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ジャン「なんで明日が来ねえんだ?」

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  1. 1 : : 2016/12/17(土) 21:06:59
    初めまして華美権(カビゴン)です
    初投稿をご覧いただきありがとうございます
    SSネット楽しんでます
    少し緊張してますがよろしくお願いします




    今日はなんて日だ…
    朝からロクな事がない、死に急ぎ野郎のエレンと口論になって張り倒され、追い討ちをかけるように教官の頭突きと兵舎の掃除、昼にはサシャとコニーが俺に集ってくるし、ミカサには冷たい目で見られ、マルコもなんか素っ気ねぇ
    折角の休日だってのにこんな事ねぇだろ…
    それに、訓練兵として過ごす3年間がもう少しで終わろうとしているのによぉ

    「む、どうしたキルシュタイン、もうすぐ消灯時間だぞ」

    下を向きながら歩いているとキース教官が両手を後ろで組ながら歩み寄ってきた
    どうやら巡回していたらしい

    「いえ、ちょっと便所に…」

    「そうか、用が済んだならさっさと戻るんだな、もし疲れを残して怪我でもしたら憲兵団志望者としてこれ以上の失態はないだろう」

    「はい…失礼します」

    互いに背を向けて俺は自室に、教官は男子寮の奥へと進んでいくと、教官は立ち止まり声をかけてきた

    「キルシュタイン」

    「はい?」

    教官に名前を呼ばれ振り向くと、無表情ではあったが、少し困ったような声色で今日の朝の事を話し始めた

    「イェーガーもそうだが、貴様は少し落ち着くべきだ、一時の感情に任せて拳を振るうような奴はすぐに必用とされなくなる」

    …なんでこんなときにその話を蒸し返すんだ
    馬鹿馬鹿しい上に腹立たしくて忘れようとしてたのに
    と思いつつも俺は真剣な表情を作り敬礼する

    「わかりました、以後気を付けます」

    失礼しますと言いその場を後にした
    自室の明かりは既に消えていたが慣れた部屋、真っ直ぐに自分のベッドへと向かい、身を預け、そして目を閉じる
    すると、何故かわからないがエレンの顔が浮かんで朝と同じことを言ってきた

    どんなにここで訓練して上位をとっても、お前みたいに数字だけ求める奴ばかりなら、この状況は変わらねぇよ

    「チッ…胸糞悪ぃ」

    力強く握っていた拳もいつか忘れて、俺は暗い夜に落ちていった
  2. 2 : : 2016/12/18(日) 00:06:08
    前述のSSネットですがSSノートの間違いでした
    誤字すみません
    引き続き投稿していきます

    今日も朝が来た、シャッとカーテンが開けられて朝日が部屋に入ってくる

    「ジャン…ジャン朝だよ」

    カーテンを開けるのも、俺が起きていないときに起こしてくれるのもコイツだ

    「ん…」

    重い瞼を開け声の方へ顔を向けると、いつもと変わらない笑顔があった

    「おはよう、今日は珍しく遅いね」

    「よぉマルコ、すまねぇな…朝は時間がねぇってのに」

    そんなに高くない屋根に向かって両手を挙げ伸びをしながら言うと、マルコは近くの椅子に腰をかけニコりと笑った

    「いや構わないよ、今日はそんなでもないからね…ところでジャンは今日どうするんだい?」

    「どうするって、今日は訓練だろ?早く着替えて飯にしようぜ、早くしないとサシャに取られちまうからな」

    「訓練?」

    マルコのすっとんきょうな声を不思議に思うが俺は枕元に置いてある兵服を掴んだ
    毎日着て柔らかく馴染んだ訓練兵の服に袖を通して鏡のある洗面所へ向かい、5人くらい横に並べる洗面台の前に立ち髪を整えるべく整髪剤を手につける

    「ッし、今日もバッチリだな」

    ボサボサしていた髪もいつも通りに、いや、今日はそれ以上だろうと思える程にきまっている
    ちょっとだけカッコつけてから出口に向かおうとするとマルコが目を丸くして手を額に乗せてきた

    「んー、熱は無いみたいだけど…寝てる間に頭でも打ったとか?」

    「なんだよ…ちょっとカッコつけただけだろ?」

    「いや、そうじゃなくてさ…」

    「ちょっといい気分だったのによぉ、…まだ昨日の厄引きずってんのか?」

    「厄って…昨日は大活躍だったじゃないか、僕もあんな風に動きたいよ」

    大活躍って言や一昨日の訓練は俺が珍しくミカサを抜いて討伐数一位をとったんだよな
    でもマルコは昨日って言ったよな?
    俺の聞き間違えか?
    そう思った時、ふとマルコを見てみるとハッとした

    「お前なんで私服なんだ?休日は昨日だろ?」

    「ジャンこそなんで兵服なんて着てるんだい?今日は休日だよ?」

    「は?」

    きっとからかってるんだと思って他の奴にも聞いてみたが、全員今日は休日だと言っていた
    昨日起こったと思っていた事は全部夢だったのだろうか…

    俺は兵服のままだが、マルコと駄弁りながら食堂へ歩いているといつもの3人組に出くわした

    「あぁジャン、マルコ、おはよう」

    先に気がついたアルミンが小さく手を振りながら歩いてくる
    俺達はその場に立ち止まりアルミンを迎える

    「おはようアルミン」

    マルコもアルミンと同じように小さく手を振る

    「よぉアルミン」

    俺もアルミンに挨拶をする
    その後追い付いてきた二人が挨拶をしてきた

    「おはよう」

    まず口を開いたのはミカサだった
    相変わらず無駄な言葉を発する事はないがそれがいい

    「よぉミカサ、今日もいい天気だな」

    すぐに俺は返事をする
    するとミカサは窓の方に体を向けて言った

    「そうね、今日はいいことがありそう」

    「あぁ俺もそう思ったところだ」

    しばらく朝日に照らされたミカサに見とれていた「ヨオマルコ ゲンキカ?」
    綺麗な黒髪は初めて出会ったときと変わらずで、「アァボクハゲンキダヨ」「ソウカ セッカクノキュウジツダモンナタノシクスゴシタイナ」
    うっすら浮かべられた笑みが日々の疲れを吹き飛ばしてくれる気がする「ヨオジャン オマエモゲンキカ?」
    あぁ今日はいい日だ…「ジャン…キイテンノカ?」

    「おい!、さっきから挨拶してるのに返事をしないってどういうことだ!?」

    「あーはいはい、おはよう」

    エレンには適当に返事を返す
    悪人面が怒りで余計に悪そうに見える

    「まぁまぁ落ち着いてよエレン、それよりも早く食堂に行こう」

    アルミンがエレンをなだめてくれたお陰でさっきまでの和やかな空気で食堂に着いた

    だが、そんな空気は一瞬にして俺だけを残して去っていくのを俺は知らなかった
  3. 3 : : 2016/12/18(日) 21:38:06
    食堂の扉の前まで行くと中からは楽しそうな話し声が聞こえてきた
    多数のグループの話し声が混ざっていてしっかりと聞き取る事はできないが、内容はおそらく如何に今日を楽しむかだろう
    頬が緩む事を実感しながら、食堂の大扉に手をかけ、グッと押し込むと
    普段広がる風景を一人の少女が遮っていた

    「ジャン!?ど、どいてください!」

    どいてください という言葉は理解できた、しかし、体はそう簡単に動かなかった、反応が遅れたせいか目を合わせるだけしかできず、俺はそのまま少女と衝突した

    「痛って…」

    倒れそうになった俺はなんとか耐えたが、今にも膝をつきそうだ

    「ジャ…ジャン…大丈夫?」

    マルコがすぐに体を支えてくれる
    心配してくれる友人がいるだけでこんなに頼りになることはない

    「あ、あぁ大丈夫だ」

    目の前の少女に目をやると尻餅をつき痛む腰をさすっている

    「あイタタ…なんでどいてくれなかったんですかぁ?」

    「あんな一瞬で避けられるわけねぇだろ!この芋女!」

    芋女と呼ぶコイツはサシャ・ブラウス
    よくこの食堂で皆にパンを貰おうと席を回る奴だ、俺はコイツの行動がどうも理解できないが、訓練兵としての実力は確かだと認めている

    「芋!?ヒドいですよ!なんで朝からこんなこと言われないといけないんですか!?」

    「うるせぇ!自分の胸に手ぇ置いて考えてみろ!」

    「ジャン、今のはサシャが悪いけど少し落ち着くべきだと思う」

    「そうだぜ、もしかしたらサシャにも言い分があるかもしれないだろ?」

    「…わかったよ」

    食堂で暴れまわるサシャにイラッとするが、ミカサとエレンの言っている事も確かだ
    少し深呼吸をしてサシャの言い分を聞いてみよう

    「んで、どうしてこうなったんだ?」

    「それがですね…」

    サシャの表情が一変した
    思わず5人が固唾を飲んだ

    「今日もいつも通りコニーとパンの取り合いをしていてですね…私が見事勝利を修めたのですがコニーがどうしても気に入らないと言って私のパンを奪おうとしてきたんです、私はパンを取られまいと必死に逃げていました、最後この扉を抜ければ私が逃げられる…そう思った時…」

    「ジャンが扉を開けてぶつかったんだね?」

    「流石はアルミン!話が早いです!」

    「って、結局テメェが元凶なんじゃねぇか!!」

    「あ痛っ!!」

    俺のチョップがサシャの脳天にヒットしたその時、後ろから恐ろしい気を感じた
    すっかり青ざめた顔で振り返る

    「今しがた大きな音が聞こえたと思ったが、それはブラウスが頭を抱えている事に関係するのか」

    事情を話そうと体を向けるとサシャが隙をつくかのように叫びだした

    「そうなんですよ教官!ジャンが私を殴ったんです!ウウッ」

    「何?それは本当か?」

    確かに手が出てしまったのは事実反論できない
    サシャはここぞとばかりに教官に向かってウソ泣きを混ぜながら嘘の状況を説明した

    「私がコニーと楽しく朝ごはんを食べているときにジャンがやって来て…私とコニーを引き離したんです…グスン」

    「それで、スプリンガーはどうした?」

    「対人格闘じゃジャンに勝てないって言って逃げてしまいました、ヨヨヨ…」

    「そうか、ではキルシュタイン、スプリンガー、ブラウスは後程私の部屋に来い」

    怒鳴る事はなかったものの、部屋に入った後を考えるだけで頭がいたくなりそうだ

    「どうですか?私を芋女ってバカにした報いはしっかり受けてもらいますからね!」

    教官が見えなくなったところでサシャはウソ泣きをやめて俺に向かってビシッと指を指し高らかに笑いながら食堂の奥へと軽やかに走っていった
    自分も呼ばれていたことに気がついていないのだろうか?

    それから10分程後、朝食を終えて3人は教官室に向かった
    話をするなか、サシャの嘘と朝食をかけてコニーとバトルしている事がバレこっぴどく叱られた
    俺はサシャに手があげた罰として兵舎の掃除を命じられ、サシャとコニーも一緒に掃除をする事になった
  4. 4 : : 2016/12/19(月) 23:42:17
    「クソっなんで俺が兵舎の掃除なんか…」

    座学で使う教室を愚痴をこぼしながらモップをかける
    適性検査やら逃げ出したやらで人数は相当減った筈だが、それでも訓練兵全員が入れる程の大きさだ、全然終わりが見えない

    「気持ちはわかるけどよぉ、それは俺の台詞じゃねぇか?」

    振り返るとそこには、いつもより頭のテカりが綺麗なコニーが、手のひらにモップを乗せてバランスを保つようにフラフラ動きながら喋り始めた

    「俺なんか何もやってねぇのに掃除させられてるんだぜ、今日は朝から楽しむ筈だったんだ、最近人気のグルメってヤツをな」

    「どうでもいいけどお前も手伝えよ、さっさと終わらせてから楽しみゃあいいじゃねえか」

    コニーに背を向けながら言うと、コニーがフンと鼻を鳴らした

    「生憎だが、俺は無実の罪を被ってまで掃除をするほどバカじゃないのさ、サシャに言ってくれ」

    言われた通りサシャに声をかけようとする、しかしサシャは見当たらない

    「なぁおい、サシャはどこにいった?」

    「あ?さっきまでそこの隅っこで…あれ?」

    コニーの指さした先にはモップと1枚の紙が置いてあった
    それをコニーが拾い上げる

    「おいコニー、それはなんだ?」

    「手紙みたいだぜ、えーと何々…」

    コニーはサシャの真似をしながら手紙を読み上げた

    ジャンとコニーへ
    兵舎の掃除頑張ってください、私は町で人気のグルメを食べに行きます
    ですがこれは掃除の罰を放棄した訳ではありません
    グルメが私を呼んでいるのであって、けっしてどうしても食べたいからとか、この日の為に綿密な計画をたてたとかではないので誤解しないでください
    教官が来たらなんとかして誤魔化してください
    、よろしくお願いします

    「…だってよ」

    「ふざっけんなよあの芋女!裏切りやがって…」

    「なんか俺も腹立ってきた、手伝うからさっさと終わらせようぜ」

    コニーがサシャの分のモップも脇に抱えた

    「あぁそうだな…でもモップ二本も持ってどうするんだ?」

    「フッ…こういう時に素早く掃除を終わらせる方法を見せてやるからしっかり見てろよ…秘技二刀流!」

    おりゃあと言いながら走るコニー、いつものバカをやっているかと思えば想像以上に素早く床が綺麗になっていた、確かに床を拭ける面積は増えている上に二本の方が効率がいい
    珍しくコニーの行動が俺を唸らせた

    「どうだ?やるかやらないかは任せるぜ」

    「…じゃあどっちがより多い面積拭けるか勝負だ、負けねぇぞ」

    「そう来なくっちゃな」

    こうして、俺とコニーの掃除レースが開幕した
    兵舎一階の両端をスタートラインとし、三階の廊下の中央をゴールにした、階段を抜いたより多い面積を拭けるかを競う、因みに途中でモップがズレた場合ズレた地点からやり直しになる
    階段が左右と中央にあるこの建物だからできるレースだ
    ハンデとして俺がスタートしてから5秒後にコニーがスタートする

    「なぁホントに5秒後でいいのか?見た感じ簡単そうなんだが…」

    「まぁ初めて見たのが俺の姿だから誰でも簡単そうに思うけど、意外と二本を真っ直ぐに保つの難しいんだぜ」

    「そういうもんか?まぁいいか、行くぞ…」

    集中力を高めるべく目をつむり、すうっと息を吸い、勢いよく走り出す
    俺が階段に足をかけた頃コニーが走り出した

    「思ったよりも簡単じゃねぇか、この勝負もらったぜ」

    2階の床にモップを置き再び走りだそうとした時だった、知らぬ間にモップの水平が崩れていた

    「なっ!?」

    モップの向きをなおそうと立ち止まった瞬間、後ろからコニーが追い抜いてきた

    「だから難しいって言ったろ?先に行くぜ!」

    「クソっ!まだ負けた訳じゃねぇ!」

    白熱した掃除レースだったが、俺が焦れば焦る程モップがズレてしまい、三階に辿り着いた時にはコニーは廊下を半分以上を拭いていた

    「2階でのズレが無けりゃ…」

    遊びとはいえ負けた事は少し悔しい
    少し間を置いてコニーが口を開いた

    「まぁ初めてにしてはいい方だと思うぜ」

    「…なんだよ、慰めてくれてんのか?」

    「そう聞こえたか?でも見た感じサシャよりはいい動きだったし、回数やりゃもっと上手くなるかもな」

    「上手くなってもあまり自慢できねぇけどな」

    確かにそうだと、二人して笑いあった
    コニーとこうして笑ったのは何回目だろうか

    「…もっと早くジャンとやりたかったよ」

    青い空を見上げながらコニーが何かを呟いていたが俺には聞こえなかった
    何か言ったか?と聞いてみたがコニーは質問をはぐらかし、逃げるように教官を呼びに行った
  5. 7 : : 2016/12/22(木) 21:18:34
    教官から外出許可がおりた俺達は少し遅れて町へくり出した
    町に着くまでの間コニーは掃除レースのコツを色々教えてくれた、階段を登る時にモップをズラさないようにするコツ、急ぐ時には徐々にスピードを上げていく事が重要らしい

    「確かに2階でいちばん多くミスしたな」

    「だろ?俺も急いでやろうとしてダメだったんだ、できるまで何回も練習したんだぜ」

    「罰の掃除でか?」

    「流石に全部じゃないぞ」

    話している内にトロスト区の町に着いた
    いつ見てもここは賑わっていて楽しそうだ
    昔はそう思ったことはなかったんだがな…

    「ところでお前の言ってたグルメってのはどんなもんなんだ?」

    「あぁ、オムソバっていう名前でトーヨーとかいう所の麺ってものを使った料理らしいぜ」

    「オムソバか…聞いたことねぇな」

    「俺も今日初めて食うんだぜ、どんな料理かなー」

    「そうだな、ちょうど腹もへったことだし、俺もオムソバってのを食すとするか」

    コニーの案内でオムソバの店に向かう
    壁内ではあまり見ないような平たい建物に大きな看板、そして人だかり
    今までで見たことがない
    窓から出てくる香ばしい香りが自然と体を店の前に連れていく

    「昼時にしては空いてそうだな」

    両手を頭の後ろで組ながら呟くコニーの前に店員がメニューを差し出す

    「いらっしゃいませ、只今たいへん混んでいますのでお客さまのお名前と人数とご注文のお料理をここにご記入をお願いします」

    聞いたことあるような声だったが気にせずメニューを眺める
    しかし書いてあるのは文字だけでどうしても想像できない
    そもそも麺というものが初めてだ

    「オムソバってのはかわらないんだな」

    「一番人気なのってどれだ?」

    「一番人気なのはチーズオムソバです、さっきエレンも頼んでました」

    「へー、エレンも来てんのか…ってなんでエレンのこと知ってんだ?」

    「あ…あのですねぇ…」

    おもむろに顔を除き込んだそこには髪を解いたサシャがいた
    話を聞いたところ給金を前回使い果たしてしまっていたようで、食い逃げにならない代わりに今日はバイトとして勤めてるらしい

    「掃除サボった罰だな」

    コニーがどや顔している前でサシャが涙ぐみながらコニーにすがっている

    「お願いしますコニー…今度何でも言うことを聞きますから…」

    「どーしよーかなー?」

    「そこをなんとか…」

    「二人で掃除するの大変だったんだよなー」

    涙腺が崩壊寸前のサシャを見ていると少し可哀想に思えてきてしまった
    サシャの勝手で掃除抜け出してそんで自爆して…本当なら見捨ててもいいだろうに

    「…チッ、いくらだ?」

    俺の声を聞いた二人が間抜けな顔で見てくる
    特にサシャの顔はこっちまで悲しくなりそうで直視できない

    「ホントですか…」

    「何度も言わせるな…」

    その後サシャは今日の太陽のような笑顔を見せて再び仕事に戻った
    サシャが仕事をしている間俺達はオムソバに舌鼓をうった
    柔らかなオムオムとソースが効いた麺というものが相まって素晴らしい味わいだった

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Vf-25max

華美権(カビゴン)

@Vf-25max

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