モノクマ「語録でロンパ!」
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- 1 : 2015/10/25(日) 01:36:31 :
- 執筆初心者です。
クトゥルフ要素を含みます。少し知っていた方が読みやすいと思います
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- 2 : 2015/10/25(日) 01:39:49 :
- 苗木「ふぅ……」
今日もいい一日だったな。
と、ボク苗木 誠は自室のベットに寝転びながら思う。
ここに来てからはや一週間がたった。たくさんの人と触れ、関わり合い……そして、採集や作業はとても大変だけど、毎日みんなと頑張ってやった。
あと3週間ほど、この日々が続くのかと思うと楽しみとだるさが一気に襲う。
少し、社畜の気分がわかったような……そんな気持ちだ。
色々あったが、ふとこの一週間どんなことがあったか振り返ってみる。
ベットの枕に顔をうずめ、疲れたらすぐ寝れるようにする。
枕越しに、モノクマの夜のアナウンスが聞こえたが、どうせいつもと同じだからと聞き流した。
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- 3 : 2015/10/25(日) 01:40:23 :
- 1日目、はんば強制的にモノクマに採集などをさせられるように言われた日。
苗木「はあぁ……」
舞園「あら、苗木くんったら浮かない顔ですね!」
とびっきりの笑顔で声をかけてくれた舞園さん。
全員とは自己紹介を済ませているけど、舞園さんは中学が一緒で、再会してからというもの誰よりも仲が良い。
まぁ、たった数時間した程度だが。
苗木「舞園さん!いや、さ。家族のことが気になって」
舞園「優しいんですね!」
苗木「そ、そんなことないよ!」
そんなこと言われたら恥ずかしいというか、嬉しいというか……
そんな気持ちを隠すため、ある提案をしてみる。
苗木「そうだ!気晴らしでさ、図書室に行って本でも読まない?」
普段は漫画とか、 有名な文庫本くらいしか読まないボクが図書室に行って楽しめるかなんてわからない。けど、とっさの言い訳ならなかなか上出来だろう。
舞園「いいですね!たくさんの本がありますし……気晴らしにはちょうどいいですから!さ、行きましょう!」
そう言って、ボクの手を掴み、走って図書室まで行った。途中何回か転びかけたけど、舞園さんに掴まれたことが嬉しかったから振りほどけなかった。
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- 4 : 2015/10/25(日) 01:41:04 :
- 舞園「……いつ見ても量が多いですね」
たくさんの本がぎっしりと本棚に敷き詰められている。家の本棚とか比べ物にならないほど、本が多い。
舞園「少し探ってみましょうか!」
そう言うと、近くの本棚に向かって、一つ一つ確認しながら気になる本を探していく舞園さん。
苗木「ボクも探してみるか」
舞園さんの近くというのもアレなので、反対のほうの本棚を探る。漫画でもあったら万々歳だが……さすがに見つけられないか。と落胆していたところ、別の意味で万々歳になった。
苗木「TRPGのルールブックだ……!」
運がいいのか悪いのか。以前友達とやったクトゥルフTRPGのルールブックと……シナリオブックもあった。
舞園「苗木くん?なんですかその本」
苗木「クトゥルフTRPGのルールブックだよ」
しまった……興奮して知らないのかもしれないのに、こんな風に言ったらわからないよなぁ……いっそサイコロゲームみたいなやつ、とか言ったほうがよかった!
と、弁解しようと口を開こうとする。が……
舞園「クトゥルフですか!わぁ……前メンバーと暇つぶしでやったことがあるんですよね!こんなとこで見つけるなんて!」
苗木「え、あ、うん」
どうやら知っていたようだ……アイドルに暇なんてあるのか、と思いつつも口を閉じた。
舞園「せっかくですし、やりましょうよ!」
苗木「うーん、じゃあ、他の人も誘ってみようか」
舞園「そうですね……誰がいいでしょうか」
苗木「霧切さんとか好きそうだよね」
舞園「あ、あとセレスさんとか……」
苗木「運ゲー要素あるからね!」
クトゥルフは、サイコロの出目で成功、失敗が変わる。
詳細はボク自身まとめられる自信がないから省くが、ここがもしインターネットに繋げられるなら検索しただろう。
舞園「そうだ!私、お二人を誘ってくるので、苗木くんはクトゥルフの進行の準備をしてください!」
苗木「え、えぇ!?」
つまり……
ボクがクトゥルフのGM になるということだ。
苗木「ボク、そんなクトゥルフやったことないし、その!!」
舞園「だって苗木くんがルールブックとシナリオブック持ってますし。私もそんなに上手でもないので……お願いします」
そっと耳元で言われた。
シャンプーか、リンスなのか、清潔感あふれる香りがボクの鼻を刺激する。
こんな風に言われて、断れるわけない。
苗木「わかったよ!任せて!」
舞園「ありがとうございます!では、私は行きますね!」
そう言って颯爽と図書室から出て行ってしまった。
……どうしようか。
正直、GMなんてやったことがない。
不安、不安、頭の中は不安だけだ。
雑にシナリオブックを開き、適当にシナリオを決める。
ルールブックに全て目を通して、確認する。
思った通り、多い。量が多い……
絶対に準備などできない!と思ったとき、ドアが開く音がした。
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- 5 : 2015/10/25(日) 01:41:51 :
- 舞園「呼んできましたよ!」
霧切「クトゥルフ、ね。ルールは知ってるけど実践はしたことはないから楽しみだわ」
セレス「ふふっ、クトゥルフなんて何年ぶり……ダイス の女神様が見放してないといいんですが」
来てしまった……
苗木「まだ準備できてないんだ、ごめん……」
舞園「え」
霧切「……」
セレス「まぁ」
驚いた顔。
こんな量を一気に準備しろと言われれも無理だ。
理不尽とは思ったが、それは噛み締めておく。
ボクには言わなければいけないことがある。
苗木「それでさ、みんなにはキャラクターシートを記入してもらわないといけないと思って……」
舞園「あ、そうでしたね!」
キャラクターシート、というのはクトゥルフで動かすキャラクターの詳細を決めるもので、それを全員に手渡した。
キャラクターシートには技能値や能力値というものがあり、能力値はダイスを使い、技能値はその決まった能力値にそって記入していく。
苗木「今日中に決まらないと思うし、ボクも準備の時間が欲しいからさ、明日の2時頃にここ集合でいいかな?」
セレス「ふむ、わかりました」
霧切「了解したわ。ダイスは全員分を倉庫から持ってきたから」
ポケットから数個のダイスが現れた。ボクの分もキチンとあり、一人一人色がちがうようだ。
ボクは緑、霧切さんは紫、舞園さんはピンク、セレスさんは白。
苗木「ありがとう!」
舞園「ふふふ、霧切さんったら楽しみなんですね!」
霧切「……そんなこと、ないわ」
セレス「顔が赤いですわよ?」
女子会ムードになりつつあったので、三人を置いてボクはさっさと自室に戻った。
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- 6 : 2015/10/25(日) 01:57:12 :
- せっかくだから……とオリジナルシナリオを考えてみる。
前に呼んだホラー漫画や、家族と行ったお化け屋敷の雰囲気などを思い出して筆をはしらせる。
……無意識のうちか、シナリオは出来上がっていた。
満足感に浸る。が、時計を見たところ21時。もうそろそろ寝なければとベットにうつ伏せになった。
明日が楽しみだ。
ボクは密かに、心の中で思うのだ。
頭をフル回転させただろうか、右手は痛くて動かない。
そんな状態でも、明日が楽しみで楽しみで仕方ない。
不思議な感覚。
そのままボクは眠りについてしまった。
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