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死神の意志※チートエレン

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  1. 1 : : 2015/07/06(月) 19:08:31
    みなさん、おはこんばんにちは!

    サンバードです!

    久しぶりのSSとなります!



    今回のSSは

    「死神を宿す少年※チートエレン」
    http://www.ssnote.net/archives/35447

    の続きとなっています!


    まだご覧になっていない人はそちらを見てから子のSSを見てもらったほうがいいと思います!


    それではご覧ください!
  2. 2 : : 2015/07/06(月) 19:09:05
    前回と同じく駄作臭ぱねぇっすね笑
  3. 3 : : 2015/07/06(月) 19:22:23

    ~~~~~~~~~~~~~~~


    『はぁ……はぁ……くそったれ……』ポタ…ポタ…


    『少し…血を流しすぎたか……目が…かすんできやがった…』


    ドサッ…


    『はぁはぁはぁ……くっ!こんなところで…くたばってたまるかよ…!』


    (なぜだ……なぜおれはここにいる……何のために生きている……?俺はいったいなんだ……?)






    (俺は……誰だ…?)





  4. 4 : : 2015/07/06(月) 19:23:40
    期待!
  5. 5 : : 2015/07/09(木) 15:54:53

    ――――――――――食堂


    キッド「みんなおはよう!」ノ


    ライナー「おう、キッド朝から元気だな?」


    キッド「それが俺の取り柄だからな!」


    ベルトルト「元気といえばもう二人……」チラッ


    コニー「おいサシャ!なんでエレンの分の飯を持ってってんだよ!?」


    サシャ「べ、別に深い意味なんてありませんよ!?私はエレンのためにですね……」ジュルリ…


    コニー「明らかに狙ってんだろ!いつも貰ってんだから勝手に食うなよ!?」


    サシャ「そ、そんなことしませんって……エレンへの日頃の感謝なんですから!」


    アルミン「ああいう風景もなかなか珍しいよね?」


    ジャン「まぁなかなか見る風景じゃねぇだろうな、いつもは飯の取り合いだからな」


    マルコ「取り合いというより防衛戦だけどね……」


    ミカサ「アルミン……」


    アルミン「あっ、ミカサおはよう」


    ミカサ「うん、昨日は大丈夫だった?」


    アルミン「……?なにがだい?」


    ミカサ「いろいろ……筋肉痛とか……夜に襲われたりとか……」


    アルミン「前者はとにかく後者は大丈夫だから……筋肉痛はあるけど耐えられるよ」


    ミカサ「そう、安心した……ところであの人はまだ来てないの?」


    アルミン「あの人……?」


    キッド「エレンのことじゃないか?」


    アルミン「ああ……うん、起きてないんじゃないかな?」


    ミカサ「そう……」


    キッド「おお?エレンが気になるのかい?」ニヤニヤ


    ミカサ「別に……そういうわけでは……」


    キッド「そう否定しなさんなって!恋とか俺にはいまいちわからねぇけど応援してるぞ!」○><


    ミカサ「だから恋とかではないと……」


    マルコ「キッド、その辺にしておきなって」


    キッド「あはは……ちょっと調子乗りすぎたか?」


    ジャン「おいおいミカサがあの野郎を好きになるわけねぇだろ?」


    キッド「おっ?妬いてるのか?」


    ジャン「!?んなわけねぇだろ!」


    キッド「ふむふむ『ジャンは図星をつかれると激怒する』……と」φ(..)カキカキ


    ジャン「図星じゃねぇ!つうかメモしてんじゃねぇ!」


    キッド「ふははは!さらば!」ダッシュ!


    ジャン「くそメンドクセェ……」


    ライナー「はっはっは、災難だなジャン」ポンッ


    ジャン「……ライナーか、まぁな……」


    マルコ「キッドはただみんなと楽しく過ごしたいだけだからね……悪意がある訳じゃないから」


    ジャン「たちわりぃな……」


    マルコ「それが彼のいいところなんだけどね……」


    ジャン「だからたちがわりぃんだよ、全くよ」ワシワシ

  6. 6 : : 2015/07/09(木) 21:57:15
    期待!
  7. 7 : : 2015/07/10(金) 12:17:36

    クリスタ「みんなおはよう!」


    ライナー「あぁ、おはよう(天使)」


    アルミン「(女神様)おはよう!」


    ベルトルト(なんだろう……二人がよくないことを思っているような……)


    マルコ「クリスタおはよう、あれ?一緒にいる子はどうしたの?」


    クリスタ「え?ユミルのこと?それなら――――」


    ユミル「私を呼んだか……?」


    ジャン「うおっ!?いつの間に後ろに!?」


    ユミル「なぁに……少し邪悪な気を察知したんでな」ギロッ!


    アルライ「っ!?」ビクッ!


    クリスタ「ちょっとユミル!睨みつけちゃダメだよ!」


    ユミル「私はただクリスタが心配なだけなんだよ~」ナデナデ


    クリスタ「もうやめてってば~!」ブンブン


    男子一同(結婚しよ)


    アニ「朝からずいぶんと騒がしいね……」ボソ…


    ミーナ「でも意外とアニも楽しんでいたりして……」ニヤニヤ


    アニ「………蹴られたいの?」


    ミーナ「滅相もございません」


    マルコ「それにしてもエレン遅いね」


    ライナー「意外と寝坊助なのか?」


    ジャン「けっ!ほっとけよあんな根暗ローブ野郎!」


    『ほう、そりゃ誰のことだ?』


    ジャン「決まってんだろ?あの人を見下したような目をしてる奴のことだよ!」


    『お前も目付き悪い馬面のくせにな』


    ジャン「んだとこのやろ……あ?誰もいねぇ……」


    『人の悪口言ってる暇があったら少しでも成長すればどうだ?』


    ジャン「大きなお世話だ………ん?」


    アイツマダキヅカネェノカ? テンネンナノ?

    テカアイツモハヤスギワロエナイ ソレナ


    ジャン「てかさっきっから誰だよ俺と話してんのは!?」


    『てめぇはそんなんだからオツムの足りない馬面なんて呼ばれんだよ』


    ジャン「やっぱりてめぇじゃねぇか根暗ローブ野郎!」


    エレン「間違ったことを言っているつもりはねぇが?」


    ジャン「このクソ野郎が!」ブンッ!


    エレン「胸倉も掴めねぇ奴に殴られるわけねぇだろ」スカッ


    ジャン「んなもん何度でもやってやらぁ!!」スッ


    エレン「今のてめぇじゃ無理だってわからねぇのか?」ゴオオオオ!


    ジャン「っ!?くっ!!くそ!」プルプル…


    エレン「お前の脳みそはその程度のこともわからないのな」


    アルミン「え、エレン……おはよう」


    エレン「…………」スタスタ…


    ライナー「おいエレン、アルミンが挨拶をしてるんだ、お前も返したらどうだ?」


    エレン「興味ねぇな」


    ライナー「お前のその態度にアルミンは申し訳ないと思ってるんだぞ?」


    エレン「頼んだ覚えはない、あいつが勝手にやったことだろう?」


    ライナー「いいかエレン、俺たちはお前という人間がわからない、お前だけじゃない……ここにいるやつらはほとんど面識がないものばかりだ、しかしこれから3年間付き合っていく仲になったわけだ、なら少しは信頼関係を持たんとやっていけんぞ?」


    エレン「ライナー、お前の言っていることは正しいがその必要性は俺にはない」


    ライナー「だがな「大丈夫だよ」」


    アルミン「エレンの言う通り僕が勝手にやったことだから……」


    エレン「………………」


    ライナー「……わかった、だがエレンよ、よく考えるんだぞ?お前も憲兵団を目指しているのならば信頼関係を持つべきだ」


    エレン「考えておくさ」スタスタ…

  8. 8 : : 2015/07/10(金) 12:32:19
    期待!
  9. 9 : : 2015/07/11(土) 21:12:49

    姫柊雪菜 さん

    ありがとうございます!
  10. 10 : : 2015/07/11(土) 22:17:20

    オーイエレン!オソカッタジャネェカ!

    ゴハントッテオキマシタヨ! アア…


    ライナー「取りつくしまもないな……」


    マルコ「彼もわかっているとは思うんだけど」


    ジャン「どうだかな、明らかに自分の力がすべてとか思ってんだろ」


    マルコ「ジャンの言い方は少し乱暴だけどもライナーの言っていることは正しいと思う……」


    ミカサ「……………………」


    アルミン「……?ミカサ?」


    ミカサ「…………え?」


    アルミン「どうしたの?大丈夫?」


    ミカサ「大丈夫、問題ない」


    アルミン「な、ならいいんだけど……」


    ミカサ(……やっぱり彼を見ると頭痛が起こる……でもなぜ……)


    ―――――――――馬術

    キース「今日から馬術の訓練を行う!昨日は行わなかったが決して忘れていたわけではない!そこを勘違いしないように!」


    一同(教官はなにを言ってるんだ……?)


    キース「ええい!とにかく各自に馬を一頭支給する!この訓練時間の間に手懐けておくように!」


    コニー「うおっ!?おわーーー!」


    ドスン! チーン……


    キッド「こ、コニーーー!!」


    ライナー「あいつらは楽しそうだな」パカパカ…


    アルミン「落馬したけど大丈夫かな……」パカパカ…


    ジャン「ネタだから大丈夫だろ」パカパカ…


    サシャ(ふふふ、馬術は私の価値みたいですね!)ドヤァ…


    ユミル「あいつ大丈夫かよwwwww」


    クリスタ「もうユミル!言葉と態度があってないよ!?…………あっ」


    ユミル「ふひひ……ど、どうしたクリスタ……?お?」


    『……………………』


    エレン「……………………」


    ユミル「おいおいエレンのやつ馬に無視されてんじゃねぇか?」


    クリスタ(あの子は昨日の………もしかしてエレンと……?)

    ー位置関係ー


    馬 エレン


    『……………………』


    エレン「…………ふぅん……」


    『……………………』


    エレン「…………」スタスタ…


    ガシッ!


    『っ!?』ブルルル!


    エレン「暴れんな、大人しくしてれば怪我はさせねぇよ」


    ユミル「な、なんだあいつ!?馬のほうに歩いたと思ったら首をホールドしてやがる!」


    クリスタ「っ!?」パカラッパカラッ!


    ユミル「おい!クリスタ!」


    クリスタ(エレンを止めないと…!)


    エレン(ん?クリスタか……いまは邪魔されると困るからな……仕方ねぇな)〈○〉〈○〉ギンッ!


    クリスタが乗っている馬「」ピタッ


    クリスタ「え?ど、どうしたの?」アタフタ


    ユミル(な、なんだ……?クリスタの馬が急に動かなくなった……?)


    クリスタ「大丈夫!?どこか具合が悪いの!?」


    馬「」ボーッ


    クリスタ(ダメ、反応しない!なんでこんなことが……!)


    エレン「ふぅ……さて」


    『!!!』バタバタ!


    エレン「暴れんなって、俺の目を見ろ」グンッ!


    『!?』ジーッ


    エレン「……………なるほど、そういうことか」バッ!


    『…………!!』ブルルル!


    エレン「どうやら過去に何かあったみたいだが俺はお前のその空気が気に入った」


    『っ!?』ブルルル!


    エレン「信用できない?俺に限った話じゃねぇんだろ?」


    『………!!』ヒヒーン!


    キース(む?あちらが騒がしいな……)


    エレン「目は口ほどにものを語るからな、ってこれは昨日もいった気がするが……」


    エレン「別に俺を信用しなくても構わない、だが俺の力にはなってもらう」


    『……!!!』ブルルル!


    エレン「別にふざけてねぇぞ?気に入ったから借りるだけだ、だから俺もお前に力を貸す」


    エレン「お前みたいなやつはなかなかいねぇからな」


    『…………………………』


    エレン「…………………………」


    『…………!』ブルルル…


    エレン「そうか、感謝する」ニッ

  11. 11 : : 2015/07/11(土) 23:58:54
    期待!
  12. 12 : : 2015/07/12(日) 12:38:36
    エレンすげぇ!
    超絶キ☆タ☆イ
  13. 13 : : 2015/07/12(日) 23:30:40

    パカパカパカ……


    クリスタ「あ、あの!」


    エレン「……なんだ?」


    クリスタ「え……エレン、もしかして言葉が分かるの?」


    エレン「は?何言ってんだ?分からなかったらしゃべれねぇだろうが」


    クリスタ「そ、そうじゃなくて!『動物の言葉が分かるの?』ってこと!」


    エレン「………そんな珍しいことでもないだろう?現にお前もしゃべれるんだろ?」


    クリスタ「え!?なんで分かるの!?」


    エレン「勘だ」


    クリスタ「そ、そんなぁ……」


    エレン「まぁお蔭でこいつも渋々だが認めてくれたからな」


    クリスタ「(私でも無理だったのに……エレンはスゴい……)あ、そういえばこの子が様子おかしいの!」


    馬「」ボーッ


    エレン「おっとそうだった」ストッ!スタスタ……


    エレン「」〈○〉〈○〉ジッ……


    馬「…………!」ヒヒーン!


    クリスタ「!?大丈夫!?」


    馬「……!」ヒヒヒーン!ブルブル…


    クリスタ「そう、よかった……でもなんで……?エレン何かしたの?」


    エレン「なに……少し止まっててくれって伝えただけだ」


    クリスタ「え?」


    エレン「もういいだろ?お前もありがとうな」ナデナデ


    馬「……!」ヒヒーン!


    エレン「ふっ、そうか……頑張れよ」スタスタ……ストッ


    エレン「いくぞ」パカパカ……


    クリスタ(やっぱり会話ができてる……でもなんで……?)


    ユミル「おいクリスタ!いきなり飛び出すんじゃねぇよ!死にてぇのか!?」


    クリスタ「あ、ユミル……うん、ゴメン……」


    ユミル「ったく無茶しやがって……ほらいくぞ」パカパカ


    クリスタ「……うん」パカパカ


    クリスタ(私も少しエレンのことが気になってきたかも……)

  14. 14 : : 2015/07/12(日) 23:44:03
    面白いです!
  15. 15 : : 2015/07/13(月) 15:05:56

    進撃のミーナ さん

    ご支援ありがとうございます!
  16. 16 : : 2015/07/13(月) 15:50:11

    ―――――――――立体起動


    キース「今日の訓練は適性検査の再試験、およびアンカーの射出の訓練を行う!まずアンカーの射出方法だが―――――――――」


    カクカクシカジカ……


    キース「理解できたか!?それでは再試験を行うもの、それ以外に別れて各自で訓練開始!」


    ジャン「なるほど、このブレードの持ち手の部分のトリガーを引くと……!」カチッ!バシュッ!


    ジャン「アンカーが射出されるわけだ、立体起動時だったらともかく地面から狙いを定めるのはそう難しくないな」キュルルル!


    キッド「解説乙!言うより慣れろって感じだな!」


    コニー「なぁ、アンカーがでねぇんだけど……」


    マルコ「コニー、持ち方が逆だよ」


    サシャ「むむむ、私にはなかなか難しいですね」バシュッ!


    アルミン「個人差はあるだろうからね」


    ライナー「いやサシャの言う通りだ、一見簡単そうに見えてなかなか狙いが定まらんぞ?」


    ベルトルト「なかなか初めてじゃできないものだよ、キッドの言う通りなれることが肝心じゃないかな?」


    バシュッ!コツン!


    ミカサ「少しずれてしまった、もう少し射出角度を――――――」ブツブツ……


    ミーナ「さ、さすがミカサ……もう的に当たり始めた……」


    クリスタ「ミカサスゴい!」パァ!


    アニ「…………ふん」


    ミカサ(おそらく風の影響をうけてる……風の抵抗も考えて……)


    バシュッ!ガッ!


    ミカサ(よしっ!)グッ!


    ミーナ「ど真ん中ジャストミート!」


    アルミン「ははは……さすがミカサだ…」


    ジャン「まぁ当然だな!」フフン


    マルコ「なんでジャンが得意気なの?」


    ライナー「やはり侮れんな」


    ベルトルト「そうだね」


    ミカサ「あとはこの感覚を体に染み込ませて…………?(あれは……?)」


    エレン「……………………」バサバサ……


    ミカサ(またあの人………木の上で何を…)


    エレン「」チャキッ…スッ…


    ミカサ(っ!?飛び降りた!?)


    エレン「………………」ゴオオオオ!バシュッ!バシュッ!


    ガッ!ガッ!


    ミカサ「あ、あんなところに的が………」


    ミカサ(それに空中だったのにも関わらずど真ん中を射ぬいてる!)


    ミカサ「でもあのままでは地面に激突する!」


    エレン「…………」ゴオオオオ……ギチギチギチ!


    エレン「」タッ!シュルルル……カチッ!


    ミカサ(ワイヤーが伸びきって助かった……?いや、あれは偶然じゃない!)


    エレン「立体起動装置が使えない以上、今できるのはこのくらいか」スタスタ……


    ミカサ「待って、聞きたいことがある……」


    エレン「………………」


    ミカサ「あの空中で的を射抜く正確性、ちょっとやそっとじゃ身に付かない……どうしてそんなにうまいの…?」


    エレン「…………さぁな、才能だろ?」


    ミカサ「そんな一言で片付くものでは―――「お前も似たようなもんだろ?」」


    ミカサ「っ!?」


    エレン「才能やセンスは生まれつきのものだ、それは優等生のもつ特権じゃないのか?」


    ミカサ「………私はこの力を自慢しようだなんて思わない」


    エレン「……そうか」スタスタ……


    キッド「見たか今の……?」


    コニー「おお……」


    コニキッド「「カッケーーー!!」」キラキラ


    ベルトルト「二人の顔が少年のような眼差しに……」


    ライナー「性格がどうであれ憧れるのは当然だろうからな」


    ジャン「あいつには負けねぇ……」ゴゴゴゴ!


    マルコ「あのジャンが燃えている……」


    アニ「………………」


    ミーナ「?アニ?」


    アニ「…………なんでもないよ、私たちも頑張るよ」


    ミーナ「え?う、うん……」

  17. 17 : : 2015/07/13(月) 16:05:06
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  18. 18 : : 2015/07/13(月) 18:44:09

    ――――――――対人格闘


    ライナー「ふんっ!」ブンッ!


    ドサッ!


    エレン「……………………」


    ライナー「なぁエレンよ」


    エレン「…………なんだ?」


    ライナー「なぜお前は手を抜いている?お前はアニより強いのだから俺を瞬殺するぐらい簡単だろう?」


    エレン「力は振り回しゃいいってもんじゃねぇんだよ、こんな情けねぇ格好でも学ぶことくらいあるんだぜ?」


    ライナー「決して手を抜いている訳ではないんだな?なら構わないが、これでは対人格闘の評価は下がるばかりじゃないのか?」


    エレン「だからそうならないように最初に力を見せつけたんだろ?」


    ライナー(アニを倒したのはそのためでもあったのか)


    エレン「お前がつまらないって言うんならやってもいいんだぞ?俺も体がなまっちまうしな」


    ライナー「確かにもの足りないとは感じているが遠慮しておこう、命がいくつあっても足りん」


    エレン「ふふふ、そうだな」


    ライナー(しかし本当にこいつは強い、いずれ必ず俺たちの目的の障害になる……早いうちに手をうっておかなければな……)


    エレン「今良からぬことを考えてただろう」


    ライナー「……そんなわけないだろう(こいつは本当に勘が鋭いな……)」


    エレン「冗談だ、ほらさっさと続きやるぞ」


    ライナー「そうだな、ん?」


    アニ「………………」スタスタ……


    エレン「どうした」


    ライナー「アニがこっちに来ている」


    エレン「……そのようだな」


    アニ「相手をしなエレン、ライナーとじゃ退屈でしょ」


    エレン「退屈しているように見えたか?」


    アニ「そうにしか見えないけど?」


    エレン「なら断る」


    アニ「なんだって……?」


    エレン「今のお前と闘りあおうなんて思わねぇってことだよ、どうせお前が恥をかくだけだぞ?」


    アニ「…………そうだろうね、でも相手をしてもらうよ」


    エレン「…………口で言ってもダメか、お前は元々何事にも冷静に考えられるやつだろ?」


    アニ「私は冷静だよ」


    エレン「今のお前じゃ圧倒的に力不足だ、はっきり言って俺の足元どころか小指の先っちょにも及ばねぇんだぞ?それでもやるのか?」


    アニ「負けるつもりなんてない、私はあんたに勝つ、それだけ」


    エレン「そこまで言うならやってやる、だが――――――」


    エレン「少し本気を出させてもらう」スッ


    アニ「……?一体何を―――――」


    エレン「はあああああああ!!!!」ゴゴオオオオ!!!


    ビュオオオオオ‼ ゴゴゴゴゴゴ‼


    アニ「っ!!?」


    ライナー「こ、これは!?くっ!」


    ミカサ「っ!?ビクッ!(なにこの感じは!?)」


    アルミン「た、体制が……保てない……」


    ジャン「あのローブ野郎!何を!」


    キッド「す、スゴい風と揺れだ!」


    キース(…………なるほど、聞いたことしかなかったがあれがそうか……)


    ―――――――――――同時刻 訓練施設内


    教官A「ふぅ、これで報告書も終わりだ」


    教官B「お疲れ様です」


    教官A「全くだよ、エレン訓練兵が入団してからというもの一息つける暇さえないんだからな」


    教官B「…………なぜ彼は『死神』と呼ばれているんですか?」


    教官A「…………そう呼ばれるようになったのは今から数年前だ、憲兵団に一つの報告が入った」


    教官A「――――――『シガンシナ区で一人の男が刃物をもって暴れている』、その報告を受け、急いで向かったが、そこで待っていたのは――――――」











    教官A「恐怖に怯えた人々と……黒い何かを纏った一人の少年だった」
  19. 19 : : 2015/07/13(月) 18:53:11
    期待!
  20. 20 : : 2015/07/13(月) 21:54:38
    面白いです!
  21. 21 : : 2015/07/14(火) 00:44:53
    頑張ってください。
  22. 22 : : 2015/07/15(水) 00:09:53

    龍鳳 さん

    毎回ご支援ありがとうございます!


    姫柊雪菜 さん

    いつもコメントありがとうございます! 
  23. 23 : : 2015/07/15(水) 00:18:38
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  24. 24 : : 2015/07/15(水) 00:51:40

    教官B「黒い何か……ですか?」


    教官A「目撃した住民と駆けつけた憲兵団員の証言だ、彼にまきつくように黒いオーラが彼を覆い、風が吹き荒れ地面が震えだしたそうだ」


    教官B「いくらなんでも嘘なのでは?」


    教官A「誰一人として違う証言をした者がいなかったんだぞ?それに実際その付近で風と地震を確認している」


    教官B「っ!?」


    教官A「今のこの状況は平和ではあるがいつそんなことが起こるのかわからn――――――!?」ゾクッ!


    教官B「こ、この悪寒は……」ゾクッ!


    教官A「まさかとは思うが嫌な予感がする……いくぞ!」ダッ!


    教官B「あっ!待ってください!」ダッ!



    ――――――――――――――同時刻 ???


    ???「……!」ゾクッ!


    ???(この感じは……そうか、彼が……)








    ???「あはははははははは!!!やっぱりいいねぇ君は!!この感じ……とんでもなくたまらない!!」ニヤァ…









    ――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「準備できたぞ、構えろ」


    アニ「ふん、あまり調子に乗るんじゃないよ」スッ


    ライナー「おいアニ、悪いことは言わん……やめておけ」


    アニ「ここまで来て退くわけにはいかないよ」


    ベルトルト「やめるんだエレン!アニを殺す気かい!!?」


    エレン「何死にはしねぇよ、ただちょっと教え込むだけだ」


    アニ「あまり調子に乗らないでほしいね?勝つのは私だよ」


    エレン「たじろがないだけ立派なもんだが、できもしないことを口にするもんじゃねぇぞ?」


    ダダダダ゙……


    教官A「キース教官!」


    キース「……どうした」


    教官A「今の彼は危険です!止めなければ死人が出ます!」


    キース「もしどうしようもなさそうであれば私がとめる」


    教官A「な、なぜ止めないのですか!?」


    キース「………………………」

  25. 25 : : 2015/07/15(水) 00:57:02
    期待!
  26. 26 : : 2015/07/16(木) 01:03:56
    面白いです!
  27. 27 : : 2015/07/16(木) 10:24:27
    期待です!
  28. 28 : : 2015/07/16(木) 23:30:09

    エレン「お互い木刀はなし、対人格闘らしく素手で勝負だ」


    アニ「望むところだよ」


    アニ(でもこの雰囲気……気を抜けばすぐにやられる!)


    エレン「こっちからいくぞ」フッ


    アニ(っ!?きえ――――!)ピクッ


    ドオッ! グググググ…!


    エレン「へぇ、これを受け止めるか」


    アニ(は、速い!少しでも反応が遅ければまともに食らってた!)


    アニ「しっ!」ブンッ!


    バシッ!


    エレン「その程度のこぶしで俺は倒せんぞ?」ググググ!


    アニ「ずいぶんと……余裕じゃないか…!」ググググ!


    エレン「正直余裕だからな、これならサルとやったほうがまだマシだな」


    アニ「なめるんじゃないよ!」ブンッ!


    エレン「おっと」タッ!


    アニ「私もここから本気で行かせてもらうよ……」ゴゴゴゴゴ!


    エレン「来いよアニ、俺が憎いなら……倒したいなら……殺す気で来い」クイクイ


    バシッ! ブンッ! ゴゥ! ドォォ!


    コニー「ははは……スゲェな…」


    マルコ「二人ともすごく速い…目で追えるのがやっとだ…」


    ジャン「あれが人間同士の戦いかよ、冗談じゃねぇ」


    キッド「でも見ててワクワクしてこないか!?こんなのなかなか見られないぞ!」キラキラ


    クリスタ「ふ、二人を止めないと!」


    ユミル「やめとけ、巨人の群れに裸で突っ込むようなもんだ」


    ライナー(アニが熱くなりすぎている……しかし俺にはどうすることもできん…)ガクッ


    ベルトルト(無事を祈ることしかできないのか!)ギリッ!


    アルミン「スゴイ……二人とも互角だ」


    ミカサ「それは違う」


    アルミン「ミカサ……」


    ミカサ「一見拮抗しているように見える、しかしお互いの戦い方を見れば明らか」


    ミカサ「アニはエレンの打撃を紙一重でかわし、ついていくのがやっとなのに対し、エレンはアニの打撃を最小限の動きで交わし、要所要所で的確に急所を狙っている……そしてなにより――――――」


    アニ「はぁ…はぁ…はぁ…」


    エレン「………………」ゴオオオオオ!


    ミカサ「明らかにアニのほうがつかれている、長期戦になればなるほどアニが不利」


    アニ「なんで、あんたに、一発も、当てられない……」ハァハァハァ…


    エレン「さぁ、なんでだろうな」


    アニ(私は急所への攻撃は防いでるものの何発かもう食らってる、でも私も死角から攻撃しているはずなのに……一発も当らないなんて――――)


    アニ(―――――まるで、どこから攻撃が来るかわかっているみたいに……)


    エレン「考え事はすんだか?そろそろ終わらせるぞ?」ダッ!


    アニ「っ!?」スッ


    ズキッ!


    アニ(……!まずい!痛みで体制が崩れて―――――――)


    ドンッ!


    アニ「かはっ……!」


    エレン「……………」


    ミカサ(っ!決まった……!)


    ジャン「お、おい!アニの奴もろに腹パンくらってなかったか!?」


    ライベル(あ、アニ!)


    教官A「っ!?まさか……」


    アニ「」ガクッ


    エレン「………ったく、手こずらせてくれてよ」


    スタスタスタ……


    キース「イェーガー訓練兵、殺してないだろうな?」


    エレン「手加減はしたつもりですよ、それなりには」


    教官A「お……お前は何を言って――――!」


    エレン「殺したらここにいられなくなるじゃないですか、何を言ってるんです?」


    教官A「っ!?」


    キース「イェーガー訓練兵、レオンハートを医務室へ連れて行け」


    エレン「………了解しまs―――「俺が運びます」」


    キース「ブラウン訓練兵か、私はイェーガーに頼んでいるんだが?」


    ライナー「失礼ですが訓練とはいえここまでアニに危害を加えたエレンには任せられません」


    エレン「俺は全然かまわねぇよ」


    キース「………わかった、行って来い」


    ライナー「はっ!」タッタッタッ…!

  29. 29 : : 2015/07/16(木) 23:34:42
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  30. 30 : : 2015/07/17(金) 00:54:59
    エレン!さすがっす!!
  31. 31 : : 2015/07/17(金) 01:05:39
    ぐっ……だ、駄目だ……
    期待しすぎて……
    心臓が飛び出しsぐはぁ!?( ゚д゚) =♡
  32. 32 : : 2015/07/17(金) 13:42:59

    エレイン&バン さん

    ご支援ありがとうございます!
    エレンの強さに酔いしれてください!


    進撃のミーナ さん

    心臓はちゃんと元に戻しておいてくださいね♪ニッコリ

  33. 33 : : 2015/07/17(金) 14:08:39

    ―――――――――医務室


    コンコン ガチャッ


    ライナー「失礼します」


    教官F「む?ブラウン訓練兵、どうした?」


    ライナー「レオンハート訓練兵が対人格闘中に気を失ってしまって……」


    教官F「どれどれ…………ちなみに気絶の理由は?」


    ライナー「腹部への打撃です」


    教官F「わかった、あとは私が診ておこう、訓練へ戻りなさい」


    ライナー「はい、失礼します」バタンッ


    教官F「…………腹部への打撃……か」


    ――――――――――座学


    教官E「今日は巨人が初めて出現したとされる部分について授業をします、そもそもそれまで人類は――――――」


    アルミン「………………」φ(..)カキカキ


    マルコ「ふむふむ……」


    コニー「………………」(-.-)Zzz・・・・


    サシャ「えへへ……パァンが一杯ですぅ~……」ジュルリ……


    キッド「???」


    クリスタ「…………」φ(..)カキカキ


    ユミル「…………」φ(..)カキカキ


    エレン「……………………」ジーッ


    ミカサ「…………」φ(..)カキカキ


    ―――――――――1時間後


    教官E「では今日の座学はここまでにします、今日やったところは各自で復習しておいてください、では解散!」


    マルコ「ねぇアルミン、ここの部分なんだけど……」


    アルミン「ああ、そこは――――――」


    エレン「………………」ムクッ スタスタ……


    サシャ「昼御飯ですよー!」ダダダダダ!


    コニー「おいサシャ!自分の分だけだぞ!?」ダダダダダ!


    キッド「え~とここがこうで、あれが――――――」ブツブツ……


    クリスタ「キッド頑張ってるなぁ」


    ユミル「ほらいくぞクリスタ」


    クリスタ「うん(私も頑張らなくちゃ!)」

  34. 34 : : 2015/07/17(金) 14:26:40
    期待!
  35. 35 : : 2015/07/18(土) 00:50:00
    何もないんか~い! 期待です!
  36. 36 : : 2015/07/18(土) 00:59:10
    面白いです!
  37. 37 : : 2015/07/18(土) 14:32:52

    ――――――――お風呂


    カポーン


    アルミン「今日も疲れたね」


    コニー「そうだな(サシャを制することで)」


    マルコ「そういえばエレンはお風呂に入らないのかな?昨日も見かけなかった気がするけど……」


    ジャン「どうせ俺らと入るのが気にさわるんだろうぜ」


    キッド「あまりエレンのことを悪く言ってやるなって、エレンだって俺たちの仲間なんだからさ」


    ジャン「はっ!そりゃどうだかな!」


    コニー「エレンはいい奴だぞ!俺が保証するぜ!」


    ベルトルト「そういえばライナー、アニはどうだったんだい?」


    ライナー「…………ああ、特に問題はないようだ、明日からまた訓練に参加できるだろう」


    マルコ「それを聞いて安心したよ、何だかんだでエレンも手加減していたのかな?」


    ライナー「そうだろうな、でなければあの一撃で命を落としているだろうしな……」


    一同「…………………………」


    アルミン「なんにせよ大事がなくてよかったね」


    ライナー「…………そうだな」


    ベルトルト(でも大事がなかったってことは彼は力をセーブしていたということ…………)


    ライナー(あいつの本気はさらにスゴいということか……)


    ――――――――医務室


    アニ「…………ううん」ムクリ


    教官F「目が覚めたかい?」


    アニ「はい、ここは…………」


    教官F「医務室だよ、気絶した君をブラウン訓練兵が運んでいてくれたんだ、あとでお礼を言っておきなさい」


    アニ「…………わかりました」


    教官F「そういえば君に少し聞きたいことがある、時間はそんなにとらせない、構わないか?」


    アニ「…………はい」


    ――――――――― 森


    エレン「………………」スタスタ……


    ズン……ズン……ズン……


    エレン「すまねぇな、お前も大変なときに」


    ゴルルルルル……


    エレン「感謝しているよ、本当に……」


    ゴルルルルル……


    エレン「ああ、俺は大丈夫だ……」


    ゴルルルルル……


    エレン「頼むぞ、久しぶりに手合わせ願えるか?結構の間やってないだろ?」


    ………ザワワワワワ


    エレン「よし、いくぞ!」ダッ!

  38. 38 : : 2015/07/18(土) 18:14:46
    期待!
  39. 39 : : 2015/07/18(土) 19:58:23
    面白いです!
  40. 40 : : 2015/07/18(土) 21:31:53
    緑間「.....、期待なのだよ。」キラッ
  41. 41 : : 2015/07/19(日) 01:09:12
    エレンの歌のやつは続き書かないんですか?
  42. 42 : : 2015/07/19(日) 15:28:00
    出来れば歌の方を進めてください
  43. 43 : : 2015/07/20(月) 00:01:19

    名無し さん
    エレフリ大好き さん

    そちらのSSもご覧になってくださってありがとうございます!
    情けない話ですが、今後どう進展させようかでSSを思ったように進められずにいるのが現状です。
    自分のスタイルは基本ストーリーを最初に思い描きに流れはその場で作っています。なのでそちらのSSの再開は気長に待ってもらえると幸いです。
    楽しみにしている方には申し訳ありませんorz
  44. 44 : : 2015/07/20(月) 00:49:24

    ――――――――――就寝前


    コニー「なぁなぁお前ら!」


    ジャン「んだよコニー、まためんどくさい情報でも持ってきたのか?」


    コニー「ふふふ、今回のはすごいぞ!俺もこれを聞いたとき電流が走ったからな!」


    キッド「おっ!コニーお墨付きの情報か!」


    マルコ「確かにそれは少し気になるね」


    アルミン「僕も気になるな」


    ライナー「どこから仕入れたんだ?」


    コニー「たしか『ザ・SNS』……だったか?」


    ジャン「なんか嫌な予感しかしねぇんだが」


    マルコ「奇遇だね、僕もだよ」


    アルミン「ま、まぁ大丈夫じゃないかな?コニーも見ていることだし……」


    キッド「で、その情報ってなんだ!?」


    コニー「おう!俺の手に入れた情報によるとだな……いま町では顔文字ってのが流行ってるらしくてな、たくさんある顔文字の中でも人気なのが――――」



    コニー「『(*´ω`*)』これらしいぞ!」


    キッド「これか!(*´ω`*)」


    コニー「そう!これだ!(*´ω`*)」


    コニキッド「これは――――――」





    コニキッド「――――流行る!(*´ω`*)」


    アルミン「…………………」


    マルコ「…………………」


    ジャン「…………………」


    ライナー「…………………」


    ベルトルト「……………………」


    アルミン「たぶんみんなは同じことを考えていると思う」


    マルコ「僕もそう思う」


    ジャン「同感だな」


    アルマルジャン「その顔文字は絶対流行らないし流行らせもしない!」


    コニキッド「な、なんだと……(゚Д゚;)」


    ライナー「まったく流行るわけないことくらいわかりそうなもんだがな(*´ω`*)」


    ベルトルト「ライナー……」トオイメ



  45. 45 : : 2015/07/20(月) 01:05:35
    流行るかっ!!www

    おっと、心臓は元に戻しておいたぜ(´ー`)フッ


    ぐはっ!?( ゚д゚)====(ライナーの心臓)
  46. 46 : : 2015/07/20(月) 01:07:03
    期待!
  47. 47 : : 2015/07/20(月) 02:33:46
    わかりました
    待ってます
  48. 48 : : 2015/07/20(月) 03:02:00
    期待刻むのだ!
  49. 49 : : 2015/07/20(月) 09:20:39

    ―――――――――――――――


    ミーナ「でもエレンもひどいよね!アニだって女の子なのに!」プンプン!


    ユミル「お前の言いたいこともわからないことじゃねぇが、あれでよかったと思うぞ?」


    ミーナ「ど、どうして?」


    ユミル「あのときの状況を思い出してみろ、あのときのアニは昨日ぶっ倒されたショックで冷静さを失っていた、そんなあいつをお前は止められるのか?」


    ミーナ「それは………」


    ユミル「無理だろ、あの野郎は言葉で制しようとしたが聞かなかった、だから今の力の差が明らかであることを口にしたがそれでもダメだった、なら強引だが力づくで止めるしかなかったんだよ」


    ユミル(……てかなんで私があいつをフォローしてるんだよ、アホらし)


    ミーナ「でも……だからって気絶までさせなくても……!」


    ミカサ「ミーナ、あなたが彼女を心配する気持ちは分かる、でもそれが彼の……エレンの判断」


    ミカサ「これ以上彼女を暴走させないために彼が行った配慮……私はそうとらえた」


    クリスタ「たしかにあのままエレンとやりつづけていたらもっと傷ついていたかも……」


    ミカサ「気絶させる方法としては強引、おそらくミーナやクリスタであれば気絶ですまなかったかもしれない」


    ミカサ「エレンのやり方はひどいように見えるかもしれない……しかしただ考えなしにやっているわけではないと私は思う」


    ミーナ「……………………」


    ガチャッ


    アニ「……………………」スタスタ……


    ミーナ「あっ!アニ!もう動いても大丈夫なの!?」


    アニ「……ああ、大丈夫だよ、明日からまた訓練に参加できる」


    ミカサ「しかし無理はいけない、今だって立っているのがやっとのはず……今日はもう休むといい」


    アニ「…………そうだね……先に寝かせてもらうよ」ゴロン


    アニ「………………………」サスサス……

  50. 50 : : 2015/07/20(月) 09:26:25
    期待!
  51. 51 : : 2015/07/20(月) 19:18:19
    期待心
  52. 52 : : 2015/07/21(火) 17:18:40

    数ヵ月後


    ―――――――――屋外


    キース「今日は貴様らに壁内の見廻りをしてもらう!なおこちらで班割りをしておいた!各自確認しておけ!」


    マルコ「同じ班らしいね、キッド!」


    キッド「おう!よろしくなマルコ!誰かと一緒にいかないと辿り着けなくてさ」


    マルコ(方向音痴なのかな……?)


    ミーナ「アニ!行こう!」


    アニ「……そうだね」スタスタ……


    ライナー(天使と一緒……だと……?)


    ベルトルト(ぼ、僕も…………)


    ライベル(…………………………)

















    ライベル(キターーーー!)(゜▽゜*)


    ユミル(あのホモ野郎たちと一緒か…………あいつら結構クリスタをチラチラ見てるからな………警戒しておくか)


    ユミル(…………それよりも―――――)


    エレン「…………………………」


    ユミル(あいつも同じ班か………ある意味あいつらよりも厄介だからな、あれから特になにもなかったとはいえ安心できねぇな……)


    ミカサ「アルミン」


    アルミン「ミカサ同じ班だね、よろしくね」


    ミカサ「うん、よろしく」


    ジャン「はぁぁぁ………………」グッタリ


    サシャ「ではこの見廻りを先に終わらせた方が夕食を全部もらう……でいいですね!?」


    コニー「お前には最近負けてばかりだからな!お前には決して劣っていないことを証明してやるぜ!」


    ジャン(もうダメだ………おしまいだぁ……)アタマカカエ


    ―――各班の配属―――

    ローゼ北

    ・ミカサ班

    シーナ北

    ・アニ班

    ローゼ西

    ・ジャン班

    シーナ西

    ・マルコ班

    シーナ南

    ・エレン班




    キース「確認したな!?では各自配属された場所へ向かうように!では解散!」

  53. 53 : : 2015/07/21(火) 18:56:30
    期待
  54. 54 : : 2015/07/21(火) 21:01:30
    期待!
  55. 55 : : 2015/07/22(水) 15:57:11

    ―――――――――ローゼ北


    ミカサ「……………………」ジーッ


    アルミン「ミカサ……?」


    ミカサ「いつか……」


    アルミン「?」


    ミカサ「いつかきっと……シガンシナ区へ帰る」


    アルミン「…………うん」


    ミカサ「たくさんの人が亡くなってしまった…………だからお墓をたててあげなくてはいけない」


    ミカサ「――――――『おじさん』のお墓も……」


    アルミン「…………うん」


    ミカサ「…………行こうアルミン、一日でも早く『故郷』を取り戻すために」スタスタ……


    アルミン「そうだね、みんなも待ってるし!」タッタッタ……




    ――――――――シーナ北


    ワイワイ……ガヤガヤ……


    ミーナ「やっぱりシーナは壁の中心部だけあって食料が豊富だね」


    アニ「まぁ、見せかけの平和にどれだけ価値があるかわからないけどね」


    ミーナ「?どういうこと?」


    アニ「さぁね、それよりさっさと終わらせるよ」スタスタ……


    ミーナ「あっ!ちょっと待ってよー!」


    アニ(この町が堕ちるとき…………私は何を思って、何のために生きているんだろうね……)





    ――――――――ローゼ西


    ジャン「おいお前ら!勝手に行動すんじゃねぇ!」


    サシャ「わかっていますよ!だからこうして素早くパトロールしてるんじゃないですか!」シュババ!


    ジャン「どう考えてもちゃんと見てねぇだろ!見回りは競争じゃねぇんだぞ!」


    コニー「止めてくれるなジャン!これは男の意地なんだ!」


    ジャン「ダメだ……あのバカども……俺じゃ手に負えねぇ……」ガックリ


    ジャン(こうなることくらいわかってたじゃねぇか……人類はバカには勝てねぇってことくらい……)


    『待てジャン、あいつらを止めさせるには最適な方法があるぞ』


    ジャン「な、なんだと!?そりゃなんだ!早く教えやがれ!」ガクガク


    『わ、わかったから揺らすなって!簡単だよ、こう言えばいいんだ、おーい二人ともー!』


    サシャコニ「…………?」


    『あまり勝手なことやってるとエレンに言いつけるぞーー!!』


    ピタッ


    ジャン「ど、どうなってんだ……?あいつら急に止まりやがって……」


    ダダダダダ……!


    ジャン「と思ったらこっち向かって全力疾走しt――――――」


    ドーーーーン!


    ジャン「」チーン


    サシャコニ「ごめんなさいーーー!」


    『わかったらちゃんと見回りすんだぞ?』


    サシャコニ「は、はいーーー!」


    スタスタ……


    ジャン「」チーン





    ――――――――シーナ西


    キッド「……?」


    マルコ「どうしたの?」


    キッド「いやなんかひどい扱いを受けているやつがいる気がする」


    マルコ「え?」


    キッド「…………まぁ気のせいだろ」


    マルコ「ひどいと言えば、ジャンは大丈夫かな?サシャとコニーが一緒の班なんだよね?」


    キッド「ん?たぶん大丈夫じゃないか?あの二人を落ち着かせるのもそんなに難しくないし」


    マルコ「そうなの?」


    キッド「ああ、ただ一言『エレンにバラすぞ!』って言えばいい」


    マルコ「なんで?」


    キッド「前にあの二人が食堂で言い争ってたときに見かねたエレンが二人に言ったんだよ」



    ~~~~~~~~~~~~


    サシャ「ですから私は変なことは考えてないですって!」


    コニー「考えてるかが問題じゃねぇ!?エレンの食器は俺が持っていくって言ってんだろ!?」


    サシャ「コニーだって怪しいじゃないですかーー!」


    コニー「お前ほどじゃねぇよ!」


    バチバチバチ


    アルミン「あわわわ……」


    ライナー「あいつらがあそこまで言い争うのは初めてだな」


    ユミル「おい、感心してる場合じゃねぇだろ、どうすんだよ」





    エレン「おいお前ら」


    サシャコニ「え、エレン!?」


    エレン「いつまでやってるつもりだ?」


    サシャ「私はエレンのために食器を…………」


    エレン「たまにおかずが少し減っている気がするんだが?」


    サシャ「うっ!」アセアセ


    コニー「やっぱり食ってんじゃねぇか!」


    エレン「コニー、疑うにしても限度があるんじゃないか?あんな強きに言ったら反抗するのも無理ねぇだろ?」


    コニー「ま、まぁたしかに言い過ぎたかもしんねぇけど……」


    エレン「二人には教官の代わりに俺が罰を与えるぞ」


    サシャコニ「え?」


    エレン「サシャは俺がやるご飯以外食事一週間禁止」


    サシャ「ふえぇぇ!?」


    エレン「コニーは次回の追試は俺抜きでやれ」


    コニー「お、おいーー!?」


    エレン「わかったな?」〈○〉〈○〉


    サシャコニ「は、はい……」
  56. 56 : : 2015/07/22(水) 17:01:58
    期待!
  57. 57 : : 2015/07/22(水) 22:22:21
    期待ださかんね!
  58. 58 : : 2015/07/24(金) 03:30:02

    ~~~~~~~~~~~~~~


    マルコ「へぇそんなことが……」


    キッド「二人には相当効いたらしいよ?サシャは最小限の食事しか耐えられなかったし、コニーは今までエレンに出題される部分を教えられていたからかなりね」


    キッド「とどめに『次はこの程度じゃすまないからな?』だってさ」


    マルコ「あはは……二人にはいい薬になったのかな?」


    キッド「だろうぜ!でもエレンも根は優しいからな」


    マルコ「エレンが?」


    キッド「もしエレンが本当に鬼畜だったらサシャに食事なんて与えないし、コニーにも教えなくなるだろうし」


    マルコ「そっか、サシャは一週間、コニーは次回にテストだけ……言われてみればそうだよね」


    キッド「みんなはエレンを怖がりすぎなんだよ!雰囲気と呼び名に惑わされてるだけさ」


    マルコ「じゃあなんでエレンは自ら一人になろうとしているのかな?」


    キッド「う~ん……そこまでは…」


    マルコ「まだまだエレンには分からないことがたくさんある、彼のことをもっと知らなくちゃね」ニコッ


    キッド「当然!」グッ!






    ――――――――――――シーナ南


    ユミル「っつうかなんでこっちにこんなメンツ集めてんだ?明らかにバランスがおかしいだろ」


    ライナー「確かに気になるな」


    エレン「知らねぇのか?ここら一帯は他の地区と比べて治安が悪いんだよ、だからスラム街みたいな糞の掃き溜めが集まるような場所なんだ」


    ユミル「確かにいわれてみれば服装がきたねぇ奴がいるな」


    クリスタ「でもひどい……なんでこの地区だけ……」


    エレン「表があれば裏があるって話だ、裕福に見えるのはシーナの一部分だけ、ここは憲兵団はおろか兵士さえほとんどおとずれねぇ場所なんだよ」


    ライナー「やけに詳しいな?」


    エレン「このくらい常識だ」


    ベルトルト「そうなんだ」


    クリスタ(私……まったく知らなかった……)


    エレン「…………っと分かれ道だな」


    ベルトルト「2つに分かれているね、どうしよう」


    ライナー「左は少しくらいな……右はそれほどでもないが」


    ユミル「右でいいだろ、メンドクセェことに巻き込まれるのはごめんだね」フンッ


    ライナー「だが巡回という名目上、どっちも調べなければならんだろう?」


    エレン「…………こっちは俺が受け持つ、お前らはあっちに行け」


    ライナー「一人で大丈夫なのか?」


    エレン「むしろお前らがいると邪魔だ、こっちは俺だけで十分、お前らはお荷物でしかねぇしな」


    ユミル「誰がお荷物だコラ、だがこいつの言うとおりだな」


    ライナー「しかし単独行動は危険だ、2・3で分けたほうがいい」


    ユミル「なら左は私とクリs「私はエレンと一緒に行くよ!」」


    ライベルユミ「!!!!??」


    エレン「は?」


    クリスタ「私はエレンについていく!」


    クリスタ(もっとここのことを知らないと!)


    ライナー「クリスタ正気か?」


    ベルトルト「あっちは危険かもしれないんだよ!?」


    ユミル「お前なんてすぐ襲われちまうだろ!?」


    クリスタ「私そんなに弱くないもん!」プクーッ!


    ライベルユミ(天使や……)


    エレン「はぁ……足だけは引っ張るなよ」スタスタ…


    クリスタ「うん!」タッタッタッ…!

  59. 59 : : 2015/07/24(金) 13:48:21

    ――――――――――――――――――


    スタスタ……


    ユミル「あ~つまんねぇ~」


    ライナー「しかしクリスタ自らエレンと行きたがるとはな……」


    ベルトルト「もしかしたら気があったりs」


    ドゴォォ!


    ユミル「ベルトルさんは余計なこと言わなくていいんだよ」ペッ!


    ベルトルト「」チーン


    ライナー「初めてベルトルトが気絶したな」


    ユミル「んなことはどうでもいいんだよ!!それよりクリスタだ!」


    ユミル「なんで私の天使が死神なんかとーー!!」


    ライナー「そんなこと言っても始まらんぞ?会いたかったら早いとこ巡回を終わらせる他ないんだからな」


    ユミル「はいはいわーってるよ」フリフリ


    ライナー(いくらエレンがいるからと言って100%安全とは限らない……無事だといいが……)


    ゴオオオオ! ゴゴゴゴゴゴ!


    ライベルユミ「っ!?」ビクッ


    ユミル「おい……この風と揺れ……」


    ベルトルト「まさか…………エレン!?」


    ライナー「(フラグ回収早すぎだろ!)急ぐぞ二人とも!」


    ベルユミ「うん(ああ)!」

  60. 60 : : 2015/07/24(金) 16:03:22
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  61. 61 : : 2015/07/25(土) 18:20:31
    エレン「歌で世界が変わるのか?」ピクシス「まるでおとぎ話じゃな」は続き書かないんですか?とても面白いので書いてほしいです!
  62. 62 : : 2015/07/25(土) 21:10:35
    期待
  63. 63 : : 2015/07/26(日) 02:29:26

    ―――――――――――――――――


    タッタッタッ…!


    ライナー(あの悪寒を感じた以上何かが起こっているに違いないんだが……いったい何が!?)


    ユミル「………?あそこに見えているのはクリスタじゃねぇか!?」


    ライナー「なに!?」


    ベルトルト「ほ、ホントだ!で、でも――――――」





    クリスタ「」スタ……スタ……





    ベルトルト「明らかに様子がおかしい…」


    ユミル「おいクリスター!!」


    クリスタ「」ビクッ!


    ユミル「どうしたクリスt………」


    ユミル「お前……なんで服がボロボロなんだ…?」


    クリスタ「」ブルブルブル…


    ライナー(なんだ?クリスタが……震えている…?)


    クリスタ「ユミル……ううっ……」ポロポロ


    ユミル「おい!どうしたんだよ!!誰だこんなことしやがった奴は!!ぜってーぶっ殺してやる!!!」ガルルルル!!


    ライナー「待てユミル!……クリスタ、いったい何があった?」


    クリスタ「………え……エレン…が……」ブルブルブル


    ライナー「エレンが……どうした?」


    クリスタ「…………ううっ……」


    ベルトルト「少し休ませてあげよう、この状態で話を聞くのは無理だ」


    ライナー「しかし何もわからないままz「俺が話してやろうか?」」


    ライベルユミ「!!」


    スタスタスタスタ……


    エレン「単純な話だ、こいつはやけにふわふわしているから裏路地で襲われたのさ」









    エレン「―――――ひどく溜まっている死神にな」ニヤッ










    ユミル「っ!!糞ローブてめぇ!!!」ダッ!


    ライナー「落ち着けユミル!!」ガシッ


    ユミル「離せ!こいつだけは……こいつだけは殺さなきゃ気がすまねぇ!!」ブンブン!


    ライナー「エレン、質問に答えろ……何が起きた」


    エレン「今話したことがすべてだ、偽りは言ってねぇよ」


    ライナー「さっきの風と地震はなんだ」


    エレン「わかってんだろ?」


    ライナー「………………………」


    エレン「ライナー……お前はいちいち回りくどいからはっきり言うぞ?」









    エレン「クリスタは襲われた、それを邪魔した奴らは返り討ちになった」









    エレン「それだけだ」


    ユミル「くそったれ!!私の天使をよくも―――!」


    ライナー「ベルトルト、ユミルを少し抑えててくれ」


    ベルトルト「う、うん……」


    ライナー「」スタスタスタ…


    バキッ!


    エレン「………………」


    ライナー「今のをくらって倒れないのはさすがというところだな、だがエレン、今のお前の姿はなんだ?」


    ライナー「いちいち回りくどいといったな?ならはっきり言おう、仲間を傷つけるな、今のお前はただのクズだ、これ以上クリスタに近づくな」


    エレン「ならそれにこたえてやる、そんなもの糞くらえだ」


    エレン「人を傷つけるな?俺は人だが人じゃねぇ、死神だぞ?そんな言葉が俺に響くとでも思ってんのか?」


    ライナー「そうだったな、お前は人ではなく死神だったな」


    ベルトルト「エレン、とても残念だけど、このことは教官に報告しておくよ」


    エレン「好きにすればいい、だが『歴史に残る逸材』を切り捨てなんて簡単にできるとおもわねぇけどな」スタスタスタ…


    ユミル「あの野郎マジでぶっ殺してやる!!」フー!フー!


    クリスタ「ま、待ってユミル!これは私の自業自得なの……私が勝手にエレンについていったから、だからこれはその報いなんだよ……」


    クリスタ「だから………許して…とは言わないけど……やめてあげて…」


    ユミル「………くっ!なんであんな野郎をかばうんだよ!?お前あいつに襲われたんだぞ!?そんな思いしても黙って見てろってのか!?」


    クリスタ「お願い………」ウルウル


    ユミル「……あーあー本当に女神様は優しいでございますねぇ~、だが次は殺すからな?」


    クリスタ「…………う、うん…」


    ベルトルト「………ライナー」コゴエ


    ライナー「………ああ…」


    ライナー(いくら天才でも教官に逆らうことはできないはず……ここで奴を開拓地へ送ることができればかなり計画もやりやすくなるはずだ)

  64. 64 : : 2015/07/26(日) 02:40:52
    期待
  65. 65 : : 2015/07/26(日) 12:35:27
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  66. 66 : : 2015/07/27(月) 09:28:11
    神スレ発見!! 期待です
  67. 67 : : 2015/07/27(月) 13:42:02

    >>岩沢まさみ さん

     ありがとうございます!

    >>名無し さん

     そう言っていただけるだけでSSを書いてよかったと思えます!

  68. 68 : : 2015/07/27(月) 14:30:57

    ――――――――――――――――――――


    アルミン「今日の見廻り大変だったね」


    コニー「俺はひやひやものだったぜ」


    マルコ「さすがのコニーもエレンには勝てないか」


    コニー「マルコはエレンの恐ろしさを知らねぇんだよ!それにあいつは俺の憧れでもあるからな」


    マルコ「憧れか……コニーにしては珍しく真剣じゃないか」


    コニー「これは褒められてるのか?」


    アルミン「どうだろうね」クスクス


    マルコ「褒めているよ♪」


    コニー「そうか!へへへ……」


    アルミン「(うん、やっぱりコニーは単純でいいや)そういえばジャンは?」


    キッド「ジャンなら今は再起不能だぞ?」


    マルコ「キッド!再起不能って?」


    キッド「ん」ユビサシ


    ジャン「なんで俺があいつらの面倒を見なくちゃならなかったんだ?いやそもそもなんで俺がリーダーに選ばれたんだ?俺はそんな奴じゃねぇよな?なんであいつらが一緒に配属されたんだ?なんで俺が(ry」ブツブツ…


    アルミン「ど、どうしたのジャン……」


    キッド「さぁ?コニー、なんか思い当たることはないか?」


    コニー「いくら天才の俺でもわからねぇな」


    マルコ「そういえばライナーとベルトルトもいないね」


    ―――――――――――――――――――――――


    ガンッ!


    ユミル「くそっ!教官の野郎ふざけやがって!!」


    ライナー「ちゃんと元に戻しておけよ、俺らが何を言ったところでもう決まったことだ」


    ベルトルト「それに本人が望んだことならしょうがないよ、納得はいかないけど」


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    教官室


    キース「うむ、今回の報告はレンズ訓練兵に聞かせてもらった」


    ライナー「それでイェーガー訓練兵への配慮は……」


    キース「……………本来ならば即開拓地送りになるところだが……」










    キース「―――――――罰則は2週間の営倉送りとした」











    ユミル「え、営倉……送り…?」


    キース「何か不満でもあるのか?」


    ユミル「なぜあいつが開拓地送りにならないんですか!?そこまであいつの才能がすぐれているとでも!」


    キース「これはすでに決定事項だ、いまさら変更はできん」


    キース「それに開拓地送りにならないのはレンズ訓練兵が懇願するからだ」


    ベルトルト「クリスタが?」


    キース「『私なら大丈夫ですからエレンを開拓地送りにしないでください』とな」


    ユミル「教官はそれを素直に受け入れたんですか!?」


    キース「何より大事なのは本人の意思だ、お前が何を言おうと意思を尊重するのが最優先だ、営倉送りにしたのは他の訓練兵へのしめしをつけるためだ」


    ユミル「あんたそれでも教官か!?訓練兵の言葉しか信用しねぇのか!?」


    ライナー「やめろ、それが教官の下した結論なら俺たちが口をはさむことじゃない」


    キース「そして今回のイェーガー訓練兵の件を他言することは許さん」


    ユミル「な、なんだと…?」


    キース「もし訓練兵の間でこの話が広がるようであれば連帯責任として貴様ら3人に罰則を受けてもらう」


    ユミル「話にならねぇぞ!ふっざけんな!!」


    キース「この話は終わりだ、部屋に戻って就寝しろ」


    ユミル「私はあんたが教官だと認めねぇからな!覚えてろ!」


    ライナー「おいユミル!申し訳ありません、失礼します」


    ベルトルト「………失礼、します…」


    ガチャ


    エレン「」スタスタ……


    ガッ!


    エレン「……教官に呼ばれてるんだ、離せユミル」


    ユミル「ずいぶんと余裕だな?いまここでお前を強制的に開拓地送りにしてもいいんだぜ?」


    エレン「できもしねぇことを言うもんじゃねぇぞ、ってこれはアニにも言ったな」


    エレン「お前が本気出したところで俺には勝てねぇぞ」


    ユミル「どうだかな?私が本気を出したらお前なんてすぐにひき肉だぜ?」


    エレン「ひき肉にされるの間違いだろ?」


    ユミル「このやろ!「やめろ!」」


    ライナー「こんなところで暴力なんて働いたらお前まで営倉送りだぞ」


    ベルトルト「ユミル、ライナーの言うとおりだ、ここは抑えよう」


    ユミル「………運が良かったな」バッ


    エレン「ったく服がしわになっちまうだろうが……じゃあな」スタスタ……ガチャ


    ユミル「あいつ絶対に反省してねぇな……」


    ライナー「ユミル、今日はもう部屋に戻れ、これ以上騒ぎを起こすな」


    ベルトルト「ここで僕たちが言い争うのはよくないよ、だれか聞いてるかもしれないんだし…」


    ユミル「はっ!ったく胸糞わりぃ……」

  69. 69 : : 2015/07/27(月) 17:27:48
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  70. 70 : : 2015/07/27(月) 18:49:24

    ―――――――――――???


    (ふぅ……何とかしてこの事態が報告することができれば……しかし不用意に動くと奴に……)


    バァン!


    (っ!!銃声!?)タッタッタ……


    ???「あははははは!!死んだ死んだ!ほら早くそれ片づけて次の奴は入りなよ!」


    兵士「」ビクビク…


    ???「いまたしか3連勝だっけ?君なかなか悪運強いね♪それがどこまで続くか…………タノシミダヨ♪」


    ガチャ!


    「おい!いったい何が起こって――――!?」


    ???「おかえり~♪会議は無事に終わったの~?まさか口外なんてマネしてないよねぇ~?」


    「できるわけないだろう……」


    ???「ふふふふふふふふ………そうだったね♪」


    「それよりも……貴様いったい何をやらせている!?」


    ???「ん?あ~これ?いや~最近退屈だったからさ、なんか面白い遊びがないか考えてみたんだよ、で思いついたのがこれ―――――――」











    ???「―――――『ロシアンルーレット』♪」











    「『ロシアンルーレット』………だと?」


    ???「銃に弾を一発こめて順番に引き金を引きあうんだ、で運が悪いほうがバーン!どう?即興にしてはなかなか面白いでしょ?」ニヒヒヒヒヒ


    「ふざけるな!!!人の命をなんだと思っている!!?」


    ???「…………君はわかってないね?命なんて賭けて何ぼなんだよ?それにこれは生きているってことを実感することができる!これ以上生を感じる瞬間はないだろうね~」ウンウン


    「貴様の気分で兵士の命を弄ぶなぁ!それに逆らわなければ手出しはしないといっただろう!?」


    ???「だから手出しはしてないでしょ?自分で引き金を引いているんだから♪」


    「今すぐやめさせろ!貴様の目的も果たせなくなるだろう!?」


    ???「効率が悪くなるだけで別にできなくなるわけじゃないよ?でもそうだねぇ………」












    ???「――――――――じゃあ君が次の相手をしてよ♪」











    「な、なにっ!?」


    ???「もし君がこのロシアンで勝つことができたら今日はこの辺で終わりにするよ♪その代わり……負けたら……わかってるよね?」


    「ふ……ふざけるな!」チャキ


    ???「ちょっとちょっと、そんな物騒なものをこっちに向けないでよ~」


    (今ここで……こいつを殺すことができたら―――!!)


    バァン! カラカラカラ…


    「があぁぁぁ!!?」ダラダラ


    (銃が……吹っ飛ばされた…!?)


    ???「どうしたの?大丈夫?そんなに手から血を流して引き金なんて引けるの?あっ、もし君が参加しないのならここにいる全員皆殺しだからよろしく~♪」









    ???「まぁどっちが勝っても死体が一つ増えるけどね♪あはははははははははははははははははは!!」











    (こ……この外道が!!)


    ???「ほら早くすわりなよ、君の部下がもうスタンバってるよ?」


    「…………………」スタスタスタ……ガタッ


    ???「そうそう♪じゃあ先攻は君からでよろしく♪じゃあロシアンスタート♪」


    『……死ぬのはやだ……死ぬのはやだ……』ビクビク


    (すまん……これに勝たねばみな殺されてしまう……だから…許してくれ)カチャッ



    ~~~~~~~~~~~~~~~~


    『………………』ポタポタ


    ???「あはははは!傑作だよ!まさにシナリオ通りだね♪ここでペケを引くようなゴミだったら興ざめだったよ♪」


    「…………約束だ…やめてもらうぞ、このゲームを」


    ???「うんうん、約束だからね♪じゃあまた新しいゲームを考えないとね」


    「……………………」


    ???「次も僕を楽しませてね♪期待してるよ♪」スタスタスタ…


    「………おい、運ぶぞ……せめて墓を作ってやらなければ…」


    『は、はい……』


    (どうすればいい……このままでは…全滅する!!)
  71. 71 : : 2015/07/27(月) 19:12:20
    期待!
  72. 72 : : 2015/07/27(月) 22:16:44
    期待
  73. 73 : : 2015/07/28(火) 08:35:11

    この日を境としてユミル、ベルトルト、ライナー、そしてクリスタの四人は口外をしなかったものの無意識にエレンを避けるようになった。
    最初こそケンカ腰だったユミルも時が経つにつれて挑発や不意打ちは自然とおさまり、エレンにからむことはほとんどなくなった。
    他の三人も皆の前では普通に会話をするが、決してエレンと二人で話すことはなかった。


    そして数年が経ち、また物語は大きく変わろうとしていた…………







    ―――――――――雪山訓練


    アルミン「はぁ……はぁ……」


    キース「どうしたアルレルト!遅れているぞ!貴様だけ荷物を減らすか!?」


    アルミン「うっ………く……はぁ……」


    ライナー「ほら少し寄越せ、俺の気が変わらないうちに、このままじゃ不合格になるぞ」


    アルミン「ありがとう……でもいつまでも負けるてるわけにはいかないから……」


    ライナー「………わかった、だが無理はするなよ」


    アルミン「うん」


    キース(ライナー・ブラウン………そのガタイと同じように仲間からの信頼も厚く、皆に頼られるリーダー的存在、しかし首席のイェーガー訓練兵のことを嫌っており対人格闘でその思いをぶつけている)


    キース(アルミン・アルレルト………体力こそ基準値には達していないものの時折非凡な発想をする、最近では少しでもスタミナをつけるために夜特訓をしているという話を聞く)


    ジャン「この季節の山はこんなに寒いのか……早いとこつかねぇと体が動かなくなりそうだな…」


    マルコ「それに霧も出てるから視界も狭い……足元や目の前に注意して進まないと」


    ジャン「お前キッドと一緒じゃなかったのか?」


    マルコ「キッドは倒れる人が出てくるかもしれないから後ろを走るって」


    ジャン「ったく、あいつはどこまでお人好しだよ……」


    マルコ「あはは……」ニガワライ


    キース(ジャン・キルシュタイン………立体起動に関する知識が豊富で訓練では常に上位をキープしている、だが特に意味のない暴力に襲われることも少なくなく、多少の不安と(お笑いの)期待が寄せられる)


    キース(マルコ・ボット………常に周りに気を配り、調子の悪そうな者を見かけると勧んで声をかける仲間思いの一面もある、成績も安定しており、このままいけば上位10位以内も目指せるだろう)

  74. 74 : : 2015/07/28(火) 14:52:23
    期待
  75. 75 : : 2015/07/28(火) 15:36:28
    期待!
  76. 76 : : 2015/07/28(火) 20:18:55
    面白いです!
    頑張ってください。
  77. 77 : : 2015/07/29(水) 11:18:39
    期待です!!
  78. 78 : : 2015/07/29(水) 19:52:53

    アニ「…………どうしたのミーナ、もう限界?」


    ミーナ「いや~、やっぱりこればっかりは慣れないときついからね……でもまだまだだよ!」


    アニ「まだ先は長いからね、ちゃんとついてきなよ?」


    ミーナ「甘く見ないで欲しいですねぇ……すぐにアニちゃんを追い抜いちゃうんだから!」


    アニ「はいはい頑張ってね」


    キース(アニ・レオンハート………立体起動の斬撃に非の打ち所がない、だが集団での行動はあまり向かない模様、対人格闘もなかなかであるが毎回のようにイェーガーに先をいかれてしまう、ちなみに夜練習をしているが口出しは不要だろう)


    キース(ミーナ・カロライナ………特徴が髪型だけといういたって平凡な存在、すべての成績において得意不得意がなく、なんともコメントしづらい、レオンハートと仲がいいようだが毎回のように返り討ちにあう)


    クリスタ「頑張って!この訓練を乗りきろう!」


    ユミル「置いていった方がいいんじゃねぇか?このままじゃ共倒れだぞ」


    クリスタ「そんなこと……ない……絶対に……ゴールして……みせる!」


    ユミル「そんな息も耐え妙なお前が何言ってんだよ……はぁ……」


    クリスタ「お人好しで構わない……バカで構わない……でも生き残る!」


    キース(クリスタ・レンズ………金髪・小柄・美形という事で男からも特に人気が高い、ちなみに告白もされたことがあるらしいが、すべてユミルによって事前に防がれている、見廻りの一件以来イェーガーと会話することもなくなったが、日々の訓練は今まで以上に真剣にやっている)


    キース(ユミル………姓名が不明のレンズのガードマ……いやウーマン、周囲のことに関しては全く興味を示さずレンズを可愛がる姿がよく確認されている、そっちの趣味があるのではないかという噂があるが……おそらくそうだろう、見廻りの一件以来イェーガーを特に忌み嫌っている)


    サシャ「ほら急ぎましょうよー!着けばきっとパァンが待っています!」


    ミカサ「サシャ、飛ばしすぎてはダメ……まだまだ道のりはある、のでムダなスタミナの消費は命取り」


    サシャ「私は大丈夫ですよ!寒いのは少し苦手ですが、毎日エレンのご飯をいただくために日々追いかけてますから!持続力には自信があります!」エッヘン


    ミカサ「自信を持つことが悪いとは言わない、でも過信は身を滅ぼす、途中で倒れられたら困る」


    サシャ「ミカサは心配性ですね、その言葉はありがたいですよ!ところで」


    サシャ「過信とか身を滅ぼすっておいしいんですか?」


    ミカサ「…………………………」


    キース(サシャ・ブラウス………今期の訓練兵のなかでは一番おかs……独特な性格を持つだろう、食欲が旺盛でイェーガーからもらうことがしばしばあったらしいが、『そろそろ俺から奪えるようにならないとな』と言われ、獲得するために食事中は日々追いかけている、ちなみにとれたことは一度もない、まぁ当然だろう)


    キース(ミカサ・アッカーマン………今期の訓練兵の『二本柱』の一柱を担う、特に才能に溢れているが決して自慢をせず、普段の努力を怠らないその姿勢に男女問わず憧れるものも多い、アルレルトと行動を共にする姿が多く見受けられるが、同じ『二本柱』のイェーガーをライバル視………というより意識している)
  79. 79 : : 2015/07/29(水) 21:03:57
    期待!
  80. 80 : : 2015/07/29(水) 22:54:11
    期待
  81. 81 : : 2015/07/31(金) 00:40:49


    エレン「……………………」タッタッタッ…


    キッド「待ってくれよエレン~、いくらなんでもペースが速すぎだって~」


    エレン「モタモタしてると置いていくぞ?俺たちが最後方なんだからな」


    キッド「わかってるって、だからこうしてエレンについて行ってるんだろ?」


    エレン「先に行けばいい話だったろ?最後方なんかにいればこうなることくらい分かるようなもんだぞ」


    キッド(わからなかった………)


    エレン「とにかくさっさと合流するぞ、こんなとこじゃ教官の目もつかねぇからな」


    キッド「おけおけ~」


    キース(キッド・シェーンベルク………本名はSS初公開になる、性格は仲間想いで今期の訓練兵のムードメーカー的存在、誰にでも気さくに声をかけるため誰とでもすぐに打ち解ける、さらひそかに自主練に励んでいるとか……ちなみに美形なのでひそかに思いを寄せている女子も少なくない)


    キース(そしてエレン・イェーガー………アッカ―マン訓練兵とともに『二本柱』を担う、どれをとっても歴代一位の成績を誇る百万……いや千万に一人の天才といっても過言ではない、他人とのかかわりは最小限にとどめ、決して感情に流されない心の強さを持つ、しかし本人のこれまでのデータは存在せず、まだまだ謎の多い訓練兵である)

  82. 82 : : 2015/07/31(金) 07:38:05
    期待!
  83. 83 : : 2015/07/31(金) 11:19:42
    この作品をみてサンバードさんの他の作品も見ました!!
    どれもおもしろいです!!がんばって下さい!!(^ω^)
  84. 84 : : 2015/07/31(金) 17:24:52
    期待!
  85. 85 : : 2015/07/31(金) 22:40:32
    頑張ってください
  86. 86 : : 2015/07/31(金) 22:42:49
    期待
  87. 87 : : 2015/08/01(土) 00:26:54
    期待だよ~~~~~~~~~~~~!
  88. 88 : : 2015/08/01(土) 01:01:28

    みなさんご支援本当にありがとうございます!

    SS冥利に尽きますね(笑)!

    感謝の意を込めて!



    キッド「俺たちのためにありがとう!これからも応援よろしく!」ニッ!
  89. 89 : : 2015/08/01(土) 01:41:23



    コニー「よっしゃ行くぜーー!ゴールに向かって喘息前進だ!」ダダダダダ!


    ベルトルト「コニー!早すぎだって!それに喘息じゃなくて全速だよ!」


    コニー「細かいことは気にするな!モテないぞ!?」


    ベルトルト「それはどういう意味だいコニー!?」


    キース(コニー・スプリンガー………ほとんどの科目はほとんど平均以上であるが座学だけは絶望的に低い、テストの成績も後ろから数えたほうが早い、同じ部類同士のブラウスやシェーンベルクと仲が良く、イェーガーからはよく追試の勉強を手伝ってもらっているらしい)


    キース(ベルトルト・フーバー………内向的な性格で他者との壁を築いている、よくブラウンとともに行動し、実はそっち系ではないかという噂もあるが………噂だけであってほしい(焦)、ブラウン、ユミル同様イェーガーを嫌っており、常に一定以上の距離を置いている)


    キース(今期は例年と比べてだいぶレベルが高い……とくにイェーガーとアッカ―マンのツートップがめざましい、それに周りの者もついて行こうと必死になっている、卒団の日が実に楽しみだ)



    ――――――――訓練施設(ゴール地点)


    ミカサ「やっと着いた、サシャは……」


    サシャ「サシャ・ブラウス、ここにありです!」フフン!


    ミカサ「………無事で何より」


    サシャ「しかしミカサもさすがですね!あれだけの距離を走ったのにまったく息が切れていません!」


    ミカサ「ぺ-ス配分はしっかりしたつもり、アルミンからアドバイスをもらっていたから」


    サシャ「むむう……さすがアルミン、頭の切れが違います!」


    ミーナ「つ、ついた~」


    ミカサ「ミーナ、お疲れ様」


    ミーナ「み、ミカサ~ありがと~」


    アニ「ふぅ……」


    サシャ「アニもお疲れ様です!」


    アニ「…………ああ」


    ジャン「やっとゴールか」


    マルコ「さすがにもう走れないや……」


    コニー「頭を使わないだけ座学よりましだな!」


    マルコ「その発言がコニーらしいね」アハハ

  90. 90 : : 2015/08/01(土) 06:30:30
    期待
  91. 91 : : 2015/08/01(土) 10:38:03
    期待!
  92. 92 : : 2015/08/01(土) 17:22:16
    期待!
  93. 93 : : 2015/08/01(土) 22:25:56
    早く書けよ(ツンデレ)/////
  94. 94 : : 2015/08/01(土) 22:56:26


    ライナー「だいぶ多くなったな」


    アルミン「はぁ……はぁ……はぁ」


    ミカサ「大丈夫アルミン?」


    アルミン「あはは………大丈夫じゃ……ないかな……でもなんとか走りきれたよ」


    ライナー「だが最初の頃に比べればだいぶ体力がついたんじゃないか?」


    アルミン「毎日厳しい訓練に耐えてるからね、この程度は……」


    マルコ「それに遅くまで自主練してるもんね♪」


    アルミン「知ってたの!?」


    ジャン「当たり前だろ」


    ベルトルト「あとまだ残っているのは…………」


    ライナー「およそ4分の1位だな」


    ユミル「全く……やっちまったな……」


    クリスタ「…………………………」


    サシャ「二人も完走したんですね!」


    ユミル「芋女にできんのに私にできないわけねぇだろ」


    サシャ「芋女って言わないでくださいよ!」


    ユミル「嫌だね、お前はこれからも芋女だからな」


    サシャ「むぅ……ユミルは意地悪です…」


    クリスタ(生き残った………死に場所を探しているはずなのに……何が私をここまで動かすの……?)

  95. 95 : : 2015/08/01(土) 23:01:14
    期待!
  96. 96 : : 2015/08/02(日) 16:56:28
    面白いです!
  97. 97 : : 2015/08/04(火) 00:01:53


    キース(残り時間はあと10分………残っているもので辿り着きそうな奴はあと2人ぐらいか……)


    マルコ「おかしい………キッドまだゴールしてない」


    コニー「はぁ!?おいマジかよ!」


    サシャ「時間はもうないですよ!?」


    アルミン「それに………エレンもいない…」


    ミーナ「ウソッ!?てっきりもうゴールしてどこかにいると思ったのに……」


    ミカサ「ここに最初にゴールしたのは私とサシャ、エレンの姿は確認してない」


    アニ「…………………………」


    ライナー「しかしマズイぞ……もう10分を切ってる……」


    ベルトルト「まさか……何かあったんじゃ……」


    サシャ「不謹慎なこと言わないでください!私は来ると信じてますよ!」


    ジャン「あいつらはこんなとこで死ぬタマじゃねぇと思うけどな」


    コニー「当たり前だ!二人ともすげぇ強ぇんだぞ!」


    クリスタ「っ!誰か来たみたい!」


    ガサッ……ガサッ……ガサッ……


    エレン「はぁ……はぁ……はぁ……」


    コニー「エレン!無事だったか!」


    キース「ギリギリだぞ?お前の力はその程度か?」


    エレン「申し訳ありません」


    キース「………お前で最後か?」


    エレン「…………どうでしょうね」スタスタ……


    サシャ「お疲れさまですエレン!」


    エレン「……………ああ」


    マルコ「エレン!キッドは知らないかい!?」


    エレン「さぁな、途中まで一緒にいたが」


    ユミル「おいおい、まさか見殺しにしたんじゃねぇだろうな」


    エレン「これは訓練なんだぞ?ここで死ぬんならその程度だ」


    アルミン「そ、そんな言い方しなくても……」


    エレン「事実だからしょうがない、そこまでの奴は今まで逃げたか死んだかだろう?」


    エレン「あいつの無事を信じてるんなら信じぬいたらどうだ?あとはあいつの気力と運次第だ」


    ライナー「言い方はあれだがたしかにその通りだ、ここまできたら俺たちにできるのは信じることだけだ」


    ベルトルト「待とう、それしかできないなら」


    一同「」コクッ


    ――――――――――――――――――


    キース(残り3分……どうだ……っ!!あれは!)


    ザシュ……ザシュ……ザシュ……


    マルコ「足音が聞こえる!」


    コニー「マジでか!?」


    キッド「……うっ……はぁはぁはぁ……」ズルズル……


    ジャン「おい、あいつ誰かかついでねぇか!?」


    ミカサ「っ!!みんな彼を運ぶの手伝って!」


    ドサッ……


    マルコ「キッド!大丈夫!?」


    キッド「俺のことより、早くあいつを運んでやってくれ!絶対に死なせるな!」
  98. 98 : : 2015/08/04(火) 00:27:04
    Expectation!!(期待!!)
  99. 99 : : 2015/08/04(火) 00:56:13
    期待!
  100. 100 : : 2015/08/05(水) 11:43:28

    この出来事は104期訓練兵の中で有名な話となった。
    キッドが無事だったのはもちろんのこと、抱えられた訓練兵も数日間眠っていたものの何とか目を覚まし、訓練に参加できるほど体も回復した。目が覚めたことを知り一番安心したのは言うまでもなくキッドであった。
    その後その訓練兵は何度もキッドにお礼を言ったが本人は『俺が勝手にやったことだから気にしなくてもいいよ、それよりも今日の訓練頑張ろうぜ!』といって笑顔を見せた。キッドの好感度が鰻のぼりになったのは言うまでもなく、キッドは同期から一目置かれる存在となった。そして卒団前日となる………


    ―――――――――――訓練施設 屋外


    キース「今日の対人格闘は対人格闘上位10位のトーナメント方式をとる!各自、その様子をしっかり自分の眼に焼き付けるように!では対人格闘上位10位を発表する!」


    エレン・イェーガー

    ミカサ・アッカーマン

    アニ・レオンハート

    ライナー・ブラウン

    ベルトルト・フーバー

    キッド・シェーンベルク

    マルコ・ボット

    ユミル

    ジャン・キルシュタイン

    アルミン・アルレルト


    キース「以上10名だ!では10位から順にくじを取りに来い!」


    トーナメント表
    http://terus.jp/knockoutdraw/edit.html?k=e29c7892d7df3ef92feba242917632ae
  101. 101 : : 2015/08/05(水) 12:36:29
    期待!
  102. 102 : : 2015/08/05(水) 22:43:51
    面白いです!
  103. 103 : : 2015/08/06(木) 00:00:18

    キース「ではまずシェーンベルク!ブラウン!前へ来い!」


    キッド「負けないぞライナー!」○><


    ライナー「よし!来い!」スッ


    《キッド VS ライナー》


    キッド「行くぜ!」ダッ


    ライナー(さぁ、何で来る……拳か?蹴りか?)


    パンッ!


    ライナー「!?」グラッ


    唐突にもらった平手打ち―――


    キッド「」ガンッ!


    予想外の肘!


    ライナー「」チーン


    キース「そこまで!」


    キッド「これが『型にはまる』ってやつだな!」ニッ


    結果:WIN キッド (勝因:特に理由のない暴力)


    キース「では次だ!キルシュタイン!ボット!前へ!」


    ジャン「お前とこういう形でやりあうなんてな」


    マルコ「そうだね、でもジャンには負けないよ!」


    ジャン「そりゃあ俺だって同じだ!いくぞ!」


    《ジャン VS マルコ》


    パシッ! ブンッ!


    ジャン「はぁ!」ガシッ!ブンッ!


    マルコ「うわわっ!」ドサッ


    ジャン「へへへ……わりぃな」


    キース「そこまで!」


    ジャン「俺の方がまだ強かったみたいだな」スッ


    マルコ「ははは、参ったよ」ガシッ


    結果:WIN ジャン (勝因:背負い投げ)


    キース「次!フーバー!レオンハート!」


    ベルトルト「あの……お手柔らかにね……」


    アニ「だが断るよ」スッ


    《ベルトルト VS アニ》


    バンッ! グルン! ドサッ……


    ベルトルト「」チーン


    アニ「ふん……」サラッ


    キース「そこまで!」


    アニ「私と当たった自分の運命を呪うんだね」


    結果:WIN アニ (勝因:圧倒的パワー)


    キース「では次だ!アルレルト!ユミル!」


    ユミル「わりぃが勝たせてもらうぞ、さすがにもやし男には負けたくないんでな」


    アルミン「もやしって………まぁ宜しく……」


    《アルミン VS ユミル》


    ユミル「ほらギブか?」ギギギ!


    アルミン「ぎ、ギブギブ!」


    キース「そこまで!」


    アルミン「ごほっごぼっ!さ、さすがユミルだね……」


    ユミル「お前じゃ相手にならねぇよ」


    結果:WIN ユミル (勝因:寝技)


    キース「これで第一ブロックは終わりか、では次だ!シェーンベルク!アッカーマン!」


    キッド「お互いに全力を尽くそうぜ!」


    ミカサ「うん、私が女だからって気にしなくていいから」


    キッド「もちろんだ!そんなんじゃ失礼だからな!」


    《キッド VS ミカサ》


    キッド「ふっ!」ブンッ


    ミカサ「……………」パシッ!ヒュッ!


    キッド「うおっ!やべっ!」グラッ


    ミカサ「……はっ!」バシンッ!


    キッド「ぐっ!」ドサッ


    キース「そこまで!」


    キッド「ははっ!さすがミカサだ!俺じゃレベルが違うな」


    ミカサ「そんなことない、キッドもいい動きだった」


    キッド「ありがとよ!」


    結果:WIN ミカサ (勝因:足払い)

  104. 104 : : 2015/08/06(木) 00:22:31
    期待!
  105. 105 : : 2015/08/06(木) 20:17:58

    キース「では次だ!ユミル!イェーガー!」


    ユミル「この時を待っていたぜ……合法的にてめぇをボコボコにできるこの時を!」


    エレン「ふあ………そうだな」シレッ


    ブチッ!


    ユミル「ぶっ殺す!」ダッ!


    《エレン VS ユミル》


    ユミル「おらぁぁぁ!!」ブオッ!


    エレン「」スッ……


    ユミル「ちょろちょろしやがって……大人しくボコられやがれ!!」


    エレン「あいにく痛いのは勘弁だな、そんな殺気だった目で見られちゃ避ける以前に恐怖で体が反応しちまうよ」


    ユミル「ふ・ざ・け・や・が・っ・て!!」ダッ!


    エレン「落ち着けって」バシッ!


    ユミル(こいつ!私の全力の拳を!)


    エレン「このままじゃ俺もお前も楽しくないだろ?だからハンデだ」


    ユミル「ハンデ……だと?」


    エレン「これで……」


    シュルシュルシュル……ギュッ! グリグリ……


    エレン「これでどうだ?」


    ユミル「目隠しと……耳栓……?」


    エレン「ああ、これならお前でも一発くらい入れられんじゃねぇか?」


    ユミル「よほど私をバカにしたいみたいだな……いいぜ、やってやるよ」コキコキ


    エレン「まぁ、それでも無理だろうけどな」


    ~~~~~~~~~~~~~~


    エレン「♪~~~」スタタッ


    ユミル「ぜぇ……ぜぇ……(どういうことだ……マジで一発もあたらねぇ……)」


    エレン「~~~~?どうした?楽しい殴りあいの時間はお開きか?」


    ユミル「てめぇ……こうなることを知ってやがったな!?」


    エレン「そりゃそうだろ、俺は別に油断しているわけでも慈悲を送っているわけでもねぇ、力の差をわかった上でハンデをやっているつもりだからな」


    エレン「それに俺がハンデをやっているのはお前に少しでも希望があると思わせることだ」


    ユミル「なんだと……」


    エレン「人ってのはな、そこに小さな希望があればそれにすがろうとする、それから叩き潰すのがたまらなく好きなんだよ♪」ニヤリ


    ユミル「じゃあてめぇはわざとハンデを!」


    エレン「…………なぁユミル、聞かせてくれよ」










    エレン「今どんな気持ちだ?希望が絶望に変わってどんな気持ち?」ニヤッ










    ユミル「」ゴゴゴゴ……


    クリスタ(あわわ、ダメだよエレン!ユミルをそんなに挑発したら……)


    ユミル「コロオオオオオオス!!」バッ!


    スッ……トンッ


    ユミル「かはっ……!」グラッ


    エレン「お疲れ様、楽しめたろ?」


    ユミル(首を!ヤバい……いし……き……が……)


    エレン『今どんな気持ちだ?』


    ユミル「……………………」


    エレン『希望が絶望に変わってどんな気持ち?』


    ユミル「っ!!」ズザッ!


    ミカサ(!こらえた!?)


    ユミル「おらぁぁ!!」バキィ!


    ジャン(うおっ!!?マジで一発当てやがった!)


    エレン「…………………………」


    ユミル「はぁ……はぁ……はぁ……」


    エレン「……それでいい」


    ミカサ「っ!?」ズキィ!


    エレン「今の一発はくれてやるよ」


    ユミル「」ドサッ……


    キース「そこまで!」


    エレン「こんなもんだろうな」


    結果:WIN エレン (勝因:手刀)


    ミカサ(何!?急に頭が……!)ズキィ!


    ~~~~~~~~~~~~~


    『それでいい、その感覚を忘れるな』


    『お前はもっと強くなれ……』


    ~~~~~~~~~~~~~


    ミカサ(こ、この記憶…は……)


    アルミン「み、ミカサ、?」


    ミカサ「…………な、何でもない……」

  106. 106 : : 2015/08/06(木) 20:28:21
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  107. 107 : : 2015/08/06(木) 23:45:22
    面白いです
  108. 108 : : 2015/08/07(金) 03:48:45
    期待なのだよ
  109. 109 : : 2015/08/07(金) 14:34:32
    面白いです!
    頑張ってください。
  110. 110 : : 2015/08/08(土) 01:49:36


    キッド「エレン顔面にくらってたけど大丈夫か?」


    エレン「大丈夫だ、問題ない」


    キッド「お、おお……」


    ジャン(さっき普通にマルコに勝っちまったが、次は……)


    キース「では次はキルシュタイン!アッカ―マン!貴様らだ!」


    ジャン(俺は今日ほど自分の運命を祝いたい日はない!)


    ミカサ「……………」スタスタ…


    ジャン「よ、よろしくな!み…ミカ……さ…」ガクガク


    ミカサ「えぇ、よろしく」


    ジャン(ミカサが返事をしてくれたーー!!!うわっほーーーい!!!)コウコツ


    コニー「なんかジャンの顔がキモいと思うのは俺だけか?」


    キッド「安心しろコニー!俺もだ!」グッ!


    ジャン(こうなったら少しでも長くミカサとくんずほぐれず……)


    ミカサ「ジャン、安心して、すぐに終わらせる」


    ジャン「え?」


    《ミカサ VS ジャン》


    ドゴオオオン!!


    ジャン「」モザァ…


    ミカサ「……………………」ペコッ


    キース「そこまで!」


    ミカサ「ジャン、ごめんなさい」


    マルコ「ジャーーン、大丈夫かーーい?」


    ジャン「大丈夫……じゃない、問題d」ガクッ


    ベルトルト「あっ、気絶した」


    ライナー「あいつも忙しいやつだな、俺が運んでいく」スタスタ…


    キース「次のものはわかっているな!?お前らだ!イェーガー!レオンハート!」


    ザワザワ…… ガヤガヤ……


    キッド「楽しみだな!」ワクワク


    コニー「そういやあいつらタイマンやるの久しぶりじゃねぇか!?」


    キッド「どっちが勝つと思う?」


    コニー「そりゃエレンだろ」


    マルコ「僕もエレンかな」


    ミーナ「私はアニに勝ってほしい!」


    クリスタ「わ、私は……アニ……かな」


    サシャ「いや!やっぱりエレンですよ!なんたって強いですから!」


    ミカサ「私も、今のアニではまだ彼には勝てない」


    ベルトルト「………アニ…」ボソッ


    エレン「…………………」


    アニ「…………………」


    一同「」ドキドキ…


    アニ「あ、あn――――――――」


    エレン「」スッ


    アニ「………?」


    エレン「口下手なやつはしゃべるもんじゃねぇぞ、語るならこぶしで語れ」


    アニ「………ふっ、その減らず口も今日までだよ」スッ


    エレン「そうなるといいな、いくぞ!」ダッ!


    アニ「来な!」カマエ


    《エレン VS アニ》

  111. 111 : : 2015/08/08(土) 22:27:38
    エレン「歌で世界が変わるのか?」ピクシス「まるでおとぎ話じゃな」の続きを書いてください
  112. 112 : : 2015/08/08(土) 22:44:09
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
    こっちの話最後まで投稿してから書いたらどうですか?
  113. 113 : : 2015/08/09(日) 01:36:43

    ―――――――――5分後


    ヒュッ! サッ! ブンッ! バシッ!


    エレン「………………」ザッ


    アニ「………ふぅ…」カマエ


    キッド「すごい……エレンはもちろんだけど、アニもすごく強くなってんじゃん!」


    ミカサ「一年経っているとはいえ、この成長ぶりは本当にすごい、と思う……」


    アルミン「うん、これでどっちが勝つか分からなくなったね」


    コニー「うおおおおお!!二人とも頑張りやがれーー!!」


    サシャ「スゴイですよ二人とも!」


    マルコ「あはは……もう目じゃ追えないね」


    ベルトルト(アニ……いつの間にあんなに強く……)


    エレン「………ずっと…」


    エレン「ずっと特訓していたな?それも就寝時間をギリギリまで削って」


    アニ「そうでもしないとあんたに勝てないからね、あの時の私とは思わないことだね」


    エレン「そんなもん火を見るより明らかだろ、ここにいる奴らは全員お前を認めるだろうさ」


    アニ「関係ないね」


    エレン「そう言うと思ったよ、じゃあギアを上げていくか………といいたいところだが」


    エレン「先も見据えないといけないからな」


    アニ「本気を出さないつもりかい?それで仮に負けても敗北したことには変わりないんだよ?」


    エレン「俺は人の力量を見間違えたりしねぇよ、その言葉はこの技を受けきってからしろ」


    アニ「おもしろいね、いったい何をしてくれるんだい?」


    エレン「」スタスタ……


    アニ「……………………」カマエ


    エレン「」スタスタ…


    コニー「なんだ?急にエレンがアニの周りを歩き始めたぞ?」


    マルコ「集中力を散漫にさせているのかな?」


    ミカサ(…………いや…違う、今の兄にそんな小細工は通用しない……決してアニは集中力を切らさない…)


    エレン「」スタスタ…


    アニ(……これはいったい…?同じところをぐるぐる回って目線はずっとこちらを見ている)


    アルミン「………あれ?エレンの様子が少しおかしくない?」


    コニー「は?」


    ベルトルト「エレンというか……周りの空気が変わってきている」


    ミカサ「それに……みんな気づいてる?」


    クリスタ「…………あっ!!」


    エレン「」………


    クリスタ「最初聞こえていたはずの足音が……聞こえない!」


    マルコ「ほ、ホントだ……まったく聞こえなくなってる…」


    アニ(この雰囲気はマズイ……あいつが作り上げる空気に飲み込まれそうになる!)


    エレン「」…………


    スウッ…


    アニ(っ!?)


    コニー「おい!エレンが消えちまったぞ!」


    キッド「あれ?いつの間に……どこにいったんだ?」


    ミカサ「いなくなったわけではない……おそらく自分と空気を同化させてまるでそこにいないような幻覚を見せている…」


    ミカサ「これでアニはわずかな空気の乱れを感じなければならない、できなければ……やられる…」


    ベルトルト「こ、こんな技が存在するなんて……」


    サシャ「ううぅ……なんだか肌寒いです…空気ってこんなに冷たいものでしたっけ…?」


    ミーナ(…………アニ!!)グッ!


    アニ(落ち着け、落ち着くんだアニ・レオンハート……あいつのことだ、わざと空気を乱れさせて不意を衝いてまた気絶させる算段のはず……)


    アニ(なら空気が乱れた隙にカウンターを狙う!)

  114. 114 : : 2015/08/09(日) 03:07:02
    期待
  115. 115 : : 2015/08/09(日) 10:20:20
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  116. 116 : : 2015/08/12(水) 02:34:43


    アニ「ふぅ……」スッ…


    アニ(自分の五感を全部働かせろ!空気の乱れを体で感じられるように!)


    …………スウッ


    アニ「っ!!あいつが動いた!後ろから……じゃなく前!」ブンッ


    ドゴォォ!


    エレン「………………」ミシミシ


    アニ(とった!)


    ドスッ!


    アニ「…………え…?」グラッ


    エレン「悪くなかったよ、まともにくらったら俺でもやばかったかもな、だが―――――――」


    エレン「――――――あと一息だったな」


    アニ(そ、そんな……手ごたえはあったはず……なのに……いつのまに手で触れていた感覚が消えている……)


    アニ(もう……すこし、だった…のに……)ドサッ


    キース「そこまで!」


    エレン「……………たな」ボソッ


    キース「何をぶつぶつ言っている?次をすぐに始めるぞ、準備しろ」


    エレン「こいつを運ばせてください、相手への敬意として……」


    キース「………わかった、だがすぐにもどってこい、無駄な時間を消費させるな」


    エレン「はっ」


    ―――――――――――――――――――――――――――


    ライナー「さっきの試合はどうだったんだ!?」


    ベルトルト「………エレンが勝ったよ」


    キッド「なんかゴォォォっていってドォォォってなってバァァァンって感じだったぞ!!」


    ライナー「なるほど、わからん」


    マルコ「まぁ、つまり言葉で言い表せないほどすごい試合だったってことだよ」


    ジャン「なかなか見どころのある試合だったんじゃねぇか?あんなの人間同士の戦いじゃねぇよ」


    コニー「お?復活したのかジャン」


    ジャン「最初は気絶してから目が覚めるまで10分くらいかかってたけどな、いまじゃそれに慣れたせいで2分で目が覚めるようになったよ……」


    ライナー「なんだか複雑だな」


    ジャン「まぁな…」


    サシャ「でも次はもっとすごい試合になりますよ!」ワクワク


    クリスタ「次が最後の試合だったけ…」


    キッド「エレンとミカサ……か、どんな試合になるんだろうな」


    アルミン「二本柱、歴代最強の逸材、とまで言われている二人だ、これはもう予想できないね…」


    エレン「勝敗なんざさほど重要じゃねぇな」スタスタ…


    キッド「エレン、もう医務室に行ってきたのか?」


    エレン「急ぐように言われたからな」


    マルコ「でも勝敗が重要じゃないってどういう……」


    エレン「さぁな、この試合がわかればわかるんじゃねぇか?」


    コニー「エレン!がんばれよ!」


    エレン「俺よりもあいつを応援してやれ」


    ミカサ「……………………」


    ジャン「まぁ精々ミカサにボコられてくるんだなwww」


    エレン「すでにボコられたてめぇが言うセリフじゃねぇな、自虐にしかならねぇブーメランだぞ?」


    ジャン「ちっ」


    マルコ「ちょ、ちょっとジャン!」


    キース「おいイェーガー!早く来い!」


    エレン「………………」スタスタ…


    キース「これが最後の試合だ、お互いに全力を尽くせ!」


    エレン「全力っつっても、相手は歴代最強だからなぁ」ポリポリ


    ミカサ「御託はいい」


    エレン「…………ああ、そうだったな、お前に精神攻撃は通じないんだったっけか」


    ミカサ「勝負の前に一つ聞きたいことがある」


    エレン「なんだ」











    ミカサ「…………昔どこかで会ったことはなかった?」











    エレン「会ったことくらいあんじゃねぇか?お前もシガンシナ区出身だろ?俺を見たことも聞いたこともあるだろ?」


    ミカサ「…………ええ、でも実際にあなたと話したような記憶がある、でも思い出そうとすると頭痛がする、これは私には失った記憶があることを示唆している」



    ミカサ「あなたにも関係のある何かが……」


    エレン「………俺が知っていることはお前がとんでもなく強いっていうことだけだ、それ以外は興味ねぇ」


    ミカサ「はぐらかさないで、会ったことがあるの?話したことはあるの?」


    エレン「俺より弱いやつに語ることなんかねぇよ」


    ミカサ「ではあなたに勝てば教えてくれるの?」


    エレン「考えてやるよ」


    ミカサ「ならば私はあなたに勝たなければならなくなった」スッ


    エレン「それはご苦労なことで」スッ












    ミカサ「私の全力を持ってあなたを倒す」


    エレン「俺の全力を持ってお前を潰す」












    《エレン VS ミカサ》

  117. 117 : : 2015/08/12(水) 09:17:51
    期待!
  118. 118 : : 2015/08/13(木) 01:29:54
    期待
  119. 119 : : 2015/08/13(木) 04:33:42


    ヒュッ! バッ! サッ!


    エレン「初めから全力……か?」スゥ


    ミカサ「しゃべらないほうがいい、いつか舌を噛み切る」ドドドドド!


    エレン「ご忠告どうも」シュサササササ!


    ミカサ「はっ!」ボッ!


    バシッ!


    エレン「なら俺も忠告しといてやる、大きなケガする前にさっさと負けを認めたほうが得策だぞ?」


    ミカサ「確かに私はあなたほど強くない、でも私にも引けない時がある、それが今……」


    エレン「失われた記憶って奴か?」


    ミカサ「………空白の記憶があるのなら……それを取り戻さなければならない…」


    エレン「…………まったく……ややこしいことになったもんだな」


    ミカサ「なんとしても勝ちを拾わせてもらう!」バッ!


    エレン「うおっと!?」タタッ


    ミカサ「あなたこそまったく全力を出していない、負ける前に本気出したらどう?」


    エレン「ならその気にしてみな、そうすりゃ考えてやるよ」


    ミカサ「時すでに遅しという言葉を教えなければ……」シュババババ!


    エレン「あいにくと授業を受ける必要はないもんでな」シュパパパパ!


    キース(むぅ……先ほどの戦闘同様、目で追えるのがやっとの次元か……しかしこいつらならさらにもう一段階上に……)


    ミカサ(思い出せ……己の意思で自分自身を支配できたあの感覚を!)


    『自分の体を支配するのは自分自身の意思だ』


    『俺を殺す気で来い、そのくらいの気持ちで来なきゃお前が死ぬぞ?』


    『考えろ、お前は何のために生きる?何を目標にして生きていく?』


    『答えを示せ。そうすりゃおのずと体は答える』


    ミカサ(体の全細胞を私が支配するように精神を研ぎ澄ませろ!私が私の記憶を取り戻すために!私が私自身を知るために!)


    ミカサ「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」ゴゴゴゴゴゴ!


    エレン「………………」


    マルコ「こ、今度はミカサが!?」


    アルミン「あ、あんなミカサ……見たことないよ…」


    ジャン「ミカサ最高おおおおおおおおおおおおお!!!!」


    サシャ「さすがにエレンもまずいんじゃないですか!?」


    ライナー「離れろ!近づくと俺達まで巻き込まれるぞ!」


    ミカサ「はぁ……はぁ……はぁ……」ゴゴゴゴゴゴゴ!


    ミカサ(この感覚だ……いまなら何でもできる気がする……)


    ミカサ(……………この人に勝つことも!!)


    エレン(力の……覚醒?……いや、これは……)


    エレン「………状況が状況ゆえいた仕方なし……か」ハァ


    ミカサ「私はあなたを倒す!」ゴゴゴゴゴゴ!


    エレン「力はむやっみやたらにぶん回すもんじゃねぇぞまったく……」ポリポリ


    エレン「そんなに全力で戦ってほしいならやってやるよ、ただし―――――――」











    エレン「―――――――その後どうなっても後悔するなよ?」
  120. 120 : : 2015/08/13(木) 08:42:11
    期待!
    面白いです!
    頑張ってください。
  121. 121 : : 2015/08/13(木) 11:41:27
    ↑コメント控えろ
  122. 122 : : 2015/08/13(木) 16:36:20
    >>121はなに言ってんだ?
    期待です!
  123. 123 : : 2015/08/14(金) 00:49:10
    期待
  124. 124 : : 2015/08/14(金) 12:01:24


    そのあと何が起こったか……もうよく覚えていない、ただ分かったのは――――――


    ミカサ「………………………」


    エレン「はぁ……はぁ……」ガクッ


    呆然と立ち尽くすミカサと膝から崩れ落ちたエレンの姿だった、誰もが目を疑った、エレンが息を切らすことも膝から崩れ落ちることも今までなかったから………誰もがミカサの勝利を疑わなかった


    しかし―――――――


    ミカサ「」フラッ……ドサ……


    一呼吸遅れてミカサが倒れた


    エレン「さすがの俺でも………ちょっと危なかったな」


    スタスタ……スッ


    キース「うむ、脈はあるな……イェーガー、代償はあるか?」


    エレン「大したことはありません、ただアドレナリンの多量分泌と疲労で2・3日は目が覚めないと思いますが」


    キース「そうか、ブラウン!アッカーマンを医務室へつれていけ!」


    ライナー「は………はっ!」ビシッ!


    キース「イェーガー、立てるか?」


    エレン「んしょ!当然ですよ」


    キース「予想はしていたがやはり貴様が優勝したか」


    エレン「前半はともかく後半は宛にならないと思いますけどね」


    キース「………今日の夕食は楽しみにしておけ」


    エレン「それなりに期待してますよ」


    キース「これにて対人格闘のトーナメントを終了する!残った時間は各自ペアを組んで今学んだことを活かせ!」


    一同「はっ!」ビシッ!


    サシャ「コニー!勝負です!」


    コニー「へっ!かかってきやがれってんだ!」


    アルミン「……………………」


    マルコ「ミカサが心配?」


    アルミン「…………うん、今まで倒れた姿を見たことなかったから……」


    マルコ「確かにそうだね、でもだからといって僕たちにできることはないさ、今はミカサに何事もないことを願おう」


    アルミン「うん、そうだね」


    マルコ「じゃあペア組もうか?」


    アルミン「お、お手柔らかにね?」


    マルコ「善処するよ♪」クスクス


    ―――――――――――――――――――――


    ライナー「教官、気絶した訓練兵を運んできました」


    教官F「おお、じゃあそこのベッドに寝かせておいてくれるかい?」


    ライナー「分かりました」ボフッ


    ライナー「先の二人はどうですか?」


    教官F「まだ目を覚まさないが直に起きるだろう、心配ない」


    ライナー「そうですか、では俺はこれで……失礼します」バタン


    教官F「…………百聞は一見にしかず……か、先人達は大層な言葉を残したものだ……」

  125. 125 : : 2015/08/14(金) 13:03:42
    期待です!!
  126. 126 : : 2015/08/14(金) 14:42:03
    期待!
  127. 127 : : 2015/08/15(土) 01:22:54

    一方、同じ頃―――――――――――


    「報告は以上になります」


    「ふむ、ではこれにて報告会を終わらせてもらうが……エルヴィン、次回の壁外調査の準備はできているのか?」


    エルヴィン「滞りなく進めております、ザックレー総統」


    ダリス「最近の壁外調査は犠牲者が少なくなっているとはいえ、巨人の正体もほとんどつかめておらんようだが」


    エルヴィン「確実に人類は巨人を知りつつあります、いつか人類が巨人に勝つ日は来るでしょう」


    ダリス「そうなるといいがな、そういえばもうすぐ104期訓練兵の卒団式ではないか?」


    エルヴィン「………よく御存じで」


    ダリス「いつもならばまったく気にも留めんが、今期ばかりは事情が事情なのでな」


    ピクシス「どういうことですかな?総統」


    ダリス「ちょっと気になる訓練兵がおるんでな、なんでも歴代最強の逸材だとか?」


    ピクシス「それは初耳ですな、名はなんと?」


    ダリス「見ればわかる、そうだ」


    エルヴィン「それは………楽しみですね」


    ダリス「本当かどうかはわからんがな………先ほどから黙っているが、聞いているのかナイル」


    ナイル「…………!!も、申し訳ありません……」


    ダリス「そういえば気になっておったのだが……」












    ダリス「その右手の包帯はどうした?」












    ナイル「いえ、自分の不注意でけがをしてしまいまして」


    ダリス「そうか、貴殿は憲兵団の団長であるからな、あまり気を抜かんようにな」


    ナイル「気をつけます」


    エルヴィン「……………………」


    ―――――――――――――――――――――――――


    ナイル「」スタスタ…


    エルヴィン「ナイル……」


    ナイル「なんだエルヴィン、俺と話す暇があるのならさっさと壁外遠征の最終チェックでもしたらどうだ?」


    エルヴィン「話が終わったらすぐに向かうさ、それより聞きたいのはその右手の傷のことだ」


    ナイル「話すことはない、そこをどいてもらおうか」


    エルヴィン「何か話したくない事情でもあるのか?」


    ナイル「そんなものはない!どけ!」


    エルヴィン「………わかった」スッ


    ナイル「……………」スタスタ…


    ピクシス「エルヴィン、どう思う?」


    エルヴィン「そうですね……」












    エルヴィン「とてつもなく嫌な予感がします」


    ピクシス「やはり……か」


  128. 128 : : 2015/08/15(土) 01:24:43
    期待!
  129. 129 : : 2015/08/15(土) 01:40:55
    素晴らしい!!
  130. 130 : : 2015/08/15(土) 01:53:13


    ―――――――――――――――――――――――――――


    ナイル「…………………」スタスタ…


    タッタッタッタッ……


    「団長!帰ってきたんですね!」


    ナイル「……何かあったのか」


    「またあいつが暴走を!」


    ナイル「っ!!早く連れて行け!」


    「はっ!こっちです!」


    ―――――――――――――――――――――――――


    チガウ、ソウジャナクテ……イエバイイダケダッテ


    ナイル「貴様!」ガチャ!


    ???「あっ!お帰り団長♪ちょうどよかったよ、この人たちには言葉が通じないようだからさ、君から言ってほしいんだ」


    ナイル「……何の話だ!」


    ???「僕が最初に行ったこと覚えてる?ここで起こっていることは絶対に外部に口外しないこと、家族・知り合いと会いにいくのはダメ、たったこれだけのことだよね?」


    ???「それなのにこの二人はね?ここの地下室から脱出しようとしてたんだよ?つまりそれって―――――――」












    ???「―――――――約束を破った……ってことだよね♪」












    ナイル「っ!?」


    ???「君たちはサルなのかい?いやそれじゃあサルに失礼か、サルにだって知能はあるしね♪あれだけ見せつけられてまだ抗おうとしている、学習しない単細胞だよ君たちは♪」


    ???「だからお仕置きをしているんだ♪」


    ナイル「貴様!またむやみやたらに人を殺す気か!?」ダンッ!


    ???「違うよぉ~♪僕はただ僕が言った言葉を繰り返し言えたら救ってあげるって言ってるんだよ♪」


    ナイル「なんだと……」


    ???「それなのにこの人たちは」


    ガクガクブルブル……


    ???「ずっと震えているんだよ、もういい加減イラついてきちゃってさ」


    ???「言えたらちゃんと救ってあげるってば、だから一緒に言ってよ♪」











    ???「次言わないと………殺すからね♪」ニッコリ












    「っ!!」コクコク!


    ???「そうそう♪じゃあいくよ?」


    ???「どうか」


    「ど……どうか……」


    ???「私めを」


    「わ、私め……を…」


    ???「殺してください♪」


    「…………え?」


    ナイル「っ!!」


    ???「どうしたの?まさかこんな簡単な言葉も言えないの?」


    「い……いやだ……死にたくない……死にたく……ない…」


    ???「あと5秒ね♪5.4.3.2.1……」


    「死にたくなーーーーーーーい!!!!!」


    ???「0♪」


    ドォン!


    ナイル「き、きさまぁぁぁぁ!!」


    ???「落ち着いてって団長、左手もグルグルになっちゃうよ?それがいやだったらそこでおとなしくしててね♪」


    ???「じゃあ次は君だ♪言ってごらん、『どうか私めを殺してください』」


    「どうか………私めを………」


    「こ、殺して………くださ……い」


    ???「はい♪よくできました♪」ニッコリ


    ドォン!


    ナイル「な!?貴様!なぜ今撃った!!」


    ???「だから彼の願いをかなえてあげたんじゃないか♪殺してくださいって言ったから殺した……ただそれだけだよ♪」


    ???「それにちゃんとこの生き地獄から救ってあげたでしょ?いやぁ~よかったね♪」


    ナイル「こ……この……悪魔が!!」


    ???「悪魔?あっはっはっは、いい響きだね♪裏切りには死を………当然の結末だよね♪」


    ???「言ったよね?僕ならここにいる全員皆殺しにするなんて1分あればできるんだよ?脅しじゃないってことはわかってるよね?」


    一同「……………………」


    ???「君たちにもう人権なんかないんだよ?生き地獄が嫌なら勝手に死ねばいいよ、別に僕は困らないしね♪もちろん逆らってもいい、その場合はそうだね………」


    ???「君たちと君たちの家族全員死んだほうがましだと思えるような遊びに参加させてあげるよ♪よかったね♪」



    ???「それに参加したいなら思う存分あがけばいいよ♪どうせ―――――――」


    ???「単細胞がいくら集まっても結末は変わらないからね♪」


    ???「あ~楽しかった♪その死体片づけといてね♪なんなら燃やしても構わないよ♪そのほうが手間も省けるでしょ?」スタスタ……バタン!


    ナイル「いつまでこんな茶番に付き合わせる気だ、あの狂人!!」


    ナイル「訓練兵を憲兵団に配属させるな!彼らにまで被害を出すわけにはいかん!」


    一同「はっ!」


    ナイル(今に見ていろ化け物……いつか必ずお前を処刑台に送ってやる!!!)

  131. 131 : : 2015/08/15(土) 02:02:38
    期待!
    面白いです!
  132. 132 : : 2015/08/15(土) 02:41:29
    期待です!!
  133. 133 : : 2015/08/16(日) 02:17:48


    数か月が過ぎ、104期訓練兵団の卒団式の日となった。


    キース「今宵貴様らはこの訓練兵団を卒団し、また新たに出発することとなる。わかっていると思うが、配属されるのは三つの兵団、調査兵団、駐屯兵団、憲兵団、となっている」


    キース「今から104期訓練兵団上位10位を発表する!」


    首席:エレン・イェーガー


    二番:ミカサ・アッカーマン


    三番:アニ・レオンハート


    四番:ライナー・ブラウン


    五番:ベルトルト・フーバー


    六番:サシャ・ブラウス


    七番:ジャン・キルシュタイン


    八番:コニー・スプリンガー


    九番:マルコ・ボット


    十番:クリスタ・レンズ


    キース「貴様らは三年という月日を訓練兵として過ごした、ここで学んだことを活かし、せいぜい長生きするがいい!」


    キース「ではこれで卒団式を終了する!各自解散!」


    一同「」ババッ!


    こうして104期訓練兵団の三年間は終わりを告げた。


    それと同時にこれからの始まりを告げることになる。












    現実という最も地獄に近い世界で……………












    to be continued ……

  134. 134 : : 2015/08/16(日) 02:24:28


    ここまで応援してくださりありがとうございました!


    スレが100を超えたのは子のSSが初めてです!


    ここまで長かったですが、あくまでここまでプロローグです!


    次回からいよいよ本編になります!今はまだエレンの能力、評価、そしてキッドや???の存在が原作と違ったところですが、この先どんどん変わっていくので楽しみにしててください!


    なるべく今のキャラ設定を維持できるように頑張っていきたいと思います!


    次回なのですが、歌のほうを進めてほしいという意見が出ているので、そちらをまず完結させてから次のSSに移りたいと思っています。


    次回の女エレンのSSの題材は決まってはいるのですが、チートエレンとどっちを先に出すか迷っています。


    同時進行できればやっていきたいとは思いますがかなり苦しいのでどちらか一方になるかもしれません。


    それは私のやる気とコンディション次第なので体調管理はしっかりしたいと思います(笑)


    出は次回のSSでお会いしましょう!


    サラダバー!!
  135. 135 : : 2015/08/16(日) 09:06:13
    次も楽しみにして待ってます
  136. 136 : : 2015/08/16(日) 11:47:22
    次回も期待です!!
    体調管理しっかりして下さいねww
  137. 137 : : 2015/08/24(月) 03:07:58

    ~お・ま・け~


    フランツ「今日もきれいだねハンナ……♡」


    ハンナ「もうフランツったら~♡」


    コニー「………なぁ、キッド…」ダラ~


    キッド「……なんだコニー?」ダラ~


    コニー「ああいう姿を見てるとさ~」


    キッド「うん~」


    コニー「なんかイライラしてくるのは俺だけか~?」


    キッド「う~ん、そうだな~……人によるんじゃないか~?」


    コニー「キッドは平気なのか~?」


    キッド「俺はあまり恋愛には興味ないなぁ~」


    コニー「そうなのか~」


    コニキッド「あはははは~~~」


    ジャン「おまえらは机に突っ伏して何してんだよ……」


    コニー「おっ、ジャンじゃねぇか、お前はあれを見てどう思う?」ユビサシ


    フランツ「こんなところにパン屑がついてるよ、カワイイな~♡」


    ハンナ「フランツにもついてるわよ♡」


    イチャイチャイチャ


    ジャン「…………とりあえずイラつく」


    コニー「おおっ!我が同志よ!」


    ジャン「んだよ……」


    キッド「訓練兵とはいえ俺たちも人間だからな、どれほど興味があるかとかは人によるけど」


    ジャン「まぁお前は女からも人気だしな」


    コニー「そ、そうだったのか!?」


    キッド「でもそれは関係ないだろ?元々俺はあまり興味ないし」


    ジャン「お前みたいなやつも珍しいけどな」


    コニー「なるほど、つまり俺は正常なんだな?」


    ジャン「………まぁ、そういうことに………なるんじゃねぇか?」


    キッド「で結局コニーはモテたいのか?」


    コニー「う~ん……モテてはみたい……かな?」


    キッド「じゃあこうしようぜ?」


    コニー「ん?」


    ジャン「おい、露骨に嫌な予感がするぞ?」


    キッド「みんなに聞いていこう、モテるために何が必要かわかればコニーだって絶対モテることができるぞ!」


    コニー「キッドお前天才か!?」


    キッド「ふふふ、それほどでも……ある!!」ドヤッ


    ジャン「(くっそウゼェ……)ってまさかそれを女子に聞いて回るつもりか!?」


    キッド「さすがに女子に直接聞くのはまずいだろ?だからまずは――――――――――」













    キッド「――――――――男子に女子からモテる要素を聞く!」



  138. 138 : : 2015/08/24(月) 03:46:47


    ――――――――――――――――――――


    キッド「ということで……みんなが考えるモテるために必要なものが何かを教えてもらいたい!」


    アルミン「……………………」


    ベルトルト「………………………」


    ライナー「……………………」


    マルコ「……………………」


    キッド「……?どうした?」


    アルミン「必要なものも何も……」


    マルコ「キッドが104期の中でも一番人気なんだから君が教えてあげればいいんじゃ……」


    キッド「俺は特に秘訣なんてないぞ?あえて言うなら友を大事にする心……だな」


    マルコ「うん、キッドらしい答えだね」


    キッド「だからみんなに聞いてみたいんだけど……ライナーは何かある?」


    ライナー「俺は肉体だと思ってるぞ」


    コニー「お?即答だな!」


    ライナー「俺の生まれついてのこのムキムキボディはいつだって周りの女子……いや、老若男女問わず視線が集めさせる!」


    アルミン「老若男女問わず……って色々まずいような…」


    コニー「老若男女ってなんだ?」


    ジャン「………それ変な奴いなかったか?」


    ライナー「うん?そういえばどっかから『ウホッ、いい男』とか聞こえた気がしたが……気のせいだろう」


    ベルトルト「ライナーは(漢の)戦士にだった……」


    ジャン「お前はどうだベルトルト?」


    ベルトルト「そうだね、僕は身長かな」


    キッド「お?ベルトルトも自分のことか~?」


    コニー「限定されるだろ、俺にはもう無理だし…」


    ジャン「というわけで却下だな」


    ベルトルト「え…ちょ―――――」


    コニー「じゃあ次はアルミンだな」


    アルミン「僕は性格かな」


    キッド「ついにそれっぽい答えが出たな」


    アルミン「いくらその人がかっこいいとしても性格がよくなければすぐにわかれるだろうし……僕は顔よりも内面を重視したいね」


    キッド「外見よりも内面……っと」φ(..)カキカキ


    アルミン「あくまでも僕の意見だけどね」


    キッド「じゃあ次はマルコだな!」


    マルコ「そうだね、僕は……相性…かな」


    コニー「相性?」


    マルコ「うん、僕はモテる方法はわからないけれど結局最後は一人に収束するでしょ?じゃあなんでその人になったのかを考えると気が合うからなんじゃないかなぁと思って……」


    マルコ「ほら、フランツとハンナがそれでしょ?」


    ライナー「マルコらしい冷静な分析だな」


    ベルトルト「そうだね……」&


    キッド「ちなみにジャンは?」


    ジャン「やっぱ根性だろ!どんなにフラれてもめげずにぶち当たっていく男気に女は惚れんだよ!」


    コニー「ジャンは重症なのか?」


    キッド「そんなこと言うなって、ジャンも真剣にいってるんだから」


    ジャン「………解せぬ」


    コニー「結局何が必要なんだ?」


    マルコ「簡単だよ、みんな必要なんだよ、だけど全部を身につけることはできない、だからいくつかを身につければいいんだよ」


    ライナー「そうだな、俺は肉体もあれば性格も悪くないと自負してるぞ?だから天使にもモテる」


    ベルトルト「僕は身長……だけかな、でもそれ以外はこれからでも身につけることができる」


    キッド「みんな違ってみんないい……ってことだな!」


    マルコ「なんか違うような……」


    アルミン「コニーも頑張って自分を磨けばいつかモテるようになるよ!」


    コニー「なるほど!ありがとうな!また一つ賢くなったぜ!」


    キッド「あと聞きたい奴は……ひとりいるな」


    アルミン「もしかして……エレン?」


    ジャン「ああ、でもあの野郎まったく姿を見せやがらねぇ」


    マルコ「エレンはもうすぐ戻ってくると思うよ」


    コニー「そうなのか?」


    ガチャ!


    エレン「ふぅ………」


    キッド「エレン!探してたぞ!」


    エレン「モテる方法……か?」


    一同「え?」


    キッド「知ってたのか!?」


    エレン「あんだけ大声で言ってりゃいやでも聞こえてくんだろ」


    コニー「そうだったのか、でも説明しなくていいな、それでエレンは何が必要だと思う?」


    ジャン「まぁお前みたいなやつが色恋沙汰なんて興味ねぇだろうがな」


    エレン「必要なのはテクニック、それだけだ」


    ジャン「は?テクニック?」


    キッド「それがモテる方法?」


    エレン「持ってて損はねぇってことだ、じゃあ俺は寝るぞ」


    コニー「気になるな~」


    ライナー「また機会があれば教えてもらえばいいだろう?」


    キッド「そ、そうだな」












    一同「―――――――テクニック……か」


    続く……
  139. 139 : : 2015/08/25(火) 20:42:36
    路地裏につれて行き、壁ドン、から何か口説く、セックス、これ大事な、試験出るから覚えておくように、期待してます
  140. 140 : : 2015/08/26(水) 10:54:08
    >>139
      何の試験にそんな問題が出るの!?
    >>138
      期待していますよ!!
  141. 141 : : 2015/09/01(火) 23:57:41
    続き楽しみです!
  142. 142 : : 2015/09/07(月) 10:33:09
    早くつづきが見たいですよねー
  143. 143 : : 2015/09/07(月) 16:36:31

    お待たせしました!

    次スレです!

    『死神は嗤う※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/39191
  144. 144 : : 2016/01/12(火) 20:33:00
    かっこよすぎて泣きそう

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サンバード

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