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平穏の価値は

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  1. 1 : : 2015/12/31(木) 21:43:27

    どうも!way(ワイ)です。

    今年の自分の締めということで短編ssを書きます。

    初合作ということで緊張しています!

    新人2人良いものが書けるよう……頑張ります!


    順番はway(ワイ)→黄昏さんです!


    改めて黄昏さんよろしくお願いします!
  2. 2 : : 2015/12/31(木) 21:48:09
    如何も初めまして黄昏に謳う狼と言う者です

    自分は初めての試みの合作なので足を引っ張らないように頑張ります!

  3. 3 : : 2015/12/31(木) 21:50:31

    それでは始まります!
  4. 4 : : 2015/12/31(木) 21:56:41
    皆様ごゆるりとお楽しみください
  5. 5 : : 2015/12/31(木) 22:01:22


    なあ……これどう思うよ?


    日向「すげーよ!流石だよ!」


    そ、そうか……!?



    俺の憧れであり、大事な仲間ー


    その手には希望ヶ丘学園への入学許可書が握られていた。



    でもよぉ……これじゃ……お前と……


    日向「何言ってんだよ!」


    日向「こんなチャンス二度と無いんだぜ?」


    日向「すぐに追い付くからよ!」





    ありがとうな!


    それじゃ行ってくる!


    日向「ああ!」


    手を振り見送る。


    俺はどこか誇らしいものがあった。


    姿が見えなくなるまで、俺は見続けた。



    日向(やっぱりあいつはすげーな……)


    日向(よし……)


    日向「俺もやってやるぜ!」




    そして、俺は足を前へと進めた。

    ーーーーー

    ーーー

  6. 6 : : 2015/12/31(木) 22:11:49
    日向「俺には何で才能が無いんだよ!!」

    俺は無性にイライラしていた

    日向「あいつには才能が有って…」

    最低だな俺、あいつを僻んでばっかで

    日向「でも大丈夫だ、きっと見つかる!…筈だよな?」

    前向きにならなきゃなこんな姿あいつに見られたら笑われてしまうな

    日向「あれ?ここは…」

    綺麗な校舎が目に入った

    日向「…いった所で予備学科って言う事で追い出されるな」

    ?「あれ?君は?」
  7. 7 : : 2015/12/31(木) 22:24:31

    突如後ろから声を掛けられる。

    日向「ん?」


    ?「ああ……」


    ?「何だ……予備学科か……」


    日向「っ……!」


    ?「……」テクテク…


    あれから俺はこの希望ヶ丘学園に入ることができた……


    日向「でも……」


    俺は予備学科にしか入ることは許されなかった。


    中には、予備学科を見下す本学科の人達もいる。


    日向「くそぉ……」


    俺の憧れー


    あいつのもとへと近づいたはずなのに……


    日向「……」


    あいつに笑われるかもしれないけど……


    日向「ちくしょぉ……」


    それでも俺の劣等感は拭いきれなかった……





  8. 8 : : 2015/12/31(木) 22:38:51
    日向「…」

    俺はあいつを見守るしかなかった

    本当は俺の友人を馬鹿にするなって切れたかったけど俺はまた差別されるのが怖かった

    予備学科とつるんでるって言う噂が有ればさっきの奴にまた
    「予備学科とつるんでいたら君の希望が泣くよ」って言われてまた差別されるかもしれない

    だから俺は黙って見守るしかできなかった

    もし俺が希望ヶ峰学園にスカウトされなかったら変わっていただろうか?

    くっそ!こんな所あいつに見られたら「お前は入れただけ良いだろ!」って切れられるな
  9. 9 : : 2015/12/31(木) 22:51:58

    怒り・妬み・恥ずかしさー

    俺はつねに苛まれることとなった。


    そうして、俺の予備学科としての日々は過ぎていった。

    ーーーーー

    日向「ふう……」


    クラスメイト「今日もなかなかハードだったな」


    日向「だな」


    予備学科とはいっても高校生であることに変わりはない。

    ここ希望ヶ丘学園はあらゆる学園の注目の的。

    それもあり、予備学科であっても学習面では手を抜くことはない。

    日向(でも…扱いは悪いけどな…)

    そうして、時間は過ぎてゆく。

    ーーーーー


    ーーー





    日向「はあ……」


    日向「やっぱり俺は……」


    日向「"才能"なんて……」

    授業が終わり、帰るときにはいつもそんなことを考える。


    そうして、いつもと変わりなく今日一日を終え……
  10. 10 : : 2015/12/31(木) 23:22:39
    っ!?何かにぶつかったか?何かの下に

    ?「ふゆぅすいません!あれ?何かにぶつかった筈ですけど…」

    ?「美柑ちゃん下に居るから早く退いて上げな?」

    意識が…遠…の…く…

    _____

    日向「っ!此処は?」

    ?「目覚めましたね良かったですぅ大丈夫でしたかぁ?」

    日向「あ、あぁ此処は?」

    ?「小泉さん目覚めましたぁ」

    小泉?誰だ?それよりここは何処なんだ?

    小泉「男子なんだからしっかりしなさいよ!」

    予備学科にこんな奴いたか?

    日向「大丈夫だ」

    小泉「美柑ちゃん謝りなよ」

    罪木「ごめんなさい!」

    日向「別にいいけど」

    罪木「あの名前と才能言って貰って良いですかぁ?」

    日向「何でだよ?」

    罪木「保健室に来た人は名前書かなきゃいけないんですぅ」

    日向「…日向創だ」

    罪木「あ、あの才能は?」

    日向「…才能何てある訳無いだろ」

    罪木「え?」

    日向「だから予備学科何だから才能何てある訳無いだろ!!」
  11. 11 : : 2015/12/31(木) 23:40:04

    罪木「ひゃぁぁぁぁ!!!」


    ドッシャァァァン!!!


    小泉「つ、蜜柑ちゃん!」


    罪木「いたたたぁ……」


    日向「あっ……!」


    小泉「ちょっと!あんた!蜜柑ちゃんになんてことをするのよ!」


    日向「ああ……!」


    しまった……!俺はなんてことを……!!


    ガバッ!

    すぐさまベットから飛び退く。


    予備学科が本学科を……


    許されないことである。

    退学どころか……将来まで危ぶまれる。


    日向「すみません!!」ドゲザ


    小泉「!!?」


    日向「申し訳ございません!予備学科ごどきのこの俺が……!」


    罪木「あわわわ……!!」


    ……


    日向「本当にすみません!」

    深々と土下座をする。

    しかし、そんなことでは許されると思ってはいなかった。


    でも俺にはそうするしかなかった。



    惨めでも……俺にはそれしか出来なかった。

  12. 12 : : 2016/01/01(金) 00:33:58
    新年明けましておめでとうございます_(._.)_

    お二人の合作、期待しております!
  13. 13 : : 2016/01/01(金) 00:38:19
    >>12 ありがとうごさいます!
       
  14. 14 : : 2016/01/01(金) 00:58:12
    明けましておめでとう御座います皆様にとって今年も良い一年になる事を心からお祈りさせて頂きます
  15. 15 : : 2016/01/01(金) 01:29:01

    才能をまだ見つけて無いから見つけたいんだ、だから俺はプライドを捨てでも退学になる訳にはいけないんだよ!

    小泉「ね、ねぇ頭上げてよ」

    日向「すいません!すいません!すいません!」

    小泉「ねぇいい加減にしなよ!」

    日向「予備学科如きが傷つけてすいません!」

    小泉「わ、分かったから頭上げなよ」

    日向「え?で、でも」

    小泉「幸い傷は付いて無いから、大丈夫?美柑ちゃん」

    罪木「大丈夫ですよぉ」

    小泉「ねぇアンタ如何して其処まで才能にしがみ付くの?」

    日向「それは…」
  16. 16 : : 2016/01/01(金) 07:20:30

    日向「……」


    沈黙が走る。


    小泉「言えないことなの……?」


    日向「いや……」


    日向「……」


    日向「俺には憧れの人がいたん…です」


    罪木「無理をしなくていいですよ」


    日向「え……」


    小泉「言葉遣いよ」


    罪木「いつも通りで構いませんよ」


    日向「いいのか……?」


    小泉「私たちに許可なんていらないでしょ」


    罪木「そうですぅ!」


    日向「ありがとう…」


    それから俺は自分の思い、考えを伝えた。


    日向「笑わないのか……?」


    小泉「笑う……?何で?」


    日向「えっ……?」


    正直驚いた。

    本学科と比べるとゴミみたいな予備学科の俺の愚かな願いを笑わなかったのだ。


    小泉「笑うわけないじゃない」


    罪木「むしろ凄いですぅ!」


    日向「!?」


    小泉「そこまでの努力なかなか出来ないわよ」


    罪木「その方を追いかけて、ここまで来れたなんて凄いじゃないですか!」


    日向「でも…俺は……」


    小泉「確かにここは……いや他でもそうだけど、結果がすべてよね」


    日向「ああ……」


    小泉「その間の努力なんて見向きもされない……」


    小泉「それでも、努力し続けるって本当に凄いと思うよ」


    罪木「私じゃ出来ないですぅ……」


    小泉「あんた日向って言うのよね?」


    日向「ああ……」


    小泉「よろしく、私は小泉真昼よ」テサシダシ


    日向「は……?」


    日向「い、いや……!ダメだって!」


    日向「本学科の方々がよび……」


    小泉「関係ない!」


    日向「!」


    小泉「私はあんたが気に入ったのよ。予備学科なんて関係ない」


    罪木「わ、私も!」テサシダシ


    罪木「罪木蜜柑ですぅ!」


    日向「……!」


    日向「ううっ……」ナミダ

    涙が流れる。

    嬉しかったんだ。


    小泉「情け…………よろしくね」


    罪木「よろしくですぅ!」


    日向「ああ……!よろしく……な!」
  17. 17 : : 2016/01/01(金) 15:59:43
    新年のあいさつ言ってて遅れましたすいません
    _______

    小泉「あのさぁもし良ければだけど…うちのクラスの人に会ってみない?」

    日向「で、でも」

    小泉「大丈夫だって…あいつを除けばだけど」

    日向「あいつって?」

    まさか…さっき悪態付いてた奴か…?

    小泉「知ってればだけど白髪で…「そいつの事なら知ってる」そう悪態でも付かれたでしょ」

    日向「あぁ」

    罪木「まぁ日ごろから希望、希望言ってますもんね」

    日向「…」

    俺には無理だ…もうあんな事言われたら無理かもしれないな…

    小泉「あんた頑張りなさいよ!」

    日向「え?」

    罪木「そうですよぉ」

    日向「で、でも」

    小泉「何時までうじうじしてるの!男なら何言われても気にしない位で居なさいよ!」

    罪木「そ、それに私たちだってついてますからぁ」

    日向「頑張って見るよ」

    ______
    七十七期生教室

    ?「何だよ!話って?下らない事だったらエンジン弄ってた方が良かったぜ」

    ?「そのとうりだそれだったら俺様は破壊神暗黒四天王と過ごして居た方が幾分かは楽だ」

    ?「私も一緒で良いですか?田中さん」

    ?「やっぱりフラれてやんの!」

    ?「そうだよ!告白だったら僕一人でじゃ無いなんて…ナンセンス!」

    ?「花村ちゃんうるさいすっよ~!」

    ?「お前の方がうるさいぞ!」

    ?「坊っちゃん何も要件も伝えられてない物を参加する意味が在りません」

    ?「ペコ、大事な事だったら如何する?」

    ?「飯でもくれるんじゃねーか?」

    ?「お前さんは食事の事しか目に無いのか…」

    小泉「ごめん遅れて」
  18. 18 : : 2016/01/01(金) 21:18:11

    ?「真昼ちゃん!話しってなんすか?」


    小泉「うん。皆に紹介したい人がいてね」


    ?「人だぁ?女か?」


    小泉「男よ」


    ?「「!?」」


    ?「こ、小泉……お前そ……」


    小泉「違うわよ」


    ?「それでは、どういうことでその人を紹介したいんだ?」


    小泉「単純よ。お友達になりたかったからよ」


    ?「つえーのか?」


    ?「何でお前はメシか戦いしか頭に浮かばねぇんだよ!」


    ?「まあ、僕は男でも……」


    ?「うるさいよ。きもいから黙ってて」


    ?「にしても珍しいのう。男で気に入ったやつがいたとはのう。それにわしらにも紹介したいとは」


    ?「相当いいやつなのか?でも…本学科にそんなやついたっけ?」


    小泉「予備学科よ」


    ?「「!?」」


    ?「おいおい…。そんなや……」


    罪木「そ、そんな人じゃないですぅ!」


    ?「いきなり、喋らないでよ!ゲロブタ!」


    ?「まあまあ西園寺さん」


    ?「罪木もそうだと思うのか」


    罪木「は、はぃぃ!」


    ?「俺は楽しみになってきたな。友達は多いに越したことはねぇからな!」


    小泉「さてと、この学園の空気っていうのかしら…皆はだいたいわかるわよね?」


    ?「そうじゃのう、このまま会うとなるとその人にだいぶ迷惑がかかるのう」


    小泉「そうなのよ。そこで誰かに場所を貸して欲しいのよ」


    ?「それなら俺の所を使うといい」


    ?「坊っちゃん!?」


    ?「あの小泉がそこまで言っているんだ。俺も多少なりとも興味は湧いたな」


    小泉「ありがとう。それじゃ来たい人だけ今日の放課後集まるということで」

    ーーーーー


    ーーー





    日向「えっと……ここか?」


    そこには自分の常識を超える大きな建物が目の前に建っていた。

    ー九頭竜組ー

    日向「なんか俺……騙されたのか……?」


    そんな考えが浮かんでくる。自分には縁のないところであったからだ。


    すると後ろから声を掛けられる。
  19. 19 : : 2016/01/03(日) 07:19:53
    ?「おい、貴様此処で何をしている?」

    振り向くと竹刀を突き付けられていた

    日向「っ!?」

    ?「おい聞いているか?」

    やっぱり俺は騙されたのか?言うだけ言って伝わらなかったら帰るか

    日向「俺は…」

    ?「…もしかして小泉の知り合いか?」

    日向「は、はい」

    ?「すまなかった、さぁこっちだ」

    日向「え?」

    ?「何をしている?早く付いて来い」

    日向「解りました」

    ―九頭龍家客室―

    ?「失礼します」

    ?「ペコか?入れ」

    九頭龍…どこかで聞いた事有るんだよな…え~と何処だったかな?

    ?「おい坊っちゃん許可を得た入れ」

    入るとそこには【坊っちゃん】という言葉が似合う小柄な男が居た

    ?「何ぼ~っとしてるんだ?」

    日向「あ、いや」

    ?「俺の名前は九頭龍冬彦だよろしくな」

     ―超高校級の極道― ―九頭龍冬彦―

    日向「俺の名前は日向創です。よろしくお願いします」

    九頭龍「そう固くなるなよためで良いぜ」

    日向「で、ですが」

    九頭龍「俺がそれを望んでるんだ」

    日向「あぁ解ったよ、それと女の人の名前って?」

    九頭龍「まだ名乗って無かったのかよおいペコ」

    ?「辺古山ペコだよろしく頼む」

     -超高校級の剣道家- -辺古山ペコ-

    日向「よろしく」

    ?「お邪魔します」
  20. 20 : : 2016/01/03(日) 15:18:30

    辺古山「ソニアか」


    ソニア「こんにちは」


    ?「邪魔するぜー」


    九頭竜「左右田も来たのか」


    左右田「当然だな!」


    ?「やっぱり大きな建物っすね!」


    ?「邪魔するぞ」


    九頭竜「澪田に弐大か」


    弐大「おう。わしらで最後かのう?」


    九頭竜「どうだろうな?」


    ?「いやだよー!」ジタバタ


    小泉「さっきまであんなに楽しみだったのに?」


    ?「よくよく考えたらゲロブタもお気に入りなんでしょ?」


    罪木「す、すみませぇん……」


    小泉「蜜柑ちゃん謝らなくてもいいよ」


    罪木「は、はいぃ……」


    ?「ふん!」


    九頭竜「来たな」


    小泉「遅れてごめんなさい」


    罪木「ごめんなさいぃ……」


    九頭竜「いいや大丈夫だ。多少の遅刻は想定内だ」


    辺古山「西園寺も来たのだな」


    西園寺「小泉おねぇが言うから仕方なくだよ!」


    九頭竜「まあ、集まったな」


    小泉「始めましょうか」


    日向(……何を?)


    俺は内心ビビっていた。自分とは住む世界が違う超高校級がこれほど集まっているからだ。

    皆々が放つオーラに思わずたじろぐ。
    本当に同い年であるのかが不安になってくる。


    日向(何かヤバいことに……)


    九頭竜「だな。俺達はもう紹介は終わっているんだ。皆それぞれ頼むぜ」


    左右田「それじゃ俺からいくぜ」


    左右田「よろしくな!俺は左右田和一ってんだ!ちなみにタメだってな。お前の話しやすい言葉使いでいいぜ。俺もそうしているしな」


    九頭竜「だな。皆いいよな?」


    イイデスヨー カマワンゾ オッケイッス! 


    日向「そ、そうか……」


    日向「よろしく。俺は日向創だ」


    左右田「ああ!」

    ー超高校級のメカニックー ー左右田和一ー


    ソニア「次はわたくしですね」


    ソニア「わたくしの名前はソニア・ネヴァーマインドと言います。よろしくお願いたしますね日向さん」


    日向「ああ。よろしくソニア・ネヴァーマインド」


    西園寺「よく1回で覚えれたね~」


    日向「ああ……」


    ソニア「ありがとうごさいます!わたくしのことはソニアとお呼びください」


    日向「分かったよソニア」

    ー超高校級の王女ー ーソニア・ネヴァーマインドー


    弐大「それじゃあ、わしがしようかのう」


    弐大「よろしくたのむ。わしは弐大猫丸じゃ」テサシダシ


    日向「よろしく」テサシダシ


    弐大「ほう……。だいぶ鍛えておるのう」


    日向「えっ……?」


    弐大「努力の証じゃのう」


    日向「……?」


    ー超高校級のマネージャーー ー弐大猫丸ー


    澪田「はいはいはーい!次は唯吹っす!」


    澪田「唯吹は唯吹っす!」


    左右田「訳わかんねぇよ!」


    澪田「テンション上がりすぎたっす!澪田唯吹っす!よろしくっす!創ちゃん!」


    日向「お、おう……よろしく澪田」


    澪田「はいっす!」

    ー超高校級の軽音楽部ー ー澪田唯吹ー


    小泉「日寄子ちゃんよろしくね」


    西園寺「分かったよう……」


    西園寺「西園寺日寄子だよ。以上」


    小泉「ちょ、ちょっと……」


    日向「いや、いいんだ。自己紹介してくれただけでも嬉しいよ。よろしくな西園寺」


    西園寺「……」

    ー超高校級の日本舞踊家ー ー西園寺日寄子ー


    小泉「……」


    日向「改めてよろしく。小泉」


    小泉「う、うん。よろしく」

    ー超高校級の写真家ー ー小泉真昼ー


    日向「よろしくな。罪木」


    罪木「は、はいですぅ!」

    ー超高校級の保健委員ー ー罪木蜜柑ー





    改めて、超高校級の人たちと言葉をかわすことができた。

    嬉しさと同時に劣等感が襲う。

    日向(はあ……。俺って最低だな…)


    西園寺「何で暗い顔をしているの?」


    日向「!」


    しまった。そう思った時にはもう遅かった。
    皆はこちらを向いている。

    日向(やってしまった……。何やってんだよ俺……)

    日向(だけど黙っているのはダメだよな……)






    俺は諦めて、口を開くー







  21. 21 : : 2016/01/05(火) 14:23:40
    日向「…って感じかな」

    九頭龍「すごいな日向」

    日向「え?」

    九頭龍「自分の夢をそこまで本気で追いかけられるって」

    凄い?そう言われたのは、始めてだな

    西園寺「うわぁコイツ泣いてるよ!」

    日向「え?」

    小泉「アンタ大丈夫?」

    弐大「腹でも壊したのか?」

    日向「いや…凄いって言われたの初めてで」

    小泉「嘘でしょ?」

    日向「なんで俺が嘘付かないといけないんだよ」

    西園寺「本当に言ってんの?」

    日向「あぁ」

    九頭龍「おいどういう家庭環境してるんだ?」

    日向「いや、近所の同い年の奴と比べ続けていてな」
    _
    回想

    母「同い年のあの子はすごいのに家の子は」

    幼日向(俺は何で才能を持って生まれて来なかったんだろう?)
    _

    父「あの子は才能が有るのに家の子には無いんだよ!クソッ!」

    母「少し位静かにして下さいよ!あの子が起きて着たら如何するんです」

    幼日向「あれ?お母さんまだ起きてたの?」

    母「何で起きたの?」

    幼日向「喉乾いて」

    母「水持って行きなさい。それと話し声聞えてた?」

    幼日向「ううん、何で?」

    母「少し大事な話をしていてね」

    幼日向「じゃあお休みなさい」

    母父『お休み』

    小学生日向(俺には何も無い。俺には何も無い。俺には何も無い。)
    _

    母「創、今日から塾に行くわよ」

    中学日向「解ったよ」
    (そこで才能が見つかれば、母さんに褒められるんだ、父さんが胸を張れるんだ。)
    _
    日向「希望ヶ峰学園に入りたいんだ!父さんお願いします!」

    父「どうしてだ!」

    日向「其処に入れば才能が見つかるかもしれないんだ!だからお願いします!」

    父「其処まで言うなら良いだろう。だが恥でも晒すんじゃないぞ!」

    日向「はい!」
    (入れば才能が見つかるんだそうすればあいつと同等になれるんだ!)

    回想終了
    __
  22. 22 : : 2016/01/05(火) 16:37:33

    日向「まあ、色々あったんだ……」


    俺は過去を思い出す。しかし、それは話すべきではない。

    そう思った。

    あざ笑われ、馬鹿にされないことは分かっていた。俺自身が勝手に思ったんじゃなく事実そうであったからだ。


    日向(でも……)


    "同情"だけはされたくなかった。

    虚しさ、悲しさが広がるだけだからだ。


    九頭竜「そうか、深くは聞かねぇよ。誰しも聞かれたくないことは1つや2つあるもんだからな」


    日向「ありがとな…」


    小泉「さてと…暗いことは止めましょ!」


    左右田「だな!何かしよーぜ!」


    ソニア「それでしたら、大富豪などいかがでしょうか?」


    左右田「流石!ソニアさん!」


    澪田「唯吹負けないっすよー!」


    弐大「ひとつ揉んでやろうかのう…!」


    日向「お手柔らかにな…」


    九頭竜「ペコもやるだろう?」


    辺古山「坊っちゃんが仰るのでしたら」


    罪木「楽しみですぅ!」


    西園寺「ええ~…!ゲロブタのやるの~?」


    小泉「はいはい。そういうことは言わないの!」


    小泉「蜜柑ちゃんもやりましょう」


    罪木「はいですぅ!」


    日向(何だか…久しぶりだな……)

    ーーーーー
    ーーー


    左右田「いやー!なかなか盛り上がっちまったな!」


    九頭竜「そうだな。楽しかったな!」


    澪田「楽しかったっすねー!」ムキャー!


    ソニア「日向さん、ゲームお強いんですね!」


    弐大「どんなゲームでもなかなかの成績じゃったのう」


    日向「まあな……」


    ==============


    はっはっはっ!俺の勝ち!


    日向「くっそー……!」


    後ちょっとだったな!


    日向「次は負けねーぞ!」


    かかってこい!


    ================


    日向「よく遊んだからな」


    左右田「やっぱり悔しいぜ……!」


    左右田「なあ日向」


    日向「どうした?」


    左右田「次は負けねーぞ!」


    日向「!」


    日向「ああ!かかってこい!」


    西園寺「日向おにぃ!」


    日向「ん?」


    西園寺「またね…」ボソッ


    日向「えっ?何て言った?」


    西園寺「何でもない!」


    日向「?」


    小泉「意外な弱点発見ね」


    日向「??」


    罪木「日向さん、また遊びましょう!」


    日向「ああ!」


    辺古山「それじゃあお開きとしようか」


    九頭竜「だな!皆、それと日向!またな」


    そうして、今日の集まりは解散となった。


    久々に全てから解放された気分だった。

    超高校級の皆と……
    今までの俺じゃ考えもつかないことだった。


    それでも打ち解け、共に時間を過ごした。





    日向(よし!俺も頑張らなくちゃな!)


    そうして今日が終わった。


    ーーーーー




    それからと言うものの、俺の生活は一変した。







  23. 23 : : 2016/01/05(火) 18:56:05
    田中「貴様は配下に何を使えている?」

    日向「配下?…ペットの事か?」

    田中「だから配下だ!」

    日向「オオヤドカリなら…」

    田中「なん…だ…と…?」

    ソニア「田中さんちょっと来てください!」

    田中「何だ?闇の聖母よ」

    日向「なぁ左右田、あいつらって付き合ってるのか?」

    左右田「日向ぁお前も裏切ったのか!」

    日向「何が裏切っただよ?」

    左右田「あいつ等が付き合っている訳無いだろ!」

    西園寺「見苦しいよ左右田のおにぃ」

    日向「そうだぞ」

    左右田「くそぉ絶対振り向かしてやる!」

    日向「頑張れ」棒読み

    西園寺「おにぃなら大丈夫だよ」棒読み

    左右田「お前等、棒読み止めろよ!」

    ソニア「どなたか知れませんが頑張って下さいね!」

    田中(天然だね…ソニア)

    左右田「有難う御座います!ソニア…さん?」

    日向「おめでとう!応援されたじゃないか!」
  24. 24 : : 2016/01/05(火) 19:45:17

    左右田「うるせー!」ナミダ


    日向「まあまあ……落ち着けって……」


    ソニア「そうです!日向さん!」


    日向「どうした?」


    ソニア「今度の休日、田中さんと十神さんと小泉さんと罪木さんでショッピングなんて大丈夫でしょうか?」


    左右田「お、お、おまっ……おまっ……お」


    左右田「」チーン


    西園寺「泡吹いちゃっているよ」


    日向「構わないぞ」


    ソニア「やりました!」


    西園寺「ソニアおねぇ!私は!?」


    ソニア「西園寺さんは用事があると前に聞きましたが……」


    西園寺「!」


    西園寺「……」ウルウル


    日向「ソ、ソニア……」


    ソニア「ま、間違ったんですね!」アタフタ


    西園寺「わーい!」


    日向「それにしても何でその面子なんだ?」


    ソニア「あれから日向さんはわたくしも含めて皆さんと仲良くなりましたよね!」


    日向「ありがたいことにな」


    ソニア「いえいえ、こちらこそです!」


    ソニア「その話をしたところ十神さんが非常に日向さんに興味を持ちまして……」


    ソニア「日向さんを紹介してくれた小泉さんと罪木さんのお礼も含めまして……」


    ソニア「と、こんな感じです」


    日向「なるほどな」


    日向(田中のことは聞かないことにしようか)


    田中「日向よ!そのオオヤドカリのことだが……」


    日向「暇なときに来てもいいぜ。田中なら安心して見せられるからな」


    田中「ほ、本当か!?」


    日向「本当だ」


    田中「!」パァア!


    ソニア「良かったですね!田中さん!」


    田中「あ、ああ……!」


    日向「そんなに嬉しかったのかよ!」


    ハハハハハ!!!  ウフフフ……!!

    ーーーーー
    ーーー

    日向「それじゃあ、またな!」


    ソニア「はい!」


    西園寺「バイバーイ!」


    田中「ではな」


    左右田「」チーン


    あれから、本学科とは仲間とも呼べるべき仲となった。

    それは俺にとって努力の原動力の1つともなったし、様々な興味深い話も聞くこともできた。

    皆といるあいだは予備学科としての醜い俺を消し飛ばすことができた。

    劇的に俺の日々は変わっていった。



    《休日》


    ソニア「日向さーん!こっちですー!」


    日向「すまない!遅れたよな?」


    小泉「ギリギリセーフよ」


    西園寺「皆が早く来すぎたんだよ」クスクス


    田中「どの口が言う……」


    西園寺「……」カチン


    西園寺「ハムスター殺す!」


    田中「やってみろ!お前がし……」


    小泉「はい。そこまで」


    小泉「それじゃ行きましょうか」


    罪木「楽しみですぅ!」


    日向「だな!」






  25. 25 : : 2016/01/07(木) 19:31:09
    俺は近くショッピングモールに服を買いに来ている

    もちろん俺一人でだ…創を誘ったんだけどな
    _

    「もしもし?創?」

    日向「久しぶりだな、如何した?」

    「次の休日一緒に買い物に行かないか?」

    日向「ちょっと待て?…その日はダメだな」

    「どうしてだ?」

    日向「その日は友人達と買物に行くんだ…もし良ければ一緒に来るか?」

    「そうか…遠慮して置くよ」

    日向「もし良ければ今度誘ってくれよ?」

    「あぁ解った、じゃあまた」

    日向「あぁまたな」

    _

    どれ買うかな…ん?あれは七十七期生の…たしか小泉だったか?

    小泉「…男ならさっさと選びなさいよ!」

    日向「其れって男とか関係無くないか?」

    え?なんで創が?

    西園寺「田中のおにぃも優柔不断過ぎだよねぇ」

    田中「俺様はこんな甘美なる物を食べる気にはなれん!」

    ソニア「まぁまぁ先っちょだけでも」

    田中「闇の聖母よ言霊の使い道を間違えておるぞ」

    ソニア「あら?そうでしたか?」

    罪木「あ、あのぉ皆さん脳には当分は足りてると思いますが?」

    十神「そうだぞ、いま必要なのは炭水化物だ!」

    罪木「そういう事を言ってるんじゃ無いですよぉ!」

    あいつ等仲良さそうだな…
  26. 26 : : 2016/01/07(木) 20:31:46

    日向「はははっ!」

    ========================

    ーー(元気そうでなりよりだな)


    ーー(ん?でも……創は本学科だったけ……?)


    ーー(いや、俺が心配する事じゃねぇな)


    ーー(楽しく胸を張って生活しているなら俺は安心だな)


    ーー(っと、そろそろ時間だな)


    ーー(頑張れよ…!)


    ーーーーーーーー


    日向「……?」


    田中「どうした?日向よ」


    日向「い、いや……何でもないぜ」


    十神「次はあそこだぁ!!」ドスッ!ドスッ!


    小泉「ちょっ…ちょっと!!」


    罪木「待ってくださぃぃ!!」


    ソニア「田中さん!日向さん!行きましょうか!」


    田中「そうだな」


    日向「おう」


    視線を感じた。あいつかもしれなかった。


    でも俺は振り向けなかった。


    日向(もう少し待っていてくれーー)


    日向「きっとたどり着いてみせるよ…」ボソッ


    ーーーーー

    ーーー




    十神「ふむ。なかなか良かったな」


    小泉「あんた食べてただけでしょ!!」


    罪木「でも楽しかったですぅ!」


    ソニア「そうですね!」


    田中「ふむ。こういう機会もまた一興だな」


    日向「ありがとな。皆」


    十神「何を言う……」


    日向「えっ?」


    十神「正直、俺は貴様を予備学科として馬鹿にしていた」


    小泉「あ、あんた……」


    十神「だが今日、貴様と会って話してみて分かった」


    十神「貴様はただの予備学科ではないことをな」


    日向「何冗談言ってんだよ。俺はただの予備学科だぜ?」


    十神「いや……俺には分かる」


    日向「……」


    十神「……」スッ…


    日向「!」


    十神「これからもよろしく頼むぞ"日向"」


    日向「!」


    日向「よろしくな!」ガシッ


    十神「ああ!」


    そして、1日が終わる。




    ======================



    それから俺の日々は加速していった。


    時が経つのが早い。


    楽しいときはあっという間、正にそうだった。



    セーノ……


    「「ハッピーニューイヤー!!アンド日向誕生日おめでとう!!!」」


    パァン! パァン! 


    バゴォォォン!!!!


    左右田「!!」


    日向「びっくりしたぁ……」


    西園寺「てへっ☆やっちゃった!」つ巨体クラッカー


    左右田「やっちゃった!じゃねーよ!心臓止まるかと思ったわ!!」


    澪田「創ちゃん!おめでとうっす!」


    終里「めでてーめでてー」ムッシャモッシャ


    左右田「おい!主役ほっといて勝手に食ってんじゃねーよ!」


    十神「うるさいぞ左右田」ガツガツガツ……


    左右田「もういいや……。ツッコむのもうんざりだ……」


    花村「まだまだあるから遠慮しないでねー!」


    小泉「にしても九頭竜いつもありがとね」


    九頭竜「ん?場所なら遠慮すんなよ。仲間のためなら朝飯前だよこんなもん」


    辺古山「流石坊っちゃんです」










  27. 27 : : 2016/01/09(土) 07:20:34
    楽しいな…何時までも続けば良いな…

    予備学科教室

    クラスメイト「なぁ日向?」

    日向「如何した?」

    クラスメイト「昨日何処に居た?」

    本学科と居たなんて言えないからな

    日向「家に居たけどどうしてだ」

    クラスメイト「少し気になったからだ…そう言えば覚えてるか?」

    日向「何がだ?」

    クラスメイト「はぁ…日向覚えてろよ?今日は大事な話が在るって先生言ってただろ?」

    日向「あぁ其れの事なら覚えてるよ…先生来るから席に付こうぜ」

    クラスメイト「あぁそうだな」

    先生「今日は大事な話がある。どうぞ入って来て下さい」

    学園長「やぁ僕の名前は霧切だよろしく」

    え?学園長がなぜ? 

    霧切「君達才能が欲しいかい?」

    予備学科「はい!」

    霧切「今とあるプロジェクトが有ってその被検体に君たち予備学科の一人から選出されることが決定した」

    まじかよ!

    霧切「だが、もちろんデメリットも有る」

    え、なんだ?それでも、才能が手に入るなら

    霧切「その者の存在が消える」

    存在が消える?どういう事だよ!

    クラスメイト「どんな感じでですか?」

    霧切「才能に獲得に不必要な感情や感覚や趣味や趣向もすべて消える」

    霧切「その覚悟が有る奴だけが立候補してくれ」

    嘘だろ!でも俺にはそうすれば…あいつらに相談して見るか 

  28. 28 : : 2016/01/09(土) 12:20:04

    ーーーーーーーーー


    九頭竜「だめだ」


    小泉「だめね」


    日向「!」


    十神「これが皆の総意だ日向」


    日向「なんで……」


    相談をした。


    しかし返ってきた言葉は全て否定だった。


    罪木「そ、そんなの日向さんじゃないですぅ!」


    日向「俺じゃない……?」


    左右田「お前じゃ無くなるんだぞ?!」


    西園寺「ゲロブタはそう言うことを言ったんじゃないよ……。勿論それもあるけど……」


    左右田「ど、どういうことだよ」


    田中「努力だ」


    ソニア「そうですね……。日向さんは努力をして来たんです。それを簡単にそんなもので才能を手にいれてしまうなんて……」


    辺古山「今までの日向は何だったのだ?」


    日向「っ……!」


    終里「それに、そんなことやったら日向じゃなくなるだろ」


    小泉「たとえ、記憶があったとしてもそうなったら消えていく一方よ」


    澪田「絶対にダメっすよ。創ちゃんだからこそ唯吹達は仲良くなれたんすから」


    日向「……」


    花村「ダメだよ。日向くんは日向くんでなくちゃ」


    弐大「そうじゃのう……お前さんの気持ちも分からんではないが……」


    日向「分からねぇよ!!!!」ドン!


    西園寺「おにぃ……?!」


    日向「俺は始めからこんな感じだ……」


    日向「才能を求め…才能に嫉妬し…才能を憎む」


    日向「分からねぇよ…才能を持っている奴等何かに……」

    心の声を吐き出す。


    もう後戻りは出来なかった。これで皆と終わってしまってもよかった。


    日向「やっぱり、俺とお前らじゃ生きている場所が違うんだ」


    日向「ははっ……始めから分かってたじゃねぇか」


    日向「これで終わりだ。それじゃあな」

  29. 29 : : 2016/01/09(土) 16:02:14
    小泉「それは違うわ!」

    日向「何が違うんだよ!」

    小泉「じゃあ何でアンタはこの事を私たちに相談したのよ!」

    日向「そ、それは…」

    小泉「アンタはたぶん自分の何処かで止めて欲しいって思ってるからだよ!」

    日向「っ!」

    十神「それに自分の存在が確かに有る事は普通に見えて最も必要な物なんだぞ」

    左右田「そうだぞ!自分が誰だか解らなくなるなんて、そんな事は悲しくなるだけだぞ」

    日向「…だけど俺には才能が無いし」

    西園寺「才能って必要だと思ってるの?」

    日向「当たり前だろ!」

    西園寺「それって自分が本当になりたい物になる事が出来なくなるだよ」

    日向「だ、だけど」

    辺古山「才能が有る癖になどと僻まれることが多々あるからな」

    九頭龍「そうだぞ!その才能に縛られる事だって在るかも知れないだろ?」

    日向「…」

    花村「才能よりも輝くのは努力だよ!」

    田中「命が生まれ落ちたその時からその者はその者としてしか生きられぬ様になっておるのだぞ!」

    ソニア「同じくです!」

    日向「俺には才能何て開花するためには…」

    弐大「それは違うわい!」

    弐大「自分自身の可能性は自分が決められるものじゃ無いんじゃぞ!」

    終里「そうだぞ!日向は日向だけにある良い所を育てればいいんだぞ!」

    日向「でも…」

    罪木「日向さんは自分自身を信じてあげてください!」

    日向「それでも…」

    澪田「創ちゃん」

    日向「なんだよ」

    澪田「何事も【やれば何とかなる】すよ」

    日向「…!」

    小泉「これでもまだ言うなら好きにしなよ」

    日向「解ったよ…諦めるよ」

    _
    九頭龍家前

    日向「すまなかったな」

    九頭龍「いや別に良いぜ」

    日向「皆も」
     
    「…何であいつが本校性の家から出て来るんだよ!お前はそうやって俺を見下していたんだな!」
  30. 30 : : 2016/01/09(土) 16:49:55

    ~数日後~

    キーンコーンカーンコーン……

    日向「ふぅ……。今日も終わったな~……」


    クラスメイト「いつも以上に頑張っているな」


    日向「ん?ああ……まあな」


    クラスメイト「今日どうだ?」


    日向「わりぃ!今日は用事があってよ……」


    日向「いつも誘ってくれてんのにごめんな!」


    クラスメイト「いやいいよ。それじゃあな」


    日向「ああ!」

    タッタッタッ…


    クラスメイト「ちっ……」


    クラスメイト「やっぱり見下してるなぁ……。同じ予備学科のくせにな……」


    クラスメイト「また、本学科の連中と会うんだろうな……」


    クラスメイト「……」


    クラスメイト「そうだ!あの"話"があったな……」


    ー後悔させてやるー


    ーーーーー

    ーーー













    教師「学園長はお忙しいのだ。お前のような予備学科に構っているほど……」


    クラスメイト「あの"話"のことなのですが……」


    教師「……」


    コンコン


    教師「失礼いたします」

    …………

    教師「入れ」

    クラスメイト「失礼します」

    霧切「ああ」

    教師「あの話だそうです」

    霧切「そうか。君が被験者になりたいという…」

    クラスメイト「いいえ」

    教師「何?!」

    霧切「……」

    クラスメイト「推薦です」

    霧切「……」

    クラスメイト「日向創という人はクラスの中でもトップの存在です」

    クラスメイト「そんな彼はそのプロジェクトに相応しいと思います」

    教師「き、君というやつは……」

    霧切「まあ、待て」

    教師「っ……」

    霧切「正直、あの話は失敗だった。誰も被験者に成りたいという人が出なくてな……」

    クラスメイト「彼は才能に固執しています」

    霧切「そうか……」
  31. 31 : : 2016/01/09(土) 22:48:11
    クラスメイトがクズすぎるw気持ちは分からんこともないが…、やりすぎだな。期待です~!
  32. 32 : : 2016/01/12(火) 17:15:32
    霧切「解った、じゃあ今から彼を連れて来てくれ」

    クラスメイト「解りました!」

    _

    日向「おい?何の用だ?」

    クラスメイト「やれ!」

    日向「は?なにがだよ?」

    ガン!

    殴られた?どうしてだよ

    _

    霧切「有難う」

    クラスメイト「じゃあこれで」

    霧切「おい!始めろ」

    すまないな…日向創

    _

    此処は?…

    ?「解るか?」

    日向?「はい」

    ?「名前を言って貰えるか?」

    僕の名前は…

    神座「カムクライズルです」

    ?「おぉ!成功したか!」

    ツマラナイ…才能如きに日向創は人格を売ったのか…いや違いますね…簡単に予測出来て本当に…

    神座「ツマラナイ」

    ?「ん?何か言ったk…!?」

    神座「死んでください」

    ?「な、何故?」

    神座「超高校級の殺人鬼って言う才能だって持ってますから」

    _
    予備学科教室

    「でさーアイツの殴られた時の間抜けずらが面白かったよ!」

    「日向来なくなって一年ぐらいたったもんな!」

    「もうそろそろ帰るか」

    神座「帰しませんよ?」

    「お前誰だよ!」

    神座「死んでください日向創の為に」

    「お前まさか!」
  33. 33 : : 2016/01/18(月) 23:29:28


    一瞬。


    もう既にそこには肉…そして血の池が広がっていた。


    神座「ツマラナイ」


    神座「希望ヶ峰学園……」


    神座「全くもって……」



    ーツマラナイー



    神座「さて……日向は……」


    神座「まだ残っていますね」


    ◆ ◆ ◆


    神座「日向」


    日向「……」


    神座「もう時間はないですね」


    日向「俺は……」


    神座「才能を手にいれましたよ。私という超高校級の希望という才能を」


    日向「そう……なの……か」


    神座「私の力をもってすれば貴方は今まで通りの学園生活を送るこ……」


    日向「あいつに追い付いたのか……」


    神座「……」


    神座「ツマラナイ」


    日向「つまらないか……」


    日向「俺は……あいつに追い付ければそれでいい」


    神座「いいのですか?」


    日向「お前は俺なんだよな……?」


    神座「そうですね」


    日向「なら……」


    日向「!」


    日向「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


    突然今までの記憶が流れ込む。


    あいつとの日々ーー


    皆との楽しい時間ーー


    俺が俺でいられた平穏ーー


    日向「がっ……!」


    日向「はあ……はあ……」


    神座「本当にいいのですか?」


    日向「俺は……俺は……!!」




  34. 34 : : 2016/01/18(月) 23:31:15
    期待
  35. 35 : : 2016/01/20(水) 02:35:42
    日向「…俺は…」

    神座「面倒くさい物ですね」

    日向「別に…良い」

    神座「ほぅ何故です?」

    日向「俺はあいつ等と居られただけで良かったんだ」

    神座「…解りました…」

    日向「あ…りが…とう…な」

    ただ日向創の人格は、脳の奥底に置いて置きましょう。
    あと三日後ぐらいに【彼女】が来ますね。
    予測できるなんてツマラナイ。
    ただ日向創には【平穏の価値】を知って欲しかったですね。
    だが近い未来に日向創は彼らと再会するでしょう。その時は僕と言う者を捨てて居るだろう、次は自分自身を持てると良いですね
  36. 36 : : 2016/01/20(水) 10:36:01

    ーーーーー
    ーーー

    「君がカムクラくんだね」


    神座「ええ。"もうカムクライズルとしてのみ"の存在となりました」


    「……?」


    「ああ~そういうこと」


    「まあ、そんなの私に……」


    神座「関係ないですね」


    神座「早く行きましょうか」


    「何にも言っていないけど?」


    神座「分かるのですよ、全てが。それこそツマラナイと感じるほどに。もはや完成してしまった」


    「ふーん」


    神座「絶望……希望……そんなものはツマラナイ」


    神座「あるのはたった1つ」


    「何それ?」


    神座「教えませんよ」


    「ええ~!」


    神座(それが僕に残された最後の"平穏"なのだから)


    神座(残念ですよ。日向)









    ーfinー
  37. 37 : : 2016/01/20(水) 10:40:27

    何とか終えることが出来ました!
    締めと言っておきながら早半月……

    楽しんで頂けたのなら幸いです!

    コメントありがとうございます!
    また、このような合作はドンドン挑戦していけたらなと考えてます。


    最後に黄昏さんありがとうございました!
    お疲れさまでした!
  38. 38 : : 2016/01/21(木) 21:09:48
    乙です~!
  39. 39 : : 2016/01/22(金) 04:31:23
    wayさんもお疲れ様です!

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