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転生エレンの進撃

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  1. 1 : : 2015/08/12(水) 22:04:45
    『注意』

    ・このSSは見切り発車の不定期更新小説です。

    ・駄文です。

    ・いつかパッと見たときに消えているかもしれません。

    ・荒らしはめんどいので無し。

    ・たまにネタに走る主人公(オリジナルキャラ)。

    ・原作崩壊あり。

    ・シリアスあり。

    以上七つを守ってくださる寛大な方はご覧になってください。


  2. 2 : : 2015/08/12(水) 22:08:14
    ぷろろーぐ。


    転生。憑依。生まれ変わり。瞬間移動。タイムパラドクス。シャバドゥビタッチヘーンシーン。

    今の俺の状況を述べるとしたら恐らくこのどれかだろう。

    ちょっとワケわからんものも入っているが、兎に角俺は困惑していた。


    (ここ……どこ……?)


    なんせ気がついたら全く見覚えのない部屋にいたのだ。

    知らない天井だ、とかネタをほざいている場合ではない。


    状況を確認すべく辺りを見渡してみる。


    ……。

    …………うーん……。





    現代の家と比べてみると、ちょっと粗末というか……。


    「あぅ……(なんつーか、シックな家だな)……ッッ!?」



    声を出してみたが、うまく出てこないことに驚く。

    いや、出るには出るのだが、精々「あぅ」とか「だぅ」くらいだ。

    これではまるでーー




    「だぅ……(赤ん坊じゃねぇか……)」



    ガチャリ



    「あらエレン。起きたの?」


    ドアから入ってきた女性の姿を見て俺は息を飲んだ。

    端整な顔立ちをしており、目は少しつり目気味で可愛いと言うより綺麗な容姿。

    長く艶のある黒髪はバンドで纏められていて、歩く度に纏められた髪の先がゆらゆらと揺れる。



    「そろそろご飯の時間ね。いっぱい飲んで元気に育つのよ?」



    女性はニコニコとした表情で俺をヒョイと抱き抱えて胸を俺の顔に近づけた。



    ーーああ、やはり俺は赤ん坊になってるのか。



    急に訳のわからない状況に立たせられ、先の見えない不安に駆られながらも、俺は目の前にある授乳という羞恥プレーをなんとかやり過ごすのだった。















    ところでこの女性、どっかで見たような気が……。

    まあ気のせいか。それにしても飲んだら眠くなってきた。

    赤ん坊だからすぐ眠くなるのだろう。


    (願わくばこれが只の夢でありますように……)


    そう願いながら俺の意識は沈んでいった。

    おやすみなさい。








  3. 3 : : 2015/08/12(水) 22:10:03








    1話《ああ神様、もし貴方に会えたのなら私は》




    あれから5年たった。

    幾らなんでも5年ははしょりすぎだろ!とでも言いたいのだろうが、ただおっぱい飲んで寝んねしてと、とどのつまり普遍的に生きていただけなので割愛させてもらう。

    あ、勿論今は飲んでないよ?普通にご飯食ってます。

    最近は子供らしく元気に走り回って寝てはまた走り回るというTHE☆わんぱく少年みたいな生活を送っている。

    運動は大事だよね。

    等と誰かに説明するわけでもないのにそんな事を考えているわけだが、そうだな……この5年で色々と判明した事があるので述べていこうと思う。





    まず、『俺』に関しての記憶が一切残っていなかった。


    元の世界の一般常識やらアニメやらの知識はあるのに『俺』がどんな人間だったのかだけではない、『俺』の家族や友達の事すら全く思い出せなかったのだ。


    自分にとって大切な存在は確かにいたはずなのに。

    声も。
    姿も。
    名前も。
    性格も。

    何一つ、思い出せなかった。











    初めは絶望した。

    『俺』が生きてきた記憶が、証が、思い出が全部否定されたみたいで。

    絶望して絶望して、どうしようもないのにどうにか足掻こうとして、それでも思い出せなかったのだ。

    体調も数日崩したし、食欲もすっかりなくなった事もあった。







    けれど今は、これで良かったのではとも考えている。

    今俺が生きているのはこの世界なのだ。

    もう俺は『俺』ではない。

    俺が『俺』であった頃の記憶があれば、俺は前の世界に執着し、この世界で生きることは出来なかっただろう。

    『所詮この世界はニセモノだ。俺のいるべき世界ではない』

    そう思ってしまうだろう。

    そうなったら俺はすぐに死んでしまうと思う。

    ここはそんなに甘い世界ではないのだから。




    だから、これで良い。これで、良かったんだ。

    そう思うことにした。








    ……。


    あ、あー、辛気臭くなってきたので話を変える事にしよう。

    両親の名前が判明した。ドンドンパフパフッ!


    母親の名前はカルラ・イェーガーで、父親の名前はグリシャ・イェーガーだった。

    なななんと!俺は『あの』エレン・イェーガーだったのだ!













    ……マジかよ。ここ、『進撃の巨人』の世界じゃねぇか。

    しかもエレン・イェーガーて主人公じゃねぇかァァァァ!!!!

    俺は再び絶望した。








  4. 4 : : 2015/08/12(水) 22:14:17



    ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



























    進撃の巨人。

    圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちの戦いを描いた超人気ファンタジーバトル漫画である。

    この漫画の特徴は世界観がダーク・ファンタジー的な要素が強く、少年漫画としては残酷な描写も多く描かれている事だろう。

    人間達が巨人に襲撃・捕食されるシーンや、身体が損壊するシーンとかも普通に描写されている。

    2話目にして主人公の母親が食い殺されるというマジかよ!?な展開で読者を驚かせた。


    またこの作品には多くの謎が残っている。

    最近、少しずつ明かされてきてはいるがまだまだ解らないことだらけだ。

    この謎が多いというのも『進撃の巨人』の魅力の1つといえる。

    数々の伏線が存在し、ネットではそれについて熱く討論がされたりもしているが、全く予想のつかない展開に物語が進むなんて事もざらにある。



    さて、色々と『進撃の巨人』について述べてみたが、1つ言いたいことがある。













    ーーなんでこんな世界に転生してんだ俺ッッ!!









    現実ってのは非情だ。そう嘆かずには居られない。

    だってそうだろ?

    この世界での命は軽い。簡単に大勢の人が死ぬのだ。

    重要人物というか、強い人もすぐに死ぬし(リヴァイ班の方々とかな)。

    この漫画のキャッチコピー知ってる?
















    『行こうぜ、食物連鎖の向こうへ』












    駄目だ、俺には『逝こうぜ』にしか見えないッッ!!

    つーか何だ食物連鎖の向こうって。

    あれか?う○こか?うん○なのか?



    とまあ混乱してきたがヤバイのはそれだけではない。

    他の漫画だったら原作知識を活用して、とか考える事も出来るが、『進撃の巨人』は違う。

    俺は原作もアニメだって見てはいるが、なにせ原作でもまだ解明されていない謎が多数存在するのだから油断できないのだ。


    敵は誰なのか。

    巨人とは何なのか。

    巨人が再生する原理は。

    壁はどうやって作られたのか。

    なぜ海や砂漠などの外の世界の知識があるのか。

    アッカーマン家の印の謎。

    座標とは何か。







    パッと今思い付いたのでさえこれだ。探せば幾らでも出てくる。


    さらに、だ。

    今ある原作知識も活用できない事が多い。

    例えば超大型巨人。

    845年にシガンシナ区に現れる事は知っているが、それをどうやって活用する?

    シガンシナ区の皆に避難を要請する?

    無理。

    無理無理絶っ対むーり!

    子どもの戯れ言だと適当に流されるのがオチに決まっている。


    仮に。

    仮にシガンシナ区の住民を避難させることが出来たとしよう。

    その後はどうなると思う?

    大勢の人が原作と違い助かってハッピー?

    違う。

    答えはこうだ。


















    『深刻な食料不足で大勢の人が飢える』

    『シガンシナ区奪還作戦の口減らしで原作より大勢が巨人に食い殺される』


    助かる人が増えれば当然、必要な食料も増える。

    原作でさえ食料難の状況だったのだ。

    飢餓はさらに酷いものになり、直ぐに食料は尽きてしまうだろう。

    もしかしたら原作よりも死ぬ人は増えるかもしれない。


    つまり、どのみち大勢の人が死ぬのだ。












    ……畜生。

    これからどんな事が起こるのか俺は知っているというのに。

    何も出来ずただ人が死ぬのを認めろというのか。



    (……悔しい)



    俺は嘆いた。

    平和に過ごしていた(はず)なのにどうして俺はこんな目にあってるんだ。



    ふと、空を見上げてみる。

    ジメジメと曇った俺の心の中とは違い、憎らしいほどの快晴だった。


    「ああ、くそっ……」


    ーーイライラする。
















    ああ、神様。

    もし貴方が私をここに転生させたのなら。

    せめて、もっと安全で優しい世界に転生させて欲しかったです。

    もし、もし貴方に会うことが出来るのならば。

    とりあえずぶん殴ってもよろしいですか?



    1話完



  5. 5 : : 2015/08/12(水) 22:23:52
    作者

    暇だったので書いてみたよ。

    続くかどうかは分からない。

    なぁに、続かなくても大丈夫。

    続きは君の心にあるからね!キリッ(笑)

    ↑自分でも意味わかんない
  6. 6 : : 2015/08/12(水) 23:11:50
    >>5 期待っすぇ
  7. 7 : : 2015/08/21(金) 15:50:07
    続きはよ

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