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アルミン「ディバインゲート?」

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  1. 1 : : 2013/12/14(土) 17:26:56
    ・ミカサ「ディバインゲート?」http://www.ssnote.net/archives/4145
    のサイドストーリーです。
    ・いろいろ設定が壊れたらごめんなさい。
    ・今回はシリアス展開は少なめです。ので、厨二も少ないかも。
    ・水無月はドジ


    ジャン「こんなSSを読んでくれる人がいたらコメント頼む!」


    ギンジ「コメ無かったら水無月が泣くらしいぞ」
  2. 2 : : 2013/12/14(土) 18:13:39
    期待×10000000000000!!!!!
  3. 3 : : 2013/12/14(土) 18:32:50
    頑張ってください‼
  4. 4 : : 2013/12/14(土) 18:35:55
    保守せよ!!
  5. 5 : : 2013/12/14(土) 18:40:52
    支援っす!
  6. 6 : : 2013/12/14(土) 18:49:03
    何気に1番www
  7. 7 : : 2013/12/14(土) 19:09:23
    >>2 >>3 >>4 >>5 >>6
    \( ‘ω’)/ゥウウオオオオオアアアアアアーー!!!たくさんの期待&支援が…!ヤヴァイ違う意味で泣きそう…ありがとうございます!

    もし良ければミカサ×アカネの方にもレスをつけてくれると嬉しいです。
  8. 8 : : 2013/12/14(土) 20:04:28
    期待!
  9. 9 : : 2013/12/14(土) 20:44:14
    私もこの前のSS読んでディバインゲート始めたんですよー
  10. 10 : : 2013/12/14(土) 21:43:35
    >>8
    ありがとうございます!
    >>9
    サシャ「神ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
    光栄です…
  11. 11 : : 2013/12/15(日) 01:44:13
    ディバゲはストーリーが魅力的です‼
  12. 12 : : 2013/12/15(日) 07:47:57
    ディバゲやってみようかな…
  13. 13 : : 2013/12/15(日) 10:30:59
    >>11
    パズドラとも違った存在感ですよね。
    >>12
    お勧めします(ΦωΦ)
  14. 14 : : 2013/12/15(日) 11:53:21
    更新望む!!!!
  15. 15 : : 2013/12/15(日) 15:15:11
    >>14
    待たされてる!?
    ということでちょっと書きます
  16. 16 : : 2013/12/15(日) 15:15:36


    目を覚ますと、草原の中心だった。

    慌てて身体を起こす。強い風が吹いている。


    アルミン「僕は、何故ここに…?」


    …思い出せアルミン・アルレルト…。僕たちは対巨人大砲のメンテナンスの訓練をしていたはずだ。


    …そうだ、その途中で僕はこれまでには無かった壁門を見つけてエレンとミカサを連れて近づいたんだ。


    そして門が開いて、僕たちは何かに包まれて意識を飛ばした…。


    アルミン「エレンとミカサは…!?」


    ここはどこなんだ?2人はどうなったんだ?エレンはどこにいる?ミカサはどこにいる?あの門は何物なんだ?僕はどうやってここに来たんだ?


    僕の頭の中でたくさんの問題が浮かび上がった。そして、


    アルミン「ぅ…うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」ダッ


    僕は完全にパニックになった。
  17. 17 : : 2013/12/15(日) 15:33:16
    アルミン「うわあああああああ!」タッタッタッ


    エレンがいない。ミカサがいない。もし彼らに何かがあったらそれは僕の責任になる。


    アルミン「ハァ…ハァ…!」タッタッタッ


    2人を見つけなくては。2人の無事を確認しなくては。


    アルミン「ハァ…ハァ…!」タッタッタッ



    僕が2人を巻き込んだ。僕のせいだ。


    いつまで経っても抜け出せない草原。地平線すら見えない。


    アルミン「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」ダダダダダ


    僕は込上がる不安に耐えきれず、また絶叫した。

  18. 18 : : 2013/12/15(日) 15:38:35





    そんなに走っていない。しかし体力の無い僕にとっては限界に近づいてきていた。


    アルミン「ハァ…………ハァ…………」タッタッタッ







    アルミン「ハァ…………ハァ…………………ハァ…………………」タッタッタッ






    アルミン「ハァ…………………っはぁ…………………………」ドサッ



    ついに僕は体力全てを消耗し倒れこんだ。




    強い風。なびく草。薄れゆく意識。


    そんなとき僕の前に誰かが現れ、





    ???「キミ…大丈夫?」


    アルミン「…」



    その声を最後に僕は眠りに落ちた。



    ーー
    ーーーー
    ーーーーーーーー
  19. 19 : : 2013/12/15(日) 17:54:41
    支援!!!
  20. 20 : : 2013/12/15(日) 21:15:44
    >>19 また!?ありがとうございますw
  21. 21 : : 2013/12/15(日) 21:46:43
    前回面白かったです!頑張ってください!!
    期待&支援
  22. 22 : : 2013/12/15(日) 21:57:57
    >>21 ま、また!?良かったー。前作の出来に自信がなかったので安心しました。
  23. 23 : : 2013/12/15(日) 21:58:30



    ーーーーーーーー
    ーーーー
    ーー


    アルミン「…」


    アルミン「…ぅん?」




    僕は再び目を覚ました。

    川の流れる音が聞こえる。ここはどこだろう?場所は相変わらずわからない。



    アルミン「…っ」ムク


    僕は起き上がった。少し脚が痛い。どうやら筋肉痛を起こしたようだ。



    辺りを見回す。また風が強い。やはり川がある。そして近くに人影が見えた。




    アルミン(誰だろう…?)


    僕はその人影に声をかけた。


    アルミン「君は…?」


    ???「ん、やっと起きたんだね」


    緑がかった髪、フードがついた服、鉄の棒。目の大きな女の子だ。
  24. 24 : : 2013/12/15(日) 22:07:25
    ファイト!!
  25. 25 : : 2013/12/15(日) 22:10:34

    アルミン「ここは…どこ?」


    ???「ジュピターって休息所」


    アルミン「…」


    ???「の、近くだよ」


    アルミン「ここは壁の中?外?」


    ???「壁…?」


    アルミン「それより君は誰なんだい?」


    ミドリ「えっと…私の名前はミドリ。よろしくね、うーんと…」


    アルミン「シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!」ビシッ


    ミドリ「シガンシナ区ってどこ!?」ガーン

  26. 26 : : 2013/12/15(日) 22:19:56



    ミドリ「うーん…。アルミンの話を聞く限りだと…キミは別世界から来たってことになるね」


    アルミン「別世界…?」


    ミドリ「今じゃ珍しくもないよ」


    アルミン「…?」


    アルミン「パラレルワールド…?別の星…?天国か地獄か…?」モンモン


    ミドリ「そうじゃなくて!キミはディバインゲートに巻き込まれたんだよ!」


    アルミン「…ディバインゲート?」


    ミドリ「うんそう。ディバインゲート」


    アルミン「それは何なんだい?」


    ミドリ(別世界の人だからなぁ…説明するのめんどいなぁ…。あ、そうだ)


    ミドリ「詳しいことはあと!」


    アルミン「」


    アルミン「え!?」


    ミドリ「それよりこれから一緒に蓬莱郷<ホウライ>に行かない?」


    アルミン「待ってくれ!なんで今教えてくれないんだ!?」


    ミドリ「だってめんどいんだもん☆」


    アルミン「」



    なんてマイペースな子なんだ…。僕らから見ても別世界のここで初めて会った人がこんな人だなんて…。



    ミドリ「だからさ、そこの友達から聞いてもらってもいいかな?」


    アルミン「う、うん。わかったよ…」


    アルミン(…ハッ!つい流されてしまった…!)


    ミドリ「ん!じゃあレッツゴー☆」


    アルミン(今更ミドリから聞いた方が早いなんて言えない…。最悪だ…)


  27. 27 : : 2013/12/16(月) 16:25:09
    更新望む!!!!
  28. 28 : : 2013/12/16(月) 16:37:14
    >>27 焦らないでくださいwwwww
  29. 29 : : 2013/12/16(月) 16:37:57

    ーー蓬莱郷<ホウライ>ーー


    霧がかかっていて、大きな川、白い満月と、雲を突き抜けた山がある。ここが蓬莱郷…。とても風情がある場所だ。


    アルミン「幻想的だなぁ…」


    ミドリ「でしょ?ここが風を追い求める人々が集まる場所、蓬莱郷<ホウライ>だよ」フンス


    アルミン「なんで君が得意気なんだい…」


    ミドリ「だってさ〜こんなトコに私の友達がいるんだよ?得意気になっちゃうよ」ニヤニヤ


    アルミン「理由になってないよ…」


    アルミン「それで、そのミドリの友達はどこにいるの?」


    ミドリ「あ、そのことなんだけどさ、ここから一気にあの山登るから」


    アルミン「」




    アルミン「…あの山を?」


    ミドリ「うん、あの山を」


    アルミン「…君は僕に嫌がらせをしたいのかな?」


    ミドリ「そんなつもりはないけどな〜」


    アルミン「僕は筋肉痛を起こしているんだぞ!あんな高い山を登れるわけがないじゃないか!」


    ミドリ「あ、そういえばそうだったね」


    ミドリ「うーん…」


    アルミン「…」


    ミドリ「そこは気合でなんとか!」ドン!


    アルミン「ふざけないでよ!」
  30. 30 : : 2013/12/16(月) 16:47:41
    ミドリ「キミ男の子でしょー?」


    アルミン「そ、それはそうだけど…」


    ミドリ「もっと体力つけなさい!」ビシッ


    アルミン「…」シュン


    ミドリ「…え?」


    アルミン「…」ジワァ


    ミドリ「…え!?もももももももしかして体力ないのコンプレックスだった!?」


    アルミン「…」コクン


    ミドリ(やっちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)ガーン


    ミドリ「ごめんね!?ホントにごめんね!?ほら私ってちょっと無神経なところあるからさ!」アセアセ


    ミドリ「それにほら、体力なんてこれからつければいいじゃん!ね?頑張ろ?ホイ、ガッツポーズ!」


    アルミン「…」


    ミドリ(うわあああああああもうこれダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)


    アルミン「…ッハハハハ!」


    ミドリ「…?」


    アルミン「フフ…君…面白いね!」ニコッ


    ミドリ「…え?」


    アルミン「いいんだ、体力をつけられないのは僕の体質だから。元気づけようとしてくれてありがとう、ミドリ」ニコッ


    ミドリ「う、うん…?(とりあえず励ませたってことで良かったのかな…?)」
  31. 31 : : 2013/12/16(月) 19:35:37
    アルミン「でもどうしようかな…。このままじゃ山も登れないし…」


    ミドリ「んー…じゃあさ」


    アルミン「?」


    ミドリ「私がアルミンを背負って登るよ」


    アルミン「え!?」


    ミドリ「そうすれば2人とも山頂に行けるじゃん?」


    アルミン「そっそれはさすがに危険すぎる!もし君が足を踏み外したらどうするんだ!」


    ミドリ「…あれー?私なめられてる?」ニヤニヤ


    アルミン「え?」


    ミドリ「私は疾風根士のミドリなのだ!」ビシッ


    アルミン「…とりあえず根士なんだね?(あの棒は根だったのか…)」


    ミドリ「あ…うん。だから運動神経には自信があるからね。信じてくださいな!」ドン


    アルミン「…うん、わかった。ミドリを信じるよ!」


    ミドリ「うん!よくぞ言ってくれた!褒めて遣わすぞ!」ワシャワシャ


    アルミン「なにをするんだ〜」

  32. 32 : : 2013/12/16(月) 19:51:37




    アルミン「それじゃあ…よろしくね。よっ」ヒョイ


    ミドリ「うん、任せて。よいしょ」ズン


    アルミン(以外と力持ちなんだ…ミドリって)


    ミドリ(以外と軽いな…アルミン自体は)


    ミドリ「それじゃあ行くよ!」ダッ


    アルミン「うわっ!?」グン


    ミドリ「」タッタッタッ


    アルミン「なっ…ちょっ…」


    ミドリ「」タッタッタッ


    アルミン「み、ミドリ!速すぎるよ!これじゃあ…」


    ミドリ「話しかけないでー!舌噛んじゃうよ!」タッタッタッ


    アルミン「う、うん…」


    ミドリ「あと怖かったらしっかり掴まってて!」タッタッタッ


    アルミン「うん…」ギュッ


    ミドリ(首しまってるけど全然苦しくないなあ)
  33. 33 : : 2013/12/16(月) 20:32:09
    トーン トーン トーン


    ミドリ「はっ。それっ」トーン


    アルミン「…」ギュッ


    すごい…。男の僕を背負っているのにとても軽い動きだ。あの細い脚から生み出せる運動とは思えない。



    ミドリ「よっ。やっ」トーントーン



    ミドリが僕を背負って次々と岩を超えて山を登って行く。





    …いや、「登る」という表現は不適切かもしれない。






    彼女が、僕自身が"風"になっている。



    今はそんな気分だ。




    アルミン「気持ちいいなぁ…」


    ミドリ「ん?何が?」トーントーン


    アルミン「なんでもないよ」

  34. 34 : : 2013/12/17(火) 16:23:11


    ーー蓬莱郷<ホウライ>・高山山頂ーー


    スタッ


    アルミド「到着!」


    ミドリ「はー…やっとついた!」


    アルミン「お疲れ様、ミドリ」スタッ


    ミドリ「えへへ…。ふぅ…」フラッ


    アルミン「うぉっ!?」ガシッ


    ミドリ「あぁ…ごめんね」トローン


    アルミン「や…やっぱり無理してたんじゃないか!(エロかったとか言えない)」


    ミドリ「そんなことないもん…よっ…と」ググッ


    アルミン「…大丈夫?」アタフタ


    ミドリ「うん!平気!じゃあ行こ!」


    アルミン「ホントに?」


    ミドリ「大丈夫だって!(アルミンって優しいなぁ)」


    アルミン「そう…」チラッ




    山のふもとを見下ろすと、あたりはすっかり雲に覆われていた。ホウライはどこであっても綺麗だなぁ…。

  35. 35 : : 2013/12/17(火) 16:24:54

    そして前を向くと、東洋の礼拝堂のような建物がそびえ立っていた。


    アルミン「…ミドリの友達ってお金持ち?」


    ミドリ「うーん…多分そんなことはないと思うよ?(そもそもお金自体使っているのかな…?)」


    アルミン「ふーん…。その割には大きな家だね」


    ミドリ「まあそこは起源<オリジン>ですから!」


    アルミン「オリジンって?」


    ミドリ「それも友達から聞いて」


    アルミン(全部友達に押し付けたよこの人)
  36. 36 : : 2013/12/17(火) 16:30:04
    コンコン


    ミドリ「疾風根士のミドリでーす!」


    ギィ…



    彼女が門を叩きそう叫ぶと巨大な門が開いた。


    アルミン(まるでミドリがこの家の主みたいだ)


    ミドリ「じゃ、入るよ」


    アルミン「う、うん」タッ


    ギシ…


    僕がこの建物に足を踏み入れた瞬間、






    ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!



    アルミン「っ!」


    建物の中にとても強い風が発生し、







    ???「…!」ォォオオオオオ




    髪の長いおさげの女の子が奥から現れ、







    ???「ミドリーーーーーー!」


    アルミン「ゴフッ!?」








    僕に突進してきた。


  37. 37 : : 2013/12/17(火) 16:32:45

    ???「会いたかったぞー愛弟子ー!なんだ!今日は何しに来たアルか!?」ギュー


    アルミン「ムググ…」ジタバタ


    ???「そうアルか!ミドリもそんなに私に会いたかったアルか!私もネ!」ギュー


    ミドリ「シルフー?」


    シルフ「ん?…」


    ミドリ「…」


    シルフ「…」チラッ


    アルミン「」


    シルフ「ミドリが2人いる!」ドーン


    アルミド「髪色も服装も違ぇ!」ドーン
  38. 38 : : 2013/12/17(火) 19:01:48



    シルフ「さっきはすまなかったネ…。お詫びに私の料理を食べていくヨロシ」


    アルミン「あっありがとう!僕たちお腹すいてたんだ!」




    …って





    アルミン(キュウリばっかりだ…)


    ミドリ「♪」パリパリ


    アルミン(あぁミドリの好物なんだ)


    シルフ「お前は誰?ミドリの知り合いアルか?」


    ミドリ「いや、知り合ったばかりだよ」モグモグ


    シルフ「口にもの入れて話すなヨ」


    ミドリ「はーい」モグモグ


    アルミン「僕はアルミン。ミドリが言うには、僕たちは別世界から来たらしいんだ」パリッ


    シルフ「ふむ…。それじゃあ知らないことはたくさんアルな」


    アルミン「それで、ミドリはシルフから全て聞けって…」


    シルフ「…」チラッ


    ミドリ「♪(やばっ)」パリパリ←目を逸らした


    シルフ「お前をそんな弟子に育てた覚えは無いアル!」ガン


    ミドリ「私もうシルフの弟子なんかじゃないもん!」モグモグ


    シルフ「口にもの入れて喋るな!」


    ミドリ「喋らせたのはアンタじゃん!」


    ギャーギャー


    アルミン(2人とも元気だなぁ…)


    2人の喧嘩を肴に僕はお茶をすすった。


    アルミン(苦っ)
  39. 39 : : 2013/12/17(火) 20:15:45




    シルフ「しょうがない…私から全部話すアル。ミドリは説明が終わるまで瞑想でもするヨロシ」


    ミドリ「え〜…。退屈になるからやだ!」


    アルミン「君が言いだしたことじゃないか…」


    シルフ「そうか、じゃあこのキュウリは私がもらうネ」っ[キュウリ]


    ミドリ「何時間でもさせていただきます!」シュバ


    アルミン(速…サシャと並ぶね)

  40. 40 : : 2013/12/17(火) 20:21:33
    ーースーパーシルフバッサリ解説タイムーー

    シルフ「無視するなヨ」


    アルミン「しないよ…」




    ○ディバインゲート


    シルフ「うーん…。全部教えたらつまらないし…」


    アルミン「知ってるなら教えてよ…」


    シルフ「じゃあヒントだけあげるネ!」


    ・『聖なる扉』とか『聖なる出口』と呼ばれていること
    ・現れたことによってありとあらゆる世界が混乱に陥ったこと
    ・それによって『西暦』から『聖歴』の時代へ変わったこと



    アルミン(なんなんだこの人は…)


    アルミン「ディバインは確か神を表す西洋の言葉だったような…」


    シルフ「博識アルな、その通りアル。人間が神に近づくことが難しいのと同じようになかなか解明がされないアル」


    アルミン「でも君は知ってるかのような口を叩いているよね?まるで人間じゃないような…」


    シルフ「そりゃあ、私は起源<オリジン>だから」


    アルミン「オリジン…?」
  41. 41 : : 2013/12/17(火) 20:53:41
    ○起源<オリジン>


    シルフ「私のこと」ズバ


    アルミン「つまりどういうこと?」ズバン


    シルフ「…(う…中々やりおる)この天界<セレスティア>とかを形成する6つのエレメントそれぞれを司る精霊のことアル」


    アルミン「つまり君は精霊だと言いたいのかい?」


    シルフ「気に食わない顔をしているアルな。お前がこれまで信じてきた論理はこの時代じゃ通用しないアル」


    アルミン「…」


    シルフ「気持ちはわかるけど、これから話すことも全て受け入れてほしいネ。現に私は本物の精霊だし、お前はタイムスリップしているアル」


    アルミン「…わかったよ。でも嘘は言わないということを誓ってくれ」


    シルフ「もちろんアル、精霊の名にかけて!」
  42. 42 : : 2013/12/17(火) 20:55:10
    ○常界<テラスティア>
    ○天界<セレスティア>
    ○魔界<へリスティア>
    ○統合世界<ユナイティリア>


    アルミン「シルフが言っていたセレスティアって?」


    シルフ「そういえばまだ話してなかったアルな」


    シルフ「もともとはお前たち人間が住んでる常界<テラスティア>と天使たちのいる天界<セレスティア>、そして死神や悪魔の巣食う魔界<へリスティア>が存在していたアル」


    シルフ「でもディバインゲートが現れて新たに統合世界<ユナイティリア>が創られたって仕組みネ」


    アルミン「ディバインゲートによって生まれた世界…」


    シルフ「その通りアル。おかげでそこは特にめちゃくちゃになっているアル。危険区域といってもいいくらい…」


    アルミン「そのアルって何?」


    シルフ「キャラ作りだから気にしないで」


    アルミン「う、うん」
  43. 43 : : 2013/12/17(火) 20:55:21
    アルミン「そういえば、ミドリが持っていたあの根はなんだい?」


    シルフ「あのドライバはミドリがもともと持っていた[フォンシェン]に私がちょっと細工を施した、その名も[フォンシェン:カグラ]アル!」テーレッテレー


    アルミン「ドライバ…?」



    ○ドライバ



    シルフ「この聖歴の時代の武器アルよ」


    アルミン「ふーん…。でも機械にも見えるね」


    シルフ「ディバインゲートがもたらしたのは世界の混乱だけではなくて、人間の化学発展にまで影響を及ぼしたアルからね」


    アルミン「なるほど、行き過ぎた化学力によって恩恵を受けると共に日々が危険にさらされているということだね」


    シルフ「お前、頭いいアルな!」ワシャワシャ


    アルミン(また撫でられた…)


    シルフ「お前が着けてるその装備もドライバといっていいかもしれないアル」


    アルミン「立体軌動装置…あっ」





    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    ミドリ「ふぅ…」フラッ


    アルミン「うぉっ!?」ガシッ


    ミドリ「あぁ…ごめんね」


    ーーーーーーーーーーーーーーーー







    あの時、ミドリは僕と一緒に立体軌動装置も背負っていたんだ…。ただでさえ女の子なのに僕はとんでもない無理をさせてしまっていた。







    'お荷物になるだなんて、死んでもごめんだ'


    それなのに…






    アルミン「…っ」ギュッ


    シルフ「アルミン…?」


    アルミン「…え?なに?」


    シルフ「いや…とても苦い表情してたから心配だったネ。大丈夫アルか?」


    アルミン「あぁ…なんでもないから…大丈夫だよ」


    シルフ「無理はするなヨ…?」


    アルミン「うん、ありがとう」
  44. 44 : : 2013/12/17(火) 20:59:01



    シルフ「私が教えることはこれくらいアル」


    アルミン「うんありがとう、覚えておくよ!」


    シルフ(ディバインゲートは知ったかぶって正解だったアルな)


    アルミン「シルフ、最後に聞いていいかな?」


    シルフ「ん?」


    アルミン「僕と同じ格好をした人を見なかった?」


    シルフ「うーん…私は知らないアル。お前と同じドライバを持ってるアルか?」


    アルミン「うん、2人とも立体軌動装置をつけているはずだよ」


    シルフ「立体軌動装置って?」


    アルミン「今から2000年以上前、人類に新たな天敵g


    シルフ「長くなりそうだからいいアル」


    アルミン「そっか…(2人とも何処にいるんだろう…)」シュン


    シルフ「でも人探しなら私も手伝うアル!風の起源<オリジン>シルフちゃんにおまかせネ!」


    アルミン「オリジンの君に手伝ってもらえるなんて…。恩に着るよ!」
  45. 45 : : 2013/12/17(火) 22:05:34
    これ見ながらディバインゲートすると面白さが増えますねぇ
  46. 46 : : 2013/12/18(水) 21:22:10
    ミカサ水タイプでしたねw
    ミカサ・エレン・リヴァイってガチャで出るんでしょうかね?
  47. 47 : : 2013/12/18(水) 22:46:08
    >>45 それはそれは( ̄▽ ̄)
    >>46 実は線画の時点で気づいてましたwwww でもストーリー的にピッタリだったのでお許しを…
  48. 48 : : 2013/12/18(水) 22:47:02




    アルミン「ミドリ、シルフからほとんど聞いt…おっと」


    シルフ「ん?どうしたアr


    アルミン「シー…」b






    ミドリ「zzz」クカー…


    シルフ「…まったく情けないアル。瞑想は集中力を高めるために必要なものなのに…寝てしまったら意味無いアル!」


    アルミン「フフッ」


    シルフ「おい!起きろミドリ!」


    アルミン「シルフ、しばらくこのままにしていてくれ」


    シルフ「なんで?」


    アルミン「僕がミドリに無理をさせてしまったんだ。だから今は…休ませてくれないかな?」


    シルフ「…お前がいいならそうするネ。何があったかは聞かないアル」


    アルミン「ありがとう」



    ーー
    ーーーー
    ーーーーーーーー
  49. 49 : : 2013/12/18(水) 23:15:08
    ーーーーーーーー
    ーーーー
    ーー



    ミドリ「zzz」スースー


    アルミン「…」




    …よく寝ている。彼女をこんなにさせるまで僕は…。


    僕の役立たず。こんなことで兵士としてやっていけるものか…!






    アルミン「くそっ…くそぉっ…!」





    アルミン「こんな思い…二度とさせるものか…!」






    僕は安心した顔で寝ている彼女の隣で、自分の無力さにひっそりと涙を流した。



  50. 50 : : 2013/12/18(水) 23:26:01




    ミドリ「…ん」パチッ


    アルミン「zzz」クークー


    ミドリ「アルミン…?」


    シルフ「やっと起きたアルか、ミドリ」


    ミドリ「…私にお酒飲ませた?」


    シルフ「一線すら越えてないから安心するヨロシ」


    ミドリ「そっか…」


    アルミン「zzz」スヤスヤ


    ミドリ(目…真っ赤だ…)


    シルフ「アルミンはお前を心配して起こさなかったアル、ありがたく思えヨ」


    ミドリ「私を…?」


    シルフ「あと、なんか悔しそうに泣いてたアル。見ないフリしてたけど…背中だけでも強い叱責が感じられたアル…」


    ミドリ「…」


    アルミン「zzz」クークー


    ミドリ(アルミン…そこまで責任を感じてたんだ…)


    シルフ「この前のお前みたいだったアル」


    ミドリ「え…?」


    シルフ「あの叱責といい、泣き顔といい…全部お前にそっくりネ」


    ミドリ「…」


    アルミン「zzz」スヤスヤ


    ミドリ「ごめんね…アルミン…」


    アルミン「zzz」ムニャムニャ



  51. 51 : : 2013/12/18(水) 23:38:39





    アルミン「…ぁ…寝ちゃってた」ファァ


    ミドリ「おはよう、アルミン」


    シルフ「泣き疲れて寝入るとは…」


    アルミン「えっ…なんでそれを…」


    ミドリ「目、赤いよ」クスッ


    アルミン「あっ…」///



    ミドリ「…私もちょっと頑張りすぎちゃったみたい。心配してくれてありがと」


    アルミン「…ごめん…僕が弱いから」


    ミドリ「…」


    シルフ「…」


    ミドリ「…」スゥ


    シルフ「?」


    ミドリ「もう!しみったれた顔しないでよ!」


    アルミン「!」


    ミドリ「いい?これからネガティブ発言禁止条例を施行する!」


    アルミン「え…?」


    ミドリ「だから、もう自分のことを卑下しないでって言ってるんだよ!」


    シルフ「!」


    アルミン「でも僕は…」


    シルフ「おっとそれ以上喋ったら私がぶっ飛ばすアル!」


    アルミン「…」


    アルミン「…わかったよ」



    ミドリ(ナイスシルフ!)


    シルフ(面白そうだし愛弟子に付き合ってあげるのが師匠の務めアル!)
  52. 52 : : 2013/12/19(木) 22:47:18



    アルミン「…でも僕はそろそろ行かなきゃ」


    ミドリ シルフ「え?」


    アルミン「シルフから聞くことは聞いたからね」


    ミドリ「せっかく条例を出したのに…」


    アルミン「シルフ、たくさんの料理と情報をくれてありがとう」


    シルフ「…」


    アルミン「ミドリも、あの時助けてくれなきゃ僕は死んでたかもしれない。ありがとう」


    ミドリ「…」


    アルミン「…それじゃあね」ザッ


    ガシッ








    アルミン「…え?」
  53. 53 : : 2013/12/19(木) 22:47:56

    ミドリ「ちょーっと待ちなさいアルミン君ー?」ゴゴゴゴゴ


    シルフ「このまま帰らせるわけにはいかないアルなー?」ゴゴゴゴゴ


    アルミン「…あぁ、僕は今お金がないんだ」


    ミドリ「違うわぁい!」


    アルミン「ガッ!?(根で…!?)」ゴン


    ミドリ「私たちに手伝わせてってことだよ!」


    アルミン「え…?」


    シルフ「お前忘れたアルか、私も手伝うって言ったでしょ」


    アルミン「僕はこれ以上、君たちに迷惑をかけたくない…」


    ミドリ「だったら私たちに迷惑かけさせてよ!」


    シルフ「迷惑上等ネ!」


    アルミン「どうしてそんなことを…」


    ミドリ「え?」


    シルフ「なんでって…」







    ミドリ シルフ「友達だからでしょ?」






    アルミン「…こんな僕を友達とおもってくれるのかい?」


    シルフ「当たり前アル」


    アルミン「どうして?」


    ミドリ「あれ、友達になるのに理由がいるの?」


    シルフ「聞いたことが無いネ」


    アルミン「…っ」





    …泣きそう。



    アルミン「…っ…ありがとう…」


    ミドリ「ん?なんだってー?」





    アルミン「」クスッ



















    アルミン「見つけられるものなら見つけてみろぉ!」ニコッ


    ミドリ「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁやったるでーーー!!」


    シルフ「風の起源<オリジン>なめんなヨぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

  54. 54 : : 2013/12/20(金) 16:46:49
    面白い
  55. 55 : : 2013/12/20(金) 20:35:45
    あれ?涙が・・・
  56. 56 : : 2013/12/20(金) 20:42:56


    アルミン「…とはいったものの、どうやって探せば…。僕は筋肉痛を起こしてるし…」


    シルフ「そのことなら問題ないアル」


    ミドリ「なんで?」


    シルフ「アルミンが寝てる間にこっそり即効性の漢方薬をすりこんでおいたネ。その漢方薬の名も冴子剛朱樹(ゴツゴウシュギ)!」


    ミドリ「水無月はあとでラビリンスの刑だね」

  57. 57 : : 2013/12/20(金) 20:43:55
    >>54 >>55
    雰囲気ぶち壊してすみませんw
  58. 58 : : 2013/12/20(金) 20:47:24

    アルミン「もし治ったとしても…ね…」


    シルフ「ふっふっふ〜♪」ニヤニヤ


    アルミン「?」


    シルフ「アルミン、お前は鳥になるアル!」


    アルミン「え?」


    シルフ「お前の身体を私の風に委ねるヨロシ!」




    鳥になる…?身体を風に…?




    アルミン「どういうこと…?」


    ミドリ「シルフに任せてってことだよ。でも今は私の言うことを聞いてね」


    アルミン「わ、わかった」


    ミドリ「…」フゥ…


    ミドリ「」キッ


    アルミン(ミドリの顔つきが変わった…)
  59. 59 : : 2013/12/20(金) 20:49:00
    ミドリ「まずは…無駄な力を抜く」


    アルミン「」ダラーン


    ミドリ「そして、深く深呼吸」


    アルミン「スー…ハー…」


    ミドリ「それがキミの自然体。何があっても絶対にそのままでいてね」


    アルミン「…」


    シルフ(ピリピリした空気、短時間でこれほどの集中力…。何者アルかこの少年…)


    ミドリ「キミはそのうち空を飛ぶ。空に着いた瞬間に思いっきり手を広げてね」


    アルミン「スー…ハー…」


    シルフ「…」


    ミドリ「…」


    アルミン「…」




    僕はこれまでにないほど集中できた。
    鳶の鳴き声、静かな風の音、山の下にあるはずの川のせせらぎ、自分の鼓動、2人の息遣い。全てが鮮明に聞こえた。




    力を抜いて深呼吸、これだけなのにここまで僕が集中できる。その理由は僕にもわからなかった。
  60. 60 : : 2013/12/20(金) 20:59:15
    アルミン「…!」キッ!



    シルフ(!この目…)


    ミドリ「覚悟が決まったね。シルフ!」


    シルフ「はいナ!」ブン




    シルフはミドリに返事をすると、彼女の脚をここぞとばかりに振り上げた。


    アルミン(何があってもそのまま…)





    みるみる風が強くなる。
    そして自分の身体が軽くなっていく。




    シルフ「はぁぁぁぁ…」


    アルミン(何があってもそのまま…)




    シルフ「やぁ!」シュッ


    ビュゥゥゥゥゥゥゥウウウ


    アルミン(何があってもそのまま…!)フワッ




    僕の身体が浮かんだ。そして上へ上へと向かい飛んでいく。


    アルミン「…!」






    そしてついに空へ。




    アルミン「手を…!」バッ
















    アルミン「…」







    アルミン「飛んでる…」

  61. 61 : : 2013/12/20(金) 21:02:30

    僕が立体軌動装置なしで飛んでいる。風に乗っている。その事実に僕は声が出せなかった。



    ミドリ「さっすがアルミン!」


    アルミン「ミドリ…。僕…飛んでるよ」


    ミドリ「アハハハハ!信じられないって顔してるね」


    アルミン「ミドリも飛んでるね…」


    ミドリ「もちろん!私、疾風根士だから」フンス


    シルフ「私の風に乗ることは簡単にはいかないアル。それをいともたやすく…。きっとお前は共鳴<リンク>したに違いないネ」


    アルミン「リンク…?」


    ミドリ「風の才能があるってことだよ、よかったじゃん!」


    シルフ「何とリンクしたかは私にもわからないアル」


    アルミン「…ハハッ」



    シルフ(まさかとは思うけれども…もし蓬莱郷<ホウライ>そのものと共鳴<リンク>したとするならコイツはとんでもない化け物アル…)
  62. 62 : : 2013/12/20(金) 21:09:19
    楽しい。壁の中では味わうことのできないこの快感。きっと壁の外の世界はこんなものではないのだろう。


    僕はこの心地いいシルフの風に全てを委ねた。




    アルミン「…!」


    ミドリ(へぇ…そんな顔もできるんだ)
  63. 63 : : 2013/12/21(土) 19:52:12
    シルフ「アルミン!何か忘れてないアルか?」


    アルミン「忘れるもんか!2人は絶対に見つけ出す!」


    ミドリ「怪しいところってどこだろう?」


    シルフ「最初はひと気の多い都からアル。火都から無都まで抜け目なく探すアル!」


    アルミド「了解!」





    ーー十数分後ーーー


    アルミン「こっちにはいなかったよ…」←常界<テラスティア>担当


    ミドリ「あれがアルミンの仲間なワケガナイヨ、ウン」←魔界<へリスティア>担当


    シルフ「まぎわらしいヤツらがいっぱいいたネ…口も聞いてくれないしうんざりアル」←天界<セレスティア>担当


    アルミン「収穫ゼロかぁ…」ハァ


    シルフ「なんの!まだ世界は広いアル、望みはたくさんあるネ!」


    ミドリ「元気出そう?」


    アルミン「そうだね!頑張らなくちゃ!」


    シルフ「次は宝石塔へ飛ぶアルよ!」

    ※宝石塔:e.g. 柘榴塔ガーネット
  64. 64 : : 2013/12/21(土) 19:59:01

    ーー十数分後ーー



    ミドリ「いなかったね…」


    アルミン「マスクをつけた人に声かけたら逃げられたんだけど…。怪しくない?」


    ミドリ「…問題ないよ、多分(ウィンドピア…)」


    シルフ「次は一番怪しい楼閣のエリアアル」


    ミドリ「なんでそこが?」


    シルフ「その人たちはきっと別の起源<オリジン>と会っているに違いないネ。妖精の勘がそう言ってるアル」


    アルミン「根拠がないね…」


    ミドリ「よし、じゃあ行こう!」


    アルミン(でも行くしかない…。無事でいてくれエレン、ミカサ…!)
  65. 65 : : 2013/12/21(土) 20:13:03
    おおおおお!かっこいい!
    超支援!
  66. 66 : : 2013/12/21(土) 20:18:42
    >>65 アルミンのこととはいえ自分のことのように照れてしまった//wwwwwww

    ありがとうございます!
  67. 67 : : 2013/12/21(土) 20:19:32
    ーー赤帝楼閣スザクーー


    シルフ「!」


    アルミン「どうしたの?」


    シルフ「少し焦げ臭い…。誰かとイフリートが遭遇したと考えてもいいかもしれないアル」


    アルミン(なんて洞察力だ…)


    ミドリ「アカネじゃない?」


    シルフ「その可能性も十分あるネ」


    アルミン「でももしエレンやミカサだったら…」


    シルフ「ん、それもまた然り、アル」


    シルフ「イフリートは結構バッサリした妖精アルからな…。何をしでかすかわからないアル」


    ミドリ「…燃やしたとか」


    アルミン「!?」


    シルフ「それは考えられないアル。あいつはアカネと同じ人間を殺すような奴ではないアル」


    アルミン「…とにかく、今はここにはいないんだね?」


    ミドリ「そっそうだねシルフ、別の場所を探そう」


    シルフ「ここに人がいないことは確かアル、次の楼閣に行くアル」


    アルミン「次の楼閣はどの方向に?」


    ミドリ「セイリュウなら私が案内するね」


    シルフ(別世界の人間がいきなり楼閣にたどり着く例はこれまでになかったアル…。もしアルミンの仲間があらかじめアカネと会っていたら…)


    ミドリ「シルフ!行くよ」


    シルフ(…やっぱりわからないアル)
  68. 68 : : 2013/12/21(土) 20:31:06
    ーーそして僕たちは城という城を探し続けた。

    でも2人は一向に見つからない。

    かなり飛んでいる。僕たちは心身が疲れ気味にもなっていた。



    アルミン「…」


    ミドリ「ここもいなかったね…」


    シルフ「次が最後の楼閣アル、白帝楼閣シュラ…。ここにかけるしかないアル」


    アルミン「…」






    誰が諦めたって?



    アルミン「わかった、すぐに行こう!」


    シルフ(この濁りのない眼…)


    ミドリ(普通の人なら心が折れてるよぉ…)
  69. 69 : : 2013/12/21(土) 20:31:57





    シルフ「見えてきたアル!」



    アルミン「あれが…白帝楼閣シュラ…」


    ミドリ「ん、随分と違う反応だね」


    アルミン「なんだろう、これまでの楼閣とは違うものをまとっているような…」


    シルフ「そうアルね、確かにこの楼閣だけは作られた目的が違うアル」


    アルミン「…」





    ここだけ違うということは彼らがいる確率も上がってくる。きっとここが最後の希望といってもいいかもしれない。




    エレン…ミカサ……!
  70. 70 : : 2013/12/21(土) 20:43:41
    シルフ「…ん、あれは…」


    アルミン「どうしたの…?」


    ミドリ「あ、人がいるよ!」


    アルミン「ほ、本当に!?」


    ミドリ「絶対あれ人間だよ!ね、シルフ!」


    シルフ「魔物には見えないアル、人間に違いないネ!」


    アルミン「…!」




    目を凝らすと…










    襟付きの軍服、赤いマフラー、立体軌動装置、艶やかな黒髪。



    彼女だ。



  71. 71 : : 2013/12/21(土) 21:06:47
    アルミン「彼女だ…。僕の仲間だ!」


    ミドリ「やったよアルミン!見つかったよ!」


    シルフ「ここまでやってきた甲斐があったアル…」


    アルミン「おーいミカサー!」


    僕が青い空から降り









    …ようとしたそのとき、






    ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!


    アルミン「っ!?」





    突然の強風が僕たちを襲った。



    ミドリ「やば…流される…!」


    アルミン「シルフ!なんとかしてくれ!」


    シルフ「私に言われたって無理アルよ!」


    アルミン「えぇ!?」


    シルフ「私はただの起源<オリジン>であって自然の風の制御は出来ないアル!」


    アルミン「」


    ミドリ「…最悪だね、この状況」






    …とまぁ、僕たちは何も出来ずに風に流され楼閣の裏にまで行ってしまった。
  72. 72 : : 2013/12/22(日) 10:04:20



    ーー白帝楼閣シュラ・最深部ーー


    アルミン「っ…いてて…」


    シルフ「お前たち…大丈夫アルか?」


    ミドリ「身体はね…。気分は最悪だよ…」


    アルミン「でも確かにミカサがいた…!また会えた!」


    シルフ「その通りアル、結果オーライネ!」


    ミドリ「まぁ歩けばいいか…」


    アルミン「よっ…と」スクッ


    アルミン「!?」



    僕が立ち上がった時、目の前には超巨大な白銀の獣が佇んでいた。


    アルミン「うわっ!…これも…機械?」


    シルフ「あ…まだこんなものが…」


    ミドリ「それはシュラに設置された自立型ドライバ、[ウロボロス]だね」


    アルミン「ウロボロス?」


    ミドリ「名前に何かしらの意味があったんだけど…なんだったっけ?」


    シルフ「私もど忘れしちゃったアル…」


    アルミン「…」


    アルミン(…僕にはわかる…。ウロボロスは《無限》の象徴の神獣…。その意味って…)


    アルミン(…まさか…!?)
  73. 73 : : 2013/12/22(日) 11:26:24
    アルミン「ミドリ、このドライバは何のために存在しているんだ?」


    ミドリ「え?えっと…もともとはパトロールのために作られたものだけど、科学力の発展で殺戮兵器になって…」


    アルミン「まずい…!」バシュ


    シルフ「え…?」


    ミドリ「あ、アルミン!?」


    シルフ「何してるアルか!?ウロボロスの上に乗って…!」


    アルミン「ミカサは楼閣の入り口のど真ん中にいた!この兵器が起動してもおかしくない!」


    ミドリ「だからって…!」



    ウゥー!ウゥー!


    サイレン音が鳴り出した。




    アルミン「くっそ!」バシュ


    ウロボロス「…」ガッ ウィーン


    僕はアンカーをウロボロスに固定した。

    そしてそのまま殺戮兵器は起動した。
  74. 74 : : 2013/12/22(日) 11:27:06
    ウロボロス「…」ドスドスドスドス


    ミドリ「アルミン!…」タッタッタッ


    ミドリもそれを追いかける。当然追いつくわけがなく、その姿は楼閣の奥へと消えた。


    アルミン(すごく激しい動きだ…!バランスが取れない…!)ガクガク


    ウロボロス「…」ドスドスドスドス


    アルミン「…っ!」



    あまりの激動に僕は耐えることしかできなかった。でもアンカーが抜けることはなかった。



    ウロボロス「…」ドスドス ザザッ


    アルミン「っ!…」




    ついにウロボロスが楼閣な外へ出た。
  75. 75 : : 2013/12/22(日) 11:28:02
    ウロボロス「ーーー!」


    そして遠吠えのような機械音を上げ立ち止まった。


    ウロボロス「…」ザッ


    この機械の前にエレンやミカサがいるのかもしれない。

    僕だって戦える。それを今証明するチャンスだ。


    アルミン(動きが止まっている…)










    アルミン(今なら…!)ォオッ!




    僕は思いっきりウロボロスに超硬質ブレードを振りかざした。


    ーーTo be continued…
  76. 76 : : 2013/12/22(日) 11:30:33
    執筆終了!ちょっと歯切れが悪いですがアルミン×ミドリ編はここで終わりです。
    ウロボロスの攻撃力は舐めちゃアカン…

    では最後に、ここまで読んでいただきありがとうございました!
  77. 77 : : 2013/12/22(日) 11:49:45
    http://www.ssnote.net/archives/5529
    割と理由のある完結編できました!
  78. 78 : : 2013/12/22(日) 19:18:51
    蛇足ーー





    ミドリ「さぁ水無月、ラビリンスの刑だぞよ!」


    水無月「…」


    アルミン「君は進撃の巨人コラボスクラッチで何を当てたんだい?」


    水無月「2回連続でやった結果、」


    サシャ1「待ってました!」


    サシャ2「お肉ください!」


    水無月「…特に関わりの無い彼女が当たりました」


    ミカサ「ではこのラビリンスの刑を境に振興を深めるといい」


    アカネ「リタイア無しで行ってこい!」


    サシャ1「さぁ行きますよ!」


    サシャ2「無属性パーティで突っ込みます!」


    水無月(なぜダブったし…)ズルズル



    無属性なのはありがたいけどダブるのはちょっとヘコむ(´・ω・`)
  79. 79 : : 2013/12/22(日) 19:20:23
    そして、進撃の巨人×ディバインゲートコラボが開催中!興味を持った方は早速ダウンロードしましょう!
  80. 80 : : 2013/12/22(日) 19:34:18
    やったらサシャだったw
  81. 81 : : 2013/12/22(日) 20:15:16
    >>80 リーダースキルは役立つんですけどねwwσ(^_^;)
  82. 82 : : 2013/12/22(日) 22:14:22
    あ、あと評価してくれる際はミドリに最大5本までキュウリをください。

    ミドリ「まってるよー!」
  83. 83 : : 2013/12/25(水) 14:41:35
    水無月さんのSS感動しました。
    あー、評価はミドリにきゅうり5本あげますww
    とてもよかったです。
    また書いてくださいね♪
  84. 84 : : 2013/12/25(水) 16:47:52
    >>83 感動!?マジで!?きゅうり5本!?ありがとうございます!ただいま続編を執筆中なのでよければそちらもどうぞ

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kawanonagare060

水無月

@kawanonagare060

この作品はシリーズ作品です

進撃の巨人×ディバインゲート シリーズ

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