私だって辛いけど、この事件を解決しなきゃ西園寺さんを助けることは出来ない...と思うよ」


    日向「...」


    小泉「お願い日向...助けてっ!」


    日向(...ああ)


    日向(本当は分かってた。あの時からずっと...)


    日向(でも...信じられない。いや信じたくない)


    日向(どうか間違っててくれ。俺の推理...)








    【怪しいヤツを指名しろ】


    発言力♥♥♥♥♥
  163. 165 : : 2017/06/02(金) 17:02:07
    位置を見ると狛枝かな?
  164. 166 : : 2017/06/04(日) 06:39:21
    日向「お前しか...いない!」


    日向「狛枝...お前なんじゃないのか?」


    全員「!?」


    狛枝「え...」


    狛枝「ボク?」


    七海「私も...そう思うよ」


    狛枝「ちょ、ちょっと待ってよ!どうして!?」


    日向「まず、豚神を眠らさせた件だけど」


    日向「あの写真を見る限り、暗闇の中それが出来そうなのは、お前か終里のどちらかしかいない」


    日向「もちろん、これだけじゃお前が犯人だと断定できない」


    日向「でも...お前が犯人の可能性が高い決定的な証拠がある」


    狛枝「......」


    狛枝「へぇ...だったら試しに言ってもらえる?その証拠って何かな?

    日向(そうだ...狛枝は、あの時確かに...!)






    【Case3】


    BGM:議論heat up


    発言力♥♥♥♥♥


    コトダマ
    ①狛枝の台車......狛枝のmy台車。超高性能でナンバーロック付き。
    ②弐大の証言......弐大がトイレにいる時、隣の女子トイレに誰か人が入ったという。
    ③花村特性ジュース......花村特製の特性トマトジュース。気化しやすく固まる。


    狛枝「決定的な証拠って何かな」


    狛枝「☾ボクの行動☽?」


    狛枝「それとも ☾ボクの発言☽?」


    狛枝「それとも...何かの☾道具☽?」


    狛枝「さぁ教えてよ。日向クン...」

  165. 167 : : 2017/06/04(日) 12:49:08
    発言に花村特性ジュース
  166. 168 : : 2017/06/05(月) 20:47:53
    日向「それに賛成だ!」同意


    日向「狛枝。お前はあの時こう言っていた」


    ~~〜


    日向『なあ、それって...あのテーブルや床の赤いシミと同じ汚れじゃないか?』


    狛枝『あー。実はね、さっき豚神君を起こそうと駆け寄った時、床に膝をついてて』


    狛枝『で、その場所がちょうど赤いシミの上だったんだよ』


    日向『え、でも床のシミって面積がかなり小さかったよな?』


    狛枝『本当、ボクは運がいいね』アハハ


    七海『うーん。それって運がいいのかな?』ニガワライ


    日向『はは...』ニガワライ


    〜〜〜


    罪木「その赤いシミって、確かテーブルクロスや豚神さんの足にも付いていましたよね?」


    澪田「それ、めちゃ重要そうっす!」キラーン


    狛枝「い、いや!確かにボクの足にもそのシミは付いているけど」


    狛枝「それは停電後に豚神クンを発見した時に付いたもので」アセアセ


    狛枝「そんなの、ただの偶然なんだよ〜!」アセアセ


    日向「いや...それはおかしいんだ!」


    日向「あの赤いシミは、花村の特性ジュースによるものだ」


    日向「そうだよな。花村?」


    花村「うん!間違いないよ」


    終里「そのジュースが何なんだ?」


    日向「花村の特性ジュースは空気に触れると気化しやすく、すぐ固まってしまうんだ」


    花村「だいたい10分くらい放置したら完全に固まっちゃうと思うよ」


    七海「停電後、豚神君を調べようと近づいた時には、既にシミは固まっていたの」


    七海「だから...膝を付いたからシミがつくって事は無い...と思うよ」


    狛枝「っ!?」


    日向「恐らくテーブルの下の床に落ちていたガラスの破片は、ジュースの瓶のものじゃないか」


    澪田「あ!じゃあ、あの時のガシャーンていう大きな音って...



    日向「ああ、ジュース瓶を落として割った音だ」


    狛枝「っ...!」


    七海「それに狛枝くんは確か掃除当番だったよね」


    七海「それなら、あの証拠も怪しい...と思うよ」


    日向「夜光塗料のついたガムテープの事だよな?」


    九頭龍「え、なんだそれ?」


    日向「豚神の倒れてる近くのテーブルの裏に、夜光塗料付きのガムテープが貼ってあったんだ」


    七海「そして、あのガムテープには謎の粉の入った小瓶が貼り付けられていたの」


    ソニア「そ、それって!」


    日向「ああ。おそらく睡眠薬だと思う」


    七海「掃除当番だった狛枝くんなら、テーブル裏にセットしておいて、停電中も近くにいたから夜光塗料を目印にしてそれを自由に使えた...と思うよ」


    辺古山「それじゃあ、狛枝はそれを仕掛けるためにわざと掃除当番になったのか」


    小泉「そうだよ!あの時のクジにも何か細工を仕掛けたんでしょう!」


    澪田「凪斗ちゃん、チョー怪しいっす!」


    日向「狛枝...何か間違っている所はあるか?」


    狛枝「んっ...!」


    ソニア「ちょっと待ってください!豚神さんを眠らさせたのが狛枝さんだとしたら」


    ソニア「西園寺さんを拐ったのも狛枝さんだってことですか?」


    日向「その可能性は高いけど...」


    日向「それについては、まだ分からない」


    日向「...けど、少なくとも豚神を眠らせたのは狛枝に間違いない」クッ...


    小泉「狛枝!!アンタが日寄子ちゃんをさらったの!?」


    小泉「答えてよっ!!」


    狛枝「ん、んんんっ...!!」


    日向「一緒に捜査したお前が...あんなに優しいお前が...犯人だなんて俺には到底思えない」


    日向「だから...間違ってるなら反論してくれっ!!」


    狛枝「んんんん....」


    日向「どうなんだよ狛枝っ!!!」


    狛枝「んんんんん....っ!!」
  167. 169 : : 2017/06/05(月) 20:50:41
    狛枝「....っは!」クス



    狛枝「っあははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!」



    全員「!?!?」


    狛枝「超高校級の才能をもつ皆が、力を合わせて仲間の失踪という絶望に立ち向かう!」


    狛枝「ああ...なんて素晴らしくて、美しいんだろうね...」


    日向「えっ?」


    それは、今までに見たこともない狛枝の歪んだ笑顔だった。
    そしてその目は、まるで希望と絶望をぐちゃぐちゃにしたような...

    ーーーーーーーーー


    狛枝「結論から言うと...大正解!そう!全てボクの仕業だったんだよ」


    狛枝「パーティーが始まる前に、睡眠薬をテーブルに仕掛けたのはボクなんだ...」


    狛枝「そしてその停電中、豚神クンを眠らせたのもボクなんだ」


    狛枝「もちろん、あの停電を仕掛けたのもボクだよ?」


    狛枝「だって、皆が見ている中で堂々と豚神クンを眠らせるわけにはいかないからね...」


    日向「そ、そんな...」


    日向「何でそんなことしたんだよ!」

    狛枝「...はぁ」


    狛枝「部外者は黙っててくれないかな?」


    日向「え...」


    狛枝「これはボク達本科生の問題なんだ。君みたいな人間のクズが関わることじゃない」


    日向「!?」


    小泉「...今の発言どういう意味よ?」


    狛枝「そのままの意味だよ?」ニコ


    小泉「ふざけないでよっ!!!アンタなんかに...アンタなんかに日向の何がわかんのよ!!」


    罪木「日向さんは優しくていい人です!それを悪く言うのは...や、やめてくださいっ!」オドオド


    七海「狛枝くん...どうしてそんな事言うの?」


    狛枝「え。ボク何か変なこと言ったかな?」


    花村「ええ!?自覚ないの?」アセアセ


    狛枝「だって、ここにいる彼を除いた全員は日本トップの才能をもつ本科生...つまり人生の勝ち組なんだよ」


    狛枝「それに比べて...才能の無い予備学科は、お金を払って希望ヶ峰学園という名前を買っている」


    狛枝「そして自分が希望ヶ峰学園にいることを誇張し、優越感に浸る...」


    狛枝「それをクズと呼ぶことの何がおかしいの?」


    小泉「っ!!!」ガタッ


    日向「小泉!!」ガシッ


    小泉「!?」


    日向「俺は...大丈夫だからさ」


    小泉「でもっ!!」


    日向「いいから!」


    日向「...狛枝が言ってることは別に間違ってない」


    七海「日向くん!!」


    日向「俺は確かに、才能なんて無いし」


    日向「お金を払って希望ヶ峰学園にいさせて貰ってるのも事実だ」


    狛枝「ほら。言った通りでしょ?」ニコ


    狛枝「彼は存在する事すら無価値な、ただクズなんだよ...」


    七海「黙って!!」


    狛枝「...」


    日向「だけど俺は、別に自分を誇張し優越感に浸ってるわけじゃない!」


    日向「自分がダメだからと分かるからこそ...一生懸命努力して、俺は皆に追いつきたいって思ってる!」


    日向「だから...お前なんかに俺の存在を否定される筋合いはない!!」ビシッ


    狛枝「...」


    九頭龍「よく言ったぜ日向!」


    弐大「うむ。ワシの心にもよく響いた」


    ソニア「日向さんならきっと大丈夫ですよ!ね、田中さん」


    田中「ああ。俺の反論を打ち破った貴様なら大丈夫だ」


    澪田「はじめちゃん!唯吹はずっと、応援してるっす」


    澪田「だから...ゆっくりでいいんで焦らず頑張って下さい」ニコ


    日向「皆...ありがとう」


    左右田「おう!お前なら出来る」ニカッ


    辺古山「それで狛枝。何故あんな事をしたんだ?」


    狛枝「...」


    九頭龍「あんだよ、口も聞けねーのか?」


    狛枝「...」


    小泉「ちょっと!何か言いなさいよ!!」


    狛枝「 ( ・…・) 」


    狛枝「あれ?もう喋っていいの?」


    花村「もしかして、ずっと喋っちゃいけないと思ってたんだ」アセアセ


    狛枝「豚神クンを眠らしたのは偶然だったんだよ」


    狛枝「元々の計画は、停電中に西園寺さんを眠らせて、誘拐する事だったんだ」


    狛枝「でも、ボクがそれを実行しようとした時、近くにいた豚神クンに発見されてしまった...」


    狛枝「だからボクは口封じのために、豚神クンにも眠ってもらったんだ」


    狛枝「それで、豚神クンが眠って倒れた時、彼はテーブルの上にあった花村クン特製のジュースが入った瓶を床に落としてしまった」


    狛枝「おそらく、睡眠薬によって体がよろめき、テーブルにぶつかったんだろうね」


    狛枝「そして、瓶が落下して割れた...」


    狛枝「その時の音は皆も聞いてると思うよ」


    狛枝「あとは、さっき話してもらった通りだよ」
  168. 170 : : 2017/06/05(月) 20:53:15
    狛枝「ただ、1点だけを除いてね」


    狛枝「ほら、掃除当番を決めたくじ引きだよ。ボクはあそこには何も仕掛けてないよ」


    終里「んじゃどーやったんだ?」


    狛枝「そっか...覚えてないよね。たかがボクごときの才能なんてさ」


    日向(狛枝の才能って...)


    日向「ま、まさかっ!」


    狛枝「そう...ボクは自分の運を信じただけなんだ」


    狛枝「ボクならきっと、掃除当番になれるはずだってね」


    左右田「嘘つけ!そんなことあるかよ!」


    狛枝「嘘じゃないよ?確かにゴミみたいな才能だけど、ボクは超高校級の幸運なんだよ」ニコ


    狛枝「ボクはついてたんだ。だからこそ望み通り掃除当番になれたんだよ」


    狛枝「もし停電の時、豚神クンに発見されなければ、この服のシミも無かったから完璧だったんだけど...」


    狛枝「でも...それがあったからこそ、こう面白い謎になったのかもね」


    豚神「あははっ!!豚神クンのファインプレーだね」アハハハ


    九頭龍「 ...オメーの犯罪手順は分かったけどよぉ」


    九頭龍「動機は何なんだよ?」


    小泉「そうよ!何で日寄子ちゃんを誘拐したのよ!」


    狛枝「絶対的な希望のためには、その踏み台となる多少の絶望も必要なんだよ...」


    狛枝「だからこそ希望の象徴と呼ばれる皆がより輝くための踏み台に相応しい」


    狛枝「全てはその為なんだよ!」ニコニコ


    九頭龍「...ふざけた野郎だ」


    左右田「ああ。それで、おめーは西園寺をどこに隠したんだよ?」


    狛枝「それは投票後に教えるよ」ニコ


    終里「っし、じゃあさっさと投票にすっぞ!」


    日向「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」


    日向「確かに狛枝は怪しいけど...もうちょっと話し合わないか?」


    左右田「んな事する必要ねーよ。もう犯人は分かってるんだしな」


    花村「そうだよ!」


    小泉「こんな事してる間にも日寄子ちゃんが危ないの...だから早く投票して狛枝を問い詰めないと!!」

    弐大「そうじゃのお...それに話し合うと言っても、もう議題が無いのでは?」


    日向「いや、あるぞ」


    日向「停電中に西園寺を誘拐した方法がまだ分かってないんだ」


    九頭龍「でも、そんなの探す意味あんのか?」


    九頭龍「あいつは自分が犯人だと自白してるんだぞ?」


    七海「ある...と思うよ」


    七海「何となくだけど、西園寺さんの誘拐方法は犯人を見つけるのに深く関わってる気がするんだ」


    小泉「で、でもっ!」


    七海「真昼ちゃん。確かに一刻も早く西園寺さんを見つけなきゃいけないけど」


    七海「この裁判でクロを見つけられなかったら、それこそ西園寺さんは危険なんだよ?」


    七海「だから、慎重にやって確実に西園寺さんを助けよう?」ニコ


    小泉「...千秋ちゃん」


    小泉「わかった。皆もうちょっと話し合おう!」


    左右田「まあ、皆がそう言うんならもうちょっと話し合ってみるか」


    九頭龍「そうだな」


    狛枝「どうやら意見がまとまったみたいだね」


    狛枝「じゃあ、今度は西園寺さんを誘拐した方法について考えてみようか」


    左右田「オメーが仕切んなよ!」


    終里「普通に担いで 会議室から逃げたんじゃねーの?」


    九頭龍「あの暗闇の中を担いで逃げんのは多分無理だと思うぜ。だろ、左右田?」


    左右田「ああ。壁伝って行かないと無理だ」


    九頭龍「それに、犯行はたった20分程度だぞ。それで明かり無しで動き回るのは難しいと思うが...」


    花村「でも、僕達のいた2階の会議室の近くに西園寺さんを隠したなら、20分程度でも十分じゃないかな?」


    辺古山「いや、1、2階は坊っちゃんと一緒に調べたが、西園寺はいなかった」


    罪木「じゃ、じゃあ西園寺さんはどうやって運ばれたんでしょうか...?」


    七海「担いで運ぶのが無理となると...」


    七海「何か道具でも使ったのかな?」


    狛枝「道具って、そんな便利なもの無かったよね」ハハハ


    狛枝「いや...あるにはあったか。そうだよね?日向クン」


    発言力♥♥♥♥♥


    既に出てきた議論からコトダマを選択して下さい。
  169. 171 : : 2017/06/06(火) 17:30:30
    狛枝の台車
  170. 172 : : 2017/06/06(火) 23:22:25
    日向「...」解


    日向「ああ。あるな」


    辺古山「それはいったい何なんだ?」


    日向「廊下に置いてあった台車だよ。あれは狛枝の特注した台車なんだ」


    澪田「自前の台車って...なんか初めて聞いたっす」ニガワライ


    七海「確かにあの台車なら、西園寺さんを運ぶのは可能だね」


    狛枝「ボクの台車は高性能で揺れや雑音が一切ないんだ」


    狛枝「それに実はあの台車は、変形すれば人を運べるようになるし」


    狛枝「あと、実はナンバーロックも付いてるんだよね。まあ、普段あんまり使わないんだけど...」


    狛枝「うん。でも、まさに今回の犯行にはもってこいの一品だよね」キラキラ


    弐大「どうやら、これで決まったようじゃな...」


    小泉「狛枝...やっぱりあんたがっ!!」


    ワーワー ガヤガヤ


    日向(これでいいのか?)


    日向(本当に狛枝が...)


    日向(......)


    日向(あれ....?)


    日向「......!」ハッ


    日向(...おかしいぞ!狛枝は西園寺を誘拐できるわけがない!)






    【閃きアナグラム】


    発言力♥♥♥♥♥



    け○○う○○ー


    ヒント:狛枝だからこそ、犯人になれない。

  171. 173 : : 2017/06/07(水) 17:27:02
    警報ブザー
  172. 174 : : 2017/06/12(月) 22:15:16
    日向「皆、違うんだ...」


    日向「狛枝は...犯人じゃない」


    左右田「は!?何言ってんだよ!どう考えたってこいつが犯人だろうが!!」


    辺古山「日向、どういう事だ?狛枝が怪しいと言ったのは自分自身だろう」

    日向「ああ。確かに豚神を眠らせたのは狛枝だと思う」


    日向「でも...狛枝が西園寺を誘拐したとは考えられないんだ」


    罪木「ど、どうして何でしょうか...!?」


    日向「それは...狛枝が犯行にあの台車を使うことができないからだ」


    田中「どういう事だ?」


    七海「もし狛枝くんが、あの台車を使って西園寺さんを誘拐したとするとね、警報ブザーがなるはずなんだよ」


    澪田「ええっ!?なんで凪斗ちゃんが使うとブザーが鳴るんすか!?」


    左右田「そーだ!持ち主が使うのに警報音がなるって意味わかんねーし!」


    狛枝「普通は逆なんだけど、何故か警報音は僕だけにしか鳴らないんだ」


    狛枝「うん。やっぱりボクはついてるよ」ニコ


    澪田「それ。警報ブザーの意味チョー無いっす!Σ( /º ロ º \)」


    小泉「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!!」


    小泉「じゃあ狛枝、あんた自分が犯人じゃないとか言うつもり!?」


    狛枝「.......」


    狛枝「うーん......超高校級の皆の才能に敬意を表して、少しだけ白状しちゃおうかな」


    狛枝「停電が起きてから豚神クンを眠らせたのは確かにボクだよ」


    狛枝「でも、実をいうとボクが今回の事件に関わったのはそこまでなんだ」


    狛枝「あの停電中...西園寺さんがどこに行ってしまったのか」


    狛枝「それをボクは全く知らないんだよね」


    九頭龍「はあっ!?じゃあなんでオメーはさっき自分が犯人とか自白したんだよ!?」


    狛枝「さっきも言ったけど、皆は希望の象徴なんだ」


    狛枝「その希望をさらに輝かせるには、それ相当の絶望も必要なんだよ...」


    左右田「狂ってやがるな...」


    ソニア「それより皆さん!」


    ソニア「これでは、今度こそ振り出しに戻ってしまいますわ!」


    弐大「なんじゃとぉ!?これだけ散々話し合ってきたのにか!」


    狛枝「無意味...これほど絶望的な言葉ってないよね」


    狛枝「でも、諦めちゃダメだよ!希望を持って、前を向いてがんばらないと」


    狛枝「そうやって何度でも立ち上がるからこそ、君達は希望の象徴なんだからさ」ッハハハハ!!


    日向(っ...まだ、何かあるはずだ)


    日向(狛枝以外にも、台車で人を運ばせる事が出来た人物が...!)
  173. 175 : : 2017/06/19(月) 13:13:10
    花村ってことはないかな(´・ω・`)?
  174. 176 : : 2017/07/19(水) 18:44:51
    まだ?
  175. 177 : : 2018/06/17(日) 13:24:25
    まだですか?
  176. 178 : : 2018/12/21(金) 20:23:05
    日霧?が見たいなあ……

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