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モノクマ「暇だから皆をモデルにした景品を作ってみました!」

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  1. 1 : : 2016/09/17(土) 14:53:24
    コロシアイしないまま数ヶ月経過しています。
    不二咲は性別をカミングアウト済みです。

    前に書いた、モノクマ「暇だから明日はコスプレでもして過ごしてね」の後日の話です。
  2. 2 : : 2016/09/17(土) 14:55:22

    苗木「いきなり体育館に呼び出したと思ったら、何を作ったのさ」

    大和田「つか、勝手に人をモデルにしてんじゃねぇぞ!」

    舞園「事務所を通してください!」

    江ノ島「モデル代払え!」

    石丸「肖像権の侵害だぞ!」

    葉隠「協力費として利益の九十九パーセントを要求するべ!」

    不二咲「えっ? 問題そこなの?」

    モノクマ「そんなの出ないよ。それにこの品は、モノモノマシーンに入れる新作だからね」

    霧切「モノモノマシーン? あぁ、購買にあるアレね」

    セレス「たまにやりますけど、碌な物が入っていませんよね」

    朝日奈「浮き輪ドーナツは美味しかったなぁ……」

    十神「ふん。ルアックコーヒーを入れておいたのは褒めてやろう」

    桑田「まぁ割とセンスいいシャツはあったな」

    大神「どうやってあれだけの物を……」

    腐川「どうせなら、もっとまともな物を入れなさいよ」

    山田「コーラと油芋を百パーセント出るようにしてほしいですぞ!」

    モノクマ「うるさーい! 何を入れるかは主に僕の気分次第なの!」

    苗木「横暴だ」

    モノクマ「で、今回は皆をモデルにした新しい景品を開発したから、その発表会をやろうと思ってね」

    モノクマ「主にオマエラがコロシアイしなくて暇だから!」

    舞園「そんな無茶苦茶な……」


    モノクマ「それではそろそろ、新景品の発表会を始めます。まずはこれ!」

    モノクマ「じゃあん! 山田君クッション!」

    山田「はぁ?」

    モノクマ「ご覧ください、山田君のお腹を忠実に再現したふっくらした形状」

    モノクマ「プニプニでフワフワの感触は優しくお尻を包んで保護」

    モノクマ「柄は勿論、山田君が普段着ている服を忠実に再現」

    モノクマ「さらには手足と顔もちゃんとあるので、クッションに乗ると顔の部分から声が出ます」

    モノクマ「声は全部で二十種類。頑張って集めたので、是非聞いてみてください」

    苗木「なにさ、そのセールストークは」

    十神「そもそも、アレを欲しい奴はいるのか?」

    セレス「いりませんわ、あんな醜悪な物」

    舞園「さすがにアレを敷いて座るのはちょっと……」

    江ノ島「無理だっつーの」

    石丸「クラスメイトを尻に敷く事などできるか!」

    大和田「普通にいらねぇ」

    朝日奈「どうせなら、ドーナツ型のクッション作ってよ」

    大神「サンドバック代わりにもならなそうだな」

    山田「僕自身の事ではないとはいえ、何か釈然としませんな……」


    モノクマ「ありゃま。不評だったね。それじゃあ次の景品に行くよ。次は……これでいこう!」

    モノクマ「じゃあん! 桑田君名言ティーシャツ!」

    桑田「はっ? 俺の名言?」

    モノクマ「どうでしょう? 表面にプリントされた彼の名言」

    モノクマ「アホアホアホアホとアホを連呼した名言そのままプリントしてあります」

    モノクマ「さらに裏面にはもう一つの名言、アポ……? がプリントされています」

    モノクマ「色は桑田君の髭と髪に合わせて赤地」

    モノクマ「素材には拘っているので、肌触りは抜群の一品です」

    葉隠「そういえば確かに言ってたべ」

    江ノ島「いつだったっけ?」

    舞園「ここでの生活を始めて一週間後ぐらいですよ」

    山田「あれですな。舞園さやか殿をストーカーしていた疑惑をかけられて」

    石丸「僕も思い出したぞ。言い訳の時に確かにアホと連呼していた」

    霧切「そして私と苗木君に論破された後、アポ……? とも言っていたわ」

    苗木「確かその後、石丸君の判断で三日の自室謹慎と、しばらく大神さんと大和田君が見張りについたんだよね」

    大神「あぁ、そうだ」

    大和田「そういやそんな事あったな。くだらねぇ事だから忘れてたぜ」

    十神「プランクトンと同意見なのは癪だが、全くだ」

    桑田「……アポ?」

    朝日奈「それでさ、これは誰か欲しい人いる?」

    全員「……」

    セレス「当然の反応ですわね」

    腐川「あんなシャツ、誰が好き好んで着るのよ」

    十神「いらん」

    苗木「需要の無い品ほどいらない物ってないよね」

    江ノ島「私や舞園が着てアピールしても、絶対に売れなさそう」

    桑田「……アポ?」
  3. 3 : : 2016/09/17(土) 14:56:16

    モノクマ「なんだいなんだい、皆贅沢だなぁ。じゃあ次はこれでどう?」

    モノクマ「じゃあん! 江ノ島さん印のシラス!」

    江ノ島「はぁっ? なんで私の品がシラスなのさ。意味分かんない」

    江ノ島「ていうか、シラスのパックに私の写真プリント貼っただけじゃん!」

    モノクマ「ご覧ください、釜揚げされてふっくら美味しそうに茹で上がった真っ白なシラスを」

    モノクマ「所々には小さなタコのようなものも混ざっています」

    モノクマ「これはご飯に乗せるか、それとも大根おろしで食べるか」

    モノクマ「パックにプリントされた江ノ島さん、どう食べたいですか?」

    江ノ島「溶き卵に混ぜて、それを砂糖無しの卵焼きに……って違う!」

    苗木「江ノ島さん、割とノリがいいね」

    舞園「江ノ島さんは砂糖無し派なんですね。私は甘めの方が好きです」

    苗木「舞園さんも、論点はそこじゃないと思うよ?」

    舞園「それは違います!」

    霧切「違わないわ」

    葉隠「んで? なんで江ノ島っちがモデルの景品がシラスなんだべ」

    桑田「化粧品とかならまだ分かるけどよ」

    十神「ふん。そんな事も分からんのか、プランクトンめ」

    桑田「あぁっ? んだとコラ」

    十神「神奈川県に江の島という場所がある事くらいは知っているだろう」

    セレス「知っていますが、それがどうしたというのです?」

    不二咲「あっ、まさか!」

    大和田「何か分かったのか?」

    不二咲「えっとね、その江の島って所の名産品がシラスなんだよ」

    石丸「なるほど! 江ノ島君の苗字と地名の江の島をかけたという訳か」

    腐川「単なるダジャレじゃない。しかもつまんないし」

    大神「何気に江の島産ともかけているな、景品の名が」

    山田「言われてみればそうですな」

    モノクマ「その通りです。どう? 気に入った?」

    江ノ島「気に入るわけねーじゃん!」

    モノクマ「ちなみにこのシラスは江の島で取れた物ではありません」

    石丸「産地偽装じゃないか!」

    モノクマ「嫌だなぁ。産地の名前はパッケージにちゃんと正確に書いてあるよ」

    石丸「ならばよし!」

    朝日奈「いいんだ……」

    苗木「でも結局は、江ノ島さんの名前と写真プリントを使っただけで、普通のシラスなんだよね」

    舞園「食品だから役には立ちますよ。さっきの意味不明なシャツの那由多倍は」

    桑田「な、那由多?」

    霧切「那由多は十の六十乗のことよ」

    十神「確かにさっきのシャツとはそれぐらいの開きがあるな」

    桑田「アポ?」


    モノクマ「あっはっはっ。ノッてきたねぇ、次はこれ行こうか」

    モノクマ「じゃあん! 舞園さんシール!」

    舞園「シールですか?」

    モノクマ「そうだよ。前は惣菜パンとかにあったじゃん」

    モノクマ「人気のアニメやゲームのキャラクターをシールしたのが」

    セレス「それの舞園さんバージョンという訳ですね」

    モノクマ「そうです。時間の関係で三種類しか用意できなかったけどね」

    モノクマ「この三枚一組でモノモノマシーンに入れる予定です」

    桑田「ど、どんなのなんだ!?」

    モノクマ「では公開します。今回作ったシールは」

    モノクマ「これと」(動機DVDを見て真っ青状態の表情)

    モノクマ「これと」(視聴覚室を飛び出した直後の恐怖に引きつった表情)

    モノクマ「これの三枚です」(パニックになりかけて苗木に突っかかった時の表情)

    舞園「ポヨ?」

    大和田「おっそろしいわ!」

    桑田「何で三枚ともこんな表情なんだよ!」

    朝日奈「普通こういうのって笑顔で作るよね?」

    霧切「モノクマにそういうのを求めても無駄よ」

    山田「何に貼っても良くない物を引き寄せそうですぞ」

    モノクマ「えぇ? そう? 絶望的でいい表情なんだけどな」

    十神「そんな風に思えるのは貴様だけだ」

    モノクマ「じゃあ追加で、監視カメラが捉えたこんなのも使おうか?」

    モノクマ「これと」(調理中、包丁片手に色の無い目)

    モノクマ「これと」(色の無い目でトマトをぶった切って血塗れのような姿)

    モノクマ「これの三種類を」(トマトによる擬似血塗れで真っ赤な包丁を見て笑み)

    不二咲「怖いよぉ!」

    大神「舞園、お主……」

    舞園「ね、捏造です!」

    苗木「いや、監視カメラで捉えたって」

    舞園「捏造です!」

    石丸「僕はその時の様子を見たことが……」

    舞園「白昼夢です!」

    葉隠(舞園っち、必死だべ)

    腐川(トマトで良かったわ。もしも本当に血だったら……)

    江ノ島「なにあのスプラッタ……」

    戦刃(あれは人を殺せる目だね)

    モノクマ「それでどうかな? これ追加する?」

    舞園「しないでください!」
  4. 4 : : 2016/09/17(土) 14:56:52

    モノクマ「じゃあ盛り上がってきたし、次に行こうか。お次は」

    モノクマ「じゃあん! 腐川さん芳香剤!」

    腐川「はっ? 芳香剤?」

    十神「腐川の臭いをも消せるほど、強力な物ということか?」

    モノクマ「違います。十神君がたびたび臭うと言う腐川さんの臭いを再現した芳香剤です」

    苗木「それって芳香剤じゃなくない?」

    モノクマ「お嗅ぎください、この何日もお風呂にも入らず、シャワーも浴びてないような臭いを」

    モノクマ「ツンと鼻を刺す臭いの前では、ニンニクやくさやなんて目じゃありません」

    霧切「分かったから、早く蓋を閉じなさい!」

    セレス「これは……確かにニンニクの効いた餃子以上に……」

    腐川「い、いくら私でも、ここまで臭わないわよ!」

    十神「全くだ。これは腐川以上だ」

    不二咲「うぅん……」

    大和田「不二咲いぃぃぃぃっ!」

    朝日奈「はぅ……」

    大神「朝日奈あぁぁぁぁぁっ!」

    石丸「は、鼻が……」

    山田「ぶぎいぃぃぃいっ! 鼻が曲がるうぅぅぅっ!」

    江ノ島「きっつ!」

    戦刃(戦場でも使えるレベルの悪臭だよぉ……)

    苗木「臭いで気分が悪くなるなんて初めてだよ……」

    桑田「まるで何日も練習で着たのに、洗濯していない練習着のような臭いじゃねぇか!」

    葉隠「嗅いだ事あるんだべか?」

    舞園「不潔です、桑田君」

    桑田「いや、俺じゃなくて別の奴の」

    モノクマ「あっはっはっ。どう? 臭くて絶望した?」

    全員「いいから蓋をしろ!」


    モノクマ「あぁ、楽しかった。じゃあ次はこれだね」

    モノクマ「じゃあん! 葉隠君モップ!」

    葉隠「俺の顔そっくりのモップだべ!」

    苗木「髪の部分が、床を拭く箇所になってる」

    山田「なんとなくオチが読めましたぞ」

    モノクマ「これをこうやって、きったないバケツに汲んだ水の中へ突っ込んで」

    葉隠「何するんだべ!?」

    江ノ島「うわっ、ホントにきったないバケツ」

    不二咲「しかも水も真っ黒に濁ってるよぉ」

    桑田「あ~あ、あんなにどっぷり浸けられて」

    モノクマ「こうしてトイレとかトイレとかトイレとか、汚れ易い場所を徹底的に拭いてください」

    葉隠「そんなに汚れた床に押し付けないでほしいべ! というか汚れ易い場所だけ!?」

    舞園「というか、バケツの汚水で葉隠君の顔がドロッドロなんですけど」

    霧切「あれは汚水というよりも、泥水ね」

    石丸「しかし拭く部分が真っ黒になって、より葉隠君そっくりの見た目になったじゃないか」

    大和田「いや、それはそれで嫌だぜ」

    セレス「しかしアレならば、遠慮なく掃除に使えますね」

    葉隠「どういう意味だべ!?」

    十神「そのままの意味だ」

    腐川「なによぉ。私の品よりずっとマシなくせに、ケチつける気?」

    朝日奈「手に入れたらトイレの掃除用具入れに放り込んでおこうか」

    大神「それに賛成だ」


    モノクマ「さぁ、次もノリノリで行ってみよう! 次の品はこれでどうだ!」

    モノクマ「じゃあん! 朝日奈さんおっぱいマウスパッド!」

    葉山桑大「ブッ!?」

    朝日奈「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!」

    大神「モノクマ、貴様あぁぁぁぁぁっ!」

    苗木「えっ? えっ?」

    不二咲「うわぁ……」

    セレス「下品な品ですこと……」

    霧切「品位を疑うわね」

    舞園「最低です」

    十神「あんな形状でどう使えというんだ」

    石丸「ひ、卑猥な……」

    腐川「でかけりゃいいってもんじゃないわよ……」

    江ノ島「ないわ」

    戦刃(やっぱり苗木君も大きい方がいいのかなぁ)

    モノクマ「どうでしょう? 本物そっくりのこの胸のふくらみ」

    モノクマ「詰まっているのは男の夢かロマンか、はたまた母乳か」

    モノクマ「この上にマウスを操る手を乗せれば、それは至福の時」

    モノクマ「可能な限り再現したこの感触を、是非味わってみてください」

    朝日奈「やめてえぇぇぇぇぇっ!」

    苗木「あ、朝日奈さん、落ち着いて」

    大神「モノクマアァァァァァッ!」

    舞園「大神さんも落ち着いてください」

    霧切「そうよ。冷静になって」

    十神「くだらん品だな」

    セレス「全くです」

    石丸「むっ? どうして桑田君と葉隠君は前かがみになっているんだね?」

    桑田「いやちょっと……」

    葉隠「諸々の諸事情だべ」

    江ノ島「アンタ達、サイッテー」

    腐川「山田、何でアンタは平然としてんのよ」

    山田「所詮は三次元に存在する人物ですからな、そこまで反応はしません」

    大和田「不二咲、おめぇもやっぱあぁいうのは使うのか?」

    不二咲「つ、使わないよ!」

    不二咲(大和田君の胸板マウスパッドなら使うけど)
  5. 5 : : 2016/09/17(土) 14:58:15

    モノクマ「うひょひょひょひょ。いいねぇ、いいねぇ。ここでこれ出したらどうなるかな?」

    モノクマ「じゃあん! セレスさんの罵声入りデジタル目覚まし時計!」

    セレス「なんつーもん作ってんだコラァッ!」

    山田「言い値で買いますぞ!」

    セレス「買うな、この腐れラード!」

    モノクマ「中に入っている罵声は全部で五十種類」

    モノクマ「しかも新しい罵声を音声入力できる、録音機能付き」

    モノクマ「これを使えば、セレスさん以外の声で目覚める事も可能」

    モノクマ「さらに運が良ければ、デジタル表示場所にセレスさんも表示されます」

    モノクマ「当たったら是非、全種類の罵声を聞いてみてください」

    苗木「いや、別に罵られる趣味は無いし」

    桑田「そんなのブーデーくらいだぜ」

    大神「普通の目覚ましとしては使えないのか?」

    石丸「無駄に高性能だな」

    大和田「同感だぜ、兄弟」

    不二咲(手に入ったら改造して、大和田君目覚ましにしていいのかな?)

    舞園(もしも手に入れたら)

    霧切(苗木君の声を)

    セレス(入力してもらいましょうか)

    戦刃(苗木君の声で起きたいなぁ)

    葉隠「手に入ったら山田っちに売ってやるべ」

    朝日奈「どうせなら、さくらちゃんの声がよかったなぁ」

    腐川「あの、白夜様」

    十神「やらせんぞ、俺の声の入力など」


    モノクマ「さあ、発表会もいよいよ後半。続いての品はこれです!」

    モノクマ「じゃあん! 大和田マーガリン!」

    全員「何でマーガリン!?」

    モノクマ「バターもあるけど、そっちはクロになった時のオシオキで使う予定だから」

    大和田「俺のオシオキって何させられるんだよ!」

    モノクマ「ご覧ください、このマーガリンの輝くような見た目」

    モノクマ「植物性由来なので、あっさりサラリとした優しい口当たり」

    モノクマ「蓋には、景品の中身を塗ったパンを持ったキメ顔の大和田君」

    モノクマ「超高校級の暴走族もお勧めのマーガリン、ぜひお試しあれ」

    大和田「誰も勧めてねぇよ!」

    セレス「そもそも、何故マーガリンなのでしょう?」

    山田「バターもあるみたいですし、大和田紋土殿はパン派ですかな?」

    大和田「いや、どちらかっつーと米派だ」

    石丸「日本人なら当然だ!」

    葉隠「俺っちも米がいいな」

    霧切「私はパン派ね。それもマーガリンじゃなくてバターがいいわ」

    舞園「私はラー油ですね」

    苗木「パンにラー油!?」

    腐川「ていうか、何でパン派か米派かって話になってるのよぅ」

    朝日奈「そうだよ。何で麺類が入ってないの!」

    大神「朝日奈よ、論点はそこではないのだぞ」

    桑田「麺が出ていいならラーメンだな」

    江ノ島「レーションはパンに入る?」

    不二咲「さ、さぁ?」

    十神「くだらん……」


    モノクマ「はいはい、脱線はそこまで、新作景品発表に戻るよ。次はこれだよ」

    モノクマ「じゃあん! 石丸君選挙ポスター!」

    石丸「選挙ポスターだと!?」

    モノクマ「そうです。政治家を夢見る石丸君には、絶対に必要になるよね?」

    大和田「兄弟、そんな夢があったのか」

    石丸「うむ。清く正しい世の中を作りたくてな」

    モノクマ「なのでポスターもその事を思いっきり強調しました」

    モノクマ「映っている石丸君は、ビシッと指を差した熱血顔」

    モノクマ「所属はどこにも媚びない事を表す無所属」

    モノクマ「書かれている文字は「元超高校級の風紀委員が政治を正します!」」

    モノクマ「こんな石丸君に、清き一票を」

    石丸「お願いします!」

    苗木「いや、僕ら選挙権ないから」

    腐川「そもそもこれ、本当の選挙ポスターじゃないでしょ」

    不二咲「で、でも、立候補した時はちゃんと投票するよぉ」

    大和田「俺もだぜ兄弟」

    舞園「暇があったら応援演説してもいいですよ?」

    江ノ島「あっ、それ面白そう。アタシもやる」

    朝日奈「石丸だったら本当に不正しなさそうだよね」

    セレス「裏カジノが無くなりそうで困りますわ」

    山田「逆にそういう潔癖すぎるところが、人から距離を置かれるかもしれませんがね」

    大神「人間関係とは複雑だからな」

    葉隠「当選したら雇ってほしいべ、月給一千万で」

    桑田「アホか! お前にんな額誰が出すか!」

    霧切「ドブにお金を捨てるようなものね」

    十神「全くだ」

    葉隠「なんでだべ!?」

  6. 6 : : 2016/09/17(土) 14:59:12

    モノクマ「それじゃあ次はこれ!」

    モノクマ「じゃあん! 不二咲君着せ替え人形!」

    不二咲「えぇぇぇぇぇぇぇ」

    山田「言い値で買いますぞ!」

    セレス「テンドンやってんじゃねぇよ、クソ豚がぁ!」

    モノクマ「いかがでしょうか? 本物そっくりのフォルムのこの人形」

    モノクマ「どこか恥らった表情の人形に着せるのは、何がいいでしょう」

    モノクマ「着せ替え用の服は、多種揃えていますが、要望があれば追加します」

    モノクマ「ちなみに服の割合は女性物九、男性物一で作っています」

    不二咲「なんでなのさぁ……」

    モノクマ「なお、服を脱がせると下は地味系だけど女性物下着とスポーツブラになっております」

    苗木「なんでっ!?」

    石丸「破廉恥な!」

    山田「ぶっふぁあぁぁっ!」

    大和田「反応してんじゃねぇよ、このデブ!」

    霧切「男らしくありたい不二咲君の尊厳を害しているわね」

    舞園「でも似合う気はしますよ」

    セレス「不二咲君、着てみませんこと?」

    不二咲「嫌だよ!」

    江ノ島「いいじゃん、一度やれば癖になるかもよ?」

    不二咲「癖になりたくないよ!」

    朝日奈(女装している時点で既に手遅れな気がする)

    葉隠「ちなみに下着の下は見れるんか?」

    桑田「いやお前、それはねぇよ」

    モノクマ「見れます」

    腐川「見れるのっ!?」

    モノクマ「こちらの着せ替え下着を着せるため、脱がせられます」

    十神「見事に女物下着ばかりだな」

    大神「いや待て、一つだけ男らしい物があるぞ。あれは……褌だ!」

    苗木「変なところで男らしい物があるんだね」

    モノクマ「ちなみに下着の下は、手に入れた時まで秘密です」

    山田「そこをどうにか教えてください!」

    セレス「黙ってやがれ、このゲロ豚がぁっ!」

    ~地上某所~

    絶望保険委員(裸)「はっ!」

    希望(裸)「どうかしましたか?」

    絶望保険委員(裸)「いえ、今誰かに呼ばれたような……」

    希望(裸)「……ツマラナイ」

    絶望日本舞踊(裸)「それよりもさぁ、もう一回シようよ」



    モノクマ「さぁ、いよいよ残りも僅か。続いての品はこれだ!」

    モノクマ「じゃあん! 漫画で分かる、十神君の投資術」

    十神「なに?」

    腐川「白夜様が主人公の漫画ですって!? その漫画だけは認めるわ!」

    十神「認めなくていい!」

    モノクマ「この漫画はボクが描いた、主人公・十神白夜による投資に関する漫画です」

    モノクマ「あらゆる投資の知識、専門用語、その他諸々の解説を十神君がしてくれます」

    モノクマ「これさえあれば、あなたも株で大儲けできるでしょう」

    モノクマ「ちなみにヒロイン役は腐川さんを参考にした、府河桃子さんというキャラです」

    モノクマ「一部だけまとめた試し読み版があるので、皆さんでどうぞ」

    苗木「いや、字を変えて見た目もちょっと変えてるけど、性格は腐川さん本人そのままだよ?」

    舞園「あっ、しかもなんか十神君がツンデレっぽく描かれてる」

    十神「おいモノクマ! 描き直せ!」

    モノクマ「嫌だよ」

    腐川「はぁっ、はぁっ。私が白夜様のお相手に」

    十神「違うぞ、お前じゃない!」

    葉隠「十神っちが必死だべ」

    霧切「別にいいじゃない。株に関する知識以外はフィクションなんだし」

    山田「それににしても、やたら十神白夜殿の特徴を捉えた台詞ですな」

    大和田「分かっていないキャラに、プランクトンとか愚民とか言ってるし」

    朝日奈「ヒロイン相手に寄るなとか言ってるし」

    腐川「あぁ、是非欲し……くしゅん」

    ジェノ「パンパカパーン! こう見えても尽くす系の殺人鬼でぇす!」

    桑田「尽くされても迷惑だっての!」

    セレス「いつも唐突に登場するので、もう誰も驚かなくなりましたわね」

    ジェノ「んで? 何この漫画」

    石丸「十神君が主人公の、株に関する漫画だ」

    ジェノ「何その神漫画! メッチャ買いたいんですけど!」

    十神「誰が貴様に買わせるものか!」

    大和田「そもそもガチャガチャの製品だから、買えねぇぞ」

    不二咲(あっ、このモブキャラ葉隠君に似てる)

    大神(むっ。この教師の顔、ケンイチロウに似ておる)

    江ノ島「株とか興味無いから、いらない」
  7. 7 : : 2016/09/17(土) 15:00:02

    モノクマ「うぷぷ。終盤に向けて盛り上がってきたね。残るは三つです!」

    霧切「ここまでで出ていないのは、苗木君、私、大神さんをモデルにした品ね」

    苗木「なんでだろう? 凄く不安なんだけど」

    大神「酷い品でないことを祈ろう」

    モノクマ「続いての景品はこれでどうだ!」

    モノクマ「じゃあん! 霧切さんキーホルダー!」

    セレス「急に定番の品になりましたわね」

    モノクマ「霧切さんは不思議の多いミステリアスキャラだからね。あえて定番にしてみました」

    江ノ島(本物)(本当は才能思い出す切っ掛けになったら困るだけなんだけどね)

    モノクマ「今回ご用意させていただいたキーホルダーは、全部で三種類」

    モノクマ「まずはよく見る腕組みポーズ。組んだ腕に胸が乗らないのが残念だね!」

    朝日奈「ちょっ、何言ってるの!」

    舞園「失礼ですよ!」

    石丸「セクハラだぞ!」

    霧切「別に無いわけじゃないわよ。ねぇ、苗木君」

    苗木「何で僕に同意を求めるの!?」

    モノクマ「続いてはビシッと何かを指差すポーズ。某裁判ゲームのようにね」

    江ノ島「あっ、ホントだ。何か似てる」

    山田「しかもやたらしっくりきていますな。ひょっとして霧切響子殿は、超高校の検事か弁護士なのでは?」

    不二咲「それ、どっちも高校生じゃ無理だよぉ」

    葉隠「どっちにしても俺は近づきたくない職業だべ」

    大神「貴様はどれだけの事をやらかしているのだ?」

    モノクマ「最後は前のごみ捨ての際、転んだ拍子にごみの山に突っ込んだ時のカップめんが頭に乗った物です」

    セレス「あら、見事に再現されていますわね」

    大和田「うおっ! 俺初めて見た」

    桑田「そういえば、お前はあの場にいなかったんだよな」

    十神「ふん。あの時の見苦しさそのままだな」

    腐川「何かあざといわね……」

    モノクマ「この三点がワンセットで入っています」

    舞園「同じ三点ワンセットでも、私のよりずっと良くありませんか?」

    モノクマ「はて? 何のことでしょう?」

    霧切「白々しいわね」


    モノクマ「さぁ、残るは二品になりました。続いてはこれだよ!」

    モノクマ「じゃあん! 大神武道伝!」

    不二咲「ゲーム?」

    モノクマ「そうです。このゲームは大神さんが主人公で、オマエらクラスメイトを救出するゲームだよ」

    苗木「ここに来て一番まともなのが出た!」

    朝日奈「さっすがさくらちゃん」

    モノクマ「各面に囚われているクラスメイトは一人ずつ、合計十四面の横スクロール型格闘ゲームです」

    モノクマ「昔懐かしいレトロゲーム風なので、セーブとかはありません。続きからやる時はパスワードを覚えておいてね」

    モノクマ「クラスメイトを救出すると、何かしらアイテム等がもらえます。それを駆使してクリアを目指してね」

    モノクマ「ただし、ラスボスに囚われている、ヒロイン的立場のクラスメイトからはもらえないけどね」

    葉隠「ラスボスに囚われているのは誰だべ?」

    桑田「やっぱ舞園ちゃんだろ」

    山田「いやいや、セレス殿こそ相応しいですぞ」

    霧切「いえ、モノクマの事よ。ここは面白がって苗木君か不二咲君を」

    舞園「主人公が大神さんですし、朝日奈さんもあるかも」

    モノクマ「残念ながら違います。ラスボスに囚われているのは、十神君です」

    十神「何故だ!」

    モノクマ「ゲームとはいえ、十神君が何かをあげる姿が想像できなかったんです」

    セレス「それは賛同いたします」

    大神「確かに。十神には悪いが想像できん」

    腐川「白夜様が囚われの、ヒロイン? ということはドレス姿でお出迎え!?」

    モノクマ「そうだね。そう設定しておいたよ」

    十神「嫌がらせか!」

    江ノ島「仕方ないじゃん、相手はモノクマだし」

    石丸「悪意しか感じないな」

    大和田「兄弟に賛成だ」
  8. 8 : : 2016/09/17(土) 15:00:46

    モノクマ「ぶっひゃっひゃっひゃっひゃっ! さぁ、お待たせしました最後を飾るのは、苗木君の品です!」

    苗木「一体何を作ったんだか……」

    葉隠「超高校級の幸運の苗木っちだから、お守りだと思うべ」

    大和田「いや、一ひねりして絵馬じゃねぇか?」

    十神「あのモノクマが、そんな単純な手で来るとは思えん」

    腐川「じゃあ一体何を?」

    十神「知らん」

    モノクマ「それでは発表します。苗木君をモデルに作ったのはこれです!」

    モノクマ「じゃあん! 苗木君抱き枕!」

    苗木「」

    舞園「なっ……なっ……」

    霧切「なんて物を作ったの、モノクマ!」

    戦刃(うわあぁぁぁっ! 苗木君がなんかエッチな格好で描かれてるよ!)

    セレス「……ごくっ」

    不二咲「苗木君がプリントされた……抱き枕?」

    朝日奈「しかもあの格好」

    大神「見事に着乱れているな」

    山田「男物ですから萌えませんが、なんという完成度!」

    石丸「何故こうも破廉恥な品を……」

    大和田「しっかりしろ、兄弟。別にお前は悪くねぇさ」

    モノクマ「どうでしょう、苗木君の着乱れたこの姿。しかも、なんとエロイ表情をしているのでしょう」

    モノクマ「頬は上気して赤く、それに反して所々露出しているお腹や胸元とかの肌は白」

    モノクマ「潤んだ瞳、微かに息を吐いていそうな半開きの口、しっとりとした唇は何を求めているのか」

    苗木「やめてよ!」

    葉隠「苗木っちが無駄にエロイべ」

    桑田(やべぇ、一瞬いいかもって思っちまった)

    舞霧セ戦(欲しい……)

    山田「モノクマ殿! 少々よろしいですかな」

    モノクマ「はい、なんでしょう山田君」

    山田「そういうタイプの抱き枕には、表面と裏面で違う絵が描かれているものです」

    山田「そこでお尋ねします。それは表面なのですかな? それとも裏面なのですかな?」

    モノクマ「さすがは山田君、いい所を突いてくるね」

    モノクマ「この絵はね……。表面でぇす!」

    山田「な、なんですとぉっ!」

    セレス「あれが表面だと、何だというのですか?」

    山田「通常あぁいった物は、表面が服をちゃんと着た絵、裏面が着乱れた姿というのが定番です」

    朝日奈「えっ? でもあの苗木の着乱れたのは……」

    大神「表面だとモノクマが言っていたな」

    桑田「つうことは……どういう事だ?」

    山田「つまり! 裏面はアレ以上の凄い絵がプリントされている可能性があるのです!」

    霧切「なんですって!」

    腐川「なによそれぇ、意味分かんない」

    苗木「あ、アレ以上……?」

    舞園「モノクマ! どうなんですか!?」

    モノクマ「うぷぷ。それじゃあ見せてあげるよ! これが裏面の苗木君でぇす!」

    舞霧セ江「ぶはっ!?」

    苗木 orz

    不二咲「う、うわぁ……」

    朝日奈「あわ、あわわ……」

    モノクマ「表面でも十分にエロイ苗木君抱き枕。しかしそれを裏返してみると」

    モノクマ「なんという事でしょう。裸にパーカーを一枚羽織っただけという夢のような姿が」

    モノクマ「何をした後なのか、ほとんどさらけ出した素肌はうっすら汗ばんで色気を醸し出す」

    モノクマ「見えそうで見えない、裾でギリギリ隠れている箇所には名前どおりの苗木があるのか、予想外の大木があるのか」

    モノクマ「フードの部分をかぶって恥ずかしそうにしている苗木君の表情の、なんとエロイ事」

    モノクマ「こんな苗木君を抱いて寝れたら、どんな素晴らしい夢が見られるでしょう」

    十神「馬鹿らしい。誰がそんな物を」

    舞園「それ、いつからあのガチャガチャに納品されるんですか!」

    十神「」

    霧切「モノクマメダルを集めなきゃね」

    戦刃(絶対に当てるよ!)

    セレス「山田君、例のメダルを持っていたら素直に出してください。お礼に蹴飛ばして差し上げます」

    山田「ぶひいぃぃぃっ!」

    桑田「ま、舞園ちゃん?」

    大和田「需要あるじゃねぇか」

    石丸「風紀が……学園の風紀が……」

    葉隠「石丸っち、もう諦めるべ」

    不二咲(大和田君の抱き枕は作ってくれないかなぁ?)

    苗木「もう……いっそ殺して……」

    朝日奈「苗木、しっかりして!」

    大神「気をしっかり持つのだ」

    腐川「白夜様もしっかりしてください!」

    モノクマ「うぷぷぷ。納品は明日からだよ。じゃあ皆、張り切って当ててね」
  9. 9 : : 2016/09/17(土) 15:01:00

    苗木「それから数日、一部の女子が血眼になってモノクマメダルを探していた」

    苗木「目的が物が手に入ると、購買のほうから歓声が聞こえた」

    苗木「他にも、景品のトレードや、貸し出しの話まで聞こえた」

    苗木「何の景品でそんな事が起きているのかは、気にしないでおこう」

    苗木「さてと、とりあえず今日当てたこの三つをどうしようかな」

     霧切キーホルダー

     朝日奈おっぱいマウスパッド

     動くこけし

    苗木「……」

    苗木「この前のコスプレ衣装と同じ引き出しに、マウスパッドとキーホルダーをしまっておこう」

    苗木「動くこけしは不二咲君にでもあげよう。最近、慣らすために使っているらしいからね」

    苗木「そういえば、これで何に慣れようとしているんだろう?」


    モノクマ「うぷぷ。あ~、今回も楽しかった」

    江ノ島(本物)「さて、次はどんな暇つぶしをしよっかな~」
  10. 10 : : 2016/09/17(土) 15:01:35
    以上になります。
    お読みいただきありがとうございます。
  11. 11 : : 2016/09/17(土) 15:45:55
    乙です
    舞園さんシールの時のモノクマと大和田のノリが何気にギャグマンガ日和風www
  12. 12 : : 2016/09/17(土) 17:19:50
    不二咲大和田好きすぎか
  13. 13 : : 2016/09/17(土) 17:20:48
    石丸カワイソスww
  14. 14 : : 2016/09/17(土) 17:23:47
    苗木wwwモテまくりや
  15. 15 : : 2016/09/17(土) 19:57:03
    スーダン2のも作ってくれwwww
    絶対見るからwwwwwwwww

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