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  1. 1 : : 2016/10/21(金) 21:06:04
    今、この世界は戦乱を迎えていた

    戦争反対派と戦争推進派の二つに世界が割れたのだ

    そんな中、そのどちらにも属さぬ一行が現れた――――



    戦争推進派 総本部――

    推進派職員「首相、魔法回路を使った通信ジャックです!」

    推進派首相「ふん、世間が騒いでるやつらだろう、繋げ」

    戦争反対派 総本部――

    反対派職員「推進派の通信を傍受しました」

    反対派統領「ほう、見せろ」

    『ザ・・・ザザ・・・・・・』

    『あ、あー、全世界に向けて生中継ー』

    勇者『えー皆さん、コンニチハ、戦争中立派旅団団長』

    勇者『そうですね”勇者”と名乗りましょうか』

    勇者『せっかく公共の電波と政治家の電波使ってるんで手短に』

    勇者『まず、我々がこれからどう動くかについて』

    勇者『まずは正義の執行、即ち勝利を飾ります』

    勇者『あ、これ宣戦布告ね、推進、反対両本部の方ヨロシク』

    勇者『そして、次ね、えーと・・・・・・ん!?』

    勇者『あ、いやちょっと!?まだ話してるでしょ!?』

    勇者『あ、ディレクターさん!?あと5分!いや2分ちょーだいい』

    勇者『あ、以上!以上です!!勇者からでしたー!!』

    魔法歴2048年初頭
    勇者を名乗る男の登場と彼の宣戦布告
    これまで噂でしかなかった一行の最初の事件であった
  2. 2 : : 2016/10/21(金) 21:17:50
    推進派、反対派境界―――

    勇者「ちょっとー、ディレクターさーん?話が違いますよねー」

    ディレクター「仕方ないだろう、反対派からストップかかったんだ」

    勇者「これだからな、頭でっかちの役人は!!」

    「それは貴方の発言が悪いでしょう」

    勇者「あ?学者、俺は要点を抑えて発言したの。わかる?」

    学者「わかるわけないでしょう、刺激しないのが最優先といったはずです」

    勇者「うるせーな、中立派としての放送なんて速攻止められるっての」

    勇者「だからわざわざ宣戦布告を最初にしたのになー」

    学者「はあ、ディレクターさんすいませんね・・・・・・」

    ディレクター「いいのいいの、俺もはっきり言って立場は中立に近いしな」

    勇者「いまや、生まれた故郷で意見を決めなきゃならねえ時代」

    勇者「そんな中、俺たちに時間をくれてありがとうな」

    ディレクター「さっきまで愚痴ってただろうが」

    勇者「今回の出来は50パー、その50パーが感謝、50パーが愚痴な」

    学者「また調子のいいことを・・・・・・」

    勇者「学者も文句ばっかりじゃんな?」

    ディレクター「ははっ、確かにな」

    学者「はあ、もういいです、それよりも計画です」

    勇者「ああ、これだけじゃ電波ジャックしただけの連中だ」

    勇者「まずは戦争推進派の自衛隊に”挨拶”しますか!」
  3. 3 : : 2019/02/20(水) 19:01:25
    失踪か?勝手に続けておけ?あんまり更新頻度は高くないけど
  4. 4 : : 2019/02/20(水) 19:12:42
    失踪どころか、よくもまあそんな昔のスレ見つけ出せたな
  5. 5 : : 2019/02/20(水) 20:32:58
    勇者 「あ~らよっと」

    勇者 「俺にかかりゃ侵入なんてちょちょいのちょいってな。門番なんて居ないも同然だっt…」

    自衛隊員1 「貴様どこから入ってきた‼目的はなんだ‼名を名乗れ‼門番はどうした‼」

    勇者 「おいおいw外から以外これねぇだろ。それにそんなに一気に喋ったら窒息するぜ。とにかく、俺が話題のあの勇者様で、目的は戦争中立派の俺様が自衛隊を戦争推進派の自衛隊を潰して、目標に近づこうとしてるの。門番は穴掘ってたから意味皆無だったわ」

    自衛隊員1 「お前があの勇者か。俺と一緒に自衛隊を潰そう!」

    勇者 「は?」

    自衛隊員1 「だから、一緒に自衛隊を潰そうって」

    勇者 「いやいや違くて、何であんた自衛隊員なのに自衛隊潰そうとしてるの?」

    自衛隊員1 「自衛隊は戦争のために何でもする。女子供も殺す。まぁ戦争だからそれはまだ分かるが、奴隷のように人を扱い、戦争反対なんて言ったら即死刑だ。これ以外にも色々ある。だから俺は戦争中立派なのにこの国に生まれただけで無理やり徴兵よ。だから、ここを潰してぇ。それで戦争中立派の希望の星のあんたが来るのを祈ってたんだ」

    勇者 「とにかく分かった。話の続きは後でだ。とにかく俺の言うことを聞け。今、2、3人こっちに歩いてきてる。それであんたは俺の事を攻撃しろ。それで相手が斬りかかって来て、しばらくして俺が合図したら、自衛隊員を後ろから刺せ。分かったな。」

    自衛隊員1 「分かった。行くぞ。」
  6. 6 : : 2019/02/21(木) 06:51:11
    自衛隊員1 「おりゃあ‼」カキーン 

    勇者「…」ナイス

    自衛隊員達 「何事だ?」

    自衛隊員1 「侵入者だ‼手を貸してくれ‼」

    自衛隊員3 「分かった‼」

    自衛隊員2 「覚悟しろ‼」

    勇者 「援軍かっ」ベリーグッド

    カキーンカキーンカキーンカキーン

    勇者 「…」ウィンク 

    自衛隊員1 「分かった」

    自衛隊員4 「何だ?」

    自衛隊員達 「うぐはぁ‼」

    自衛隊員3 「貴様、うらぎった…のか…ぐふっ」

    勇者 「ナイス」

    勇者 「とっとと行って親玉を叩くぞ」

    自衛隊員1 「了解。おい勇者」

    勇者 「何だ?」

    自衛隊員1 「俺の名は剣士。覚えてくれ」

    勇者 「分かったよ。剣士。行くぞ」

    自衛隊長 「何奴?」

    勇者 「かの有名な勇者様でーす。ってな」

    自衛隊長 「そうか。何か言い残す事はあるか?」

    剣士 「‼勇者。回りを囲まれて…。ん?勇者。なにをしているのだ?」

    勇者 「説明はあと。おーい‼皆見ろよー‼おいしいダイナマイトだぞー‼」

    自衛隊員達 「ひぃっ」

    勇者 「逃げるぞ」チャッカ

    剣士 「いつの間にこんな穴を掘って…」

    勇者 「だから説明はあと。行くぞ」

    ドッカーン

    制圧完了

    勇者 「終わらせてきたぞー」
  7. 7 : : 2019/02/21(木) 07:20:33
    勇者 「早速ディレクターさーん‼」

    ディレクター 「分かりましたよ…」シンパイダナ

    学者 「勇者。変なことは言わないで下さいね」
  8. 8 : : 2019/02/21(木) 08:13:26
    勇者 「分かってるって」

    戦争推進派 総本部ーー

    推進派職員 「首相。再び魔法回路を使った通信ジャックです!」

    推進派首相 「どうせ勇者だろう。繋げ」

    戦争反対派 総本部ーー

    反対派職員 「首相。反対派の通信を受信しました‼」

    反対派首相 「今度は何だ?みせろ」

    ザ……………ザ………ザ…

    勇者 「あ、あー、全世界に向けて生中継ー」

    勇者 「皆さんごきげんよう。戦争中立派旅団長勇者です」

    勇者 「えー、今回は推進派に報告です。自衛隊潰しました。まぁこっちは本気って事です。」

    勇者 「そして…また通信が‼ディレクターさーん。あと1分、いや30秒‼皆さん勇者でしたー」
  9. 9 : : 2019/02/21(木) 18:21:58
    勇者 「ディレクターさーん‼何で切っちゃうの?」

    ディレクター 「…はぁ」

    学者 「刺激はするなと言っているのに。この人に任せない方がいいですね」

    勇者 「今度は真面目にやるから‼お願い‼この通り‼」ドゲザァ 

    学者 「あなた、真面目にやってなかったんですか?許しません‼」

    勇者 「ひぃっ。いや、そういうことじゃなくて、台本とか作って計画的にやろうっていう。」

    学者 「そうですか。それならよろしい」
  10. 10 : : 2019/02/21(木) 18:33:05
    勇者 「やっぱり女はこえぇ」

    学者 「なにか言いましたか?」

    勇者 「いえ、なにも」

    学者 「よろしい」

    剣士 「あのー。勇者?あんた、自衛隊にどこから入ってきたの?」
  11. 11 : : 2019/02/21(木) 21:16:04
    勇者 「ああ。それか。あれは下に穴掘っただけ。そこから入った。逃げた穴もその掘った穴の続きよ。」

    剣士 「マジか‼さすが勇者‼」

    勇者 「だろー。敬え敬え」

    学者 「剣士さん…でしたっけ?この人のことは褒めない方がいいですよ。」

    剣士 「ああ。ご忠告どうも」

    学者 「勇者さん。ダイナマイトを使うのはズルくないですか?」

    勇者 「あん?勝ったやつが正義なんだよ。文句ねぇだろ」

    学者 「…すみません」

    ディレクター 「そうだった。こいつは戦いかたの事に口出しすると、キレるんだった。学者。今度は気をつけな」

    学者 「そうですね」

    剣士 「昔なにか勇者にあったんですか?」

    学者 「いえ。さっぱり。でも彼の様子をみると何かあったのでしょう。長い付き合いですが、彼が口を開いた事はありません」
  12. 12 : : 2019/02/21(木) 21:28:40
    戦争推進派 総本部 どこかーー

    推進派首相 「自衛隊が壊滅したようです」

    ??? 「そうか。勇者だったか。戦争中立派らしいな」

    推進派首相 「はい」

    ??? 「何も知らないアイツにこれ以上荒らされる訳にはいかない。奴は止めろ。出来なければ殺してもかまわん。もう下がれ。私は忙しいのだ」

    推進派首相 「仰せの通りに」

    勇者 「学者~‼ちょっと反対派の首相に会ってきて少し話すわ。自衛隊壊滅のお土産もあることだし」

    学者 「駄目です。いくのであれば私も行きます」
  13. 13 : : 2019/02/22(金) 19:01:11
    勇者 「なんでだよー」

    学者 「貴方がなにを喋りだすか分かったもんじゃないですからね」

    勇者 「いつの間に俺の信用って無くなったんだ?」

    学者 「元からないですよ。そんなもの」

    剣士 「俺も連れてってくれ」

    勇者 「いいぜ。行こう」
  14. 14 : : 2019/02/23(土) 07:34:10
    戦争反対派 本部ーー

    反対派職員 「勇者一行が首相に会って話がしたいと言っておりますが、どうしましょう?」

    反対派首相 「自衛隊の件もある。少なくとも私たちの敵ではないだろう。通せ」

    反対派職員 「分かりました」スタスタ 

    反対派首相 「待て」

    反対派職員 「はい?」

    反対派首相 「このご時世だ。この私の命を狙う輩もいるだろう。その輩が勇者と偽って殺しに来たかもしれん。勇者かどうか確認しろ。ただし、勝手な判断で追い返したりするな。あまりにも怪しいようだったら殺めたり追い返したりするのではなく投獄しろ。だがよほどの事がない限り私が判断する」

    反対派職員 「分かりました。仰せの通りに」

    勇者 「まーだーかー?」

    学者 「静かにして下さい」

    反対派職員 「遅れて申し訳ありません。ご無礼を承知で申し上げますが、貴方が本当に勇者様であるという証拠はありますか?」

    勇者 「ねぇよ。そんなもnふがっ?」クチフサガレタ

    学者 「すみません。今そのような物は持っておりません。ですがどうしてもお話がしたいのです。兵をつけても構いません」
  15. 15 : : 2019/02/23(土) 17:29:44
    反対派職員 「少々お待ち下さい」スタスタ

    反対派職員 「首相。奴らはあまり、信用性がありません。おちゃらけた勇者にそれを止める学者。あと無口な剣士と言うものがいます。学者と申す者は兵をつけても構わないと言っておりますがいかが致しましょう?」

    反対派首相 「よし。通せ。兵はつけなくてよい」

    反対派職員 「ですが‼」

    反対派首相 「ですが…なにかあるか?」

    反対派職員 「いえ…その旨を伝えて参ります」

    反対派職員 「勇者様。どうぞこちらへ」

    勇者 「やっとかよー」

    反対派首相 「そちが勇者か?」

    勇者 「ええ。本日は貴方にどうしても伝えたい事があって参りました」

    反対派首相 「そうであろう。申せ」

    勇者 「は。つい2日前に私は自衛隊を潰して参りました。ですが、あくまでも中立派。あなた達の味方という訳ではありません。」

    反対派首相 「ほう」

    勇者 「あともうひとつ。戦争反対を掲げていて、武力でそれを制圧するのは止めていただきたい。」
  16. 16 : : 2019/02/26(火) 06:12:46
    今日でテスト1週間前だから投下が遅れる。というかすでに遅れてる。すまん。テストが終わったら頑張る。
    ところで質問はない?

  17. 17 : : 2019/02/26(火) 07:55:05
    反対派首相 「ほう。私が武力に物をいわせていると」

    学者 「勇者様‼ちょっとやm」

    勇者 「ええ。戦争反対、いや武力所持反対を掲げ、それに反発した戦争推進派をあなたは攻撃した。向こうは何もしなかったはずです。それでもあなたはどんどん戦闘を始める。それに戦争推進派は対抗する形だったはずです。真の戦争推進派はあなた達ではないんですか?戦争推進派、反対派ではなく、武力所持推進派、武力所持反対派というのが実際の所ではないんですか?」

    反対派首相 「推進派だって戦闘をしかけて来てるであろう」

    勇者 「それは最近の話です。あなたが攻めすぎて攻めに転じざるをえないだけじゃないんですか?」

    反対派首相 「若造め。私に喧嘩を売っているのか」

    勇者 「…。今後のあなたの方針しだいでは」

    反対派首相 「衛兵‼勇者よ。痛い目に遭いたくなければ、即刻立ち去るがよい」

    勇者 「分かりました」
  18. 18 : : 2019/03/05(火) 12:37:09
    勇者 「あいつは分からず屋だったな」

    学者 「あなたがあんなに攻めるからです。誰だってあんな言い方をされれば気分を害します」

    勇者 「キツく言うのは駄目で武力で制圧するのはいいのか?」

    学者 「いや…」

    剣士 「こいつ人が変わったみたいだな」ヒソヒソ 

    学者 「本気モードはいつもこうですが、いつもよりキツい気がします」ヒソヒソ 

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