捧げるものと貰うもの
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- 1 : 2015/10/13(火) 19:09:02 :
- ソニアさんお誕生日おめでとうございます!!!!!!!!
大好きです!!!!!!!!!ノヴォセリック王国万歳!うまれてきてくれてありがとうございます!!!!!!!!
っていうことでお誕生日ssを書いた次第で。
本当おめでとうございますソニアさん!!!
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- 2 : 2015/10/13(火) 19:09:34 :
- わたくしの誕生日はいつもつまらないものでした。
豪華なパーティーが開かれて、名も知らない方々から中身のないお祝いの言葉をいただく。
オーダーメイドの綺麗なドレスを身にまとっても、客人からプレゼント を貰っても、何かが違ってつまらない。
それが、歳をとるたびに繰り返されるのです。
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- 3 : 2015/10/13(火) 19:10:00 :
ソニア「わたくしが欲しいもの?」
左右田「はい!」
日向「ほら、今日はソニアの誕生日だろ?ソニアが欲しいものがあればなって」
紅茶を飲みながら個室で休んでいたところ、日向さんと左右田さんがやってきました。
ソニア「まぁ……お気持ちだけで充分です!」
左右田「さすがソニアさん!!素晴らしすぎてオレ……!」
日向「遠慮しなくてもいいんだぞ?」
ソニア「いえ、いいのです。本当に」
もう、触れられるプレゼントは貰い尽くしてしまいましたから。
日向「……そうか」
そうして会話を終わらせて、お二人は去って行きました。
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- 4 : 2015/10/13(火) 19:10:40 :
- 数十分後、紅茶も冷めきって新しい紅茶を淹れているところ、田中さんがやってきました。
田中「欲するものはあるか?」
いつも通り、素っ気なく田中さんは言いました。
ソニア「お気持ちだけで充分ですよ!」
カップをもう一つ出して、紅茶をいれて田中さんに渡します。
田中「本心か?」
ソニア「本心ですよ」
田中「俺様にはそうは見えんがな」
ソニア「……え?」
わたくしは本当に、いらないのです。
なにも嘘はついていません。
田中「貴様がなにか欲しているのは明らかだ。だが、何を欲しているのか見当も付かんからこうしてたずねている」
ソニア「……わたくしもわかりません」
田中「自分でもわからんとはこっけいだな」
ソニア「ふふっ、そうですわね!」
田中「俺様も貴様の欲すものを探してみよう。もしかしたら見つかるかもしれんからな」
ソニア「ありがとうございます!」
田中「……そうだ、メス猫共が四時ごろにレストランに集まれと言っていた」
ソニア「了解です!絶対に行きますね!」
田中「フハハハハ!!!さぁこい!最高の宴へ!!」
そうして、勢いよくドアを開けて……そして丁寧にドアを閉めて田中さんは去って行きました。
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- 5 : 2015/10/13(火) 19:11:01 :
- 何事もなく、10分、20分……と時間が過ぎてゆく。
その間、わたくしはずっと欲しいものを探していました。
ソニア(純情ジーパン……ググロフ……いや、それならいつでも買えます。ううん……もっと、こう……)
パーティーまであと1時間、それまでの間、このモヤモヤした疑問を解決しようと、外に出るのです。
行き先は、海。
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- 6 : 2015/10/13(火) 19:13:49 :
- ソニア「うーん!海風が気持ちいいです!」
スクール水着は一応持ってきましたが、泳ぐ気分にはなれずに……砂浜で海を眺めながら、欲しいものはなにかと必死に探します。
ふと、砂浜に落ちている綺麗な貝殻を見つけ拾ってしまいました。
ソニア「すごく綺麗です……」
すると、後ろから声がかかります。
七海「どうしたの?ソニアさん」
ゆっくり振り返ると、そこには七海さんが……
ソニア「……少し、考えごとをしていて」
七海「へー……あ、その貝殻、すごく綺麗だね」
ソニア「さっき拾ったんです。いりますか?」
七海「どうせなら交換こしよっか。パーティーのときに渡そうと思ったんだけど……」
そう言って、青いリボンでラッピングされた小さな箱をくれました。
かわりに、とこちらも貝殻を渡します。
七海「ありがとう。さぁさぁ!開けてみてよ!」
ワクワクしながらこちらを見てきているので、すぐにリボンを外します。
蓋をあけると……
箱からウサミさんの顔が飛び出してきました。
ソニア「わぁっ!」
七海「どう?ソニアさん、こういうの好きかなって。頑張ってウサミちゃんと作ったんだよ!」
ソニア「……」
七海「あれ……?もしかして、 気に入らなかった……?」
ソニア「いえ、嬉しすぎて、言葉が出ないんです」
いつの間にか、わたくしは泣いていたようです。
自分でも、気づかないうちに。
七海「ソニアさん……私ね、ソニアさんがなんで泣いてるかわかっちゃったかも」
頭の上に柔らかい感触がします。
涙で見えなくても、それが七海さんの手ということはわかりました。
七海「多分ね、ソニアさんは欲しいものが手に入ったから嬉し泣きしてるんだ……と思うよ?」
ソニア「これが、欲しいもの?」
手の中にあるびっくり箱を見ながら首を傾げます。
七海「そう、びっくり箱……じゃなくて、気持ち」
ソニア「……」
七海「心の底から"おめでとう"って気持ちがこもったプレゼント」
ソニア「……」
ギュッと箱を掴みます。
一生離さないように。
ソニア「ありがとうございます……!!!」
きっとわたくしの顔は、笑顔なのでしょう。
涙にまみれた、王女の笑顔。
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- 7 : 2015/10/13(火) 19:13:57 :
- ソニアさんお誕生日おめでとうです!!
期待大です!!
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- 8 : 2015/10/13(火) 19:14:16 :
- 七海「どういたしまして、だよ!あ、もうパーティーが始まるね。さぁ、行こう?」
立ち上がって、わたくしに手を差し出してくださいました。
ソニア「はい!」
わたくしはその手を強く握るのです。
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- 9 : 2015/10/13(火) 19:14:38 :
- >>7
期待ありがとうございます!!
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- 10 : 2015/10/14(水) 21:42:42 :
- 期待
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- 11 : 2015/10/15(木) 22:07:32 :
- >>10
期待、ありがとうございます!
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