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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

苗木「Another」

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  1. 1 : : 2015/08/05(水) 00:42:03
    苗木「これはボクが人類史上最大最悪の絶望的事件に巻き込まれる前に起こった惨劇の話なんだ。」

    「ボクは中学二年生までは夕闇中学校って言う学校に通っていたんだ、勿論なんの変哲もないましてや、呪いや現象みたいな物騒なものとは無縁な場所だった。でも三年に進級する頃に突然ある『転機』が訪れたんだ。」

    「それは『転校』だった…。今思えばもうこの時からボクは不運だったのかもしれない。だってその転校はボクの平凡だった生活を全くもってひっくり返してしまう様な『転機』だったんだから。」
  2. 2 : : 2015/08/05(水) 00:53:18
    「なぁ知ってるか?こんな田舎の学校に2人も転校生が来るんだってよー。」

    「あぁ、知ってるわ。全くなんでこの『大変』な時期に2人も来ちゃうのかしらねー。」

    「ま、まさかこの『三年三組』に来るなんてことはないよね?」

    「お、おい、あんま縁起でもねー事言うんじゃねーよ望月!」

    望月「で、でもさ、やっぱり心配なんだよ。」

    「そうね、勅使河原みたいな馬鹿に呑気な奴も居る事だしね。」

    勅使河原「あ、赤沢!何だよそれ酷くねーか!」

    赤沢「馬鹿に馬鹿って言って何が悪いのよ!」

    望月「ま、まあまあ2人共そこら辺にしときなよ。もう直ぐ久保寺先生も来ちゃうし…。」

    勅使河原,赤沢「ふんっ!」

    望月「あ、あはは。」
  3. 3 : : 2015/08/05(水) 01:49:02
    …ふぅ、参ったな。まさか、転校直後に肺に穴が開いちゃうなんて。そのせいで登校日が遅れちゃったし、怜子さん達にも迷惑かけちゃったしな。後でちゃんと謝っとかないと…

    「失礼しまーす。ホラー少年。」

    ホラー少年「あ、水野さん。あれ?もう定期健診の時間ですか?」

    水野「あぁ、いやそうじゃ無くてね、登校直前に病に倒れてしまった可哀想な少年に会いたいって人達を案内して来たの。」

    可哀想な少年「僕に会いたい人達?」

    「やぁ、君が1人目の転校生榊原恒一君だね?」

    榊原「(1人目?)はい、そうですけど…あの、学校の方々ですか?」

    「はい、そうなんです。あの…気胸と言う病気になってしまって登校日が遅れるとお聞きしましたので、お先に挨拶だけでもして置いた方が気が楽かと思いまして…。」

    榊原「あぁ、そうだったんだ。ありがとう、わざわざ病院まで足を運んでくれて。」

    「いや、それは大した事じゃないよ。そ、それに確認したい事もあったし…。」

    榊原「?確認したい事?」

    「あ、い、いや、まぁそれは後で良いんだ。それより折角だから簡単に自己紹介でもするよ。僕は風見、風見智彦だよ。そしてこっちが桜木さん。」

    桜木「よろしくお願いします。桜木ゆかりです。」

    風見「そしてこっちが…「赤沢泉美。」

    榊原「風見君、桜木さん、赤沢よろしく。」

    赤沢「ねぇ榊原君突然で悪いんだけれど私と握手してくれないかしら?」

    榊原「…へ?握手?どうしていきなり?何か意味があるの?転校生の仕来たりみたいな物?」

    赤沢「い、いえ、ただ…確認よ。」

    榊原「え?確認?それって何の確認なの?それはなにか…「取り敢えず握手しましょ!」

    榊原「わ、わかったよ。」ビクッ

    赤沢「…暖かい、それに何だか懐かしいわ。」

    榊原「え?懐かしい?」

    赤沢「ええ、榊原君この夜見山に住んだ事や長居した事あるかしら?」

    榊原「え、いや、ここで産まれたけど、直ぐ東京に帰ったみたいだし、まだ小さかった頃は分からないけど…。どうだろう?中学校に入ってからはこれが初めてだけど。それが何か?」

    赤沢「い、いえ只の確認よ、確認。」

    榊原「また確認ってなんの確認なの?」

    桜木「あ!もうこんな時間!すいません。この後少し用事が有りまして。そ、それに少し長居もしてしまいましたし、ここら辺で失礼した方がいいのでは…。」

    風見「そ、そうだね。それじゃあこれで僕達は失礼するよ。それじゃあお大事にね榊原君。」

    榊原「え?ち、ちょっとまっ…赤沢「榊原君…恒一君、詳しい話はまた学校でしましょう。それじゃあね。」

    榊原「は、はい。」

    ………

    榊原「…そうだ、親父に一応連絡して置くか…。取り敢えずエレベーターに行こう。」

    チンッ ガチャ

    榊原「おっと、危ない…閉まる所だった。…ん?うわっ!す、すいません!気づきませんでした。」

    「…」

    榊原「…あ、あのその制服…夜見北の人ですよね?」

    「…」コク

    榊原「…あの、何処に行くんですか?」

    「……待ってるから、私の可哀想な半身が。」

    榊原「はん…しん?」

    チンッ ガチャ

    「…」スタスタ

    榊原「ん?此処霊安室しか無いぞ…ちょ、ちょっとすいません!」

    「…」スタスタスタスタスタスタピタッ

    榊原「あ、あの名前…名前は何て言うんですか?」

    「……………メイ、ミサキ、メイ。」

    彼女の名前ミサキ メイが見崎 鳴と、書くというのは幾分後になってから知ったのだった。
  4. 4 : : 2015/08/05(水) 02:24:45
    …ふぅ、ボクは新しく此れから登校する事になる夜見山北中学校の前に呆然と立ち尽くしていた…。

    苗木「き、緊張するなぁ。」

    ボクは産まれてこの方転校した事が無くこれが初めての事だった。そしてこの日5月1日がボクの記念すべき登校第1日目なのである。

    苗木「あぁ、緊張し過ぎて早く来ちゃったなぁ。まだ7時だよ…。」

    因みに校門が開くのが8時である。

    苗木「…ふぅ、はぁ、どうしよう、余所者だ!とか言われてイジメられたら。…イヤイヤ、駄目だ!こんな事考えていたら。ボクは前向きなのが唯一の取り柄なんだから。…それにしても、我ながらに前向きなのが唯一の取り柄って…残念な奴だなぁ。…はぁ。」ブツブツ

    勅使河原「ん?何だアイツ?ブツブツ言って…もしかして危ない奴か?」

    「お、おい!何してんだよ?校門の前で?」

    苗木「う、うわぁぁぁぁぁ!」

    勅使河原「うわぁぁぁぁぁ!な、何だよ!」

    苗木「ご、ごめんなさい!突然話しかけられたから驚いちゃって…。ボクは今日から転校して来た苗木 誠です。よ、よろしくお願いします!」

    勅使河原「あぁ、お前が例の2人の転校生の内の一人か…俺は勅使河原 直哉ってんだよろしくな!」

    苗木「は、はい!」(な、何だ、良い人そうだぞ。)

    勅使河原「なんか困った事があったら遠慮なく言えよな!」

    苗木「う、うんそうさせて貰うよ。」

    望月「あれ?君は?転校生君?」

    苗木「うわ!あ、き、君も夜見北の人?ボクは今日転校して来た苗木 誠です。どうぞよろしくお願いします。」

    望月「そ、そんなにかしこまらなくて良いよ何だかくすぐったいし。僕は望月 優矢よろしくね。」

    「あ、もう直ぐ校門開くよ。そう言えば君は何組なの?」

    苗木「えっと…三組です。」

    望月、勅使河原「…え?」

    苗木「いや、だから三組です。」

    望月、勅使河原「一年?」

    苗木「た、確かに背は小さいけど、それは違うよ!三年だよ!」

    望月、勅使河原「は、はぁぁぁぁぁぁ!」

    苗木「え?そんなに見えない?三年生に?」

    勅使河原「い、いやそう言う事じゃなくも無い気がするがそう言う事じゃ無いんだ。」

    望月「まさか…そんな…転校生が来るのは知ってたけど2人共が三組なんて…。そんな…。」

    勅使河原「やべぇよ、やべぇよ、どうすんだよこれ!」

    望月「こ、此処で何時迄も狼狽えてても仕方ないし一度教室に上がろう。」

    勅使河原「お、おう、だな。」

    苗木「あのぉ、ボク何かしたんでしょうか?」

    勅使河原「あ、い、いや、お前は悪く無いんだ…と思うぞ…いや!悪く無い!うん!取り敢えず。職員室に送ってってやるよ。」

    苗木「あ、ありがとう。」(何だったんだ?さっきの慌て様は…?)
  5. 5 : : 2015/08/06(木) 01:27:54
    勅使河原「…………って訳でヤバいんだよ!赤沢!2人目も内のクラスだったんだ!」

    赤沢「!そんな…クソッ!なんで『三組』なのよ…。」

    「まぁ、そんな事より転校生君に『例のアレ』の事をどう伝えるかね。」

    望月「うん、そうだね。やっぱり学校じゃマズイだろうし…放課後に残ってもらう?」

    勅使河原「だな。それが一番効率が良いだろうしな。」

    「あ、そういやこの前苗木じゃ無い方の転校生に会ってきたんだろ?」

    赤沢「ええ。」

    勅使河原「ちゃんとその…『アレ』の事は話たのか?」

    赤沢「あ、いや、そ、それは色々会って無理だったの。」

    勅使河原「はぁ!何してんだよ。お前対策係だろ!しっかりしてくれよ!」

    望月「ま、まあまあ、赤沢さん達も何か思う所があったんだよ。きっと…それに会っていきなりそんな話されても僕だったら何が何か分からなくなっちゃうし…ね?」

    赤沢「ごめんなさい勅使河原……ありがとう。望月君。」

    勅使河原「…まぁ、俺も急に怒鳴って悪かったな。」

    望月君「!もう直ぐ先生が来るよ。席に戻ろう。」

    ガラッ

    久保寺「皆さん、座って下さい。もう皆さんの中には知っている人も何人かは居るかも知れませんがこの三組に2人の転校生が来てくれました。ですが、1人の生徒が少しの間入院してしまう事になり。今日の紹介は1人だけとなってしまいました。…入って来て下さい。苗木君。」

    苗木「は、はい!」

    「え、えっと、と、東京の夕闇中学校と言うところから転校してきました。苗木 誠です。よろしくお願いします!…あ、えっと…。」

    ボクが次に話す事が無くなり口をパクパクさせていると、それに気づいた…えっと…久保寺先生が引き継ぎ話してくれた。その時の久保寺先生の口振りに少しの違和感を覚えながらもボクは指定された席へ向かった。幸いな事にさっき校門の前で会った2人の生徒、勅使河原クンと望月クンが席の近くだった。
    ……それより……久保寺「此れからも三年三組は生徒の皆さん揃って元気よく卒業出来るように1年間を過ごしましょう。」
    何だろう…この違和感は、ただ生徒想いの良い先生って言われれば確かにそれだけなのかも知れないけれど…やっぱり何だか気になるなぁ。
    それに…なんだか生徒の皆もピリピリしてるっていうか…怯えてるっていうか…何だかそんな雰囲気だし。やっぱりボクが余所者だからかな。…うーん。「…ぇ、…木君。ねえ!苗木君!」

    苗木「うわ!」

    赤沢「きゃ!な、何よ急に大声出して。」

    苗木「ご、ごめん、少し考え事してて…。それで何かな?」

    赤沢「あ、あのね。今日の放課後少し残ってくれないかしら?話があるのよ。」

    苗木「?話って?今ここじゃ駄目なの?」

    赤沢「え、ええ、場所っていうより、時間が駄目なのよ。」

    苗木「?時間?」

    赤沢「ま、まぁ取り敢えず放課後残って!じゃあね。」

    苗木「あ、ちょ、ちょっと待ってよ!…行っちゃった。何なんだろう話って。」

    ………………

    苗木「えっと、ここだよな…。」
    中庭のハス池か。そう言えば昼休み勅使河原クンと…風見クンに学校を案内して貰ったときに教えて貰った七不思議の一つにあったな…確か血まみれの手が出てくるとか…べ、別にビビってないよ。うん。…早く来ないかな赤沢さん。

    赤沢「あら、早かったのね。苗木君。」

    苗木「あ、うんそうなんだ。うん、まぁ暇だったからね。」

    勅使河原「よぉ!苗木!」

    望月「やぁ!苗木君。」

    苗木「あれ?2人も来たんだね。」

    勅使河原「おう!まぁ一応俺たちってか、三組全体に関わる話出しな。…お前まさか、告白かと思ったのかぁ!」

    苗木「ぶふっ!な、何言ってんのさ!そんな訳無いよ!」

    勅使河原「またまたぁ、必死に否定する辺り怪しいなぁ。」

    苗木「も、もう!だから違うって!」

    望月「て、勅使河原君もうその位にしてあげなよ。」

    勅使河原「仕方ねーな。」

    赤沢「さぁ。馬鹿はほっといて。本題に入るわよ。」

    勅使河原「お、お前また俺を馬鹿って…まぁそれは後で良いよ。」

    赤沢「それで苗木君。あなた三年三組の呪いって知ってるかしら?」

    苗木「呪い?それも七不思議の一つなの?」

    赤沢「いえ、違うわ。三年三組の呪いはただの噂なんかじゃない、実在するわ。」

    それから赤沢さん達はボクに三年三組の呪いについて詳しく話してくれた。正直よく分からない所もあったけど取り敢えず『今年の死者』と『いないもの』の2つには気を付けなければいけないらしい。でも、1人増えたから1人をいないものにするっていうのは良くないと思えて仕方がなかった。
    その事を言ってみても、3人共仕方がないんだと言っていた。いないものにするのが悪だと思えてしまうのはやっぱりボクが余所者だからなのだろうか。
  6. 6 : : 2020/07/12(日) 02:13:50
    期待

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nagi13342

超高校級のロードローラーだっ!

@nagi13342

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