HERO2話「恋という名の犯罪」

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HERO2話「恋という名の犯罪」

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1 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 19:36:24

どうも皆さん、花咲一休と申します。今回は前作の「HERO」の第2話を書こうと思います。感想などがありましたらぜひコメントお願いします。
それでは・・・開始‼︎
2 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 20:24:02

HERO2話「恋という名の犯罪」

ーBARシーナミケジャンミカサ

ミケ「・・・」

ジャン「ーだから、将来的に検事になりたいんだったら、人間の幅っていうのかな？例えば、君には、恋人が必要だと思うんだ・・・」

ミカサ「恋人⁉︎どうして⁉︎」

ジャン「だから例えば、例えばの話だ、もし俺が、君の恋人・・・」

エレン「いやーあれ僕頼んだんですけど、あの超硬質包丁何でも切れるんですよ！電話帳もバッサリ」

エレンがミケと会話をしている

ジャン「・・・！」わたわたっ

ミカサ「ジャンさんが恋人だったら、何なの⁉︎」
酔い気味

ジャン「でも皆、俺たちのことそういう関係だって思ってるよね？」

ミカサ「えぇ⁉︎誰がそんな噂流してるのぉ⁉︎すごい迷惑ですよねぇ⁉︎」はははっ！

ジャン「え・・・」

グンタ「ふざけんなよっ‼︎」ガシャァァン‼︎

エレンジャンミカサ「⁉︎」

グンタ「ふざけんなよ・・・？」ナイフを持っている

クリスタ「おっ、落ち着いて？落ち着いて話し合いましょう？ね？」

そこにミカサが酔いながら仲裁？にはいる

ミカサ「やめなさいあなた‼︎」

ジャン「ミカサ！」あわあわ

ミカサ「ダメでしょ？食べ物こんなに粗末にして！ほらちゃんと片付けて？」

ミカサは落ちた食べ物を拾う

グンタ「関係ない奴は黙ってろ‼︎」

ミカサ「なぁぁにぃぃぃ⁉︎」

エレン「おいっやめろってお前‼︎」

ミカサを抑える

ミカサ「あっ、エレンさん‼︎ほっとくんですか⁉︎こんな人を‼︎ほら拾いなさいよ‼︎」

エレン「やめろっつうんだよ、引っ込んでろお前！あんたもやめろよ！」

グンタ「コイツ殺して・・・俺も死ぬんだぁぁぁ‼︎」ブンッ‼︎

クリスタ「痛っ！」

クリスタはグンタのナイフで腕を斬られる
エレンとミカサは避けて知らん顔してたジャンにぶつかりジャンは足を痛める

ジャン「痛ぁぁぁ‼︎」

そしてエレンはグンタを抑えてナイフを落とす

エレンはその後ライトに頭をぶつける

エレン「うぉっ痛ってぇぇぇ・・・」
3 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 20:49:10

ー翌日
城西支部エレンの部屋エレン、ミカサ、グンタ

グンタ「ーグンタ・シュルツ、1966年、5月8日生まれ・・・本籍は北海道・・・」

エレン「・・・昨夜の事覚えてますよね？」

グンタ「・・・はい」

エレン「えっとあの女性・・・なんて言ったっけ？」

ミカサ「クリスタ・レンズさん29歳です」

エレン「まぁかすり傷程度で済んだからよかったですけど、あれ立派な傷害ですからね？」

ミカサ「エレン検事も殴られたので、公務執行妨害にもなります」

エレン「あっそうだどうします？ほらこの唇切れちゃった、これもトッピングします？」下唇を触る

グンタ「・・・彼女と結婚するつもりだったんです、なのに、急に気が冷めたって・・・」

ミカサ「それが言い訳になるとでも？」

エレン「言い訳っつうなよお前、いやでも、向こうがどう思ってたか分からないじゃないですか？」

グンタ「僕のために、手料理を作ってくれた事があります」

ミカサ「クリスタさんの職業は料理研究家です」

グンタ「彼女、僕が食べる姿を嬉しそうに見て・・・」

エレン「・・・見て、何ですか？」

グンタ「生まれ変わっても、一緒になろうねって・・・」

ミカサ「・・・」ポカーン

エレン「・・・それ結構ポイント高いっすね」

ミカサ「はぁ！？」
4 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 21:18:01

ー休憩所エレン、ライナー、ハンジ、アルミン

エレンが超硬質包丁セットをりんごで試し切りしている

エレン「うーん、これ剥けてねぇな、失格
これはどうかな？」

ライナー「おっ、りんごじゃねぇか」

ハンジ「あんまり散らかさないでくださいよエレンさん？」

エレン「はーい」

ライナー「おい小さいな、もっと上手に剥けねぇのかよ？」

エレン「いやでもこれすごいんですよ、何でも切れて、電話帳もバッサリ」

アルミン「でも、何でそんなの買うんですか？」書類をまとめる

ハンジ「通販番組観てるような奴はね、トレーニング器具とか包丁とか欲しくて欲しくて電話するんですよ」

ライナー「マインドコントロールの一種だな」

ハンジ「だな」

ライナー「だなじゃねぇよ」

ハンジ「あっですねですね」

エレン「うわっ手汚れちゃった、ティッシュティッシュ」ガタッ

ガチャッユミルが入る

ユミル「ジャン足捻挫したんだって？」

ライナー「あぁ、昨夜の騒ぎに巻き込まれたそうだぞ」

アルミン「ひっどいですよねぇ〜？振られただけで刃物振り回すなんて」

ハンジ「そのせいでジャンさん松葉杖ですよ」

アルミン「けど、話だとジャンさんミカサ君守ったんでしょ？」

エレン「え？」

ユミル「ただのボンボンかと思ってたけどやるよなぁジャンも」

エレン「・・・ジャンさんが？」

ハンジ「やりますよねぇ」

アルミン「やるよねぇ」

エレン「・・・えっジャンさんが？」
5 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 21:36:38

ージャンの部屋ジャン、ミカサ

ミカサがジャンを椅子に座らせる

ミカサ「よいしょっと・・・」

ジャン「あぁ・・・どうも」

ミカサ「あのジャンさん、私昨夜の事何も覚えてないんですけど・・・」

ジャン「そうなの⁉︎」

ミカサ「すっかり酔っ払っちゃって・・・すいません、失礼します」

ジャン「・・・危なかったよ」

ミカサ「え？」

ジャン「よかったぁ、東大で少林寺拳法やってて」

ミカサ「少林寺拳法・・・⁉︎私もやってたんです‼︎」ブンッ！

ジャン「」

ピキーン

ジャン「痛たたたたたっ！」

ミカサ「大丈夫ですか⁉︎」
6 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 21:43:58

ー休憩所

ハンジ「ジャンさん言ってましたよ、恋人を守るのは当然だって」

アルミン「やっぱりあの二人ラブラブなんだねぇ」

エレン「・・・あの二人って、付き合ってるんですか？」りんごを食べる

ユミル「ジャンから何も聞いてないのか？」

ハンジ「エレンさん知らなさすぎ〜」

エレン「・・・」
7 : エレアニ大好き : 2015/07/15(水) 21:51:37

期待してる
8 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 22:31:19

ーエレンの部屋エレン、ミカサ、クリスタ

クリスタの取り調べをしている

エレン「ーえー、クリスタ・レンズさん」

クリスタ「はい」

エレン「えっとグンタさんとはいつ頃からのお付き合いなんですかね？」

クリスタ「半年くらい前に彼が私の料理教室の生徒として来たんです」

ミカサ「料理教室？」

クリスタ「そう、男のための料理教室っていうの、良かったら検事さんもいかがですか？」

それをドア越しで聞いていたハンジとアルミン

アルミン「感じ良さそうだなぁ〜」

ハンジ「超タイプ‼︎」メガネ取る

アルミン「ミートゥー‼︎」

ガチャッ

ミカサ「しぃっ‼︎」

ハンジアルミン「・・・」

バタンッ

エレン「・・・あっすいません」

クリスタは笑顔で首を横に振る

エレン「でも、グンタさんはクリスタさんと結婚するつもりで付き合ってたらしいんですけど？」

クリスタ「私はそんな約束してません」

エレン「えっ・・・でもエプロンで手料理ですよね？それに、生まれ変わっても一緒になろうねって言って泣いてましたよ？」苦笑い

クリスタ「盛り上がってる時って、そういうこと言っちゃう事あるじゃないですか、そういう時ありません？」

エレン「えっ・・・？言っ・・・たかなぁ？」

ミカサ「言ったんですか？」

エレン「・・・」

クリスタ「とにかく今は仕事が一番なので、結婚するつもりはありません」

ミカサ「分かります」

エレン「じゃああの告訴を取り下げるっていうのは・・・」

クリスタ「別れ話を切り出しただけで刃物で斬りつけてくる人、許せますか？」

ミカサ「そうですよ！」

エレン「・・・はははっ」苦笑い
9 : 進撃のMGS : 2015/07/15(水) 22:34:27

期待です！
10 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 22:50:52

ーピクシスの部屋ジャン、ピクシス

ジャンはある紙を持っている

ジャン「ーフランス大使館？」

ピクシス「大使主催のパーティーだよ」

ジャン「はぁ・・・」

ピクシス「ほらこの前職員が巻き込まれた密輸事件あっただろ？その招待状は、その時の礼だって」

ジャン「僕が行っていいんですか？」

ピクシス「この事件担当したのはジャン君だし、なんたって君はウチのエースじゃないか」

ジャンの目が大きく開く

ジャン「・・・エース？」

ピクシス「先週君が起訴した窃盗犯、あのしぶとい奴からよく36件の余罪はってたって、エルヴィン次席も感心してたぞ？」

ジャン「いやぁ大したことないですよ、それじゃあ、行かせて頂きます」

ピクシス「出席者は女性同伴ってことになってるから」ボソッ

ジャン「え⁉︎」
11 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 23:34:16

ー休憩所ユミル

ユミルがエレンの包丁でりんごを剥く

ユミル「〜♪」

ハンジ入室

ハンジ「⁉︎どうしたんですか？」

ユミル「何が〜？」剥き剥き

ハンジ「りんごを向いているぅ・・・ユミルさんが包丁を使うなんて‼︎」

ユミル「朝から送致書類の処理してたから、気晴らしだよ気晴らし」

ハンジ「えぇ・・・⁉︎」

ガチャッアルミン入室

アルミン「ハンジくーん、さっきのコピーなんだけどさ・・・⁉︎うぅ、ユミルさんが、りんご剥いてるぅ！」泣

ユミル「そんな驚くことないだろ？」剥き剥き

アルミン「だってぇん・・・」泣

ガチャッライナー入室

ライナー「おいハンジよ・・・⁉︎そこでりんごを剥いてるのは・・・⁉︎」

ユミル「私だって一度くらいな、料理くらいすんだよ」

りんご剥きが終わり汚く小さなりんごが皿にのっていた

ユミル「さぁみんなでどうぞ、私は仕事に戻ろっかな」

ユミルは部屋に戻る

ライナーアルミンハンジ「・・・」

ライナー「・・・お前食えよ」

ハンジ「食いたくねぇぇぇん‼︎」

ガチャッミカサ、クリスタ

ミカサ「ありがとうございました」

クリスタ「検察なんて初めてだから緊張しちゃったわ」

ミカサ「皆さんそうなんですよ」

クリスタは帰ろうとするがユミルが剥いたりんごを見て立ち止まる

クリスタ「あらぁ可哀想に、りんごがこんなにちっちゃくなっちゃってぇ、ちょっといいですか？」

ミカサ「誰がこんな下手な剥き方したんですか⁉︎」

・・
クリスタ「仕方ありませんよ、男性は普段こんな事しないもの」

クリスタは慣れた手つきでりんごを剥く

クリスタ「はいどうぞ」コトッ

ミカサ「上手〜！さすがプロ！」

アルミン「あなたは、いい奥さんになりますね」

ハンジ「やっぱり、料理が上手な人が良いもんなぁ？」

ライナー「なぁって何だお前⁉︎」

ハンジ「いただきまーす！」

アルミン「いただきまーす」

ライナー「いやぁ、それにしてもこれ・・・同じりんごかぁ？耳じゃねぇんだからな？」
互いのりんごを比べ、ユミルのりんごを耳にやる

アルミン「はははははは」

ぎぃ・・・・

ライナー「ははははは・・・⁉︎」バッ‼︎

ユミルがライナーをじっと睨んでいる

ライナー「」ガタッ‼︎

クリスタ「じゃあ、私はこれで」

ミカサ「玄関までお送りします」

ハンジ「あっごちそうさまでした〜」手フリフリ

ユミル「・・・」

バタンッ

ライナー「・・・」

アルミン「いいよなぁー」

ハンジ「いいですよねー」

ライナーはクリスタのりんごを捨て恐る恐るユミルのりんごを食べる

ガチャッジャンがピクシスの部屋から出て来る

ハンジ「あれ、ジャンさんフランス大使館のパーティー、行くんすか？」

ジャン「はっはっはっお前は、何でもかんでも知ってるんだな？」

ハンジ「いや〜」

ジャン「はっはっは・・・⁉︎何だこの小さいりんごは⁉︎」

ライナー「しぃぃぃぃっ‼︎」
12 : 青森@リハビリ : 2015/07/15(水) 23:52:30

今日はここまでにします‼︎続きは明日書きますので、ぜひ読んでください。それではおやすみ‼︎
13 : 青森@リハビリ : 2015/07/16(木) 19:47:46

ー玄関

ミカサ「ークリスタさん雑誌に料理のエッセイ書かれてますよね？」

クリスタ「あっ、読んでくれてるんだ⁉︎」

ミカサ「私料理は時々作るんです、下手ですけどね」

クリスタ「好きな人のために作れば上手になるわよ」

ミカサ「今は仕事一番ですから」

クリスタ「私と一緒だ、じゃあ将来は検事さんに？」

ミカサ「実は目指してます」

クリスタ「すごぉい！頑張ってね？」

ミカサ「はい！」

クリスタ「じゃあね」

そう言ってクリスタは帰っていった

ミカサ「・・・」

ジャン「ミカサ！」

ミカサ「あっジャンさん！どうしたんですか？」

ジャンは招待を出す

ジャン「実は、フランス大使館の記念パーティーに招待されちゃってね」

ミカサ「えぇ⁉︎ジャンさんが⁉︎」

ジャン「大使直々だよ・・・良かったら今度の日曜、一緒にどうかな？」

ミカサ「ごめんなさい、その日は勉強の日なんです」

ジャン「フランス大使館だよ⁉︎」

ミカサ「仕事戻らなきゃ・・・じゃあ今度！今度誘ってください！それじゃ！」

ジャン「いや今度って・・・足痛ってぇぇぇ‼︎」
14 : 青森@リハビリ : 2015/07/16(木) 20:47:12

ーファミレスエレン、ミカサ

エレンはミカサにある被害届けを見せる

ミカサ「これは？」

エレン「被害届け、平成12年の2月にエルド・ジンさんって人がクリスタ・レンズさんに150万騙し取られたっていう被害届け出してんの」ナポリタンを食べる

ミカサ「クリスタ・レンズ・・・？」

エレン「うん、うわっこれ熱っ・・・んで10月にはマルコ・ボットさんが200万、これも騙し取られたって届け出してんの、これ結婚詐欺じゃねぇかな？」

ミカサ「結婚詐欺⁉︎」

その瞬間、周りが静まる

エレン「・・・すいません」

ミカサ「・・・」

エレン「・・・んで二人共結婚を前提に付き合ってたって証言してんの、今回のグンタさんのと同じな気がすんだよ」

ミカサ「クリスタさんがそんな事するわけありません、それにこの被害届けだって後日取り下げになってるじゃないですか」

エレン「うんけどこれさ、お金はどこ行ったの？」

ミカサ「お金を使って女の気を惹こうとするいやらしい男は沢山います」

エレン「でも考えてもみろよ、エプロン姿で手料理作られたらさ、クラクラ〜ってきちゃうでしょ」

ミカサ「へぇ・・・」

するとミカサは眼鏡を外し、顔を寄せる

エレン「・・・？」パクパク

ミカサ「私達、生まれ変わっても一緒になりましょうね」

エレン「・・・」パクッ・・・

ミカサ「おつり付いてますよ？ほらここ」

エレンはそう言われて慌てて顔を拭く

ミカサ「・・・その気になりました？」

エレン「・・・なった」へへっ

ミカサ「ふざけないでください」

エレン「・・・」

ミカサ「大体私達の仕事はクリスタさんの結婚詐欺を調べる事じゃありません」ナポリタンを食べる

エレン「・・・だからアレだろ？グンタ・シュルツがなんでそんな事をしたかの理由を検証してちゃんと処分する事だろ？だったら彼女の事も調べるのも大切じゃん」

ミカサ「ああ言えばこう言う、エレンさんってきっとね、口うるさい爺さんになりますよ？老人ホームで嫌われるタイプ」

エレン「・・・」
15 : あ : 2015/07/16(木) 21:57:38

期待（ミカサも言えない気がする）
16 : 青森@リハビリ : 2015/07/16(木) 22:46:55

それもそうですね汗では再開します
17 : 青森@リハビリ : 2015/07/16(木) 23:15:55

ー薬品会社前

エルドが出て来る

ミカサ「エレンさん、あの人です」

エレン「えぇっとエルドさんですか⁉︎」

エルド「はい、そうですけど？」

エレン「どうも、エレンです」

エルド「・・・アンタ、検事さん？」

エレン「え？」

ミカサ「コートじゃなくてジャンパーなんか着てるからですよ」

エレン「あぁ、そういう事？えっと確かここに・・・あったほらバッジ」

エルド「はぁ・・・」

ミカサ「すいません、こんなんで」

エレン「・・・はい？」

ー公園

エルド「ー仕事の為の資金援助として、150万渡したんです、そうしたらアイツ、結婚なんて考えてもいなかったって言い出して・・・」

エレン「えっと、訴えを取り下げたのは何でですか？」

エルド「相手の弁護士に、婚約したという証明ができないというので・・・」

ミカサ「婚約指輪は渡してたんですか？」

エルド「指輪の代わりに金を出したんだよ」

ミカサ「式場の予約は？」

エルド「そこまでは・・・」

ミカサ「じゃあ、彼女に結婚の意思があったとは言えませんよ？」

エルド「でも、2人だけでモデルハウスを見に行った事もあったし、カラオケで、「嫁に来ないか」を歌った時も喜んで聞いてくれてたんだよ！手料理を作ってくれた時だって・・・」

エレン「生まれ変わっても一緒になろうねって言われました？」

エルド「何で知ってんだよ⁉︎」

エレン「はぁ〜ん、いやちょっと・・・」ミカサの方を見る

ミカサ「・・・」

ー街中

マルコ「ーてっきり結婚してくれるものかと思ってました、彼女、私達の子供は可愛いだろうねって言ってくれたし、父の葬式の時は親族席に座ってくれたし」

エレン「それ勘違いじゃ・・・」ボソッ

ミカサ「マルコさんが200万も渡した理由は？」

マルコ「雑誌に、自分の料理教室の広告を載せたいと言うから、手料理を作ってくれた夜でした」

エレン「やっぱりエプロン姿で・・・」

ミカサ「生まれ変わっても一緒になろうねと言われたんですか？」ズイッ

マルコ「どうして知ってるんですか、僕達だけの秘密を⁉︎」

エレン「・・・」
18 : 青森@リハビリ : 2015/07/16(木) 23:52:40

ー駅前

エレン「ーなぁちょっと想像してみ？誰かが、お前のことをね？心から愛してくれてるの、いやあくまで想像だぞ？んでお前もその人のことを好きになって一緒にいたいって思うわけよ」

ミカサ「・・・」

エレン「でもお前はある日気付いてしまうの、そのお前を好きだって言ってた人の気持ちが全くの嘘で、最初からお前のお金が目当てだった・・・そしたらお前どう思う？」

ミカサ「刺されても、仕方ないかも・・・」

エレン「・・・うん」

そうしてエレンは歩く、ミカサは慌ててエレンを引き止める

ミカサ「て、訂正させていただきます！クリスタ・レンズは結婚詐欺をしている可能性があります」

エレン「うん・・・お前ほんっとコロッコロ変わんな？」

ミカサ「冷静に考えた結果です」

エレン「ああ言えばこう言うタイプなんだっけ俺って」

ミカサ「すいません」ペコペコ

エレン「口うるさいジジイなんでしょ？」

ミカサ「すいません！」ペコペコ

エレン「老人ホームで嫌われるタイプだからね」

ミカサ「すいません！これでいいんでしょ⁉︎彼女の詐欺容疑を立件しましょう！」

エレン「無理だねそれ」

ミカサ「はぁ⁉︎」

エレン「あのね、結婚詐欺って一番難しい犯罪って知ってる？」

ミカサ「何それ⁉︎」エレンさんがこだわってたんでしょ⁉︎」

エレン「じゃあさ、彼女が最初から騙すつもりでしたってどうやって証明すんの？」

ミカサ「実際彼女が言っていたことは嘘なんですよ！」

エレン「恋愛してた時に言ってた言葉なんて別れちゃったら何とでも言えんだろうがよ」

ミカサ「・・・」

エレン「最初は本気だったけど、もう冷めちゃいましたって言われたらどうすんの？お前だってあんだろ？そういうの言われた事」

ミカサ「ありません」

エレン「じゃあ言った事あんだろ？」

ミカサ「ありません」

エレン「・・・え、お前そういう恋愛経験とかないわけ？」

ミカサ「か、関係ないでしょ今は仕事の話なんだから」

エレン「いやそうだけどさ」

ミカサ「犯罪の事実を目の前にして何もしないつもりですか⁉︎」

エレン「だから難しいんだって結婚詐欺は！」

ミカサ「つまりＫ−１でいえば」

エレン「え？何の話？」

ミカサ「アーネストホーネストにビビって、リングにも上がれない臆病者」

エレン「・・・は？」

ミカサ「検事がそう仰るなら、事務官はそれに従うまでです、じゃあ私仕事残ってますので、失礼します」

ミカサは立ち去る

エレン「・・・普通ホーネスト見たらビビんだろ」

ミカサ「何よ、結局普通の検事じゃない」

プルルルルップルルルルッ

ミカサ「はい」

電話の主はジャンであった

ジャン『どうしても、ダメかなぁ・・・？」

ミカサ「空いてません」ピッ

ツー、ツー・・・

ジャン「・・・」
19 : 姫柊雪菜 : 2015/07/16(木) 23:55:27

期待！
20 : エレアニ大好き : 2015/07/17(金) 00:30:52

期待してる
ジャンが不憫だが…
俺はジャンは好きだがジャンミカは嫌いだ
エレミカだ！！
21 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 00:53:18

今日はここまでにしてまた明日再開しようと思います。ここまでで何か意見、感想があったら是非コメントをよろしくお願いします。
それでは・・・おやすみ‼︎
22 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 20:42:35

お待たせしました、それでは再開します
23 : 進撃のMGS : 2015/07/17(金) 20:47:40

期待です！
24 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 22:25:58

ー翌朝

BARトロストミケ、エレン

エレンは眉間にしわを寄せながら一服する

エレン「・・・あのやろう、Ｋー1に例えるか普通・・・腹減ったな、すいません朝食セット的なのってありますか？」

ミケ「・・・」

エレン「・・・すいません、あるわけないっすよね？BARですもんね・・・」

ミケ「・・・あるよ」

エレン「・・・え、あるんすか？」
25 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 23:03:59

ーユミルの部屋

電話中

ユミル「ー自白がとれても証拠をおさえてからもらいたいね刑事さん、あっ？言ってる事わかんない？ホシがゲボってブツ出してからパクれっつってんだよ‼︎」

それを聞いていたライナー

ライナー「・・・今は、辞めとくか」

そこにジャンが通りかかる

ジャン「ライナーさん・・・」

ライナー「うおっびっくりしたぁ！何だよ急に」

ジャン「これ・・・」

そう言ってフランス大使館の招待状をライナーの顔に押し付ける

ジャン「良かったら、奥さんと行ってください」

ライナー「え？お前行かないの？」

ジャン「その日、ウチのおばぁちゃまの命日なんですよ・・・」

ライナー「・・・」

ライナーはユミルの部屋に入る

ユミル「・・・」

ライナー「君に似合うのは、りんごの皮を薄〜く剥くなんていうそんな貧乏人クサイ行為じゃないんだ」

ユミル「・・・」

ライナー「こういう華やかなパスさ」

ライナーは招待状を渡す

ユミル「‼︎フランス大使館⁉︎」

ライナー「ドレスアップした姿の君が見てみたい・・・」

ユミル「」ニマニマッ
26 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 23:16:05

ーエレンの部屋

エレンがトレーニング器具で鍛えている

エレン「うおっ、これくるなぁ〜っ」

ガチャッミカサ入室

ミカサ「・・・次の送致書類まとめておきましたから」

エレン「はいよっ」

ミカサ「まもなく被疑者が来ますから」

エレン「ねぇこれ終わったらさ、オモテでちょっとお茶しない？」

ミカサ「お一人でどうぞ」

エレン「・・・あっじゃあ警察寄るから」

ミカサ「・・・」

ー警察署

面会室エレン、ミカサ、グンタ

グンタ「ーどうしたんですか？」

エレン「・・・クリスタ先生訴える気あります？」

グンタ「えっ？」

エレン「結婚詐欺で逆告訴するんですよ」

ミカサ「結婚詐欺は無理なんじゃ・・・」

エレン「・・・このまま泣き寝入りなんて悔しいじゃないですか」

グンタ「・・・」

エレン「・・・しますか？しませんか？」
27 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 23:26:41

ー深夜

料亭「壁神ーかべがみ」

ピクシス、エルヴィン

ピクシス「ーいやいや、それを言うなら次席の9番ホールをアプローチですよ！」

エルヴィン「あれは、ぴったりといったねぇ」

ピクシス「タイガーウッズもびっくりですよ、はっはっはっはっ」

ミカサ「失礼します、すいません遅くなって」
サーッ

ピクシス「遅いよミカサくん、ほら早く次席にお注ぎして・・・」

ミカサ「あの、部長ちょっと・・・」

ピクシス「え？」

2人は廊下に出る

ピクシス「ー逆告訴ぉっ⁉︎」

ミカサ「エレンさんが勧めたんです」

ピクシス「なんてこと考えんだアイツは・・・」

ミカサ「考えましたよねぇ？」ニコニコッ

ピクシス「何だ君まで⁉︎」

ミカサ「」ニコニコッ

それを聞いたエルヴィンは、笑みを隠すように酒を飲む
28 : 青森@リハビリ : 2015/07/17(金) 23:40:14

ー料理教室

エレンが訪れる

クリスタ「ー卵の混ぜ方は大体こんな感じです、オムレツですからよぉくかき混ぜてくださいね？では各自やってみましょう」

エレン「あのー」

クリスタ「あら、来てくださったの？」

エレン「いやえぇと、今日は先生に御用がありまして・・・」

クリスタ「そんな事言わずに、お仲間も来てますよ？」

エレン「えっ？」

ハンジ「」カッカッカッカッカッ

アルミン「」カッカッカッカッ

ハンジアルミン「はっはっはっはっ」

エレン「・・・」苦笑いを浮かべる

エレンもオムレツを作る事に

クリスタ「ーあっもうちょっと力抜いた方がいいかな？こう軽くトントントンって」

エレン「えぇ、難しいな・・・」

ハンジ「おいおいおい、軽くトントントンだよー、ねぇ先生？」

クリスタ「はい」

アルミン「基本が成ってないんだよなぁ、ねぇ先生？」

エレン「はぁ⁉︎わかんないんすよ、どうやんすか？」

ハンジアルミン「だからこうトントントーンだよ」

クリスタ「ほらほら喧嘩しないで、ちょっと貸してくれる？これはこうやってね・・・」

ハンジアルミン「」えへらぁ〜っ

エレン「・・・」
29 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 00:02:27

料理教室が終わり、クリスタはエレンにカニ炒り卵のココットを作る

クリスタ「ーうん、いい感じ」

エレン「ここに来てる生徒の人達って、絶対先生目当てですよ？」

クリスタ「そんな事ありませんよ、はいどうぞ」

エレン「うわぁ美味そう、これなんていう料理ですか？」

クリスタ「カニ炒り卵のココット、教材の残りで作ったの」

エレン「へぇ・・・いただきます、俺こういうの初めてなんだよな」

エレンは早速食べる

エレン「美味しいっすね！」

クリスタ「ふふっ奥様の料理が上手だったら旦那様はちゃんと帰ってくるのよね」

そう言ってクリスタは向こうの片付けをする

エレン「ああ成る程ねぇ、これ勘違いしちゃうの分かるなコレ」

エレンは食事を続ける

エレン「・・・あっそうだ先生！先生が今まで付き合ってた男性のお金って、一体どこに化けてんすかね？」

クリスタ「・・・」ピクッ・・・

エレン「こういう高価な食器っすかね？あっ、そのシステムキッチンだ！」

クリスタ「何の話？」

エレン「先生って恋愛が長く続かない方ですか？」

クリスタ「・・・それがプライベートな質問だったらセクハラよ？」

エレン「美味ぇなコレ、あのコレカニ炒り卵のココットでしたっけ？テイクアウトしていいですか？結婚詐欺の証拠品にしたいんで」

クリスタ「！」

エレン「びっくりしました？あのグンタさんいるじゃないですか、あの人が先生のこと告訴したんですよ」

クリスタ「・・・」

エレン「120万貰ってますよね？」

クリスタ「・・・ココットは冷めたら美味しく無くなるわ」

エレン「あっそれは残念・・・じゃあチンします、なので明後日の朝10時に地検の方においでください、傷害事件の参考人として事情聴取した後に、詐欺容疑の被疑者として取り調べを行いますから、それじゃごちそうさまでした」

エレンは帰っていく

クリスタ「・・・」
30 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 15:56:54

ー翌日休憩所ハンジアルミン

アルミン「ーおはよう」

ハンジ「あっアルミンさんちょっとちょっと」

アルミン「どうしたの？」

ハンジ「いやぁね？あの大使館の招待状、ジャンさんがライナーに渡したんですよ！」

アルミン「ジャンさんが⁉︎てっきりミカサくんと行くもんかと思ってたよ、という事はライナーさん奥さんと行くのかな？」

ハンジ「ありえないですねぇ、不倫相手とでしょ？」

一方、ライナーの部屋ではライナーがユミルと電話している

ユミル『ーけどハンジ達そういうとこ鋭いぞ？』

ライナー「たまたま君がそこにいたから誘ったって事にすればいいんだよ、自然に振る舞えばいいんだ」

ユミル『自然に・・・」

ーピクシスの部屋ピクシス、エレン、ミカサ
ジャン

ジャン「ー僕が、この2人を手伝うんですか？」

ピクシス「起訴できる可能性を検討して欲しいんだ」

ジャン「結婚詐欺ですよねぇ・・・？難しいなぁ・・・」

ピクシス「だからこそ、エースである君に頼んでるんだよぉ〜」

エレン「あの部長、せっかくなんですけど大丈夫ですよ」

ミカサ「彼女がやっている事は事実なんです」

ピクシス「検事のお前が煽って告訴させたんだぞ？その女に国家賠償訴訟でも起こされてみろ、大変な事になる・・・」

エレン「・・・」

ピクシス「このままグズグズ引きずったらいかん、取り調べは明日一回だけだ」

エレン「はい⁉︎」

ミカサ「あまりにも時間がなさすぎです‼︎」

ピクシス「だからジャン君に手伝わせてんじゃないか」

エレン「・・・」
31 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 16:15:49

ー休憩所ハンジ、アルミン、ライナー、二階にユミル

ライナー「ーいやぁさ、奥さん田舎に帰っちゃったんだよねぇ、せっかくジャン君から招待状貰ったんだけど、誰誘おうかなぁ？（棒）」

ハンジ「相手くらいいるんじゃないですか？ライナーさんモテるから」

ライナー「はっはっはっ、そんな都合の良いやついないだろう？という訳で、アルミンさん来る？事務官は検事の女房代わりみたいなものだからなぁ」

ハンジ「っ⁉︎」口ガタガタッ

ユミル「⁉︎」

アルミン「・・・ありがとうございます、行きたかったんです僕‼︎」

ライナー「⁉︎」

アルミンは招待状を掴むが、ライナーは離さない

アルミン「⁉︎あれっ？」グググッ・・・

ライナー「冗談に決まってんだろ・・・⁉︎女性同伴なんだよ・・・‼︎」

ライナーは招待状を引っ張って隠す

アルミン「あっ・・・」

ライナーは上を見上げてユミルを見つける

ライナー「おっ、いたの？ユミル検事⁉︎日曜日空いてない？フランス大使館のパーティーがあるんだけどさ！（棒）」

ハンジアルミン「・・・まさか‼︎」

ユミル「な、何で私がライナーさんとパーティーに行かなきゃ行けないんですか？」

ライナー「え？」

ユミル「誤解されるような事はやめてください」スタスタ

ライナー「そうだよね・・・」

ハンジ「なんだ」ヒソッ

アルミン「びっくりした」ヒソッ

ユミル「下手くそ・・・」

ライナー「・・・君にやるよ」

そう言ってハンジに渡す

ハンジ「いいんすか⁉︎」

アルミン「・・・何で君なの⁉︎」
32 : エレアニ大好き : 2015/07/18(土) 17:32:53

期待してる
33 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 17:36:05

ーエレンの部屋エレン、ミカサ、ジャン

エレン「ーう〜んアシスタントの人から聞いただけでクリスタ先生と付き合ってた男10人もいるんだよなぁ・・・どっかでダブってると思うけど」

ミカサ「同じ時期に2人に結婚をにおわせていれば、言動の矛盾にはなりますよ？」

ジャン「無理だね、彼女の口から結婚という言葉は出ていない」

エレン「・・・あっ、じゃあ文章偽造アンドこうしで立件っていうのは？オッケーでしょ？」

ジャン「そんなドジ踏む女だったら、とっくに捕まってるよ」

ミカサ「・・・」

エレン「・・・ねぇ？ですよね？」

その後も3人は休憩所で案を考えていた

ジャン「ー無理だよ、彼女は借りた金っつってんだから」

エレン「・・・はい、わかった！」ビシィッ

ミカサ「はいエレンさん！」

エレン「被害者の人たちに、金の返還放棄してもらえばいいんだよ、そしたら彼女が受け取ったお金に消費税かかってくるでしょ？」

ミカサ「1000万なら283万、5000万で・・・2621万！」

ジャン「・・・それが詐欺の証明になる訳？」

ミカサ「揺さぶりにはなります！」

ジャン「はぁ・・・」

エレン「・・・でしょ？」

深夜ー

ジャン「ー彼女が得ているのは、1人平均100万」

ミカサ「100万に掛かる贈与税が4万、総額1000万でも40万です」エレンにコーヒーを渡す

エレン「ありがとう、でもわかってて小分けしてんなら頭いいよね？」

そこに巡回していた警備員が来る

警備員「あの、もしお帰りの時は一言声かけてくださいね？」

エレン「はぁい・・・そうだ警備員さんご飯食べた？」

警備員「まだですけど？」

エレン「あのこれ良かったら、ちょっと固くなっちゃったけど・・・」

エレンは警備員にデリバリーで頼んだピザを渡す

警備員「いいんですか⁉︎ありがとうございます！」

警備員はそのまま立ち去る

ジャン「・・・もう無理だよ、これ以上考えても仕方ない」

ミカサ「無理っていうの止めましょうよ、ジャンさん人の意見にケチつけてるだけじゃないですか」

ジャン「冷静に考えてんだ、結婚詐欺っていうのは難しいんだ」

ミカサ「・・・帰ってください、時間がないんですから、やる気のない人がいても無駄です」

エレン「そういう言い方さ、普通しない・・・」

ジャン「帰るよ・・・」

そう言ってジャンはコートを羽織る

ジャン「明日になったら諦めた方がいい」

ジャンはその言葉を残して帰っていった

ミカサ「・・・」

エレン「・・・俺だったら切腹だな」

ミカサ「え？」

エレン「好きな人にあんな事言われたら」

ミカサ「・・・好きな人？」

エレン「お前だよ、何でわかんねぇんだ」

ミカサ「ジャンさんと私は何の関係もありません、下らないこと言わないでください」

エレン「・・・ミカサさ、お前実はクリスタ先生に騙されちゃったこの人達に全然同情も何もしてないでしょ？」

ミカサ「・・・」

エレン「逆にこんな女に騙されちゃって馬っ鹿じゃないのとか思ってんじゃねぇの？」
エレンは立ち上がりコーヒーを淹れに行く

ミカサ「・・・思ってたらいけないんですか？」

エレン「お前ホントに何もわかってねぇな？まぁ俺が言うのもどうだろうと思うけどさ、恋愛なんて訳わかんなくなっても良いんじゃねぇの？馬鹿になっちやって、だから良いんでしょ？」

ミカサ「・・・」

エレン「そういうとこ似てるよクリスタ先生に
あの人も何処かで恋愛なんて下らないって思ってるんだよきっと」

ミカサ「・・・彼女の取り調べは明日なんですよ？どうするんですか？」

エレン「もうこうなったら、向き合って勝負するしかないんじゃないの？」

ミカサ「・・・そうですか、じゃあ私はこれで失礼します」

ミカサはそう言って帰る

エレン「・・・」
34 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 17:55:41

ー翌朝

警備員「ふぁ〜ぁ・・・ん？」

警備員が休憩所を見ると、テーブルは資料の山で覆われていた

警備員「えっ・・・⁉︎」

警備員は慌てて入ると上から資料が落ちてきた
上を見上げるとそこにはエレンがいた

警備員「エレンさん⁉︎」

エレン「うわびっくりした」

警備員「徹夜ですか？」

エレン「え？あぁ、中々使えそうな凡例がないから・・・あっごめん今そっち片付けるから」

警備員「いやいや！僕やりますから！」

エレン「いやいいよ」

警備員「大丈夫です、仕事してください」

エレン「じゃあ、ヨロシコ」

そう言ってエレンはまた資料に疲れた目を向ける。

ー午前9時ハンジ出勤

電話中

ハンジ「ー今度の日曜さパーティー行かない？
いやＤＪとかそう言うのは出てこないけど・・・はっはぁ切られちゃった♪」
35 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 18:07:20

ーエレンの部屋エレン、ミカサ、クリスタ

エレン「ー本当にグンタさん、クリスタさんのこと好きだったんでしょうねぇ・・・じゃなきゃ120万なんて貸せませんもんねぇ？」

クリスタ「とても感謝しています」

エレン「でも、その後すぐですよね？別れ話切り出したの」

クリスタ「彼の気持ちが、重くなっちゃったのねぇ・・・」

エレン「キッツイスね、同情しちゃうなぁ」

クリスタ「仕方ないでしょ？恋愛なんだから、そんなんで刺されたんじゃ堪りません」

ミカサ「・・・」

エレン「・・・でも殺意はなかったんじゃないですか？こう思わずステーキナイフ持っちゃったってだけで・・・」

クリスタ「誰のこと責めてるの？被害者なのよ？私」

エレン「う〜ん・・・じゃあ傷害事件の取り調べはここまでにしましょう」

ミカサ「では、詐欺容疑の被疑者として取り調べを行います」

クリスタ「どうぞ」ニコッ

エレン「よろしくお願いします」
36 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 18:17:00

一方休憩所では

ライナー、アルミン、ユミル、ピクシス、ハンジ、ジャン

ライナー「ー女を見る目がないよなぁ、エレンは」

アルミン「クリスタ先生は男を騙すような人じゃないですよねぇ？」

ユミル「そうか？自分を可愛く見せようとしてんのがバレバレだぜ？」

ピクシス「先走って無茶な取り調べしてないだろうなぁエレンのやつ、頼むから相手を怒らせるようなことだけはやめてくれよ？」

ハンジ「・・・アルミンさんちょっと」

アルミン「？」

2人は入り口に向かう

ハンジ「ーこれあげます」

ハンジはアルミンに招待状を渡す

アルミン「え？いいの⁉︎ありがとう！」

アルミンは笑みを浮かべて立ち去る。ハンジはケータイを見つめる

ハンジ「女の子の名前も、全部消しちゃおっかなぁ？・・・もっったいねぇん・・・」
37 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 18:37:00

ー取り調べに戻る

エレン「えーマルコさんからお金を受け取ったのは10月の2日ですね、んでその前日、ダズさんとモデルルームを見に行ってますね？」

クリスタ「モデルルームに行くのが悪いこと？」

エレン「いや、いいんじゃないですか？でもまぁ、この時点でマルコさんが裏切られちゃってますからね」

クリスタ「私はお金を出した人のものじゃないわ」

エレン「はい・・・でも先生と付き合った男の人は皆お金出してるじゃないですか？だから故意に持ってったって思われても仕方ないですよね？」

クリスタ「たまたま皆お金を持ってたの、優しい人には甘える、男らしい人には頼る、お金持ちには助けてもらう、何が悪いの？男の人だってそれが嬉しいのよ」

エレン「・・・でもサラ金に手出してる人もいますよ？」

クリスタ「知らなかった」

エレン「先生がそう仕向けたんじゃないんですか？」

クリスタ「私はタダ恋愛してただけよ」

ミカサ「・・・」

エレンはそれを聞いて笑いながら資料をまとめる

エレン「まぁ、そう言うのが恋愛だって言われたらしょうがないですよね・・・クリスタ先生ってあれですか？本気で誰かを愛した事とかないんですか？」

クリスタ「私はいつだって本気よ」

ミカサはタダうつむく

エレン「・・・まぁ美味しい思いしたいんだったら別にそれで良いですけどね、でも俺的には人のそういう無防備な所っていうか心の隙を利用するのは卑怯だと思いますけど・・・俺は許せないです、俺はですよ？」

クリスタ「・・・」

そこにはエレンの笑顔はなかった
38 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 18:54:06

取り調べが終わり、ミカサはクリスタを玄関まで送る

クリスタ「ーありがとう、ここでいいわ」

ミカサ「クリスタさんって本当に強いんですね」

クリスタ「ふふ、ここで何か言われても褒め言葉に聞こえないんだけど？」

ミカサ「・・・私、不思議な気持ちになりました、クリスタさんはずっと堂々としてて、あのエレンさんがムキになってて・・・でも、エレンさん方が・・・人間ぽかった」

クリスタ「・・・いいんじゃない？それで、じゃあね」

クリスタは帰っていく

ミカサは休憩所に戻る、するとライナーの部屋とピクシスの部屋から話し声が聞こえる

ライナーの部屋では

ユミル「ー颯爽と帰っていったぞ彼女」

ライナー「何でエレンは結婚詐欺に手出したんだろうな？負けるのわかってたのに」

ミカサ「・・・」

ピクシスの部屋では

ピクシス「ー起訴は無理として、彼女が訴えてきた場合の事を考えないとなぁ、その時はジャン君頼んだよ？」

ジャン「どうして僕なんですか⁉︎」

話の最中、ピクシスはミカサを見つける

ピクシス「おぉ、ミカサ君！」ガチャッ

ピクシス「彼女なんて言ってた⁉︎怒ってなかったか？」

ミカサ「一応訴える気はないそうです・・・」

ピクシス「そうか・・・良かった、許してもらえた、許してもらえたよ！」

そう言って部屋に戻る

ミカサ「・・・」

ミカサはエレンの部屋に入るが、エレンの姿はなかった
39 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 19:42:45

ー東京地検次席の部屋エルヴィン、ピクシス

エルヴィン「ーエレン君が負けた？」

ピクシス「もうウチが訴えられなかった事だけが救いです」

エルヴィン「けど彼の担当は・・・結婚詐欺じゃなかったんだろう？」

ピクシス「・・・そうだ、傷害事件の方どうなったんだろ？アイツ忘れてんじゃないかな⁉︎」

エルヴィン「何で、エレン君はそんな事をしたんだろうねぇ？」

ピクシス「はっ？」

エルヴィン「負けると、わかっていた筈なのに・・・」

ーBARトロスト

エレンはダーツをしていた

エレン「・・・疲れた、帰って寝ようかな」

ー翌日

エレンはクリスタの料理教室で料理を作っていた

エレン「ートントントンってやって・・・良しっ！どうっすかね？」

クリスタ「うん、いいんじゃない？上手に出来てる」

エレンは出来たオムレツを皿にのせる

エレン「もうこれでトントンは覚えましたね」

クリスタ「・・・それで？今日はそれを見せに来たの？」

エレン「いや、一応報告に・・・先生不起訴になりましたから」

クリスタ「・・・良かった」

エレン「あっそれ味見してくださいよ、ほら椅子どうぞ」

クリスタ「ありがとっ、頂きます」

クリスタはオムレツを口にする

エレン「・・・どうっすかね？」

クリスタ「うん、美味しい」

エレン「本当ですか？じゃあ俺も」

エレンも食べることに

エレン「・・・美味いっすね、なんだちゃんと出来てんじゃん」

クリスタ「・・・本当は悔しかったんじゃないの？」

エレン「・・・はい？」

クリスタ「・・・」

エレン「・・・まぁ、悔しかったっすよね、正直俺ホントにいけんじゃねぇかなって思ってましたもん、でも、俺の負けです」

クリスタ「・・・」

エレン「所詮は法律ですからね、本当にその人を愛してたかなんて分かんないですから、だって心の中だって人にも分かんないじゃないですか」

クリスタ「・・・そうかもね」

エレン「あっでも、オムレツは完全制覇したんで・・・おっ‼︎」

エレンは献立表を見つける

エレン「明日ビーフシチュー作るんじゃないですか‼︎俺大好きなんですよ‼︎じゃあ明日も行こっかなぁ‼︎」

クリスタはどうしたのか、彼女の顔からはいつもの笑顔は消えており、昨日の取り調べを思い出した

クリスタ「・・・告訴は取り下げるわ」

エレン「え？」

クリスタ「もう腕の怪我も治ったしね」

エレン「あっ・・・そうっすか、残念だなぁ、毎日通い詰めようかと思ったのに・・・」

クリスタ「ふふふっ」

エレン「じゃあアレだけ教えてくださいよ、
なんでしたっけあのレシピ？」

クリスタ「カニ炒り卵のココット」ニコッ

エレン「そうココット」
40 : 進撃のMGS : 2015/07/18(土) 20:03:04

負けて勝つ。
渋いカッコ良さですね。

期待です！
41 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 20:14:16

ーエレンの部屋

エレンがクリスタからもらったレシピを見ている

エレン「ーへぇ、こうやって作るのか・・・」

ミカサ「失礼します」

エレン「はぁーい」

ミカサ「・・・すいませんでした！」ペコッ

エレン「何が〜？」

ミカサ「私よくわかったんです、結婚詐欺の難しさが、アーネストホーネストにビビって、リングに上がれない臆病者なんて言ったこと、撤回します」

エレン「まぁでも、リング上がってKOされちゃ訳ないけどね」

ミカサ「ありがとうございました！」

エレン「・・・別にミカサの為にやった訳じゃないからいいよ」

ミカサ「そう言うだろうと思ってました」

エレン「あ、そうだ俺アルミンさんからさっきこんなの貰ったんだ」

エレンは引き出しからフランス大使館の招待状を出す

ミカサ「フランス大使館のパーティー・・・」

エレン「なんか別れた奥さんとヨリ戻そうとして渡したんだけど、逃げられたんだって」

ミカサ「そうなんですか？」

エレン「うん、で良かったらさ・・・」

ミカサ「え？」

エレン「・・・ジャンさんと一緒に行ったら？」

ミカサ「・・・あっ、そうですね！悪い事しちゃいましたもんね、私誘ってみます！」

エレン「おう」

バタンッ

エレン「・・・」

向こうからはジャンの声が聞こえる

ジャン「え？行ってくれるの⁉︎やったぁぁぁぁ‼︎痛ったぁぁぁぁ・・・ジャンピングしちゃったはははは」

エレン「・・・」

エレンは軽く舌打ちをして、靴紐を結び直す

ー警察署面会室

エレン「ー参っちゃうよなぁ、クリスタ先生には負けるしパーティーには行けないし、もうグンタさんと関わってからロクな事ないですよホント」

グンタ「すいません・・・」

エレン「はぁ・・・ビーフシチュー食いたかったなぁ・・・あっクリスタ先生にまだ未練とかそういうのあります？」

グンタ「ありませんよ、もう忘れたいんです」

エレン「あぁ・・・えっとクリスタ先生、告訴取り下げてくれました」

グンタ「・・・え？」

エレン「ちょっとまってくださいね」

エレンはポケットから検察官のバッジを見せる

エレン「グンタさん、あなたが人を傷付けたという行為は許されませんが、その行為に至るまでの事情や反省の態度を考慮して、起訴猶予とします」

グンタ「じゃあ・・・」

エレン「もう帰っていいですよ」

グンタ「ありがとうございます・・・！」

エレン「・・・」

エレンはしばらく厳しい顔をした後、ニッカリと笑ってグンタと握手をした

エレン「お疲れ様でした」

ー完ー
42 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 20:17:08

ありがとうございました‼︎やっぱりドラマを見ながらセリフを修正するのは骨が折れてしまいますね汗続編書けるかなぁ・・・汗
43 : 進撃のMGS : 2015/07/18(土) 20:26:06

お疲れ様でした！

ミケさんの「･･････あるよ。」
想像以上に渋かったですｗ

確かにキャラを置き換えてセリフを修正するというのは根気が要りますよね。
私も進撃と映画のコラボをよくやりますのでよく分かりますｗ

でも、続編、期待していますｗ
44 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 20:31:08

感想ありがとうございます！もう少しだけ頑張って見ようかと思います笑
45 : 青森@リハビリ : 2015/07/18(土) 22:10:49

勝手なオマケ

ーBARトロスト一休ミケ

ミケ「・・・」

一休「いやー進撃のキャラのＨＥＲＯ読んだけど勝手に書いてんのに書く方はすごい根気がいるんだよねぇ、筆者も疲れ切っちゃってるよ」

ミケ「・・・」

一休「ねぇマスター、もう続編はないよねぇ？」

ミケ「・・・あるよ」

一休「・・・え？あんの？」

ミケ「あるよ」

一休「・・・ちょっと寄り道していい？「時かけ」見てからちょっと青春もの書いてみたいんだよね」

ミケ「・・・いいよ」

一休「・・・え？いいの？」
46 : エレアニ大好き : 2015/07/19(日) 21:14:53

面白ければ…

ミケ「・・・いいよ」

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