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終わらない終わり

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  1. 1 : : 2016/10/27(木) 23:22:32
    注意

    このssはカテゴリ、恋愛に含まれていますが恋愛要素はあんまりありません。

    ssを書くのはほぼ初めてみたいなものなので拙い文章や意味不明な表現が目立ちます。

    ほぼ短編に近いです。というか短編だと思います。

    どこかで見たことあるような内容でも言わないでください。一応作者オリジナルです。


    それでもいいと言う方は、閲覧していってください。
  2. 2 : : 2016/10/27(木) 23:31:00




    「楓…!楓!」


    握った少女の手が冷たくなっていく。
    この少女の名は、花園 楓。
    楓はもう……喋る力もあまり残ってないみたいだ。



    「おい…死ぬなよ!
    ずっと一緒だとか言ってたのはお前だろうが……!!死ぬな…楓…!!」



    楓はオレの目を見て一言、こう呟いた。



    「……好き」



    「…………!…オレも…大好きだよ……だから………」



    その瞬間、楓の身体から温もりが失われた。





    「……楓?おい…どうしたんだよ、眼を開けろよ!…楓……楓…?……楓ぇぇェぇぇえ!!!!!」




    楓は…オレの彼女は……オレの胸に抱かれながら……死んだ。



    「なんで……なんでだよ………」










    ……夜。



    …喪失感。全てを失った気分だ。



    いや、実際全てを失ったのかもしれない



    楓は…一ヶ月程前から謎の病に倒れ、それから病状も悪化していった。


    不治の病という奴なのだろうか。今の技術では、どうすることも…できなかったらしい。



    余命宣告を受けてから、オレは楓と少しでも思い出を作ろうと、いろいろなところにいった。いろんなこともした。



    …でも、もう…なにもすることはできない。
    まだしたかったことなんて山程あった。
    それも…できない。声を聞くことすら、話しかけることすら。



    その喪失感から、オレは自然にこういった言葉が出てきた。




    「……オレが………代われたらな……」




    その時だった。



    オレの部屋が眩い光に包まれる。
    その光の中に見える影…



    それは、一人の男だった。


    いや、どういって表現すればいいのかわからない。
    神々しいなにかを纏ったような…とりあえず、人ならざる者、ということだけはわかる謎のオーラがあった。



    その男が口を開く。



    「少年よ。君は代わりたいと。花園楓の病気に自分がかかっていればと、そう言ったのか?」



    「…そうだ。オレが楓の代わりになりたい。楓の人生があんなところで終わるなら……
    だったらオレが、代わりに死にたい。楓にまだ生きてほしいんだ。」



    「本当にそれでいいのか?まだ引き下がることはできるぞ?」



    「……引き下がるわけねぇだろうが。早くしてくれ。」




    「そうか。わかった。」



    男の隣に扉ができる。


    「その扉の先に行くといい。そうすれば、その君の思いが叶うだろう」


    「……そうか。」


    扉を開ける。中はとても光っている。先は見えないが、とても。

    オレが中に入ろうとすると、誰かに手を引かれる。
    後ろを振り返るが、手を引いたのは男ではない。

    そして、小さな声が耳元で聞こえた。




    「……行かないで」



    「……楓…?」


    その声は、花園楓のものに聞こえる

    「…大丈夫だ。オレが、お前の代わりになってやるから。
    最初は悲しいかもしれないけど…お前には生きてほしいんだよ。だから、待ってろ。


    …じゃあ、行ってくる。」


    扉の中に進む。

    入ったところで、意識が途切れる。
















  3. 3 : : 2016/10/27(木) 23:32:04








































  4. 4 : : 2016/10/27(木) 23:32:19












    「…照人?ねぇ、照人?」


    意識が戻って最初に聞こえたのは、聞き慣れた声。
    最初に見たものは、見慣れた顔
    一番聞きたかった声。一番見たかった笑顔。失ったはずの物。



    ………楓だった。


    「…どうしたの?照人?って…えぇ?!なんで泣くの!?」

    「…楓……?」


    思わず、抱き締める


    「ちょ、えぇ?どうしたの?」


    それから暫くの間、驚く楓を抱き締めながら、泣いた。


    もう聞けないと思っていた声が聞けた。
    もう触れないと思っていた人に触れた。
    もう見れないと思っていた笑顔が見れた。


    ただひたすらに、幸せを感じた。


    陽が落ちるまで話し、楓を感じた。
    急に泣いたり笑ったりするオレに終始楓は驚いたままだったが、オレは気にしなかった。


    …オレは代わったんだから。……その事実は、覚えている。
    楓の病は、オレに移った。だから死ぬのはオレなんだよな…多分。


    明日からも、いっぱい話さなきゃ。


    この日は、楓の病状が発覚する二ヶ月前だった。


    オレは後日、できるだけ早くこの病気を見つければ治るのではないかと思い、この辺で一番デカい病院に行き、検査をしてもらった。


    ……結果、特に異常は無かった。


    本当に今まで例の無い病なのだろう。



    それからは、とても楽しく、幸せな日々だった。
    楓に、「照人、最近いっつも笑顔で話してくれるね」と言われる程度には幸せだったらしい。


    そういえば、楓もずっと、笑顔で居てくれたな…
    この笑顔を最後まで守りたかったな…。



  5. 5 : : 2016/10/27(木) 23:36:34






    ………一週間後。



    時々、胸の辺りが痛くなったり、頭痛がしたりする。
    これくらいなら耐えれるが…おかしい。



    ……楓の病状が発覚したのはまだのはずだ。







    …………更に一週間後。




    常にでは無いが、身体の節々が痛くなり、少しずつ辛くなってきた。

    楓はずっとこれを我慢していたのだろうか。

    辛かったのに、心配をかけない為に……?

    だったら…オレも………。









    …………更に二週間後。


    どんどん強くなってくる身体中の痛みに耐えれず、遂にオレは倒れた。

    …一週間前にまた病院に行ったが、特に何の病気とも言われなかった。

    やはり、オレは死ぬのだろうか。





  6. 6 : : 2016/10/28(金) 16:54:53









    倒れて病院に搬送された時、初めてオレの病が分かったらしい。


    ………今まで例のない、新種の病だった。



    ……それからは、死ぬほど辛い、死ねない苦しみを味わいながらの病院生活だ。



    楓は、毎日お見舞いに来てくれた。その度にオレは楓に好きだとか、そういうことを言った。


    「照人、死んじゃ嫌だからね…」

    「……分かってるよ。大丈夫。きっと…きっと大丈夫だから。…安心してくれ。」


    何の根拠も無くそう言ってしまう。

    自分でも…信じたくなかった。

    数週間後、自分が死ぬという事実を知り、気が病み始めた。



    ………でもそれも、楓のためだ。

    オレは楓の代わりになることを選んだ。だから…………








    ………数日後。


    オレの病状が悪化していった。


    自分の命があと僅かであることが、はっきりと分かった。

    楓の言葉も、少しずつ聞こえにくくなってきた。


    寂しい、悲しい、辛い……そういう感情が一気に沸いてきた。

    もう、今まで信じていなかった神に、祈るくらいしかできなかった。















  7. 7 : : 2016/10/28(金) 16:55:25





















    …………死にたくない……………。



















  8. 8 : : 2016/10/28(金) 20:02:31















    そんな願いは届かず、オレにも、死がやってきた。


    楓に抱えられ、楓の温もりを感じ、楓を見て、楓の匂いに包まれ…………。


    「照人……!ねぇ、死なないよね……ねぇ、ねぇってば…!」

    楓の声を聞いていた。


    「死んじゃやだ……嫌だよ…お願い………」


    あぁ…そんな悲しそうな声を出さないでくれ。

    そんな悲しそうな顔をしないでくれ。


    「…笑顔で………いてくれよ……」


    楓が、オレの方を見る。


    「……笑顔…できてる…かな…?大好きだよ……照人…」


    引きつったというか、無理に作った笑顔というか、そんな感じがする。

    でも、オレはこの女の笑顔が好きだった。


    「…おう………可愛いよ。ありがとう…」



    いつのことだったか…今と同じような状態があった気がする。








    …あぁ、思い出した。オレが楓の代わりになる前だ。




    ……だんだん…意識も途切れていく。




    「……照人…大好き…大好きだよ……だから………死なないで…」


    声も、出なくなってくる。

    瞼が重くなり、眠りそうな感覚になる。


    意識が途切れる前に、一言…呟いた。

    楓の目を見て、はっきり………




    「………大好きだよ。」



    そう言った瞬間、楓も涙を流しながら、笑顔でこう言ってくれた。


    「私も…大好きだよ。」



    …………その瞬間、意識が途切れた。



  9. 9 : : 2016/10/28(金) 20:03:09





























  10. 10 : : 2016/10/28(金) 20:05:21














    …………気がつくと、楓の部屋に居た。


    楓もいる。


    楓は一人………泣いていた。









    楓に触ることもできない。楓に話しかけても気づかない。


    ……オレは…死んだのだろう。


    楓がうつ伏せから仰向けになる。


    そして、こう呟く。















    「……私が………代われたらな……」










    ………その時。


    部屋が見覚えのある光に包まれる。


    そして、その光から出てきたのは……


    変なオーラを持つ、あの男だった。



    「少女よ。君は代わりたいと。日山照人の病気に自分がかかっていればと、そう言ったのか?」


    「お前!!やめろ!楓にそれを言うな……!!やめろ!!!」



    男は気づいているようだが、無視をする。


    殴りかかるも、その男に触れることができなかった。


    「…うん、代わりたい。照人にはまだ……死んでほしくないよ……
    …………だから、私が………」



    「やめろ…言うな……」



    「本当にそれでいいのか?まだ引き下がることはできるぞ?」


    「引き下がるわけないよ……照人に生きて欲しいから……」



    「ダメだ…楓……!!」



    「そうか。わかった。」


    そう言うと同時に、あの時の光の扉が開く。


    「その扉の先に行くといい。そうすれば、その君の思いが叶うだろう」


    「……ありがとう。」


    そう言うと楓は扉を開き、ゆっくり入ろうとする。


    「やめろ!!楓……行くな!」


    「………行かないでくれ……」

    そう言いながら楓の手を引こうとすると、楓に触流ことができ、楓にこちらを向かせれた。




    「……照人…?」


    「…!見えてるのか……!?楓……!」



    抱き寄せようとするが、もう…楓に触れることはできなかった。


    「…安心して。照人はすぐ、私が生き返らせてあげるから。


    ………だから安心して、いい人生を過ごして。





    …じゃあ、行くね。」


    「ダメだ……行かないでくれ……」


    何度も引き止めようとするが、触れることができない。


    楓は…その扉に入ってしまった。





    …また…意識が途切れる。
















  11. 11 : : 2016/10/28(金) 20:07:28







    日山照人と花園楓の意識が無くなった後、二人の男が話していた。



    「なぁ、なんでお前はあの二人を何度も生き返らせてるんだ?」


    「あぁ、最初は俺の作った病気がどんなものか使って見てたんだが、この二人がどう終わるか試してみたくなってしまってな。

    だがそろそろ面倒臭くなってきたな。









    もう、3674492回も同じことを繰り返してる。



    一ヶ月程度に一度だが、飽きてきたな」


    「はは、案外続けてるんだな。まぁ、やったんだから最後までやってやれよ。」


    「わかってるよ。」












  12. 12 : : 2016/10/28(金) 20:08:20












    …………いつもみたいに楓と帰り、寄り道をしていたら、楓が急に喋らなくなる。




    「……楓?おい?なにボーッとしてんだよ?」



    楓はハッとしてオレを見ると、急に涙を流し始める。



    「…えぇ!?なんで泣くんだよ!?」



    すると楓はオレに抱きついてきた。


    仕方ないな、と思ったオレは、楓を抱き締めてやった。






    今日もオレは、とても幸せだった。









    ー fin ー
  13. 13 : : 2016/10/28(金) 20:18:41
    エンドレスって怖いな、と再確認するssでした…

  14. 14 : : 2016/10/28(金) 20:25:42
    >>13
    コメントありがとうございます。
    無限ループは怖いですよ。
  15. 15 : : 2016/10/28(金) 20:27:26
    あとがきみたいなものです。
    一応この終わり方はtrue endということで、一応happy endとbad endもあるのですが、今回はとりあえずtrue endのみとさせていただきました。

    もしご要望があればもしかしたらその二つも書かせてもらうかもしれませんが、true endのみが一番しっくり来るかな、と思ったのでこういう形になりました。

    読んでくださった方々、ありがとうございました。
  16. 16 : : 2016/10/29(土) 02:24:48
    お疲れ様です(*≧∀≦*)

    終わりを果てし無く繰り返すことで、逆説的に終焉が訪れなくなる……

    物語の世界観の構築が見事で、少し歪な愛に背筋が少し凍りましたσ(^_^;)


    ともあれ、良い作品でした(*≧∀≦*)
  17. 17 : : 2016/10/29(土) 09:05:16
    >>16
    コメントありがとうございます。
    今回の作品は恋愛カテゴリということで、どうでしたか?ちゃんと恋愛カテゴリできていたでしょうか?w
  18. 18 : : 2016/10/29(土) 23:30:34
    >>17

    恋愛としては成立していると思いますよw
  19. 19 : : 2016/10/31(月) 20:48:22
    >>18
    なら幸いです。

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