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霧切:超高校級の絶望が産まれたわけ

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  1. 1 : : 2015/06/14(日) 18:20:30
    苗木:「それって…江ノ島さん達のことだよね…」

    霧切:「そうよ…この手帳に残したの…」

    苗木:「今日から希望ヶ峰学園で生活しなきゃ駄目だからね…」

    霧切:「苗木君にだけ教えてあげるわ…二人の絶望の真相を…」
  2. 2 : : 2015/06/14(日) 18:45:58
    ――16年前。軍人の父とモデルの母の間に戦刃むくろ、江ノ島盾子が誕生した…この時江ノ島、戦刃は絶望の産声をあげたらしいわ…

    二人は13歳まで親という人間と暮らしを共にした。

    しかし14歳の頃親が離婚…姉のむくろは父の戦刃、盾子は母の江ノ島という名字になり暮らしたのよ…

    江ノ島と戦刃が再び会ったのは15歳の秋…親は自分たちの手で殺したそうよ…



    苗木:「戦刃さんはこの頃はフェンリルの傭兵部隊にいたんだよね?」

    霧切:「ええ。父親の姿が格好良く入隊したそうよ…」

    江ノ島:「ちょっと違うかな…」うぷぷ…

    苗木:「え、江ノ島さん!?」

    霧切:「……どういうことかしら…」

    江ノ島:「正体がバレてることは置いといて、私達は最初っから絶望だった訳じゃないのよ」

    苗木:「えっ?じゃあ何時…」

    江ノ島:「親は殺したじゃなくて殺されたのよ。だから秘めてた絶望が開花しちゃった訳なのよ。分かったか苗木くん…」

    霧切:「………ひとつ良いかしら…」

    江ノ島:「うぷぷ…何かな?」

    霧切:「…あなた…本当に絶望しているのかしら…」

    江ノ島:「…………」

    苗木:「…霧切さん…どういう事かな……?」

    霧切:「あなたたちが超高校級の絶望だってことは前から知ってたわ…だけどみんなと話しているときの江ノ島は…何か希望を持っていたように見えたの…だからお父さんに言わなかったのよ…」

    江ノ島:「………………」

    霧切:「…………」

    苗木:「…………」













    江ノ島:「……そうよ。少しだけ希望を抱いてたわよ。親が死んで、残姉と二人頑張って生きて、人間を絶望に落としてやろうって思ってたわよ…」

    江ノ島:「だけど…あんたらと話してていつの間にかそんなことどうでもよく思えたわ…もっと一緒にいたい、こいつらとなら希望を見れるかもって思ってたわよ…」

    霧切:「………………」

    苗木:「江ノ島さん……」
  3. 3 : : 2015/06/14(日) 19:12:01
    江ノ島:「なーんて言うとでも思ったかバーカ!!」

    苗木:「なっ!?」

    江ノ島:「希望を持ったふりをしてたんだよ!!気付けよな全く…」

    霧切:「…………」

    江ノ島:「勝手に推理しておいて変な解釈しないでよね残念な霧切さ―――」

    戦刃:「呼んだ!?」シュタッ

    苗木:「て、天井から…」(苦笑)

    江ノ島:「呼んでねぇよ残姉!!」ゲシゲシ

    戦刃:「い、痛いよ盾子ちゃん…」

    江ノ島:「ほら行くぞ残姉!!」スタスタ

    戦刃:「は、はーい…」スタスタ

    霧切:「…………………」











    ―情報処理室―

    戦刃:「盾子ちゃん…希望を持ってないって…嘘だよね…」

    江ノ島:「…………」カタカタ…

    戦刃:「いつも楽しそうにみんなと話してたの…お姉ちゃん嬉しかったよ?」

    江ノ島:「……………」カタカタ…

    戦刃:「な、何か言ってよ盾子ちゃん…」ウルッ

    江ノ島:「………はぁ?」イヤホン外し

    戦刃:「」ガーン

    江ノ島:「本当に残念な残姉…」カタカタ…

    戦刃:「それほどでもぉ~」エヘヘヘ

    江ノ島:「………はぁ…」カタカタ…

    江ノ島:(でも確かにみんなを絶望に落とせる希望は持ってるわ…苗木…あんたを必ず絶望に染め上げてあげるわ…)フフフフ…

    戦刃:「……残念な笑い方だね盾子ちゃん…」

    江ノ島:「残姉だけには言われたくないわ!!」

    戦刃:「え、えー…」ガーン

    江ノ島:「よし、これでプログラムは完璧ね。」

    江ノ島:「希望ヶ峰学園絶望化計画始動よ!!」













    霧切:「もう…部屋に戻らなきゃ…」手帳を閉じ

    苗木:「……まって霧切さん…」

    霧切:「……何かしら…」

    苗木:「その手帳に僕も書いておきたいんだ…」

    霧切:「……今日でなにかが終わるような口ぶりね…」

    苗木:「そ、そうじゃないけど…」

    霧切:「………良いわ。最後のページに書きなさい。」

    苗木:「ありがとう霧切さん…」カキカキ

    苗木:「………よし、ありがとう。はい手帳。」

    霧切:「…何を書いたの……これは……」

    苗木:「僕らしいと言えば…これじゃないかな…?」

    霧切:「ふふ…そうね。あなたはやっぱり超高校級の希望かもしれないわね。」




























  4. 4 : : 2015/06/14(日) 19:20:02
    ――????年?月??日

    モノクマ:『では、オマエラ、自由に探索しろよ?うぷぷ…最後の学級裁判で会いましょう。』



    ――ロッカールーム

    苗木:「これは…葉隠君の水晶玉…こっちは…手帳…?」ペラペラ

    『  絶望は 二人いる  』

    苗木:「これは霧切さんの字だ……ん?」ペラッ

    苗木:「これは…僕の字……」

    『僕は二人の絶望とみんなを守って見せる!!』

                ∽  END ∽
  5. 5 : : 2015/06/15(月) 12:48:00
    良かったよ
  6. 6 : : 2015/06/15(月) 22:14:25
    >>5
    ありがとうございます。
    何回もデータが消えてしまいすみませんでした。他の作品もこちらに写すので宜しくお願い致します。
  7. 7 : : 2015/07/22(水) 22:29:42
    また消えました。移すのが面倒…

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gjmajt-

江ノ島盾子

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