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君の隣で。

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  1. 1 : : 2015/07/01(水) 14:57:16
    恋愛小説青春小説です。
    一部、体験したのも入ります。



    三角関係ほどめんどくさいものはない。
    あの子は彼が好き。
    彼はあの子が好き。

    修羅場。

    ほんとそれになる。
    女はめんどくさい。すぐ、あーだこーだ言うんだから。
    経験ある?貴方。

    まぁいいけど。
    とりあえず、これは三角関係の恋愛、青春小説。
    本編はこれから。
    亀更新です。


  2. 2 : : 2015/07/01(水) 15:11:32


    君の隣で。
    storyⅠ


    『え?』

    『近づかないでよ』

    突然告げられた。
    それは、わたしの恋する彼の幼なじみからだった。

    ああ、なんだ。
    やっぱり貴方も好きなんだ。幼なじみからってよくあることだよね。
    知ってたよ。
    貴方が見るのはいつも、彼だ。

    『赤城さんが好きなの、知ってる。』

    『・・・別に好きなわけじゃ・・・っ』

    あまのじゃく・・・。
    そんな自分に嫌気が指す。
    そんなの言っても仕方ないけど。
    でも、認めたくない。
    わかんないけど、恋ってわからない。
    これは恋じゃないかもしれない。
    ただ、大切な人なだけかも。

    なんて言い訳する。
    ほんと、やだ。

    『・・・カオルは明日香の幼なじみだから。手を出さないで。今までの関係でいたいの。
    わかる?
    行ってる意味。
    私は貴方とただの友達。
    カオルは貴方の友達。わたしは幼なじみ。これでイイでしょ?』

    これでイイでしょ?
    なにが?
    なにがいいのか、わからないよ。
    わたしの恋を無かったことにしろ、ってことなの?
    そんなのはーーーやだ。
    いやだよ。
    この気持ちを嘘にはしたくない。
    わたしの持った初めてのこの感情。
    ーーー恋。

    『なにかある?ほかには』

    『ある。
    無かったことにするのは無理。だってわたしは恋をした。
    世界が色づいて見える。いままでの色とは違う。色とりどり。
    不思議な世界。わたしの大好きな世界なの。だから。無かったことにはできない。』

    『意味わからないけど?
    恋?あははっ。なにそれ?カオルに恋したの?無理だよ。無理。だってわたし知ってる。カオルの好きな人』

    ーーーーーえ?
    カオルくんの・・・好きな人・・・?
    いるんだ。
    そうだよね・・・恋くらいするよね・・・。
    カオルくんは私のものじゃない。
    どうこう言う資格なんて
    ない。

    『教えてあげる。あのね』

    『知りたくないよ!』

    わたしにしては大きい声だったと思う。
    こんな声・・・出せたんだ。わたし・・・。

    勢いで走った。
    ハァハァ言ってる。
    そんなことも気にせず、走った。
    わたしは彼を探して走った。

    ただひたすら走った。
  3. 3 : : 2015/07/01(水) 15:21:02

    赤城美嘉
    消極的な性格。金髪のテンパ。私立の学園高等部2年。
    家は洋館と呼ばれる家に住む。
    母親に捨てられたことからトラウマをもつ。

    ミサト
    美嘉の捨てられた洋館に住む少女で、お嬢様と呼ばれる。
    別名、レイチェル。
    青い髪をしていてエメラルドグリーンのドレスを着ている。

    水沢明日香
    美嘉の友達?
    カオルの幼なじみで、ストレスに弱い。ハーフアップをしている。
    美嘉のことが嫌い。

    神無月カオル
    明日香の幼なじみ。黒髪の美少年
    ピアノが、うまい。
    優しく、美嘉の心をうるおす。

    ルリ
    カオルの知り合いのような少女。守ってあけだくなるような少女。
    天然。病弱。
  4. 4 : : 2015/07/02(木) 13:44:08
    storyⅠ***それぞれの想い

    『ふぁあ・・・?』

    目を開ければ眩しい光が飛び込んできた。
    なんだ、もう朝か。
    ・・・昨日遅くまで勉強したのが悪かったかな・・・。
    眠い・・・。
    駄目だ。授業寝てしまうな。

    『・・・美嘉!
    起きて!!ほんと遅刻するわよ!』

    なんて言うアイさんの怒鳴り声とともにわたしは起きる事になる。
    ・・・アイさんとは、わたしの義理の母親。もう、母さんとは何年もあっていない。
    母さんはわたしなんて忘れてるんだろうな・・・。
    現に、わたしの記憶も母さんを忘れ去ろうとしているのだ。

    忘れられた方がどんなにいいだろう。そんな残酷なことさえ思ってしまう。
    母さんにとってわたしは一体何だったのだろう。
    ただの、人形かなにか?
    母さんのことだ。
    きっとそうだろう。
    人形のわたし。
    それであきてわたしを棄てたのだろう。
    小さい子が人形をあきて棄てるように。軽く。

    『おはようございます』

    『あ〜美嘉やっとおきた?もー遅刻だってば』

    『・・・はい、早く行きますから。』

    わたしはさっさと身支度を終え、テーブルのサンドウィッチを口にほうばる。それをウーロン茶で流し込んだ。
    よし、おk!行くか!

    『いってらっしゃい〜美嘉〜』






  5. 5 : : 2015/07/02(木) 13:58:07

    キーンコーンカーンコーン

    『・・・っあ。間に合った・・・よかった』

    遅刻数増えると、単位制のうちの学園は推薦が受けられない。
    推薦でいい大学に入る、と決めているのだ。

    『HR始めるぞー』

    担任、晶先生。社会科の先生だ。
    雑談の、多い先生・・・。
    結婚してるらしい。

    『赤城ー』

    『はい』

    『神無月ー』

    『・・・はい』

    『清水ー(きよみず)』

    『はい』

    清水さんか・・・。
    茶髪でふわふわしてて、なんとなく可愛いな。

    『ーーー水沢ー、水無月ー』

    ・・・あ、寝そう。
    あ、やっぱり駄目だ。
    お休みなさい。うん、これしかない。

    『・・・赤城さん?寝てるの?もうHR終わったよー?』

    『・・・え』

    いままでわたし、1人でしたよね?
    孤立してましたよね?
    なぜいきなり人がくるのです?ん?
    謎だ。
    しかも、この子はーーー。

    『・・・水沢さん・・・』

    『?明日香だよっ!おはよーってば。

    もしかしてこの前のこと気にしてるの?やだなーてきとーに流してよー
    赤城さん純粋だなー』

    水沢さんは1人ではしゃぐはしゃぐ。
    ・・・朝からうるさいなぁ。
    もう、なに?
    またカオル君のことでなにか言いに来たの!?

    怒りで睨むわたしに気づいたのか、水沢さんは手を振り、席に戻っていく。

    『・・・はぁ』

    『いつから明日香と仲良くなったの?』

    ・・・カオルくん!?
    やだー!!
    もしかして、見られた!
    水沢さんと接点があると思われた!?よね!ですよね!
    ないんです!
    ただあっちが、ですね!

    『・・・そーゆー訳じゃなくて。
    あ、おはよう。その・・・色々と』

    『・・・?あ、おはよう。
    明日香ってさ、イイコだから。優しくしてあげて?』

    ・・・は。
    なにこの雰囲気?
    私が、虐めてるとでも?
    逆ですよ、神無月さん。

    『仲いいよ・・・たぶん・・・』

    『ほんと?よかった。美嘉とは気が合うと思うけどな・・・』

    『・・・え、そう?』

    『うん。
    寂しがりやなんだよね…はは』

    カオルくんの笑顔。
    あの子はいつもカオルくんを笑顔にする。
    わたしが笑顔にしてるわけじゃ、ないんだ。
  6. 6 : : 2015/09/05(土) 11:58:54
    期待しています。

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