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アニ「あ、あれ?」(サシャ探偵物)

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  1. 1 : : 2016/11/16(水) 19:04:03
    皆さんどうもサシャスキーです!今回も懲りることなく掛け持ちとなってしまい、申し訳ございません
    今回はサシャさんに探偵をしてもらいます!
    なのでcp要素はございません!あと、今回のssに出て来るオリキャラ達(オリキャラか?と思うものも含まれる)の名前はグループのメンバーに考えてもらいました!
    では、注意事項です↓
    学生故の亀更新、キャラの崩壊や捏造、駄文、誤字脱字
    …以上が大丈夫な神様はどうぞ!
  2. 2 : : 2016/11/16(水) 19:10:17
    その夜、訓練兵の女子達はなんてことのない話で盛り上がっていた

    ミーナ「あー…今日も訓練疲れた!」

    クリスタ「午前の屋外訓練の時に雨が降って大変だったよね…」

    ミカサ「でも、午後の途中から雨は止んだ」

    サシャ「まぁ晴れることはなかったですけど…明日は降る事はないでしょう」

    ユミル「全く、訓練のある午前だけ降って…せっかく午後はクリスタとイチャつこうと思ったのによ」

    クリスタ「もうっ、ユミルったら!」
  3. 3 : : 2016/11/16(水) 19:15:24
    アニ「…ただいま」

    サシャ「あ、アニおかえりなさい!」

    アニ「…うん」

    ミーナ「?どうしたの?」

    アニ「えっと、誰か…私のタオル見てない?」

    ミカサ「タオル?」

    アニ「名前は書いてないけど、薄い青色でさ…干していたのにさっき見たらなくなってたんだよ」

    サシャ「いつから干してたんです?」

    アニ「今日、訓練が終わった後、体拭くのに使って、一回洗って干した」

    クリスタ「洗ったって…この時期だと寒くて大変じゃ…」
  4. 4 : : 2016/11/16(水) 19:19:07
    アニ「うん、おかげで夕飯ギリギリだったよ」

    サシャ「訓練終わりから夕飯って…6時間はかかりますよ」

    アニ「一回、タオル洗う前にお風呂入ってさ…」

    アニ「寒かった」ミーナの頰にピト

    ミーナ「うわ!手ぇ冷た!」

    サシャ「大変でしたねぇ」

    ミカサ「本題に戻ろう」

    アニ「そうだね、まぁ、それでさ…夕飯食べて、もう一回お風呂入った後なくなっててさ」
  5. 5 : : 2016/11/16(水) 19:24:19
    ミカサ「二回もお風呂入ったの?」

    アニ「だって今日は寒いじゃない」

    ミーナ「アニはお風呂好きだしねぇ」

    アニ「…まぁそれもあるけどさ」

    サシャ「うーん?という事は…」

    サシャ「まず、アニは訓練が終わった後、体を温める為お風呂に入って、その後タオルを洗って干したんですよね?」

    アニ「うん」

    サシャ「で、夕飯を食べて、もう一回お風呂に入っているうちになくなったと」
  6. 6 : : 2016/11/16(水) 19:30:24
    アニ「そうなんだよ」

    サシャ「アニが夕飯からお風呂出るまでどれくらいかかるんですか?」

    アニ「…三時間、かな。私食べるの遅いし」

    ミカサ「その間になくなったと」

    クリスタ「…あ!」

    ユミル「どうした?クリスタ?」

    クリスタ「確か、私お風呂入る前にアニのタオル見たよ?」

    アニ「ほんとかい?」

    クリスタ「うん、今から…二時間半前かな?」

    サシャ「アニがお風呂から出たのはいつです?」

    アニ「…多分、30分くらい前…探せるだけ探したんだけど…」

    サシャ「今は消灯時間ギリギリですしね」
  7. 7 : : 2016/11/16(水) 19:31:46
    超期待
    頑張ってね!!
  8. 8 : : 2016/11/16(水) 19:33:12
    >>7
    塩さんありがとうございます!
    何度も修正するかもしれませんが頑張ります
  9. 9 : : 2016/11/16(水) 19:37:09
    ユミル「ってことは…二時間くらいの間になくなったと」

    ユミル「風に飛ばされたんじゃねえの?」

    ミカサ「雨は降ってたけど、風はなかった」

    サシャ「…つまり、誰かが意図的に動かしたかもしれませんね」

    クリスタ「え?ぬ、盗まれたってこと?」

    サシャ「可能性としては…高いかと」

    アニ「どうするのさ?」
  10. 10 : : 2016/11/16(水) 19:39:43
    期待!&お気に入り、被害者がまさかのアニw
  11. 11 : : 2016/11/16(水) 19:39:57
    サシャ「…ふむ」

    サシャ「アニ、確認しても?」

    アニ「え?う、うん」

    サシャ「アニっていつも、お風呂上がり髪解いてますよね?」

    アニ「うん」

    サシャ「タオル干した時も?」

    アニ「うん」

    サシャ「…ああ、なるほど」

    ユミル「あ?なんだよサシャ?」
  12. 12 : : 2016/11/16(水) 19:41:15
    >>10
    通りさんありがとうございます!
    この事件自体は軽い感じです。もう少し進むと真面目になります。
  13. 13 : : 2016/11/16(水) 19:44:54
    サシャ「いえ」

    サシャ「大体の真相がわかりました」

    クリスタ「ええ⁉︎」

    ミーナ「ほ、本当に?」

    ユミル「お前の推理…なんかあてにならないんだが…」

    サシャ「失礼ですね!」

    ミカサ「サシャ、大体なの?」

    サシャ「はい、大体です」

    ミカサ「じゃああと…何が、わからないの?」

    サシャ「強いて言えば、犯人の顔、ですかね?」

    サシャ「皆さん、明日の朝、協力してもらっても?」
  14. 14 : : 2016/11/16(水) 19:46:41
    期待だZOY
  15. 15 : : 2016/11/16(水) 19:47:34
    >>14
    ブロリーさんありがとうございます!
  16. 16 : : 2016/11/16(水) 19:50:19
    翌日-食堂
    ライナー「なんか、女子遅くないか?」

    マルコ「どうしたんだろうね?」

    ミーナ「えぇぇぇえええ⁉︎」

    ベルトルト「⁉︎な、何⁉︎」

    ミカサ「…それ、本当?」

    ユミル「マジだよ‼︎マジ‼︎クソが‼︎」

    クリスタ「ユ、ユミル…」

    ジャン「なんだ?何があったんだよ?」

    ミーナ「それが聞いてよ‼︎」

















    ミーナ「クリスタの私物が盗まれたんだよ‼︎」

    男子「な、なにぃぃぃいいい⁉︎」
  17. 17 : : 2016/11/16(水) 19:56:17
    ライナー「誰だそのクソ野郎は⁉︎」

    アルミン「(天使の物を盗むなんて…なんて恐れ多い)」

    モブ1「悪魔の末裔が‼︎根絶やしにしてやる‼︎」

    モブ2「出てきやがれ‼︎」

    モブ3「全くもって許し難い!」

    モブ4「任せてくれクリスタ!犯人は俺が見つける!」

    モブ5「そうだ!そうだ!」

    モブ6「しかし…何が盗まれたんだ?」

    モブ7「ま、まさか…したg…」

    ユミル「あ?」

    モブ7「すみません」
  18. 18 : : 2016/11/16(水) 20:52:46
    モブ5「でもマジで何が盗まれたのかわかんないと…」

    ユミル「別にお前らに協力は頼んでないだろ?」

    モブ5「で、でも…!」

    サシャ「…」

    モブ2「や、やめなよ!とりあえず…クリスタの洗濯物はユミルに任せて…」

    サシャ「!確保‼︎」

    モブ2「⁉︎」

    アニ「ふんっ!」回し蹴り

    モブ2「うわ⁉︎」
  19. 19 : : 2016/11/16(水) 20:56:40
    ミカサ「…」モブ2を抑える

    モブ2「ちょっ⁉︎」

    サシャ「ミカサ、その人の名札!」

    ミカサ「…エーミール」

    サシャ「…」

    サシャ「あなた、ですよね?」

    サシャ「タオルを盗ったの」

    エーミール「⁉︎…はあ?何を言って…」

    サシャ「なんで分かったんです?」
















    サシャ「クリスタの盗まれた私物が洗濯物だって」

    エーミール「‼︎」
  20. 20 : : 2016/11/16(水) 21:00:24
    期待ですっ!
  21. 21 : : 2016/11/16(水) 21:01:10
    >>20
    団長さんありがとうございます!
  22. 22 : : 2016/11/16(水) 21:03:17
    ライナー「…おい、貴様…」

    エーミール「ち、違…!」

    エーミール「えっと、あ、あれは拾って…!」

    サシャ「拾って?…落ちてたんですか?」

    エーミール「そう、そうなんだよ!」

    エーミール「まさか、クリスタのとは思わなかったし…悪かったよ!だから…」

    サシャ「…そのタオル、持ってきてもらっても?」

    エーミール「え?」

    サシャ「アニ、ミカサ、見張りお願いします」
  23. 23 : : 2016/11/16(水) 21:06:26
    五分後
    エーミール「こ、これ…」

    サシャ「…」アニを見る

    アニ「(コクリ)」

    サシャ「…ふむ、ところでお尋ねしますが…このタオルを拾ったのは?」

    エーミール「し、消灯時間の一時間半くらい前だよ」

    サシャ「…このタオル、綺麗ですね」

    エーミール「は?何言っt…」

    サシャ「落ちてたとは思えないです」
  24. 24 : : 2016/11/16(水) 21:08:31
    サシャ「昨日は雨が降って、地面が濡れていました」

    サシャ「もし、このタオルが落ちていたのだとしたら…土汚れが付いてないと不自然ですよ?」

    エーミール「!」

    エーミール「え、えっとそれは…汚れてたし…洗って…」

    サシャ「嘘ですね」
  25. 25 : : 2016/11/16(水) 21:11:30
    サシャ「もう言っちゃいますけど、これアニのタオルなんですよ」

    男子「⁉︎」

    サシャ「…ただ、あの時、アニがこのタオルを干していた時…アニは髪を下ろしていました」

    サシャ「クリスタとアニはもともと小柄です…髪の長さもアニが下ろせば同じくらい」

    サシャ「もし誰かが遠くから見ていたとしたら…」

    サシャ「アニを、クリスタと見間違うことは十二分にありえます」
  26. 26 : : 2016/11/16(水) 21:27:08
    エーミール来たーwww
  27. 27 : : 2016/11/16(水) 21:30:57
    >>26
    塩さんありがとうございます!リクエストのエーミール来ましたw
  28. 28 : : 2016/11/16(水) 21:34:36
    エーミール「そ、それがなんだって言うんだよ⁉︎何度も言うけど僕は!」

    サシャ「さて…アニ?」

    サシャ「このタオルを洗うのには…夕飯の時間ギリギリまでかかったんですよね?」

    アニ「ああ、そうだね」

    サシャ「アニは訓練終わりにお昼食べました?」

    アニ「?もちろん」

    サシャ「…てことは」

    サシャ「夕飯を食べて、お風呂入る時と同じくらい時間かかったのでは?」
  29. 29 : : 2016/11/16(水) 21:39:50
    アニ「…そうだよ」

    サシャ「アニがご飯を食べてお風呂に入るのには三時間位かかります」

    サシャ「その後、タオルを洗っていたら夕飯ギリギリ…」

    サシャ「訓練終わりから夕飯の時間まで6時間ほど…つまり、タオルを洗うのにかかった時間も三時間です」

    ジャン「…まぁ、こんな寒い中、洗濯板とか桶とか準備して水汲んで、洗うんなら…そんくらいかかるかもな」

    ジャン「(芋女が頭いい、だと?)」

    サシャ「…エーミール」

    サシャ「このタオル…いつ拾ったんでしたっけ?」
  30. 30 : : 2016/11/16(水) 21:43:42
    エーミール「…」

    ミーナ「確か…消灯時間の一時間半前って…ああ!」

    サシャ「気づいた人もいるみたいですね?」

    サシャ「エーミール?どうやって半分も時間短縮したんです?」

    エーミール「あ、う…」

    サシャ「さすがに、消灯時間を過ぎてジャバジャバタオル洗ってたら…教官に見つからないなんてこと…」

    サシャ「絶対、ありえませんよ?」

    エーミール「…」
  31. 31 : : 2016/11/16(水) 21:52:31
    サシャ「…アニを遠くから見て、クリスタと勘違いし、誰もいないのを見計らってタオルを盗んだ犯人は…」

    サシャ「エーミール、貴方です!」ビシッ

    エーミール「…くっ」

    ユミル「ま、マジでサシャの推理通りだった」

    クリスタ「すごいよサシャ!探偵さんみたい!」

    サシャ「あはは、さて…」

    サシャ「エーミール、教官には自分で言ってくれますか?」

    エーミール「…分かったよ」

    エーミール「ただ、一つ聞きたい」

    サシャ「なんです?」

    エーミール「なんで、サシャ、君がこんな探偵みたいな事を?」

    エーミール「同じ女子として?正義感から?」

    サシャ「いやぁ、そんなものではないですよ?」

    サシャ「強いて言えば…」

    サシャ「娯楽のない場所ですからね、暇だったんですよ」

    エーミール「…ふっ」

    エーミール「そうか、そうか」



































    エーミール「つまり君はそういう奴なんだな?」

    エーミールはその後、教官室に走り去って行きました
  32. 32 : : 2016/11/16(水) 21:55:08
    サシャ「なんか、すごい捨て台詞言われた気がします」

    ミカサ「気にしなくていいと思う」

    アニ「…サシャ」

    サシャ「はい?」

    アニ「…ありがと」

    サシャ「…いえいえ、どういたしまして」

    こうして、アニのタオル紛失事件は幕を閉じた
  33. 33 : : 2016/11/16(水) 21:56:22
    >>31
    笑うわ

    兄妹でキャーキャー言ってみてます。
    サシャスキーさんこっち向いて―!!(黄色い声援
  34. 34 : : 2016/11/16(水) 21:57:55
    >>33
    塩さんありがとうございます!
    自分で書いといてクスリと来ましたw

    はーい!皆元気ー?(手を振りながら)
  35. 35 : : 2016/11/16(水) 22:02:17
    その数日後-食堂
    キース「食事中すまないが連絡だ!」

    キース「この度、調査兵団、さらには貴族の交流パーティーがある!」

    キース「本来、貴様等には縁などないが!」

    キース「こういった交流を覚えておくのも兵士としては重要な事だ!」

    キース「その為、特別に上位数名と、その数名から推薦があったものだけ、今回のパーティーの参加を許可する!」

    キース「以上だ!」

    クリスタ「ユミル!パーティーだって!」

    ユミル「おう、みたいだな」
  36. 36 : : 2016/11/16(水) 22:09:43
    エレン「アルミン、一緒に行こうぜ」

    アルミン「いいの?」

    ミカサ「推薦すればいいと言っていた。問題ない」

    ミーナ「いーなー」

    アニ「…私が推薦してあげようか?」

    ミーナ「!い、いいの⁉︎」

    ミーナ「わぁぁい!アニ大好きー!」

    アニ「はいはい」

    サシャ「…パーティー」

    サシャ「(どんな料理が出るんやろ?)」

    ユミル「おいサシャ、今お前パーティーの料理の事を考えてたろう?」

    サシャ「な⁉︎」
  37. 37 : : 2016/11/16(水) 22:16:56
    ユミル「バレバレだっての」

    サシャ「うーん、隠し事とか私、苦手ですからねぇ…」

    クリスタ「ふふ、サシャらしくていいと思うよ?」

    コニー「楽しみだなぁ…俺パーティーとか初めてだし」

    ライナー「俺達もだ」

    ベルトルト「こういった経験をさせてくれるあたり、キース教官っていい人だよね」

    サシャ「…あ」

    クリスタ「?どうしたの?」

    サシャ「いえ、なんでも」

    クリスタ「うーん?それならいいけど…なんかあったら言ってね」

    サシャ「はい」

    サシャ「(隠し事はできんけど、クリスタはあまり深く聞こうとせんからええなぁ)」ふふ

    サシャ「(…さっき)」























    サシャ「(なんだか、嫌な感じがしたんやけど…気のせいであってぇな?頼むから)」
  38. 39 : : 2016/11/17(木) 08:03:09
    そして、パーティーの当日-会場

    サシャ「ふわぁぁ…!り、料理がたくさんです‼︎」

    クリスタ「ふふ」

    ユミル「おまえ本当にブレないな」

    エレン「広いなー」

    アルミン「貴族達がセッティングしたらしいよ、やっぱりお金ある人がパーティー開くとすごいね」

    ジャン「俺たち兵士は訓練服でらしいから、気楽でいいな」

    マルコ「うん。タキシードとか持ってないからね」

    ミーナ「アニ、本当ありがとう!」

    アニ「別にいいよ…私もあんたがいた方がいいからね」

    ミーナ「アニ…!最近デレが多いn…」

    アニ「…」ファイティングポーズ

    ミーナ「ごめんなさい」
  39. 40 : : 2016/11/17(木) 08:10:56
    ライナー「…!おい、調査兵団の人達が来たぞ」

    ベルトルト「敬礼しないと」

    104期「(敬礼)」バッ

    ハンジ「あはは、そんなかしこまらなくていいよ〜」

    リヴァイ「…」

    エルヴィン「敬礼を崩してくれて構わないよ、今日は楽しんでいってくれ」

    104期「はっ!」

    ハンジ「にしても、ミケが来れなかったのは残念だったね〜」

    エルヴィン「仕方ないさ仕事があるんだから」

    サシャ「(分隊長が一人お休みなんやな…)」

    エルヴィン「では、今日のパーティーのセッティングをしてくれた貴族の人達に挨拶をして来ようか」

    リヴァイ「豚共にわざわざ挨拶なんてな」

    ハンジ「こらこら、今回の貴族の人達は結構いい人達なんだからね?」
  40. 41 : : 2016/11/17(木) 08:23:04
    貴族A「おお!エルヴィン殿!」

    エルヴィン「アウフレヒト公爵、お久しぶりです」

    ハンジ「こんにちわ〜」握手

    ドイル「うむ、私がドイル・アウフレヒト、今回のパーティーの会場をセッティングさせてもらった」握手

    ドイル「他にも準備を手伝ってもらったのがいるんですが…いたいた!おーい!」

    貴族B「ドイルさん、どうしました?」

    貴族C「この方達は?」

    ドイル「調査兵団の方達だ」

    ディモ「おお!あなた方が!私はディモ・ユリウス、こちらは弟の…」

    アダム「アダム・ユリウスです」

    アダム「何卒、よろしくお願いします」

    サシャ「(そう言って、アダムさんは一番近くにいたリヴァイ兵長に握手を求めた)」

    リヴァイ「…」

    アダム「?」

    ドイル「はは!リヴァイ兵長は潔癖症でしたな」

    エルヴィン「リヴァイ、流石に…」

    リヴァイ「…ち」握手
  41. 42 : : 2016/11/17(木) 08:28:59
    サシャ「(その後、アダムさんと握手をしたリヴァイ兵長は手を洗ってくると、お手洗いに行った)」

    エルヴィン「すみません」

    アダム「いやいや、お気になさらず」

    ディモ「では、彼が戻って来次第、パーティーを始めますかな?」

    ドイル「それでいいでしょう」

    エルヴィン「あ!紹介が遅れましたが彼らは…」

    104期「(敬礼)」バッ

    エルヴィン「訓練兵達です」

    ドイル「はは、お若い兵士さん達だ」

    ディモ「こんな素敵な女性達までいるとは…兵士も悪くないかもしれませんね」

    クリスタ「///」

    アダム「こら兄上、口説くのもほどほどに…」

    ディモ「あはは、失礼」
  42. 43 : : 2016/11/17(木) 08:38:48
    サシャ「(その後、リヴァイ兵長が戻ってきたので、パーティーが始まった)」

    サシャ「(私達訓練兵は未成年なのでジュースだけど)」

    サシャ「(団長さん達はお酒を飲むことになっていたのだが…リヴァイ兵長だけ紅茶だった)」

    ディモ「リヴァイ兵長が、紅茶がお好きとドイルさんから聞きましてな」

    リヴァイ「…悪くない」

    ドイル「…しかし、やはり不思議な持ち方をしていますな」

    エルヴィン「なにぶん、潔癖症なので…」

    アダム「なに、気にしませんよ」

    アダム「私の召使いで、兵長のファンがおりましてな、その持ち方で飲むものがいました」
  43. 44 : : 2016/11/17(木) 10:22:18
    期待です!
    リヴァイ兵長失礼笑
  44. 45 : : 2016/11/17(木) 12:04:48
    >>44
    バーチンさんありがとうございます!
    兵長は(礼儀≦潔癖症)だと私は思いますw
    けど、仲間の手は決して汚いと思わないと思っています(`・∀・´)
  45. 46 : : 2016/11/17(木) 12:14:25
    ハンジ「あはは!だってよリヴァイ!」

    リヴァイ「…くだらねぇ」

    サシャ「(その後、召使いの人が取り皿やフォークなどを持って来てくれた)」

    アダム「はい、兄上」つフォーク

    ディモ「ああ、ありがとう」

    エルヴィン「おや?二人のフォークは他と違いますね?」

    ディモ「はは、お気に入り、というやつです」

    リヴァイ「…」

    ハンジ「リヴァイ?どうしたの?」

    リヴァイ「なんか、気分が悪い」

    エルヴィン「大丈夫かい?」

    リヴァイ「…ち、少し、医務室に行って来る」

    ハンジ「う〜ん?場の雰囲気で酔ったかな?」

    エルヴィン「あまりリヴァイはお酒を飲まないからね」
  46. 47 : : 2016/11/17(木) 12:21:11
    サシャ「(…なんでやろ)」

    サシャ「(なんで、こんなにも落ち着かんの?)」

    ミカサ「サシャ、どうしたの?」

    サシャ「…ミカサ」

    サシャ「…なんか、凄く嫌な感じがするんです」

    ミカサ「?」

    サシャ「パーティーの話を聞いてから…今も」

    サシャ「なにか…起きるような気がして」

    ミカサ「不安?」

    サシャ「はい」

    ミカサ「サシャの勘はよく当たる。私も気をつけておく」

    サシャ「ありがとうございます、ミカサ」
  47. 48 : : 2016/11/17(木) 12:25:51
    サシャ「…一応、クリスタ達にも言って来ます」

    ミカサ「その方がいい」

    サシャ「(ミカサから離れ、クリスタ達の方に向かう)」

    サシャ「(こうしてる間にも…なにかが起きると、冷や汗が背中を伝う)」

    サシャ「クリスタ、ユミル!」

    クリスタ「?どうしたのサシャ?」

    ユミル「言っておくが自分のは自分で取れよ?私等のはやらん」

    サシャ「そんなことじゃありません、実は…!」




























    ディモ「うっ、ぐ⁉︎」
  48. 49 : : 2016/11/17(木) 12:31:01
    アダム「兄上⁉︎」

    ドイル「だ、大丈夫ですか⁉︎」

    サシャ「(突然、ディモ公爵がその場に倒れる)」

    サシャ「(皆が驚き、声をかけているが…)」

    サシャ「(次第にディモ公爵は動かなくなった)」

    ライナー「…し、死んでる」

    サシャ「(ミーナやクリスタが短い悲鳴を上げ、他の者は唖然としている)」

    サシャ「(当たり前だ、目の前で人が…死んだのだから)」
  49. 50 : : 2016/11/17(木) 12:35:52
    サシャ「(ディモ公爵の遺体を運び、私達は話あいを始めた)」

    ハンジ「…恐らく、毒だと思う」

    アダム「兄上…そんな…」

    ドイル「気を強く持ってくれ、アダム」

    エルヴィン「憲兵に連絡は?」

    ドイル「先程、使いを出した…が、恐らく来るのは三時間はかかるだろう」

    アダム「そんな…!」

    ドイル「調査兵団の皆様が、あまり憲兵といい関係でないからね、離れた場所を会場にしたんだ」

    エルヴィン「お気遣い、すみません」
  50. 51 : : 2016/11/17(木) 18:22:17
    サシャ「…ミカサ、すみません」

    ミカサ「サシャが悪いわけじゃない」

    サシャ「(毒ということは、皆で料理を食べ始めた時から手遅れだったということや)」

    サシャ「(いや?もしくはお酒に?)」

    ハンジ「毒が何に盛られていたのか憲兵が調べるまで手をつけちゃダメだよ」

    ユミル「だとよ、サシャ」

    サシャ「…分かってますよ」

    サシャ「(…犯人が憎たらしいわぁ、こんな美味しそうな料理達を殺人に使うなんて…)」

    サシャ「(…あれ?)」

    サシャ「(そもそも…本当に料理に毒が入っていたんやろうか?)」
  51. 52 : : 2016/11/17(木) 18:29:23
    サシャ「(もし、料理に入っていたとしたら…)」

    アダム「ドイルさん!貴方でしょう!毒を盛って兄上を殺したのは‼︎」

    ドイル「な⁉︎」

    アダム「そもそも!今回のパーティーのセッティングは貴方がしたんです‼︎」

    アダム「使用人を使うなりして毒を盛ることだって簡単なはずだ‼︎」

    ドイル「い、言いがかりは止してくれ!」

    エルヴィン「アダム公爵、落ち着きください」

    アダム「だって、今この場で一番怪しいのはこの男ではないですか‼︎」

    サシャ「(そう、料理に毒を盛るチャンスが一番あったとしたら…今回のパーティーの責任者や…)」

    サシャ「(そんな簡単にバレるようなこと…私だったらせん)」
  52. 53 : : 2016/11/17(木) 18:30:01



































    ハンジ「…まいったな」ボソッ

    サシャ「!」
  53. 54 : : 2016/11/17(木) 18:35:06
    サシャ「(まいったな?何が?)」

    サシャ「…」

    エルヴィン「とりあえず、憲兵が来るまで各自休んでいよう」

    ドイル「それなら…あちらに個室がいくつかあるので」

    エルヴィン「ありがとうございます」

    サシャ「(そうして、私達はいくつかの部屋に通された)」

    サシャ「(男子達と私達女子にそれぞれ2部屋ずつ)」

    サシャ「(リヴァイ兵長はまだ医務室で、団長さんとハンジ分隊長はそれぞれ個室だ)」

    サシャ「(私は先程の言葉がどうしても気になり、ハンジさんに声をかけた)」
  54. 55 : : 2016/11/17(木) 18:38:08
    サシャ「ハンジ分隊長」

    ハンジ「ん?なんだい?」

    サシャ「さっき、『まいったな』と言ってましたよね?」

    ハンジ「!」

    サシャ「私、耳がいいので」

    ハンジ「あらら、聞かれちゃってたか…」

    ハンジ「でも、これはかなり機密事項に近い、話すことは出来ないな」

    サシャ「…」
  55. 56 : : 2016/11/17(木) 18:42:18
    サシャ「(当たり前やけど…でも!)」

    ユミル「聞かせてもらえませんか?分隊長?」

    サシャハンジ「⁉︎」

    サシャ「ユ、ユミル?なんで…」

    ユミル「なんてことねぇ、芋女がやけに静かだからな?気になって尾行した」

    ユミル「…ついでに私だけじゃない」

    ミカサ「サシャ」ヒョコ

    サシャ「ミカサ⁉︎」

    アルミン「ついでに僕も」ヒョコ

    サシャ「アルミンまで⁉︎」

    アルミン「ミカサにサシャを手伝って欲しいと頼まれて、ね」
  56. 57 : : 2016/11/17(木) 18:49:31
    サシャ「皆さん…」

    ハンジ「うーん、でもなぁ」

    ユミル「こいつは役にたちますよ?…アルミン任せた」

    アルミン「任されたよ…分隊長」

    アルミン「つかぬ事お聞きしますが、ハンジ分隊長は犯人ではないですよね?」

    ハンジ「ぶっ⁉︎あ、当たり前だろう」

    アルミン「なら、犯人が誰か検討は?」

    ハンジ「犯人?いや…」

    アルミン「実はサシャは、訓練兵団で起きた事件を解決したことがあります」

    アルミン「彼女の推理力は、確かなものだと思います」

    ハンジ「ほう…」

    アルミン「彼女、サシャ・ブラウス訓練兵は分隊長のその話を聞けるか聞けないかでかなり違うと思います」

    アルミン「そうだよね?サシャ」

    サシャ「は、はい…恐らく」
  57. 58 : : 2016/11/17(木) 18:54:33
    アルミン「今、僕達以外の他の訓練兵はパーティー会場の召使い達などから、殺されたディモ公爵の人間関係などを聞いています」

    サシャ「ええ⁉︎」

    サシャ「(皆何しとるん⁉︎)」

    アルミン「それくらい、サシャ…君の推理力を信じてるのさ」

    サシャ「い、いやでも…私が推理らしい推理したのは一回だけで…!」

    サシャ「あれ自体、当たったのは…」

    ミカサ「…サシャ」

    ミカサ「それでも、サシャはあの時、確かに犯人を見つけた、アニのタオルを見つけた」

    ミカサ「サシャの勘も推理も…私は信じる」

    サシャ「ミ、ミカサ」
  58. 59 : : 2016/11/17(木) 18:58:43
    ハンジ「…ふむ」

    アルミン「分隊長!どうか!」敬礼

    アルミン「彼女に話を聞かせてあげてください!」

    サシャミカサユミル「(敬礼)」

    ハンジ「…はぁ、わかった」

    サシャ「!」

    ハンジ「ただし!他言無用、いいかい?」

    サシャ「はい!ありがとうございます!」

    サシャ「アルミン、ミカサ、ユミルありがとうございます!」

    ユミル「おう、一つ貸しな」

    サシャ「え⁉︎」

    ユミル「この事件、なんとかしろ…そうすりゃチャラだ」

    サシャ「…はい!」
  59. 60 : : 2016/11/17(木) 19:05:11
    サシャ「(そして、私達は一つの部屋に集まり、話を始めた)」

    ライナー「俺たちが聞いた限りだと…ディモ公爵とアダム公爵は仲のいい兄弟で…今までの事業も協力しながらやってきたらしい」

    アニ「こっちでもその話は聞いたよ、本当に絵に描いたような理想の兄弟だとさ」

    クリスタ「お兄さんが亡くなった時、凄く悲しそうだったよね…」

    ミーナ「ドイル公爵とも、仲は良かったらしいよ?」

    ミーナ「…でも」

    コニー「えっと、なんか前に仕事を一緒にした時、失敗して…全部しわ寄せがドイル公爵にきたらしい」
  60. 61 : : 2016/11/17(木) 19:14:09
    ベルトルト「聞く限りだと、ドイル公爵のミスというよりはディモ公爵とアダム公爵のミスだったらしいんだけど…」

    エレン「ドイル公爵の召使いから聞くと、別にそのことではもう怒ってもいないらしいぞ?」

    ユミル「そんなもん建前だったかもしれないだろ?」

    サシャ「…」

    ミカサ「どう?サシャ?」

    サシャ「…まだです、なんかこう…物足りないですね」

    サシャ「(…あまりにもドイル公爵を疑う条件だけが揃いすぎている)」
  61. 62 : : 2016/11/17(木) 20:46:46
    超期待です!!
    あとエーミールに笑いましたwww
  62. 63 : : 2016/11/17(木) 21:23:26
    >>62
    か弱い乙女さんありがとうございます!
    エーミールはキャラの名前を募集した時に出たもので、あまりに惜しいので特別枠で出演しましたw
  63. 64 : : 2016/11/17(木) 21:31:41
    ハンジ「…なら、今度は私の話だね」

    サシャ「…お願いします」

    ハンジ「まぁ、今日ミケ…分隊長が一人いないんだけど実はとある仕事を頼んでおいてね」

    アルミン「仕事?」

    ハンジ「…脅迫状の持ち主探しさ」

    エレン「きょ…⁉︎」

    ハンジ「よくあることさ、命を狙われたりなんてざらだよ」

    ハンジ「ミケは鼻がきくし、心当たりのある人物に接触を図り、脅迫状を送った人物か確認してくる仕事を任せて来たのさ」

    ハンジ「ただ、やっぱり、狙われるとしたら団長のエルヴィンだろうし、私達で警護しておかなくちゃいけなくてね」

    ハンジ「…だから、実を言うと君たちを呼んだのは…」

    サシャ「少しでも周りを兵士で囲むため、と」

    ハンジ「うん、ごめんね?」

    サシャ「いえとんでもない!」

    サシャ「おかげで美味しい料理を食べることが出来ましたし」

    ミーナ「サシャって基本そこがしっかりしていれば怒らないよね〜」
  64. 65 : : 2016/11/17(木) 22:21:18
    サシャ「食べることは生きることですから」キリッ

    ハンジ「ははっ、君面白いね!」

    ハンジ「…話を戻そう、まぁ、だから今回のパーティーも実は危険じゃないかと思ってリヴァイと警護していたら…」

    ユミル「今回の事件、と」

    ハンジ「だから、最初エルヴィンを狙っていた犯人が間違って、ディモ公爵に毒を盛ってたんじゃないかと思ってさ…」

    ハンジ「もしそうなら…彼は…」

    サシャ「なるほど、だから」

    ハンジ「ああ…まいったよ、関節的にも私達が殺したのかもしれないんだから」
  65. 66 : : 2016/11/17(木) 22:29:07
    クリスタ「分隊長…」

    ハンジ「ん、大丈夫!あまり気にしすぎると死んだ彼も浮かばれないからね」

    ハンジ「ただ、まいったことには変わりないよ」

    ハンジ「こんな状況だし、犯人の動き待ちになってしまうかもしれない」

    ハンジ「エルヴィンの警護をしようにも…はぁ」

    ハンジ「リヴァイはまさかの場酔いをしちゃうし…」

    サシャ「(…アレ?)」

    サシャ「(リヴァイ兵長……ディモ公爵…)」

    サシャ「(…毒)」

    サシャ「…ジャン、マルコ」

    ジャン「あ?」

    マルコ「何?」
  66. 67 : : 2016/11/17(木) 22:32:29
    サシャ「あなた達も、使用人の方々から話を聞いたんですよね?」

    ジャン「ああ」

    マルコ「でも、それほど役に立つかな?」

    サシャ「今はそんなこと言ってられません」

    サシャ「----のことで誰か、何か言っていませんでしたか?」

    マルコ「え?」

    ジャン「一応、二人の使用人が…」

    サシャ「それ、聞かせてください」

    ジャン「…なんか」
  67. 68 : : 2016/11/17(木) 22:35:43
    ジャン「〜〜〜ってことがあったらしい」

    サシャ「…」

    ミカサ「サシャ?」

    サシャ「…見えた」

    アルミン「見えたって、何が?」
























    サシャ「…狩るべき獲物の姿、ですかね?」

    サシャ「行きましょう、獲物が逃げてしまう前に」
  68. 69 : : 2016/11/17(木) 22:40:08
    団長の部屋
    ⁇?「急にすみませんね」

    エルヴィン「いえ、こんなことがあったら誰でも疲れてしまうものです」

    ⁇?「まさか、彼が死んでしまったなんて、まだ信じられなくてですね」

    エルヴィン「…」

    ⁇?「はは、大丈夫ですよ」

    ⁇?「早く、犯人が捕まって欲しいものです」

    エルヴィン「私達調査兵団も捜査に協力するつもりです」

    ⁇?「…ありがとう」
  69. 70 : : 2016/11/17(木) 22:49:17
    ⁇?「…さて、パーティーが中止になってしまったことですし、どうです?少し飲み直しませんか?」

    エルヴィン「しかし、会場のものに手はつけない方が…」

    ⁇?「なに、これは私の秘蔵のワインでしたね?今日持ち込んだものですし、栓もあいてません」

    ⁇?「注射を刺した後もありませんよ?」

    エルヴィン「…みたいですね」

    ⁇?「どうです?一杯だけでいいので付き合ってはくれませんか?」

    エルヴィン「…まぁ、それくらいなら」

    ⁇?「はは、そうでなくては」栓をあける

    エルヴィン「?…不思議な持ち方をしますね?」

    ⁇?「…ああ、癖らしくてですね」

    ⁇?「なかなか治らず困ったものです」注ぐ

    ⁇?「…どうぞ」

    エルヴィン「ありがとうございます」

    ⁇?「いえ、それでは…」

    ⁇?「かんp…」























    サシャ「それを飲んじゃダメですよ団長」
  70. 72 : : 2016/11/17(木) 22:53:55
    エルヴィン「き、君は」

    ハンジ「セーフ!エルヴィン、彼女の言った通りだ!それ飲んだら死ぬよ⁉︎」

    エルヴィン「⁉︎」

    サシャ「さて…」

    サシャ「ディモ公爵を殺したのは…」























    サシャ「あなたですよね?アダム公爵?」

    アダム「っ⁉︎」
  71. 73 : : 2016/11/17(木) 23:01:41
    ∑(゚Д゚)なんだとっ!?期待です!!
  72. 74 : : 2016/11/17(木) 23:03:03
    >>73
    団長さんありがとうございます!
    お気に入り登録もしていただいて…!( ;∀;)
  73. 75 : : 2016/11/17(木) 23:03:16
    アダム「な、なにを急に…」

    アダム「そもそも、私が兄上を殺すわけがないでしょう⁉︎」

    サシャ「…野生の動物だって生きる為なら、時には、生みの親を、子を殺します」

    サシャ「人間は、それだけでなく…自身の利益の為にも殺せる」

    サシャ「兄とか、弟とか…一切関係ないですよ」

    アダム「こ、この無礼者が‼︎」

    サシャ「…あえて言うなら、殺人犯に礼儀はいりません」

    アダム「〜ッ⁉︎」

    ユミル「おいサシャ、いい加減、どうしてそう思うのか言ってやれ」

    ミカサ「私達も走りながらかいつまんでの説明しかなかったから気になる」

    サシャ「(いつのまにか、団長の部屋には私とハンジさん以外にも104期の皆が入り、少し狭く感じた)」
  74. 76 : : 2016/11/17(木) 23:08:59
    サシャ「…分かりました」

    サシャ「今回の事件は本来の標的よりもその次くらいに殺すつもりだったディモ公爵が死んだことでややこしくなったんです」

    エルヴィン「本来の、標的?」

    サシャ「調査兵団の人達ですよ」

    エルヴィン「!」

    ハンジ「サシャが廊下を走りながら『団長が危ない』って言った時はびっくりしたよ」

    サシャ「アダム公爵、あなたは最初…調査兵団の〈誰か〉を殺すことが目的だったんでしょう?」

    アダム「なっ‼︎」

    ジャン「誰か?団長が標的だったんじゃねえのか?」
  75. 77 : : 2016/11/17(木) 23:14:01
    サシャ「おそらく、分隊長クラスの人が殺せれば御の字だった、と思いますよ」

    サシャ「アダム公爵、あなたは…ウォール教と繋がりがあったらしいですね」

    アダム「⁉︎」

    サシャ「聞き込みをしたら使用人の方々が教えてくれましたよ」

    サシャ「前にリヴァイ兵長の真似をしていた時は怒鳴ったりしていたのに」

    サシャ「最近とあるお客さんが来るようになってから怒鳴るどころかもっと聞かせろと言ったらしいじゃないですか」

    サシャ「そして、そのお客さんこそが…ウォール教の人、ですよね?」

    アダム「な、なにを…」
  76. 78 : : 2016/11/17(木) 23:17:39
    アダム「し、宗教家と話すなとでも言うのか君は‼︎」

    サシャ「いえ、そうではないですよ?友達や頼れる人がいるのはいいことだと思います」

    サシャ「その関係が、清いものなら…ね?」

    アダム「!」

    サシャ「話を変えましょうか?」

    サシャ「例えば…どうやってあなたがディモ公爵を殺したのか、とか」
  77. 79 : : 2016/11/17(木) 23:21:19
    アダム「っ!いい加減にしろ‼︎殺してないと言っているだろう⁉︎」

    アダム「これ以上言うのなら訴えるぞ!」

    サシャ「まぁまぁ、話だけでも」

    サシャ「最初、私は何に毒が盛ってあるのかとても疑問でした」

    サシャ「料理に盛っていたにしては、皆が食べて時間がたっていました」

    サシャ「皆がその毒の盛られた料理だけを避け、ディモ公爵だけその料理を食べる、そんなことあり得るのかと」
  78. 80 : : 2016/11/17(木) 23:23:14
    アダム「そ、そんなこと憲兵が調べてくれるだろう?」

    サシャ「いえ、調べられるとかそれ以前のことであることに、私は気づいたんです」


















    サシャ「あのパーティー会場の料理、全てに毒なんか盛られてなかったんです」
  79. 81 : : 2016/11/17(木) 23:27:16
    クリスタ「え⁉︎」

    ミーナ「料理には、毒が…入ってなかったの?」

    サシャ「はい、一切」

    アダム「そ、そんなこと…」

    サシャ「なんなら今から行って全部の料理を食べてきましょうか?」

    アダム「⁉︎」

    アルミン「き、危険だよ⁉︎」

    サシャ「確信をもっているので平気です」

    エレン「…じゃ、じゃあ、料理に毒は入ってなかったっていうなら」

    ミカサ「…何に毒が入っていたの?」

    サシャ「…入っていたんじゃないですよ」
  80. 82 : : 2016/11/17(木) 23:30:17
    ライナー「入っていたんじゃない?」

    ベルトルト「⁇」

    アニ「よく分からないね、毒は一体どこにあったっていうんだい?」

    サシャ「毒は…」


















    サシャ「毒は塗ってあったんですよ、ね?アダム公爵?」

    サシャ「あなたの、その手のひらに」

    アダム「‼︎」
  81. 83 : : 2016/11/17(木) 23:37:25
    ハンジ「手のひらぁ⁉︎」

    サシャ「はい」

    サシャ「…皆さん、ここから先の話は全て推測ですが、よく聞いてください」

    サシャ「もちろん、アダム公爵、あなたも最後まで」

    アダム「っ!」

    サシャ「まず、アダム公爵はウォール教の関係者と何か、取引があった」

    サシャ「取引内容としては…〈調査兵団の幹部を殺せ〉とか、そういうので」

    ユミル「いきなり物騒だな」

    サシャ「そんな時、使用人の一人がリヴァイ兵長の真似をしていた」

    サシャ「その時、このトリックを思い浮かんだんですよね?」

    アルミン「トリック?」

    サシャ「リヴァイ兵長は特徴的なカップの持ち方をする」

    サシャ「もし、リヴァイ兵長の手先に毒を塗ることが出来れば…」

    サシャ「そして、自分の手のひらに毒を塗り、リヴァイ兵長と握手をした」

    ハンジ「な⁉︎」

    サシャ「…しかし、ここで一つ誤算が生まれます」

    サシャ「リヴァイ兵長は、極度の潔癖症」
  82. 84 : : 2016/11/17(木) 23:42:53
    サシャ「せっかく握手して、毒を手のひらにつけたのに、それはそれは綺麗に洗われてほとんど毒は効果を発揮しませんでした」

    サシャ「まぁ、それでも体調を少し崩すくらいとは、流石人類最強ですよね」

    ハンジ「リヴァイは自分の潔癖症に救われたってわけだね」

    サシャ「ええ、そういうことでしょう」

    エルヴィン「もう彼の潔癖症を馬鹿には出来んな、命が救われたんだから」

    ハンジ「はは、だねぇ」

    サシャ「話を続けましょう」
  83. 85 : : 2016/11/17(木) 23:50:23
    サシャ「このままでは計画は失敗、さらにはいつ、自分とウォール教の関係がバレるかわかったものじゃない…」

    サシャ「そう思い、あなたは…団長とディモ公爵を殺すことにした」

    サシャ「幸か不幸か、リヴァイ兵長は体調を崩し、医務室へ」

    サシャ「警備が手薄になった団長を狙うならむしろ今とすら感じたのでは?」

    アダム「⁉︎」

    サシャ「最悪、ドイル公爵に罪をなすりつければ、自分は捕まらない」

    サシャ「こうして考えれば、一千一隅の機会」

    サシャ「そしてあなたは…」

    サシャ「ディモ公爵にフォークを〈毒のついた手で〉手渡した」

    クリスタ「っ!そんな…」
  84. 86 : : 2016/11/17(木) 23:55:08
    サシャ「そして、ディモ公爵のことで傷心のふりをしてこうして団長と今度はワインでも飲もうと言い出した」

    サシャ「団長、アダム公爵がワインの飲み口近くを触りませんでしたか?」

    エルヴィン「!そういえば、栓を開ける時と注ぐ時…飲み口近くを持つような感じで瓶を持っていた」

    サシャ「…あとは、団長を殺すだけだったから気が抜けてそんな不自然なことをした」

    サシャ「…どうです?アダム公爵、あたってますか?」

    アダム「…ふ、ふふ」
  85. 87 : : 2016/11/18(金) 00:09:57
    アダム「いやいや!素晴らしいですな!」

    ミーナ「⁉︎」ビクッ

    アダム「しかし、それら全て…ただの憶測でしょう?」

    アダム「リヴァイ兵長は本当に体調不良だったかも知れないし、兄上のフォークも、もしかしたら犯人が…そう、例えばドイル公爵とかが仕組むこともできるはずだ」

    サシャ「…」

    アダム「全く、所詮子供が考えることですな」

    サシャ「…毒を以て毒を制す」

    アダム「は?」

    サシャ「ああ、いえ…ならば私が今まさにあなたの無実を証明する手っ取り早い方法を教えて差し上げましょう」

    サシャ「このままだと、あなたも疑われたままですから」
  86. 88 : : 2016/11/18(金) 00:12:00
    アダム「…いいでしょう、それで?何をするんです?」

    アダム「まさか私に犯人を見つけろなどと言いませんよね?」

    サシャ「まさか!とても、とても簡単なことですよ?」



























    サシャ「今から、アダム公爵、あなたの手のひらを舐めてもらっても?」
  87. 89 : : 2016/11/18(金) 00:14:51
    アダム「⁉︎」

    サシャ「どうしました?」

    サシャ「あなたは無実なのでしょう?」

    サシャ「私が先ほどまで言ったことは全て憶測に過ぎないのでしょう?」

    サシャ「なら、できるはずです」




















    サシャ「その手のひらに…毒が塗ってないのなら」

    アダム「…」
  88. 90 : : 2016/11/18(金) 00:20:26
    アダム「…完敗ですな」

    サシャ「(そう言ってアダム公爵は膝から崩れ落ちた)」

    アダム「あなたの、言った通りですよ」

    アダム「私はウォール教の関係者と金を横流しをしたり、されたり、そういう関係でしてな」

    アダム「ある日、今までとは比べものにならないような大金を先払いされたかと思えば…」

    サシャ「調査兵団の幹部を…殺せ」

    アダム「ええ」

    アダム「しかし、金額が大きすぎましてな?兄上にバレるのも時間の問題でした」

    サシャ「だから、ディモ公爵も?」
  89. 91 : : 2016/11/18(金) 00:33:01
    アダム「ええ…あとはほとんどあなたの推理通りですよ、探偵さん?」

    サシャ「…探偵じゃありませんよ」

    サシャ「(私は今出来る最高の敬礼をした)」

    サシャ「南方訓練所、訓練兵団所属!」

    サシャ「サシャ・ブラウス!…兵士です!」

    アダム「…ふふ、そうですか」

    アダム「頼もしい、兵士さんだ」

    サシャ「(そうして、到着した憲兵にアダム公爵を引き渡した)」

    サシャ「(もう、パーティーなどと言ってられないので私達は帰る事となった)」

    サシャ「(…帰り際)」

    〜〜〜〜〜〜

    エルヴィン「…いい敬礼と推理だったよ、君のような子が調査兵団に来てくれることを祈っている」

    ハンジ「いや〜、痺れたよ!君の推理!また会おうね〜‼︎」

    リヴァイ「…悪くはねぇな」

    〜〜〜〜〜〜

    サシャ「(あれは…気に入られた、という事とだろうか?)」

    クリスタ「サシャ、今回もすごかったよ!」
  90. 92 : : 2016/11/18(金) 00:37:18
    ミーナ「ホント!かっこよかったわよ」

    サシャ「ありがとうございます!」

    ユミル「…しっかし、この前と言い今回といい、なんだって犯人がわかるんだよ?」

    ジャン「芋女の普段の訓練からして、頭の良さは関係なさそうだよな」

    サシャ「失礼な!」

    ミカサ「…でも少し気になる」
  91. 93 : : 2016/11/18(金) 07:05:49
    サシャ「気になると言われましても…」

    サシャ「うーん…最初、ドイル公爵を疑う条件が揃いすぎているなぁと思って」

    サシャ「…それじゃあ」

    アルミン「それじゃあ?」

    サシャ「…」














    サシャ「面白くないな、と」
  92. 94 : : 2016/11/18(金) 07:40:02
    その時、その場にいた者はふと思い出した
    ありきたりな推理小説、語り手が真実を知る為に奔走しているんだなと思われるストーリー
    最終的に犯人と思われる人物が自殺をして幕を閉じようとした時分かる驚愕の事実…






















    実は語り手が真犯人というオチを
  93. 95 : : 2016/11/18(金) 07:44:44
    今回の事件はアダム公爵が自供しているし、間違いないだろう…しかし、もし
    もし、彼女が、その役に徹した時…彼女はきっと「面白くない」と言った時と同じ笑みを浮かべるのではないか?

    104期「(ゾクッ)」

    サシャ「…」




















    サシャ「(なんか、勘がほとんどって言ったら怒られそうだから思わせぶりな事言ってもうたけど…)」

    サシャ「(ま、ええか)」
  94. 96 : : 2016/11/18(金) 07:49:25
    サシャ「(…狩りが上手くいくことは珍しい)」

    サシャ「(なぜなら獲物がどんな行動をするか分からないから)」

    サシャ「(私は勘がいいから、人じゃないものの考えが…なんとなく分かる)」

    サシャ「(これ以上近づいたら気づかれるとか、こっちの方角にいそうだとか…)」

    サシャ「(だから私は狩りが上手いのだと思う)」

    サシャ「(…どんな理由があったとしても…人を殺せばその人は殺人鬼、鬼となる)」

    サシャ「(だから、なんてことない)」

    サシャ「(私は…狩っただけ)」

    サシャ「(人ではない鬼を…)」
  95. 97 : : 2016/11/18(金) 07:52:38
    サシャ「…?」

    サシャ「皆さん黙ってどうしたんです?」

    クリスタ「え!あ、いや…」

    ユミル「…なんつーかよ」

    ユミル「…今ならあいつの言ってたこと分かる気がするよ」

    サシャ「あいつ?」

    ユミル「エーミールだよ、エーミール」

    サシャ「?」

    ユミル「ま、つまり…」






















    ユミル「お前はそういう奴なんだなってことさ」
  96. 98 : : 2016/11/18(金) 08:00:30
    …はい完結です!
    …短ッ⁉︎最短⁉︎( ゚д゚)うーんcp要素ないと少し難しいですね…
    今回サシャさんには探偵役をしてもらいましたが、あえていうとサシャさんって結構こういう推理得意な気がします(・∀・)
    今回の作品はリクエストでサシャさんのネタを書いて欲しいというものでした、が
    最初に考えていたネタを書いたメモをなくしてしまうという…
    その為急遽、この小説が生まれましたw

    リクエストくれた方、キャラの名前を考えてくれた方、コメやお気に入り登録をしてくれた方

    皆さま、ありがとうございました‼︎m(_ _)m
  97. 99 : : 2016/11/18(金) 08:05:58
    ちなみに最後にユミルにエーミールの台詞言わせたのはわざとです。
    …ユーミール(ボソッ)
  98. 100 : : 2016/11/18(金) 15:26:32
    姉御、乙ですっ!
    >>99は聞かなかったことにしますね?
  99. 101 : : 2016/11/18(金) 16:31:16
    >>100
    塩さんありがとうございます!
    そうして欲しい(苦笑)
  100. 102 : : 2016/11/18(金) 20:53:16
    いつのまにできてたんですか!?サシャの推理ssも面白かったです
  101. 103 : : 2016/11/18(金) 20:53:45
    にゃ?文字の続きが出ない?!
  102. 104 : : 2016/11/18(金) 20:54:57
    >>102
    心の充電器さんありがとうございます‼︎
    >>103
    どうしました?(´・ω・`)
  103. 106 : : 2016/11/18(金) 20:55:54
    ダメだバグったww文字の続きが出ません。そして絵文字も出ませんm(__)m
  104. 107 : : 2016/11/18(金) 20:56:46
    続きが出ないので短文でさっきのコメントは消してください。改めてまた明日
  105. 108 : : 2016/11/18(金) 20:57:50
    >>107
    わかりました(・∀・)また明日
  106. 109 : : 2016/11/18(金) 21:47:58
    サシャの推理ssも面白かったです❗エーミールのセリフは名ゼリフですよねww本当に面白かったです❗ベルサシャも頑張ってください(^-^)/
  107. 110 : : 2016/11/18(金) 22:36:28
    >>109
    心の充電器さんありがとうございます‼︎
    面白く感じてもらえてよかったです(=´∀`)
    ベルサシャ頑張りたいと思いますが…また掛け持ちするかもしれないです(´;ω;`)
  108. 111 : : 2016/11/19(土) 23:48:46
    面白かったです!
    次回作期待してます❗
  109. 112 : : 2016/11/20(日) 00:00:59
    >>111
    名無しさんありがとうございます!
    次回も頑張ります(`・∀・´)
  110. 113 : : 2016/11/20(日) 01:13:21
    お疲れ様でしたっ!面白かったですっ!
    サシャの探偵物は初めて見たのでとても新鮮で良かったです!
    サシャ=勘がいいというイメージがあるので違和感も無く
    楽しく読むことができました!とっても良かったです!
    あと、エーミールネタ…笑っちゃいましたw
    次回作も期待です!!
  111. 114 : : 2016/11/20(日) 06:32:27
    >>113
    団長さんありがとうございます!
    エーミールw
  112. 115 : : 2016/11/20(日) 10:07:48
    はあとさんお気に入り登録ありがとうございます‼︎
  113. 116 : : 2016/11/20(日) 14:13:35
    良かった。謎解きもの良いです
  114. 117 : : 2016/11/20(日) 15:33:15
    吐露さんありがとうございます!
    ミステリーいいですよね(・∀・)
  115. 120 : : 2016/11/29(火) 20:20:46
    えびわらーさんお気に入り登録ありがとうございます‼︎
  116. 121 : : 2016/12/12(月) 18:15:06
    エーミールと探偵たちて言う本思い出した

  117. 122 : : 2016/12/12(月) 18:55:06
    >>121
    名無しさんコメントありがとうございます!
    そんな本があるんですか⁉︎∑(゚Д゚)
  118. 123 : : 2019/02/19(火) 21:09:51
    まさに神

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