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  1. 1 : : 2015/07/04(土) 20:32:51


    霊夢「…完全なメイドの完全でない記憶。」

    魔理沙「紅い吸血鬼の遠い遠い過去。」

    レミリア「2人の出会いの謎が……」

    咲夜「今、解き明かされる_____」

    早苗「と、そんな風に考えていた時期が私にもありました。」


    魔理沙「……おい早苗………。」

    早苗「はい。」

    魔理沙「氏ねや…………」

    早苗「……ごめんなさい…………。」

    ーーーーーーーーーー
    咲夜さんが昔話をして、ちょくちょく早苗さんが妨害する話です。苦手な人は戻ってねー。

  2. 2 : : 2015/07/04(土) 20:52:43
    某月某日……博麗神社……



    早苗「宴会なう( ^ω^ )……っと!」

    魔理沙「そーいやさ……あ?何だそれ?」

    早苗「知らないんですか?〝タイム⑨〟ですよ!」

    咲夜「タイムナイン…ねぇ……」

    霊夢「魔理沙は何を言おうとしたの?」

    魔理沙「ああ、そーいやさぁ…」

    早苗「ああああ!!!」

    魔理沙「あ?なんだよ?」

    早苗「何でもないです。」

    魔理沙「……それでさぁ……」

    早苗「あ!魔理沙さん!」

    魔理沙「……何。」

    早苗「何でもないでーす」

    魔理沙「……マスタースパーク」

    早苗「きゃー(棒)」
  3. 3 : : 2015/07/04(土) 21:04:39
    魔理沙「それでさ……。咲夜とレミリアの事を知ってるか?」

    咲夜「バカにしてんの?」

    早苗「流石に分かります。」

    魔理沙「……存在じゃなくて…こう……なんつーか…………全てを……知ってるか?」

    「「……………。」」

    レミリア「…………正直言って、自信がないわ……。」

    早苗「え?自分の従者じゃないですか。」

    レミリア「そんなのつい最近よ…。もっと前の事は…………知らないわ……。」

    咲夜「………。」

    霊夢「こいつは謎が多いのね。」

    咲夜「………。」

    魔理沙「咲夜?」

    咲夜「…………ZZz……」

    早苗「寝ないで下さい!!」



  4. 4 : : 2015/07/04(土) 21:09:53
    咲夜「え……?あ、ああ。時間留め忘れてたわ……ごめんなさい。」

    魔理沙「お前の話だったのにお前が寝てどーする……」

    咲夜「あ……え、えと……。」

    レミリア「私達が出逢う前と出逢った時の話をしてやれって。」

    咲夜「……は、はい。」
  5. 5 : : 2015/07/04(土) 21:12:52
    咲夜「確かあれは、私が母親のお腹にいる頃でした……。」

    早苗「は!?」

    咲夜「え?」

    魔理沙「胎児の頃の記憶があるのか!?」

    咲夜「え、ええ……。」

    レミリア「もっと大きくなってからの話に!ハンターしてた頃の話にして!」

    咲夜「かしこまりました。」
  6. 6 : : 2015/07/05(日) 17:57:39
    咲夜「私は…………吸血鬼ハンターと言う職業に就いていたの。」

    レミリア「……。」

    霊夢「レミリアの天敵だったのね。」

    咲夜「それでね…………




  7. 7 : : 2015/07/05(日) 17:57:53





    少女回想中……




  8. 8 : : 2015/07/12(日) 20:25:39
    〜〜〜


    私は今日も〝狩り〟に出ていた。

    「はー……この森には吸血鬼は居ないのかなぁ。どう思う?由琳(ゆりん)」

    私の所属している吸血鬼ハントチームの、ペアを組んでいる。要橋 由琳(かなめはし ゆりん)に話しかける

    「さすがにいないんじゃない?,,,」


    〜〜〜
  9. 9 : : 2015/07/12(日) 20:28:50
    咲夜「あ、ごめんなさい……私、昔の名前を思い出せなくて……(,,,)はわからないところに使うからね。」

    霊夢「名前がわからない……ねぇ?」

    早苗「若年性アルツハイマーですか?wwww」

    咲夜「あ?」

    早苗「ん?」

    魔理沙「は、はやく続きを頼むぜ!!」

    咲夜「……そうね。」
  10. 10 : : 2015/07/12(日) 20:41:04
    〜〜〜

    私たちは諦めかけて、もう帰ろうとしていた。

    「んもう!!!帰ろう由琳!」

    「はいはーい……」


    …………


    「!」


    「空が…紅く……!?」


    突然、空が紅く怪しく光り始めた。
    いや違う!紅い霧が出たんだ!

    「なに…これ…………。」

    「息がし辛いわね……はやく帰


    ……そこまでしか声が出なかった。



  11. 11 : : 2015/07/12(日) 20:49:46
    由琳の後ろには、身体中を真っ赤に染めた吸血鬼。

    その吸血鬼は……紅い紅い剣を由琳に振り降ろそうとしている。

    「由琳!後ろ!」

    「我が敵よ………紅き夜の背景となるが良い!!!」

  12. 12 : : 2015/07/12(日) 20:55:34
    紅い……紅い…………その剣が……

    由琳の背中を突き刺す。


    帰ってローストビーフとポテトをお腹いっぱい食べられると思って、幸せそうだったその笑顔が…………

    そのままくっきりと写って。

    そのまま〝命〟がぷっつりと消えた。


    命の絶えた〝それ〟は吸血鬼の服の色を濃くし、不気味に輝く紅い夜空を引き立てる。余計に紅くなった剣は眩いくらいに輝き……


    綺麗……って思ったんだ…………。
  13. 13 : : 2015/07/12(日) 20:56:04




    仲間の死を…………美しい……って……。



  14. 14 : : 2015/07/12(日) 21:00:11
    吸血鬼は、くしゃくしゃに絡まった青く長い髪を翻し、地上に降り立った。

    本来の私なら、ここでこいつを倒すか逃走するかの2択しかない。

    しかし今は……三択目があった。



    ここで由琳と一緒に紅い夜の背景になるのも悪くないかな、って。


  15. 15 : : 2015/07/12(日) 21:05:46
    〜〜〜

    魔理沙「おい待てよ。その吸血鬼ってレミリアの事か?」

    レミリア「まぁ、そうね。」

    早苗「由琳さん……可哀想です…。」

    霊夢「要橋 由琳って、聞いた事あるかも。」

    咲夜「ああ、かもね。由琳祖先は要心寺ってとこで修行してたし。」

    魔理沙「神社は寺とも関わるのか。すげーな。」



  16. 16 : : 2015/07/13(月) 06:13:08
    〜〜〜

    吸血鬼の重々しい口が開いた。

    「何故だ。」

    「えっ……?」

    何故って、何がよ。

    「何故……何故逃げぬ?」

    逃げぬ…………。

    逃げなきなきゃ、いけないのかな?

    「綺麗と……思ったから。」

    「…………。」

    吸血鬼の長い沈黙。





  17. 17 : : 2015/07/24(金) 22:19:15
    「お前なら……できるかもしれない。」



    「いや、お前こそ…………」



    「あいつは仲間だったのか。」

    吸血鬼は元々、由琳だった物体を指差した。

    「え、ええ…………。」

    「なら。お前は……捕まるのか。」


    …………!
  18. 18 : : 2015/07/24(金) 22:23:48
    当時、私の住んでいた国では、吸血鬼ハンターの人数が少数で、その分吸血鬼ハンターは重宝されていた。

    自分がやったわけではないとはいえ、吸血鬼ハンターを殺すという行為は死罪に値した。


    そうか……私、捕まっちゃうんだ……。


    死刑か……。


    ははっ、短い人生だったな_____。



    「死にたいか?」
  19. 19 : : 2015/07/24(金) 22:24:03
    吸血鬼が突然言った。
  20. 20 : : 2017/01/21(土) 12:19:26
    「いいえ」

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