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舞園『セレスさん、お化粧しませんか?』

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  1. 1 : : 2015/08/18(火) 17:35:35
    舞園「あの、セレスさん」

    セレス「…何か?」

    舞園「セレスさん、お化粧しませんか?」

    セレス「はい?」
  2. 2 : : 2015/08/18(火) 17:47:17
    はじめまして、セレスティアと申します

    拙い文章ですが、見ていただけると嬉しいです

    頑張って最後まで書ききるので、よろしくお願い致します
  3. 3 : : 2015/08/18(火) 17:54:32
    舞園「だって、セレスさんとても可愛らしい顔をしているのに、ナチュラルメイクに近いので…」

    セレス「わたくしのメイクについては何も言いませんが…何故いきなりそんな事を?」

    舞園「セレスさんの顔を見ていたら、もっともっと可愛くしたくなりました!なので、私にメイクさせていただけませんか!?」

    鼻息荒くセレスに近付いていく舞園

    危険を察したのか、セレスはジリジリと後退していく
  4. 4 : : 2015/08/19(水) 00:36:03
    舞園「何で逃げるんですか?」

    セレス「誰にでも知られたくない素顔などある事はお分かりでしょう?」


    ジリジリと前進後退を繰り返していくうちに、壁際まで追い詰められるセレス

    余程怖かったのか、冷や汗がドッと吹き出ている


    舞園「さぁ、逃げられませんよ…おとなしく捕まって下さい(壁ドン」

    セレス「舞園…さん…///(トゥンク」

    苗木「いや、それは違うよ!!!!!!!?」
  5. 5 : : 2015/08/19(水) 00:47:00
    舞園「どうかしましたか?苗木くん」

    苗木「いやいや、何で壁ドンしてるのかな!?」

    舞園「これなら逃げる事が難しいって先輩に聞きました!」

    苗木「先輩…?(花村先輩らへんかな?;)」

    舞園「狛枝先輩です!」

    苗木「狛枝先輩ぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」ダダダダダダダダダ


    ダッシュで狛枝を探しに行く苗木をチラリと見た後、未だにドキドキしてるセレスにニコリと笑いかけながら


    舞園「さて、お化粧しましょうか!」
  6. 6 : : 2015/08/19(水) 01:00:08
    〜inセレスの部屋〜


    観念したように、三面鏡の前に座るセレスは

    座らされる前に、顔を洗い化粧水などで肌を整えさせられた


    セレス「それで?私に合う化粧にしてくださるんですよね?」

    舞園「今回は、セレスさんが着ている服に合うようにお化粧します…」

    セレス「わたくしが…?なら、いつもので大丈夫だったかと思うんですけれど…?」

    舞園「私がセレスさんの化粧をしたいんです!」

    セレス「ただの自己満じゃねーかぁぁぁぁ!」
  7. 7 : : 2015/08/21(金) 21:49:33
    舞園「はい、自己満です!」

    セレス「だったらわたくしの顔じゃなくてご自身の顔をフルでサギったらいかがかしら!?」

    舞園「セレスさんだからしてみたいんです!」

    セレス「…チッ、変なメイクにしたらそのお綺麗な顔を原型なくなるまでぶっちぎりますわよ?」

    舞園「絶対可愛くしてみせます!」


    いそいそとメイクに取り掛かる舞園

    セレスは呆れたように遠い目で鏡を見つめていた

    すると


    コンコン…


    セレス「(あら?誰でしょう…わたくしに用があるなんて、あの腐れラード位しか思いつきませんわ)舞園さん?誰かいらっしゃったようなので、わたくし出てもよろしくて?」

    舞園「あ、今はダメですよ!?コンシーラーで気になる所を隠してる最中なので、その顔で出てったらどっかの民族と間違われちゃいますよ?」

    セレス「」唖然
  8. 8 : : 2015/08/21(金) 21:53:11
    舞園「後で誰が来たのか聞いて回ったらどうですか?メイクのお披露目も兼ねて!」

    セレス「…はぁ……」


    ため息しか出なくなり、セレスは扉の方に目を向けた

    ノックの音はしなくなったが、何やらヒソヒソと話し声が聞こえてくるではないか


    セレス「(声の高さから考えて、あのヤングコーン頭と石頭の風紀委員長ですわね…何を話しているのやら)」
  9. 9 : : 2015/08/21(金) 21:58:41
    〜in廊下〜

    石丸「兄弟!!いくら兄弟とはいえ、異性の部屋を盗み聞きするのはダメだ!は、破廉恥極まりないぞ!/////」

    大和田「オゥ兄弟…俺だって好きこのんで聞いてるわけじゃねーよ…何つーかよォ、あのゴスロリ女と舞園が二人でコソコソとゴスロリ女の部屋に入って行ったから、悪巧みしてんじゃねーかと思ってよォ」

    石丸「何!?悪巧み!?」

    セレス「(わたくしは巻き込まれただけですわ、ホント役に立ちませんわね…あのヤングコーン頭…湯でてサラダにのっけてやろうか?あぁ!?)」


    セレス、毒舌炸裂拳!!
  10. 10 : : 2015/08/25(火) 23:59:38
    セレスが呆れ果てて前を見ると、真剣な顔でメイクを施す舞園の顔が

    その真剣な視線に、自然と姿勢も良くなってしまい


    舞園「あっ、セレスさん…動かないでください…!」

    セレス「あら、ごめんあそばせ…?貴女の真剣な顔を見て、わたくしもキチンとした姿勢で挑まなければと思ったもので…」

    舞園「え…?そんな顔してましたか…?」

    セレス「ええ…ご自身ではわからないかもしれませんが、かなり真剣でしたわ…?」

    舞園「そうでしたか…」


    メイクする手を止め、恥ずかしそうに目線を下に向けながら


    舞園「私、自分を可愛くするのは心得てるんです…アイドルですから…でも、こんな風にお友達を可愛くメイクしてあげるのは、初めてなんです…言い出したキッカケは、確かに自己満かもしれないけど…こういう風に、お友達と過ごす一日を少しでも無駄にしたくないなぁって…てへ」

    セレス「お友達…?」

    舞園「私は、セレスさんとお友達だと思ってます…セレスさんがどう思っているかはわかりませんが、私はセレスさんも大事なお友達の一人ですよ?」

    セレス「…あら、嬉しい事を仰るのね…?わたくしで良ければ、お友達になってくださるかしら?」

    舞園「んもう!私は元からお友達だと思ってました!」


    照れたような顔で、ぷりぷりと怒り出す舞園…


    セレス「ですから、わたくしから是非…という事ですわ…?」


    手をスッと差し出すセレス
  11. 11 : : 2015/08/26(水) 00:06:05
    舞園「え?」

    セレス「友情の証ですわ…?お受け取りなさいな」


    舞園が手を握ると、握った手に異物感が



    セレス「言っておきますけど、こういう風にお友達だと言われたのは初めてなんですの…だから、友情の証に何をあげて良いのかわからないので…わたくしが使っているもので申し訳ないですけれど、ペアリングですわ」


    キョトンとする舞園に、セレスはクスクスと笑いながら


    セレス「さぁ、今日はわたくしをメイクしてくださるのでしょう?時間がおしてますわよ?」

    舞園「あ、はい!」


    急いでリングを付ける舞園

    付けた場所を見てセレスは


    セレス「違いますわ」

    舞園「え?ここに付けるんじゃ…?」


    左手の薬指に光るリングを見て、またため息をつく


    セレス「わたくし、お友達とは言いましたけれど…貴女と結婚したつもりはありませんわ?」

    舞園「えっ!?あっ、ごめんなさい!!」


    アタフタと外し、何処に付けようか迷っていると


    セレス「お貸しなさい…」
  12. 12 : : 2015/08/26(水) 00:26:44
    セレスがリングを受け取ると、付けた場所は右手の薬指


    舞園「え?何でこっちの薬指なんですか?」


    セレスは、自分のリングを右手の中指にはめながら


    セレス「貴女はアイドルでしょう?時には、不安になったり…恐怖に立ち向かわなければならない場面にぶち当たるかもしれませんもの…そんな時、そのリングを見てわたくしを思い出してくださるかしら?貴女は一人じゃない、わたくしが居ますもの…」


    ニコリと笑いながら、自分のリングを見せて


    セレス「勿論わたくしは、ギャンブラーですからこの指にはめましたけれどね…」

    舞園「…っ……!セレスさぁん!!!!!!」


    いきなり飛び付くように抱き着かれて、椅子ごと後ろに倒れたセレスと舞園


    セレス「いったいですわよ!!!」

    舞園「私…私…、嬉しくて…グスッ…セレスさんが…ヒック……私に…一人じゃないって…言ってくれて……うわぁぁぁぁぁん!!!!!!」

    セレス「……」


    背中が痛いのに、どうしてか舞園の頭を撫でながら宥めている自分がいる事に

    心の中で驚いていた


    セレス「ええ、約束しますわ…さやかさん…」

    舞園「え、な…名前…」

    セレス「お友達の事を名前呼びしてはいけないんですの?」

    舞園「ううん!セレス…ちゃん!」

    セレス「はい…」


    二人で笑いながら、途中で止めていたメイクを再開する

    最初の時のうっとおしさはなく、二人で色々と話しながらようやくメイクが終わった…
  13. 13 : : 2015/08/26(水) 00:28:23
    補足


    リングの意味


    右手の薬指

    精神の安定、心の安定、落ち着きをもたらし本来の自分らしさが出せるようになります。


    右手の中指

    ギャンブル運アップ。
    効果的に成功を収めたい時に。
  14. 14 : : 2015/08/26(水) 00:31:46

    〜夜時間、廊下〜


    セレス「で?わたくしの部屋に来たのは貴方でしたのね?」

    山田「ブヒィ!!!安広多 セレス「そっちで呼ぶなっていつも言ってるだろうがぁぁあ!このド腐れラードがぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブヒィィィィィ!!!!!!!;;;;;;;;;;;;;;;」



    廊下に、山田の絶叫が響いた
  15. 15 : : 2015/08/26(水) 00:40:27
    〜原作Chapter1、5日目〜

    (セレス視点)

    セレス「…」


    舞園さんが亡くなった…

    シャワー室で…

    釈然としませんが、学級裁判とやらに勝たなければ

    モノクマさんに逆らった江ノ島さんのように殺されてしまいますわね…

    まぁ、舞園さんが亡くなろうがわたくしには関係ないですけれど…





    本当に、関係ありませんわ…

    関係…なんて…


    ホントウニカンケイアリマセンノ?


    セレス「…ちっ…」


    舌打ちをして、出来る範囲で捜査をする…


    このまま、勝たなければならない気がするのは…気のせいかしら…?
  16. 16 : : 2015/08/26(水) 18:53:46
    面白いですね!期待です!
  17. 17 : : 2015/08/26(水) 22:40:01
    >>16

    ふじやまさん、ありがとうございます!


    もっともっと頑張って読みやすいSSを書けるようになりたいです( ゚д゚)
  18. 18 : : 2015/08/26(水) 22:43:57
    学級裁判は、桑田くんのクロで閉廷した…

    まぁ、オシオキを受けるのは当然ですわね…

    人を殺せば、この閉鎖された空間を逃げられるなんて思っているのがビックリですわ…

    それに、ツメが甘すぎですもの

    証拠をこれだけ残して出られるなんて……

    とてもとても甘いですわね


    それにしても、舞園さんが亡くなった事によって心に穴が空いたような不思議な感覚がありますわ


    どうしてかしら…
  19. 19 : : 2015/08/26(水) 22:49:03
    〜Chapter3、セレス学級裁判にて〜

    (セレス視点)


    わたくしも…

    ツメが甘すぎましたわね


    ここまで証拠が上がるなんて…

    チッ、山田の豚が最期に余計な事を言わなければこんなことにならなかったものの…


    どうしてわたくしの邪魔ばかり


    邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔!!!!!!!!!!!!!!!
  20. 20 : : 2015/08/26(水) 22:53:54
    わたくしの本名までバラされて…


    もう…此処に用などありませんわね


    ギャンブラーはギャンブラーらしく、心を隠して最期を迎えましょう…?


    ね?さやかさん…


    さやか…さん……?


    わたくしは…何故…舞園さんを下の名前で…



    セレス「…さやかさん……」

    モノクマ「んん〜?何かいった〜?」

    セレス「いえ、何も?さぁ、手早くしてもらえません?」

    モノクマ「はいはい!」

    朝比奈「セレスちゃん…!」

    セレス「それでは、ごきげんよう…(ニッコリ」



    わたくしの、オシオキが始まる………—————!
  21. 21 : : 2015/08/26(水) 22:58:17
    〜セレス、オシオキ〜

    (セレス視点)


    火炙り…

    わたくしにピッタリのオシオキですわ

    こんなに素敵な最期なら、わたくしは何度でも受けたい位ですもの


    (熱い…熱い…嫌…嫌…)

    ここまで素敵な最期を用意してくれたモノクマさんには、感謝しなければ

    (怖い…怖い…熱い…苦しい…)

    あら、何処からかサイレンの音が…

    (たすかった…)

    何処までもわたくしの邪魔をしますのね…

    (たすけて…たすけて…苦しい…たすけて…)


    気が付いたら、目の前に消防車がせまっt




    意識も目の前も、真っ暗になった……———

  22. 22 : : 2015/08/26(水) 23:00:33
    (苗木視点)

    とても見ていられなかった…


    皆のオシオキはいつ見ても、苦しくて……


    セレスさんが火炙りになったと思ったら、燃えてしまう前に


    消防車が突っ込んで、セレスさんごと巻き込んでいった……


    こんな事…嫌だ……


  23. 23 : : 2015/08/26(水) 23:08:03

    〜???????〜


    舞園「セレスちゃん!」

    セレス「あら、舞園さん…?」

    舞園「私、苗木くんを好きになりました!」

    セレス「あらあら、それは喜ばしい事ですわね…クスクス」

    舞園「もう!本当なんですから!」

    セレス「クスクス…誰も冗談なんて思ってませんわ?それで、わたくしに言ってどうするおつもりで?」

    舞園「え?んー…お友達ですから、1番に教えたくて!」

    セレス「ウフフ、それは喜ばしいことですわね…」

    舞園「私、苗木くんが1番好きです!!」

    セレス「…」


    途端にピタリと笑うのを辞めるセレス


    舞園「でも」

    セレス「?」

    舞園「セレスちゃんは、お友達の中で1番大好きです♪」


    一瞬驚いた後、クスリと笑い


    セレス「わたくしも、貴女がお友達の中で1番大好きですわ…さやかさん」


    ずっとずっと…二人の笑い声が続いていた
  24. 24 : : 2015/08/26(水) 23:10:59
    〜????〜


    ??「はぁ…また希望だと思ったら、とんだ勘違いだったみたいだね…」


    怪しく笑う影が一つ


    ??「でも…」

    狛枝「君達は、希望の踏み台として…良く働いてくれたよ…!アッハッハッハッハッハはっハッはっ!!!!!」





    狛枝「さぁ、この踏み台で一体どれだけの希望がうまれるのかな…?」




    END
  25. 25 : : 2015/08/26(水) 23:12:57


    終わりです


    初作品なので、簡単に短い文章を書いてみました


    ホロリと泣ければ幸いです


    いやぁ、女の子同士の友情って良いね(涎←


    では、次回作も頑張って書きますので楽しみにしていただけると嬉しいです


    それでは、どろろろろろん!
  26. 26 : : 2015/08/27(木) 05:12:43
    お疲れ様でした!
    読ませていただきましたよ。
    良いお話でした。感動しましたよ!
    自分、1期で超好きなキャラが舞園さんとセレスさんだったんで、この組み合わせの話があるとすぐ読みたくなります(笑)
    今後も期待してますよ!
  27. 27 : : 2015/08/27(木) 14:04:56
    >>26

    アスランさん

    そう言っていただけるととても嬉しいです^ ^

    頑張って次の作品を作ります


    また見ていただけると幸いです

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nobaraisa

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