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君の色は何色?

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  1. 1 : : 2016/07/25(月) 22:46:09

    チームコトダ祭り書いていきまーす

    カテゴリー青春、キーワード色です

    絶対絶望覆面レスラー4、いきます
  2. 2 : : 2016/07/25(月) 22:47:59


    「青春ってさ、何で青いんだ?普通赤とかじゃね?あ、漢字の話な」

    昼休み。購買で買ってきたパンを齧りながら桑田君はそう言った。

    「言われてみればそうだね。部活、例を挙げるなら甲子園を目指す野球とか、燃え上がる様な…恋とか…赤いイメージがあるよね」

    自分で言ってて恥ずかしくなった為、僕は若干言葉を詰まらせながらそう言い、ストローを紙パックのコーヒー牛乳に挿した。

    「失礼する。先程の話なのだが」

    そこへ日の丸弁当を持った石丸君が割って入ってくると、先程の話を聞いていたようで、一つの咳払いの後語り始める。

    「諸説色々あるが青には、青二才や青臭いの様に未熟という意味が込められているからだと僕は思う。季節としての春を示す色が陰陽五行説で青となっている事も大きいとは思うが…」

    「まーた、始まったよ。委員長の無駄豆知識。どうせ寝て起きたら忘れるっつーの」メモメモ

    そう言いながら、筆箱にしまっていないシャーペンを手に取り、ノートの端に書き殴るようにメモを取り始めた。

    「メモしながら言われても…」

    「うんうん。勤勉な事は良い事だ!」

    矛盾している言動には何も言わず石丸君は嬉しそうに頷く。

    「今度コンパで使わせて貰うわ」

    この言葉を聞くまでは。

    「不純だ!!」

    「不純異性交遊反対!」


    僕らの声が教室に木霊した。

  3. 3 : : 2016/07/25(月) 22:48:35


    「まあ、でも。俺は青で良いと思うけどな。春の色」

    「何で?」

    「だってほら」

    桑田君の指を指す方へ向くと、其処には朝日奈さんや大神さんと一緒に昼食を取る舞園さんが居た。

    ヒュウッ

    開いた窓から暖かい風が吹き、その青い髪を揺らす。

    「俺は近々舞園ちゃんのハートをゲットする。俺の春は舞園ちゃん(青色)だ!」

    「それならまずは合コンに行く事を止めようよ…」

    何気ない会話をしながら、僕はまた彼女の席の方へ目を向ける。

    「!」

    目と目が会った。

    「……」ニコッ

    彼女は何を言うでもないが優しく微笑んだ。

    僕はそれに耐え切れず顔を逸らした。

    「見た?今、俺見て微笑んだよな?なッ?」

    いいや、僕を見てだ───なんて言える訳も無く。

    「う、うん。そうだね」

    苦々しく笑いながら彼の言葉に相槌を打つ。

    コーヒー牛乳はそれと反比例するように甘かった。

  4. 4 : : 2016/07/25(月) 23:53:28


    ウーウー!!!ウーウー!!!

    桑田「!!」

    舞園「!!」

    苗木(突然の台本形式!)


    サイレンの音が鳴り響く。


    『ゴレンジャー。直ぐに出撃の準備を』


    僕を含む5人が立ち上がり、駆け出した。

    桑田「一般人は引っ込んでな、ここからは俺のグラウンドだ」

    苗木「いいや、僕も行く!」

    後を追うように駆ける。

    何故なら僕もアルバイトで雇われたゴレンジャーの1人なのだから。




    第1話『集いし5人』

  5. 5 : : 2016/07/25(月) 23:54:26


    “グラウンド”


    苗木「大丈夫なのかな…」

    今更ながらゴレンジャーという謎の仕事に不安を覚えた僕は、不安を漏らす。

    桑田「青春と色のキーワードはさっきのでバッチリだろ!なら後は好き勝手やるしかないっしょ!青春=色恋沙汰ってのは色眼鏡だっつの!」

    彼は何か勘違いしているのかそう返してきた。

    苗木(桑田君!君は何てメタ発言を!!!!そして露骨なキーワード回収!!!!!)

    桑田「そういえば、舞園ちゃんとかは?」

    苗木「男子と女子は更衣室が別だから…」

    桑田「なるほどな」

    石丸「皆、集まっていたか!!」

    苗木「あっ、やっぱり石丸君もだったんだね。なかなか来ないから違うんじゃないかと思ってたけど」

    石丸「すまない!廊下を歩いていたら出遅れてしまった!!…1番遅いなど言語道断、風紀委員として失格だ!!」ブワッ

    苗木「な、何も泣かなくても…!」

    桑田「イインチョの青のイロはいらねーよ」



    桑田「お、アレが衣装じゃねぇか?」

    名前の書かれた籠に、ベルトと腕輪が入っていた。

    苗木(更衣室を分けた意味…!!)

    ベルトと腕輪を取り付けると、僕らは残りのメンバーと合流した。

    残りは舞園さんと、朝日奈さん。


    桑田「んじゃ、色的に俺から行かせてもらうわ」

    苗木「服は普段の服とあまり変わってないけど、腕輪やベルトの色的にまさか君は…!」

    桑田「ああ。そうだぜ。ま、主役はカッケー奴がやるってのが鉄板だろ?」



    桑田「行くぜ!!『悪を滅する紅蓮の炎』」



    桑田「レオンレッド!!!!!!!!」



    ドーーーン!!!!!!!!(演出の爆発)



    桑田「アァ!?熱ッ!嘘!!う、うわぁぁぁぁぁ!!!!!」










    『桑田怜恩。殉職』


    苗木「桑田クゥゥゥゥン!!!!!!!!!!!!!」


    桑田怜恩は死んだ。


    誰よりもノリの良い男だった。


    昔、軽い人は嫌いと言われた事から教訓を得て、シルバーアクセサリーを身に付け物理的に重くするような男だった。


    そんな彼はもう居ない。




    【ゴレンジャー残り4人】


  6. 6 : : 2016/07/25(月) 23:57:23



    苗木「そんな…、何でこんな事に」

    朝日奈「じゃあ次、私行くよ!」

    苗木「ドライ!!」


    朝日奈「『業火を纏し断罪の灯火』」


    朝日奈「葵レッド!!!!」


    バーーーンッ!!!


    苗木「2人目!!!!!」


    朝日奈「泳ぎなら誰にも負けない自信があるよ!」


    苗木「レッドなのに!?」



    石丸「無駄話をするんじゃない!次!苗木くんだぞ!」


    苗木「わ、分かったよ」


    苗木「『精練された究極の一杯』」


    苗木「マコト緑茶!!!!!」


    キュウジュハチエン!!!!!!!


    舞園「ただのお茶ですっ!」


    苗木「アルバイト募集の欄に、緑か茶色って書いたらどっちともにされてたんだ…」


    舞園「色から液体に…、いや、でも文字だけ見たら色ですし…難しいですね」



    石丸「次!舞園君の番だ!!」


    舞園「はい!」


    舞園「『アナタの心を優しくキャッチ』」


    舞園「さやかマクラ!!!!」


    苗木「色じゃ無い!!!」


    舞園「私、アルバイトの所にはピンクか青って書いた筈なんですけど…」


    苗木「悪意しか無いよ!!」


    朝日奈「最後!石丸だよ!!」


    石丸「ああ!任せてくれ!」



    石丸「『空気?ああ、俺を中心に世界中にあるアレね』」


    苗木(1人だけメンズナックル風!)


    石丸「石丸KY!!!!」


    舞園「ただの悪口です!!!」


    石丸「む?これはKIYOTAKAのKYだと思っていたのだが、違うのか?」


    苗木「そ、そうだよ!!そういう事にするのが誰も傷付かない!」


    石丸「では改めて行くぞ!!我ら五人揃って!」


    朝日奈・石丸「ゴレンジャー!!!!!」


    苗木(既に4人!)
  7. 7 : : 2016/07/25(月) 23:58:08


    ピピッ


    舞園「あっ、デバイスに情報が来てます!」

    朝日奈「B地区に怪人ヤマーダが現れたって!」

    石丸「何!?直ぐに向かおうでは無いか!」

    苗木(…不安だ)


    〜〜〜〜



    【B地区】


    舞園「付きましたね!」

    朝日奈「この辺りの筈なんだけど…、あっ、いた!」


    チンピラ「おら、金出せ」ゲシッ

    怪人ヤマーダ「ブヒィ!勘弁してください…!いま298円しか無いんです!」ピョンピョン


    苗木(何で怪人がカツアゲされてるんだよ!)

    舞園(もう少し様子を見てみましょう!脳に直接語りかけてるのはエスパーだからです!)

    苗木(エスパー便利!)


    チンピラ「高校生の所持金がコンビニで 愛しか買えない額なわけ無いねーだろ。靴脱げ」

    怪人ヤマダ「は、はい〜!」ヌギヌギ

    チンピラ「見せろ」

    怪人山田「ど、どうぞ!」スッ

    プーン

    チンピラ「うっ、臭っ」バタッ

    山田「ぐふ、グフフッ、今月に入ってもう三人目ですぞ」

    舞園「三人も…!きっと桑田君も彼が!!」

    苗木(いや、あれは明らかに爆死だったから!)


    山田「グフフ。そこに居るのは分かってますぞ」

    苗木「!」

    山田「姿を見せな、子ねk」


    朝日奈「水泳ブロー!!!!」


    ドゴーン!!


    山田「わーーーっ!!」バタッ


    山田。死

  8. 8 : : 2016/07/25(月) 23:58:53


    その後朝日奈さんは傷害致死罪で捕まった。


    舞園「頼りになる仲間を失いましたね…」

    石丸「まさか、朝日奈君が人殺しをしてしまうなんて…くっ」



    【ゴレンジャー残り3人】



    怪人ハガクーレ「内臓くれ。内臓くれ」

    舞園「あれは!更新されたデバイスに情報が来てました!怪人ハガクーレです!」

    苗木「内臓くれのサイコパス感が尋常じゃない!!どうすれば!!」

    石丸「斯くなる上は!」

    石丸「風紀委員ナイトメア!視界が真っ暗になって相手は死ぬ!!」


    ファッサー!!


    葉隠「うっ」バタッ


    葉隠。死


    石丸「殺してしまったのか…?僕が?」


    苗木(相手は死ぬって言ってたじゃん…)

    石丸君は傷害過失致死で捕まった。

    苗木(きっと裁判で勝ち取ったんだ…!)


    【ゴレンジャー残り2人】

  9. 9 : : 2016/07/25(月) 23:59:25


    舞園「2人っきり…ですね…」

    苗木「うん。そうだね」

    舞園「これから…何か、しますか?どうせなら2人でしか出来n」

    苗木「新しい仲間を探そう」

    舞園「ない事を…えっ?」




    新たな仲間は誰?

    >>10
  10. 10 : : 2016/07/25(月) 23:59:39
    山田
  11. 11 : : 2016/07/26(火) 00:00:07


    山田「生き返りましたぞ!」

    脱獄した朝日奈「水泳ブロー!!!!」


    ドゴーン!!


    山田。死








    誰を仲間にする?

    >>12
  12. 12 : : 2016/07/26(火) 00:00:15
    霧切
  13. 13 : : 2016/07/26(火) 00:03:27


    苗木「霧切さんを誘おう。きっと彼女なら力になってくれる筈だ」



    ??「ごめんなさい。それは出来ないわ」

    苗木「き、霧切さん!?何で建物の上に居るの!?ていうか何時から!?」

    霧切「場所や時間をわざわざ説明する意味があるかしら?貴方が聞かなければいけないのは私が力を貸さない理由よ」

    舞園(スカートの中身が風で見え見え隠れ見え隠れ!)

    苗木「じゃ、じゃあ何で力を貸してくれないの?」

    霧切「私もゴレンジャーだからよ」

    苗木「!」

    舞園「私たち以外にもゴレンジャーが!?」

    霧切「既に2人しか居ないのに、それでもゴレンジャーを名乗るだなんて、流石マクラね」

    舞園「ま、マクラは関係ないですから!」

    苗木「ちなみに、霧切さんは何色なの?」

    霧切「………」


    霧切「『聖を紡ぐ暴走、貴方は私の希望の華、お魚練って作られた』」


    苗木(ポエム!)

    舞園(長い!)



    霧切「響子ボッチ!!!」


    霧切「5人揃ってゴレンジャー!!」


    苗木「1人!!!!!」


    舞園「さっき、よくも『2人でゴレンジャーね(笑)』って言いましたね!!1人じゃないですか!!」

    霧切「別に良いのよ。私で5人分の力が有るんだから」

    舞園「5人揃っては無いじゃないですか!」

    霧切「………」

    霧切「私の強さ。貴女の身体で分からせてあげるわ」

    舞園「実力行使!?」

    苗木「きっと、反論できなかったから…!」

    霧切「喋ってていいのかしら?」

    シュン!

    苗木(速っ!)

    舞園(消えた…?)

    霧切「後ろよ」

    舞園「?!」

    霧切「種も仕掛けも無いわ。単純に力量差よ」

    ゴスッ!

    舞園「ぐふっ…!」

    バキッ!

    苗木「がっ…!」



    めのまえがまっくらになった。


    僕らは、負けた。



    第1話『集いし5人』


    end


  14. 14 : : 2016/07/26(火) 00:09:30


    第2話『交わりし正義』



    苗木「ってて…」

    舞園「あ、目が覚めましたか?」

    苗木「舞園さん…、霧切さんは?」

    舞園「何処かへ行ってしまったみたいです…。私が目覚めた時には既に居ませんでした」

    苗木「そっか…。強かったね」

    舞園「そうですね。本当に1人で5人分ありました」

    狛枝「違う違う。君達が弱いだけだよ」

    苗木「!?」

    舞園(こんなに近付かれてたのに気配すらなかった…!)

    狛枝「正義が必ず勝つのは何でか分かる?」


    狛枝「正義の敵は別の正義なんだよ。悪なんかじゃない。負けた正義が悪にされるだけ、結果論なんだよ」


    狛枝「さあ勝負だ。君達の希望と、僕達の希望…その何方がより輝けるのかを!!」

    気絶していただけ、五体満足。当然身体は動く。

    僕は立ち上がり、身構える。



    日向「苗木。お前の相手は俺だ」

    苗木「いや、誰だよ!!」

    日向「…予備学科の日向創だ。切らせてもらう!!」

    出鼻を挫かれた事を怒ったのか、彼は刀を抜刀して襲い掛かってくる。



    七海「七海千秋でーす。超高校級のゲーマーでーす。舞園さんの敵でーす」

    そう言いながら七海さんは魔法のステッキのようなものを取り出しました。



    狛枝「苗木君。僕が相手だ」

    苗木「ええ!?二人目!?他の人の所に行ってよ!」

    舞園「私しかいないです!」

    苗木「そうだった!」

    狛枝「さあ、僕に君の希望を見せてよ」

    彼が取り出したのは大鎌。

    ダボっとしたコートと相まってその姿は死神に見えた。

    日向「俺の事も忘れるな!」ブンッ

    苗木「うわっと」

    ギリギリで躱すが、捕らえられるのは時間の問題だろう。

    霧切「呼んだかしら?」

    苗木「帰れ!!!」


    狛枝「よそ見してる暇あるのかな?」

    集中を乱した一瞬をついて、大鎌が苗木に向け振るわれる。

    苗木(駄目だ!食らう…!!)



    ───その時!

  15. 15 : : 2016/07/26(火) 00:10:07


    パンパン!


    仁「はいはーい!ストップー」


    突如現れた学園長が手を2度叩いて制止を呼び掛けた。

    仁「丸腰の後輩に攻撃するなんて先輩としてはどうかと思うぞ。ほら武器だ」ポイッ

    仁「では。健闘を祈る」


    置いていったのは、低反発枕と2リットルペッドボトルに入ったお茶。


    苗木(役に立たない!)


    狛枝「あっはははははははははははは!!希望の幕開けかと思ったら…絶望的だね…」

    苗木「ぐっ…!」

    狛枝「正義の絶対的条件は正しさじゃない。強さだ」

    狛枝「事実なんて歪められるんだから」

    苗木「ううん。違うよ。正義の絶対的な条件は正しささ」

    狛枝「じゃあ示してみなよ!!君の希望ってやつでさ!!!」

    苗木「これで証明するよ!!」


    カシャンッ!


    狛枝「ん?」


    警察「10時32分。銃刀法違反の容疑で逮捕!」

    苗木「正義は…正しさだ」フッ



    第2話「交わりし正義」

    end


  16. 16 : : 2016/07/26(火) 00:12:06


    第3話「天秤に掛けられた命」




    警察「宗方様!指示通り、優秀なサンプルを確保してまいりました!」

    宗方「御苦労。後は俺がやる。退がれ」

    警察「はっ!!」

    狛枝「…ハハッ、絶望的だね」

    宗方「意識が既に戻っているのか…成る程な。確かに見込みがある」

    狛枝「で、君は一体何をするつもりかなぁ」

    宗方「改造人間を創る」

    狛枝「フフフッ、ワクワクするなぁ」

    宗方「どういう意味だ」

    狛枝「この不幸の後、僕にどんな幸運が返ってくるか楽しみだよ!」

    宗方「変わった奴だ。しかし、それもまた改造する分では良いのか」

    日向「………」

    宗方「特にこの、日向創という男。特にコイツはイジリがいがある」

  17. 17 : : 2016/07/26(火) 00:18:00


    ………
    …………………………
    ……………………………………………



    日向君と狛枝君は警察に連れて行かれ。

    僕と舞園さんは束の間の休息に身を休めていた。

    七海「日向君と、狛枝君を助けて…」

    この言葉を聞くまでは。

    苗木「…?普通に出所するんじゃ」

    七海「警察と元超高校級の生徒がグルで留置場にいる優秀な人間を回して改造手術されちゃうの…、このままじゃ…二人が二人じゃなくなっちゃう!」

    苗木「ええ!?」

    七海「敵として現れた私が、こんな事言うのは図々しいって分かってる…。でも、それでも!!」

    苗木「いいよ」

    舞園「苗木君!?返事を返すのが早過ぎませんか!?もっと考えてからでも遅くないはずです!」

    苗木「さっきの話が本当なら、朝日奈さんや石丸君も危険だ。行かないって選択肢は無いよ」

    舞園「確かにそうかもしれませんが…」

    苗木「行こう!みんなを取り戻しに!」

    七海「あ、その前に…君達に教えないといけないことがあるの」

    苗木「何?」

    七海「ゴレンジャーの力の使い方を、先輩として…ね」



    ……………………
    ………………………………………
    ………………………………………………………




    ーーーーーーーーー


    ウーーッ!ウーーッ!

    シンニュウシャ!シンニュウシャ!


    宗方「ほう。ここに侵入してくるとは、相当の馬鹿か死にたがりのどちらかだな」

    雪染「大丈夫なの?はい、お茶」

    宗方「ああ、既に改造は終えている。奴らは俺の手駒だ。ありがとう」


    ーーーーーーーーーー


    ウーーッ!ウーーッ!

    シンニュウシャ!シンニュウシャ!




    苗木「気付かれたみたいだね…」

    七海「うん。気付かれたということは侵入場所もばれてる筈。とにかく走って!」

    舞園「物音がしないのが不気味です」

    七海「こんな場所、わざわざ侵入する人なんているわけ無いから警備が少ないのかも」


    ??「少ないのでは無い!不要なのだ!」


    ???「だって!私達がいるもんね!」


    苗木「石丸君!朝日奈さん!」

    舞園「そんな、間に合わなかったんですか?」

    七海「黒幕なら戻す方法を知ってるかもしれない…逃げられたら本当に助けられなくなるから早く行って!」

    舞園「で、でも…」

    七海「2人は私に任せて…。友達だから戦いにくいでしょ?」

    苗木「分かった。気を付けてね!」

    扉が閉まり、部屋の中にいるのは3人だけになった。

    七海「2対1かぁ。厳しいn」

    ゴンッ!

    七海「…え?」


    石丸「すまない。僕は空気というものがどうも読めないようで、会話中に攻撃をしてしまった」


    『KY』の能力
    タブーを扱える


    七海「…メニューの画面でも時間が進むゲームみたいだね…」

  18. 18 : : 2016/07/26(火) 00:20:06


    〜〜〜〜〜



    苗木「色が能力の特徴?」

    七海「うん。例えばレッドなら炎だし、ブルーなら水だね」

    苗木「でも、僕緑茶だよ?」

    舞園「私に至ってはマクラです…」

    七海「多分それは、私と弐大君がピンクと青だったから、枠がなかったんだと思う」

    舞園「だからってマクラにすることなく無いですか!?」

    七海「そして苗木君はきっと2つの性質を持っていると思うんだ。緑と茶で、大地、とかね」

    苗木「…やってみるよ!」







    苗木「出来なかった」

    七海「あれ?違うのかな…。でも、まあやれば何とかなるよ!」

    苗木「雑!」



    〜〜〜〜〜

    七海「朝日奈さんは使わないの?」


    朝日奈「制御できない力は使わないようにしてるんだ」

    『レッド』の能力


    七海「桑田君がいきなり使って暴走させてたもんね」


    石丸「何故だ!何故使わないんだ!使え!もっと熱くなれ!!」


    朝日奈「えー、分かったよ…」


    ボンッ!


    朝日奈「熱!!やっぱ、無理!熱いよ!!」

    石丸「熱いぞ!!何故加減が出来んのだ!!」


    タッタッタッ


    2人は何処かへ駆けて行った


    七海「………」



    七海「………え?」


    七海win


  19. 19 : : 2016/07/26(火) 00:27:38


    苗木「ここは…、実験室?」

    宗方「来たか。苗木誠」

    苗木(…!)

    カムクラ「どうしたんですか?僕の方ばかり見て」

    苗木「日向君…だよね?」

    カムクラ「…日向創なら、もういませんよ」

    カムクラ「信じられないですか?なら、貴方達を殺せば信じてもらえるのでしょうか」

    ぬらりと動き、黒髪を揺らしながら、僕との距離を詰めた。

    苗木(刀を持った2人が相手…勝てない!)




    霧切「手を焼いてるようね」

    苗木「!」

    舞園「酷いブーメランです!」

    苗木(また高い所に!)

    霧切「今だけは力を貸してあげるわ!」


    タッ!


    『ボッチ』の能力
    1人だと強い


    グキッ


    霧切「くっ…ここまでのようね」ボロッ

    苗木「何しに来たの!?」

    舞園「帰れ!!!!」

  20. 20 : : 2016/07/26(火) 00:28:28


    舞園「やはり、私達でどうにかするしか」

    そう言いながら舞園さんは低反発枕を強く握り始めた。


    『マクラ』の能力
    よく寝れる。


    舞園「すやすや…」


    苗木「えっ!?えええっ!?」







    宗方「使えない仲間を持つと大変だな。だが安心しろ。直ぐに楽にしてやる」

    カムクラ「そうですね。僕1人で十分ですが、数で勝ってるのなら活かさない手はありません」

    苗木(ここで終わってしまうのか!?)







    ??「2対1はズルいねぇ。見過ごせないよ」


    苗木「!」


    先日の戦いなど覚えていないのか、彼は飄々としながら言う。


    宗方「…貴様。何故自由に動けている?」


    狛枝「僕の能力だよ。『白』は基盤の色。元の状態に戻す、それが僕の能力だ」

    狛枝「そして苗木君。君は未だ能力に辿り着けていないのかい?ヒントならあったじゃないか、武器に」


    【置かれていたのは2リットルのペッドボトルのお茶】


    苗木「僕の能力…まさか!」


    狛枝「そう。君の能力は『お茶』だ」


    苗木(ダサイ!)


    狛枝「日向君。僕の力を全部注いでも足りないかもしれないけど、君を取り戻すよ」


    宗方「させるか!」


    スパ!

    宗方さんの振るう刀が狛枝君をとらえた。


    狛枝「ッ!…いったいな…、でも、もう遅い」


    カムクラ「僕は…俺は………」


    狛枝「……帰って来なよ。…七海さんも待ってるよ」

    カムクラ「七海?……七海…千秋、…そうだ、俺は」


    カムクラ「狛枝…。腕輪、借りるぜ」


    狛枝「はは…どうぞ…」


    苗木「日向君の髪が…白く!」


    覚醒!!


    霧切(一瞬で老けたと思ったのだけれど、違うのね)


    日向「終わりにしよう。この茶番を」

  21. 21 : : 2016/07/26(火) 00:29:07


    宗方「無理矢理洗脳を解いた上に、他の人間が扱う腕輪を使いこなすだと?ありえん」

    日向「あり得てるのさ。こうしてお前と対峙してるのが証拠だろ?」

    苗木「日向君、良かった。…それで宗方さん、貴方は何がしたかったんですか?」

    宗方「この世から醜い争いを消す。それだけだ」

    宗方「戦争を止めるには何が必要か。それは圧倒的な程の個だ」

    宗方「お前は危険だ。お前の淡い希望は蛾の集る街灯のように希望だけでなく絶望を引き寄せる」

    宗方「苗木誠。お前が本当に世界の平和を望むのなら、ここで俺に殺され、礎になるべきだ」

    苗木「………」

    宗方「協力してくれるな?」

    苗木「…………」

    日向「さっきから、聞いてれば何だよ。世界の平和?圧倒的個?死ね?」

    日向「誰かの失脚しないとなれないってのか?その圧倒的個って奴に、お前は!」

    宗方「そう解釈したいなら自由だ。どう解釈しようとお前らは死ぬ」

    日向「そんな事にはならねぇよ。なあ苗木」

    そう言って彼は僕の肩をポンっと叩いた。

    苗木「うん。だって、貴方はここで!僕らに負けるんだから!!」

    『お茶』発動

    宗方「ガハぁッ!」

    宗方さんはお茶を吐きながらその場で膝をつく。

    宗方「ぐッ、さっき雪染に汲んでもらって飲んだ緑茶が…」バタッ

    苗木「君は正しくも、強くもなかったんだ…」

    日向「これはアクションじゃないんだ。本格的に戦うと思ったか?強制シャットダウンだ」


    苗木・日向win

  22. 22 : : 2016/07/26(火) 00:29:38


    舞園「苗木君!無事でしたか!?」


    苗木「あはは、なかなか強かったけど、何とか」


    逆蔵「まだだ!まだ終わってねぇ!」バッ


    舞園「新手!」


    七海「天殺龍神拳!!」


    バコーン!


    逆蔵「…良い、パンチだ」バタっ

    こうして、僕らの戦いは終わった。



    第3話『天秤に掛けられた命』

    end

  23. 23 : : 2016/07/26(火) 00:30:08


    エピローグ『カラーな現実と白黒の仲間達』


    日向「七海!?どうして此処に!」

    苗木「元々、僕らに日向君たちの救助を頼んできたのは七海さんだったんだ」

    日向「そう…だったのか、ありがとな」


    「いいよお礼なんて…、無事でいてくれるなら。私はそれだけで嬉しいから」

    そう言いながら、七海は頬を赤く染めた。

    「七海…」

    七海の名前を呼ぶ俺も当然顔が真っ赤なわけで、人の事言えるかよ。と言われたらそれまでだ。

    でも、好きな女の子にそんな風に言われたら仕方ないだろ?


    苗木(無理矢理小説形式をぶっ込んできた!!)

    舞園(青春の回収の仕方が雑!)


  24. 24 : : 2016/07/26(火) 00:31:06

    ………………
    ………………………………
    …………
    ……………………………………………………
    ……………………………
    …………………………………………………………………
    ………………






    “未来機関”


    苗木「ははっ、本当に…色んなことがあったな…」

    特殊な装置を使い、二年の記憶を取り戻した僕はまず最初に笑った。

    みんなで劇のような馬鹿騒ぎをした事、修学旅行の騒動、たわいない日々、その1つ1つにお腹を抱えるようにして笑う。

    苗木「ハハッ…あれ…可笑しいな、何で、楽しい思い出のはずなのに」ポロポロ

    だけど、涙が止まらない。



    苗木「もう……会えないのか……」



    霧切「苗木君。目が覚めたかしら?」


    扉越しで彼女が声を掛けてくる。


    苗木「うん。大丈夫だよ」


    僕は袖で目元を擦るように拭いた後、部屋の外へ出た。


    霧切「苗木君。貴方泣いてたのかしら?目が赤くなっているわよ」

    苗木「…霧切さんもだよ」

    霧切「不思議な気分だわ。記憶を取り戻す前の私とまるで別人みたいな」

    苗木「少なくとも、コロシアイ学園生活の頃の霧切さんが、『霧切ぼっち!』って言ってる姿は思い浮かばないね」

    霧切「……さあ?私知らないわ」

    苗木「あぁ!トボけてる!」

    朝日奈「あ、2人も目を覚ましたんだね」

    そう言いながら此方に駆け寄る彼女は、僕達と同じく、いや僕達以上に目を赤くしていた。

    苗木「うん。…その様子を見ると朝日奈さんも思い出したみたいだね」

    朝日奈「……うん。業火を纏いし断罪の灯火──葵レッド!!…えへへ、なんちゃって」

    霧切「……」

    苗木「言い逃れできなくなったね」

    霧切「他の3人の様子も気になるわね。早く行きましょう」スタスタ

    朝日奈「そうだね、行こっか!」スタスタ

    苗木「あ、待ってよ霧切さん!朝日奈さん!」タッ


    僕は未来へ踏み出す。


    思い出は色あせていくと言うけれど。



    僕の思い出は色あせたりしない。



    だって、もう2度と僕はみんなの事を忘れたりしないから。



    そして、もう誰も失ったりしないから。

  25. 25 : : 2016/07/26(火) 00:31:46


    ………………
    ………………………………
    ………………………………………………………





    僕は誓ったはずだった。





    苗木「…えっ……?」





    もう失わないって。





    苗木「……あっ…ぁぁ……」





    僕の左手は。





    彼女の血で真っ赤に染まっていた。




    胸に突き刺さったナイフが嘲笑うかのように僕の姿を映す。




    苗木「…うわぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」




    狭い部屋に、僕の絶叫が木霊した。




    原作:ダンガンロンパシリーズ
    企画:チームコトダ祭り
    執筆:絶対絶望覆面レスラー
    期間:23日
    ジャンル:青春
    キーワード:色




    end


  26. 26 : : 2016/07/26(火) 00:32:19
    3話見ましょう。ありがとうございましたー。
  27. 27 : : 2020/10/26(月) 15:32:31
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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