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ふたり

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  1. 1 : : 2015/08/17(月) 22:39:06







    あの夢を見なくなったのはいつからだっただろうか。



    長い長い夢。



    暗闇の中で寒い、怖い、寂しい、と見知らぬ少女が泣き叫ぶ夢。



    まるで意味がわからなくて、支離滅裂な夢だというのに目覚めた時いつも俺は泣いていた。



    何故悲しいのか、はたまた辛いのかさっぱりわからない。



    その少女の感情が雪崩れ込んで来た様な感覚に、心の奥が疼くように痛む気がしたのだ。



    だがそんな気持ちすらも、目覚めたあとには、手の中の砂が砂丘に還るかのように、記憶の遠い奥底に埋もれてしまっていた。



    夢を見なくなった俺は、その事すら思い出す事はなくなっていた。




  2. 2 : : 2015/08/17(月) 22:41:58












    ジリジリと肌を焼く陽射しの暑さは日に日に増していく。ここ一週間はずっと猛暑日で現在も記録更新中だ。



    毎日35℃を超えるような日々にエアコンなしで、扇風機に氷をくくりつけて、やっと涼を取る人間も俺くらいのものかもしれない。



    1日に数回冷水のシャワーで汗を流しつつ体を冷やし、扇風機にあたりながらぐだぐだと生活する。



    好きな時に寝て好きな時に起きるスタイルであるため、その日の食事がレタス丸かじり1個だけという、もはや人間をやめているのではないかと思えるような事も間々ある。



    退廃の極みとも言える日々を送っている俺だが、今日でこの生活ともおさらばだ。というのも、昼から大学のゼミの合宿がある。



    まず、宿泊先には確実にエアコンが完備されている。この時点で俺は勝者だ。さらに言うなれば、合宿地は小さな島であり海に囲まれているため、泳ぎ放題だ。



    少々面倒な企業訪問や研究発表もあるのだが、そんなのは些事だ。それさえ乗り越えてしまえば、飲み会にビーチという俺の楽園が待っている。



    扇風機の前から立ち上がり、本日何度目かわからない冷水シャワーを浴びると、すこし余裕を持って家を出る事にした。



    玄関を開けると太陽に熱せられた空気が室内に一気に流れ込んでくる。先ほど汗を流して冷やしたはずの肌にはすぐにじんわりと汗が滲み出してきた。



    この扉を閉めて扇風機の前に陣取りたい。そんな気持ちを抑えて、なんとか俺は外へと足を踏み出す。



    折角心機一転とばかりに取り替えた下着や洋服も1分も歩けば汗でべったりと体に張り付いてくる。



    まとわりつくような熱気によって生み出される不快感は、ちょっとやそっと手で扇いだところで払えはしない。



    まだ目的地への道のりの半分すら歩いてはいないにも関わらず、既に俺は汗だくになっていた。



    たった10分ほどの徒歩だというのに、その時間がまるで永遠に引き延ばされているかのようで、先ほどから全く進んでいる気がしない。



    直射日光とアスファルトの照り返しの殺人コンボをなんとか切り抜けた俺は大学の図書館前にたどり着く。



    すぐそばにある木陰に腰掛けるとすこし暑さが和らぐが、風がないせいかあまり涼しいとは言えなかった。



    一番乗りをしてしまったせいで、すこし退屈だったが、すぐに疎ながら人は集まって来た。



    バスの中で食べるための昼食と、飲み物などだけ購入して俺たちはバスに乗り込む。


    その日の行程は途中で企業見学によりつつ、その後宿に行って自由といったものになっている。今日は風呂にでも入ってエアコンの効いた部屋でごろごろしようと決めているのだ。



    しかし、現実はそうやすやすと天国へ誘ってくれるほど甘くはない。



    誰が選んだか知らないが、火力発電所の見学へと赴いた俺たちは気温50℃はあろうかという建屋内を見学させられ、命を削るような暑さと戦わされることになった。



    そんなこんなでやっとの思いで旅館にたどり着くと俺たちは畳に倒れこむ。しばらくエアコンの効いた部屋でぐだぐだとすることで、なんとか気力を持ち直し風呂に入ると、すぐに夕食だった。



  3. 3 : : 2015/08/17(月) 22:43:25




    その後お腹いっぱいになって部屋で休んでいる頃、誰が言い出したか深夜に肝試しをしようという事になった。



    この旅館のすぐ側に林がありその奥になにやら慰霊碑と思われる小さな祠があるという。その周辺には憎悪を迸らせた長い黒髪の女の幽霊が出ると言われているらしい。そしてそれを見た人は必ず病気だったり事故だったりで亡くなるそうだ。



    なんとも胡散臭い話だが、こういうイベントは楽しんだもん勝ちだ。夜なら暑さもマシになっている事だろうし、汗もかかないだろうと俺は参加する事を決めた。



    そしてなにより我がゼミ一番の美女である夏希先輩のお誘いなのだ。断るわけにはいかないだろう。



    夏希先輩は人と話すのも苦手で物静かな人だが、時たまはにかむその笑顔が最高に可愛いのだ。小柄でかよわい小動物のような印象に庇護欲を刺激されない男はいないだろう。



    今年ゼミに入った俺と彼女の付き合いはまだ半年程度のものだが、完全に彼女のファンになっていた。



    男子ゼミ生の大半があわよくば彼女とお近づきになろうと考えているが、互い牽制しあい、睨み合うような状態が続いている。



    とはいえうちのゼミの男女比は丁度半々だ。おそらく男女ペアという事になるはずだ。運が良ければ俺にも目はあるだろう。



    そんな事は全員が思っているわけで同室の奴らと、夢を語り合っているうちに時間は過ぎていった。



    時間になって旅館の外に出てみると既に参加者全員が集まっており、俺たちの部屋が最後だったようだ。



    森の入り口で案の定男女別でクジを引いていく。俺はきっとこの合宿での運はこの時全て使い果たしたのだと思う。



    見事に夏希先輩とのペアを勝ち取った俺は周りの睨みつけるような男子の視線を無視して彼女に声をかける。



    「夏希先輩よろしくお願いしますね」



    「あ、拓海くん。こちらこそよろしくね」



    夏希先輩はこちらから言葉を投げかければ返してくれるが、あまり口数が多くない質のせいか会話が少しぎこちなくなってしまう。



    普段は周りの目のせいで会話もなかなかできないくらいだ、こういうチャンスを逃すわけにはいかないと、夏希先輩との会話を繋いでいるうちに俺たちの番がやってきた。



  4. 4 : : 2015/08/17(月) 22:45:24



    林の中に入ると中は予想以上に暗く、油断すると道を見失いそうになる程だった。



    怖いのか俺の服の裾をしっかり掴んで離さない夏希先輩の可愛らしさは筆舌に尽くしがたいものがある。



    ここはひとつ男らしく手でも握ってリードせねば。そう思って後ろを振り返る。



    しかし、そこには誰もいない。先ほどまでふるふると小さな肩を震わせていた夏希先輩の姿はどこにもない。



    それどころか今自分がどこにいるのかもわからない。ほんの数巡前までと全く違う世界にきてしまったような感覚に俺は言葉を失った。



    落ち着いて周りを見ると、すぐ側に目的地だったはずの祠があるのを見つける。知っている場所の近くだった。そんなことに少し安心して夏希先輩がいないかと辺りをもう一度見回す。



    少し離れた祠の近くに人影を見つけて、夏希先輩を見つけたとすぐに思い駆け寄る。



    「夏希先輩!大丈夫ですか?」



    しかし、近づき、声を上げて気づいた。その女性の背格好や服装、なにもかもが明らかに夏希先輩のものとは違う。



    木の隙間から漏れる月の光に照らされて、この真っ暗な森の中で青白く浮かび上がるその女性の長い髪は、よく手入れされているのか黒く艶やかだ。



    よく見ると服装も何やら華やかな色合いの和服のようなものを着ている。



    その姿を見て俺は直感的にその存在と過去の記憶を一致させた。その女性は間違いなく"幽霊"だ。



    明確な根拠があるわけではない。どちらかといえば幽霊だとかそういった物は信じないタイプだ。



    だが、彼女の存在を幽霊以外の何者とも俺には断じることができなかった。

  5. 5 : : 2015/08/17(月) 22:49:21


    俺が緊張とも不安とも恐怖とも違う感情を整理できずに固まっていると、その女性はこちら振り返る。



    「なんじゃ。また人かや?全く……何度やっても懲りんせん」



    その女性はあまりに美しかった。今まで頭の中をごちゃごちゃにかき回していた感情すら忘れてしまうほどに。



    白く透き通るようななめらかな肌も、触れれば壊れてしまいそうなほどに細い手足も。まるで完成された芸術を見ているような感覚だった。



    どちらにせよ俺は言葉を発することができずにくちをパクパクとさせるだけで、喉からは空気が漏れるのみで声が出ない。



    そんな俺の様子を見てか、その女性はいたずらっぽく笑う。



    「ぬし、まさかわっちに見惚れておるのかや?わっちの顔を見んでも、人は皆逃げ出すというのに変わった男じゃ」



    その妖艶な表情に心を鷲掴みにされたようで、心臓が早鐘を打ち酷くうるさい。このまま爆発してしまうのではないかというほどに加速していき、痛いほどに強く鼓動する。



    「ほ、ほんとに幽霊……?」



    なんとか絞り出した言葉すらこのザマだ。まるで思春期の少年のように、碌な会話もままならない。



    「なんじゃ。知っておったのか。それでも逃げんとなると主は物狂いか何かかや?」



    俺の言葉に少し呆気にとられたような顔をしてからすぐにその表情を訝しげな物にかえる。



    まあ確かに幽霊とわかっている物と相対して、逃げ出さずこうやって会話をしていることすら異質なのかもしれない。



    だが、彼女は確かに人とは違うが幽霊というにはあまりに圧倒的な存在感があった。



    「俺にもよくわからない。何故か怖くなくて」



    それが俺が頭を悩ましながらひねり出した結論だった。先ほどから彼女に見惚れられる程度には恐怖を感じていない。



    すこし落ち着いて考えてみると、先ほどまでのバカみたいな緊張すらもどこかに消えてしまった。



    そんな俺の言葉にその女性は声を上げて笑った。笑い方には品があるが、笑いを堪えているが堪えられないといった様子だ。



    「わっちが怖くないとは、とことんおかしな奴じゃ。ぬしのような男は見たことがありんせん」



    目尻に涙を浮かべながら笑う彼女を見ていると、とても死んで幽霊になっている人とは思えなかった。



    「だってあんた普通に生きてる人とかわらないじゃないか」



    俺がそう言うと、彼女は寂しそうに笑う。先ほどのような楽しそうな笑顔ではない。夢から現実に引き戻されたようなそんな顔。



    その表情のせいか彼女はさっきよりも儚げで希薄な存在に見えた。今なら少しは幽霊らしいのかもしれない。



    「確かにこうして話しとるわっちは、人と変わらんかもしれん。だが、人はわっちに触れられんし、わっちも人には触れられんのじゃ。こうして会話ができる者も珍しいくらいじゃ」



    そう語る彼女はやはり寂しそうで、その孤独さを感じさせた。このまま消えてしまいそうな姿に俺は思わず手を伸ばす。



    手を伸ばしたところで、意味はないのかもしれない。だが俺には手を伸ばさずにはいられなかった。



    俺は必死に手を伸ばして彼女に触れようとする。すると手に柔らかい感触が伝う。まるで生きている人のように温もりすらも感じられたような気がした。



    「さ、触れた?俺触れてるぞ!」



    驚きに満ちた表情で固まっている彼女を見ていると初対面で幽霊とはいえ、彼女を孤独から少しでも救えたような気がして嬉しかった。



    俺の無意味に見えた挑戦は今ここで意味を持ったのだ。



    なんとなく少しずつ彼女の顔が赤くなっているような気がするのだが何故だろうか。幽霊だというのに感情豊かな限りだ。



    そんな事を考えながら、すっかり彼女に触れている事を忘れていた。手に伝わる柔らかい感触でようやく思い出し、手元を見て女が赤くなっている理由を理解するが、その時にはもう遅かった。


    「いつまで人の胸を触っておるつもりじゃ。たわけが!」



    俺の頬に盛大に平手が炸裂し、その跡をくっきりと残す事になった。

  6. 6 : : 2015/08/17(月) 22:50:49
    俺が頬にくっきりと残った紅葉をさすっていると、彼女は未だに頬を薄紅に染めたまま小さく咳払いをする。



    「不本意だが……ぬしのおかげでわっちの孤独も少しは和らぎんした。感謝の言葉もありんせん。もしぬしがよければ、たまにでもこうしてわっちと話してはくれんかや?」



    感謝している相手に対して平手をくれる奴があるかと言いたいところだが、俺も色々と間違えた自覚があるのでそんな事は言わない。



    「そうしたいのは山々だが、俺もここに旅行で来ている身だからな。そう遠くはないが、やすやすと来られる距離でもないんだ」



    電車で片道3時間強、運賃が往復で1万オーバーなのを考えると彼女には悪いがかなり厳しい。一人暮らしの俺の懐はあまり暖かいとは言えないのだ。



    「かまいんせん。わっちに考えがありんす」



    彼女は何かを企んでいるような笑い方をする。なんとなく面倒な事になりそうな予感に俺はため息をつくほかなかった。



    「まあいい。俺は夏目拓海。あんたは?」



    俺の突然の自己紹介に驚いたのか彼女は不思議そうな顔をして首を傾げている。




    「これからたまに話すなら名前くらい知っておいたほうがいいだろ?」



    俺の言葉にようやく納得したのか彼女はぽんと手を叩いた。



    「わっちの名は夕霧じゃ」



    彼女はこれから先を心待ちにしているかのように嬉しそうに笑う。



    彼女にとって俺との会話がどんな意味を持ち、触れられるという事がどれだけの事なのかはわからない。だがその片鱗とはいえ、彼女の孤独だけは感じられた。その隙間を少しでも埋められるのなら、埋めてやりたいと思った。



    簡単な話俺は、寂しそうな顔をする彼女を放っておけなかったのだ。



    初対面のしかも幽霊にこんな風に接している事の異常性は理解しているつもりだ。だが、彼女に対して嫌悪の感情も恐怖の感情も湧き上がってはこない。それどころか俺の心証は極めて良好と言えると思う。



    しかし、そんな事は考えてもしかたない。だから俺は彼女を幽霊だとか人間だとか考えるのはやめにする。こうして会話できて、触れることだってできるのだ。なんら人と変わりはしないだろう。



    「俺はそろそろ帰らなきゃ。きっとみんな心配してる」



    立ち去ろうとする俺に夕霧は満足そうな笑顔で何も言わず手を振って見送った。



    嫌な予感がするが、今から心配しても仕方のないことだと諦めて俺は元来た道を引き返すのだった。






    俺が林を抜けると泣きそうになっている夏希先輩と、俺が出てくるのを待っていたであろうゼミの面々がいた。



    夏希先輩の話によると目を瞑って俺の裾を掴んでいたはいいものの、いつの間にか俺は消えていたとか。



    彼女は自分が迷子になったのを俺が探していたと思い込んでいるらしく、何度も謝られた。



    その場はなんとかなったが、夏希先輩を泣かせたとあっては男からの風当たりは強いだろう。



    何かを言われる前にと、俺はそそくさと部屋へと退散するのだった。



    まあ結果をいえば夜中までブツブツと文句を言われ、そのまま朝方までくだらない話に花を咲かせることとなった。



    合宿の旅程は2泊3日。2日目の夜もあの祠で夕霧と他愛もない話をした。ただそれでしばしの別れだ。そう簡単に彼女に会うことはできない。



    彼女と話していると本当の意味で彼女が幽霊であるということを忘れてしまう。それほどまでに彼女は表情豊かで、人間味があった。



    俺と彼女は年頃も近い。しかし、驚いたことにその大人っぽい容姿とは裏腹に彼女は年下だった。



    生きた時代が違えば、俺と彼女の生活は何から何まで違う。あまり話が合うという感覚はなかったが、新鮮でとても楽しかった。



    彼女と別れるのは名残惜しい。しかし、ここに残るわけにも行かず俺は別れを告げた。しかし、彼女は以前のように笑っていた。



  7. 7 : : 2015/08/17(月) 22:53:31
    合宿の最終日。俺たちは昼過ぎには島を出た。帰りはそのまま近くの駅で解散して各自で帰ることとなった。



    相変わらずの暑さに嫌気が指す。しかし、家に帰らないわけにも行かず、重たい荷物を担いで足を動かす。



    汗だくになって肌に張り付くTシャツに空気を送りながら、着いたらまた冷水のシャワーを浴びようと思いながら家のそばの急な坂を上る。



    なんとか重たい体を引きずるようにして家の前にたどり着いて鍵を開けて中に入り、急いで窓を開けて空気を入れ替える。



    「ちと手狭じゃな」



    背後から突然聞こえた聞き覚えのある声に俺は飛び上がるような勢いで振り返ると、俺に手を振る夕霧の姿があった。



    「お、おまえ!なんでここに!?」



    動揺する俺をしたり顔で彼女は見つめていた。



    「言ったであろう?わっちに考えがあると」



    それにしても付いてくるなどと誰が考えようか。よく考えれば他に手段がないと言えばそうなのだが、彼女はあそこに縛られていると考えるのが自然だろう。



    「にしても……おまえ、男の部屋にひとりで上がりこむってどういう神経してるんだよ」



    頭を抱える俺の姿に、夕霧はその表情をまたあの艶っぽいものに変える。



    「ではぬしが、わっちを手篭めにすると言いんすか?」



    彼女が俺をからかっているのはわかっている。しかし、頬を上気させて挑発的とも取れる眼差しでそんな言葉を口にする女性が目の前にいれば動揺しないわけがない。



    「そ、そんなことするわけないだろ!」



    慌てて声を上げると、その様子を見て彼女はまたころころと笑う。



    「ぬしはそういう御人じゃ。わっちがそれを望まん限り、そんなことはしんせん」



    信用されているのは嬉しいのだが、なんとも釈然としない。とはいえ、帰れというのもなにか違う。



    俺は答えの出ない思考を一度放棄して、頭を冷やすためにもシャワーを浴びることにする。



    「おまえの事はまた考えるとして、とりあえず俺は汗を流してくるから、待っててくれ」



    こういう事を言うと、また俺をからかってくるのが夕霧という女性で、「わっちが背中を流しんしょうか?」などといってくる。



    もちろんそんな事をすれば今度こそ俺の理性が瓦解するため、丁重にお断りして風呂に入る。



  8. 8 : : 2015/08/17(月) 22:54:53
    夕霧は美人だ。愛嬌もあるし、スタイルもいい。まあ死んでいるといえばそれまでだが、一般的に見てもかなり魅力的な女性だろう。



    いくら幽霊とはいえ触れられるのだ、俺の精神衛生上よろしくない。



    折角冷水で冷やしている頭がそんな事を考えていると熱を帯びてくるように感じる。



    俺は慌てて彼女の事を頭から振り払うと汗を流して、風呂を上がった。



    夕霧は人の部屋だというのに遠慮もない。人のベッドの上でゴロゴロと転がって遊んでいる。



    人には触れられなくとも、物には触れられるというのだからイマイチ境界がわからない。というか、俺は物扱いなのだろうか。



    そんな事を考えながら扇風機のスイッチを入れる。するとそれに夕霧が目を輝かせる。



    まるでおもちゃを前にした犬のようだ。彼女を見ていると、背後でパタパタと揺れる尻尾を幻視できそうだ。



    「これはなんじゃ。風が出ておる!」



    扇風機が珍しいのか。風と戯れて楽しそうだ。彼女が生きていたのは江戸時代頃らしい。そんな時代に扇風機などあるわけもないし、珍しいのも無理はない。



    とはいえ、そんな話をしている場合でもない。


    「んで、おまえどうやって付いてきたんだ」



    夕霧はやたら自慢気に大きな胸を張る。



    「難しい事ではありんせん。ぬしに取り憑いただけじゃ」



    取り憑いたというのは全くもって気味の悪い話だ。彼女もそれなりに未練を残してこの世に止まっているのだろうから、何か悪い事が起こらなければいいのだが。



    「取り憑くってお前。それまずいんじゃないのかよ。主に俺が」



    「わっちを見ただけで死んだという話も聞きんす」



    完全にアウトだった。俺の死亡は確定未来らしい。親孝行もしてない。それどころかまだDTすら捨てられてないのに死ぬなんて酷すぎる。



    「そう落ちこむでない。ぬしはわっちに触れる程度には霊に対する抵抗力もある。そう簡単には死にんせん」



    これは安心していいのだろうか。そう簡単にという事は場合によっては死ぬのだ。とんでもない話だ。



    「それともわっちを追い出すかや?」



    追い出したいのは山々なのだが、こんな時に限って夕霧はしおらしい。嘘泣きなのはわかっているが、目尻に涙をためる彼女を見ていると、あの時の寂し気な表情を思い出してしまう。



    昔からそうだ。こんな性格のせいで面倒ごとを押し付けられた。だが、命がけの面倒となると初体験というか経験する事になる予定すらなかった。



    とはいえ、やはり俺は断る理由が思いつかない。死にたくないと言えばそれで理由なのだが、それ以上に彼女をあの孤独にもう一度放り込むような真似はしたくなかった。



    「わかった。好きにしろ。でもこんな部屋に一人暮らしだ。寝るとこなんてないぞ」



    「安心せい。わっちは眠る必要はありんせん」



    こうして俺と夕霧の共同生活が始まった。




  9. 9 : : 2015/08/17(月) 22:56:30
    それからはハプニングの連続だった。時には朝起きると夕霧がベッドに潜り込んでいたり、あまりに予想通りすぎる展開もあったのだが、それはまだいいのだ。



    問題はもっと別のことだ。確実に俺に死が迫っている。夕霧曰く俺が死ぬ時ははっきりとわかるらしい。しかしここ最近の俺の確殺イベントの回避率はものすごいことになっている。



    俺が携帯を落として拾った直後、目の前に工事現場の鉄筋が墜落してきたり、横断歩道が赤になりそうで慌てて渡った後、俺の元いた辺りの電柱にトラックが突っ込んだこともあった。



    そろそろ本格的に死にそうで頭が痛い限りだが、ビクビクしている俺を見て夕霧はけらけらと笑っている。



    「おまえ……本当に笑い事じゃないからな?」



    俺が恨みがましい目を向けると夕霧はむくれたような顔をする。



    「そんな事を気にするとはつまらん男じゃ」



    まあとはいえこんなやりとりを繰り返して既に2週間が過ぎている。いい加減夕霧の扱いにも慣れてきた。



    「はいはい。俺がわるぅござんした」



    そう言って頭を撫でてやると満更でもない表情で気持ちよさそうに目を細めている。



    こうやっていると可愛らしいのだが、時折見せる妖艶さはとても年下とも思えないから心臓に悪い。



    そろそろ昼食にでもしようかと立ち上がった俺は圧倒的違和感を覚える。



    まるで自分の身体が自分の物ではないかのように重い。膝がガクガクと震え出し、力が入らずへたり込んでしまう。



    「ぬ、ぬし。からかうのはよしんす」



    慌てる夕霧に声をかけたいが、まるで声が出ない。視界も霞んできて身体からどんどん力が抜けていく。



    そして俺はそのまま倒れて意識を失った。



  10. 10 : : 2015/08/17(月) 22:58:13
    次に目覚めた時そこは病院だった。



    個室で俺は点滴を打たれて眠っていた。まだ身体に篭る力は弱々しく、起き上がれそうにない。



    しかし、俺が目覚めたというのに夕霧は静かだ。勝手に取り憑いておいてなんと薄情な奴だ。



    辺りを見回しても夕霧の姿はない。いつもならすぐさまにだらしないだのなんだのとからかってくるのに。



    きっとどこかで道草食っているのだろうと、俺はもう一度眠りについた。



    次に起きたのは夕方だった。



    外にはまるで血の色みたいに真っ赤な夕日が浮かんでいた。



    でもやっぱり夕霧はいない。今度は少し起き上がれそうな気がして身体を持ち上げるが、個室のどこにも夕霧の姿はなかった。



    ただその代わりに一枚のメモが置いてあった。器用に折りたたまれていて、彼女は物には触れられるのだと思い出した。



    その手紙を見て俺は目を丸くした。



    「ぬしが倒れたのはわっちのせいじゃ。このままぬしといればぬしが先に壊れてしまう。思えばわっちは舞い上がって少しわがままが過ぎた。本来わっちは人と関わってはならぬ身じゃ。久方ぶりの人の温もりに触れてそれを忘れていんした。もしわっちを許してくれるのなら、たまにでいい。また遊びに来てくりゃれ 夕霧」



    夕霧は元いた孤独に帰ったのだ。人には畏怖され、話す人もいなければ、誰かの温もりを感じる事すら許されないあの場所へ。



    彼女は決して幽霊だからなんでも平気というわけではない。いくら大人のような表情をしようとも、彼女の時は俺より年下の少女のまま止まっているのだ。



    あんな孤独に苛まれて、気が狂っていない事すらとんでもない事だ。長い間ずっと独りでいたのだ。なんなら狂い疲れたのかもしれない。



    だから俺は彼女を独りにはしないと決めたのに。俺が弱かったから彼女に人を傷つける恐怖を植え付けてしまった。



    俺はどんな顔をして彼女に会えばいいのだ。何食わぬ顔して彼女の元に遊びに行くなんてできるはずもない。



    俺はもう全てを失ったかのような気分になった。手紙を握りしめたまま俺は不貞腐れてベッドに潜り込んだ。

  11. 11 : : 2015/08/17(月) 22:59:23
    来る日も来る日も俺は夕霧の事を考えていた。彼女を傷つけた罪を贖う術など見つからない。それでも彼女の事を考えずにはいられなかった。



    そんな中俺に面会しに来た人が1人いた。今までは謎の病という事で死にかけていた俺は面会が禁止され隔離されていたらしいが、ここ最近一般の病棟に移ったからだろうか。



    面会に来たのは夏希先輩だった。以前の俺なら泣いて喜んだ事だろう。でも今の俺はそんな気分になれなかった。



    「体調平気?」



    「はい。もう大丈夫です」



    空っぽの俺をみて夏希先輩は悲しそうな顔をしていた。夕霧を傷つけて、夏希先輩にまでこんな顔をさせて。俺は本当に最低だ。



    もうどうしていいのかすらわからない。夏希先輩は俺の姿を見て泣きそうな顔をしながら言った。



    「拓海くん変わったね……前はあんなに優しくてあったかい人だったのに。今はまるで全部諦めちゃったみたい」



    夏希先輩の言う通りだ。俺は優しさのつもりだった。夕霧が孤独で苦しんでいると思ったから、俺はその孤独を少しでも和らげてやろうと思った。



    でもそれは結果的に彼女を傷つけて、今もなお苦しめているのだ。自分のやってきた事に自信などない。全てが間違っていたような気すらする。



    「そうですね……俺は勝手に優しさという刃物を振り回して人を傷つけた。俺は最低の偽善者です。その人にどんな顔をして会えばいいのかわかりません」



    そこには後悔しかなかった。俺が余計なおせっかいをしなければ彼女は傷つかずに済んだかもしれないのだ。



    「今の拓海くんすごくかっこ悪い。拓海くんはいつも優しくて、人を思いやってた。なのに今の拓海くんは自分の事ばっかり。傷つけた罪悪感に押し潰されるのが怖くて相手と向き合えないだけ」



    夏希先輩は話すのが苦手だというのに、ぎこちない口調で俺に必死に語りかせてくれる。



    夏希先輩の言う通りだ。俺は自分がまた人を傷つけるのが怖いから逃げまでいるだけだ。



    本当にうじうじと悩んでかっこ悪い。



    「そうですね。でも俺どうしていいかわからなくて。今までやってきた事全部間違ってたんじゃないかって思えるんです。ご心配かけてすみません」



    無理に笑って見せてみるが、俺の顔は本当に酷いものだろう。夏希先輩はやはり悲しそうで。このままじゃダメなのはわかっていたけど、彼女が帰るまで俺は声ひとつかける事は出来なかった。

  12. 12 : : 2015/08/17(月) 23:01:25
    それから何日も過ぎた。俺はただ時間を浪費し続けるだけで、結局退院の日になっても答えは出なかった。



    もう涙も枯れて、泣く事すらできない。家に帰ってもやはり夕霧はいない。



    そこには彼女との思い出がいっぱいに詰まっていて。そこにいるだけで胸が締め付けられるようだった。



    俺は彼女と過ごした時間が楽しかった。どれだけ災難に会おうが、いつも彼女が笑っていてくれる日々が好きだった。



    そのときふと思いだす。そうだ彼女は笑っていたんだ。彼女が俺の側にいる事を選んだんだった。何も間違ってなんていないじゃないか。



    夏希先輩には本当に悪い事をした。折角お見舞いに来てくれたのに不貞腐れて酷いものを見せてしまった。



    もう日も傾きかけているというのに、俺は走り出した。



    俺が島に着いたのはもう夜だった。俺が初めて夕霧に会ったのもこれくらいの時間だっただろうか。



    俺はもう一度あの祠を目指す。林をかき分けていく。病み上がりで体力の落ちた俺には少しきつかったが、以前と変わらずそこには祠があった。



    夕霧の名を呼んでみるが反応はない。絶対にここにいるはずなのだ。だが彼女は姿を現さない。



    自分で遊びに来いと言っておいて無責任なことだ。だが聡い彼女のことだ、俺がここに来た理由がわかっているから黙りを決め込んでおい返そうとしているのだろう。



    俺はそこに座り込んで叫ぶ。



    「夕霧!お前が出てくるまで俺はここを動かない。不眠不休でここに居座ってやる」



    しかし、その言葉にも返事はない。ここにいないわけがないのだ、やはり追い返そうとしているのだろう。



    それから俺は飲まず食わずでそこに居座り続けた。流石に木陰とはいえ夏場に何も飲まず食わずというのはかなりきつい。



    しかも病み上がりで寝てばかりの身体にはかなり堪えた。2日目の夜にはもうすでに体力は底を尽きていた。



    そして3日目朝ついに俺は力尽きた。



    喉はからからで、腹もすいた。頭のなかで鐘がなっているかのように頭痛が酷い。



    俺は霞んで行く意識のなか夕霧の名をうわごとのように呼び続けた。しかし彼女が現れることはなかった。



  13. 13 : : 2015/08/17(月) 23:04:02




    俺は頬を伝う生暖かい感触に目を覚ます。まだ意識が朦朧としていて前がよく見えないが、すぐに俺は夕霧が来たのだとわかった。



    「おせぇよ……死ぬとこだった」



    「わっちがいずとも死にかけるとは飛んだたわけじゃ……」



    夕霧はポロポロと涙を流しながら俺を膝枕していた。水を飲ませてくれたのか、少し俺の服が濡れている。



    「ごめんな。俺が弱いからお前を傷つけた。俺がもっと強ければお前を泣かせることもなかったのに」



    まだ少し掠れる声をなんとかひねり出す。彼女の顔は涙で酷いものだ。本当に彼女らしくない。



    「わっちがぬしを殺すところじゃった。わっちのわがままに付き合ってくれたぬしを────」






    俺は力の入らない体を無理やり起こして、涙ながらに否定する彼女の口を塞いだ。






    そう俺は夕霧にキスをした。





  14. 14 : : 2015/08/17(月) 23:05:08





    泣いていた彼女も顔を真っ赤にしている。俺も火が出そうなほどに顔が熱い。



    「うるさい。黙ってお前は笑ってろ。俺のために泣くなよ。俺はお前が笑ってるのが好きなんだ」



    俺の言葉ではこれが限界だった。恥ずかしくて、ぶっきらぼうになってしまったがこれが俺の気持ちの全てだった。



    彼女にいつもの余裕はない。真っ赤になって小刻みに震えている。



    「夕霧。独りになるなんて言うな。俺はお前と一緒にいて楽しかったんだよ」



    「だが、わっちがいるとぬしが……!」



    また泣き出しそうな夕霧を俺はただ強く抱きしめる事しかできない。



    何を言ったところで彼女の罪の意識は消える事はない。彼女の力で俺が死にかけたのは事実なのだから。



    「いいから俺のとこに戻ってこい」



    こんな強引なやり方は俺らしくない。でも夕霧が俺から離れていくのだけは許せなかった。また彼女に俺と笑ってほしかった。



    彼女は俺の胸のなかで静かに泣いていた。これはきっと悲しい涙じゃないと俺はただ信じるしかない。だから彼女を俺は強く抱きしめ続けた。






  15. 15 : : 2015/08/17(月) 23:06:12




    彼女が泣き止んだあと彼女の昔の話を聞いた。



    彼女はこの島に昔あった遊廓で働く人の娘だったそうだ。



    ある時期から流行病その島の人口は激減した。流石にまずいと危惧した島民達は人柱を立てる事に決めた。その人柱として白羽の矢が立ったのがその流行病で母を亡くして天涯孤独となった夕霧だった。



    彼女は若く美しく処女だ。その上身寄りもないため、死んだところで誰も気づかない。という理由だろう。



    そして夕霧は無理やりに生き埋めにされたらしい。暗く狭い空間でただ一人になった夕霧は叫び続けたが誰も助けには来なかった。



    そのうち叫ぶ気力すらなくなり彼女は孤独に精神を苛まれ、人を憎悪しながら命を落とした。



    彼女のそばにいると死を呼ぶのもそれが理由だろうという話だった。



    人は自らの危機に迫られると他人を犠牲にしてでも助かろうとする。人間の本質などその程度のものだ。



    藁にもすがる思いで人の命を犠牲にすることに妄執するのだから、きっと流行病より達の悪い病気なのだ。



    その話を聞いて昔見た夢を思い出した。俺が遠い昔に見た夢を。あれはきっと夕霧の記憶だったんじゃないかそんな風に思うと、彼女との出会いも必然のように思えてくる。



    「ぬしは母と同じ倒れ方で、因果応報だと思いんした。年月と共に薄れつつあるとはいえ、わっちはいわば怨念じゃ。やはりぬしといるわけにはいきんせん」



    彼女が見せたのは最初に会った時のような寂しそうな笑顔だった。だから俺は頭を小突いてやった。



    「何度も言わすな。一緒に帰るぞ。拒否権はない」



    夕霧は頭をさすりながら抗議の目を向けてくるがそんなものは俺の知った事ではない。



    「ぬしはいつの間にそんなに男らしくなったんじゃ」



    別に男らしくなったつもりはない。だから、少しおかしくなって俺は笑って冗談めかして言った。



    「さあな。惚れた女に逃げられた時くらいからだろ」



    俺と幽霊の同居生活はまた一段と騒がしくなりそうな予感がした。










  16. 16 : : 2015/08/17(月) 23:08:03





    俺はまた夢を見る






    今度は女の子の隣には俺がいて笑顔の夢






    きっとそこは明るくて、暖かい陽だまり






    今度は独りじゃないふたりの夢












    fin
  17. 17 : : 2015/08/18(火) 15:21:11

    あとがきのようなもの



    みなさん今回は本当申し訳ないです。時間に追われた結果ぎゅうぎゅう詰の支離滅裂な文章が出来上がってしまいました。本来ならじっくりもっとしっかりと書けるだけの用意はあったのですが、この作品は投下に〆があったのでそうもいきませんでした。もし、時間があれば改めて書き直したいと思います。


    これでも良かったと言ってくださるのであればコメント頂けたら泣いて喜びます。もちろん批評も泣いて喜びます。


    では失礼して。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
  18. 18 : : 2020/10/27(火) 10:19:10
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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