ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

 幻の憲兵団 *Dream that comes true

    • Good
    • 1

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2015/06/19(金) 22:04:32
    38作目です。

    前作『 幻の憲兵団(http://www.ssnote.net/archives/36300)』
    のサイドストーリーです。


    誤字や脱字などあればご指摘お願いします。
  2. 2 : : 2015/06/19(金) 22:10:00


    Dream that comes true

    <意味>
    夢をかなえる;夢がかなう
    正夢

  3. 3 : : 2015/06/19(金) 23:05:54


    -外の世界を見てみたい-


    エレンとアルミンが語りだした夢。

    5年間巨人が現れなかったという安堵感と、卒団のお祝いムードが重なり、調査兵団志望が増えた104期訓練兵。

    ほとんどがその夢の話題で持ちきりだった。


    「ったく、あいつら子どもだよな。外の世界を見るのが夢だなんて」

    「そうかな? あれだけの人数が楽しそうに想像してるんだ。きっと人類も、心のどこかで思ってることなんだよ」

    「はっ、相変わらずマルコはお利口さんだな……俺は巨人が蔓延る壁外なんて行きたくないね」

    「実は、僕もちょっと見てみたいな、なんて……」

    「はぁ!? 正気かよお前、調査兵団に入りたいってのか!?」

    「落ち着いてよジャン。憲兵団に入りたい気持ちは変わらない」

    「なら、なんで……」

    「憲兵と調査兵の仲を取り持つんだ。そうすればエレンたちも動きやすくなる。それで、調査兵に行く皆に巨人を倒してもらえば……」

    「俺らも世界を見れる、ってか?」

    「うん、そういうことだよ!」

    「……まあ、それなら、一緒に行ってやらないこともねえ」

    「素直じゃないなぁ」
  4. 4 : : 2015/06/19(金) 23:20:36


    『お前……マルコ、か……?』


    「おいエレン!」

    「あ? なんだよジャン」

    「いつか絶対、全員で……」

    「……おう」


  5. 9 : : 2015/06/20(土) 15:19:14



    とある地下室。

    ここでは1人の少女が独りで眠っていた。


    「ねえ、アニ」

    「……」

    「おーい、アニー」

    「……」

    「起きてるんでしょ?」

    「……なんであんたがここにいるのさ」


  6. 10 : : 2015/06/20(土) 16:27:47


    「マルコ……」

    「やあ、久しぶり。どうせ暇だしさ、話そうよ」

    「……話すことなんて、なにも、ない」

    「きっとアニは優しいから、僕に合わせる顔なんてないと思ってる」

    「……」

    「そんな可愛い妹にいいことを教えてあげよう!」


    「君が……いや、君たちが何でこんなことをしているかはわからない」

    「けど、君たちには君たちなりの正義があって、意味があってやったことなんだと思う」

    「だから僕の死は意味があったものだと思うし、アニのことも責めないよ」

    「だからさ、今だけでもいいから話そうよ。どうせ誰も見てないよ?」

  7. 15 : : 2015/06/20(土) 22:25:10


    「はぁ……わかったよ。あんた成仏しないわけ?」

    「あはは、結構くるね……ジャンを見守り終えないと成仏できないみたいなんだ」

    「そう……」

    「誰にも見つけてもらえないのは少しさみしいけど、なんとなく念じればその人のところに行って様子を見れるし、結構幽霊ライフを楽しんでるよ」

    「羨ましいよ……わかってると思うけど、私はもうこんな姿だから何も見えない」

    「うん、アニがその姿になったとき、近くで見ていたよ」

    「私が格闘術を教えたからこんなことに……」

    「でも、そのせいで、エレンも止まってアニをこの姿にさせちゃったんじゃないかな。お互い様だ」


    「まあ、どうせ時間はあるしさ。ゆっくり皆を見守ろうよ」

    「私は見えない……ううん、見ないようにこの姿になったの」

    「だったら、僕が見て聞かせるよ。アニが見たいと思ったもの、人、全部」

    「どうして、そこまで……」
  8. 18 : : 2015/06/21(日) 23:33:22


    「どうしてって……3年間一緒に戦って、支えあった仲間じゃないか」

    「違う、私は、人類の……」

    「僕は死んでしまったからね。これから先、この世に関わることは許されない」

    「だから、僕には今までの17年間が大切なんだ。その中でアニと過ごした3年間は、紛れもない仲間としての3年間だったよ」

    「マルコ……」

    「そんな泣きそうな顔しないで……大丈夫だよ、もうアニは独りじゃないから」

    「君がそこから出てくるまで、僕がアニの目になる」


    「一緒に、この世界を見よう」


    それはいつの日か、全員が夢見たこと。


    -fin-
  9. 19 : : 2015/06/22(月) 14:46:45
    閲覧ありがとうございます。

    前作の続きです。

    CPも特になく、104期全員で世界を見れるといいねというお話です。

    マルコの死から変わるジャンとそれを認めるエレンと見守るマルコと眠るアニでした。

    こう書くとジャンがメインですが、思い切りマルコ(とアニ)メインですね・・・。

    最近忙しく、思うように更新できませんがこれからも活動は続けさせて頂く予定ですので、よろしくお願いします。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
Liebeschon1104

咲*

@Liebeschon1104

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場