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モノクマ「オマエラさぁ、暇だからって何やってんだよ」

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  1. 1 : : 2016/12/21(水) 14:58:58
    スーダン2です
    七海生きている設定です
    江ノ島による乗っ取りが起きていません
  2. 2 : : 2016/12/21(水) 15:00:22

    日向(正座中)「……」

    九頭龍(正座中)「……」

    豚神(正座中)「……」

    田中(正座中)「……」

    モノクマ「なぁ、何してんだよ」

    日向「その……ナニを」

    モノクマ「だろうね。でなきゃ、あんな事になってるはずがないもんね」

    ~女性陣~

    七海(妊娠中)「えへへ。日向君との赤ちゃんかぁ」

    小泉(妊娠中)「まだそんなに大きくなってないから、実感湧かないわね」

    西園寺(妊娠中)「でもここに、日向おにぃとの子供がいるんだよね」

    終里(妊娠中)「うえぇぇ。気持ちわりぃ……」

    ソニア(妊娠中)「悪阻が辛いとは聞いていましたが、これほどとは……」

    罪木(妊娠中)「ふえぇ。お二人は特に悪い方みたいですね。でも薬は飲めないので、我慢してください」

    澪田(妊娠中)「唯吹もちょっとキツイっす」

    辺古山(妊娠中)「ぼぼぼ、坊ちゃんとの、おお、お子ががが」


    ~男性陣~

    狛枝「凄いよ! 希望の子がこんなに生まれようとしているなんて!」

    弐大「がははははっ。めでたいのぉ」

    左右田「ちくしょおおぉぉぉぉっ! 田中の奴、よくもソニアさんを!」

    花村「妊婦も有りだね」

    モノミ「あうぅぅ。らーぶらーぶなのはいいでちゅけど、これはさすがに……」



    モノクマ「いやぁ、よくもまぁ見事に孕ませたもんだよ。特に日向君は」

    日向(正座中)「くっ……」

    モノクマ「他の三人は相手が一人だからともかく、君は五人も孕ませちゃったんだからね」

    日向(正座中)「で、でも、関係を持つことは七海も小泉も西園寺も罪木も終里も了承してくれたんだ」

    モノクマ「だからってねぇ」

    豚神(正座中)「しかし解せない。する時は毎回ゴムをつけていたのに、何でこんな事に」

    九頭龍(正座中)「俺だってそうだ! 学生のうちからガキ作る訳にゃいかねぇからな」

    田中(正座中)「我とてそうだ」

    日向(正座中)「俺だって! 特に俺は五人も相手にするから、予めドラッグストアから何箱も用意していたんだ。それなのに何で……」

    モノクマ「うぷぷぷぷ。さぁて、何ででしょう?」

    豚神(正座中)「待て日向。お前もドラッグストアからゴムを入手したのか?」

    日向(正座中)「ああそうだ。というか、あそこにしかなかっただろ?」

    九頭龍(正座中)「マーケットには無かったしな」

    田中(正座中)「病院にも無かった」

    豚神(正座中)「その通りだ。だからこそ、ある可能性が浮上する」

    日向(正座中)「なんだ? その可能性って」

    豚神(正座中)「……モノクマ。貴様、ドラッグストアに置いてあるゴム全てを穴あきにしているだろう」

    日九田(正座中)『なんだって!?』

    豚神(正座中)「どうなんだ」

    モノクマ「うぷぷぷぷ。大正解! ドラッグストアのゴムは全て、穴あきゴムなのです!」

    豚神(正座中)「やはりか」

    九頭龍(正座中)「ちくしょう! それじゃあ着けたって意味ねぇじゃねぇか!」

    田中(正座中)「あのれ、暗黒の魔獣め。なんという真似を」

    日向(正座中)「くそっ。そうとも知らずに俺達は……」

    モノクマ「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっ。間抜けだねぇ、滑稽だねぇ。快楽に溺れて確認もしないなんてね」

    九頭龍(正座中)「箱入りのやつを確認するか普通!」

    豚神(正座中)「未開封だったから、つい警戒を怠ってしまった」

    日向(正座中)「それにしても、いつ穴を開けたっていうんだ」

    田中(正座中)「箱に入れて封をする前としか考えられんな」

    左右田「テメェら、問題はそこじゃねぇだろ!」

    左右田「どうするんだよ、あの女子達をよ! 特にソニアさんをよ!」

    狛枝「うわっ、左右田君がまともな事を言っているよ。最後以外は」

    左右田「どういう意味だコラァッ!」

    モノクマ「まぁでもその通りだね。どうするつもりだよ、オマエラ」

    九頭龍(正座中)「それは……」

    田中(正座中)「むぅ……」

    豚神(正座中)「……」

    日向(正座中)「……責任は取る」

    モノクマ「ふぅん。どうやって?」

    日向(正座中)「それは……こうだ。七海、小泉、西園寺、終里、罪木! 結婚するぞ!」

    七海「えっ」

    小泉「へっ?」

    西園寺「はっ?」

    終里「んあっ?」

    罪木「ふえぇぇぇぇっ!?」

    九頭龍(正座中)「ちょっ、日向お前、結婚って」

    日向(正座中)「結婚と言っても、正式に婚姻届を出す訳じゃない。そもそも五人相手じゃ無理だしな」

    日向(正座中)「だからこれは事実婚のための結婚式だ」

    日向(正座中)「俺達が家族になって、その子達を皆で協力して育てようって証のな」

    七海「日向君……」

    罪木「で、でも、いいんですかね?」
  3. 3 : : 2016/12/21(水) 15:01:33

    日向(正座中)「この島には俺達以外はいないし、役所がある訳でもない。ルールは生徒手帳に書かれている事だけ」

    日向(正座中)「つまり、複数人と結婚式を挙げても文句は言われない訳だ!」

    小泉「ちょっと強引だけど、筋は通っているわね」

    西園寺「いいんじゃない、別に。結婚式挙げたからって、無理に誰か一人決めて籍を入れろって訳でもないんだし」

    終里「難しい話は分かんねぇけど、俺もいいと思うぜ」

    日向(正座中)「だったら皆、俺と結婚してくれるか?」

    七海「勿論だよ、日向君!」

    罪木「ふえぇぇ。わ、私が結婚できるなんて、夢みたいですぅ」

    西園寺「いちいち泣くな! このゲロ豚女!」

    小泉「まあまあ、日寄子ちゃん」

    終里「結婚式って事は美味い飯が……駄目だ、気分悪くてそれどころじゃねぇ……」

    弐大「ほほう。男らしいの日向」

    花村「僕も結婚したいよ!」

    左右田「お前は黙ってろ!」

    狛枝「で? 君達はどうするのかな?」

    ソニア「田中さん……」

    田中(正座中)「うっ……」

    澪田「白夜ちゃん……」

    豚神(正座中)「……」

    辺古山「あ、あの……」

    九頭龍(正座中)「ちっ。日向が腹括ったってのに、兄弟分の俺が怖気づいてどうすんだ」

    九頭龍(正座中)「ペコ! 黙って俺の嫁になれ!」

    辺古山「へっ!? はっ、はい!?」

    辺古山(はっ。思わず返事をしてしまったが、私は坊ちゃんの道具。妻になど)

    九頭龍(正座中)「余計な事なんか考えんな! 辺古山ペコ! お前は俺の嫁だ、いいな!」

    辺古山「は、はいっ!」

    田中(正座中)「ふっ。ならば我も覚悟を決めよう」

    ソニア「田中さん!」

    田中(正座中)「だが我が進むのは暗黒の道。それでも貴様は付いて来るか」

    ソニア「はい! どこまでも!」

    左右田 orz

    狛枝「あぁ、左右田君の希望が萎んでいく」

    澪田「白夜ちゃん……」

    豚神(正座中)「分かっている。だが、その前に打ち明けなければならない事がある」

    日向(正座中)「打ち明ける事?」

    豚神(正座中)「それは……これだ!」

    西園寺「えっ? 顔が捲れて?」

    罪木「ふえぇぇ! どなたですかぁ?」

    終里「怪人二十面相って奴か!」

    七海「それは違うと思うよ?」

    豚神(正座中)「これが俺の正体だ。俺は十神白夜じゃない。どこの誰かも分からない、ただの超高校級の詐欺師だ」

    弐大「詐欺師じゃと?」

    モノクマ「そうでぇす! 彼は十神白夜君なんかじゃありません! どこの誰とも分からない詐欺師なんです」

    豚神(正座中)「本当の名前も、出身も分からず。誰かの顔と名前を騙り、今日まで生きてきた」

    豚神(正座中)「それがたまたま、十神白夜だったというだけだ」

    豚神(正座中)「こんな俺が、親になるどころか妻を持つなんて」

    澪田「そんなの関係無いっす!」

    豚神(正座中)「澪田……」

    澪田「誰が何と言おうと、唯吹のお腹のこの子は白夜ちゃんとの子供っす!」

    澪田「この子を父親のいない子供にはしたくないし、白夜ちゃんが詐欺師であろうと誰であろうと関係無い!」

    澪田「唯吹は、白夜ちゃんとこの子を育てたいっす……」

    ソニア「澪田さん……」

    辺古山「それほどの覚悟を持っていたとは……」

    小泉「なんか尊敬するわ」

    豚神(正座中)「……」

    九頭龍(正座中)「おいこら、黙ってんじゃねぇよ。女にここまで言わせといてよ」

    田中(正座中)「どうするべきかは貴様がよく知っているはずだぞ」

    日向(正座中)「それとも、澪田との事は遊びだったのか?」

    豚神(正座中)「そんな事は無い! だが、いいのか? こんなどこの誰とも知らない俺で」

    澪田「いいんっす! それに唯吹はこう見えて、一途でしつこいんっすよ! 逃げても追いかけるっす」

    豚神(正座中)「……」

    日向(正座中)「ほら、何か言ってやれよ」

    豚神(正座中)「……ありがとう。俺は、俺は幸せ者だ。こんな仲間達に恵まれるなんて」

    狛枝「当然だよ。他人と偽っていても、君の才能の輝きは本物だもん」

    弐大「しかし十神でないと分かった以上、なんと呼べばよいかの?」

    豚神(正座中)「俺に名は無い。適当につけて……いや、澪田、お前が俺の名前を考えてくれ」

    澪田「唯吹が考えていいんっすか!?」

    豚神(正座中)「お前は俺の嫁になるんだろう? だからお前に決めてもらいたいんだ」
  4. 4 : : 2016/12/21(水) 15:02:04

    澪田「えぇっと、それじゃあ……。豚神百夜ちゃんで!」

    左右田「なんだよそりゃ!?」

    澪田「いや、なんこうインスピレーションがキュピーンと」

    九頭龍(正座中)「どんなインスピレーションだよ……」

    花村「本人的にはどうなのかな?」

    豚神(正座中)「澪田が付けてくれたなら、どんな名前でも構わん。今後は俺を豚神百夜と呼んでくれ」

    小泉「いいんだ、それで……」

    七海「いいんじゃない? 本人が納得しているなら」

    西園寺「わーい。これで本当の豚ちゃんになったね」

    終里「まっ、改めてよろしくな」

    罪木「よ、よろしくお願いしますぅ」

    モノクマ「……なんだよ、修羅場ってコロシアイになるかと思ったら」

    モノクマ「あーあ、絶望的につまんないからモノミの家でも爆破してやろっと」

    モノミ「なんでアタチの家が爆破されなきゃならないんでちゅかー!?」

    日向(正座中)「あっちはあっちで大変そうだな」

    九頭龍(正座中)「放っておけよ、あいつらは」

    田中(正座中)「それよりも結婚すると決めたからには、式の用意が必要だな」

    日向(正座中)「よし皆! 協力して結婚式の準備をするぞ!」

    全員『おーっ!』

    日向(正座中)「でもその前に!」

    七海「その前に?」

    日向「ちょっと休ませてくれ……」

    豚神「ずっと正座していて足が……」

    田中「くっ。まさか我がこの程度の魔毒に犯されようとは」

    九頭龍「やめろ澪田、西園寺! 足突くな!」

    小泉「締まらないわね……」



    続きます
  5. 7 : : 2016/12/29(木) 13:39:36

    日向「こうして俺達の結婚式の準備は始まった」

    日向「場所はホテルのプールで、ホテルの玄関から登場してプールサイドでパーティーをする事にした」

    日向「左右田は豚神と一緒に電気街からかき集めた部品で電飾を」

    日向「俺は田中と花束を作るため、モノミの許しをもらって花摘みと装飾を」

    日向「弐大と狛枝と九頭龍は会場のセッティングと電飾以外の飾りつけを」

    日向「そして花村は当日の料理の試作と仕込みに入った」

    日向「女子は全員身重だから休むように言ったけど、マーケットからカーテンを持ち込んでヴェールみたいなのを作っていた」

    日向「さすがにドレスを作るのは無理だから、せめてこれくらいはって事らしい」

    日向「作業中にどっかで爆発音っぽい音とモノミの悲鳴とモノクマの笑い声が聞こえたけど、多分気のせいだろう」

    日向「そうして準備に走り回った翌日、俺達の結婚式は始まった」



    狛枝「あー、あー、マイクテス、マイクテス」

    左右田「マイクなんてねぇだろうが!」

    狛枝「それはお約束って事で」

    狛枝「ではこれより、結婚式を始めます」

    狛枝「本当にささやかな式ですが、どうか楽しんでください」

    狛枝「それでは、新郎新婦の入場です」



    日向「狛枝の進行で最初に玄関を出たのは俺達だ」

    日向「悪阻で気分の悪い終里と右手で、転びやすい罪木と左手で手を繋いでその後ろに七海と小泉と西園寺が続く」

    日向「続いて田中とソニア、九頭龍と辺古山、豚神と澪田が姿を現す」

    日向「BGMも無い、狛枝達四人の拍手だけが響く中、俺達はプールサイドに並んで椅子に座った」



    狛枝「では友人方より祝福のスピーチを」

    弐大「いやぁ、めでたいのぉ!」

    花村「子供が生まれたらぜひ僕にください!」

    左右田「田中! テメェ、ソニアさん幸せにしなかったらぶっ飛ばすぞ!」

    モノミ「うぅ……。まさか本当にアタチのお家が爆破されるなんて……」

    モノクマ「絶望的だよ! こんな展開は!」

    狛枝「はい、ありがとうございます。じゃあ他にやることもないし、ケーキカットに移ります。花村君」

    花村「任せて! とっておきのを作ったから!」



    日向「とっておきだって言うから若干の不安を抱いて待っていると、俺達の前に運ばれてきたのはロールケーキだった」

    日向「しかもカットされていない、横長のままのロールケーキだ。これでもかとデコレーションはされているけど」



    日向「花村、これは?」

    花村「んふふ。どうせなら女の子が全員ケーキカットできるようにと思ってね」

    七海「確かにこれなら、八回ケーキカットしても大丈夫だね」

    辺古山「よくある、高さのあるケーキでは、八回もナイフを入れたら崩れそうだからな」

    豚神「気が利くじゃないか」

    花村「そりゃあ僕だって皆を祝福したいからね。どうしようかと悩んだよ」

    狛枝「それじゃあケーキカットと行こうか。日向君から順番にどうぞ」

    日向「あぁ。じゃあ七海からでいいか?」

    小泉「別に構わないわよ」

    西園寺「次は私だからね」

    罪木「わ、私は最後でいいですぅ」

    終里「んじゃ、俺が三番目な」

    七海「皆、ありがとう。じゃあ日向君」

    日向「あぁ」



    日向「順番にやったケーキカットで切ったロールケーキは、最後には花村が切り分けて皆に配られた」

    日向「それを切っ掛けに用意された料理に皆が群がった」

    日向「ただ、悪阻の辛い終里、ソニア、澪田は食べられそうなのを少量だけ取っていた」

    日向「こうして俺達の新しい生活はスタートしたけど、数か月後に事態は急変した」

    日向「俺達が殺し合いをしなくて暇すぎるとモノクマが暴走し、真の姿である江ノ島アルターとして現れた」

    日向「そしてここがプログラムの世界だとか、実は俺が予備学科だとか、絶望だとか、カムクラプロジェクトだとかの説明がされた」

    日向「江ノ島はカムクラになった俺を利用しようとして、次に77期生の皆が狙われた」

    日向「そのために77期生の中心である七海に標的を絞った」

    日向「最初は痛めつけて死ぬ姿を皆に見せて絶望させるプランだったのが、俺がカムクラになって記憶や人格を失ったと聞いて簡単に絶望したから、計画を変更」

    日向「七海によって内部から絶望を広め、他の皆を絶望と化した」

    日向「そんな俺達も未来機関に捕まったが、苗木とかいう後輩によって希望育成プログラムにかけられた」

    日向「真実を知って呆然とする俺達の前に、苗木が本物の十神と霧切とかいうのを連れて、俺達を助けに来た」

    日向「その後は俺の中のカムクラの力が目覚めたり、強制シャットダウンをしたりして、どうにか江ノ島の野望を打ち砕いた」

    日向「そして俺達は……目覚めた」
  6. 8 : : 2016/12/29(木) 13:40:21

    日向「うっ……ここは、現実か?」

    弐大「どうやらそのようじゃの……」

    九頭龍「てか、お前日向か!? 髪長っ!」

    左右田「んで? この中にまだ絶望してる奴はいんのか?」

    狛枝「僕は大丈夫だよ。いつも通り、希望に希望しているよ」

    花村「僕の希望の肉ぼ――あぶっ!」

    豚神「寝起き早々に下ネタを聞かせるな」

    田中「どうやら無事に絶望の深淵から帰還したようだな」

    苗木「良かった、皆無事みたいだね」

    十神「まったく江ノ島の奴め。死んでもなお、これほど手をかけさせるとはな」

    苗木「でも、本当に良かったよ。絶望から立ち直ってくれて」

    霧切「そうとも言えないわよ」

    苗木「霧切さん? どうかしたの?」

    霧切「……先輩達。彼女達が」

    日向「えっ?」

    女性陣 orz

    日向「ちょっ、どうしたんだ皆!」

    七海「ひ、日向くぅん……わた、私達の赤ちゃんがぁ……」



    日向「泣きじゃくる七海の言葉と、膨らみかけていた腹部が元に戻っているのを見て、全てを察した」

    日向「あれはあくまでプログラムの世界での出来事」

    日向「実際に妊娠した訳じゃないから、こっちの本体が妊娠している訳じゃない」



    小泉「分かっていたけど、わかっていたけど……」

    西園寺「ビエェェェェン!」

    日向「ってお前西園寺か! なんかデカくなってる!?」

    終里「家族が……俺の家族が……。ハハ、ハハハハハ……」

    罪木「ふえぇぇぇぇん」

    辺古山「坊ちゃん、申し訳……ありま……」

    九頭龍「ペコ……」

    澪田「うわあぁぁぁぁぁぁん! 百夜ちゃん! 唯吹達の愛の結晶がぁっ!」

    豚神「澪田……くっ……」

    ソニア「田中さん。ごめん……なさ……」

    田中「くそっ。暗黒神に魂を売った我に、何故悲しいという感情が……」

    日向(駄目だ。このままじゃ皆、特に女性陣がまた絶望になりかねない)

    日向(ならばその絶望、斬らせてもらう!)

    日向「泣くな、七海。皆も」

    七海「む、無理だよ……。だって、私達の、赤ちゃ」

    日向「無くなったのなら、今度はちゃんと作ろう! この現実の肉体で!」

    女性陣「!?」

    日向「今の俺達はもうアバターじゃないし、ここはプログラムの世界じゃない」

    日向「だから今度は本当に、俺達の子供を作ればいいんだ!」

    豚神「日向の言う通りだ。澪田、本当の俺と本当の子を作ってくれるか」

    澪田「勿論っす!」

    田中「どこまでも付いて来ると言ったのは貴様だろう。己の放った魔言の責を果たせ」

    ソニア「はい……はい!」

    九頭龍「ペコ、俺が欲しいのは道具のお前じゃねぇ。お前自身としてのお前だ。そこを間違えるなよ」

    辺古山「はい、坊ちゃん」

    日向「七海達もいいか? それとも、やっぱり現実で五人は」

    七海「そんなことないよ!」

    終里「今さらお前以外の男との子なんて作れるかっての」

    小泉「まっ、産んだ後は大変だろうけど、男らしく責任持って頑張ってね」

    西園寺「ほら、ゲロ豚もいつまでも泣くな! それともお兄の子供いらないの?」

    罪木「い、いりますよぉ。ただ、嬉しくって嬉しくって」

    狛枝「すごいや。彼女達は絶望を払いのけるほどの、キラキラ輝く希望を放っているよ」

    左右田「ちくしょう! ソニアさん、せめて、せめて幸せになってください!」

    花村「日向君! どうせ五人相手にするなら一人くらい」

    弐大「やめんか。邪魔するのは野暮というもんじゃい」
  7. 9 : : 2016/12/29(木) 13:40:45

    十神「全く。モニターでも見ていたが、こいつらは……」

    霧切「人の事を言えないんじゃない? あなたの子供を身ごもった人が待っているんでしょう?」

    十神「おぞましい事を思い出させるな……」

    苗木「というかさ、何で響子が来たの? 僕、十神君と葉隠君に頼んだのにさ」

    霧切「葉隠君じゃ不安が大きいもの」

    苗木「だからって、身重の響子が来ることは」

    霧切「あら? 心配してくれるの?」

    苗木「当たり前だよ。だってそのお腹の子は僕の」

    霧切「えぇ、分かっているわよ。でも、放っておけなかったのよ」

    霧切「プログラム内とはいえ、同じ境遇の彼女達をね」

    苗木「だからってさぁ。葵だって心配しているだろうし」

    霧切「大丈夫よ。私達の夫を助けに行くと言ったら、納得してくれたわよ。お父さん」

    苗木「改めてそう言われるとなんか照れるなぁ」

    十神「貴様ら、いつまでイチャついている。さっさと帰るぞ」

    苗木「そうだね。腐川さんが待っているもんね」

    霧切「そんなに慌てなくとも、まだ産まれないわよ。私と葵さん同様に、まだ二か月なのよ」

    十神「そういうつもりで言ったんじゃない!」


    日向「こうして俺達の戦いは一旦幕を閉じた」

    日向「その後、未来機関が大変な事になって、その手助けに行ったり御手洗を仲間に加えたりした」

    日向「それでも俺達は生きている。絶望を背負いながらも、未来に向かって」


    END……?
  8. 10 : : 2016/12/29(木) 13:41:16

    エピローグ


    十数年後

    霧切「学園長、これが今年の新入生のリストよ」

    苗木「ありがとう響子。あっ、この新入生達ってまさか」

    霧切「そうよ。彼らの意思を継いだ子達よ。私達の子供も含めてね。それに、あの人の子もいるわ」

    苗木「そうか。未来は確実に、前へ進んでいるんだね」



    「皆、希望ヶ峰の入学記念に、クラスで写真撮らないか?」

    日向 創真(そうま) 日向と小泉の息子 超高校級のパパラッチ


    「良い案、だと思うけど?」

    日向 一秋(かずあき) 日向と七海の息子 超高校級のゲームプランナー


    「疑問形で言わないでよぉ……」

    日向 花梨(かりん) 日向と罪木の娘 超高校級の介護士


    「んじゃ、私真ん中ね!」

    日向 日寄里(ひより) 日向と西園寺の娘 超高校級のダンサー


    「あっ、ズリーぞ。俺だって真ん中入りてぇ!」

    日向 赤斗(せきと) 日向と終里の息子 超高校級のクライマー


    「俺の中の闇の化身が囁いた。公平にじゃんけんで決めるがいいと!」

    カオス・ネヴァーマインド 田中とソニアの息子 超高校級の皇子


    「すこぶるどうでもいいんだけど」

    九頭龍 菜緒(なお) 九頭龍と辺古山の娘 超高校級の姐さん


    「お前、痩せてるな。これ食べるか? 最後に頼りになるのは脂肪と糖質と食欲だぞ」

    豚神 来夏(らいか) 豚神と澪田の息子 超高校級の大食い王


    「あぁ、ありがとう。この食べ物が、君の希望なんだね」

    狛枝 白(はく) 狛枝の息子 超高校級の幸運


    「ちょっと、どうせ食べるならそんなジャンクフードじゃなくて、私の仕入れたこの肉を食べなさい」

    花村 奏恵(かなえ) 花村の娘 超高校級の仲卸


    「おお、いい肉だの」

    弐大 夢丸(ゆめまる) 弐大の息子 超高校級の栄養士


    「うぷ。朝からそんな脂の多い霜降りはちょっと……」

    御手洗 小恋(ここ) 御手洗の娘 超高校級の声優


    「あはは。皆個性的だね」

    苗木 颯(はやて) 苗木と朝日奈の息子 超高校級の水球選手


    「一応アレ、クラスメイトよ? 私達もその個性的の枠に入るのよ?」

    苗木 亜子(あこ) 苗木と霧切の娘 超高校級の科学捜査員


    「どうでもいいから、さっさと写真撮るわよ! それと、中心は私に決まってるじゃない」

    十神 咲夜(さくや) 十神と腐川の娘 超高校級のお嬢様


    「はいはい、皆仲良くね。入学初日から喧嘩はやめなさい」

    宗方 千紗(ちさ) 宗方の娘 超高校級の委員長



    苗木「希望は、前に進むんだ」


    END
  9. 11 : : 2023/07/04(火) 22:15:38
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    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
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    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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