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死神は嗤う※チートエレン

    • Good
    • 7

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  1. 1 : : 2015/09/03(木) 23:21:42


    皆さん、おはこんばんにちは!


    サンバードです!


    投稿が遅れてしまってスミマセン。


    このSSの終着点が自分でも見えていないという現実にちょっと怖さというかまずいんじゃね?と自分でも思っています。


    それでもなんとか完結させたいと思うので応援よろしくお願いします。


    このSSは

    前前作
    『死神を宿す少年※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/35447


    前作
    『死神の意志※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/36961


    の続きとなっています。


    それでは続きをご覧ください!
  2. 2 : : 2015/09/03(木) 23:33:03
    期待‼
  3. 3 : : 2015/09/03(木) 23:42:33
    期待しています!
  4. 4 : : 2015/09/03(木) 23:57:56

    >>京月 さん
    >>期待でーす さん

     支援ありがとうございます!





    ――――――――――卒団式後


    キッド「じゃあ卒団を祝して……かんぱーーい!!」


    一同「かんぱーーーい!!」


    アルミン「ははは、乾杯がこんなに盛り上がるなんてね」


    ライナー「俺たちはこの地獄の3年間を突破したんだ、それが報われた日でもあるからな」


    アルミン「………そうだね、僕も卒団できるなんて奇跡のようなものだし」


    ライナー「アルミン、そんなに自分を過小評価するな、お前は決してこの3年間苦しまずに来たわけじゃないだろう?だがお前はそれを乗り越えることができた、その意志の強さは尊敬に値するぞ」


    アルミン「うん、ありがとうライナー」


    ライナー「よし、じゃあお前もあっちに行くぞ、何やら盛り上がっているからな」


    アルミン「わかった!行こう!」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    キッド「おっ!アルミンにライナー!卒団おめでとう!乾杯!」
    スッ


    アルライ「乾杯!」チンッ


    キッド「ライナーは上位に入ることができたんだよな!おめでとう!」


    ライナー「まぁなんとかな、それでもあの二人には遠く及ばないが」


    キッド「俺は十分だと思うぞ?ライナーはオールマイティにできてたからな、十分立派だ!」


    ライナー「ふっ、相変わらず口がうまいなキッド、でもお前が入らなかったのは俺としては予想外だったわけだが……」


    キッド「ん?まぁ少し及ばなかったって感じだな、別に憲兵団に入りたいわけではなかったけど、仲間を大切にするっていう信念がある以上、守る力が必要だったからな」


    ライナー「………そうか、お前はそういうやつだったよな」


    アルミン「でも曲げられない信念があることは大切なことだと僕は思うよ、僕も外の世界が見たいっていう夢があるからね」


    キッド「でも夢もまだ発展途上だからな、これからも信念を貫く所存であります!」ババッ!


    ライナー「うむ、修練に励め!シェーンベルク訓練兵!」ババッ!


    「まぁ結局こうなっちまうんだよなぁ」


    アルミン「ジャンも上位おめでとう」


    ジャン「ああ、ありがとよ、頑張ったかいがあったってもんだ、才能の部分が大多数だがよ」


    キッド「ほほう?では恋愛の才能はいかかかな?想いを伝えることは?」


    ジャン「………………………」フイッ


    ライナー「キッド、あまり言ってやるな、ジャンにも苦手なものがある」


    キッド「でもいつか伝えられるといいな」


    ジャン「そのいつかがくれば、な」


    「ジャンも奥手だからね、なかなか難しいんじゃないかな?僕も応援してるけど」


    ジャン「お前までかマルコ」


    マルコ「ゴメンゴメン、でも僕はここに来た目的を果たすことができた、今はそれだけで十分だよ」


    ライナー「お前も上位に入ることができたな、やはりお前は憲兵団に入るのか?」


    マルコ「うん、王につかえることが僕の夢だから…」


    キッド「だが王は貴様の首なんぞ欲しとらん…」


    マルコ「や…やめてよキッド、意外と心にグサッときたんだから」


    キッド「あはは、すまんすまん」


    「乾杯だぜお前らーーーー!!」


    ライナー「お?その猿のような声は――――――」

  5. 5 : : 2015/09/04(金) 00:30:55
    期待以外ありえません!!
  6. 6 : : 2015/09/04(金) 00:43:28


    コニー「俺山上だぜ!」


    アルミン「コニー、字が違うよ」


    コニー「………?何言ってるかよくわからねぇけど……乾杯だぜお前らーー!!」


    マルコ「そのセリフ二回目だよ?」


    キッド「かんぱーーい!」チンッ


    コニー「よっしゃぁ!キッド!いまから人めぐりだ!同期全員と乾杯するぞーー!!」ダダダダ!


    キッド「その機会を待っていた!ついて行くぜコニー!」ダダダダ!


    マルコ「ああ二人とも!あまり走り回ると教官が―――――ってもう聞こえてないか」


    ジャン「その時はその時だろ、教官もわかってくれんじゃねぇか?」


    ライナー「貴様らまだ走る体力が残っているのか、ならば死ぬまで走ってこい!ってなるのがオチだな」


    アルミン「あはは……」


    「むむむ!?男だらけの猥談ですか!?まったく近頃の男子はスケベで仕方ないですね~」


    アルミン「冗談でもやめてよサシャ……」


    サシャ「むふふ、私も上位に入ることができましたからね!これも全部日ごろの訓練とエレンの厳しさと優しさのたまものです!」


    マルコ「最近はずっとエレンのことを追ってたよね?」


    サシャ「はい、しかしこれもエレンの優しさです!お前も狩人なら俺という獲物を狩って自分で獲得しろ……といったので、私は全力で応えました!」


    ジャン「あいつ人から無理矢理食事を盗るなとか言ってなかったか?」


    サシャ「俺はお前より強いから問題ないと言ってました」


    アルミン「さすがエレンだね……」


    ライナー「でもサシャはほとんどエレンから取れなかった気がするが?」


    サシャ「全力勝負ですからね、以前よりもだいぶもらえる回数が減りましたがそれで今の私があります!」


    ジャン「は。そりゃあ立派なもんだな」


    マルコ「彼はサシャの力が見たかったのかな?」


    ライナー「あいつのことはあいつにしかわからないさ、無理に理解しようとする必要もないだろう」


    「彼と僕たちは違う存在、僕は今までそう思ってきたよ」


    ジャン「お前にしてはずいぶん率直にいうんだなベルトルト」


    ベルトルト「僕はあまり彼のことは好きではないから」


    サシャ「聞き捨てなりませんね!エレンは決して嫌われる人じゃないです!」


    アルミン「サシャ落ち着いて、万人に愛される人なんていないよ、それは仲間想いのキッドだって例外じゃないんだから」


    ライナー「人の価値観は十人十色、相性がいい奴もいれば悪いやつもいる、そういう世の中だ、この世界は」


    ライナー(それだけが理由じゃないだろうが、な)


    「みんなお疲れ様でした」


    サシャ「クリスタ!お疲れ様です!」


    クリスタ「わ、私も上位に入っちゃったけど……なんか場違いだよね…」


    アルミン「(女神様……)そんなことないよ」


    ベルトルト「(白衣の天使……)クリスタが今まで頑張ってきたのを僕たちは知っているよ」


    ライナー「(俺の嫁……)そうだ、そんなに謙遜することないだろう?」


    ジャン「(神様……)むしろ俺がクリスタに負けると思ったくらいだからな」


    マルコ「(やっぱりかわいいな……)僕も抜かれないように必死だったよ」


    クリスタ「ふふふ、ありがとうみんな♪」ニコッ


    男子一同(クリスタの笑顔いただきましたーーー!!!)


    「おいてめぇら……誰に手を出してんだ?あぁ?」


    クリスタ「ユミル!ダメよ皆にそんなこと言ったら!」


    ユミル「お前は危なっかしいんだから私のそばにいればいいんだよ♪男はみんな獣だからな」


    ライナー「誰しもがそういうわけではないぞユミル」


    ユミル「お前も同類だろうホモゴリラ、まぁ一番の獣はあの糞フード野郎だがな」


    アルミン「君はエレンを恨んでいるの?」


    ユミル「さぁな、とにかく私はあいつが大っ嫌いだ!!これであいつと別れると思うとせいせいするぜ、な?クリスタ?」


    クリスタ「え……?そ…そんなこと……」


    ライナー「あまりクリスタの同意を求めるなよ?」


    ユミル「余計な御世話だ、ほらあっち行こうぜクリスタ」


    クリスタ「うん……じゃあね、みんな」


    アルミン「うん、ありがとうクリスタ…――――――――」


    マルコ「でも本当にエレンが嫌いらしいね彼女」


    サシャ「エレンをあそこまで冒涜するなんて……許せません!」プンプン!


    ベルトルト「僕たちがかかわりあう必要はないよ、さっきも言ったとおり人には向き不向きがあるわけだから」


    アルミン「それだけじゃない気がするんだけど……ライナーはそれで納得できるの?」


    ライナー「……たしかにそうだが、それを知るすべを持たないだろう?この話はするだけ時間の無駄だと思うぞ?」


    アルミン「う……うん」

  7. 7 : : 2015/09/04(金) 01:33:38
    期待
  8. 8 : : 2015/09/04(金) 20:42:49
    期待!!
  9. 9 : : 2015/09/05(土) 01:31:21

    >>5 名無し さん
    >>7 盲目の人切り さん
    >>8 名無し さん

     ありがとうございます!
  10. 10 : : 2015/09/05(土) 01:58:39


    「みんな本当におめでとう!」


    サシャ「ミーナじゃないですか!ありがとうございますー!」


    ミーナ「相変わらず元気ねサシャ、やっぱりみんな憲兵団に行くの?」


    ライナー「俺はまだ決めかねている」


    ベルトルト「僕もだね」


    マルコ「僕は行くよ」


    サシャ「せっかくだからもう少し考えてみようと思います!」


    ジャン「………まぁ行くんじゃねぇか?」


    ミーナ「あれ?ジャンは憲兵団になって内地に行くって言ってなかった?」


    ジャン「もちろんだ、そのために今まで頑張ってきたんだからな」


    ジャン「………ただあのローブ野郎と一緒のところに行くのは気が引けるだけだ」


    マルコ「ジャン……君は――――」


    ライナー「お前本当にジャンか?俺の知っているジャンはもっと自分の欲に忠実だったはずだぞ?」


    ジャン「………どこでこうなっちまったんだろうな……入った当初は憲兵団の道しか見てなかったはずだったのによ」


    アルミン「珍しいね、ジャンが愚痴を漏らすなんて……」


    ジャン「んなことねぇよ、俺はいつも自分に優しい甘えん坊だ、近だけ引っ張っておいてやっぱり憲兵団がいいとか思っちまってる自分がいる」


    マルコ「ジャンが憲兵団に行ったからって誰も咎めはしないさ、みんなもそれが普通だって思うだろうし…」


    キッド「ただいまーー!!」


    コニー「俺たちが帰ってきたぜーー!!」


    ジャン「こいつらを見ると悩んでいる自分が馬鹿らしくなってくるな」


    コニー「ん?何ぶつぶつ言ってんだジャン?」


    キッド「それよりも暗いぞジャン!ほらほらもっと笑顔笑顔!」


    ジャン「やめろ!俺の顔に触るな!」


    キッド「コニー!奴を取りおさえろ!」


    コニー「了解だぜ隊長!」


    ジャン「てめぇら覚えてやがれぇぇぇ!!」


    アルミン「ふふふ、やられちゃってるね」


    ベルトルト「無理やり口端を吊り上げられてるね」


    マルコ「でも心なしかジャンも楽しそう」


    ライナー「不思議だな、この光景を見るだけで入ってよかった思える」


    ミーナ「104期訓練兵団……もう集まることもなくなっちゃうのかな……?」


    マルコ「…………可能性を否定できないのが怖いね」


    アルミン「明日にだって巨人が壁を破ってくるかもしれない……そう考えると今を一生懸命生きようと思うよ」


    ライナー「………………そうだな……」


    ベルトルト「………………………」


    「弱気になってはダメ、私たちが必死に生き抜いた三年間は決して無駄でなかったことを証明するために」

  11. 11 : : 2015/09/05(土) 02:22:44


    アルミン「……ミカサ」


    ミカサ「だから私は生きる、私もアルミンと同じ夢を持ち、ともに生きてきた、そしていつか奪われた故郷を取り返す、それが私のできること」


    マルコ「そういえば二人はシガンシナ区出身だったね」


    アルミン「きっとシガンシナ区には多くの屍が転がってる……それをこの目でしっかり見ないと……」


    ライナー「見てどうするんだ?こういってはなんだが、俺たちにできるのはせいぜい墓を作ってやるくらいだぞ?」


    ミカサ「それでいい、あの町は私たちが育ってきた場所、今もこの世をさまよっているであろう人たちの魂を安らぐために、絶対に帰る」


    マルコ「ミカサ……知らなかったよ、君がそんな信念を持っているなんて……」


    ミカサ「自分は強くならなければならなかったから、取り戻すための力をつけなければ生きて帰れない」


    アルミン「きっと帰ろうミカサ」


    ミカサ「ええ、ともに」


    ミーナ「なんかすごいこと聞いちゃったな……あっ!そういえばアニを見てない?さっきから探してるんだけど見つからなくて……」


    アルミン「そういえば卒団式から姿を見ないね」


    マルコ「彼らに聞いてみようか、キッド!コニー!アニはみかけなかった!?」


    キッド「俺たちも探したけどいなかったぞ!」ギギギギ……


    コニー「そういやエレンにも会わなかったな!」ググググ……


    ジャン「頬を引っ張るんじゃねぇ!!顔の形が変わるじゃねぇか!離せぇぇぇぇぇ!」ジタバタジタバタ


    マルコ「エレンも…か、もしかしたら二人で特訓でもしてるのかな?」


    キッド「いや!訓練場にもいなかったぞ!」


    コニー「トイレも探したけどいねぇ!」


    ジャン「お……お前ら……いいかげんに……」ビクビク……


    ライナー「まぁそのうち来るんじゃないか?もしかしたら自室で休んでいるのかもしれんし」


    サシャ「ううぅ……エレンと一緒に祝いたいですぅ…」


    アルミン「サシャは単にエレンの食事目当てじゃ……」


    サシャ「なっ!?そ、そんなことないですってば!!普段お世話になってる身としてはですね―――――」


    コニー「おっ!ジャンもなかなかいい顔をするようになってきたぞ!」


    キッド「よし最後の仕上げだコニー!せーので引っ張り上げるぞ!せーの……」


    ジャン「や……やめ……」


    コニキッド「うおりゃあああああ!!」


    スポーーーーン!


    コニー「あっ……」


    キッド「あっ……」


    ジャン「」チーン…


    アルミン「なんか今聞こえちゃいけない音がしたような……」


    マルコ「大丈夫だよ、これ茶番だし…」


    ライナー(それでいいのか……?)


  12. 12 : : 2015/09/06(日) 02:38:01


    ガチャッ


    アニ「……………………」スタスタ…


    ライナー「お?噂をすればなんとやら……ってやつか」


    ミーナ「もうアニどこ行ってたのよ~!?探したんだから!」


    アニ「ちょっと風に当たってきただけだよ」


    ライバー「なんだ?風に当たって黄昏ていたのか?」


    アニ「うるさいよライナー、また気絶させられたいのかい……?」


    ライナー「そんな殺気立った目で見るなって」


    キッド「アニも乾杯しようぜーー!」


    ミーナ「あっ!キッドズルい!私も乾杯するんだから!」


    アニ「まったく忙しいね、はいはい乾杯乾杯」チンッ


    キッドミーナ「かんぱーーーい!!」チンッ


    ライナー「………しかしあんなに人付き合いが悪かったアニがこうも素直になるとはな」


    ベルトルト「数年前までは考えられなかったよね」


    アニ「ちょっとあんた達、表出ようか?」


    アルミン「アニ落ち着いて!」


    ミーナ「そうだよ!せっかくの卒団なんだからここはひとつ………ね?」


    アニ「まったく………乙女心がわからない連中はこれだから」


    「そんなもんを連中に期待するだけ無駄だと思うぞ?」


    アニ「それはあんたも同じってことかい……?」


    「色恋沙汰に現を抜かすほど平和ぼけてねぇからな」


    キッド「おっ!ついに首席の登場か!!」


    アルミン「エレン………首席おめでとう」


    エレン「首席……ね、そんな肩書に何の意味があるんだ?」


    マルコ「エレンは憲兵団に入るのが夢だったんだろう?首席になったってことは目をかけられるじゃないか」


    エレン「おい、誰が憲兵団になるのが夢だなんて言ったんだよ?俺は自分の身可愛さに憲兵団になりたいわけじゃねぇぞ?そこらの奴らと一緒にされると吐き気がする」


    ジャン「………………………」


    ライナー「エレンよ、それは言いすぎじゃないか?まるで憲兵団に行く連中は役に立たないといわんばかりじゃないか」


    エレン「早とちりが過ぎるぞ、誰しもがその理由だけで行くことがないってことくらいこいつ見ればわかんだろ?」スッ


    マルコ「ぼ……僕かい?」


    エレン「同じことを何度も言わせるなよ?俺は俺の目的のために憲兵団に行く、それ以外に理由はないし必要ない」


    ベルトルト「じゃあ君の理由を教えてくれるのかい、エレン」


    エレン「お前らに話す義理はねぇな、それを知ったところで関係ない話だ」


    ベルトルト「………本当にちゃんとした理由があるのかい…?」


    エレン「…………………………」


    ベルトルト「君はいつもそうだ、自分のことは決して人に話そうとしない」


    ライナー「ベルトルト……」


    ベルトルト「君はただ理由もなく聞かれるのが怖いんじゃないかい?僕は君という人間がよくわからないから大きなことは言えないけれど」


    エレン「…………お前は理由を知りたいのか?俺がなぜ権柄団に行きたいのか、それが知りたいだけがためにここまで回りくどい言い方をしているのか?」


    ベルトルト「そうだと言ったら……答えてくれるのかい?」


    エレン「土下座して『教えてくださいエレン様』って言ったら考えてやらなくもねぇな」


  13. 13 : : 2015/09/06(日) 02:59:06


    ベルトルト「…………君はそれを本気で言っているのか?」


    ライナー「おい二人とも、それ以上口論するのはやめろ、ここはそういう場じゃない」


    コニー(なんだ?なんか雲行きが怪しいような……)


    ミカサ(私は感じる、エレンも決して冗談で言っているわけではないと)


    アニ(そしてベルトルトもそれを知っていながら質問しているね……)


    サシャ「エレンやめてください!エレンは本当はそんなこと言いません!私は知っています!」


    エレン「…………サシャ、お前は真っ白だからわからないと思うが、人間なんて誰しもこんなもんだぞ」


    ベルトルト「でも誰しもが君のようにふさぎこもっているわけでもない」


    エレン「さすがベルトルト、俺という人間性をよくわかっているな、そういう意味での観察眼いいものを持っている」


    エレン「だが残念なのは今もなお俺を睨めつけているその濁ったような眼だ、お前は数年前、俺に初めて見せたあの時の眼と何ら変わっていない」


    ベルトルト「………!!?」


    エレン「言っている意味は分かるよな?だからお前に行ったところで意味をなさないんだよ、そしてお前は俺に土下座できるほど人間できちゃいねぇだろ?どちらにしても手詰まりだ」


    ベルトルト「……………くっ!」


    ヒュン! パシッ!


    エレン「……………………」


    ユミル「……………………」


    クリスタ「ゆ、ユミル!?」


    エレン「ナイフは投げるもんじゃねぇぞユミル」


    ユミル「指が滑っただけだ」


    エレン「そんな殺気を放っておいて言える立場じゃねぇな?」


    ユミル「殺気?知らねぇなそんなもん、ただてめぇらがそこで口うるさくやってんのが耳障りだ」


    エレン「そいつは悪かったな、それとこのナイフ返すぞ?」ヒュン!


    グサッ!


    ミカサ(ユミルの前の机に刺さった!?)


    ユミル(いきな行動じゃねぇか糞ローブ……!!)

  14. 14 : : 2015/09/06(日) 23:56:41


    ――――――――――――次の日


    ミーナ「んしょ!んしょ!」ゴシゴシ…


    トーマス「ここら辺の固定砲の整備は終わりだな」


    サムエル「といっても俺たち合わせて3つくらいだけどな」


    ミーナ「ほとんどエレンがやっちゃったしね、それにしてもペースが速すぎよ……どんな整備をすればここまで早くなるの……?」


    ミリウス「効率がいい……とかそういう次元じゃねぇよな、全部で20個はあったはずだぞ」


    トーマス「1つ整備するだけでも大変だからね、そのエレンも……」


    エレン「Zzzz………Zzzzz………」スヤァ…


    トーマス「固定砲の上で寝ちゃってるし……」


    ミリウス「よくわからないよね彼は、機能みたいに怖い一面を見せると思ったら自由人というかなんというか……」


    ミーナ「そういえばさっきから黙ってるけどコニーどうしたの?」


    コニー「ん?ああ……ちょっと考え事をな…」


    ミリウス「へぇ……あのコニーが考え事なんてね」ニマニマ


    トーマス「いったいどういう風の吹き回しだい?」クスクス


    コニー「お前ら俺を馬鹿にしてねぇか?」


    ミーナ「コニみたいな人は一人で悩んでいるよりも人に話したほうがいいわよ?ほらほら、話してみ?」


    コニー「…………俺は憲兵団になりたくて訓練兵団に入った、憲兵団に入って俺を馬鹿にした村の奴らを見返すために……」


    コニー「でもエレンが言ってたろ?自分の目的のために憲兵団に行くってよ、で俺もよく自分の目的について考えてみたんだよ、本当に権柄団に行きたいのかってさ」


    コニー「そしたらわからなくなっちまってよ、結局どうすりゃいいんだ?って自問自答だ」


    ミーナ「コニーはもう答えhが出ているじゃない」


    トーマス「お前は村のみんなを見返すんだろう?それがまぎれもなくお前の本心であって目的でもあるんだよ」


    ミリウス「だから素直に胸張って憲兵団に行けよ!それでお前の目的も果たせるだろ?」


    コニー「やっぱそれしかねぇよな、うし!じゃあ胸張っていくか!」


    ミーナ「やっぱコニーはこうじゃなくちゃね!」


    サシャ「みなさーーん!!報告を済ませておきましたかーー!!?」


    ミリウス「おう、おかえり……?お前何もってんだ?」


    サシャ「ふっふっふ……よくぞ聞いてくれました、見て驚かないで下さいよ?」


    サシャ「お肉ですーー!」


    一同「っ!!!!?」


    トーマス「お前……またエレンにしばかれたいのか?」


    ミリウス「しかもよりによって肉なんて……」


    サシャ「エレンなら許してくれますよ!」


    ミーナ「その核心はどこから来るのよ………はぁ…」


    コニー「戻して来いって……見つかったら独房行きだぞ……?」


    ワイワイ ガヤガヤ


    エレン「Zzzzz……………?」ガバッ!


    ミーナ「あっ、起きた」


    トーマス「お目覚めだね、エレンもサシャに言ってあげてよ」


    エレン「……………………お前ら立体起動の準備はできているか……?」


    コニー「はぁ?なんでそんなこと聞くんだよ」


    エレン「俺の質問に答えろ、全員立体起動装置を付けているな?」


    トーマス「全員つけているよ、いったいどうs―――――」













    エレン「全員伏せろ!!!」


    ドオオオオオオオオオオオオン!!!!!

  15. 15 : : 2015/09/07(月) 02:05:30
    期待
  16. 16 : : 2015/09/08(火) 16:21:36
    期待ですよ~♪
  17. 17 : : 2015/09/08(火) 18:44:17

    >>15 ユン・グエン さん

    >>16 (´・ω・`)  さん


     ご支援ありがとうございます!
  18. 18 : : 2015/09/08(火) 19:18:10


    ミーナ「ちょ!?な、何!?」


    トーマス「何が起こって―――――うわぁっ!!」


    ブオオオオオオ!!


    エレン「各自立体起動に移れ!さっさとしねぇとお陀仏だぞ!」バシュッ!


    バシュッ! バシュッ! バシュッ!


    トーマス「ぜ、全員無事か……?」プラーン


    ミーナ「待って!サムエルが!」


    サシャ「っ!?」タタタタ……バシュッ!


    ザクッ!


    サムエル「ううぅ……」


    サシャ「動かないで下さいよサムエル!」


    コニー「なんだよ……どうなってんだよ……」


    エレン「うろたえるな!!俺が指示を出す!!」


    エレン「それぞれ住民の避難についてまわれ!!ミーナは右4から右8を!トーマスは左2から左6を!」


    ミーナ「了解!!」シュゥゥゥゥ!


    トーマス「了解!!」シュゥゥゥゥゥ!


    コニー「俺たちはどうすればいい!?」


    エレン「コニーはサムエルを運べ!!サシャはコニーの護衛だ!!ちんたらするな!いそげ!」


    サシャ「わ、わかりました!」シュゥゥゥゥ!


    コニー「わかった!サムエルいくぞ!」ダキッ シュウウウ!


    エレン「……………………」シュウウウウ……スタッ











    エレン「しばらく俺と遊んでもらおうか……」シャキン












    トーマス「いそいで奥へ避難してください!」


    ミーナ「荷物は最小限に!私の後をついてきてください!」


    コニー「あいつらすげぇな……超大型巨人が現れたっつうのに…」


    サシャ「コニー、忘れたんですか?あの二人は――――――」


    コニー「あっ、そういやそうだったな」


    サシャ「私たちもエレンに言われたことをやりましょう!絶対にサムエルを無事に届けますよ!」


    コニー「おうよ!幸いまだ巨人はこっちに来てねぇ、速く運び込んで俺たちも避難させるぞ!」


    サシャ「はい!」


    ――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「」シュゥゥゥゥ!


    超大型「」ブウウウウン!! ドガガガガガガ!!


    エレン(固定砲を狙われたか、こいつの目的はおそらくなるべく多くの巨人を侵入させること……とするともうすぐ……)


    エレン「………迅速にけりをつける!」パッ! ダダダダダ!


    超大型「…………」ピシッ! ブシュゥゥゥゥゥ!!


    エレン「くっ!蒸気か!これじゃあわからなくなって………」


    フオオオオオオ……


    エレン「いない……か」


    「おいお前!何をやっている!とっくに作戦は開始している!ただちに持ち場につけ!」


    エレン「自分は奴と交戦しました、本部に報告します、先遣班の検討を……」ババッ!


    「ここはお前だけか?ほかの者はどうした!?」


    エレン「…………おそらく死んでいない……とだけ」


    「それはどういうことだ………といいたいところだがそう悠長のことは言ってられん、さっさと報告行って来い!」


    エレン「はっ」シュゥゥゥゥ!

  19. 19 : : 2015/09/08(火) 20:46:54

    ――――――――――――――――――――――――――


    「お前たち訓練兵も卒業演習を合格した立派な兵士だ!(ry」


    ミカサ「アルミン……手が震えてる、大丈夫……?」


    アルミン「だ、大丈夫!ななな何も問題ないよ!」カッカッカッ


    ジャン「まさかこんなことになるなんてな……くそったれ…!」


    マルコ「突然の超大型巨人襲来……こんな日が来るとは思ったけど……」


    ベルトルト「…………………………」


    エレン「おい」


    アルミン「え、エレン!僕は大丈夫だから!ぼ、僕だって3年間あの厳しい訓練に耐えたんだ!」


    エレン「ごちゃごちゃ言うな、俺を見ろ」


    アルミン「でもこれはまずいぞ!超大型巨人が空けた穴を防ぐ手段がない!奴らはその気になればいつだって人類を滅ぼすことができるんだ!」


    グイッ! バキッ!


    アルミン「ぐっ!?」ズザザザザ!


    ミカサ「アルミン!エレン………よくも!」ギリッ!


    エレン「やめろ」


    アルミン「え……?」


    エレン「もう兵士をやめろ、今のお前じゃただの足手まといでしかない」


    アルミン「……………………」


    エレン「そんなんじゃあ自分どころか他の奴らの死をまねかねないぞ?穴をふさぐ云々の前にまずは住民を避難させることが重要だろう?」


    アルミン「…………でも」


    エレン「ここであきらめるってことはお前の夢もあきらめるってことになる、違うか?」


    アルミン「っ!!」


    エレン「今お前じゃな、わけもわからず自殺しに行こうとしてるのと同じだぞ?そうしてあの巨人どもに夢も何もかも砕かれるんだ、お前はそれを味わいたいのか?」


    アルミン「………………だよ…」


    エレン「聞こえねぇぞ」


    アルミン「そんなのごめんだよ……!」


    エレン「………後の4人は全員集合している、お前も合流しろ」


    アルミン「うん、わかった」タッタッタッ……


    ミカサ「アルミン………」


    エレン「……俺を殴らないのか?」


    ミカサ「………………………」


    ポンッ


    ミカサ「あなたには感謝している、だからこのくらいでいい」


    エレン「賢明な判断だな」


    イアン「アッカ―マン、お前は特別に後衛部隊だ、ついてこい!!」


    ミカサ「………!!」


    エレン「あいつと一緒に行くなんて馬鹿なことは言うな、人類滅亡の危機に自分の都合を押し付けるなよ?」


    ミカサ「…………わかった……」スタスタ……


    「イェーガー、お前は―――――」


    エレン「前衛部隊……ですよね?」


    「…………そうだ、くれぐれも勝手なことはするなよ」


    エレン「俺は誰の指示も受けません、俺は俺の最善だと思うことをするだけです」スタスタ……


    「ちっ!いけすかねぇガキだぜ」


    ―――――――――――――――――――――――――――


    「敵前逃亡は死罪に値する!みな心して命をささげよ!」


    一同「はっ!!」


    アルミン「えっとみんなは……」


    トーマス「こっちだアルミン!」


    アルミン「エレンはまだ来てないの?」


    ミーナ「………………………」


    トーマス「……………………………」


    ナック「…………………………」


    ミリウス「…………………………」


    アルミン「………?」


    トーマス「エレンは……こっちにはこない」


    ミーナ「エレンが言ってたのよ、俺はおそらく前衛で巨人の討伐にあたることになるだろうって」


    アルミン「じゃあこの5人で……?」


    ミリウス「まぁ、そういうことになるな」


    ナック「だから今この班を仕切るのはトーマスだ」


    アルミン「トーマス……」


    トーマス「…………………………」

  20. 20 : : 2015/09/09(水) 01:18:05
    トーマス......... 乙です。


    期待
  21. 21 : : 2015/09/09(水) 07:57:41
    逝ったなトーマス!!
  22. 22 : : 2015/09/09(水) 20:45:37

    >>20 ユン・グエン さん

    >>21 名無し さん


      ………と思うでしょう?ニヤッ
  23. 23 : : 2015/09/09(水) 21:21:05

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    トーマス「エレンが前衛部隊に?」


    エレン「おそらく……な、前衛部隊だった小隊は総崩れ、もはや榴弾を使った迎撃しか防衛する手段がないとくれば少しでも前線の戦力がほしいだろう、選ばれるとすれば俺とミカサだが、あいつは後衛に回されるはずだ」


    ミーナ「なんでそう思うの?」


    エレン「勘だ」


    ミリウス「ってことはそうなるんだろうな」


    ナック「つまり俺たちはエレンのいない状態で戦うことになるってことか」


    エレン「そういうことだ」


    ミーナ「普通だったらエレンがいないエレン班なんて中身のないパンみたいなものだよーー………って言ってるところだけど」


    ミリウス「ああ、俺たちはエレン班じゃない……訓練兵34班だ!!」


    ナック「こっちは大丈夫だ、エレンがいなくともやっていける」


    エレン「そんなの当り前だ、一人いないくらいで死ぬような奴はここの班にはいない」


    ミーナ「もちろんアルミンもね!」


    ミリウス「でも少し見に行ったほうがいいかもな、プレッシャーを感じているかもしれない」


    エレン「あいつは俺が見ておく、俺がいない間はわかっているよな?さんざんやってきたことだろ?」


    ミーナ「もちろん!」


    ナック「これも予想範囲内、なんてな」


    ミリウス「本番一発目でトーマスか……大丈夫か?」


    トーマス「………大丈夫、大丈夫だよ、今までと同じ……訓練でやってきたことと同じだから…!」


    エレン「トーマス、それは違うぞ?これは練習じゃない、本番だ、ミスをすれば死ぬ」


    トーマス「……………………」


    エレン「今やこの班の命運はお前に託されたんだ、お前はそれを背負うだけの覚悟を持っているか?」


    トーマス「……僕は3年前に誓った時から変わらないよ、自分で言ったことは絶対にやりきる!」


    エレン「………ミッションコード01、および06、07を発令、班長はトーマスとし各自全力を尽くせ、俺たちの――――――――」












    エレン「―――――104期訓練兵団の力を見せつけろ!!」ババッ!


    一同「了解!!」ババッ!


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    トーマス「俺は最初はとんでもない人の班に入っちゃったなって思った、彼は自分のことは話さないし、何か近寄りがたいものを持っていたから」


    ミーナ「あはは、私もよ?3年間といわず1年持たないんじゃないかって思った」


    ミリウス「あいつの指導は本当にきつかったけどな、立体起動の初歩から徹底的に叩き込まれて、集団行動時のフォーメーション、仲間との連携……正直まだ教官の訓練のほうがましに思えたよ」


    ナック「だが気づいてみりゃあ同期の中じゃトップクラスの班だ!なんてモテあやされて、あっという間の本番だ」


    アルミン「……………(そうだ、僕も……この34班の仲間だった)」


    ミーナ「さぁあんた達!昔話はここまでよ!思ってもいないようなフラグが立ってしまったような気もするけど!」


    ミリウス「そんなフラグはへし折ってやるさ!!」


    トーマス「…………これよりミッションコード01、および06、07を開始する!!いくぞ!!」バシュッ!


    一同「おう!」バシュッ!

  24. 24 : : 2015/09/10(木) 02:27:22
    期待!!

    何か! ミッションコード01とかカッケ~!
  25. 25 : : 2015/09/10(木) 13:26:19
    続き気になる
  26. 26 : : 2015/09/10(木) 19:10:08

    エレン「……………………」ヒュォォォォ……


    巨人「あーうー」ズシンズシン……


    ヒュン! ズズーン!


    エレン「まだ無駄があるな……もっと空気抵抗を抑える姿勢を考える必要がありそうだ」


    兵士1「あいつすげぇな、これで何体目だ?」


    兵士2「今のでちょうど10体目だ、末恐ろしいな……これで性格も良ければ完璧なんだが……」


    エレン「もっと腕の侵入角度を――――」ブツブツ……


    兵士3「向こうに巨人の群れだ!手を貸してくれ!」


    兵士1「だそうだ、いくぞ新米!」


    エレン「先にいっててください、俺はもう少し考え事を」


    兵士2「んなこといってる場合か!?さっさと立体起動に移れ!」


    エレン「あと2分ほどで行きますから先にいっててください」ブン!ブン!


    兵士3「急いでくれ!」


    兵士1「…………早く来るんだぞ!!」シュゥゥゥ!


    兵士2「」シュゥゥゥ!


    エレン「…………………」スー……ピュイイイイ!


    パタパタパタ……


    エレン「――――――、頼んだぞ」


    パタパタパタ……


    エレン「行くか……」シュゥゥゥ!


    ―――――――――――――――――――――


    ミカサ「はあああああ!」ズバッ!


    ズズーン!


    イアン「アッカーマン!奇行種が中央に向かっている!俺たちも向かうぞ!」


    ミカサ「はい!」


    ~~~~~~~~~~~~~~~


    イアン「さすがだな、アッカーマン」


    ミカサ「はい、しかし1回の攻撃で刃をなまくらにしてしまいました、次は気を付けます……」


    カランカラン!


    イアン「……避難完了の警鐘だ、俺たちもいくぞ!」


    ミカサ「っ!前衛の支援をしてきます!」シュゥゥゥ!


    イアン「おいアッカーマン!」


    ミカサ(これだけ時間がたてば犠牲者もかなりの数のはず……今は救えるかもしれない人を助けないと!)


    ――――――――――――――――――――――――


    コニー「一か八かで行くしかねぇだろ!ここにも巨人が来る!時間がたてばさらに生存する確率は低くなる一方だぞ!」


    ジャン「その指揮は誰がとればいい?そんな責任重大の大役を任せられるやつはここにはいねぇ……」


    キッド「補給塔に向かわなくちゃ、俺たちは生きて帰れない、突入指示を出せる人もいない……か」


    マルコ「このままだと僕たちは…………」


    シュゥゥゥ!スタッ!


    トーマス「みんなどうしたんだ?」


    ミーナ「早く補給にいかないと……」


    ミリウス「二人とも……あれを見ろ」スッ……


    トーマス「っ!そういうことか……」


    ミーナ「そんな!巨人が群がってる!?」


    ナック「まさかこんな事態になっているなんてな……」


    アルミン「ジャン……大丈夫かい?」


    ジャン「大丈夫……と言いてぇところだがどうにもな……大分戦力が揃ってきたとはいえ、このままじゃ全滅は免れねぇ……」


    サシャ「エレンもミカサもいませんしね……」


    コニー「あいつらはどこにいんだ?」


    アルミン「カクカクシカジカってところかな?」


    コニー「?」


    シュゥゥゥ!スタッ!


    ミカサ「みんな大丈夫?」


    サシャ「ミカサあああ!!」


    アルミン「無事だったんだね、よかった……」


    ミカサ「アルミンも無事で何より」


    コニー「ジャン、ここは行くべきじゃねぇか?」


    ジャン「…………それしかねぇか……」スウッ……

  27. 27 : : 2015/09/10(木) 22:53:26
    なんと!トーマスが死んでないですぞwwwwwwwww
  28. 28 : : 2015/09/11(金) 01:20:04
    期待
  29. 29 : : 2015/09/11(金) 01:27:43

    >>27 役割論者 さん

     もちろんです、プロですからww

  30. 30 : : 2015/09/11(金) 01:51:33


    ――――――――――――――――――――――――――――


    カランカラン……


    兵士1「ようやく避難が完了したみたいだな」


    兵士2「俺たちもずらかるぞ!おいイェーガー!」


    エレン「…………いや……違う……」


    兵士2「おい!どうした!?早く補給塔に向かうぞ!」


    エレン「補給塔………っ!!」ビクッ!


    兵士1「早く行くぞ!これ以上モタモタしてたら巨人に囲まれる!」


    エレン(なんだ……?あの補給塔……)












    エレン(とてつもなく嫌な予感がする……!!)












    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    ???「真っ赤なおっ鼻の~ピエロさんは~♪いっつもみんなに~笑われて~い~る~♪」フンフン♪


    カランカラン…


    ???「おっ?鐘が鳴ってるねぇ~、避難が終わったってことかな?いや~よかったよかった♪」


    憲兵(こいつ……一人でぶつぶつと……何を言ってるんだ?)


    ???「避難も終わって兵士さんたちも壁内に帰還!う~ん、いい話だな~」


    ???「だけどスパイスが足りないような気がするんだよねぇ。僕としてはさぁ♪こういう時は歌を歌わないとね~♪」


    ???「でもピエロさんは~気に入らな~くって~♪笑った人らを~」












    ???「―――――――――み・な・ご・ろ・し♪どっかーん♪」


    ドカーーーーーーン!! グラグラ!


    ナイル(っ!?なんが起こった!?)


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    ジャン「なぁミカサ、お前に頼みたいことがあるんだけどよ」


    ミカサ「……できることなら」


    ジャン「実h―――――――」


    ドゴーーーーーーン!!!!


    ジャン「ぐおっ!!?」グラグラ…


    コニー「なんだ!?」


    ライナー「どうなってやがる……!」


    ミーナ「きゃああああ!!」


    アルミン「っ!!?みんな!あれ!!」


    キッド「あれって………まさか…」


    サシャ「嘘……ですよね……」


    マルコ「そ、そんな……」ヘタッ


    アニ「ほ……補給塔が……」












    一同「――――――――爆発した……!!?」
  31. 31 : : 2015/09/12(土) 02:03:45

    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    ドオオオオオオン!!


    エレン(っ!……補給塔が……爆発した…?)


    兵士1「爆発だと!?補給塔でいったい何が起こったんだ!?」


    兵士2「おい……これは…まずくないか……?」


    兵士1「マズイどころじゃねぇぞ……補給塔はあれだけなんだ、これじゃあ壁をのぼれねぇ……」


    兵士2「このまま巨人に食われるのを待つだけってか……?冗談じゃねぇぞ……!」


    シュウウウウ!スタッ!


    「みなさん!見ての通り補給塔が原因不明の爆発を起こしました!そのため急遽、予備のガスボンベを教会に設置したらしいです!各自、教会に向かい補給を行えとのこと!」



    兵士1「教会だと……なぜわざわざそんなところに……」


    「教会には地下室が存在していたようです、そこであれば巨人の襲撃を受けることはないとのことです!」


    兵士2「よしっ!善は急げだ!さっそく教会に向かうぞ!」


    エレン(なぜ補給塔が爆発した……?ガスボンベの暴発によるものか……いや、今考えたところで原因はわからない……)


    エレン「……?先輩がいない?いつの間に……とにかくあいつらのところにいくか……」バシュッ!


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――


    クリスタ「みんな大丈夫!?」


    アルミン「クリスタは無事だったんだね」


    ユミル「私がついているのにみすみす死なれてたまるかよ、とはいえこれはどういう状況だ?大きな音がしたと思ってきてみりゃあこのありさまだ」


    キッド「………はっ!!お、おい!まさか補給班は……」


    ライナー「おそらく……全滅……だろうな…」


    ミーナ「そんな……あんなに訓練頑張ったのに……」


    ベルトルト「でももしかしたらその補給班が補給塔を爆発させたとも考えられないかい?」


    コニー「ど、どういうことだ…?」


    ベルトルト「補給塔には多くの巨人が内部に潜入していた……だから補給班は一人でも多くの巨人を葬るために自分たちもろとも巨人たちを潰した……」


    ジャン「ぞんなわけねぇだろ……といいたいところだが否定できないところがな…」


    キッド「あいつらが俺たちのために犠牲になったっていうのかよ!」


    アニ「だとしたらあいつらは相当勝手だね、補給を終えていない兵士がまだゴマンといるのに」


    ベルトルト「あくまで可能性の話だよ?真実はわからないけど…」


    マルコ「いくらなんでも自殺をすることはしないと思うけど…」


    ジャン「あいつらはメンタルが紙のように薄いやつらだからな……くそっ…」


    ミカサ「みんな、悲観に暮れている場合ではない、この状況を少しでも打開しなければ」


    ライナー「ミカサの言うとおりだ、このままでは俺たちも犬死だ」


    キッド「でも具体的にどうすりゃあいいんだ?やることが見えない以上勝手な行動は―――――――」


    トーマス「………!この感じは……」


    ミカサ「おそらく彼なら導いてくれるはず……」


    シュウウウウウ!スタッ!


    エレン「なんだこの空気、今日は誰かの葬式だったか?」


    ジャン「縁起でもねぇこと言ってんじゃねぇ、本当にそうなりそうな時なんだぞ!?」


    エレン「状況はおおよそ把握している、問題はここからどうするかだが……そろそろのはずだ」


    キッド「………?何がそろそろなんだ?」


    アルミン「あ、あれは……」


    マルコ「何かこっちに来てる……」


    パタパタパタ……


    クリスタ「鳥さんたち…?それもいっぱいいる……」


    ユミル「なんだ?てめぇは人間の友達はいねぇくせに鳥との友達はいたのか?」


  32. 32 : : 2015/09/13(日) 23:57:57


    エレン「どうだった」


    マルコ「エレンって鳥と話すことができるの?」


    ライナー「らしいな」


    クリスタ「私が話せるのは動物だけ……本当にすごい……」


    エレン「………それは本当か…?」


    コニー「何か分かったのか?」


    エレン「緊急用の補給室が教会の地下に設置されているらしい」


    ミーナ「それ本当!?じゃあ私たちも行きましょう!」


    キッド「そうと決まれば話は早い!教会ならここから近いはずだ!」


    ミカサ「…………………」


    アルミン「……………………」


    ユミル「…………………」


    コニー「……?どうしたんだお前ら?」


    ミカサ「……おかしい」


    アルミン「うん、何か腑に落ちないというか…」


    クリスタ「なにか気になったことがあるの?」


    ユミル「クリスタ、私たちがあの爆発を見てから今までどれくらい時間がたった?」


    クリスタ「ええっと……10分くらいかな」


    アニ「あんたたちは緊急用の補給塔があったなんて知ってた?」


    ベルトルト「僕は初めて聞くけど……」


    トーマス「ああ、俺もだ」


    ジャン「『準備がよすぎる』……そういいてぇんだろ?」


    マルコ「準備が…?たしかにイレギュラーな事態ではあるけど、万が一のことを考えて作ったのかもしれないし…」


    ミカサ「だったらなぜその情報を誰も知らないの?その万が一の状況が起こりえないからあえて伝えてなかった……と?」


    ミリウス「ってことはもしかして……」


    ナック「今の話を聞く限り……罠、だろうな」


    ユミル「まさか裏切り者がいるってのか?」


    アルミン「残念だけど……そういうことになるね…」


    エレン「どうやら複数の兵士がそれを広めているらしいな」


    キッド「一人じゃないのか!?」


    エレン「単に利用されているだけかもしれねぇけどな」


    ジャン「結局ここで仲良く巨人の胃袋直行ってか?笑い話にもならねぇな……」


    エレン「………!なんだと……?わかった、お前たちは引き続き頼む」


    パタパタパタ……


    エレン「どうやらここで待つ必要もなさそうだぞ」


    ミカサ「どういうこと?」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    ???「あがったあがった~♪きれいな花火があがった~♪」


    「本当によろしかったんですか?わざわざボンベを配置しなくてもよかったのでは?」


    ???「ん~まぁ普通に考えたらそうなんだけどね♪それだとあまりにも芸がないじゃん?それにボンベがあればたとえそこに何がいても『補給室は存在した』って思わせることができるでしょ?」


    「なるほど、で、本当は?」


    ???「絶望する顔が見たい♪」


    「ほどほどにしてくださいね?やるにしても限度があるんですから……どうやら調査兵団と駐屯兵団の団長がすこし疑っているようですよ?」


    ???「心配性だね~♪まぁ大丈夫だよ♪何事も前向きにね♪それから……あれはどうなってる?」


    「ナイルが陰でこそこそやっているようですが、その点はご安心を、私が対応しますので」


    ???「お~け~♪じゃあそっちはよろしくね♪」


    「お任せを……」スタスタ……


    ???「さ~て、何人生き残るのかなぁ~?」ワクワク


  33. 33 : : 2015/09/14(月) 04:08:53
    誰だ!? 期待
  34. 34 : : 2015/09/16(水) 02:23:46

    ―――――――――――――――――――――――――‐―


    シュウウウ!


    ジャン「本当に補給室があるんだろうな?」


    エレン「おそらく、な」


    コニー「ってかエレンって鳥と話せんのか?」


    アルミン「馬とも話せることができるんだよね彼は……」


    ミーナ「でも馬とならクリスタだって話せるじゃない」


    トーマス「まさか二人は遠い親戚だったりして……」


    マルコ「ま、まっさか~……」


    ユミル「あのローブとクリスタが同じだっていいてぇのか?あ?」


    トーマス「いやそういうわけじゃ……」


    巨人「あ~~~~う~~~~」


    ナック「!右から巨人接近!」


    サシャ「ならば私が!」


    キッド「サシャ待て!今巨人と交戦すると絶対にガスが足りなくなる!ここは逃げ切るんだ!」


    サシャ「しかしこれでは追いつかれてしまうのでは」


    ライナー「幸いあの巨人は動きが鈍いようだ、へまをしなきゃ追いつかれることはないだろう」


    巨人「があああああ、うおあああああ」


    ミリウス「右に巨人確認!」


    アニ「ここら一帯は巨人が多いね……」


    アルミン「傍から見ればただ巨人がここだけ多いことに過ぎないのだけれど……」


    ミカサ「…………ここまでおびき寄せられた…?」


    エレン「余計なことは考えるな!今は一刻も早く教会に向かうぞ!」


    シュウウウウウ……シュウ……プシュッ…


    トーマス「しまっ!うわああああああああああ!」


    マルコ「トーマス!」


    巨人「あああああああああ!」ドシン!ドシン!


    エレン「ちっ!ミカサ!奴らを連れて先に行け!34班、いくぞ!」


    ミナナクミリアル「了解!!」


    トーマス「くっ!こんなところで食われてたまるか!」タッタッタッ


    エレン「ミッションコード03、および05を発令!俺とミーナは陽動、ナックはトーマスの救助、ミリウスはその補助だ!」


    アルミン「僕はどうすればいい!?」


    エレン「お前は周囲警戒をして巨人が向かってきているか確認しておけ!」


    ミーナ「ほらこっちよ!かかってきなさい!」


    ナック「トーマス、大丈夫か?」


    トーマス「ああ、すまない、くっ!」ズキッ!


    ミリウス「落下した時に足をくじいたか、掴まれ!ナック、トーマスを運ぶぞ!」


    ナック「おう、トーマス、掴まれ!」


    アルミン「っ!!?大変だ!巨人の群れがこっちに向かってきてる!それも4,5体くらいはいる!」


    ミーナ「そんなにいるの!?いくらなんでも私たちだけじゃ……」


    エレン「っ!!逃げるぞ!むやみな交戦は避けるぞ!」


    ミーナ「ダメ!間に合わない!」


    ミリウス「くそっ!ここまでだってのかよ!」


    トーマス「み、みんな……」


    ナック「急げ!今ならまだ!」












    ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!

  35. 35 : : 2015/09/16(水) 03:14:16
    期待してます
  36. 36 : : 2015/09/16(水) 07:22:15
    期待すぎる
  37. 37 : : 2015/09/18(金) 11:26:02

    >>35 ユン・グエン さん

    いつもありがとうございます!

    >>36 進撃リコ大好き さん

    その言葉が身に染みます!

  38. 38 : : 2015/09/18(金) 11:50:44

    ドザザザザザザザザザ!


    ミーナ「巨人が……吹っ飛ばされた……?」


    ミリウス「今何かが通った?」


    ナック「……!?おいあれ!」ユビサシ


    ゴルルルルルルルル……!


    アルミン「あれは……キングコング!!?」


    ミリウス「知っているのかアルミン!?」


    アルミン「昔、外の世界の本で見たことがあるんだ、この世界には巨人と同じくらいの猿が存在するって……でもなんで壁内に……」


    シュゥゥゥ!スタッ!


    エレン(何でここに来たんだ……)












    エレン(――――――ボス!)












    巨人達「ああああああ……おおお……」ズズズ……


    ナック「あいつらまた来るぞ!」


    ブオオオオオオオオ……プクーーー!


    ミーナ「見て!キングコングのお腹が膨れ上がってる!」


    アルミン「あれって確か……」


    エレン「ま……まさか……全員!建物の影にかくれて耳を塞げ!」


    ナック「な、何が来るんだ!?」


    エレン「いいから急げ!鼓膜が破れるぞ!!」


    一同「っ!!」シュゥゥゥ!


    ブオオオオオオオオ……ポコン


    巨人達「」ドシンドシンドシン……!


    GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!


    ビリビリビリ……ドオーーーン!


    エレン「ぐっ!」ビリビリビリ……


    ミーナ「ううう!」ビリビリビリ……


    ナック「ぐあああ!耳が!」ビリビリビリ……


    ミリウス「建物越しだってのに!」ビリビリビリ……


    トーマス「」ビリビリビリ……


    グルルルルルルル……


    エレン「(……あの咆哮……何度聞いても慣れねぇな……)今のうちに34班も教会に迎え!俺はあのゴリラの援護をする!」


    ミーナ「でもエレン!」


    エレン「ミリウス!先導はお前だ!」


    ミリウス「っ!!了解!!教会に急ぐぞ!」バシュッ!


    エレン「ボス!聞こえるか!?頼みたいことがある!!」

  39. 39 : : 2015/09/20(日) 01:53:54

    ――――――――――――――――――――――――――――――――


    コニー「でもあいつらに任せてよかったのか!?」


    キッド「大丈夫だって!あいつらなら絶対生きて教会までたどり着く!」


    ライナー「あいつらは104期訓練兵団最強のチームだ、あいつらでダメなら俺たちもだめだ」


    ユミル「んなことより協会はまだみえねぇのか?」


    マルコ「もうすぐ着くはずだよ」


    ミカサ「っ!見えてきた!」


    ジャン「人が見当たらねぇな……遅れてきたとはいえ少しくらい入るんじゃねぇかと思っていたが」


    シュタッ!


    クリスタ「とりあえず入ってみようよ!」


    ミカサ「……!これは……」スンスン


    アニ「鉄のにおい……それも扉越しなのに匂ってくる……」


    キッド「ってことは……」


    サシャ「っ!!!」バァン!


    ―――――――――――教会 内部


    そこは確かに教会だった……


    中央にひかれたレッドカーペット……


    左右には横に広がる長椅子……


    祭壇の上に置かれた聖書……


    幸せをたたえる女神像……


    しかし―――――――――――――


    ミカサ「なんてこと……」


    ジャン「ウソだろ……」


    マルコ「こんなことって……」


    そこは地獄と化していた……


    レッドカーペットはしみ込んだ血で黒ずんでおり、


    長椅子には飛び散った血と肉片がそこらじゅうに転がっており……


    人の四肢や首が無残に散らばっていた……


    サシャ「いったいここで何が……」


    キッド「これが罠だってのかよ……」


    クリスタ「おえええぇぇぇ……」


    ユミル「クリスタ!しっかりしろ!」


    コニー「この状況が理解できねぇのは俺が馬鹿だから……ってわけじゃないな……」


    アニ「ある程度予想していたとはいってもこれは……」


    ライナー「この調子じゃ生存者は皆無だろうな……」


    ベルトルト「でもほらあそこ!階段があるよ!」


    ミカサ「おそらく生き残った人がいたに違いない、私たちも行こう、ここに巨人が入られる前に……」


    一同「」コクッ

  40. 40 : : 2015/09/20(日) 04:33:42
    期待
  41. 41 : : 2015/09/23(水) 00:09:19


    カツッ…カツッ…カツッ…


    ジャン「さらに臭いがきつくなってきてるな…」


    サシャ「さらに悲惨なことになってるということでしょうか…」


    ライナー「十中八九そうだろうな」


    ベルトルト「でも意外と長い階段だね」


    ユミル「ってか教会の地下室なんて聞いたことねぇぞ」


    コニー「いくら考えても仕方ねぇ!とにかくここから脱出することだけを考えねぇと!!」


    キッド「コニーの言うとおりだ!」


    クリスタ「うん!そうだよね!」


    ミカサ「いまはとにかく前に進もう、考えるのは生き残ってからでも遅くない」


    アニ「見えてきたよ、地下室の出口が……」


    ――――――――――――――教会 地下室


    「あうあうあ~~~~」「はむはむはむ」グチャベチャグチャベチャグチャ…


    ミカサ「やはり地下室に巨人が……」


    ライナー「ああ、それも10体はいるんじゃないかあれは……」


    サシャ「補給室!補給室はどこですか!?」


    マルコ「サシャ!静かに!たぶんあれだよ」ユビサシ


    コニー「おいおいウソだろ……ここから結構距離あるぞ…」


    ミカサ「………全員の残りガスを確認しよう、話はそれから」


    タッタッタッ……


    アルミン「みんな無事かい!?」


    キッド「無事だったかアルミン!!」


    ミリウス「俺たちも忘れてもらっちゃあ困るぜ」


    ナック「まったくだな」


    トーマス「う、うん……」


    クリスタ「トーマス!もしかして負傷したの!?」


    トーマス「大丈夫、少し足をくじいただけだから……」


    クリスタ「動かないで!応急手当てをするから!」


    ライナー「天使の手当てか……っと想像している場合じゃなかった」


    ミーナ「たぶんもう少しでエレンも来ると思うから!」


    キッド「エレンが来る前に作戦だけでも考えておかないとな」


    ミカサ「アルミン、補給室があの扉の向こうにある、だけど巨人が多くてガスはまだ残っていても突破は困難、作戦を立案してほしい」


    アルミン「うん、マルコも手伝ってくれる?」


    マルコ「もちろん!」


  42. 42 : : 2015/09/23(水) 23:24:21

    ―――――――――――――――――――――――


    ナイル「現在の状況はどうなっている!?」


    憲兵「はっ!住民の避難に向かった後衛の兵士は無事に戻ってきたものの、中衛と前衛の兵士及び訓練兵がいまだに誰一人戻っていないようで……」


    ナイル「戻ってきていないだと……?」


    憲兵「先ほど補給塔が爆破されてようで……」


    ナイル「なんだと!?じゃあ先ほどの爆音と揺れは……」


    憲兵「おそらく補給塔のものだと……」


    ナイル「………対応は……現場支援の対応はどうなっている!?」


    憲兵「それが……どうやら―――――――」カクカクシカジカ


    ナイル「教会の地下に補給室?聞いたことないぞ?」


    憲兵「その情報を聞きつけた兵士が次々と教会に向かっていると……」


    ナイル「とにかく現状の確認を急げ!奴がいる以上、我々はここを離れることができん!」


    憲兵「了解しました!」


    ナイル(私は早く外部との連絡を謀らなくては……くそっ!こんな緊急事態の時に調査兵団は何をやっている!?)


    ―――――――――――――――――――――――――――


    エルヴィン「壁内に帰還するぞ、リヴァイ」


    リヴァイ「おい、俺の部下は犬死か…?」


    エルヴィン「巨人が内部に侵入してきたとのことだ、壁が……破られたのかもしれない」


    ――――――――――――――――――――――――――


    アルミン「――――――――――こんな感じかな……急ごしらえになっちゃったけど……」


    ライナー「かまわないさ、いきなり作戦をたてろと言われてここまでたてられるのなら大したもんだ」


    マルコ「………行こう、時間はあまり残されていない」


    ――――――――――――――――――――――――


    ミカサ「」シュウウウウ!


    巨人達「」ドドドドドド!


    ジャン「」シュウウウウ!


    アニ「」シュウウウウウ!


    ライナー「」シュウウウウ!


    アルミン『まず基本としては<戦闘はしない>、ガスも限られている中でさらにアンカーを打つ場所も限られているこの環境じゃそれはハイリスクだ、何もせず正面突破するのもただの自殺行為だ、だから――――――』


    ミカサ(ここだっ!!)シュウウ!スパッ!


    アニ(ふっ!)スパッ!


    アルミン『――――腱を切ってまずは動きを封じる!』


    マルコ「いまだ!」ダダダダダ!


    ダダダダダダダダダ!


    アルミン『それを見計らってそれ以外のみんなが一斉に走る!補給室まで全力で走れば何とか間に合うはずだ!』


    ライナー「次だ!」シュウウウ!


    アルミン『ただ巨人はこちらに気づけば追ってくる、だからここは立体起動の成績が優秀な4人にやってもらう、たしかにとても危険かもしれない、でもやってもらうしかないんだ!』


    ジャン「ったく、無茶言ってくれるぜアルミンも……よっ!」ズバッ!


    キッド「やばい!こっちに巨人が向かってきてる!」


    ミカサ「っ!!」シュウウウウウウ!!ズバズバッ!


    アルミン「ミカサっ!」


    ミカサ「早く補給室に!私たちは長くもちそうにない!」


    ミーナ「みんな急いで!補給室はもうすぐそこよ!」


    ジュワアアアアアアアア……スクッ


    ジャン「糞野郎!治癒する時間が速い!」


    アルミン『みんなが補給室に入るのを見計らって4人も補給室に向かって!全員が入れば扉を閉める!それで僕たちの勝ちだ!』


    ガチャッ!


    マルコ「早く!入って!」


    ライナー「ガスの残量がマズイな……ふんっ!」ズバッ!


    アニ「男ならそれくらい耐えな!」


    ライナー「厳しいなっと!」


    アルミン「4人とも!急いで補給室に!」


    ミカサ「3人とも急いで!」


    ライナー「よしっ!」


    ジャン「わかってるっつの!」


    アニ「ちっ!」


    アルミン(これなら間に合う!)


    プシュッ……


    アニ(なっ!?ぐっ!)ドッ!


    マルコ「マズイ!アニだ!」


    ベルトルト「っ!!?」ダッ!


    コニー「待てベルトルト!行くな!死ぬぞ!」


    ベルトルト「でもアニが!」


    ライナー「アニィィィ!!!」


    アニ(こうなったら……)キラン


  43. 43 : : 2015/09/24(木) 12:02:39


    シュゥゥゥ!ガッ!


    アニ「うっ!?」


    エレン「何してやがるウスノロ!」


    キッド「エレン!」


    エレン「受け取れ!」ブンッ!


    ライナー「うおっ!?」ガシッ!ドサッ……


    スタッ!バタン!ガチャッ!


    ミカサ「っ!?何で鍵を閉めたの!?あなたも早く!」


    エレン「バカ言うな!ここで奴らを足止めしねぇと扉壊して入ってくんだろ!誰かがやらなきゃいけねぇんだよ!」


    ミカサ「そしたらあなたが!」


    キッド「せめて俺も連れていってくれ!これ以上仲間を見殺しにはしたくない!」


    エレン「俺に仲間なんて言葉は存在しねぇ!俺以外は足手まといだ!さっさと行け!」


    ミカサ「…………みんな!補給作業に移行して!」


    エレン「さぁ……ダンスパーティーの時間だ……!」スチャッ!


    ―――――――――――――――


    コニー「よっしゃ!補給が終わった!」


    マルコ「そっちの扉は空かないの……?」


    アルミン「ダメだ……こうなったら蹴り破るしか……」


    アニ「そこどいて……」スッ……


    アニ「ふっ!」ドンッ‼


    アニ「っ!?硬い!たぶんこの向こうに重石があるみたいだね……」


    クリスタ「そんな……」


    ベルトルト「みんな!こっちに非常口があるみたいだ!」


    ミリウス「エレンを置いてけってのかよ!」


    ナック「班長を残してここを出られるか!いくらあいつでもあの数相手は無理だ!」


    ミーナ「……エレン……」


    ベルトルト「それが彼の選択だよ、彼の意思を無下にしてはダメだ」


    ライナー「放っておけんのが人情だが現状俺たちにできることは生き残って壁を登ることだ」


    ユミル「あいつを助けにいく義理はないからな、私もいくぞ?」


    クリスタ「……………………」


    ジャン「ここにいても状況が変わらねぇ以上、後はあいつ次第だ、行くぞ!」


    ミカサ(私がこんなにも無力だなんて……)


    キッド(何で!何でこんなに残酷なんだよ世界は!)


    コニー(エレンのやつ無事なのか……?)


    サシャ(エレンは必ず帰ってきます!私は信じてますからね!)


    ――――――――――――――――――


    プシュゥゥ……


    エレン「さすがにガスが切れたか……20秒、足止めにしては上出来か」


    ドシン……ドシン……


    エレン「刃はもう使いもんにならねぇ……ドアはもう開けねぇ……ガスも空だ……」


    ドシン……ドシン……


    エレン「これが万策つきたってやつか……俺は死ぬのか?……ヤバイ……震えが止まらねぇ」ガタガタ


    ドシン……ドシン……


    エレン「畜生……死にたくねぇ……!こんなところで……死にたく……ねぇ……!」ガタガタ


    巨人「」ニタァ


    エレン「」ガタガタ……ブルブル……


    ドシン……ドシン……


    ガタガタ……ブルブル……


    ………………ピタッ












    エレン「と言うとでも思ってんのか?この豚共が……!」











    巨人「っ!?」ピタッ!


    エレン「お前らは知らねぇだろうがなぁ……俺はテメェらに借りがあるんだよ…………それこそテメェらの命じゃ足りないくらいのな!!!」


    巨人「」ブルブル……


    エレン「俺が怖いか?どうだ?冷たい手で心臓を握りつぶされるような感覚は?味わったことねぇだろ?貴重な体験だできたな」


    エレン「さぁ味わってもらうぞ……死神に喧嘩を売ったことを後悔しろ!絶望しろ!そして感じろ――――――」












    エレン「――――――本当の恐怖ってやつをなぁ!!!!!」ガリッ!


    ドオオオオオオオオオン ‼
  44. 44 : : 2015/09/24(木) 12:39:33
    期待!
  45. 45 : : 2015/09/24(木) 15:16:11
    期待でーす
  46. 46 : : 2015/09/24(木) 18:44:05
    き、期待してあげても良いよ♪(バカにはしてません)
  47. 47 : : 2015/09/26(土) 16:02:41


    ―――――――――――――――――――――


    シュウウウウ!


    ミカサ「早く壁の上に!」


    コニー「そんなにせかすなってミカサ、お前みたいに早く動けねぇんだからよ」


    ライナー「………これで終わったのか……」


    ジャン「今日ほど一日が長く感じたことはねぇぜ、ったくよ」


    サシャ「エレンは無事でしょうか……」


    キッド「信じるって決めたなら最後まで信じるぞ!」


    サシャ「も、もちろんです!……ですがどうしても不安を取り除けなくて」


    マルコ「仕方ないよ、姿を見るまでは楽観できないし」


    ライナー「まぁ、あいつは死んでも死なないようなやt――――――っ!!?」ゾクッ!


    ベルアニユミ「っ!!?」ゾクッ!


    クリスタ「……?どうしたの?」


    ユミル「………ん?別に何でもねぇよ」


    アニ(何……?この感じは……心がざわついてる……)


    ベルトルト(心というより……巨人の力が反応している?)


    ライナー(……後であいつらに確認する必要があるな)


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    サシャ「あれからどれくらい過ぎたでしょうか……」


    アルミン「たぶん……1時間くらいじゃないかな?」


    ミカサ「……………………」


    キッド「クリスタ、大丈夫か?無理をするなよ」


    クリスタ「うん、大丈夫……心配してくれてありがとう」


    ユミル「おい仲間馬鹿、私のクリスタに話しかけんじゃねぇよ」


    ミーナ「まさか私がまだ生きてるなんてね……」


    ナック「俺もだ、確実にウォールローゼが俺の墓場になることを覚悟したぜ」


    ミリウス「ここにいる104期はほとんどが上位の奴らばっかりだからな」


    トーマス「104期上位10位はもちろん、ユミル、キッドがいるもんな……」


    ミーナ「やめてよトーマス……10位以内にいたのにここにいない人がいるんだから……」


    トーマス「…………ごめん」


    ミリウス「班長は戻ってくるさ、俺はもう疑わないことにしたからな」


    ナック「初めは何であいつについて行かなくちゃいけないんだとか愚痴っていたくせにな」


    ミリウス「そ、それはもういいんだよ!」


    「おい!扉があいているぞ!なんで閉めてないんだ!」


    「いや!おい!あれを見ろ!」


    「あれは……生き残りか?周りに巨人は!?」


    「いやいないみたいだ、俺が行く!あいつを保護してくる!もう足もおぼつかないみたいだ!」タッタッタ


    サシャ「生き残り!?もしかしてエレンが……」


    コニー「サシャ、キッド!行くぞ!確かめに!」


    キッド「待ってくれよコニー!」


    「もうすぐだ!もうすぐ壁内だからな!」ズズズ


    「おい大丈夫か!?」


    「体に傷はないようだが疲労があるみたいだ、急いで医務室に運ぶぞ!」


    サシャ「ううう……人がいっぱいいて確認できません…」


    コニー「くそっ!通してくれ!知り合いかもしれないんだ!」


    キッド「仕方ない、俺たちも医務室に行こう!」


  48. 48 : : 2015/09/26(土) 16:15:34
    期待!
  49. 49 : : 2015/09/26(土) 16:16:18


    ~~~~~~~~~~~~~~~


    『………奴らの群れに襲われたか……まさか逆に壊滅させられるとは思わなかっただろうな』


    なんだ……?声が聞こえる……


    『小僧、俺の声が聞こえるか?俺の言葉を理解できるか?』


    「……………」コクッ


    『よし、意識はあるみたいだな、言葉に出さなくていい、俺の問いに一つだけ答えろ』


    『――――――――――――――――――?』


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    エレン「……………?ここは……」


    『やぁ、お目覚めかい?』


    エレン「俺は生きているみたいだな、まぁ無事にとはいってねぇみたいだが」ジャラジャラ


    『すまない、私もやっと君に面接の許可が下りたところでね』


    エレン「俺なんかにかまってる暇はないんじゃないですか?調査兵団団長、エルヴィン・スミス団長」


    エルヴィン「少し君と話がしたいと思ってね、あの時のことを覚えているかい?」


    エレン「さっぱりですね、何が起こったんです?」


    エルヴィン「君は憲兵に保護されたんだが、君が保護した憲兵が妙なことを言っていてね」


    エルヴィン「君の姿を最後に巨人の姿は影も形もなくなっていた……と」


    エレン「それを俺がやったと思い、こうして拘束しているということですか」


    エルヴィン「すまない、君の身柄は憲兵団が保護している以上私からは何もできなくてね」


    エレン「お構いなく、しかしまさかリヴァイ兵士長までここにいるなんておかしいと思ったので」


    リヴァイ「お前らはおしゃべりが好きなようだな、おかげで俺の存在が完全に忘れられてイライラしてたところだ」


    エレン「俺は別に忘れていたわけではないですよ、ただうわさに聞いた通りの人だなと思っただけです」


    エルヴィン「うわさ?リヴァイは世間には人類最強とだけしか伝わっていないはずだが」


    エレン「そういう話を聞いてたってだけですよ」


    リヴァイ「お前は憲兵団に行きてぇらしいな、だがこのままだとてめぇは奴らに体を隅々まで調べられた挙句殺されるぞ?」


    エレン「だったらその前に逃げますよ」


    リヴァイ「冗談で言ってるわけではないみたいだな」


    エルヴィン「君はなぜ憲兵団に行きたいんだい?」


    エレン「俺の目的のためですよ」


    リヴァイ「それが何か聞いてんだろ、はぐらかすんじゃねぇ」


    エレン「それ以上のことは言えませんよ、憲兵に聞かれているかもしれないんで」


    エルヴィン「聞かれたら困ることなのかい?」


    エレン「まぁ……そうですね」


    リヴァイ「お前はてっきり調査兵団に入って巨人をぶっ殺すもんだと思っていたがな」


    エレン「必要を感じたら調査兵団に移りますよ」


    リヴァイ「ずいぶんと簡単に物事を言うやつだな、それがどういうことなのかわかってんのか?」


    エレン「もちろんです」


    リヴァイ「そうか……おいエルヴィン、もういいだろう?」


    エルヴィン「ああ、いつか同じ戦場にたてる日を待っているよ」


    エレン「どうも」


    エレン(…………ここまでは予定通り、ここからは裁判の行方次第だな)


    エレン(憲兵団の思い通りにはさせねぇ、生き残ってやる!)


  50. 50 : : 2015/09/26(土) 16:19:45


    ここでいったん本編はお休みにします


    ここからは少しおまけを組み込みます


    このSSが終わるわけではないので安心してください

  51. 51 : : 2015/09/28(月) 11:46:09
    期待です
  52. 52 : : 2015/09/28(月) 16:53:38

    ―――お・ま・け (訓練兵団の休日)


    キース「今日の訓練はここまでとする!明日は貴様らが待ちに待った休日だ!どう過ごそうが貴様らの勝手だが、訓練を怠るものはすぐに死ぬと思え!では解散!!」


    マルコ「久しぶりの休日だね」


    コニー「いつもクタクタだからな、キッドは明日どうするんだ?」


    キッド「村に一度顔を出そうと思っていたんだけど、サシャに食べ歩きに誘われてね、その付き合いだよ」


    マルコ「サシャと食べ歩きって……大丈夫?」


    キッド「まぁ、疲れを癒すっていう目的だと思えばいいんだよ」


    マルコ「いや、君のお金は大丈夫っていうことなんだけど……」


    キッド「食べ物は割り勘でってことになってるからな、大丈夫だろ?」


    マルコ「それならいいんだけど……」


    ライナー「明日の相談か何かか?」


    コニー「おっ、ライナー!お前は明日どうするんだ?」


    ライナー「ん?おれか?明日はゆっくりすごそうと思っているが」


    コニー「そうだよなぁ~そうなっちまうよなぁ~」


    ライナー「ということはコニーもか?」


    コニー「ああ、でもせっかくの休日なのになにもしないでゆっくりするってのも何かもったいない気がしてよ」


    ベルトルト「体を休めるのも大事だと思うけどね」


    アルミン「うん、僕も図書館にいって勉強しようと思ってるし」


    コニー「別に悪いって言ってんじゃないけどさ、こう……なにか物足りないんだよ」


    マルコ「じゃあキッドとサシャと一緒に食べ歩き付き合ったら?」


    コニー「そうすっかな~」


    ジャン「明日の話か?」


    マルコ「ジャン、お疲れ様、どこ行ってたんだい?」


    ジャン「トイレだよ、ってそんなことより明日お前ら暇か?」


    コニー「おう!暇だぞ!」


    マルコ「僕もだけど……一体どうしたの?」


    ジャン「実はよ―――――――――」


    ~~~~~~~~~~~~~


    ジャン「今日の訓練も疲れたぜ、明日の休日どうすっかな?…………ん?」


    ジャン(教官室から声が聞こえる…………これは……)


    ―――――――――――――――――――――


    キース「うむ、確かに受理したぞ」


    「お願いします」


    キース「できれば行き先も教えてもらいたいところだが……そこはプライベートだからな」


    「それほど重要ではありませんよ、少し話をしていくだけです」


    キース「まぁ深くは聞くまい」


    「ところで配給金をもらいたいのですがよろしいでしょうか?」


    キース「うむ、これが貴様の分だ」スッ……


    「ありがとうございます」


    キース「無駄遣いはするなよ?」


    「心配要りませんよ、それでは失礼します」ガチャッ


    ジャン「っ!?」


    エレン「…………ここは馬の来るところじゃねぇぞ」


    ジャン「あぁ!?」


    エレン「馬は大人しく馬小屋で飯でも食ってな」スタスタ……


    ジャン「あのやろう……」ウギギギ!


    ジャン(しかしあいつが外出か……休日に姿を見かけねぇとは思ったがどこに行ってんだ?)


    ―――――――――――――――――――――


    ジャン「―――ってことがあってよ」


    ライナー「ほほう」


    ジャン「あいつがどこにいくか気にならねぇか?」


    アルミン「確かに気になるけど……」


    ジャン「だろ?もしかしたら俺たちも知らないような秘密があるかもしれねぇ、こいつは行くっきゃねぇだろ!?」


    ライナー「面白そうではあるな」


    ベルトルト「僕は行ってみようかな」


    ライナー「本気か?」


    ベルトルト「実は僕も気になっていたからね」


    ライナー「じゃあ俺も付き合おう」


    アルミン「僕もいってみようかな……ちょっと怖いけど」


    コニー「俺は絶対に行くぞ!」


    マルコ「ジャンが心配だから僕も行くよ」


    ジャン「よっしゃ!決まりだな!じゃあ明日、食堂に10時集合だ!」


    一同「おう(うん)!」


  53. 53 : : 2015/09/28(月) 17:21:49

    ~~~~~~~~~~~~~


    サシャ「キッド!急いでください!時間は待ってはくれませんよ~!!」ズダダダダダ!


    キッド「待てって!そんな走らなくても食べ物は逃げねぇよ!」タッタッタ


    サシャ「一日を満喫するためです!休日を思いっきり楽しみますよ~!!」ズダダダダダ!


    キッド「わかったからもう少しゆっくり!」タッタッタ


    ―――――――――――――――――――――


    エレン「」スタスタ……


    ジャン「今んところ怪しいところはないな……」


    マルコ「どちらかというと僕らの方が怪しいからね」


    ライナー「同感だな」


    ベルトルト「尾行だからね、しょうがないね」


    アルミン「ここって確かウォール・ローゼの南区だっけ」


    コニー「たしかここら辺、店が多いんだよな」


    マルコ「食べ物からアクセサリーまでなんでも揃っているんだよね」


    ジャン「しっ!あいつが店に入っていくぞ!」


    ―――――――――――――――――――――


    カランカラン……


    エレン「ジョセフの親父!いるか!?」


    ジョセフ「ん?おお!誰かと思えばエレンの坊主!久しぶりだな!また伸びたんじゃねぇか?」


    エレン「雑談するために来たんじゃねぇよ、あれはあるか?」


    ジョセフ「あれか?あるぜ?なんせお前さんしか買っていかねぇからな、たしかここら辺に…………あったあった、どれくらい必要だ?」


    エレン「1スタック」


    ジョセフ「またずいぶんと買い込むな、ほい、1スタックたしかに」


    エレン「これで足りんだろ?」つ札


    ジョセフ「おうよ!毎度あり!」


    エレン「じゃあな」カランカラン……


    ジャン「あいつ何買ったんだ?」


    マルコ「結構な量を買ったみたいだけど……」


    アルミン「僕も見たことない……」


    コニー「おい!追いかけるぞ!見失っちまう!」タッタッタ


    ―――――――――――――――――――――


    エレン「」スタスタ……


    ベルトルト「結構歩いたね」


    ジャン「長すぎだろこの街……いまだに店が立ち並んでんぞ」


    コニー「おっちゃん!これを一つくれ!」


    「ほらよ!熱いうちに食っちまいな!」


    アルミン「コニーも楽しそうで何よりだね」アハハ


    ベルトルト「…………そういえば今急に思い出したんだけど……」


    ベルトルト「女性にモテるために必要なものを聞いたことがあったよね?」


    マルコ「そういえばそんなこともあったね」


    ベルトルト「あのとき彼は『テクニックだ』って言ってたけど……何のことなんだろう……」


    ライナー「たしかに具体的に何なのかは謎のままだな」


    コニー「ついていったらわかんじゃねぇか?」モグモグ「うめぇ!」


    ジャン「まぁそれも含めて尾行再開だ!あと食べながらしゃべるな!」
  54. 54 : : 2015/09/29(火) 01:13:11
    期待!!
  55. 55 : : 2015/09/29(火) 23:59:51


    ――――――――――――――――――


    エレン「」スタスタスタ……ピタッ


    コニー「おっ?エレンが立ち止ったぞ?」


    マルコ「また店のようだね、さっきの店に比べると少し小さいみたいだけど……」


    ライナー「しかしわからんな、あいつの休日はいつもこんななのか?」


    ジャン「さぁな、たまたま何かする日だっただけだってのもある」


    アルミン「あっ!店に入った!」


    ―――――――――――――――――


    ガチャ……


    エレン「」スタスタスタ……


    「こんなさびれた店にお客さんかのう?」


    エレン「俺だよ、あいかわらずしぶといな」


    「っ!!?お主は……!」


    エレン「60過ぎのじじいでも俺のことは覚えてたみたいだな」


    「………たわけもの、そこまでボケとらんわ」


    エレン「そいつは失礼したな、でも変わらねぇな、このオンボロ小屋は」


    「オンボロは余計じゃ、じゃが確かに前よりはよくなっている、変わらんものもあるがな」


    エレン「だろうな、そうでなきゃ困る、それよりそろそろ尽きる頃じゃねぇか?」


    「律儀なやつじゃ、くすねた金か?」


    エレン「ちげぇよ、さっさと受け取れ」つ札


    「……………………」スッ


    エレン「それだけだ、じゃあな」スタスタスタ……


    「おぬしはそれで満足か?」


    エレン「」ピタッ


    「お前さんの噂は聞いておるよ、悪いほうのな」


    エレン「………………」


    「お前さんは有名じゃからいやでも耳に入ってくるわい、おぬしもいろんなことがあったんじゃろう、その答えがこれか?」


    エレン「……………何か文句でも……あんのか?」


    「お前さんの人生にどうこう言うつもりはないが、人生の先輩としてアドバイスをしておこうかのう……」


    「お前さんに――――――「黙ってろ」」


    エレン「これは俺の意思だ、俺がそうしたいからそうしている、老いぼれにどうこう言われる筋合いはねぇ」


    「…………それが何を意味するのか……わかっているのか?」


    エレン「同じ道は……たどらねぇよ……絶対にな」ガチャ


    ベルトルト「あっ!出てきたみたいだね」


    コニー「でも今度は何も買わなかったみたいだな」


    アルミン「何か話していたのかもしれないね」


    ジャン「会話の内容なんざどうでもいい!あの野郎の秘密さえ握れればなぁ!」


    マルコ(ジャンが闇に堕ちているなぁ……)



  56. 56 : : 2015/10/02(金) 03:30:28


    ―――――――――――――――――


    エレン「」スタスタ…


    ジャン「なんか疲れてきちまったな」


    マルコ「実は僕も……」


    ライナー「はっはっは、情けないなお前ら」アルミンセオイ


    アルミン「ゴメンライナー、重くないかい?」


    ライナー「気にするな、困ったときは頼れ、仲間だろう?」


    アルミン「うん、ありがとう……」


    ベルトルト「結局彼の秘密を見つけることなんてできなさそうだね……」


    コニー「だから言ったろ?あいつはいい奴だって、俺の目に狂いはないぜ!」モグモグ


    ジャン「うぜぇ……ってかお前また買ったのかよ!?」


    コニー「いいじゃねぇか、せっかく町を出歩いているんだし楽しまなきゃ損だぜ?」


    マルコ「コニーも前向きだね、そこがいいところだけど」


    ライナー「いっそ追跡なんてやめてどこかいい店でも探すか?」


    アルミン「悪くないかもね」


    ジャン「おいおい!それじゃあ何のために来たかわからなくなっちまうだろ!?」


    ライナー「ジャン、落ち着いて考えろ、あの自分のことを話さないエレンがこんな街中に出たからって自分を知られるような失態を犯すと思うのか?」


    ジャン「うっ!?」


    ライナー「な?お前もわかっているんだろう?これ以上やっても無駄だということを、なら思い出づくりをするのもいいんじゃないか?」


    ジャン「…………はぁ、わかったよ」


    ライナー「よし!そうと決まればさっそく商店街を改めて―――――「待ってくれ!」」


    ベルトルト「また彼が店に入ったようだよ!?」


    ライナー「ベルトルト、俺の話を聞いていたのか?いまさらあいつが店に入ったところで何m「いや、今度は期待できそうだよ」」


    ジャン「なにっ!?どこの店だ!」


    ベルトルト「あれ」ユビサシ


    ライナー「……なんだ…?あのやけに周りと明らかに違う建物は……」


    ジャン「こいつはあたりを引いたかもしれねぇ!店の看板を確認するぞ!」タッタッタ


    マルコ「あっ!ちょっと!ジャン!」タッタッタ


    ライナー「あまり大きな声を出すなよ!」タッタッタ


    ベルトルト「待ってくれよ!」タッタッタ


    コニー「ほれもいふご(俺も行くぞ)!」モグモグ


    ―――――――――――――――――――――――――


    一同「こ、これは………」


    『FU・ZO・KU ~SWEET HEART~』


    アルミン「……………………」


    ライナー「……………………」


    ジャン「…………………」


    ベルトルト「……………………」


    マルコ「……………………」


    コニー「……………?なんだこれ?何て読むんだ?」


    アルミン「これはもしかしなくてもあれだよね……?」


    ライナー「確信はないが……可能性はある……」


    マルコ「というかなんでこんな都市部に……こういうのはもっと路地裏とか人目につかないような場所にあるものだけど……」


    ジャン「…………………」


    アルミン「…………?ジャン?」


    ジャン「確かにここが俺たちが想像するものとは違うかもしれない………つまりだ……」












    ジャン「どんな店なのか、はいって確認する必要がある!」
    ハナジタラー


    ライナー「ジャン!正気なのか!?」ハナジタラー


    ベルトルト「もしかしたら戻ってこれないかもしれないよ!?」ハナジタラー


    アルミン「ならみんなでいこう!危険なところでもみんなでいけば怖くない!」フキフキ


    マルコ「そそそそそそ、そうだね!ととととと、とりあえず……みんな、お金は持ってる?」


    ジャン「実はこんなこともあろうかと金の準備は怠ってねぇぜ?」


    ライナー「もちろん俺らもだ」


    アルミン「…………みんな聞いてほしい、ここから先は僕たちが知らない世界がきっと広がっていることだろう、でもその先にはきっと僕たちが探し求めたものがあるのかもしれない!だから胸を張って入ろう!」


    コニー(アルミンがなんかおかしい……?)モグモグ


    ライナー「アルミン教官!俺たちは心臓をささげた兵士です!覚悟はできています!」


    ジャン「いくぞ!その先にあるものを確かめるために!」


    一同「おおっ!!」


    ガチャ……

  57. 57 : : 2015/10/02(金) 13:44:59
    おい!www
  58. 58 : : 2015/10/04(日) 02:34:52


    カランカラン……


    「いらっしゃいませ、当店は初めてですか?」


    ジャン「は、はい!」


    「当店ではお客様へのサービスはいくつかのコースに分かれています、Aコースではお客様との対話やお風呂でのサービスと比較的控えめなサービスとなっております、Bコースではマッサージやお食事など癒しを与えられるサービスとなっております、Cコースではお客様の欲求不満の解消のために当店の美女がお相手をいたします」


    マルコ「それぞれのコースで値段は違うんですか?」


    「Aコースでは500ギル、Bコースでは2000ギル、Cコースではお客様のプレイ次第となっております、しかしCコースでも満足できないという方に……」


    「特別コースのHコースというのもご用意しております」


    ガタッ!


    ライナー「Hコース……だと!?」


    ベルトルト「いったいどんなコースなんだ……!?」


    アルミン「い、いったいどういう内容になっているんですか!?」


    「私の口からは言えませんが、たいていの方は疲労解消のために当店を利用している方が多く、Bコースを選ばれる方が多数です、Hコースはほとんど指名されることはありません」


    コニー「ふ~ん、ってか本当にここって何の店なんだ?」


    「はっきりとは申せませんが、お客様に精一杯ご奉仕をする店というのが正しいでしょうか」


    コニー「なんとなくわかったぞ!」


    「どうしますか?利用される場合には会員カードを作ってもらう必要がありますが……」


    アルミン「カードを作るにはどれくらい必要ですか?」


    「お一人様50ギルとなっております、そのかわり初回サービスということでAコースは300ギル、Bコースでは1500ギルとお安くなります」


    アルミン「つまりAコースは350ギル、Bコースは1550ギル、Cコースは任意ということになるね、Hコースの値段はどうなっていますか?」


    「こちらのほうは初回に限らず4000ギルで提供しています」


    コニー「うおっ!?高いなぁ……」


    「当店の案内以上となっております、ではどのコースをお選びになるか決めてもらえますか?」


    アルミン「僕はAコースでいいかな?お金もそんな持ってきていないし、サービスの内容を聞く限りは十分だと思うし」


    マルコ「僕もAコースにするよ、無駄遣いはできないしね」


    コニー「俺はとりあえずBコースにするぞ、まだ腹も減ってるし、訓練の疲れも取れてないしな」


    ジャンライベル「…………………………」


    アルミン「?三人ともどうしたの?」


    ライナー「すまない、男ってのはな、ぶつかっていかなきゃ羅らない時がある、それがいまだ!!」


    ベルトルト「僕は以前の自分を捨てて新しい自分に生まれ変わるんだ!」


    ジャン「俺はミカサに振り向いてもらえるようになるために男を磨く!だからこそ俺は――――――――」












    ジャンライベル「――――――――――――Hコースを選ぶ!!!!!」












    マルコ「君たち正気か!?ほとんどだれも頼まないのにいきなり特別コースを選ぶなんて!それに4000ギルなんて払えるの!?」


    ※この世界では1ギルは日本円換算で10円の価値があります。


    ライナー「マルコ、言いたいことはよくわかる……だがなここで俺は他のコースを選んで後悔するより、Hコースで後悔をするほうがいいと俺は思ったんだ!」


    アルミン「でも!!」


    ベルトルト「アルミン、君に外の世界に行くという譲れない思いがあるように僕にも譲れないものがある、それは自分自身の決意だ!」


    コニー「いいんじゃねぇか?あいつらがいいならそれで」


    ジャン「コニー、お前が単純で助かるぜ」


    マルコ「……………わかった、そこまで言うなら僕は何も言わない、ただこれだけは言わせてほしい……」


    マルアル「どうか……死なないで……」


    ライナー「当たり前だ、こんなところでくたばれるか」


    ベルトルト「そうとも!僕たちは故郷に帰るまでは絶対に死なない!」


    ジャン「俺も憲兵団に入って内地に行くんだ!こんなところで死ねるかよ!」


    コニー(さっきからこの茶番はなんだ?)


    「お決まりになりましたか?では会員カードに登録したのち、各コースのフロントにお進みください、どうぞごゆっくり」ペコ


  59. 59 : : 2015/10/05(月) 02:40:32


    アルミン「まさかこんなところにこんな店があるとは思わなかったよ」


    マルコ「成り行きとはいえエレンには感謝しないといけないのかな?」


    ライナー「エレンといえばこっちのフロントにはいなかったぞ」


    コニー「そういやこっちにもいなかったな」


    アルミン「こっちのフロントにもいなかった……ってことはエレンはCコースを選んだのかな?」


    ジャン「ここまで来たらあいつがどのコースを選んだかなんてどうだっていい、ここに来たという事実があればそれで十分だしな」


    ベルトルト「これでエレンに復讐ができる……!」ボソボソ


    コニー「そんなことしたらエレンもそうだが、俺たちも黙ってないからな!」


    ジャン「はいはいコニーはさっさと前を歩こうな」


    アルミン「っとここでわかれるみたいだね」


    コニー「俺はこの先だ」


    ライナー「俺たちはもっと上か、まぁちゃんと休めよ」


    マルコ「君たちこそちゃんと生きて戻ってくるんだよ?」


    ライナー「心配するな、俺にはこの屈強なボディがある」ムキッ


    ジャン「筋肉自慢乙だ、いいからさっさと行くぞ!」


    アルミン「じゃあね」


    コニー「いっぱい食べるぞ!」


    マルコ「なんか趣旨が違うような……」


    ライナー「楽しみ方は人それぞれだということだ、それでいいんじゃないか?」


    ベルトルト「僕も僕なりに楽しむつもりだよ」


    ジャン「もちろん俺もな!」


    アルミン「そうだね、じゃあ頑張って!」


    ―――――――――――――――――――――――


    ~~23号室~~


    「いらっしゃいませ、お相手をいたしますアンナといいます、よろしくお願いします」ペコリ


    アルミン「こ、こちらこそ!よ、よろしくおおおおお願いします!」カチコチ


    「ふふっ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、あなたのことをもっと教えてもらえませんか?」


    アルミン「は、はいっ!も、もちろんです!!」


    ~~22号室~~


    「どうも、サトリと申します、よろしゅうお願いします」ペコリ


    マルコ「こちらこそお願いします」ペコリ


    「あんさんはここは初めてなんか?それにしてはなんや落ちついとるみたいやけど」


    マルコ「それについては向こうで話しませんか?」アハハ


    「そうしまひょ、どうぞこちらに」


    ~~37号室~~


    コニー(なんかさびれた玄関だな……ん?)


    「あなたが今日のお相手ですか?」


    コニー「え?いやよくわかんねぇけど、そうなんじゃねぇか?」ポリポリ


    「私はティムといいます、ここにきて日も浅いですが、お客様のお相手をさせてもらいます」


    コニー「あ、おう、よろしくな!」


    「はい、それではこちらに……お食事もご用意できております」


    コニー「おっ!マジか!食べる食べる!」


    ―――――――――――――――――――――――


    エレン「オーナーは部屋にいるか?」


    「………すみません、あなたは?」


    エレン「オーナーの知り合いみたいなもんだ」


    「お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」


    エレン「エレン・イェーガー」


    「エレン様ですね、オーナーに確認をとるので少々お待ちください」ガチャ…


    エレン「……………………」


    「お待たせしました、こちらへどうぞ」


    エレン「」スタスタ……

  60. 60 : : 2015/10/05(月) 15:23:11


    「オーナー、お客様をお連れしました」


    『ありがとう、仕事に戻ってもらっていいわよ』


    「はい、失礼します」ガチャ……バタン


    エレン「お久しぶりです、フr――――」


    『そんなに固くならなくても大丈夫よ、もっと気楽に話しましょ♪』


    エレン「…………そうしたいところですが、どうも緊張してしまって」


    『ふふふ、強制はしないわ、あなたがその方がいいならそれでもいい』


    エレン「ありがとうございます」


    『それで?今日はどうしたの?私に会いに来てくれた訳じゃないんでしょ?』


    エレン「ええまぁ……もうそろそろ切れる頃だと思ったんでこれを……」ドサッ!


    『これをエレンちゃんが?…………あら、「ティファナ」じゃない、そんなことしなくても自分で買いに行けるわよ?』


    エレン「ちょうど今日が休日だったんでおきになさらないでください」


    『じゃあ好意に甘えようかしら♪でもエレンちゃんからプレゼントもらえるなんて思わなかったわ♪』


    エレン「そんな大層なものじゃないですよ」


    『いいのよ、こういうのは気持ちが大事なんだから♪』


    エレン「喜んでもらえたようで何よりです、それよりも……お願いします」


    『あら?エレンちゃんは私をご指名かしら?』


    エレン「いや、そうじゃなくて……」


    『うふふ、冗談よ、大丈夫、ちゃんと送ってあるから』


    エレン「ありがとうございます」


    『エレンちゃん、あいつらには会った?』


    エレン「ええ、ジョセフの親父もグレイのじじいも元気でしたよ」


    『あいつらなりにエレンちゃんのことを心配してるのよ、エレンちゃんとの付き合いも長いしね』


    エレン「…………そうですね、それより気になることがあるんですが……」


    エレン「Hコースなんてありましたったけ?」


    『あら?気づいたかしら、新しい子が入ってきてね、その時頭にピンと来たから採用したのよ、その子達にHコースを任せてあるわ』


    エレン「ちなみにHは何ですか?」


    ――――――――――――――――――


    ~~98号室~~


    「どうも、ムッシュ・マッチョといいます」ムキムキムキッ!


    ライナー「……………………え?」


    「普通のサービスでは満足できない人の相手をさせてもらいます、こっちにいらしてください、大丈夫、痛いのは最初だけですから」


    ライナー「」チーン


    ~~99号室~~


    「ヘンタイ・シンシともうします、今日という日を楽しんでください」ムキムキムキッ!


    ベルトルト「」


    ~~100号室~~


    「ちくわ大明神!お前!こっち来る!」


    ジャン「は?」



    ―――――――――――――――――――――


    『ハードゲイ(HARD GAY)コースの略よ♪イニシャルに引っ掛かる人があとをたたないわ』クスクス


    エレン「なるほど」


    アーッ! ソイヤッソイヤッソイヤッ!

    ズキューーン! ミーミミミー


    『ふふふ、いい声が聞こえるわ♪』


    エレン「そこは相変わらずですね」


    『運悪く引っ掛かっちゃった人は終わったあとに記憶を消してるからアフターケアも大丈夫、良心的でしょ♪』


    エレン「いやそういう問題ではない気が……」


    『あまりこの事は言わないでね?これもサービスってことで♪』


    エレン「了解です……それでは俺はこれで……」


    『あっ、待って』ヒュン!


    パシッ!


    『持っていきなさい、あなたも吸うんでしょ?』


    エレン「…………はい、ありがとうございます」


    『また来てね♪』


    カランカラン……
  61. 61 : : 2015/10/05(月) 16:37:36
    期待!
  62. 62 : : 2015/10/05(月) 17:24:31

    >>61


    いつもありがとうございます!

  63. 63 : : 2015/10/05(月) 17:44:07


    エレン「じゃあ帰るか……あのバカどもは……俺が気づいてないとでも思ってんのか?」


    エレン「俺にバレずに追跡するなんてミカサや教官ぐらいだぞ、そのぐらい考えればわかると思うが」スタスタ……


    エレン「まぁ、アフターケアは信用してもいいから別に構わねぇが……御愁傷様」


    ―――――――――――――――


    アルミン「楽しかったね」


    マルコ「うん、そうだね」


    アルミン「また来てもいいかもね」


    マルコ「会員カードは作ったからいつでも行けるしね、次からは普通の料金になっちゃうけど……」


    アルミン「Aコースなら大丈夫だよ、疲労を癒す意味でもね」


    マルコ「ならその時は僕も誘ってね」


    アルミン「もちろん!」


    コニー「お前ら早いな」


    アルミン「コニー、Bコースはどうだった?」


    コニー「ん?普通だったぞ?」


    マルコ「うん、そういうと思ったよ」


    コニー「てかあいつらは?」


    アルミン「Hコースだからなぁ……まだ時間がかかるかもね」


    コニー「じゃあその間ここら辺探索しねぇか?まだ見てない店もあるだろうしよ」


    マルコ「いいね、ここで待つだけじゃ暇になっちゃうし」


    アルミン「じゃあ、いこうか」


    アルミン(でも本当にあの3人は大丈夫なんだろうか……)


    ジャン「」チーン


    ライナー「」チーン


    ベルトルト「」チーン


    「ご利用させていただきありがとうございました!」


    「俺、楽しい!お前も、楽しい!良かった!良かった!」


    『はい3人ともお疲れ様、これ飲ませておいて』つ薬


    「了解です!オーナー!」


    『あなた達、いい夢を見なさいな』


    ………………………………………………


    ………………………………


    ……………………


    …………


    ジャン「なんだ?頭がいてぇ……」ズキズキ


    ライナー「俺もだ、頭と言わず体の節々がな…」ズキズキ


    ベルトルト「奇遇だね、僕もだよ……」ズキズキ


    キッド「大丈夫か、3人とも」スリスリ


    アルミン「やっぱりまだ早かったんだよ」


    マルコ「もっと経験を積もう!」


    キッド「何があったんだ?」


    コニー「さぁ?わからねぇ」


    サシャ「エレン!お土産です!」


    エレン「はいはい、ありがとよ」


    ミカサ「………………………………」


    アニ「………………………………」


    クリスタ「…………………………………」


    ユミル「………………………………」


    (出番がなかった…………)


    ―――――――――終わり
  64. 64 : : 2015/10/06(火) 09:30:15


    それではここから本編後編です!


    裁判の結果はいかに!?

  65. 65 : : 2015/10/06(火) 09:59:03


    エレン「………………………」ネコロガリ


    憲兵(ずいぶんとおとなしいもんだ、噂では力量はあのリヴァイを越えるとか聞いていたが満更でもなさそうだな……)


    エレン「…………そろそろ見張り交代の時間じゃないか?」ボソッ


    憲兵「っ!(こいつ……まさか見張り交代の時間を使って檻から抜け出す気じゃ!?)」


    エレン「俺は逃げませんよ、そんなことしたところで俺に利益はありませんから」


    憲兵「(完全に心を読まれている……)おい、口を慎め、お前は今罪人としてとらわれているんだぞ……」


    エレン「おっしゃる通りで、なにぶん俺も暇なもんですから」


    憲兵「…………いいか?妙な真似はするんじゃないぞ?」スタスタ……


    エレン(そんなもんする必要ねぇだろ)


    ~~~~~~~~~~~~~


    エレン「Zzzz……Zzzzz……?」パチッ


    『やぁ、君がエレンだね』


    エレン「調査兵団分隊長、ハンジ・ゾエさんですね」


    ハンジ「よく知っているね」


    エレン「ハンジさんは有名ですからね、いろんな意味で、その隣にいるのは同じく分隊長のミケ・ザカリアスさんで合ってますか?」


    ミケ「………………………………」


    ハンジ「あはは、彼は多く語らないからね、でもそんなに私たちのことを知っているということは調査兵団ファンかな?」


    エレン「聞いたことがあるだけですよ」


    ハンジ「へぇ、ちょっとその辺詳しk―――――」


    ミケ「ハンジ、本題だ」


    ハンジ「おっとそうだったね、準備が整ったからさ、君を迎えに来たんだ」


    エレン「やっとですか、ここの雰囲気も悪くないと感じ始めてきたところですよ」


    ハンジ「ならここに住んでみるかい?」


    エレン「食事さえちゃんとしてたら」


    ハンジ「………………………………」


    ミケ「………………………………」


    エレン「冬の野宿の100倍マシですからね」


    ハンジ「驚いた、君はずいぶんと度胸があるようだ、その器のでかさはぜひうちで活かしてもらいたいところだけど、と……じゃあ一緒に来てくれるかい?」ギィィ……


    ―――――――――――――――――――――


    ハンジ「何が起こったのか、はっきりしてないんだよね?」


    エレン「ええまぁ」


    ハンジ「なら君は知っていることだけ話してくれればいい、後は私たちで何とかするからさ」


    エレン「わかりました」


    ミケ「」スンスン……


    エレン「…………………………」


    ミケ「…………?(これは……)」


    バタン!


    エルヴィン「………………………………」


    リヴァイ「………………………………」


    ナイル「………………………………」


    ピクシス「………………………………」


    ダリス「………………………………」


    ハンジ「じゃあエレン!頑張って!」


    エレン「頑張りようがないですけどね」

  66. 66 : : 2015/10/06(火) 11:18:42
    期待!
  67. 67 : : 2015/10/06(火) 17:26:46
    期待してます
    頑張って( ´ ▽ ` )ノ
  68. 68 : : 2015/10/07(水) 00:45:52

    >>67


    ご支援ありがとうございます!

  69. 69 : : 2015/10/07(水) 02:05:53


    ダリス「では始めるとするか、まずはエレン・イェーガー君、君は王に心臓をささげた兵士に間違いないか?」


    エレン「はい」


    ダリス「ここは君の処遇を決定する場だ、それに対して異存は?」


    エレン「ありません、続けてください」


    ダリス「うむ、では早速審議に取りかか………りたいところなんだが、今回の超大型巨人襲来についての報告をまず聞くとしよう」


    「はっ!某時刻、超大型巨人が突然現れ壁を破壊、多数の巨人の進行を許しました、被害は甚大であり、先遣班が壊滅に追いやられました」


    「超大型襲来直後、交戦をしたイェーガーを見かけたという報告が入っています」


    ザワザワ……


    ダリス「ほほう、あの超大型と…」


    「その後、住民の避難が無事に終わり、撤退の鐘が鳴りましたが、補給塔が突如爆発しました、調べたところによると爆発物が仕掛けられていたようです」


    「そして教会の地下室に急遽補給室を設置したとの情報が出回りました、確かにその情報通り補給室は存在したのですが、補給室の前に多数の巨人が徘徊しており、たどり着いたものはほとんどいなかったとのことです」


    ダリス「ほとんどということはたどり着いたものも?」


    「はい、といっても15人だけです、それも全員今期の卒業の訓練兵だったそうです」


    ダリス「噂通りじゃの、今期はなかなか粒ぞろいと聞いておるからな」


    「最後の住民の避難を完了し、扉を閉めようとしたところにふらふらと歩くイェーガーを保護しました、それだけでも十分驚くべきことですが、彼の姿を最後に巨人の群れは影も形もありませんでした」


    「これは超大型が突然姿を消したように何かカラクリがあるのか、あるいはイェーガーが無意識のうちにやってしまったのかの2つの可能性を見出しました」


    ダリス「なるほど、しかし影も形もないとは変だな、少なくとも壁に穴が開いている時点で巨人が少なくなることはないはずだが」


    「それが………目撃者によると、全長15メートルほどのキングコングがあの岩で穴をふさいだとのことです」


    ワイワイ……ガヤガヤ……


    ダリス「今回のことは非常に謎が多いことばかりだ、補給塔の爆発、教会の地下室、巨人の消失、そしてキングコングか……何か心当たりはつかめたのか?」


    「現在調査中です」


    ダリス「報告ご苦労、以上のことを踏まえて審議を行う、まずは調査兵団、提案を」


    エルヴィン「調査兵団は彼の力を使ってウォール・マリアを奪還します」


    ダリス「……………?それだけか?」


    エルヴィン「彼の力は人類の希望です、彼の力なくしてウォール・マリアは奪還できません、何を優先すべきかは明白かと」


    ダリス「ふむ、憲兵団はどうじゃ?」


    ナイル「憲兵団は彼を徹底的に調べ上げたのちに人類の英霊となってもらいます、彼の力は強力であるかもしれないが、それゆえに人類にとって危険な存在でもあります、このまま野放しにしておくわけにはいきません」


    ダリス「ふむ、意見が分かれたのう、君は憲兵団志願じゃったな?」


    エレン「はい」


    ダリス「このまま憲兵団に身柄を引き渡した場合、殺されることになるわけだがそれでも憲兵団を志願するのか?」


    エレン「…………憲兵団に入ることが目的ではありませんが、憲兵にならなければならない理由があるんで」


    ―――――――――――――――――――――――


    「いい知らせですよ、今エレン・イェーガーの裁判が行われているとか」


    ???「どおりで団長の姿が見えないと思ったよ♪僕に断わりもなく出席するなんてね、よほど団長は現状が見えてないみたいだねぇ~……やっぱり見せしめが必要かな?最近おとなしくしてたもんね♪」


    「補給塔を爆発させといてよく言いますよ……で、どうします?」


    ???「決まってるじゃん♪」ニヤッ


  70. 70 : : 2015/10/07(水) 02:19:19
    ―――――――――――――――――――――――――


    ニック「奴を調べあげる必要はない、一刻も早く殺すべきだ」


    ピクシス「司祭、もう少し落ち着かれては?ずいぶんと市場を挟んでいるように見えるわい」


    ニック「そんなものではない!巨人の消失と奴が関係しているのは一目瞭然だ!そんな奴を壁内に入れている時点で危険なのだ!」


    リヴァイ「随分とはしゃぐな豚野郎、そんなに自分の宗教が大事か?」


    ニック「ふん、若造には分からんよ!あの壁は人類がなせる業ではない!それがどれだけ神聖なことかわかるか!?」


    ダリス「司祭殿、少し黙ってくださらんか?」


    ナイル「とにかく憲兵団としては彼には英霊になってもらざるを得ない、彼の危険度を考えればどちらが適切かお判りでしょう」


    エルヴィン「目先のリスクにとらわれてばかりでは人類が巨人に勝つことは未来永劫無理だ、保身ばかり考えては人類に未来はない」


    ダリス「ふむ……やはり決めるしかないのかのう……」


    コソコソ…


    「ナイル師団長、これを……」つ紙 スッ


    ナイル「むっ?なんだこれは?」


    「わかりません、ついさきほどこれを渡してくれと、大至急だから急いで渡すように言われました」


    ナイル「誰から預かった?」


    「わかりません……断ったのですが、異様な雰囲気を放っていたので断りきれず……もしかしたら」


    ナイル「まさか……」ペラッ


    ナイル「……………………」


    ダリス「ナイル、現場からの報告でもきたのか?」


    ナイル「…………総統、憲兵団の主張を変えます……」


    ナイル「憲兵団は彼を正式に憲兵団に入団させ、王のためにその身をささげてもらいます……」


    エレン「は……?」


    エルヴィン「……!」


    リヴァイ「なんだと……?」


    ハンジ「いったいどうしたっていうんだ…?」


    ダリス「主張が180度変わったな、その根拠は?」


    ナイル「彼はその身を挺してほかの訓練兵に補給をさせたそうです、その気概さえあれば王を守ることにも生かせるでしょう…」


    ダリス「非常に納得のいかない展開ではあるが……意見はまとまったようじゃの、では今の主張を踏まえてもう一度君に問う」


    ダリス「君は憲兵団に志願するか?」


    エレン「憲兵団は主張を変えるのがお好きなようですが、俺は変わりませんよ」


    ダリス「ふむ、結論が出たな、エレン・イェーガーは憲兵団に引き渡す!しかし場合によっては再びここに戻ってくることになるがな、では以上で審議を終了とする!」



  71. 71 : : 2015/10/07(水) 20:16:13
    ヤバい...期待しすぎて.....昨日.......寝れなかった
  72. 72 : : 2015/10/08(木) 00:22:21
    ???はエレンとどういう関係なんだ・・・?


    期待
  73. 73 : : 2015/10/08(木) 00:44:15

    >>71

    非常にありがたいお言葉です!

    体に気を付けてくださいね


    >>72

    どういう関係なのかはご想像にお任せします。

    まだ少し先ですが、ちゃんとわかる時が来るので安心してください♪

  74. 74 : : 2015/10/08(木) 02:30:51


    ―――――――――――――――――――――――――――


    キッド「…………………………」


    コニー「……………………………」


    サシャ「…………………………」


    ジャン「随分と静かだな…」


    アルミン「うん、よほどエレンの裁判がこたえてるんだろうね……」


    マルコ「僕も心配だけど……こればっかりは僕らにはどうしようもないからね……彼の無事を信じて待つしか…」


    ライナー「お前ら!裁判の結果が出たらしいぞ!」


    ガタッ!


    キッド「エレンは!?エレンはどうだったんだ!?」


    サシャ「もちろん無事だったんですよね!?」


    コニー「どうだったんだ!?」


    ライナー「おい落ち着けって、正確にいうならばあいつは憲兵団に引き渡された」


    サシャ「え……?」


    コニー「う、ウソだろ……」


    ミカサ「それは本当なの?」


    ライナー「嘘はついていない、まあもっとも――――」


    ライナー「―――――――憲兵団に正式に入団することになったがな」


    アルミン「え?ってことはエレンは無実になったのかい!?」


    ライナー「無実かどうかしらないが、一つ言えることがあるとすればあいつは無事だってことだ」


    キッド「よ、よかったぁ~……一時はどうなることかと……」


    コニー「きっとエレンのすごさが伝わったんだな!わかる、分かるぞ~俺は、なんたってあいつはすごいんだからな」ドヤァ


    ジャン「まぁ良くも悪くもあいつは生き残ったってわけだ」


    ユミル(あいつが憲兵団だと……?ちっ!いけ好かねぇな……)


    クリスタ「…………………………」


    ベルトルト「……………………………」


    ――――――――――――――――――――――――――


    ズカズカ……


    ナイル「あの化け物め……どこまで人を馬鹿にすれば気が済むんだ!!」


    『団長へ、エレン・イェーガーは憲兵団が引き取ってね♪おそらく彼は憲兵団志望だからこちらが許可をすればすべて丸く収まると思うよ♪間違っても彼を処刑しようなんて考えないでね♪その時は生き地獄を味あわせなきゃいけなくなるから♪大丈夫♪団長の代わりならいくらでもいるから♪』


    ナイル「私はなんて無力なんだ……!こんな手紙一枚の脅迫で堕ちてしまうとは……!」グシャッ!


    「団長!」タッタッタッ


    ナイル「っ!来たか!外部との連絡は!?」


    「それが……報告に行った者が帰ってくる様子が一向にありません……伝書鳩も撃ち落されたようで……」


    ナイル「…………これ以上憲兵団をなめられるな!こうなれば強硬手段をとって―――――」


    「残念ながら……現在をもって憲兵団への訓練兵の内定がすべて通ることになってしまいました……」


    ナイル「な、なんだと……」


    「受け入れ許可が正式に降りたようです……これ以上の介入は不可能かと……」


    ナイル「まさかあいつが……!」


    「おそらく……」


    ―――――――――――――――――――――――――


    「訓練兵の受け入れが完了しました、ずいぶんと手の込んだことをしていたようですが……」


    ???「憲兵団なんてしょせんゴミの集まりだからね♪考えられるのは底の浅い計算だけさ♪」


    「情報をリークさせようとしたものは始末しておきましたが、よろしかったですか?」


    ???「そこは全部君に任せてあるからね、君が自分で判断したなら異存はないよ♪」


    「恐縮です、では私は新しい憲兵の入団祝いの準備があるのでこれで……」


    ???「よろしくね~♪」

  75. 75 : : 2015/10/08(木) 11:53:59


    ―――――――――――――――――――――


    スタスタ……


    エレン(…………腑に落ちねぇ……俺の予想では調査兵団に仮入団し、次の壁外遠征で実力を示してエルヴィン団長に推薦書を出してもらうつもりだったが…………しかもあの態度の変わりよう……何かあったのか……?)


    エレン「…………考えるのはあとだ、とりあえず憲兵団に入れた、その事実だけでいい、いまはな……」スタスタ……


    キッド「おーーい!エレーーーン!」


    エレン「…………………………」


    キッド「無事だったようで何よりだ!あっちにみんないるぞ!憲兵団に入ることが決定したんだろ!?おめでとう!」


    エレン「結局お前のその性格は地獄を味わっても変わらないみたいだな」


    キッド「忘れたのかエレン、俺はこれを目的にして生きてるんだぞ?」


    エレン「そうだったっけか?」


    キッド「そうだったっけかって……それよりほら、行くぞ!」ガシッ


    エレン「おい引っ張るな」グイグイ


    ―――――――――――――――――――――


    キッド「エレンが帰ってきたぞ~!」


    アルミン「良かったねエレン!話は聞いたよ」


    エレン「…………?」


    ライナー「俺が皆に伝えておいた、いちいち説明しなくてもいいだろう?」


    エレン「…………なるほどな」


    コニー「でエレンは憲兵団にはいるんだろ?目的だって言ってたもんな」


    エレン「そうなるな」


    コニー「まぁ、俺も入るけどな!憲兵団でも頑張ろうぜ!」


    サシャ「うわーーーーん!!エレーーーーン!」トビツキ


    エレン「」サッ


    ドサッ……


    サシャ「何で避けるんですかーーー!!」


    エレン「服が汚れる」


    サシャ「がーーーん!ううっ……エレンひどいです……」シクシク……


    エレン「…………はぁ、ほら」ポイッ


    シュバッ!バクッ!


    サシャ「美味しいです!」モグモグ……


    マルコ「完全に手懐けられてるね」アハハ……


    ジャン「成長しねぇな」


    アニ「随分と騒がしいね……」


    ミーナ「でもそれがいいよね♪」


    アニ「さてね」


    ミカサ「喜んでいるところ悪いけど、入団希望の調査は今日まで、入る兵団は決まった?」


    コニー「俺は憲兵団!もう迷わないぞ!」


    ジャン「俺も憲兵団だ、元々内地で暮らすために入ったしな……」


    アルミン「僕は調査兵団、夢がそこにあるからね」


    ミカサ「私も調査兵団、理由はアルミンと同じ」


    ライナー「俺は調査兵団だ、故郷に帰らなければならんからな」


    ベルトルト「僕も調査兵団、ライナーと同じ理由だよ」


    アニ「私は憲兵団、理由は……特にないけどね」


    ミーナ「私は調査兵団だよ、というより34班はエレン以外全員調査兵団ね」


    サシャ「私も調査兵団です!エレンと別れるのは寂しいですが、頑張りますよーー!」


    クリスタ「わ、私も調査兵団だよ!じ、人類の……役に立ちたいから!」


    ユミル「クリスタが心配だから私も調査兵団だ」


    マルコ「僕は憲兵団だよ、王のためにしっかりこの身を捧げないとね!」


    キッド「みんなと行きたいけど俺は駐屯兵団にするぞ、壁自体に興味はないけど壁内にも戦力は必要だし、壁外遠征で疲れたみんなを迎えにいってあげられるからな!」


    ミカサ「…………おそらくこうして皆と顔を合わせられる日もほとんどなくなる、みんなそれぞれ頑張って」


    キッド「ミカサもな!」


    クリスタ「またこうして集まりましょ!」


    ライナー「ああ、絶対にな」


    アルミン「じゃあみんな、また会う日まで、暫しのお別れだね」


    コニー「大丈夫だ!お前たちは必ず生きて帰ってこれる!俺にはわかる!この先の展開がな!」


    サシャ「私もです!きっとまた会えます!」


    マルコ「僕も信じてるよ」


    キッド「じゃあまた会おう!みんな!」


    一同「おう(うん)!!!」

  76. 76 : : 2015/10/08(木) 16:24:57
    眠むぎて遅刻して怒られた
  77. 77 : : 2015/10/08(木) 16:30:12

    >>76

    だ、大丈夫でしたか(汗)?

  78. 78 : : 2015/10/09(金) 16:21:15
    最悪だけどこのSS面白いから大丈夫!
  79. 79 : : 2015/10/11(日) 01:49:41


    訓練兵としての3年間が終わり、それぞれが新しい道を歩む。

    調査兵団に、駐屯兵団に、憲兵団に、それぞれの目的と夢と……野望のために……

    そんな中でこの世界に巣食う闇は着実に世界を闇に染め上げる準備を着々と整えていた……

    ……………しかしそれはこの世界の一部分でしかない、この世界の光も闇も表の顔があればその裏の顔もある、それ自身に己自身さえも気づかない……













    それがどれほど危険なのかも知らずに……













    ―――――――――――???


    「…………ずいぶんと入り組んだ森だな、だが……たしかにこの先だ」ガサガサッ


    「………?これは……なるほど、そういうことだったのか、しかしたいしたもんだな、さすが生きる伝説と言われた戦士……」


    「………そういえばあいつらはモルモットを欲しがっていたな、それにつかえるか……?持ち帰る意味はありそうだな」


    「ふふふ、面白いことになりそうだ……」


    この世界で行われているほんの小さな出来事……しかしそれはこの世界の命運を分けることになることは誰も知らない……


    to be continued ……


  80. 80 : : 2015/10/11(日) 02:08:36


    今回のSSでだいぶオリキャラが増えてきました!


    ここで情報整理の意味もかねて人物紹介をしていきます!


    ジョセフ・フォルスター

    ウォール・ローゼ南区の雑貨店を経営している。
    性格は気さくで人にも好かれる。
    エレンとは知り合いだがその経緯は明かされていない。


    グレン・トレーガー

    ウォール・ローゼ南区で掘り出し物を売っている。
    性格は年をとっているためかがめつく、嫌味を言うこともしばしば。
    そのため店に来る人はほとんどいないとか……。
    エレンとは知り合いだがその経緯は不明。


    フランド・ベルメール(オーナー)

    ウォール・ローゼ南区で風z……マッサージ店を経営している。
    性格はなかなかきつく、拷問などの荒事は大好き。
    彼女が経営する店の従業員はおよそ20人、経営は安定しているらしい……
    エレンとは知り合いだがそれについての情報は皆無。


    こんな感じですかね?新しく情報が出れば、その都度更新していきます。ちなみにここのエレンの情報は開示できる情報はありませんニッコリ


    そこはみなさんの想像に任せます!


    次回のSSは茶番SSを挟んで、女エレンのSSを書いて行こうと思うので続きは少し先になりそうです。


    できればそっちのSSも見ていただけると幸いです!


    では次のSSで会いましょう!


    サラダバー!!

  81. 81 : : 2015/10/16(金) 12:13:39
    次のスレ、楽しみにしてます
  82. 82 : : 2015/10/19(月) 00:14:06
    早く書いてほしいな
  83. 83 : : 2015/10/24(土) 14:05:16
    次のスレまだーー?
  84. 84 : : 2015/10/24(土) 16:33:43

    >>81

    ありがとうございます!


    >>82
    >>83

    SSの併用が苦手なので女エレンのSSが終わり次第、次のスレを作るのでもうしばらくお待ちください!
    期待してくださってありがとうございます!

  85. 85 : : 2016/01/30(土) 22:48:53


    次スレを張るの忘れてました!


    『死神と道化師 最強VS最凶 ※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/41701


  86. 86 : : 2020/10/11(日) 11:15:06
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=53

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=56

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サンバード

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