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  1. 1 : : 2016/09/08(木) 16:25:56

    77期生と78期生が半数くらい入れ替わっています
    カムクラプロジェクト、絶望関係ありません
    日向も本科にいます
    アニメ通り、豚神が御手洗としてクラスにいます
  2. 2 : : 2016/09/08(木) 16:28:49

    仁「……なんか、やたらと男子が多いな」

    黄桜「どうもこの世代は女子が不作だったようで」

    仁「一クラスの女子の人数は、精々三人といったところか」

    仁「だが、見つからなかった以上は仕方ないか」

    仁「じゃあこれで、クラス分けと名簿の作成に入ってくれ」

    黄桜「はいよ」


    希望ヶ峰学園本科 第77期生 1-B名簿

    超高校級の風紀委員 石丸清多夏

    超高校級の格闘家 大神さくら

    超高校級の暴走族 大和田紋土

    超高校級の極道 九頭龍冬彦

    超高校級の野球選手 桑田怜恩

    超高校級の幸運 狛枝凪斗

    超高校級のメカニック 左右田和一

    超高校級の飼育委員 田中眼陀夢

    超高校級の御曹司 十神白夜

    超高校級のマネージャー 弐大猫丸

    超高校級の占い師 葉隠康比呂

    超高校級の料理人 花村輝々

    超高校級の文学少女 腐川冬子

    超高校級の剣道家 辺古山ペコ

    超高校級のアニメーター 御手洗亮太

    超高校級の同人作家 山田一二三


    桑田「なんだこのクラス、つか学年はっ!」

    左右田「ほとんど野郎ばっかじゃねぇか! いつから希望ヶ峰は男子校になった!」

    石丸「不純異性交遊が起きにくくていいじゃないか」

    大和田「にしたって割合が極端だろ」

    花村「僕としては男だらけでもハーレムだけどね」

    左右田「や め て く れ えぇぇぇぇぇっ!」

    桑田「こんなクラスで過ごしたら、灰色の青春になっちまう」

    田中「ふははははっ! 望むところではないか」

    田中「混沌とした灰色の世界こそ、破壊神暗黒四天王を従える我に相応しい!」

    狛枝「それに三人だけだけど、女子はいるじゃないか」

    桑田「でもよぉ……」

    左右田「なぁ?」

    弐大「さすがは超高校級の格闘家。いい筋肉じゃな」

    大神「これも日頃の鍛錬の成果だ」

    弐大「じゃが、少しバランスが悪いの。良ければわしがマネージメントしてやるが?」

    大神「それは助かる。是非、頼みたい」

    桑田(……あんな筋肉の塊を女子と思いたくねぇ)

    腐川「あ、あの……」

    十神「黙れ煩い臭う喋るな」

    腐川「はひぃ!?」

    左右田(あんな根暗はパスだ。見た目もダセェし)

    御手洗(豚神)「君達は何をしに希望ヶ峰に来たのさ……」

    山田「あぁいう三次元に拘る輩は放っておくのですぞ」

    山田「それより、油芋でもどうすかな?」

    御手洗「君も好きなんだね。もらうよ」

    桑田「このクラスでまともそうな女は、あの辺古山って奴だけか」

    左右田「体つきもなかなかいいし、ありゃあポイント高いぜ」

    葉隠「むっ。俺の占いによれば、辺古山には言い寄らない方が吉と出たべ」

    桑田「なんでだよ」

    葉隠「理由までは分からないべ。でも、俺の占いは三割当たる!」

    左右田「たった三割かよ!」

    桑田「だったら外れる確率の方が高いじゃねぇか。俺は口説くぜ」

    左右田「なら俺も」

    九頭龍「おいテメェら、黙って聞いてりゃ何言ってやがるんだ」

    桑田「あっ?」

    左右田「別にお前には関係」

    九頭龍「大有りなんだよ! テメェらが、人の女に手ぇ出そうとしてっからな!」

    桑田「はぁ? どういう事だよ」

    九頭龍「そのままの意味だよ。ペコは俺の親父も認めた俺の女なんだよ!」

    左右田「はぁっ!? 親公認だと!?」

    辺古山「ぼ、坊ちゃん、そんな人前で」

    九頭龍「その呼び方はやめろって。お前はもう道具じゃないんだ」

    九頭龍「それとも、親父に頭下げて認めさせた俺に、恥かかせる気か?」

    辺古山「い、いえ、そんな事は。まだ慣れてなくて、坊」

    九頭龍「おい」

    辺古山「あぅ。ふ、冬彦……さん」

    九頭龍「早く慣れろよ」

    辺古山「は、はい!」

    桑左「……」

    葉隠「ほら、当たったべ」

    狛枝「あはは、真っ赤になっちゃって初々しいなぁ」

    花村「僕もあぁいう出会いが欲しい!」

    大神(我もいずれはケンイチロウと……)

    大和田「ちっ、見せつけやがって」

    十神「ふん」

    山田「リア充爆発しろですぞ」

    田中「ふむ。色欲に溺れしつがいがいたか」

    石丸「君達、くれぐれも不純異性交遊は」

    九頭龍「しねぇよ! 学生のうちに出来るか!」

    石丸「純異性交遊ならば良し!」

    腐川「そうよ。純愛は正義よ」

    辺古山(冬彦さんとなら、私は別に不純でも……)

    弐大「クソじゃあぁぁぁぁぁっ! 便所はどこじゃあぁぁぁぁっ!」

    御手洗「廊下に出て右手の方に進んだ奥の所だよ」

    弐大「ぬおぉぉぉぉぉぉぉっ!」

    桑田「なんだよ、それ……」

    左右田「現実は世知辛ぇな」

    狛枝「元気だしなよ。クズな僕と違って、君達には大きな希望の原石なんだから」

    十神(自分をクズと認めているか。いい心がけだな、愚民め)

    弐大「ふぅ、スッキリしたわい」
  3. 3 : : 2016/09/08(木) 16:30:35

    桑田「こうなったら担任が美人女教師である事に期待するしかねぇ」

    左右田「そうだ。もうそれっきゃねぇ!」

    逆蔵「オラァッ! テメェら、さっさと席着け!」

    桑左「」

    御手洗「ど、どちら様ですか!?」

    逆蔵「俺はテメェらの担任の逆蔵だ」

    逆蔵「断っておくが、才能磨いて実技試験に受かればいいと思うなよ!」

    逆蔵「俺が担任になった以上は、キッチリ授業受けてもらうからなっ!」

    石丸「はい!」

    大神「できる……」

    弐大(あの体つきはボクサーかの?)

    十神(ふん。ボディーガードにはなりそうだな)

    花村「ウホッ、いい男」

    辺古山「冬彦さん……」

    九頭龍「あぁ、ただ者じゃねぇな」

    狛枝「あはは。こんな厳しそうな担任だなんて、僕はなんてツイてないんだ」

    大和田「やべぇ、久々にブルッたぜ」

    山田「大人しく過ごしましょうぞ」

    御手洗「そうだね」

    腐川「また……ムサい系の男が増えた……」

    田中「感じる、感じるぞ。奴からただならぬ闘気が漂っているのを」

    葉隠「うひゃっ。こりゃ下手こけないべ」

    桑田「アポ?」

    左右田「」


    ~二ヶ月後~


    逆蔵「テメェ左右田! 何授業サボッてんだコラァッ!」

    左右田「ひいぃぃぃぃっ! スンマッセーン! 創作に夢中になって!」

    逆蔵「桑田ぁ! テメェもギター弾いてないで野球しやがれぇ!」

    桑田「ごめんなさーいっ! ごめんなさーいっ!」

    御手洗「よくもまぁ、飽きないもんだね」

    山田「もはや風物詩ですな」

    花村「二人とも、砕いた油芋を衣に使ったコロッケができたよ」

    山田「おぉっ、待っていましたぞ」

    御手洗「パンとソースは?」

    花村「勿論あるよ。どっちも僕の手作りだから、最高のコロッケパンになるよ」

    山田「さすがですな、花村輝々殿」

    御手洗「さぁ、皆で高カロリーを大量に摂取しよう!」


    ~半年後~

    逆蔵「桑田、左右田!」

    逆蔵「他のクラスの女子から、テメェらにしつこくナンパされたって苦情が来てるぞ!」

    石丸「桑田君、左右田君、昨日も予備学科の方でナンパして苦情が来たばかりじゃないか!」

    桑田「ひいぃぃぃぃぃっ! 煩いのが増えたぁっ!」

    左右田「やべぇ、また反省文と課題かよぉ!」

    十神「馬鹿かあいつらは。いい加減に学習すればいいものを」

    腐川「この前は安藤先輩をナンパして、剣を持った十六夜先輩と痺れ薬を持った忌村先輩に、鬼の形相で追いかけられたそうです」

    葉隠「あの二人が傍にいる安藤先輩をナンパとか、命知らずの行為だべ」

    十神「おい」

    腐川「はい、コーヒーのおかわりですね。それと黙ります」

    十神「それでいい」

    葉隠「腐川っちが十神っちに手なずけられてるべ……」


    ~冬休み直前~

    弐大「大神よ、冬の山篭り中のメニューはこれでどうじゃ?」

    大神「いつもすまないな。弐大のお陰で、我はさらに強くなれた」

    弐大「礼なんかいらん。わしはマネージャーとして当然の事をしているまでじゃ!」

    辺古山「冬彦さん、旦那様から連絡がありました」

    九頭龍「親父が? 珍しいな。なんだって?」

    辺古山「二人の帰省を菜摘と一緒に楽しみに待っていると」

    辺古山「それと……その……ま、孫はできたか……と……」

    九頭龍「あんのクソ親父! 何バカな事言ってんだ!」

    狛枝「大和田君と田中君は年末どうするの?」

    大和田「族の仲間と年越し爆走してからの初詣を計画中だ」

    田中「我は従えし魔獣達と、新たに迎えた十二神将歓迎の宴を執り行うつもりだ」

    狛枝「へぇ、凄いね。僕はクジで当てた温泉旅行に行くんだ」

    大和田「オメーの方はスゲーじゃねぇか!」

    田中「さすがは邪神の加護を得た眷属だ。運に関してはこの我でも敵わん」

    桑田「……」

    左右田「……」

    桑田「……オメー、予定は?」

    左右田「……無ぇ」

    桑田「……」

    左右田「……」

    桑田「……あけおめメール、送るからな」

    左右田「……あぁ、俺も送ってやるよ」

    当日

    桑左「回線パンクで遅れねぇ……」
  4. 4 : : 2016/09/08(木) 16:32:29
    >>3
    ミス

    桑左「回線パンクで送れねぇ……」

    でした



    ~年度末~

    葉隠「いよいよ俺らも進級だべ」

    狛枝「新入生達は、どんな希望の輝きを見せてくれるのかな?」

    花村「ネットの方では、早くも色々騒がれているね」

    弐大「ほう? 超高校級のスイマーに体操選手か。どんなものかのぉ」

    大神「弐大に見てもらえば、大きく成長することは間違いあるまい」

    大和田「しっかし色々あったなぁ」

    山田「そうですな。花村輝々殿と御手洗亮太殿とは、共にコミケで戦い抜きましたな」

    御手洗「アニメーターとしては、あぁいう場所も行ってみたくてね」

    花村「いやぁ、素晴らしい作品を買い集められたよ。それとコスプレ写真も大量に」

    大和田「つか、てめぇらはさらに太ったな……」

    田中「ふははははっ! 新たな魔獣を多く支配し、我が眷属としてくれたわ!」

    葉隠「あのデカイ熊はシャレになんなかったべ!」

    九頭龍「終わってみりゃ、あっという間だったな」

    辺古山「はい。ですがこの一年は、それまでの十数年よりとても楽しかったです」

    辺古山「ありがとうございます、冬彦さん」

    九頭龍「礼なんざいらねぇよ。惚れた女を楽しませるのは当然だからな」

    腐川「白夜様、ルアックコーヒーです」

    十神「あぁ……。腐川」

    腐川「は、はい! 焙煎が足りませんでしたか? それとも温度が」

    十神「少しは腕を上げたな」

    腐川「あっ……はい!」

    桑左「……はぁ」

    石丸「むっ、どうしたのだ二人とも、ため息など吐いて」

    桑田「この一年、逆蔵に追いかけられた記憶がほとんどだなって」

    左右田「俺もだ。何が悲しくて、こんな一年を過ごさなきゃならんぇんだ」

    石丸「自業自得というものだろう」

    逆蔵「オラァ、テメェら。終業式だからって気ぃ抜いてんじゃねぇぞ。席に着け!」
  5. 5 : : 2016/09/08(木) 16:33:14
    一旦ここで切ります。
    続きはちょっと待ってください。
  6. 6 : : 2016/09/08(木) 16:51:16
    皆大好き逆蔵さんが教師としてとても優秀な件について
    いや、多分ホントは面倒見のいいあんちゃんなんだろうけどね
  7. 7 : : 2016/09/08(木) 19:04:48
    期待
  8. 8 : : 2016/09/08(木) 20:17:29

    ~第78期生 入学式前日~

    黄桜「学園長、これが今年度の入学生のクラス別名簿です」

    仁「あぁ、すまない。しかし今年は随分と女子が多いな……」

    黄桜「去年の反動か、単に今年は男子が不作だったのか」

    仁「男女比が去年とは逆転してるな。よくもこう偏るもんだ」

    黄桜「ちなみに娘さんのクラスはこれです」


    希望ヶ峰学園本科 第78期生 1-C名簿


    超高校級のスイマー 朝日奈葵

    超高校級の軍人 戦刃むくろ

    超高校級のギャル 江ノ島盾子

    超高校級の体操選手 終里赤音

    超高校級の探偵 霧切響子

    超高校級の写真家 小泉真昼

    超高校級の日本舞踊家 西園寺日寄子

    超高校級の保険委員 罪木蜜柑

    超高校級の幸運 苗木誠

    超高校級のゲーマー 七海千秋

    超高校級の王女 ソニア・ネヴァーマインド

    超高校級の相談窓口 日向創

    超高校級のプログラマー 不二咲千尋

    超高校級のアイドル 舞園さやか

    超高校級の軽音部 澪田唯吹

    超高校級のギャンブラー 安広多恵子


    仁「うぅ……響子。頼むから絶縁状だけは叩きつけないでくれ」

    黄桜「お前、相変わらず娘には豆腐メンタルだな」


    2-B教室

    桑田「マジか! あの舞園さやかちゃんが後輩になるのかっ!」

    花村「僕、写真集持ってるよ!」

    左右田「てか、後輩女子多いな!?」

    石丸「桑田君、左右田君。くれぐれもナンパはしないように!」

    桑田「はぁっ!? なんでだよ」

    狛枝「また苦情が来て、逆蔵先生に追いかけられるよ」

    左右田「いやいや、成功するかもしれないだろ」

    山田「ありませんな」

    御手洗「無いね」

    十神「ありえん」

    葉隠「俺の占いでも失敗するって出たべ」

    大和田「骨は拾ってやるよ」

    田中「貴様らの魂が破壊神の御許に行けるよう、祈りは捧げてやろう」

    弐大「線香くらいは上げてやるからの」

    桑田「ちくしょう! 見てろよ!」

    左右田「俺達の底力、見せてやる!」

    九頭龍「アホかあいつらは」

    辺古山「そうですね。ところで冬彦さん、ちょっと気になることが」

    九頭龍「なんだ」

    辺古山「菜摘さんが予備学科に入ったとの情報が」

    九頭龍「なに?」

    辺古山「しかも、前にいざこざを起こした相手が、本科と予備学科に一人ずついます」

    九頭龍「マジかよ。大事になんなきゃいいが……」

    大神「腐川よ」

    腐川「な、なによぅ」

    大神「先ほどトイレから戻る最中、桑田と左右田が逆蔵先生に追いかけられていた」

    大神「あいつら、また何かやったのか?」

    腐川「……多分、というか確実に新入生のナンパよ」

    大神「そうか、懲りない奴らだ」
  9. 9 : : 2016/09/08(木) 20:20:22
    >>8
    すみません、前日ではなく当日ですね。



    新入生側

    雪染「えぇっと。入学早々、アホな先輩方がナンパしてきたという事件はありましたが」

    雪染「皆、今日からこの希望の学園での青春を、謳歌しましょうね!」

    終里「手始めに、あのナンパしてきた先輩達をボコッていいか?」

    雪染「その点は大丈夫よ。元超高校級のボクサーの、彼らの担任の先生がボコッてる頃だから」

    ソニア「大義です! 褒めてつかわします」

    不二咲「ちょっと違うような……」

    小泉「ていうか、元超高校級のボクサーにボコられるって……」

    西園寺「ぷーくすくす。いい気味だよ」

    セレス「そうですわね。不埒な輩には思い知らせないと」

    澪田「ヒャッハー! 容赦ないっすね!」

    罪木「け、怪我が大した事なければいいですね……」

    朝日奈「大丈夫だって、きっと手加減ぐらいしてくれるよ」

    苗木「だとしても、ちょっと気の毒かな」

    舞園「苗木君、中学時代と変わらず優しいですね。でも、あぁいう輩にはガツンといかないと」

    江ノ島「そーね。調子に乗せないためにも、痛い目に合わせたほうがいいよ」

    戦刃「盾子ちゃんに近づこうとした軽薄な奴は、私が撃退した」

    七海「超高校級の軍人がボディーガードなら安心だね」

    日向「誰も簡単には近づけないな」

    雪染「はいはい。この話はここまで! じゃあ早速、親睦会でも開きましょうか!」

    ソニア「それに賛成ですわ」

    朝日奈「私、ドーナツ買ってきます!」

    日向「あっ、ついでに草餅も」

    終里「肉もだ、肉も!」

    霧切「飲み物はジュースかお茶でいいかしら?」

    セレス「私はロイヤルミルクティーを」

    澪田「唯吹が親睦のために一曲弾くっすよ!」

    舞園「じゃあ私は歌っちゃいます」

    小泉「超高校級のアイドルと軽音部のコラボ!?」

    苗木「あはは……。とても贅沢なコラボだね」

    西園寺「じゃあそれに、私の踊りも合わせよっか」

    不二咲「アイドルの歌と軽音部の伴奏で日本舞踊!?」

    江ノ島「なんか混沌としたコラボレーションね」

    七海「いいんじゃない? やってみたら以外と合う……と思うよ?」

    罪木「最後で疑問符を付けないでくださぁい!」

    戦刃「レーションも置いておくね」

    苗木「なんでレーション!?」
  10. 10 : : 2016/09/08(木) 20:20:57

    ~新入生が入って二ヵ月後~

    十神「桑田、左右田、いくらナンパが成功しないとはいえ、男に走るとはな」

    石丸「同性ならばいいという問題では無いぞ!」

    葉隠「見損なったべ」

    花村「同性もいいものだよ?」

    左右田「いやいや違うんだって!」

    桑田「だってあの不二咲って後輩、どう見たって女子じゃねぇか!」

    腐川「そうだけど、向こうが悲鳴上げたって事は、何かしようとしたんでしょ?」

    大神「貴様ら、返答次第ではただではおかんぞ」

    九頭龍「腹切れとは言わねぇが、相応のケジメはつけてもらおうか」

    辺古山「介錯が必要なら引き受けるぞ」

    弐大「時には鉄拳制裁するのもマネージャーの務めじゃわい」

    左右田「いやいやいや違うって!」

    桑田「俺達は、一緒に食堂で昼飯食べないかって声かけただけで」

    狛枝「声をかけて、どうしたの?」

    桑田「……断られてどっか行こうとしたから」

    左右田「なんとか頼めないかと腕を掴んだら」

    狛枝「悲鳴を上げられたんだね?」

    桑左「はい……」

    山田「腕を掴んだのでしたら有罪ですな」

    大和田「相手が嫌がったんなら、有罪だろ」

    御手洗「ギルティ」

    田中「貴様らの罪は確定した!」

    九頭龍「とりあえず逆蔵呼んでくるわ」

    桑左「やめてくれえぇぇぇぇぇっ!」


    一年教室

    雪染「という訳で、先輩二名は処罰されました」

    澪田「ちーちゃんに手を出そうとしたんだから、当然っす!」

    江ノ島「全く愚かな。私様と澪田のちーちゃんに手を出そうとはな……」

    不二咲「あの……僕は別に二人のものって訳じゃ」

    澪田「何を言うんすか! ちーちゃんみたいな可愛い子、唯吹は放っておけないっす!」

    江ノ島「その通りです。せっかく私様が、超高校級の男の娘にしてあげようというのに」

    不二咲「しなくていいよ!」


    舞園「へぇ、私が苗木君の右腕枕でお昼寝している間に、そんな事があったんですね」

    霧切「私は悲鳴は聞こえていたけど、苗木君の左腕枕での昼寝を優先したわ」

    セレス「苗木君の右膝枕で寝ていた私が言える事ではありませんが」

    セレス「それは超高校級の探偵として、どうなんです?」

    朝日奈「仕方ないんじゃない? 苗木とのお昼寝なんだよ。私も左膝枕でぐっすりだったし」

    戦刃「私も聞こえてたけど、苗木君を膝枕しているのが最優先事項だった」

    苗木「お陰で両手足が痺れたよ……」

    苗木(戦刃さんの膝枕は気持ちよかったけど)

    舞園「じゃあ戦刃さん、約束通り明日は私が苗木君を膝枕しますね」

    霧切「わざわざ私達に膝枕のローテーションまで組ますなんて、苗木君のくせに生意気よ」

    苗木「えっ、僕のせいなのっ!?」

    セレス「仕方ないですわ。苗木君ですし」

    朝日奈「そうだね、苗木だしね」

    戦刃「苗木君が正義なの」


    西園寺「へぇ、男の娘ちゃんがそんな目に遭ってたのかぁ」

    西園寺「ゲロ豚のエンジェルフェザーデッキ潰すのに夢中で気づかなかった」

    罪木「ふえぇ……。西園寺さんのぬばたまデッキ強すぎですぅ」

    ソニア「私のネオネクタールもやられてしまいましたものね」

    七海「でも一番強いのは、私のディメンジョンポリス」

    日向「いや、超高校級のゲーマーの腕前と比べるなよ」

    終里「普通のゲームならともかく、カードゲームなら勝てると思ったんだけどなぁ」

    小泉「ねぇ日向、今度駅前のショップに付き合ってよ。一番弱いままじゃ癪だから」

    日向「あぁ、別に構わな」

    西園寺「ちょっとおねぇ、抜け駆けしないでよ。日向おにぃと行くなら私も行く」

    罪木「あ、あの、私もいいですか? 日向さん」

    七海「ズルイ、私も行く。いいでしょ、日向君」

    終里「だったらオレも行くぜ。いいだろ、日向」

    ソニア「でしたらいつも通り、皆で参りましょう。いいですよね、日向さん」

    日向「あ、あぁ……」

    小泉「別に、抜け駆けってつもりじゃなかったんだけど……ちょっと残念」


    雪染「うんうん、たった二ヶ月でここまで青春しているなんて」

    雪染「先生、とても嬉しいわ」

    苗不日(いいのかな? これで)
  11. 11 : : 2016/09/08(木) 20:22:17

    ~新入生が入って初めての夏休み直前~

    桑田「舞園ちゃんのグループのサマーツアーのチケット、取れなかった……」

    左右田「やーい、やーい、ザマーみろ!」

    大和田「小学生かテメェはよ」

    山田「御手洗殿、花村殿。今年のコミケは売る側で参加予定なので助力願いたい!」

    御手洗「勿論だよ。共に去年を戦った仲じゃないか」

    花村「またコスプレ美女の写真撮りまくるよ!」

    山御花「ファイトー、オー!」

    大和田「デブが群れるな、暑苦しい!」

    葉隠「九頭龍っちは嫁さんと帰省か?」

    辺古山「嫁っ!?」

    九頭龍「まだ嫁じゃねぇよ! まぁ、そうだな。二人で実家へ帰省だな」

    辺古山「また旦那様に、孫はできたかとか、言われるでしょうね」

    石丸「気の早いお父上なんだな」

    九頭龍「あの親父があんなだとは思わなかった」

    弐大「狛枝はどうするんじゃ?」

    狛枝「懸賞で当たった海外旅行に行ってくるよ。お土産も期待してて」

    大神「相変わらず凄まじい運だな……」

    田中「我に相応しき、破壊神の加護を得た冥界の品を頼む」

    腐川「ようはお土産を期待してるんでしょ。素直に言いなさいよ」

    十神「俺はこれっぽちも期待しいないからな」


    一年教室

    舞園「苗木君。これ、私のグループのサマーツアーのチケットです」

    苗木「えぇっ? いいの、もらって」

    舞園「えぇ。残念ながら東京ドーム公演のだけですけど」

    霧切「だったら日程はここね。なら苗木君、この日に夏祭りへ行きましょう」

    朝日奈「あっ、この日は大会に出るから絶対に応援に来てね」

    セレス「苗木君、一緒に餃子の食べ歩きと裏カジノ巡りをしません? この日に」

    戦刃「だったらこの日は私と山登りね」

    苗木「あのさ……何で僕の意思と関係無く予定が埋まっていくの?」

    舞園「そうだ、この日からこの日にかけてはオフなので、皆で旅行に行きません?」

    霧切「だったら貸切風呂のある所がいいわ。絶対にそうするべきよ」

    セレス「予算は皆さんからいくらか預かって、私がギャンブルで何倍にもしておきますわ」

    戦刃「キャンプも行きたい。野外生活なら自信がある」

    朝日奈「いいねぇ、キャンプ。泳げる川のある所探して、皆で泳ごうよ」

    苗木「……こまる、付いて行きたいってうるさいだろうな」


    江ノ島「ちーちゃん、私様と一緒にファッション雑誌にの夏物特集に載らないか?」

    不二咲「どうせ女物を着て、なんでしょ?」

    江ノ島「当ったり前じゃああぁぁぁん!」

    江ノ島「超高校級のギャルと男の娘。夢のコラボレーション!」

    澪田「うっひょー! 唯吹達のちーちゃんが遂に雑誌デビューっすね!」

    澪田「そうだ! いっそ男の娘アイドルとして、唯吹と音楽デビューもしないっすか?」

    不二咲「……もう、諦めようかな。色々と」


    日向「夏休み中は帰省する予定しかないけど……」

    七海「だったら私の地元、この日に花火大会だから遊びに来ない?」

    小泉「あの二人(佐藤&菜摘)も、その節のお礼がしたいって言ってたし」

    罪木「そういえば、予備学科にいるお友達と、九頭龍先輩の妹さんとの軋轢を解決されたんですよね」

    罪木「さすがは超高校級の相談窓口ですね」

    西園寺「でも、その時におねぇの友達の暴行を、妹ちゃんの代わりに受けて怪我したんだよね」

    西園寺「あの時は、本気でそいつの関節を逆に曲げてやろうかと思ったよ」

    終里「オレだってぶっ飛ばしてやろうって思ったぜ!」

    七海「大した事がなくて、本当に良かったよ」

    ソニア「病院で九頭龍先輩、妹が世話になったって、日向さんに頭を下げっぱなしでしたね」

    日向「しかも組員になれって訳じゃないからって、義兄弟の契り結ばれたし」

    小泉「だからさ、その事もあるからお礼がしたいんだって」

    日向「分かった。行かせてもらうよ」

    七海「だったら日向君、私の家にも遊びに来てよ。ゲームたくさんあるよ」

    西園寺「なら私のところにもおいでよ。お茶とお菓子用意しておくからさ」

    罪木「で、でしたら、是非私の所にも」

    終里「オレの弟と妹を紹介すっから来いよ」

    ソニア「私は寧ろ、日向さんのお宅に行きたいのですが」

    七小西罪終「それに賛成!」

    日向「えっ、ちょっ」

    ソニア「その後は皆さんで私の国に遊びに来ませんか?」

    罪木「か、海外旅行ですかぁ! 私、初めてです」

    七海「パスポート準備しなくちゃね」

    西園寺「行きたい行きたい!」

    終里「うめぇもん、たくさんあるかな?」

    小泉「勿論、日向も行くわよね?」

    日向「……あぁ、勿論」


    雪染「素晴らしいわ。皆が、皆が青春を謳歌しているわ」

    苗不日(それでいいんですか、先生)
  12. 12 : : 2016/09/08(木) 20:22:43

    黄桜「どうかしたのか? 仁」

    仁「娘が仲直りできた私より、惚れた男を優先して悲しんでいるんだ」

    黄桜「あぁ、今年度の幸運の子ね。草食系だが、前向きで努力家ないい子じゃないか」

    仁「彼は他にも四人の女子から想いを寄せられている」

    黄桜「はっ?」

    仁「しかも奪い合って争うでもなく、彼を五人で共有しているようなんだ」

    黄桜「草食系の彼から手を出したとは思えないし……天然か?」

    仁「あぁ、超高校級の天然ジゴロだ」

    仁「それと相談窓口の子とプログラマーの子も、彼と似たような境遇だと聞いた」

    黄桜「……休み明けに妊娠発覚とか起きなければいいな」

    仁「そうなんだが、孫ができたらできたで嬉しいと思うから、反応に困るんだ」

    黄桜(駄目だこの親馬鹿)
  13. 13 : : 2016/09/08(木) 20:23:16

    この続きは後日ということで、お待ちください。
  14. 14 : : 2016/09/08(木) 20:32:41
    作者さてはヴァンガード好きだな!?
  15. 15 : : 2016/09/09(金) 00:18:00
    てか、苗木と日向のクラスってハーレムじゃね?
  16. 16 : : 2016/09/09(金) 02:58:27
    ハーレムだらけのクラスとかなにそれどんなエロゲー?
  17. 17 : : 2016/09/09(金) 09:08:41
    日向ハーレムいいね
  18. 18 : : 2016/09/09(金) 13:19:51
    8人も居るんだぞ?
    死因は腹上死て間違いないな
  19. 19 : : 2016/09/16(金) 18:07:17
    めっちゃオモシロイです!期待!
  20. 20 : : 2016/09/17(土) 15:13:23
    ~夏休み明け~


    仁「では、生徒が補導されたり妊娠したりという事は無かったんだね」

    雪染「はい。さらに仲良くはなっていましたが、そのような事はありません」

    仁(良かった。響子が苗木君の子を妊娠していたらどうしようかと思った)

    黄桜(てか、冷静に考えれば一ヶ月程度で妊娠したかを知るのは難しいよな)

    逆蔵「こっちもです。あえて言うなら、葉隠が道端の占いで何度か職質をかけられた程度ですね」

    逆蔵「それと、狛枝の件ですが」

    仁「分かっている。既に宗像君が生存を確認し、迎えに行ってもらっている」

    逆蔵「そうですか。どうも」

    仁「では先生方、二学期もよろしく」


    一年教室

    雪染「皆、夏休みは楽しかったかしら?」

    舞園「はい、とても」

    霧切「旅行が良かったわね。やっぱり貸切風呂は最高よ」

    セレス「肌がツヤツヤになりましたわ」

    戦刃「キャンプも楽しかった」

    朝日奈「偶然会った、元超高校級の農家の先輩が分けてくれた野菜、美味しかったね」

    七海「えへへ。日向君のお家に行っちゃった」

    西園寺「普通の家だったけどね」

    小泉「とか言って、一番はしゃいでたよね」

    罪木「あはは。ご両親に挨拶しちゃいました」

    ソニア「とても充実した夏休みでしたわ」

    終里「ノヴォセリックって旨いモンたくさんあったな」

    江ノ島「ちーちゃんと一緒に載った雑誌が売れすぎて、また仕事が増えてしまった」

    澪田「くっはー! ロックでヒートでホットだったっす」

    雪染「そう、良かったわね。ところで……」

    苗不日「……」

    雪染「大丈夫? あなた達。苗木君と日向君はゲッソリしてるし、不二咲君は前より可愛くなったような……」

    不二咲「先生、僕もう目覚めちゃっていいですか?」

    雪染「何にっ!?」

    苗木「先生、太陽って黄色く見えるんですね」

    日向「苗木も経験したのか。俺もだ、あんな風に見えるんだな」

    雪染「えっと……」

    雪染「これぞ青春ね!」

    苗不日(そう言えば許されると思ってないかな、先生……)


    二年教室

    逆蔵「桑田、夏休み中の試合での活躍は学園も高く評価している。その調子でやれ」

    桑田「うっす!」

    逆蔵「左右田、お前も提出した夏休みの課題、よくできていた。やればできるじゃねぇか」

    左右田「アザッス!」

    逆蔵「他の奴らも課題は合格だ。この調子で実技試験も頑張れよ」

    葉隠「当然だべ」

    十神「ふん、この程度造作もない」

    腐川「印税がたくさん。くふふ」

    弐大「がははっ! やってやるわい」

    辺古山「冬彦さんからの優勝祝いのリボン……」

    九頭龍「ペコ、いい加減にニヤけるのはやめとけ」

    山田「今年の夏は収入も収穫も大きな成果がありましたぞ」

    花村「この調子で冬の戦いも頑張ろう」

    御手洗「あぁ。作戦は僕に任せておけ」

    大神「もう少しだ、もう少しでケンイチロウにも……」

    田中「ふははははっ! 見よ、我が新たに契約した魔獣を!」

    大和田「って、おぉぉぉい! それってコモドドラゴンじゃねぇか、どっからどうやって連れて来た!」

    石丸「先生! 狛枝君がいないようですが」

    逆蔵「あぁ……。あいつは懸賞で当たった海外旅行中に、飛行機が事故って砂漠に落ちたみたいでな」

    山田「なんですとっ!?」

    左右田「んじゃ、狛枝の野郎は」

    逆蔵「そこはさすが超高校級の幸運だな。事故現場の近くにあったオアシスで、生存が確認された」

    逆蔵「今、学園の職員を派遣して迎えに行っているから、戻ってくるのはもう少し後だ」

    石丸「それは良かった」

    九頭龍「ったく、しぶとい野郎だぜ」

    大神「さすがは超高校級の幸運、という訳か」

    十神「生き残るどころか、砂漠でオアシスまで見つけるとはな」


    海外のどこか

    狛枝「事故は不運だったけど、こんな場所を見つけるなんて、僕ってやっぱりツイてるや。お土産も無事だったし」
  21. 21 : : 2016/09/17(土) 15:13:48
    まだ続きます。
  22. 22 : : 2016/09/17(土) 20:00:03
    期待
  23. 23 : : 2016/09/22(木) 14:05:02

    ~十月上旬~

    桑田「今頃一年は修学旅行でジャバウォック島か」

    左右田「一年中常夏のあの島に修学旅行なんて羨ましいぜ」

    十神「俺は何度か行ったことがあるぞ」

    葉隠「やっぱブルジョワは違うべ」

    狛枝「僕達の時はタイだったよね」

    大神「本場のキックボクシングは見ごたえがあったな」

    弐大「全くじゃ。飯も旨かったしの」

    腐川「暑くて死ぬかと思ったわよ」

    山田「興味本位でやたら辛い食事を食べて悶絶したのを思い出しましたぞ」

    花村「あれはきつかったね。良ければ再現するけど?」

    御手洗「やめてよ。二度とゴメンだよ」

    石丸「そういえば、どっちが激辛料理を多く食べられるかで勝負したな、兄弟」

    大和田「そういやそうだな。結局、どっちも唇が腫れまくって引き分けだったよな」

    田中「あの地で我の眷族にしたガンGは元気にしているだろうか。なぁ、モーN」

    *ガンG=ガンガン モーN=モーニング

    辺古山「ガンGとは、あの絵を描いたりするゾウのいる場所で意気投合した、子ゾウの事か?」

    九頭龍「つか、そのモーNとかいうコモドドラゴン、いい加減に返してこい!」


    ジャバウォック島

    澪田「いやっふー!」

    西園寺「ひゃっほー!」

    朝日奈「コラー! 危ないから飛び込みは禁止だよ!」

    七海「まぁまぁ、今日は無礼講って事で」

    罪木「西園寺さんと澪田さんは、普段から無礼講な気がしますぅ」

    西園寺「何か言ったか、このゲロ豚!」

    罪木「ひいぃぃぃっ、ごめんなさぁい!」

    小泉「まあまあ、日寄子ちゃん。それにしても、海に鮫が出たから遊泳禁止なんてツイてないわね」

    戦刃「でもそのお陰で、ホテルのプールだけど貸切状態」

    霧切「ここのホテルは小さいから、私達以外に宿泊客がいないものね」

    雪染「だからってエッチな事とかしちゃ駄目よ。先生が止めに入るからね」

    舞セ「えー」

    苗木「舞園さん、セレスさん。僕を挟み撃ちにしようとしているのと、その反応はどういう意味?」

    セレス「決まっていますわ、この日焼け止めに偽ったローションで苗木君と」

    舞園「後は分かりますよね、苗木君」

    霧切「それは私の専売特許よ!」

    日向「なぁ、不二咲……」

    不二咲「何も言わないで……」

    江ノ島「ふはははっ! 私様の見立て通り、スク水が似合っているじゃないかちーちゃん」

    ソニア「本当に目覚めてしまったのですか?」

    不二咲「違うよ。江ノ島さんと澪田さんが、部屋に乗り込んできて強引に……」

    江ノ島「チラッとですが不二咲君の男の証も見えました」

    澪田「ちーちゃんって見た目通りの仮そ」

    不二咲「うわあぁぁぁぁぁん!」

    日向「あいつも大変だな」

    終里「おい日向、早くカキ氷!」

    日向「あぁ、悪い。ほい、あーん」

    終里「あーん」

    七海「終里さん。次は私が日向君を独占する番だからね」


    修学旅行明け

    朝日奈「大神先輩、腐川先輩、辺古山先輩。これ修学旅行のお土産です」

    七海「クラスの女子一同でお金を出しあって買いました」

    大神「これはすまない。ありがたく受け取ろう」

    腐川「い、一応受け取っておくわ」

    辺古山「いいのか? もらっても」

    戦刃「あそこの先輩方が、舞園さんやソニアさんをナンパしに来るという情報を、いつも教えてくれるお礼です」

    終里「弐大のオッサン! これ土産だ。オレや朝日奈への指導のお礼な」

    弐大「おぉ、わざわざすまんの!」

    不二咲「大和田先輩、石丸先輩。前に勘違いしたナンパ男や花村先輩から助けてくれたお礼に、お土産買ってきました」

    石丸「わざわざありがとう!」

    大和田「なぁに、後輩が困ってんなら助けるのは当然だろ」

    日向「九頭龍先輩。これ、ジャバウォック島限定販売のかりんとうです」

    九頭龍「マジかよ! そんなのあるのかよ! ありがたく受け取るぜ、兄弟!」


    予備学科

    小泉「はいこれ、私と日向からのお土産ね」

    佐藤「わざわざありがとう」

    菜摘「ね、日向は?」

    小泉「九頭龍先輩にお土産を届けに行ったわ。ところでさ、例の件の方はどう?」

    佐藤「それがね……昨日、二人とも学園側から打診があったんだ」

    菜摘「来週の特別試験の結果次第では、来月にはあるかも」

    小泉「そうなんだ! 頑張ってね!」

    菜摘「そうそう、日向とお兄ちゃんには秘密にしておいてね。驚かせたいから」
  24. 24 : : 2016/09/22(木) 14:08:42

    ~翌月~

    逆蔵「以上でホームルームは終了する。それとお前らには関係無いが、予備学科一年から二人が本科へ転科することになった」

    腐川「えっ、そんな事ってあるんですか?」

    逆蔵「前例が無いというだけで、そういう措置は存在する。今回は初の適用者って訳だ」

    石丸「しかも二人もいるとは。頼もしい限りじゃないか」

    狛枝「希望の欠片がそんな所に埋まっていたなんて。見つかってよかったよ」

    花村「それで、どんな生徒なんです?」

    逆蔵「一人は超高校級の脚本家として認められた、佐藤って女生徒だ」

    逆蔵「もう一人も女生徒で、こっちは超高校級のテニスプレイヤーに認められた九頭龍の妹だ」

    九頭龍「マジかよ!? あいつ、そんな事一言も言ってなかったぞ!」

    辺古山「お嬢様、いつの間に……」

    葉隠「アレじゃね? 秘密にしておいて、後で驚かせようってやつだべ」

    十神「ありきたりでつまらんサプライズだな」

    左右田「てか、また後輩に女子が増えるのかよ!」

    桑田「俺達の学年にも増えてくれぇ!」

    大神「いい加減に諦めたらどうなのだ?」

    御手洗「無理だよ。彼らは止まらないよ」

    山田「何故そこまで三次元に夢中になりたいのか分かりませんぞ」

    田中「次元を超えて新たなる侵略者が我の領域に足を踏み入れたか。破壊神暗黒四天王、モーN、戦いの時は近いぞ!」

    大和田「だから返してこいって! そのコモドドラゴン!」

    弐大「クソじゃあぁっ! 早く休み時間にしてくれぇっ!」


    一年教室

    雪染「という訳で、今日から一緒に青春を謳歌する仲間になった、佐藤さんと九頭龍さんです」

    日向「」

    佐藤「よろしくお願いします」

    菜摘「やっほー日向! アンタのお陰でこっちに来られたよ!」

    江ノ島「それってどういう意味?」

    小泉「夏休みに会った時に日向がアドバイスしたのよ」

    小泉「才能が無いんじゃなくて、才能があるものが見つかっていないだけなんじゃないかって」

    小泉「だからまずは、ずっと続けていた物事に、全力で打ち込んでみたらって言ったのよね」

    菜摘「そっ。それで小さい頃から適当に続けていたテニスをマジでやったら、才能が覚醒した」

    佐藤「趣味で書いてた脚本が、私の才能だったなんて……」

    ソニア「さすがは超高校級の相談窓口の日向さんですね。褒めてつかわします!」

    七海「これって最早、相談窓口の域を超えているかも」

    終里「そういやオレも、弟や妹の世話してたんなら、保母とかできるじゃないかって言われたっけ」

    西園寺「私も、お菓子評論家やれるんじゃないかって」

    罪木「わ、私も、介護士とかできるんじゃないかと、前に言われました」

    霧切「だったらやってみたらどうかしら? それで新たな才能が見つかるかもしれないわよ」

    苗木「そうだとしたら日向君は凄いね。皆の新たな才能を発掘しているんだから」

    舞園「苗木君だって凄いですよ? 何時間も歌って疲れていても、苗木君の顔と応援で回復しましたから」

    セレス「そうですわね。敗色濃厚な勝負も、苗木君を思い出すだけで勝てる気がしますから。実際、勝ちましたし」

    朝日奈「私も、大会の競技中にゴーグルが壊れて駄目かも、って思ったけど苗木の応援が聞こえて気合い入って勝ったし」

    霧切「苗木君の言葉にはそういう不思議な力があるのよ」

    霧切「どんな逆境に立たされても、それを乗り越える力を相手に与える力が」

    霧切「そう、あなたは私達の希望なのよ」

    苗木「ちょっと強引な気もするけど、なんか照れるなぁ」

    澪田「ならちーちゃんも、残る男子の一人として目指すっす! 超高校級の男の娘を!」

    不二咲「……もう、色々と諦めて本当に目指しちゃおうかな」

    苗日「それは違うぞ!」

     BREAK!

    日向「諦めるな不二咲。最近は弐大先輩のメニューで、体を鍛えているんだろう?」

    苗木「それは君が諦め切れていない証拠だよ。だからここで諦めちゃ駄目だ!」

    不二咲「苗木君、日向君……。ありがとう、僕、頑張るよ!」

    江澪「それは違う!」

     BREAK!

    江ノ島「ちーちゃんが男の娘なのは、もはや才能なのです」

    江ノ島「才能を伸ばすための希望ヶ峰学園にいる以上は、この才能も伸ばすべきです」

    澪田「そういう事でちーちゃん、明日は撮影の仕事に行くべきっす」

    不二咲「さ、撮影って?」

    江ノ島「以前に私と撮った写真が好評だったので、編集部が是非もう一度ちーちゃんを使いたいと」

    不二咲「えっ?」

    澪田「勿論、本当の性別を伝えた上での話らしいっす」

    江ノ島「私様も一緒に撮影があるから、一緒に行こうね。逃げたら……あのオシオキだぞ」

    不二咲 orz

    苗木「あぁ、不二咲君が論破されちゃった」

    雪染「あのオシオキって何かしら」
  25. 25 : : 2016/09/22(木) 14:09:13

    ~進路調査~

    逆蔵「つーわけで、進路面談やるからな」

    逆蔵「それで石丸、お前は進路をどう考えている?」

    石丸「政治を知るため、政治家の秘書を目指したいと思います。そのために資格も取りたいです」

    逆蔵「ほう、政治家になりたいのか。だが政治の世界ってのは、結構おぞましいもんだぜ」

    逆蔵「お前も分かっているだろ、爺さんが政治家だったんだからよ」

    石丸「だからと言って逃げるつもりも、進路を変えるつもりもありません!」

    逆蔵「そんだけ腹括ってんなら止めねぇよ」

    逆蔵「俺の同期に、そういうのにツテがある奴がいるから紹介してやるよ。そっからは自分でなんとかしろ」

    石丸「はい!」


    逆蔵「大神は進路は」

    大神「実家の道場を継ぐつもりです」

    逆蔵「そりゃあ親孝行にもなるからいいけどよ、経営とか大丈夫か?」

    大神「そ、それは……」

    逆蔵「大神は成績も悪くねぇし、その気になりゃ経理とかも大丈夫だろうけど、実際の経営ってのは大変なんだぜ」

    大神「むぅ……」

    逆蔵「だからって、無理に大学や専門学校に行けとは言わねぇよ。人を雇うって手もあるからな。人件費かかっけど」

    大神「……先生、我は考えが」

    逆蔵「あぁ、甘ぇよ。くそ甘ぇよ。社会に出るって事は、嫌が応にも金が纏わり付く。そこを一度親とじっくり話してみろ」

    大神「承知しました」


    大和田「大工になるため、どっかで修行してぇ!」

    逆蔵「大工か……。確か卒業生の中に超高校級の大工がいたな。そいつに連絡取ってやるよ」

    大和田「あざっす!」


    九頭龍「家継ぐ。金勘定は子分にできるのがいる」

    逆蔵「次」


    桑田「プロ行きます。んで、お立ち台でギターを手に歌う!」

    逆蔵「プロ行くのは構わねぇが、お立ち台で歌うのはやめとけ」


    狛枝「僕、宝くじ買うだけでも生きていける気がします」

    逆蔵「テメェの場合、本当にできそうだから恐ろしいよな……」


    左右田「ロケット作りたいっす!」

    逆蔵「そういった会社は英語が必須だぞ。お前、英語はこのザマだろ」

    左右田「ぐはっ!」

    逆蔵「なんとかしたけりゃ、メカ弄りと同じくらい英語やっておけ。今ならまだ間に合うぞ」

    左右田「うっす!」


    田中「破壊神暗黒四天王を筆頭とした軍団を率いて世界を」

    逆蔵「真面目にやれ」

    田中「……動物園で」


    十神「十神財閥を継ぐ」

    逆蔵「次」


    弐大「当然、マネージャーじゃ。じゃが、選手の食事管理もできるように、栄養士の資格を取りたい」

    逆蔵「だとしたら、まずは」


    葉隠「占い師で食っていくべ」

    逆蔵「変な物売りつけて警察の厄介になるなよ」


    花村「家を継いで、いずれはチェーン展開を」

    逆蔵「金勘定は?」

    花村「……そういうのができるお嫁さんを」

    逆蔵「真面目に考えやがれ!」


    腐川「今のまま、小説家を」

    逆蔵「次」


    辺古山「冬彦さんの家に嫁入りします」

    逆蔵「次」


    御手洗「できれば自分の事務所を作って、アニメを作りたいです」

    逆蔵「……それは、本人の弁か?」

    御手洗「やはり気づいていましたか」

    逆蔵「当たり前だ、この学園を舐めるんじゃねぇよ。で、お前自身は?」

    豚神「また誰かの振りをして、生きていきます」

    逆蔵「……学園のスカウトの黄桜がな、お前を欲しがってたぞ」

    豚神「えっ?」

    逆蔵「お前のその、他人になりきれる演技力と、相手の特徴を見抜く観察力は捨て難い」

    逆蔵「スカウトとして生徒を発掘する際、役に立ちそうだから是非、と言っていた」

    豚神「でも、俺の才能は詐欺師で……」

    逆蔵「関係ねぇよ。お前がお前として生きたいか、結局はそこだ」

    豚神「……」

    逆蔵「卒業までに返事を決めておけ。それまでは待っていてやるし、学園も替え玉を黙認する」

    豚神「はい」


    山田「プロの漫画家に」

    逆蔵「お疲れさん」
  26. 26 : : 2016/09/22(木) 14:09:30
    もうちょっと続きます
  27. 27 : : 2016/09/22(木) 16:19:11
    逆蔵良い先生してるな
  28. 28 : : 2016/09/22(木) 16:57:27
    あれ 左右田って確かめっちゃ頭良くなかったけ
    推理じゃビビりまくりで役に立たないけど
  29. 29 : : 2016/09/22(木) 21:57:23
    ナンパにしまくりでまともに勉強してないとか
  30. 30 : : 2016/09/23(金) 02:55:19
    左右田は勉強がめちゃめちゃ出来るって設定なので英語の点数は良いと思います
    ですが勉強の英語が出来るのと英会話が出来るのはまた別物なのです・・・
    英語にも所謂話し言葉というのもあるので文法やらなんやらを理解してても伝えられない、理解出来ない場面と言うのはどうしても出てきますし
  31. 31 : : 2016/09/25(日) 15:11:30

    ~バレンタイン~

    朝日奈「苗木! はい、チョコドーナツ!」

    苗木「朝日奈さんらしいね。ありがとう」

    セレス「苗木君、ミルクチョコレートですわ」

    戦刃「苗木君、チョコクッキーだよ」

    苗木「わぁ、ありがとう」

    舞園「どうぞ苗木君、手渡しは恥ずかしいので口渡しでいいですか?」

    苗木「そっちの方が恥ずかしいよ!」

    霧切「苗木君、受け取って」

    苗木「あの、霧切さん? 箱がやたら大きいんだけど、チョコレートケーキ?」

    霧切「違うわ。1分の1、おっぱいチョコレートよ」

    苗木「もっと恥ずかしいの出た!」


    西園寺「日向おにぃ、一応あげる。チョコでコーティングした草もち」

    日向「なんだそりゃ!?」

    七海「日向君、日向君。私の髪飾りと同じ形のチョコだよ」

    日向「頑張って削ったな、七海!」

    ソニア「日向さん。わざわざ我が国から取り寄せた、ムッフェルンダ入りチョコです」

    日向「なんだよ、それはっ!?」

    罪木「あ、あの、私料理が苦手なので、薬剤師の先輩に協力してもらって作りました」

    日向「おい、何の薬を盛った」

    *安藤を紹介してもらっただけです

    終里「ほい。チョコが入っていた箱」

    日向「食ったんだな。用意したけど自分で食ったんだな?」

    小泉「日向、私達のは」

    佐藤「普通のだから」

    日向「ありがとう。常識人でいてくれてありがとう……」

    九頭龍「ねえねえ日向、私のはなんだと思う?」

    九頭龍「なんと! 霧切達と共同制作した、1分の1おっぱ」

    日向「テンドンやめろ!」


    江ノ島「ちーちゃん、これが私様と澪田からのチョコだ」

    澪田「響子ちゃんと菜摘ちゃんと共同制作した、1分の1おっ」

    不二咲「だからもう、それやめてっ!」


    雪染「京介、届いた? 等身大ちさチョコ」

    宗方『ちさ……。気持ちは嬉しいが、俺を糖尿病にしたいのか?』


    2年教室

    辺古山「冬彦さん、いかがですか? チョコ入りかりんとうは」

    九頭龍「ん、悪くねぇな」

    十神「ふん。このコーヒーチョコなら、ギリギリ及第点だな」

    腐川「あ、ありがとうございます!」

    弐大「がはは! マネージメントした女子選手から大量に贈られてしまったわい」

    大神「今日にはケンイチロウへ渡しに行かねば……」

    山田「二次元に生きる僕には関係ありませんな」

    御手洗「僕はアニメが恋人だから」

    石丸「こらっ! 食べるなら昼休みか放課後にしたまえ!」

    大和田(この前、ヤクザの三下っぽいのに絡まれてたのを助けた隣町のレディースから、何か大量にチョコが届いたんだが……)

    田中(むぅ。我と共に魔獣を使役する役目を負っている後継者からもらってしまった……)

    *飼育委員をしている後輩女子です

    狛枝「あはは。なんか知らないけど、いくつかもらっちゃった」

    葉隠「お前、黙ってれば見た目はいいもんな」

    桑田「……ゼロ」

    左右田「……ゼロ」

    桑左「……」

    花村「そんな二人に僕からチョコの贈り物だよ。受け取ってくれれば、夜時間のホワイトチョコも」

    桑左「いるかっ!」
  32. 32 : : 2016/09/25(日) 20:14:18
    期待です!
  33. 33 : : 2016/11/11(金) 19:16:21
    おもしろいです!
    期待ですー!
  34. 34 : : 2016/11/30(水) 13:30:23
    続き待ってます!
  35. 35 : : 2016/12/18(日) 14:38:29

    ~冬休み明け~

    石丸「皆、今年もよろしく!」

    大和田「おう兄弟。よろしくな」

    左右田「休み明け早々元気な奴だな……」

    桑田「冬は基礎練ばっかで地味にきつかったぜ」

    葉隠「いやぁ、年明けの占いで割と儲かったべ」

    大神「我は道場恒例の年越し富士登山に行ってきた」

    腐川「私は白夜様のエスコートで新年パーティーよ」

    十神「勘違いするな。所詮はパートナー連れの集まりの数合わせだ」

    山田「十神白夜殿のツンデレもすっかり定着しましたな」

    花村「皆! 甘酒でもどうかな?」

    弐大「おぉ! えぇのう」

    田中「我への供物の酒か。よかろう、それを贄として新たなる暗黒世界を生み出そうぞ」

    御手洗「田中君は新年から絶好調だね」

    辺古山「冬彦さん、お熱いので気を付けて」

    九頭龍「おう、悪いな」

    狛枝「じゃあ皆、かんぱ」

    逆蔵「テメェら何教室で堂々と酒盛りやってんだオラァッ!」


    ~一年教室~

    雪染「皆、今年度も後少しです。もうすぐ先輩だから、その辺の自覚もしっかりね」

    小泉「そっか、もうそんな時期なんだ」

    終里「なんつーか色々あったよな」

    澪田「そんな気持ちを年明け教室ライブで歌うっすよ。ヒャッハー!」

    不二咲「えっ、今歌うの!?」

    西園寺「わーい、やれやれー!」

    ソニア「実に楽しみです」

    日向「煽るな、止めろ!」

    舞園「苗木君、二人きりの年明けライブで苗木君に送りたい歌があるんですけど」

    霧切「あら、それはこの、やたら甘ったるくて聞いている方も恥ずかしくなる、あなた作詞作曲したラブソングかしら」

    舞園「あっ、いつの間に!?」

    戦刃「さすがは超高校級の探偵」

    朝日奈「うわっ、本当に歌詞を読んでるだけで恥ずかしくなってくる」

    江ノ島「これ最早ラブソングじゃなくてラブレターだって。直接渡すだけでいいんじゃない?」

    苗木「いや、渡されても反応に困る内容なんだけど……」

    菜摘「確かにこれはね。私でもちょっと引くわ」

    セレス「佐藤さん。これを元に劇の脚本を書けませんか?」

    佐藤「書けない事もないけど、だいぶ甘ったるいラブロマンスになると思う」

    罪木「ふゆぅ。書けちゃうんですね」

    七海「じゃあ学級委員長命令で、これを劇にして初等部で披露」

    舞園「やめてくださぁい!」



    ~修了式前・77期生~

    大和田「遂に俺達も最終学年だな」

    石丸「入学してから二年。色々とあったものだ」

    桑田「てっきり才能磨くだけの日々かと思ってたぜ」

    十神「そんな訳がないだろう、プランクトンめ」

    腐川「そうよ、白夜様の言う通りよ」

    葉隠「腐川っちは今日も安定の十神っち信者だべ」

    左右田「英会話が、英会話が……」

    大神「何をブツブツ言っておるのだ」

    狛枝「苦手な英会話がなかなか克服できないんだって」

    田中「全ては貴様の怠慢が招いたこと。怠惰の罪にその身を落とし、邪神の贄となるつもりか?」

    山田「やったのですぞ! 先日持ち込んだ作品が評価され、担当が付いたのですぞ!」

    弐大「そりゃめでたいのぉ!」

    御手洗「花村、お祝いをしよう。油芋コロッケパンを至急頼む」

    花村「任せておいて!」

    辺古山「冬彦さん、奥様が卒業と同時に文金高島田だと……」

    九頭龍「なんで親父だけじゃなくて、おふくろまでそんなに気が早いんだよ!」


    ~修了式前・78期生~

    罪木「いよいよ私達も先輩ですねぇ」

    小泉「入学当時はどんな学園生活になるかと思ったけど、結構楽しかったわね」

    西園寺「ホントホント」

    七海「ていうか西園寺さん、この一年で大きくなったよね」

    菜摘「あっという間にお兄ちゃんの背を追い抜いたもんね」

    日向「九頭龍先輩って牛乳苦手だから、そのせいか?」

    朝日奈「ところでさ、来年はどんな新入生が来るのかな?」

    舞園「ネット上では早くも色々騒がれているみたいですね」

    セレス「まだ噂の域を出ない推測ばかりですが、色々な二つ名が挙がっていますね」

    霧切「ピアニスト、昆虫学者、コスプレイヤーに……総統? というか何かしら、この超高校級のロボって」

    苗木「完全に遊びで書き込まれてるよね。特に最後の」

    不二咲「来年はどんな一年になるのかなぁ」

    澪田「できれば今年以上に楽しい一年がいいっす!」

    ソニア「同意します。それと皆さんともっと仲良くなりたいです」

    江ノ島「だったら手始めに、進級記念の鍋パーティーでもしないか?」

    終里「賛成だ! 肉たっぷり入れようぜ!」

    佐藤「じゃあ先生に教室借りる許可とらないとね」

    戦刃「道具の調達は任せて」

  36. 36 : : 2016/12/18(日) 14:39:15

    ~新年度・新2年生教室~

    こまる「やっほー、お兄ちゃん」

    苗木「こまる!? なんでここに?」

    こまる「えへへ。秘密にしてたけど、超高校級の妹としてスカウトされたの」

    ソニア「それはどんな才能なのでしょう?」

    菜摘「あっ、ずるい。その称号は私が欲しかったのに」

    澪田「そういう問題っすか?」

    悠太「よっ、姉ちゃん」

    朝日奈「あれ? 悠太じゃん。あんたもスカウトされたんだ」

    悠太「うん。超高校級の陸上選手としてな!」

    佐藤「菜摘といい、兄弟で超高校級って割といるのね」

    戦刃「私達もそうだよね、盾子ちゃん」

    江ノ島「そうだけど、こんな残姉ちゃんじゃねぇ……」

    セレス「こまるさん。私のことはぜひ、セレスお義姉さんと」

    舞園「あっ、ずるいです。こまるちゃん、私も」

    霧切「だったら私もお願いしようかしら」

    小泉「あの辺りは進級しても相変わらずね」

    七海「日向君の傍にベッタリな私達もそうだけどね」

    日向「なぁ、頼むから少し離れてくれないか? 色々と問題が」

    終里「いいじゃねぇか。ほれほれ、押し付けてやってんだからよ」

    罪木「そ、そういう方向性なら、負けませぇん」

    西園寺「こんな牛どもが! 私みたいなのへの当てつけか!」

    不二咲「お、落ち着いて西園寺さん」


    ~新3年生教室~

    桑左「……」

    十神「あのバカども、また何かやったのか?」

    山田「たんこぶがある辺り、逆蔵先生に鉄拳制裁させたようですが……」

    御手洗「後輩の苗木君の妹をナンパしようとして、逆蔵先生に見つかったらしいよ」

    大神「懲りない奴らだ」

    腐川「なんとかにつける薬は無いっていうからね」

    花村「それにしても苗木君は羨ましいね。あんなに沢山の女子に囲まれている上に、あんな可愛い妹までいるなんて」

    大和田「んな事言ったら、日向の奴なんて八人だぞ。なんのハーレムだよ」

    石丸「僕も見かける度に不純異性交遊しないよう注意しているのだが」

    九頭龍「あの二人なら大丈夫じゃね? 少なくとも日向は女を傷つけるような奴じゃねぇよ」

    辺古山「冬彦さんが認めた方ですからね」

    葉隠「つーか不二咲っちの方が危ねぇんじゃね? 江ノ島っちと澪田っちから襲われそうで」

    弐大「がっはっはっ。ひょっとしたら当の昔に襲われているかもしれんの」

    田中「ふっ。ならばそのうら若き乙女の悲鳴。我が力の一部とさせてもらおう。四天王、モーN、付いて来るがいい!」

    狛枝「いや、不二咲君は男子だよ? ていうかそのコモドドラゴン、まだ返してなかったんだ」


    続きます
  37. 37 : : 2016/12/30(金) 20:07:55
    西園寺でっかくなったんやあらへんの?
  38. 38 : : 2017/01/31(火) 11:56:02

    ~二年教室~

    雪染「今日は授業前に、ある人達が提出した進路調査書について、言いたいことがあります」

    全員『ざわ……ざわ……』

    雪染「まず霧切さん」

    霧切「なんでしょうか?」

    雪染「第二志望探偵業、第三志望進学はともかく、この第一志望の苗木君の妻って何かしら?」

    苗木「えぇぇっ!?」

    舞園「ちょっ、何書いているんですか霧切さん!」

    雪染「あなたも人の事を言えないでしょ? 第一志望に苗木君のお嫁さんって書いた舞園さん」

    セレス「あらあら、お二人とも、自分の進路くらい真面目に」

    雪染「第一志望、苗木君の伴侶」

    セレス「……」

    雪染「第一志望が苗木の奥さんって書いた朝日奈さんと、第一志望に苗木君の奥方って書いた戦刃さん。視線を逸らさないでこっち向きなさい」

    朝日奈「えっと……」

    戦刃「至って真面目に書いたつもりですけど」

    雪染「なお悪いわよ。それと他の女子も」

    澪田「駄目っすか?」第一志望:不二咲家

    江ノ島「いったいどこに問題があったというのだろうか」第一志望:不二咲に養われる

    七海「分かんないなぁ」第一志望:日向君のお嫁さん

    西園寺「そんなに変な事書いたっけ?」第一志望:日向おにぃの飼い主

    小泉「……」第一志望:日向家の専業主婦

    佐藤「……」第一志望:日向家へ嫁入り

    ソニア「小泉さんと佐藤さん。黙ってどうしたんですか?」第一志望:日向を国へ連れて帰り挙式

    終里「なんて書いたっけな」第一志望:日向の嫁

    罪木「それ忘れちゃダメですよぉ」第一志望:日向と結婚

    菜摘「何か問題でも?」第一志望:九頭龍組若頭日向の妻

    雪染「大有りです! 日向君、苗木君、不二咲君。ちょっと図書室で自習してて。彼女達にお説教するから」

    苗日不「「「はい」」」


    三年教室

    弐大「今日は二年の方が何やら騒がしいの」

    田中「ふむ。断片的に聞き取れたが、進路についてらしい」

    石丸「進路か。後輩達もそんな時期になったのか」

    葉隠「俺っちらは卒業に関わる時期だな」

    九頭龍「そんなのはテメェぐらいだっての」

    桑田「お前、前の学校で何度留年したと思ってんだよ」

    葉隠「い、色々あったから仕方ねぇべ!」

    大神「その色々の内容が問題なのだ」

    腐川「むしろ、よくこの学校でここまで進級できたわよ」

    狛枝「あはは。僕の幸運も真っ青だよ」

    十神「貴様の悪運もここまでか」

    葉隠「勝手に留年って決めつけてほしくないべ!」

    辺古山「留年はありえんだろう」

    葉隠「おぉ、俺っちにも味方が」

    辺古山「この学園は進級不可、イコール退学だからな」

    山田「そういえばそうでしたな」

    葉隠「ぬあぁぁぁっ! そしたら俺っちはどうなるんだべ!」

    左右田「普通に無職ってだけじゃね?」

    花村「元の高校に復学は?」

    御手洗「今さら無理だろう」

    大和田「学校として留年常連の厄介払いができたみたいなもんだしな」

    葉隠「お前ら、俺っちを虐めて楽しいか!」

    桑田「微妙に楽しい」

    葉隠「ちくしょおぉぉぉぉっ!」

    石丸「こら葉隠君! もうすぐ授業だぞ、どこに行くんだ!」

    大和田「放っておいてやれよ、兄弟」

    逆蔵「オラッ、授業始めるぞ。ん? 葉隠どこ行った!」

    左右田「葉隠オワタ」



    ~一年教室~

    月光ヶ原「今日から皆さんの担任になった月光ヶ原でちゅ。よろしく」

    こまる「あの、何でそっちの画面の兎が喋っているんですか?」

    月光ヶ原「そういうキャラだから、という事にしておいてほしいでちゅ。ちなみにアタチはウサミっていいまちゅ」

    こまる「いや、そうじゃなくてですね」

    悠太「これ以上突っ込んだら負けっぽいからさ、黙って受け入れようぜ」

    王馬「そうだね。このクラスには意味不明なロボのいることだしね」

    キーボ「それは僕の事ですか? 僕の事でしょうね」

    夜長「にゃはは。キーボはこのクラスの不思議生命体なのだ」

    春川「そもそも生命体じゃないでしょ」

    キーボ「それはロボット差別です!」

    入間「そうだぞ。こいつ目にはライトあるし、録音再生や過去の映像を写真にして口からだせるし」

    百田「思いっきりロボじゃねぇか!」

    天海「このクラス大丈夫なんすかね、色んな意味で」

    夢野「割となんとかなるもんじゃ」

    茶柱「男死がいなければ、なんとかなると思います」

    白銀(なんか字が違うような気がするのは気のせいかな?)

    獄原「じゃあ親睦会で、昆虫で和もう会でも開かない?」

    真宮寺「何故だろう。和むどころか大騒ぎになる予感がするよ」

    星「そうだな。俺の勘も避けた方がいいと言っているぜ」

    東条「あなたには何か可能性を感じるわね」

    最原「えっと、僕の事かな?」

    赤松「とりあえず自己紹介しない?」
  39. 39 : : 2017/02/03(金) 09:04:54
    ヒロイン達よ…笑 苗木たちはなんて書いたのかな?
    V3組プラスアルファ来た!期待です!
  40. 40 : : 2017/02/03(金) 09:22:59
    V3達はどんなハーレムになるのだろうか
    意外とそれぞれ純愛な気がする。
  41. 41 : : 2017/02/06(月) 19:56:08
    悠こま 百春 最赤 残りは…最原に女子殺到?
  42. 42 : : 2017/02/07(火) 10:29:43
    まだ先輩たちよりはマシじゃないかな?
  43. 43 : : 2017/02/09(木) 13:43:51

    ~入学一ヶ月後 親睦会 男子の部~

    石丸「新入生男子の皆、ようこそ希望ヶ峰学園へ」

    天海「いやぁ、わざわざこんな催し開いてもらってありがたいっすね」

    桑田「気にすんなよ。伝統みたいなもんだからよ」

    日向「去年の俺達も同じように思ったよ」

    王馬「ところで何で一人、女子が混ざっているのかな?」

    不二咲「あの……僕、男なんだけど」

    百田「マジでっ!?」

    真宮寺「これは驚いたね。どう見ても女子にしか見えないよ」

    左右田「そうなんだよ。どう見たって女子だろ!」

    キーボ「あの先輩、何かあったんですか?」

    狛枝「女子だと思っていた不二咲君に手を出そうと、あそこの桑田君と彼をナンパしたんだよ」

    星「そりゃまた……」

    大和田「んで、二人にはしばらくホモ疑惑が囁かれてな」

    花村「男同士もいいものなのに」

    最原「えっ?」

    御手洗「気にするな。こいつはそういう奴なんだ」

    獄原「う、うん。よく分かんないけど分かったよ」

    十神「結局分かっていないじゃないか」

    弐大「がははっ。まあ細かい事は気にせず食え食え」

    九頭龍「そうだな。今日は無礼講なんだ、思いっきり飲んで食え」

    百田「そんじゃ、お言葉に甘えて」

    王馬「いっただっきまーす!」

    天海「あっ、二人だけ先にズルいっすよ」

    田中「くくくっ。そうして食欲に溺れるか、未熟な生贄どもよ」

    葉隠「格好つけてないで食うべ」

    苗木「無くなりますよ、先輩」

    最原「うわっ、この料理美味しい」

    山田「超高校級の料理人の手料理ですからな」

    悠太「どおりで美味いわけだ」

    桑田「ところでよ、後輩達。クラスの女子の誰かを紹介してくんね?」

    石丸「桑田君! 懲りずにまった君は!」

    最原(茶柱さん紹介したらどうなるかな?)
  44. 44 : : 2017/02/09(木) 13:44:29

    ~親睦会 女子の部~

    霧切「どうかしら? 楽しんでくれているかしら?」

    赤松「あっ、はい!」

    茶柱「女子ばかりなのが素晴らしいです!」

    東条「普段は奉仕している側なので、こうして扱われるのが慣れません」

    舞園「個人的には苗木君がいなくて残念ですけどね」

    戦刃「呼んだ?」

    江ノ島「呼ばれてねぇよ! ていうか残姉って自覚あんのかよ!」

    夜長「苗木ってさ、こまるのお兄ちゃんだよね?」

    こまる「そうだよ。夏休みにはこの三人と……あそこの巨乳さんと西洋マニアさんを家に連れて来たの」

    朝日奈「ちょっ、やめてよこまるちゃん」

    セレス「西洋マニアではありませんわ。セレスお義姉さんと呼んでください」

    こまる「はぁ……」

    入間「ヒャッハー! 苗木の兄貴はハーレム野郎なのかよ」

    腐川「ハーレムなんて、ハーレムなんて。特定の相手がいれば十分じゃない……」

    菜摘「甘いわね、アンタ」

    入間「はぁ?」

    七海「苗木君が付き合っているのは五人。だけどそれ以上の人数付き合っている人がいるんだよ」

    入間「なん……だと?」

    夢野「誰じゃ。そんなエロゲの主人公みたいなのは」

    ソニア「私達八人の恋人、日向さんですわ!」

    白銀「日向さんって、あのアンテナのある相談窓口の先輩……って八人!?」

    春川「あんな平凡っぽい先輩が、どうして」

    七海「むぅ。日向君は平凡じゃないよ」

    終里「そもそも平凡なのが、本科にいるはずねぇだろ」

    赤松「それもそうですね」

    小泉「けど、どうしてかって言われると、説明に困るわね」

    西園寺「日向お兄って人がいいから、どんな相談にも乗ってくれるし」

    罪木「わ、私みたいなどんくさいのにも、ちゃんと向き合ってくれましたし」

    佐藤「私なんて日向がいなかったら、殺人事件起こしてたかも」

    澪田「えっ!? あの時って、そんなに切羽詰まってたんすか!?」

    辺古山「あぁ、そうだったな。病院での話を聞く限りはな」

    夜長「一体何があったのかな? かな? かな?」

    菜摘「色々よ、色々」

    東条「先輩達も紆余曲折あったんですね」

    こまる「殺人事件は紆余曲折ってレベルじゃないと思う」

    大神「しかし、そういう所が日向の良いところなのだろうな」

    七海「否定しないよ」

    茶柱「何にしても、男死の話題はもうやめましょう。そんな生物と付き合う価値はありません」

    辺古山(男嫌いはともかく、凄い顔をするなこの後輩は)

    霧切「あら、茶柱さんはそういう趣味なの?」

    茶柱「はい! なのでこの女子の園がずっと続けばと思っています」

    江ノ島「ふっ。ならば、この画像を見よ」

    茶柱「こ、これはっ! 誰なんですか、この小柄の可愛らしい女子は!」

    澪田「実はこれ、唯吹と盾子ちゃんのクラスメイトの男子っす」

    茶柱「こ、これがっ!?」

    江ノ島「元々はちょっとした理由で女装していたらしいんだけどさ、私と澪田はそこに目を付けたのだよ」

    澪田「今は唯吹と盾子ちゃんの彼氏でもあるっす」

    茶柱「これが男死……で、でも可愛らしい女子に思わないことも……」

    赤松「あの、茶柱さん?」

    腐川「なんか凄い葛藤しているわね」

    江ノ島「どう? 良ければ私様達の計画に乗らない?」

    茶柱「計画とは?」

    澪田「不二咲千尋、通称ちーちゃんの超高校の男の娘計画っす!」

    江ノ島「ちなみにその第一歩が昨年の夏休みに私様と撮影した、この写真だよ」

    澪田「それと最新の状態がこれっす」

    茶柱「こんな……こんな……」

    夜長「転子? どうしたの? たの? たの?」

    入間「グイングイン揺れんな! こけしかテメーは!」

    大神「こけしは揺れないと思うが」

    茶柱「こんな素晴らしい計画! 乗らないはずがありません!」

    白銀「あっ、乗っちゃうんだ。でもこれ、茶柱さんが嫌いな男子だよ?」

    茶柱「こんな可愛い子が男死のはずがありません!」

    こまる「えぇぇぇぇぇ」

    夢野「駄目じゃこりゃ」
  45. 45 : : 2017/02/09(木) 13:45:10

    ~入学一ヶ月半後 79期生親睦会 inゴン太の研究室で昆虫で和もう会~

    獄原「和むよ」

    百田「和めねーよ!」

    真宮寺「やっぱり大事になったね」

    夜長「そんなことより、早く逃げるよ」

    王馬「それなんだけどさ、なんかドアが開かなくて」

    天海「なんで開かないんっすか!」

    獄原「虫さんが逃げないように、ゴン太が持っている電子キーでないと内側からも開かないんだよ」

    春川「余計な事を……」

    百田「うおぉぉっ! お前ら、マジで逃げろ!」

    こまる「あぁ! 夢野さんが虫で生き埋めに」

    夢野「あう、あうぅ……」

    茶柱「ゆ、夢野さあぁぁぁん!」

    悠太「これマジで洒落になられねぇ!」

    星「おい獄原! さっさと扉を開けろ」

    獄原「駄目だよ。そんな事をしたら、虫さんが外に逃げちゃうよ」

    赤松「そんな場合じゃないでしょ! ていうか入間さん、私と白銀さんを盾にしないでよ!」

    入間「うるっせ! 黙って天才な俺の壁になってろ!」

    白銀「ひゃあぁぁっ! 口に、口に虫が入りそうに」

    最原「このっ!」

    白銀「あっ、最原君。虫を払ってくれてありがとうございます」

    入間「ていうか払ってる帽子にスゲー虫がついてんぞ」

    最原「こんなの後で洗えばいいよ!」

    赤松「あっ、最原君の帽子の下ってそうなってるんだ。私と同じアンテナ持ちだね」

    最原「そんな場合じゃないでしょ! 僕が守るから、逃げるよ! 東条さん、手伝って」

    東条「依頼と判断して、承諾したわ」

    キーボ「あがががががが。関節に虫が、虫がahlshflanfr.dhran」

    悠太「関節どころか、隙間という隙間に入り込んでるじゃん!」

    百田「やっべぇ! キーボしっかりしろ!」

    王馬「もう! ゴン太、早くなんとかしてよ!」

    天海「あぁぁぁぁっ! 背中! 背中に入り込んだっす!」

    こまる「あぁ、夢野さんと一緒に茶柱さんまで虫で生き埋めに!」

    夜長「神様もビックリな状況だよ。だよ、だよ!」

    茶柱「いいから、助けてください!」

    夢野「あう、あうぅぅ……」

    真宮寺「とんだカオスだよ、これは」

    星「ちくしょう。室内じゃ縮地法での回避も限度があるか」

    キーボ「p;g;osp9uy8j2t58mghg8-4q2ir」

    百田「しっかりしろキーボ! 何を言いたいんだ!」

    春川「こうなったら、斬る!」

    獄原「斬らないでよ! 虫さんを殺さないで!」

    獄原以外「だったらなんとかしろ!」



    ~同日放課後 一部女子~

    こまる「という事があって……」

    夜長「いやぁ、危うく神様の下へ向かうところだったよ」

    舞園「それは大変でしたね」

    春川「大変なんてもんじゃないし」

    大神「それで、壊れかけたキーボはどうなったのだ?」

    こまる「開発者の人が助手を引き連れて連れて帰りました。検査するとかで」

    朝日奈「だろうねぇ」

    セレス「ところで、他の方々はどちらへ?」

    小泉「今日も女子会やろうって話だったのに」

    ソニア「江ノ島さんと澪田さんもいませんし」

    夜長「転子は盾子先輩と唯吹先輩と、千尋先輩で遊びに行ったよ。たよ、たよ」

    戦刃「不二咲君と、じゃなくて、不二咲君で、なんだね」

    終里「あいつも苦労してんな!」

    こまる「夢野さんは気絶しちゃって、獄原君が責任感じて保健室で看病しています」

    罪木「えぇっ! だったら私も行った方がいいですかね?」

    西園寺「今さら遅いっての!」

    春川「白銀と赤松と入間は最原の所。助けられたお礼がしたいからって」

    夜長「そうそう。終一ってばその三人に集る虫を払いながら、僕が守るから! って言ってた。その時、三人とも顔真っ赤だった」

    腐川「ちょっと、それって大丈夫なの?」

    こまる「何がですか?」

    七海「フラグ的な意味でだよ」

    菜摘「立っちゃった? 最原ってば、その三人にフラグ立てちゃった?」

    佐藤「ちょっと菜摘……」

    霧切「虫にとはいえ、襲われた危機を救うっていうシチュエーションなら、フラグが立っても不思議じゃないわ」

    辺古山「東条はどうした?」

    春川「逃げ回って散らかった獄原の研究室の掃除中です」
  46. 46 : : 2017/02/09(木) 22:33:21
    おぉぅ…そう来るか!続き待ってますね!
  47. 47 : : 2017/02/13(月) 07:51:21
    3年のクラスは、男子がヤバすぎるそして2年のクラスでは、日向と苗木と不二咲が大変なめに……1年のクラスがV3メンバーとは、思わなかった……
    凄く面白い続きが楽しみ
  48. 48 : : 2017/02/13(月) 08:07:12
    最原もちょっと主人公ぽくなってまいりました…
  49. 49 : : 2017/02/21(火) 08:07:37

    ~夏休み明け 77期生~


    桑田「終わっちまったな、最後の夏休み」

    左右田「あぁ……」

    弐大「何を悟ったような顔をしておるんじゃ、あいつらは」

    葉隠「夏休み中に海とか町でナンパして、全敗だったらしいべ」

    山田「三次元に現を抜かすから、そういうことになるんですぞ」

    花村「二人とも、僕が慰めてあげようか?」

    左右田「や め て く れ えぇぇぇぇっ!」

    桑田「てか、このクラスでリア充ったら、あいつらぐらいだろ」

    腐川「くふふふふ。白夜様のご両親にご挨拶しちゃった」

    十神「お前がいた時にたまたま帰宅しただけだ。勘違いするな」

    辺古山「奥様、本当に文金高島田の準備をしてましたね。私の採寸までして」

    九頭龍「こりゃ、俺が後継ぐより式が先になるな」

    左右田「ちくしょう。こうなったら放課後、非リア充で集まって遊びまくんぞ!」

    大和田「じゃあ俺は不参加だな。前に知り合ったレディースのヘッドと付き合いはじめたから」

    弐大「わしもマネージメントしておった後輩と」

    田中「魔獣を我と共に従えたいという後継者と色欲の罪を犯してしまった」

    狛枝「実は僕も、別のクラスの子から」

    大神「まさかケンイチロウの方から告白してくるとは……」

    石丸「僕も先日、前の学校のクラスメイトから。勿論、不純な事はしていないぞ!」

    桑田「つーことは残る面子は……」

    花村「あーはん?」

    山田「むっ?」

    葉隠「だべ?」

    左右田「このリア充共め……」

    石丸「ところで御手洗君はどうしたんだ? もうすぐ始業だというのに来ていないじゃないか」

    大和田「あいつが遅刻なんて珍しいな」

    逆蔵「オラッ、席つけ。出席とるぞ」

    石丸「先生、御手洗君がまだです」

    逆蔵「そこの所は今から説明する。ほら、入って来い」

    御手洗「ど、どうも」

    山田「み、御手洗亮太殿!? 随分と痩せましたな!」

    花村「この前の漫画の祭典の時はまだあんなに太っていたのに、何があったの!?」

    九頭龍「ていうか顔色悪ぃぞ。夏バテか?」

    豚神(外見御手洗)「違う。そいつが本当の御手洗だ」

    花村「あれ? 御手洗君が二人? ていうか本当の?」

    大神「これは一体……」

    逆蔵「実はな」

    ~説明中~

    逆蔵「つう訳だ」

    石丸「じゃあ君は」

    豚神「ああ、俺は……この通り、本当の御手洗じゃない。ただの超高校の詐欺師だ」

    弐大「詐欺師じゃと?」

    田中「なんと、まやかしの皮を被っていたか」

    葉隠「変装してたんだべか!」

    大和田「一年の初っ端から入れ替わってたのかよ」

    九頭龍「んじゃ、試験はどうしてたんだよ」

    御手洗「学園は入れ替わりを黙認していてね」

    御手洗「僕は作ったアニメを彼に手渡して、それを代理で発表ということでやっていたんだ」

    桑田「それにしても、二人の体型が違い過ぎだろ」

    大神「うむ。最初から入れ替わっていたから気づかなかったが、途中からなら間違いなく気づいたな」

    腐川「で、アンタはこれからどうするのよ」

    豚神「どうするもこうするも、このクラスの一員として卒業することになった。戸籍は学園側がなんとかしてくれるらしいからな」

    石丸「それは良かった。どんな理由であれ、クラスメイトだった者が抜けるのは寂しい限りだからな」

    山田「そうですぞ。それに我々は共に油と糖質を楽しみ、祭典では協力し合った仲。少なくとも僕は君を見捨てませんぞ!」

    花村「僕だってそうだよ! また一緒に油芋コロッケパンを食べて、今度は冬の祭典に行こう!」

    豚神「山田! 花村!」

    狛枝「あはは。凄いや、三人の友情と才能が一つになって眩しいほど輝いて見えるよ」

    腐川「どこがよ。デブが群れて暑苦しいだけじゃない」

    十神「バカらしい。ついていけん」
  50. 50 : : 2017/02/21(火) 08:09:09


    ~夏休み明け 78期生~


    雪染「はい皆さん、誰一人妊娠していませんか?」

    日向「久々に登校して最初の一言がそれってどうなんだろう」

    苗木「でもまぁ、否定できないよね」

    日向「確かに」

    不二咲「今年の夏は冬より凄かったなぁ……」

    雪染「どうやら男子は身に覚えがあるみたいね。女子はどうなの?」

    霧切「身に覚えはありますが、妊娠はしていません」

    舞園「ちゃんと対策しましたから」

    戦刃「具体的に言うと」

    朝日奈「やめてよ、むくろちゃん!」

    セレス「五人に同時に責められる、受け身な苗木君も素敵でしたわ」

    澪田「あっ、勿論唯吹と盾子ちゃんもセーフっす!」

    江ノ島「後輩の茶柱は、まだ覚悟ができていないと、行為自体を断ったけどね」

    七海「私達も大丈夫……だったよね?」

    罪木「疑問符をつけないでくださぁい! 大丈夫です、私が責任を持って確認しましたからぁ!」

    西園寺「ちぇー。今年こそはって思っていたのに。日向お兄が毎回対策しててさぁ」

    菜摘「本当よね」

    小泉「いや、さすがに学生のうちは不味いって」

    佐藤「なんだろう。こうしていると私と真昼は本当に正しいのかって思ってくる」

    終里「そういやアレ凄かったよな。ソニアの所に行った時の」

    ソニア「八人同時に相手してもらった時の事ですね。日向さん、あの時に飲んでもらった我が国特製の精力剤、良ければこちらにも送らせますけど?」

    不二咲「そんなことしてたの?」

    日向「ソニア、やめてくれ。そしてアレはもう二度としたくない……」

    苗木「あはは。五人同時なんてまだまだ甘いんだね」

    雪染「とりあえず妊娠は無しっと。ふぅ、良かったわ」

    苗日不(俺(僕)達の行為に対しての注意やツッコミはもはや無いのか……)



    ~夏休み明け 79期生~

    月光ヶ原「皆さん、夏休みはどうでちたか」

    夢野「ゴン太と虫取りに行ってきたぞ。熱い中面倒じゃと思ったが、やりだしたら止まらなくなったぞ」

    獄原「夢野さんが虫さんを嫌いにならなくて良かったよ」

    茶柱「はぁ……。不二咲先輩を着飾ったあの至福の日々。最高でした」

    春川「百田が孤児院の手伝いに付いて来てウザかった」

    百田「いいじゃねぇか、クラスメイトを手伝うのは当然だろ。それにガキ共も喜んでたじゃねぇか」

    王馬「キーボの所に遊びに行って色々やったら、次の日にはキーボの脚部がタンク型になっていたよ」

    キーボ「思い出させないでください! しかも王馬君のせいで背中にはネットランチャー二門とか、指先からは高水圧の水鉄砲とかを整備されて」

    真宮寺「何をやったのさ、君は」

    王馬「色々だよ、色々」

    悠太「こまるちゃん、大会応援に来てくれてサンキューな」

    こまる「あれだけ熱心に誘ってくれたんなら、行くしかないじゃん」

    天海「今年の旅はアンジーさんのいる島に行ってみたっす」

    夜長「にゃはははっ。蘭太郎、歓迎されて戸惑ってたよー」

    星「で、最原はどうしたんだ? あまり顔色が良くないが」

    最原「あはは。赤松さんとか入間さんとか白銀さんとか東条さんが連日訪ねてきてね。大変だったんだよ」

    東条「私はあなたの可能性に期待しているのよ。傍で見守りたいと思うのは当然よ」

    白銀「最原君、カナタのコスプレ似会ってたよ。台詞もバッチリだったし」

    入間「俺みたいなイイ女が遊びに行って、嬉しくないはずがねーだろ!」

    赤松「大丈夫だよ、ちゃんと話し合って負担をかけ過ぎないように順番と日取りも決めてたから」

    最原「そういう問題じゃなくてさ。父さんと母さんと叔父さんも、なんか勘違いしてたし」

    赤松「どんな勘違いしていたの?」

    最原「その……孫の顔を早く拝めそうだって」

    東条「私はあくまで最原君の成長を見届けたいだけなのだけれど」

    赤松「そんな、気が早いですよお義父さん、お義母さん」

    入間「ま、孫の顔……かぁ」

    白銀「ちょっと今は無理かなぁ。今は……ね」

    赤松「そうだね。今はね」

    入間「今は、だな」

    最原「お願いだから、今は、って部分を強調しないで……」

    月光ヶ原「皆さん、楽しかったみたいでなによりでちゅ」
  51. 51 : : 2017/02/25(土) 21:27:24
    ぶひャひャひャ
    色々ツッコミ満載ですなぁーwwww
  52. 52 : : 2017/02/25(土) 21:37:35
    面白いからあり!
  53. 53 : : 2017/03/03(金) 12:38:09

    ~文化祭~

    イズル「今年も来ましたね、高等部の文化祭に」

    超小学生級の希望:日向イズル

    大門「いやー、ホントにイズルの兄ちゃんには感謝だな」

    煙「高等部の文化祭って、入場券が無いと入れないもんね」

    イズル「当然です。あの優しくて頼りがいがある兄さんが、人数分のチケットをくれる約束を破るはずがありません」

    新月「それで、今年はお兄さん何やってるの? 去年は何故か焼き鳥屋だったけど」

    イズル「なんでも今年は体育館で劇をやることになったとか」

    空木「どんな劇なの? イズル君」

    モナカ「モナカも気になる」

    イズル「僕も知りません。それと空木さん、搭和さん。そんなにくっ付かれたら歩きにくいです」

    空木「いいじゃん、周りに見せつけようよ」

    モナカ「主に非リア充共にね」

    イズル(……ツマラナイ。どうせなら、兄さんと手を繋ぐか肩車してもらいたい)

    日向イズル
    特徴:ブラコン

    ~体育館 78期生~

    苗木「遂に始まるんだね」

    霧切「ええ、そうね」

    雪染「主役の不二咲君、心の準備は」

    不二咲「色々な意味でもう吹っ切れて、覚悟は固まっています」

    日向「不二咲、捨てなくていい男のプライドまでは捨てるなよ」

    江ノ島「何を言うんだ。そういったものを捨ててこそ、この劇は輝くんだ」

    澪田「唯吹達のちーちゃんが、遂に舞台デビューっす!」

    佐藤「歌詞を元に脚本書いた私が言える事じゃないけど、なんかごめんなさい」

    菜摘「今さら後悔しても遅いわよ」

    七海「皆、そろそろ開幕の時間だよ!」


    こうして劇は始まった。
    舞台はとある女子高。
    そこに入学した江ノ島盾子を追って、不二咲千尋は女装してまで入学した。
    盾子を想う千尋だが、こんな姿になった自分が盾子に認めてもらえるだろうかと自問自答する日々。
    そんな疑問を持ちつつも盾子への想いを諦めきれない千尋は、徐々に距離を詰めていく。
    そして遂に訪れる、全てを告白する時。
    クライマックスに待っているのは。

    こんな劇が舞台の上で行われ、不二咲の女装のレベルの高さに男子生徒の多くが雄叫びを上げた。


    江ノ島「さっすが私達のちーちゃん。凄い声援だったね、主に男からの」

    不二咲「うぅぅ……」

    舞園「私や江ノ島さんの登場シーンより、盛り上がってましたね」

    ソニア「ラストのちーちゃんコールでは、地響きが起きるかと思いましたわ」

    西園寺「これで男の娘ちゃんの知名度も一気に広がったね」

    小泉「本人の求める方向とは別方向にね」

    朝日奈「あっ、早くもネットでスレが立ってる」

    戦刃「凄い、もう2スレ目。いや、たった今3スレ目が立った」

    セレス「ファンサイトを作る提案も上がっていますわね」

    罪木「あの、去年の夏休みに江ノ島さんと取った写真が、ネットに上がってるんですが……」

    終里「スゲー人気だな、不二咲」

    不二咲「素直に喜べない……」

    イズル「兄さん!」

    日向「イズル、来ていたのか」

    イズル「兄さんが出演する舞台を、見ないはずがありません! 教師役、とても良かったです!」

    モナカ「こんにちは、お義兄さん」

    空木「とても楽しい劇でした!」

    新月「ちょっと変わった劇でしたけどね」

    日向「そこは何も言わないでくれ……」

    大門「なあ、あの主役の姉ちゃんってマジで男なのか?」

    煙「どう見ても、女の子だと思うんだけど……」

    不二咲「うぅぅ……。だって鍛えてもなかなか筋肉つかないし、江ノ島さんと澪田さんに必要無いからって邪魔されるし」

    苗木「不二咲君、落ち着いて」
  54. 54 : : 2017/03/03(金) 12:38:55
    すみません、上記のやつに名前入れ忘れていました。
  55. 55 : : 2017/03/10(金) 14:24:14

    ~校舎 79期生~

    赤松「いらっしゃいませ!」

    最原「こちら、ご注文の」

    女性客「あの、写真撮ってもいいですか?」

    最原「えっ? それはその」

    夜長「ダメダメ~。写真撮影はNGだよ~」

    星「そこにも注意書きがあるだろうが」

    女性客「はぁい……」

    キーボ「というかなんですか、この客の入りは! 多すぎですよ!」

    入間「ったく、俺のこの肢体はダサい原専用だってのに」

    天海「さすがは超高校級のコスプレイヤー監修のコスプレ喫茶っすね」

    白銀「当然だよ! やるなら徹底的にね!」

    最原「白銀さん、目がすっごい輝いてるなぁ」

    赤松「まあこの出し物も、白銀さんの二時間にも渡るプレゼンで決まったようなものだし」

    こまる「今思い出しても凄かったよね、あのプレゼン」

    百田「おっす、待たせたな。交代するぜ」

    春川「お疲れさま」

    キーボ「あっ、いいところに。お客が多くて大変だったんですよ」

    王馬「ありゃ、じゃあもうちょっと遊んでてもよかったかな?」

    真宮寺「何さり気なく、サボろうとしているのサ」

    夢野「ほれ、代わるから休んで来い」

    赤松「ありがとう。助かったよ」

    獄原「後はゴン太達に任せて」

    悠太「こまるちゃん、お疲れさん!」

    茶柱「不二咲先輩が主役の劇を見て、今の転子はテンションマックスの無敵ですよ!」

    東条「このメイドのキャラクターコスプレ、メイドにあるまじき派手さね」

    イズル「なかなか本格的な店ですね。コスプレの方向性は」

    新月「味は至って普通だね」

    煙「まあ、市販品だからね」

    大門「ちっちゃいねーちゃん、ポテチくれ」

    夢野「お主よりはちっちゃくないわ!」

    空木「イズル君、あーん」

    モナカ「こっちもあーんして」

    イズル「二人とも、左右から差し出されても食べ辛いです」



    ~校舎 77期生~

    大門「次はここにしようぜ。腹減ったし」

    モナカ「さっき食べたばっかじゃない」

    煙「つけ麺野郎?」

    空木「なにこの、センスの無い店名」

    新月「つけ麺屋、なのかな?」

    イズル「とにかく入りましょう。確かこのクラスは、兄さんと仲のいい先輩が」

    男連中+大神「へいらっしゃい」

    超小学生級「」

    イズル「……すみません、間違えました」

    桑田「いやいやいや、間違ってねぇよ!」

    葉隠「だから扉閉めねぇで、食っていってほしいべ」

    イズル「無理です」

    山田「即答ですと!」

    空木「こんな男だらけのムサイ空間やだ」

    大神「我は女だが?」

    空木「ごめんなさい」

    御手洗「あ、あの、一応超高校級の料理人が作っているんだけど」

    煙「超高校級の料理人?」

    花村「呼んだかい?」

    モナカ「うわっ、キモッ。見てるだけで目が腐りそう」

    花村「あっはっはっ、辛辣なことを言うマドモアゼルだね。でもそれもまたイイっ!」

    大門「うわっ、マジでキモッ」

    新月「この人、本当に超高校級なんですか?」

    大和田「才能に性格や性癖は関係ねぇからなぁ」

    九頭龍「つか小学生にまで欲情してんじゃねぇぞコラッ!」

    花村「あふぁっ! リアルヤクザキックキター!」

    大和田「いいから、オメェはさっさと仕込み続けとけ」

    イズル「あっ、九頭龍さん」

    九頭龍「なんだ日向の弟じゃねぇか。よく来たな」

    葉隠「へぇ、あの日向っちの弟なんか」

    桑田「兄貴同様、女をはべらかせやがって」

    イズル「いえ、彼女達は」

    空木「彼女です!」

    モナカ「彼女です」

    イズル「……」

    九頭龍「なんか、兄貴と同じような感じだな」

    イズル「兄さんと同じ!? 本当ですか! 僕が兄さんと同じなんて、感激です」

    山田「とんだブラコンですな」

    御手洗「だね」


    ~77期生 休憩中メンバー~

    辺古山「……」

    腐川「あの極道と同じシフトになれなかったからって、落ち込んでるんじゃないわよ」

    辺古山「別に落ち込んでは」

    腐川「落ち込んでるじゃない」

    辺古山「……」

    腐川「私だって白夜様と文化祭を一緒に回るはずが、実行委員会の仕事でいないだなんて」

    辺腐「はあ……」


    十神「へっくし!」

    石丸「むっ、風邪かね十神君」

    十神「いや、大方あの女が噂でもしているんだろう」


    弐大「相変わらず凄い運じゃの」

    狛枝「あはは。まさかくじ引きで、こんなに当たりが続くなんてね」

    田中「貴様には運命の女神がついているとでもいうのか」

    豚神「そろそろ止めておけ。店員達が泣いているぞ」


    左右田「ねぇそこの君、俺ここの生徒なんだけどさ、良ければ案内するぜ」
  56. 56 : : 2017/03/10(金) 14:26:06

    ~文化祭終了後の打ち上げ 77期生~


    逆蔵「お疲れさん」

    石丸「お疲れさまでした」

    大和田「思ったよりも売れたな」

    山田「客の大半はムサイ男ばかりでしたけどな」

    桑田「そりゃあ、あんな大盛りのつけ麺、ああいう奴らじゃないと食えねぇって」

    御手洗「他のお客さん達は、二人で一品を食べてたもんね」

    十神「それでも利益は多少とはいえ出たんだ、問題あるまい」

    腐川「さすがです、白夜様」

    葉隠「十神っちは金の管理以外、特に何もしてないべ」

    九頭龍「ところで、あのバカは何をしたんだ」

    左右田だった何か「」

    辺古山「来客をナンパして、逆蔵先生に鉄拳制裁を」

    田中「懲りない奴だ」

    豚神「ここまで自分を貫くと、逆に尊敬すら覚えるな」

    狛枝「尊敬して当然だよ。彼の才能は僕みたいなのとは違って素晴らしい才能だからね」

    大神「それがくじ引きで出店を潰しかけたお前が言うか」

    花村「ねぇ皆、僕の特性スープ入りの瓶を見なかった?」

    大和田「ああ? どんな瓶だ?」

    花村「瓶ビールとかと同じ大きさ瓶で、中身がドピンクのちょっとトロみのある液体なんだけど」

    九頭龍「なんだよ、その色のスープって」

    花村「よく聞いてくれたね。去年卒業した忌村先輩と共同で開発中だった、特性エロエロスープさ」

    花村以外「」

    花村「先輩にはあくまで精力剤として協力してもらって、今年になってやっとできたんだけど、どこにいったのかな?」

    逆蔵「おい、それはどういう効果があるんだ」

    花村「名前の通り、興奮してその気になるスープです。よほど強靭な意志をしていないと、その衝動に駆られてオブァッ!」

    葉隠「出たべ、逆蔵ゲンコツ」

    逆蔵「なんつーもん紛失してんだ、こら!」

    花村「い、いや、さっきまで厨房に他の特性スープと一緒に置いておいたんですが……」

    十神「よもや貴様、俺達にそれを」

    花村「ち、違うよ! 皆に振る舞おうとしていたのは、滋養強壮に効く別のスープを使った料理だよ!」

    花村「材料を揃えるためにちょっと厨房を離れている隙に、いつの間にか無くなって。しかも原液が」

    辺古山「原液?」

    花村「さっき言ったのは、強力すぎる原液を薄めて味も調えたスープなんだよ」

    腐川「げ、原液を飲むとどうなるのよ」

    花村「そりゃあ、矢も盾もたまらず襲いかかる野獣のようになるのさ」

    花村「精力が通常の何倍にもなっていつまでも続けられるし、しかもアブルアァッ!」

    桑田「出た、逆蔵アッパー」

    逆蔵「テメェら、手分けして探せ!」


    ~その頃~

    西園寺「このピンクの液体、何味のシロップなのかな?」

    西園寺「一番色の濃いの持って来たから、結構美味しそう」

    終里「おーい西園寺、シロップあったか?」

    西園寺「うん、厨房にあったよ。ほら」

    終里「おっ、たっぷりあるな。これなら十分だな」

    ソニア「色も綺麗ですし、我が国の誇るお菓子に合いそうですね」

    西園寺「じゃあ早く打ち上げ行こうか」
  57. 57 : : 2017/03/10(金) 14:40:46
    …あちゃー
  58. 58 : : 2017/03/10(金) 14:58:58
    いま、ファッとして桃源郷が始まる…!
  59. 59 : : 2017/03/10(金) 23:40:06
    キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
  60. 60 : : 2017/03/17(金) 08:16:50

    ~打ち上げ 79期生~

    月光ヶ原「皆さん、お疲れさまでちた」

    白銀「あ~あ、終わっちゃった。研究室以外で堂々とコスプレできてたのに」

    赤松「まあまあ」

    悠太「こまるちゃん! はい、ジュース」

    こまる「ありがとね」

    入間「おいダサい原、お代わり注げ」

    最原「自分でやってよ……」

    キーボ「王馬君、早くこの僕に施した装飾を取ってください! もう客寄せはしないんですから」

    王馬「えー、面白いからもう二年くらい、そうやっててよ。子供に大ウケだったしさ」

    キーボ「嫌ですよ!」

    夢野「ゴン太よ、紳士ならレディにケーキを取るのが当然じゃぞ」

    獄原「分かってるよ、これでいい?」

    夢野「うむ、すまない」

    茶柱「うぐぐ……」

    春川「何、親の仇みたいな目で獄原を見てるのよ」

    百田「にしても美味えな、このケーキ」

    東条「前に仕えていた主人が糖尿病なのに甘い物を食べたがってね。色々研究したのよ」

    星「ふっ、甘いものはあまり食わねぇが、こいつはいけるじゃねぇか」

    真宮寺「このケーキ、姉さんにも食べさせたいネ」

    天海「真宮寺君にはお姉さんがいるんすか? 俺には妹がいるんすけどね」

    夜長「蘭太郎? シスコンは駄目駄目だよ~」

    天海「いや、別にシスコンって訳じゃ」

    夜長「シスコンはぁ~、アンジーの島じゃ、軽蔑の対象らのらぁ」

    天海「あの、アンジーさん? 何か呂律がおかしいっすよ?」

    夜長「主はいいましら。ろこもおかしくらいのらとぉ」

    天海「いやおかしいっすよ、ってアレ? なんか俺も、視界がぐるぐるまわっれ……」

    月光ヶ原「ど、どうちたんでちゅか? 天海君、夜長さん」

    夜長「あっひゃっひゃっ、最高の気分なのだ~」

    天海「ぐ~るぐ~る回る。せ~かいはま~わる」

    月光ヶ原「本当にどうちたんでちゅか!?」

    キーボ「先生! 配られている飲み物から、アルコール成分を検出しました!」

    月光ヶ原「えぇっ! どうしてアルコールが」

    王馬「あっ、俺が混ぜたんだよ」

    月光ヶ原「王馬君! なんてことを。皆さんは大丈夫で」

    夢野「ゆけぃ! ゴン太ロボ発進じゃ!」

    獄原「ウイーンガシャン! ゴン太ロボ、発進!」

    真宮寺「謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って」

    茶柱「空前絶後のぉ! 超絶怒涛のネオ合気道家! 女子を愛し、女子に愛された女ぁ!」

    悠太「こまるちゃあん、お酌してよぉ」

    こまる「だぁめ、最初の一杯だけらっちぇ」

    星「いいか百田、人生ってのはな」

    春川「かいろぉ、だっこぉ!」

    百田「おお、よしよし。今すぐ宇宙まで轟く高い高いしてやるからにゃ」

    白銀「最原君、今度はこの黒の二刀流剣士のコスプレしてよ! 私はこの女剣士やるからさ!」

    赤松「今度はわらしのお家においれよ! 両親に紹介しゅりゅかりゃさ!」

    入間「あらしじゃらめなのか? お前のために育ったんらよ、このシュタイルは」

    東条「これまでずっと隠していましたが、もう無理です。お許しください、ご主人様。あなたを愛してしまった私を」

    最原「皆まとめれめんろう見るのらー!」

    王馬「おー、最原ちゃんおっとこ前ー!」

    月光ヶ原「それどころじゃないでちゅよ! 皆さん、しっかりしてくだちゃい!」

    キーボ「というか先生。こういう時ぐらい、ウサミじゃなくて自分で喋ってくださいよ」

    月光ヶ原「それがアタチのキャラなんでちゅ!」

    夜長「あははははっ。せんせーも飲むよ」

    月光ヶ原「やめてくだちゃい、先生はお酒あまり強くないんでちゅ」

    王馬「あっ、いいこと聞いちゃった。じゃあ何が何でも飲ませるよ」

    キーボ「やめてください! 本当に収集つかなくなっちゃいますから!」

    逆蔵「おい月光ヶ原! ピンク色の液体の入った瓶を見なかったか!」

    月光ヶ原「ああ、逆蔵先生。いいところに来てくれまちた。助けてくだちゃい」

    逆蔵「いいから質問に答えろ」

    月光ヶ原「見てないでちゅ」

    逆蔵「あばよ」
  61. 61 : : 2017/03/17(金) 08:17:09

    月光ヶ原「ちょっとー! 助けてくだちゃいってえぇぇっ!」

    逆蔵「それどころじゃねぇんだよ!」

    王馬「さあ、先生も一杯行こうよ」

    キーボ「あっ、匂いセンサーで感知しました。王馬君も飲んで酔っているんですね」

    最原「楓、つむぎ、美兎、斬美! 黙って僕に付いて来い!」

    赤白入東『イエス、ユアダーリン!』

    天海「アンジーさぁん、妹が、妹がね、最近恋人ができたってね」

    夜長「にゃはは。大丈夫よ~。蘭太郎には、アンジーというお嫁さんがいるからね~」

    星「zzzzzzz」

    春川「かいろ。わらしね、ほんろうは暗殺者でね」

    百田「んらもん知るからぁ! ハルマキはハルマキらろぉ! 俺は絶対に見捨てねぇろぉ!」

    真宮寺「謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って謝って」

    茶柱「サンシャイン! ちゃっ、ばしっらっ……いえぇぇぇぇぇいっ!」

    悠太「こまるちゃあん、今度の休み遊びに行こうよぅ」

    こまる「もう、悠太君ってば」

    夢野「ゴン太、このままうちと夫婦合体じゃ!」

    獄原「よぉし、合体シークエンスに入るよ!」

    月光ヶ原「皆さん、目を覚ましてくださぁい!」
  62. 62 : : 2017/03/17(金) 08:17:35

    ~打ち上げ 78期生~


    雪染「皆、文化祭お疲れさま」

    苗木「一番のお疲れさまは不二咲君だね」

    不二咲「うん、疲れたよ。特に精神的に」

    澪田「良ければ唯吹と盾子ちゃんで癒してあげるっすよ」

    江ノ島「まあ癒すどころか、逆に余計疲れるかもしれないけどね」

    日向「何をするつもりなのか、なんとなく分かった」

    七海「そういえばソニアさん、それが言っていたノヴォセリックのお菓子?」

    ソニア「はい。まだ皆さんには振る舞っていませんでしたので、せっかくだから作ってみました」

    終里「うおぉぉ。凄ぇ美味そう」

    舞園「かかっているピンク色のシロップで、色合いも綺麗ですね」

    霧切「それにしてもピンクのシロップなんて、何味なのかしら?」

    菜摘「桃かさくらんぼじゃない?」

    セレス「とにかくいただいてみましょうか」

    小泉「じゃあ、いただきます」

    西園寺「ん、美味しい」

    佐藤「シロップも甘めでいい感じだね」

    朝日奈「一個じゃ足りないよ。お代わり!」

    罪木「わ、私ももう一つ」

    戦刃「このシロップ、レーションにも合いそう」

    苗木「あはは。戦刃さんは本当にレーションが好きなんだ……うぐっ!」

    舞園「苗木君、どうかしま……し……」

    七海「何、この気分……」

    日向「おいソニア、これは一体」

    ソニア「私にも、分かりません」

    澪田「こんなの我慢できないっす! ちーちゃあぁぁぁん!」

    菜摘「日向! ごめん、無理!」

    雪染「あぁぁぁっ! 京介、どこおぉぉぉっ!」


    ~廊下~


    大神「辺古山、九頭龍。どうだ?」

    九頭龍「駄目だ、見つからねぇ」

    辺古山「いったい誰が持ち出したんだ」

    雪染「きょうすけぇぇぇぇぇっ!」

    大神「むっ、今のは雪染先生か?」

    辺古山「あの人が廊下を疾走するなんて珍し……まさか!」

    大神「行くぞ! 朝日奈達のクラスの教室だ!」

    九頭龍「あのクラスにあんな物なんて、最悪じゃねぇか! 兄弟、菜摘、無事でいろよ!」


    ~78期生 打ち上げ会場~

    大神「邪魔するぞ! 皆、無事――」


    後に教室に駆け付けた三人は語った。

    九頭龍「酒池肉林ってのは、ああいうのを言うんだろうな」

    九頭龍「あの教室内にいる全員が、獣のようだったぜ」

    辺古山「止めようと思ったが、あまりの淫らな光景に止められなかった」

    辺古山「私達にできたのは、製作に関わった先輩と連絡を取る事と、教室に誰も近づかないよう見張る事くらいだった」

    大神「唯一の救いは、それぞれが想い人相手とだけ交わっていたことくらいか」

    大神「それと雪染先生は、事務室で一人仕事をしていた宗方事務長を襲っていたのが腐川に発見された」
  63. 63 : : 2017/03/22(水) 11:10:37

    ~打ち上げ会翌日 学園長室~

    仁「で、どうなったんだ?」

    黄桜「まず79期生だが、急性アルコール中毒等の症状は無い」

    黄桜「ただ、飲んだ奴は全員二日酔いでダウンだ。犯人の王馬君も含めてな」

    仁「王馬君には二ヶ月の停学処分と課題の提出をしてもらおう。他の飲んだ生徒達も、知らなかったとはいえ飲酒をしたから、自分の才能に関するレポートの提出だ」

    黄桜「月光ヶ原先生にはどうするんだ?」

    仁「監督不届行きで二ヶ月の減給処分とする」

    黄桜「分かった。次に78期生だが」

    仁「響子……」

    黄桜(今の仁の反応はスルーしていいな)

    黄桜「まず男連中はヤリすぎでぶっ倒れて病院だ。宗方君も含めてな」

    仁「響子。どうか、どうか孫ができたら抱かせてくれ」

    黄桜「女子連中は江ノ島盾子を除いて自己嫌悪と恥ずかしさで引きこもっている。雪染君もな」

    仁「そのためなら土下座するし、苗木君と暮らす家を買ってあげてもいいから」

    黄桜「で、処分はどうするんだ?」

    仁「俺に響子を処分しろというのか!」

    黄桜「理由が理由とはいえ、学園内での淫行に処分無しって訳にはいかないだろう」

    仁「……生徒は一週間の停学。雪染君は一ヶ月の減給だ」

    黄桜「まあそんなところだろうな。それと……」

    花村らしき何か「」

    黄桜「既に大神君と辺古山君と九頭龍君と大和田君と弐大君と逆蔵君と仁に物理的に処分を受けた、彼はどうする?」

    仁「危険物の管理不届行きで二ヶ月の停学と課題、反省文、才能に関するレポートの提出だ!」

    黄桜「了解」


    ~77期生~

    逆蔵「つう訳で、花村は明日から停学になった」

    石丸「良かった。卒業には間に合うな」

    御手洗「そういう問題かな?」

    葉隠「どうせなら、俺が発見したかったべ!」

    腐川「下心が丸見えじゃない……」

    弐大「男なら当然の反応じゃがな!」

    大和田「ん? お前らは反応しねぇのか?」

    豚神「こういう話なら、真っ先に飛びつくと思ったが」

    桑田「舞園ちゃんのそんなシーン、見たくねぇよ……」

    左右田「俺だって、ソニアさんのそんなシーンは……」

    十神「ふん。憧れの汚れた姿は見たくないとは、随分都合のいい話だな」

    山田「気持ちは分からなくもないですがな」

    田中「肉欲に溺れし宴に踏み込む勇気も無いとは、所詮貴様らはその程度か」

    九頭龍「そういう問題か?」

    辺古山「しかし、見たのは僅かとはいえ、凄い光景だった……」

    大神「あのような光景、できれば二度と見たくはないな」

    狛枝「僕の才能ならすぐに見つかるかと思ったんだけど」

    狛枝「大神さんと辺古山さんがそんな風に言う光景なら、発見できなかった方が幸運だったかな?」

    逆蔵「おら、いつまでも喋ってねぇで、授業すっぞ」
  64. 64 : : 2017/03/22(水) 11:39:27
    憧れてはいたがそれぞれ苗木、日向にゾッコンだから諦めてるのかな?
  65. 65 : : 2017/04/15(土) 12:22:00


    ~文化祭から数日後 79期生~


    赤松「やっと二日酔いから解放されたよ」

    入間「ったく。あのアホ馬め、なんつーことやってくれたんだよ」

    東条「最原君、あの日の私の妄言は忘れてくれるかしら? メイドにあるまじき事だから」

    最原「ごめん無理。色んな意味で記憶にこびりついてるから」

    白銀「そうだよ。それにいいじゃない、主従の壁を越えた愛! ラノベとか漫画の定番だよね!」

    こまる「そういえば、お兄ちゃん達のクラスも凄い事になったんだよね」

    悠太「噂で聞いたけど、すげぇ気まずいだろうな」

    茶柱「江ノ島先輩以外が引きこもったと聞いて不二咲先輩の所に行きましたけど、入れてくれませんでした」

    天海「原因は先輩の作った変なスープらしいっすけどね」

    百田「そういやぁ、その先輩が停学処分になったんだったな」

    夜長「小吉と一緒にね~」

    春川「あんな奴、停学になって当然だって」

    獄原「でも、やっぱりいないのは寂しいよ」

    夢野「ゴン太よ、時には非情になるのも大事じゃぞ」

    キーボ「ところで真宮寺君はあの時、何に謝ってほしかったんですか?」

    真宮寺君「さぁネ。酔った勢いだったから覚えてないヨ」

    星「まっ、この前のことは若気の至りってことにしておこうぜ」

    月光ヶ原「うぅぅ……。あの時に逆蔵先生が手伝ってくれれば、被害はもっと少なく済んだのに……」


    ~文化祭から数日後 78期生~

    江ノ島以外「凄く気まずい」

    雪染「まあ、クラスメイトの目の前であんな痴態を繰り広げればね。私も人の事言えないけど」

    江ノ島「いいじゃんか、もうどういう関係か分かりきってたんだし」

    澪田「それとこれとは話が違うっす!」

    不二咲「むしろ何で江ノ島さんは平気でいられるのぉ?」

    江ノ島「この程度で狼狽える私様ではないからな」

    雪染「どころで皆、ちゃんと事後用の避妊薬は飲んだ? 一応卒業生の薬剤師の先輩が用意してくれたものだから、効果は期待できるわよ」

    霧切「でも、百パーセントとは言えないんですよね」

    雪染「そうね。限りなく百パーセントに近い、というところね」

    舞園「もしもできちゃったら苗木君、一緒に週刊誌と新聞の一面を飾りましょうね」

    苗木「いや、やめて。僕まだ、舞園さんのお父さんとファンと事務所の社長さんに殺されたくないよ」

    戦刃「大丈夫。その時は私が全力で守る。お姫様抱っこして」

    朝日奈「あっ、ずるい。私も苗木をお姫様抱っこしたい」

    セレス「普通は逆なんですけどね」

    小泉「ていうか、もしも全員ができちゃったら普通にスキャンダルだよ」

    佐藤「お昼のワイドショー独占だね。この状況でも既にスキャンダルな気がするけど」

    七海「これまでと違って事前対策無し。後手後手に回っちゃったもんね」

    日向「そしたら俺と苗木と不二咲は社会的に死ぬな……」

    罪木「し、しっかりしてくださぁい、日向さん」

    西園寺「でもさ、今回はできなかったとしても、今後の事考えると、そろそろ何か手を考えなきゃね」

    日向「いや、なんで卒業後も一緒って前提なんだよ」

    七海「嫌なの?」

    日向「そんな事はないけど……。なぁ、苗木、不二咲」

    苗木「僕らに振らないでよ! 僕も嫌じゃないから否定できないけど」

    不二咲「僕もその……嫌じゃないかな」

    ソニア「そこで私と九頭龍さんで考えました!」

    菜摘「名付けてラブアパート計画!」

    終里「なんだそりゃ?」

    ソニア「要するにここにいる全員で暮らすアパートを建て、そこで生活をしようという計画です」

    菜摘「日向や苗木、不二咲はそこで暮らす恋人達の部屋を日毎に巡り歩くことになるわね」

    舞園「なんですかその計画! 素晴らしいです、私も収入から資金援助します!」

    セレス「私にも出資させてくださいな」

    江ノ島「私様も稼いでいるからね。出す物は出させてもらうぞ」

    小泉「ていうか、かなり大がかりな計画ね」

    七海「さすがは女王様だね。資金源は王様かな?」

    ソニア「はい。お父様から許しを得てお金を用意してもらいました」

    菜摘「うちのお父さんもよ!」

    佐藤「よく許してもらえたね。ていうか、ソニアさんはこっちに住んで、国とか大丈夫なの?」

    ソニア「ノヴォセリックは日本と同じ一夫一妻制ですが、王族直系の男性はこれに当てはまりません」

    ソニア「つまりお父様の後継者は私だけではないということです。それに相続争いや権力争いに巻き込まれるのも嫌ですし」

    日向「なんか生々しい理由出た!」
  66. 66 : : 2017/04/15(土) 12:22:31

    西園寺「いいじゃん、気にしなくて。本人達が納得しているんだからさ」

    菜摘「さてと、私とソニアのお父さんの資金だけで十分だったんだけど、そこにさらに出資者が増えたか」

    霧切「なら、その分内装に力を入れましょう」

    澪田「賛成っす!」

    罪木「で、でしたら、その、大きなベッドを置ける部屋が欲しいです。ふゆぅ」

    江ノ島「だったらお風呂場も大きくしちゃおうよ。色々できちゃうぞ」

    朝日奈「将来子供ができた時に備えて、部屋は多い方がいいよね!」

    戦刃「部屋は防音完備。これ絶対に」

    苗木「……なんか、どんどん話が大きくなっていくね」

    日向「俺達、どこでこんな道に入り込んだんだろうな」

    不二咲「スカウトを受けた時じゃないかなぁ……」

    雪染「あの、一応ホームルーム中なんだけど……」
  67. 67 : : 2017/04/15(土) 12:23:01

    ~文化祭から二ヶ月後~

    黄桜「仁、いいか?」

    仁「どうした黄桜」

    黄桜「二ヶ月前の雪染君のクラスの、打ち上げパーティーでの騒ぎを覚えているか?」

    仁「忘れるはずがあるまい。まさか響子が妊娠を!?」

    黄桜「いや、響子ちゃんじゃないが、あの件での妊娠が発覚した」

    仁「そ、そうか、響子でなくて良かった」

    黄桜「いやいや、良くないから」

    仁「そ、そうだったな。ネヴァーマインドさんだったら外交問題の可能性もあるからな。で、誰だ?」

    黄桜「雪染君だ」

    仁「……はっ?」

    黄桜「雪染君だ」

    仁「おまっ、紛らわしい言い方するから、生徒が妊娠したと思っただろうが!」

    黄桜「はっはっはっ、驚いた? 驚いた?」

    仁「驚く以前にビビるわ! マスコミ対策どうしようか真剣に考えたじゃないか!」

    黄桜「まあ雪染君と宗方君なら、単なる職場結婚ってことで済むからな」

    仁「まったく……。ともかく、後で雪染君を呼んでくれ。今後も教師を続けるのか聞きたい」

    黄桜「分かった」



    ~78期生教師~

    雪染「というわけで雪染ちさ、無事に妊娠しました!」

    日向「いやいや、いいんですか?」

    雪染「まあ忌村さんの薬も完全に百パーセントじゃないから、一応の覚悟はしていたし」

    雪染「それにね、このことを報告したら京助が結婚しようって言ってくれたの!」

    苗木「それは……おめでとうございます」

    雪染「あっ、安心してね。今後も教師は続けるつもりだから」

    不二咲「無理はしないでくださいね」

    雪染「分かってるわよ。ところで」

    女性陣 orz

    雪染「彼女達はどうしたの?」

    日向「自分達はできなかったから、意気消沈しているんです」

    苗木「僕達としてはホッとしているんですけど」

    不二咲「あんな姿を見ていると、なんか申し訳ない気がしてきて」

    江ノ島「そう思っているのなら、すぐにでも種付けを」

    苗日不『やらないよ』
  68. 68 : : 2017/04/21(金) 14:38:48

    ~77期生教室~


    花村「やっほー。やっと停学が明けたよ」

    山田「待っていましたぞ、花村輝々殿!」

    豚神「復帰したばかりのところを悪いが、早く油芋コロッケパンを作ってくれ」

    石丸「無事にまた全員集合できて良かった!」

    狛枝「本当だよ。やっとこの教室の希望の輝きが満開になったよ」

    田中「俺様にとっては輝きよりも、混沌として闇が相応しいがな」

    十神「別にあんな奴、復帰しなくとも問題は無かったがな」

    御手洗「せっかくの復帰初日にそういうこと言わないでよ……」

    腐川「なによぉ、白夜様の意見にケチつけるつもり?」

    御手洗「いや、そういうつもりじゃなくて」

    弐大「何はともあれ、めでたいのぉ!」

    桑田「うっしゃっ、花村復帰記念にパーティーでもやるか?」

    葉隠「でも結局、花村っちが料理するんだべ?」

    左右田「いいじゃねぇか。停学中に腕が落ちていないか確認するってことで」

    花村「望むところだよ!」

    大神「だがその前に許可を取らねば」

    九頭龍「そうだな。でないと、勝手に決めるなって逆蔵にどやされるぜ」

    辺古山「でしたら私が取ってきましょう」

    大和田「いや、俺が行くぜ。ちょうど逆蔵に課題提出しに行く予定だったしよ」

    石丸「頼むぞ、兄弟!」
  69. 69 : : 2017/04/21(金) 14:39:10

    ~79期生教室~

    王馬「やっほ、やっと復帰できたよ」

    茶柱「うげっ! そういえば今日から停学が明けるんでしたね」

    王馬「いやぁ、暇だったから色々やってたよ。『DICE』の皆に頼んで使ってキーボの研究室のデータすり替えたりとかさ」

    キーボ「あっ、アレって王馬君のせいだったんですか! 大変だったんですよ!」

    天海「今度は何をしたんすか……」

    夜長「主は言いました。またキーボが面白おかしく改造されたのだと」

    王馬「その通りだよ! いやぁ、できることなら直に見たかったなぁ」

    真宮寺「どんなデータにすり替えたんだカ」

    王馬「えっとね」

    キーボ「言わないでください!」

    王馬「後は最原ちゃんのフリして赤松ちゃんとかに偽メール送ったりとか」

    赤松「あっ! じゃあ、あの今夜楓の部屋に行くから準備して待っててねってメールは」

    王馬「うん、俺だね」

    赤松「勝負下着まで準備して一晩待ち続けた私の睡眠時間を返して!」

    最原「ついでに翌日、なんで来なかったの、焦らしプレイなのって寮の部屋に押しかけられて襲われた僕にも謝ってよ」

    王馬「えっ? 赤松ちゃんそんな事したの? うっわ、大胆」

    赤松「うぐっ……」

    東条「ということは、私に届いた夜伽の依頼についても」

    王馬「俺だよ」

    東条「最原君が何も知らない様子だったから、てっきりメイドによる性教育ってシチュエーションなのかと思ったわ」

    最原「それを疑問を思わないくらい緊張していたもんね、東条さん。ほとんど勢い任せだったし」

    入間「つーことは何か!? オレに送られた、下ネタ言いまくりヤリまくり求むってメールも」

    白銀「私のところに来た、コスプレはコスプレでも、コスプレエッチってどう思うってメールも!?」

    王馬「そう、俺の仕業だよ!」

    入間「ちくしょう! そうとも知らずにオレは最原を襲っちまったのか!」

    白銀「てっきり最原君、そういうのが好みなのかなって思って、色々勉強して奥手主人公を襲う女性キャラってことでしちゃったよぉ……」

    獄原「ていうか被害者が主に最原君だね」

    星「いい思いしたんだ、ちょっとは許してやれ」

    最原「それとこれとは話が違うよ……。干からびるかと思った」

    百田「なあハルマキ、ひょっとしてこの前のって」

    春川「うるさい!」←似たようなメールを受け取り百田を性的に襲った

    天海「アンジーさん?」

    夜長「いやぁ、神ってたね~」←似たようなry

    茶柱「というか、最原さんはどう責任を取るつもりなんですか!」

    最原「えっ? どうって、その……」

    こまる「だったらお兄ちゃん達に相談してあげようか?」

    赤松「どうしてそこで苗木先輩が出てくるの?」

    こまる「この前お兄ちゃんから聞いたんだけどね、ラブアパート計画っていうモノモノクマクマっていう計画があるみたいなの」

    悠太「あっ、それ俺も姉ちゃんに聞いたぜ」

    入間「それだ! おい、おまる! てめぇのハーレム兄貴に、オレ達用に一フロア追加で作れって言ってやれ!」

    こまる「もう作るのは確定しているんだ。分かった、すぐにメールで伝えておくよ」

    最原「いやちょっと待って、まだ心の準備が」

    悠太「そういえば江ノ島先輩が、茶柱さんにその気があるなら、不二咲先輩との生活用に一部屋用意するって言ってたぜ」

    茶柱「なんですとっ! 是非お願いするよう、江ノ島先輩にメールをしなくては!」

    月光ヶ原「あの皆さん。ホームルームをしたいんでちゅが……」
  70. 70 : : 2017/05/07(日) 13:47:48

    ~77期生教室~

    石丸「いよいよだな」

    桑田「ああ……」

    左右田「大丈夫だって。そんなに緊張すんなよ」

    桑田「無茶言うな!」

    狛枝「静かに。始まるよ」

    77期生「……」

    77期生「……」

    77期生「……」

    御手洗「決まった! 才囚ダンガンロンパズだよ!」

    *作者がパワプロで作ったダンロンキャラの名前の選手だけのチームです

    桑田「いよっしゃあっ!」

    九頭龍「良かったじゃねぇか、希望通りのチームでよ」

    弐大「よおぉしっ! 胴上げじゃあ!」

    桑田「えっ、いや、待て、ここ室内。待て待て待てって!」

    大和田「それ、わっしょいわっしょい!」

    山田「わっしょいわっしょい!」

    花村「わっしょいわっしょい!」

    桑田「うおぉぉっ! 危ねぇって、天井ギリだって、ぶつかるって!」

    葉隠「このまま校庭まで胴上げで運んでやるべ」

    桑田「へっ?」

    豚神「十神か腐川、胴上げに加わらないなら扉を開けてくれ」

    十神「ふん。腐川、開けてやれ」

    腐川「はい、白夜様!」

    辺古山「では私が先導しよう」

    大神「それでは出発だ」

    田中「ふはははっ! 光栄に思うがいい!」

    桑田「いやいやいや、やめろって、うおぉぉっ!? 天井が、天井がぁっ!」

    逆蔵「何やってんだあいつら……」


    ~翌日 79期生教室~

    百田「桑田先輩、無事にドラフトで指名されたらしいな」

    天海「まぁ、超高校の野球選手が指名されないはずないっすけどね」

    夜長「聞いた話だと、テレビを見てた教室から校庭まで、胴上げで運ばれたらしいよ~?」

    春川「天井スレスレの高さまで上げられて、すごい叫んでたらしい」

    星「記者会見で顔を青くして息を切らしていたのは、それが原因か」

    王馬「あっ、それなら俺も直に見たよ。昨日はキーボと遊んでて帰り遅かったから」

    キーボ「あれは遊びとは言いません!」

    夢野「いったい何をしとったんじゃ……」

    悠太「にしても、こういうのを見てるともうすぐ先輩達が卒業なんだって思えるよな」

    真宮寺「そうだネ。他の先輩達も、次々と就職先を見つけているそうだヨ」

    こまる「中には十神先輩や九頭龍先輩のように、就職先を探す必要のない人もいるけどね」

    東条「その辺りは生まれた環境の問題だから、深く考えない方がいいわよ」

    入間「そーいや、ペコちゃん山先輩も就職先っつーか、嫁ぎ先決まってるよな」

    最原「九頭龍先輩とだよね。両親が気が早くて困ってるって、日向先輩に何度も愚痴ってたらしいよ」

    赤松「腐川先輩は入学前にデビューしてるし、山田先輩もデビューが決まったんだよね」

    獄原「そういえば、狛枝先輩と葉隠先輩はどうするんだろう?」

    白銀「狛枝先輩は放っておいても、地味になんとかなっちゃいそうだよね」

    茶柱「尊敬する大神先輩も道場を継ぐようですしね! 葉隠先輩は知りません!」

    月光ヶ原(言えないでちゅ。葉隠君名義の借用書をまとめて買い取った九頭龍組で、ほぼ一生下働きさせられるなんて)

    月光ヶ原(しかも逃げないようにって、本人にはまだ伝えられてないんでちゅよね)

  71. 71 : : 2017/05/07(日) 13:48:05

    ~78期生教室~

    舞園「えっ? 苗木君、教師になりたいんですか?」

    苗木「うん。まぁね」

    日向「ということは大学進学か?」

    江ノ島「そうなるわね。いくら希望ヶ峰学園でも、教員免許までは取れないからね」

    霧切「別に仕事しなくとも、私達が養ってあげるから主夫をしてくれればいいのに」

    苗木「いや、そういう訳にはいかないでしょ」

    戦刃「主夫の苗木君のエプロン姿……」

    朝日奈「うわっ、結構似合いそう」

    セレス「苗木君。私はあなたかお風呂を所望しますわ」

    苗木「いやだから主夫にならないって。それとセレスさんは何を言ってるの」

    舞園「決まってるじゃないですか。例のラブアパートの一室で出迎えて、ご飯にする? お風呂にする? それとも」

    霧切「後は分かるわね、苗木君」

    苗木「そんな事だろうと思ったよ……」

    澪田「ちーちゃん! 唯吹は裸エプロンでの出迎えを所望するっす!」

    不二咲「えっ、ちょっ」

    江ノ島「安心したまえ。プログラマーという職業が忙しいのは知っているわ」

    江ノ島「でもねぇ、私達だって忙しいと思うのぉ。だからぁ」

    江ノ島「出迎えくらいアタシらの願望を叶えろってんだよぉっ!」

    不二咲「えぇぇぇぇぇ」

    ソニア「主夫……」

    菜摘「出迎え……」

    七海「エプロン姿……」

    日向「いや、やらないからな! 一応、いくつかの企業から、会社の相談窓口にって話は来てるから」

    西園寺「ちぇー。実現したら楽しそうだったのに」

    日向「誰得なんだよ!」

    小泉「私達得?」

    日向「小泉……お前まで毒されて……」

    小泉「いや、違うわよ! ちょっとした冗談よ!」

    佐藤「真昼……気持ちは分かるけどさ」

    日向「佐藤まで……」

    罪木「ふゆぅ。元気出してください、日向さん。私、ナース服でお出迎えしてあげますから」

    終里「んじゃ俺はバニーだな。バイトで知り合ったねーちゃんに借りとくぜ」

    ソニア「なら私は女王様です!」

    七海「それって、あの鞭を振るう意味での女王様?」

    朝日奈「そういう方向性だとしたら、水着で苗木を出迎えればいいのかな?」

    戦刃「軍服?」

    澪田「じゃあ唯吹はちーちゃんの出迎えに」

    苗日不「やらなくていいって!」

    雪染「……家政婦だから、フリフリなエプロン姿で京助を出迎えればいいのかしら?」

    霧切「先生?」
  72. 72 : : 2017/05/26(金) 11:43:25

    ~77期生 卒業式~


    石丸「とうとう僕達も卒業か」

    大和田「俺は明日から大工修業の始まりだ」

    豚神「僕も春から学校職員として研修の開始だ」

    葉隠「うぐぅ……下手すりゃ一生九頭龍っちの家で雑用か……」

    九頭龍「住ませて飯食わせてやるだけでもありがたく思いやがれ。なんなら、タコ部屋に送ってもいいんだぜ?」

    御手洗「タコ部屋って?」

    狛枝「確か山奥の方の工事現場で、キツイ肉体労働する人達が住む場所だよね?」

    九頭龍「まあ、大体そんな感じだな。簡単には逃げられねぇし、時給も安いぜ」

    葉隠「ひいぃぃぃぃっ、そんなの嫌だべ!」

    桑田「だったら九頭龍の下でしっかり働くんだな」

    山田「内臓を売られたり、海外に売り飛ばされるよりマシですからな」

    花村「なんなら、僕とある種のビデオ出演する?」

    九頭龍「俺の組にそんなルートはねぇ」

    弐大「そういえば九頭龍よ、辺古山との式はいつじゃ?」

    九頭龍「……来月辺りになりそうだ。親父とおふくろの陰謀でな」

    大神「また急な話だな」

    辺古山「いいい一応組で式をするから、皆は、ごじ、後日改めて呼び寄せてだな。迷惑ががが、かからないように」

    腐川「落ち着きなさいよ。何言ってんのかよく分かんないわよ」

    十神「ふん。そうだな。十神財閥の後継者である俺が、暴力団の結婚式に出席する訳にはいかないからな」

    田中「ほう、今の魔言を理解したか」

    左右田「そん時は招待状寄越せよ、なんとか都合つけっから」

    九頭龍「おう、分かった」

    逆蔵「テメェら、そろそろ式に行くぞ。出席番号順に並んでついてこい」

    石丸「よし、行くぞ皆!」



    ~卒業式後 校庭~


    逆蔵「まあなんだ、テメェらが無事に卒業して何よりだ。特に葉隠」

    逆蔵「キッチリ就職もしたし、卒業試験もパスしたんだ。堂々と胸張って社会に出ろよ」

    石丸「はい! 先生もありがとうございました!」

    大和田「つうわけで、俺らからのお礼、行くぜ!」

    左右田「よっしゃっ!」

    花村「待ってました!」

    田中「ふっ。よかろう」

    桑田「行くぜ、お前ら!」

    逆蔵「ん? なんだ? おい、何するんだ!?」

    「それ、さっかっくら! さっかっくら!」

    逆蔵「どわぁ! お前ら、やめろ、こんな人前で胴上げなんて」

    「さっかっくら! さっかっくら!」

    逆蔵「おい待て、何で移動するんだ。どこに連れて行く気だ!?」

    「さっかっくら! さっかっくら!」

    九頭龍「ペコ、こっちに来い。アレに付き合うこたぁねぇ」

    辺古山「はい」

    十神「腐川、お前も来い。参加するだけ無駄だ」

    腐川「は、はい。白夜様」

    大神「我も離れておくか……」

    石丸「僕もそうさせてもらおう」

    「さっかっくら! さっかっくら!」

    逆蔵「おい待てって! そっちはプールだ!」

    「さっかっくら! さっかっくら!」

    逆蔵「やめろ、一応これは俺の一張羅」

    「それぇっ!」

    逆蔵「だあぁぁぁぁっ!」

    ~逆蔵 プールに着水~

    葉隠「それ、逃げるべ!」

    左右田「全力ダッシュだ、急げ!」

    御手洗「ちょっと、こんな事になるなんて聞いてないんだけど!?」

    花村「そりゃあ、十神君と九頭龍君と大神さんと石丸君には、不参加表明されちゃったからね」

    山田「人手確保のために、あえて何も伝えずにおいたのです」

    大和田「辺古山と腐川には、九頭龍と十神が伝えたみたいだけどな」

    豚神「くそっ、それであの六人は胴上げに加わらなかったのか!」

    田中「おのれ、俺様をはめおったな!」

    弐大「ガハハッ。最後くらいはっちゃけんとな」

    逆蔵「テメェら、待ちやがれっ!」

    桑田「やべぇ、もう上がってきやがった!」

    狛枝「あはは。僕の幸運もここまでかな?」

    大神「まさか本当にやるとはな」

    石丸「いくら最後とはいえ……」

    九頭龍「そんじゃ、俺らは引き上げるか。帰るぞ、ペコ」

    辺古山「はい、冬彦さん」

    十神「腐川、送ってやる。車に乗れ」

    腐川「いいんですか!?」

    十神「嫌なら構わん。歩いて帰れ」

    腐川「乗ります乗ります! 乗らせてもらいます!」


    こうして77期生達は卒業していった
    なお、狛枝以外は全員捕まって最後の鉄拳制裁を浴びた。

    狛枝「なんだ、やっぱり最後までついてるや」
  73. 73 : : 2017/05/28(日) 04:19:29
    ついに卒業したか…逆蔵ワロスwww
  74. 74 : : 2019/12/29(日) 17:54:29
    80期生追加してください

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