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アルミン「朝起きたら童話の主人公になってた」

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  1. 1 : : 2015/12/19(土) 17:15:47

    ギャグです
    いろいろ注意

    ホモネタがあったり無かったりします






    アルミン「どこなんだここは……」
  2. 2 : : 2015/12/19(土) 17:32:23
    ???「アルデレラ!!!」



    アルミン「ん?」




    ユミル「部屋の掃除と炊事はおわったのかよ!?」

    アルミン「えっ、え?なに?」

    ユミル「親に向かってその口の聞き方はなんだ!?敬語使えよ。」

    アルミン「す、すみません…………。」


    アルミン(なんなんだこれは………。ていうか親!?ユミルが?)


    アルミン「あの……ユミルは」

    ユミル「ユミル様。」

    アルミン「……ユミル様は僕のお母さんですか?」

    ユミル「お義母さんさ。」



    ???「アルデレラ〜!!」

    アルミン「!」


    サシャ「私のパァンはどこですか!まさか………」

    アルミン「サシャ!?」

    サシャ「あなたが食べましたね!?」

    アルミン「食べてない!食べてないよ!」

    ユミル「おいアルデレラ。芋娘に敬語使えよ。お前の義姉さんだろ?」

    アルミン「は、はい……。(芋娘…?芋女じゃなくて?)」


    サシャ「返してください!私のパァンを!!!」ユッサユッサ

    アルミン「わああああ……。食べてません!食べてませんってば!!」


    ???「………アルデレラ。」


    アルミン(また来た………。)


    アニ「掃除と炊事が終わったらアタシの練習に付き合うって約束したよね?」

    アルミン「アニ…………様。」

    アニ「アンタは蹴りがいがあるんだよ。」シュッ


    アルミン(え、蹴られるの!?)ガクブル


    コンコン

    『アルレルトさん。いらっしゃいますか。』

    ユミル「誰か来たようだな。」

    サシャ「お城からじゃありません?」

    アニ「かもしれないね。」





    アルミン「行っちゃった…。一体どういうことなんだ?」
  3. 3 : : 2015/12/19(土) 17:33:51




    アルミン「とりあえずわかってる事をまとめてみよう。」

    アルミン「まず、ここは僕がいたトロスト区の訓練所じゃない。全然違う場所だ。」

    アルミン「そして僕の名前はアルミン。……のはずだけど、ここでは何故か『アルデレラ』って名前だ。」

    アルデレラ「そしてユミル、サシャ、アニだけど……。僕と血の繋がらない家族だ。」

    アルデレラ「恐らく僕の父と……いるのかわからないけど再婚してるはず。さっき来た人が『アルレルトさん』って言ってたし家の所有権はアルレルト家にある。」

    アルデレラ「でも僕は召使いの様にこき使われてる。そうまるで…………」



    アルデレラ「“シンデレラ”だ。」

    ???「そう……正解。」

    アルデレラ「だ、誰だ!!」





    ミカサ「私はミカサ。貴方の親友。」
  4. 4 : : 2015/12/19(土) 18:19:30
    アルデレラ「ミ、ミカサ!!!」



    ミカサ「アルミン聞いて。私やアルミン、104期のいつものメンバーは何らかの力で別世界に飛ばされてしまった。」

    アルデレラ「なんだって!?」

    ミカサ「ほとんどのメンバーには元いた世界とそれまでの記憶がなく、ずっとこの世界の住人であると思い込んでいる。」

    アルデレラ「そうか、だからユミルたちは……。あれ、でも僕とミカサは?」

    ミカサ「私もギリギリ記憶を保ってるけどそろそろ危ない。」

    アルデレラ「え!?」

    ミカサ「活字だからわからないけど私は半透明。」

    アルデレラ「うん。そうだね。活字だからわからないけど。」

    ミカサ「私もここではない別の世界にいる。」

    アルデレラ「ここ以外にもおかしな世界があるの!?」

    ミカサ「ある。そして私はアッカーマン家に代々伝わる特殊な力を使ってアルミンに語りかけている。」

    アルデレラ「初耳だよそんな力。」

    ミカサ「企業秘密。」

    アルデレラ「そうなんだ………。」

    ミカサ「そしてアルミンに記憶があるのも私の力。」

    アルデレラ「ミカサすごいよ!!」

    ミカサ「でもそのせいで私の別世界の住人となりつつある。」

    アルデレラ「どうすればいいの!?」

    ミカサ「この世界を正しい方向へと導く。そうすればこの世界から出られる。」

    アルデレラ「正しい方向へ……?」

    ミカサ「アルミン、さっき気付いてたでしょ?この世界がシンデレラのお話だって。」

    アルデレラ「うん。ていうことは………。」

    ミカサ「アルミンはシンデレラ。いえ、アルデレラ。役を演じきればいい。」

    アルデレラ「つまり王子様と結ばれればいいってこと?」

    ミカサ「そう。それを他の世界でも繰り返す。合計7回。」

    アルデレラ「でも問題がある。………僕、男なんだけど。」

    ミカサ「大丈夫。アルミン………いえ、アルデレラならやれる。」

    アルデレラ「大丈夫かなぁ………。」

    ミカサ「アルミン、もうそろそろ限界。次に会うときは私もここではない別の世界の住人。アルミン頑張って。」

    アルデレラ「待ってミカサ!」

    ミカサ「なに?」

    アルデレラ「なんでミカサはこんなにも情報を持ってるんだい?」

    ミカサ「それは………………」













    ミカサ「企業秘密。」


    アルデレラ「えー…………。」

    ミカサ「さよならアルミン。」

    アルデレラ「………ミカサ消えちゃった………。どうしよう、これから。」
  5. 5 : : 2015/12/19(土) 18:40:57
    サシャ「アルデレラー!!」

    アルデレラ「な、なんですか?」

    サシャ「お城から招待状が来たんですよ!!」

    アルデレラ「それってもしかして……!」

    アニ「舞踏会さ、王子の結婚相手を決めるね。」

    アルデレラ「ぼ、僕も………!」

    ユミル「いいぜ、ただし…………ほい。」


    ザラザラザラ……


    ユミル「その豆を全部鍋に戻す事が出来たらな。」


    アルデレラ「……………」
  6. 6 : : 2015/12/19(土) 19:47:34
    アルデレラ「…………だめだ。全然終わらないよ…。」



    鳥「ピヨピヨ」


    アルデレラ「もしかして……手伝ってくれるの!?」


    鳥「ピヨピヨ-」


    アルデレラ「……あっという間に終わっちゃった!ありがとう鳥さん!!」





    アルデレラ「ユミル様!終わりました!!!」


    アニ「アルデレラ。」

    アルデレラ「なっなんですか?」

    アニ「アタシの髪の毛のセットやって。」

    アルデレラ「え、でも……。」

    サシャ「私のもお願いします!!」

    アルデレラ「は、はい……」

    ユミル「あ、ドレスの修繕もな。」

    アルデレラ「そんな………。」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    アルデレラ「やっと終った……。でもこれで……僕も行けるよね。」

    サシャ「あれ?でもアルデレラのドレスはありませんよ?」

    ユミル「ドレスない奴は行く資格はねーぞ。」

    アニ「アンタそれしか服ないもんね。」

    ユミル「じゃ、わたし達は行ってくるから。」

    アニ「留守番よろしく。」

    サシャ「家事もですよ!」







    アルデレラ「……うぅ…。話の展開わかってても結構キツいなぁ………。でも、ユミルたちだってかわいそうだよね。あれは本来のユミルたちじゃないんだ。責めることはできない。」


    アルデレラ「さて………。そろそろ来る頃かな?」



    ???「舞踏会にどうしても行きたいのね。私に任せて!!」
  7. 7 : : 2015/12/19(土) 19:49:27
    アルデレラw

    期待!
  8. 8 : : 2015/12/19(土) 20:50:52
    アルデレラ(来た!)

    アルデレラ「はい……どうしても行きたいです。」


    クリスタ「じゃあこれから私が言う物を持ってきて?」

    アルデレラ(クリスタだ!!!)

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    アルデレラ「持ってきたよ!!」

    クリスタ「それじゃあいくよ………ちちんぷいぷい!!」

    アルデレラ(ビビディバビディブーじゃないんだ……)

    クリスタ「はい!馬車と馬さんと御者さん!」

    アルデレラ「ありがとう……」グスン

    クリスタ「アルデレラ!?」

    アルデレラ「なんか優しくされたの久しぶりで………」ポロポロ

    クリスタ「泣かないで!これからあなたは舞踏会に行くのよ!?」ナデナデ

    アルデレラ「うん……」

    アルデレラ(クリスタに撫でられた………天使だ)




    クリスタ「まだ終わりじゃないよ……ちちんぷいぷい!!」

    アルデレラ「あ、服がドレスになった。」

    クリスタ「すごいでしょ!」エッヘン

    アルデレラ(本当はタキシードとかの方がいいんだけどね。)

    アルデレラ「ありがとう!」

    クリスタ「あとこれは、私からのプレゼント。」

    アルデレラ「ガラスの靴……!!」

    クリスタ「魔法は12時で解けちゃうの!それまでに帰ってきてね?」

    アルデレラ「う、うん……」プルプル

    アルデレラ(ヒールって履くの大変だ……)プルプル
  9. 9 : : 2015/12/19(土) 20:52:04
    >>7

    ありがとうございます!
    頑張ります!
  10. 10 : : 2015/12/19(土) 21:31:25
    お城


    アルデレラ「お城に着いた……。なんか緊張してきた。……よし、行くぞ!」


    アルデレラ「物語の通りなら王子とダンスを踊る………ん!?僕ダンスなんて踊れないぞ!!………まあいいか、どうにでもなる。」

    ガチャ

    アルデレラ「…………」



    ユミル「なんだあの娘!?」

    サシャ「き、綺麗です!!」

    アニ「あたしらじゃ叶わない…………」





    ???「なんだ?遠くの方が騒がしいな………」
  11. 11 : : 2015/12/19(土) 21:52:50
    アルデレラ(あ、可愛く見られるんだ…………。かっこいいの方がよかったけど、この格好じゃあね……)



    サシャ「あ!王子様ですよ!」

    アニ「かっこいい……。」



    アルデレラ(王子!!物語のメインキャラは104期のメンバーで構成されてるみたいだし、王子もきっと知ってる誰かだ!……うーんエレンとかジャンあたりかな……悪人面だけど。)








    ライナー「かっ、可愛い…………(結婚したい)」




    アルデレラ「 」







    アルデレラ(いや、僕のイメージと違っただけだし……!ライナーのせいじゃないし……!)


    ライナー「…よかったら1曲踊ってくれないか?」

    アルデレラ「ぼ、僕でよければ。」



    ♪〜♪〜



    ライナー「楽しいか?」



    アルデレラ(…………なにこれ…。だめだ早く12時になってくれ…!!!)


    ライナー「名前はなんていうんだ?」

    アルデレラ「僕の名前は………ア」

    ボーン……ボーン……

    アルデレラ「……行かなきゃ!」

    ライナー「ま、待ってくれ!!」


    アルデレラ(よかったー)
  12. 12 : : 2015/12/20(日) 09:14:02
    アルデレラ(しっかし……ヒール歩きにくい………)

    アルデレラ「うわっ!」スッテーン

    アルデレラ「痛い……あ、靴が脱げた………!」

    アルデレラ「いや、これでいいんだ!」スタコラ



    ライナー「待ってくれ!!!」







    アルデレラ「ふぅ………。」

    クリスタ「お帰り!どうだった?」

    アルデレラ「うん……あはは」

    クリスタ「言葉にできないって感じね!」

    アルデレラ(ライナーだったしね。)

    アルデレラ「あっ!家の事やらなきゃ……!」

    クリスタ「私に任せて!!……ちちんぷいぷい!!」

    アルデレラ「一瞬で綺麗に!?」

    クリスタ「えっへん!!」

    アルデレラ「あ、ありがとう!!!」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    次の日

    ユミル「お前ら、お城から使者が来たぞ!」

    サシャ「なんですって!?」

    アニ「今行くよ!」

    アルデレラ「僕も……!」

    ユミル「おっと……アルデレラ、お前には関係ない話さ。」

    アルデレラ「グヌヌ」






    使者「このガラスの靴にぴったり合う女性を探している。履いてみてくれ。」

    サシャ「まずは私から!」

    使者「履けてはいるが……ぴったりではないな。」

    サシャ「そんな……。」

    アニ「次はアタシだね。」

    使者「……ブカブカすぎる。話にならないな。」

    アニ「……チッ」

    ユミル「じゃあ私も………」

    使者「アンタは履くまでもない。」

    ユミル「 」

    使者「……これで全員か?」

    ユミル「あぁ。私の娘は2人だけだ。」

    使者「おかしいな………俺はここに来る途中、この家には母親含め4人の女性がいると聞いたんだが。」

    ユミル「は!?そんなの誰から………」

    使者「名前は名乗らなかったが金髪碧眼の小柄な女性だ。」


    アルデレラ(きっとクリスタだ!)


    サシャ「金髪碧眼……アルデレラですかね?」

    アニ「馬鹿!」

    サシャ「へ?」

    使者「なるほど、アルデレラって女性がいるのか。連れてきてもらおうか。」

    ユミル「でもアイツは舞踏会に行ってないんだ!靴にぴったり合うはずがない!」

    使者「あの夜国中の女性が招待された……。もちろんアルデレラもな。可能性は0じゃない。今すぐ連れてこい!」



    アルデレラ「僕は…ここにいます。」

    ユミル「アルデレラ……。」

    ジャン「あんたがアルデレラか。」

    アルデレラ(………ってジャンが使者だったのか!!声しか聞いてないからわからなかった!!!)

    ジャン(ここに来る前会った奴とは違うな……)

    ジャン「じゃあさっそく履いてもらおうか。」

    アルデレラ「はい。」

    ジャン「……!ぴったりだ!!!」

    ユミル「は!?なんで……?」

    アニ「待ちなよ、ただの偶然かもしれないだろ?」

    サシャ「それもそうですね!!」

    アルデレラ「偶然じゃない。」スッ

    ジャン「それは……!!」

    アルデレラ「ガラスの靴の片割れ………そのガラスの靴が僕のもので、僕があの夜あの場にいた確かな証拠です。」

    ジャン「わかった………!!あんたをあの時の女性と認めよう!!」
  13. 13 : : 2015/12/20(日) 09:23:45
    ジャン「今すぐお城に来てくれ。」

    アルデレラ「はい。」


    アルデレラ「あれ………?」

    ジャン「どうした?」

    アルデレラ「なんだか………眠く………」

    ジャン「おい!?」

    アルデレラ「………」スヤァ
  14. 14 : : 2015/12/20(日) 09:37:14
    期待です!
    めっちゃ面白いです!(*^^*)
  15. 15 : : 2015/12/20(日) 10:06:52
    アルミン「うーん……」ムニャムニャ

    アルミン「あれっ?……ユミルたちは?ジャンは?」

    アルミン「どこなのここ……。」


    アルミン「というかなんか体が変だぞ!?………なんというか………二頭身?」サワサワ

    アルミン「なんか頭に耳ついてる!!なんだこれ!!……って、よくみたら尻尾も!?」チョコン


    ミカサ「ヤギミン!こんなところにいたの!!」

    アルミン「ミカサ!!」

    ミカサ「ミカサではなくママ。もしくはお母さん。」

    アルミン(もう記憶が無くなってるのか………あれ?ミカサにも耳が付いてる。)

    アルミン「なに?その耳。」

    ミカサ「耳?耳は耳。それ以外の何物でもない。」




    ヤシャ「おかあさん!ヤギミンいましたか?」

    アルミン「サシャ!」

    ヤシャ「サシャ………?お姉さんって呼んでください!私の方が年上です!」エッヘン

    アルミン「う、うん。」

    ミカサ「ヤシャ、みんなを呼んできて。」

    ヤシャ「はぁい!!」





    ヤギナー「お、いたか。」

    ヤギトルト「ヤギミンはかくれんぼ得意だからね。」

    ヤギル「末っ子の癖にな。」

    ヤシャ「一番頭もいいですしね!」

    ヤギー「な!」

    ヤギスタ「もう見つからないかと思ったよヤギミン……。」グスン


    ヤギミン(ミカサ以外全員二頭身~三頭身だ!!もちろん耳と尻尾もある!!)


    ミカサ「みんな聞いてほしい。おかあさんはこれから出かけなくてはいけない。」

    ヤシャ「私も行きたいです!」

    ヤギー「おれも行きたい!」

    ミカサ「だめ、留守番してて。」

    ヤシャヤギー『えー!!』

    ミカサ「留守番できたらパンをあげる。」

    ヤシャ「パァン!!!」



    ミカサ「みんな聞いて、知らない人が来ても決してドアを開けてはいけない。特に狼には気をつけて。」

    ヤギスタ「狼……怖いよ……」

    ミカサ「大丈夫。ドアを開けなければ平気。」ナデナデ



    ミカサ「それでは行ってくる。」

    子ヤギ『いってらっしゃい!』
  16. 16 : : 2015/12/20(日) 10:07:27
    >>14

    ありがとうございます!
  17. 17 : : 2015/12/20(日) 10:26:47
    ヤギミン(こんな話どこかで読んだ気がする……けど思い出せない。)


    コンコンコン

    ヤギスタ「あ!帰ってきたよ!!」

    ヤギル「待てよヤギスタ。おーい!母さんか?」



    ???「そうだよ。」


    ヤギナー「おい、これは………」

    ヤギトルト「お母さんはあんな低い声じゃない!」

    ヤシャ「あなた偽物ですね!お母さんはもっと高くて優しい声です!」


    ???「……っ!」スタスタ


    ヤギミン「…どこかに行ったみたいだね。」



    コンコンコン



    ヤギスタ「今度こそおかあさんだ!」

    ヤギル「おーい!母さんか?」



    ???「そうだよ。」



    ヤシャ「あ!声が高くて綺麗ですよ!!」

    ヤギミン「いや、見て!ドアの下!お母さんはあんな黒い足じゃない!白かったよ!」

    ヤギー「おーい!お前は黒い足だからカーチャンじゃないぞ!!」


    ???「……っ!」スタスタ


    ヤギトルト「どこかに行ったようだね。」



    コンコンコン



    ヤギスタ「今度こそ!今度こそおかあさんだ!」

    ヤギル「おい!母さんか!?」


    ???「そうだよ。」


    ヤギナー「足も黒くない!」

    ヤギー「カーチャンだ!開けるぞ!」

    ガチャ
  18. 18 : : 2015/12/20(日) 10:52:14
    ジャン「はっ!!残念だったな!俺は狼だ!!」

    ヤギスタ「い、いやあああああ!!!!!」

    ヤギナー「お前ら!隠れろ!!」

    ヤギミン(ど、どうしよう!!………あっ!あの柱時計、振り子の部分が扉になってる!あそこに隠れよう!)


    ヤシャ「いやあああああ!!食べないでください!!私はおいしくありません!!!」

    ジャン「まずは一匹。」ゴクン


    ヤギトルト「ま、丸呑みされた……!!」


    ヤギスタ「うえぇええん……」ガクガク

    ジャン「布団の中なんて簡単すぎだな。」ゴクン

    ヤギル「てめぇ!!よくもヤギスタを!!!!」

    ジャン「はい、三匹目。」ゴクン


    ヤギトルト「あ!」

    ヤギー「み、見つかった!!」

    ジャン「甘いな……クローゼットの中なんて……」ゴクン


    ヤギミン(み、みんな………)ガクガク

    ヤギナー「よくも……よくもみんなを……!!」

    ジャン「ん、なんだ?お前で最後か……。」ガシッ

    ヤギナー「う、うわー!!」

    ジャン「いただきます。」ゴクン

    ジャン「……眠みぃ……外で昼寝でもするか。」


    ヤギミン(あ、あぁ…………ミカサ、早く帰ってきてくれ………。)ブルブル
  19. 19 : : 2015/12/20(日) 11:42:58
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    ミカサ「家が……荒らされている……!」

    ミカサ「みんな!どこ!?」

    ヤギミン「ミカサ!!!」

    ミカサ「ヤギミン!!他のみんなは!?」

    ヤギミン「ジャンが……ジャンが!!!」

    ミカサ「ジャン?」

    ヤギミン「違った……狼が!!」

    ミカサ「狼が来たの?」

    ヤギミン「みんな丸呑みにされた………。」

    ミカサ「っ!あれほど開けてはダメと言ったのに……。」

    ヤギミン「狼がミカサのフリをしたんだ。」

    ミカサ「狼はどこに?」

    ヤギミン「わからないけど……外にいると思う。」






    ジャン「グオーグオー」

    ヤギミン「寝てるね。」

    ミカサ「……削ぐ!!」

    チョキチョキ


    ヤギミン(思い出した!これは“狼と七匹の子やぎ”だ!狼のお腹を裂くシーンがショッキングすぎて、一回しか読まなかったら忘れてたんだ!!)



    ヤシャ「うえーん!!怖かったです………。」

    ヤギスタ「うぅ………」シクシク

    ヤギル「あの野郎……」

    ヤギトルト「こ、怖かった……」

    ヤギー「食われたかと思ったぜ!」

    ヤギナー「食われたんだよ……」


    ヤギミン「みんな!!」

    ヤギナー「ヤギミン!無事だったか!」

    ミカサ「みんな静かに。狼が起きてしまう。」

    子ヤギ『………!!』

    ミカサ「みんな、石を集めて。できるだけたくさん。」

    子ヤギ『ハーイ』

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ミカサ「石を狼のお腹に詰めて。」

    ヤギスタ「よいしょ……よいしょ。」



    ヤギナー「終わったぞ。」

    ミカサ「わかった。これからお腹を縫う。」

    ヌイヌイ

    ヤギミン(うわ……グロい。)



    ミカサ「終わった。さぁみんな、家に戻ろう。」




    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ジャン「ふあぁ……よく寝た。んー、喉が乾いた。………井戸があるな、水でも飲むか。」

    ジャン「か、体が重い!?落ちる!!」


    ウワー!!!




    ヤシャ「やった!!狼を倒しましたよ!!」

    ミカサ「もう怖がらなくても大丈夫。」


    ヤギミン(まただ…………また眠く…………)スヤァ


    ミカサ「ヤギミン!?」
  20. 20 : : 2015/12/20(日) 15:59:30
    アルミン「う、………ん?はっ!ここは?」

    アルミン「今までの場所と雰囲気が違う………」

    アルミン「ん?大きな湖………?」ペロ

    アルミン「この水は……塩水!!じゃあこれは海!?」


    ワーワー


    アルミン「ん?向こうの方が騒がしいな………。行ってみよう。」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    コニー「なんだこいつ!!」ツンツン

    サシャ「亀って食べられますかね?」グー

    ユミル「食うより売った方がよくないか?」



    アルミン「やめなよ!その子がかわいそうだよ!!」

    ユミル「なんだアンタ。じゃあ代わりに金でもくれるっていうのか?」

    アルミン「そ、それは………でもその子は毒があるから食べられないよ。」

    アルミン(本当は毒あるか知らないけど。)

    サシャ「えぇー。じゃあいらないです……」

    コニー「もういいから海であそぼーぜ。」

    ユミル「仕方ないなぁ……」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    アルミン「大丈夫?」

    ベルトルト「うん……ありがとう。僕は亀のベルトルト。」

    アルミン「亀っていうのか………。」


    アルミン(これは間違いなく“浦島太郎”だ。ということは……。)

    ベルトルト「助けてもらったお礼に竜宮城へ招待するよ!」

    アルミン(やっぱり!)

    アルミン「ありがとう!!」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    アルミン(竜宮城といえば乙姫様………誰だろう、クリスタあたりかな。もしくはアニ、ミカサとかかな。)

    ベルトルト「着いたよ!!」
  21. 21 : : 2015/12/20(日) 17:09:21
    アルミン「わぁー!!綺麗なお城だなぁ……!!」

    ベルトルト「さぁ中に入って。会ってほしい人がいるんだ。」

    アルミン(絶対乙姫様の事だ!!!)

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ベルトルト「乙姫様ー!!」

    ライナー「お、帰ったかベルトルト。」


    アルミン「 」





























    アルミン(いや、何かの間違いだ。あれは乙姫様じゃない。岩の化身か何かだ。)



    ベルトルト「このアルミンという若者が僕を助けてくれました。」

    ライナー「そうか!俺の友人を助けてくれたことを感謝する!俺は乙姫だ!」


    アルミン「 」



    アルミン(乙姫だったー!!!!)


    アルミン(なんでライナーなんだ!!そこはクリスタとかだろ!?キャスティングが謎すぎるよ!!?ま、まてよ……?僕はこんなのと3日間も一緒にいないとならないのか!?)


    ライナー「そうだ!料理をご馳走しよう!舞なんかも見せてやるぞ!ハハハハ!」

    アルミン「ハハハハ」



    こうして僕は竜宮城で3日間過ごした………
  22. 22 : : 2015/12/20(日) 17:18:31
    アルミン「………」ゲンナリ


    アルミン(精神的に疲れた………なんで3日間もライナーの気持ち悪い女装を見続けないとならないんだ!?嗚呼…早く箱開けて爺ちゃんになりたい。)

    アルミン「家族のことが心配なので地上に帰ります。」

    ライナー「そうか、ならこの玉手箱を持っていってくれ。」

    アルミン「わかりました。」

    ライナー「ただし、決してあけてはだめだ。」

    アルミン(じゃあ渡さなくてもいいような……)


    ベルトルト「帰りも僕が送ってくよ。」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    地上

    アルミン「やっぱりこの前と景色が違うね。お話通りだ。もうさっさと箱開けて次に行こう。」


    パカッ

    モクモクモク


    アルミン「わっ、煙が………。」


    モクモクモク


    爺ミン「……………」

    爺ミン「うん。次に行こう。」スヤァ
  23. 23 : : 2015/12/20(日) 17:22:09





    …チャン、オニイチャン!

    アルミン「ん?」ムニャムニャ



    クリスタ「お兄ちゃん!!起きて!!」

    アルミン「あ、クリスタ………。」
  24. 24 : : 2015/12/20(日) 19:50:48
    クリスタ「お父さんとお母さんが………。」

    アルミン「お父さんとお母さん?」

    クリスタ「うん、なにか話してるの………」



    アニ「……わかってるだろ?これ以上二人を養う事は出来ない。」

    ベルトルト「でも、かわいそうだよ……。」

    アニ「アタシ達が生きるにはあの子達を捨てるしかないのさ。」



    アシタモリニ……ヒソヒソ



    アルミン(こ、これは………!!)


    クリスタ「お兄ちゃん……私たち捨てられるの?」

    アルミン「大丈夫!僕がなんとかするよ!」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    次の日

    ベルトルト「二人とも、お父さんと森に行こうか。」

    クリスタ「う、うん………」


    アルミン(やっぱりこれは“ヘンゼルとグレーテル”だ。パンを用意して正解だった。)


    アルミン「大丈夫だよ。実はパンを持ってきたんだ。これを道にこぼしながら進もう。」ヒソヒソ

    クリスタ「うん。」ヒソヒソ


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    夕方

    アルミン「………はっ!寝ちゃった……。」

    クリスタ「お父さんは?」

    アルミン「いないね。よし、パンくずを見ながら帰ろうか。」

    クリスタ「うん。」



    クリスタ「あ、あれ………ないよ?パンくず………」

    アルミン「ほんとだ………」

    アルミン(鳥に食べられたんだよね。物語通りだからしょうがない。)

    アルミン「とりあえず森の奥に進もうか。」

    クリスタ「うん。」
  25. 25 : : 2015/12/20(日) 20:17:04
    森の奥

    クリスタ「見て、お兄ちゃん!!」

    アルミン「お菓子の家だ!!」

    クリスタ「すごい……」グゥ

    クリスタ「あ、えへへ……」

    アルミン「食べようか。(天使)」

    ムシャムシャ…

    モグモグ…



    ???「ああああああ!!!私のお菓子の家がああああ!!?」

    アルクリ『!?』ビクッ

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    サシャ「もう!勝手に食べたらダメじゃないですか!!」

    クリスタ「ご、ごめんなさい。」

    サシャ「家を食べなくてもご飯くらい出してあげますよ。」

    クリスタ「あっ、ありがとう!!」

    サシャ「今夜は家に泊まってください。」

    アルミン「はい。」


    アルミン(サシャが魔女か……ある意味では適任だな。)


    次の日

    サシャ「起きてください!!」

    クリスタ「ふぇ?」

    サシャ「あなたは水汲みをさっさとしてください!!そっちのあなたは……」ニヤリ



    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    牢屋

    アルミン「…………」

    サシャ「美味しくなるまで太ってもらいます………」ジュルリ

    アルミン(食べ物に関連するときのサシャは変な迫力があるな………)






    クリスタ「お、重いよー」プルプル

    サシャ「早く運んでください。でないと先にあなたを食べます。」

    クリスタ「 」ガクブル

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    サシャ「あまーいチョコとケーキです。これを食べて早く太ってください。」


    アルミン「……」モグモグ




    数日後

    アルミン(あれ、何かの骨みたいなのが落ちてる。これは使えるな。)

    サシャ「さーて!どれくらい太りましたかねー?指を出してください。」

    アルミン「はい」つ骨

    サシャ「フムフム………ぜ、全然太ってないじゃないですか!!!」

    サシャ「もう我慢できません!!今日の夕飯はあなたです!」

    アルミン「ま、まって!最後にクリスタと話をさせてくれ!」

    サシャ「いいでしょう。」
  26. 26 : : 2015/12/20(日) 20:27:47
    クリスタ「お兄ちゃん!!どうしよう………。」グスン

    アルミン「いいかい、僕の話をよく聞いてくれ……………」






    クリスタ「できるかな……」

    アルミン「大丈夫!きっとできるよ。」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    サシャ「クリスタ、かまどの火を見てください。」

    クリスタ「は、はい………。あの、やり方がわかりません。」

    サシャ「え!?こんなことも出来ないんですか?こうやるんですよ。」ノゾキコミ

    クリスタ「えい!」ドン


    サシャ「 」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    クリスタ「お兄ちゃん!!」

    アルミン「クリスタ!!よかった、無事だったんだね!」

    クリスタ「うん」

    アルミン「それじゃあ……魔女の持ってたお宝をもらっていこうか。」

    クリスタ「家に帰れるかなぁ?」

    アルミン「大丈夫だよ…………うん。………だい……じょ………」スヤァ

    クリスタ「お兄ちゃん!?」
  27. 27 : : 2015/12/20(日) 23:09:45
    アルミン「はっ!?ここはどこだ!……ん?なんかまた体に違和感が……。」サワサワ

    アルミン「あ、また耳と尻尾があるよ………。それに、まわりの雰囲気がまた違う感じだ……。」

    アルミン「あ、あそこにいるのはミカサ!」

    ミカサ「うさミン!!聞いてほしい。エレンがやられた。」

    アルミン「なんだって!?」


    エレン「くそ……駆逐してやる!この世から一匹残らず………イテテ」

    ミカサ「エレン!無理をしては駄目!!」

    アルミン「えっと、エレンが駆逐したいのは何?」

    エレン「狸だ!!狸にやられたんだ!」

    ミカサ「エレンは狸に怪我を負わされた。狸め………削ぐ。」



    アルミン(これは……かちかち山かな?)


    ミカサ「うさミン、私はエレンの看病が忙しくて狸を削げない。代わりにお願いしたい。」

    アルミン「わかったよ。」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    うさミン「よーし!今から僕はうさミン(赤)だ!あ、赤は赤いベストを着たからね。とりあえずここで狸が来るのを待とう。」


    10分後

    ジャン「はー暇だ。」



    うさミン(来た!って君はまた悪役なのか……)

    うさミン「狸さーん!」

    ジャン「あ?うさミンか。」

    うさミン「うさミン(赤)だよ。なに背負ってるの?」

    ジャン「薪だよ。」

    うさミン「ふぅん……」カチカチ

    ジャン「おいなんかカチカチって聞こえないか?」

    うさミン「あぁ……あそこに山が見えるだろ?あれ、かちかち山っていうんだ。だからじゃないかなぁ?」


    うさミン(ホントは火打ち石だけどね。)


    ジャン「おい、なんか……」ボウボウ

    ジャン「ぼうぼうって聞こえるけどなんだ?」

    うさミン「あぁ……ぼうぼう鳥じゃないかな。ぼうぼうって鳴くから。」


    うさミン(ホントは君の背中で燃える薪の音だけどね。)


    うさミン「じゃあ僕はこれで、さよなら。」

    ジャン「おう………ん?熱っ!?」
  28. 28 : : 2015/12/22(火) 09:48:28
    次の日

    うさミン「やぁ狸さん。」

    ジャン「おい、うさミンテメェ……許さねぇぞ!!」

    うさミン「え、昨日?昨日は狸さんには会ってないよ?あ、もしかしてうさミン(赤)のこと?あれはよく似た別人さ。僕はうさミン(青)だよ?」

    ジャン「そ、そうかよ……。なんかよ、うさミン(赤)のせいで背中を大やけどしちまってな………」

    うさミン「どれどれ……うわっ、酷いやけどだね。そうだ!丁度やけどに効く薬を持ってるんだ!」

    ジャン「ホントか!」

    うさミン「うん!塗ってあげるよ。」


    うさミン(本当は辛子味噌だけどね。)


    うさミン「効くことは効くんだけど、しばらくしみるんだ。我慢してね。」ヌリヌリ

    ジャン「ぐっ………」



    うさミン「はい、塗り終わったよ!ただし洗い流すと効果無くなるから今日一日はそのままでいてね。」

    ジャン「な、なぁ………めちゃくちゃ痛いんだが………。」

    うさミン「大丈夫、明日の朝には良くなってるよ。」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    次の日

    うさミン「今日の僕はうさミン(黄)だよ。」


    ジャン「おい………うさミン。」

    うさミン「こんにちは狸さん。」

    ジャン「テメェの塗ったアレは………辛子味噌じゃないのか!?」

    うさミン「塗った………?何のことかな?」

    ジャン「しらばっくれるなよ!うさミン!」

    うさミン「うーん。多分うさミン違いだよ。そんな酷いことをするのはおそらくうさミン(青)だね。僕はうさミン(黄)だよ。」

    ジャン「そういえば黄色いベスト来てるしな。ところで何をしてたんだ?」

    うさミン「船作ってたんだ。そうだ!船で競争でもしない?」

    ジャン「構わないが……船なんて持ってないぞ。」

    うさミン「あっちの方に柔らかい土がたくさんあったよ。あれなら素早く船を作れると思うけどな………」

    ジャン「よっしゃ!行ってくる!」





    うさミン「ジャンごめんね………物語通りにしなくちゃだからね。ていうか配役に偏りがあるなぁ………ジャン悪役多くない?」
  29. 29 : : 2015/12/23(水) 21:03:00
    ジャン「よし、船は完成した!さっそく競争だ!!」

    うさミン「いくよ!!」

    うさミン(まぁ土の船なんてすぐ沈むよね。)




    ジャン「お、おい……これ沈んでやがる!!」

    うさミン「ジャン大丈夫!?オールにつかまって!!」ベシベシ

    ジャン「つかめねーよ!!」

    うさミン「頑張って!!」ベシベシ

    ジャン「ちょ、いた……」

    うさミン「なにやってるの!早く!」ベシベシ

    ジャン「だからつかめな………」

    うさミン「………」ベシベシ

    ジャン「た、助けてくれよ………」

    うさミン「ジャン………何か言うことがあるんじゃないの?」

    ジャン「なにを……」

    うさミン「エレンはね……、僕の大切な友人なんだ。」

    ジャン「!」

    ジャン「う、うさミン!!悪かった!だから助けてくれよ!!」

    うさミン「それは………エレンに言ってよ。」ガシッ

    ジャン「あぁ……!!」

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    ジャン「す、すまなかったな。」

    エレン「もういいよ別に、怪我治ったし。」

    ミカサ「私が看病したおかげ。」

    エレン「わかってるって。」



    うさミン「僕が昔読んだ“かちかち山”は、最後助けなかったんだけど、ジャンがした事に対する罰としては重すぎるもんね………。」スヤァ
  30. 30 : : 2015/12/23(水) 23:52:52
    アルミン「うーん……今度はどこだ………」ムニャムニャ



    ミカサ「おはよう……そしてはじめまして。」

    アルミン「ミカサ……!?」


    アルミン(ミカサだけど……なんかサイズがデカい!?)


    ミカサ「そう、私はミカサ。あなたのお母さん。」

    アルミン「そうなの?」

    ミカサ「えぇ。私が直接産んだわけではないけどお母さん。」

    アルミン「そうなんだ……。」

    ミカサ「あなたはそこに咲いているチューリップから生まれた。」

    アルミン「え!チューリップ!?」

    ミカサ「私が球根から大切に育てたチューリップからあなたは生まれた。つまり私がお母さん。ミカサではなくお母さんと呼んで欲しい。」

    アルミン「わかったよお母さん。」

    ミカサ「あなたの名前を決める。」

    アルミン「うん。」

    ミカサ「あなたは親指ほどの大きさしかない………ので、“親指アルミン”と名付ける。」

    アルミン「ありがとう。でも少し長くないかな?」

    ミカサ「では、普段は略して“指ミン”と呼ぶ。」

    指ミン「うん、それならいいや。」


    指ミン(これは……“親指姫”だ。………また女の子か。でも親指姫の話ってあんまり覚えてないぞ……)



    それから僕はミカ……お母さんといろんな話をした。



    ミカサ「指ミン。もう夜だから寝ないと。」

    指ミン「うん。」

    ミカサ「チューリップが指ミンのベッド。」

    指ミン「わかった。おやすみなさい。」スヤァ……













    ???「小さい娘………私の息子の嫁にでもするか。」
  31. 31 : : 2016/01/02(土) 08:31:43
    次の日の朝

    指ミン「うーん風が気持ちいいなー!」ノビー


    指ミン「え、風………?僕チューリップにくるまって寝てたはずなのになんで風なんか………」

    ???「よぉ。」

    指ミン「だ、誰………!!カエル?」

    ユミル「そうだよ、カエルさ。」

    指ミン「ここはどこ!?」

    ユミル「ここは私の家だよ。」

    指ミン「なんで僕を………」

    ユミル「ちょっとね。私の息子の嫁にしようかと思ってさ。」

    指ミン「はぁ!?」

    ユミル「引っ込み思案な奴でね。今まで一度も彼女いないんだよ。だからお前を連れてきた。」

    指ミン「そ、そんな………」

    ユミル「待ってな、今連れてくるから。」

    指ミン「う、うぅ………なんでこんな事に……」グスン


    チョンチョン


    指ミン「ん?………あ、君は!」

    クリスタ「こんにちは!」

    指ミン「クリスタ………魚?」

    クリスタ「そう!私は魚。だから………」


    ムシャムシャ


    クリスタ「あなたが今いる葉っぱの茎を食べることができるよ!」

    指ミン「でも食べてどうするの?」

    クリスタ「茎が無くなったら葉っぱは川の流れに乗って流れるでしょ?」

    指ミン「そしたら……ここから逃げられる!!」

    クリスタ「うん!」ムシャムシャ

    指ミン「あ、ありがとうクリスター!!」

    クリスタ「さよーならー!!!」
  32. 32 : : 2016/01/02(土) 08:34:14
    指ミン「結構流れが速いなぁ……」スイー


    ブーン


    指ミン「ん?ブーンって………」


    ガシッ


    指ミン「え………う、うわぁぁぁぁ!!?」




    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    指ミン「……うーん……ここは?」


    マルコ「やぁ。」

    指ミン「あれ?マルコだ。」

    マルコ「ここは木の上だよ。」

    指ミン「うん、見ればわかるよ。」

    マルコ「活字じゃわからないだろ?」

    指ミン「それもそうだね。」

    マルコ「あ、言い忘れてたけど・・・僕はコガネムシです。」

    指ミン「うん、見ればわかるよ。」

    マルコ「活字じゃわからないだろ?」

    指ミン「それもそうだね。」

    マルコ「・・・・・・あぁ!?」

    指ミン「」ビクッ

    指ミン「な、なに?」

    マルコ「僕用事があるの忘れてたから行くね!!」ブーン

    指ミン「え!?・・・嘘だろ?木の上で、置き去りにされた・・・」
  33. 33 : : 2016/01/09(土) 11:18:59
    指ミン「とりあえず、ここから移動しないと。」ヨイショ


    指ミン「いつもよりサイズが小さいし・・・気を付けておりないと。」



    ズルッ



    指ミン「うわぁぁぁー!!?」


    ポスン


    指ミン「・・・落ち葉があって助かった・・・!!あと僕が軽くてよかった!」


    指ミン「とにかく進もう・・・」
  34. 34 : : 2016/02/12(金) 22:39:33
    本当にあなたの作品は神作ばかりでデス‼️
  35. 35 : : 2016/02/15(月) 19:09:12
    まだスカ?
  36. 36 : : 2016/02/15(月) 19:22:01
    ごめんなさい!もう少し待っててくださいね。
  37. 37 : : 2016/02/15(月) 22:30:34
    マッテルゼーー‼︎
  38. 38 : : 2019/07/25(木) 09:50:57
    超期待期待期待!!
    待ってーるぜー! 続きを

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著者情報
sorasoraarumin

そらみん(灰音)

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