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アニ「アルミンの生き残りプロジェクト」

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  1. 1 : : 2013/12/01(日) 01:39:39
    1話アニ「アルミンの友達100人プロジェクト」
    http://www.ssnote.net/archives/2464

    2話アルミン「アニの絵画プロジェクト」
    http://www.ssnote.net/archives/2789

    ↑を読んでいない方はこちらからお願いします。



    良ければコメントなどください。泣いて喜びます。


    ↓も良ければ見てください
    処女作
    アルミン「泣いている理由を30文字以内で答えろ」
    http://www.ssnote.net/archives/672

    ↑のアニ視点 アニ「未回答」
    http://www.ssnote.net/archives/1458

    エレン「って事があってよー」アルミン「www エレンアホすぎワロタ」
    http://www.ssnote.net/archives/1021

    アルミン「駄目な首席と鈍感男をくっつける」
    http://www.ssnote.net/archives/1103

    アルミン「座学トップのイケメンと女型の巨人の暇潰し」
    http://www.ssnote.net/archives/1339

    パート2
    http://www.ssnote.net/archives/2253

    コニー「天才オシャレ頭の誕生日」
    http://www.ssnote.net/archives/1376

    エレン「罰ゲーム」
    http://www.ssnote.net/archives/1971

    アルミン「ビーチフラッグやるぞ」エレン「御意」
    http://www.ssnote.net/archives/1775

    アルミン「透明人間エレン!!」微エロ
    http://www.ssnote.net/archives/3320

    よろしくおねがいします
  2. 2 : : 2013/12/01(日) 01:40:09
    時間があるときに書きます!
  3. 3 : : 2013/12/01(日) 01:40:45
    きたい!
  4. 4 : : 2013/12/01(日) 01:42:35
    >>3ありがとうございます!
  5. 5 : : 2013/12/01(日) 01:47:18
    期待、めっちゃ期待
  6. 6 : : 2013/12/01(日) 02:08:46
    1話と2話読んできました!!
    すごい面白い!
  7. 7 : : 2013/12/01(日) 02:14:00
    >>5ありがとうございます
  8. 8 : : 2013/12/01(日) 02:14:12
    >>6わあ!すごい嬉しいです!!
  9. 9 : : 2013/12/01(日) 02:14:46
    起きてたんですか…!
  10. 10 : : 2013/12/01(日) 02:19:10
    支援!期待!待機!
  11. 11 : : 2013/12/01(日) 02:38:11
    キタキタきたいーっ!
  12. 12 : : 2013/12/01(日) 08:19:10
    期待&支援!!
  13. 13 : : 2013/12/01(日) 08:19:52
    期待~
  14. 14 : : 2013/12/01(日) 09:05:54
    超絶期待!
  15. 15 : : 2013/12/01(日) 17:53:32
    コメントありがとうございます
  16. 16 : : 2013/12/02(月) 01:05:07
    楽しみ!
    スレタイがすでに( ;∀;) イイハナシダナー
  17. 17 : : 2013/12/02(月) 18:33:34
    期待⭐
  18. 18 : : 2013/12/02(月) 19:31:17
    アニハーさんの作品大好きだーーーー!!!

    期待!!!
  19. 19 : : 2013/12/02(月) 19:41:31
    コメントありがとうございます!書きます
  20. 20 : : 2013/12/02(月) 19:42:32
    季節は夏だ。

    全てを溶かしてしまいそうなじりじりとした熱気が私たち訓練兵を容赦なく襲う。

    暑い....

    ミカサ「アニ....大丈夫?」

    額の汗を拭う私に、隣を歩くミカサが声をかけてきた。

    アニ「問題ない。あんたこそ....」

    私は聞くのをやめる。

    汗ひとつ流さず、平然とした表情で訓練を受ける腹筋ヒーロー....

    素直で乙女でプリティな私が、聞かれた同じ質問を、彼女にする必要はない気がしたからだ。

    ミカサ「アニ....」

    アニ「ん?」

    今度は何さ....

    ミカサ「アルミンとはどうなった?」

    ちっ

    ミカサは定期的にこれを言う。

    展覧会参加を決めたあの日、私は、ミカサに言われた。

    [絵に気持ちを込めてアルミンに渡したら?]と。
  21. 21 : : 2013/12/02(月) 19:44:48
    ミカサは勘違いをしている。

    私がアルミンに好意を抱いていると。

    でもそれは違う。

    アルミンが....あれなわけだ。あれであれなわけだよ。

    うるさいなバカ....

    と言っても、その誤解を解いてもまた面倒なことになるし....
    それに、アルミンの告白を、他人に言うのは失礼だ....

    そんなことを考えているせいで、私はミカサに真実を話すことができないでいる。

    幸い、ミカサも他人には、話していないため、現状では二人だけの秘密になっている。

    ちっとも嬉しくない秘密だよ....

    まあ....少し違うけど....アルミンにもお礼ができたし、感謝はしてるさ。

    あの絵は、ちゃんと大事にしてくれてるだろうか....

    ミカサ「アニ?」

    アニ「ん?」

    ミカサ「答えて....」

    ああ、忘れてたよ。

    アニ「アルミンとは、何もないよ」

    横目でミカサを見ながら答える。

    私の返答も毎回同じ。

    ミカサ「絵は渡したんでしょ?」

    アニ「渡した」

    ミカサから視線を外し前を見る。

    生きる喜びを感じるように短い休憩時間を堪能する訓練兵達。

    私は、そんな彼らを横目に、大の字で寝転ぶ、雑草と同化したコニーを踏みつけ、木の影まで進んだ。

    大きな木の下でぐったりと横たわるバカミンの姿を見つけたからだ。

    アニ「バ....アルミン」

    私の声に気づくと彼はむくりと起き上がり、大きな瞳を私に向けた。

    アルミン「やあアニ、....今バカミンって言おうとした?」

    アニ「??」

    わざとらしく惚けてみる。

    ミカサ「私は邪魔だろうから、エレンの所に行く」

    ミカサが、私の耳元で囁いた。

    アニ「ちょっと!!」

    私が怒鳴るとともにミカサは風のように去っていった。

    アルミン「??」

    状況が把握できないのか、アルミンは首を傾げてこちらを見る。

    私もアルミンを見る。

    ....

    ミカサのバカ....

    変に意識しちゃうじゃないか....
  22. 22 : : 2013/12/02(月) 19:45:17
    バイト行ってきます
  23. 23 : : 2013/12/02(月) 19:56:24
    期待!
  24. 24 : : 2013/12/02(月) 21:12:08
    約束された高品質
  25. 25 : : 2013/12/02(月) 21:15:29
    アルミン
    イケミン
    ゲスミン
    マジミン
    ホモミン
    バカミン
    に増えた!!
  26. 26 : : 2013/12/02(月) 22:01:51
    >>23ありがとうございます!

    >>24期待しないでw

    >>25アホミンがしっくりくる
  27. 27 : : 2013/12/02(月) 22:59:34
    相変わらず細かい心情描写が神ですね!
  28. 28 : : 2013/12/02(月) 23:06:30
    >>27ありがとうございます!もっと進歩したいです
  29. 29 : : 2013/12/02(月) 23:42:48
    カミカミハーヤヴァイマジ期待っすわ~(*´ω`*)

    誉めちぎってやる♪
  30. 30 : : 2013/12/03(火) 00:11:01
    >>29やめてw
  31. 31 : : 2013/12/03(火) 21:12:44
    アニやばす(≧∇≦)
    期待ー
  32. 32 : : 2013/12/03(火) 23:02:05
    >>31ありがとうございます
  33. 33 : : 2013/12/04(水) 19:00:56
    更新します
  34. 34 : : 2013/12/04(水) 19:02:33
    アルミン「アニ?なんでそんな怖い顔してるの?」

    怖い顔?私が?

    アニ「乙女に怖い顔とはなんだい?失礼だよ」

    アルミンから顔をそらしす。

    アルミン「ごめん....」

    許さないよ。

    アルミン「アニ?」

    聞こえないね。

    アルミン「機嫌直してよ」

    アルミンの呼び掛けを無視する。

    それにしても暑い....

    今にも、うなじを燃やしてしまいそうな灼熱の光線から逃れるために、私は木の影に入り、アルミンの隣に腰をかけた。

    アルミン「あ....」

    アニ「何?」

    アルミン「いや....急に隣に座ったから驚いて」

    目が泳ぐアルミン。

    別に隣に座るくらい、良いじゃないか....
  35. 35 : : 2013/12/04(水) 19:04:19
    アニ「影が狭いんだからしかたない」

    アルミン「そうだけど....ちょっと緊張して....」

    へぇ、緊張することあるんだ?

    アニ「嫌ならどくけど?」

    私が言うとアルミンがはっとして、私を見る。

    アルミン「嫌だなんて絶対ないよ!」

    アニ「そうかい」

    ならいい。

    アルミン「何なら....ほら!膝枕してあげるよ!」

    自分の膝をパンと叩き、私を手招きする。

    アニ「気持ち悪い」

    アルミン「気持ち悪い!?」

    フン、その方があんたらしいよ。

    アルミン「じゃあ肩を組むとかどう?」

    ....

    アニ「どう?じゃないよバカミン」

    アルミン「あ!バカミンって言った!」

    声を張り上げるアルミン。

    アニ「うるさいよ」

    アルミン「酷いなー」

    ....

    そのまま黙る二人。

    聞こえるのは訓練兵の笑い声と心地よい風が耳に当る音。

    準備室で味わった沈黙とはまた違った雰囲気。

    悪くない。
  36. 36 : : 2013/12/04(水) 19:06:07
    アルミン「アニ」

    邪魔しないでくれるかい?

    アニ「何?」

    アルミン「次の訓練さ....持久走だよね....大丈夫?」

    アニ「え?私は大丈夫だけど....」

    あんたに心配されるなんて、思ってなかったよ....

    私は、あんたの方が心配。

    いつも、後半になると歩くより遅くなったり、酷いときは倒れたり....

    アルミン「そっか、ならいいんだけどさ....」

    そう言ってうつむくアルミン。

    これは....私も聞くべきなのか?

    ....

    アニ「えっと、あんたは大丈夫かい?」

    アルミン「無理。死ぬ」

    膝を抱えて丸くなるアルミン。

    めんどくさい。

    アニ「頑張りなよ」

    アルミンめんどくさい。

    アルミン「じゃあさ!!」

    アルミンが立体起動を使ったかのように勢いよく立ち上がる。

    アルミン「最後まで走れたらご褒美ちょうだい!」

    アニ「ご褒美?蹴りなら今でもあげるけど....」

    アルミン「いらない....」

    遠慮なんかするなって。

    アルミン「僕は君が欲しい!」

    キリッとした表情で私を見る。

    アルミン「走りきれたら僕と付き合ってよ!」

    ....

    死ね....
  37. 37 : : 2013/12/04(水) 19:07:12
    アニ「やっぱり蹴られたいのかい?」

    アルミン「嫌だよ....」

    アニ「だったら変な冗談言わないで」

    ....恥ずかしいよ。

    アルミン「その方がうんと頑張れるんだけどなー」

    アニ「うるさいよ」

    アルミン「えー」

    アニ「えーじゃないよ」

    憎たらしい笑顔を私に見せる。

    その顔だ....その顔が私の中にいつも残る。

    気に入らない。

    糞教官「おい!バカども!次の訓練を開始する!さっさと並ばんか!」

    鼓膜を破りそうな教官の声により、私たちの、素晴らしき休憩時間は幕を閉じた。
  38. 38 : : 2013/12/04(水) 19:07:27
    とりあえずここまで
  39. 39 : : 2013/12/04(水) 21:14:37
    アルミン「えー」

    アニ「えーじゃないよ」

    このやり取り前にも・・・ww
  40. 40 : : 2013/12/04(水) 22:04:00
    >>39よくわかりましたねwただ今回は立場が逆にしてますw
  41. 41 : : 2013/12/05(木) 11:59:02
    死ねってwwww
  42. 42 : : 2013/12/05(木) 18:12:18
    >>41アニに死ねって言われたい
  43. 43 : : 2013/12/05(木) 18:16:26
    死ね、とかギャグがリアルだよねww
  44. 44 : : 2013/12/05(木) 18:49:11
    >>43言い過ぎたかな?w
  45. 45 : : 2013/12/05(木) 18:53:00
    更新します
  46. 46 : : 2013/12/05(木) 18:56:10
    訓練が開始した。

    集団で走る訓練兵の最後尾には、馬で威圧感を与える教官がいる。

    おりろ。あんたも走れ。

    そんな愚痴が出ないように口を閉じ、鼻で呼吸を整えながら走る。

    アルミンは....

    早くも教官の馬に踏まれるかもしれない距離をキープしている。

    屑教官「どうした?アルレルト!遅れてるぞ!」

    怒鳴り声が私の背中まで刺さる。

    頑張りなよアルミン。

    エレン「サシャ!アニ!お前らには負けないからな!」

    サシャ「私だって負けませんよ!」

    私を挟んで走る二人が言い争う。

    そんな大声出して走ると後でバテるよ?

    そう思いながら、私は、先頭を走る腹筋ヒーローを目指す。
  47. 47 : : 2013/12/05(木) 18:58:20
    それからどれくらい走っただろう....

    折り返し地点はかなり前に過ぎたから、そろそろスタート地点である訓練所に着くころだ....

    エレンは私の後ろで物凄い顔をして走る。

    ストーカーに追われている気分だよ。

    そのストーカーと張り合ってたサシャだけど....

    パンを食べながら走っているのが教官に見つかり、教官の華麗な延髄チョップを受け、布団を干すようにして教官の馬に乗せられている。

    その馬の前を相変わらずキープするアルミン。彼を隣で励ましながらクリスタが走る。

    ミカサはもう米粒くらいになるほど小さくなっている。

    疲れた....

    エレン「おい....アニ待てよ....一緒にゴールしようね!って言ったじゃないか」

    速度を上げて私の隣につくエレン。

    アニ「言ってない」

    最初から飛ばしすぎなんだよあんた。
  48. 48 : : 2013/12/05(木) 19:00:33

    クリスタ「アルミン!!」

    後ろから素敵な声がし、思わず振り返る。

    私と同じ行動をとる訓練兵の後頭部が並ぶ先に、倒れたアルミンの姿が見えた。

    ....またかい?

    教官「なんだ?アルレルトはもう動かんか?」

    クリスタ「はい....教官!アルミンを医務室に!!」

    クリスタがアルミンを支え立ち上がる。

    教官「馬にはこれ以上乗せれん。誰か医務室までアルレルトを運んでやれ」

    教官が言うと全員が足を止めてキョロキョロとまわりを見渡す。

    ミカサ「アニ....」

    背後から声をかけられ、思わず飛び退く。

    アニ「あんたいつの間に....」

    ミカサ「私はいつでも貴方の側にいる」

    恐いよ......

    アニ「それで?何か用?」

    ミカサ「アニ....アルミンを運んで」

    は?

    アニ「どうして?」

    ミカサ「いいから!」

    珍しくミカサが慌てた表情を浮かべる。

    アニ「私は乙女なんだよ?男を担いで運ぶなんて大変じゃないか」

    かよわいんだよ?

    ちらりと視線をミカサからアルミンに移す。

    そこには既に、ライナーがアルミンを運ぶ姿が目に入った。

    ミカサ「はぁ....」

    大袈裟にため息をはくミカサ。
  49. 49 : : 2013/12/05(木) 19:00:44
    ここまで
  50. 50 : : 2013/12/05(木) 21:14:35
    延髄チョップわろたww
  51. 51 : : 2013/12/06(金) 00:07:31
    >>50ありがとうございます
  52. 52 : : 2013/12/06(金) 19:31:13
    更新します
  53. 53 : : 2013/12/06(金) 19:32:08
    アニ「何?」

    ミカサ「折角アルミンと二人きりになるチャンスだったのに....」

    哀れむ目で私を見る。

    なんだ....そういうことか。

    アニ「別に二人きりになんてなりたくないよ」

    さっきも話したし。

    ミカサ「きっとアルミンは喜ぶ」

    そうかい?

    さらにミカサは続ける。

    ミカサ「もしかしたらそこから恋が生まれるかも」

    アニ「フン、小説の読みすぎじゃないかい?」

    思わず鼻で笑った。

    そんなことでアルミンが喜ぶとは思えない。

    まあ、一応見舞いくらいは後で行ってあげようかな....

    体力だけが取り柄のライナーがアルミンを背負ったまま私の隣を駆け抜ける。

    教官「おい貴様ら!訓練はまだ終わっていない!走らんか!」

    教官の声で、鞭を叩かれた馬のように走り始める訓練兵。

    私とミカサもライナーに続く。

    たまには飴も与えてほしいもんだね....

    今日の訓練が終了し、私は自分の食事済ませ、アルミンの分を医務室まで運ぶ。

    パンはサシャに盗られた。
  54. 54 : : 2013/12/06(金) 19:33:38
    両手が塞がっているためノックをせずに足で扉を開ける。

    素晴らしき足捌き。

    アニ「アルミン、食事持ってきてやったよ?」

    医務室の中に入ると、そこには、ベットに寝転ぶアルミン、そのベットの隅にクリスタが腰をかけて、楽しそうに会話していた。

    クリスタ「あ!アニ!こんばんは」

    アルミン「わざわざありがとう!」

    その流れのまま私に笑顔を見せる二人。

    アルミン....元気そうだね。

    その瞬間、胸の奥がズキッと痛みが走る。

    なんだろう今の....

    アルミン「アニ?」

    アニ「....えっと、ごめんパンがサシャ盗られちゃったよ」

    何さ....へらへらしちゃって....

    アルミン「まさかアニが持ってきてくれるなんて思わなかったよ!」

    ベットから勢いよく起き上がる。

    クリスタ「アニは優しいもんね」

    天使のクリスタに言われると凄くうれしいよ。

    私はクリスタに笑顔を向けながら、アルミンの餌を、ベットの近くにある机に置いた。

    アニ「それじゃあ、私はもう寝るから」

    そう言って私は二人に背を向ける。

    アルミン「え?折角来たのに....もう少し話していってよ!」

    どうして?

    アニ「クリスタと喋ってなよ」

    言い終わると同時に医務室から出た。

    胸が痛い....

    ....

    あれ?
    私、なんで出てきたんだい?

    まあいいや....めんどくさい。

    寝よ。
  55. 55 : : 2013/12/06(金) 19:33:54
    バイトなんでここまで
  56. 56 : : 2013/12/06(金) 21:17:49
    アルミンの餌てwww
    バイト頑張ってください^_^
    待ってます♪
  57. 57 : : 2013/12/06(金) 22:55:32
    >>56ありがとうございます!
  58. 58 : : 2013/12/07(土) 15:59:29
    支援
  59. 59 : : 2013/12/08(日) 00:25:19
    >>58ありがとうございます
  60. 60 : : 2013/12/08(日) 10:56:23
    アニの性格が原作寄りなんで色々捗ります!!
  61. 61 : : 2013/12/08(日) 12:25:16
    >>60デレ少ないからちょっと心配w
  62. 62 : : 2013/12/08(日) 22:50:10
    更新します
  63. 63 : : 2013/12/08(日) 22:52:44
    次の日

    今日は立体機動装置の訓練がある。

    実際に武器を使った本格的な訓練だ。

    しかし....まだまともに立体機動装置を扱えない人間も少なくない....

    アルミンは特に酷い。

    クリスタ「アニー!」

    名前が呼ばれたかと思えば、突然背中が重たくなった。

    クリスタが抱きついて来たらしい。

    アニ「クリスタ、おはよう」

    クリスタ「おはようアニ!今日も頑張ろうね」

    そう言ってクリスタは私から離れて隣に移動する。

    クリスタ「あのねアニ」

    ん?

    クリスタ「アニはアルミンの事好きなの?」

    アニ「は?」

    心臓が背中から飛び出るような衝撃が生まれた。

    アニ「朝から笑えない冗談だね」

    クリスタ「違うの?」

    首を傾げるクリスタ。

    アニ「違うよ」

    クリスタ「昨日は、やきもち焼いて帰っちゃったと思ったんだけど....」

    私が?

    アニ「アルミンは友達だよ?やきもちなんて焼くはずがない」

    クリスタ「まるで自分に言い聞かせてるみたいだね」

    ニッコリと笑うクリスタに、私は何も言い返せなかった。

    なぜかはわからない。

    クリスタ「なんてね、ほらアニ、朝ごはん食べにいこ!」

    アニ「うん..」
  64. 64 : : 2013/12/08(日) 22:55:21
    ....

    ....

    訓練がもうすぐ始まる。

    どこから現れたのかわからない教官は、訓練兵たちに武器を配り始めた。

    教官「いいか貴様ら、それは巨人を狩るための武器だ!おもちゃに使うやつは、巨人のおもちゃになってもらう!」

    周りの訓練兵の唾を飲む音が聞こえそうな雰囲気。

    アルミン「アニ」

    バカミンが私の顔を覗き込んできた。

    見るなバカ。

    アルミン「昨日はどうしたの?クリスタも心配してたよ?」

    私が教えて欲しいよ。

    アニ「別に、眠かっただけさ」

    アルミン「....」

    アルミンが目を細めて私をみる。

    なんだい?嘘じゃないよ?

    アルミン「僕はもう少し話したかったんだけどな....」

    アニ「どうして?」

    アルミン「知りたいの?」

    アニ「知りたくない」

    何となく予想ができた。

    アルミン「何で笑ってるの?」

    は?

    アニ「笑ってないよ」

    私がそう言うと、アルミンは微笑んだ。

    どうしてこいつは、こんなに眩しく笑うことができるんだろう。

    どうして私は、こいつの笑顔を見るとほっとするんだろう。

    ムカつく。

    アルミン「アニは可愛いね」

    ......死ね。

    アニ「そんなこと言う前に、訓練の心配したら?」

    横目でアルミンを睨みながら言った。

    アルミンがはっとする。

    アルミン「そうだった....」

    アニ「まあ、失敗し過ぎて補習なんてことにならないように頑張りな」

    アルミンに背を向けて足を進める。

    ....

    ....

    教官「全員武器をもったか?持ってないやつは、的を殴れ!拳で語れ!」

    意味がわからない。

    教官「それでは、数班にわかれて訓練を行ってもらう」

    言い終わると教官は紙を取り出した。

    どうやらその紙に、班員が書かれているらしい。

    名を呼ばれた訓練兵は、敬礼をすると共に立体機動を使い森の中に入っていく。

    教官「次、アニ・レオンハート、サシャ・ブラウス、ミカサ・アッカーマン、ベルトルト・フーバー以上の4名だ!行け」

    ハッ!!

    私の番か....

    呼ばれた私たち4人は一斉にガスをふかし、訓練を開始した。
  65. 65 : : 2013/12/08(日) 22:55:37
    とりあえずここまで
  66. 66 : : 2013/12/09(月) 00:43:24
    続き期待です(≧∇≦)
  67. 67 : : 2013/12/09(月) 06:12:57
    教官www意味がわからないwww
  68. 68 : : 2013/12/09(月) 08:24:21
    >>66ありがとうございます!

    >>67僕も書いてて意味がわからなかったです
  69. 69 : : 2013/12/09(月) 14:27:15
    期待です!
  70. 70 : : 2013/12/09(月) 22:32:23
    >>69ありがとうございます!


    少し更新します
  71. 71 : : 2013/12/09(月) 22:34:55
    よし来た!
  72. 72 : : 2013/12/09(月) 22:35:15
    えい

    やー


    ふう....

    はい訓練終わり。

    ....雑じゃないよ。



    行きよりも随分と少なくなったガスの残りを気にしながらスタート地点にもどる。

    ガスが減るたびに疲労が増えるってこの前アルミンが言ってたっけ....

    今なら何となく分かるよ。

    今回の訓練は、どれだけ目標を攻撃する事ができるかどうかが点数に影響する。

    スタート地点に着くと何やら教官が大声を張り上げていた。

    教官の雷を受けているのはアルミンだった。

    教官「おい貴様、的の討伐数の報告がまだだが?」

    アルミン「討伐数0です」

    声も体も生まれたての小鹿のように震えるアルミン。

    教官「ほう?なら貴様はただ凶器をもったままガスを放出しただけの変質者というわけか?」

    アルミン「も....申し訳ありません」

    何があったのさ....

    私は、近くにいるエレンに声をかけた。

    アニ「アルミンどうしたの?」

    エレン「おお、アニか。アルミンのやつ、的を1つも斬れなかったらしいんだ」

    止まっている的を剣で斬るだけなのに....情けない。

    教官「アルレルト!貴様は10日後、持久走と立体機動の追試を行ってもらう」

    アルミン「え?」

    教官「私が貴様の能力を兵団レベル以下と判断した場合、貴様には開拓地で畑の肥料となってもらおう」

    !!

    追試?

    私の言ったことが現実になってしまった。
  73. 73 : : 2013/12/09(月) 22:42:09
    昼食時間。

    私は、肩を落とし、無意味にスープをかき混ぜるアルミンの隣に座った。

    アルミン「はぁー」

    今にも、魂が出てきそうなほどの情けないため息。

    ミカサ「元気出してアルミン、追試で頑張ればいいだけ」

    ミカサがアルミンの手を握る。

    アルミン「無理だよ....奇跡でも起こらない限り」

    カッコ悪い....

    クリスタ「諦めちゃだめだよ!休憩時間を使って特訓しよ?私も手伝うから」

    私の向かいに座るクリスマスが立ち上がりながら言う。

    エレン「俺も手伝うぜ?アルミンのためだしな」

    エレンがパンを机に叩きつける。

    サシャ「私もやります!」

    バチンとパンを叩きつけるサシャ。

    そっちをやるんだ?

    ミカサ「私も手伝う」

    パンは叩きつけない。

    クリスタ「アニも手伝うでしょ?アルミンがいなくなるんだよ?」

    ん?

    アルミンが消える....

    ふん。

    ......

    ......

    アニ「 いいよ、暇だし」

    暇潰し相手がいなくなるのも嫌だしね。

    アルミン「皆....ありがとう!」

    目に汚い水を貯めながらアルミンは、深く頭を下げる

    かき混ぜたスープの隠し味に、アルミンの前髪が追加されたことは....黙っておくかな....
  74. 74 : : 2013/12/09(月) 22:42:38
    ここまでぇぇぇぅがぁああ
  75. 75 : : 2013/12/09(月) 22:43:18
    >>71待たせた!
  76. 76 : : 2013/12/10(火) 09:45:49
    訓練内容雑wwwww
  77. 77 : : 2013/12/10(火) 10:31:17
    えい
    やー
    で済ませるアニかわいい
  78. 78 : : 2013/12/10(火) 16:31:00
    >>76>>77アニはめんどく下がりなんです!いや....僕がじゃないです
  79. 79 : : 2013/12/10(火) 19:40:24
    更新します
  80. 80 : : 2013/12/10(火) 19:42:13
    その日から、アルミンの特訓が開始された。

    とりあえずは、立体機動の技術を上げようと言う話になったらしい。

    現在首席の可能性が最も高い、ミカサの申し出に、教官は簡単に立体機動の使用を許可した。

    ミカサが考えた特訓のメニューを知ったアルミンは、顔を真っ青にさせる。

    立体機動なんてものは、コツをつかめばすぐに上達する....。

    問題は体力。

    体力をつけるために、尋常じゃない量の筋力トレーニングをやらされたり、無駄に荷物を持たせ、とにかく走らされたりした。

    しかしアルミンは、弱音を吐きながらもなんとか毎日メニューをこなす。

    アルミン「ふぁあー疲れたー」

    私の足元で倒れるアルミン。

    踏んでほしいのかい?

    アルミン「でも少し体力もついてきたような気がする」

    アルミンがニッコリ笑う。

    アニ「そうかい」

    私はその場でしゃがみこみ、アルミンを見下ろした。

    アルミンと目が合う。

    アニ「何?」
  81. 81 : : 2013/12/10(火) 19:46:40
    アルミン「アニは下から見てもかわいいなと思って」

    こいつには危機感というものがないのかい?

    アニ「バカなこと言ってると踏むよ?」

    靴の裏をアルミンに見せて脅す。

    アルミン「踏みたいなら踏みなよ、でもアニが、かわいいという事実は変わらない」

    ....

    バカみたい。

    アルミン「アニ」

    ん、

    アルミン「追試に合格したら僕と付き合ってよ」

    はあ....またそれか。

    アニ「どうして、そうなるんだい?」

    アルミン「その方が僕のやる気が上がる!」

    ほんとにバカだね....

    アニ「バカミン」

    アルミン「ひどいなあ....」

    ........

    アニ「....いいよ?」

    アルミン「は?」

    は?じゃないよ。

    アニ「合格したら付き合ってもいいよって言ってんの」

    アルミン「は?」

    唖然とした顔をするアルミン。

    アニ「嫌ならいい」

    アルミンから顔をそらす。

    アルミン「え?嫌じゃないよ!急だったからびっくりしただけだ!」

    そうかい。

    アニ「そっちが言ったんだよ?」

    アルミン「でも....まさかそんな答えがくるなんて思ってなかったから....」

    アニ「じゃあ今の話は無しにするかい?」

    私が言うと、アルミンが勢いよく起き上がる。

    ゴン。

    そんな音をたてて、お互いの額がぶつかる。

    痛い....

    アルミン「ぎゃふん!」

    再び仰向けに寝転ぶアルミン。

    熱心だね、筋力トレーニングかい?

    アルミン「忘れないでよ!?」

    額を撫でながらアルミンが言う。

    アニ「何を?」

    アルミン「とぼけないでよ!」

    何でそんなにムキになるんだい?

    ばかみたい。

    アニ「わかってるよ」

    アルミン「....アニ」

    何回も呼ばないで。

    アルミン「好きだよ!」

    アニ「死ね」

    何回も言わないで。

    アルミンは、私に笑顔を見せる。

    私の好きな笑顔を。
  82. 82 : : 2013/12/10(火) 19:47:18
    バイトなんでここまで
  83. 83 : : 2013/12/10(火) 22:26:44
    アニ愛してる。
  84. 84 : : 2013/12/10(火) 23:10:19
    >>83僕も愛してます
  85. 85 : : 2013/12/10(火) 23:12:09
    アニの死ね、につぼったwwww
  86. 86 : : 2013/12/10(火) 23:49:37
    >>85言われたい
  87. 87 : : 2013/12/11(水) 00:41:37
    何でだ… めちゃくちゃ切ないんだが…
  88. 88 : : 2013/12/11(水) 00:47:11
    >>87アニはこんな子なんです
  89. 89 : : 2013/12/11(水) 16:44:31
    おっ、デレデレしたアニくるか?
  90. 90 : : 2013/12/11(水) 19:33:01
    >>89ふふふ
  91. 91 : : 2013/12/11(水) 19:33:18
    まだバイトに間に合う!更新
  92. 92 : : 2013/12/11(水) 19:35:18
    ミカサ「アルミン、アンカーをちゃんと二つ使って!」

    アルミン「う....うん」

    エレン「アルミン、足もできるだけ曲げて抵抗を無くすんだ!」

    アルミン「う....うん」

    アニ「アルミン、顔が気持ち悪いよ」

    アルミン「う....え?」

    アルミンの立体機動の技術は、素人レベルだった。

    追試まで3日と迫った頃に、アルミンの実力が披露され、私たちは絶望を感じずにはいられなかった。

    主にミカサの教えがあってなのか、アルミンの技術は上達していく。

    それにしてもミカサのスパルタ特訓はまるで地獄絵図だ....

    エレンは、なぜかアルミンと特訓を受けると言い、共に汗を流している。

    まあ、その方が競争心がうまれ、能力上昇にも繋がるだろう。

    サシャはほとんど、ミカサの補助をしている。

    アルミンにミカサがコツを教え、その手本をサシャが見せる。

    クリスタは癒しだ。

    何度かめげそうになったアルミンを、励ましたのも彼女。

    冒険物語でいう、僧侶的なポジションかい?

    そしてそれらを見守る私。

    見守る系女子。

    つまり乙女だよ。

    自然にできた、それぞれの役目をこなしたおかげで、アルミンの特訓はより捗った。
  93. 93 : : 2013/12/11(水) 19:36:46
    追試前日の自由時間、アルミンは私たちを食堂に集めた。

    アニ「どうしたんだいアルミン、お別れ会でも開くの?」

    クリスタ「アニ....そんなこと言ったら駄目だよ」

    クリスタが私の服の裾を引っ張り不安そうに言う。

    かわいい。

    アルミン「ハハハ、いいんだよクリスタ、あながち間違いでもないからね」

    アルミンが笑いながらクリスタに言う。

    エレン「間違いじゃない?」

    アルミンの向かいに座るエレンが、片方の眉をあげる。

    アルミン「うん....明日もし駄目だったら、僕は多分まともに皆と話せないと思うからね」

    笑顔のまま話すアルミン。

    サシャ「お別れは寂しいです....」

    サシャは今にも泣きそうだ。

    ミカサ「諦めてはだめ」

    無表情なミカサ。

    アルミン「みんな、僕のためにありがとう!」

    アルミンが少し声を張る。

    アルミン「これだけ言っておきたかったんだ。明日は言えないかもしれないから」

    エレン「そう思うなら、絶対合格しろよな」

    エレンも白い歯を見せて笑う。

    ミカサ「お礼は明日改めて言ってもらう」

    アルミン「ああ....そうだね」

    クリスタ「アルミンなら大丈夫だよ!」

    アルミン....あんた、いい友達をもったね。

    アルミン「やれるだけの事はやってみるよ!」

    これからも私の暇潰し相手になってもらわないと困るからね。

    うん....きっとそう....アルミンは暇潰し相手なんだよ。
  94. 94 : : 2013/12/11(水) 19:36:58
    やべ!遅刻やん
  95. 95 : : 2013/12/11(水) 19:40:30
    がんばれ^ ^
  96. 96 : : 2013/12/11(水) 20:41:05
    期待
  97. 97 : : 2013/12/11(水) 22:10:30
    >>95頑張ったよ!!ありがとう!!

    >>96期待ありがとうございます!!
  98. 98 : : 2013/12/12(木) 18:58:10
    更新します!
  99. 99 : : 2013/12/12(木) 19:00:54
    追試当日。

    今日は、訓練が休みなだけあって、訓練所は不気味なほど静かだ。

    私の前には、敬礼をしたまま身動きをとらないアルミンと、偉そうに仁王立ちをする教官が見える。

    私たちは、アルミンの応援に駆けつけたわけだが....

    正直、私は部屋で寝ていたかった。

    毛布の中で丸くなっている私をミカサが引っ張りだし、無理矢理ここまで連れてこられた。

    見に来るのが不安だったわけではない。

    眠かったんだよ....

    教官「後ろの奴らはなんだ!?アルレルトファンクラブか?」

    クリスタ「アルミン応援団です!」

    私は一歩後ろに下がり他人のフリをする。

    教官「不正行為を見つけたら貴様らも開拓地で豚のエサになってもらう!邪魔だけはするなよ」

    エレン「はっ!」

    エレンに続き、皆が敬礼をする。

    帰れ!と怒鳴り散らされたほうが、どれ程楽だったか....

    教官「アルレルト!開拓地に行く準備はできたか!?」

    アルミン「できてません!」

    教官「何だと!?追試に合格するつもりできたのか!?」

    アルミン「はい!!」

    教官「では死ね!!」

    アルミン「死にたくありません!」

    なにこれ。

    教官「それでは追試を開始するぞ!」

    アルミン「はっ!」



    ....

    ......

    ........
  100. 100 : : 2013/12/12(木) 19:05:01
    教官「そこまで!立体機動の技術は問題なしだ!合格」

    ひとつため息をつくアルミン。

    どうやら立体機動は大丈夫だったらしい。

    特訓の成果がでたみたいだね。

    教官「30分後に持久走の追試を行う。準備しておけ!」

    そう言うと、教官は訓練所から姿を消した。

    直ぐ様、エレン達がアルミンに駆け寄る。

    エレン「やったなアルミン!」

    アルミン「うん....皆のおかげだよ」

    アルミンに少し疲れが見える。

    ミカサ「アルミン、少し歩いて来たほうがいい」

    アルミン「....そうだね、その方が走るときに楽だ」

    そう言うとアルミンは、私たちに背を向ける。

    サシャ「歩き過ぎて倒れないようにしてくださいね!」

    あんたじゃあるまいし....アルミンならありえるか。

    ミカサ「アニ」

    ん?

    視線をミカサに向ける。

    ミカサ「アルミンと一緒に歩いてきて」

    アニ「なんでだい?」

    疲れるじゃないか....

    ミカサ「いまアルミンに必要なのはアニ、あなた」

    アニ「どうしてそうなるのさ」

    意味がわからない。

    クリスタ「アニ!早く行ってあげて!」

    アニ「....わかったよ」

    クリスタに言われたなら仕方がない。

    そんなことを思いながら私はアルミンを追いかけた。


    アニ「アルミン!」

    とりあえずアルミンを呼ぶ。

    アルミン「やあアニ、着いてきてくれるの?」

    笑顔を私に見せる。

    露骨に嬉しそうにするんじゃないよ....

    まあ、悪い気はしない。

    アルミンの隣に並ぶと、アルミンも再び足を進める。

    アニ「持久走はどうだい?いけそう?」

    アルミン「どうだろう....正直、立体機動で体力をかなり失ったから自信がないよ....」

    苦笑に近い顔を見せるアルミン。

    アニ「そうかい」

    私に何かできることはあるだろうか....

    変な事を考えるようになったね、私も。

    しかし、これはアルミンの問題だし、手を出すことは許されない。

    私にできることなんて何もない。

    アニ「アルミン」

    アルミン「ん?」

    何故か私はアルミンを呼んだ。

    何か....言うべきか?

    何か....伝えるべきか?

    アルミンを励ますような言葉を....

    でもなんて言えば?

    私はアルミンみたいに、頭が良くないからわからない。

    アニ「頑張って....」

    私はそう言った。

    情けない....考えた結果これかい?

    アルミン「ああ!任せてよ。ありがとう、元気が出たよ」

    突然大声を出すアルミン。

    意外にも効果があったらしい。

    アニ「簡単な奴だね、あんた」

    アルミン「君にそんなこと言われたら、元気だって出るに決まってるじゃないか!」

    よかった....元気出たみたいだね。

    いつもと違う笑顔をアルミンが私に披露する。

    大人の雰囲気を感じる笑顔。

    今の顔....少しだけかっこよかったよ....少しだけね。
  101. 101 : : 2013/12/12(木) 19:05:14
    ここまで!
  102. 102 : : 2013/12/12(木) 19:21:14
    教官おもしろいwww
  103. 103 : : 2013/12/12(木) 20:41:50
    あれ?これやりようによっては、アルミンハーレムできるジャン!!
  104. 104 : : 2013/12/12(木) 20:50:13
    >>103エレンが邪魔だな
  105. 105 : : 2013/12/12(木) 20:58:56
    面白い!
    続き楽しみです♪
  106. 106 : : 2013/12/12(木) 22:00:37
    >>102ありがとうございます!

    >>103ふむふめ....それもありか

    >>104エレンかわいそすwwwwww

    >>105ありがとうございます!
  107. 107 : : 2013/12/13(金) 19:43:55
    更新します!
  108. 108 : : 2013/12/13(金) 19:47:25
    教官「アルレルト!これより持久走の追試を行う!開拓地に行くのは嫌か!?」

    アルミン「嫌です!」

    教官「では死ぬ気で走れ!」

    アルミン「はっ!」

    この二人のやり取りが面白く感じてきたのは、私だけだろうか....

    教官の合図と同時にアルミンは、訓練でよく使われる道を走り始める。

    クリスタ「アルミン頑張ってー!」

    小さな体で精一杯大きな声を出すクリスタ。

    他の奴らもクリスタに続いて檄を飛ばす。

    ミカサ「ほら....アニも」

    ミカサが私の背中をポンと叩く。

    アニ「私はいいよ」

    さっき言ったし....

    ため息をつくミカサを無視して、小さくなるアルミンを見つめた。

    往復で約1時間。体力基準の最低値でも1時間30分ほどで帰ってこれる。

    つまり、その時間以内に帰って来ることがこの追試の目標である。

    その間私たちは、無言の教官と気まずい雰囲気を味わうこととなった。

    帰りたい。

    ....

    ......
  109. 109 : : 2013/12/13(金) 19:52:04
    しばらく時間が経った。

    アルミンはまだ来ない。

    気になるのは、今、どれくらいの時間が経ったのかってことだ....

    盗んだパンを食べているのが見つかり、教官の延髄チョップを受け、意識を失うサシャは放置でいいかい?

    エレン「アルミンまだ来ねぇな....」

    地面に行儀悪く足を広げて座るエレンが呟く。

    クリスタ「そろそろ戻って来ないとまずいよね....」

    ミカサ「アルミンならきっと大丈夫」

    ....アルミン。

    早く戻って来なよ。皆待ってるよ。

    突然、エレンが何かに引っ張られたかのように立ち上がる。

    エレン「来た!」

    指をさすその先には、今まで見たことがないほど悲惨な顔をしたアルミンが見えた。

    クリスタ「アルミーン!もう少しだよー!」

    アルミンに向かって大きく両手で手を振るクリスタ。



    そして....今にも倒れてしまいそうなアルミンが私達の所にたどり着いた。

    エレン「お疲れアルミン!凄い顔してるな」

    エレンが笑いながら言う。

    後はタイムがどうなのか....

    皆同じ事を思ったのか、全員が教官に目をやる。

    それに教官が気付く。

    教官「1時間23分16秒だ。アルレルト、タイムを縮めれるように、これからも訓練に励め」

    それを聞いたアルミンは、魂が抜けたように、力なくその場に座りこむ。

    エレンとクリスタが嬉しさのあまり飛んでいる。

    元気だね、あんた達。


    教官「いい仲間を持ったな....」

    !?

    ボソッと教官が呟いたのを、私は聞きのがさなかった。

    皆には聞こえてなかったらしい。

    教官の後ろ姿が見えなくなると、私はアルミンに目を向けた。

    さっき私に見せた笑顔ではなく、無邪気な子供のような笑顔でエレンとじゃれるアルミン。

    良かったねアルミン。

    こうして、アルミンの生き残りプロジェクトが終わった。

    めでたしめでたし。
  110. 110 : : 2013/12/13(金) 19:57:12
    ....とはいかないかい?


    私には、まだアルミンとの約束があった。


    アルミン「アニ、ちょっといいかな?」

    昼食を食べ終えたすぐ後、案の定、私はアルミンに手をひかれ、食堂の裏まで連れてこられた。

    緊張しているのが表情から伝わってくる。

    こっちまで緊張しちゃうじゃないか。

    アルミン「約束覚えてる?」

    不安そうにアルミンが口を開く。

    アニ「なんの話?」

    とりあえずとぼけてみた。

    アルミン「忘れたなら、別にいいよ?」

    弱々しい声を出すアルミンだが、その大きな瞳は、強く私を見つめている。

    アニ「意外な反応だね?あんたの事だから[とぼけないで]とか言うと思った」

    アルミン「ハハハ、確かにそうだね。でも、きっとアニは覚えてると思ってね」

    そうかい。

    その信用に答えてみるかな?

    アニ「いいよ、付き合う?」

    ちゃんと言えたかな?

    アルミン「いいや、付き合わないよ」

    これまた意外な返事がきた。

    まるで私がフラれたみたいじゃないか!

    アニ「何で?」

    アルミンに聞く。

    アルミン「僕としては、凄く嬉しいけど....その気の無い君を無視して、付き合うなんて事はできないよ」

    へぇ。

    その考えが私の意思を無視してることには気がつかないのかい?

    でも....あんたは優しいよ。

    アニ「あんたのそういうところ、好きだよ」

    アルミン「....え?」

    うん、好き。

    アニ「私だってあんたが好きって言ってんの」

    私は何を言ってるんだろうか....

    どうでもいいか....

    アルミン「ごめん、もう一度お願い....」

    自分の頬を引っ張りながらアルミンが言う。

    めんどくさいよ....

    アニ「そういうところは嫌い」

    アルミン「ええ!?」

    泣きそうな顔をするアルミン。

    かわいい。

    あんたといると飽きなくていいよ....

    アニ「やっぱり大好き」

    私が言うとアルミンは顔を真っ赤に染める。

    アニ「顔が赤いよ?」

    アルミン「ア....アニだって真っ赤じゃないか!」

    そうなの?よくわかんないよ....

    アニ「....」

    アルミン「....」

    沈黙する二人。

    壁の向こうから食堂で騒ぐ訓練兵の声が微かに聞こえる。


    アニ「何か言いなよ....」

    アルミン「えっと....好きだよ、アニ」

    ちっ。

    アニ「うるさいよ!」

    アルミン「ええ!?」

    くすっ。

    アルミンの反応が面白くて思わず笑ってしまう。

    すると、それにつられて、アルミンも笑った。

    アルミン「アニ?」

    アニ「何?」

    アルミン「改めて言うね?僕と付き合ってください!」

    敬語を使うなんて変な奴。

    私はこんな変人に恋をしてしまったんだね。

    アニ「....いいよ」



    3話おわり
  111. 111 : : 2013/12/13(金) 19:59:01
    とりあえず3話終わりました!なかなかかわいいアニが書けなくて苦戦してます....

    ちなみにまだ続きますからねw

    感想など書いていただければありがたいです。
  112. 112 : : 2013/12/13(金) 20:00:39
    お疲れ様でした!楽しく読ませて頂きました! やりとりが可愛いです(≧∀≦) 流石アニハーさん! 私の憧れです☆
  113. 113 : : 2013/12/13(金) 20:41:37
    可愛いすぎですよ^_^
    次も楽しみにしてます♪
  114. 114 : : 2013/12/13(金) 22:58:11
    >>112読んでくれてありがと!アニパンよかったよ

    >>113いつもコメントありがとうございます!読んでくれて感謝です
  115. 115 : : 2013/12/13(金) 23:01:37
    お疲れ様です
    小さなギャグがすごい面白いwアニ可愛い
    アルミンも面白いしああぁぁああ


    アニハーさんのアルアニは正義だ!
  116. 116 : : 2013/12/13(金) 23:25:55
    >>115ありがとう!!すごく嬉しいです!!
  117. 117 : : 2013/12/14(土) 01:47:51
    お疲れ様でした!

    最後のやり取りがホントにアニらしくて好き
  118. 118 : : 2013/12/14(土) 03:02:55
    >>117いつも読んでくれてありがと!
  119. 119 : : 2013/12/14(土) 03:37:43
    なんかアニハーのアルアニってクセになるわww
    まだまだがんばってーん♪
  120. 120 : : 2013/12/14(土) 08:03:50
    >>119おお!それはありがとう!
  121. 121 : : 2013/12/14(土) 08:09:00
    全てにおいて応援してます!
  122. 122 : : 2013/12/14(土) 08:15:39
    >>121全てww ありがとうございます!
  123. 123 : : 2013/12/14(土) 08:15:58
    おう!
  124. 124 : : 2013/12/14(土) 19:01:15
    アルミン可愛い
  125. 125 : : 2013/12/14(土) 19:36:31
    アルアニ面白ーい!
    続きが気になる!
  126. 126 : : 2013/12/14(土) 19:42:12
    アルアニ面白えー!
  127. 127 : : 2013/12/14(土) 19:46:05
    アニハーさんがんば
  128. 128 : : 2013/12/14(土) 22:05:07
    アルミン可愛い(結婚しよ)
  129. 129 : : 2013/12/14(土) 22:23:57
    >>124ありがとうございます!

    >>125頑張って書きます

    >>126そう思っていただけるならありがたいです

    >>127ありがとうございます頑張ります。

    >>128させません!
  130. 130 : : 2013/12/15(日) 08:20:47
    アニミン・アニレルト!
  131. 131 : : 2013/12/15(日) 09:52:21
    >>130違和感ないお
  132. 132 : : 2013/12/15(日) 17:32:36
    相も変わらずアニ可愛かったです!!
  133. 133 : : 2013/12/15(日) 17:54:52
    >>132ありがとうございます!
  134. 134 : : 2013/12/15(日) 20:23:38
    自分も書きたくなってきたな・・・
  135. 135 : : 2013/12/15(日) 22:56:53
    >>134!!!!!書きましょう
  136. 136 : : 2013/12/19(木) 15:27:15
    返信ありがとーピクシブの小説書きおえたら書こ
  137. 137 : : 2014/01/19(日) 17:49:37
    今頃だが>>73でアニの向かいにクリスマスが座ってるんだがw
  138. 138 : : 2014/01/19(日) 18:25:42
    >>137どんな状況かわからんくなってきたw
  139. 139 : : 2014/07/31(木) 14:44:30
    アルアニ最高~!アニ可愛い~
  140. 140 : : 2020/10/06(火) 13:59:28
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=38

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