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カネキアヤト「「守る」」

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  1. 1 : : 2015/11/08(日) 10:44:20

    トーカとアヤトは一応人間です。

    両親は事故により亡くなりました。

    カネトー&アヤヒナ

  2. 2 : : 2015/11/08(日) 10:51:55

    私は今ある喫茶店に弟と来ている。
    親友である依子に連れてこられた
    『アンテイク』という喫茶店

    学校からは少し距離があるが
    私はよくここを訪れる。

    店の雰囲気がいいというのもあるけど
    ある店員が気になるから。

    その店員は『金木 研』
    見た感じはパットしないやつ。
    あと何故か常に眼帯をしている。
    仕事中基本的笑顔でいるが
    作り笑いな感じがして腹立つ。

    だけどあいつの雰囲気が
    事故で亡くなった父さんによく似ている。

    だから無性にあいつが気になる。

    でも雰囲気が死んだ父さんに似てると
    言われても困るだろう。

    話すきっかけがほしい………


    そんな事を考えているとアヤトが……

    「そこの眼帯のお兄さん!!」






  3. 3 : : 2015/11/08(日) 10:53:20
    追加設定
    アヤトはお姉ちゃん好き
    (つまりシスコン)
  4. 4 : : 2015/11/08(日) 10:57:34
    最近カネトー アヤヒナ増えてきて嬉しい限りですね…。
    期待です。
  5. 5 : : 2015/11/08(日) 11:00:37
    >>4
    カネトー&アヤヒナのCPいいですよね!

    期待とお気に入りありがとうございます。
  6. 6 : : 2015/11/08(日) 17:07:40

    金木「はーい」タタタタ

    トーカ(アヤト!?)

    アヤト「カプチーノおかわり貰える?」

    金木「分かりました。そちらの方は?」

    トーカ「わ、私はいいです」

    金木「………少々お待ちください」ニコ スタスタ

    アヤト「あれが姉貴の気になる相手か……」

    トーカ「アヤト!」

    アヤト「よくいるモテそうだけど彼女はいませんって感じだな」

    トーカ「失礼なやつだな」

    アヤト「……で?告るの?」

    トーカ「!!!?」

    アヤト「いや、彼女いなさそうだしアタックしたらいいだろ?」

    トーカ「それはお前の予測だろうが……」

    金木「お待たせしました」

    アヤト「どーも」

    金木「どうぞ」っ

    トーカ「?私は注文してないですよね?」

    金木「最近良く来ていただいてるのでサービスです」ニコ

    トーカ「あ、ありがとうございます」ウケトル

    トーカ「あ!」

    アヤト「なんだよ?」

    トーカ「いや、何でもない///」

    アヤト「ん?」ヒョコ

    トーカ「ちょっと!」

    アヤト「あぁ。なるほど」ニヤニヤ

    金木がサービスでカフェモカを持ってきた。
    そのカフェモカには泡で
    うさぎが書かれていた

    アヤト「眼帯のお兄さん、よく姉貴がうさぎ好きって知ってるね?ストーカー?」

    トーカ「アヤト!!」

    金木「携帯やら鞄にうさぎ関係のアクセサリーが多いですからね」

    アヤト「……確かに」

    トーカ「うるさい!///」

    トーカ(気付かれてた!///子供っぽいって思われないかな)

    金木「喜んで頂けたようで幸いです」

    アヤト「眼帯のお兄さん名前は?」

    金木「金木。金木研です」

    アヤト「金木さんね」

    金木「お姉さんの方のお名前は?」

    トーカ(私!?///)

    アヤト「トーカ。で俺が「アヤト君」

    アヤト「名乗ってないよね?」

    金木「お姉さんに名前で呼ばれてたから」

    アヤト「あ」

    金木「トーカちゃんにアヤト君ね」

    トーカ(名前覚えてくれた///)

    「金木君!これお願い!」

    金木「あ、はーい!じゃあ失礼します。ごゆっくり」ペコ タタタタタ


    アヤト「進展したじゃん」

    トーカ「余計なお世話だ!///」







  7. 7 : : 2015/11/08(日) 21:35:26

    しばらくして

    アヤト「そろそろ帰るか」

    トーカ「そうだね」

    その時トーカは知らなかった。
    離れた席からさっきの一部始終を
    親友に見られていたことに

    依子 ニヤニヤ

    トーカ「!?」ゾク

    アヤト「?なしたぁ?」

    トーカ「なんか……寒気が………?」

    アヤト「?まぁいいや。会計よろしく」

    トーカ「あぁ。会計お願いしまーす」

    金木「はい」

    アヤト「あ、金木さん」

    金木「はい?」

    アヤト「ここってバイトの募集してる?」

    トーカ「?アヤト?」

    金木「それは店長に聞かないと……」

    アヤト「姉貴が今度来た時に話といてくれない?」

    金木「なんでバイトを?」

    アヤト「あぁ。俺達両親いなくてさ。保険金で暮らしてんだけど……」

    金木「あ……」

    アヤト「気にしなくていいです。まぁそういうわけなんで店長さんに聞いてくれるとありがたいです」

    金木「分かりました。バイト希望はどちらですか?」

    アヤト「姉貴で」

    トーカ「はぁ!?」

    金木「……トーカちゃん?アヤト君は?」

    アヤト「俺は出来ればで。まぁここじゃなくても力仕事でもいいんで」

    金木「了解です。アヤト君が決めたみたいだけどトーカちゃんはそれでいいですか?」

    トーカ「あ、はい。よろしくお願いします」ペコ

    金木「お願いされました。じゃあ会計よろしいですか?」

    トーカ「はい」


    この時私は夢にも思わなかった。
    この店で働く事を……
    そして働くきっかけとなる
    最悪な出来事がこれから起こることを






  8. 8 : : 2015/11/08(日) 21:38:11
    期待です。
  9. 9 : : 2015/11/09(月) 02:35:22
    金木くんは喰種ですか?

    KITAIです
  10. 10 : : 2015/11/09(月) 06:10:47
    >>9
    金木君は喰種です。

    期待ありがとうございます。
  11. 11 : : 2015/11/09(月) 10:27:56

    帰り道

    アヤト「あ」

    トーカ「い」

    アヤト「う……じゃなくて。ちょい寄り道して帰るから先帰ってて」

    トーカ「?分かった」

    アヤト「じゃ」タタタタタ

    トーカ(なんで?)

    アヤト(そういや今日までだったな。福引券の期限。まだ4等のうさぎのデカいぬいぐるみあるかな……)タタタタ

    高校生にもなってぬいぐるみ狙いで
    福引券に挑む姉想いのアヤトだった。

    帰りに狙い通りぬいぐるみを当て
    周りからの目線を気にして帰るハメに……

    帰ったらそれどころじゃなくなる事も知らずに……


    ※トーカが高3。アヤトが高1の設定です。







  12. 12 : : 2015/11/10(火) 01:57:10
    期待
  13. 13 : : 2015/11/10(火) 07:09:57

    人通りの少ない場所

    トーカ(アヤトのやつどうしたんだろ?)

    トーカ(……まぁいいや)

    トーカ(にしても金木さんと話せた上、もしかしたら一緒にバイトまで出来るかもしれないなんてな……)

    トーカ(一緒に……///)

    「ねぇ、そこのお嬢さん」

    トーカ「ん?はい?」クル

    「こんな人があまり通ることない場所にいたら危ないよ?」

    トーカ「はぁ……(なんだこの人?)」

    「喰種に襲われるかもしれないからねぇ」ピキ

    トーカ「………え?(目が赤黒く……?)」

    「久しぶりの食事だ」ジュルリ

    トーカ「……嘘……(喰種……ニュースで見るだけで私には関係ないと……嘘…私……食べられる……?)」ガクガク

    「君の事は少し知ってるよ。少々男勝りな性格………君みたいな女の子が絶望した顔を見ながら食べるのが好きなんだ」ペロリ スタスタ

    トーカ「…来るな……(食べられる!?)」ガクガク

    「もっと怯えてよ?絶望に満ちた顔を私に見せてくれ」スタスタ ピキピキ

    トーカ(あれが赫子……てやつか?)ガクガク

    「とりあえず逃げれないように」シュ

    トーカ「いや……!」ダッ グサッ!

    「変に避けるから……あ〜あ。痛そう」

    トーカ「ガッ!(痛い!……多分なんかの臓器が……)」

    「じゃあ頂きま〜す」ア-

    ブチン!ヒュゥゥゥゥゥゥゥ

    「あ?グサァァァァァァァァ!!!!

    トーカ(鉄骨があいつに……助かった……)

    トーカ(いや……この傷じゃ私は……)

    トーカ(………アヤト………ごめん)

    私はそこで意識をなくした



    ------------------------------


    ここは?

    何か聞こえる……

    「彼女………臓器…………必要だ」

    「そ…男……器を」

    「で…すが」

    「責任…私………る」


    何がなんだが………
    私は……生きてるの………?






  14. 14 : : 2015/11/10(火) 07:46:51
    期待です。
  15. 15 : : 2015/11/10(火) 16:08:44

    パチ

    トーカ「………?ここは?」

    「姉貴!」

    トーカ「アヤト……?」

    アヤト「良かったぁぁぁ」

    トーカ(あれ………私は……)

    アヤト「姉貴は事故に巻き込まれたんだよ」

    トーカ「事故……?(喰種じゃなく?)」

    アヤト「鉄骨が落ちたので近くにいた人が見に行ったら姉貴が血を流して倒れてた」

    トーカ(よく生きてるな私)

    アヤト「姉貴は肺が損傷してて、鉄骨が刺さったやつから臓器を移植したんだと」

    トーカ(あんなやつの臓器が私に……)

    アヤト「とりあえず生きててほんと良かった」グス

    トーカ「泣いてんのかよ?」

    アヤト「うるせぇ!……俺には……姉貴しかいないんだから……心配させるな」

    トーカ「………ごめん」

    アヤト「じゃあ一回家帰るわ。最近帰ってないし」

    トーカ「は?」

    アヤト「姉貴が事故に巻き込まれたのは一週間前」

    トーカ「一週間前!?」

    アヤト「まぁ起きたばっかだし、明日改めて話すよ」

    トーカ「あぁ、うん」

    アヤト「無茶すんなよ」

    アヤトはそう言って帰った

    トーカ「一週間か……」

    そんなに意識が無かったんだ……
    アヤトに心配かけたな……
    きっと依子にも……

    クゥ

    トーカ「アヤトが帰った後で良かった//」

    私は思いもしなかった。
    今までのように食事が出来ないなんて

    食事で苦しむようになるなんて







  16. 16 : : 2015/11/11(水) 00:29:52
    期待
  17. 17 : : 2015/11/11(水) 10:20:47

    ナース「食事持ってきました」

    トーカ「ありがとうございます」

    トーカ(一週間ぶりの食事か……お腹が減ってるわけだ)パク

    トーカ「!?(不味っ!)」

    ナース「どうしました?」

    トーカ「(誤魔化さないと!)お腹は減ってるんですが体が受け付けないみたいで……」

    ナース「あぁ。急に胃に食べ物が入ったので体が受け付けなかったんですね」

    トーカ「すいません」ショボン

    ナース「大丈夫ですよ。点滴の用意しときますね」スタスタ

    トーカ「お願いします」

    ナース ニヤリ

    トーカ(おかしいな……特に好き嫌いは無いんだけどな……病院の食事が健康重視で不味いだけか?)

    トーカ(アヤトが見舞い来る時なんか食べ物持って来て貰うか)






  18. 18 : : 2015/11/11(水) 11:26:41
    期待です!!!!
  19. 19 : : 2015/11/11(水) 14:15:21

    次の日

    ガラガラ

    アヤト「姉貴ー。安静にしてるか?」

    トーカ「入院中に暴れねぇよ」

    アヤト「なら良し。はい」っ果物

    トーカ「悪い。病院食は合わないみたいだ」

    アヤト「……いつまでそこにいるんだ?」

    トーカ「?誰かいるのか?」

    オソルオソル

    金木「えっと……こんにちわ」

    トーカ「!?」

    アヤト「さっきたまたまあったから連れてきた」ニヤニヤ

    金木「傷大丈夫?」

    トーカ「大丈夫です……(アヤトめ……)」

    金木「アヤトくんりんごの皮むける?」

    アヤト「料理無理!!」キッパリ

    金木「えばる所じゃないよ。じゃあ僕やるか……」

    トーカ「自分でやるんで大丈夫です」

    金木「病人なんだから遠慮しなくていいよ」テキパキ

    トーカ「すいません」

    金木「はい」っうさぎりんご

    トーカ「!ありがとうございます(*´ω`*)」

    アヤト「器用だな」

    金木「これぐらい簡単だよ」

    トーカ(気持ちは嬉しいけどうさぎにすると食べづらい……)

    アヤト「?早く喰えよ?」

    トーカ「あっ……うん(うさぎさんごめん)」パク

    トーカ「っ!(なんで!?)」

    金木「?どうしたの?」

    トーカ「体が受け付けないみたいで……」

    アヤト「大丈夫かよ?」

    トーカ(食べると吐き気がする……でもうまそうな匂いもするんだよな………なんでだろ?)

    金木(もしかして………いや。断定するには早い……少し様子を見よう……)

    金木(この病院にあいつがいるのか?)

    金木(……仕方ない。うん。仕方ないんだ。頼りたくないけどあの人に調べてもらうか………)ハァ

    アヤト「どうしたんですか?」

    金木「いや、後で嫌な人に会わないと行けなくてね……」

    アヤト「?どんな人ですか?」

    金木「知らない方がいいよ」

    アヤト「え、きにな「知らない方がいいよ」

    アヤト「はい(何か怖い……)」

    トーカ(金木さんのキャラが分からない)

    金木「あんま無理して食べると体に良くないからね。気を付けてね?」

    トーカ「はい」

    アヤト(姉貴以外に家族がいたらこんな感じなのかな……?親父は俺が小学校低学年のの頃に死んだからあんま分かんないんだよな……)

    金木(病院の他に事故についても調べてもらわないとな………店長に事情を話してトーカちゃんが退院するまでなるべく来るようにしよう……)

    金木(嫌な予感がする………外れてほしいけどこういうときに限って当たっちゃうからな………)









  20. 20 : : 2015/11/11(水) 14:59:43
    期待です。
  21. 21 : : 2015/11/11(水) 21:00:33

    金木さんは毎日私の見舞いに来てくれた。

    だけど常に何かを
    考えているような顔をしていた。

    だけど気になっていた相手が
    事故がきっかけで仲良くなれたのは
    複雑な気持ちではあるが嬉しい。

    食事をしたら相変わらず
    吐き気が来るのがあれだが
    とりあえず傷は完治したので今日退院だ。

    トーカ「んー」ノビー

    トーカ「とりあえずアンテイク行こっかな」

    「トーカちゃーん!」

    トーカ「ん?」クル

    「とぉ!」ダキ!

    トーカ「依子!?」

    依子「えへへ。退院おめでと!」

    トーカ「ありがと。でも今日退院って……」

    依子「弟君が教えてくれたんだ!今日迎えに行けないから代わりに行ってくれないかって……」

    トーカ「携帯ないとやっぱ不便だよな……」

    保険で暮らしてる私達には
    お金に余裕があるわけではない。

    携帯は欲しいと思うが
    働いてから買おうと思ってる。

    依子「まぁね………。でも遠くに住んでるわけじゃないからね!大丈夫!!」

    トーカ「うん……」

    依子はこう言ってくれるけどやっぱ……

    依子「それより!退院祝いに奢ってあげるからアンテイク行こ!」

    トーカ「嬉しいけど何でアンテイク?」

    依子「フフフ♪」

    トーカ「?」

    依子「トーカちゃんがイケメン店員と仲いいのは知ってるよ♪」

    トーカ「!?なんで!?」

    依子「いいから行くよ♪」グイグイ

    トーカ「分かったから引っ張るな!」





  22. 22 : : 2015/11/12(木) 03:10:58
    さて、金木くんはどうするのかね~?
  23. 23 : : 2015/11/12(木) 09:31:55

    アンテイク

    ガチャン

    金木アヤト「いらっしゃいませー」

    トーカ「!?アヤト!?」

    アヤト「よぉ!」

    金木「退院おめでとう。トーカちゃん」

    依子「どぉ!?驚いた?」

    トーカ「3人してグルかよ……」

    依子「アヤト君が考えたんだよ!」

    トーカ「わざわざ制服まで借りて?」

    アヤト「今バイト中でぇーす」(^^)v

    トーカ「は?」

    「こんにちわ。霧島董香さん」

    トーカ「?どちら様ですか?」

    金木「店長だよ」

    トーカ「店長!?」

    芳村「私がアンテイクの店長の芳村です」

    トーカ「ちょっと……状況が………?」

    アヤト「俺が少し前からここでバイトを初めて」

    依子「退院したらトーカちゃんを驚かせようと思いました!」

    金木「店長には僕が話したからバイトはいつからでも出来るよ?」

    トーカ「え!?」

    芳村「看板娘が欲しかったからねぇ」

    トーカ「えぇ!?」

    金木「店長……」

    芳村「冗談だよ(半分はね)」

    金木「まぁそういうわけだから何かあったら頼ってね?」

    トーカ「えっ……あ……はい?」

    依子「トーカちゃんやっぱり混乱して理解出来てないね♪」

    芳村「金木君。アヤト君。もう少ししたらカヤさんと古間君来るから来たら上がっていいよ」

    アヤト「え?早くないッスか?」

    芳村「お姉さん退院したんだから一緒にしなさい」

    金木「僕までですか?」

    芳村「うん。今日は客数少ないみたいだしね。あの二人いれば大丈夫だよ」

    金木「分かりました」

    芳村「確認が出来たらすぐ店に連れて来なさい。説明と食事の用意をする」ボソッ

    金木「!分かりました」ボソッ

    トーカアヤト依子「?」

    「こんにちは。?芳村さんの知り合いですか?」

    「アヤト君。いけないねぇ。サボりかい?」

    芳村「あぁ。カヤさん。古間君。ちょうど良かった。新しくバイトに入るアヤト君のお姉さんの霧島董香さんだ」

    入身「入身カヤです。よろしくね?」

    トーカ「よろしくお願いします!(美人……何か大人の女性って感じ……)」

    古間「僕は昔『魔猿』と呼ばれた「こいつは古間。自慢話をよくするけど無視していいわよ」

    古間(僕の扱い……)ショボン

    トーカ「よろしくお願いします(こっちは顔はまぁまぁ?チャラそうな人だなぁ)」

    芳村「じゃあ金木君。アヤト君。お疲れ様」

    入身「あら。もう上がりなの?」

    金木「この前話した件ですよ」

    入身「あぁ。この子が」ト-カヲミル

    トーカ「?」

    スタスタ

    入身「金木君。奥手だから頑張りなさい」ボソッ

    トーカ「!?///」

    入身 ニコ

    金木「何を言ったんですか?」

    入身「ひ・み・つ」

    金木「?」

    依子「バイト上がったならトーカちゃん家行こ!」

    トーカ「私の家!?」

    アヤト「姉貴倒れたら困るからな」

    金木「行かない方がいい?」

    トーカ「ウ-」

    アヤト「部屋はちゃんと片付けたぞ?(姉貴の部屋以外は)」

    金木「じゃあ3人で「金木君も行かないと駄目じゃないか」

    金木「古間さん……」

    古間「頼まれたもの用意したよ」ボソッ スッ(何かを渡す)

    金木「!ありがとうございます」

    古間「どういたしまして」

    芳村「ほら。上がったんだから早く帰りなさい」

    金木「はい。お疲れ様です」

    アヤト「お疲れ様です」

    トーカ「これからよろしくお願いします」ペコ

    芳村「うん。よろしく」








  24. 24 : : 2015/11/13(金) 00:40:40
    期待
  25. 25 : : 2015/11/14(土) 11:19:04

    トーカ達の家

    アヤト「とりあえずコーヒー入れるから居間にいてくれ」

    トーカ「よろしく!」

    依子「喫茶店のバイトくんのコーヒーが家で飲めるって得した気分♪」

    金木「手伝うよ」

    アヤト「ん〜。じゃ、手伝って」

    トーカ(私入院してから水だけなんだよな………コーヒーは大丈夫かな?)





    アヤト「お待たせ」っ

    依子「ありがとぉ」

    金木「はい。トーカちゃん」っ

    トーカ「どうも」

    ズズゥ

    トーカ「!(コーヒーは飲める!)」

    金木(………やっぱり)

    依子「美味しい〜」

    アヤト「店長のコーヒーには大分劣るけどな」

    金木「アハハ。店長のは熟練の技だよ」

    依子「あ、お菓子忘れた」

    アヤト「えぇ……期待してたのに……」ショボン

    トーカ(甘い物食べたいな)

    依子「ごめんごめん!今度持ってくるから!」アセアセ

    金木「じゃあコーヒー飲みながら色々話そうか」

    アヤト「そういや金木さん。さっき古間さんから何貰ったんスか?」

    金木「あぁ。君達にプレゼント。僕が選んだやつだから趣味に合わないかもしれないけど」っ

    アヤト「?ども」

    トーカ「私も?」

    金木「うん」ニコ

    依子「いいないいなぁ!私には何も無いのぉ?」

    金木「アンテイクでの割引券なら」っ

    依子「よし!トーカちゃんバイト中に行こう!」グッ

    アヤト「これ携帯?」

    トーカ「え?あっ!私もだ!」

    金木「バイトのシフトとか知らせるのにないと不便だからね。僕、入味さん、古間さん、店長のアドレスともう1人四方さんって人のアドレスが入ってるよ」

    アヤト「四方さん?前来た仏頂面の?」

    金木「四方さんは店長からの頼み事を色々聞いてるんだ。たまぁに店も手伝うよ」

    トーカ「いやいや!携帯なんて貰えませんよ!」

    金木「気にしなくていいよ?」

    トーカ「気にしますよ!」

    依子「トーカちゃ〜ん。アドレス交換しよ?」

    トーカ「あっ、うん……じゃなくて!」

    金木「携帯代は僕からの退院祝い。月々の料金はバイト代からだから安心して」

    トーカ「バイトしたら買うつもりでしたけど!携帯代高いでしょ!」

    金木「本ぐらいしか買わないからお金には余裕あるよ?」

    アヤト(あれだな。何を言っても姉貴が負けるとこしか想像出来ねぇ)

    アヤト「姉貴。貰っといて今度何かお礼すればいいだろ?」

    金木「別にお礼なんて……」

    トーカ「………そうする」ムス-

    アヤト(あっ、グレた)






  26. 26 : : 2015/11/14(土) 11:35:05
    期待です!
  27. 27 : : 2015/11/14(土) 16:23:35

    依子「金木さんは何歳ですかぁ?」

    トーカ「依子?」

    依子「金木さんの事よく知らないんでせっかくだし教えて下さい♪」

    金木「僕は、18歳で上井大学の生徒だよ」

    依子「あぁ。あの大学………」

    アヤト「姉貴。金木さんに勉強見てもらえば?金木さん頭良いぞ」

    トーカ「うるさい!」

    依子「優等生?」

    金木「ただ本を読むのが好きなだけだよ」

    アヤト「金木さんの友達……前姉貴の事ナンパしてきたやつだった」

    カネトー「!?」

    金木「もしかして………金髪の男?」

    アヤト コクリ

    金木「ヒデのやつ………」(呆れる)

    トーカ「ヒデ…………あぁ。あのうるさかったやつか」

    依子「トーカちゃんモテモテだねぇ」ニヤニヤ

    トーカ「タイプじゃない」キッパリ

    金木(ヒデどんまい)

    アヤト(まぁ姉貴は金木さんにゾッコンだもんな)

    金木「ヒデ………よくアンテイク来るから気を付けてね?」

    トーカ「げ」

    金木「しつこかったら店出入り禁止に………って脅せばいいよ」

    トーカ「そうします」

    依子「次の質問!どんな人がタイプですか」ニヤニヤ

    トーカ(依子のやつ……)

    金木「見た目?」

    依子「まず見た目で♪」

    金木「ん〜。綺麗な人………かな。アヤト君は?」

    アヤト「俺!?」

    金木「僕だけって不公平だから皆に聞くよ?」

    トーカ(嘘!?)

    依子(トーカちゃんどう答えるかなぁ?)ニヤニヤ

    アヤト「俺は別に……」

    金木「ふぅん………。じゃあ可愛い感じと綺麗な感じならどっち?」

    依子「金木さん意外とノリノリですね!」

    金木「せっかくだからね。で?どっち?」

    アヤト「…………なら可愛い感じで」

    金木「依子ちゃんにトーカちゃんは?」

    依子「私は格好良い彼氏が欲しいです!」

    金木「………頑張って」

    依子「はい!トーカちゃんは?」ニヤニヤ

    トーカ「(依子めぇ〜)見た目は特に……。性格が大事だと思うんで」

    金木「今見た目の好みの話だよ?」

    トーカ「…………」

    依子(金木さんナイス!)

    アヤト(姉貴頑張れ!)

    トーカ(見た目………ねぇ)ジ-

    金木「?」

    トーカ(顔を見て好きになったわけじゃないからなぁ………)ジ-

    金木(なんで見られてるんだろ?)

    依子(トーカちゃん金木さんを見つめてる!?)

    アヤト(姉貴何考えてんだ?)








  28. 28 : : 2015/11/15(日) 05:49:56
    期待
  29. 29 : : 2015/11/15(日) 10:54:56

    トーカ「!」

    金木「どうしたの?」

    トーカ「見た目で思ったんだけど何で眼帯してるの?怪我?」

    アヤト「……前バイト終わりにシャワー浴びた時外してたけど目立った傷は無かったぞ」

    金木「アヤト君見てたんだ」

    アヤト「シャワーの後で付け忘れてたの金木さんですよ?」

    金木「すぐ付けたら蒸れるから」

    依子「なんもないのに眼帯?」

    金木「ずっと付けてたからないと不安なんだよね」

    トーカ「今は何ともないんですか?」

    金木「一応……」

    アヤト「怪我じゃなく病気?」

    金木「………まぁ、そんなところかな」

    金木以外「?」

    金木「あんま気にしないで?」

    トーカ「………はい(何があったんだろ?)」

    金木(トーカちゃんには話さないといけなくなるだろうけど)

    アヤト「つか姉貴」

    トーカ「なんだよ?」

    アヤト「見た目の好みは?」

    トーカ「…………」

    アヤト「話題を逸らそうなんて甘いぞ?」

    トーカ「チッ!(金木さんの反応は予想外だったけど)」

    金木(そんな話しづらい内容かな?)

    依子「仕方ないなぁ。なら中身でいいよ。それなら話せるよね?」

    トーカ「……私から答えるのか?」

    依子「見た目の答えないんだもん。だから中身の好みはトーカちゃんから」

    トーカ「………優しいやつ」

    アヤト「つまんねぇ回答だな」

    トーカ「うるせぇな!」

    依子「他はぁ?」

    トーカ「一緒にいて安心するやつかな……?」

    アヤト「なんかありきたりな回答だな」

    トーカ「じゃあお前は?」

    アヤト「何で答えなきゃいけないんだよ!」

    トーカ「私の聞いたろ!」

    アヤト「見た目言ってないだろ!」

    金木「!アヤト君」チョイチョイ

    アヤト「?」

    金木 ゴニョゴニョ

    アヤト「!?///」

    金木「やっぱり」

    アヤト「なんで!?」

    トーカ依子「?」

    金木「アヤト君の好きな子分っちゃった」

    トーカ依子「!?」

    トーカ「誰!?」

    金木「トーカちゃんもこれから知り合う人だよ」

    トーカ「えっと……入見?さん?」

    金木「入見さんで合ってるよ。好きな人ではないけど。アヤト君の好みは可愛い感じだよ?」

    トーカ「あっ」

    アヤト「余計な事言うな!」

    金木「一目惚れかい?」

    アヤト「言うか!///」

    金木「そうなんだ」

    依子(姉弟揃ってアンテイクの人に一目惚れ?)










  30. 30 : : 2015/11/15(日) 10:59:59
    期待です!
  31. 31 : : 2015/11/15(日) 16:01:03

    金木「!そろそろ時間もあれだし僕は帰るね」

    トーカ「え?」

    アヤト「まだ夕方だぞ?」

    金木「大学のレポートとかあるからね」

    依子「大学生は大変ですねぇ」

    金木「アハハハ。それに一人暮らしだから家事もやらないといけないんだ」

    トーカ「親は?」

    金木「………君達と同じだよ」

    トーカアヤト「!」

    金木「今日は楽しかったよ。じゃあね」スタスタ

    依子「また今度」

    アヤト「明日バイトでなぁ」

    トーカ(あいつも家族を………)

    金木(………まだ大丈夫かな?でもそろそろ危ないから気を付けないと)

    アヤト「あっ!」

    トーカ「どうした?」

    アヤト「冷蔵庫に何にもねぇ……」

    依子「あらら」

    トーカ「私あんま食べれないからいいよ。何か出前頼んで食べな」

    依子「それならアヤト君私の家来なよ!」

    アヤト「へ?」

    依子「ご馳走してあげる!トーカちゃんも!」

    トーカ「………気持ちは嬉しいけど最近食べてもすぐ戻しちゃうから……」

    依子「トーカちゃん………」シュン

    トーカ「アヤトの事お願い。ずっと病院で寝てたから少し歩き回ってくるよ」

    アヤト「気をつけろよ」

    トーカ「あぁ」スタスタ

    アヤト「………」

    依子「トーカちゃん大丈夫かな?」

    アヤト「無理してる……でも俺達じゃどうしようもないからな」

    依子「………うん。でも病院に居たのに食欲だけ治らないのも変だね」

    アヤト「腹は減ってるみたいだけどな………」

    クゥ

    アヤト「あ///」

    依子「フフフ。アヤト君もお腹空いてるみたいね。じゃあ行こっか?」

    アヤト「ご馳走になります」

    依子「はい♪」








  32. 32 : : 2015/11/15(日) 23:21:41
    確か入見さんだとおもいますよ。 あととってもおもしろいです!
  33. 33 : : 2015/11/16(月) 01:44:48
    期待
  34. 34 : : 2015/11/16(月) 10:48:35
    >>32
    ありがとうございます
    トーカはまだアンテイクの人の名前
    あまり覚えていない設定なので
    ?を使いました。

    個人的に入見カヤは好きです。
    プロフィールの画像に使ってますしね
  35. 35 : : 2015/11/16(月) 11:13:20

    街を散歩中

    依子には悪い事しちゃったなぁ……

    でも入院をしてから
    水以外のものは戻してしまう。

    今日コーヒーが飲めたのは驚きだ。
    何でコーヒーは飲めたんだろ?
    お茶とかも駄目だったのに…

    でもやっぱり何か食べたいな………

    トーカ(ん?向こうから何かいい匂いがする?)スンスン

    トーカ(それに………)クウ

    トーカ(この匂いを辿れば食べれるものがあるかもしれない)

    トーカ「…………路地裏からかな?行ってみるか」スタスタ

    トーカ(路地裏か………隠れ飲食店でもあるのか?)スタスタ

    トーカ「匂いは………そこの角を曲がった所かな?」スタスタ ヒョコ

    喰種「!?」モグモグ

    トーカ「………え!?」

    喰種?嘘でしょ?
    何でまた喰種に………

    いや!それより!
    私は何の匂いに釣られて………

    喰種「僕も久しぶりだからあんまり食べれないけど………少しならあげるよ。食べる?」スッ

    え?

    喰種「?いらないの?」

    何で私に聞くんだよ!?

    喰種「………?赫眼出てるし……お腹空いてるから来たんじゃないの?」

    トーカ「………え?」

    赫眼?それって………

    「どーん!」ブン!

    喰種 ブシャァァァァァァ

    トーカ「な!?」

    「人のテリトリーで何してんだよ?」

    状況が全く分からない……

    「人の食事を横取りするやつは死あるのみ」スタスタ

    トーカ「イヤ……」ガクガク

    声が出ない。
    頭も回らない。
    私は死ぬの?
    アヤトを残して?

    「じゃあな」スッ

    「その娘に手を出さないでくれるかな?錦先輩」

    トーカ(!この声は)クル

    錦「あぁ?金木。何の用だ?」

    金木「20区はアンテイクの管轄。君のテリトリーなんてないよ」

    トーカ(え?アンテイク?)

    錦「元々は俺の食い場だ」

    金木「弱いから奪われる」

    錦「てめぇみたいな年下に指図されるの腹立つ!」

    金木「実力行使をお望みかい?」ポキ

    錦「!チィ!わぁったよ!今回は見逃しやる」クル スタスタ

    トーカ(え?どういう状況?)

    金木「大丈夫?」

    トーカ「………あいつと同じあんたも喰種………なの?」

    金木「…………僕も喰種だよ」

    トーカ「私達を騙し「そして君も喰種だよ」

    トーカ「え?」

    金木「色々説明するよ。とりあえずアンテイクに来て」

    付いて行って大丈夫か分からない。
    でもあいつが出す雰囲気が
    断るという選択肢を無くしたのは確かだ……

    トーカ「………はい」

    私は一体………何者なの?









  36. 36 : : 2015/11/16(月) 22:52:36
    期待です!!超面白いです!!
  37. 37 : : 2015/11/17(火) 06:37:49

    アンテイク

    芳村「喰種は昔からコーヒーだけは飲めるらしいんだ」スッ

    そう言って私にコーヒーを手渡した

    トーカ「ありがとうございます」

    私はまだ喰種になった
    現実を受け入れられない。
    芳村さんに対して少し警戒する

    金木「安心しなよ」

    トーカ「出来るとでも?」

    金木「20区は芳村さんのお陰でここら辺じゃ安全は地帯だから」

    トーカ「芳村さんのお陰?」

    意味がわからない
    喰種は人間を食べる
    人間にとっては何も安全ではない

    金木「うん。あ。先に言っておくけどアンテイクのメンバーは皆喰種だよ」

    トーカ「!?じゃあ私とアヤトを!?」

    芳村「君達をバイト雇ったのは君が喰種になった可能性があると金木君に聞いたからだ」

    トーカ「え?(金木さんに?)」

    芳村「このアンテイクに理念は助け合い。私は君達を助けたいと思っている」

    トーカ「なんで!?アヤトをいざという時に食べる為じゃ!!」

    金木「トーカちゃん!落ち着いて!」

    トーカ「人を殺して食べるならあんたらも化物と一緒だ!私をあんたらと一緒にするな!」

    金木「っ!」

    芳村「………。」

    !ついカッとなって………

    芳村「君がどう思うかは君の自由だ。だが今。君の体は喰種である事実は変わらない」

    トーカ「何で私が喰種!?私は人間だ!」

    金木「喰種の臓器……」

    トーカ「え?」

    金木「喰種の臓器を移植されたでしょ?」

    あ………

    金木「それが原因で君の体は人間から喰種の体に変わってしまった」

    トーカ「………なんであんたは私の体がそうなった事を知ってる!?」

    金木「お見舞に行った時、君が林檎を食べた時の反応を見て予想したんだ。だからあの後色々調べたんだ」

    トーカ「………。」

    金木「君が喰種になったと予想はしたけど確信はない。だから今日君の様子を見る為君と行動を共にした」

    トーカ「!」

    金木「ごめんね。騙す様な事をしたのと……」

    トーカ「……と?」

    金木「今日……帰ったと見せかけて君を見張ってたんだ」

    トーカ「!(だからすぐに助けに来てくれたのか)」

    金木「ごめん……」

    トーカ「………お陰で助かったんで……」

    芳村「君は体は喰種だ」

    トーカ「っ!」

    芳村「だが心は人間。君は喰種と人間の間を生きる存在だ」

    トーカ「………あなたは何故私を助けてくれるんですか?」

    芳村「さっき言っただろう?助け合いがアンテイクの……私の理念だ」

    分からない。
    この人が何故助けてくれるのか……
    でも嘘を言ってないと思う。

    芳村「……これを」スッ

    紙で包まれた何かを渡される

    トーカ「………これは?」

    トーカ「!」

    この鼻にくる感じ!

    芳村「食べなさい」

    トーカ「ふざけるな!助けてくれたくれた事は感謝する!だけど!!」

    金木「大切な人を失いたくなければ食べないと……」

    トーカ「!?どういう事だ?」

    金木「喰種は飢えた状態になると見境なく人間に手を出す。君が食事を拒否し続けるとその状態になり………」

    言いたい事はわかった………
    食べないといずれは私は
    アヤト……依子に手を出してしまう。
    そういう事だ

    トーカ「………っ!」スッ

    人間を食べるなんて嫌だ!
    でもアヤト達が!

    私は渋々だが受け取る事にした。

    芳村「もう時間も遅い。続きは明日。バイトの後にしよう。金木君。送ってあげなさい」

    金木「はい」

    トーカ「…………最後に1つ。質問いいですか?」

    芳村「なんだい?」

    トーカ「アヤトは人間だ。この店は喰種の店じゃ?」

    喰種が経営してる店
    喫茶店はコーヒーの飲める喰種にはいいだろう
    だが人間であるアヤトを
    この店におく理由が分からない


    芳村「お客さんには喰種もいるけど普通の人間も多くいる」

    トーカ「え?」

    芳村「君はよく来てたみたいだから思い出してごらん?食事してる人がいただろ?」

    トーカ「………あ」

    確かに……
    でもなんで?
    人間と関わるなんてリスクじゃ?

    芳村「私はね。人間という生き物が好きなんだ」

    え?






  38. 38 : : 2015/11/17(火) 11:12:26

    帰り道

    トーカ「あんたは人間の事をどう思ってるの?」

    金木「アンテイクにいる人は皆人間を嫌ってないよ」

    トーカ「好きでもないって聞こえるんだけど?」

    金木「心の中までは分かんないからね」

    トーカ「喰種なのに人間が好きって……」

    金木「………トーカちゃんはアヤト君。依子ちゃんの事好き?」

    トーカ「そりゃ」

    金木「同じだよ。喰種は確かに人間を食べる。でもね、人間と同じように感情があるんだよ?」

    トーカ「!」

    金木「喰種からしたら人間を食べるのは人間が豚や牛を食べるのと同じ。中には殺すのに罪悪感があって人間を殺せない人もいる」

    トーカ「そういう人はどうやって?」

    金木「ここら辺の人ならアンテイクが分けてるよ?」

    トーカ「誰が人間を……」

    金木「近いうちトーカちゃんも任せられるし教えておこうか」

    トーカ「私は人殺しなんて!」

    金木「アンテイクは自殺者の肉を選んで食べている」

    トーカ「え?」

    金木「だから安心して?ってのは変だけど殺しとかをしてる訳じゃないよ」

    トーカ「自殺者を……」

    金木「うん。あっ、もう家に着いたね」

    トーカ「送ってくれてありがとうございます」

    金木「いえいえ。何かあったら連絡して?」

    トーカ「明日バイトで会うじゃないですか?」

    金木「まぁね。じゃおやすみなさい」

    トーカ「はい。おやすみなさい」

    金木さんは私が家に入るまで居てくれた。
    少ししたらアヤトが帰ってきた。
    だけど凄い顔をしてる……
    聞いても「なんでもねぇ!」って
    どうしたんだろ?
    依子となんかあった?






  39. 39 : : 2015/11/18(水) 12:39:07

    次の日 アンテイク

    アヤト イライラ

    金木「アヤト君どうしたの?」ボソッ

    トーカ「帰ってきたからずっとなんです」ボソ

    金木「バイト中にあれは困るな……」ボソッ

    トーカ「怒りやすい性格ですけど怒って怒鳴らないってのは初めてです」ボソッ

    カランカラン

    カネトー「いらっしゃいませー」

    金木「!ヨーコさん!ヒナミちゃん!」

    ヨーコ「こんにちは」ペコ

    ヒナミ「お兄ちゃん!こんにちは!」

    グイグイ

    金木「?」

    トーカ「誰?」ボソッ

    金木「ヨーコさんにヒナミちゃん」

    ヨーコ「芳村さんは?」

    金木「すぐ呼びますんで2階で待ってて下さい」

    ヒナミ「あっ!アヤト君!!」

    アヤト「………こんちは」

    ヒナミ「こんにちは!」

    ヨーコ「?元気ないみたいね。大丈夫?」

    アヤト「……大丈夫です」

    金木(あれ?)

    ヨーコ「ヒナミ。2階で芳村さんまつわよ」

    ヒナミ「はぁい!アヤト君またねぇ!」テフリフリ

    アヤト フリフリ

    トーカ「コーヒー飲みに来たんじゃないんだ」

    金木「アヤト君」

    アヤト「なんだよ?」

    金木「何があったの?」

    アヤト「………。」

    トーカ「アヤト!」

    スタスタ

    芳村「何かあったのかい?」

    金木「ヨーコさん達が2階でお待ちです」

    芳村「すぐ行こう」

    アヤト「……店長」

    芳村「?なんだい?」

    アヤト「金木さんと話がしたいんですが……」

    芳村「………古間君がそろそろ休憩終わる。次はカヤさんの予定だったからね。彼女に聞いてみなさい」

    アヤト「分かりました」

    金木「?」

    入見「私は構いませんよ。店のピークも終わったみたいですし」

    芳村「だそうだ」

    アヤト「ありがとうございます」

    金木「?よく分からないけど向こうの部屋に行こうか?」

    アヤト コクリ スタスタ

    トーカ「アヤト?」

    金木「話してくるね?」

    トーカ「……お願いします」

    金木 スタスタ








  40. 40 : : 2015/11/18(水) 13:31:31
    期待です。
  41. 41 : : 2015/11/18(水) 13:33:59

    金木「アヤト君?どうしたの?」

    アヤト「あんたも……」

    金木「?」

    アヤト「店長も入見さん古間さん。ヒナミに姉貴。皆喰種なのか?」

    金木「!?」

    アヤト「誤魔化すなよ。昨日……帰り……あんたと姉貴との会話聞いた」

    金木(!近くにいたのか!?)

    アヤト「姉貴が喰種……になっちまったのか?」

    金木「………うん」

    アヤト「っ!」

    金木「隠しても意味が無いから話すよ」

    金木はトーカの
    事故からの話をアヤトにした

    アヤト「………馬鹿姉貴」ボソッ

    金木「………僕達を通報するかい?」

    アヤト「黙れ」ギロ

    金木「通報するなら僕だけにしてくれ」

    アヤト「黙れ!」

    アヤト「頭がパンクしてんだよ………少し待て……」

    金木「?」



    しばらくして

    アヤト「姉貴は……人間に戻れないのか?」

    金木「………無理……だと思う」

    アヤト「………なぁ」

    金木「通報するなら僕だけにしてほしい」

    アヤト「!?」

    金木「他の人は見逃し(ドカッ!)

    金木「ウッ」ドサァ

    アヤト「何勘違いしてる?」

    金木「え?」

    アヤト「俺は通報する気ない」

    金木「!?」

    アヤト「昨日事実を知ってから色々考えた。でも俺の聞き間違いであって欲しかったから確認したかった」

    金木「………」

    アヤト「俺も馬鹿だよな……」

    金木「え?」

    アヤト「姉貴が喰種になるし、喰種に一目惚れするし………嫌になる」ボソッ

    金木「アヤト君?」

    アヤト「喰種だろうがなんだろうが姉貴はたった1人の家族なんだ………」

    金木「アヤト君……」

    アヤト「喰種でも姉貴は姉貴。俺は姉貴を失いたくない」

    アヤト「だから姉貴はお前が必ず守り抜け」

    金木「……うん。僕が死んでも「死んでも守るとか言ったらぶっ殺すぞ?」

    金木「!?」

    アヤト「守れじゃなく守り抜けって言ったんだよ。死んだら守り抜けないだろ」

    金木「………うん」

    アヤト「昨日言ってたろ。喰種にも人間と同じ様に心があるって」

    金木「それが?」

    アヤト「お前姉貴が死んだら悲しいか?」

    金木「!当たり前でしょ」

    アヤト「お前に何かあって俺や姉貴が悲しまないとでも?」

    金木「!それは………」

    アヤト「なら生き抜け」

    金木「………うん」

    アヤト「………後は1人にしてくれ」

    金木「アヤト君?」

    アヤト「昨日聞いて覚悟を決めたつもりだったけど実際に聞いたら結構ショックが大きいんだよ」

    金木「………わかった」スタスタ

    ガチャン(扉がしまる)

    アヤト「……………。」

    姉貴が喰種に……
    何でだよ!?

    姉貴が惚れたやつも喰種

    進展させる為に決めたバイト先も
    皆喰種。従業員……そして客にも

    何なんだよ!
    挙げ句の果て
    喰種の女の子に惚れちまう?

    ふざけんな!
    俺は……俺は……

    チクショウ!

    ここは……アンテイクは俺にとって
    家族みたいな存在だと思った。
    皆優しくて暖かい存在

    なのに……
    裏切られた気分だ。

    でも……
    喰種はTVで聞くような
    存在じゃなかった

    ここだけかもしれないけど

    姉貴が喰種になったのは最悪だ。
    だけど……
    この出会いには感謝しないとな











  42. 42 : : 2015/11/18(水) 14:57:49
    期待です
  43. 43 : : 2015/11/18(水) 23:19:29

    スタスタ

    トーカ「!金木さん……」

    金木(あ……アヤト君に気付いた事バラしていいか聞くの忘れた)

    トーカ「アヤ「ねぇお姉ちゃん」

    トーカ「えっと………ヒナミ……ちゃんって言ったっけ?」

    ヒナミ「うん!お姉ちゃんはアヤト君のお姉ちゃん?」

    トーカ「そうだけど……」

    ヒナミ「やっぱり!似てるね!アヤト君は?」

    トーカ「アヤトなら」チラ

    金木「もう少ししたら来ると思うよ?」

    ヒナミ ジ-

    金木「?」

    ヒナミ「お姉ちゃんはお兄ちゃんの彼女さんですか?」

    カネトー「!?」

    トーカ「私は///」

    金木「ヒナミちゃん。アヤト君に用があったのかい?」

    ヒナミ「帰るから挨拶しに来ただけ!」

    金木「気を付けて帰ってね」

    ヒナミ「アヤト君によろ「俺がなんだ?」

    トーカ「アヤト」

    ヒナミ「帰るから挨拶しに来たの!」

    アヤト「そうか………気を付けて帰れよ」

    ヒナミ「うん!………あ」

    アヤト「?なした?」

    ヒナミ「お兄ちゃんさっきの質問答えてない!」

    金木(流せたと思ったのに…)

    アヤト「質問?」

    ヒナミ「お姉ちゃんとお兄ちゃんは恋人?」

    アヤト「うん」

    カネトー「アヤト(君)!?」

    ヒナミ「やっぱり!」キラキラ

    入見(あら。もう付き合ったのかしら?まだ時間がかかると思ったのに)

    アヤト(強制的に付き合わせよう)

    ヒナミ「デートしたらお話聞かせてね!」

    金木「えぇ……恥ずかしいな」

    トーカ(金木さんとデート///)


    ヒナミ-。カエルワヨ-


    ヒナミ「あ!じゃあまたね!」

    アヤト「またな」

    金木「バイバイ」

    トーカ「今度はゆっくり話そうね」

    ヒナミ「うん!ばいばーい!」テ ブンブン


    金トー(天使……)

    アヤト(………可愛いな)











  44. 44 : : 2015/11/19(木) 02:07:31
    期待!!
  45. 45 : : 2015/11/19(木) 20:16:06
    期待です。
  46. 46 : : 2015/11/19(木) 21:51:42

    アヤト「じゃ後で2人でデートな」ニヤニヤ

    金木「あれ本気なの!?」

    アヤト「嫌なのか?」

    金木「僕は別に………トーカちゃんは?」

    トーカ「私は………」

    入見(面白いものが見れそうね)
    ↑アヤト達の代わりに店番してる。
    アヤト達は気付いてないが最初からいる。

    「金木君とトーカちゃんが出掛けるのかい?」

    金木「店長?」

    芳村「ならウタ君の所へ行ってきてくれないか
    ?」

    金木「ウタさんの所?」

    芳村「うん。トーカちゃんにマスクの用意を頼みたいんだ」

    金木「マスクを?まだ早いんじゃ?」

    芳村「最近鳩の連中がここら辺に来たらしい。四方君からの情報だ」

    金木「鳩が……」

    トーカアヤト(鳩?)

    金木「………トーカちゃん。今日4区へ行くよ」

    トーカ「マスクって何で?」

    金木「行きながら話すよ」

    アヤト(状況が分からん)

    金木「アヤト君」

    アヤト「なんだよ?」

    金木「さっきの話……トーカちゃんに話すよ」

    アヤト「!………わかった」

    トーカ「?」

    芳村「アヤト君はもう少し働いてね」

    アヤト「あ、はい」

    金木「店長」ボソッ

    芳村「?なんだい?」ボソッ

    金木「アヤト君に僕達の正体がバレました」ボソッ

    芳村「!」

    金木「トーカちゃんには僕が話します。アヤト君に色々と説明お願いします」ボソッ

    芳村「(こう言うと言うことはアヤト君は我々を受け入れてくれるのか)わかった」ボソッ

    金木「じゃあトーカちゃん。行こうか?」

    トーカ「は、はい!(本当にデートするんだ!///)」










  47. 47 : : 2015/11/20(金) 04:14:09
    期待
  48. 48 : : 2015/11/20(金) 11:05:54

    マスク屋へ向かう途中

    トーカ「鳩って何ですか?」

    金木「喰種捜査官って言えば分かるかな?」

    トーカ「!じゃあ」

    金木「僕達の天敵」

    トーカ「それとマスクが何か完結あるんですか?」

    金木「喰種は戦う時自分の正体を隠すためにマスクを付けて戦うんだよ」

    トーカ「なんで?」

    金木「素顔で戦ったらどうぞ見つけてくださいって言ってるようなものだよ?」

    トーカ「………確かに」

    金木「喰種は見た目は人間と変わらないならね。身を守る為にはマスクが必要なんだ」

    トーカ「なるほど……」

    金木「一応どんなマスクがいいか聞かれるから考えておいてね」

    トーカ「はい」

    金木「それと」スッ(トーカの前髪を触る)

    トーカ「!?」

    金木「君のこの髪型は不幸中の幸いだね。常に右目を隠しといた方がいい」

    トーカ「?何でですか?」

    金木「君の赫眼は右目だけ。髪で隠しておけば正体がバレにくい」

    トーカ「!分かりました」

    金木「あともう1つ」

    トーカ「?」

    金木「敬語じゃなくていいよ?」

    トーカ「それは……」

    金木「あんまり気にしないから。呼ぶ時もさん付けしなくていいし」

    トーカ(名前で呼びたいけどそれは恥ずかしい……)

    金木「あ!話してたら着いたね」

    トーカ「ここが?」

    金木「うん。ウタさんがやってるマスク屋。入ろうか」

    トーカ「はい」








  49. 49 : : 2015/11/20(金) 15:37:12
    期待です
  50. 50 : : 2015/11/20(金) 16:38:06

    金木「ウタさーん」

    トーカ「すっごいマスクの量……全部手作り?」

    金木「そうだよ。あれ?芳村さんから連絡言ってるはずだけどなぁ………」

    トーカ「ふーん…………。!」

    スタスタ

    トーカ(なんでこれだけ布が被ってんだろ?中身気になる)ヒラ

    ウタ「バァ」

    トーカ「!?」

    キャァァァァァァァァァァァァァァア!!

    金木「トーカちゃん!?」バッ

    トーカ アワワワワ

    ウタ「いい反応するね」

    金木「ウタさん……」ハァ

    ウタ「金木さん。久しぶり〜」

    金木「お久しぶりです。トーカちゃん凄い事になってるんですが?」

    ウタ「こんないい反応する子久しぶりだよ!」ウキウキ

    トーカ「か、か、か、金木!」アタフタ

    金木「トーカちゃん。落ち着いて」ナデナデ

    トーカ「あ、うん」

    金木「じゃあ紹介するね。マスクを作ってくれるウタさん」

    ウタ「ウタでーす」

    トーカ「よ、よろしくお願いします」

    ウタ「うん♪じゃあ早速採寸から初めていいかい?」

    トーカ「はい」

    ウタ「じゃ向こうね。金木君はここら辺にいて」

    金木「分かりました」

    トーカ(え!?この人と2人きり!?助けて金木さん!)

    金木 ジ-(店の中を見る)

    トーカ(泣)




    採寸終了

    ウタ「金属のアレルギーとからあるかい?」

    トーカ「大丈夫です(仕事は真面目にやるんだ)」

    ウタ「………金木君の事好きかい?」

    トーカ「!?///」

    ウタ「やっぱりいい反応♪でも良かったぁ」

    トーカ「?何がですか?」

    ウタ「ん〜。これは僕から話す事じゃないから今度ね。あっ!マスクで何か要望あるかい?」

    トーカ「えっと……(うさぎがいいとは言いづらい)」

    ウタ「金木君みたいなはどう?君は片目だけなんでしょ?」

    トーカ「金木さんみたいなの?」

    ウタ「眼帯のマスクなんだけど見たことないかな?なら簡単に。君みたいな片目だけ赫眼になる喰種を隻眼の喰種って言うんだ」

    トーカ「隻眼?」

    ウタ「産まれる可能性はかなり低いんだけどね。隻眼の喰種は人間の喰種の子供として生まれ、純血の喰種より強いと言われている」

    ウタ「だから君も赫眼にならない目を隠すべきだと思うんだ。バレてしまうと優先的に君が狙われる」

    なんでこの時に気付かなかったんだろう
    ウタさんは金木さんの
    正体を教えたようなものだ
    自分の事しか考えてなかった
    気付くべきだった
    金木さんも私と『同じ』という事に

    「トーカちゃんはうさぎが好きなんでうさぎのマスクをお願いしたいんですが?」

    トーカ「金木さん!」

    金木「顔全体隠せば関係ないですよね?」

    ウタ「なるほど。たしかにね」

    金木「それに僕はCCGから警戒されている。似たマスクは避けるべきです」

    ウタ「分かったよ。でも顔全体のマスクは相手の攻撃で壊れる可能性が高いからね。予備で眼帯マスクは作っておくよ」

    金木「分かりました」

    トーカ「(話が勝手に進んでる……)お願いします!」

    ウタ「終わったら芳村さんに連絡するよ」

    トーカ「分かりました。じゃあ失礼します」ペコ

    ウタ「また来てねー」




  51. 51 : : 2015/11/21(土) 05:54:37
    期待
  52. 52 : : 2015/11/21(土) 10:36:21

    マスク屋を出て

    金木「あ、アヤト君の話をしてなかったね」

    トーカ「アヤトはどうしたんですか?」

    金木「はぐらかしたり遠回しに言うことじゃないからはっきり言うね。僕達が喰種だという事がバレた」

    トーカ「…………え?」

    金木「でもアヤト君は君が喰種でも受け入れるって」

    トーカ「……なんで?」

    金木「アヤト君には君しか家族がいない。喰種だとしても生きていてほしいって」

    トーカ「!」

    金木「良かったね」ナデナデ

    トーカ「はい」グスッ

    金木「さて、喰種の話は一旦終わろうか。街に着いたし。行きたい所ある?」

    トーカ「?」

    金木「?」

    トーカ(あれ?これってデート?」

    金木「……まぁそうなるね」ポリポリ

    トーカ(声に出てた!?///)

    金木(アヤト君に文句言われそうだしね。ニヤついてトーカちゃんの帰り待ってたらヒナミちゃんの事バラして仕返ししよう)

    トーカ(行きたい所……………思い付かない!)ウ-ン

    金木「とりあえずデパートの方行こうか?」

    トーカ「あ、はい」

    金木(色々あるから退屈させないで済むだろう)

    僕の趣味で出掛けたら
    本屋だからなぁ

    本に興味なかったら
    退屈させちゃうし

    ペットショップに確かうさぎがいたはず
    何も無ければそこに行こう。



    自分の選択肢には本屋しかないが
    トーカのため金木なりに色々考えていた。




  53. 53 : : 2015/11/22(日) 02:17:38
    期待
  54. 54 : : 2015/11/22(日) 10:44:19

    デパート

    トーカ(行きたい所……行きたい所………)ウ-ン

    金木「行きたい所思いついたかい?」

    トーカ「えっとぉ………金木さんは?」

    金木「僕はいいよ」

    トーカ(困った……)

    金木「とりあえず適当に見て回ろうか?」

    トーカ「はい!」


    二階

    金木「……携帯のアクセサリーって色々あるねぇ……」キョロキョロ

    トーカ「金木さんは付けないんですか?」

    金木「付けてないね。携帯あまり使わないし」

    トーカ「?なんでですか?」

    金木「……………(焦)」

    トーカ「?」

    金木「………友達………ほとんどいない」ボソッ

    トーカ「!?」

    金木 ショボ-ン

    トーカ(優しいし見た目悪くは無いし、友達も結構いると思ってた)

    金木「アハハ……。ごめんね。変な空気としちゃって」

    トーカ「!私の方こそごめんなさい」

    金木「……………。」

    トーカ「?」

    金木「………(やっぱり敬語のままか)」

    トーカ「どうしたんですか?」

    金木「いや、何でもないよ。………ん?」チラ

    うさぎのストラップ(黒と白の二つ入り)

    金木 スッ

    トーカ「あ……(それ可愛い)」

    金木「……いる?」

    トーカ「え?」

    金木「買ってあげるよ」

    トーカ「悪いですよ……」

    金木「(悪いですよ……ね。欲しいとは思ってるんだ)じゃ、買ってくるね」スタスタ

    トーカ「え?」

    アリガトーゴザイマ-ス

    金木「はい」っ

    トーカ「えっと……」

    金木「もう買っちゃったから貰って?」

    トーカ「……ありがとうございます」

    金木「アヤト君か依子ちゃんに一つあげたらいいよ」

    トーカ「!」ヒョイ ビリ(袋を破く)

    金木「?」

    トーカ「一つは金木さんが付けてください」っ

    金木「え?」

    トーカ ジ-

    金木「……分かったよ。何か自分があげたものを渡されるって変な感じだな」スッ(受け取る)

    トーカ(私も付けよ)

    金木「これでいいかい?」っ携帯(黒うさぎストラップ付き)

    トーカ「はい!」ニコ っ携帯(白うさぎストラップ付き)

    金木「(今の顔可愛かった///)じゃ、もう少し店見て回ろうか?」






  55. 55 : : 2015/11/22(日) 10:57:59
    期待です
  56. 56 : : 2015/11/22(日) 17:04:52

    一つ上の階 ペットショップ

    トーカ「!!」

    金木(うさぎ見つけたな)

    トーカ「私うさぎ見てます!」タタタタ

    金木「……僕は色々見て周ろうかな……」スタスタ


    しばらくして

    金木「あらかた見終わったかな?あとはトーカちゃんがいる………」


    トーカ ジ-


    うさぎ「?」


    金木(え?もしかしてずっとあの状態!?)


    トーカ ジ-


    うさぎ「///」テレテレ


    トーカ「♡」


    金木(………話しかけづらい)


    トーカ ジ-


    金木(今度うさぎと触れ合いが出来て本も読める場所を探そ)


    トーカ「!」

    タタタタ

    トーカ「金木さんはもういいんですか?」

    金木「(僕に気付いて来た?)あらかた見終わったからね」

    トーカ「そうですか(うさぎをずっと見ていたいけど金木さんとも………///)」

    金木(うさぎを真剣に見てたのに僕に気付いて来てくれたのは何か勝った気分だな)

    うさぎ(負けた……)ショボン

    トーカ(………あれ?金木さんの事いいなぁ……とは前から思ってたけどいつの間にかほんとに好きになってる?)

    トーカ(いつからだろう……)





  57. 57 : : 2015/11/23(月) 11:14:28

    更に上の階 おもちゃ売り場

    金木「んー。ここは僕らには無縁かな?」

    トーカ ジ-

    金木「?」チラ

    うさぎの大きなぬいぐるみ

    金木(………なんでさっきからうさぎ関係が必ずあるんだろ?)

    トーカ(抱き枕に欲しいな)

    金木「大きいぬいぐるみだねぇ。抱き心地も良さそう」

    トーカ ヒョイ ダキッ

    金木「………どう?」

    トーカ「………良い感じです」ギュ-

    「あれ?金木じゃね?」

    金木「ん?」チラ

    「ん?一緒にいる子は………」

    金木「あ」

    トーカ「え?」チラ

    「この前の女の子!!」

    トーカ(げ!)

    金木「ヒデ………何でここに?」

    ヒデ「それより!」

    トーカ ソソクサ(金木の後ろへ)

    ヒデ「お前その子とどんな関係だよ!?」

    金木「え?」

    ヒデ「可愛い子とデートしやがって!羨ましい!!」

    金木「ヒデ。大声は周りに迷惑だからね?」

    ヒデ「あっ、うん。ごめん」

    トーカ(素直だ)

    ヒデ「いや、それよりお前その子と付き合ってるのか!?」

    トーカ「///」

    金木「付き合ってn「はい///」

    金木「………え?」

    トーカ「金木さんとお付き合いさせて貰ってます///」

    ヒデ「………マジで?」

    金木(えぇ!?)

    トーカ「はい!///(願望だけどね、そういうことにしないとこの人またしつこく来そうだし)」

    ヒデ「………そっか………(金木に負けた?あの子狙ってたのに)」ションボリ

    金木(僕はどうしたら?)

    ヒデ「昔は美人の人と喫茶店にいたし、今は可愛い子とデートか……」ボソッ

    金木「…………」

    トーカ(え?)

    ヒデ「(悔しいが応援してやるか!)コンチクショー!デート中に悪いな!邪魔をして」

    金木「ヒデ……」

    ヒデ「今度遊ぶ時詳しく教えろよ〜!じゃあなぁ!」ブンブン

    金木「またね(何か悪い事しちゃったな)」

    トーカ(金木さん好きな人いるのかな………?)

    金木「ごめんね?ヒデが迷惑かけて」

    トーカ「いえ!私こそ勝手に付き合ってるとか言ってすいません!!」

    金木「大丈夫だよ」

    トーカ「でも……」

    金木「………少し外歩こうか?」

    トーカ「え?」

    金木「ね?」

    トーカ「はい……」






  58. 58 : : 2015/11/23(月) 17:34:48

    公園

    金木「さっきはごめんね。ヒデが迷惑かけて」

    トーカ「…………あの」

    金木「なに?」

    トーカ「金木さんは好きな人がいるんですか?」

    金木「…………。」

    トーカ「(いるんだ……)すいません。勘違いさせるようなことして」

    金木「一目惚れした相手がいる。でもその人はもういない」

    トーカ「………え?」

    金木「今話せるのはこれぐらいかな」

    トーカ「……それって」

    金木「色々気付かれそうになることもあったし、今日は冷や冷やしたよ」

    トーカ「気付かれる?」

    金木「僕の隠し事」

    トーカ「………。」

    金木「バレるのも時間の問題だからね。教えるよ。僕もね『君と同じなんだ』」

    トーカ「え?」

    金木 スッ

    金木は眼帯を外した

    トーカ「え?」

    金木 ピキピキ(片目赫眼)

    トーカ「片目だけ……? 」

    金木「僕も君と同じ人間から喰種になった存在」

    トーカ「!」

    金木「これが隠し事」スッ(眼帯をつける)


    トーカはこの時
    自分が喰種になったと知った時に
    金木と芳村さんに対して
    化物扱いをした事を酷く悔やんだ


    金木「僕はある人に一目惚れをした。その人は僕と同じで本が好きなんだ」

    金木「彼女を見る事しか無かったけどある日お互い同じ本を持っててね。話したんだ」

    金木「意気投合して、デートをする事になった」

    金木「でもそれは彼女の罠だった」

    トーカ「え?(まさか……)」

    金木「相手は喰種だったんだ。僕は餌として見られてた」

    金木「食べられそうになったよ。だけど」

    トーカ「事故にその人ごと……?」

    金木「そう。後は君と一緒」


    トーカはこの時思った
    『私と一緒』
    金木さんはそう言ったけど違う。
    私は金木さんに救われた。
    でも金木さんは違う。
    目を見たら分かる。
    彼は凄く辛い思いをした。
    私なんかと比べ物にならないほどに…
    目がそう語っている……






  59. 59 : : 2015/11/24(火) 01:19:44
    運命共同体みたい… 頑張って!

    期待
  60. 60 : : 2015/11/24(火) 15:08:09

    トーカ(なんて声をかけたらいいかわからない……)

    金木「君に一つお願いがあるんだ」

    トーカ「お願い?」

    金木「いつまでもそのままでいてね?」

    トーカ「?意味が……」

    金木「いいんだ。それで」

    僕はきっと君の為に生きてる

    トーカ(金木さんの考えてる事が全く分からない)

    金木「あとさ……」

    トーカ「はい?」

    金木「いや。やっぱりいいかな」

    トーカ「?気になるんですが」

    金木「気にしないで。そろそろ帰ろうか?」

    トーカ「………好きな人がいたのは分かりました」

    金木「?」

    トーカ「今はいないんですか?」

    金木「………僕の事は止めた方がいいよ」

    トーカ「!」

    金木「僕より君に相応しい人がきっといるよ」ニコ

    トーカ「………なんでそんな作り笑いしてるんですか?」

    金木「!?」

    トーカ「あなたと接する前から思ってたんです。何でこの人はいつも作り笑いをしてるんだろう……って」

    金木「…………。」

    トーカ「金木さんと関わってからもやっぱり作り笑いばっかりです。何でですか?」

    金木「………。」

    トーカ「辛い思いをしたと思います。でも!」

    金木「………笑い方なんてもう忘れたよ」ボソッ

    トーカ「!」

    金木「僕に好意を抱いてくれたのは嬉しい。でも僕じゃ君を幸せに出来ない」

    トーカ「………。」

    金木「君には幸せになって欲しい」

    トーカ「金木さんは?」

    金木「僕は………いいんだ」

    ダッ!ブン!

    金木「ッ!」ドサァァ

    トーカ「ふざけんな!」

    トーカ「私には幸せなれとか言っときながら自分は不幸でも構わないと!?」

    金木「………構わないよ」

    トーカ「それで私が喜ぶとでも?」

    金木「僕は君が「あれ?君は金木君かい?」

    金木「!?(この声は!)」クル

    トーカ「誰だテメェ」

    金木「ヤモリ」

    ヤモリ「久しぶりだね金木君」

    金木「嬉しくありませんね」

    ヤモリ「僕は凄く嬉しいよ。こんな所で昔逃げちゃった玩具にまた会えてるなんて」

    金木(トーカちゃんは何としても!!)

    ヤモリ「隣の子は誰かな?」

    金木「あなたには関係ありません」

    ヤモリ「あるさ。人間なら殺さないと厄介だからね」ピキピキ(赫眼)

    金木「トーカちゃん。アンテイクへ逃げて」ボソッ

    トーカ「え?」

    金木「早く」

    ヤモリ「何を話してるのかな?」ダッ

    「金木!こっち来い!!」

    金木「誰!?」

    ヤモリ「誰だ?」

    「早く来い!」

    金木「万丈さん!?」

    万丈「話は後だ!逃げるぞ!」

    金木「トーカちゃん!」ガシッ タタタタ

    トーカ「!?(状況が分からない)」タタタタ

    ヤモリ「逃がさないよ」ダッ!

    万丈「金木。赫子を出すなよ」ボソッ

    金木「え?」

    万丈「たすけてくれ〜!!喰種に襲われてる〜!!」


    「!本部!民間人が喰種に襲われてるのを発見!喰種と交戦する!」

    「さぁて。どんなカスかな」


    金木(あれは!)


    「いくよ。亜門君」

    亜門「はい!真戸さん!」

    真戸「あれは……13区に最近目撃情報があったジェイソンか?」


    金木「万丈さん……どういう事ですか?」

    万丈「話はアンテイクでだ。情報手に入れて知らせようとしたら金木店にいなくてな。危ない所だった」

    金木「あの捜査官達は?」

    万丈「もしもの為に呼んでいた。逃げるのに利用しとうと思ってな」

    金木「………アンテイクでしっかり話して下さいよ!」

    万丈「あぁ!」チラ

    トーカ「?」

    万丈(この子が噂の霧島董香か……べっぴんやな)








  61. 61 : : 2015/11/24(火) 15:37:09
    期待です
  62. 62 : : 2015/11/25(水) 00:29:48
    期待しす
  63. 63 : : 2015/11/25(水) 10:01:56

    アンテイク

    芳村「金木君。トーカちゃん。無事で良かった 」

    金木「状況を教えて下さい」

    芳村「その前に残念な知らせがある」

    金木「ヤモリが現れた事より……ですか?」

    芳村「……リョーコさんが鳩に殺された」

    カネトー「!?」

    芳村「ヒナミちゃんは今アヤト君といる」


    リョーコさんの殺されるシーンは
    金木→アヤトに脳内変換して下さい

    金木「鳩……」ギリギリ

    芳村「君達も見ただろうが付近に捜査官がいる。注意してくれ」

    金木(リョーコさんを殺したのはあの真戸って人と………あの人か?)

    万丈「捜査官の話は一旦終わりだ。次は俺が話す」

    トーカ「ヒナミちゃんが辛い思いをしているのにお前は!」

    万丈「霧島董香が『アオギリ』に狙われてる。ヤモリがいたのもそのせいだ」




  64. 64 : : 2015/11/25(水) 14:41:32
    期待です
  65. 65 : : 2015/11/26(木) 07:36:39

    トーカ「!?」

    金木「どういう事ですか!?」

    万丈「金木……お前さんと一緒や」

    金木「え……」

    万丈「霧島董香に移植された臓器。あれはアオギリの幹部の喰種だったんだ」

    金木「なっ!?」

    万丈「その喰種の属性をもて霧島董香をアオギリは探している」

    万丈「だが更に厄介な状況となった。それは金木がヤモリに見つかった事や」

    金木「………」

    万丈「恐らくアンテイクはアオギリが狙われる」

    トーカ「何でですか!?」

    万丈「過去に金木はここでヤモリに攫われている。向こうが少し情報収集をすれば金木に霧島董香の事はバレ、アンテイクごと標的にされるだろう」

    トーカ「そんな………」

    金木「………芳村さん」

    芳村「君が何を考えたか予想がつく。だがもう手遅れだ」

    金木「っ!」

    トーカ「金木は何を……?」

    芳村「ここを出ていき、アオギリに攻め込もうと考えたんだろう」

    トーカ「金木!?」

    金木「………。」

    芳村「君が出て行った所でここが狙われるのは変わらない。なら共に戦うべきだ」

    金木「…………分かりました」









  66. 66 : : 2015/11/26(木) 07:38:20
    期待です
  67. 67 : : 2015/11/26(木) 12:16:36

    金木(僕はまだあの力を制御出来ない……どうしたら………)

    芳村「トーカちゃん」

    トーカ「はい?」

    芳村「地下へ行き、四方君の所へ」

    トーカ「四方…さん?」

    金木「彼女を戦わせるつもりですか?」

    トーカ「!」

    芳村「戦い方を教える。だが戦わせる為じゃない。自分の身を守る為にだ」

    金木「僕は反対です」

    芳村「私達だけでどうにかなると?」

    金木「っ!」

    芳村「現実をちゃんと見なさい」

    金木 クル ダッ!

    トーカ「金木!!」ダッ

    万丈「………金木は随分と霧島董香を大切にしてるんだな」

    芳村「自分のようになって欲しくないんだよ………きっと(金木君をさん付けしなくなってたけど何かあったのかな?)」






  68. 68 : : 2015/11/26(木) 23:05:17
    期待
  69. 69 : : 2015/11/27(金) 10:49:32

    タタタタタ

    トーカ「待てよ!!金木!!」

    ピタッ

    金木「………。」

    トーカ「ハァ……ハァ……」

    金木「何で追いかけてきたの?」

    トーカ「あんたはこれから何をするつもりだったんだ?」

    金木「………強くなりに」

    トーカ「どうやって?」

    金木「…………君は知らなくていい」

    トーカ「はいそうですかって言うとでも?」

    金木「アンテイクに居た方がいい。アオギリは自分達に従わないやつに容赦はない」

    トーカ「あんたも狙われるだろ」

    金木「だから外に出た」

    トーカ「は?」

    金木「芳村さんの言ってる事は正しい。でも納得出来ない………いや、したくない」

    トーカ「私だけ戦うなってか?」

    金木「………。」

    トーカ「私だけ皆が戦ってる中見てろってか!?」

    金木「君に何かあったらアヤト君はどうするの?」

    トーカ「!」

    金木「僕は君に逃げて欲しい」

    トーカ「嫌だ」

    金木「………。」

    トーカ「私だけ何にも出来ないなんて………嫌だ」

    金木「ならアンテイクに戻りなよ」

    トーカ「あんたも」

    金木「…………ごめんね」

    トーカ「!かねk(トン)バタッ

    金木「………君は僕みたいにならないでね」

    トーカ(か……ね…き………)

    タタタタ

    万丈「………金木」

    金木「トーカちゃんをお願いします」

    万丈「お前………どうするつもりだ?」

    金木「………。」

    万丈「お前を守る盾になるのが俺の役目だ」

    金木「ならトーカちゃんを守って下さい」

    万丈「断る」

    金木「そうですか……」

    万丈「………赫者か?」

    金木「!」

    万丈「共喰いしにいくつもりか」

    金木「………えぇ」

    万丈「そこら辺のやつを喰っても赫者にはなれねぇぞ」

    金木「それでなれるならもうなってます」

    万丈「………俺にお前を止めれる力はない」

    金木「………トーカちゃんを頼みます」サッ

    万丈「………俺は無力だな………クソッ!!」ガン!







  70. 70 : : 2015/11/28(土) 10:23:54

    アンテイク

    トーカ「!」ガバッ

    芳村「目が覚めたかい?」

    トーカ「金木……さんは?」

    芳村「さっきまでさん付けなかったのに。何かあったのかい?」

    トーカ「(意識してなかった……)少しイラづいてたのと状況が分かんなくて敬語を使う余裕が………」

    芳村「そうか……」

    トーカ「金木さんは?」

    万丈「金木ならしばらく見ることないだろう」

    トーカ「万丈さん………でしたっけ?」

    万丈「あぁ。よろしく」

    トーカ「万丈さんは金木さんとどんな関係ですか?」

    万丈「……俺は昔アオギリにいたんだ」

    トーカ「!?」

    万丈「下っ端だけどな。赫子も出せないし」

    トーカ「え?」

    万丈「あいつがアオギリから逃げる際に俺も一緒に逃げた」

    トーカ「何で……ですか?」

    万丈「アオギリには入りたくて入ったわけじゃない。それにあいつを助けたいと思ったからな」

    トーカ「………。」

    万丈「まぁ戦いが出来る訳じゃないからな。俺は身を呈してあいつを守る事しか出来ない。普段は情報収集とかで手助けをしている」

    トーカ「金木さんとヤモリってやつは?」

    万丈 チラ

    芳村 コクリ

    万丈「………ヤモリは昔、金木を捕まえ拷問をしたんだ」

    トーカ「拷問!?」

    万丈「ヤモリは昔CCGに捕まって拷問をされた。CCGから抜け出した時から拷問をする事に快楽を感じるようになったんだ」

    トーカ「金木さんは!?」

    万丈「(拷問の内容は止めとくか)金木はひたすらと拷問をされたよ。だがある時……」

    トーカ「ある時?」

    万丈「ヤモリは金木を始末しようとした。アオギリで別の仕事が入ったから」

    トーカ「!」

    万丈「だがその時に金木は……」

    トーカ「金木さんは?」

    万丈「何故かは分からんが強くなった」

    トーカ「いきなりですか?」

    万丈「元々素質があったかもしれないがな。そしてヤモリと戦い、逃げた」

    トーカ「金木さんとヤモリはどっちが強いんですか?」

    万丈「さぁな……。金木は空腹の状態だったからな。ヤモリの体の1部を食べなんとか戦った」

    トーカ「喰種を食べた!?」

    芳村「それについては私が話そう」







  71. 71 : : 2015/11/28(土) 15:06:45

    トーカ「喰種同士を食べれるんですか?」

    芳村「金木君が君にはして欲しくないことの1つだね」

    トーカ「え?」

    芳村「喰種はね。強い喰種を食べることにより喰種の血が濃くなり強くなる。強くなった最終形態の事を『赫者』と呼ばれている」

    トーカ「赫者………」

    芳村「喰種は不味いからね、強さを求めてない限り共喰いなんて普通しない」

    トーカ(強さを……)

    芳村「何体もの喰種を食べなきゃ赫者にはなれない。赫者になるまで……不完全な状態の赫者を『半赫者』という。今の金木君がそうだ」

    トーカ「金木さんが……」

    芳村「半赫者は赫者と違い赫子を制御出来ない。暴走状態になる」

    トーカ「なら金木さんは!」

    芳村「彼はCCGからSレート『眼帯』とSSレート『百足』の二つの名で警戒されている」

    トーカ「眼帯は分かりますが……百足と呼ばれている理由と二つ名があるのは?」

    芳村「百足は彼の半赫者の赫子が百足の足みたいだから。二つ名があるのは赫者、半赫者となると赫子のマスクが出来てね、CCGは同一人物と気付いてないんだ」

    万丈「ちなみに古間さん、入見さんもSSレート。店長の芳村さんなんか警戒レベル最大のSSSレートだ」

    トーカ「!?」

    芳村「もしアオギリが責めてきたら私達が戦う。アオギリは厄介だからね。戦いになれば君を守る余裕はないだろう」

    トーカ「………はい」

    芳村「君は戦わなくていい。だが自分の身を守れるように強くなってくれ」

    トーカ「私も戦います!」

    芳村「駄目だ」

    トーカ「私だけ戦うなと!?」

    芳村「私は金木君にも戦わせるつもりはない」

    トーカ「何故ですか?」

    芳村「彼は戦う気だろうがね、未来ある若者をこんな所で死に追いやるような事はしたくない」

    トーカ「……………。」

    芳村「地下で四方君が待ってる。君がどうするかは私には決めれない。だが何をするにしても力は必要だろう?」

    トーカ「はい」

    芳村「戦う選択はして欲しくないがね」

    トーカ「……四方さんの所行ってきます」タタタタ

    万丈「……俺はアオギリがいつ攻めてくるか調べてきます」

    芳村「……頼むよ」

    万丈「はい」スク スタスタ



    芳村「………エト」ボソッ










  72. 72 : : 2015/11/29(日) 01:03:22
    期待しております
  73. 73 : : 2015/11/29(日) 10:12:10

    アンテイク地下

    「おらぁ!」ブン!

    「大振りだ。もっと脇を引き締まろ」

    「らぁ!」ブン!

    「攻撃が単調だ。工夫しろ」

    タタタタ

    トーカ「!アヤト?」

    アヤト「ハァ……ハァ……姉貴?」

    トーカ「なんでこんなとこに?」

    アヤト「四方さんに鍛えて貰ってんだよ」

    トーカ「何で!?あんたは「うるせぇ!」

    トーカ「!?」

    アヤト「人間とか喰種だとか知らねぇよ」

    トーカ「でも……」

    四方「アヤト。トーカと交代だ。今日はここま
    でだ」

    アヤト「……分かりました。ありがとうございます」ペコ スタスタ

    トーカ(アヤト……)

    四方「始めるぞ」

    トーカ「アヤトをなんで鍛えてるんですか?」

    四方「アヤトに頼まれた。それを了承しただけだ」

    トーカ「アヤトが戦って怪我したりしたらどうするんですか!?私達(喰種)みたいに再生なんてしないんですよ!」

    四方「人の事を気にしている場合か?」

    トーカ「!?」

    四方「早く来い。まずは基礎からだ」スッ

    トーカ「チッ!おらぁ!」ダッ ブン!

    四方(姉弟揃って………ほんとそっくりだな)






    その頃金木は………

    ヤモリ「まさか君から会いに来てくれるとはね金木君」

    金木「…………。」








  74. 74 : : 2015/11/29(日) 16:45:05

    ヤモリ「わざわざ僕に会いに来た理由を教えてくれるかな?」

    金木「…………。」ポキ

    ヤモリ「僕の癖が移っちゃったみたいだね」

    金木「えぇ」

    ヤモリ「『眼帯』に『百足』。随分と強くなったみたいだね」

    金木「お陰様で」

    ヤモリ「あの時は本当にショックだったよ。君の事は凄く気に入っていた」

    ヤモリ「だからこそ最後君から全てを奪う瞬間を楽しみにしていたというのに君は逃げてしまった」

    ヤモリ「だからね。今度こそ君を逃がさない」ピキピキ(赫眼)

    金木 スッ(眼帯を外す)

    ヤモリ「最後が確認させてもらうよ。僕の前に現れた理由は?」

    金木「……あなたを摘ませてもらいます」ポキ

    ヤモリ「今度こそ君から全てを(ドガッ!) ガッ!」

    金木「奪えるものなら奪ってみろ」ギロッ

    ザッ(ヤモリが金木と距離をとる)

    ヤモリ「奪わせろ………」ズズズ

    ヤモリ「俺に全部……奪わせろぉぉぉぉ!」ズズズ(半赫者化)

    金木 ポキ ズズズ(普通の赫子を出す)

    金木「僕は守る……アンテイクを………トーカちゃんを!!」ダッ!








  75. 75 : : 2015/11/30(月) 01:38:46
    期待
  76. 76 : : 2015/11/30(月) 11:27:10

    ガキン!ザッ!ガキン!グサッ!

    ヤモリ「グッ!」

    金木「まだ終わらないよ」ブン!

    ヤモリ「グワァァァァァァァ」ドサァァァァ

    金木「どうした?この程度か?」

    ヤモリ「まだ……まだだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダッ

    金木「まだだよ。僕がお前に味わされた苦痛はこんなもんじゃない」ブン!(鱗赫をヤモリに挟みつけるように振る)

    ドカァァァァァァァン!!!!

    ヤモリ「ガッ………」パラパラ……(半赫者の赫子が砕け散る)

    ヤモリ(何なんだ!?こいつはこんなに強くなかった!しかも僕は完全ではないが赫者の力を使ってるんだぞ!?)

    金木「あなたの負けです。ヤモリ」スタスタ

    ヤモリ「来るな……」

    金木 スタスタ

    ヤモリ「来るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

    「ヤモリの兄貴から離れろぉぉぉ!」ブン!

    金木「!」ザッ

    「兄貴!大丈夫か!?」

    ヤモリ「ナ、ナキ………」

    ナキ「お前が兄貴を」ギロ

    金木「確かSレートの………」

    ナキ「殺す!」ダッ

    ヤモリ「止めろ!逃げろ!!」

    金木「都合が良い」フッ

    ヤモリ「逃げろぉぉぉ!ナキィィィィィィイ!!」

    ナキ「死ねぇぇぇぇ(グサァァァッ!)………え?」ポタポタ

    金木「相性が悪かったね。それに動きも単調だ」

    ナキ「いってぇ………腹が………刺さ……れ……」ガク

    ヤモリ「ナキィィィ!!」

    金木 ブン!

    グサッ!(右手を刺す)

    ヤモリ「ガァァァ!」

    金木「千引く七は?」ブン!

    グサッ!(左手を刺す)

    ヤモリ「ガァァァ!」

    金木「千。引く。七。は?」

    ヤモリ「9…9……6………。9……8…9………」ポロポロ

    金木「ちゃんと計算してるんだ」スゥ

    ヤモリ「9…8……2………。9………7……5………」ポロポロ

    金木「お前は僕から奪おうとしたんだ。僕から奪われても…………仕方ないよね?」アー

    ガブリ!ブシャァァァ!

    金木はヤモリ・ナキを喰らった。
    強さを求めて
    赫者となる為に………





    金木のいる所を見れる離れた場所

    「お兄ちゃん……見つけた」

    「どうする?」

    「どうしたい?」

    「会いに行く?」

    「……そうね」

    「まず見つけた事をお父さんに言う?」

    「……あいつとはもう会わない」

    「え?」

    「お兄ちゃんの所行こう」

    「何で?お父さんに会わないって……?」

    「お兄ちゃんに話す時教える。私達はあいつに見捨てられる」タッ

    (お父さんに見捨てられる?嘘……そしたら私達は……)タッ






  77. 77 : : 2015/12/01(火) 10:05:02

    ヤモリとナキを食べ終わり

    金木(さて、次はどうするかな………。強いやつのいる所………)グイ(口を拭う)

    ザッ

    金木「!?」クル

    「警戒しないで」

    金木「知らない人が出てきて警戒するなと?しかも今どっかから飛び降りてきたよね?その身体能力………喰種だろ?」スッ

    金木のいる場所に
    白い服と黒い服を着て
    マスクを付けた子が現れた
    声的に女の子だろう……

    「そうとも言えるし違うとも言える」

    金木「?どういう事だ?」

    「シロナ。マスクを外して」スッ

    シロナ コク スッ

    金木「なっ!?」

    「私はクロナ。隣にいるのがナシロ。よろしくお兄ちゃん」

    金木「隻眼………!?」

    クロナ「まだ驚く事があると思うよ」

    そう言い
    2人の双子は赫子を出した

    金木「!!その赫子は!?」

    クロナ「ここじゃ目立つ。場所を変えて話したい」

    金木「話し合いなのかい?」

    僕を攫う気かも知れない

    クロナ「私達を助けて欲しい」

    ナシロ「………。」

    金木「!?意味が分からないな……」

    クロナ「嘉納………」

    金木「!」

    クロナ「話を聞いてくれる?」

    金木「(罠かも知れない……それでも……)わかった」

    クロナ「………。」

    金木「?」

    クロナ「周りに聞かれない安全な場所………知ってる?」

    金木「…………は?」

    クロナ「………。」

    金木「???」

    えっ?どういう事?

    クロナ「今まで……お父さん………いや、嘉納の所にいたから………他の場所知らない」ショボン

    金木「(嘉納をお父さん?)なら僕をどうやって見つけたんだい?」

    ナシロ「匂い」

    金木「(この子喋れたんだ)匂い?」

    ナシロ「あなたは私達と似た……いや同じ匂いがある」

    金木「…………。」

    ナシロ「お兄ちゃんの存在はお父さんに聞いていた。外に出て私達と同じ匂いのする場所を追いかけたら」

    金木「僕がいたと?」

    ナシロ コクリ

    金木(さっき飛び出た手前アンテイクに戻りずらいな………)

    金木「ん?そういえば何で僕の事をお兄ちゃんって?」

    シロクロ「お兄ちゃんだから」キッパリ

    金木「(理由になってない!)そうですか……」

    金木「(仕方ない……すぐ対処出来る様にしないといけないし……)アンテイク……僕のバイト先でもいいかい?」

    シロクロ コクリ

    金木「なら行こうか?」スタスタ

    シロクロ スタスタ


    さっき助けて欲しいと言った。
    どういう事だ??
    嘉納が関わってる……
    嘉納は何を企んでる?
    それにこの子達の赫子は………

    もしかして………
    まだ生きてるんですか?
    リゼさん………







  78. 78 : : 2015/12/01(火) 14:16:44

    アンテイク

    トーカ「疲れたぁ〜」ノビー

    芳村「お疲れ様」コト(コーヒーを置く)

    トーカ「ありがとうございます」

    四方「姉弟揃って動きが同じだ。明日からは一緒に訓練をする」

    トーカ「………(アヤトと一緒にって大丈夫かな?)」

    四方「赫子を使う訓練の時は研にも手伝って欲しいんだがな……」

    トーカ「金木………」ボソッ

    芳村「案外すぐ帰ってくるか(カランカラン)……いらっ………金木君!?」

    トーカ「え?」クル

    金木「…………すいません。ちょっと面倒事がありまして」

    トーカ「それよりその血!!怪我したのか?」

    「これ返り血」

    「お兄ちゃんは怪我1つしてない」

    トーカ「返り血?お兄ちゃん?」

    芳村「金木君。その子達は?」

    金木「これから詳細を聞く所なんですが………」

    四方「何かあるのか?」

    金木「僕と同じ存在………みたいです」

    トーカ芳村四方「!!」

    芳村「それは元人間ということかい?」

    金木「クロナちゃん。ナシロちゃん。この人達にも話して欲しい」

    クロナ ピキピキ(片目赫眼)

    四方「凄い状態だな。この場に隻眼の喰種が四人もいるとは……」

    ナシロ「四人?」

    トーカ「えっと………私も……」

    ナシロ「え?」

    クロナ「あなたが……」

    ナシロ「クロナ分かるの?」

    クロナ「嘉納の実験に利用された人」

    金木「どういうこと!?」

    クロナ「嘉納の目的は人の喰種化。お兄ちゃんは最初の実験で成功作」

    金木「………。」

    クロナ「私達は喰種となれたけど嘉納は私達を失敗作と言ったのをたまたま聞いた」

    シロナ「え?」

    クロナ「さっき私達の赫子を見たよね?」

    金木「うん。鱗赫。あれは僕やリゼさんと同じ………」

    トーカ(そのリゼって人が金木さんの一目惚れした人……)

    クロナ「私達は一本ずつしか出せない。だから嘉納は私達を処分しようと考えた」

    金木「処分って!」

    クロナ「喰種は共喰いで強くなる。純粋の喰種より強いと言われる隻眼の喰種を食べさせたらどうなるかという実験」

    芳村「…………。」

    クロナ「嘉納の新たな実験体に私達を食べさせようとした。私は死にたくない。シロナを連れて逃げる事を選んだ」

    四方「それで研の所へ?」

    クロナ「お兄ちゃんの事は嘉納から少し聞いていた。他に思いつく人もいないし……」

    トーカ「私を知ってる理由は?」

    クロナ「嘉納はリゼって人で鱗赫の喰種を。そして新たに……」

    金木「別の赫子を手に入れた。羽赫の赫子。トーカちゃんはそれに巻き込まれた」

    クロナ「今の所は鱗赫と羽赫だけ。嘉納は二つの赫子をもつ隻眼の喰種作りを今している」

    四方「なんだと!?」

    クロナ「それが完成したらそいつに私達を食べさせ赫者の力も実験しようとしていた」

    芳村「嘉納って人はどこで実験を?」

    クロナ「アオギリ」

    金木四方芳村「!?」

    クロナ「嘉納はアオギリと手を組もうとしている。アオギリは隻眼の喰種で戦力強化を狙っている」

    芳村(エト……)

    金木(アオギリなら喰種に困らない。もしかしたら2つ以上の赫子を持つ喰種がいるかも……)

    四方(早急に手を打たなければ手遅れになるな………。時間が経つほどアオギリの戦力が増えかねん)

    トーカ(実験?そんな理由で私は喰種に……?)





  79. 79 : : 2015/12/02(水) 05:16:10
    期待
  80. 80 : : 2015/12/02(水) 10:29:44

    芳村「四方君。ウタ君達にも協力を頼んでくれないか?」

    四方「いつ挑みますか?」

    芳村「集まり次第だね」

    四方「!」

    芳村「早目にどうにかしないと厄介な事になる」

    四方「分かりました」

    金木(早く赫者にならないと……)グググ

    クロナ「あ」

    金木「どうしたの?」

    クロナ「そういえばアオギリは近いうちにコクリアに攻めるって話もしてた」

    四方「なんだと!?」

    トーカ「コクリア?」

    金木「捕まった喰種を収容する場所だよ」

    トーカ「そんなとこあるのか!?」

    金木「情報を持つ喰種もいるからね。捜査官は喰種を殺し武器にするか、生かしたままコクリアに送るか……」

    芳村「コクリアの喰種をアオギリに入れるつもりか?」

    四方「どうしますか?ただでさえアオギリは厄介なのに収容されてる喰種まで相手となると………」

    ナシロ「?コクリアのは連絡すれば?」

    芳村「連絡?」

    シロナ「CCGに。そしたら向こうが何とかするでしょ?」

    シロナ以外「……………確かに」

    トーカ「誰が連絡するんだ?」

    トーカ以外「……………。」

    金木「連絡しても信じそうに…………!」

    芳村「何か手があるのかい?」

    金木「(あの人なら………)その件は僕に任せて下さい」

    四方「何をする気だ?」

    金木「捜査官に話が通じる人がいる。その人に直接話す」

    芳村「!危険だ」

    金木「戦いになるかもしれませんが大丈夫です」

    四方「だがな……」

    金木「他に思い付くならやりません。思い付かないなら話してきます」

    芳村「その捜査官………大丈夫なのかい?」

    金木「単独でしたら問題ありません。ただもう一人いたら危ないかもしれませんね」

    芳村「捜査官は基本2人以上で動いている」

    四方「行くなら誰か一緒に連れていけ」

    カランカラン

    「そういう事なら僕に任せたまえ」

    金木「ゲッ」

    トーカ(誰だこいつ?あからさまに金木さん嫌な顔したぞ)

    金木「なんでいるんですか?月山さん」

    月山「君が危ない事をしていると情報が入ったものでね」

    月山「ん?」スンスン

    トーカ「!?(キモッ!)」

    金木「今この場にいる誰か一人でも手を出したら殺しますよ」ギロ

    月山「相変わらずhardだね金木君。にしても興味深い。この空間はいい(美味しそうな)匂いに包まれている」

    金木「…………。」ポキ

    月山「止めてくれたまえ。そのお嬢さん達も気になるが僕の望みは君なのだから」

    シロクロトーカ(この人ホモ?)

    金木「気持ち悪い」

    芳村「月山君。なら金木君の護衛を頼んでいいかい」

    月山「任せてください。金木君はしっかり守りましょう」

    金木「ハァ…………ハァ」

    トーカ(2回溜息ついた!)

    四方「俺はウタに知らせに行ってきます」

    芳村「任せたよ」

    金木「3人は店で留守番してて」

    シロクロ「はーい」

    トーカ「私も!」

    金木「そろそろヒナミちゃんが来る予定のはずだからよろしくね」

    トーカ「!」

    金木「ハァ……行きますよ月山さん」

    月山「その溜息やめてくれないかな?」

    金木「無理です」

    トーカ(ヒナミちゃん……親が亡くなって………大丈夫かな………)




  81. 81 : : 2015/12/04(金) 11:07:09

    川岸

    月山「君が探している捜査官というのは?」

    金木「……亜門って人です。大剣のクインケ使い」

    月山「大剣……僕と同じ甲殻かな?」

    金木「えぇ。彼はそれを2つに分けて二刀流は戦ったりもしますが」

    月山「君はその彼と何かあるみたいだが?」

    金木「何度か戦ってます」

    月山「!?君が倒せないほど強いのかい?」

    金木「上等ですが……実力は特等に近い」

    月山「そうか………その捜査官に何故話が通じると?」

    金木「…………。」

    月山「……黙秘かい。話したくないなら仕方ない」

    金木(ただあの人と真戸って捜査官がリョーコさんを殺したのか確認しないと……)

    月山「………ん?あれは……」

    金木「どうしたんですか?」

    月山「金木君。あそこにいるのはリトルレディじゃないかい?」スッ(反対の川岸を指さす)

    金木「え?」バッ


    ヒナミ「」


    金木「何でこんな所に……?アンテイクに向かってるはずじゃ……」

    月山「!金木君」ガバッ

    金木「!?何を?」

    月山「早くマスクを。近くに捜査官がいる」ボソッ

    金木「!分かりました」スッ(マスクを付ける)

    月山 スッ(マスクを付けながら金木から離れる)


    「おい!そこで何をしている?」


    金木「!」クル

    「!お前は…………眼帯……」

    金木「亜門さん………」

    月山「!(この捜査官が………フム。確かに手強そうだ)」

    金木「あなたを探してました」

    亜門「俺を?」

    金木「後で話します」ズズズ(赫子を出す)

    亜門「!」スッ(クインケを出す)

    金木「あなたと戦うつもりはありません」

    亜門「喰種を目の前で逃がすと?」

    金木「逃がす価値のある情報があります」

    亜門「情報?」

    金木「少し待ってて下さい」ダッ

    亜門「待て!」

    月山「おっと!」スッ

    亜門「!美食屋……」

    月山「安心したまえ。僕は彼の護衛。君が何もしなければ何もしない」

    亜門(おかしい。何を企んでる?眼帯……美食屋が嘘をついてるようには見えない。現に美食屋はまだ赫子を出してない)

    月山「クインケをしまってくれないかな?眼帯君は君と何かあるみたいだし」

    亜門「眼帯は何しに行った?」

    月山「(確かに話が通じるようだ)あそこにいる子を助けに」

    亜門「あそこに?…………あれは………!!」

    月山「?」

    亜門(近くに真戸さんはいるのか?知らせないと………だが眼帯に美食屋もいる………眼帯は何かあるみたいだ………俺はどうしたら?)







  82. 82 : : 2015/12/04(金) 15:26:58

    金木は赫子を使い
    川をあっという間に渡った

    金木「ヒナミちゃん……」

    ヒナミ「お兄ちゃん……」グス

    金木「?」

    ヒナミは何かを大事そうに抱えている

    ヒナミ「私達は………喰種って理由だけで死なないと駄目なの?」

    金木「………そんな事ない」

    ヒナミ「だけどお母さんは!」

    金木「!」

    金木はこの時気付いた
    ヒナミが大事そうに抱えているのは
    リョーコさんの腕だという事に

    金木「ヒナミちゃん?その腕は?」

    ヒナミ「アンテイクに向かってる最中にお母さんの匂いがしたから………」ポロポロ

    金木(おかしい……)

    何故リョーコさんの腕がこんな所に?
    リョーコさんは確か路地裏で
    殺されたと聞いた

    金木(これはまさか!)

    「みーつけた」ブン!

    金木「!」ダッ ガシッ

    ヒナミ「!?」

    金木は何者かの攻撃を察知し
    ヒナミを抱えて避けた

    「不意打ちのつもりだったのだがな」

    金木「お前がリョーコさんを……」ギロ

    「お前は……眼帯か。亜門君を呼ばなければな」

    金木「……亜門さんなら美食屋と向こうにいますよ」

    「なんだと?」クル


    亜門 月山


    「?何故こちらを見ているだけなんだ?」

    金木(どうする?リョーコさんの敵………。今詰むべきか?)

    「眼帯……君は亜門君と何かしらの縁があるようだが何を企んでる?」

    金木「…………。」

    「カスの分際で私の部下を……」

    ピ-ピ-(電話)

    亜門『真戸さん!亜門です』

    真戸「聞こえているよ。何故美食屋と戦わない?」

    亜門『眼帯が話があると……』

    真戸「カスの言う事を聞くのかい?君は」

    亜門『…………。』

    真戸「美食屋を倒しなさい。私が眼帯を殺る」

    金木(やはりこの人がいたら話が通じないか……)

    亜門『お断りします』

    金木「!?」

    真戸「(亜門君が私に逆らった?)何のつもりだい?」

    亜門『今から美食屋とそちらに向かいます。何もせず待ってて下さい』ピッ

    真戸(あの亜門君が………)

    金木(この人はどうくるか分からない。ヒナミちゃんを守らないと)スッ

    真戸(眼帯を相手しながらガキを狙うのは………無理だな。眼帯はSレート以上の実力がある。眼帯を倒すのに専念しなければ無理だ)

    真戸(専念した所で亜門君には戦う気がない。美食屋が混じればこちらが不利になるだけか)

    金木(リョーコさんの敵………)






  83. 83 : : 2015/12/04(金) 17:10:54
    期待です!!
  84. 84 : : 2015/12/05(土) 15:02:35

    タタタタタ

    真戸「やっと来たか(美食屋も一緒に……)」

    亜門「お待たせしました」

    真戸「………で?話とはなんだ?」

    金木「聞くんですか?」

    真戸「不本意だがね……」

    金木「話すのに条件があります」

    真戸「話を聞くのも不本意なのに条件も聞けと?」

    金木「この子を2度と狙うな」ギロ

    真戸「素直にそれを聞くとでも?」

    月山「少し待って下さい真戸捜査官」


  85. 85 : : 2015/12/05(土) 15:26:11

    真戸「美食屋……」

    月山「ここら辺で強い捜査官はこちらも調べてます。あなたは『隻眼の梟』を倒すのが目的だと」

    真戸「だったらなんだ?倒すために貴様らをクインケにする。その嬢ちゃんはいいクインケ
    になるだろう」

    月山「隻眼の梟のいるアオギリの情報を私達はあなたに提供するつもりでも?」

    真戸亜門「!?」

    真戸「どういう事だ!?」

    月山「話を聞きたければ先程の条件を承諾して下さい」

    亜門「真戸さん……」

    真戸「チッ!いいだろう」

    金木「なら話「先程の条件を破った場合は」

    月山「あなたの大事な娘さんの命を狙う」

    真戸「!」

    月山「こちらはその子の親の敵を取りたいのを抑え、あなた方に情報を提供する。それを踏まえ言動に注意したまえ」

    真戸「………。」

    亜門「了解した」

    真戸「亜門君。なぜそこまで信じれる?」

    亜門「美食屋は食に美を求めている。不用意に人を襲わない。実力はありますが被害件数は他の喰種に比べ少ないです」

    真戸「………。」

    亜門「眼帯は人を殺したという報告は未だありません。捜査官に遭遇しても武器破壊に留めている」

    金木「………。」

    亜門「美食屋、眼帯共に俺を殺すチャンスがあるのに手を出さずにいます。罠だとしても妙です」

    真戸「………わかった。いいだろう」

    金木「なら話します。日にちまでは分かりませんが近いうち、アオギリがコクリアを襲撃します」

    亜門「なんだと!?」

    金木「狙いは収容されている喰種を取り込み戦力の強化でしょう」

    真戸「コクリアを狙うとは正気か?」

    金木「アオギリにコクリアの喰種が入るとただでさえ厄介なのに手をつけられなくなりますよ」

    亜門「真戸さん!」

    真戸「……その情報は確かか?」

    金木「今僕達があなた方に話したのをバレていなければ……」

    真戸「………亜門君。本部へ行くぞ」

    亜門「はい!」

    真戸(隻眼の梟………)

    亜門「眼帯」

    金木「………。」

    亜門「情報提供感謝する」

    金木「!」

    亜門「だが次に会った時は決着をつける」

    金木「………負けるつもりはありません」

    亜門「フッ。ではまたな」クル スタスタ

    月山(思いのほかスムーズに話が出来たな)

    金木「ヒナミちゃん。アンテイクに行くよ」

    ヒナミ「…………」コクリ




  86. 86 : : 2015/12/06(日) 10:55:30
    期待です。
  87. 87 : : 2015/12/06(日) 11:21:16

    アンテイク

    カランカラン

    芳村「!おかえりなさい」

    トーカ「!」バッ

    金木「ただいま……」

    トーカ「良かった……無事で」ホッ

    シロクロ「おかえり。お兄ちゃん」

    金木(お兄ちゃん呼びどうにかならないかな……)

    芳村「上手くいったかい?」

    金木「えぇ…………

    月山さんのお陰で」(小さい声)

    トーカ「ヒナミちゃんが持ってるのは………?」

    金木 ウツムク

    ヒナミ「………お母さん」ボソッ

    月山「リトルレディを二階によろしいですか?」

    芳村「………今アヤト君がいる。彼の元へ」

    月山「分かりました」スッ

    ヒナミ スタスタ


    芳村「ヒナミちゃんは捜査官に顔が割れてるのかい?」

    金木「………割れていますが月山さんのお陰で多分大丈夫です」

    芳村「?どういう事だい?」

    金木「僕が危険視してた捜査官の情報を月山さんが持ってて、情報提供してかわりに……」

    芳村「危ないのは変わりないのでは?」

    金木「他の区へ移す方が危険です」

    芳村「…………いいだろう。君達を信用しよう」

    金木「ありがとうございます」

    芳村「もう少ししたら四方君が戻る。あとカヤさん達も来るからね。それから話そうか」

    金木「分かりました」






  88. 88 : : 2015/12/06(日) 11:53:01
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  89. 89 : : 2015/12/06(日) 16:54:05

    芳村「皆揃ったね」

    四方「研。捜査官の件上手くいったのか?」

    金木「大丈夫です」

    月山「僕もいたからね」

    入見「あなたがいたなら余計不安だわ」

    古間「僕なら余裕だけどね!なんて言ったって魔猿t「あなたも充分不安だわ」

    トーカ(入見さん容赦ない……)

    金木「上手くいったので大丈夫ですよ」

    入見「捜査官に話をしに行くなんて……全く………」

    金木「すいません……」

    入見「まぁいいのよ。上手くいったようだし、金木君に怪我もないようだしね」

    月山「僕の心配はないのかい?」

    入見「必要ある?」

    月山「………すいません」

    トーカ(入見さんって裏のボス?)

    シロクロ(あのお姉さん格好いい!!)キラキラ

    芳村「話を進めたいんだが……」

    入見「すいません」

    芳村「すぐさまアオギリに攻め込もうと思ったが少し様子を見よう」

    金木「!何故ですか!?」

    芳村「アオギリが私達とコクリア。どちらを狙うか分からないからね」

    四方「コクリアなら研達が上手くやったみたいだしアオギリの戦力低下が期待できる」

    芳村「コクリア襲撃後のアオギリを狙うべきだと私は思う」

    古間「僕は賛成です」

    入見「私も」

    金木「クロナちゃん。ナシロちゃんは?」

    クロナ「構わない」

    ナシロ「………。」

    クロナ「ナシロ?」

    ナシロ「皆が死なない………なら何でも……」

    金木「………芳村さんの意見で従います」

    芳村「それと……金木君と月山さん。トーカちゃんの特訓に付き合ってあげて」

    金木「僕達がですか?」

    芳村「金木君は赫子の使い方が上手いからね」

    金木「月山さんは?」

    芳村「トーカちゃんは羽赫だからね。苦手な相手へのたたかいも身に付けてもらわないと」

    金木(凄く嫌そうな顔)

    月山「金木君?流石の僕でも泣くよ?」

    金木「承りますがこれは彼女の身を守る為。戦わせるのは許しません」

    芳村「分かっているよ」

    ウタ「あっトーカちゃん」

    トーカ「はい?」

    ウタ「はいこれ」っ

    トーカ「?」

    ウタ「マスク。出来たよ」

    トーカ「!ありがとうございます」

    ウタ「必ず持ち歩いてね」

    芳村「あぁそうだ。四方君と金木君」

    四方金木「?」

    芳村「出来たらでいいから少し頼まれてくれないかな?」








  90. 90 : : 2015/12/06(日) 19:23:06
    期待
  91. 91 : : 2015/12/07(月) 00:01:12
    期待
  92. 92 : : 2015/12/07(月) 11:12:38

    次の日 アンテイクの地下

    アヤト「何で姉貴と!?」
    トーカ「何でアヤトと!?」

    四方「金木と芳村さんに頼まれた事があるからな。それが出来るまで指導出来ない」

    トーカ「アヤトとやっても強くなれるとは思いません!」

    アヤト「なんだと!?」

    四方「まぁ、とりあえず」っ

    アヤト「なんスか……これ?」

    四方「それが終わったら格闘練習だ」

    アヤト ペラ

    アヤト「!?」

    トーカ「何が書いてるんだ?」スッ

    トーカ「!?」

    四方「内容は軍人が訓練でやる身体強化」

    トーカ「アヤトはともかく私は喰種なのに筋トレとかいるんですか?」

    アヤト「姉貴逃げる気か!?」

    四方「喰種は確かに人間に比べ身体能力が高い。それを理由に鍛えなければ後で痛い目に合う」

    トーカ「はぁ………」

    四方「まぁお前の場合は筋トレはまずいい」

    アヤト「なっ!?」

    トーカ「え?(よし!)」

    四方「その代わりジョギング………スタミナ強化をやれ」

    トーカ「!?」

    四方「これは研の提案だ」

    トーカ「?金木さんの?」

    四方「お前の赫子が羽赫というのは聞いたな?」

    トーカ「はい」

    四方「俺もそうなんだが……羽赫は他の赫子に比べ体力の消耗が激しいんだ」

    四方「手数で攻撃する分動かないといけない。その上遠距離攻撃………あっという間にガス欠になることもある」

    四方「戦いになって逃げる体力、戦う体力が無ければただ殺されるだけだ」

    トーカ「だから筋トレじゃなく体力をつけろと?」

    四方「あぁ。アヤトは全部やれよ」

    アヤト「うげぇ」

    四方「見張りがいるからサボらない事だ」ユビサス

    アヤトー「え?」クル

    シロクロ ニコニコ

    四方「もし終わったら入見さんか古間さんに報告しろ」

    アヤトー「はい(もしって言ったよ。終わらない前提だよ)」

    四方「じゃあ頑張れ」スタスタ

    アヤト「ハァ………やるか」

    トーカ「何でお前は訓練するんだ?」

    アヤト「…………話す体力勿体無い。訓練に使え」

    トーカ「…………話す気なしか。私も頑張るか」



    アヤトー(そういえば金木さんと四方さんは芳村さんに何を頼まれたんだろ?)










  93. 93 : : 2015/12/07(月) 12:53:46
    期待
  94. 94 : : 2015/12/08(火) 10:27:52

    訓練中

    アヤトー ハァハァ

    アヤト「キッツ!」ゼェゼェ

    トーカ「あ、足が……」ブルブル

    シロクロ「頑張れ〜♪」

    トーカ「ハァ……ハァ……ねぇ」

    クロナ「なに?」

    トーカ「赫子使えるの?」

    クロナ「うん」

    トーカ「見せて?」

    クロナ「いいよ」ズズズ

    トーカ「えっと……」

    ナシロ「鱗赫。腰から出るのは」ズズズ

    アヤト(あれが喰種の………)

    トーカ「どうやって出すの?」

    クロナ「出せないの?」

    トーカ「………ウン」

    ナシロ「教えてもいいけど着替えた方がいいよ」

    トーカ「?何で?」

    シロナ「服が破けるから」クル

    穴の空いた服

    トーカ「服が無くなりそうだな……」

    ナシロ「赫子の使い方知る?」

    クロナ「ナシロ。駄目」

    トーカ「やっぱ駄目かぁ……」

    クロナ「私達は鱗赫。あなたは羽赫。戦い方が違うから」

    トーカ「四方さんは羽赫って言ってたな……他の人は何なんだろう?」

    「休憩がてら教えてあげようか?」

    トーカ「!入見さん!」

    入見「アヤト君も。アイスコーヒー持ってきたから少し休みなさい」

    アヤト「はい(男俺だけ……寂しい……)」

    入見「赫子の特徴も教えるからアヤト君も一応聞いといてね」

    トーカ(アヤトも?)

    入見「まずは羽赫。トーカちゃんに私、店長に四方さんが羽赫よ」

    トーカ「羽赫多いんですね」

    入見「そうね。羽赫はその名の通り羽の様な赫子よ」

    アヤト「飛べるのか?」

    入見「それは流石に無理ね。羽赫の喰種は他の赫子とは違い遠距離攻撃が出来るのが特徴ね」

    トーカ「結晶みたいなのを飛ばすやつですか?」

    入見「そうよ。次に甲赫。月山さんがそうだわ」

    トーカ「あぁ。あの変な人」

    入見「肩から剣みたいな赫子が出る。攻守が安定した赫子ね」

    入見「羽赫の喰種は甲赫の喰種に弱いから気をつけてね」

    トーカ「何でですか?」

    入見「甲赫の喰種は重い赫子を操る分体力がある。羽赫と違って防御力も高いからね」

    入見「次に鱗赫。金木君にこの子達がそうね」

    トーカ「腰から出る尻尾……」

    入見「鱗赫は攻撃力が高い。でも体と赫子の繋がりが少し脆いから壊れやすいのが弱点ね」

    ナシロ「私達は一本操るだけだけど」

    クロナ「お兄ちゃんは4本ある」

    入見「甲赫の喰種は鱗赫が苦手。月山さんに何かされそうになったら金木君をすぐ呼びなさい」

    トーカ「分かりました」

    入見「最後に尾赫。これはあのナルシストがそうだわ」

    トーカ「古間さん……」

    入見「尾赫は赫子の中で一番操りやすい。でも決定打に欠けるから攻撃が得意な羽赫が苦手」

    アヤト「羽赫は甲赫。甲赫は鱗赫。鱗赫は尾赫。尾赫は羽赫が苦手」

    入見「そうよ」

    アヤト「そういやヒナミは何なんだ?」

    入見「ヒナミちゃんの赫子は特別でね……。まぁ今度機会があったら聞きなさい」

    アヤト「?」

    入見(今ヒナミちゃんの親に関する話はしない方がいいわね)

    トーカ「マスク屋のウタさんは?」

    入見「彼のは知らないわ。四方さんと昔戦ってたらしいから聞けば分かるんじゃない?」

    トーカ「そうですか」

    入見「じゃあ訓練の続き頑張ってね」

    トーカ「色々教えてくれてありがとうございます」

    入見「どういたしまして」

    アヤト(………俺喰種じゃないからスポドリとかが良かった………。コーヒー上手かったけど)






  95. 95 : : 2015/12/08(火) 11:54:33
    期待
  96. 96 : : 2015/12/08(火) 14:15:38
    >>95
    この作品、進撃の作品
    よくコメしてくれますね。
    ありがとうございます。

    冥鬼門さんの作品が
    更新されるのお待ちしてます。
  97. 97 : : 2015/12/09(水) 10:43:12

    訓練後

    アヤトー チ-ン

    クロナ「お疲れ」

    ナシロ「………生きてる?」

    クロナ「多分」

    ガチャ

    「!アヤト君大丈夫!?」タタタタ

    アヤト「あ?………あぁ」

    クロナ「訓練が終わって」

    ナシロ「一息ついてただけ」

    「訓練?」

    アヤト「なんでヒナミがここにいるんだ?」

    ヒナミ「入見さんが店で手が離せないから地下へ行ってもう終わるように伝えてきてって」

    アヤト「店忙しいのか?」

    ヒナミ「そうは見えなかったけど……」

    トーカ ソォ- ツンツン

    シロクロ「?」クル

    トーカ(こっそり上行くよ)ボソッ

    シロクロ「?」コクリ

    シロクロトーカ コソコソ

    アヤト「つか四方さん達帰って来なかったな」

    ヒナミ「お兄ちゃんと2人でマスク持ってたから危ない事してるかも……」

    アヤト「姉貴〜。金木さん達から何か聞いてない?」

    シ-ン

    アヤト「あれ?いない?」

    ヒナミ「お姉ちゃんなら双子の子とどっか行ったよ?」

    アヤト「え?いつの間に?」

    ヒナミ「ついさっき」

    アヤト「なら俺らも上に行くか」

    ヒナミ「うん」

    アヤト(なんで置いてかれたんだ?)

    ヒナミ「アヤト君は何で訓練してるの?」

    アヤト「あ?」

    ヒナミ「私達が喰種だって知っても何で仲良くしてくれるの?」

    アヤト「なら嫌ってほしいのか?」

    ヒナミ「!そういう訳じゃ!!」

    アヤト「気にすんな。俺が変わり者なだけだ」ナデナデ

    ヒナミ「………ウ-」

    アヤト「何だよ?」

    ヒナミ「何かはぐらされた」

    アヤト「…………ハァ(訓練する理由ねぇ)」チラ

    ヒナミ「?」

    アヤト(喰種だとしてもお前を守りたいから………なんて言えねぇ)

    ヒナミ「アヤト君?」

    アヤト「そういやヒナミの赫子っての見たい


    ヒナミ「え?」

    アヤト「ダメか?」

    ヒナミ「今着てる服気に入ってるから今度違う服の時ならいいよ」

    アヤト「よし!」

    ヒナミ「赫子が気になるの?」

    アヤト「何かかっこよくね?四方さんの羽赫1度見てちょっと気になった」

    ヒナミ「かっこいいかな?」

    アヤト「四方さんと双子のしか見た事ないけどな。羽赫って羽なのに飛べないのが残念だよなぁ……」

    ヒナミ「………フフ」

    アヤト「?」

    ヒナミ「アヤト君ほんとに変わり者だね」

    アヤト「え?」ガ-ン

    ヒナミ「お腹空いたしょ?」

    アヤト「まぁ、うん(俺そんな変わり者か? )」

    ヒナミ「上行こっか?軽食なら頼めば作ってくれると思うよ」

    アヤト「おう!」







  98. 98 : : 2015/12/09(水) 11:40:23
    期待
  99. 99 : : 2015/12/11(金) 10:19:31

    アンテイク

    入見「あら。戻ってきたわね。卵サンド用意したけど食べる?」

    アヤト「頂きます」

    入見「どうぞ」スッ

    アヤト「ありがとうございます!(美味そうだ!)」

    ヒナミ ムス

    入見(明日はヒナミちゃんに教えて作らせようかしら?)

    アヤト「そういえば姉貴と双子は?」

    入見「双子ちゃんは上で寝てるわ。しばらく空き部屋で暮らして貰うらしいわ」

    アヤト「へぇ」モグモグ

    入見「トーカちゃんは明日の学校の課題があるのを思い出しても帰ったわよ」

    アヤト「…………あ!」

    入見「ほんと姉弟そっくりね」

    アヤト「やっべ!」(急いで卵サンドを食べる)

    アヤト「ご馳走様です!失礼します!」ダッ

    入見「お疲れ様」

    ヒナミ「またねー」バイバ-イ

    スタスタ

    芳村「ん?アヤト君は帰ったのかい?」

    入見「今帰りました」

    芳村「力仕事手伝って欲しかったんだが………明日頼もうか。今日はもう店閉めて片付けようか 」

    入見「分かりました」

    ヒナミ「あれ?古間さんは?」

    入見「買い出しに行ってるわ」

    芳村「なら片付けたらカヤさんは上がっていいよ。古間君帰って来るまで私がいるから」

    入見「はい」

    ヒナミ「なら私も部屋に戻ろうかな。店長。入見さん。おやすみなさい」

    入見「おやすみ」

    芳村「おやすみなさい」









    その頃の金木&四方

    金木「これでいいですかね?」

    四方「あぁ。だがもう1つ確保したい」

    金木「2ついるんですか?」

    四方「別の種類で欲しいな。それに1つだけじゃあっという間に壊れるかもしれない」

    金木「これからの事を考えたら今のうちに何個か集めるべきですね」

    四方「集め過ぎたら危ないがな」

    金木「ですが驚きました。こんなお願いされるなんて」

    四方「………そうだな(芳村さんがこんな頼みをしたのは研が理由の1つなんだがな)」







  100. 100 : : 2015/12/11(金) 16:28:53
    訳あって違う端末で書いてます
    期待です
  101. 101 : : 2015/12/11(金) 16:34:29

    次の日 学校の放課後

    依子「トーカちゃーん!」

    トーカ「なしたんだ?」

    依子「私も知り合いが上井大学にいて、今日会う約束してるだ!一緒に行こ!?」

    トーカ「えぇ……」

    依子「美人な先輩なんだよー。昨日電話で聞いた話じゃかっこいい彼氏もいるとか!」

    トーカ「別に興味ないし………」

    依子「トーカちゃんは金木さん一筋だもんね」

    トーカ「なっ!?///」

    エ?キリシマサンカレシイルノ!?
    ネラッテタノニ!
    マジカ-
    キリシマサンノカレシキニナル-
    イケメンカナ-?

    トーカ(こいつは…………///)ワナワナ

    依子「もしかしたら会えるかもしれないじゃん♪」

    トーカ「ハァ………分かったよ」

    依子「やったー!じゃあ早速行こう!!」

    トーカ「はいはい」




    上井大学入口

    アノコカワイクナイ?
    コエカケヨウカナ?

    依子「トーカちゃんモテモテだね」

    トーカ「余計なお世話だ」

    「依子ちゃーん!」タタタタ

    依子「貴未さん!」

    貴未「久しぶりね」

    依子「はい!あっ!隣にいるのが親友の」

    トーカ「霧島董香です」ペコ

    貴未「美人な親友ね」

    トーカ「そんなことありませんよ」

    「貴未〜。後輩?はいたか?」

    トーカ(ん?聞いたことある声?誰だ?)

    貴未「うん。錦君」

    西尾「そうか。………あ?(こいつは…………)」

    トーカ「!(こいつは!!)」

    西尾(あの時のやつか……)ニヤ

    西尾「西尾錦だ。よろしく」ニコ








  102. 102 : : 2015/12/11(金) 17:02:12
    うん。お約束ですね


    期待です
  103. 103 : : 2015/12/11(金) 18:07:18
    >>102
    どうしようか悩んだんですけどねw

    お約束は大事かと
  104. 104 : : 2015/12/12(土) 10:37:59

    帰宅途中

    トーカ(貴未って人は……人間?喰種?)

    貴未「たい焼き売ってるね」

    依子「あっ!ここの美味しいって誰か言ってた!」

    西尾「そうなのか?」スタスタ

    西尾「おばちゃん。4つ頂戴」

    おばちゃん「はい。おや、可愛い子ばかりだね………サービスするよ」

    西尾「サンキュ」

    トーカ(4つ?あいつと私の分もある!?喰種なのに!?)

    おばちゃん「お待たせしました」

    西尾「ほら、奢ってやるよ」っ

    貴未「錦君太っ腹〜♪」

    依子「ありがとうございます!」

    トーカ「………どーも(食べれないの分かってるだろうに……)」

    西尾 ア- パク

    トーカ(食べた!?)

    依子「美味しい♪」

    貴未「えっ……と……トーカちゃん?食べないの?」

    トーカ「……今あまり食欲ないので………後で頂きます」

    依子「出来立てが美味しいのに」

    貴未「なんか急にごめんね?」

    トーカ「大丈夫ですよ!」

    西尾「早く家行こうぜ?」

    貴未「うん!……………あ!」

    西尾「なした?」

    貴未「学校に携帯忘れちゃった………」

    西尾「あらら」

    依子「先輩相変わらずドジな所ありますね」

    貴未「ドジじゃないもん!ちょっと取りに行くから先に行ってて」タタタタ

    西尾「だとさ」

    依子「はーい」

    トーカ(こいつは喰種………気を付けないと)

    西尾 ニヤリ





    遠くにいる2人組

    ???「ん?あれは………」

    ??「なした?」

    ???「ごめん!少し用事が出来た」

    ??「なんだよ。久しぶりに遊ぶってのに……」ショボ-ン

    ???「今度奢るから」

    ??「仕方ねぇな……」

    ???「じゃあまたね」

    ??「おう!」

    ???(あの人はまた…………)タタタタ

    ??「ん?(さっき見てた方向の先にいんのは…………錦先輩と…………トーカちゃん?)」

    ??「…………気になるけど止めとくか」クル スタスタ





  105. 105 : : 2015/12/13(日) 06:40:33

    人のいない場所

    依子「?先輩の家はどこら辺ですか?」

    西尾「家なんか行かねぇよ?」

    依子「え?」

    西尾 ブン!

    依子「ウッ!!」

    トーカ「依子!!テメェ!!」ギロ

    西尾「まさか前見かけた喰種が会いに来るとは思わなかったぜ」

    トーカ「私だってお前と会うとは思わなかったよ!」

    西尾「………こいついつ喰うつもりだったんだ?」ゲシ(足蹴にする)

    トーカ「依子は私の親友だ!」

    西尾「そういうのを演じて事実を知らせた時の人間の顔…………絶望した顔ってのはそそるよなぁ」ニヤァ

    トーカ「ふざけんな!」

    西尾「大事に育てた所悪いけどさ………前飯喰おうとしたらお前は金木に邪魔されたし、こいつ貰うわ」

    トーカ「依子は守る!!」ダッ

    西尾「!(速いな)」

    トーカ「おらぁ!」ブン!

    西尾 サッ ブン!

    トーカ「クッ!!」ザサァァァ

    西尾「ほらどうした?早く助けないと食べちまうぞ?」

    トーカ「させるかよ!!」ダッ

    西尾「めんどくせぇし、赫子使うか」ズズズズ

    トーカ(赫子!!)

    西尾 ブン!(尾赫でトーカを吹っ飛ばす)

    トーカ「うわぁぁぁぁ!」ザサァァァ

    西尾「よっわ!!」

    トーカ(あれは……何で確か尾赫………)

    西尾「さてと………」グルグル(尾赫を足に巻く)

    トーカ「依子に手を出すな!!」ダッ

    西尾「雑魚は黙って見てろ」ブン!!

    トーカ「ガッ(さっきより威力が………)」

    西尾「じゃあ頂くとするか」

    トーカ(依子が………私が弱いせいで………!)




  106. 106 : : 2015/12/13(日) 10:23:21
    期待
  107. 107 : : 2015/12/13(日) 10:47:25

    トーカ「イヤダ……依子がいなくなるなるなんて………」スク

    西尾「なんだ。まだ起き上がる力あるのか。めんどくさ」スッ

    西尾は再びトーカに
    尾赫を向ける

    トーカ「依子は私が守る!!」ピキピキ!!

    西尾「チッ!よりによって羽赫かよ!?相性悪っ!」ブン!

    トーカ「ハァ!!!」ダッ

    ガチガチ!!

    トーカは自らの羽赫で
    西尾の尾赫の攻撃を受け止めた。
    そしてその攻撃を受け止めながらも
    西尾に接近していく

    西尾「金木といい!お前といい!なんなんだよ!?お前らは!!」

    トーカ「依子をお前なんかに喰わせてたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」グルン! ブン!!!

    トーカは羽赫で
    西尾を上に打ち上げ………

    トーカ「ハァァァァァァァ!!!」バババババババババババ

    羽赫から結晶を
    無我夢中で放ち続けた。

    西尾「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅぅ!!!」

    ドカァァァァァァァン!!

    トーカ「ハァ……ハァ………」

    西尾は壁に突き刺さり動かなくなった

    依子「」

    トーカ「………依……子………」スゥ

    トーカ(あれ?なんだ?)

    依子「」

    トーカ(凄く美味しそう………)ジュル

    依子「」

    トーカ(駄目だ……意識が………)

    依子「」

    トーカ「依子……あんなやつに依子は食べさせない………」

    トーカ「依子は私が食べて!!(トン)

    トーカ ガク

    「僕の時と同じ状態………か。西尾先輩成長しませんね………」

    「あの時は僕を見かけた店長が先輩にも肉を置いていったから何とも無かった……というのに」

    「それにしても………」チラ

    トーカ「」

    「これじゃああの時のデジャヴじゃないか……」

    「君は僕のようにならないでよ……」

    金木「トーカちゃん…………」








  108. 108 : : 2015/12/13(日) 15:20:43

    しばらくして

    トーカ「ん……………あれ?ここは………?」

    金木「アンテイクだよ」

    トーカ「金木さん!?」

    金木「何があったか覚えているかい?」

    トーカ「え?(私は……………)」

    トーカ「!!依子は!?」

    金木「隣の部屋は寝てるよ」

    トーカ「良かった……」

    金木「…………やっぱり食事してなかったんだね」

    トーカ「…………すいません」

    金木「君の気持ちは分かる。今回は僕が気付いたからいい。でも次も助けれるとは限らない」

    トーカ「…………はい」

    金木「飢餓状態を体験して分かったでしょ?どれだけ大切な人でも………」

    トーカ「…………はい」

    金木「…………トーカちゃんの怪我はあまり無いけど無茶しないでね。依子ちゃんは怪我が少し酷いから何日か安静があるかな」

    トーカ「ありがとうございます」

    金木「じゃ、僕はまだ用事があるから」

    トーカ「用事って………店長に頼まれた?」

    金木「それもやらないといけないけど別に用事がね」

    トーカ「わざわざすいません。手間をかけて」

    金木「……アヤト君はさっき地下に行ったから帰り1人になっちゃうけど気を付けてね?」

    トーカ「私の修行は?」

    金木「赫子で戦ったから今日はお休み。じゃあお大事に」

    トーカ「……ありがとうございます」

    金木(………月山さんが何かするかもしれない………警戒しとかないと)スタスタ

    トーカ「………金木さん忙しいんだな………」ボソッ

    トーカ(ハァ………何か金木さんといると気まずい………)

    トーカ「どうしたらいいんだろ?」









  109. 109 : : 2015/12/14(月) 10:14:24

    しばらくして

    トーカ「そろそろ帰りますね」

    芳村「うん。気を付けてね」

    トーカ「はい」









    トーカ(そういえばあいつの彼女さん………)

    「ハァ……ハァ……トーカちゃん!!」

    トーカ「!?」クル

    「貴方も喰種なの?」

    トーカ「!貴未さん!?」

    ガシッ

    貴未「錦君を助けて!!」

    トーカ「え?」

    貴未「怪我が酷いの………どうしたらいい………?」

    トーカ「あなたも喰種なら………」

    貴未「私は喰種じゃないよ?」

    トーカ「!?ならなんで喰種なのに助けようと!?」

    貴未「私は………錦君に助けられたから………錦君がいなかったら………死ぬ事を選んでた………」

    トーカ(この人は………大切な人が喰種でも…………アヤトと同じように………… )

    トーカ「分かりました。少し待ってて下さい(アンテイクなら!)」クル タタタタ

    貴未「お願い………」

    「失礼」

    貴未「え?(トン)

    貴未 ガク

    「やはり我慢が出来ない。あなたは私の食事を餌となってもらうよ」

    「喰種となった人間の味………君はどんな味がするのかな?………………霧島董香さん」フフフ











  110. 110 : : 2015/12/14(月) 15:07:39

    アンテイク

    カランカラン

    アヤト「いらっしゃ………なんだ。姉貴か」

    トーカ「店長いる!?」

    アヤト「さっき出掛けたぞ?」

    トーカ「!……どうしよう」

    クルクルクル グサッ

    トーカ「いったぁ!」

    ??(あ…………)

    アヤト「?」

    トーカ「何か………頭に刺さった…………」ナミダメ

    アヤト「大丈夫か?」

    トーカ「カード?………えっとぉ…………」

    君が先程一緒にいた女性は預った。
    返して欲しければ
    地図に描かれてる場所へ

    来なければ女性は…………


    トーカ「なっ!?」

    アヤト(さっきから忙しいやつだな………)

    トーカ「あぁもう!!」クル ダッ

    アヤト「どこ行くんだよ!?…………行っちまった…………。店長に用があったんじゃねぇのかよ?」

    ヒラヒラ

    アヤト「ん?」ヒョイ

    アヤト「これはさっき姉貴の頭に刺さったカードか?」ジ-

    アヤト「!!」






    トーカ「貴未さん……………」タタタタタ

    「おい!」

    トーカ「あ?」クル

    トーカ「お前は………」

    「貴未はどこ行った?」

    トーカ「錦………」

    西尾「質問に答えろ!貴未はどこだ!?」

    トーカ「えっと…………」

    西尾「知ってるならさっさと答えろ!」

    トーカ「○○って所…………攫われた……」

    西尾「はぁ!?」

    トーカ「私を誘き出す為の人質に………」

    西尾「チッ!意味分かんねぇ…………。場所分からんねぇ。案内しろ」

    トーカ「なんで!?」

    西尾「貴未を助けにだよ!言わなくても分かるだろ!!」

    トーカ「あの人をどうするつもり……?」

    西尾「テメェに関係ないだろ!」

    トーカ「………あの人はあんたの為に喰種の私に会いに来た………」

    トーカ「あんたがもし貴未さんを「うるせぇ!!」

    西尾「あいつを食べる為だけに助けに行くとでも!?」

    トーカ「…………」

    西尾「いいから案内しろ!」

    トーカ「…………分かった」

    西尾「チッ!…………ウッ!!」ズキ

    トーカ「おい!」

    西尾「うるせぇ………」

    トーカ「それ………」

    西尾「いいから早く案内しろ!」

    トーカ(私がやった傷………そんな状態でも助けに?)








  111. 111 : : 2015/12/15(火) 11:12:21

    貴未の攫われた場所

    バン!

    西尾「貴未!!」

    「おや?招待してないお客さんまで来たようだ」

    トーカ「お前は月山とか言ったな?」

    月山「そう。僕は月山習。CCGにはSレートの美食屋で通っているよ」

    トーカ「私をなぜ狙う」

    月山「君や金木君………人間から喰種となった者の味はまさにトレビアン。美食屋と言われるのは喰種なのに味を求める存在だからさ」

    西尾「あ?人間から喰種だぁ?」
    ※金木と面識はありますが何も知らない

    トーカ「金木さんを食べたのか!?」

    月山「食べようとしたが正しいね。残念ながら血を少し頂いただけさ。だがその時に確信した!!」

    トーカ「!?」

    月山「隻眼の喰種………君達は人間以上に素晴らしい味をしている!美食屋と言われる僕に相応しい!!」

    西尾「貴未は関係ないだろうが!」

    月山「彼女はスパイスとなってもらうのさ」

    西尾「あ!?」

    月山「霧島さんが彼女を喰べ!僕が霧島さんを喰べる!!」

    トーカ「貴未さんを私が食べるとでも?」

    月山「食べないだろうね………『今のままじゃ』」

    トーカ「あ?」

    月山「まずは邪魔な彼を」ダッ ブン!(蹴り飛ばす)

    西尾「グハァ!!」

    トーカ「錦!!」

    月山「安心したまえ。殺しはしないさ。少し大人しくして貰うだけ」

    トーカ「テンメェ!!」ピキピキ(赫眼)バッ(羽赫が出る)

    月山「いいね。片目だけの赫眼………金木君と君にどんな味の違いがあるのか………」ピキピキ

    月山「最高に楽しみだよ!!」バッ(甲赫を出す)

    トーカ(あれは!)

    月山「金木君ならまだしも君は羽赫。僕とは相性が悪いね」ダッ

    トーカ「チィ!(私はまだ赫子の出し方すら…………)ん?」チラ

    羽赫がヒラヒラ

    トーカ「出てる!?(いつの間に………)」

    月山「?君を切り刻み、再生させ、飢餓状態にする。そうすれば君は彼女を喰べ!最高の状態の君を僕は食べれる!」ブン!(甲赫を振るう)

    トーカ「チィ!」ガン!ガン!(羽赫で防ぐ)

    月山「安心したまえ!死なない程度に抑えよう!!そうすれば何度でも君を味わえる!!」ブン!ブン!

    トーカ(どうしよう………勝てる気がしない……)ガン!ガン!

    月山「君がまともに訓練をする前で良かったよ!君はまだ戦い方が分かってないね!!」

    トーカ(クソッ!錦の時は無我夢中で覚えてない!どう戦えば!)

    月山「ニヤリ。甘いなぁ!」ブン!

    グサァ!

    トーカ「アァァァァァァァァ!」

    月山「君が何をしても僕には勝てないよ。仮にも僕はSレートだ」

    トーカ(私が!私がなんとかしないと!)

    月山「じゃあ(グシャァァァ!)ガッ!!

    トーカ「!?」

    「何をしているんですか………月山さん」

    月山「………何でここにいるんだい?君が霧島さんと離れた所を狙ったのだが………金木君」ポタポタ

    トーカ「金木さん!!」

    金木「ごめんね。来るのが遅くなって」

    トーカ「大丈夫です。でもどうして?」

    金木「アヤト君から知らせが来てね」

    トーカ「アヤトが?」

    金木「カードに書かれた事を教えてくれたんだ」

    トーカ「カード………私の頭に刺さったやつ………」

    金木(アヤト君言ってたけど本当に刺さったんだ)

    月山「!霧島さん!カードを持ってきてないのかい!?」

    トーカ「え?……………ない」

    金木「店で落としたのをアヤト君が見つけてすぐ様僕に連絡したんだ」

    月山「それは予想外だ………普通脅迫文を忘れるかね………」

    金木「まぁ僕も月山さんが何かトーカちゃんに手を出す気がしたんで探してたんですが………」チラ

    トーカ(用事って………私を守る為に?)

    金木「一緒に居るべきだったね」

    月山「ハァ………残念だ………金木君………後生だ………1口………」バタッ

    金木「お断りですよ。僕もトーカちゃんも食べさせません」

    トーカ「!金木さん!あの人を助けて!」

    金木「あの人?」

    貴未「」

    金木「………出来ない」

    トーカ「何で!?」

    金木「彼女は人間だ。僕達に危機が及ぶ」

    西尾「金木!!」

    金木「西尾先輩………」

    西尾「俺が保証する………貴未は大丈夫………だから助けてくれ」

    金木「………トーカちゃんは?」

    トーカ「え?」

    金木「彼女を助ける事で皆に危機が及ぶかもしれない。それでも助けたい?」

    トーカ「………あの人なら大丈夫」

    金木「…………そう。ならとりあえず西尾先輩と貴未さんをアンテイクに………」チラ

    貴未「」

    金木「………………」






  112. 112 : : 2015/12/15(火) 13:46:39
    期待です
  113. 113 : : 2015/12/15(火) 15:14:48

    アンテイク

    アヤト「さっきまで俺1人だったのにいきなり人増えたな」

    西尾「誰だこいつ?」

    トーカ「私の弟」

    西尾「ふぅん」

    トーカ「助けられた身で偉そうだな」

    西尾「お前に助けられた訳じゃねぇし!」

    トーカ「なんだと!」

    金木「2人共落ち着いて(トーカちゃん………僕には遠慮して話すのに西尾先輩にはタメ口なんだね)」ショボン

    アヤト)人が増えたのに客0ってのが残念だな)

    金木「西尾先輩……僕には助けられたんですから僕の言う事聞いてくださいね?」

    西尾「あ?お前「分かりましたか?」ポキ…………はい」

    トーカ(指鳴らすのって意味あるのかな?)

    金木「とりあえず今店長が肉用意するから西尾先輩とトーカちゃんは食べて」

    西尾「わぁたよ」

    トーカ「…………えっとぉ………」

    金木「アヤト君は地下へ。今日は芳村さんの頼まれごと休むから四方さんと特訓してきて」

    アヤト「分かった」スタスタ

    金木「これで大丈夫でしょ?」

    トーカ「ありがとうございます」

    西尾「あれ人間だよな?じゃあこいつも金木も元人間ってマジなのか?」

    金木「トーカちゃんならともかく、僕の事も知らなかったんですね」

    西尾「怪我ねぇのに眼帯付けてるし、中二をこじらせたイタイやつかと……」

    金木「………西尾先輩には少し教育がいるみたいですね」ポキ

    西尾「……………(\(^O^)/オワタ)」

    トーカ「何で怪我がないって?」

    西尾「喰種ならすぐ治るだろ」

    トーカ「なるほど………」

    金木「………話を戻します。何であの人は大丈夫と言い切れるんですか?」

    西尾「………別に。あいつになら………」

    トーカ「?」

    西尾「貴未になら裏切られても構わない………そう思ってるだけだ」

    金木「あなたが裏切られても他の人まで被害が出たらどうするつもりですか?」

    西尾「知らねぇよ」

    金木 ガシッ

    西尾「お前が何考えてるか知らねぇがな!俺は貴未が無事なら他はどうでもいい!!」

    金木「ふざけるな!」ブン!

    西尾「クッ!!」

    トーカ「金木さん!」

    金木「僕の邪魔となるなら誰であろうと詰む!!」

    トーカ「金木さん!!」

    金木「…………。」

    トーカ「落ち着いて下さい………貴未さんならきっと大丈夫です」

    金木「なんで?」

    トーカ「貴未さんはそいつが喰種と知った上でそいつを助けようとし、私の元へ訪れ、攫われました」

    金木「………攫われた恐怖感で喰種を恐れるかも……」

    トーカ「貴未さんはそいつと一緒にいることを一番望んでます」

    金木「……………。」

    トーカ「信じてください。アヤトみたいに喰種とでも分かり合える人間はいます」

    金木 パッ

    西尾 ドサッ

    金木「…………少し頭を冷やしてくる」スタスタ

    トーカ「金木さん……」

    西尾「……追いかけねぇのか?」

    トーカ「………私は金木さんが何を考えているかわからない」

    西尾「俺だって知るか………でもあいつ変わったぞ?」

    トーカ「え?」

    西尾「昔は理由もなくただ生きてるだけって感じだった。でも今は何かやるべき事をしようとしてる感じだ」

    トーカ「やるべき事……」

    西尾「アンテイクが原因かお前が原因かは知らねぇがな」

    トーカ「………逃げんなよ」

    西尾「金木には借りがあるからな。留守番ぐらいしてやる。ただ店閉めてくれな。客の相手は出来ねぇぞ」

    トーカ「分かった」タタタタ

    西尾「………どうすっかな………これから」ボソッ







  114. 114 : : 2015/12/16(水) 10:46:47

    川原

    金木「……………。」スタスタ ボ-

    トーカ「ハァ……ハァ……いた」タタタタ

    ピタ

    金木「………どうしたの?」

    トーカ「金木さんは何を考えてるんですか?」

    あ………
    質問が直球過ぎたぁぁぁぁぁぁぁあ!!

    金木「…………。」

    トーカ「だんまりですか………」

    金木「君を……」ボソッ

    トーカ「え?」

    金木「君を僕のようにならないように………」

    トーカ「…………」

    金木「君には人間としての道を進んで欲しい」

    金木「食事は仕方ない………でも他の事………赫子を使うとか……喰種のする事をして欲しくない」

    トーカ「金木さんは……」

    金木「僕はいいんだ」

    トーカ「!なんで!?」

    金木「僕は………喰種だ」

    トーカ「!」

    この時分かった
    金木さんを理解出来ない理由

    喰種に身になろうと
    人間である事を捨てない私

    喰種の身になり
    人間である事を捨てた金木さん

    同じ存在であり
    正反対の存在なんだ。

    金木「…………さっきはらしくないことしてごめんね」

    金木「…………嫉妬したんだ。君と西尾先輩に」

    トーカ「嫉妬?」

    金木「僕にも人間で親友とも呼べる存在がいる」

    トーカ「ヒデって人ですか?」

    金木「うん。でも僕はヒデに喰種である事を秘密にしている」

    トーカ「それは普通じゃ………?」

    金木「君にはアヤト君。西尾先輩には貴未さん。喰種だと知っても恐れない人間がいる」

    トーカ「…………。」

    金木「僕は怖い………ヒデが僕は喰種になった事を知ったらどうなるか………」

    金木「でも喰種である事をずっと隠せるとも思わない」

    金木「………だから正体がバレても大切に思われてる君達に少し嫉妬した」

    トーカ「あの人なら喰種と知っても……」

    金木「ヒデはいい人だからね。受け入れてくれるかもしれない…………」

    金木「でもヒデはCCGの手伝いをしている。僕が喰種と知ったら敵となるかもしれない」

    トーカ「!」

    金木「ヒデは大事な親友だ。でも僕は何より君を守る。それを最優先にする」

    トーカ「なんで私にそこまで………」

    金木「ずっと探してたんだ………僕が生きてる理由。僕が喰種となった理由」

    トーカ「!」

    金木「僕が喰種となった理由はきっと君の為だ」

    トーカ「え?」

    金木「君を僕のようにならないように導く。そのために僕は喰種となった」





  115. 115 : : 2015/12/16(水) 14:32:02
    期待です
  116. 116 : : 2015/12/16(水) 15:57:24

    トーカ「………そんなことされても私は嬉しくない」

    金木「……………ごめんね」

    トーカ「………本人がこう言ってるのに変わるつもりはないの?」

    金木「………変わるって?どう変わればいいのさ?」

    トーカ「どう………ってそれは………」

    金木「皆とただ平穏に暮らせばいい?でもそれもいつか終わりが来るかもしれない」

    トーカ「来ないかもしれないだろ?」

    金木「君は今のままじゃきっと僕と同じようになる」

    トーカ「何で言い切れるんだよ?」

    金木「僕と同じ目に合ってるからさ」

    トーカ「同じ目に?」

    金木「アオギリに狙われ、西尾先輩に親友を襲われ、月山さんに食べられそうになる」

    トーカ「!!」

    金木「僕の時よりある程度はマシになっている。でも今のままじゃきっと君は人間性を捨て喰種として生きることを選ぶと思う」

    トーカ「そんなの!」

    金木「僕も最初は人間だと言い張った。君のようにね」

    トーカ「!」

    金木「だけど止めたよ……僕は喰種とし生きることを選んだ」

    トーカ「今からでも………」

    金木「もう無理だよ………僕はもう後戻り出来ない」

    トーカ「………」

    金木 スッ スタスタ

    トーカ「!何処へ!?」

    金木「………ありがとう。僕なんかを心配してくれて」

    トーカ「おい!」

    金木「またね。トーカちゃん」スタスタ

    トーカ「金木さん!!」

    金木(今のままじゃ確実にトーカちゃんを………皆を守れない………)スタスタ

    金木(皆を守るには「行かせるかぁ!!」ダキッ

    トーカ「絶対に行かせねぇ!!」

    金木「!!」

    トーカ「私を導くとか言ったな?」

    金木「………言ったね」

    トーカ「導くやつが消えたら私はどう進めばいいんだよ!?」

    金木「!」

    トーカ「………頼むから………いなくならないで………」

    金木「トーカちゃん………」

    トーカ「人間でも喰種でも関係ない………それ以上に大切な人がいなくなる方が嫌だ………」

    金木「………。」

    トーカ「私達は半端者なんだ………人間として………そして喰種として………二つの道を進む………それじゃあ駄目なの?」

    金木「!!」



  117. 117 : : 2015/12/18(金) 01:02:50
    とても面白いです‼️
  118. 118 : : 2015/12/18(金) 11:11:25

    僕はなんでこんな簡単な事に
    気付かなかったんだろうか

    いや……忘れていた……
    が正しいのか

    僕だって最初は
    喰種としても人間としても
    生きようとしていた

    だが人間として生きようにも
    自分が喰種になったショック
    そして戦いの日々

    それが僕の人間としての
    存在を薄れさせた

    決定打となったのは
    ヤモリに拷問され
    リゼさんと合った時……

    僕は人間とし生きることを捨てた

    何故かは分からない
    あのままヤモリに殺されれば良かったのに
    僕は生にしがみついた

    人間である事を捨てた
    僕は生きる意味を見失った

    だが死にたくないと思った

    ただただ意味も無く生きていた
    偽りの笑顔を浮かべながら

    そんなある時君に出会った

    最初は何にも思わなかった
    ただのうさぎ好きの常連さん

    ただ次第に君が来たら
    目で追うようになった……

    何故かは分からない

    だから君の弟が呼んでくれた時
    君と関係を持てる事が
    なんとなく嬉しいと感じた

    生きる意味を見失った僕がだ

    だけど
    君の事が気になったのは
    恐らく運命なのだろう

    君は僕と同じ存在になったのだから

    この時僕は確信した

    僕はこの子を守る為に今いるんだと

    この子を僕のようにしてはいけない

    僕は人間を捨てた
    でもこの子にはそんな事をさせては駄目だ

    この子を守る為には
    僕は喰種とし強くならなければ………と

    でも
    君は喜ばない……

    喜ばなくても
    君がいずれ幸せになるならいいと思った

    アヤト君に聞いた

    両親を事故で亡くした彼女は
    それがトラウマとなり
    親しい人を作らないと

    親しくなった人が離れていくと
    親がいなくなった事が頭に浮かぶと

    だから君には
    依子ちゃんとアヤト君しか
    親しい人がいないと

    僕はそれを聞き
    君を戦いに参加させる事
    君との距離感を気を付けることにした

    戦いがあれば
    嫌でも死を見る事になる

    それが敵でも仲間でも

    距離感については……

    僕が親しくなれば
    君に辛い思いをさせるだけだ

    一緒にいれば
    嫌でも戦いに巻き込まれる

    死ぬつもりは無い
    でもどうなるかは分からない

    だから
    距離を置く事にした

    僕がいなくとも
    悲しまないように………

    でも僕の考えは全て
    逆効果だった

    僕が君と離れても
    君は僕に近づく

    悲しませないようしたら
    逆に悲しい思いをさせてる

    人間性を捨てた僕には
    人間というのが
    分からなくなってしまったようだ

    でも君は
    僕の捨てたものを拾い上げた

    僕は喰種だ
    でも人間でもある

    僕は人間である事を捨てた気でいた

    だが捨て切れていなかった

    僕は生きる意味を無くし
    死ぬ理由が欲しかっただけだ

    君を理由に死のうとしただけだ……

    でもそれじゃあ駄目だ

    改めて誓うよ

    金木「トーカちゃん」








  119. 119 : : 2015/12/19(土) 11:03:18

    トーカ「なんだよ?」

    彼女の目は潤っていた
    泣くのを堪えているのだろう

    金木「最初にごめんね」

    トーカ「いきなりなんだよ?」

    金木「僕……偉そうですが色々言ったけど本当は違うんだ……」

    金木「自分が死ぬ理由にトーカちゃんを利用しようとしてた」

    トーカ「!」

    金木「君の為だとか言っときながら本当は自分の為なんだよ」

    トーカ「…………」

    金木「僕は最低なやつなんだ………」

    トーカ「………それでも」ボソッ

    金木「………」

    トーカ「それでも私は救われた。私にとっては最低じゃない」

    金木「!」

    トーカ「どんな理由だろうとあんたに助けられた現実変わらない」

    金木「………ありがとう」

    トーカ「………お礼を言うのは私の方だ」

    金木「………僕は改めて君に誓うよ」

    トーカ「?」

    金木「君を独りにしない。僕が傍にいる。そして守る」

    トーカ「!」

    金木「辛い思いをさせるかもしれない………でも僕は君と居たい」

    トーカ「えっ………それって………」

    金木「僕と付き合ってくれますか?」

    トーカ「!!」

    トーカ「………いいんですか?私なんかで……」

    金木「トーカちゃんがいい」

    トーカ ポロポロ

    金木「トーカちゃん!?」アタフタ

    トーカ「告白されるなんて思わなかったから………」ポロポロ

    トーカ「私の前から金木さんが消えると思った……それが嫌だったから追い掛けた」ポロポロ

    金木「………。」

    トーカ「そしたら傍にいるって……。」ポロポロ

    金木 グイ ダキッ

    トーカ「!金木さん!?」

    金木「確かに……いなくなろうとした。強くならないと守れないから」

    トーカ「………」

    金木「でも君の体が無事なだけじゃ意味無いって気付いた。君の心は守れないって……」

    トーカ「金木さん……」

    金木「僕は……君を守る……守り続ける。生きて……君の傍にいる」

    トーカ「………正直守るとか告白より傍にいるって言ってくれた事の方が嬉しいです///」

    金木「え?これでも勇気出して告白したんだけど………前に告白される前に降っちゃったから……」

    トーカ「あの時はショックでした………その上変なヤツ(ヤモリ)が出るし、女の子(クロナシロナ)連れてくるし……」

    金木「トーカちゃn(チュ)

    トーカ「これからよろしくおねがいします///」

    金木(何か考えていた状況と大分違うけど可愛いからいいか……)

    トーカ スク

    トーカ「アンテイクに帰りましょ?」スッ

    金木「うん」スッ

    ギュ

    2人は仲良く恋人繋ぎで
    アンテイクに帰った。
    アンテイクには皆が集まり
    質問責めとなって
    西尾のこれからの話をするため
    店長を呼んだのに
    西尾は放置されていた。







  120. 120 : : 2015/12/19(土) 17:37:17
    ニシキ放置www
  121. 121 : : 2015/12/20(日) 10:29:41

    アンテイク

    芳村「金木君がちゃんと帰ってきてくれて良かったよ」

    金木「すいません……」

    芳村「いいんだ。もうしなければ」

    金木「………はい」

    入見「すぐに返事しないって事はまたやるかも………何て思ってるのかしら?」

    トーカ「金木さん!?」

    金木「しません!しません!」

    アヤト「次やったらボコるからな」

    金木「………アヤト君より強いから大丈夫」

    アヤト「なんだと!?」

    入見「私もアヤト君に加勢するわ」

    四方「俺も……」

    ウタ「あっ、僕も〜」

    金木「僕死んじゃいます」

    月山「安心したまえ、死体はちゃんと僕が(殴

    ドガッ バキッ ドガッ バキバキ!!

    月山「アッ……ガッ………」ボロボロ

    アヤト(喰種ってこんな状態になっても生きてるのか………すげぇな)

    金木(僕が手を出そうした瞬間月山さんは無残な姿に………)

    ナシロ「お兄ちゃんに」

    クロナ「手を出すのは」

    ヒナミ「いくらハナマンでも許さないよ?」

    金木(月山さんを殺ったの誰かと思ったら……)

    トーカ(ブラコン(?)怖ぇ………)

    アヤト(ヒナミいつの間に双子と仲良くなったんだ?)

    ウタ「金木君ハーレムだねぇ」

    四方「………だな」

    古間「この人誰ですか?関係ない人いますが」

    西尾「あ?」

    一同 ビクッ!

    古間「?」

    一同(古間さんいたんだ………)

    古間(あれ?何か酷い扱いされてない?)

    金木(西尾先輩と彼女さんどうするか話すのにアンテイク来たんだったっけ?)

    トーカ(金木さんとの一件であの野郎の事完全に忘れてた)








  122. 122 : : 2015/12/20(日) 13:12:19
    期待
  123. 123 : : 2015/12/21(月) 10:42:06

    芳村「えっと………西尾君?」

    西尾「はい」

    芳村「ここで働きなさい」

    西尾「はぁ!?」

    トーカ「こいつをここで!?」

    西尾「お前に言われたくねぇよ!」

    トーカ「ふz「話が進まないから言い合いは後」……はい」

    芳村「ここなら肉があるから食事は困らない。君の彼女も出来るだけ守る事も約束する」

    西尾「………貴未やあいつの弟を食べちまう可能性は?つかあんたらどうやって肉を確保してる?」

    芳村「自殺者の肉だ。誰かを殺したりしない」

    西尾「なら何故リゼはほっといた?」

    金木「………。」

    芳村「ちゃんと注意はした。あのまま続けてたら実力で他に行かせたよ」

    西尾「………あんたどれぐらい強いんだ?」

    古間「君じゃ足下にも及ばないね」

    西尾「あん?」

    入見「私、古間、金木君はSSレート。CCGに知られてないからレートはないけどウタさん、四方さんも私達と同等以上。店長はSSSレート。私達の中で一番強いわ」

    西尾「SSSレート!?つか金木はSレートじゃ!?」

    入見「店長は梟と呼ばれてる。聞いたことぐらいあるでしょ?」

    西尾「梟!?」

    入見「金木君はSSレートの百足として実力があるわ」

    西尾「百足?眼帯だろ?」

    金木「二つあるんです」

    西尾「はぁ?」

    金木「百足は半赫者の僕です」

    西尾「…………。」

    芳村「赫者化すると赫子のマスクみたいなのが出来るからね」

    トーカ「ん?錦って実は結構弱い?」

    西尾 グサッ

    トーカ「錦と変態はどっちが強いんだ?」

    金木「月山さんかな?」

    月山「何故変態で通じてるんだい?」

    アヤト(あれ?こいついつの間に復活したんだ?)

    トーカ「私前こいつに勝ったから錦が一番弱いって事だよな?」

    金木「………そうだね」

    西尾 グサグサ

    トーカ「ならここにいた方がいいじゃん。貴未さんその方が守れるし」

    西尾 パリーン

    ウタ(あ、彼のプライドが粉々に散ったね……)

    トーカ「こいつと働くのは嫌だが貴未さんの為だし……」

    西尾「よろしく……お願い………します」ピクピク

    金木(西尾先輩………同情します)

    芳村「(トーカさん……容赦ないね)うん。よろしく」

    金木「?そういえば何で四方さんやウタさんいるんですか?」

    ウタ「やっと聞いてくれたねぇ」

    四方「アオギリの情報があると聞いた」

    金木「!」

    芳村「あぁ。万丈君がすぐ来ると思うから来たら話そうか」













  124. 124 : : 2015/12/21(月) 17:19:26
    錦!!とっとと強くなってオロチとして見返してやれ!!


    期待です
  125. 125 : : 2015/12/22(火) 10:49:42

    少しして

    芳村「じゃあ万丈君。話してくれ」

    万丈「はい。アオギリは一週間後にコクリアに攻めるとの事です」

    金木「一週間後………」

    万丈「CCGは特等の他に亜門上等、真戸親子を警護に当てるとの事です」

    月山「真戸親子?子供の方も来るのかい?」

    万丈「娘の方もアカデミーでは成績優秀な上、亜門・真戸(親)とこれからチームで活動、もしくは亜門上等のペアとなるみたいだ」

    芳村「CCGの死神は………?」

    トーカ(死神?)

    万丈「何一つ情報が無い………」

    四方「一つも?」

    万丈「手薄になるCCGに残る・コクリアの警護・関係ない他の任務。情報を撹乱させているんです」

    ウタ「彼がいるだけで戦況は変わるからねぇ」

    トーカ「そんなに強いんですか?」

    トーカ以外「!?」

    金木「強い………ってレベルじゃないよ」

    西尾「お前は最近喰種になったからな………喰種なら誰でも知ってるやつさ」

    入見「芳村さん以外は束でかかっても勝てるかどうか……」

    芳村「私でも彼の相手は難しいね」

    トーカ「戦った事あるんですか?」

    芳村「あぁ」

    芳村以外「!?」

    芳村「赫者となり戦ったが両腕を切り落とされたよ」

    金木「SSSレートをも単独で戦える人間……」

    万丈「CCG・アオギリ共にこれ以上の情報は無理ですね」

    西尾「もうないのか?」

    万丈「これ以上は俺が死ぬ。今話したのだけでも軽く死にかけたのにな」

    金木「………そこまで危ない綱渡りしないで下さい」

    万丈「俺は戦いに関しては戦力外だ。これぐらいしないとな」

    月山「それだけでも情報を集めたのは凄い事だ。僕も試みたが正体が勘づかれそうになってね」

    西尾「お前は何も情報なしか?」

    月山「あぁ。僕の財閥の力を使えば皆に危険がいくからね。それでもやろうとしたものがいたが止めたんだ」

    トーカ(意外とまともな所あるんだ)

    金木「嘉納については?」

    シロクロトーカ「!」

    万丈「完全に雲隠れ状態だ」

    金木「そうですか……」

    四方「アヤト。トーカ。今日からの訓練は実戦練習も入れる。覚悟しとけ」

    トーカ「はい」

    アヤト「………肉弾戦で?」

    四方「心配するな。ちゃんと用意してある」

    トーカ「用意?」

    西尾「人間が戦うなんてクインケじゃないと」

    金木「アヤト君にクインケを用意したんでしよ?」

    一同「は?」

    四方「芳村さんに頼まれてな」

    トーカ「この前の頼まれ事?」

    金木「捜査官の武器を壊さずに……だから少し大変だったけどね」

    入見「そんな危険な事してたの!?」

    四方「クインケがないと身を守る事も出来ないだろ」

    入見「金木君!あなたは周りに心配かけ過ぎ!」

    四方(無視?俺の心配はなしか?)ショボ-ン

    ウタ「どんまい」ポンポン

    金木「すいません……」

    古間「でも大丈夫なのかい?CCGにクインケが減るとコクリアが危ないんじゃ?」

    金木「強い捜査官から取ってませんし、何個かなので」

    古間「何個か?」

    金木「?はい」

    ウタ「蓮二君いるからって危ないよ」

    金木「四方さんが言ったんですよ?強いクインケじゃないし予備も欲しいって」

    入見「四方さん?」ゴゴゴゴゴゴ

    四方「………(怖い)」

    入見「四方さんに金木君は危機感が足りません。危ない事し過ぎです」

    四方「………悪い」

    入見「次何かあったら覚悟して下さいね?」

    四方「……はい」

    入見「金木君も」

    金木「はい」

    芳村(頼んだの私だからね。私まで怒られるかと思ったよ……)

    トーカ(入見さんって割と過保護だよなぁ)

    西尾「クインケってどれ取ったんだ?」

    金木「甲赫の刀と羽赫の銃ですね。甲赫の刀は剣道の竹刀を入れるやつにいれて常に持ち歩いて貰うつもりです」

    月山「甲赫なら僕の出番だね」

    金木「もし怪しい真似を少しでもしたら分かりますよね?」ポキ

    月山「も、もちろんだよ金木君」アセダラダラ

    芳村「私とカヤさんに古間君は店の後片付け、西尾君はウタ君にマスクの採寸、他は地下で訓練を始めなさい」

    一同「はい」

    金木(ウタさん何でいるんだろ?って思ったら西尾先輩の採寸か……)






  126. 126 : : 2015/12/22(火) 11:54:16
    期待
  127. 127 : : 2015/12/23(水) 11:05:01

    地下

    トーカ「そういや皆平然と赫子出すけどどうやって出すんですか?」

    月山「霧島さん。赫子を出せないのかい?」

    トーカ イラ

    金木「感情の高まりとかで出たりするけど………」

    クロナ「私達は何か自然に出せる」

    ナシロ「お兄ちゃんが出す所を見てイメージしたら出来た」

    金木「僕?」

    クロナ「嘉納がお兄ちゃんを観察してる時」

    ナシロ「同じ実験体だから赫子を出すイメージがわかり易かった」

    金木(いつ観察されてたんだろう………)

    金木「!トーカちゃん」

    トーカ「なんだよ?」

    金木「さっき月山さんが君の匂いを嗅いで興奮してた」

    月山「why!?」

    トーカ「あんだと!?」ビュン(羽赫出る)

    ヒナミ「あ、出た」

    トーカ「…………。」

    金木「その感覚忘れないでね」

    トーカ「はい」

    月山「金木君酷いじゃないか………バラすなんて」

    月山以外「え?」

    月山「え?」

    金木「本当だったんですね?」

    クロナ「この人危ない」

    ナシロ「変態」

    ヒナミ「ハナマン……流石に気持ち悪いよ?」

    (精神的ダメージが月山を襲う)

    トーカ「ぶっ殺す!」

    金木「怪しい真似をしたら……と言いましたよね?」ゴゴゴゴゴゴ

    月山「か、金木君………」

    金木「覚悟して下さい」ポキ

    ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!






    四方「ん?」チラ

    アヤト「おらぁ!」ブン!

    四方「甘い」スッ ブン!

    アヤト「ガッ!!」

    四方「喰種は身体能力が高い。人間のお前が喰種とやり合うには頭を使え」

    アヤト「いてて……」

    四方「そのクインケは常に持ち歩けよ」

    アヤト「学校とかは?」

    四方「校内はいいが、学校にも持ってけ」

    アヤト「剣道やってないのに怪しまれる」

    四方「別にそれが入れば何でもいい。常に武器を持ち歩き慣れろ」

    アヤト「慣れろ?」

    四方「あぁ。武器を使うだけじゃなく持つ事にだ」

    アヤト「?」

    四方「分かったな?」

    アヤト「あぁ(意味はよく分かんねぇけど)」

    四方(さっきの悲鳴………月山が何かしたのか?)

    アヤト(そういやさっき悲鳴が………男の声だし金木さんかあの茄子頭………金木さんは無いか。ならいいや)








    月山 チ-ン

    ヒナミ「お兄ちゃん!」

    金木「?どうしたの?」

    ヒナミ「私も特訓参加したい!」

    金木「!?」

    ヒナミ「もう……大事な人を失いたくない………」

    金木(気持ちが分かるからどうしよう………)

    トーカ「ヒナミ……」

    金木(参加させたらアヤト君がなぁ……)

    ヒナミ「…………。」

    トーカ「じゃあ私と一緒に頑張ろ?」

    ヒナミ「!」

    金木「え?」

    トーカ「私はまだ弱いけど……一緒に強くなろ?」

    ヒナミ「うん!」

    金木(………駄目とは言えなくなってしまった)

    クイクイ

    金木「ん?」

    クロナ「私達も」

    シロナ「やる」

    金木「…………分かったよ」

    クロナ「なら」ズズズ

    ナシロ「さっそく」ズズズ

    双子は赫子を出した

    金木「トーカちゃん。ヒナミちゃん」

    トーカ「なんだよ?」

    金木「僕達が戦うから見てて」

    ヒナミ「分かった!」

    金木「さぁいくよ(女の子とってやりにくい………)」ズズズ

    金木も赫子を出す

    クロナ「ナシロ!」ダッ

    ナシロ「うん!」ダッ











  128. 128 : : 2015/12/25(金) 11:16:03

    ナシロ「ハァ!」ダッ

    金木「甘い」スッ

    クロナ「させない」ブン!

    金木 ピョン

    シロクロ「ハァァ!!」ブン!!!

    ナシロとクロナは攻撃を跳んで避けた
    金木に赫子で同時攻撃をした

    だが金木はそれを容易く避ける

    スタッ

    金木「ほら。早くおいで」

    シロクロ ダッ

    サッ

    ナシロとクロナは左右に分かれ
    挟み撃ちで攻撃を仕掛ける

    シロクロ ブン!

    金木 ズズズズ スッ

    だが金木は2本の赫子で
    シロナとクロナの赫子を
    容易く自分の赫子で受け止め

    金木 ビュン! ピタッ

    残りの2本の赫子を
    シロナとクロナに放ち
    目前で止めた

    金木「ここまでだね」

    クロナ「負けた……」ショボン

    ナシロ「やっぱり強い……」ショボン

    トーカ「お疲れ様」

    金木「ありがとう」

    ヒナミ「お兄ちゃん手抜いたでしょ?」

    金木「え?」

    ヒナミ「女の子だから怪我させないようにって考えてたでしょ?」

    金木 ギクッ

    クロナ「手を抜かれたのに……」

    ナシロ「簡単に負けた……」

    シロクロ ショボボ-ン

    四方「研………それじゃあ駄目だ」

    金木「いつから見てたんですか?」

    四方「戦い始めた所からだな。お前から攻撃して防がせたり避けさせないと」

    金木「………はい」

    四方「アヤトを見ろ」

    金木「え?」チラ

    アヤト チ-ン

    トーカヒナミ「アヤト(君)!?」

    四方「今一番鍛えないといけないのは反射神経、危機察知能力だ。そんなんじゃ敵に襲われた時すぐに殺られるぞ」

    金木「………すいません」

    四方「戦わせたくないのは分かる。ならまず逃げられるように鍛えろ」

    金木「はい………」

    トーカ(逃げる前提か…………羽赫は遠距離攻撃出来るならサポート出来るようになりたいな)







  129. 129 : : 2015/12/25(金) 12:00:09
    期待
  130. 130 : : 2015/12/25(金) 16:28:54

    四方「アヤト。起きろ」

    アヤト「ウッ………ン」

    四方「研。軽くやるぞ」

    金木「僕が四方さんとですか!?」

    四方「あぁ。トーカは羽赫。双子は鱗赫。ヒナミは2つのハイブリッド。俺と研の戦いは勉強になるだろう」

    アヤト「ハイブリッド?」

    シロクロ「?」

    ヒナミ「私の赫子はお父さんの鱗赫。お母さんの甲殻が合体した赫子なの」

    四方「特殊な赫子を持っていて更にヒナミは五感が普通のやつに比べかなり優れている」

    アヤト「ヒナミすげぇな……」

    四方「戦いのセンスはどうか分からんが一番強くなる資質があるのは恐らくヒナミだろう」

    ヒナミ「!」

    トーカ「ヒナミちゃん五感優れているって喰種は皆そうなんじゃないの?」

    金木「そうだけどヒナミちゃんはその中でも格が違う。ヒナミちゃんが嫌な予感がしたりする時は気を付けた方がいいよ」

    トーカ(五感だけじゃなく第六感まで!?)

    四方「じゃあやるぞ」

    金木「軽く……ですよね?」

    四方「あぁ」ダッ

    金木(赫子使わないの!?)

    四方「フン!!」ブン!

    金木 クル(避ける)ブン!

    四方 ガシッ ブン!(掴んでぶん投げる)

    金木 クルクル シュタ

    四方 ダッ!!

    金木(だから赫子は!?)ダッ ブン!

    四方 スッ(防御)

    ドガッ

    四方「威力が弱い」ブン!

    金木「クッ!」ドサァァァァァ

    四方 ズズズズ(羽赫を出す)

    金木(ヤバっ!)

    四方 バババババババババ

    金木 ダッ サッ サッ サッ

    金木は四方の羽赫の攻撃を避けながら近付く

    四方(!成長してるな……)ババババババ

    金木 サッ サッ ダッ ブン!!

    四方「!」スッ

    ガシッ!!

    金木「チィ!!」ググググ

    金木は四方の攻撃を避けながら
    四方の目の前まで行き
    膝蹴りを放ったが防がれた

    四方 ブン!

    金木 ズズズス クル シュタ

    四方は金木を殴ろとしたが
    金木は赫子を出し後ろに避けた





    トーカ(あの結晶を飛ばすの………同じ羽赫なのに威力も数も私のと全然違う………)

    ヒナミ「お兄ちゃんはまだ赫子を攻撃に使ってないね」

    クロナ「四本あればそれなりに重い」

    ナシロ「まだ余裕だろうけど常に出したら体力の消費が激しい」



  131. 131 : : 2015/12/27(日) 10:35:24

    金木「いきますよ!」ダッ

    次は金木から攻撃を仕掛けた

    金木 ブン!!!

    金木は2本の赫子を
    四方に振り下ろす

    四方 サッ

    四方は難なく
    後ろに飛び避ける

    金木 ビュン!!

    金木は残りの2本の赫子を
    四方に向け放つ

    ガキン!!!!

    四方は羽赫でそれを弾き

    四方 バババババババ

    遠距離攻撃を仕掛ける

    金木 クルクル

    金木は2本の鱗赫を自分に巻き付けるようにし

    ガキガキガキン!!

    四方の攻撃を防ぎ

    金木 ブン!

    2本の鱗赫を四方に
    左右から挟み込むように放つ

    四方 バッ

    四方は羽赫で防ごうとする

    ガキン!!バラバラ

    金木の攻撃により
    四方の羽赫は砕けてしまった

    四方 ダッ!!

    金木「!」ビュン!

    四方は金木の攻撃を防いだ瞬間に走り出す
    金木は反応に少し遅れ
    攻撃に使ってなかった2本を
    四方に向け放つ

    四方 ブン!!!サッ

    四方は2本のうち1本を
    側面を殴り軌道を逸らし
    もう1本は避けた

    金木「!」

    四方 ダッ ブン!!!

    四方はすぐ様金木の前に現れ
    強烈な蹴りを放つ

    ピタッ

    がそれを当たる寸前で止めた

    四方「………ここまでだな」

    金木「……負けました」


    トーカ「凄い……」


    四方「まだ爪が甘いな」

    金木「砕けてもすぐに羽赫を出して遠距離攻撃を仕掛けると思ってました……」

    四方「フッ……いい読みだが俺は接近戦の方が強い」

    金木「分かってますよ……だから距離を保ちながら戦ってましたから」

    四方「鱗赫を2本ずつ攻撃と防御、交互に使い臨機応変に対応するのはいい案だが鱗赫は脆い。防御より避けたりする事を優先しろ」

    金木「はい」

    四方「まぁ羽赫の遠距離攻撃を避け切れたりしたから大丈夫だと思うがお前は最低限しか食事をしないんだ。傷は赫子の再生を控えるに越した事は無い」

    金木「…………。」

    四方「じゃあ今日はここまでだ。明日から本格的にやる。覚悟しとけ」

    一同「はい!」







  132. 132 : : 2015/12/27(日) 10:43:00
    期待ですぜ!

    ヒナミは甲赫と鱗赫持ちやで…(;︿)
  133. 133 : : 2015/12/27(日) 11:00:41
    >>132
    指摘&期待ありがとうございます
    訂正します
  134. 134 : : 2015/12/27(日) 11:04:57

    年末に向け仕事が忙しいので
    しばらく更新率下がると思います。




  135. 135 : : 2015/12/28(月) 16:51:06

    アンテイク

    入見「あら、終わったのかしら?」

    金木「はい」

    古間「今度僕が修行をつけてあげよう。なんて言ったって魔e「うるさい。黙れ」……はい」

    入見「!ヒナミちゃんはまだ元気ある?」

    ヒナミ「うん!今日は見てただけだから」

    入見「ならアヤト君怪我してるみたいだからよろしくね」

    ヒナミ「怪我?」

    アヤト「別に大した傷じゃねぇよ」

    ヒナミ「どこ?」

    アヤト「気にしなくt「左手と右肘」

    ヒナミ「消毒と包帯持ってくる!」タタタタ

    アヤト「こんなん気にしたらキリないだろ」

    金木「アヤト君。体は大切にね?」

    アヤト「………喰種になりたい……とは言わないけど喰種の体っていいな………」

    カネトー「!」

    アヤト「怪我しても治るし、身体能力は高いし、食事以外は色々便利だよな」

    入見「私は人間の舌に興味あるわ」

    アヤト「へ?」

    入見「お客さんが食事してるのを見て人間はどんな味を感じているのだろう………って」

    アヤト「………何で見た目は人間なのに舌とかは違うんですかね………」

    トーカ「ケーキとか食べたいな……」ボソッ

    金木「!」

    アヤト「喰種は何でコーヒーと水は飲めるんですか?」

    芳村「さぁ………昔からそう言われてるからねぇ」

    アヤト「なんでコーヒー何ですかね?紅茶とか他にも色々あるのに」

    クロナ「コーヒー飲みたい」

    入見「今入れるわ」

    ナシロ「ありがとうお姉さん」

    入見「どういたしまして」

    金木(あれ?誰か忘れてる?)






    アンテイク地下

    月山「金木君………酷いじゃないか……………」グスッ

    金木達にボコられた月山は
    傷の修復で手一杯になり
    動けずにいた

    その上皆に忘れられていた


    次の日古間が地下の物を取りに行く際発見
    月山の周囲は池みたいなものが
    出来ていたとか(どんだけ泣いたんだか……)

    月山は脱水症状+空腹に襲われ
    バイトに来た金木を
    金木が扉を開けた瞬間襲おうとするが
    一瞬で返り討ちにされる
    その後月山の従者、叶が回収しに来たらしい







  136. 136 : : 2015/12/29(火) 01:01:26
    カナエww
  137. 137 : : 2015/12/30(水) 20:36:22

    数日後のアンテイク

    ヒナミ ジ-

    クロナ「何してるの?」

    ヒナミ ビクゥ!!!!

    クロナ「!?」オロオロ

    ヒナミ「あ、ごめん…………あれ?」

    クロナ「?」

    ヒナミ「今日は1人?」

    クロナ「うん」

    ヒナミ(珍しい………」

    クロナ「別行動する時もある」

    ヒナミ(声に出てた!)

    クロナ「何してるの?」

    ヒナミ「えっと………」

    クロナ「?」チラ

    小説

    クロナ「本?」

    ヒナミ「うん!」

    クロナ「……………」

    ヒナミ「?」

    クロナ「読めるの?」

    ヒナミ「うん………?」

    クロナ アセダラダラ

    ヒナミ「?」

    クロナ(え?喰種なのに?勉強してるの?)←学のない少女

    ヒナミ「どうしたの?」

    クロナ(私人間だったのに………この子難しそうなの読んでる……)ショボ-ン←敗北感に襲われる

    ヒナミ「………クロナちゃんは普段なにしてるの?」

    クロナ「?私?」

    ヒナミ「うん」

    クロナ「ナシロと………」

    ヒナミ「と?」

    クロナ(………何してるんだろ?)ウ-ン

    ヒナミ「?」

    クロナ「えっとぉ………(思い付かない……)」

    ヒナミ「今暇なんだよね?」

    クロナ「え?うん」

    ヒナミ「後で貴未さんところに一緒に行かない?」

    クロナ「き……み………?」

    ヒナミ「うん!」

    クロナ(誰それ?)

    ヒナミ「駄目?」ウルウル

    クロナ「………シロナも」ボソッ

    ヒナミ「?」

    クロナ「シロナも一緒に……」

    ヒナミ「わかった!」キラキラ

    クロナ(何かこの子眩しい……)




    いつの間にか貴美と仲良くなったヒナミ

    クロナを誘ったのは
    人間みたく同年代の女の子と遊びたかったから

    クロナも無意識に同じ事を考えていた

    だがお互いに人見知り

    仲良くするきっかけが欲しかった

    その頃ナシロは芳村の
    買い物に付き合っていた

    帰っときたナシロとクロナ、ヒナミは
    貴未の家に向かった

    貴未の家で
    メイクなどおしゃれ
    女の子らしいことした

    おしゃれをし
    アンテイクにヒナミ達が帰ると
    ヒナミを見たアヤトは顔を真っ赤にし
    金木はクロナとナシロの頭を撫で
    「可愛くなったね」と言った
    それを聞いたクロナとナシロは
    顔を真っ赤にし部屋へ逃げ込み
    金木の後ろにいたトーカは
    羨ましくその光景を見ながら
    次の休みはデートに誘って
    めいいっぱいおしゃれしようと心に決めた

    この日を境に
    ヒナミ、クロナ、ナシロは仲良くなり
    3人で仲良くしている所を見た大人達は
    微笑ましい気持ちになった








  138. 138 : : 2015/12/31(木) 11:50:51
    面白いです!!
    期待
  139. 139 : : 2016/01/06(水) 10:54:16

    修行を終えたある日

    アヤト「あー疲れた」

    錦「これぐらいでへばってんのか?」

    アヤト「あん?」イラ

    トーカ「アヤト」

    錦「女に庇われてやんの」

    アヤト「ぶっ殺す!」

    錦「出来んのか?」

    クロナ「また」

    ナシロ「喧嘩してる」

    ヒナミ「ε=(・д・`*)ハァ…」

    金木「錦先輩。アヤト君」

    錦「邪魔すんな金木」

    アヤト「こいつが喧嘩売ったんだ」

    金木「まだ余裕みたいなので基礎トレーニングを倍の量やって来てください」

    錦アヤ「…………。」

    金木「喧嘩する体力あるなら余裕ですよね?」

    錦アヤ「ごめんなさい」

    入見「金木君流石ね」

    芳村「若い子は元気があっていいね」

    古間「?四方さんは今日いないんですか?」

    芳村「芳村君なら(カランカラン)………今来たみたいだ」

    四方「………アオギリが早朝……コクリアを襲撃した」

    一同「!」

    四方「アオギリの方は雑魚は減ったが幹部クラス以上はほとんど生き残ったらしい」

    金木「CCGの方は?」

    四方「喰種捜査官に死人はあまりいない」

    入見「?両方あまりダメージがないと?」

    四方「いや、死人が少ないだけだ。怪我人は多数いる」

    トーカ「喰種は人を殺さなかったと?」

    四方「殺せなかった……が正しいな」

    芳村「CCGの死神……かい?」

    四方「えぇ。有馬がコクリアに現れ、アオギリは撤退。無事脱走したのもいるが有馬により脱走出来ず殺された喰種が多い」

    金木「双方ダメージはあまり無し………」

    カランカラン

    万丈「脱走した喰種でやっかいなのがいます」

    金木「万丈さん」

    万丈「そいつは金木さんを狙う可能性が高いです」

    芳村「金木君を?」

    万丈「名は鯱。神代鯱」

    金木「!!」

    万丈「リゼの父親です」

    金木「鯱………」

    万丈「リゼを探していると情報を手に入れました。リゼ持ちの金木さんが見付かれば狙われるかもしれません」

    金木「わかった」

    万丈「あと20区に1人捜査官が増えるみたいです」

    ヒナミ「…………。」

    万丈「真戸上等の娘真戸暁。亜門上等同様アカデミーを主席で卒業した人です」

    四方「………よくそこまで調べたな」

    万丈「アオギリにはスパイがいるんでCCGの方を詳しく調べました」

    芳村「アオギリがいつどう動くか分からない。皆気を付けるように」

    一同「はい!」






  140. 140 : : 2016/01/09(土) 16:20:22

    ヒナミ(お母さん………)

    金木「…………。」

    金木「アヤト君。それにクロナ、ナシロ」ボソッ

    アヤシロクロ「?」

    金木「ヒナミちゃんを1人にしないようにして」ボソッ

    アヤト「何かあるのか?」ボソッ

    金木「……頼んだよ」ボソッ

    ナシロ「任せて」

    芳村「…………」ジ-

    四方「俺が見張っときます」

    芳村「頼んだよ」

    金木(あいつが持つクインケ………回収しないと)ギュ

    月山(金木君……君は本当に分かりやすい………けどそれでいいのかい?)

    トーカ(金木………何かする気だな……)








  141. 141 : : 2016/01/11(月) 10:48:19

    アヤト「俺は地下でトレーニングしてきます」

    ナシロ「私も行く」

    クロナ「ヒナミも行こ?」

    ヒナミ「うん………」

    金木「僕は少し出掛けてきます」スタスタ

    カランカラン

    トーカ「…………。」

    四方月山 スタッ

    四方月山「!」

    四方「お前の予想は?」

    月山「金木君は捜査官に会いに行った」

    トーカ「!?」

    四方「研の目的は?」

    月山「普通に考えればリトルレディの仇討ちだと思いますが?」

    トーカ「あいつ1人で!?」

    月山「霧島さん勘違いをしている」

    トーカ「は?」

    四方「そいつは普通に考えればと言っただろ」

    トーカ「じゃ金木は何を!?」

    月山「戦いに行ったのは間違いないだろう………でも目的は……」

    四方「クインケだろうな」

    トーカ「クインケ!?なんで!?」

    四方「あの捜査官はここら辺の担当している。そして使っているクインケは」

    月山「恐らくリトルレディの親の赫子だ」

    トーカ「!」

    四方「あの捜査官がここら辺にいるならヒナミがいつあいつらに見付かるか分からない」

    月山「リトルレディに手を出さない約束も守られるとは限られないしね」

    トーカ「そんな………」

    月山「彼の娘も実力があるようだからね。それに一緒に行動しているのは娘を手を出させない為だろう」

    四方「ヒナミが親のクインケを見たら戦意喪失をするだろう……そしたら格好の的だ」

    月山「リトルレディの赫子は特別だ。リスクがあっても欲するだろうしね」

    四方「20区にいたら狙われなくともクインケにされた親を見るかもしれない」

    月山「なら壊した方がマシだろう?」

    四方「まぁ戦いになればクインケ破壊では終わらないかもしれないがな」

    トーカ「早く追いかけないと!」

    四方「俺達で行くから留守番してろ」

    トーカ「私も!」

    四方「足でまといだ」

    トーカ「!」

    四方「いくぞ」

    月山「あぁ」

    カランカラン

    トーカ(足でまとい………か)ペタン



    物陰

    「…………。」






  142. 142 : : 2016/01/11(月) 11:06:47
    シロナじゃなくてナシロっすよ~♪

    期待っす!
  143. 143 : : 2016/01/11(月) 15:42:16

    >>142

    指摘ありがとうございます

    頭の中では分かってたんですよ?(汗)

    シロナじゃなくナシロだって

    いつの間にかナシロがシロナと
    脳内変換されちゃっただけで!(言い訳)


  144. 144 : : 2016/01/13(水) 11:00:56

    その時金木は………

    真戸「眼帯………」

    金木「1人なんですね………」

    既に真戸に出会っていた!

    真戸「お前を狩る」ガタン

    真戸はクインケを出す

    真戸「これはなぁ………あの娘の父親から出来たクインケだ」

    金木「!」

    真戸「父親や科学者みたいでな……娘の赫子を研究していた。家族で撮った写真もあったよ」

    金木「あなたにも感情があるはずだ……なのになんでそんなこと!?」

    真戸「クズを殺すのが仕事だ。恨むなら人間しか食えん事を恨むんだな!!」ブン!

    真戸はヒナミの父親のクインケを振るう

    金木 ズズズ ブン!

    金木は自分の赫子で対抗する

    ガキン!!!

    真戸「お前の赫子もクインケにしたら強そうだ」ググググ

    金木「クインケになるつもりなどありません」サッ

    ズズズズ

    金木(出てくるなぁ!)

    真戸「………(今のは………)」

    金木は今『百足』となりそうになるのを
    なんとか止めたが
    真戸には気づかれた

    真戸「お前………共喰いを………ククク。赫者………いや見た所まだ半赫者か」

    金木(バレた!!)

    真戸「尚更お前を倒す必要があるな」

    金木「負けませんよ(意識を強くもて……百足になるな………)」








  145. 145 : : 2016/01/15(金) 00:27:15
    期待
  146. 146 : : 2016/01/15(金) 12:02:51
    期待です!
  147. 147 : : 2016/01/15(金) 14:50:17

    期待どうも

    先に執筆中の進撃の作品を終わらせるので
    もう少しお待ち下さいm(_ _)m

  148. 148 : : 2016/01/29(金) 22:16:51

    真戸「ふん!」ブン!

    金木 サッ

    真戸「鱗赫4本を出しているのに動きが速いな」

    金木「これぐらいやらないと死にますからね」ダッ

    真戸「ならば」カチャ

    金木「(もう一つのクインケ…………)まさか!!」

    真戸「そのまさかさ!」

    金木 ググググ

    真戸「あの娘の母親だ。私のクインケはあの娘の両親だ!!」

    プツン

    金木「殺す」ズズズズズ

    真戸「半赫者か………(クインケは甲赫に鱗赫………あまり相性は良くないな)」

    金木「センヒクナナハ?」

    真戸「!!眼帯………お前が百足の正体か」

    金木「ククククク。殺す」ダッ

    真戸(隙を見て本部に連絡をしなければ!)スッ










    その頃の………

    月山「金木君はどこだい!?」

    四方「!隠れろ月山」スッ

    月山 スッ

    「真戸さんはどこへ?」スタスタ

    「知らん。別行動としか言われなかったからな」スタスタ

    「何故別行動を?」スタスタ

    「少しは自分で考えろ」スタスタ

    月山「あれは……」

    四方「噂のやつか?」

    月山「亜門上等と真戸親子の娘………親の方は単独みたいだね」

    四方「まさか既に研と?」

    月山「可能性は高いね」

    四方「早く見つけよう」








  149. 149 : : 2016/01/30(土) 00:11:44
    期待しています頑張ってくださいね
  150. 150 : : 2016/01/30(土) 09:33:52

    ドカァァァァァァン

    真戸「クッ!!(半赫者!なりふり構わない攻撃………亜門君達が気付いてくれるといいが)」

    金木「ケケケ」ダッ

    真戸「喰らえ!!」ブン!

    鱗赫の赫子を振るう

    金木 サッ ダッ

    真戸「馬鹿め!!」ニヤリ

    金木が避けた先には甲赫の赫子が
    展開されていた

    真戸「これならどうだ!?」

    真戸は甲赫のクインケで
    金木を押さえつけようとしたが………

    グルグルグル ジャキン!!!

    真戸「なっ!?」

    金木は自身に赫子を巻き付け
    クインケの攻撃を弾いた

    真戸「チッ!(私1人では倒せそうにないな)」






    その頃のアンテイク

    トーカ「えっ!?」

    トーカは驚いた。何故なら

    トーカ「ヒナミちゃんがいない!?」

    アヤト「さっきトイレって言って……」

    トーカ「………まさか!」クル ダッ

    クロナ「私達も行こう」

    ナシロ「アヤト君はここにいて」

    アヤト「俺も!!」

    クロナ「ヒナミが帰って来た時誰もいなかったら困る」

    アヤト「クソッ!!」

    ナシロ「行くよクロナ!」ダッ

    クロナ「うん!」ダッ

    トーカ(ヒナミちゃんにさっきの四方さん達との会話を聞かれた!?)タタタタ







  151. 151 : : 2016/01/30(土) 13:14:41
    期待
  152. 152 : : 2016/01/30(土) 15:11:52

    場面が戻り……

    金木「クククク」

    真戸(流石はSSレート百足………赫子は2本しか出してないのに厄介だぞ………)ジリ

    金木「センヒク………センヒクナナハ!?」ダッ

    真戸(1000-7?………これは確かコクリアでの拷問で………)

    真戸(確かジェイソンは!!ジェイソンの喰いかけの死体はこいつか!!)

    金木 ブン!

    真戸「!!(考えに集中し過ぎた!!)」スッ

    ドカァァァァァァァァァァン

    真戸「危ないな………(クインケ………よく壊れなかったな)」

    金木「リョーコサン………オマエガ………」

    真戸(このクインケは奴に精神攻撃として使えそうだな………だが半赫者………どう攻めてくるか予測が出来ない…………)

    金木「オマエノセイデ!!」ダッ



    四方「!いたぞ!!」

    月山「あの捜査官も………仲間が来る前に金木君を!」

    四方「研は半赫者となってる………あいつを気絶させ逃げるぞ!」ダッ

    月山「了解!」ダッ

    「四方さん!」

    四方「!」ピタッ クル

    「ハァ…ハァ……」

    四方「トーカ!何故ここに!?」

    トーカ「ヒナミが!!」

    月山「リトルレディが?」

    トーカ「多分私達の会話を聞かれて………」

    四方「まずは研を救出する!その後ヒナミを探す!!」

    トーカ「金木はどこに?」

    クロナ「あそこで戦ってる」スッ

    トーカ「!あれが金木…………?」

    ナシロ「あれが半赫者」

    トーカ「共食いで強くなる………」

    月山「金木君は川の向こう。橋は少し離れた所にある。早く行かねば!!」

    四方「トーカは俺に付いて来い。月山は双子を連れて挟み撃ちする。金木は俺達でやる。ヒナミが近くにいる可能性がある。トーカと双子は周りを詮索してくれ」

    一同「了解!」

    四方「行くぞ!」ダッ






  153. 153 : : 2016/01/30(土) 16:49:46
    期待してます!!!
  154. 154 : : 2016/01/31(日) 09:57:49

    金木「あがががががが」ビュン!

    金木は赫子を真戸に放つ

    真戸(チッ………今の状況じゃ勝ち目がないな)サッ

    真戸は冷静考えていた

    真戸(このまま戦えばクインケを壊され私は殺される………)

    金木 ダッ

    真戸「だが亜門君に喰種を目の前したらどんな状況でも戦えと教えた限り私は逃げれないな」

    金木「がががが」ブン!!

    「真戸さん!!」ダッ

    ガキン!!!

    真戸「!………亜門君……いいタイミングだ」

    亜門「ハァ!!」ブン!!

    金木 ザッ

    アキラ「あれは……SSレートの百足か?」

    真戸「アキラも来たか……あぁ………Sレートの眼帯でもある」

    亜門「!!眼帯!?」

    真戸「半赫者………SSレート百足を始末するぞ」

    アキラ「クインケ起動」スッ

    亜門(眼帯……)スッ

    「それは困る」ブン!

    亜門「なんだ!?」ザサァァァァ

    亜門は何者かの攻撃を
    何とかクインケで受けた

    アキラ「鴉のマスク?…………聞いたことないぞ」

    真戸「アキラ!」

    アキラ「!?」スッ

    ガキン!

    「残念」

    ダッ!

    アキラ(後ろにも!?)

    真戸「チッ!」ダッ

    ザッ

    「おっと。行かせないよ」

    真戸「美食屋……」

    ブン!

    アキラ「クッ!」ドサァァァァァ

    亜門「喰種が………眼帯含め6人………!?」

    真戸「喰種に仲間意識があるとは……」

    アキラ「鴉と……あれは双子か?」

    真戸「あそこに兎のマスクもいるな」

    トーカ「!(気付かれた!?)」

    月山「彼を殺させないよ」

    亜門「真戸さん………どうしますか?」

    アキラ「これは逃げるべきじゃ……」ジリ

    真戸「喰種を前に逃げると!?冗談じゃない」

    四方 ダッ

    亜門「!鴉のマスクが眼帯に!!」

    金木「あがが」ブン!

    四方「目を覚ませ…………研!!」ブン!!

    金木 ザサァァァァァ

    ピキピキ(赫子にヒビが入る)

    真戸(眼帯を………強いな………しかも赫子を使わずに)

    金木「ウッ………」

    四方「目が覚めたか?」

    金木「四方………さん?」

    四方「話は後だ。この状況をどうにかするぞ」

    金木「え?」チラ

    金木「!!………わかりました」スッ









  155. 155 : : 2016/01/31(日) 12:46:42
    期待
  156. 156 : : 2016/01/31(日) 16:05:57

    亜門「眼帯………お前百足でもあったのか……」

    金木「………不本意ながら」

    亜門「不本意?強くなる為に共食いをしたんだろ!」

    金木「生きる為に………ですよ。今は力も求めてますが。人間と変わらないでしょう?」

    アキラ「お前らみたいなのと一緒にするな」ギロ

    金木「何故気付かないんですかね。人間は喰種が。喰種は人間が世界を歪めているという」

    真戸「何が言いたいのかね?」

    金木「世界を歪めているのは人間も喰種も一緒だ。両方の存在が世界を歪めている」

    アキラ「悪いのは貴様ら喰種だ!!」

    金木「人間はすぐそれだ」

    亜門「…………。」

    金木「亜門さん………あなたには前に言いましたね。あなたの答えは出ましたか?」

    亜門「お前の言う事は正しいと思う」

    真戸「!亜門君!?」

    亜門「ではどうしろと?喰種にむざむざ殺されろと!?」

    金木「解決策なんて分かりませんよ………。ただ喰種だって好きで喰種でいる訳じゃない。人間に憧れる喰種もいる」

    亜門「喰種に憧れる人間はいないぞ」

    金木「それはどうですかね?」

    真戸「どういう事だ!?」

    金木「……………あなたの持つクインケを貰います」シュン

    アキラ「速い!!」

    真戸「だが「僕達を忘れないでくれたまえ」

    亜門「美食屋!!」

    月山「双子は兎を連れて逃げたまえ」

    クロナ「分かった」

    トーカ「皆一緒に!!」

    ナシロ「駄目。早く逃げないと他の捜査官が来るかも………」

    クロナ「お兄ちゃん達は強い。私達がいたら邪魔になる」

    ナシロ「私達は早く逃げてヒナミを探さないと」

    トーカ「………分かった(ヒナミ………どこに!?)」

    アキラ「させるか!」ダッ

    月山「行かせないよ」ザッ

    アキラ「邪魔だぁ!」ブン!

    月山「甘いね」スッ

    ガキン!!

    月山「甲赫のクインケ………残念ながら僕より弱い」

    アキラ「残念。キメラクインケ」カチ

    月山「!?」

    アキラ「私は刀より鞭の方が使いやすい」ブン!

    グルグルグル

    アキラのクインケが
    月山の赫子に絡み付く

    月山「そんなクインケがあったとは………だが君は僕より弱い」

    アキラ「負けるつもりはない。だが今の私はお前の足止めだ!」




    亜門「眼帯!!」ダッ

    金木「亜門さ………(百足のせいで体が………)」クラ

    亜門「ハァ!」ブン!

    ガキン!!

    四方「………」ズズズ(羽赫で攻撃を防ぐ)

    亜門「羽赫の喰種か………」

    真戸「亜門君!!」ビュン!

    亜門「!」サッ

    四方 サッ

    ザッ

    亜門「鴉のマスクは羽赫です。俺のクインケは甲赫。任せてください!」

    真戸「気をつけろ。あいつはSSレート以上の実力がある」

    亜門「SSレート以上!?」

    真戸「勘だがね」

    亜門「あなたが勘を外す所見た事ないんですが………」

    真戸「ならそれだけ気をつけたまえ」

    四方「大丈夫か?」

    金木「何とか……」

    四方「お前の気持ちは分かるが………」

    金木「あのクインケをアヤト君に………」

    四方「!!」

    金木「アヤト君にヒナミちゃんの両親のクインケを…………両親もそれを望んでるはずです」

    四方「お前その為に………」

    金木「ヒナミちゃんを守るのはアヤト君の役目ですから。それにはあのクインケ以上に相応しいクインケはない」

    四方「…………分かった。あの若い方は俺狙いだ。研………手伝ってやるが俺達がお前が危ないと判断したら引きずってでも撤退する」

    金木「………ありがとうございます」

    四方「くるぞ」









  157. 157 : : 2016/01/31(日) 21:24:09
    期待
  158. 158 : : 2016/02/01(月) 10:16:35

    亜門 四方 ダッ

    亜門「ハァ!」ブン!

    ガシッ!!

    亜門(赫子じゃなく素手で!?クインケの持ち手を抑えるとは………)グググ

    四方(この捜査官………しっかり体が鍛えられている………いずれ厄介な存在になりそうだ)グググ




    真戸「さて、結局私は君の相手みたいだな」

    金木 ズズズズズ(赫子を出す)

    真戸(ずっと思っていたが………あの赫子の攻撃の跡………大食いの破壊痕によく似ている……)

    金木 ダッ

    真戸(まさか………な)スッ(クインケを構える)

    金木 ブン!

    ガキン!

    真戸「まだまだぁ!」ブン!(甲赫クインケ)

    金木「チッ!(二つのクインケは厄介だな……)」サッ

    真戸「避けるのが甘いぞ!!」ビュン!(鱗赫クインケ)

    金木「ッ!」ブシャァァァァァ

    四方「!(研!)」

    亜門「行かせんぞ!!」ブン!

    四方「邪魔だ」ズズズズ(赫子を出す)

    ガキン!

    四方(月山も思ったより苦戦しているみたいだな)チラ

    亜門「余所見とは余裕だな!」ブン!

    ザッ シュタ

    四方(こいつも思っていたより厄介だ)

    亜門(………強い!)グググ



    金木(………ヤバイな)ポタポタ

    真戸(眼帯の破壊痕は見た感じ大食いと破壊痕に似ている………だが特徴は一致しない………)

    真戸(こいつが人を食べた報告はない。よく考えれば眼帯が出始めた頃から大食いの消息のが掴めないな………)

    真戸(こいつ大食いと関係が?)

    金木(何を考えている?攻撃のチャンスのはず………)ジリ

    真戸(マスクにも疑問がある………こいつは片目を隠している………何故だ?視界が狭まり不利になるだけだろう………)

    真戸「おっといかん……考え事に夢中になってしまった」

    金木(退くべき………でもそれは!)

    真戸「貴様を殺そうと思ったが捕まえ色々聞かせて貰うとしよう」スッ

    金木「お断りです(捨て身でいくしかないな………)」

    「止めて!!!」

    真戸 金木「!」バッ

    金木「!!(ヒナミちゃん!?)」

    真戸「ククク………娘が来たか」



    四方(ヒナミ!?トーカ達が見つけれなかったか!)

    亜門(あの子は………)

    月山(リトルレディ!?何故ここに!?)

    アキラ(あれが珍しい赫子を持つ子供……)



    ヒナミ「お願いだから止めて………」

    真戸「君にあの子を狙うなと約束されたが向こうから来た際は………」スッ

    金木「!!逃げろ!!」

    真戸「殺しても構わないな!!」ブン!

    金木「クソッ!」ダッ

    真戸「なぁんてな」クル

    金木「!?」

    真戸「先に貴様からだ………眼帯!!」ブン!

    金木(こんな簡単な誘導に引っかかるとは!)



    ブシャァァァァァァァァァ!!!!!!










  159. 159 : : 2016/02/01(月) 10:33:07
    期待
  160. 160 : : 2016/02/06(土) 10:58:51

    金木「………あれ?」

    真戸「何故眼帯が………私のクインケはどこに………?」

    ヒュ- ボトッ

    真戸の右腕&クインケ

    金木「一体の誰が………!」

    ヒナミ「お父さんとお母さんで酷い事しないで!」ポロポロ

    金木(ヒナミちゃん!?)

    真戸「まだクインケはある!」ブン!

    ヒナミ「止めて!!」ブン!!!

    ガキン!!

    真戸「クッ!(簡単に弾き飛ばされた!)」

    金木(ヒナミちゃん………やはり戦闘の才能も………)



    亜門「真戸さん!!」

    四方(今がチャンスだな)チラ

    月山 コクリ

    アキラ「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」ダッ

    月山(!四方氏とコンタクトした一瞬に!!)


    アキラ「死ねぇぇぇぇぇぇぇえ!!」ブン!!!

    ガキン!

    金木「させませんよ」ガチガチ

    2本の赫子で攻撃を防ぎ
    残りの2本で………

    ヒョイ

    ヒナミの両親のクインケを拾う


    四方 ダッ

    亜門「!待て!!」ダッ

    四方「月山を先頭に走れ。俺が牽制する」

    金木「分かりました」ダッ ガシッ

    ヒナミ「!」

    金木「帰るよ。ヒナミちゃん」

    ヒナミ「…………」コクリ

    月山「行くよ!」ダッ

    金木 ダッ

    アキラ「逃がすか!!」

    四方 バババババババババ(弾丸を放つ)

    アキラ「チィ!」

    亜門「ハァ!」

    亜門は甲赫のクインケを盾にし
    四方の攻撃を防ぐ

    ガキンガキンガキン

    攻撃が止んだ時には………

    アキラ「逃げたか………」

    喰種達の姿はなかった

    亜門「それより早く真戸さんを!」

    アキラ「!!」

    真戸「私はいい………喰種を………追いなさい」

    アキラ「……………(父に従うべきか!?)」ギリギリ

    亜門「すいません!あなたの教えに背きます」ガシッ

    アキラ「亜門上等!?」

    亜門「今あいつらを逃がしてもあなたがいればこれから助かる命が増えます!あなたを見捨てる訳にはいきません!!」

    真戸「亜門………君………」

    亜門「アキラ!!本部と病院に連絡を!!」

    アキラ「!分かった!!」

    真戸「………済まないね……亜門君(アキラに辛い思いをさせる所だった)」









  161. 161 : : 2016/02/06(土) 15:48:56
    期待
  162. 162 : : 2016/02/07(日) 19:44:03
    期待ですね
  163. 163 : : 2016/02/08(月) 18:36:41

    病院

    篠原「まさか真戸がここまでやられるとはな」

    真戸「うるさいよ」

    篠原「20区は警戒レベルを上げるべきだな」

    真戸「彼等は組織的動いている」

    篠原「大食いはともかく眼帯に美食屋………鴉のマスクの喰種。他にもいると考えた方がよさそうだ」

    真戸「大食いの件で調べて欲しい事がある」

    篠原「なんだ?」

    真戸「大食いと眼帯………何か関係があるかもしれない」

    亜門「大食いと眼帯が!?」

    アキラ「2人の行動に接点が?」

    真戸「赫子の破壊痕………似てる気がする。それに大食いの消息が無くなった頃眼帯が現れた。これは偶然か?」

    篠原「眼帯………百足と同一人物だけでも驚きなのにまだあるのか」

    真戸「今まで気にしなかったがマスクに疑問がある」

    アキラ「マスク?」

    真戸「何故片目を隠す?顔全体を隠す者は多いが片目というのは初めてだ」

    亜門「………眼帯と話していて疑問があったんですが………」

    篠原「言ってみろ」

    亜門「あいつがただの喰種だとは思えないんです」

    アキラ「どういう事だ?」

    亜門「あいつは人間と喰種………どちらも理解出来る存在………そんな気がするんです」

    亜門「信じれないんで思わないようにしてたんですが………」

    篠原「何かあるのか?」

    亜門「やつは人間から喰種に……」

    アキラ「そんな訳あるか!!」

    亜門「あいつとは何度か戦ったし話した。それにさっき眼帯は喰種に憧れる人間がいるみたいに話してました」

    篠原「確かに喰種は驚異的だ。だが優れた生命と言える」

    真戸「人間の喰種化………そんな事があると言うのか?」

    亜門「眼帯と話すと眼帯が凄く人間らしく思えるんです」

    篠原「まぁ可能性として考えるべきかもしれんな」

    アキラ「信じるのですか!?」

    真戸「大食いと眼帯の破壊痕…………似ているのは眼帯に大食いの力があるとしたら?」

    アキラ「!!」

    篠原「信じられん話だが………」

    真戸「大食いがいなくなった頃を詳しく調べてみよう。眼帯について分かる頃があるかもしれない」

    篠原「亜門、アキラ。2人で頼む」

    アキラ「何故2人で?」

    篠原「流石にこれを上に報告は出来んからな………確証がない。だが調べる価値はあると俺は思う」

    アキラ「………分かりました」

    亜門「俺は早速調べてみます。真戸さん。お大事に」

    真戸「あぁ。頼んだよ」

    亜門「はい!」








  164. 164 : : 2016/02/12(金) 10:50:32

    アンテイク

    クロシロ「ヒナミ!!」ダッ

    ダキッ

    ヒナミ「ごめんね………心配かけて」

    トーカ「ヒナミは無事だったんだな………」ホッ

    芳村「…………金木君………それは?」

    金木「アヤト君」

    アヤト「!!」

    金木「君にこれを」スッ

    アヤト「これは?」

    金木「ヒナミちゃんの両親のクインケ」

    アヤト「!!」

    金木「ヒナミちゃんを守るなら………このクインを」

    アヤト「ヒナミの両親………」

    金木「きっとご両親もそれを望んでいる」

    ギュ

    アヤト「分かった」



    芳村「金木君。君の気持ちは分かる。だが」

    金木「………すいません」

    四方「今回の件で20区はCCGを警戒するだろう」

    トーカ「そんな!」

    月山「喰種は基本団体行動をしない。だが20区は違う………組織的に動く喰種………CCGからしたら凄い驚異だ」

    芳村「アンテイクの理念は助け合い。だがね………危険を呼ぶような行為は………」

    金木「…………分かってます」

    芳村「ではどうするつもりかね?」

    金木「……アンテイクを出ていきます」

    トーカ「金木!?」

    金木「皆と別れる訳じゃありません。他の区で生活し、CCGをそちらに注目させます」

    トーカ「そんなの………」

    金木「ごめんねトーカちゃん………」

    月山「なら僕も付いていくとしよう」

    金木「お断りします」

    月山「何故だい?その方が色々良いと思うが?」

    金木「僕は………」

    芳村「金木君」

    金木「……」

    芳村「私は君の行動を正しいとは思わない。だがそれが間違いともいうつもりはない」

    芳村「だがね………今の君じゃまた同じ過ちをする。それだけは言える」

    金木「ならどうしろと?」

    芳村「君には仲間がいる。仲間を頼りなさい」

    金木「!」

    芳村「君が出て行ったって君はアンテイクの仲間だ。遠くにいても君が危なくなれば助けに行く」

    芳村「だがね………近くにいたらすぐ助けれる」

    金木「………」

    芳村「私は君のやった事を怒るつもりはない。ただ私達を頼ってくれ」

    金木「店長………」

    芳村「アンテイクの理念は助け合いだろう?」

    金木「はい」

    芳村「助けるじゃない。助け合うんだ。それを忘れないでくれ」

    金木「ごめんなさい…………」








  165. 165 : : 2016/02/12(金) 11:26:22
    期待
  166. 166 : : 2016/02/28(日) 22:35:34
    きたい
  167. 167 : : 2016/02/28(日) 22:35:43
    気体
  168. 168 : : 2016/03/02(水) 22:37:37
    期待だよ~
  169. 169 : : 2016/03/02(水) 23:33:49
    期待
  170. 170 : : 2016/03/02(水) 23:33:56
    機体
  171. 171 : : 2016/03/02(水) 23:34:03
    気体
  172. 172 : : 2016/03/02(水) 23:34:17
    希代
  173. 173 : : 2016/03/02(水) 23:34:23
    液体
  174. 174 : : 2016/03/05(土) 10:43:34
    おはようございます 
    期待しているよー
  175. 175 : : 2016/03/05(土) 16:06:39

    期待嬉しいんですが
    正直ネタ切れ……

    この先どうしよう………

  176. 176 : : 2016/03/12(土) 00:44:21
    がーんばれー
  177. 177 : : 2016/03/19(土) 08:52:27
    がんば!
  178. 178 : : 2016/03/19(土) 11:21:24

    四方「芳村さんの言う通りだ研」

    金木「四方さん……」

    四方「美食屋はともかく俺はここにいる人達を家族のように思ってる」

    月山「四方氏……それは」

    四方「それに俺と芳村さんは今のお前より強いしお前より色んな事知ってるし出来る」

    アヤト「つか金木さん」

    金木「アヤト君?」

    アヤト「俺との約束破る気だったのか?」

    金木「え?」

    アヤト「姉貴守れって言ったよな?」

    金木「それはもちろん「近くにいないでちゃんと守れるとでも?」

    アヤト「離れてどうやって守るつもりだったんだ?俺はお前に守れって言ったよな?」

    金木「………」

    アヤト「別に危険な目に巻き込まれたっていいんだよ」

    金木「!?」

    アヤト「危険な目にあってもしっかり守りきればいいだけだろ?」

    金木「アヤト君………」

    アヤト「その為の仲間じゃないのか?」

    金木「…………うん」

    アヤト「次偉そうな事言って約束破ろうとしたら俺が金木さんをぶっ殺す」ギロッ

    金木「………肝に銘じておくよ」








  179. 179 : : 2016/05/30(月) 06:07:51
    期待です!
  180. 180 : : 2016/06/05(日) 21:25:01
    期待してます
  181. 181 : : 2016/06/19(日) 13:57:56
    期待です!
  182. 182 : : 2016/08/18(木) 01:22:05
    書けへんの?
  183. 183 : : 2016/08/19(金) 16:28:41
    更新遅い
    ここまで書いたんなら責任持って最後まで書けよ
  184. 184 : : 2016/08/22(月) 15:05:00
    早くネタ考えて書けよ。
  185. 185 : : 2016/08/27(土) 22:17:21
    失踪?
  186. 186 : : 2016/09/08(木) 19:13:15
    貴方方五月蝿いですよ黙って待ってあげたらどうです?
    期待です
  187. 187 : : 2016/09/11(日) 22:15:03
    おもしろい!
    続き書くの頑張ってください!
  188. 188 : : 2016/09/25(日) 00:00:38
    期待です
  189. 189 : : 2016/10/18(火) 12:23:22

    トーカ「金木………」

    金木「………」

    トーカ「一緒にいてくれるって言ったじゃんか………なんで1人でどっかに行こうとするんだよ………」グスッ

    金木「………」

    トーカ「人の事ばっか考えないで自分がどうしたいのか言えよ………」

    金木「!」

    トーカ「私達とは一緒にいたくないのか?」

    金木「そんな事!」

    トーカ「なら一緒にいてよ………1人で抱え込むなよ………」

    トーカ「私は確かにあんたや四方さんみたいに強くない………でも私達だって守りたいって気持ちはあるんだよ」

    トーカ「これから先色々な危険な事があると思う…………今こんな話をしてもその度にあんたは私達を守るとか言ってまた…………」

    金木「…………それは「だから!」

    トーカ「あんたを守れなくても帰ってくる場所は守る!!」

    金木「!!」

    トーカ「………約束して」

    金木「約束?」

    トーカ「………何処へ行っても………必ず帰って来て私におかえりって言わせて」

    金木「!!」

    トーカ「これだけでいいから守って………」

    金木「…………うん」




    芳村「やれやれ………」

    四方「俺達の説教はまるで意味無い結果になりましたね」

    芳村「そうだね。1人で動くな………私達を頼れ………ではなく帰って来て………か」

    四方「………大事な事だと思います」

    芳村「…………私達は常に死と隣り合わせだからね」

    アヤト「それでも少し納得いかないッス」

    四方「………まぁな。だが研にはあれが一番だろう」











  190. 190 : : 2016/10/23(日) 22:45:07
    期待
  191. 191 : : 2016/11/18(金) 16:29:45
    期待
  192. 194 : : 2016/12/07(水) 21:00:58
    上の何がやりたいの?
  193. 195 : : 2016/12/08(木) 15:00:07
    >>194 >>193の人東京喰種のいろんなssで書いてるよ。
  194. 196 : : 2016/12/23(金) 19:30:39
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  195. 197 : : 2017/06/28(水) 19:27:06
    >>196いい加減にしろよ。
    つーか今すぐ死ねよ!広告とか宣伝が一番ムカつくんだよ!このクズが!
  196. 198 : : 2017/09/18(月) 20:12:15
    ほんとやめろクズ!
  197. 199 : : 2017/09/20(水) 01:47:34
    東京喰種いいですね

  198. 200 : : 2018/04/28(土) 18:49:08
    早く
  199. 201 : : 2018/10/06(土) 18:28:44
    196 やめろクズ

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