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ペトラ「最後の願い」

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  1. 1 : : 2013/12/08(日) 22:36:24
    今までのリヴァペト」をまとめた感じです

    どうか、お楽しみくださいー
  2. 2 : : 2013/12/08(日) 22:36:43
    あぁ...

    貴方に伝えれば良かった

    この思いを...



    お願い、行かないで

    みんな行かないで...

    私たちをここに、置いていかないで...

    こんな所で終わりたくない

    まだ、やりたい事がたくさんあるの

    まだ...



    貴方に思いを伝えていないの...
  3. 3 : : 2013/12/08(日) 22:37:36


    胸が引きちぎれるようなこの思い

    貴方が遠くに行くのが見てなくても感じるんだ

    前は言えなかったけれど...

    今ならこの思いに自信を誇れる

    今なら、貴方に伝える事ができる

  4. 4 : : 2013/12/08(日) 22:37:52

    もう一度...


    貴方に会いたい


    そして、伝えたい


    貴方の事が...





    大好きだったと



    ---------
    -------
    -----

  5. 5 : : 2013/12/08(日) 22:38:04


    ペトラ「ウォールシーナ?」

    ハンジ「あぁ、そうなんだよね」


    リヴァイ班結成から、やく一ヶ月

    明後日、新兵も交えた壁外調査が行われる

    そんななか、ウォールシーナで荷馬車につむ、物資の調達に行く事になった
  6. 6 : : 2013/12/08(日) 22:38:20

    ハンジ「いつも、私が行くんだけどね...」

    ハンジ「今回はちょっと、会議がはいちゃって...」

    ハンジ「お願いできるかな?」

    ペトラ「あ、はい。大丈夫ですよ」

    ハンジ「そっかぁ、ありがと」

    ハンジ「適当に男子群連れて行って良いからね」
  7. 7 : : 2013/12/08(日) 22:38:30

    ペトラ「はい//」

    ハンジ「おっと、エルヴィンに呼ばれてたんだったw」

    ハンジ「それじゃ、行くねー」

    ペトラ「はーい」


    ガチャ
  8. 8 : : 2013/12/08(日) 22:38:42
    ほぉぉぉぉ
  9. 9 : : 2013/12/08(日) 22:38:43

    分隊長のいなくなった、部屋は急に静まった

    男子群って言ってもな...

    みんな忙しいかな


    「おい、ペトラ」


    「なにっ!?」

  10. 10 : : 2013/12/08(日) 22:39:01

    オルオ「ま、そんな驚く事ねーだろ?」

    ペトラ「なんだ、オルオか...」

    オルオ「こんなところで、何してんだ?」

    ペトラ「特になにもぉー」

    オルオ「なんだそれ?」

    ペトラ「あ、そういえば、明日暇?」

    オルオ「なんだ、ペトラ?デートの誘いか?」

  11. 11 : : 2013/12/08(日) 22:39:14

    ペトラ「もういいし」

    オルオ「ごめん、なんだよ?」

    ペトラ「いや、いいし」

    オルオ「だから、ゴメンって言ってんだろう?」

    ペトラ「はぁ...明日、ウォールシーナで壁外調査の買い物に行くんだけど...」

    ペトラ「一緒に来てくれる人を探してるんだよね」

    オルオ「そうだったか」

  12. 12 : : 2013/12/08(日) 22:39:30

    ペトラ「で、どーなのよ?」

    オルオ「すまん、明日は無理だ」

    ペトラ「あっそ、じゃエルドとかに頼むからいーよ」

    オルオ「明日はエルドもグンタも無理だな」

    ペトラ「なんで?」

    オルオ「明日はハンジ分隊長に呼ばれてる」

    ペトラ「会議とか?」

    オルオ「あぁ」

  13. 13 : : 2013/12/08(日) 22:39:41

    ペトラ「あっそ、じゃエレンに頼むからいーよ」

    オルオ「すまねーな」

    ペトラ「別に大丈夫だけど..」

    オルオ「じゃ、行くな...」

    ペトラ「ぇ..?」

    オルオ「まだ、用事があるのか?」

    ペトラ「あ...いや」
  14. 14 : : 2013/12/08(日) 22:39:58

    本当にこのまま別れていいのか?




    何をこんなに心配しているんだ、私は?




    心に問うが、答えはない




    ただ、誰かに言われた気がする




    「離れちゃダメだ」と...
  15. 15 : : 2013/12/08(日) 22:40:14

    オルオ「どうかしたか?」

    ペトラ「明日は...一日会えないの?」

    オルオ「あぁ、明日は忙しいからな」

    ペトラ「じゃ...次ぎ会うのは壁外調査の時?」

    オルオ「ま、そーなるな」

    ペトラ「・・・そっか」

    オルオ「じゃ、行く...」
  16. 16 : : 2013/12/08(日) 22:41:28

    ペトラ「死なないで...」


    オルオ「あぁ?」


    ペトラ「お願いだから...死なないでね」


    オルオ「・・・当たり前だ」


    ペトラ「うん...」



    このまま...


    離れたらいけない


    これが最後になる
  17. 17 : : 2013/12/08(日) 22:43:08

    それは、もぅ、この時から薄々気づいていたのかもしれない


    いや、しれないというより、気づいていたのだった


    だけど、だれもそれを言おうとはしなかったのは...


    まだ、その時、それは未来であったからだ


    未来で、まだ、その時...未来は変える事ができる...そう信じていたから
  18. 18 : : 2013/12/08(日) 22:43:21

    だから、だれもその未来を受け止めず...


    変えるコトを選んだ


    最初から、この事実を受け止めておけば...


    結果は変わっていたのだろうか?

  19. 19 : : 2013/12/08(日) 22:43:32

    結果は誰にもわからない



    だけど、結果は変えることができる



    変える事はできるけど、わたしたちにはできなかった



    ただ、時の流れに身を任せていた人生だった



    オルオ「あぁ...」

    ペトラ「ごめんね、ありがと」

    オルオ「じゃ、な」



    ガチャー
  20. 20 : : 2013/12/08(日) 22:43:47

    何だったんだろう...


    だけど、確かに聞こえたんだ


    離れちゃダメって...


    聞こえたというより...感じた


    心の奥でそう、感じた


    結果は誰にもわからない


    未来も誰にもわからない


    だって、結果も未来もこれから自分達が作るのもだから...
  21. 21 : : 2013/12/08(日) 22:44:49


    ペトラ「よし...」



    エレンに明日空いているかを聞きにいくことにした...

    空いているといいな



    席を立つ




    部屋は窓から差し込む夕日でオレンジ色に染まっていた


    ---------
    -------
    -----

  22. 22 : : 2013/12/08(日) 22:45:03


    コンコン



    エレン「はい」


    ペトラ「失礼しまーす」


    エレン「あ、ペトラさん」


    ペトラ「ごめんね、忙しかった?」


    エレン「あ、大丈夫です。ちょっと暇だったもので」


    ペトラ「それはよかった」
  23. 23 : : 2013/12/08(日) 22:45:11


    エレンの部屋は、整理整頓されていた

    きっと、お母さんはしっかりとした人だったのだろう...

    巨人さえいなければ...

    エレンはここにいなくて済んだのだろうか?

    巨人さえいなければ...

    家族が離ればなれになることはなかったのだろうか?

    そんなことを考えだすと止まらない...
  24. 24 : : 2013/12/08(日) 22:45:23


    エレン「ペトラさん?」

    ペトラ「あ、ごめんね」

    エレン「あの、用事って・・・?」

    ペトラ「そう、明日空いてない?」

    エレン「明日ですか...」

    ペトラ「そう、無理にとは言わないからね」

    ペトラ「ウォールシーナに明後日の壁外調査の買い物に行くの」

    エレン「そうでしたか...」

  25. 25 : : 2013/12/08(日) 22:45:36

    エレン(壁外調査の前日か...)

    エレン(ミカサがうるさそうだな)

    エレン(疲れるとか、変なことされる...とか)

    ペトラ「あ、なんか用事あった?」

    エレン「いえ...。でも、ちょっとめんどいコトがありまして」

    ペトラ「めんどいこと?」

    エレン「はい・・・」

    ペトラ「・・・?」

    エレン「すいません...」
  26. 26 : : 2013/12/08(日) 22:45:49

    ペトラ「・・・」

    エレン「・・・」

    ペトラ「そっか、まぁいいや、ごめんねー」笑

    エレン「ほっっんっと、すいませんー泣」

    ペトラ「大丈夫、大丈夫ー」

    エレン「次、なんかあったら絶対に手伝うんで」

    ペトラ「そんな、謝んないでよ、エレン」

    ペトラ「大丈夫だから」

    エレン「すいません...」

    ペトラ「じゃ、いくね」

    エレン「はい」


    ガチャ
  27. 27 : : 2013/12/08(日) 22:46:02


    ペトラ「次は絶対に手伝ってよね?」


    エレン「もちろんですっ」


    ペトラ「それでよし、じゃ」


    ガチャ





    グンタ、エルド、オルオ、エレンがダメか...

    残すのは兵長だけね

    ま、理由を話せば、okもらえるよね

    よし

  28. 28 : : 2013/12/08(日) 22:46:26


    私は、エレンと二度と来ない「次」を約束したのだった

    そして、兵長の部屋へと向かった...




    ---------
    -------
    -----
  29. 29 : : 2013/12/08(日) 22:46:39

    コンコン


    「失礼します」



    「入れ」





    ペトラ「失礼します」

    リヴァイ「お前か、どうした?」

    ペトラ「あの、明日はお時間ありますか?」

    リヴァイ「明日か..?特に用事はないが」

    ペトラ「あの、ハンジ分隊長から頼まれてウォールシーナに荷馬車につ物資の調達にいくのですが...」

    ペトラ「1人では不安なので、お手伝いしてもらえないかと...」

    リヴァイ「そうか・・・」
  30. 30 : : 2013/12/08(日) 22:46:54

    リヴァイ「別にいいが?」

    ペトラ「本当ですか?ありがとうございます」

    リヴァイ「あぁ」

    ペトラ「じゃ、明日は10時に食堂でお願いします」

    リヴァイ「了解だ」

    ペトラ「それでは...失礼します//」




    ガチャー

  31. 31 : : 2013/12/08(日) 22:47:05


    なんか、もの凄い緊張したな...//

    それは別に上司だからという訳じゃなくて...

    その、なんとも言えないけど...

    うんー




    明日だ


    ---------
    -------
    -----
  32. 32 : : 2013/12/08(日) 22:47:16


    「ありがとうございました」


    店を出る

    当たりはすっかり暗くなっていた

    ウォールシーナに来たのは久しぶりのことだった

    みんな豪勢な服を着ているし、わたしたちのような者が来て良い場所には思えなかった

    まさに、この国の最先端を行く場所であり、もっとも安全な場所だ

    ここに住む人たちは一生「巨人」とは無関係なんであろう...

  33. 33 : : 2013/12/08(日) 22:47:28


    リヴァイ「おい、ペトラ」

    ペトラ「はい?」

    リヴァイ「これで買い物は全部か?」

    ペトラ「えーっと、あ、はい」

    リヴァイ「そうか」

    ペトラ「ま、ハンジ分隊長の手書きのメモなんで、正しいかは怪しい部分もありますがね...」

    リヴァイ「チッ...あの奇行種か」

    ペトラ「それにしても、すごい量ですね」

    リヴァイ「だな」
  34. 34 : : 2013/12/08(日) 22:47:41

    荷馬車に揺られながら、朝来た道を戻る

    相変わらず、時間に厳しい兵長は、1分遅刻した私を睨んでたな...ww

    はぁ

    今日はいい気晴らしになったな

    いや、これも任務の一環だけど...
  35. 35 : : 2013/12/08(日) 22:47:52

    ペトラ「一ヶ月って早いですね」

    リヴァイ「どうした、急に」

    ペトラ「いや...ついこないだリヴァイ班が出来て...」

    ペトラ「一ヶ月後には壁外調査だ、って話をしてたのがつい昨日のような感じです」

    リヴァイ「まぁな」

    ペトラ「なんか、そう考えると人生ってあっというまなんですね」

    リヴァイ「・・・あぁ」

  36. 36 : : 2013/12/08(日) 22:48:03

    これも、短い人生のうちの大きな時間

    あなたと過ごしたこの一日が、わたしの人生の一部になるんですよ

    それって、なんか凄いって思いませんか?

    2人とも違う人生を過ごしているのに...

    今日という一日は同じ時間を過ごしている

    それって、普通のことだけど何かすごい...

  37. 37 : : 2013/12/08(日) 22:48:12

    だけど...

    死んだらそれで終わりなんだ

    今日という日を過ごしたことを思い出せない

    それは2人の思い出じゃなくて...

    1人のなかにある、2人で過ごした思い出になってしまう

  38. 38 : : 2013/12/08(日) 22:48:29

    死にたくない


    あっというまの人生だけど...


    もっと、生きたい


    なんで、こんなことを考えているのだろう?


    なんで、死ぬ事を考えているのだろう?


    オルオと話したときも...


    これが最後になるのかもって感じたり...
  39. 39 : : 2013/12/08(日) 22:49:25


    ペトラ「兵長...」


    リヴァイ「どうした?」


    ペトラ「なんか、この頃の私...変なんですよ」


    リヴァイ「・・・?」


    ペトラ「『死』って言葉に敏感だし...」


    ペトラ「もぅ、死ぬんじゃないかとか」


    ペトラ「これで、みんなと話すのは最後になるんじゃないかな...とか」


    ペトラ「そうやって、考えちゃうんです」
  40. 40 : : 2013/12/08(日) 22:49:39

    ペトラ「ま、いつも壁外調査前はこんな感じですけど...」


    ペトラ「でも、なんか...いつもに増してそう感じるんです」


    ペトラ「あ、明日死ぬのかなぁ...って」


    ペトラ「死ぬのも嫌だし、そう考える自分も嫌なんです...」

  41. 41 : : 2013/12/08(日) 22:49:55

    ペトラ「だから、今も...」



    ペトラ「これが兵長とまともに話す、最後になるんじゃないかなって...思っちゃんです」



    ペトラ「本当に...」



    ペトラ「死ぬかもしれない...って考えちゃって...」



    リヴァイ「おい、ペトラ」



    リヴァイ「誰も...死ぬなんて言ってねーだろ」



    ペトラ「でも...結果は、誰にもわからないんですよね...?」
  42. 42 : : 2013/12/08(日) 22:50:33


    リヴァイ「あぁ...だから、死ぬか死なないかなんて分からない」



    リヴァイ「未来のことをどんなに考えたって結論はでねぇよ」



    リヴァイ「それに、お前らは...」



    リヴァイ「俺が守る」



    ペトラ「・・・兵長」



    リヴァイ「わかったら、くだらねーことで泣くな」



    リヴァイ「とっとと、帰るぞ」

  43. 43 : : 2013/12/08(日) 22:50:44


    兵長が馬の手綱を強く引いた

    馬車は速度をあげて、走り出した

    空には星が輝いていた



    今なら...



    全部伝えてもいいですか?



    今なら...



    全部、星が願いを叶えてくれますか?


  44. 44 : : 2013/12/08(日) 22:50:55



    ペトラ「兵長...?」



    リヴァイ「なんだ?」





    今なら...




    今なら...




    あなたに思いを伝えても良いですか?




    全部、星が願いを叶えてくれますか?




    全部、許してくれますか?

  45. 45 : : 2013/12/08(日) 22:51:07



    リヴァイ「なんだ?」




    ペトラ「兵長...」




    ペトラ「私...あなたのこと」





    ううん




    いいんだ




    このままの関係で

  46. 46 : : 2013/12/08(日) 22:51:19


    ペトラ「信頼してます」




    リヴァイ「・・・そうか」




    ペトラ「この班に入れて...本当に幸せです」




    ペトラ「私は...人類の未来の為に...」




    ペトラ「心臓を捧げます」

  47. 47 : : 2013/12/08(日) 22:51:29


    兵長は驚いた顔をしたあと

    すこし、笑っているのが見えた

    それだけで、嬉しかった

    別にこのままの関係でいいんだ

    それ以上もそれ以下も望んではいません

  48. 48 : : 2013/12/08(日) 22:51:39


    空にはたくさんの星が輝いていた



    星に願いをー



    この世界が平和になりますように



    そして、兵長に



    私の思うが届きますようにー







    好き、だと




    ---------
    -------
    -----
  49. 49 : : 2013/12/08(日) 22:53:36


    あぁ...

    貴方に伝えれば良かった

    この思いを...

    誰にも結果は分からないけれど、

    伝えることによって、後悔が残らないことは最初から分かっていたのに

  50. 50 : : 2013/12/08(日) 22:53:46

    お願い、行かないで

    みんな行かないで...

    私たちをここに、置いていかないで...

    こんな所で終わりたくない

    まだ、やりたい事がたくさんあるの

    まだ...



    貴方に思いを伝えていないの...
  51. 51 : : 2013/12/08(日) 22:53:56

    胸が引きちぎれるようなこの思い

    貴方が遠くに行くのが見てなくても感じるんだ

    前は言えなかったけれど...

    今ならこの思いに自信を誇れる

    今なら、貴方に伝える事ができる
  52. 52 : : 2013/12/08(日) 22:54:09

    ここに、最後のお願いをしてもいいですか?




    兵長にもう一度会わせてください




    そして、言わせてください





    貴方の事が...







    本当に大好きだったと


    end
  53. 53 : : 2013/12/08(日) 22:55:12
    以上ですー

    更新遅れてすいません...泣

    これで、一旦ペトラからは離れようと思いますww

    また、機会があれば...書きます

    次回も、なんか書くんで宜しくお願いしますー

    rinnka
  54. 54 : : 2013/12/09(月) 01:15:36
    お疲れ様でした。
    感動をありがとう・・・
  55. 55 : : 2013/12/09(月) 19:08:45
    ありがとうございますー
  56. 56 : : 2013/12/09(月) 22:04:34
    rinnkaさんのリヴァペト最高過ぎます!!!
    感動しました!!!その文才欲しいです!!!
  57. 57 : : 2013/12/11(水) 18:12:11
    ありがとうございますー

    自分自身、リヴァペトが大好きで...

    書いていても楽しいです♡

    また、他の作品も書いていきますので、宜しくお願いします

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