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戦刃「メリー・クリスマス…!」

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  1. 1 : : 2016/12/24(土) 23:20:45

    どうも皆さん、ウィード(お久しぶりです)ッ!!
    毎度おなじみの雑草魂です!


    さぁさぁ……来ましたよ?
    とうとう……やってきましたよ?
    ようやく……訪れましたよ?



    モノクマ「はい、分かる人!」



    『ピンポーン』



    ソニア「はい!」

    モノクマ「では、ソニアさん!」

    ソニア「愛する人との……クリスマス・イブです!」

    モノクマ「……はい次!」

    ソニア「えっ!? ち、違うのですか!?」

    モノクマ「察しろよもう! はい分かる人!」



    『ピンポーン』



    桑田「はいはいはーい!」

    モノクマ「決めてくれよ、桑田くん!」

    桑田「越後製菓!」

    モノクマ「誰かソイツをつまみ出せ!」

    桑田「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺は場を和まそうと―――」



    『…………』



    モノクマ「はい分かる人…」



    『ピンポーン』



    苗木「えっと、はい」

    モノクマ「やっぱり主役だよね〜! はい、苗木くん!」

    苗木「戦刃さんと江ノ島さんの……誕生日、だよね?」

    戦刃「!」

    江ノ島「またこの流れかい……」

    モノクマ「はいはいはい、大正解! そう、そうなんです! ヨルナンデス!」



    モノクマ「クリスマスだからって……忘れてない? そんなわけないよねぇ〜?」

    モノクマ「そうだよ、絶望シスターズの誕生日だよ! 知らなかった奴は脳に刻み込んでおけよぉ!?」



    苗木「じゃあまた……」

    モノクマ「その通り、始まるよー!」



    『ブーーーーーッ!!』❨映画館で鳴るアレ❩





    〜絶望シスターズ誕生日SS〜
    【ミリタリークリスマス】





    戦刃「はじまるよ〜」
  2. 2 : : 2016/12/24(土) 23:21:56
    期待です!
  3. 3 : : 2016/12/24(土) 23:24:36
    >>2


    は、速いっ……!
    さては貴方も戦刃ファンですね!
  4. 4 : : 2016/12/24(土) 23:24:43
    【絶望姉妹の自室】



    戦刃「今日はクリスマスだね、盾子ちゃん」

    江ノ島「んー? あぁ、あのクリムゾンジジイが来る日?」

    戦刃「クリムゾ……!? あっ、サンタクロースの事かな……」

    江ノ島「そーそー、それそれ。ってか、もうそんな時期ぃ? どうりで寒いわけだわ」

    戦刃「じゃあ今年も準備しなくちゃね、クリスマスパーティもとい、盾子ちゃんの誕生日会!」

    江ノ島「はぁ? 嫌よ、あれ準備とか絶望的に面倒だし、そもそももうそんな歳じゃないし」

    戦刃「え、えぇ……」

    江ノ島「つーか、今年は松田くんと過ごすのよ。だから誕生日会は無し、わかった?」

    戦刃「あっ……う、うん……わかった」

    江ノ島「……じゃね」



    『バタンッ』



    戦刃「…せっかく盾子ちゃんの為にプレゼント用意したのになぁ……」

    『あ、あー思い出したー(棒)』

    戦刃「……盾子ちゃん?」

    『なんかー苗木がクリスマス凄ーく暇だとか言ってた気がするなー? 気のせいかなー?(棒)』

    戦刃「…………」

    『暇ならパーティーとか一緒にできるんじゃないかなー? どうなんだろうなー?(棒)』

    戦刃「!」

    『………』

    『………二度は言わないわよ、スカポンタン』



    『タッタッタッタッ……』



    戦刃「苗木くんと、クリスマス……」

    戦刃「…………」

    時計「やぁ」

    戦刃「まだ、時間はある……!」



    『MISSION:苗木マコトとクリスマスを過ごせ!』



    戦刃「苗木くんと……クリスマス!!」



    『タタタタタタタタタッ!!』
  5. 5 : : 2016/12/24(土) 23:33:43
    【松田の研究室】



    松田「……で? なんで俺のところに来たんだよ」

    江ノ島「いやー、だって約束したって言っちゃったしさー」

    松田「それはオマエの捏造した勝手な口実だろ? 実際にはしてねえし、する気もねえから、とっとと出てけ」

    江ノ島「え〜? いいじゃん別に……。クリスマスくらい相手しなさいよー」

    松田「うっせ、今日は重要な会議があんだよ。構ってほしいなら他所を当たれ」

    江ノ島「何もずっとなんて言ってないじゃない。少し時間空けて、ちょっと付き合ってくれるだけでもさー」

    松田「っ……忙しいって言ったろ、何度も言わせんな」

    江ノ島「…………あっそ。じゃあもういいわよ、アンタなんか知らない」

    松田「へいへい…」



    『バタンッ!!』



    松田「……さて、ようやく――」



    『ガチャッ!!』



    江ノ島「この……少しは追ってきなさいよ薄情者ぉぉぉぉ!!」

    松田「っ!?……だああぁぁっ! もううっせえな! 出ていくのか行かないのか、ハッキリ……!」

    松田「し……ろ…………」

    江ノ島「……っ……っっ…!…」

    松田「お、おい……」

    江ノ島「もう、いいわよ……」



    『パタンッ……』



    松田「…………」

    松田「チッ! ……んだよ、らしくねえ顔しやがって」

    松田「……面倒くせぇ」

  6. 6 : : 2016/12/24(土) 23:44:15
    【希望ヶ峰学園:一階廊下】



    戦刃「……苗木くん、どこにいるんだろう?」



    【希望ヶ峰学園:二階廊下】



    戦刃「いないなぁ……」



    【希望ヶ峰学園:三階廊下】



    戦刃「うーん……」

    (もしかして嘘、だったのかな? 盾子ちゃんの情報って八割くらい偽物だし……)

    「か〜〜、今年も一人クリスマスかよ〜……」

    戦刃「ん……?」



    山田「まぁまぁ桑田レオン殿、そう落ち込むことはありませんぞ。一人クリスマスというのも、静かで良いものですぞ」

    桑田「お前は気楽だよなぁ……アニメと漫画があれば、それで満足なんだからよ」

    山田「あっ、スナック菓子を忘れておりますな。あのチーズ味の……」

    桑田「やかましい! あーあ……俺も彼女が欲しいぜ。そうだよな苗木?」

    苗木「あ、あははは……」



    戦刃「いた! 苗――……」

    舞園「苗木くーん!」

    戦刃「はぐっ!?」

    苗木「あっ、舞園さん。どうしたの?」

    舞園「苗木くん、今日は空いてますか? プロデューサーさんから、水族館のチケットいただいたんですよ!」

    苗木「え? ボクは――……」

    桑田「空いてる空いてる! すっげえ暇だぜ舞園ちゃん!」

    舞園「……黙れよ」

    桑田「あっ、…………ハイ、スイマセン……」

    山田「出た、デス・スマイル……」



    『デス・スマイル=殺意全開の笑み』



    舞園「……で、どうですか苗木く――って……あぁ!?」

    霧切「こんなところにいたのね、苗木くん……。ところで今日、時間あるかしら?」

    苗木「え? あ、まぁ……」

    霧切「そう……。実は、私もオフなの。良ければ一緒に……」

    舞園「ちょっと待って下さい、苗木くんは私とクリスマスを過ごすんですよ!」

    霧切「クリスマス……? クリ○○スの間違いだと思うけれど?」

    舞園「はぁ!?」

    苗木「ちょ、ちょっと二人共……!」

    セレス「……あらあら、見つけましたわよ苗木くん」

    苗木「せ、セレスさん……」

    セレス「苗木くん、今日はクリスマス……もちろん空いてますわよね? どうでしょう、私の館でパーティーをするというのは?」

    苗木「えっ、えっと……」

    舞園「セレスさんは引っ込んでてください、苗木くんは私と……!」

    霧切「いいえ、私と……!」

    セレス「あらあら、ナイトと過ごす
    のも主人の勤めですのよ? 淫乱枕と火傷ボッチは黙っててくれませんか?」

    舞園「ッ! い、言わせておけば〜……!! 霧切さん、こうなったら一旦共と――……って、アレ?」

    霧切「……火傷のことは…………言わなくても……いいじゃない……」

    苗木「壮絶なダメージを受けてる!!」

    セレス「さぁ苗木くん。勿論、私のパーティに来ますわよね?」

    舞園「いいえ、私と水族館ですよね!?」

    霧切「あ、……わ、私と……一緒でも…………」

    苗木「あ~……もう、だからぁ〜〜……!」



    『The 修羅場ッ!』



    山田「ふむ……三次元の修羅場が不思議と羨ましくないとは……これ如何に?」

    桑田「まぁ、誰だって面倒ごとは御免だしなぁ……」

    戦刃「……うっ、完全に出るタイミングを逃した……」

  7. 7 : : 2016/12/24(土) 23:46:20
    【食堂】



    大和田「はあぁぁぁぁ〜……」

    不二咲「ど、どうしたの大和田くん? なんだか元気がないけど……」

    大和田「あ〜ん……? あぁ……なんだ、不二咲か……はあぁぁぁ〜……」

    不二咲「うっ……と、とりあえずコレ食べてよ。元気になるよ?」

    大和田「はぁ……? そんなもんで元気になんなら苦労しな――……って、あん?」



    『スピードブレスケア』



    不二咲「きっと元気になるよぉ?(口臭えんだよカス)」

    大和田「あっ……お、おう! ありがたくいただくぜ!」

    葉隠「不二咲っち、おっかねえなぁ……」

    不二咲「……で、どうかしたの?」

    大和田「あぁ……ほら、今年も来ただろ……アレ」

    不二咲「アレって……あ、もしかしてクリスマスのこと?」

    大和田「そうだよ……ったく、族の奴ら、全員レディーなんかとつるみやがって……走ってこその暴走族だろうがぁ!!」

    不二咲「ひっ……!?」

    大和田「あっ……あぁ、スマン。ついカッとなっちまって……」

    不二咲「まぁ、無理もないよぉ……クラスの皆だって、クリスマスだって張り切ってるし」



    『水族館! 行くといったらクリスマスなんです!』

    『冗談はよしてください、クリスマスといえばパーティーだと、相場は決まってるんですのよ?』

    『いいえデートよ。クリスマスはデートをするべきなの……!』

    『だからぁ〜……!』



    不二咲「ね?」

    大和田「けっ……何がいいんだか」

  8. 9 : : 2016/12/25(日) 12:54:47
    【希望ヶ峰学園:三階廊下】



    舞園「私が苗木くんと……!」

    セレス「いえ私が……!」

    霧切「私が……!」

    苗木「お、お願い……フードは引っ張らな――ぐえぇぇぇぇっ!?」

    戦刃「! ……三人がフードに集中してる……。チャンスだ!」



    『ガチャッ……ジャコンッ、ガシュッ!』



    山田「むむ? 今のはヨル○ンガンドで聞いたような銃器の音……?」

    戦刃「……風向き、良好。角度、良し。ロックオン、完了ッ!!」

    山田「んなぁ!? い、戦刃むくろ殿!? なぜ対戦車ライフルなど……!」

    戦刃「……Killッ!」

    山田「く、桑田レオン殿、意気消沈してる場合じゃありませんぞ! 伏せ――」



    『ズドオォォォォォォォォォンッ!!!!』



    山田「んひぃっ!?」

    桑田「!?」

    霧切「ッ!?」

    舞園「ひゃあ!?」

    セレス「これは……!?」



    『ブチィッ!!』



    苗木「ぼ、ボクのフードがぁ!?」

    戦刃「よし! 苗木くんからフードを引き離せた……後はコレを!」



    『ボフンッ!』



    舞園「げほっ…! こ、今度は何なんですか!?」

    霧切「ゴホッ……これは、煙幕……?」

    山田「ゲホッゲホッ!! あぁ、むせるぅぅぅぅぅ!」

    戦刃「よし! あとは苗木くんを……!」



    『熱感知ゴーグル:装着』



    戦刃「って、あれ? 反応が多すぎて……苗木くんどれだろう……こ、これかな…?」

    舞園「ひゃう!? な、苗木くん!? どこ触ってんですか!」

    戦刃「あ、違った……これかな?」

    霧切「ひぎぃ!? な、苗木くん……? 何をして……!」

    戦刃「おかしいなぁ……あ、これだ!」



    『ブチッ』



    セレス「ほぎゃぁぁぁぁあ!?」

    戦刃「なんか取れた……クロワッサン?」

    「ゲホッゴホッ……!」

    戦刃「! 男の人の声……今度こそ苗木く――」



    『ムニュッ』



    戦刃「……むにゅ?」

    桑田「あふっ…!」

    戦刃「!?」

    桑田「はぁっはぁっ……な、なんだ!? 急に俺の俺が……!」

    戦刃「…………」

    棒「やぁ」

    戦刃「い……」

    戦刃「いやぁぁぁぁぁぁっ!!!」



    『グシュッ! ボギィッ! メギメギメギメギメギッ!!』

  9. 10 : : 2016/12/25(日) 21:29:46
    【脱衣所】



    苗木「え〜っと……あの、江ノ島さん?」

    江ノ島「なに?」

    苗木「助けてくれたのは嬉しいんだけど……」

    江ノ島「けど?」

    苗木「な、なんか距離が近い気が……」

    江ノ島「なによ、嫌なわけ?」

    苗木「い、いやそんなんじゃなくて……! ほ、ほら、ここ意外と広いからスペースが勿体無いというか何というか……!」

    江ノ島「……アタシはここがいいの」

    苗木「あ~……そ、そっか」

    江ノ島「…………」

    苗木「…………」



    『なんだこの状況……』



    苗木(超高校級の希望のボクと、超高校級の絶望である江ノ島さんとのコラボ!? 誰得だよ!? ボク得だよ!)

    江ノ島「……苗木」

    苗木「へぁ!? な、なにかな?」

    江ノ島「アンタさ、今日……12月24日って……何の日か知ってる?」

    苗木「う、うん……クリスマス、だよね?」

    江ノ島「ッ……うんうん。そうそう。せいかーい(棒)」

    江ノ島(なわけねぇだろ……)

    苗木「……それと、江ノ島さんと戦刃さん、二人の誕生日だよね?」



    『…………』



    江ノ島「……は?」

    苗木「え、あれ? 違った?」

    江ノ島「なにアンタ……アタシとお姉ちゃんの誕生日、覚えてるわけ?」

    苗木「うん」

    江ノ島「…………」

    江ノ島「……ふ〜ん………ソッカ…」

    苗木「……え、江ノ島さん?」

    江ノ島「……なによ」

    苗木「なんか顔赤――」

    江ノ島「そういうのは見て見ぬフリすんのよ唐変木!」



    『バギィッ!!』



    苗木「はぐぁ!?」

    江ノ島「あ~あ、そこまで鈍チンだとお姉ちゃんも哀れだわぁ……残念だし」

    苗木「えっ、哀れ?」

    江ノ島「……はぁ」

    苗木「え、江ノ島さん?」

    江ノ島「……もういいわ、飽きた。だからちょっと話に付き合ってくんない?」

    苗木「……話?」

  10. 11 : : 2016/12/25(日) 22:59:39
    【絶望姉妹の自室】



    苗木「……で、話って?」

    江ノ島「まぁまぁ、黙って聞きなさいよ青少年」

    苗木「あ、うん……」

    江ノ島「……昔々、あるところに双子の姉妹がいましたとさ」

    苗木「……姉妹? それって……」

    江ノ島「黙って聞けっつの、切り落とすぞ?」

    苗木「!?」

    江ノ島「……で、姉妹はよく似ると言いますが、その二人は外見も性格も正反対だったのです」

    苗木「うん」

    江ノ島「姉は超々……それこそ変態並みに妹を愛する、残念な姉バカ。対する妹は、超キューティクルで超ビューティフルな完璧な妹でした」

    苗木「……キューティクル?」

    江ノ島「なによその頭にハテナ浮かべてるような顔は、文句あんの?」

    苗木「い、いやいや別に!」

    江ノ島「ったく、……自分のために何でも尽くしてくれる残念な姉に、妹はたいそう満足していました」

    苗木「うん」

    江ノ島「しかし、そんな妹にも悩み……いや、不満があったのです」

    苗木「不満…?」

    江ノ島「偶然にも、双子である二人の誕生日はクリスマスでした」

    苗木(もうツッコまないでおこう)

    江ノ島「誕生日がクリスマス。なので姉は、いつも妹のためにパーティーを開いてくれました」

    苗木「うんうん」

    江ノ島「ですが、それが妹の最大の不満でもあったのです」

    苗木「え、なんで?」

    江ノ島「姉はパーティーを始めると、いつもこう言うのです。「じゃあ始めよっか、クリスマスもとい妹ちゃんの誕生日パーティー!」……と」

    苗木「…あっ………」

    江ノ島「……そう。姉は自分の誕生日でもあるというのに、毎年妹のことだけを祝っていたのです」

    江ノ島「まるで、自分には祝われる価値は無いと言わんばかりに」

    苗木「…………」

    江ノ島「……アタシが言いたいこと、わかった?」

    苗木「……うん」

    江ノ島「だからさ、アンタが代わりに祝ってやりな?」

    苗木「え!? ボクが?」

    江ノ島「アタシはもう祝れ疲れたのよ、飽き飽きしてんの」

    苗木「え、でも……」

    江ノ島「なに、嫌なの? じゃあアンタが先月、バレバレの変装で買い物してたのは何だったのかしら〜?」

    苗木「げっ!? な、なんでそれを……!」

    江ノ島「健気ね〜……わざわざ事前に準備だなんて、ゴムでも買ってたのかしら」

    苗木「なっ…!? べ、別にそんなやましいことなんて……!」

    江ノ島「はいはい、わかったわかった。ならとっとと行ってこいって」

    苗木「え、ちょ……そんな押さないでよ…!」

    江ノ島「これ以上部屋にいる意味ないでしょ、匂いが感染る前に出てけっつの!」

    苗木「そんな理不尽な――」



    『バタンっ』



    江ノ島「はぁ……流石に三人でっていうのは、虫が良すぎよね……」

    江ノ島「まっ……いいや。絶望的な一人クリスマスで盛り上がるかな〜っと……」

    江ノ島「残姉がこの部屋使うとして、そうね……その辺のネットカフェでも……」



    『ガチャッ』



    江ノ島「ん? なによ、忘れもんでもした――……!?」

  11. 12 : : 2016/12/26(月) 01:07:31
    【保健室】



    戦刃「…………」

    朝日奈「大丈夫、むくろちゃん?」

    戦刃「棒が……大きく……」

    大神「……重症だな」

    朝日奈「本っ当、男子って最低! 聞いてんの桑田!」



    桑田「……おっかしいよなぁ……俺絶対、悪くねえよなぁ……ほら見てみろよ、全身打撲だぜ?」

    大神「どちらにせよ、お主のせいでこうなっておるのだ。あまり度が過ぎると、我のパロスペシャルで四肢を砕いてくれるぞ? ばきばきばきぃ!!」

    セレス「……大神さん、一体どうなさったんですの?」

    朝日奈「な、なんかキ○肉マンってアニメに影響されたみたい……格闘技のアニメなんだって……」

    セレス「あらあら、では俗に言う厨二病……と言うやつですのね」

    山田「あ、あのセレスティア・ルーデンベルク殿? あまり動かれるとウィッグがくっつけられないのですが……」

    セレス「あぁん? うっせぇよ豚! オメェは黙って私の指示に従ってりゃあいいんだよ、わかったかぁ!!」

    山田「ひ、ひいぃぃ!? り、了解いたしましたぁ!!」

    戦刃「……棒……棒が……ウェッヘヘヘヘヘヘ」

    朝日奈「う〜ん、急所(ウィッグ)を千切られたセレスちゃんは良いとして、むくろちゃんはどうしようか……」

    セレス「……それはどういう意味ですか乳袋」

    朝日奈「なっ……!? 誰がち、乳袋よ! そういう冗談やめてよね!」

    大神「……ふむ、では戦刃よ」

    戦刃「……?……」

    大神「今宵はクリスマスだろう? 実は我と朝日奈でパーティーをしようと思っていたのだが……どうだ、お主も来ないか?」

    戦刃「クリ……スマス?」

    朝日奈「あっ、そうだよ! 二人だと寂しいしさ、むくろちゃんもおいでよ!」

    戦刃「クリ……スマス……」



    『MISSION:苗木マコトとクリスマスを過ごせ!』



    戦刃「そうだクリスマスっ!!」

    朝日奈「えっ、ちょっと……むくろちゃん?」

    戦刃「ありがとう大神さん、でも苗木くんとクリスマスだから!」

    大神「なんと、既に先客がおったか……ではまた来年だな」

    戦刃「うん…!」

    セレス「ちょ、ちょっと待ちなさい! 聞き捨てなりませんわね。苗木くんとクリスマスを過ごすのは――……」

    戦刃「うっさい!」



    『ブチィッ!!』



    セレス「ホギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!?」

    山田「あ〜あぁ、最後のクロワッサンが……」

    戦刃「待っててね、苗木くん……!」



    『聖なる夜まで、残り二時間!』

  12. 13 : : 2016/12/26(月) 22:54:45
    【絶望姉妹の部屋】



    江ノ島「……今更なんの用?」

    松田「ハァ……ハァッ……! う、うっせぇな……ちょっと、息を整えさせろ……!」

    江ノ島「…………」



    『五分後』



    江ノ島「……落ち着いた?」

    松田「あぁ……一応な」

    江ノ島「あっそ。てか、やたら急いでたみたいだけどさ……そんな必死アピールされても、今更謝罪とか絶望的に遅すぎだから」

    松田「……いや、別に謝りに来たわけじゃねえよ」

    江ノ島「なにそれ、じゃあ尚更なにしに来たわけ?」

    松田「……オマエさ、もう少し空気ってもんを読めよ」

    江ノ島「はぁ? 何よいきなり、絶望的に意味不明なんだけど!?」

    松田「……普通はよ、男から誘うもんだろ……クリスマスってのは」

    江ノ島「……は?」

    松田「こっちは念入りに準備してたってのに、タイミング悪い段階で来やがって……本当に空気読めねえのな、オマエ」

    江ノ島「えっ……なに、何の話……?」

    松田「こういうことだよ」



    『クシャッ』



    江ノ島「わぷっ!? ちょ、何これ……紙ゴミ?」

    松田「……そう思うんなら捨てろ、ゴミ箱くらいあんだろ」

    江ノ島「は、はぁ……? もうマジで意味わかんな――って、はぁ!?」

    松田「オマエ、それしか言えねえのかよ……」

    江ノ島「いやだってコレ……高級レストランの招待券じゃん! しかも二人分……!」

    松田「……だから言っただろ、「念入りに準備してた」って。もともとオマエと過ごそうと思ってたんだよ」

    江ノ島「じゃあ重要な会議ってのは……」

    松田「んなもん、誤魔化すための口実だよ。クリスマスに労働するわけねえだろ」

    江ノ島「…………」

    松田「……まぁ、悪かった。嘘とは言え、嫌な気分にさせちまって」

    江ノ島「…………」

    松田「おい……何とか言えっての、どうなんだよ」

    江ノ島「……っ……!」



    『ドムッ!』



    松田「グフッ!? ん、んだよ! 何でいきなりタックルなんか――……あっ」

    江ノ島「…………」

    松田「……その顔は、OKってことでいいのか?」

    江ノ島「……うっさい、口縫うわよ」

    松田「へいへい……。じゃあ、行くか?」

    江ノ島「……うん」



    『聖なる夜まで、残り一時間!』

  13. 14 : : 2016/12/27(火) 16:58:02
    【苗木の自室】



    苗木「えっと…………あっ、あった」

    苗木「戦刃さん、喜んでくれるかな……?」

    苗木「い、いやいや駄目だ……前向きなのがボクの取り柄なんだから!」

    苗木「あっ……でも、まずは先にやるべきことをやらないと……」



    『脱衣所』



    戦刃「……いないなぁ。でも葉隠くんがここに入ったのを見たって、言ったのに……」

    戦刃「すれ違いなっちゃっ……って、アレ?」



    舞園「………」

    霧切「………」

    セレス「………」



    戦刃「な、なんか凄く落ち込んでる……どうしたんだろ」

    舞園「……あれ、戦刃さんじゃないですか……」

    霧切「さっき……苗木くんが、探してたわよ……」

    セレス「……ですわよ……」

    戦刃「えっ、本当? どこ!?」

    舞園「……確か、校舎裏だったかと……」

    戦刃「わかった、ありがとう!」



    『タッタッタッタッ!!』



    舞園「……皆さんは、このあとどうするんですか?」

    霧切「まぁ……適当に過ごすわ」

    セレス「えぇ、そうですわね……」

    「「「はぁ〜〜……」」」

  14. 15 : : 2016/12/28(水) 02:30:23
    【校舎裏】



    苗木「うぅ、寒っ……舞園さん、ちゃんと伝えてくれたかな」

    戦刃「苗木くん!」

    苗木「!」



    『タッタッタッタッ!』



    戦刃「はぁ……はぁ……っ」

    苗木「戦刃さん……」

    戦刃「な、苗木くん……あの……私、話が……!」

    苗木「うん、ボクも話が……」

    戦刃「じゃ、じゃあ苗木くんから……!」

    苗木「えっ、そう? じゃあ……はいコレ」

    戦刃「えっ、プレゼント……? 私に?」

    苗木「うん、誕生日おめでとう。戦刃さん!」

    戦刃「うぇっ!? お、覚えてくれてたの……?」

    苗木「もちろん、ちゃんと覚えてるよ」

    戦刃「あの、その……あ、開けてもいい……?」

    苗木「どうぞ」



    『シュル、ガサガサ……パカッ』



    戦刃「……黒い、マフラー……?」

    苗木「大したものじゃないんだけど……どうかな?」

    戦刃「……着けてもいい?」

    苗木「う、うん…なんか照れるな……あはは」

    戦刃「……暖かい………」

    苗木「あっ、良かった。サイズもピッタリみたいだね」

    戦刃「私……誰かにプレゼント貰ったの、初めてかな」

    苗木「えっ!? そ、そうなの!?」

    戦刃「うん……だから、その……上手く言えないんだけど……」





    「ありがとう、苗木くん……!」





    苗木「…うん、どういたしまして!」

    戦刃「……えへへ…」

    苗木「じゃあ、次は戦刃さんの番だね」

    戦刃「ふぇ!? あ、うん……そ、そうだね!」

    苗木「? ……なんか顔赤いけど、大丈夫?」

    戦刃「き、気のせいじゃないかな!? あ、あはははは!」



    『聖なる夜まで、残り四十五分!』

  15. 16 : : 2016/12/28(水) 21:36:52
    【夜:水族館前】



    舞園「ここ、ですか……」



    『舞園さん、ごめん! 今日は用事があるから……水族館には行けないんだ』



    舞園「……せっかくプロデューサーさんがくれたんですし、行かないのは、失礼ですよね……」

    舞園「はぁ〜……」



    「おっ、ねえねえそこの彼女! 夜の水族館にくるなんて洒落てるね!」



    舞園(うっわぁ〜……)



    「俺らとくればもっと洒落た夜になるぜ? なぁなぁ、一緒に遊ぼうよ〜」



    舞園(うっわぁ〜……×2)

    舞園(そういえばこの辺、たちの悪いナンパが多いんでした……)

    舞園「い、いえ……結構です」

    「そう言わないでさ〜、一人なんでしょ?」

    舞園「っ……別に、好きで一人なんじゃ……」

    「あ・そ・ぼ・う・ぜ! 絶対楽しいからよぉ〜!」

    舞園「はぁ〜……!」

    舞園(本っ当、今夜は最悪のクリスマ――)

    「相手のゴールに、シュウウゥゥゥゥゥゥゥッ!!」



    「あ? んだ――……」



    『ゴッ!!』



    「がはっ……!?」

    舞園「!?」

    「お、おい! 大丈夫か!?」

    「ああぁぁぁっ! 痛ってえぇぇぇぇえ!!! な、なんで野球ボールが飛んで……!」

    「超、エキサイティーーングッ!!」



    『ドゴッ!!』



    「いぎっ!?」

    桑田「相手のゴールにぃぃぃ〜……」

    舞園「って、桑田くん……!?」

    「っ……んだテメェ!」

    桑田「シュウウウゥゥゥッ!!」



    『ブンッ!!』



    「痛でぇ!!」

    「ちょ、オイ! 何なんだオマ――」

    桑田「超、エキサイティィングッ!!」



    『ブンッ!!』



    「あがぁっ!?」

    桑田「相手のゴールにぃぃぃぃ〜……!」

    「畜生っ、エンドレスかよ!?」

    「こういう奴が一番危ねえ! 引き上げるぞ!」



    『タッタッタッタッ!!』



    舞園「…………」

    桑田「だ、大丈夫か舞園ちゃん!」

    舞園「えっ、あっ……はい」

    桑田「んのDQN共がぁ! いたいけなアイドルになんてことを……もう千発くらい投げて――」

    舞園「あっ、いえいえ! 大丈夫です、何もされていませんから!」

    桑田「そ、そうか……? なら、いいんだけどよ…」

    舞園「えっと、あの……助けてくれて、ありがとうございます」

    桑田「いいってことよ、舞園ちゃんあるとこに俺ありだぜ!」



    舞園(うっわぁ〜……×3)



    舞園「で、でも……なんでここに……?」

    桑田「いや、その……さっき苗木との会話聞いちまってよ……」

    舞園「えっ」



    桑田「……だから、もしかしたら舞園ちゃん、一人で寂しがってんじゃないかって……思って」

    舞園「っ!? ……そ、そんなことの為に、わざわざ……?」

    桑田「い、いやぁ……べ、別に寂しくねえんなら良いんだけどよ! あ、あははは! じゃあ俺はこの辺で……」

    舞園「ま、待って下さい!」

    桑田「へ?」

    舞園「あっ……えっ、とあの……桑田くん、このあと……じ、時間空いてたり……しますか?」

    桑田「ん? 別に暇だぜ、なんたって俺、クリぼっちだしよ」

    舞園「! …だ、だったら……どうしても、ど〜〜しても暇なんでしたら……そ、そのぉ……!」

    桑田「?」

    舞園「い、い、一緒に……水族館、入りませんか…?」

    桑田「えっ……へ?」



    『…………』



    桑田「エエエェェェェェェェェエエッ!!?」

    舞園「な、なんなんですかその反応!? 私が誘ったら駄目なんですか!?」

    桑田「い、いやだって……俺だぜ? 今朝デス・スマイル浴びせられた俺だぜ!?」

    舞園「い、いいんです気が変わったんです! で、来るんですか来ないんですか!?」

    桑田「い、行く行く! マキシマム行くぜ舞園ちゃん!」

    舞園「へ、へぇ〜……。そ、そうですか……じゃあ、い、行きますよ……!」

    桑田「おう!」



    『聖なる夜まで、残り三十分!』



    舞園「えっ、無一文なんですか!?」

    桑田「わ、悪い…。なにせ急いで来たからさ……」

    舞園「はぁ〜……」

  16. 17 : : 2016/12/29(木) 19:50:33
    【霧切の自室】



    霧切「…………」



    『ごめん、今日の夜は大切な用があるんだ。だから……』



    霧切「私と過ごす以外に、大切な用だなんて……苗木くんの癖に生意気よ……」



    『コンッコンッ』



    霧切「……?」



    『コンッコンッ』



    霧切「はぁ……開いてるわよ」



    『ガチャッ』



    仁「よっ、響子」

    霧切「……だと思ったわ、何の用かしら?」

    仁「部屋にいるってことは……苗木くんは誘えなかったか」

    霧切「っ……関係ないでしょ」

    仁「あぁ、そうだな。たしかに、私には全く関係ない……」

    霧切「……なら、出ていってくれない? 私は機嫌が悪――」

    仁「けどな、それで娘が悲しんでるっていうのであれば……話は変わるぞ」

    霧切「なっ…」

    仁「シャンパン、それと七面鳥……色々買ってきたんだ。一緒に食べないか?」

    霧切「……なんのつもり?」

    仁「人の性格は十人十色……。ひとりを好む者もいれば、ひとりを嫌う者だっている……」

    仁「でもだからって、ひとりで生きていける人間なんて……これっぽっちもいないぞ?」

    霧切「!」

    仁「まぁ……っていうのは、あくまで建前だけどな」

    霧切「……なら、本音は?」

    仁「はははっ、今夜はクリぼっちなバカ親父に、どうか付き合ってもらえないだろうか?」

    霧切「……ふふっ……仕方ないわね」

    仁「あぁ、申し訳ないな」



    (……悪くないわね……こういうのも)



    『聖なる夜まで、残り十五分!』



    霧切「ねぇ、これワインじゃないの?」

    仁「なにっ!? くそっ、道理でパッケージが可愛くないわけだ……!」

    霧切「…………」

  17. 18 : : 2016/12/31(土) 00:28:23
    【食堂】



    セレス「…………」



    『ごめんセレスさん、せっかくの誘いなんだけど……今日は用事があるんだ!』



    セレス「全く、ナイト失格ですわね……」

    セレス「なにせ二人きりで過ごす予定でしたから、知り合いや友人はみんな断ってしまいましたし……ついてませんわね」

    「ひーっ! ひーっ!」

    セレス「?」

    山田「ふっ……くぅぅう! これは、重過ぎますぞ……!」

    セレス「あら、山田くんではありませんか。何ですの? その膨大な山は」

    山田「んぅ? おや、これはこれはセレス殿。無事ウィッグが治って良かったですな!」

    セレス「えぇ、まぁ……で、その山は?」

    山田「ポテチですぞ」

    セレス「見ればわかりますわ、何故そんなに山ほど持ってるのかと聞いているのです」

    山田「それがですな……幻の味、アーモンドポテチを巡って各地の福袋を漁っていたのですが……どれもこれも外れでしてな」

    セレス「くだらないですわね……そんなんだから太るのですわ」

    山田「むむむ……っ、返す言葉もありませんな」

    セレス「はぁ……」

    山田「まぁ、ここであったのも何かの縁。これを差し上げますぞ」

    セレス「これは……紅茶味のポテチ?」

    山田「どうですかな、なかなか異色の味でしたが、案外イケますぞ?」

    セレス「………」



    『ガタッ』



    山田「ひいぃぃ!? す、すみませんすみません! やはり高貴な舌にはポテチなど……!」

    セレス「……ありがたくいただきますわ」

    山田「ほげ? あ、……はぁ…ど、どういたしまして……」

    セレス「ところで、山田くんはこの後どうするつもりですの?」

    山田「また酷な質問をしますな〜セレス殿は。クリぼっちがやることなど、スナックを頬張りながらゲームする……そんなものですぞ」

    セレス「……よろしければ、私の館に来ませんか?」

    山田「へ?」

    セレス「一流シェフに作らせた高級料理がありますの。私一人では食べきれませんので……いかがですか?」

    山田「えっ……いいのですか? このキモオタですぞ?」

    セレス「毎日ロイヤルミルクティーを注いでいる豚への、せめてもの報酬ですわ。お気になさらず」

    山田「お、おおぉ! ぼっち回避来たァァァァァァァァァァっ!!」

    セレス「フフッ、でも最低限のマナーは守ってくださいね?」



    『聖なる夜まで、残り五分!』



    山田「あれ? 誰もいませんな……もしかしてセレス殿もクリぼっ――」

    セレス「黙ってお食べなさい、豚野郎」

    山田「ぶ、ぶひぃぃぃっ!?」

  18. 19 : : 2017/01/19(木) 21:43:15
    【校舎裏】



    戦刃「…………」

    苗木「…………」

    戦刃「…………」

    苗木「……あの、戦刃……さん?」

    戦刃「へっ!?」

    苗木「さっきからだんまりだけど……どうかしたの?」

    戦刃「あ、いやっ……そのっ!」

    苗木「?」

    戦刃「その……!」



    『こ、言葉が上手く出ない……!』



    苗木「……戦刃さん?」



    【校舎裏(物陰)】



    江ノ島「あーらら。大方プレゼント貰って、意識しちゃった感じね〜」

    松田「どうしたんだよ、いきなり校舎裏なんかに……」

    江ノ島「しっ! 今良いとこ……いや、もどかしいところなのよ」

    松田「なんだそりゃ」







    戦刃「え、っと……えっと……!」

    苗木「あー……と、とりあえず校舎に入ろうか、ここは寒いから」

    戦刃「えっ……あ、う―――」

    江ノ島「はい残念でしたー♪ 苗木は、今夜はアタシとデートすんのよ〜」

    戦刃「んなっ!?」

    苗木「え、えぇ!?」

    江ノ島「ねぇねぇ良いでしょ苗木〜? どうせ暇なんだしー」

    苗木「えっ、いやその〜……」

    戦刃「だ、駄目ぇ!」

    苗木「! 戦刃……さん?」

    江ノ島「…………ふーん」

    江ノ島「じゃあ仕方ないわね〜、行こう松田くん♪」



    『ぺいっ』



    苗木「どわっ!?」

    江ノ島「んじゃーねー、バイバイー」



    【校舎裏(物陰)】



    松田「ったく、一体何がしたかったんだお前は……勝手に出ていきやがって」

    江ノ島「まぁまぁ見てなって、こっから面白くなるから」

    松田「……?」



    【校舎裏】



    苗木「あっ…‥戦刃、さん? さっきのって、どういう……」

    戦刃「…な…、…な?」

    苗木「?」

    戦刃「な、苗木くんは……今日、予定……空いてる、かな?」

    苗木「え? …うん、大丈夫だよ」

    戦刃「あ、あのね……! 私…実は……!」

    苗木「…えっ…」



    『ドキッ』



    戦刃「な、な、苗木くんと……!」



    『苗木くんと一緒にクリスマスパーティーをしたい……!』



    戦刃「苗木くんと……!」

    苗木「…う、うん」

    江ノ島「言ったれ言ったれ、何事も押しよ押し!」

    松田「……お前ほどだと困るけどな」

    戦刃「ス〜……ハァ〜〜……!」



    『……よし!』










    戦刃「クリスマスに苗木くんと、凄くヤりたいのっ!!」

    江ノ島「ブーーーッ!?」

    松田「ほぉ……」

    戦刃「…………」

    戦刃「!?」



    戦刃(あれ、今わたし……なんかものすごい過ちをおかしたような……)

    江ノ島(……いや、鈍感だからワンチャンスあるか……?)

    苗木「……そこにいるんでしょ、江ノ島さん」

    江ノ島「!? あっ、バレてた?」

    苗木「ねぇ江ノ島さん……」

    江ノ島「お、おう……」

    苗木「…………」



    苗木「いただきます!(意味深)」

    戦刃「わあぁぁぁぁぁぁっ!! ち、ちがう違うよバカぁぁぁぁぁっ!!」

    江ノ島「あっはははははははは!!」



    『聖なる夜まで、残り2分』



    『ザッ…ザザザッ……』



    『せいなる夜まで、残り1分』



    『ザッ、ザーザザザザザ……』



    『性なる夜、開幕!』



    戦刃「だから違うってば馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」





    『みんなハッピーメリークリスマスッ!!』









    【完】
  19. 20 : : 2017/01/19(木) 21:45:35

    はい、長らくお時間おかけしましたが無事完結です!

    V3にも戦刃は出てほしかったです!
    (時系列めっちゃくちゃになるので無理です)
  20. 21 : : 2020/10/27(火) 10:16:18
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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