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ミカサ「最愛」

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  1. 1 : : 2015/10/27(火) 17:43:53







    私はミカサ。ミカサ・アッカーマン。

    私には幼馴染がいる。


    エレン。エレン・イェーガー。


    家が隣だから、小さい時からずっと一緒だった。

    高校に入った今でも。ずっと。



    エレンはずっと私の幼馴染。

    今までも、今も。




    これからも?




  2. 2 : : 2015/10/27(火) 17:50:37




    エレンSide




    今日は朝から天気が悪い。

    朝起きて雨戸を開けたエレンはそう思った。

    灰色の空が果てしなく広がっている。



    服を着替えて朝食をとる。




    もうすぐミカサが来るな・・




    早く準備をしなければ。

    今日も朝から部活で、ミカサはそのマネージャーである。

    登下校はいつもいっしょだ。



    寒いのでマフラーを巻いて、

    窓の外をもう一度のぞく。


    ・・・。



    少し考えた後、折り畳み傘を鞄に突っ込んだところで、




    ピンポーン



    ・・・ミカサが来た。






  3. 3 : : 2015/10/27(火) 17:54:50



    ミカサSide



    ミカサ「エレン、おはよう。」

    エレン「あぁ、おはよミカサ。」

    ミカサ「早く行こう。」

    エレン「おう。」



    部活に遅れたら大変。

    エレンは寝坊しがちだから、心配。





  4. 4 : : 2015/10/27(火) 18:01:46




    学校について朝練を終えると、

    自分たちのクラスに向かった。

    エレンとは同じクラス。


    ドアを開けると大人数特有の熱気があふれてきた。

    冬だけど、暖かかった。


    すると、親友のアルミンが来た。




    アルミン「おはよう二人とも。」

    エレン「ああ、おはよアルミン。」

    ミカサ「おはよう、アルミン。」

    アルミン「ねえ聞いてよ!今日から転校生が来るんだって。」

    エレン「へぇ・・・。」



    なんだかアルミンは少しテンションが高いみたい


    アルミン「噂だと美少女らしいんだ。」

    エレン「興味ねぇな。」

    アルミン「はは・・エレンらしいね。」



    エレンは美少女とか可愛い女の子とかに興味はないのだろうか。

    なぜか私は今、安心したような気がした・・・かもしれない。




  5. 5 : : 2015/10/27(火) 18:07:53



    先生「お前ら席に着けー時間だぞー」



    先生が言うと皆ぞろぞろと自分の席へ戻っていった。



    先生「今日から転校して来た女子生徒を紹介する。
    今日からこのクラスの一員になるから、仲良くしろよ。」



    ???「し、失礼しまーす!」


    ガラッ



    ざわめきが聞こえる。

    かなり容姿の整った女の子が入ってきたから。


    アルミンを見てみると、少し頬を紅く染めていた。

    エレンは窓の外を眺めていた。



    ・・・まただ。少し安心した。



  6. 6 : : 2015/10/27(火) 18:17:26



    先生「じゃあ軽く自己紹介して。」


    ???「はいっ!今日からこのクラスに入る、クリスタ・レンズです!」

    クリスタ「みんな、よろしくね!」




    またざわつく。

    アルミンはもう虜のようだ。



  7. 7 : : 2015/10/27(火) 18:20:03



    先生「じゃあ適当にあいてる席に座ってくれ。」

    クリスタ「はい!えっと、どうしようかな・・・」



    空いているのはエレンの隣とアルミンの隣だった。

    推測してみよう。

    クリスタっていう子は気が弱そうだから、

    見た目が優しそうなアルミンの隣にいくはず。

    この推測はおかしいだろうか。


  8. 8 : : 2015/10/27(火) 18:25:26



    アルミンが祈っているように見える。

    自分の隣に来ますようにって。



    クリスタ「よしっ決めた!」


    彼女はてってっと歩いていって、

    アルミンの隣の席に・・・座らなかった。

    通り過ぎてエレンの隣に。



    クリスタ「よろしくね!えっと、・・エレン?」

    エレン「んぁ?あぁ、よろしくな。」



    また私はわけのわからない感情が湧いた。

    けど、安心とはちがう。

    心臓を鎖で縛られて引っ張られているみたい。

    そんな感情。

    あまりに痛いからびっくりした。

    感情ではなくてなにか病気だろうか。


    わからない。




  9. 9 : : 2015/10/27(火) 18:32:47



    エレンSide



    クリスタだっけ?

    こういうタイプは苦手だ。

    か弱い女子って感じで扱いづらい。

    すぐ泣くし、意味不明だし、めんどくさい。

    だから隣に座ってきて正直嫌だった。



    朝のホームルームが終わり、次は数学で移動教室だ。

    数学の教材を持って教室へ向かおうとすると、


    クリスタ「ま、待ってエレン。どこに行けばいいのか分からないから、
    連れていってくれる?」

    エレン「え・・・別にいいけど・・」



    いつも移動教室はアルミンかミカサと行く。

    だからアルミンを探したがもう既に行ったみたいだった。

    ミカサは・・・

    まただ。ジャンに話しかけられている。



    なんかイラついたからクリスタと先に行くことにした。


    エレン「行くぞ。」

    クリスタ「うん!ありがとう!」



  10. 10 : : 2015/10/27(火) 18:37:38



    ミカサSide



    ジャン「なあミカサ!~~って曲知ってるか?」

    ミカサ「・・知らない。」

    ジャン「すげー良い曲でさ、今度聞いてみてくれよ!」

    ミカサ「わかった。そうしよう。」

    ジャン「じゃな。」

    ミカサ「うん。」


    さあ、数学だから行かないと。


    エレンは・・・あれ、いない。

    アルミンと行ったのかな。

    そういえばクリスタもいないけど、どうやって移動教室の場所が分かったの?


    なんか、モヤモヤする。




  11. 11 : : 2015/10/27(火) 18:40:57



    教室へ着くと、

    エレンとクリスタが隣同士で座っていた。

    数学はいつも席は自由だけど、

    いつも私が隣だったのに・・・

    仕方ないからジャンを誘ってみた。


    ミカサ「ジャン、隣座っても良い?」

    ジャン「も、もちろん良いぜ!お前ならいつでも歓迎なんだけどなぁ!」

    ミカサ「ありがとう・・・」



    それから数学の間はずっとモヤモヤした。


  12. 12 : : 2015/10/27(火) 18:44:20



    エレンSide




    教室に着くとクリスタが隣に座っても良いかと聞いてきた。

    いつもはミカサと座ってるけど。

    さっきジャンと話してたのを思い出したら

    またイラついた。


    エレン「あぁ。良いぜ。」

    クリスタ「ありがとう!」



    教室にミカサが入ってきた。

    俺の方を見てから、キョロキョロして

    ジャンの隣に座った。



    またイラついた。


    なんか今日はイライラする。

  13. 13 : : 2015/10/27(火) 18:53:47



    ミカサSide




    お昼だ。エレンとアルミンとお弁当を食べよう。


    ミカサ「エレン、アルミン、一緒に食べよ・・」

    クリスタ「エレン!一緒に食べても良いかな?」

    エレン「え?えっと・・」

    ミカサ「あの、クリスタ。私いつもエレンとアルミンと食べているのだけれど・・・」

    クリスタ「え?」


    クリスタが振り向いて私の顔を見た。

    すると、一瞬だけ無表情になった。

    私はそれに何かおぞましいものを感じた。

    けど、すぐに笑顔になって


    クリスタ「じゃあ、その中に私も混ぜてもらって良いかな?」


    何ていうから、やっぱり可愛らしい。

    あの一瞬だけ見せた顔は気のせいだったのかもしれない。


    エレン「それなら、良いよな?」

    ミカサ「うん、一緒に食べよう。」

    アルミン「じゃあこっちで一緒に食べよっか。」

    クリスタ「うん!」


  14. 14 : : 2015/10/27(火) 19:11:51



    クリスタSide



    私は恋をされたことは沢山ある。

    だけど、恋をしたことが一度もなかった。


    みんな、みんな同じ顔で私のことを見てくる。


    「かわいいね」

    「僕と付き合ってよ」

    「大好きなんだ」


    そしてみんな同じことを言う。

    私はそれが大嫌いだった。

    皆私をかわいがる。

    私の外見が好きだから。

    最初から私の事を大好き。

    私の中身を知らなくても。



    だから、私に全然興味を示さなかったエレンに

    一瞬で恋に落ちた。


    私の親でさえ皆と同じ顔で同じことを言うから。

    エレンみたいな人は初めてだった。

    だから、逃がしたくない。




    エレンをお弁当に誘ったら

    ミカサっていう人が来た。



    ミカサ「あの、クリスタ。私いつもエレンとアルミンと食べているのだけれど・・・」



    え?といって振り向いた。

    いつも私が食べてるんだから、入ってくるなっていうのかな?

    どうせ私よりかわいくないくせに。

    そう思ったけど、違った。


    ここまで美人な人は初めて見た。

    私とは正反対のタイプ。

    エレンといつも一緒に食べてて、美人。





    ・・・・初めて他人の容姿に嫉妬した。



  15. 15 : : 2015/10/27(火) 19:22:13




    ミカサSide


    皆でお弁当を食べる。

    私はエレンの分も作ってきたから渡さなきゃ。


    ミカサ「エレン、はい。」

    エレン「おぉ、サンキュー。」

    クリスタ「・・ミカサはいつもエレンのお弁当作ってるの?」

    ミカサ「うん。」

    クリスタ「そうなんだ、じゃあ私も作ってきてみようかな。エレンの分。
    ミカサ一人じゃ大変でしょう?」


    満面の笑み。

    この笑顔を写真にとって誰かに見せれば、確実にかわいいと
    思うだろう。

    だけど、またなにかおぞましいものを感じた。



    ミカサ「大変じゃないから平気。心配はいらない。安心して。」

    クリスタ「・・そっか!」

    アルミン「・・・。」

    エレン「今日もうめぇな!ありがとなミカサ!」

    ミカサ「当然。」

    クリスタ「・・・。」





  16. 16 : : 2015/10/27(火) 19:23:21




    続きます!見てくれている人ありがとうございます
  17. 17 : : 2015/10/28(水) 17:51:33



    アルミンSide



    皆でお弁当を食べながら、

    朝からずっと灰色の空を見上げた。

    2羽の鳥が飛んでいると、後ろから来たもう一羽に邪魔されて

    バラバラになって飛んで行ってしまった・・・


    なぜかそれを見てなにか不吉なものを感じた。

    無意識に横の3人を見た。

    クリスタはかわいいし、3人とも仲良さそうにしている。



    ・・・ように見える。表面上は。



    何か引っかかるものを感じたが、よく分からなかったので

    お弁当を食べるのを再開した。




  18. 18 : : 2015/10/28(水) 18:13:38


    ミカサSide



    お弁当を食べ終え、午後の授業も終わり、部活だ。

    エレンは剣道部だ。同じ部のアニとやっている。

    私は私は皆の様子を見たり、記録したり、道具を整備したりする。

    今はアニとエレンの様子を見て記録している。



    エレン「どおりゃぁぁああ!」

    アニ「面っ!」

    エレン「うわっくそ!またかよ!」

    アニ「あんたは声が大きいだけで隙だらけじゃない。」

    エレン「分かってるよ!いつか倒してやるからな!」

    アニ「フフッ。楽しみにしてるよ。来な。」

    エレン「うおぉおおお!」



    アニの言う通り。エレンは一方通行すぎる。

    やる気は人一倍あるのだけれど、

    動きが単純だ。記録しておこう。

    アニはとても剣道が強い。文句なしだと思う。

    ・・・そろそろ時間だ。



    ミカサ「皆、そろそろ部活終了の時間。片づけて。」



    一斉に片づけ始めた。


    ミカサ「アニ。今日もとても上手だった。そのまま頑張ってほしい。」

    アニ「ありがと。ところで、アイツは動きがワンパターンなんだ。
    だから、よく言い聞かせといてよ。」

    ミカサ「うん。そうする。」

    アニ「じゃ。」

    ミカサ「またね、アニ。」

    エレン「おい、ミカサ帰るぞ。」

    ミカサ「うん。」



  19. 19 : : 2015/10/28(水) 18:18:10




    雨だ。

    傘をださなきゃ。



    ミカサ「?」


    傘がない。忘れてしまったみたいだ。

    どうしよう。


    エレン「あれ?ミカサ、傘は?」

    ミカサ「忘れてしまったみたい。」

    エレン「そうか・・・じゃ、帰るか。」

    ミカサ「?」

    エレン「ほら、その・・・俺の傘に入ればいいだろ!」

    ミカサ「!」


    心臓が一度ドクンとなった気がした。

    苦しい。けど、うれしい。


    ミカサ「うん!」



  20. 20 : : 2015/10/28(水) 18:21:44


    エレンSide



    家に着いて別れる。


    エレン「じゃあ、また明日な!」

    ミカサ「うん。傘に入れてくれてありがとう。」

    エレン「おう。」


    ミカサは表情が若干乏しいが、嬉しそうな顔をしていたと思う。

    そして、家に入って気付いた。



    そういえば、途中で雨やんでたな・・・



    なんだか急に恥ずかしくなったのでソファへダイブして

    クッションに顔を押し付けた。


  21. 21 : : 2015/10/28(水) 18:28:38

    続きます!
  22. 22 : : 2015/11/07(土) 13:23:03




    ミカサSide




    エレンの傘に入れてもらって家へ帰った後

    その事をふと思い出しては頬をゆるませていた。



    母「なんだか嬉しそうね。学校で何かあった?」

    ミカサ「ううん。」

    母「本当に~?エレンと何かあったんじゃない?」



    お母さんは妙に感がするどい。


    ミカサ「えっと・・実は、うん。」

    母「あら、良かったわねぇ・・ふふ。」

    ミカサ「うん・・・。」



    まだこれがどういう気持ちなのかよく分からないけど、

    とても嬉しくて照れてしまう。



  23. 23 : : 2015/11/07(土) 13:39:16




    翌日。





    ミカサSide



    ミカサ「エレン、おはよう。」

    エレン「おはよミカサ。」




    また昨日の事を思い出して頬が緩んでしまう。

    マフラーで口元を隠した。




    エレン「おはようアニ!今日も早いな。俺と組んでくれよ。」

    アニ「おはよ・・さっさと準備しな。」

    エレン「おう!サンキュ。」

    ミカサ「アニ、おはよう。」

    アニ「おはようミカサ。」

    ミカサ「そうだ。エレン、いつも動きがワンパターンになっている。
    ので、もっと考えて行動しないと。」

    エレン「分かった。やってみるな。」

    アニ「準備はいいかい?」

    エレン「おう、いくぞ!」

    アニ「来な。」



    今日はさっきの忠告通りにちょっとは考えて行動しているように見える。

    でも、すぐにアニに一本取られてしまう。





    私は剣道をやるのではなく剣道のマネージャーになった。

    もちろんエレンと剣道をやるのも楽しそうだったけれど、

    昔から私は筋肉のつきやすい体で

    中学の時の水泳で私の筋肉質な体をバカにされた。

    それでもエレンは私をかばってくれた。

    気にすんなよって。

    それでもやはり気にしてしまうので、

    マネージャーにしておいた。




    アニ「どうっ!」

    エレン「あっくそ!またか・・もう一回だアニ!」

    アニ「攻めだけじゃだめなんだよ。防御を覚えな。」

    エレン「防御か・・やってみる。いくぞ!」



    アニに言われた通りに防御に集中しているみたい。

    集中しすぎて攻められていない・・・


    アニ「言っとくけど、防御だけってのもダメだからね。」

    エレン「うおっ」

    アニ「面!」

    エレン「はぁ、やっぱりアニは強いな。」

    アニ「・・・どうも。」



    ミカサ「皆、そろそろ時間。片づけて。」



    一斉に片づけ始めた。




  24. 24 : : 2015/11/07(土) 13:46:14




    アニSide



    エレンは良い奴だと思う。すごく。

    負けても負けても嫉妬という醜い感情にはならない。

    向上心になってくから。


    私は小さい頃から剣道をやっていて、

    強くなるにつれて嫉妬されることが多くなっていった。

    でもエレンはそんな奴じゃない。

    真っすぐな、ひたすら真っすぐな奴。



    同じ剣道部になって、一度組んでからは毎回組んでくれってせがむようになった。

    どうせこいつもすぐに醜くなると思っていたけど

    こいつはいつまでも真っすぐだった。

    初めて友達と呼べる人が出来たと思った。

    エレンの幼馴染でマネージャーのミカサとも

    友達になれたとおもう。

    ミカサもとても良い人だと思う。

    私にもよく話しかけてくれる。

    とても嬉しかった。2人も友達ができて。

    クラスは違うから部活でしか会えないけど、とても大切な友達だ。






  25. 25 : : 2015/11/07(土) 13:55:21



    ミカサSide



    部活を終えて教室に入る。

    すると、クリスタとアルミンが駆け寄ってくる。


    クリスタ「おはよう!二人とも。」

    アルミン「おはよう。」

    エレン「あぁ、おはよ。」

    ミカサ「おはよう、アルミン、クリスタ。」

    クリスタ「あのね!二人に教えたいことがあるの!」

    エレン「?」

    ミカサ「何?」

    クリスタ「私、剣道部のマネージャー明日からやることになったの!
    アルミンから二人が剣道部ってきいて、私は体力ないから
    マネージャーやってみようと思ったの!」

    エレン「へぇ。ミカサはマネージャーだからわかんないことあったら
    ミカサに聞いてくれ。」

    クリスタ「うん!ミカサ、よろしくね!」

    ミカサ「う、うん。」





    また、モヤモヤする。





    アルミン「そろそろ授業が始まるよ。」


    皆自分の席に戻っていった。


    エレンの方を見ると、クリスタが隣で話しかけている。





    モヤモヤする。





  26. 26 : : 2015/11/07(土) 14:04:28





    放課後。部活だ。



    アニにクリスタの事を伝えよう。


    ミカサ「アニ、明日から私のクラスに転校してきてたクリスタが
    剣道部のマネージャーに加わる。」

    アニ「・・・へぇ。昨日見かけたよ。その子。」

    ミカサ「そう。」

    アニ「ミカサ達と昼一緒に食べてなかった?」

    ミカサ「うん。食べた。」

    アニ「なんで?」

    ミカサ「エレンと食べるつもりだったみたいだけど、
    私とアルミンもいるって言ったら、その中に入れてって。」

    アニ「・・・ふうん。わかったよ。」

    ミカサ「うん。じゃあ、その事は伝えたから。
    部活頑張って。」

    アニ「うん。頑張るよ。」



    自分でクリスタの事を話している間、モヤモヤした。

    なんなんだろうか。このモヤモヤは。


  27. 27 : : 2015/11/07(土) 14:35:00




    次の日。




    朝エレンと部活に行くと、クリスタが来た。



    クリスタ「あっ二人ともおはよう!」

    エレン「おはよ。」

    ミカサ「おはよう。」

    クリスタ「・・ねぇ、二人は一緒に登校してるの?」

    エレン「おう。」

    クリスタ「そうなんだ・・じゃあ、マネージャーのやり方教えて!ミカサ。」

    ミカサ「うん。」

    アニ「おはよう、エレン、ミカサ。」

    ミカサ「おはようアニ。」

    エレン「あぁ、おはようアニ!今日も組んでくれよ!」

    アニ「いいよ。」

    ミカサ「アニ。この子がクリスタ。今日からマネージャー。」

    クリスタ「よろしくね!えっと、アニ!」

    アニ「・・・よろしく。」

    クリスタ「ねぇアニ。いつもエレンと組んでるの?」

    アニ「そうだけど。何?」

    クリスタ「ううん!アニとエレンどっちが強いのかなって思って!」

    アニ「・・そう。」



    アニとクリスタはあまり合わなさそうに感じた。



    アニとエレンが組んでいる様子をクリスタと一緒に座ってみている。

    すると、クリスタが話しかけてきた。



    クリスタ「ねぇ、ミカサ。聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」

    ミカサ「マネージャーの事なら何でも聞いて。」

    クリスタ「ううん、マネージャーの事じゃないよ!」

    ミカサ「?」

    クリスタ「エレンの事。」






    心臓が鳴る。

    大きな水たまりに石を一つ落としたみたいに、

    響いてくる。






    ミカサ「・・・何?」

    クリスタ「エレンってアニと付き合ってるのかな?」

    ミカサ「付き合っていない。」

    クリスタ「ふうん。じゃあミカサと付き合ってるの?」

    ミカサ「・・・付き合っていない。」

    クリスタ「へぇ。付き合ってないのに一緒に登校してるの?」

    ミカサ「そうだけど・・・。」







    何?怖い。クリスタは何が言いたいの?


    さっきから心臓がうるさい。







    クリスタ「あのね、私・・・エレンの事が好きなの!」

    ミカサ「・・・・・。」



    びっくりして声がでない。







    ミカサ「え、えっと、好きって・・?」

    クリスタ「友達としてじゃなくて、エレンと付き合いたいなって。」

    ミカサ「っ・・・・・。」






    どんどん苦しくなってくる。

    すごく苦しい。息が上手くできていない気がする。





    クリスタ「ミカサは私の友達だよね?」

    ミカサ「うん・・・。」




    クリスタ「応援してくれる?」




    分からない。クリスタは友達。

    だけど、拒否しなければならない気がした。

    でも分からない。混乱する。




    ミカサ「あの、クリスタ。悪いけど、トイレに行ってくる。」

    クリスタ「・・・・・そう。」





    トイレに駆け込んで鏡で自分を見つめて、呼吸を整える。

    どういうことだろう。なんで私はこんなに苦しくて、

    混乱しているの?

    ずっと考えてみても分からない。こんなことは初めての事だから。



    ・・・そろそろ戻らないと。




    アニ「・・ミカサ?」

    ミカサ「アニ?」


    アニが来た。


    アニ「・・・ミカサ、明日の土曜日、部活休みだろ?
    その、会えない?」

    ミカサ「うん、会えるけど・・」

    アニ「じゃあ、明日の12時に進撃公園で待ってるから・・。」

    ミカサ「うん。わかった。でも、なんで急に?」

    アニ「・・・話したいことがあるんだ。」

    ミカサ「そう・・・」

    アニ「その、大丈夫?」

    ミカサ「?」

    アニ「いや、なんでもないよ。明日話そう。」

    ミカサ「うん。」



    話ってなんだろう。

    少し気分が良くなったので、部活に戻った。





  28. 28 : : 2015/11/07(土) 14:38:08



    クリスタ「あ、ミカサ!」

    ミカサ「もう部活終了の時間だから。クリスタ、みんなに言ってみて。」

    クリスタ「う、うん。皆ー!部活終わりだよー!」


    皆が片づけ始める。



  29. 29 : : 2015/11/07(土) 14:38:17


    続きます!
  30. 30 : : 2016/02/28(日) 00:39:58
    クリスタ…(((-'д-)ハ?

    エレミカの邪魔すんじゃねー!!!

    Σ(o''д''o)ハッ!!超期待です! ☆
  31. 31 : : 2016/03/11(金) 18:43:56
    >>30

    受験やっと終わったのでぼちぼち続き書いていきたいと思います!
    おまたせして申しわけありません(´・ω・`)
  32. 32 : : 2016/03/11(金) 19:03:57
    ホント、クリスタ、エレミカの邪魔すんなぁ〜(♯`∧´)期待してます!
  33. 33 : : 2016/03/11(金) 20:33:56

    エレン「じゃ、ミカサ、帰るぞ。」

    ミカサ「うん。」

    クリスタ「えっ・・二人は下校も一緒なの?」

    ミカサ「・・・」

    エレン「は?そうだけど・・なんだよ?」

    クリスタ「・・・・・。」



    クリスタが私の事を見ている気がするが・・・

    いや、絶対に見ている。

    でも私は帰り支度をしていて気づかないふりをした。

    なんだかとても、怖いから。



    クリスタ「途中まででもいいから・・・私も一緒に帰ってもいいかな?」

    エレン「え・・・まあ、別にいいよな?ミカサ?」

    ミカサ「っわ、わた」アニ「ねぇクリスタ。」

    クリスタ「あっ、アニ?何かな?」

    アニ「一緒に帰る相手がいないんなら、私と一緒に帰ろうよ。」

    クリスタ「・・・。」



    ・・・まただ。

    クリスタは一瞬無表情になる。怖い。

    でもすぐに笑顔で答えた。



    クリスタ「うん。ありがとう。じゃあ、一緒に帰ろう?アニ!」

    アニ「さっさと準備しな。・・・じゃあね、ミカサ、エレン。」

    ミカサ「うっうん。また。」

    エレン「じゃあな!アニ!クリスタ。」

    クリスタ「またね!」



    ほっ・・・

    また安心した。

    クリスタと一緒に帰ることの何を私は怖がっているんだろう。

    ・・・エレンとの三人でいることが怖いのだろうか。

    わからない・・・



    ただ、アニに救われた気がした。

    明日アニと会う約束だけど・・・一体何だろう。

    クリスタの事・・な気がする。

    わからない・・怖い・・・・



  34. 34 : : 2016/03/11(金) 20:50:41

    クリスタside



    登校も、下校も一緒なんだ・・・

    ミカサは私が持ってないものを沢山持ってる。

    羨ましくて仕方がない。

    どうして私はこんな容姿で生まれてきてしまったんだろう・・・

    こんなに頑張ってるのに・・

    どうして中身を皆みてくれないんだろう?

    できてても褒める。できなくても持ち上げる。



    それがたまらなく悲しかった。



    ミカサはエレンの事好きなんだと思うけど、

    私だって負けたくなんかない。

    だから、頑張る。



    「途中まででもいいから・・・私も一緒に帰っていいかな?」


    アニ「一緒に帰る相手がいないんなら、私と一緒に帰ろうよ。」



    ・・・アニだ。

    アニもエレンの事好きなのかな・・・

    アニも私にないものを沢山持ってる。


    髪の毛も、瞳も私と同じなのに、美人だ。

    それに、ちゃんと自分を持ってる。

    他人に無理に合わせないし、強い。

    羨ましい・・・




    つづきます!
  35. 35 : : 2016/09/12(月) 18:53:15
    続いてないwww期待‼︎‼︎失踪してる?
  36. 36 : : 2016/09/12(月) 19:07:09
    めっちゃ期待ですー!
    頑張ってください!p(^_^)q
  37. 37 : : 2017/05/12(金) 03:04:29
    期待してるんで頑張ってください

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