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護るために(現パロ)

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  1. 1 : : 2015/10/11(日) 20:10:02

    駄文

    駄作

    キャラ崩壊

  2. 2 : : 2015/10/11(日) 20:11:21

    エレン「今日も学校か・・・行ってきます」

    エレンはきちんと戸締りをして、家を出た
    エレンには両親がいない
    2人ともエレンが中学2年生の時に、事件に巻き込まれて死んだからだ
    それ以来、広い家に1人住んでいる
    そして今年、エレンは高校2年生になった

    電車の中

    エレン「・・・(やっぱり人が多いよな・・・もう1本速いのにしようかな)ん?」

    エレンはふとドアの所に立っていた少女が目に入った

    ???「・・・(うう。怖いよ・・・誰か助けてよ・・・)」ウルウル

    「・・・」ナデナデ

    その少女は痴漢をされていた
    その恐怖で、どうしたらいいか分からず、心の中で助けを求めることしかできないでいた
    そんな時

    エレン「・・・」ガシッ

    「!」

    エレン「おっさん。面白そうなことやってんな?ちょっと次の駅で降りようか?」

    ???「!・・・」


    ???「あの、ありがとうございました」ペコッ

    エレン「気にしなくていい。見てて胸糞悪かっただけだから。これからは気を付けろよ?じゃあな」テクテク

    ???「はぁ・・・怖かった・・・でも、あの人に助けて貰えて、良かった・・・かっこよかったな・・・」ポ~

    ???「あっ!名前聞くの忘れた・・・」ショボン

  3. 3 : : 2015/10/11(日) 20:11:39
    学校

    エレン「すみません。遅れました」

    先生「お前は、またか・・・後で職員室に来い。いいな?」

    エレン「はい」

    エレンは基本的に1人だ
    授業が終わるとすかさずイヤホンを耳に着け、参考資料を出して勉強をし始める
    そして、カッコいいのだが強面である
    明らかに自分にかかわるなという雰囲気を作り出しているのである
    その為、誰も話しかけられないし、話しかけない

    そして放課後

    職員室

    エレン「失礼します」

    先生「イェーガー。今日はなぜ遅れた?」

    エレン「はい。実は」

    説明中

    エレン「ということがありまして、遅れました」

    先生「よくやったと褒めてやりたいが、連絡くらいしなさい。お前はいつもそうだ。いい加減、連絡することを覚えろ!次やったら、課題を倍に増やすからな?いいな?」

    エレン「はい。今日はすみませんでした」


    図書室

    いつもエレンは図書室にいる
    沢山の参考資料に囲まれながら静かに勉強するにはうってつけの場所である

    エレン「今日はこのくらいにして、買い物して帰らないとな」

  4. 4 : : 2015/10/11(日) 20:12:11
    校門前

    ざわざわ

    ???「・・・(たぶん、ここの高校だよね?)」

    「なあ?あの子かわいくない?」

    「どこの子だろう?」

    「あれって、お嬢様学校の制服じゃない?」

    「天使だ」

    「女神だ」

    ???「何だって、こんな所に用があんだよ。さっさと帰ろうぜ」

    ???「ユミル、お願い。もう少し待って。私を助けてくれた人なの。どうしてもきちんとお礼がしたいの」

    ユミル「まったく。クリスタはいい子だな。別にお礼なんかしなくていいって」ケラケラ

    クリスタ「も~ユミル!ダメだよそんなこと言っちゃ。私は本当に感謝してるんだから」

    ユミル「でも、名前も知らないんだろ?」

    クリスタ「うっ!」

    ユミル「本当にここの高校の奴なのか?」

    クリスタ「ここの制服だったから間違いない、と思う」

    ユミル「そうか。なら、聞いてみた方が早いんじゃないか?」

    クリスタ「でも、名前わかんないし・・・」

    ユミル「別に名前何か分かんなくてもよ、今日遅刻してきた奴いないか聞けばいいだろ?」

    クリスタ「!ユミル頭いいね」

    ユミル「お前の方がいいだろ?全く、女神様は何でこんなことにすぐ頭が回らないんだかね」ヤレヤレ

    クリスタ「じゃあ、聞いてみる」

    ユミル「いや、私が聞く」

    クリスタ「え?でも」

    ユミル「お前が聞くと、騒ぎがさらに酷くなりかねない。だから私が聞く」

    クリスタ「そうだね。お願いね」

    ユミル「任せろ」

    ユミル「さて、誰にしようかな」ウ~ン キョロキョロ ジー

    ???「おい、アルミン。声かけて見ろよ?」

    アルミン「そう言うライナーこそかけて見なよ。誰か探してるみたいだよ?」

    ???「そんなことどうでもいい。早く帰るべき」

    アルミン「ミカサ、この混雑の中帰るのは困難だよ」

    ライナー「でも、誰を探してんだろうな?」

    アルミン「そうだね」

    ユミル「決めた。おい、そこの金髪キノコ!」

    アルミン「?ぼ、僕の事かい?」

    ユミル「ああ。お前だ!金髪キノコ。私はユミルだ。で、ちょっと聞きたい事がある」

    アルミン「僕はアルミン。僕に答えられることなら」

    ユミル「今日遅刻してきた奴を知らないか?」

    アルミン「今日遅刻してきた人?ライナー、誰かいたっけ?」

    ライナー「俺は知らないな」

    アルミン「ミカサは?」

    ミカサ「私のクラスにはいなかった」

    アルミン「ということで、僕たちは知らないよ」

    ユミル「ちっ!使えねぇ。悪かったな。じゃあな」


    エレン「・・・(どうしてこんなに人がいるんだ?鬱陶しい。こういう時はさっさと帰るに限る)」スタスタ
  5. 5 : : 2015/10/11(日) 20:13:38
    ユミル「クリスタ、誰も知らないみたいだ」

    クリスタ「そうなんだ。ごめんね。こんなことさせちゃって」シュン

    ユミル「気にすんなよ。誰もわからないってことでさっさと帰ろうぜ」

    クリスタ「うん。そうd・・・!あっ!」

    ユミル「ん?どうした?」

    エレン「・・・(はぁ。人多すぎ・・・何で今日に限ってこんなにいるんだよ)」テクテク

    クリスタ「見つけた!」

    ユミル「何!?どいつだ!?クリスタ!どいつなんだ!?」

    エレン「・・・(最速で・・・人を抜いていけそうなルートは)」テクテク

    クリスタ「ちょっと待って!」ガシッ

    「おい、誰だよあいつ?」

    「エレン君だ!」

    「きゃーエレンく~ん」

    「羨ましすぎるだろ!」

    「くそー!女神が!」

    エレン「!・・・何?」

    クリスタ「今朝は本当にありがとうございました」ペコッ

    エレン「あぁ・・・うん。君は今朝の・・・気にしなくていいから。じゃあ、俺、急いでいるからこれで」クルッ テクテク

    クリスタ「えっ!ちょっと待ってよ!」

    エレン「・・・まだ何か?」

    クリスタ「きちんとお礼がしたいんだけど・・・ダメかな?」ウルウル

    エレン「俺はお礼が欲しくて助けたわけじゃないんだ。だから気にしないでくれ」

    ユミル「おい!ちょっと待てよ!」

    エレン「あの~、まだ何かあるんですか?俺、急いでるんですが・・・」

    ユミル「何をそんなに急いでんだよ?」

    エレン「タイムセールに間に合わなくなっちゃうじゃないか」

    クリユミ「タイムセール?」

    エレン「じゃあ、本当に急いでるんで」

    ユミル「おい!本当にお礼はいらないのか?」

    エレン「くどいですよ?いりません。どうしてもと言うなら、もう俺に関わらないでください。それじゃあ」テクテク

    クリスタ「・・・!あっ!名前!名前だけでも教えてくれませんか?私はクリスタ・レンズ。あなたは?」

    エレン「・・・もう関わらない人に名前教えても仕方ないでしょ?」ヤレヤレ

    クリスタ「お願い」ウルウル

    エレン「急いでるんで」テクテク

    クリスタ「あっ・・・教えてもらえなかった・・・」シュン

    ユミル「元気出せよクリスタ。あいつも礼はいいって言ってんだ。気にするな。帰ろうぜ」


  6. 6 : : 2015/10/11(日) 20:13:56
    クリスタ「・・・」

    アルミン「ねぇ?エレンの知り合いなの?」

    クリユミ「エレン?」

    ミカサ「そうエレン。今、帰って行った彼」

    クリスタ「エレンって言うんだ・・・」

    ユミル「あいつはいつもああなのか?」

    ライナー「まあ、そうだな」

    アルミン「昔は違ったけどね・・・」

    クリスタ「私どうしてもエレン君にお礼がしたいの!なんとかならないかな?」

    ???「止めときな。あいつに何を言っても無駄さ」

    クリスタ「誰?」

    ???「私は、アニ、アニ・レオンハート。エレンに何を言っても無駄さ。こいつらの所為でエレンは心を閉ざしているからね。全く、いい迷惑だよ」ハァ

    クリスタ「どういうこと?」

    アニ「さあ?私は知らないよ。アルミン達と同じ中学で、そこで何かあったってことしかね」ギロ

    アルミカ「・・・」

    クリスタ「どうしてそんなこと知ってるの?」

    アニ「初めは、話しかければ話してくれたんだけど、アルミン達と話しているのを見られてから、何を聞いても答えてくれなくなってね。それでエレンを問い詰めて聞いたのさ。どうしても知りたければ、アルレルト達に聞けって。なかなかこいつら話してくれなくてさ」

    クリスタ「そうなんだ・・・じゃあ、私なんかじゃ、無理だよね・・・もう、関わるなって言われたし」シュン

    ユミル「・・・諦めるのか?」

    クリスタ「諦めたくない・・・諦めたくないよ!」ポロポロ

    アニ「あんたはどうしてエレンにそうこだわるのさ?」

    クリスタ「今朝ね、私、痴漢に遭ったんだ。怖くて声も出せなかったの。でもそんな時、エレン君が助けてくれたの。犯人を捕まえてくれたの。その時のエレン君、カッコよかったな」ウットリ

    アニ「エレンの事、好きなのかい?」

    クリスタ「・・・多分、そうだと思う・・・こんな気持ちになったのは初めてなの。もしエレン君と付き合えたらいいなって」///

    アニ「なら、あんたと私はライバルだね。エレンは渡さないよ」

    クリスタ「!・・・エレン君の彼女なの?」

    アニ「そうなる予定さ」

    クリスタ「なら、エレン君には今、彼女はいるの?」

    アニ「私が知る限りでは、いないと思うよ」

    クリスタ「そうなの?あんなにカッコいいのに。何で?」

    アニ「普段のエレンには、誰も近づこうとしないのさ。そういう雰囲気をエレンが醸し出しているからね。エレンはモテるんだけど、誰もエレンに話しかける勇気なんてないのさ」

    クリスタ「へ~そうなんだ」

    アニ「そうだ!丁度いい!あんた達!今日こそは、エレンに何をしたのか話してもらうよ!」ギロ

    アルミカ「・・・」

    ミカサ「アルミン・・・」

    アルミン「・・・(さてどうしたものか)」

    アニ「さあ!話して!」

    ミカサ「アルミン、悪いけど私は帰らせてもらう」

    アルミン「うん・・・場所を変えよう」

    アニ「そうだね。あんた達はどうする?」

    クリスタ「私も聞くよ。エレン君の事だもん」

    ユミル「クリスタが聞くなら私も聞くぜ」
  7. 7 : : 2015/10/11(日) 20:14:17
    公園

    アルミン「・・・あれは、中学2年の時だった。エレンの両親が事件に巻き込まれて死んだんだ。どんな事件だったかは僕も詳しくは知らない。それで、エレンはしばらく学校を休んでいたんだ。お葬式から約1週間後に、エレンは登校してきてね。そこで事件が起こったんだ」


    ――
    ――――

    「ようエレン。久しぶりだな?もう大丈夫なのか?」ケケ

    エレン「うん。もう大丈夫だ。心配してくれてありがとう」

    「心配なんかしてねえよ!バァーカ!」ドカ

    エレン「うっ!何するんだよ!?」

    「けっ!ここにはてめぇの味方は誰も居ないぜ!死ね!」ブン

    エレン「ぐっ!・・・何で、こんなことするんだ!?」

    「てめぇが気にくわないからだよ!ほら!お前等!やるぞ」

    ――――
    ――


    アルミン「エレンの事が気にくわなかった奴が、ここぞとばかりに精神的に弱っていたエレンを虐めはじめたんだ」


    ――
    ――――

    エレン「!・・・机が・・・」

    エレンが自分の机に辿り着くと、その机には酷い落書きがされ、机の上には花瓶まで置かれていた

    エレン「・・・」

    ???「エレン君。大丈夫?」

    エレン「!ミーナ・・・うん、大丈夫だよ。ありがとう」ニコッ

    ミーナ「!う、うん。私も手伝うから、消そ?」

    エレン「そうだね」

    そうしてエレンとミーナはエレンの机の落書きを消し始めたのである

    ???「あの子邪魔だね。見せつけに、やっちゃってよ」

    「いいのかよ?」

    ???「構わないよ。エレンに優しくしようとする奴皆がターゲットだ。誰もエレンに関わりを持とうとは思わないようにしないとね?その為に、あの子には踊ってもらうことにするよ」

    「分かった」

    ――――
    ――


    アルミン「そして、ミーナへの虐めが始まったんだ。それでも初めのうちは笑っていたんだ。エレンを庇うためにね。でも、それも限界になって、ついには学校に来なくなっちゃったんだ」
  8. 8 : : 2015/10/11(日) 20:14:42
    アニ「・・・それで?」

    アルミン「その後も、エレンへの虐めは続いたんだ。僕も無理やり参加させられた」


    ――
    ――――

    アルミン「エレン、ちょっと来てくれないかな」

    エレン「アルミン?・・・俺と関わらない方がいい。お前まで虐められるぞ」

    アルミン「僕は大丈夫だからちょっと来て」

    エレン「あ、ああ。分かった」

    そうしてエレンはアルミンに連れられごみ集積場まで連れてこられ

    エレン「アルミン、ここに何の用があるんだ?」

    アルミン「ごめんね、エレン」ドーン

    アルミンはエレンをごみダメの中に突き飛ばした

    エレン「!う、うわぁぁぁぁぁ!」ドサ

    そうすると物陰に隠れていたいじめっ子たちが出てきて

    「よくやった、アルミン」ニヤニヤ

    アルミン「これでいいんだろ?もう僕に関わらないでくれ」

    「ああ。約束だもんな?」ニヤニヤ

    エレン「アル・・・ミン・・・そんな・・・」

    「ほら!さっさと上がってこいよ?ゴミ溜め王子?」アハハハハ

    エレン「くそっ!」

    「おい上って来たぞ?」

    「やっちまえ」

    「おら!」ドカ

    エレン「ぐあ!」

    ――――
    ――


    アルミン「そうしてエレンはリンチにされたんだ。僕は怖くて、すぐに逃げてしまったんだ。最期まで見ずにね」

    アニ「あんた、最低だね」

    クリスタ「エレン君・・・」ウルウル

    アルミン「そうして、ある事件が起こったんだ」


    ――
    ――――

    「おい!エレン!?最近ミーナの奴見ないんだが、豚小屋にでも入ったのか?」アハハハハ

    エレン「!」

    「ゴミにはお似合いの豚だったよな?」アハハハハハ

    「あんな豚、さっさと死ねばいいのにな?」アハハハハハ

    「きっとあいつの両親も豚なんだぜ?」

    「そりゃウケる!」ギャハハハハハハ

    エレン「・・・消せ」ボソ

    「あん?何だって?はっきり言えよ?」

    エレン「取り消せ!俺の事はどうでもいい!ミーナの事は取り消せ!」ガシ

    「お、おい!やめろよ?ほんの冗談だろ?」

    エレン「冗談で、ここまでのことができるのか?あいつが一体何をしたっていうんだ!?貴様等にも同じ目に遭わせてやる!うらっ!」ドカッ バキッ ドコッ

    ――――
    ――


    アルミン「エレンは自分に何をされようとも、我慢していたけど、自分を助けてくれたミーナのことに関してはものすごく怒ったんだ。そして、エレンが言った通りにそのいじめっ子たちは病院送りになった」

    アニ「・・・昔からエレンはエレンなのか・・・」ボソ
  9. 9 : : 2015/10/11(日) 20:16:13
    アルミン「そのことがきっかけになって、誰もエレンに近づかないし、エレンと関わらないようになったんだ。そして今に至るわけだよ」

    アニ「あんたは親友だったんじゃないのかい?なぜ助けてやらなかったんだい?」

    アルミン「僕だって、助けてあげられるなら助けたかったさ。でもね、僕にだって好きな子がいたんだ。その子にまで被害が及んだらと思うと、助けられなかったんだ」シュン

    クリスタ「アルミンも大変だったんだね?」

    アルミン「そんなことないよ。エレンに比べたら・・・僕は親友失格だ」

    アニ「ミーナって子はどうなったんだい?」

    アルミン「中学卒業と同時に引っ越したって聞いたよ」

    アニ「ねぇミカサも参加していたんだろ?」

    アルミン「そうだね。ミカサもエレンを虐めていた」


    ――
    ――――

    教室

    ミカサ「エレン、ちょっと聞いて欲しい事があるんだけど?」

    エレン「・・・ミカサ?・・・分かった。何だ?」

    ミカサ「ここでは少し、言い辛い。場所を変えよう」

    エレン「・・・分かった(何もされなければいいが・・・)」


    体育館裏

    エレン「で、何だ?」

    ミカサ「エレン・・・この人殺し!」ドカッ!

    エレン「うっ!・・・」ドサッ

    ミカサ「この!この!よくもカルラ小母さんを!よくもグリシャ小父さんを!何であなたが死ななかったのよ!」ドカッ バカッ バキッ

    エレン「ぐっ・・・あ・・・」

    ミカサ「何で!何でよ!」ドカッ バカッ バキッ

    エレン「・・・」

    ミカサ「はぁはぁはぁ・・・ちっ!気を失ってしまった。これでは殴る意味も無い。帰ろう」

    ――――
    ――


    アルミン「ミカサは、エレンの両親をかなり慕っていたからね。よっぽど悔しかったんだと思うよ」

    アニ「・・・(何かがおかしい・・・一体何が?)」

    ユミル「エレンは本当に自分の両親を殺したのか?」

    アルミン「そんなことあるわけないよ。エレンは小父さんに憧れていたし。将来は小父さんの後を継いで医者になるって言うくらいだったからね。あの事件は、確かイェーガー一家がたまたま休日にショッピングモールに買い物に行ってたんだけど、そこをテロリストに占拠されて、それで見せしめに殺された何人かの中にエレンの両親が入っていたんだ。本当に不幸としか言いようがないよね」

    アニ「・・・(なんだい?この違和感は?)」

    クリスタ「アニ、どうしたの?」

    アニ「いや、なんでもない」

    アルミン「これで全部だ。僕はもう行くね」

    アニ「あ、ああ。すまなかったね」

    そうしてアルミンが帰って行った

    ユミル「私達も帰ろう」

    クリスタ「うん、そうだね。アニはどうする?」

    アニ「私も帰るよ」

    クリスタ「送ってくよ?」

    アニ「なら、駅までお願いできるかい?」

    クリスタ「うん」

    ユミル「女神様はお優しい事で」
  10. 10 : : 2015/10/11(日) 20:16:38
    車中

    クリスタ「アニは何でエレンが好きなの?」

    アニ「いきなりだね?」

    ユミル「で!何でだ?」

    アニ「そ、それは、その・・・クリスタとは違うけど、私は不良に絡まれているところをエレンに助けられたんだ」


    ――
    ――――

    「なあ?かわい子ちゃん?一緒に来ない?いい事しようぜ?」ニヤニヤ

    「俺達と一緒に楽しい事しようぜ?」ニヤニヤ

    アニ「止めてください!人呼びますよ?」

    「大丈夫だって。何もしないからさ。ほら!早く」ニヤニヤ ガシッ

    アニ「!いや!放して!」ジタバタ

    「暴れるんじゃねえ!」バキッ

    アニ「きゃ!」ドサッ

    「もういい。さっさと連れて行って、やっちまおうぜ?」

    「ひひ、そうだな」

    「おら!立て!」

    ???「おっさんたち何やってんの?」ドカッ

    「ぐはっ!」ドサッ

    「てめぇ!何しやがる!クソガキ!」

    ???「嫌がってる女相手に手をあげておいて何を言ってるんだ?」バコッ

    「がぁ!」バタン

    ???「大丈夫か?立てるか?」

    アニ「うん。ありがとう」

    ???「ここは危ない。早く逃げるぞ」

    アニ「うん」

    そうして、アニ達はその場を後にした


    公園

    アニ「本当にありがとう」

    ???「いや、たまたま通りかかったら、目障りなことをやっている奴が目に入っただけだ。別にお前を助けようとしたわけじゃない」

    アニ「それでもありがとう。結果として、私は助かったんだ」

    ???「気にするな」

    アニ「そういえば自己紹介がまだだったね。私は、アニ・レオンハート。あんたは?」

    ???「エレン・イェーガー」

    アニ「エレン!?もしかして、ローゼ校1年3組のエレン・イェーガーかい?」

    エレン「そうだが?・・・ああ。その制服。同じ高校か」

    アニ「あんた、強いんだね」

    エレン「そんなことは無い・・・俺は弱い・・・」ボソ

    アニ「どうしたんだい?」

    エレン「何でもない。俺はもう帰る。じゃあな」

    アニ「うん。また学校でね」

    エレン「・・・」スタスタ

    アニ「エレン・・・か・・・」ポ~

    ――――
    ――


    クリスタ「きゃー!エレン、カッコいい!」キラキラ

    アニ「それから、事あるごとにエレンの所に行ったもんさ。あいつ、頭もいいからさ、勉強も教えて貰ってる」

    クリスタ「強くて、カッコよくて、頭もいいなんて・・・」ウットリ

    アニ「でも、あいつ、何時も寂しそうなんだよね。だからかな、余計一緒にいてやらなきゃと思うんだ」

    クリスタ「あっ!もう着いたみたいだね」

    アニ「すまなかったね。じゃあね」
  11. 11 : : 2015/10/11(日) 20:16:48
    クリスタの家

    クリスタ「ただいま~」

    ???「ヒストリア。お帰り」

    クリスタの本名はヒストリア・レイスである
    レイス財団の娘である
    故に大財閥の娘が外に出る時、危険を極力減らすために偽名を使っているのである

    クリスタ「お姉ちゃん!帰ってたんだ」

    ユミル「フリーダさん。お邪魔してます」

    フリーダ「いつもヒストリアが迷惑かけているみたいね。ありがとね」

    ユミル「い、いえ。そんなことは」

    フリーダ「ヒストリア、今日何かあった?」

    クリスタ「え?う、うん・・・」

    フリーダ「どうしたの?」

    クリスタ「実はね」

    今日あった出来事を説明中

    クリスタ「て、事があったんだ」

    フリーダ「そっか・・・」

    ユミル「フリーダさん、どうしたんだ?」

    フリーダ「ううん。エレン君に感謝だね。今度家に呼びなさい。お礼しなきゃね」

    クリスタ「うん。絶対に連れてくるんだから」

    フリーダ「・・・」

    ユミル「・・・(何か変だな?)」
  12. 12 : : 2015/10/11(日) 20:17:26
    翌日

    学校
    放課後

    アニ「エレン、あのこと聞いたよ」

    エレン「・・・分かった。場所を変えよう」


    屋上

    アニ「アルミンからあんたの事、聞いたよ」

    エレン「そうか。で、何を言っていたんだ?」

    アニはアルミンに聞かされたことをエレンに話した

    エレン「どう思った?」

    アニ「悲しすぎる。エレンは何も悪くないのにね・・・こんなの悲しすぎるよ。それと、アルミンの話は何か、違和感があった。それが何は分からないけど」

    エレン「そうか、ずいぶん詳しく教えて貰ったんだな?」

    アニ「ああ。結構詳し・・・く・・・(!なんで、あいつはこんなにも詳しいんだ?ミカサのことまで知っていた・・・!知り過ぎている・・・どういうことなの!?)」

    エレン「・・・(ヒントはあげた。後はいつ気づけるか、だ)」

    アニ「・・・(まだ情報が足りない・・・もう少し調べて見ないと)ところでエレン、ミーナって」

    エレン「ミーナはいい奴だった・・・あいつがいなければ今頃俺は・・・」

    アニ「・・・エレン・・・」

    エレン「死んだあいつの為にm」

    ???「勝手に殺すな!」ドカッ

    エレン「うっ」

    ???「まったく!なんでかってに殺すのよ!」

    アニ「ミーナってやっぱりあんたの事だったんだね」

    ミーナ「ヤッホー!アニ!そうだよ。かつてエレンを庇ってあげたのは、この私なのだ!」エッヘン

    エレン「何でお前がいるんだ?」イテテ

    ミーナ「え?だって、エレンとアニが何か神妙そうな顔して屋上に上がって行くのが見えたんだけど、なんか面白そうな感じがしたからかな?」

    アニ「面白そうって、あんた」ゲシゲイ

    ミーナ「アニ、痛い。痛いからやめて」

    アニ「ダメだね。少しは反省しな」ゲシゲシ

    ミーナ「エレン、助けて~」ウルウル

    エレン「・・・アニ」

    ミーナ「!エレン!」キラキラ

    エレン「足りないようだ」

    ミーナ「エ、エレン!酷いよ!」

    アニ「了解」

    スパーン!

    ミーナ「ぎゃー!」

    エレン「まあ冗談はこのくらいにして」

    ミーナ「うう。酷いよ・・・エレンが私を虐める」ウルウル

    アニ「はいはい」ナデナデ

    ミーナ「アニィ」ダキッ

    エレン「ミーナ、本当は今日はどうした?」

    ミーナ「うん。父さんと母さんがエレンもたまには家で食事しなさいって」

    エレン「そうか。いつも世話を掛けるな。ありがとう」

    ミーナ「何言ってるのよ。感謝してるのは私達の方なんだからね」

    アニ「ねえ、聞いていい?このミーナがエレンを庇っていたミーナだってことは分かったけどさ、どこか遠くへ引っ越したんじゃなかったの?」

    ミーナ「え?遠くへ引っ越してきたよ?マリアから今はシーナに住んでる」

    アニ「!シーナってあんた」

    ミーナ「それもこれも全部エレンのおかげなんだ。私がこの高校に通えているのもね」

    アニ「どういうことだい?分かるように説明して欲しいんだけど?」

    エレン「ミーナが学校に来なくなったと言うのは聞いたよな?」

    アニ「うん。虐めが酷くて学校に来なくなったとは聞いたけど」

    エレン「あの指示を出したのは俺だ」

    アニ「え?」

    ミーナ「うんうん。そうなんだよね。あの時私もすごく驚いたもん」
  13. 13 : : 2015/10/11(日) 20:17:47

    ――
    ――――

    エレン「ミーナ、話がある」

    ミーナ「何?ついにエレンが私に告白?キャー」

    エレン「違う、お前、もう学校に来るな」

    ミーナ「え?何で?どうしてよ?私のこと迷惑?ねえエレン!?」ウルウル

    エレン「迷惑な訳無いだろ?むしろ感謝している」

    ミーナ「なら何で?」

    エレン「これ以上、お前が虐められているのを見ているのがつらいんだ。俺だけならなんとでもなる。でも、ミーナを護ることはさすがに難しいから」

    ミーナ「私なら大丈夫だから。お願い!学校に行かせて」ウルウル

    エレン「頼むミーナ!言うことを聞いてくれ。勉強なら時間がある時にいくらでも教えてやる。お前の両親の説得もしてみせる。だから、ミーナ」

    ミーナ「・・・エレン。それでも私はエレンと学校に行きたい。ダメ?」ポロポロ

    エレン「ごめん、ミーナ。今はダメでも、高校では絶対に、な?」

    ミーナ「でも、私、エレンと同じ学校に入れるとは限らないし」シュン

    エレン「俺が勉強を教えると言っただろ?俺が責任を持って俺と同じ高校に通わせてみせる。だから頼む」

    ミーナ「ちなみにどこの高校へ行くつもりなの?」

    エレン「ローゼ高等学校」

    ミーナ「!む、無理よ!私の頭じゃまず受からないよ!」

    エレン「大丈夫だ。心配するな。必ず合格させてみせる。だから俺を信じてくれないか?」テヲギュ

    ミーナ「!う・・・うん」カァァァァァ

    ――――
    ――


    ミーナ「それから地獄のような日々が始まったのよ。毎日問題集の山に囲まれて」トオイメ

    エレン「ミーナは頑張ったもんな。ミーナの努力なしでは、今ここにミーナはいなかったもんな」

    ミーナ「それでね、エレンがお父さんとお母さんにいろいろと事情を説明して、説得してくれたの。それで、中学の卒業と同時にシーナに引っ越すことになったの。住む所は全部エレンが用意してくれたの」

    エレン「だから今はシーナから通っているんだよ」

    アニ「あんた何者?」

    ミーナ「私の恋人よ」ドヤ

    アニ「!本当に?」

    エレン「バカ!何言ってんだよ」ポカ

    ミーナ「うっ!痛い」アタマサスサス

    エレン「アニ、誤解するなよ。こいつとは別に何ともないからな」

    ミーナ「酷いよエレン。あの時の約束は嘘だったの?」

    エレン「?約束?」

    ミーナ「ほら言ったじゃない。“俺が責任を持ってミーナを一生面倒見る”って」

    エレン「“俺が”の前にあるだろ?都合のいいところだけ抜粋するな」

    ミーナ「もう!私はこんなにエレンを想っているのに」プクー

    アニ「でも、言ったんだね?」

    エレン「ま、まあ。言ったと言えば言ったが、それはもう終わったことだからな・・・」

    アニ「どうしてさ?」

    エレン「俺がミーナの両親を説得するときに」
  14. 14 : : 2015/10/11(日) 20:18:06

    ――
    ――――

    エレン「小父さん、小母さん。俺がミーナをローゼ高等学校に入れて見せるので、ミーナを学校に行かせないでください」

    ミーナ父「ミーナの成績で行けると思うのかね?」

    エレン「今から頑張れば必ず合格できます」

    ミーナ母「本当にできるの?」

    エレン「はい」

    ミーナ父「もし、出来なかったらどう責任を取るつもりだね?」

    エレン「・・・その時は、俺が責任を持ってミーナを一生面倒見ます」

    ミーナ母「本当に?」ニヤニヤ

    エレン「約束は守ります」

    ミーナ父「なら、君を疑うわけではないが、これに名前と判子を押してくれ」

    エレン「!婚姻届ですか・・・分かりました」カキカキ

    ミーナ父「君の覚悟、確かに見届けた。好きにするといい」ニヤニヤ

    ――――
    ――


    エレン「で、ミーナを見事合格させたから、その婚姻届は返してもらった。ものすごく残念そうにしていたけどな」フッ

    アニ「そ、そうなんだ」

    ミーナ「私なんて怒られたんだよ?何で合格したんだって」

    アニ「はははは」

    ミーナ「そりゃあ私だって、エレンとそうなれるならそれでもいいけど、でもそんなことでエレンと添い遂げたくない。だから絶対にエレンを振り向かせてみせるの」

    アニ「・・・(ここまで想ってくれている人がいても、エレンはそれには応えていない・・・)エレンには好きな人とかいるのかい?」

    エレン「・・・いる・・・というか昔、許嫁がいた」

    アニミー「!だ、誰?」

    エレン「お前達が知らない人だ。俺の両親が死んだから無効だとは思うけどな」

    ミーナ「そんな人がいたんだ。でも無効なんだよね?エレンはもう好きじゃないんだよね?」ドキドキ

    エレン「・・・どうだろうな・・・好き、だったのかもしれないな・・・でももう、10年以上前の話だからな。その子もきっと忘れているし、きっと今は別の誰かのことを想っているさ・・・」トオクヲミツメル

    アニ「・・・(好きだったんだね・・・もし、会えたなら、どうするんだろうね・・・私の入り込む余地なんてなさそうだね・・・ああ、失恋か・・・何もしてないのにね・・・悔しいね)」

    エレン「・・・」

    ミーナ「エレ~ン!何黄昏てるのよ!」

    エレン「!悪かったな。さあ、そろそろ帰るか」

    アニ「・・・」

    ミーナ「アニもどうしたのよ!?」

    アニ「・・・(ならせめて私は、好きな人の幸せを願うだけだ)・・・ねえ、私はどうすればいい?」

    エレン「?何がだ?」

    アニ「私は今まで通り、あんたの傍にいてもいいのかい?私を信用できるのかい?」

    エレン「アニは信用している。俺の側に居たければいればいい。それは君が決めることだ」

    アニ「なら、私は今まで通りあんたに接することにするよ」

    エレン「そうか」

    アニ「だから、今日は一緒に帰ろう?」

    エレン「・・・分かった」

    ミーナ「えー!アニだけ?私は?私は?」

    エレン「分かったから、騒ぐな」ハァ

    ミーナ「えへへへ、やっぱエレンは優しいな」ダキッ

    アニ「!(ミーナは今の話を聞いても諦めてないの?すごいな・・・私もやっぱり諦めたくないな・・・諦めたく・・・ない・・・よ)」ポロポロ

    エレミー「!」

    ミーナ「ア、アニ!?どうしたの?」オロオロ

    エレン「どうした?」

    アニ「・・・私は・・・あんたの事が・・・好き・・・」

    エレン「・・・アニ」ダキッ

    アニ「!」

    エレン「泣くな、アニ。俺は笑っているお前が好きなんだ。だからいつも笑っていてくれ」ギュー

    アニ「う、うん」ポロポロ

    ミーナ「アニだけずるい!私も!私も!」
  15. 15 : : 2015/10/11(日) 20:18:21
    校門前

    「おい!またあの子がいるぞ!」

    「またエレン君目当てじゃないでしょうね!?」

    「誰か話しかけろよ」

    「天使だ」

    「女神様」

    ざわざわ

    エレン「・・・今日もか、何なんだ?最近」

    ミーナ「今日も?」

    アニ「クリスタかな?」

    ミーナ「クリスタって誰?」

    エレン「クリスタって、昨日の?」

    アニ「うん。そうだよ」

    ミーナ「ねえ!?誰か教えてよ!」

    アニ「後で教えてあげるからさ」

    エレン「・・・(面倒なことになりそうだな・・・さっさと帰るのが吉かな)アニ、早く帰ろう。この騒動に巻き込まれたくない」

    アニ「私は構わないけど」

    エレン「なら、少し走るぞ」アニノテヲギュッ

    アニ「!(エレンが手を・・・)」///

    エレン「ほらミーナも」テヲサシダス

    ミーナ「えへへへへ」エレンノテヲギュッ

    エレン「行くぞ」ダッ!
  16. 16 : : 2015/10/11(日) 20:18:47
    ユミル「なあ、あいつもお礼はいいって言ってんだからさ。帰ろうぜ?」

    クリスタ「ダメ!絶対にお礼をするの!じゃないと、アニにとられちゃう。それにお姉ちゃんも言ってたじゃない、家に連れて来いって」

    ユミル「そうだけどよ・・・」

    クリスタ「あ!」

    ユミル「ん?走ってるな」

    クリスタ「逃がさない!」ダッ

    ユミル「ま、待てよクリスタ!」
  17. 17 : : 2015/10/11(日) 20:19:05
    エレン「!見つかった!急ぐぞアニ、ミーナ」

    アニ「ちょっ、エレン、速い」

    ミーナ「なに?あのかわいい子?」

    クリスタ「エレン君待って!」

    ユミル「クリスタ!ちょっと待て!」

    クリスタ「エレン君!今日こそはお礼をさせて貰うんだから!」

    エレン「だから、いらないと言っているだろうが!もう俺に関わるな!」

    クリスタ「ダメ!お姉ちゃんにも連れてくるよう言われてるんだから!」

    アニ「・・・エレン、お礼くらいさせてやったら?それにこのままだとお礼させるまで毎日追いかけられることになると思うよ」

    エレン「確かにアニの言う通りかもしれないな・・・だが、今日は無理だ」

    ミーナ「何かあるの?」ワクワク

    エレン「バイトの面接なんだよ」

    アニ「あんた、バイトなんてするのかい?」

    エレン「ああ、今日面接だ」

    アニ「へぇ~。どこでバイトするんだい?」

    エレン「今回は洋菓子屋だ」

    アニ「私も行っていいかい?」

    エレン「来ても、おもしろくは無いと思うぞ?」

    クリスタ「ちょっと・・・待ってよ!・・・エレン君・・・速い」ハァハァ

    エレン「・・・」

    ユミル「どうした?ついに観念したか?」ケラケラ

    エレン「このまま毎日君達に追われるのも迷惑だ。おとなしくお礼を受けさせてもらうことにする」

    クリスタ「本当!なら今から」

    エレン「悪いが今日はダメだ。これから用事がある」

    ユミル「何だよ?用事って?」

    エレン「バイトの面接だ」

    ユミル「ほう、面接ね」

    クリスタ「面接!」キラキラ

    エレン「悪いがこれで失礼させてもらう(嫌な予感しかしないからな)」テクテク

    アニ「そういうことだから」テクテク

    ミーナ「バイバイ」

    ユミル「そう急ぐこたぁないだろ?私達が送って行ってやるぜ」ニヤニヤ

    クリスタ「うん!うん!」キラキラ

    エレン「・・・分かった」

    ユミル「お!今回はやけに素直だな?」

    エレン「断ったとしても付いてくる気だろ?」

    クリスタ「当然」ドヤァ

    エレン「ならさっさと行くぞ」ハァ

    ミーナ「ねえねえ?私にも紹介してよ」

    クリスタ「!初めまして、クリスタです。よろしく」

    ユミル「私はユミルだ」

    ミーナ「私はエレンの恋人のミーナです♪よろしくね」

    クリユミ「!」

    クリスタ「本当!?」

    エレン「嘘をさらっと言うな!」ペチン

    ミーナ「ううっ・・・痛い・・・」ウルウル

    アニ「まだやられたりないみたいだね」スッ カマエル

    ミーナ「そんなことない!これ以上やられたら、私バカになっちゃう」アセアセ

    アニ「遠慮なんかしなくていいって」

    スパーン!!!

    ミーナ「いやぁぁぁぁぁぁぁ!」
  18. 18 : : 2015/10/11(日) 20:19:17
    ???「・・・(ちっ!エレンばかり羨ましい。何でいつもいつも)」ググググ

    ???「どうしたの?」

    ???「何でもないよ(エレンをどう貶めようかな)」ニコニコ

    ???「・・・(また何か企んでる顔してる・・・)もうやめた方がいい。そんなことしても何もならない」

    ???「うるさいなぁ。僕がどうしようと僕の勝手でしょ?君には関係ない。君がどうしようとも君の勝手だけど、君と僕は同じ穴の貉なんだからね」

    ???「そんなことは分かってる。だから、もうエレンに関わるのはよそう、と言っている」

    ???「今更裏切る気かい?もう君は引き返せないところまで来ているんだよ?」

    ???「・・・」

    ???「それにしても、あの黒髪のおさげの子、どこかで見たような・・・」

    ???「・・・(あれはミーナ、かな・・・楽しそうにしている。良かった、病んでいなくて・・・)私に見覚えはない。きっと気のせい」

    ???「君がそう言うなら、そうかもね(さて、誰を使ってエレンを貶めるかな・・・)」ニヤニヤ

    ???「・・・(私はもう間違えない)」
  19. 19 : : 2015/10/11(日) 20:19:27
    洋菓子店

    ユミル「本当にここなのか?」アセアセ

    エレン「そうだ。ここだ」

    ミーナ「あ!ここのケーキ美味しんだよね」

    エレン「家からも近いしな」

    ユミル「止めた方がいいぞ、ここは」アセアセ

    クリスタ「ユミル、どうしたの?」

    ユミル「な、何でもねぇよ」ドキドキ

    アニ「何か、怪しいね?」

    ユミル「な、何でもないって言ってるだろ!」

    アニ「そう?ならいいけど」

    ミーナ「もし働くことになったら、あまりもの貰ってきてよね」

    エレン「分かった。じゃあ、俺は行くから」

    クリスタ「私達も行こ?ついでにケーキ買おうよ」キラキラ

    アニ「たまにはいいかもね」

    ミーナ「私も買っちゃおうかな」

    ユミル「・・・」アセダラダラ

    エレン「すみませ~ん。今日面接に来たエレン・イェーガーですが」

    ???「いらっしゃい。待ってたわよ。奥で、やるから。付いてきて」

    エレン「はい」

    ???「!あれ?ユミルお帰り。どうしたの、こんな所で?」

    ユミル「・・・母さん、ただいま」

    アニクリミー「!え!?」

    クリスタ「ここ、ユミルの家だったの?」

    ユミル「そうだよ、悪いかよ」

    クリスタ「何で言ってくれなかったの?言ってくれたら買いに来たのに」

    ユミル母「ユミルのお友達?」

    クリスタ「初めまして、クリスタ・レンズです。ユミルにはいつもお世話になっちゃってて」

    アニ「私は、アニ・レオンハート。ついこの間知り合ったばかりです。今日はエレンが面接を受けると言うので、どんなことろでバイトをするのか興味本位で付いてきました」

    ミーナ「ミーナ・カロライナです。エレンとk」

    エレン「・・・」ギロ

    ミーナ「と、友達で、近所に住んでます」アセアセ

    ユミル母「そう、エレン君とも知り合いなのね?まだ話していたいけど、エレン君の面接しなきゃだから、ゆっくりして言ってね」

    アニクリミー「はい。ありがとうございます」

    ユミル母「じゃあ、エレン君、付いていらっしゃい」
  20. 20 : : 2015/10/11(日) 20:19:45
    ユミル母「どうして、ここで働こうと思ったの?」

    エレン「たまたま、家が近くだったのと、洋菓子を作ってみたかったからです」

    ユミル母「エレン君はアルバイトの経験は?」

    エレン「高校に入ってからレストランとコンビニで」

    ユミル母「料理は出来る方?」

    エレン「はい。一応一通りは出来ます」

    ユミル母「なら、洋菓子は作ったことある?」

    エレン「無いですね。でも、教えて貰えれば出来ると思います」

    ユミル母「なら、ちょっと作ってもらおうかしら」

    エレン「え?いきなりですか?」

    ユミル母「そうよ。何か問題でもある?」

    エレン「作り方を知らないので」

    ユミル母「問題ないわ。ちょっと待ってて」

    数分後

    ユミル母「お待たせ。調理場に行きましょ」

    エレン「は、はい」

    ユミル母「ユミル、あんたも早くしなさい」

    ユミル「へいへい、分かってるよ。そう急かすなよ」トボトボ

    ユミル母「エレン君、ユミルがケーキの作り方教えるから」

    エレン「は、はい。ユミル、よろしく」ニコッ

    ユミル「!///あ、ああ。私が教えてやるんだ、しっかり覚えろよ」

    ユミル母「ふふふ」ニヤニヤ

    それから数時間後

    エレン「どうでしょうか?」

    ユミル「・・・何か悔しい・・・初めてで何で私より美味くできるんだ」ガクッ

    クリスタ「本当に美味しいよ。エレン君はすごいね」キラキラ

    アニ「うん。悪くない。これならまた買いたい」

    ミーナ「ねえ、家に来てケーキ焼いてよ」

    ユミル母「エレン君、これ本当に初めてなの?美味しいわ」

    エレン「ありがとうございます」

    ユミル母「ならエレン君にはケーキ作りを任せるわ。接客も時々してもらうと思うけど」

    エレン「は、はい。よろしくお願いします」

    ユミル母「じゃあさっそくで悪いんだけど。新作のケーキを考えて来てくれないかな?」

    ユミル「!」

    エレン「・・・まぁ、とりあえず・・・お店にどんな商品が並べられているか分からないので、何とも言えませんが・・・できると思います」

    ユミル母「そうだったわね。面接していきなりケーキ作らせたんだものね」

    ユミル「・・・」ソー

    ユミル母「待ちなさい!」ガシッ

    ユミル「・・・」アセダラダラ

    ユミル母「ユミル。どこに行くつもり?」ニコッ ゴゴゴゴゴ

    ユミル「・・・ちょっと用事を思い出して・・・」アセダラダラ

    ユミル母「へえ、それはどんな用事?」ゴゴゴゴゴ

    ユミル「いや、その、あの・・・ごめんなさい」アセダラダラ

    クリスタ「どうしたのユミル?」

    ユミル「・・・な、何でもない」アセダラダラ

    ユミル母「さて、あなた達にお願いがあるのだけど、聞いてくれる?」

    クリスタ「何ですか?」

    ユミル母「エレン君と作る試作品の試食をして欲しいのだけど、お願いできる?」ニコッ

    クリスタ「!ケーキがただで食べられるんですか!?」キラキラ

    ユミル母「まあ、そういうことね」

    クリスタ「喜んでお受けします。いえ、やらせてください」キラキラ

    ユミル母「クリスタちゃん、ありがとう。後の2人は?」

    アニ「私も構わないです。特に用事があるわけじゃないですから」

    ミーナ「私は全然OKです」

    ユミル母「あら、そう。お願いね」

    ユミル「・・・終わった・・・(せめてもの救いはエレンがいると言うことか)」ガクゼン

    ユミル母「当然、ユミルは強制参加ですからね!逃げるんじゃないわよ!」ゴゴゴゴゴ

    ユミル「!イ、イエッサー!」アセダラダラ
  21. 21 : : 2015/10/11(日) 20:20:18
    数日後

    レイス家

    エレン「!ここは・・・」

    ミーナ「エレン、来たことあるの?」

    エレン「・・・」

    ミーナ「エレン?どうしたの?」

    ユミル「どうした?豪邸過ぎて声も出ないか?」ケラケラ

    エレン「・・・」

    アニ「エレン、どうしたのさ?」

    エレン「い、いや、なんでもない・・・」

    クリスタ「エレン君、本当に大丈夫?」

    エレン「問題ない」

    クリスタ「なら入って」

    ドア
    ガチャ

    クリスタ「ただいまー!」

    エレアニミーユミ「お邪魔します」

    フリーダ「ヒストリア、お帰り」

    エレン「!」

    フリーダ「皆さんもようこs・・・嘘・・・エレン?エレンなの?」

    エレン「・・・フリーダ、久しぶりだな・・・(やはり来るんじゃなかった・・・今更逃げる訳にもいかないしな)」

    フリーダ「エレン!」ダキッ

    アニクリミーユミ「!え!?」

    クリスタ「お姉ちゃん、どういうこと?」

    アニミー「エレン!どういうこと?」

    ユミル「・・・(そうか、そういうことだったのか。あの時のフリーダさんの顔は)」

    フリーダ「エレン、もう離さない」ギュー

    エレン「フリーダ・・・頼むから離れてくれ・・・俺が死にそうだ」アセアセ

    アニミークリ「・・・」ゴゴゴゴゴゴ!!!!

    フリーダ「嫌よ!許嫁にくっ付いて何が悪いの?」

    アニミークリ「説明して!」

    ユミル「あははははははは・・・あー腹痛てぇ」

    エレン「・・・アニとミーナには前話しただろ?昔、許嫁だった人がいたと。それがフリーダだ。まさかこんな形で会うことになるとは思わなかったが・・・」

    フリーダ「エレン、ごめんね。今まで1人にして」ウルウル

    エレン「気にするな。俺はこれでも結構楽しんでいるんだ」ナデナデ

    フリーダ「そう。ならよかったわ。なら、これからの話をしましょ?」

    エレン「・・・(これが嫌だから会いたくなかったんだが・・・でも・・・やっぱり・・・)」

    フリーダ「さあエレン。こっちに来て」グイグイ

    エレン「ちょっ!フリーダ!」ズルズル

    フリーダ「ああエレン。何時結婚式をしましょうか?籍はエレンが結婚できるようになったらすぐに入れましょう。新婚旅行は何処に行きましょうか?子供は何人欲しいです?」

    エレン「あの、フリーダ。今日はクリスタの」

    フリーダ「あっ!そうでした。エレンに会えたのがうれしくて、つい・・・ごめんなさい」シュン

    エレン「ほら、皆呼んできて」

    フリーダ「はい。少し待っていてくださいね」

    アニミークリ「・・・」

    ユミル「あはははははははは・・・」

    アニ「はっ!エレンは?」

    ユミル「フリーダさんに引きずられて行ったぞ」ケラケラ

    フリーダ「皆、ごめんね」

    クリスタ「!お姉ちゃん・・・」

    フリーダ「ほら、エレンが待ってるわ。行きましょ?」
  22. 22 : : 2015/10/11(日) 20:21:32
    クリスタ「・・・お姉ちゃんが会いたくて、エレン君を呼んで来いって言ったの?」

    フリーダ「そんなことないわよ。確かにエレンって聞いた時に、もしかしたらとは思ったけど、名前が同じ別人だと思ったから。まさか許嫁のエレンだとは思わなかったのよ。ごめんね、ヒストリア」

    アニ「でも、エレンは許嫁の約束は無効になったって言ってたけど?」

    フリーダ「そんなこと、私は知らないわよ」

    エレン「互いの両親が決めたことだ、俺の両親が死んだことでこの話は無くなったものと思っていたが。違うのか?」

    フリーダ「そんなこと、私がさせる訳無いでしょ。私はエレン以外の人と結婚するつもりは無いんですから」

    ミーナ「でも10年以上も会ってなかったんでしょ?エレンはどうなの?フリーダさんの事、好きなの?」

    エレン「・・・どうだろうな・・・」

    フリーダ「エレン・・・」ウル

    エレン「・・・でも、やっぱりフリーダといると安心する・・・かな・・・俺は・・・でも、フリーダの隣には俺は相応しくないだろうな」

    フリーダ「エレン!どうしてそう言うこと言うの?私の事、嫌い?嫌いなら嫌いとはっきり言って!」ウルウル

    ミーナ「エレン、もしかして、体の傷の事気にしてるの?」

    エレン「ばっ!ミーナ!」

    アニ「体の傷?」

    エレン「・・・」

    ミーナ「エレンが虐めを受けていたのはアルミンに聞いたでしょ?」

    アニ「聞いた」

    クリスタ「私も聞いて、お姉ちゃんにも話しちゃった」

    ミーナ「体の至る所にあるのよ。一生消えない傷が」

    アニクリユミフリ「!」

    エレン「切り傷、刺し傷、火傷など、手術痕もそれに負けないくらいある。生死を彷徨ったのは1度や2度じゃない。数えきれないくらいだ。学校に行き入院し、退院して学校に行き、また入院をする。2年間、特にミーナを学校に来させなくしてからは酷かった」

    ミーナ「うん。本当、退院したと思ったら、次の日にはすぐに入院なんだもん。私がどれだけ心配したことか」ウルウル

    エレン「すまなかったな・・・」

    ミーナ「だからエレンは人前では絶対に素肌をさらさないの。服で隠れている部分は傷だらけだから・・・」ポロポロ

    フリーダ「エレン、私は、私は」ポロポロ

    エレン「ミーナもフリーダもありがとう」

    ミーフリ「え?」

    エレン「俺はもう、泣きたくても泣けないから・・・俺の代わりに泣いてくれて、ありがとう。2人とも」

    ミーナ「うん。エレンの為ならいくらでも泣いてあげるよ」

    フリーダ「私は、エレンが辛かった時に傍にいてあげることもできなかった。支えてあげることができなかった。そんな自分が悔しいの。エレンごめんね。傍にいてあげられなくて」ポロポロ

    エレン「フリーダ」ダキッ

    フリーダ「!」

    エレン「泣くな。君が悪い訳じゃない。俺が弱かったのがいけないんだ。だからミーナまで巻き込んでしまった」ナデナデ

    フリーダ「エレンは弱くない。だって今もなお優しいじゃない。あなたは強いから、自分を貫けているのよ」

    ミーナ「そうよ。それに私は望んで巻き込まれたの。エレンが責任を感じることは無い!悪いのはエレンを虐めていた奴なんだから」

    エレン「ありがとう、2人とも」ニコッ

    ミーフリ「///」

    アニクリユミ「・・・(私達空気だ)」
  23. 23 : : 2015/10/11(日) 20:21:46
    ミーフリ「!」

    フリーダ「そういえばあなたはエレンとどういう関係なんですか?」

    ミーナ「私はエレンの恋人のミーナよ!元許嫁さん」ドヤァ

    フリーダ「嘘ね。あなたみたいな人をエレンが選ぶとは思えないわ。そうでしょ、エレン?」

    エレン「・・・(一応、下手したら結婚してたかもしれなかった相手だからな)」

    フリーダ「エレン、黙ってないで言ってあげて。恋人なんかじゃないって」

    ミーナ「何言ってるのよ!こっちの事情も知らないくせに。エレンとはね、結婚寸前まで行った事があるんですからね」

    フリーダ「!な!どういうことです?」

    ミーナ「もう少しで結婚できたのよね?エレン」

    エレン「・・・(俺を巻き込まないでほしいな)」

    フリーダ「エレン、結婚はまだ早いと思うわ。エレンは私が好きなんだから。まあ、エレンも男の子だからいままでの浮気は大目に見ます。だからエレン」

    エレン「ミーナの言っていることは本当だ。もう少しで結婚するところだった。まあ、訳があるんだが」

    フリーダ「どんな訳ですか?聞かせてくれるんですか?」

    エレン説明中

    フリーダ「なるほど。よくわかりました。ミーナさん、今までエレンの事ありがとうございました」ペコッ

    ミーナ「私は私がしたいようにしただけですから。それにむしろこっちがエレンに感謝しているくらいです。エレンがいなければ私は今こうしてここにはいなかったわけだし、それに・・・」

    エレン「それは違う。俺はミーナがいなければ、今こうしてここで笑っていられたかどうかさえ分からない。感謝しているのはこちらも同じだ。ありがとうミーナ」

    ミーナ「う、うん」テレテレ

    エレン「ずいぶん時間が経ってしまったな。今日は帰るとしよう」

    アニ「そうだね。でも、お礼はどうするんだい?」

    エレン「もういいよ。それとヒストリア」

    クリスタ「何?」

    エレン「もう学校には来ないでくれ」

    クリスタ「え?」

    エレン「学校は危ない。だから、来るならバイト先にしてくれ。いいね?」

    クリスタ「うん。分かった」

    フリーダ「バイト?エレン、バイトなんてしているの?」

    エレン「ああ。詳しい事はユミルに聞けばいい」

    ユミル「ば!てめぇ!何言ってやがる!」

    フリーダ「ユミル、後でお話があります」

    ユミル「!は、はい・・・(畜生!エレンの野郎!覚えてやがれ!)」
  24. 24 : : 2015/10/11(日) 20:21:58
    帰り道

    エレン「・・・(俺は後、どのくらい生きて行けるだろうか?)」

    アニ「・・・エレン、何考え込んでいるんだい?」

    エレン「ん?ああ、ちょっとな、これからのことを考えていた」

    ミーナ「何かあるの?」

    エレン「そろそろ、始まると思うんだ」

    ミーナ「!・・・そう・・・でも、大丈夫なの?」

    エレン「・・・大丈夫だ」

    ミーナ「そう。ならいい(嘘。エレン、何を隠してるの?私にも言えない事なの?)」

    アニ「何が始まるって言うんだい?」

    エレン「いや、なんでもない。アニもしばらく俺から離れていた方がいい」

    アニ「何で?」

    エレン「それはすぐにわかる。頼むから言うことを聞いてくれないかな?」

    アニ「・・・納得はしてないけど、仕方ないね。でも、後で事情を聞かせて、いいね?」

    エレン「分かった・・・」
  25. 25 : : 2015/10/11(日) 20:22:14
    数日後

    放課後

    エレンが帰ろうと校門を通り過ぎようとしたところ、声を掛けられた

    ???「あんたがエレンか?」

    エレン「・・・」スタスタ

    ???「無視してんじゃねぇぞ!このクソが!」

    エレン「はぁ・・・俺のこと知ってんなら、いちいち聞くな、鬱陶しい。で、お前は?」

    ???「俺は、ジャン・キルシュタイン。ちょっと体育館裏まで来てくれないか?」

    エレン「・・・分かった(始まったか)」


    体育館裏

    ジャン「おめぇら!やるぞ!」

    「おう!」

    エレン「・・・(5人)」

    ジャン「おらっ!」ドゴ

    「死ね!」バキ

    「調子に乗り過ぎなんだよ!」バコ

    それから数分後

    エレン「・・・」

    ジャン「へ。今日はこれくらいで勘弁しといてやるよ。じゃあな。おめぇら、行くぞ」

    ジャンたちはエレンをリンチした後、その場を去って行った

    エレンは血だまりのかな、意識を失い倒れていた
    そこに

    ???「エレン、ごめんなさい。今、救急車呼ぶから。必ず生きて」

    1人の少女によって、命が救われた
  26. 26 : : 2015/10/11(日) 20:22:57
    病院

    エレンは手術を受け、無事成功したが、いつ意識を取り戻すか分からない状況にあった
    そんな中急いで駆け付けたミーナ一家
    ミーナはエレンに付きっきりで看病し、両親は医者に呼ばれていた

    「エレン君の事ですが」

    ミーナ父「エレン君がどうしたんですか?」

    「もし、次、同じようなことがあったら、多分、命は無いと思ってください」

    ミーナ母「!どうしてです?」

    「彼の体には、多数の傷があります。それと同じくらい手術の痕も。もうこれ以上は患者の体が持ちません。あの若さで、一体どれだけ手術をしたのか・・・」

    ミーナ母「そんな・・・」

    ミーナ父「・・・不味いな・・・」

    ミーナ母「そうね・・・どうしましょう?」

    ミーナ父「あの人に頼りたくはないが、背に腹はかえられん」

    数日後

    エレンは未だに目を覚まさないままでいた

    ミーナ「エレン、今日はね―――」

    眠っているエレンに対しミーナが学校でのことを聞かせるように話していた

    ミーナ「・・・何で、こんなことになったんだろうね。エレン・・・早く起きてよ・・・」ポロポロ

    アニ「・・・エレン・・・早く目を覚ましな!じゃないと、蹴るよ!」ウルウル

    エレン「・・・」

    ミーナ「・・・エレン・・・お願いだよぉ・・・」ポロポロ

    コンコン

    ガラガラガラ

    ???「失礼する」

    アニミー「!」

    ミーナ「何で、あんたがここに来るのよ!帰って!」

    アニ「ミカサ、何しに来たんだい?」

    ミカサ「ミーナ、今まですまなかった。今更謝っても許されるとは思わないけど、ごめんなさい。エレンがそうなるのを止められなかった・・・」

    ミーナ「・・・」

    ミカサ「私は見ている事しかできなかった・・・」シュン

    ミーナ「・・・そんな演技に私は騙されないから。でも、いい事を教えてあげる。きっとエレンは目を覚ませば、また学校に行くと思うけど。次、今回のようなことになれば、エレンは助からないそうよ」

    アニミカ「!」

    アニ「どうして!?」

    ミーナ「手術のしすぎなんだって。・・・もう、エレンには後がないんだよ。エレンは次、手術しなければならないようなケガを負ったら、助からないのよ!エレンが死んだら、あなた達の所為よ!ここまで、エレンの体を蝕んだのはあなた達なんだから!」ポロポロ

    ミカサ「・・・エレンが・・・死ぬ・・・そんな・・・もう、手遅れなの?」ポロポロ

    ミーナ「帰って!帰ってよぉ・・・」ポロポロ

    ミカサ「・・・また来る・・・」

    ガラガラガラ

    アニ「ミーナ・・・」

    ミーナ「ごめんね。変なとこ見せちゃったね」

    アニ「気にしなくていいよ。私がミーナだったら、多分そうなってたと思うから・・・悔しいね、当事者じゃないってだけで、仲間はずれな気分だよ・・・」

    ミーナ「多分、エレンはこうなることが分かってたから、アニを遠ざけたんだと思う・・・エレンは優しいから、人が傷つくのは見たがらない人だから。そのくせ、誰かを護るためなら自分が傷つくことは厭わない・・・エレンはもっと自分を大切にすべきだよ・・・そうすればこんなことには・・・」

    ???「すまないな。いつも心配をかけて」

    アニミー「エレン!目が覚めたの?」

    エレン「ついさっきな」

    ミーナ「エレン」ダキッ ポロポロ

    エレン「ミーナ、痛い」

    ミーナ「あっ!ごめん・・・」シュン

    アニ「あんた、今どういう状況か分かっているのかい?」

    エレン「ああ。それと、救急車を呼んでくれたのはミカサだ。あいつがいなければ俺は死んでいた」

    ミーアニ「!」

    エレン「あいつも何かが変わってきているのかもしれないな。ミーナ、許してやれとは言わない。でも、許す努力はしてほしい」

    ミーナ「・・・難しいけど、頑張ってみる」

    コンコン

    ガラガラ

    「イェーガーさん、お目覚めですか?」

    エレン「はい。つい先ほど」

    「なら少しお話ししましょうか」

    エレン「はい」

    ミーナ「私達は帰るね。またね」

    アニ「また来るよ。じゃあね」

    ガラガラ

    エレン「それで、お話って?」

    「はい、実は―――」
  27. 27 : : 2015/10/11(日) 20:23:12
    それから1か月後

    エレンは退院し、何事も無かったかのように学校に通学した

    ミーナ「!エレン!何で学校来たのよ!」

    エレン「悪いな。最後くらい来てもいいだろ?」

    アニ「そう・・・やっぱり転校するんだ・・・」シュン

    エレン「アニも今まで心配かけたな。ありがとう」

    アニ「そんなことないさ・・・でも、たまに、遊びに行ってもいいかい?」

    エレン「ああ。いつでも歓迎するよ」

    ミーナ「そうそう。エレンに会いたくなったら、私に行ってくれればいつでも会えるよ」

    エレン「?ミーナは聞いてないのか?俺は、知り合いの家に居候することになったんだ」

    ミーナ「え!?えぇぇぇぇぇぇ!聞いてないよ!何で言ってくれないのよ!」

    エレン「いや、てっきり小父さんや小母さんから聞いているもんだと思ってたから。まあ、そういうことだから」

    ミーナ「どこ?その知り合いって、どこに住んでるの?」

    エレン「シーナの中心に近い所かな、それ以上は言えない」

    ミーナ「ふーん。でもそれじゃ遊びに行けないじゃん」

    エレン「連絡くれれば俺がミーナの家に行くよ」

    ミーナ「本当!」パァァァァ

    アニ「そうか、連絡くらいはちょうだいよね」
  28. 28 : : 2015/10/11(日) 20:23:25
    ???「エレン・・・覚悟してよね」

    ???「・・・(何かするつもりだ。何としても阻止しないと)」

    ???「・・・(せっかく手に入れたたんだ。有効活用しなくちゃね?エレン、どんな顔してくれるんだろう?)」ゾクゾク
  29. 29 : : 2015/10/11(日) 20:23:47
    放課後

    下駄箱

    アニ「これでエレンともお別れか・・・なんだか寂しいね・・・」

    エレン「別に死に別れるってわけじゃないんだ、また会えるさ」

    アニ「私はいつでもあんたに会いたいのさ」///

    エレン「そ、そうか」///

    ミーナ「ダメー!アニ!エレンはあげないからね!」

    アニ「ふん。奪って見せるさ」

    エレン「俺は別にミーナの物って訳じゃないんだが」

    ガチャ

    エレン「!・・・手紙?」

    ミーナ「エレン。どうしたの?」

    アニ「手紙かい?」

    エレン「・・・(嫌な予感しかしない。しかし読まないわけにも)」

    ミーナ「なになに?ラブレター?」

    エレン「拝啓エレン・イェーガー様

    拝啓 エレン・イェーガー様

    クリスタ・レンズは我々が丁重にお預かりしております。

    返してほしければ、下記の場所までご足労願います

    敬具

    追伸 少しでも妙なマネをすれば、クリスタ・レンズがどうなっても知りませんよ

    貴方の旧知の友より
  30. 30 : : 2015/10/11(日) 20:23:59
    エレン「・・・」

    ミーナ「エレン、行っちゃダメよ!これは絶対に罠!もしエレンに何かあったら私・・・」ウルウル

    エレン「だが、俺が行かないとクリスタが」

    ???「エレン!」

    エレン「ユミル、クリスタは?」

    ユミル「アルミンに連れてかれちまった。あいつ、クリスタを呼び出したと思ったら、いきなり襲ってきやがって、クリスタの行先を聞きたければエレンに聞けばいいと言われてな」ハァハァ ボロボロ

    エレン「ユミル、ボロボロじゃないか・・・アニ、ユミルを保健室まで連れて行ってやってくれ、俺は行くよ」

    アニ「!よ、よしな!あんた、死ぬ気!?」

    エレン「死ぬ気はない・・・だが、そうなる可能性が、限りなく高いだろうな・・・」

    ミーナ「私は絶対に行かせないよ!私はエレンに生きていて欲しいもの」ポロポロ

    ユミル「どういう事情か分からんが、クリスタを助けてやってくれ。頼む」

    エレン「ミーナ、ごめんな。アニも。生きてたらまた会おう」ニコッ ダッ

    ミーアニ「エ、エレン!」

    ミーナ「エレン・・・死なないで・・・」ポロポロ

    ユミル「どうなってんだ?」

    アニ「エレンには、もう後がないのさ」

    ミーナ「・・・こうしちゃいられない。お父さんに連絡しないと」

    ミーナ父『ミーナ。どうしたこんな時間に?』

    ミーナ「エレンが、エレンが・・・」

    ミーナ父『ミーナ!落ち着きなさい』

    ミーナ「エレンが1人で、友達を助けに行っちゃったの。昔、エレンを虐めてた子に友達が攫われちゃって、エレンが1人で助けに」ポロポロ

    ミーナ父『どこに行ったか、分からないか?』

    ミーナ「エレン、何も言わずに行っちゃたから」ポロポロ

    ミーナ父『そうか・・・あとの事は父さんたちに任せなさい。必ずエレン君を助けて見せるから。ミーナは家で待っていなさい。いいね?』

    ミーナ「うん・・・。お願い!エレンを助けて!」ポロポロ

    ユミル「こっちも一応、レイス財団のSSが動いている。エレンの事は連絡を入れておいた。恐らくエレンの奴は大丈夫だとは思うが、アルミン達は最悪、死ぬ。あいつらは知らないとはいえ、それだけのことをしているからな」

    アニ「あんたもそのケガじゃ、助けに行けないだろ?ミーナの家に一緒に行くかい?」

    ユミル「そうさせて貰う」

    アニ「今、ミーナを1人にしておくわけにはいかないからね」
  31. 31 : : 2015/10/11(日) 20:24:50
    シガンシナ

    とある廃工場

    エレン「アルレルト!いるんだろ!?出てこい!」

    アルミン「エレン、本当に1人で来たんだね?感心感心」

    エレン「クリスタは返してもらうぞ!」

    アルミン「まあ、そう焦らないでよ。クリスタなら、ほら、あそこだよ」ユビサシ

    エレン「!ク、クリスタ!無事か!?」

    クリスタ「エレン君!助けて!」

    エレン「アルレルト!もういいだろ?クリスタを解放しろ!」

    アルミン「うん。いいよ」

    エレン「本当か!?」

    アルミン「ただし、君がおとなしく殴られることが条件だ」

    エレン「くっ(やはり、俺の命運も尽きたか。ごめん、ミーナ、アニ。戻れそうにない)・・・分かった。なら、さっさとやれ。だが、約束は守って貰うぞ!」

    アルミン「僕は約束は破らないよ」ニヤニヤ

    アルミン「ほら、出番だよ、皆」

    ジャン「待ちくたびれたぜ。さっさとやろうぜ?」

    ミカサ「・・・」

    ライナー「・・・(俺は、何をやっているんだ!?)」

    ベルトルト「・・・(アニの為にも)」

    「早く殺らせてくれよ」

    「待ってたぜ」

    ざわざわ

    ミカサ「ライナー、ベルトルト」

    ライベル「!」

    ミカサ「・・・」ウナヅク

    ライベル「・・・」ウナヅク

    アルミン「さあぁ!皆!エレンを殺っちゃってよ!」

    「おお!」

    ミカサ「ライナー!ベルトルト!ここは任せた!」

    ライナー「任された!行って来い!」

    ベルトルト「僕たちが出来るだけ時間を稼ぐ!」

    ライナー「エレン!お前は安全なところに隠れてろ!お前には指一本触れさせん!」

    ベルトルト「僕だって、ライナーに負けてないんだからね」

    エレン「お前等。いや、俺はここを動かない、いや、動けない」

    ライナー「何を言ってるんだ!?俺達だってそう長くはもたないぞ!」

    エレン「クリスタに何かされるかもしれない。だから、無理だ」

    ベルトルト「ミカサを信じるしかないね」

    ジャン「この裏切り者がー!」

    ライナー「お前等!男を見せろ!」

    「おお!」

    アルミン「ちっ!ミカサだけではなくライナーとベルトルトまで裏切るとは」
  32. 32 : : 2015/10/11(日) 20:25:09
    ミカサ「クリスタ!大丈夫!?」

    アルミン「ミカサが裏切ることは想定済みさ!」

    ぞろぞろ

    ミカサ「!これじゃ、近付けない・・・」

    アルミン「やっちゃっていいよ」

    「姐さん、覚悟してもらいますよ」

    「ミカサさん、あなたには失望したぜ!」

    わーわー

    ミカサ「くっ!(これだけの数を相手に、果たしてクリスタを助けられるだろうか?)・・・たとえ無理だとしても(戦わなければ勝てない!)はぁぁぁぁぁ!」

    数分後

    ライナー「ミカサは、まだなのか?」ハァハァ

    ベルトルト「・・・もう限界だよ・・・さすがに数が多い」ハァハァ

    エレン「すまない2人とも、俺は今、手を出せないから」クッ

    ライナー「アニの為にもお前には生きててもらわなきゃ困るんだよ!うぉぉぉぉぉぉ!」

    ベルトルト「そうだよ。アニを悲しませないために、僕たちは戦っているんだ!はぁぁぁぁ!」

    ライナー「!しまっ!ベルトルト!」

    ベルトルト「!ぐあ!」ドサッ

    ライナー「ぐっ!」ガクン

    ベルトルト「・・・」

    ライナー「ここまでか・・・」

    ジャン「やっと沈んだか・・・タフすぎんだよ!クソが!さて、エレンちゃん、次はあなたの番ですよ」ニヒヒヒヒ

    エレン「くっ!ライナー、ベルトルト・・・」

    ジャン「じゃあ、そろそろ死ね!」ドカッ
  33. 33 : : 2015/10/11(日) 20:25:22
    アルミン「ふん。なかなかしぶとかったね。でも、もう終わりだ」

    ミカサ「がはっ!・・・はぁはぁ・・・(もうダメだ。立っているのがやっと・・・ごめん、エレン、今までごめんなさい)」ポロポロ

    アルミン「今頃泣いて謝るのかい?」

    ミカサ「・・・なぜあなたに許しを請わなければならないの?」ハァハァ

    アルミン「まあ、そうだよね。そんなつもりなら、初めから裏切らないもんね?」ニヤニヤ

    ミカサ「・・・」

    アルミン「もう、生にしがみつくのは止めなよ。早く死んでくれないかな?」

    ミカサ「私にはやらなければならない事がある。それを成すまでは、死ねない!」ハァハァ

    アルミン「もういいや。皆、殺っちゃって」

    「死ね!」ブン

    ミカサ「・・・(エレンには本当に申し訳ない事をした・・・何も償えず死んでしまうことを許してほしい)」メヲギュ

    パシッ!

    ミカサ「・・・?」メヲアケル

    ミカサ「あれ?なんで?」

    ???「ミカサ、よくやったな。ここからは俺達に任せろ!」

    ミカサ「リヴァイ兄・・・」

    アルミン「誰だ!貴様!エレンの奴、僕たちを騙してたんだな!今すぐクリスタを殺れ!」

    「・・・」

    アルミン「どうした!返事は!?・・・!」

    ???「誰が、返事すればいいんだ?アルミン・アルレルト」

    リヴァイ「エルド、ご苦労だった。チェックメイトだ!」

    アルミン「くそっ!こんな所で・・・うあぁぁぁぁぁ!」
  34. 34 : : 2015/10/11(日) 20:25:43
    エレン「ぐっ!あっ!・・・」ゼーゼー

    ジャン「おら!」バコッ

    エレン「うっ!」ゼーゼー

    ジャン「てめぇの所為で!ミカサが裏切ったじゃねえか!害虫野郎が!死ね!」ブン

    エレン「がっ!」バタン

    ジャン「まだ倒れるのは早いぜ?」ニヤニヤ

    ライナー「・・・エ、レ、ン(くそ!体よ!動いてくれ!あと少しでいいんだ!くそぉぉぉぉぉ!俺はなんて無力なんだ!誰1人守れねぇ!)」

    ジャン「うらっ!」バコッ

    ガシッ!

    ジャン「!誰だ!?てめぇ!」

    ???「君がエレン君ね?大丈夫?立てる?」

    エレン「な、何とか・・・」フラフラ

    ???「オルオ!私はグンタとこの3人を運ぶから、後お願いね?」

    オルオ「ペトラ、任せろ。こんな奴等、俺1人で十分だ」

    エレン「クリ、スタは?・・無事、何ですか?」ゼェゼェ

    ペトラ「大丈夫よ。無事よ」

    エレン「良かった・・・」

    ???「何言ってるんだよ!?私も参加させてよ」

    ペトラ「ハンジさん!」

    ハンジ「ヤッホー!元気してたかい?・・・とりあえずエレンにこれを飲ませて」

    ペトラ「はい。エレン、飲める?」

    エレン「は、はい・・・」ゴクゴク

    エレン「うっ!・・・」バタン

    ペトラ「エレン君!ちょっとどうしたの?」

    ハンジ「大丈夫。彼にはしばらく眠ってもらっただけだから。でも、一刻を争う。早く病院に連れて行って、緊急手術しないと。エルヴィン!準備はいいよ!」

    エルヴィン「ふっ!総員!戦闘準備!かかれ!」

    「おおおおおおおお!」

    そうして、エルヴィン達レイス家のSSによってアルミン達は全員捕まった
  35. 35 : : 2015/10/11(日) 20:26:08
    エレンは首都に近い大病院に緊急搬送され、そこで手術を受けた

    ミーナ父「先生。手術は?手術は成功したんでしょうか?」

    ハンジ「手術自体は成功しました。ですが、いつ目を覚ますか・・・持って数日。もし目を覚まさなかったらその時は・・・覚悟してください・・・」

    ミーナ父「そう、ですか・・・」

    ミーナ「そんな・・・エレン!嫌だよ!エレンがいなくなるなんて、私は嫌だよぉぉ」ポロポロ

    ミーナ母「ミーナ」ダキッ

    リヴァイ「おい!クソメガネ!何とかならねぇのか!?」

    ハンジ「出来るならとっくにやってるさ!今回の手術だって、ぎりぎりの所でやってたんだ。むしろ成功したのが奇跡に近いんだよ!?あの子はまだ高校生なのに、体はすでにボロボロなんだよ!手術に耐えうる体をもう、持っていないんだよ!」ポロポロ

    リヴァイ「ちっ!クソが!」ガン

    ガシャーン

    突如背後から、何かが割れる音がした

    ???「そんな・・・エレンが・・・」

    リヴァイ「!フリーダお嬢様・・・」

    フリーダがヒストリアの為にと手に持っていた花瓶を落としてしまったのだ

    フリーダ「・・・」

    アニ「とにかく、エレンの病室に行きませんか?」

    ミーナ父「そうだな」


    病室

    ミーナ「エレン・・・お願い・・・早く目を覚ましてよぉ・・・」ポロポロ

    フリーダ「エレン!もう私を1人にしないで!もう1人は嫌なの!エレンがいないとダメなの。お願いエレン!目を覚まして・・・お願い・・・」ポロポロ

    ミーナ父「エレン君・・・」グッ

    ミーナ母「あなた・・・」

    ミーナ父「私達は何て無力なんだろうな・・・祈ることしかできないだなんて」
  36. 36 : : 2015/10/11(日) 20:26:22
    数日後

    ミーナ「エレン、今日も来たよ」

    フリーダ「・・・」Zzz ギュー

    ミーナ「フリーダ・・・エレンの手を・・・」

    フリーダ「・・・ん?・・・ミーナ・・・おはよう」

    ミーナ「おはよう」

    フリーダ「学校帰り?」

    ミーナ「うん。アニも後から来るよ」

    フリーダ「エレン、あなたはこんなにも皆に想われているのよ?早く目を覚ましなさい」

    ガラガラガラ

    アニ「全くだよ」

    ミーナ「アニ!速かったね」

    アニ「ちょっと売店に寄っただけだからね。クリスタに会ったよ。今から診察だってさ。フリーダがエレンに取られて寂しがってたよ」

    フリーダ「そう?本当はヒストリアもここに来たかったんじゃないかな?」

    アニ「多分そうだろうね。あいつもエレンの事好きだからね」

    ミーナ「エレン、このまま目を覚まさなかったらどうしよう・・・私、もう耐えられないよ・・・」ウルウル

    アニ「何?もう諦めたのかい?大丈夫さ。エレンなら必ず帰ってくる。あいつの居場所はここにあるんだからね」

    ミーナ「そうだよね。エレンは絶対に目を覚ます・・・エレンは今まで不幸だったんだから、それを吹き飛ばすくらい私が幸せにしてあげなくちゃね」

    アニ「その調子だよ」

    フリーダ「それは私の役目です!あなたではありません」

    ガラガラガラ

    ライナー「よう。エレンはどうだ?」

    アニ「見ての通りさ。まだ目を覚まさないよ。それよりあんたたちどうしたの?」

    ベルトルト「暇だからね。たまに見に来るんだよ。ほら、ミカサも入って」

    ミカサ「・・・」

    ミーナ「!・・・今回は、その・・・ありがとうね・・・」プイ

    ミカサ「今まで本当にすまなかった。私は、取り返しのつかない事をした・・・そして、今回も結局エレンに何もしてあげることができなかった・・・私がもっと早くアルミンの企てに気付いていたら・・・本当に、ごめんなさい」ポロポロ

    ミーナ「・・・はっきり言って、私はミカサを許せない。今までもそしてこれからも。エレンにあれだけのことをしたのだから。でも、エレンは許す努力をしてくれという。エレンは優しいんだよ。たとえどんなに酷いことをされても、最後には相手と笑いあおうとしている・・・本当にバカだよ・・・エレンは」

    ミカサ「私はこれから一生をかけて、エレンに償っていくつもり。たとえエレンが許してくれたとしても、私が私を許せないから・・・」

    ミーナ「そう・・・勝手にすればいいじゃない。エレンはきっとそんなこと望んでない。エレンは人の人生を縛りたいとは思ってない。きっとエレンならこういうと思う。“ミカサも今まで辛かったよな。だから、これからは自分の為に、自分が幸せになるために日々を過ごしてくれ”って。エレンは自分の幸せよりも相手の幸せを願う人だから・・・」

    ミカサ「ミーナ・・・ありがとう」ポロポロ
  37. 37 : : 2015/10/11(日) 20:27:18
    ―――

    エレンの精神世界

    ???『エレン、あなたはいつまで眠っているつもりなの?早く起きなさい!』

    エレン『ん?ああ・・・母さん、おはよう』

    カルラ『ほら、朝ご飯、さっさと食べなさい。学校に遅刻するわよ』

    エレン『え?・・・やばい!何でもっと早く起こしてくれなんいんだよ!』

    カルラ『起こしたわよ!あなたが起きないだけでしょうが!』

    エレン『いってきま~す!』

    ???『エレン、気を付けてな』


    アルミン『エレン。遅いよ。早く行こう』

    ミカサ『エレン。遅い。早くすべき』

    エレン『悪り』

    ミカサ『エレン、寝癖がついてる』

    エレン『止めろよ』

    ミカサ『なら、きちんと支度をしてくるべき』

    エレン『うっ!寝坊しちゃったんだからしょうがないだろ?』

    アルミン『もう僕たち高校生だよ?そろそろぎりぎりで起きるのやめなよ』

    ミカサ『!皆、走って。時間が無い』ダッ

    エレン『やべぇ!走るぞ』ダッ

    アルミン『ちょっと待ってよ』ダッ


    教室

    エレン『ふぅ・・・ぎりぎりセーフ』

    アルミン『もうダメ・・・』ハァハァ

    ミカサ『アルミン。だらしがない』

    ライナー『ようエレン。また寝坊か?』

    エレン『うっ』

    ミーナ『グッモーニンーグ!エレ~ン!』

    エレンが教室に入るとミーナがエレンめがけて飛びついて来た

    が!

    ミカサ『エレン、危ない』グイ

    エレン『お、おい。ミカサ』トトッ

    ミカサはそれが分かっていたようで、すぐさまエレンを引っ張った

    結果

    ミーナ『ぎゃあー!』

    ミーナは壁に激突

    エレン『!ミーナ!大丈夫か?』

    ミーナ『酷いよ~避けるなんて』ウルウル

    ミカサ『そんな女狐の事は放っておけばいい。早く席に付きましょ』

    ジャン『!てめぇ!羨ましいんだよ!』ガシ

    エレン『止めろよ!制服が破けちゃうだろ!』

    ジャン『んな事、知ったこっちゃねぇ!』

    エレン『!何を!やるか!?』

    ジャン『やってやろうじゃねぇか!』

    ???『ほう、何をやるつもりだ?』

    エレン『!・・・!』

    ジャン『そんなもん。殴り合いに、決まって・・・』

    ???『朝から元気が有り余っているみたいだな!』ゴゴゴゴゴ

    エレン『キース先生・・・おはようございます!』

    キース『おはよう。そんな元気が有り余っているお前等!今から校庭50週だ!』

    ジャン『な!?』

    キース『何か文句でもあるか?キルシュタイン』

    ジャン『い、いえ。ありません!すぐに行ってまいります!』

    キース『それと、走り終えたら、私の所まで来い!いいな?』

    エレジャン『はっ!』ケイレイ
  38. 38 : : 2015/10/11(日) 20:27:40
    それから数時間後

    エレン『先生。終わりました』ヘトヘト

    キース『ご苦労だった。キルシュタインはどうした?』

    エレン『まだ、走り終えておりませんので、走っております』

    キース『そうか。では、まず、お前に渡しておくものがある』

    エレン『何でしょうか?』

    キース『これだ』

    そこには、何やらたくさんのプリントがあった

    エレン『先生、これは?』

    キース『今日のお前達への課題だ。特別に他の者の倍にしておいた。体の次は脳を鍛えないとな。明日の朝までに、私の机において置け。さもなくば、次はその程度では済まさん。いいな?』ゴゴゴゴゴ

    エレン『は、はい。先生のお心遣い、感謝いたします』


    教室

    アルミン『あ!エレン、お疲れ』

    ミカサ『エレン、あのハゲに何もされなかった?』

    エレン『宿題を皆の倍、出された・・・提出期限明日の朝までだってよ』トホホ

    アルミン『あ、あ~・・・頑張ってね・・・』

    ミカサ『エレン。悔しいけど、今回は私は手伝えない・・・ごめん』グッ

    エレン『この程度問題ねぇよ』

    ミカサ『そう。ならいいけど』
  39. 39 : : 2015/10/11(日) 20:27:57
    放課後

    エレン『ミカサ、アルミン。帰ろうぜ』

    ミカサ『ごめんなさい。今日は先生に用事を頼まれてるから、先に帰って』

    アルミン『僕も、ちょっと用事があるから。ごめんね』

    エレン『なら、仕方ねぇな。じゃあ、俺帰るから。頑張れよ』


    下駄箱

    ミーナ『エレン、今帰り?』

    エレン『ん?そうだけど?どうした?』

    ミーナ『エレン、今日は1人なの?』

    エレン『2人とも用事があるんだってさ』

    アニ『へ~珍しい事があるもんだね』

    ミーナ『じゃあ、一緒に帰らない?』

    エレン『俺はいいけど。アニはいいのか?』

    アニ『私は別に構わないよ(ミーナ!どういうつもりだい?)』///プイ

    エレン『よろしくな』ニコッ

    アニミー『!う、うん』///

    エレン『どっか寄って行こうぜ?』

    アニ『あんた、宿題、平気な訳?』

    エレン『問題ない。全部終わらせた』

    アニミー『え?いつ?』

    エレン『授業中』

    アニ『やたらと何か書いていると思ったら、宿題やってたんだね・・・呆れた』

    ミーナ『授業聞かなくて大丈夫なの?ノートはとったの?』

    エレン『ん?大丈夫だ。授業は聞かなくてもわかるし、ノートなら後で誰かのを写させてもらうから』

    アニ『全くあんたは・・・私のでよかったら貸すよ?』

    エレン『お!アニ、いいのか?』

    アニ『構わないさ』

    エレン『サンキュー、明日には返すよ』

    アニ『そうしてもらえると助かるね』

    ミーナ『じゃあ、どこ行く?』

    エレン『ん~・・・』

    アニ『あんた、誘っておいて、何も決めて無かったんだね?』ハァ

    エレン『そりゃー、まあな・・・すまん』

    ミーナ『なら、クレープ食べに行こうよ。最近できたばかりの所でさ、興味があったんだ』

    アニ『エレンの奢りなら行ってあげない事も無いよ?』

    エレン『いいぞ。いつも世話になってるからな』

    サシャ『!エレンが奢ってくれるんですか?』キラキラ

    その場にいなかったはずのサシャが何処で聞いていたのか、突如姿を現した

    エレン『お前には奢らん。むしろ、今までの分、返してもらいたいくらいだ』

    サシャ『それはとられるエレンが悪いんです』

    エレン『あのな~・・・もういい・・・とにかくついてくるな』

    サシャ『そんなこと言わずに奢ってくださいよ~?』ウルウル

    エレン『はぁ・・・1枚だけだぞ?』

    サシャ『エレン!ありがとうございます!好きです』ダキッ

    エレン『止めろサシャ!離れろ』ジタバタ

    アニミー『・・・』イライラ

    ミーナ『サシャ?ちょっとこっち来ようか?』ゴゴゴゴゴ

    サシャ『ひぃ』

    アニ『遠慮なんかしなくていいから』ニコッ ゴゴゴゴゴ

    サシャ『わ、私、用事を思い出しました!それでは!』ダッ!

    アニ『ちっ!逃げられた』

    ミーナ『相変わらず、逃げ足速いね~』

    エレン『???何がしたかったんだ?』
  40. 40 : : 2015/10/11(日) 20:28:19
    クレープ屋

    エレン『で、お前等何にするんだ?』

    ミーナ『私、いちごホイップ』

    アニ『チョコバナナにするよ』

    エレン『ん、分かった。買ってくる』


    エレン『買ってきたぞ。こっちがミーナで、こっちがアニだ』

    ミーナ『ご馳走様。エレン』

    アニ『ありがとう』

    エレン『じゃあ、食べようぜ』

    アニ『あんたは何にしたんだい?』

    エレン『チョコアーモンド』

    アニ『ちょっと頂戴』

    エレン『いいぞ。ほら、アニ、あ~ん』クレープヲアニニチカヅケル

    アニ『!ちょっ!渡してくれればいいからさ』///

    エレン『ん?こっちの方が速いだろ?』

    アニ『・・・バカ』ボソ

    ミーナ『エレン、私も、私も』

    エレン『ミーナもかよ・・・仕方ないな。ほら』テワタス

    ミーナ『何でアニには、あ~んで、私には手渡しな訳!?』

    エレン『だってアニが嫌だっていうからさ、てっきりミーナもかと思って』ハハ

    ミーナ『じゃ、じゃあ、食べさせてよ』ア~ン

    エレン『ん?いいぞ。ほら、あ~ん』

    アニ『あっ・・・(いいな~、ミーナは、私ももっと素直になれればね)』

    ミーナ『///』パク

    ミーナ『おいしい(エレンに食べさせてもらったからなおさらだよ)』///

    ミーナ『!(これって、間接キス?キャー!キャー!)』

    エレン『ミーナのも食わせてくれよ』

    アニミー『!』

    ミーナ『も、もちろんだよ(平常心平常心)』ドキドキ

    ミーナ『エレン、あ~ん』

    アニ『・・・(このままじゃ、ミーナに差をつけられる)』

    エレン『・・・』パク

    エレン『ミーナのもうまいな』ニコッ

    ミーナ『そ、そうでしょ』テレテレ

    アニ『私のも一口食べなよ』

    エレン『ん?いいのか?』

    アニ『ほ、ほら』エレンノクチモトニサシダス

    エレン『・・・』パク

    エレン『うん。これもうまいな。ほら、アニも』

    アニ『///う、うん・・・・』パクッ

    アニ『・・・』///プシュー

    エレン『?アニ、どうした?顔赤いぞ?』

    アニ『な、何でもないよ。ちょっと暑いだけさ』

    エレン『そうか?でも、もし万が一ということもあるし』デコピタ

    アニミー『!』

    アニ『(エ、エレン、近い、近い)』カァァァァ

    エレン『熱はなさそうだな』

    アニ『だ、だから大丈夫だって言ったでしょ?』///

    エレン『おう。悪かったな』

    ミーナ『・・・』プクー

    エレン『どうした?ミーナ』

    ミーナ『何でもない(アニが羨ましい)』アニヲジー

    アニ『!(ミーナの奴)』フフン

    ミーナ『負けないんだから』

    エレン『お前等何やってんだ?』

    アニ『エレンは気にしなくていい。ちょっとね』

    エレン『そうか?ならもう帰ろうぜ?』

    ミーナ『えー!もうちょっと遊んで行こうよ』

    エレン『それは構わないけど、どこ行くんだよ?』

    ミーナ『どこって言われても』

    エレン『今日はもう暗いしさ、また今度にしねぇか?』

    アニ『そうだね』

    ミーナ『いつ行く?』

    エレン『俺はいつでもいいぞ?別に休みの日でも』

    ミーナ『!じゃあ!今度の土曜日、3人で出かけない?』

    エレン『ん?別にいいぞ』

    アニ『私も大丈夫』

    ミーナ『じゃあ、詳細は明日にでも決めると言うことで』

    エレン『そうだな。じゃあ、送ってくよ』

    ミーナ『大丈夫。ここから近いからさ。エレンこそ気を付けて帰るんだよ?』

    エレン『俺は大丈夫だって』

    アニ『それじゃあね』

    エレン『またな』

    そうして、アニとミーナは帰って行った

    エレン『・・・』
  41. 41 : : 2015/10/11(日) 20:29:24
    エレンの自宅

    エレン『ただいま~』

    ダッダッダッタッタ

    ???『エレン!お帰りなさい!』ガバッ

    エレン『フ、フリーダ?』

    カルラ『エレン、遅かったわね』

    エレン『あ、ああ。友達とちょっと寄り道してて』

    フリーダ『今日のエレン、甘いにおいがする』ギュー

    カルラ『そう?(本当ね。何か甘い香りがするわね)甘いものでも食べてきたの?』

    エレン『母さん、良くわかるな。友達とクレープを食べてきた』

    カルラ『その友達って、女の子?』

    エレン『ん?そうだけど?アニとミーナって子』

    フリーダ『!エレン!浮気は許しませんよ!』

    カルラ『へ~(案外モテるのね)どっちか彼女?』ニヤニヤ

    エレン『ぶっ!そんな訳無いだろ!急に何言うんだよ』カオマッカ

    カルラ『本当に?』ニヤニヤ

    エレン『だから、ただの友達だって』カオマッカ

    カルラ『そうよね~?婚約者のフリーダがいるものね?』ニヤニヤ

    フリーダ『本当に、ただのお友達?』

    エレン『そうだって。アニもミーナも大切な友達だ』

    フリーダ『私は?』

    エレン『・・・(父さんたち勝手に婚約なんて決めてきやがって、別に嫌いってわけじゃないが・・・)』

    フリーダ『ねえ、私は?』ウルウル

    エレン『・・・俺の事が好きな女の子?』

    フリーダ『エレンにとって私は何なの?』ウルウル

    エレン『一応、婚約者・・・です』ハァ

    フリーダ『一応って、私の事嫌いなの?婚約が嫌なの?』ウルウル

    エレン『嫌いではない。どちらかと言えば好きだ。ただ、未だに実感が湧かないだけ』

    フリーダ『エレン。私はあなたをこんなにも想っていると言うのに・・・』

    エレン『ごめんな』

    フリーダ『許してあげません』ギュー

    カルラ『ふふふ』ニコニコ
  42. 42 : : 2015/10/11(日) 20:29:42
    エレン『そろそろ、離れてくれないか?』

    フリーダ『嫌です!』ギュー

    エレン『どうすれば、許してくれるんだ?』

    フリーダ『そうですね・・・今度の休みに私をデートに連れてってください。そしてら許してあげない事も無いですよ』ギュー

    エレン『ん~・・・土曜は無理だから、日曜でいいか?』

    フリーダ『問題ありませんが、土曜日は何か用事でも?』

    エレン『アニたちと遊ぶ約束してるんだ』

    フリーダ『!浮気者!エレンは私を弄ぶだけ弄んで、捨てるんですね?』ギュー ポロポロ

    エレン『ちょっ!フリーダ』オロオロ

    フリーダ『エレンのバカ。私にはエレンしかいないのに。どうして、どうして』

    エレン『フリーダ、泣くな。許してくれ。何でもするから』アタフタ

    フリーダ『何でも?』キラン

    エレン『あ、ああ。俺にできることなら・・・』ゴクン

    フリーダ『なら、キスしてください。そしたら許してあげます』

    エレン『そ、それは・・・』アセアセ

    フリーダ『できないのですね・・・やっぱりエレンは・・・』ポロポロ

    エレン『・・・(こうなったらやけくそだ!)』ホッペニチュッ

    フリーダ『!』

    エレン『こ、これでいいだろ?』カァァァァ

    フリーダ『口が良かったです・・・』

    エレン『キスはキスだ。そろそろ離れてくれないか?』

    フリーダ『口に、口にお願いします。そしたら離してあげます』メヲツムル

    カルラ『・・・』ニヤニヤ

    エレン『え?・・・(覚悟を決めるしかないのか?)』ドキドキ

    エレン『・・・』カオヲチカヅケル

    ???『何やってるんですか?』キョトン

    エレフリ『!』

    フリーダ『ヒストリア。どうしてここに?』アセアセ

    ヒストリア『お姉ちゃん、一緒に来たじゃない』

    エレン『(助かった・・・ヒストリア。ナイスタイミングだ)久しぶりだな、ヒストリア』ホッ

    ヒストリア『エレンさん、お久しぶりです』

    エレン『呼び捨てでいいって言ってるだろ?同い年なんだし』ナデナデ

    ヒストリア『あ、あう・・・』///

    フリーダ『!エレン!私も撫でて!』

    エレン『?いいぞ』ナデナデ

    フリーダ『(やっぱりエレンは優しい)』ホッコリ

    エレン『・・・(何か違う気がする・・・一体何が?)』

    カルラ『エレン、お風呂入ってきなさい。その後ご飯にするから』

    エレン『!分かった』テクテク

    ヒストリア『ねえ、お姉ちゃん。お願いがあるの?』ウルウル

    フリーダ『何?何でも聞いてあげるわよ?』

    ヒストリア『本当!?』

    フリーダ『本当よ』

    ヒストリア『なら、エレンを私にちょうだい』ウルウル

    フリーダ『!ダ、ダメよ。それだけはダメよ』

    ヒストリア『お姉ちゃん何でも聞いてくれるって言ったじゃない』ウルウル

    フリーダ『言ったけど、エレンだけはダメ。絶対にダメ。いくらヒストリアの頼みと言えども、それだけはダメ』

    ヒストリア『ぶ~お姉ちゃんの嘘吐き!もういいもん。お姉ちゃんから奪うんだから』

    カルラ『(あらあら、エレンも大変ね~)』ニヤニヤ
  43. 43 : : 2015/10/11(日) 20:29:57
    風呂

    エレンは湯船につかりながら考えていた

    エレン『(一体何が違うんだ?父さん、母さん、ミカサ、アルミン、アニ、ミーナ、フリーダ、ヒストリア・・・皆がいて、幸せなはずなのに・・・心が違うと叫んでる・・・俺は、ここにいていいのか?本当にこのままでいいのか?)』ブクブクブク

    ガラガラガラ

    フリーダ『エレ~ン!背中流してあげます』

    エレン『!ちょっ!フリーダ!何やってんだよ!入ってくるな!』アセアセ

    フリーダ『何って、妻なら夫の背中を流すのは当然の事です』

    エレン『俺達まだ、結婚してないだろ?』

    フリーダ『まだ、ってことは私と結婚してくれると言うことですね?』

    エレン『選択肢の1つとしてはあるんじゃないか?』

    フリーダ『いいえ!その選択肢しか存在しません。一択です』

    エレン『(フリーダも俺の何がいいんだろうな?俺以外にもっといい奴はいると思うんだけどな?前それを聞いたら泣いたんだよな・・・あれ?いつそんなことあったっけ?思い出せない・・・)』

    フリーダ『・・・えい』ダキッ

    エレン『!ちょっ!フリーダ!こんな所で抱き付くな!離せ』///アセアセ

    フリーダ『私を前にして考え事なんてしているエレンが悪いんです』ギュー

    エレン『分かったから、悪かった。だから離して』

    フリーダ『今晩、一緒に寝てくれると言うなら、考えてあげない事も無いですよ?』

    エレン『!そ、それは、流石に・・・年頃の男女が同じベッドで眠るのは』

    フリーダ『婚約者ですから何の問題もありません。それとも私の事、嫌いなの?』

    エレン『はぁ(敵わないな)・・・分かった。その条件を呑むから離れて』

    フリーダ『何を言ってるの?考えてあげるとは言ったけど、離れるとは確約してないわよ』

    エレン『!(嵌められた)・・・』

    フリーダ『それともう1つお願いがあるんです』

    エレン『それを聞いたら離れてくれるか?』

    フリーダ『名残惜しいですが、離れます』

    エレン『で、何?』

    フリーダ『土曜日、私も一緒に行きたいんだけど?』

    エレン『?別に問題ないと思うけど、2人に聞いてみないと』

    フリーダ『じゃあ、お願いね』

  44. 44 : : 2015/10/11(日) 20:30:07
    台所

    エレン『今上がったよ』

    ヒストリア『エレン、こっち』テヲギュ

    エレン『ちょ、ヒストリア』

    フリーダ『何をやっているんです?ヒストリア』

    ヒストリア『?何で、お姉ちゃんも一緒にお風呂から出て来てるの?』

    エレン『!』///

    フリーダ『それはエレンの妻として、当然の役目を果たしただけよ』

    ヒストリア『エレンとお風呂に入ったの!?ずるい!私も入りたかった』プクー

    エレン『・・・勘弁してくれ・・・』

    カルラ『エレンも幸せものね?で、どっちを選ぶの?フリーダ?ヒストリア?』ニヤニヤ

    エレン『どちらも選ばないと言う選択肢は』

    フリーダ『ありません!エレンの選択肢は私一択だけ』

    エレン『だそうです・・・』トホホ

    カルラ『エレンはそれでいいの?』

    エレン『・・・別にフリーダが嫌いってわけじゃないし・・・』///フイ

    カルラ『ふふふ。かわいいわね』

    フリーダ『エレン』ダキッ

    エレン『ちょっ!フリーダ!』

    ヒストリア『お姉ちゃん!ずるい!私も!』ダキッ

    エレン『ヒストリアまで・・・』ハァ

    カルラ『さ、ご飯にしましょう』

    数十分後

    一同『ご馳走様でした』

    カルラ『エレン、食器片付けるの手伝って』

    エレン『分かった』

    フリーダ『私もやります』

    カルラ『フリーダはいいのよ』

    フリーダ『いえ。エレンの妻として、むしろエレンより私がやらなければいけないので』

    カルラ『そう?なら、お願いするわ』ニコニコ

    ヒストリア『私だって、負けない』

    カルラ『なら、ヒストリアもお願いね』

    ヒストリア『任せてください』

    エレン『・・・』
  45. 45 : : 2015/10/11(日) 20:30:30
    エレンの部屋

    エレン『なあ、本当に同じベッドで寝るのか?』

    フリーダ『へ?そうですけど、エレンは嫌?』ウルウル

    エレン『別に嫌ってわけじゃないけど』

    フリーダ『なら、何も問題は無いじゃない』ダキッ

    エレン『おい!まさか、抱き付いたまま寝るんじゃないだろうな?』

    フリーダ『もちろん、そのつもりです』

    エレン『・・・(何を言っても無駄か)』ハァ

    フリーダ『エレン、今私は幸せです。エレンは?』

    エレン『俺も、幸s・・・(何か違う・・・確かに、今、この時は楽しいし、幸せだ・・・でも、何か違う。何だ?一体何が?)』

    フリーダ『エレン、私はエレンの事が大好き。いえ、愛してる。もう離れたくない』ギュー

    エレン『・・・』

    ―――

    フリーダ「エレン。あなたの傍だけが、私の居場所なのです。だからお願い起きて!エレン、起きてもう一度私の名前を呼んで!エレン!」ギュー ポロポロ

    ―――

    エレン『(何だ?今のは?)』

    フリーダ『エレン?どうしたの?』

    エレン『いや、なんでもない。お休み』

    フリーダ『おやすみなさい』ギュー

    エレン『・・・』
  46. 46 : : 2015/10/11(日) 20:30:42
    ―――

    病院

    エレン「・・・」

    ミーナ「エレン、まだ目を覚まさないね。エレン、早く起きてよ・・・」

    フリーダ「エレン・・・」エレンノテヲギュー

    アニ「・・・全く、何時まで寝ているつもりなんだろうね?」

    ミーアニフリ「・・・」
  47. 47 : : 2015/10/11(日) 20:30:58
    ―――

    エレンの精神世界
    翌日

    フリーダ『エレン。おはよう』ギュー

    エレン『・・・ん?おはよう・・・フリーダ・・・』ナデナデ

    フリーダ『着替えて、朝ご飯食べましょ?』

    エレン『そうだな』


    台所

    エレン『父さん、母さん、おはよう』

    フリーダ『グリシャさん、カルラさん、おはようございます』

    グリシャ『おはよう。2人とも』

    カルラ『おはよう。あら珍しい、こんなに早く起きてくるなんて。どういう風の吹き回し?』ニヤニヤ

    エレン『う、うるせぇ・・・』

    カルラ『ほら、朝ご飯食べて、学校に行きなさい。アルミン君いつも待たせてるんでしょ?』

    エレン『うん。そうする』

    フリーダ『私も一緒に行きたいのはやまやまですが、学校では仕方なですね・・・』シュン

    エレン『ヒストリアは学校大丈夫なのか?』

    フリーダ『ええ。ヒストリアの通っている学校は、今日は創立記念日だそうです』

    エレン『へ~そうなんだ』

    ヒストリア『おはよう』

    エレン『お!噂をすれば。おはようヒストリア』

    ヒストリア『エレン!』ダキッ

    フリーダ『!』

    エレン『どうした?』

    ヒストリア『怖い夢を見たの。だからもう少しこのまま』ギュー

    エレン『いいよ』ナデナデ

    フリーダ『・・・(エレン、すっかり騙されて・・・後でお仕置きです)』

    ヒストリア『エレン。ごめんね?ありがとう』

    エレン『気にすることは無い。また、怖くなったら、いつでもいいよ』

    ヒストリア『ありがとう!エレン』チュッ

    エレフリ『!』

    カルラ『あらあら』ニヤニヤ

    グリシャ『(なんと羨ましい)』

    ヒストリア『えへへへへ。私のファーストキス、エレンにあげちゃった』テレテレ

    フリーダ『ヒストリア!』

    ヒストリア『!逃げろ!』ダッ

    フリーダ『待ちなさい!』

    エレン『・・・』
  48. 48 : : 2015/10/11(日) 20:31:11

    ――
    ――――

    フリーダ「エレン、私達これから許嫁ですね。私うれしいです」

    エレン「そうなのか?」

    フリーダ「はい。大好きなエレンといつか結婚できると思うと。胸が張り裂けそうです」

    エレン「俺にはよくわかんないや」

    フリーダ「エレン」

    エレン「ん?」チュッ

    エレン「!」

    フリーダ「ふふふ。エレンのファーストキスいただきました」

    エレン「何すんだよ?」

    フリーダ「大好きな人の唇を奪っただけです」テレテレ

    ――――
    ――


    エレン『(何なんだ?この記憶は?・・・)』

    ワーワーギャーギャー

    エレン『・・・ご馳走様』

    カルラ『もう行くの?』

    エレン『もう行く。行ってきます』

    フリーダ『エレン!行ってらっしゃい!』
  49. 49 : : 2015/10/11(日) 20:31:49
    家の前

    アルミン『!エレンおはよう。今日は早いね?』

    ミカサ『エレンおはよう。珍しい。今日はどうしたの?』

    エレン『アルミン、ミカサ。おはよう。ちょっとな・・・』

    アルミン『何か騒がしかったけど誰か来てるの?』

    エレン『俺の婚約者がな』

    アルミカ『!婚約者!?』

    アルミン『エレン!婚約者なんていたの?』

    ミカサ『エレン。嘘よね?』

    エレン『いるんだよ。親同士が勝手に決めた婚約者が』

    アルミン『エレンは嫌なのかい?』

    エレン『いや、そんなことは無いんだが』

    アルミン『何かあるの?』

    エレン『多少振り回されてるんだよ・・・』

    ミカサ『エレン。そんな婚約、今すぐ解消すべき』

    エレン『別に嫌いってわけじゃないからな』

    アルミン『好きなの?』

    エレン『まあな』テレテレ

    ミカサ『!・・・』マッシロ

    アルミン『(ミカサがヤバいかな)ほ、ほら、行こう』アセアセ


    学校

    エレン『おはよう。皆』

    ライナー『お!おはよう。珍しく早いな?』

    エレン『そんな日だってある』

    アルミン『ねぇねぇ!聞いてよ!エレンの婚約者が家に来てるんだって!』

    アニミー『!』

    ミーナ『エレン!どういうこと?』

    アニ『その話本当かい!?』

    エレン『ま、まあな・・・それでさ、2人にお願いがあるんだけど』

    ミーナ『そんな・・・』

    アニ『嘘だ、嘘だ・・・』

    エレン『おーい。2人とも』

    ミーナ『はっ!エレン。どうしたの?』

    エレン『明日の事なんだけどさ』

    アニ『!やっぱりダメなのかい?』

    エレン『いや。その、俺の婚約者のフリーダも一緒に行きたいって言ってるんだけど、いいかな?』

    アニミー『!(これはエレンの婚約者を見るチャンス。もしエレンにふさわしくなかったら、別れさせる!あわよくば私の物に)』

    ミーナ『うん。いいよ』

    アニ『私も構わないよ』

    ライナー『何だ?お前等。明日どっか行くのか?』

    エレン『そうだけど』

    ライナー『俺も行っていいか?』

    アニ『・・・』ギロッ

    ライナー『!・・・いや、やっぱりいい。明日用事があったのを思い出した』アセアセ

    アニ『エレンはその婚約者の事好きなのかい?』

    エレン『ま、まあな・・・』テレテレ

    アニミー『・・・(なんとしても、エレンを奪う!)』

    エレン『・・・(やっぱり、何か違う・・・昨日から何なんだ)』
  50. 50 : : 2015/10/11(日) 20:32:13
    ミカサ『エレン、私はそんなこと聞いてない。どうしてその2人と出かけるの?』

    エレン『お前にいちいち許可を取らないと俺は何処にも行ってはいけないのか?』

    ミカサ『エレンは私がいないとダメになる。だから、私も一緒に連れて行くべき』

    エレン『・・・俺はお前のそういうところが嫌いだ。お前は俺の母親でも姉さんでもない。ただの幼馴染だ。はっきり言って迷惑だ!もう止めてくれ!』

    ミカサ『エ、エレン』オロオロ

    アルミン『エレン!ちょっと言い過ぎだよ』

    エレン『!ミカサ、すまない。だが、もう少し相手の事も考えてくれ。お前のは度が過ぎる』

    ミカサ『うん(分かってる。エレンは私の世話を必要としている)』

    エレン『・・・(あいつ、全然分かってないな)』

    アルミン『(ミカサ、それじゃダメなんだよ)』

    アニ『私は別に言い過ぎだとは思わないよ。ミカサがエレンの世話を焼きすぎて、エレンが迷惑がっているのは事実だしね』

    ミーナ『そうだよ。ミカサは自分の自己満足をエレンに押し付けているだけなんだよ。エレンがどれだけ迷惑してたか、ミカサは分かってない』

    ミカサ『そんなことない。エレンはw』

    エレン『ミカサ!』

    ミカサ『エ、エレン?』

    エレン『お前、その態度改めないと、本当に嫌いになるからな』

    ミカサ『!そんなエレンが、私を、嫌いに・・・そんなの、嘘だ』

    アルミン『はぁ・・・ミカサ、いい加減にしないと、本当に嫌われるよ?いいの?』

    ミカサ『そんなの絶対に嫌だ。アルミン、私はどうすればいい?』

    アルミン『あっちで話そうか?』

    ミカサ『うん』トボトボ

    アニ『ねえ、本当はミカサの事どう思っているのさ?』

    エレン『嫌いではない。でも、苦手だ』

    ミーナ『そうなの?』

    エレン『あいつは俺に執着しすぎなんだよ。それに、あいつが時々する仄暗い眼が苦手なんだよ』

    アニ『そうなんだ。ちなみに私達の事はどう思ってるんだい?』ドキドキ

    ミーナ『!』

    エレン『?そうだな、アニは一見怖そうに見えるけど、本当は心優しい、かわいらしい女の子だ。特に笑ってる顔はかわいいと思う』

    アニ『!あ、ありがとう』///

    エレン『ミーナはいつも元気いっぱいで周りを明るくすることができて、相手の事をよく見ていて、相手を気遣うことのできる、とてもいい子だと思う』

    ミーナ『エレン、意外と見てるんだね』テレテレ

    エレン『まあ、医者を目指しているからな。人を良く見て無いと、患者の発している症状を見落とすかもしれないからな』

    アニ『そ、そうなんだ(何か複雑な気分だね)』

    ミーナ『う~ん。総合すると、私と恋人になりたいってことでいいかな?』

    エレン『!なんでそうなる!』

    ミーナ『え~?違うの~?』ニハハハハ

    エレン『・・・フリーダがいなかったら、お前等2人のどっちかだっただろうな・・・』ボソ


    ――
    ――――

    ミーナ「エレンの恋人のミーナです」

    アニ「・・・私は・・・あんたの事が・・・好き・・・」

    ――――
    ――


    エレン『!・・・そんなはずは(本当に何なんだ?ミーナが俺の恋人?何を言ってるんだ?)』

    アニ『?なんだい?聞こえなかったけど?』

    エレン『・・・』

    ―――

    アニ「エレン、さっさと起きな。これ以上私達を心配させるんじゃないよ!」ウルウル

    ミーナ「エレン!起きてよ!お願い!エレン!私を一人にしないで!」ウルウル

    ―――

    エレン『くっ・・・』

    アニ『?大丈夫かい?』

    エレン『ん?あ、ああ。大丈b』グラッ バタン

    アニミー『エレン!』
  51. 51 : : 2015/10/11(日) 20:32:37
    ―――

    病院

    フリーダ「先生!エレンは!?エレンは大丈夫なんですか!?」ウルウル

    ミーナ「エレン、嫌だよぉ・・・お願い、目を覚まして・・・」ポロポロ

    ハンジ「落ち着いて!エレンはまだ大丈夫。でも、そろそろやばいかな」

    アニ「何とかならないんですか?」

    ハンジ「こうなったら、無理やり起こすしかない。エレンに呼びかけ続けて。もし、目を覚まさなかったら、もう二度と目覚めることは無いからね」

    ―――

    エレンの精神世界

    保健室

    エレン『・・・ここは?俺はどうして?』

    『ん?気が付いたか。友達にお礼を言っておけよ?教室で倒れたお前はここまで運んできたんだからな』

    エレン『はい。ご迷惑おかけしました・・・』

    『うむ。まだ授業中だが、どうする?』

    エレン『終わるまでここにいていいですか?』

    『構わん。どうせ、もうじき終わるからな。好きにするといい』

    エレン『ありがとうございます』

  52. 52 : : 2015/10/11(日) 20:33:51
    エレン『・・・(そういうことだったのか、違和感の正体は・・・でも、どうして?ここは何処なんだ?平行世界・・・そうじゃないと説明がつかない・・・どうやったら戻れる?どうすれば・・・俺は帰らなくちゃいけないんだ。皆が待っているあの場所に)』

    フリーダ『エレン、あの場所に戻ってどうするの?あなたにはここが相応しい。あの場所へは帰さないわ』

    エレン『!フリーダ!どうしてここに?』

    フリーダ『ここは、あなたの意識の中。あなたの命はもう尽きようとしている。だから、私はあなたを帰さない。あなたはここにいるべき人。あの世界はあなたに不幸をもたらすだけ。その証拠にあなたは今まで不幸だった。だから、ここで幸せに暮らしていけばいい。そうでしょ?』

    エレン『確かに、俺の世界では、俺は不幸だったのかもしれない。でも、だからこそ、そこから逃げる訳にはいかないんだ。俺が俺の目的を果たすために。俺が俺であるために』

    フリーダ『でも、ここはあなたが望んでいる世界。あなたは元の世界を否定して、今ここにいる。あなたなら分かるでしょ?あの世界では、もう、不幸しか訪れることしかないと言うことを』

    エレン『たとえそうだとしてもだ』

    ミーナ『エレン、せっかくずっと一緒にいれると思ったのに、行っちゃうの?』

    エレン『ああ。行かなければならない』

    アニ『本当に、その覚悟はあるのかい?あんたが戻って、すぐにあんたは死ぬかもしれないんだよ?』

    エレン『それでもだ。妄想に囚われていては、今を生きることはできない。たとえ死んだとしても、俺はきっと後悔はしない。護りたいものを護れたんだから。だから、少しでも長く、あいつらと一緒にいてやらないといけないんだ』

    ミーナ『エレン、あっちの私を幸せにしてあげてね』

    フリーダ『!あなた!裏切ると言うの?』

    アニ『ここは私に任せな。ミーナはエレンを元の世界に送ってあげて』スッ

    フリーダ『あなたまで・・・』

    エレン『ミーナ、アニ・・・すまない。そして、ありがとう』

    フリーダ『エレン、分かって!世界は残酷なの!あなたに幸せな未来など、訪れはしない。ここでなら、素晴らしい未来が築ける。だから行ってはダメ!』

    ミーナ『確かに、世界は残酷かもしれない。でも、それでも世界は美しいの。だから、きっとエレンにもいい事があるはず。今まで不幸だった分を吹き飛ばすくらい。あなたはそうならなくてはいけない。皆があなたのことを待っているんだから』

    エレン『・・・フリーダ。心配ばかりかけてごめんな?でも、分かってくれ。元の世界の君もきっと俺を待っているはずだ。君は、その自分さえ否定するのか?』

    フリーダ『そ、それは・・・』

    エレン『大丈夫だ。きっと何とかなる。俺の世界の君は俺を不幸にしたいと考えているのか?』

    フリーダ『そんなことあるわけないじゃない!あなたと幸せになりたいと思っているに決まっているじゃない。あっちの私は、あなたのことを10年以上も待ち続けたのよ?そんな私があなたの不幸を望むはずが無い!でも、私は心配なのよ・・・もし万が一にでもエレンが、そうなってしまったらと・・・だから・・・お願い・・・』ポロポロ

    エレン『フリーダ』ダキッ

    フリーダ『!・・・エレン』

    エレン『フリーダ。もしそうなったとしても、俺はもう1人じゃない。ミーナもいるアニもいる。もちろん君だって。だから俺は平気だ。不幸なんて吹き飛ばして、元の世界の君達と笑って歩んでいく。だから、俺を信じてくれないか?』ナデナデ

  53. 53 : : 2015/10/11(日) 20:34:06
    フリーダ『・・・なら、1つ約束してください。必ず、必ず、幸せになると』

    エレン『ああ。約束するよ。必ず幸せになって見せる』

    フリーダ『もちろん、エレンの隣にいるのは私ですよ?』

    エレン『・・・それは保証できないかな・・・』

    フリーダ『ふふ。冗談です。エレンが幸せであれば、私はそれで満足です。出来ることなら私を選んで欲しいですけど、エレンの意思を無視するわけにはいきませんからね』

    エレン『フリーダ、ありがとう』

    フリーダ『いえ。これもエレンの為ですから』

    ミーナ『フリーダばかりずるい!私もハグして!』ガバッ

    エレン『ミーナ』ダキッ

    ミーナ『エレン・・・好き』ギュー

    エレン『ミーナ。いつもありがとう。お前にはいつも迷惑ばかりかけてるな』ナデナデ

    ミーナ『そんなことない。私は迷惑だなんて思ったことないよ。エレンがいたから、私は頑張れたんだ。だから、いつも笑っていて。エレンには笑顔が似合うんだからね』ニコッ

    エレン『ありがとう。本当にありがとう』

    ミーナ『絶対に私を幸せにしてね』

    エレン『善処するよ。それとアニ』

    アニ『私にもかい?なんだい?』

    エレン『アニ。君にも心配かけてしまったな。ごめんな』ダキッ

    アニ『エ、エレン・・・』ギュー

    エレン『俺は君を巻き込みたくないが故に遠ざけた。でも、それは間違っていたのかもしれないな』ナデナデ

    アニ『そうだよ。私がどれだけ寂しかったか。悔しかったか。あんたに分かる?』ウルウル

    エレン『ごめんな。全て俺の自己満足の所為で。本当にごめん』

    アニ『本当に分かってんだろうね?分かってんならそれでいいさ。これからは気を付けな』

    エレン『ああ。ありがとう、アニ。俺に接してくれて』

    アニ『・・・私だって、エレンの事好きなんだからね』プイ

    エレン『分かってる。必ず答えは出すからな』

    アニ『私を選びな?いいね?』ウルウル

    エレン『それは約束できないな。でも・・・』

    ???『エレン』
  54. 54 : : 2015/10/11(日) 20:34:25
    エレン『!父さん!母さん!』

    グリシャ『エレン、お前を一人にしてしまってすまなかったな』

    カルラ『エレン、本当にごめんね。私達の所為であんなことになってしまって』ウルウル

    エレン『もういいんだ。そのおかげで、ミーナと仲良くなれたし、アニとも出会えた。他にもいろんな出会いがあった。俺は結構楽しんでるんだよ。今の生活。だからさ、悲しまないで。俺は大丈夫だからさ』

    カルラ『エレン!』ダキッ

    グリシャ『エレン、苦労をかけたな。ミーナさん達にも感謝しないとな』

    カルラ『エレン。あなたの思うまま生きなさい。私達はもう空の上から見守ってあげることしかできないけど、いつでもあなたの幸せを願っているわ』ギュー

    エレン『父さん、母さん・・・ありがとう。俺を産んでくれて』

    カルラ『エレン・・・いつまでも愛しているわ』ギュー ポロポロ

    グリシャ『エレン、立派になった。父さんはうれしいぞ。これからも、辛い事があるだろう、しかし、諦めるな。お前の周りにはお前を助けてくれる友人、支えてくれる子達もいるからな。そして何時でも私達がお前の側でお前を見守っている。胸を張って生きろ』ダキッ

    カルラ『エレン、そろそろ行かないと、もう戻れないわ。今から私達があなた自身を起こします。エレン、もう会えないけど元気でやるのよ?皆に心配かけるんじゃないわよ?いい?』ギュー ポロポロ

    エレン『うん。分かった。ありがとう。父さん、母さん』ポロポロ

    カルラ『さあ、エレン。行きなさい。皆が待ってるわ』

    エレン『行ってきます』スゥ

    カルラ『・・・行ってしまったわね』

    グリシャ『これでよかったんだ。私達に縛られてはいけない。あの子の人生だ。これからもあの子は自分で自分の道を切り開く。それを見守っていようじゃないか』

    カルラ『そうね』

    フリーダ『グリシャさん、カルラさん。ごめんなさい』

    カルラ『いいのよ。あの子のことを思っての事でしょ?だから気にしないで』

    フリーダ『で、ですが』

    グリシャ『あの子もこんなにいい子に想われているんだ。幸せ者だな。さて、誰を選ぶことやら』

    アニミーフリ『もちろん、私!』

    カルラ『あらあら。やっぱりエレンはモテるのね』フフフ

    グリシャ『我が息子ながら、なんと羨ましい・・・一発殴っておかなければならなかったな・・・』

    ―――
  55. 55 : : 2015/10/11(日) 20:34:38
    病院

    ハンジ「やっぱり、呼びかけには応えないか・・・こうなったら、直接的接触で起こすしかないかな?」

    フリーダ「直接的接触とは?」

    ハンジ「ん~・・・キス?かな・・・」

    フリアニミー「キス!?エレンと?」

    ハンジ「そう。キス。別にそれ以上の事でもいいけど、そんなことここでさせる訳にもする勇気もないでしょ?だから、キス。どうする?」

    フリーダ「仕方ありません。ここは許嫁たる、私が」

    ミーナ「何を言ってるのよ!恋人の私よ」

    アニ「2人には悪いけど、ここは中立な私がやるよ」

    フリミーアニ ギャーギャー

    ハンジ「は~早くしないと、エレン死んじゃうよ?」

    ???「・・・」ソー チュッ

    一同「!」

    フリーダ「ヒストリア!あなた何を!?」

    エレン「・・・ん?・・・」パチッ

    エレン「・・・ヒストリア?」

    ヒストリア「あ、エレン、あの、これは、その・・・あう」プシュー

    フリミーアニ「エレン!」

    エレン「皆。ただいま」

    フリーダ「良かった。エレンが無事起きてくれて、良かった」ポロポロ

    ミーナ「エレン!もう無茶はしないで!エレン・・・良かったよぉー」ポロポロ

    アニ「起きるのが、遅いんだよ。私達にどれだけ心配かけさせるきだい?」ポロポロ

    エレン「心配かけたみたいだな。ごめん」

    アニ「本当だよ。これからはもっと自分の事も考えな。こんなこと毎回やられたんじゃ、おちおち寝てもいられないからさ」

    エレン「ああ。これからはそうするよ」

    ハンジ「いやー良かった。無事目が覚めたみたいだね。とりあえず、今日はもう休んでね。明日から、検査するからね」

    エレン「ハンジさん、ありがとうございました」

    ハンジ「早く、元気になりなよ。お大事に」

    エレン「・・・(父さん、母さん。俺、頑張るよ。皆の笑顔を護るために)」



    終わり
  56. 56 : : 2015/10/11(日) 20:42:45
    お疲れ様!

    次回作にも期待‼
  57. 57 : : 2015/10/11(日) 22:42:13
    お疲れ様です
    これからも期待
  58. 58 : : 2015/10/11(日) 23:23:14
    面白かった~!(^^*)
    続き期待です♪
  59. 59 : : 2015/10/12(月) 22:06:11
    お疲れ様です。
    後日談的なのも書いて欲しいなぁ……
  60. 60 : : 2015/10/17(土) 03:23:49
    続編かけやカス
  61. 61 : : 2015/11/12(木) 17:58:01
    やばい!キーボードが!pcのキーボードが!
    隙間から心の汗が!
    神作ありがとう!
  62. 62 : : 2015/11/24(火) 22:08:52
    大変お待たせしました

    エピローグのようなものを書かせていただきました

    もしよろしければどうぞ

    ※迷いに迷って書いたため、今作よりも駄作であると思います

     短文です


    護るためafter(現パロ)

    http://www.ssnote.net/archives/41262
  63. 63 : : 2017/06/28(水) 20:16:39
    。。。。。。。

    エレンは強いよ? チートぐらいに強いよ?

    エレンをいじめていた奴らに言っておく。

    エレンはめちゃくちゃ強過ぎて、戦ったらお前らが死ぬかもしれないのが

    可哀想だから戦わなかったんだよ
  64. 64 : : 2017/07/16(日) 14:02:34
    アルミンは許さん!
  65. 65 : : 2017/09/15(金) 22:48:44
    アルミンだけは殺そう(#^ω^)ゴゴゴゴゴ
  66. 66 : : 2017/11/22(水) 18:56:53
    アルミンは俺が倒しましょう。
  67. 67 : : 2017/11/27(月) 13:36:55
    僕は王政が1番むかつきます。
  68. 68 : : 2018/02/05(月) 11:47:07
    fateさんのは面白いですね
  69. 69 : : 2018/05/02(水) 18:15:03
    アルミンアルレルト狩りを行います。アルミンアルレルトは太平洋に沈めます。
  70. 70 : : 2018/08/26(日) 06:34:49
    結局エレンはグリシャとカルラを殺したのかな?
  71. 71 : : 2019/08/01(木) 21:34:50
    エルヴィン[アルミン·アルレルトは調査兵団の全兵力をもって
          殺すことをここに宣言する!!]
  72. 72 : : 2020/08/04(火) 21:07:06
    アルミン死ね拷問じゃなくて一瞬の痛みで我慢してあげるんだ感謝しろお前のような害虫はこの世にいらない

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GARNETCROW

Fate

@GARNETCROW

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