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この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

「エレン・イェーガーと自由の翼 調査兵団 」

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  1. 1 : : 2016/06/17(金) 23:19:04
    進撃の巨人×ハリー・ポッターコラボの3作品目です!前作から時が経ってしまい申し訳ないです!今回は合作ではなく、俺一人で書くことになります。更新は遅いですが応援よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2016/06/17(金) 23:22:19
    kitaiです
    期待
  3. 3 : : 2016/06/17(金) 23:26:02
    いよいよですね!
    期待です!

    頑張ってください(∩´∀`)∩
  4. 4 : : 2016/06/18(土) 09:53:24
    今作からの新しい登場人物

    フリーダ…エレンの同期のレイブンクロー寮生 ミステリアスで少し変わっている

    ダリス…調査兵団員、老練の闇祓い多くの死喰い人をアズカバンに収監した、片目が魔法の目になっており、マッドアイの異名を持つ

    ナナバ…調査兵団員、闇祓いであり変装術に長けており、髪色などを自在に変えれる

    ゲルガー…調査兵団員でもあり魔法省の官僚も勤めている

    ネス…調査兵団員

    シス…調査兵団員

    トーマ…調査兵団員

    ロッド…魔法省大臣、レイスの血筋と大臣職に執着しており、エルヴィンを警戒している

    ニック…大臣上級次官と司祭の職を勤め神の信仰にこだわる、闇の魔術に対する防衛術の先生

    ルシウス…純血の名家キルシュタイン家の当主でジャンの父親、魔法省にも影響力を持つが死喰い人

    ベラトリックス…スプリンガー夫妻を拷問し廃人にしたり、何人もの人を殺害した罪でアズカバンに投獄されるが脱獄する

    ドロホフ…死喰い人の一人、アズカバンから脱獄する

    ルックウッド…死喰い人の一人、アズカバンから脱獄する

    リーブス…リーブス財閥会長、自身が経営するマンションに夏休みの間エレンが住んでいる

    フレーゲル…リーブスの息子

    セストラル…ホグワーツで馬車を引いていて空も飛べる魔法生物だが見える人と見えない人がいる
  5. 5 : : 2016/06/20(月) 16:08:56
    ナナバがトンクス的な感じですかね?とにかく期待です!!
  6. 6 : : 2016/06/20(月) 20:59:13
    >>5 あ!もう分かったようですね!今はテスト期間なので執筆は遅れそうです…すいません
  7. 7 : : 2016/06/26(日) 14:25:44
    ―――――――――――――――――
    ――――――――――――――――
    ―――――――――――――――

    「奴が来た!カルラ!エレンを連れて逃げろ!ここは食い止める!」


    「分かった!死なないで!」ダッ


    「皆殺しにしてやる…!」


    「お前に家族を殺させはしない!」


    「邪魔だ!アバダケダブラ!」ヒュ

    男が立ち向かうが、緑の閃光が走りその瞬間動かなくなる…


    「次はお前達だ!」


    「お願い!エレンだけは!エレンだけは殺さないで!」


    「いや!殺す!そこをどけ!」


    「嫌!エレンだけは!」


    「黙れ!アバダケダブラ!」ヒュ

    緑の閃光が走り、女も動かなくなる…そして次は子供の番だ…だが、ここで両親を殺した男が足を止め口を開いた


    「このあとで、俺様は呪いが跳ね返り…お前を殺せなかったのだが…」


    「今は違う!俺様は蘇ったのだ!それに、今はお前の両親は死んだのだ!」


    「エレン・イェーガー!今度こそ必ずお前を殺す!!」
    ――――――――――――――――
    ―――――――――――――――
    ――――――――――――――
    ―――――――――――――


    エレン「父さん!母さん!それに、あいつが復活した!」


    エレン「いや、夢か……」

    まただ…夏休みに入ってから毎日この悪夢にうなされている…父さんと母さんが死ぬ場面と…

    ヴォルデモートが俺を殺すと言う夢だ、本当に
    あいつは復活したのか?

    エレン「もう夕方か…昼飯食ってからずっと寝てたのか…」

    時計はすでに6時を過ぎていた


    エレン「もう、何回目だ…俺は寝る度にあの夢を見てるな…」


    エレンにとって今年の夏休みほどつまらない夏休みはなかった…悪夢のせいじゃない

    今年はミカサもアルミンも俺を家に招いてくれなかった…それに手紙も1通も送ってくれない

    ということで、エレンは夏休みの間マンションに住むことにした。それもリーブスが経営するマンションだ

    ディモ・リーブスはマンション経営から事業を拡大し今では「リーブス財閥」のトップに立っている。だが、自分の原点となるマンション経営は今でも続けたいらしく今でも大家となっている。そこで空いていた部屋をエレンに提供してくれたのだ…


    エレン「この部屋はいい部屋なんだけど、やっぱり…あいつらがいないとつまらないんだよな…」


    エレン「喉が渇いたな…ジュースでも買いに行くか!」


    まだ夕方だし、問題ないだろう…杖も持ってくんだし大丈夫だろ!


    エレン「よし!行くか!」

    そう言うと、エレンはマンションを出るとプリペイド通りへと向かった










  8. 8 : : 2016/07/17(日) 21:07:42
    ――――――――――――――――
    ―――――――――――――――
    ――――――――――――――


    エレン「もう7時過ぎってとこか…」


    エレンは買ったジュースを飲みながら、マンションへの帰り道を歩いていた


    エレン「夏だと、明るいもんだな…」


    角を曲がったところに公園が現れる、もうマンションまでは一本道を進むだけだ……だが、今日のエレンは悪夢のこともあってからか何故か公園のブランコへと向かっていった


    エレン「ブランコに乗るなんていつ以来だろうな……」


    エレン「でも、母さんも父さんとも公園で遊んだことなんて無いんだ…」

    そう思っていると涙を流しそうになるのをエレンは堪えていた


    エレン「そろそろ行くか…」スッ


    エレンがブランコから立ち上がって帰ろうとした時、誰かが入ってきた



    フレーゲル「ん?誰かと思ったら…最近親父のマンションに来た奴だな!」


    入ってきたのはディモ・リーブスの息子フレーゲル・リーブス達だった


    フレーゲルはリーブス財閥の御曹司だが、父親には内緒で夕方から夜の間を不良と彷徨き回っているのだ


    不良「何だ?フレーゲル?知り合いか?」


    フレーゲル「まあ、そんなもんだな…」


    不良「誰なんだよ?」


    フレーゲル「名前か?うーんと…お前そういや名前なんだ?」


    エレン「エレン・イェーガーだ。」


    フレーゲル「そうだ!エレンだ!こいつ、孤児なのか何なのか分からないけど、親父のマンションに住んでるんだ!」


    フレーゲル「親はどうしたんだ?」


    エレン「親と言えば、リーブス財閥の御曹司がこんな時間から不良と徘徊していいのかよ?」


    フレーゲル「質問に答えろよ!親はどうした?離婚か?育児放棄か?それとも……」













    フレーゲル「死んじまったか…?」


    不良「ははは!やめてやれよ!」


    不良「エレンだっけか?傷つくぞ!」ヘラッ


    エレン「黙れ!お前ら!!」


    エレン「何も知らねぇやつが、父さんと母さんを語るんじゃねぇよ!!」ブチッ


    フレーゲル「何だ?文句あるのか?お前調子に乗るなよ…お前ら!やれ!」


    不良達「おう!」


    その瞬間だった…突如辺りが暗くなって、寒くなってきた


    不良達「何か、やばくねぇか?行くぞ!」ダッダッダッ


    フレーゲル「おい!お前ら!」


    フレーゲルの取り巻きの不良はさっさと立ち去っていった


    エレン「フレーゲル!走れ!早く逃げろ!!」


    エレンは直感した…このあとには奴等が来る
  9. 9 : : 2016/07/19(火) 22:17:00
    徐々に寒さがこちらを襲ってきてその冷気はまるで幸せと言う感情を奪っていくように感じられた


    フレーゲル「何なんだよ!エレン!いきなり!」


    エレン「黙って走れ!死にたくなければな!」

    そう言うと、エレンは杖を取り出す


    フレーゲル「お、おい!何だそれ!?杖か!?」


    エレン「そうだ!」


    フレーゲル「魔法使いだったのか?!俺に呪いをかけるつもりか!!」


    エレン「そんなことしねぇよ!」


    フレーゲル「そうやって、騙すつもりだろ?騙されないぞ!」


    エレン「ここで言い争ってる時間はない!黙って走れ!急がねぇと奴等が来る!!」


    フレーゲル「奴等?誰だよ?」



    エレン「いいから黙って!全部俺の言うことを聞け!!!」


    フレーゲル「!!」


    フレーゲル「……分かった。」


    エレン「そうか…だったら逃げろ!」


    だが、言い争っていたうちに奴等は追いついていた


    エレン(遅かったか…)


    フレーゲル「寒い…寒い…寒い…」


    エレン「くそ……まずい…」


    吸魂鬼「……」ガラガラ


    エレンとフレーゲルの目の前には吸魂鬼が二人いた


    吸魂鬼は息を吸うかのようにガラガラと音を立てている、だが吸っているのは空気ではない…幸せという気持ち…いや魂だ


    フレーゲル「うわぁぁぁぁ!!助けてくれ!!」


    フレーゲルが叫び出した、エレンがそちらを見ると転んだフレーゲルに吸魂鬼が覆い被さっていた


    エレン「今、助ける!!」


    エレンは杖を向けようとしたが、悪寒が襲ってきて幸福になれないような気持ちになっていた…案の定振り返ると吸魂鬼がいた


    エレン(幸せなことを考えて…)


    エレン「よし!やれる!」


    吸魂鬼「…」ガラガラ


    エレン「エクスペクトパトローナム!!」シュッ


    そう唱えると牡鹿の守護霊が目の前の吸魂鬼に突進していく、そしてその角が吸魂鬼に当たった瞬間 エレンの心から絶望が消えた


    エレン「今度こそ、助ける!」クルッ


    エレンは杖の向きを変えるとフレーゲルに覆い被さる吸魂鬼に向かって守護霊を突進させた


    エレン「そいつを駆逐しろ!!」


    守護霊が吸魂鬼を攻撃し、撃ち破った


    吸魂鬼「…!!」スー


    敗れた吸魂鬼は急いでその場から逃げていった



    エレン「いなくなったか……フレーゲル!」ダッダッダッ


    フレーゲル「……」


    フレーゲルは気絶していたが、体が震えていたから生きているということは分かった


    エレン「生きてたか…」


    安心して杖をしまおうとした瞬間だった


    「杖をしまうな!!」


    怒鳴り声が聞こえ、驚いて声が聞こえた方を見ると


    リーブス「吸魂鬼達が戻ってくるかもしれんだろ?」


    エレン「リーブス会長…!?」


  10. 10 : : 2016/07/20(水) 07:14:04
    会長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!?
  11. 11 : : 2016/07/20(水) 18:17:52
    え!?まーさーかーのー!?
    期待(*^O^*)♪
  12. 12 : : 2016/07/20(水) 21:43:43
    リーブス「無事か?エレン?」


    エレン「はい、何とか…」


    リーブス「そうか…だが、吸魂鬼はアズカバンの看守のはずだろ?どうしてここいにいるんだ?」


    エレン「分かりません…」


    だけど、本当に驚いた…だって、リーブス会長が吸魂鬼を知っていたからだ



    エレン「リーブス会長…」


    リーブス「ん?どうした?」


    エレン「どうして、マグルのあなたが吸魂鬼のことを知ってるんですか?」


    リーブス「何でか?そりゃ、俺はスクイブだからな!」


    エレン「スクイブ!?ってことは出来損ないの魔法使い?」


    リーブス「失礼だな!まあ、そうなんだが…」


    エレン「吸魂鬼のことを知ってる人がここにいるなんて…」


    リーブス「お前のことも知ってたよ…エレン・イェーガー!例のあの人から生き残った唯一の人だからな…」


    エレン「俺のこともですか…」


    リーブス「そもそも、お前をこの夏休みに俺のマンションに頼んできたのはエルヴィンだからな。」


    エレン「エルヴィン先生!?知り合いなのですか?」


    リーブス「親友ってほどではないが…知り合いだな。それにエルヴィンは有名人だ…」


    リーブス「例のあの人が恐れる唯一の人物だからな…」


    エレン「そうですね…」


    フレーゲル「ん?親父……?」


    リーブス「起きたか、フレーゲル…」


    エレン「大丈夫だったか…」



    フレーゲル「聞いてくれ!親父!エレンが俺を攻撃して気絶させられたんだ!!」


    リーブス「何を言ってるんだ!お前は助けられたんだぞ!!」


    フレーゲル「ヘ…?」


    エレン「本当だ、俺は攻撃してない…」


    リーブス「これ以上ここにいなくてもいいだろう…」


    エレン「はい、行きましょう!」
  13. 13 : : 2016/07/20(水) 22:42:03
    おぉwバカ息子www
  14. 14 : : 2016/07/22(金) 18:33:07
    その後マンションには無事に帰ってこれた
    フレーゲルはさっきのことが恐怖として焼き付いているのか俺を挑発することもなくすぐに寝ていた


    リーブス「吸魂鬼がここにいるとは…アズカバンの管理は大丈夫か?」


    リーブス「まさか、魔法省の命令で吸魂鬼が来たなんてことはないよな?」


    エレン「そんなことは…流石に魔法省がするわけありません!」


    リーブス「そうだよな…」


    エレン「もしかしたら、ヴォルデモートの指金じゃ?」


    リーブス「例のあの人がか?そんなこと……あり得るか?」


    エレン「エルヴィン先生はヴォルデモートは復活すると言ってました。」


    リーブス「なるほどな…」


    そんな会話を交わしていると1通の手紙が部屋の中に入ってきた


    リーブス「手紙?エレン!お前宛だぞ!」


    エレン「俺に?」


    エレンが手紙を開けようとしたとき手紙がひとりでに話し出した


    手紙「エレン・イェーガー殿、貴殿はマグル居住地区にて、マグルの面前で守護霊の呪文を行使した。」


    手紙「未成年魔法使いの妥当な制限法令を違反したことによりホグワーツ魔法魔術学校を退学処分とする。8月13日午前から懲戒尋問に出席していただきます。」


    手紙「追伸、魔法省の役人があなたの杖を破壊しに来るでしょう。」


    エレン「尋問!?杖の破壊!?」


    リーブス「裁判に出席しなければいかんのか?」


    エレン「そうみたいです…杖も破壊されるみたいですし…どうにかならないですかね?」


    リーブス「すまない、俺にはどうすることも出来ない…取りあえず今日は寝よう…おやすみ!エレン!」ガチャ


    エレン「おやすみなさい!」


    バタン!


    リーブスが出ていき、部屋にいるのは自分だけになったエレンはどうしようか悩んでいた…


    エレン「役人が来たらどうすれば……」


    そう考えていると眠れなくて30分程したときだった

    ガチャ!と物音がしてドアが開いた


    エレン「誰だ!!」


    ナナバ「清潔だな…それにいい部屋だ!私はここに住みたいよ!」


    ダリス「呑気なことを言うな!ん?そこにいるのは分かってるぞ!イェーガー!」


    エレン(何で…?分かったんだ…?)


    ダリス「よし!今から脱出するぞ!」


    エレン「え?はい?」


    エレンは片目が魔法の目になってる魔法使いの言いたいことがわからなかった…


    エレン「どういうことだ?」


    ミケ「久しぶりだな、エレン…」


    エレン「ミケ先生!?何でここに!?」


    ミケ「エレン、お前を助けに来た!我々でな!」
  15. 15 : : 2016/07/24(日) 14:59:37
    期待
  16. 16 : : 2016/07/30(土) 22:50:30
    >>15 ありがとうございます!
  17. 17 : : 2016/08/12(金) 12:57:13
    エレン「どういうことですか?」


    ダリス「説明は後だ!急げ!」


    ミケ「マッドアイ、まだ大丈夫だろ?」


    ダリス「こうしている間にも追手がやってくる違うか?」


    ナナバ「今のところ、大丈夫だよ!」


    金髪の魔女がマッドアイと呼ばれていた男の問いに答えた


    ダリス「保証はあるのか?」


    ナナバ「魔法省に掛け合ってみたんでしょ?ゲルガー?」


    ゲルガー「まあな…今、すぐには来ないだろうな!」


    エレン(この人達は誰なんだ?何でミケ先生と一緒に…?)


    ミケ「エレン、元気だったか?」


    エレン「ま、まあ…」


    まさか、こんないきなり俺を連れ出すなんて!?まるで前から計画してたみたいだ…!

    どうなってるんだ…?


    ミケ「そうだな、初めて会う人ばかりだろ?紹介しよう…」


    ミケ「この人はダリス・ザックレーだ、マッドアイ・ザックレーとも呼ばれている…」


    ダリス「よろしく頼むぞ…」


    何だか不気味だな…傷もそうだが、義足の足、何よりも魔法の目が一番不気味だ…


    ミケ「こっちは、ナナバだ…」


    ナナバ「よろしくね!会えて嬉しいよ!」


    金髪の魔女が優しくそう言った


    エレン「俺もです!」


    ダリス「言わされたという感じがするんだが…?気のせいか?」


    ナナバ「うるさい!そんなわけないでしょ!」


    ナナバがそう言った時だった、ナナバの髪の毛が金髪から燃えるような赤色に変わったのだ


    エレン「…!!!」


    ゲルガー「落ち着け、ナナバ!赤色に変わってるぞ!」


    ナナバ「変えたの!」


    ゲルガー「そうだ、エレン!俺はゲルガーだ!魔法省では官僚もやってる!よろしくな!」


    ミケ「ゲルガーはもういいとして、そっちにいるのがニファだ!」


    ニファ「よろしくね!エレン!」


    エレン「はい!」


    ミケ「そこにいる二人がネスとシス…」


    ネス「よろしくな!エレン!」


    シス「エレン、よろしく!」


    ミケ「そして、あっちにいるのがトーマだ…」


    トーマ「よろしく頼む…」


    エレン「よろしくお願いします!」


    ミケ「これで、調査兵団の君の護衛担当の人は全員紹介したな…」


    ん…?調査兵団…?何だそれ?


    ミケ「ダリス、合図は来たか?」


    ダリス「いやまだだな…」


    エレン「隠れ穴に行くんですか?」


    ミケ「いいや違う…取りあえず…箒を持ってこい、それとバッグもな。」


    ゲルガー「箒で飛んで向かうからな!」


    ナナバ「エレンは飛ぶの上手いらしいし!」


    エレン「でも、どこへ行くんですか?」


    ニファ「本部だよ!」


    エレン「本部…?」


    エレン「って何ですか?」


    ミケ「エレン、我々が向かうのは調査兵団本部だ!」
  18. 18 : : 2016/10/08(土) 20:27:36
    放置?じゃないですよね?  とりあえず期待☆
  19. 19 : : 2016/10/12(水) 19:32:44
    いつになったら書きますか? とりあえず期待
  20. 23 : : 2016/10/15(土) 18:16:45
    忙しくて更新できてませんが放置はしません!
  21. 24 : : 2016/10/16(日) 00:46:08
    ダリス「おい!合図が出たぞ!」


    ミケ「そうみたいだな…」


    エレン「あの…?本部はどこにあるんですか?」


    ナナバ「説明は後だよ!今は急いで!」


    ミケ「エレン、箒に跨がれ…」


    エレン「分かりました!」


    そう言うと、エレンはファイアーボルトに跨がる


    ゲルガー「国際級の箒じゃねぇか!羨ましいな…」


    ネス「俺のはニンバスだからな…」


    ダリス「よし、準備が出来たな!今から調査兵団本部へと向かう!隊列を崩すなよ、嵐が来ても、誰かが死んだりしてもだ…」


    エレン「…!?」


    人が死ぬ!?そんな非常事態なのか…?誰が俺達を殺そうと…?


    ミケ「怯えることはない、エレン…」


    ゲルガー「誰も死ぬことはない。」


    ナナバ「マッドアイの脅しだから!」


    皆がそう言ってくれたことで、少しは安心できたが、油断は出来ないと感じつつ箒を握りしめた


    ダリス「では、飛べ!」


    ダリスの声が響き渡ると、全員一斉に飛び立った


    ナナバ「高度が低いよ!300mは上へ行かないと!」


    エレン「はい!」


    ぐんぐんと上がり、暗い夜の空の中を速いスピードで飛び去っていく

    夜の空の冷たいから、手がかじかんでくるがエレンは必死に耐えて飛び続けた



    ナナバ「私についてきてね!」


    エレンは先導のナナバに続いて飛び、ダリスの指示に合わせて進路を変えながら一行は夜空を進んでいく


    シス「そろそろ着きそうだな…」


    ミケ「ああ、そうだな…ダリス!着陸するか?」


    ダリス「もちろんだ…全員地上へ向かえ!」


    指示があると、一斉に全員は急降下してそのまま着陸した


    エレン「ふぅ…着いたか…」


    エレンはホッと胸を撫で下ろすと本部がどこにあるのか見渡した、そして疑問が浮かんだ


    エレン「ここって、マグルが住んでますよね?どこに調査兵団の本部はあるんですか?」


    ミケ「グリモールド・プレイス十二番地だ。」


    エレン「十二番地…」


    エレンは周りを見渡し、十一番地を見つけたが左隣は十番地 右隣は十三番地と書いてある


    エレン「十二番地なんか無いですよ。」


    ゲルガー「いや、あるさ…」


    ダリス「本部に入る前に…」


    そう言うと、ダリスはポケットを探るとライターを取り出した


    ダリス「エルヴィンから借りた灯消しライターを使って…」


    ダリスがライターを点けると街灯の明かりをライターが中に閉じ込めていた


    ダリス「さて、準備は出来たな…」


    エレン「……??」


    首をかしげるエレンのことを、ぐるぐると動くマッドアイの義眼が捉えてた


    ダリス「まあ、見ておけ…」


    その瞬間だった、十一番地と十三番地がそれぞれ動き出したかと思えば、その間から膨らむかのように屋敷が現れた。マンションが動いたことにマグルは気付いていないようだった、エレンは目の前で起こったことが信じられなかった


    エレン「どうなって…?」


    そこには、はっきりとグリモールド・プレイス十二番地と書いてあった


    エレン「こ、ここが…調査兵団本部…」


    ミケ「調査兵団にようこそ、エレン!」
  22. 25 : : 2016/10/16(日) 21:35:25
    >>23すみまっせん 早く続きが読みたくて・・・                                      がんばってください 期待です。
  23. 26 : : 2016/10/17(月) 19:27:21
    そういえば、アルミンの両親が登場するのですが原作でも名前がないので>>27に父さんの名前を>>28で母さんの名前を募集します。先着2名です。名前はカタカナで外国人っぽい名前でお願いします!
  24. 27 : : 2016/10/17(月) 19:38:38
    ヒューリスト
  25. 28 : : 2016/10/17(月) 19:43:11
    ミゼラ
  26. 29 : : 2016/10/17(月) 22:09:36
    >>27 >>28 ご協力ありがとうございます
  27. 30 : : 2016/10/19(水) 22:56:20
    そう言うと、ミケは扉を開けるとエレンに入るように促した


    エレン「おじゃまします!」


    エレン「でかい屋敷だな…こんな屋敷が、あの番地の間にあったなんて…信じられねぇ」


    ダリス「もう呪文をかけたから、マグルには見えんがな…」


    エレン「そうなんですか…」


    ミゼラ「エレン!久し振りね!また会えてよかったわ。」


    エレン「アルミンの母さん!久し振りです!」


    ミゼラ「今急いで来てもらって悪いけど、夜ご飯はもう少し後になりそうなの…今から会議があるから…」


    エレン「そうですか…分かりました!」


    ミゼラ「2階で待っててもらえる?食事の準備ができたら呼ぶわ!」


    エレン「はい!」


    ミゼラ「ダリス!ミケ!ナナバ!その他のエレンの護衛任務についてた調査兵団員も会議に急いで参加して!」


    ダリス「そんなこと分かってる…」


    ミケ「すぐに行く…」


    ナナバ「休憩がほしいのになぁ…了解!」

    そう言うと、調査兵団の団員達はダイニングのある部屋へと入って行った



    エレン「2階へ行くか…」


    誰もいなくなったため、エレンは階段を上って2階へと向かっていった



    エレン「この部屋に荷物を置いておくか…」ガチャ


    部屋の扉を開けた、その瞬間だった。二つの影が見えたかと思うとエレンは抱きつかれていた


    エレン「え?え?…何だ…?どうなって…?」


    エレンは最初、状況が飲み込めなかったが、その鈍感なエレンも数秒で理解した


    エレン「久し振りだな!ミカサ!アルミン!」


    ミカサ「エレン、会えてよかった…!」


    アルミン「ホグワーツに行くまで会えないかと思ったよ…」


    ミカサ・アッカーマンとアルミン・アルレルトホグワーツでの唯一無二の二人の大親友とエレンは再会した



  28. 31 : : 2016/10/22(土) 16:03:40
    ミカサ「エレン、無事だった?怪我はない?」


    エレン「ああ、大丈夫だ。」


    アルミン「マッドアイが、死者が出るかもしれないとか言ってたからひやひやしてたよ…」


    エレン「誰も死ななかったけどな!」


    エレン「そういえば、ミカサとアルミンはここにはいつ着いたんだ?」


    アルミン「夏休みが始まってから一週間めぐらいかな?」


    え…?夏休みが始まってから一週間…?そんな早くからここにいたのか…?


    エレン「そうだったのか…俺は夏休みの終わる一週間前の今着いたけどな…」


    エレンは皮肉を込めた言い方でそう言う


    エレン「手紙ぐらいくれてもよかったのによ…何で送らなかったんだ?」


    エレン「俺が送った手紙にも返事をくれなかったし…俺は仲間外れかよ!!」

    今までの夏休みはよく手紙も送りあってたのに何でだよ…?エレンは怒りが込み上げてきた


    ミカサ「エレン、そうじゃない…エルヴィン先生に返事をしないように言われたの、もちろんこちらから手紙を出さないようにとも…」


    エレン「エルヴィン先生が…?何で、エルヴィン先生がそんなことに干渉するんだよ!」


    アルミン「エルヴィン先生は調査兵団の団長だからだよ!」


    エレン「生憎、今来たばかりの俺は調査兵団が何かも詳しく知らないんだよ!」


    エレン「お前らから連絡が無かったからな!」


    ミカサ「何回もしようとはした…」


    エレン「でも、送らなかった!そうだろ?」


    その時、とても小さな音がしたかと思うとエレンの両脇に人が立っていた


    ライナー「よう、エレン!」


    ベルトルト「機嫌がよくないみたいだね。」

    現れたのはアルミンの兄のライナーとベルトルトだった


    エレン「ライナー、ベルトルト久し振り!」


    ライナー「何を怒ってるんだ?」


    エレン「何でもねぇ!!」


    ベルトルト「調査兵団についての連絡が何一つ無かったからかな?」


    アルミン「あれは、エルヴィン先生がそう言ったからだからしょうがなかったんだよ!」


    エレン「だからって、少しぐらい!」


    ライナー「それじゃあ、今は兵団の団員達が会議をしてる…内容を聞いてみるか?」


    エレン「そんなこと出来るのか!?」


    ベルトルト「僕とライナーが作った、あれを使えばね!」


    エレン「それなら、頼む!」


    ライナー「すぐに取ってくる!」


    そう言うと、ライナーとベルトルトは姿を消した


    ミカサ「あの二人、何をするつもり?」


  29. 32 : : 2016/10/27(木) 23:37:20
    アルミン「多分、あれだよ…」


    エレン ミカサ「あれ…?」


    すると、バシッという音がしてライナーとベルトルトの二人が戻って来た


    ライナー「持ってきたぞ!」

    そう言うライナーの手には糸の様な物が握られていた


    エレン「何だ?この糸は?」


    ベルトルト「ただの糸じゃないよ!先を見てよ。」


    言われた通りに先を見てみると、耳の形をしたおもちゃ?とでも言うものがついていた


    エレン「耳…か?」


    ライナー「伸び耳だ、盗聴にはこれが一番だな!」


    ベルトルト「僕とライナーで開発したんだ!性能は最高だよ!」


    アルミン「やっぱりこれだったね…」


    ライナー「まあ、会議の内容を聞きに行こうじゃないか…」


    エレン「そうだな…」


    ミカサ「バレないの?」


    ベルトルト「大丈夫さ!」


    エレン「階段からでも届くのか?」


    ライナー「大丈夫だ、この距離ぐらいなら…」


    伸び耳は下に降ろされると、そのまま伸びていき会議を行っているダイニングの前の扉まで届いた。すると、徐々に中の音が聞こえてきた。


    ミカサ「もう少し大きい音に出来ないの?」


    ライナー「ちょっと、待ってろよ…」


    クリスタ「こんばんは、エレン!」


    エレン「おう!久し振りだな!クリスタ!」


    クリスタ「久し振りに会えて嬉しいよ!」ニコッ


    ライナー(クリスタって妹じゃなくて天使だよなぁ…)


    クリスタ「何をしているの?」


    アルミン「盗聴だよ、会議のね…」


    クリスタ「あの二人の計画だよね?」


    クリスタがライナーとベルトルトを指していったのに対して、アルミンは頷く


    ベルトルト「聞こえてきたよ!」


    エレン「本当だ!」


    音が大きくなり、徐々に中の様子が伸び耳を通して伝わってきた、会議で話す声も伸び耳を通し、大きい声で聞こえてくる

  30. 33 : : 2016/11/10(木) 02:21:26
    ミケ「奴は蘇った、エルヴィンはそう考えている!」


    ダリス「ああ、その意見に賛成だ。第一に吸魂鬼をマグルの街に送るなど、奴しかやらないだろう…」


    ナナバ「でも、奴を見た人はいない?そうだよね?」


    ヒューリスト「今のところはな…」







    エレン「これって…ヴォルデモートについて話してるんだよな?」

    エレンがミカサやアルミン達に問いかけると、ミカサ、アルミン、ライナー、ベルトルト、クリスタは唖然とした表情でエレンを見つめる


    ミカサ「その名前は言わないで…」


    エレン「悪いな…」


    アルミン「だけど、エレンの言う通りだよ。例のあの人について話してる。」








    ケニー「ヴォルデモートが復活したと考えるのは当然だが、奴は何を狙う…?エレンか?」


    ナイル「確かに、エレンも標的だろうな…だが、闇の帝王が今求めているのはエレンではないと…エルヴィンは読んでいる。」


    ゲルガー「それじゃ、何を狙って?」


    ナイル「そこまでは分からない…」







    エレン「なあ、ナイルも調査兵団なのか?」


    ライナー「そうだ、しかも幹部らしいぞ…」


    ベルトルト「嫌な野郎だよね…」


    エレン(それにケニーもいるんだな!)

    エレンは久し振りに聞いた名付け親の声がとても懐かしかった




    ケニー「だが、魔法省は吸魂鬼を制御出来てないことが重大なニュースになってもいいはずなんだがな…」


    ゲルガー「おそらく、ロッドが揉み消すように命じたんだろうな…大臣が積極的に不正を行ってる…」


    ミケ「しかし、魔法省の金を新聞社に送るわけにはいかないだろう…」


    ナナバ「資金源は別ってことだね…」


    ナイル「キルシュタイン家だろうな、純血の名家で財力もある。魔法省に資金援助することで政治や金融に癒着する、それがキルシュタイン家だ!」


    ゲルガー「確かに、裏で糸を引いているのは…ルシウス・キルシュタインだろうな…」




    エレン「キルシュタイン?ジャンの家だよな?」


    クリスタ「ジャンのお父さんが、ルシウスだよ!」


    エレン「なるほどな…」


    ライナー「ん?あれは何だ?」


    下を見ると、伸び耳にしがみついてクルックシャンクスが遊んでいた


    ミカサ「クルックシャンクス!ダメ離しなさい!」


    ミカサがそう言ったのもむなしく、クルックシャンクスは伸び耳をどこかへ持ち去ってしまった


    アルミン「やってくれたね、君の猫は…」


    ミカサ「ごめんなさい…」


    エレン「とりあえず、大丈夫だ!」







  31. 34 : : 2016/11/27(日) 00:15:41
    ネコwwwฅ•ω•ฅ
  32. 35 : : 2016/12/03(土) 20:56:40
    昨日のハリー・ポッター面白かった。  ますます期待
  33. 36 : : 2016/12/28(水) 11:20:51
    何かあったのかな? とりあえず期待
  34. 37 : : 2016/12/29(木) 21:43:37
    放置は無いのでは・・・
  35. 38 : : 2016/12/31(土) 10:26:39
    >>34 >>35 >>36 >>37 すいません!忙しくて今から更新します
  36. 39 : : 2016/12/31(土) 10:45:49
    その先の話し合いについては何も聞こえなかったから、分からなかったが終わるタイミングだけはドアが開いたのではっきりと分かった

    ミゼラ「皆ご飯出来たわよ~!」

    アルミンの母さんがそう言ったのを聞いてエレン達は下に降りてくる、そのときナイル先生が食事を取らずに出ていくのが見えた


    ナイル「ん?イェーガー…お前も来ていたのか…裁判はせいぜい退学にならないように頑張れよ。」

    嘲笑うかのようにそう言うとナイル先生は去っていった


    ライナー「あの人は絶対ここでは飯を食わないんだよ。協調性の欠片も無いんだろうな…」

    ライナーがそう言ったのを聞いてから、食堂へ再度向かうと物音がしたかと思えば嗄れた声がした。

    「穢れた血、血を裏切る者、雑種、異形…奥様の館を穢すとは…」

    振り返ると年老いた屋敷しもべ妖精が暴言を吐いていた


    ケニー「黙れ!クリーチャー!出ていけ!」


    クリーチャー「出ていきますとも、クリーチャーめはケニー・アッカーマン様に従うのでございまする。」

    明らかに文句がありそうだったが、クリーチャーと呼ばれた屋敷しもべ妖精は出ていった


    ケニー「クリーチャーがすまねぇな、お前ら…それと…」


    ケニー「久し振りだな、エレン…」


    エレン「ケニー…!」

    ここにて、エレンと名付け親のケニーは再会を果たした
  37. 40 : : 2017/01/09(月) 03:19:53
    ケニー「元気だったか?」


    エレン「散々だった…」


    ケニー「そうか?吸魂鬼と戦える方がずっと家にいる俺よりは遥かにましな休暇だと思うけどな…」


    エレン「今、家って…調査兵団本部はケニーの家だったのかよ!?」


    ケニー「そうだが?正確には両親の家だが…死んでからは俺の屋敷だ。」


    エレン「そうだったのか…」


    ケニー「10年ぐらい人が住んでなかったから汚れてるけどな…俺にはここを本部に提供するぐらいしか兵団に貢献出来ないからな…」


    エレン「何でだ…?」


    ケニー「懸賞金1万ガリオンも懸けられちまえば、調査兵団として任務を遂行できない…少なくともエルヴィンはそう考えてる。」

    エレンはケニーも自分と同じように現状に不満があることに気付いた、何より今のケニーの言い方には皮肉が込められていたからだ。

    ケニー「エレン、ちょっと来てくれ…」

    そう言うと、ケニーはある部屋にエレンを連れて行った

    エレン「ここは何の部屋なんだ?」


    ケニー「それを見れば分かる…」

    ケニーの指差す先には高貴なる由緒正しきアッカーマン家と書かれており、家系図が肖像画とともに部屋全体に広がっていた。

    エレン「ケニーがいない…どこにいるんだ?」


    ケニー「ここだ…」

    そこにはケニー・アッカーマンと記されていたが肖像画が焼かれていた

    ケニー「俺が家出したときに焼いたんだ、親切なことをしてくれるもんだぜ。」


    エレン「これは…リヴァイ先生…??」

    リヴァイ・アッカーマンと書いてあったことにエレンは驚いた

    ケニー「リヴァイは俺の甥だからな、あいつはフルネームを名乗らねぇから苗字を知らない奴も結構いるな…」


    エレン「アッカーマン家ってことはミカサも?」


    ケニー「残念ながらミカサの方のアッカーマン家は分家だから載ってない…こっちは本家の血統しか載ってない。」


    エレン「そうだったのか…」


    ケニー「そもそも、リヴァイも言ってたが俺はこの家系図が嫌いだ…殆どの奴等が純血主義者だったからな…」


    エレン「アッカーマン家は純血の家だったんだな。」


    ケニー「ああ、俺の弟に至っては死喰い人になった…本当にバカな奴だ!」


    ケニー「従姉妹にも死喰い人になった奴がいる…」

    そう言うと、ケニーはベラトリックスと記された所を指差す。だが、エレンはその隣のナルシッサの名前を見ていた。ナルシッサから金の二重線が出てルシウス・キルシュタインと繋がっていた…そして、その下にはジャン・キルシュタインとも記されていた


    エレン「キルシュタイン家とも親戚だったの!?」


    ケニー「純血の家同士は互いに婚姻関係がある…」


    エレン「なるほど…」

    そして、視線をベラトリックスの方の肖像画に移す

    ケニー「ベラトリックス・レストレンジは夫ともに死喰い人となり、今もアズカバンに投獄されてる…こんなやつ従姉妹でもない!」


    エレン「……」

    その時、ご飯が出来たと声が聞こえて来たので、二人はこの部屋を後にした…


  38. 41 : : 2017/01/09(月) 22:37:56
    ミゼラ「会議で使った物も片付けたし、どんどん食べていいわよ~!」

    アルミンの母さんの料理はどれもとても美味しくて、空腹だったのもあって手が止まらない

    エレン「やっぱうまい!」


    ミケ「いつもご馳走になってしまって申し訳ないな…」


    ケニー「と言っても食うのはやめないだろ?」


    ミケ「それはそうだがな…」


    アルミン「僕は家族だから遠慮はいらないけどね。」


    ミカサ「こんなに美味しい料理が食べれるなんて、アルミンが羨ましい…」


    ライナー「残念だが、ミカサ…俺らの親は口うるさいぞ!」


    ミゼラ「ライナー!聞こえてる…」


    ヒューリスト「ライナー、口には気を付けろよ。」


    ナナバ「そんなに怒らないで…」

    そう言うと、ナナバは場を和ますかのように得意の変装術で場を盛り上げる

    クリスタ「本当にナナバさんの魔法は凄いな~」

    そんな感じで楽しい雰囲気のまま終わり、寝るだけになると思われていたが、そうはいかなかった

    エレン「俺は調査兵団の活動とかは殆ど知らないけど、これだけは知りたいヴォルデモートは何を狙ってるんだ?」

    エレンがヴォルデモートと言った瞬間に場が凍りついたかのように全員が黙った

    ミゼラ「兵団関係者以外には教えられない。」


    ケニー「いいじゃねぇか!エレンはヴォルデモートから生き残った唯一の人だ!それに今回の吸魂鬼の件だってあるだろ!」


    ミゼラ「だからって!何でも話すわけには!」


    ミケ「最低限のことなら教えてもいいんじゃないか?」


    ナナバ「確かに少しくらいなら…」


    ミゼラ「……分かりました…」


    ヒューリスト「エレンの知りたいことを答えれる範囲で答えよう。」


    ライナー「何だよ、そりゃ…俺らが聞いても成人じゃないとか兵団に入ってないから教えないって言ったくせによ!」


    ベルトルト「僕とライナーはエレンより年上だ、僕らが聞けないのは不公平じゃない?」


    ヒューリスト「ライナー、ベルトルト…お前達も残っていい。」


    アルミン「エレンは僕とミカサにも教えてくれるよ!」


    ミカサ「エレンなら教えてくれるはず…」


    エレン「もちろんだ!ミカサ!アルミン!」


    ヒューリスト「分かった、ミカサとアルミンも残っていい…」


    クリスタ「そんな、私は!?」


    ミゼラ「クリスタ、あなたは寝なさい…」


    クリスタ「私だって聞きたいー!寝たくないよ!」

    クリスタは頬を膨らませて文句を言うが、両親が駄々をこねるクリスタを寝室へと連れて行った

    ヒューリスト「戻ったぞ…」


    ミケ「それでは、話始めるか…」


    エレン「お願いします…」


    ケニー「では、調査兵団が知ってることを少しお前らにも教えよう…」
  39. 42 : : 2017/01/10(火) 21:50:10
    何を知っているのか気になるZ・E★
  40. 43 : : 2017/01/10(火) 23:11:41
    ケニー「ヴォルデモートは復活してから、すぐの今は何をしてると思う?」


    エレン「分からねぇ…」


    ミケ「奴は軍団をまた作ろうとしている…死喰い人を中心に服従させた魔法使いや魔女、闇の生き物達、吸魂鬼、巨人…あらゆるものを従える気だ。」


    ミカサ「それじゃ、吸魂鬼がエレンを襲ったってことは…ヴォルデモートが襲わせたってこと?」


    ヒューリスト「エルヴィンはそう考えている。」


    ライナー「それじゃ、魔法省は吸魂鬼を制御出来てないってことか?」


    ナナバ「その疑いが高いよ、今はゲルガーが調べてるけど…」


    アルミン「ゲルガーさんは魔法省の官僚ですからね。」


    ベルトルト「父さんも魔法省に勤めてるだろ?アルミン?」


    アルミン「そうだった…!」


    エレン「魔法省は吸魂鬼がヴォルデモートの仲間に引き入れられたとは考えてないのか?」


    ミゼラ「エルヴィンは何度も大臣にヴォルデモートが復活したと警告をしているわ…でもね信じないの。」


    ミケ「魔法大臣のロッド・レイスは自分の地位をエルヴィンが狙ってると言うありもしないことを疑っている。」


    ケニー「ロッドは大臣にこだわりすぎて、まともに状況を分析できてねぇ…ふざけやがって!」


    アルミン「それじゃ…!例のあの人の思うように仲間が増えちゃうよ!」


    ライナー「確かに新聞でも、エルヴィン先生がおかしくなったとか言ってるから、これじゃエルヴィン先生は信頼されないな…」


    ナナバ「ロッドが金を使って報道させてるんだよ。」


    エレン「めちゃくちゃじゃねぇか!腰抜け大臣が!!」


    ヒューリスト「言ったところでどうにもならない…」


    ミゼラ「地道に警告を続けるしかない…」


    エレン「なるほど、これが分かってる現状ですか?」


    ケニー「いや、今回ヴォルデモートは仲間集めと並行して行っていることがある…」


    エレン「一体…何を!?」
  41. 44 : : 2017/01/12(木) 22:54:41
    ケニー「ヴォルデモートはある物を手に入れようとしている。」


    エレン「それが何かも分かるのか!?」


    ケニー「おそらくだが、武器のようなもんだろうな…」


    ミカサ「ヴォルデモートが武器を…?あんなに強い魔法使いが欲しがる武器って…」


    ミケ「そこなんだ…それが何かが分からない…」


    ケニー「だが、場合によってはアバダケダブラよりも凄いものなのかもしれねぇ!」

    アバダケダブラ、それは誰もが知っている禁じられた死の呪文…

    アルミン「アバダケダブラより!?」


    エレン「それって本当にどんな物なんだ…?」


    ケニー「そうだな…もしかすると…」


    ミゼラ「もうやめて!こんな話を聞かせるのはもうたくさん!明日はエレンの尋問もあるんだし皆早く寝なさい!」

    その一言によって、話は打ち切られた…そして明日の尋問に備えて寝るためにエレンは寝室に向かった

  42. 45 : : 2017/01/22(日) 11:17:48
    ヒューリスト「行くぞ、エレン…尋問が行われる日だからな…」


    エレン「すいません、アルミンの父さんまで俺のせいで巻き込んでしまって…」


    ヒューリスト「気にするな、エレン…魔法省で働いている私が君を案内するぐらい楽なもんだ。」

    俺とアルミンの父さんは朝飯を食べると、ミカサやアルミン達に行ってくることを告げるとすぐに出発した。

    ヒューリスト「君は魔法省で働いてないし、入り口はいつもと別の場所だから移動ではマグルに馴染むために地下鉄を使おう。」


    エレン「分かりました…」

    二人は大勢の人々で溢れ返る地下鉄に乗ると、しばらくしたとある駅でアルミンの父さんの合図で地下鉄を降りた


    ヒューリスト「こっちだ!エレン!」


    エレン「ここですか…?こんな路地裏に?」


    ヒューリスト「そこの公衆電話に入るぞ…」

    そこには、赤色の電話ボックスがあった、半信半疑ながらも俺はアルミンの父さんと一緒に電話ボックスに入った

    エレン「ここからどうやって魔法省に?」


    ヒューリスト「まあ、待っててくれ…」


    ヒューリスト「ヒューリスト・アルレルトだ!」


    「魔法省に登録されています。ヒューリスト・アルレルトさん、ご用件をお話しください。」


    エレン「喋った!?」


    ヒューリスト「エレン・イェーガーの尋問の付き添いで来た。」


    「了解です。魔法省関係者でない方はバッジを受け取ってください。」

    そう言うと、バッジが出てきた

    エレン「これを着ければいいんですか?」


    ヒューリスト「そうだ…」


    「それでは、下へ参ります。」


    エレン「下へ行くのか!?」

    何と驚くべきことに電話ボックスがエレベーターとなって下へと降りていったのだ…

    しばらくして止まり、ドアが開いた

    とても広いホールのような場所で、大勢の魔法使いや魔女がいた。ロッド・レイスの看板まである。そして、魔法使い、魔女、ケンタウルス、小鬼、屋敷しもべ妖精をかたどった金色の像がある水以外が金の噴水がホールを彩っていた


    エレン「ここが…魔法省……!」
  43. 46 : : 2017/01/23(月) 01:06:21
    貴方の進撃×喰種のssの続きが見たくて仕方ない大学三年生だぜ☆
  44. 47 : : 2017/03/11(土) 23:24:18
    続き頑張ってください m( _ _ )m
  45. 48 : : 2017/03/29(水) 21:06:04

    何月頃に更新しますか? 
  46. 49 : : 2017/04/09(日) 19:23:06
    ヒューリスト「エレン、時間はそうないぞ。急いで向かおう!」


    エレン「はい!」

    それにしても凄いな…暖炉のようなところからエメラルド色の炎と共に魔法使いや魔女が次々と出てきたりしている。

    ヒューリスト「エレン、そこのエレベーターに乗って移動する!」

    エレンとヒューリストはエレベーターに乗ると下へと降りていく

    そして何階か降りたところで尋問が行われる階に辿り着いたようでヒューリストは降りようとした、しかしそこにゲルガーが乗り込んできた

    エレン「ゲル…」

    名前を呼びそうになったが、ヒューリストに見られて慌てて口を閉ざした

    ゲルガー「ヒューリスト、話がある…実は尋問場所が変更になった。すぐ神秘部に向かえ!」


    ヒューリスト「エレン!まずいことになった!急がなければ!」


    エレン「神秘部ってどこなんですか!?」


    ヒューリスト「一番下だ!ゲルガーありがとう!それでは後で…行こう、エレン!」


    エレン「分かりました…」

    二人は急いで最下層の神秘部に向かった

    「神秘部でございます。」

    エレベーターのアナウンスがそう告げ、ドアが開いた。まだ開始時刻より5分ほど前に到着し、尋問部屋へと向かう途中に人影が見えた。続いて話し声が聞こえてきた

    ルシウス「大臣、あなたは為すべきことを為されよ…」

    ロッド「了解だ。」


    ルシウス「では、私はこれで…尋問の時間になりましょう…」


    ロッド「そうだな。」

    ルシウスはエレベーターに向かってこちらに歩いてくる、そこでエレンとヒューリストと鉢合わせた

    ルシウス「おや?これはこれはヒューリスト、そしてエレン・イェーガーではないか。」

    どこか気取ったようでもあり、そして冷たい声が響いた

    エレン(ジャンの父親か…キルシュタイン家当主が大臣と密談してたのか?)

    ルシウス「尋問でのよい結果を…」

    そう言うと、ルシウスはエレベーターに乗り去っていった、その後すぐに尋問部屋に辿り着いた

    ヒューリスト「エレン、付き添えるのはここまでなんだ。後は君を盲信するしかないんだ…あったことを正直に話せばいいから頑張ってくれ!」


    エレン「分かりました!行ってきます!」

    そう言うと、エレンは尋問部屋の扉を開けた


  47. 50 : : 2017/04/16(日) 11:12:58
    ギイィィィィィ

    エレンは扉を開けて、中を見渡した。多くの魔法使いや魔女が自分の周りの席を囲んでいた。

    エレン(ここにいる全員が俺を裁くのか…)


    ロッド「では、尋問を開始しよう…」

    魔法省大臣、ロッド・レイスの一言により尋問が始まった

    ロッド「エレン・イェーガー、君はマグルの居住区で守護霊の魔法を使用した。罪はこれで間違いないかね?」


    エレン「はい…」


    ロッド「未成年者の魔法使用は法律で禁止されているのは知らなかったのか?」


    エレン「知ってました!」


    ロッド「挙げ句にマグルの居住区でだ…なぜ魔法を使ったんだ?」


    エレン「使わざるを得ない状況だったのでやむを得ず使いました!」


    ロッド「ほう、どのような状況だった?」


    エレン「吸魂鬼が現れました!そして、マグルを襲いました!俺は彼を助けるために守護霊の魔法を使いました!」


    ロッド「吸魂鬼だと…?ははは!聞いたか?吸魂鬼がマグル居住区に現れたんだと!」

    周りの魔法使いや魔女達が一斉に笑い出した

    ロッド「奴等はアズカバンで看守を務めていた。マグル居住区に現れるなどあり得ん!」


    エレン「ですが、現れたのです!」


    「失礼だが、その言い方では魔法省が吸魂鬼の管理をしっかりしていないと聞こえたのだかな…」

    司祭のような宗教服を着た、魔法使いが発言する

    ロッド「ニック上級次官の言う通りだ…」


    エレン「そうは言ってません!つまり、魔法省外の誰かが操ったという可能性が!」


    ロッド「作り話はやめてくれないか?吸魂鬼が現れるわけがあるか!襲われたという証人もいないではないか!」


    エレン「そ、それは…!」


    ロッド「君を弁護するものはいないぞ、エレン・イェーガー…」


    エルヴィン「大臣、遅れてすまなかった…エレン・イェーガーの弁護人、エルヴィン・スミスです。」


    ロッド「来たのか…」


    エルヴィン「そして、証人ならおりますよ。」







  48. 51 : : 2017/04/30(日) 12:26:58
    これってエレクリ、アルミカ?
  49. 52 : : 2017/05/07(日) 17:29:13
    >>51 それはまだお楽しみに~
  50. 53 : : 2017/05/19(金) 23:33:38
    エルヴィン「入ってください…」

    そう言うと、扉が開いて人影が見え、その人影が中の明かりに照らされて顔が確認できた

    リーブス「……」

    無言で中に入ってきたのはリーブス会長だった

    エルヴィン「彼は、マグルの世界では大物なので…魔法使いでも彼を知ってる人は何人かいるでしょう。」


    ロッド「ディモ・リーブス、だったか?」


    リーブス「はい、その通りです。」


    エレン「……」


    ロッド「マグルが吸魂鬼がエレン・イェーガーを襲ったということを証明するのか面白い。」


    ニック「そんな必要がない!苦し紛れの証人を使うと言う案に乗ってはならん!マグルの証人など信用できるか!どのみちあいつは有罪だ!」


    エルヴィン「証人の話を聞かない裁判とは…公正ではないように感じるんだが…これでは起訴されたら絶対有罪ということになるな…」


    ニック「ぐっ、それは…」

    ニックは痛いところを突かれて黙り込んだ

    ロッド「それでは、状況を聞かせていただきたい…被害者は?」


    リーブス「二人です、一人はエレンで、もう一人は息子です。」


    ロッド「なるほど、では襲った方は?」


    リーブス「でかかった!そして黒色のマントを着ていた!フードを被っていたから顔は分からなかったが…それと空気が冷たくて、幸せとか喜びという感情が消えていくような気がした…」


    ロッド「ほぅ、それで信用するとでも?」


    ニファ「いえ!閣下!これは吸魂鬼の特徴を外見から起こる現象まで細かく述べられています!信用には十分足りている証言です!」


    エレン(あの人は!!確か調査兵団本部で見た!ニファさんだ!あの人もゲルガーさんと一緒で魔法省に仕官してるんだった…)

    相槌を打ってくれて、助けてくれたんだ!


    ニファ(エレンを有罪にはさせないんだから!)

    ニファはエレンの方を向くとウインクした


    ロッド「それでは、決を採ろう…」

    ロッド・レイスの一言で裁判所に緊張感が走る


    ロッド「エレン・イェーガーを有罪と考える者は挙手を!!」


    ニック「…!」スッ

    ニックが真っ先に手を挙げると、わらわらと挙手する人が出てくる。そして最後にはロッド・レイス本人が手を挙げた

    エレン(何人くらいなんだ…?)


    ロッド「エレン・イェーガーを無罪と考える者は挙手を!!」


    ニファ「…!!」スッ

    ニファが真っ先に手を挙げると周りを見渡した。すると次から次に手が挙がり、先程の人数2倍くらいの手が挙がっていた


    エレン「…!!!」


    ロッド「…無罪放免とする。」

    こうして、エレンの無罪で裁判は幕を降ろした








  51. 54 : : 2017/06/18(日) 21:09:33
    エレン「エルヴィン先生!!」

    裁判が終わった直後に俺はエルヴィン先生に駆け寄る、今回の裁判で無罪になったのはエルヴィン先生のおかげと言っても過言じゃない。

    エルヴィン「……」スタスタ

    でも、エルヴィン先生は目も合わせずに立ち去っていった

    エレン「先生!!待ってください!!!」

    そう呼び掛けるが、エルヴィン先生は振り返ることもせずに去っていった

    エレン「何で…どうしてだ?気づいているはずなのに…」

    何故、エルヴィン先生が無視したのか俺には全く分からなかった…だけど、エルヴィン先生も忙しかったから急いで帰ったのだろうと割り切った

    エレン「俺も帰るか…」

    エルヴィン先生に少し疑問を抱きながらも、俺は無罪になったことをヒューリストおじさんに伝えた。おじさんは大喜びで喜色満面だった

    ヒューリスト「このことを、早く皆に伝えよう!」


    エレン「はい!」

    こうして、俺は調査兵団本部へと帰った
  52. 55 : : 2017/10/30(月) 21:19:50
    遅くてもいいので頑張ってください!!
  53. 56 : : 2017/11/02(木) 23:43:28
    調査兵団本部に帰ってくると、既に知らせは広まっていたようで、中は盛り上がっていた

    ミカサ「エレン、無事でよかった…」


    エレン「ああ、本当に助かった。」


    アルミン「これで、ホグワーツに今年も行けるね!」


    ライナー「当たり前だろ!エレンは悪くなかったんだからな!」


    ベルトルト「そうだよ!魔法を使ったのは仕方なかったんだから!」


    クリスタ「無罪放免おめでとう!今夜は勝訴のお祝いだね!」


    ライナー「放免!放免!」


    ベルトルト「エレンは無罪!」


    クリスタ「放免!放免!」


    アルミン「エレンは無罪!!」


    ミゼラ「あなた達!盛り上がってないでご飯の用意できたから食べましょう!」

    ミゼラのきびきびとした声でエレン達は落ち着きを取り戻すと、夕食へと向かった

    食堂に着くと、既に多くの調査兵団員が席について待っていた

    ヒューリスト「主役の登場だ!」

    皆が一斉にエレンのことを見た

    ケニー「皆色々言いたいことがあるだろうが、代表して名付け親の俺が言わせてもらう。」


    ケニー「エレンの無罪放免に乾杯!」

    ケニーの掛け声と同時に乾杯をして夕食を食べ始めた

    ケニー「取りあえず、一安心だな!エレン!」


    エレン「学校に行けるみたいでよかった!」


    ミケ「これでエレンが有罪な訳がないな…」


    ナナバ「全くだよ!有罪の判決を出したら、その裁判は狂ってるよ。」


    ライナー「狂気を起こしそうな大臣も裁判官に選ばれてたけどな!」


    ゲルガー「だが、魔法省がアズカバンの吸魂鬼の行動を把握してないのはまずいな…ヴォルデモートが動き出してるだろうな…」


    ミカサ「明日は教科書を揃えなければ…」


    エレン「そうだな、買い忘れてたな!」


    アルミン「道具とかも買わないとね。」


    ダリス「ちょっと待て!ヴォルデモートが動き出してる中で子供だけはまずいな…」


    ミケ「兵団から何人かがエレン、ミカサ、アルミンの護衛に来てもらうのがいいだろうな。」


    ケニー「それがいいかもな!買い物中は目移りしないようにしないとな…」


    ミゼラ「これで安心して明日は買い物できるわね!!」

    皆が笑いながら夕食を食べ終え始めた頃に人が増え始めた。俺は明日の予定を再確認すると部屋へと向かった
  54. 57 : : 2017/11/25(土) 20:42:57
    遂にホグワーツに向かう日となった、エレンは喜びに胸が溢れていた

    ミカサ「エレン、教科書は全部入れた?」


    エレン「入れたよ!」


    ミカサ「用具も入れた?羽ペンとか?」


    エレン「入れたよ!」


    ミカサ「その入れ方ではローブがシワになってしまう…もっと丁寧に…」


    エレン「うるせぇよ!!分かったから!」


    アルミン「相変わらず仲がいいね…」


    クリスタ「エレン!ミカサ!アルミン!そろそろ出発だよー!」

    クリスタがやって来て呼んだので、3人は一緒に降りていった

    ライナー「お前ら!準備は出来たんだな?」


    ベルトルト「もう行くんだってさ!」

    ライナーとベルトルトは準備万端だったようだ

    ヒューリスト「今回は私とミゼラ以外にも見送りに同行者がいる。」

    ヒューリストがそう言うと、ミゼラが頷いた

    ミゼラ「大丈夫よ、あなた達とはもう話したことは何度もあるわ…」


    ミケ「そういうことだ…同行することになった。」


    アルミン「ミケ先生!来てくれるんですね!」


    ミケ「アルミン、もう先生ではない。今はただの調査兵団員さ…」


    ナナバ「ただの?違うでしょ?調査兵団分隊長ミケ・ザカリアスでしょ?」

    ナナバが微笑みながらそう言った、今日のナナバの髪色は水色だった

    ミケ「俺の肩書きはどうでもいい…そんなことより…ナナバ、その髪色はどうにかならないのか?」


    ナナバ「こういうファッションなの!!」


    ダリス「護衛二人でイチャイチャしてる場合か?私も同行するがな…」

    マッドアイ・ザックレーが義眼を回しながらやって来た

    ミケ「イチャイチャしてない!」


    ミカサ「3人が護衛を務めるってことね…」


    エレン「ケニーは来ないのか?」


    ケニー「俺は見送りには留守番らしい…指名手配されてるってのが理由だってな!」


    エレン「そうなのか…」


    ケニー「ホグワーツでも元気でやれよ!いつでも手紙を送ってこい!」


    エレン「分かった、またな!」

    ケニーに別れを告げると、エレン達は調査兵団本部を出た
    ―――――――――――――――――
    ――――――――――――――――
    ―――――――――――――――
    ――――――――――――――
    駅までは車で20分程だった、もう視界にはお馴染みの駅が見えてきた。キングズクロス駅だ
  55. 58 : : 2017/12/09(土) 20:11:41
    期待してます
  56. 59 : : 2017/12/10(日) 21:44:53
    ―――――――――――――――
    ――――――――――――――
    ―――――――――――――

    駅に着くと、全員いつものようにホームへカートを押しながら入った

    エレン「お!もうホグワーツ特急来てるな!」


    アルミン「人も集まってるね…」

    すると、エレン達の背後に忍び寄る影が見えた

    エレン「…!?」クルッ

    振り返ると、そこには黒色の大きな犬がいた。
    エレン達は全てを悟った

    ミケ「おい!こんな大勢の人が集まるとこに来るとは何をしてるんだ!」


    ダリス「留守番しなかったのか?バカ犬!」


    黒い犬「ワンワン!」ダッダッ

    黒い犬はエレンに駆け寄ると、待合室を目で見た

    エレン「分かった…俺ちょっと行ってくる!」


    ミカサ「分かった、乗り遅れないようにね…」


    エレン「ああ、大丈夫だ。」

    そう言って、黒い犬と一緒に待合室へと入っていった。

    そして、待合室のドアを閉めると黒い犬は人の姿になっていた

    エレン「ケニー!どうしてここに!?」


    ケニー「お前の見送りだ…」


    エレン「正体がバレてアズカバンに投獄されたら…」


    ケニー「俺のことは心配するな…それに刺激がない人生なんてつまらねぇ!」


    エレン「そういえば、話があるの?」


    ケニー「話と言うか…見せたかったものだ。」

    そう言うと、ケニーは1枚の写真を差し出した

    ケニー「調査兵団メンバーの写真だ…」

    そこには見たことある人から見たことない人までいた。皆今より若くて笑顔を浮かべていた

    ケニー「調査兵団創立者で団長のエルヴィン・スミス…お前らの校長はヴォルデモートですら彼を恐れている。」

    エルヴィン先生は最前列の真ん中だった

    ケニー「こっちはリヴァイだな、エルヴィンを補佐し、多くの死喰い人を返り討ち、投獄したから調査兵団兵長や人類最強とか呼ばれてる。お前らの寮監も凄い奴だ、親戚として誇らしい…」

    リヴァイ先生はエルヴィン先生の隣で皆が笑うなか一人だけ真顔だった

    他にはナイル先生やハンジ先生など学校で見慣れた人がいた。

    ケニー「ハンジは調査兵団ではミケと共に分隊長を務めてる。」


    エレン「ハンジ先生が!?」

    あんな変わった人が分隊長だなんて…

    ケニー「そして、ここにいるのがミケと俺だな…」

    二人とも笑顔で立っていた

    エレン「まだ若い…髪型も違う。」


    ケニー「ザックレーもこのときはまだ目が義眼じゃなかった…」


    エレン「別人みたいだ…」


    ケニー「そして、フラゴン・ターレット…」

    エレンの見たことない人だった

    ケニー「彼は調査兵団の分隊長だったが、ヤックスリーに殺された…」


    ケニー「イルゼ・ラングナー、死喰い人のことを調べるスパイとして潜入してたときにバレてしまいヴォルデモートに殺された。ただ、情報を手帳に書き残して戦果を挙げた。」


    ケニー「ファーラン・チャーチル、イザベル・マグノリア…リヴァイの弟分と妹分だったがヴォルデモートの放った巨人達に生きたまま喰われた。あの時のリヴァイは…今まで一番怒ってたな…」


    エレン「リヴァイ先生が…」


    ケニー「スプリンガー夫妻、ベラトリックスによって巨人に姿を変えられた…」


    エレン「スプリンガーって…まさか!?」


    ケニー「コニーの両親だ…コニーの母は巨人に変えられても動けず、魔法省が巨人実験の被験体に利用してるらしい…」


    エレン「っ…!何で、そんなこと…」


    ケニー「そして、グリシャ・イェーガーとカルラ・イェーガー…二人を忘れたことは一度もない…」

    エレン「父さん…母さん…」


    写真で二人は俺に微笑みかけてきた…死ぬなんて運命も知らなかったんだな…

    ケニー「この写真はお前にやる。」

    ケニーが渡した写真を俺は受け取った

    エレン「ありがとう…」


    ケニー「ああ…っと!そろそろ時間だな。行くぞエレン!」

    ケニーは一瞬で黒い犬に姿を変えると、待合室を出ていった

    エレン「……」チラッ

    振り返れば、父さんと母さん今までに勇敢に戦い、死んでいった調査兵団の魔法使い達が見ている気がした…俺も待合室を出るとホグワーツ特急に向かった
  57. 60 : : 2017/12/15(金) 14:30:19
    期待!!
  58. 61 : : 2017/12/16(土) 22:14:36
    ミカサ「あ!来た!」


    アルミン「エレン!電車に乗るよー!」


    エレン「おう!今行く!」

    電車に乗る前に、3人はミケ達を振り返ると

    エレン ミカサ アルミン「見送りありがとうございました!」


    ヒューリスト「行ってらっしゃい!」


    ミゼラ「気を付けてね!」


    ミケ「また会おう!」


    ナナバ「楽しんでね!」


    黒い犬「ワンワン!」

    皆からの声援を受けるとエレン達はホグワーツ特急に乗った

    ライナー「エレン、ミカサ、アルミン俺とベルトルトはあっちの車両に行く。」


    ベルトルト「マルセルが呼びに来るはずだからね…」


    マルセル「ライナー!ベルトルト!」


    ライナー「来たみたいだな、んじゃまたな!」


    エレン「おう!ホグワーツでな!」


    アニ「ちょっと失礼するよ…」


    ベルトルト「!!」ジーッ


    ライナー「ベルトルト!また見とれてるのか?行くぞ!」


    マルセル「エレン達と同級生のスリザリン生だよな!確か名前が…」


    ベルトルト「アニだよ。もう、行こうよ…」

    そう言うと、ライナー達は去っていった

    エレン「ベルトルトってアニのことが好きなんだな…」


    ミカサ「スリザリン生だけど、ジャン達とは絡んでる印象はない…」


    アルミン「クールで冷たい雰囲気があるよね…」


    ユミル「クリスター!席を探しに行かないか?」


    クリスタ「ユミル!今行くね!3人ともまた後でね!」

    クリスタもユミルと去っていったので、エレン達も席を探し始めた


    エレン「ちょうど空いてる席があるぞ!」


    ミカサ「そこに座ろう…」


    アルミン「ホグワーツに戻るって言うのを実感するね!」

    アルミンは窓を開け始めた


    アルミン「最後に手を振っておこうよ!」


    エレン「そうするか!」


    ミカサ「うん。」


    エレン、ミカサ、アルミンの3人は窓から顔を出すと手を振った


    ダリス「手を振っているぞ。」


    ヒューリスト「本当だな!」


    ミケ「振り返すか…」

    ミケ達も手を振ってくれていた。そんなことをしていると、ホグワーツ特急が動き始めた

    エレン「いよいよだな…」

    ホグワーツ特急が出発したと同時にホームでも何かが動き始めた。

    エレン「あれは…!」

    黒い犬がホグワーツ特急と並走し始めたのだ。もちろんケニーだ

    エレン「ケニー!」


    ミカサ「来ていたの?」


    アルミン「そうか!犬になっていたんだ!」

    ミカサとアルミンはケニーが来ていたことを知らなかったので、驚いていた

    黒い犬「ワンワン!」ダッダッダッ


    エレン「最後までありがとう!手紙も書くから!」


    ミカサ「見送りありがとう…」


    アルミン「また会う日までー!」


    3人がケニーに声をかけている間にも電車は加速する

    黒い犬は懸命に走っているが、徐々に距離が開いていく

    犬の姿がどんどん後方になっていき、小さくなってゆく、そして豆粒くらいの大きさになり、遂に見えなくなった。エレン達は犬が見えなくなるまで手を振り続けていた


  59. 62 : : 2018/01/20(土) 21:48:36
    ―――――――――――――――
    ――――――――――――――
    ―――――――――――――

    車内でミカサとアルミンと話したり、寝たり、車内販売で買ったお菓子を食べたりしている内に時間が経っていき駅に到着した

    駅からはホグワーツ城が見えていた、帰ってきたって実感する

    エレン「ただいま、ホグワーツ…」


    ミカサ「久し振りだ…」


    アルミン「1年頑張らないとね!」


    「おいおい、誰かと思えばお前らか!」

    何度も聞き慣れた声が聞こえ、足音がする方向を3人は振り返った

    エレン「ホグワーツに着いて最初に会うのがお前だとはな!ジャン!」

    ジャン、マルコ、サシャお馴染みのスリザリン3人組、今日はアニも一緒だった

    アニ「ジャン、またエレンに絡むの?付き合ってられないね…私は先に行くよ。」

    そう言うと、アニは立ち去っていった

    マルコ「アニはやっぱり興味ないみたいだね…」


    ジャン「そんなことより、エレン!無罪だったらしいじゃねぇか!」


    エレン「ああ…」


    ジャン「魔法省は何を考えてるんだ?有罪に決まってるのによ!まあ、その内お前の名前がアズカバンにかかるだろうな!」


    エレン「黙ってろ…!クズ野郎が!」


    アルミン「エレン!たかが、ジャンだよ!落ち着いて!」


    ジャン「ああ、そういえば!俺は監督生に選ばれたんだ。もう一人はアニだ…エレン口には気を付けろよ?罰則を与えてやるからよ!」


    サシャ(私はマルコの方が向いてると思う気がしたんですけど…)


    ジャン「そういえば、ミカサも監督生らしいな!お互い頑張ろうぜ!今年もよろしくな!」


    ミカサ「うん…」


    アルミン「僕も監督生なんだよ!」


    ジャン「てめぇには聞いてねぇよ!黙ってろ!じゃあな!」


    サシャ「ジャン行きましょう!」


    マルコ「僕も行くよ。」

    そう言うと、3人は去っていった


    エレン「相変わらず嫌な奴だな…3人の中でジャンだけが嫌いなんだよなぁ…」


    ミカサ「私達も行こう…」


    アルミン「うん!」
  60. 63 : : 2018/01/25(木) 00:00:56
    3人はホグワーツ城へと向かう馬車を目指していた。歩くこと数分していつも通り馬なし馬車の所へ着いた。だが、今年はいつもと違っていた

    エレン「…!?」

    エレンは驚愕した。馬無し馬車がどうやって動いていたかが分かった

    エレン「なあ、こいつ何だ?」


    アルミン「どれのこと?」


    エレン「馬車を引いてるこいつだよ!」


    ミカサ「何もいない。この馬車は馬無しで動いてる。」


    エレン「お前らには見えないのか?」


    ミカサ「エレン疲れてるの?今日は早く寝た方がいい。」


    エレン「……」

    二人には見えていないのか…俺だけ見えるのか?

    エレンに見えてる馬車を引いてる者は何の動物に近いと言われたら馬なのであろう。

    だが、見た目が不気味すぎる。夜の暗さよりも暗い漆黒の体の色、肉は無く、骨と皮だけといった外見で骨は浮き出ている。目には瞳がなく白く濁った眼球が虚ろに辺りを見つめている
    背中には羽が生えているが、ペガサスの様なものではなく、コウモリの様な羽だった

    エレン「俺がおかしいのか…?見えないはずのものが俺には見えてるのか…?」


    「おかしくはないよ!私にも見えてる。」

    声が聞こえてきたので、馬車の方を振り返ると黒髪の女子生徒が馬車に座っていた。襟元が青色なのでレイブンクロー生なのだろう


    アルミン「何を言ってるの??」

    アルミンは意味が分からない様子で困惑していた。しかし、馬車の中へ乗り込んだのでミカサとエレンも後に続く


    「私はフリーダ、よろしく!」

    レイブンクロー生はフリーダと名乗った。どことなく不思議でミステリアスな雰囲気が出ていた

    フリーダ「私には入学した年から見えてたよ。あなたは今年から見えるようになったの?」


    エレン「ああ、そうだ…」

    ミカサとアルミンは尚も困惑していた。俺は見えている人がいたと思って喜ぶ反面、最初から見えていたと言い張るフリーダを半ば信じられなかった。そんな4人を乗せ馬車はホグワーツ城へと向かい進み始めた



  61. 64 : : 2018/06/15(金) 02:30:57
    大広間には既に多くの生徒が集まり、雑談をしていた。後から入ってきたのは湖を舟で渡ってきた1年生だ


    エレン「組分けが始まるな…」


    アルミン「今年はどんな生徒がグリフィンドールに来るかな?」


    リヴァイ「おい、ガキ共静かにしろ。組分けを始める!」

    リヴァイ先生によって、どの寮のテーブルの雑談がピタッと止み組分けが始まった

    ――――――――――――――――――
    ―――――――――――――――――
    ――――――――――――――――
    ―――――――――――――――

    リヴァイ「以上で終わりだ…」

    無事に組分けが終わり、どの寮のテーブルにも1年生が仲間入りしていた。

    エルヴィン「皆、よく戻ってきてくれた!今年も魔法の勉強に励んでほしい!そして、それと同時に自分の身を自分で守り、ホグワーツ全体で団結しなければならない!」


    エルヴィン「そして、新しい先生が来てくれた!闇の魔術に対する防衛術を教えるニック先生だ!」

    新任の教師に対して拍手が起きた

    エルヴィン「では、続いてだが…」

    「少しいいですか?」

    エルヴィン校長の話を遮り、ニックは立ち上がった。司祭の格好をした彼にエレンは見覚えがあった

    エレン「あ…!」


    ミカサ「どうしたの?」


    エレン「あのニックって人、尋問にもいた。上級次官となっている奴だ!」


    ミカサ「魔法省がホグワーツを監視すると言うこと…」


    ニック「この学校は歴史ある学校だ!しかし、変革を迫られるときは来るものだ。ホグワーツの場合それが今なのだ!!」


    ニック「良いところは残し、保持すべきは保持し、正すべきところは正そう。そして、切り捨てるべきところは、切り捨てようではないか!」


    ニック「それでは、よろしく頼む。」

    軽く拍手が起きた。


    エルヴィン「素晴らしい話だった!ニック先生ありがとう。では、食事に明るく振る舞え!」


    エレン「ホグワーツを監視か…」


    ミカサ「外もとてもあった意図がわからない。」

    その後は、エレンもミカサもアルミンもやるんだったらやるしかないわ



  62. 65 : : 2018/06/15(金) 02:31:29
    更新遅くてすいません
  63. 66 : : 2018/09/24(月) 02:26:41
    エレン「でもよ、何でホグワーツを魔法省が監視するんだ?」


    ミカサ「詳しくはわからない…あくまで私の推測だけど…」

    続きを言うのに、ミカサは躊躇うような表情を見せた

    エレン「お前はどう思ってるんだ?」


    ミカサ「ロッド⚫レイス大臣は、エルヴィン先生が大臣の座を狙ってると考えてると思う。」


    エレン「は?何でだよ!」

    唐突な意見で、カボチャジュースが飛び出掛けたのを抑えたものの驚きを隠しきれなかった

    アルミン「何で、そう考えてるの?」


    ミカサ「例のあの人が復活したとエルヴィン先生が進言したからではないだろうか?」


    エレン「それは本当だろ!じゃなきゃ吸魂鬼が人を襲ったりはしねーよ!」


    ミカサ「その件をロッドは、エルヴィン先生がガセネタを流して魔法界に不安を煽り、最終的に例のあの人を倒せるのはエルヴィンだけだと世論が傾くのを危惧している。」


    アルミン「そんな!それでエルヴィン先生が大臣職を狙ってると思ってるの!?」


    ミカサ「多分…」


    アルミン「めちゃくちゃだよ!根拠もないし…こんなの誰も信じないよ。」


    ミカサ「そうでもない。」


    エレン「は?こんな根も葉もない話を信じてるやつがいるってのか!?」


    アルミン「そういうことか!情報操作か!」


    エレン「どういうことだ??」

    何で、アルミンが納得したんだ?全然分からねぇ…

    ミカサ「日刊予言者新聞がエルヴィンの陰謀説を報じている。」


    アルミン「あの新聞のスポンサーは魔法省だからね。エレンここまで言えば分かる?」


    エレン「予言者新聞と魔法省が組んでるってことか?」


    ミカサ「ロッドが報道するように命令しているのだろう。それに予言者新聞を読んでる人は多い。ので、エルヴィンを疑ってる人は多い。」


    アルミン「メディアの与える影響は多いってことだね。」


    エレン「そこまでして、大臣職を守りたいのかよ!」


    ミカサ「エルヴィン先生のマーリン勲章が剥奪されるという噂もある。」


    アルミン「つまり、ホグワーツを監視させて、何かあったらエルヴィン先生に罪を擦り付けて勲章を剥奪ってことだね。」


    ミカサ「そうすれば、ホグワーツへの監視の筋が通る。」


    エレン「そこまでして、エルヴィン先生の話を…ヴォルデモートの復活を認めたくないのかよ!腰抜けどもが!」


    ミカサ「エレン、落ち着いて…」


    アルミン「そろそろ寮に戻ろうか。」
  64. 67 : : 2018/09/25(火) 01:03:02
    エレン達はグリフィンドールの寮に着いたのは他の寮生よりも少し遅かった。合言葉を言って談話室に入ると、さっきまでの話し声がピタリと止んだ。

    一気に殺伐とした空気が流れ始め、まるで葬式のようだった。ライナーとベルトルトですら周りが黙ったために話していなかった

    エレン「皆、久しぶり!!」

    そう言ってみたが、殆ど反応がない


    エレン「トーマス、夏休みはどうだった?」


    トーマス「まあまあだな。フロックよりはましだな!」


    エレン「フロック、何かあったのか?」


    フロック「親が学校に行くなって言ったんだよ。」


    エレン「え?何でだ?」


    フロック「そりゃ、お前のせいだよ!お前がマグルの前で魔法を使ったからな!どうかしてる…」


    エレン「吸魂鬼がいたから、仕方なかったんだよ!」


    フロック「よく裁判でそんな話を信じてもらえたな!」


    クリスタ「やめなよ!エレンは人を助けただけだよ!」

    クリスタがエレンより先に反論した

    フロック「その話が作り話だって言ってるんだよ。」


    コニー「そーだったのか!?何が本当なのか分からん!」

    もはや、コニーには何が何なのか理解が追い付いていなかった

    フロック「それに、エルヴィン先生も最近はおかしいみたいだしな。例のあの人が復活したとか言ってるしな。」


    ユミル「新聞はその話題で持ちきりだな…」


    エレン「フロック、お前は日刊予言者新聞を読んでるんだな。」


    フロック「親がな、だから俺も読んでるんだよ…」


    エレン「そうか、だったら日刊予言者新聞を信じておけよ!バカな親みたいにな!!」

    エレンのフロックへの怒りが爆発した

    フロック「親を侮辱すんな!」

    フロックも怒り言い返した

    エレン「俺を嘘つきとか言うからだろ!」


    ライナー「おい、落ち着けって!」

    ライナーが制止をかけるも止まる気配がない


    フロック「言えよ。本当は嘘の証言したんだろ?」


    アルミン「やめなよ!」

    ここで間に入ったのは、ライナーではなくアルミンだった

    フロック「何だよ、アルミン…まさかエレンの話やエルヴィン先生の話を信じてるのか?」


    アルミン「うん、信じてる。他にごちゃごちゃ言う人は?」


    ミカサ「私も魔法省の方がおかしいと思っている。」

    アルミンとミカサがそう言うと、場が静まり返った

    ベルトルト「皆、雑談しない?」


    ライナー「久しぶりに会えたんだしな!」


    コニー「俺は話したいな!話すぜ」

    段々、談話室が賑やかさを取り戻すなかエレン、ミカサ、アルミンは寝室へと向かった
  65. 68 : : 2018/09/29(土) 01:24:00
    ――――――――――――――――
    ―――――――――――――――
    ――――――――――――――
    翌朝、エレンは目覚めるとミカサとアルミンと一緒に朝食を食べに行った

    テーブルにつくと、ライナーとベルトルトが近くに座ってきた

    ライナー「夜は眠れたか?」

    別に隈が出来てたわけでもないが、昨日の夜のことを心配したライナーが声をかけてきた

    エレン「ぐっすり眠れたよ。」


    ベルトルト「同じ寮なんだし、ホグワーツ着いて初日で喧嘩は早すぎじゃない?」

    ベルトルトは冗談半分な様子で言っていたが、エレン、ミカサ、アルミン、そしてライナーも笑ってなかった

    マルセル「ベルトルトどうした?夏休みのだらけた生活ででギャグセンスも落ちたか?」

    そう言いながら、ライナーとベルトルトの親友のマルセルがやって来た

    この発言にはベルトルト以外が一斉に笑った

    ベルトルト「余計なこと言うなよ!」


    クリスタ「お兄ちゃん達楽しそうだね!私も混ぜてよー!」

    クリスタとユミルもやって来て賑やかな食卓になってきた

    クリスタ「エレン!昨日は大丈夫だった?」


    エレン「ああ、平気だ…」


    クリスタ「よかった!」ニコッ

    クリスタが微笑みかけたのを見て、アルミンとライナーは羨ましそうにする

    アルミン(天使…)


    ライナー(女神…)


    アルライ(兄弟じゃなければ、結婚したい…)


    ユミル「ふーん、こいつらシスコンだな!」


    アルミン「レズに言われたくないよ!」


    ミカサ「今日は闇の魔術に対する防衛術の授業がある。」


    エレン「いきなりか!?」


    ベルトルト「後でどんな授業だったか聞かせてよ。」


    マルセル「学年が俺とライナーとベルトルトは違うから、闇の魔術に対する防衛術は明日からだ!」


    クリスタ「どんなこと教えるのかな?」


    ミカサ「魔法省の人が教師をやるのはどうなるかは受けるまでは全く分からない…」


    アルミン「楽しいといいね!」


    エレン「そろそろ移動するか?」


    ミカサ「うん。」

    エレン達はライナー達3人を残して闇の魔術に対する防衛術の授業へと向かった
  66. 69 : : 2018/10/25(木) 16:32:43
    期待〜!
  67. 70 : : 2019/08/04(日) 02:56:14
    ―――――――――――――――――――――――――
    ――――――――――――――――――――――――
    ――――――――――――――――――――――

    闇の魔術に対する防衛術の教室は既に多くの生徒で埋まっていた

    エレン、ミカサ、アルミンは3人で固まって座り、その後ろにクリスタとユミルが座った

    しばらくして、ニック先生が教室に入ってきた

    ニック「全員揃っているようだな。教科書を配布する。」

    そういい終わると、ニック先生は杖を降り、
    教科書を生徒に配り始めた

    エレン「これが教科書か…」


    アルミン「表紙とかは普通だね。魔法省監修って書いてある以外は…」


    ミカサ「……?」ペラペラ

    教科書を開き、一巡を終えたミカサは驚いた顔で手を挙げた

    ニック「何だ?アッカーマン?」


    ミカサ「この教科書には呪文を使うことが一切書かれていません。どういうことですか?」


    ニック「ああ、この授業では杖は使わない!
    生徒は杖をしまうように!!」


    アルミン「防衛術で魔法を使わない!?」


    クリスタ「え?どういうことなの?」

    教室が一気にざわめいた

    ニック「この授業では、防衛術の理論を学ぶことで安全な教育を達成することを目標としている!」


    エレン「は…!?」


    ニック「何より、日頃の神への信仰を怠らなければ、我々の生活は平穏無事なのだ!神を崇め!我々の心に強固な壁を築くことこそが我々を守る盾となるのだ!!」


    エレン「そんなんで、いざってときにどう対応するんですか?」


    ニック「いざってとき?何のことだ?」


    エレン「襲われたりした時です!」


    ニック「誰が、君たちのような生徒を襲うと
    イェーガーは思うのかね?」


    エレン「そうですね…例えば、ヴォルデモートとか!!」

    ヴォルデモートと言ったと同時に教室の空気が凍りつき、生徒もニックも誰もが黙った

    しばらくして、ようやくニックは口を開いた

    ニック「最近、皆はある闇の魔法使いが復活したという話を聞いたことがある人も多いと思う。」


    ニック「だが、それは嘘だ!エルヴィン・スミスとエレン・イェーガーが吹聴しているありもしない真っ赤な嘘である!!」


    エレン「嘘じゃない!!!」ガタッ

    エレンは激昂し、立ち上がった

    エレン「あいつは蘇った!予言者新聞といったメディアに魔法省が圧力をかけて揉み消してるんだろうが!!」


    ニック「口を慎め!イェーガー!罰則を与える!!明後日の夜に私の部屋に来い!」

    その後、エレンは黙って席につき、

    教室には重苦しい雰囲気が流れていた

  68. 71 : : 2019/08/05(月) 03:44:48
    2日後

    グリフィンドール寮では談話室で皆が雑談をしているなかでエレンは立ち上がった

    エレン「そろそろ時間か…」

    今日はニック先生からの罰則を言い渡された日だった

    ミカサ「エレン気をつけて…」


    アルミン「流石に罰則といっても、掃除とか書き取りとかだよ!」


    ミカサ「もし、エレンの身が傷つくようなことがあれば、教師とはいえ…しかるべき報いを…!」


    エレン「ミカサ!落ち着け!俺は大丈夫だからよ。」


    クリスタ「私はエレンの言う通りだと思うし、実際に魔法を使うのは大切だと思うよ!」


    コニー「そーだぜ!ニック先生がおかしいぜ!エレンが罰則を受ける意味が分からねぇ!」


    エレン「俺も納得はいかねぇけど行かないと行けないしな…また後でな!」

    エレンはそう言って、ミカサ達に手を振ると談話室を後にし、ニック先生の部屋へと向かった

    だが、その途中で会いたくないやつに遭遇した

    ナイル「イェーガー、消灯時間は近いはずだが?何をしているんだ?」

    現れたのは、魔法薬学の教授であり、スリザリンの寮監であるナイル・ドークだった

    エレン「ナイル先生、今からニック先生の部屋へ行かなければならなくて…」


    ナイル「科目への質問なら昼のうちに尋ねるべきだと思うが?」


    エレン「いえ、質問をしに行くわけではなくて…」


    ナイル「それでは、なぜニック先生のもとへ?まさか、消灯時間を過ぎて出歩くための口実か?」

    本当にナイル先生は、俺が気に入らないのかしつこい…

    エレン「実は罰則を受けなくてはいけなくて…」


    ナイル「罰則?新学期に入ってすぐのこの時期にか?一体何を学んできたんだ?」


    エレン「俺は悪くなかったんだよ!!」


    ナイル「何だ?その言葉遣いは?グリフィンドール5点減点。」


    エレン「チッ…」


    ナイル「何か不満か?」


    エレン「いいえ…!」


    ナイル「そうか、それならば速やかにニック先生のもとへ向かうといい。」
  69. 72 : : 2019/08/06(火) 05:54:19
    エレン「ここがニック先生の部屋だな。」コンコン

    エレンは部屋を確認してから、ノックした

    「イェーガーか?入っていいぞ。」

    室内からニックの声が聞こえたのを、確認するとエレンは中へと入った

    エレン「失礼します。」


    ニック「そこの椅子に座るといい。」


    エレン「はい!」

    エレンは言われた通りに椅子に座ると、椅子のクッションの良さから高価な椅子なのだと感じた

    エレン(ニック先生の部屋は変わってるな…)

    部屋の中を見渡すと、宗教道具のような物がいくつもあり、教授の部屋で思い付くような部屋とは異なるものだった

    ニック「何で呼ばれたかは分かってるな?」


    エレン「はい。」


    ニック「教室であんな嘘をついたからだ!」


    エレン「……」ギリッ

    エレンは言い返したい気持ちをこらえて、口を閉じて頷いた

    エレン「罰則では何をすれば?」


    ニック「書き取りだ。」


    エレン「書き取りですか。」

    思ったより普通の罰則だったのが、エレンには最初は受け入れにくかったが、魔法省から赴任したといっても先生が与えるような罰は変わらないのかと感じたのだ

    エレン「何と書けばいいですか?」


    ニック「『僕は嘘をついてはいけない』と書き取りをしてもらう!」


    エレン(ヴォルデモートの復活をあくまでも嘘ってことにしたいのか…)


    エレン「分かりました。」

    そういうと、エレンは羽ペンを取り出し、書き始めようとした

    ニック「ああ!待て!私のペンを使いなさい。」

    そういうと、ニックは自分の羽ペンを渡してきた

    エレン「はい。」

    何かこだわりでもあるのか?と思いながらもエレンは書き取りを始めた

    エレン(『僕は嘘をついてはいけない』っと、インクの色は赤なのか…)


    エレン「何回くらい書けばいいですか?」


    ニック「そうだな…その言葉が身に染みるようになったらだな…」ニヤッ

    ニックからの返答は曖昧なものだった、そして気のせいかもしれないが少し笑った気がした

    エレン「分かりました。」

    そういうと、エレンは書き取りを続けた

    何回か書いていると、エレンの手が痛んだ

    エレン「いたっ!手が痺れたか?」

    少し手を休めてから、また書くのを再開すると、手に激痛が走った

    エレン「うっ!いてぇ!いたい!いたい!」

    手の甲に傷のような跡が見えた、その跡は徐々に増えていき、文字が浮かび上がった

    僕は嘘をついてはいけない

    その文字が手の甲に浮かび上がった

    エレンは今までの赤いインクだと思っていたものが、自分の血であったことに気づいた

    ニック「どうやら身に染みたようだな…イェーガー!今日は帰っていいぞ。」


    エレン(制裁で体罰をしてきたってわけかよ…)
  70. 73 : : 2019/08/12(月) 02:33:13
    エレン「ニックの野郎…!」ズキズキ

    まだ痛んでいる手の甲を押さえながら、エレンはニックへの怒りから悪態をついていた

    エレン「俺は嘘はついていない…!」

    そう自分に言い聞かせると、エレンはグリフィンドール寮に帰ってきた

    アルミン「エレン!無事か??罰則で何をされたの?」


    エレン「書き取りだよ…」

    駆け寄ってきたアルミンとミカサにエレンはそう答えた。書き取りと言えば、二人は心配しないだろうと思いそう言った。

    ミカサ「エレン!その手の傷は何?」

    しかし、ミカサの目は誤魔化せなかった

    エレン「これは、さっきすりむいて!」


    ミカサ「嘘、すりむいただけではこうはならない。本当のことを話してほしい。」


    エレン「分かったよ。」

    そう言うと、エレンはニックの部屋で自分がどんな罰則を受けたかをミカサとアルミンに説明した。ミカサとアルミンは話を聞いて驚いてるようだった

    ミカサ「あのハゲ…私がしかるべき報いを…!!」


    エレン「ミカサ!そんなことして、お前が退学になるのは嫌だぞ!」


    ミカサ「ごめん、エレンを傷つける人には怒りが収まらなくて…」


    アルミン「でも、エレン…これは罰則でやっていいことではないよ!一度リヴァイ先生に報告しよう!」


    エレン「それだと、俺がニックに負けを認めたみたいになるだろ!リヴァイ先生頼みってあいつに思われる!」


    アルミン「エレン、そんなこと言ってる場合じゃないよ!」


    エレン「それにリヴァイ先生の実力はすごいけど、魔法省での権限はニックのがあるだろうし、リヴァイ先生がニック先生に何かしたら懲戒免職とかになるかもしれないし…」


    ミカサ「それなら、エルヴィン先生は?エルヴィン先生は魔法省での影響力もある。」


    エレン「今、エルヴィン先生は忙しい…それにこの問題は俺が何とかしないといけないんだ…!」


    ミカサ「何かあったら私とアルミンに言ってほしい。それとケニーに知らせるのも1つの手段だと思う。」


    アルミン「僕たちはエレンの味方だからね!」


    エレン「ああ、お前ら…ありがとう!」
  71. 74 : : 2019/08/15(木) 20:53:23
    二人のアドバイスを受けたことをきっかけに、
    エレンはケニーへと手紙を書くことにした。
    今も寝ていると痛むことのある傷痕についてや
    ニックが魔法省からホグワーツの先生となったこと、そしてニック先生の授業では一切魔法を使わないこと等と軽く近況報告等を書いた。

    エレン「これなら、誰かに読まれたりしてもケニー宛のことは伏せたし、大丈夫だな!」

    もう一度、自分の書いた手紙を第三者の視点から見てみても、内容からケニー宛ということや、調査兵団に関わる内容は書いていない。
    これで問題は無さそうだ。


    エレン「よし!ヘドウィグ!」

    そういうと、ペットの梟のヘドウィグはエレンの元へと飛んできた

    エレン「ヘドウィグ、これは偽名を使ってあるけど、宛先はケニーだ!頼むぜ!」

    そう言いながら、ヘドウィグの足に手紙をくくりつけて、餌を与えた

    エレン「それじゃ、行ってこい!」

    そして、窓を開けるとヘドウィグは飛び立っていた

    エレン「これで、何か分かるといいけどな…」
  72. 75 : : 2019/08/18(日) 01:39:25
    数日後

    エレン「なあ!頼む!二人とも!俺の宿題を助けてくれ!!」

    エレンはミカサとアルミンに頭を下げていた。
    なぜなら、大量のレポートなどの宿題がたまっていたからである。

    ミカサ「エレン、またこんなに溜め込んでいたの?」


    アルミン「もっと前からやっておきなって言ってるのに!」


    エレン「そういうアルミンだって!この前の変身術の実技テスト危なかっただろ!」


    アルミン「いや!それは…。そんなこと言うなら手伝わないよ?」


    エレン「あー!嘘だ!頼む!助けてくれ!!」

    こうして、エレンは二人の手を借りながら宿題を終わらせていっていた。全ての宿題が終わったのはもう夜だった。

    エレン「二人ともありがとう!助かったよ!」


    ミカサ「エレンが終わってよかった。」


    アルミン「本当ギリギリだよ!次からは早くからやってね!」


    ミカサ「もう今日は遅い、寝室で寝よう。」


    エレン「ああ、それもそうだな。…ん?」

    エレンの目には一瞬、見覚えのある顔が談話室の暖炉の炎に見えた気がした。


    アルミン「エレンどうしたの?寒いの?」


    エレン「ケニー!!」

    やっぱりだ!何と暖炉の炎にケニーの顔が映っていたのだった

    ミカサ「本当にいるなんて…」


    ケニー「1時間ごとに様子を見ていたんだが、殆どお前らは机から動いてなかったな!」

    ケニーが微笑みながらそう言った

    ケニー「手紙よりもこっちのが確実に話せるし、誰にもバレないしな。」

    ケニー「エレン、お前の手紙はよかったぞ!あれなら俺と連絡を取ってるとは分からねぇ!」

    ケニーは笑いながら、エレンを誉めた

    ケニー「まず、傷痕が痛むことについては、ヴォルデモートが復活したのなら、これからも痛むだろうが、そう深刻にはなるな。」


    エレン「確かに、慣れてはきたしね。」


    ケニー「それとニックについても死喰い人ではないのは確かだ。」


    アルミン「やってるとこは死喰い人並みにひどいよ!」


    ケニー「確かにそうだな、死喰い人ではないにしても嫌な奴には違いない。あいつは反人狼法を起草したりと人間以外の種族を差別しがちだしな。」


    ミカサ「そんな、ひどい…」


    ケニー「人間が1番の種族だと考えているらしい。ミケからの評判は最悪だったよ。」


    エレン「でも、それとニックの授業で魔法を使わないことに何の関係があるんだ?」


    ケニー「それはニックがというよりも、ロッド・レイス大臣がお前たちに戦闘訓練をしてほしくないからだ。」


    エレン「戦闘訓練?大臣はここの授業で何を教えてると思ってんだよ!」


    アルミン「魔法使いの軍団でも組織してるとか考えてるんじゃない?」ニヤニヤ


    ケニー「大正解!その通りだ!」


    アルミン「え…?」

    アルミンがふざけていったことに対して、ケニーが正しいと言うので、3人は拍子抜けした。

    ミカサ「どういうこと?どうしてそんな考えに辿り着くのかが分からない。」


    ケニー「エルヴィンが魔法使い軍団を率いて、魔法省に挑むと考えている。」


    エレン「は…?大臣の被害妄想だ!!」


    ケニー「あいつはイカれてる!冷静じゃない、既にエルヴィンの勲章剥奪に向けて動いている。その内濡れ衣を着せてエルヴィンを逮捕なんてことも考えられるな。」


    エレン「ふざけんなよ!そんなこと間違ってる!」


    ミカサ「エレン、落ち着いて…それと、ハンネスさんはどこにいるの?新学期から学校にいない。」


    ケニー「ハンネスは騎士団の任務中だ。だが、エルヴィンも大丈夫だと言っているし、ハンネスは無事だ!安心しろ!」

    その答えを聞いて、3人はホッとした

    ケニー「そういえば、次のホグズミード行きはいつだ?また犬の姿になって会いに行くぜ!」


    エレン「ケニー!ダメだ!新聞でケニーがロンドンにいることは割れてる!」


    ミカサ「ケニー、来るのはとても危険。」


    ケニー「あれは適当に予想してるだけで当てにならねぇよ!心配するな!」


    エレン「ダメだ!もし何かあってケニーが投獄されるのは嫌なんだ…」


    ケニー「そうか、エレン…お前は意外にグリシャに似ていないな。グリシャは危険なことを楽しんでいたがな…。」

    ケニーは先程までと違い、冷ややかな声で言った。

    ケニー「そろそろ時間も遅いな、また何かあったら連絡してくれ!おやすみ!」

    そう言うと、炎からケニーの姿は消えていた
  73. 76 : : 2019/08/21(水) 01:04:50
    翌日、いつものように日刊予言者新聞が朝食を食べているミカサの元に届けられた

    ミカサ「エレン!アルミン!これは大変…」


    エレン「どうしたんだ?ミカサ?」

    ミカサが指差している記事の一面にはニックの写真が大きく載っていた

    アルミン「えっと、記事の内容は…魔法省、教育改革に乗り出す。ニック・ディアス、ホグワーツ初代高等尋問官に就任。」


    エレン「高等尋問官?何だそれ…?」


    記事には、魔法省は教育令第二十三号を制定し、ホグワーツの教育水準の低下に対応するために高等尋問官を設置し、学習の実態を魔法省が把握する狙いがあると書かれていた。

    ミカサ「つまり、ニックは生徒だけではなく、他の先生を監視する権限を得たということ。」


    エレン「ホグワーツに魔法省が更に介入してくるってことかよ!」


    アルミン「そうなるね、でも、リヴァイ先生は監視されたら何て言うかな?逆にニックがやり込められるかもね!」ニヤッ

    アルミンが笑いながらそういうと、リヴァイ先生にたじたじになっているニックの姿が思い浮かびエレンも微笑んだ

    エレン「そろそろ授業に行こうぜ!」


    ミカサ「うん。」


    アルミン「次は占い学か…。」

    エレン達は占い学の教室へと向かっていった
  74. 77 : : 2019/09/14(土) 23:27:03
    占い学の授業で久し振りにみたハンジ先生は
    相変わらず、狂気に満ち溢れた目をしている。

    エレン(占い学は好きになれない…)

    ハンジ「今日は皆の夢について、占ってもらうよ!正夢って言葉を聞いたことはあるかい?」

    ハンジ「夢の出来事が現実になったり、未来の予兆なんて時もあるんだよ!!」

    エレン「今日も相変わらずだな…」

    アルミン「夏休み明けても奇人っぷりは健在だね。」

    だが、今回の占い学の授業ではいつもと違うところが1つだけあった。それは教室の片隅に
    ニック先生が控えていることだ。

    ニック「……」

    エレン「あれが高等尋問官の役目か?」ヒソヒソ

    ミカサ「ええ、授業を監視し、同時に先生と生徒の両方の様子を伺っている。」ヒソヒソ

    アルミン「確かに、何かメモを取っているね。」ヒソヒソ

    エレンがニックの方を見ると、ニックは無言でハンジ先生の方を見ながら、メモをいっぱい取っていた。

    ハンジ「それでは皆!夢について話し合って!教科書に載っている事象と照らし合わせて、その夢が何を意味しているのかを考えて!!」

    ハンジ先生の言葉で生徒たちは話し合いを始めた。それと同時にニック先生が立ちあがり歩き始めた。授業での生徒の様子を見ているのだろう。

    エレン「俺らも話し合うか。」

    アルミン「気は進まないけどね。」

    すると、ニック先生がクリスタとユミルが座っている机で足を止めた

    ニック「この授業についてどう思う?」

    クリスタ「わ、私ですか?えっと、占い学の授業は不思議です!だって、本当に当たったりするから何で当たるのか気になります!」

    クリスタは戸惑いながらも返答していた

    ユミル「占い学の授業は、正直分からないことがあります。予言が当たるのも当たらないのも偶然だと思います。」

    ユミルは否定的な返答をしていた

    エレン(ユミルの言ってることは分かる!)

    それを聞くと、ニックはメモを取り二人の席を離れた

    ハンジ「エレン!アルミン!君たちもよそ見してないで夢について話し合って!」

    エレアル「すいません…」

    ジャン「おいおい、エレンまた怒られてるのか?」

    少し離れた席からジャンがバカにしてきたが、エレンはこらえて聞き流した。一方ニック先生はハンジ先生の方に向かっていった

    ニック「ホグワーツに勤めて何年ですか?」

    ハンジ「んー、16年になるかな?」

    ニック「そうですか。ハンジ先生自身もホグワーツの卒業生でしたね。」

    ハンジ「ホグワーツは私の母校だよ!」

    ニック「なるほど。占いについては必ず当たるんですか?」

    ハンジ「それは、占いは宇宙や自然といったありとあらゆる万物の関係が織り成す神秘的なもの!当たることもあれば、些細な事象のずれから外れることもある。」

    ニック「要するに明確に当たる場合や外れる場合の根拠は説明できないってことか。」

    ハンジ「それは……」

    ニック「それじゃ、1つ私に予言をしてくれ!」

    ハンジ「そんな!?いきなり!?」

    ニック「出来ないんですか?」

    ハンジ「見える…!あなたには不幸な未来が訪れることになる!!ああ、かわいそうに!!」

    ニック「結構…。」

    ニック先生はそう言い残すと、教室を後にした。一方のハンジ先生は呆然として立っていた
  75. 79 : : 2020/11/08(日) 00:03:59
    その次の魔法薬学の授業もニック先生が見学していた。ナイル先生はいつものように授業をしているが、内心は嫌そうなのが顔に出ていた

    エレン「ただでさえ、魔法薬学はナイルの授業だから嫌なのに、ニックまでいるのかよ…」

    ミカサ「尋問官としての権限が大きいということ、ホグワーツの教育に全面的に介入するつもりだと思う。」

    アルミン「ニックのことは先生達も生徒も皆が嫌いだろうね。」

    小声で会話をしていると、ニック先生がナイル先生の方に近寄っていき質問を始めた

    ニック「ナイル・ドーク先生で間違いないか?」

    ナイル「ああ、その通りだ。」

    ニック「現在は魔法薬学の教員だが、最初は闇の魔術に対する防衛術の教員をやりたかったとか?」

    ナイル「そうだ。」

    ニック「でも、上手くいかなかったと。」

    ナイル「ご覧の通り。」

    アルミン「フフッ…」

    ニック先生とナイル先生のやり取りを聞いたアルミンは思わず、笑ってしまっていた

    ニック「それでは、また後日。」

    そう言うと、ニック先生は教室を後にした


    スパーン!!!

    アルミン「痛っ!!」

    ナイル先生はアルミンが笑ったのを見逃しておらず、教科書で頭を叩いた

    教室中から笑い声が一斉に沸き起こった

    エレン「アルミン、いい一撃をもらったな!」

    アルミン「聞かれてたなんて…」



  76. 81 : : 2021/12/12(日) 05:22:16
    アルミン「いよいよだね…」

    エレン「ああ、どんな反応するんだろうな?」

    エレン達が受けているのはリヴァイの変身術の授業、ここにもニック先生が見学に訪れていた

    リヴァイ「いいか、お前ら!物を変化させることと、自分自身が変身することは大違いだ!難易度は格段に上がると思え!」

    生徒達「はい!!」

    リヴァイ「続けるぞ、教科書を開け。」

    ニック「ゴホゴホ…」

    ニックがわざとらしく咳払いをし、授業を中断し、自分の質問に答える時間を設けろと暗にほのめかしていた

    リヴァイ「136ページを開け、説明に移るぞ。」

    リヴァイはニックの咳払いを無視して、授業を続行した

    エレン「フフッ…おい、リヴァイ先生完全に無視してるぞ。」

    アルミン「全く相手にしてないね。」

    ミカサ「流石、リヴァイ先生…」

    ニック「なっ…!?オッホン!」

    ニックはリヴァイが授業を続行していることが信じられないようだ、次は大きめに、更に分かりやすく、わざとらしい咳払いをした

    リヴァイ「どうした?ニック?見学したいと希望しておいて、体調が悪いのか?」

    ニック「いや、そういうわけではないんだがな。」

    リヴァイ「そうか、それならもう少し静かにしていろ、授業中は音を立てないことは当然のルールだからな。」

    ニック「それなら、言わせてもらおう!私からリヴァイ先生に質問をさせてもらいたい。」

    リヴァイ「最初から、用件を言ってほしかったな。」

    リヴァイの動じない振る舞いに圧倒されるニックを見た生徒達はクスクスと笑っている

    ニック「リヴァイ・アッカーマン、担当は変身術、そうだな?」

    リヴァイ「そうだ、これは確認する必要があるのか?」

    ニック「確認から始めるのが規則だ。」

    リヴァイ「規則?そんな規則は初めて聞いたな…」

    ニック「高等尋問官である私が教師に質問をする際には名前と担当科目を確認することが必要なのだ。」

    リヴァイ「高等尋問官、魔法省が勝手に定めたものだろ?俺はホグワーツの校則には詳しくても、部外者が新しく作った法には疎くてな。」

    ニック「まあいい、リヴァイ。ホグワーツに来てからの勤務歴は長いな、そして、今では副校長まで上り詰めたか。」

    リヴァイ「ああ、長くここに勤めている。」

    ニック「そうか、出身は恵まれなかったのに、よくここまで上ってきたな、幼少期は苦労しただろ?」

    ニックは嘲笑うかのようにリヴァイに質問をする

    リヴァイ「俺の出身や幼少期はここでの勤務態度と無関係のはずだろ?高等尋問官ってのはこんな質問をするのか?」

    ニック「そ、それは…」

    リヴァイ「余計な詮索はするな、今のホグワーツでの俺の教育面に関わる質問には答えてやるよ。」

    ニック「ぐぬぬ…」

    リヴァイは高等尋問官として振る舞うニックにも負けず、魔法省のホグワーツ介入に影では気に入らない様子だった。ニックを言い負かし、リヴァイの授業は遮られずにスムーズに進んだ

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