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【ネタバレ注意】苗木「約束・・・。」

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  1. 1 : : 2015/09/23(水) 01:15:41
    ・思いつき
    ・もしも設定
    ・地の文があります
    ・一人称視点
    ・一応完成したから投稿してみよう、という感じ(できは期待しないで)
    以上を了承の上お読みください。

    メモ帳で書いたので改行おかしい部分あります。
    投稿し終えたら、少しずつ直して行きます。
  2. 2 : : 2015/09/23(水) 01:16:26


    「苗木君は私の----が怖-な--の・・・?」

    「え、なんで?そんなことないよ。」

    「・・・だっ--私、----だよ?」

    「うん。知ってるよ。」

    「・・・・・・--くないの?」

    「うーん・・・。怖い、というよりは・・・----さんの魅力の一つじゃないかな。」

    「・・・・・・」

    「じゃあ、約束するよ。もしも、キミが・・・・・・。」


  3. 3 : : 2015/09/23(水) 01:17:15
    白黒のクマにコロシアイをしろ、と言われた日の夜、そんな夢を見た。

    ボクは誰かと会話してたみたいだけど・・・誰と話をしていたんだろう。

    肝心な部分が全く思い出せていないことにモヤモヤとイライラを募らせながら最悪な朝を迎えた。





    「本当にここが閉鎖された空間であるという保証はない! 各自探索し、その結果を報告し合おう!」

    白い学ランを身にまとったまさに学級委員長という感じの彼、石丸クンに仕切られながら今日することが決まった。

    協調性のなさそうな人も見られたが、現状を打破するために必要なことだと割り切っているのか反対意見などなかった。



    「苗木君。よければ一緒に行きませんか?」

    探索に向かおうと思っているところに話しかけてきた女の子。

    舞園さやか。超高校級のアイドルで、ボクなんかが話しかけてもらえるなんて、とても光栄で・・・。

    「えっと・・・」

    うん、一緒に行こう! と、すぐに了承できる内容だった。

    けど・・・・・・。
  4. 4 : : 2015/09/23(水) 01:17:44
    「・・・・・・・・・。」

    チラッと舞園さんの後ろにいた彼女が一瞬こちらを見た気がした。


    「ごめんね、舞園さん。ちょっと聞きたいことがある人がいるから・・・。」

    「あ、そうなんですか・・・。わかりました。」

    「本当にごめんね。」

    舞園さんの申し出を断るなんて、幸運を自らドブに捨てるような行為だけど、今回ばかりは仕方ない、となぜか思えた。

    舞園さんにぺこりと謝ってから彼女の元へ向かった。



    「江ノ島さん。一緒に探索どう?」

    江ノ島盾子。超高校級のギャル。

    舞園さんと同じく、ボクにとっては雲の上のような存在だ。

    ボクが舞園さんに話しかけられたとき、江ノ島さんから視線を感じた。

    気のせいかもしれないけど・・・。

    ボクはそれが気になって仕方なかった。

    「え・・・んー?えっと、確か苗木とか言ったっけ?何?ナンパ?私そういう

    の飽き飽きしてんだよねー。」

    「い、いや、そういうつもりじゃなくって・・・。」

    「んー、まぁ?見るからに草食系って感じの苗木がナンパってわけもないかー。」

    「あはは・・・。」

    そう断言されると男として何か思わないでもないが、話が脱線するし、曖昧に笑っておいた。

    「まっ、いいよ。よろしくね、苗木!」

    「うん、こちらこそ。」
  5. 5 : : 2015/09/23(水) 01:18:53
    「んー、なーんもないね。」

    体育館を探索しながら江ノ島さんを盗み見る。

    超高校級のギャル。その名にふさわしく化粧や髪飾りなどで着飾っている彼女。

    だけど・・・・・・。

    「苗木?ねぇ、苗木!」

    「あ・・・な、なに?」

    「もう。さっきから呼んでるのに。私の体、っていうか女の子の体が気になっちゃうなんて苗木もやっぱり男の子だね。」

    「いやいやいや!待って!そういう意味で見てたんじゃ!?」

    「ふふふー、わかってるって!我慢しようと思っても見ちゃうんだもんね!そういうもんだよね!」

    「だ、だから・・・!」

    「あ、そうだ。ここ何もないからさ、次行こうよ。」

    「突然真面目にならないでよ!?」




    「なにこのテープ・・・。」

    「ここは・・・保健室みたいだけど・・・これじゃあ入れないね。」

    「こんなもの引きちぎって・・・。」


    「うぷぷ・・・。」


    この声は・・・!


    「聞いちゃった、聞いちゃった。うぷぷぷ。」

    「な、なによ・・・。」

    「学園内のモノを壊すのは校則違反、なんだよねー。」

    「え、これも?」

    「今はまだ準備中だから入っちゃダメなの!」

    「えー、関係ないっしょ?こんくらい・・・。」

    「や、やめなよ、江ノ島さん。何をされるかわからないし・・・。」

    「なによ、苗木、ビビってんの?」

    「そうだよ・・・。江ノ島さんに・・・怪我して欲しくないんだ・・・。」

    あって間もない彼女になぜか自然とボクはそう言っていた。

    「・・・・・・・・・。」

    「あ、えっと・・・。」

    「モー!イチャイチャしやがって!青春はボクがいないところでやれー!」ガオー

    「わわ! い、行こう!江ノ島さん!」

    「あ、うん・・・!」
  6. 6 : : 2015/09/23(水) 01:19:27
    「はぁ・・・はぁ・・・。びっくりしたね。」

    「う、うん・・・。苗木君・・・手・・・。」

    「え・・・あ、ご、ごめんね!?」

    「う、ううん・・・・・・。」

    なんでこんなにドキドキしているんだ・・・。

    ボクってこんなに女の子に耐性なかったっけ・・・!?

    「って、あれ? 今苗木君って・・・?」

    「え!? ん!? わ、私はちゃんと苗木!って言ったよ!?」

    「そ、そう・・・?」

    気のせい・・・だったかな。



    探索した結果を各自報告し合って、とりあえず出口は見つからなかった。

    その日はそれで終わった。
  7. 7 : : 2015/09/23(水) 01:19:39








    「・・・・・・。」

    「やっぱり私は・・・。」

    「そんなこと・・・。」

    「・・・・・・・・・。」

    「----さん。ボクにとってキミは大切なんだ・・・。だから・・・・・・。」




  8. 8 : : 2015/09/23(水) 01:20:10
    「また中途半端なところで・・・。」

    何か大切なことを言ってたと思う。

    けど、思い出せない。

    子供の頃の記憶なんだろうか・・・。

    ボクが言ったこと、そして・・・言った相手のこと・・・肝心な部分だけが思い出せない。

    もやもや・・・。

    ちゃんと思い出してあげなきゃ・・・そんな焦りがボクの中にはあった。








    「今日も探索するぞ!」

    「つっても、昨日は何も見つからなかったべ。」

    「昨日見つからなかったからといって、今日見つからないとは限らない!」

    「確かにそうだけどよぉ。」


    ここですることもないし、ということでみんな探索に出かけて行った。

    「苗木君。今日はどうですか?」

    「舞園さん・・・。ごめん、まだ江ノ島さんに聞くこと聞けてないんだ・・・。」

    「そうですか・・・。えっと・・・応援しますから!」

    「・・・ありがとう。」

    舞園さんはいい人だな・・・。こんなボクを気にかけてくれるなんて・・・。

    舞園さんにもう一度謝っておいて、江ノ島さんの元へ向かった。

    「江ノ島さん。今日もどう?」

    「え、あう・・・。」

    「? どうしたの?」

    「い、いや!なんでも!二日連続でナンパだなんて、苗木って意外と肉食系?」

    「だから、そんなつもりはないって。」

    「ふーん。」

    ニヤニヤと笑う江ノ島さん・・・。

    「・・・・・・?」

    その笑みに何か違和感を感じた。

    「・・・・・・えっと、そんな見つめられると・・・。」

    「あ、ああごめんね? 行こうか。」
  9. 9 : : 2015/09/23(水) 01:20:42
    「って言っても昨日もう全部探索済みだろうし、変化なんてないっしょー・・・。」

    「ま、まぁまぁ・・・。」

    違和感。


    「もー、こんなところに閉じ込めてくれちゃって、あのクマ・・・。」

    「それは同意だよ。」

    違和感。


    「はぁ、コロシアイとかも意味わかんないし・・・。」

    「ボクたちでコロシアイをしろ、だなんてそんなの無理に決まってるよね。」

    違和感。


    「・・・・・・ねぇ、苗木。さっきからさ・・・。」

    「ん?」

    「チラチラ見られて落ち着かないっていうか、言いたいことあんならさっさと言ってくれない?」

    「・・・・・・。」

    「なんか返事も適当だし、そのくせ、言いたいことはある、って顔はしてる。うっとおしいからさ、さっさと言ってよ。」

    「・・・・・・。」

    ボクは言いたいことを言おうとして、口をパクパクとさせた。

    気になること、言いたいこと、彼女が言うように確かにある。

    けど、いざ口にしようとして上手く言葉にできない。

    「・・・・・・似合わないよ。」

    「・・・え?」

    「・・・あ、えっと・・・。」

    やっと出てきた言葉も意味不明だった。

    「もう!意味わかんないし!」

    「・・・うん、ボクもよくわかんないや。」

    「言いたいことも言えないなんて、どんだけなのよ、苗木。」

    「・・・・・・上手く言えないんだけどさ・・・。江ノ島さんは、化粧とかしない、素顔のほうが・・・その・・・かわいいって思って。」

    「・・・・・・。」

    「それにその髪型も・・・なんというか・・・江ノ島さんが無理しているように見えて・・・。」

    「・・・・・・・・・。」

    「江ノ島さん?」

    「あ、え! え、なになに? 苗木は今の私全否定ってわけ?」

    「・・・・・・そういうことになっちゃうのかな。ごめんね。」

    「謝るくらいなら言うなし!」

    全否定したのに、なぜか江ノ島さんは嬉しそうだった。
  10. 10 : : 2015/09/23(水) 01:21:07







    「ボクは知っている。」

    ・・・・・・キミは・・・ボク?

    「ボクは・・・知っているんだ。」

    ・・・なにを・・・。

    「ボクはここから出るべきじゃない。」

    ・・・・・・こんな状況を受け入れろっていうのか・・・。

    「それに・・・彼女はボクの・・・。」

    彼女・・・?



  11. 11 : : 2015/09/23(水) 01:21:32
    「オマエラ!朝です。ついでに、お知らせです。体育館にお集まりください。」

    「・・・・・・。」

    何かがおこる。そう確信した。





    「コロシアイをしろって言ったのになぜしないのかな、って思ったら、そっか、動機がなかったね!」

    「そんなことをするわけがない! ましてや動機なんてものがあっても僕たちの絆は硬いぞ!」

    「まだ知り合って1週間も経ってねーのに絆ってお前・・・。」


    呆れたような声は聞こえたが、そのとおりだ。

    絆、ってほどではないと思うが、このクマが提示してくる動機とやらでこの中の誰かが人を殺すとは思えなかった。



    「んーーー、動機はいくつかあるんだけど、最初に提示しようと思った動機じゃなくってこっちを提示するよ!うぷぷぷ・・・。」

    「けっ、さっさと言いやがれってんだ。」

    「うぷぷぷ。最近の若い人はせっかちだな~。じゃあ言うよ?言っちゃうよ?」




    「実はこの中にボクの内通者がいるんだよね!」



    「な、に・・・?」

    「聞こえなかった? ボクの内通者! キミたちからすれば裏切り者だよ。」

    ボクたちの中に裏切り者がいる・・・?

    周りを見渡すとみんながみんな疑惑の視線を互いに向けていた。



    「ふ、ふざけんな!」

    ほぼ硬直状態に陥りそうな中・・・彼女は叫んだ。

    「この中に裏切り者なんかいるわけなっしょ!あんたの嘘に決まってる!」

    「お?お?ボクは嘘は言わないよ!そこが取り柄だからね。」

    「信じられるか!」

    「お?ボクに反抗する気かい?いいよ?ヤっちゃう?ヤっちゃう?」



    チクッと・・・頭の中のどこかが痛んだ。

    何か・・・重要なこと・・・を・・・。



    「もういい加減うんざりなのよ! かかってきなよ!」

    「このボクを挑発するとは勇気があるねぇ。その勇気を称えて相手してあげるよ。さぁ、ボクを倒してみろー!」


    江ノ島さんとモノクマが戦う・・・・・・?
  12. 12 : : 2015/09/23(水) 01:21:50






    「じゃあ、約束するよ。もしも、キミがピンチになったらボクが助けるって・・・・・・。」


    ダ  メ    だ !!!



  13. 13 : : 2015/09/23(水) 01:22:00
    「ガオー!」

    「かかって・・・・・・え?」

    モノクマを踏みつけようとした江ノ島さんを手で押しのけながらボクはとっさに二人の間に割って入った。


    割って入った時、モノクマに体当たりするような形になった。


    「あ・・・え・・・?」

    「・・・えーっと、が、学園長への暴力は校則違反だよぉ!」

    「ま、待って、今のは事故・・・。」

    「問答無用!助けて!グングニルの槍!」
  14. 14 : : 2015/09/23(水) 01:22:29
    ~~~~~~~~~~



    「苗木君は私のことが怖くないの・・・?」

    「え、なんで?そんなことないよ。」

    「・・・だって私、軍人だよ?」

    「うん。知ってるよ。」

    「・・・・・・怖くないの?」

    「うーん・・・。怖い、というよりは・・・----さんの魅力の一つじゃないかな。」

    「・・・・・・」

    「じゃあ、約束するよ。もしも、キミがピンチになったらボクが助けるって・・・・・・。」

    「・・・・・・始めて言われた・・・。」

    「え?」

    「・・・私は戦うことしかできないから・・・守ることはあっても守られることなんてない・・・。」

    「・・・・・・。」

    「・・・それに・・・私が傷ついても誰も悲しまないから。」

    「そんなわけない!」

    「・・・苗木君?」

    「そんなわけ・・・ないよ・・・。キミが傷ついたら・・・・・・ボクは・・・悲しいよ・・・。」

    「・・・優しいんだね。」




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  15. 15 : : 2015/09/23(水) 01:22:46
    「ーーーくん! なえーーん!」

    体が熱い・・・。

    お腹のあたりが熱い・・・。

    うっすらと目を開くと、そこには泣きじゃくる彼女の姿があった。

    怪我なんかはしてないようだ。



    「よかった・・・。」



    キミが傷ついたら・・・ボクが悲しいから・・・。


    「キミを守れて・・・よかった・・・。」



    酷く満足な気持ちになりながらボクは襲ってくる眠気に身を任せて・・・瞳を閉じた・・・。




    Continued The DANGANRONPA IF
  16. 16 : : 2015/09/23(水) 01:23:36
    戦刃好きって言っておきながら、戦刃のSSないじゃん!っていうのが動機。
    それで、せっかくなのでIFを少しだけ絡ませたいなぁ、ということでこんな展開に。

    このあと、戦刃さんが頑張ってモノクマ相手取って、江ノ島倒してー、というふうに最後まで書くのもありか、と思いましたが、苗木視点で展開していたので、苗木が気を失ったら終わろう、と思ったことと完全にIFをなぞる展開にしかならないと思い、こうしました。

    書き終えてから一気に投下しますので、気づいたら終わっている状態。
    感想なんかあれば、嬉しいので、どうぞ落としていってください。
    最後の方が手抜きな感じがあるかもしれませんが、こんなものでも楽しんでいただければと思います。
  17. 18 : : 2015/09/28(月) 02:50:27
    戦刃SSご馳走さまでした!
    のめり込むほど楽しんでしまいました 笑
    ありがとうございます!
  18. 19 : : 2015/09/28(月) 17:00:03
    >>18
    今更書いて見てもらえるかこれ?と思っていましたが、安心しました。
    できることなら戦刃SSもっと増やして行きたいですね。
    感想ありがとうございます!
  19. 20 : : 2015/11/08(日) 01:37:45
    いやぁ 残姉はやっぱかぁいいね( •̀ω•́ )まぁ 断然七海は派ですけどねε٩( ºωº )۶з

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著者情報
toshiki3110

秋巻+

@toshiki3110

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