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壁の外のパァン【アルサシャ】

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  1. 1 : : 2015/04/10(金) 18:35:00
    アルサシャ、少ないので書きたいと思います。

    書き溜めしてないので遅いです。
  2. 2 : : 2015/04/10(金) 20:32:40
    僕は本が好きだ。

    それは子供の頃から今まで変わらない。

    そして僕は座学の成績がトップだ。

    だから僕は夕食後の自由時間、毎日図書館にいると勘違いされがちだ。

    しかしそうではない。

    他の人より図書館にいる時間が長い自信はあるが、せいぜいその時間に図書館にいる可能性は50%程度だ。

    図書館にいないときは大抵部屋で仲間と世間話に花を咲かせる。

    僕の楽しみは本だけではないのだ。



    アルミン「好きな人?」

    ライナー「ああ、アルミンにはいのかなと思ってな。この手の話をしている時、いつもお前いないからな」

    アルミン「へぇ、そうなんだ」

    ジャン「で、どうなんだ?」ニヤニヤ

    アルミン「……エレンは?いるの?」

    エレン「え……うん、どうだろうな。そんなこと考えたこともなかったな。」

    ジャン「話反らすなよ。アルミンは、どうなんだ?」

    アルミン「うーん、、僕も深く考えたことはなかったよ。大して興味なかったし」

    ライナー「ま、訓練に熱心なのは良いが、たまには息抜きも必要だぞ?」

    アルミン「うん、そうだね。」

    ジャン「俺も、あいつを一目見た瞬間、運命を感じたな……」

    ライナー「ハッハッハッ、ジャンも大変だな。一筋縄じゃいかないぜ?」

    エレン「へぇ、ジャンはいるのか。誰だ?」

    アルミン「え、知らないの?」

    ジャン「お前には関係ねぇよ、死に急ぎ野郎!」

    ライナー「いやいや、大いに関係あるだろ」

    ジャン「チッ…… 負けねえからな!」

    エレン「え、、何がだよ……」

    アルミン「あはは……」
  3. 3 : : 2015/04/10(金) 20:39:14
    芋女は、私を示唆する言葉です。

    入団式の最中に蒸かした芋を食べていたことから、ユミルにそう呼ばれるようになったんです。

    まあ、私は大して気にしてないんですけどね。

    それより気になるのは私のイメージです。

    多分皆私が食べ物にしか興味がないと思ってるでしょう?

    まあ、食べ物は大好きですよ?

    けれど、私は別に食べるためだけに生きてるわけじゃありません。

    他の楽しみ?

    うーん、どうでしょうね、、強いて言うなら今こうして部屋で仲間とお話ししてるこの時間ですかね。



    サシャ「好きな人?」

    クリスタ「うん、そう!サシャもいるんでしょ~?」

    ユミル「よせよクリスタ。こいつはもう恋人がいるんだぜ?」

    クリスタ「え!?そうなの!?」

    サシャ「えっと、誰ですか?」

    ユミル「……蒸かした芋です!」キリッ

    ミカサ「……っふふッ……」

    サシャ「もう~、失礼ですね!私だって好きな人ぐらい……い、、いませんけど!」

    ユミル「やっぱり芋じゃねーか!」ケラケラ

    サシャ「どういうことですか!?」

    クリスタ「もう、やめなよユミル!」

    ユミル「ははっ、まあクリスタは私のことが好きだからな!私も愛してるぜ~!」

    クリスタ「もう、ユミルったら」プクー

    サシャ「あはは……」
  4. 4 : : 2015/04/11(土) 23:24:04
    昨日、あんな話をしたから、少し興味が沸いてきてしまった。

    恋というのがどういうものなのかぐらい、僕は分かっている。

    しかし知らない。

    僕は恋をしたことがないからだ。

    恋っていうと、

    この人といると楽しい

    この人を見てると心が暖かくなる

    いつまでもこの人と一緒にいたい

    とか、そういった感情のことで、それの対象になった人がいわゆる好きな人である。

    一応、女性で言えばミカサは当てはまるけど、これは友達とか親友とか家族とか、そういった類いの人物に感じる愛だと思う。

    恋と愛は紙一重なのだ。


    ミカサ「エレン、パンくずがついてる」ヒョイ

    エレン「やめろよ、自分でとれるって」フイッ

    ミカサ「あ……」シュン

    エレン「……悪かったよ……」ナデナデ

    ミカサ「ぅ……///」

    アルミン「あはは、よかったね、ミカサ」

    ミカサ「うん。世界は美しい……///」ウットリ

    エレン「なんだよいきなり……」
  5. 5 : : 2015/04/11(土) 23:24:59
    昨日あんな話をしたせいで、少し意識してしまいます。

    恋っていうと、よくわかりませんが、確か彼氏がいるハンナが言ってましたね。

    《彼と居ると、なんだかとっても幸せなの……》

    ということは一緒にいて幸せな人に恋をしてるということになりますね。

    うーん、、

    とにかくミカサがエレンを好きなのはわかりました。

    私にはいないようです。


    サシャ「……」モグモグ

    ユミル「今日は静かだな。どうしたんだ?」

    サシャ「え?」

    クリスタ「具合悪いの?」

    サシャ「い、いえ、別になんともないですよ!」

    ユミル「なんだお前、好きな人でも意識してたのか?」ニヤニヤ

    サシャ「そ、そんなことありませんよ!」

    クリスタ「でも、別に恥ずかしがることじゃないよ?恋って素晴らしいもの……」キラキラ

    サシャ「クリスタは誰が好きなんですか?」

    クリスタ「ふぇ!?そ、それは恥ずかしくて言えない……///」アタフタ

    ユミル「バカだなぁ芋女!そんなの私に決まってんだろ?なあ、クリスタ」

    クリスタ「ううん、違うよ」

    ユミル「」

    サシャ「元気出してください!パァン食べちゃいますよ?」

    ユミル「させるかー!」ガタッ

    サシャ「うわぁあ!」ガタッ
  6. 6 : : 2015/04/12(日) 11:43:19
    今日の訓練もきつかった。

    ずっと恋というものが頭を支配していた。

    恋ってなに?

    恋ってどんな感じ?

    恋って甘いの?

    恋って苦いの?

    いくら知恵を絞れど、答えは出ない。

    その原因は実はわかっている。

    いくら知恵を絞っても答えが出ない時、足りないのは体験だ。

    相手、すなわち好きな人がいない僕は、恋を知ることができないのだろうか。

    或いは…………


    エレン「アルミンッ!!!」

    アルミン「…………え?」

    ジャン「のぼせたか?顔真っ赤だぞ」

    ライナー「考え事もほどほどにしろよ?」

    エレン「大丈夫か?」

    アルミン「うん、ごめん。ねえ、ライナーってクリスタが好きなんだよね?」

    ライナー「え、な、なんでバレた!?」バシャッ

    ジャン「いやバレバレだろ……」

    エレン「へぇー、そうだったのか」

    ライナー「くっ……で、どうしたんだ?」

    アルミン「どんな感じなのかなと思ってさ」キラキラ

    ジャン「なんだ?色気付きやがって」

    エレン「いや、こいつのこれは多分純粋な好奇心だ……」

    ライナー「まあ、不安だな。クリスタが必ず俺を見てくれるとは限らんし」

    アルミン「クリスタは…… あぁ、なんでもない……」

    ライナー「な、なんだよ、お前もクリスタのことが好きなのか!?」

    アルミン「いや、僕はそんな人いないよ。ただ、クリスタには好きな人がいてね」

    ジャン「なんで知ってんだ?」

    アルミン「まあ、見てれば大体わかるよ。ただ、恋って大変なんだね。実る可能性の方が低いのに……」チラッ

    ライナー「どうして俺を見る!」
  7. 7 : : 2015/04/12(日) 11:44:31
    私の好きな人は現れませんでした。

    誰なんでしょう、いるんでしょうか。

    わかりません。

    今日一日、なんだかそればっかりで上の空です。

    恋に恋してるっていうやつですか?

    うーん、わかりませんねぇ、お腹空きました……

    そもそも回りの男子は皆優しいし仲間思いで面白いし、特別一緒にいたいっていう人もいないのです。

    とても紛らわしいです。

    そして、とてももどかしいです。


    サシャ「クリスタはジャンが好きなんですね」

    クリスタ「!?///」バシャッ

    ユミル「!?!?」バシャッ

    ミカサ「そう、だったの?」

    クリスタ「な、な、なんで、なんで!?///」

    ユミル「そ、そうなのか?クリスタ」

    クリスタ「う、うぅ…………///」コクン

    ユミル「」チーン

    ミカサ「しかし、どうしてわかったの?」

    サシャ「勘です!狩猟民族なめないでください!」

    ミカサ「野生の勘……」

    クリスタ「そ、それでいきなりどうしたの?///」

    サシャ「恋ってどんな感じなんですか?」

    クリスタ「うーん、相手のことを見ると胸がドキドキして、でも向こうは他に好きな人がいるから、ちょっと悲しくて……」

    ミカサ「それは、誰?」

    サシャ「え、わかりません!?」

    ミカサ「? わからない」

    クリスタ「……」
  8. 8 : : 2015/04/12(日) 11:46:17
    ベッドから身を起こすと、眩しい陽の光が差し込んできた。

    今日は休日だ。

    ある者は街へ出掛け、ある者は自主的な訓練をし、ある者は座学の復習をしたりと、各々過ごしたいように過ごす。

    昨日の訓練が響いたのか、筋肉痛がひどいので、今日は自主練習は諦めよう。

    少し遅めの起床。

    とりあえず朝食を食べに食堂へ向かう。


    サシャ「…………」ボー

    アルミン「あ、サシャ、おはよう」

    サシャ「あ、おはようございます」ボー

    アルミン「……どうしたの?」

    サシャ「暇です」ボー

    アルミン「そうなんだ。街へは行かないの?」

    サシャ「金欠なんで何も食べられません」

    アルミン「あはは…… ん?」

    サシャ「どうしたんですか?」

    アルミン「女子寮はまだ誰かいるの?」

    サシャ「いえ、、私が一番最後でしたよ?」

    アルミン「パンが一個余ってるね」

    サシャ「本当ですか!?」ガタッ

    アルミン「うん」

    サシャ「貰ってもいいんですかね?」

    アルミン「さぁ、大丈夫じゃない?」

    サシャ「やった!」モグモグ

    アルミン「ふふッ、よかったね」

    サシャ「ふぁい!」モグモグ

    アルミン「…………」ジー

    サシャ「……なんですか?」ゴックン

    アルミン「…あ、あぁなんでもない」

    サシャ「?」

    アルミン(可愛いと思ったなんて言えない……)
  9. 9 : : 2015/04/12(日) 11:47:04
    今日は休日です。

    でもお金がないので街へ行っても何も食べられません。

    食堂でボーッとしているとアルミンがやって来ました。

    相変わらず可愛らしい笑顔で挨拶をしたかと思えば、パァンの余りを見つけてくれるなんて!

    流石はアルミンです!

    でも、じーっと見てきたり、顔を赤くしたり、今日はちょっと変ですね。


    ガチャッ

    ギィイイ

    アルミン「え、あ、おはようございます!」バッ

    サシャ「え?あ!」バッ

    キース「ああ、なおれ。貴様ら今暇か?」

    アルミン「はい!」

    サシャ「はい」

    キース「では東側の倉庫の清掃を頼まれてくれ。報告はいらん。」

    アルミン「はっ!」バッ

    サシャ「はっ!」バッ

    キース「うむ、すまないな。」

    ガチャッ

    ギィイイ パタン


    サシャ「はぁ、ついてません……」

    アルミン「うう、、まあ暇だったし、丁度いいんじゃない?」

    サシャ「まあ、そうですけど……」

    アルミン「じゃあ行こう。早く終わらせよう?」

    サシャ「え、はぁ」
  10. 10 : : 2015/04/12(日) 22:39:42
    東側の倉庫は長く使われておらず、かなり汚い。

    まあ、清掃といっても、埃をとって物を整理するぐらいで良いとは思うんだけどね。

    確かにサシャの言う通り、ついてない。

    でも少し、二人の時間ができたことへの喜びがあるような、ないような……


    サシャ「き、汚ないですね……」

    アルミン「噂以上だ……」

    サシャ「ど、どっから手をつけてよいやら……」

    アルミン「うーん、、とりあえず床を二人で掃こう。歩く度に埃が舞うんじゃやってられない。」

    サシャ「そうですね。」
  11. 11 : : 2015/04/12(日) 22:41:02
    埃まみれだった床はそこそこ綺麗になり、今度は散らばった色んな道具等を整理します。

    とにかく汚ないです。

    こんなことなら街へ出掛ければよかったです。

    でも、アルミンのしてくれるお話しはとても面白くて、それだけは得した気分なのです。


    アルミン「サシャはどんなパンが好きなの?」

    サシャ「……えっと、、いきなりどうしたんですか?」

    アルミン「いやぁ、なんとなくね。いつも食事の度に美味しそうに食べるからさ」

    サシャ「う~ん、、そうですね…… 街へ出掛けると必ずクリームの入ったパンを食べますね」

    アルミン「あー、結構高いよね?」

    サシャ「まあそうですね。給金が出た次の最初の休日だけですよ?さすがに」

    アルミン「あはは、そうだよね」

    サシャ「アルミンは、さっきもそうでしたが、どこでそんなに沢山お話を覚えたんですか?」

    アルミン「ええと、僕の家は沢山本が置いてあったんだ。お爺ちゃんが好きだったからね。」

    サシャ「へぇ」

    アルミン「それで、僕は小さいときエレンしか友達がいなくて、本ばかり読んでたんだ」

    サシャ「そうなんでしたか。でもなんで友達がいなかったんですか?いっぱい面白い話してくれるのに……」

    アルミン「ふふッ、面白かった?」

    サシャ「はい!アルミンと過ごした時間、とても楽しかったです!」

    サシャ「……ぁ///」

    アルミン「あ、、あぁ、ありがと……///」

    サシャ「いえ……」
  12. 12 : : 2015/04/13(月) 23:16:48
    掃除を終えた僕らはその後昼食をとった後、それぞれの休日をのんびり過ごした。

    さっきの会話、意識してしまった。

    僕がサシャを好きになる理由は結構ある。

    今日の清掃の時間、一緒にいてとても楽しかった。

    あんなに癒されたことがあっただろうか。

    僕のする話を楽しそうに聞いて、その昔エレン達に外の世界の話をしたとき以来かな、楽しかった。

    僕はこんなに大切で貴重な感情に直面したときでさえ、こんなにも冷静に考えている。

    そういえば自分の気持ちにえらい素直だけど、サシャは僕のことどうとも思ってないのだろうか。

    少しでもそういう目で見てくれたら嬉しいんだけどなぁ……
  13. 13 : : 2015/04/13(月) 23:17:23
    清掃が終わって昼食を食べた私は部屋に戻り、さっきのことを思い出します。

    あの会話、意識してしまいました。

    アルミン、お話をするとき、母のような、愛のこもったような、暖かい表情をしてました。

    お話はとても面白かったです。

    ああ、どうしてあんなこと言ってしまったんでしょう……

    絶対変だと思われました。

    あぁでも、でもアルミンはそんなこと考えません!多分……

    てことは、私のことどういう風に思ってるんでしょうか……
  14. 14 : : 2015/04/13(月) 23:18:12
    座学はどの兵団に所属するにせよ必須となる知識を学ぶ立派な訓練だ。

    しかし皆とてもつまらなそうにしてる。

    どうしてだろう、こんなに面白いのに……

    学ぶ喜びっていうのが欠落しているのかなぁ。

    しかも、昨日休日で今日の午前から座学だからか、回りを見渡せば『面倒臭いオーラ』が充満している。


    アルミン(とはいえ成績上位陣はやっぱり真面目に取り組んでいる)

    アルミン(まあ一部例外もいるけどね)チラッ

    エレン「」zzz

    コニー「」zzz

    アルミン(ていうか、隣でサシャが寝てる……)

    サシャ「スー… スー…」zzz

    アルミン(…………)ジー

    サシャ「ンッ… スー…」zzz

    アルミン(…………///)フイッ

    眼鏡教官「~~~~~~~それで、人類は……」チラッ

    エレン「」zzz

    コニー「」zzz

    サシャ「」zzz
  15. 15 : : 2015/04/13(月) 23:19:47
    座学は嫌いです。

    面白くないし難しい。

    だから私は寝てしまうのです。

    テストの前は一夜漬け、だからコニーやエレンほど座学の成績は落ちこぼれていません。

    ああ、お腹空きました。


    眼鏡教官「ブラウスっ!」

    サシャ「はっ!?」ガバッ

    眼鏡教官「それから人類はどうした?」

    サシャ「へ?え、えーっと……」

    眼鏡教官「どうした?」

    サシャ「そ、その……」

    アルミン「……」チョンチョン

    サシャ(ん?)チラッ

    アルミン「…………」ノートユビサシ

    サシャ「! あ、えっと、海を渡って壁内に逃げ込んだ……?」

    眼鏡教官「はぁ…… アルレルトに感謝するんだな」

    サシャ「え?あ、はぁ///」

    アルミン「…………///」
  16. 16 : : 2015/04/13(月) 23:20:46
    教官はなんでもお見通し。

    サシャもサシャだ、、恥ずかしかった……

    とはいえ、毎日怪我人や死人が出る訓練の中、あの光景は貴重な安寧だ。

    とても微笑ましいよ。


    サシャ「アルミィィイイン!」タッタッタッ

    アルミン「ああ、サシャ、どうしたの?」

    サシャ「あの、さっきはありがとうございました!」ビシッ

    アルミン「ああ、別にいいよ。でも、これからは寝ないようにね?」ニコッ

    サシャ「う…… はい///」

    アルミン「ふふッ……」
  17. 17 : : 2015/04/13(月) 23:21:20
    流石は教官、鋭いです。

    皆寝てる中、的確に私を当てるとは……侮れません。

    それにしても恥ずかしかったです。

    でもそれと同時に、アルミンは優しかったです!

    そしてニコニコしながら忠告も忘れないアルミンはなんだか……


    サシャ「格好いいです……」

    アルミン「? 誰が?」

    サシャ「アルミンですよ……はっ!!」

    アルミン「ぁあ、ぁ、ありがとう///」

    サシャ「うわぁあ~///忘れてください!」

    アルミン「ふふッ、嬉しいよ///」

    サシャ「うぅ///」
  18. 18 : : 2015/04/15(水) 21:06:32
    あれから特にこれといった出来事はなかった。

    そして今日、卒団式を終えた。

    宴で皆浮かれて騒いでいる中、僕はサシャに呼び出された。

    熱気のこもった室内から出ると、冷たい空気が僕の体を包み込み、それがとても心地よかった。

    同時に、胸の高鳴りを感じていた。


    アルミン「どうしたの?サシャ」

    サシャ「えーと、、その……」

    アルミン「ん?」

    サシャ「アルミンに話がありまして……」

    アルミン「うん」

    サシャ「えーと…………」

    アルミン「…………」
  19. 19 : : 2015/04/15(水) 21:07:03
    卒団式後の宴では美味しい食べ物が沢山だされました。

    どれも美味しくて、とても幸せなはずなのに、なんだか気持ちがモヤモヤして……

    私は気持ちを伝えるべきなのでしょうか。

    でも、とても勇気がありません。

    断られたらどうしよう。

    嫌われたくはありません。

    でも、このままだと、イマイチな調子で兵団に所属することになります。

    それも嫌です。

    断るにしろ、アルミンは酷いことは言わないはずです。

    優しいので……


    アルミン「どうしたの?サシャ」

    サシャ「えーと、、その……」

    アルミン「ん?」

    サシャ「アルミンに話がありまして……」

    アルミン「うん」

    サシャ「えーと…………」

    アルミン「…………」
  20. 20 : : 2015/04/15(水) 21:09:48
    サシャの緊張とアルミンの優しさが沈黙を生む。

    二人とも顔が赤くなっているのに、お互いの気持ちには気づいていない。

    外は少し冷える。

    室内からは相変わらず騒がしい声が聞こえてくる。

    二人とも、頭のなかではどうでもいいことや重要なこと、膨大な量の情報が飛び回っていた。

    空を見れば満天の星。

    外にいるのは二人だけ。

    こんなところでの告白とは、どれだけドラマチックなのだろうか。




    アルミン「…………」

    サシャ「アルミン、」

    アルミン「ん?」

    サシャ「……すっ、好きです!わ、わ、私と付き合ってください!」

    アルミン「…………!」

    サシャ「……///」

    アルミン「…………///」

    サシャ「あの……///」

    アルミン「ねえ、サシャ」

    サシャ「はい」

    アルミン「…………」

    サシャ「?」

    アルミン「……僕には、好きな人がいるんだ」

    サシャ「……え?」

    アルミン「ごめん……」

    サシャ「…………」

    アルミン「…………」

    サシャ「私こそ……すみませんでした。こ、困らせてしまいましたよね?忘れてください……」

    アルミン「君は悪くないよ……」
  21. 21 : : 2015/04/15(水) 21:36:26
    その後、私は宴に戻りました。

    そこでエレンの魂の叫びを聞きました。

    衝撃でした。

    でも、なぜかそれどころじゃなくて、、

    その後部屋に戻った私は、夜通し泣きました。
  22. 22 : : 2015/04/15(水) 21:36:53
    あのあと僕は宴に戻った。

    エレンとミカサについていくとハンネスさんに出会った。

    エレンが頭痛を起こした。

    でも、どこか、心ここにあらずで、、

    部屋に戻って、僕は夜通し泣いた。
  23. 23 : : 2015/04/15(水) 21:37:13







































  24. 24 : : 2015/04/15(水) 21:37:53
    私は、巨人がどうやって人を食べるのか知っています。

    なのに、どうしてでしょう。

    大勢が去って行く中、私の脚は動きません。

    私は調査兵団に入ってしまった、ということでしょうか。

    せっかく上位に入ったのに、何をしてるんでしょうか…………


    ユミル「お前、アルミンについてきたのか?」

    サシャ「え?」

    ユミル「好きなやつに着いていくなんて、そんな生半可な覚悟じゃ、死ぬぞ?」

    サシャ「そんな理由じゃありません。ていうか、なんでそのこと知ってるんですか?」

    ユミル「バーカ、お見通しだよ」

    サシャ「…………」
  25. 25 : : 2015/04/15(水) 21:38:58
    僕はもともと、調査兵団に入るためにここまできた。

    やっぱり、少ないなぁ……

    怖いのは当たり前、それでも進む覚悟がある人が、自由を手にすることができる。

    人類は、まだ進撃できるんだ。


    ミカサ「アルミン、サシャも調査兵団に入った」

    アルミン「ああ、そうなんだ」

    ミカサ「断った甲斐がなかった?」

    アルミン「大丈夫だよ。僕らは関係ない二人だから」

    ミカサ「そう……」

    アルミン「え?」

    ミカサ「ん?」

    アルミン「なんで、、知ってるの?」

    ミカサ「ふふッ、お見通し」
  26. 26 : : 2015/04/15(水) 21:39:38
























  27. 27 : : 2015/04/15(水) 21:40:04
    調査兵団で待っていたのは仲間の死。

    壁外調査で毎回少なくない数の仲間が死に、自分は生き残る。

    私ですら、壁外調査前後は食欲がありません。

    それでも、慣れてしまいました。

    怖いです。

    あんな地獄が当たり前の、自分の頭が。
  28. 28 : : 2015/04/15(水) 21:41:22
    僅かながらも、少しずつ人類は勝利へと近づいていた。

    エレンの力、これが物語の鍵だ。

    これがなければ、僕らはもっと早く滅んでいた。

    最近あったことは、ウォールマリア、及びシガンシナ区の奪還かな。

    あれから、エレンの生家の地下室にあった資料を全て持ち帰り、とにかく解析した。
  29. 29 : : 2015/04/15(水) 21:41:49
    つい先週、壁外調査から帰ってきたのに、また全員集められました。

    そういえばエレンの家の地下室からいっぱい持ち出してましたねぇ。

    あれは人類の勝利への鍵だとか言ってましたが、私はよくわかりません。


    エルヴィン「皆、集まったか」

    エルヴィン「実は、前回の壁外調査で持ち帰った資料の解析が終わった」

    エルヴィン「その結果、時間がないとの判断に至り、急遽、明後日に壁外調査を行う」

    ザワザワ
    マタカヨ ツイコナイダイッタバッカジャネーカ
    ドウナッテンダヨ
    ザワザワ

    エルヴィン「詳しいことは、これから読み上げる班ごとにこのあと私の部屋に順番に集まってもらい、そこで説明する」
  30. 30 : : 2015/04/15(水) 21:42:57
    僕はミカサとジャンとリヴァイ兵長とエレンと同じ班だった。

    簡単にまとめると、今回の壁外調査で終らせるつもりらしい。

    例の資料によると、壁の中の巨人を含む全ての無知性巨人は、ユグドラシルという大樹の中にある結晶を破壊することにより、消し去ることができる。

    ついでに、そうすることにより、これ以上の無知性巨人の発生を止めることができる。

    時間がない、というのは、壁の中の巨人がそろそろ動き出してもおかしくないらしい。

    現に、最近壁に亀裂が入っている。

    ユグドラシル内部の結晶の破壊には、物理的な力ではなく、座標の力が必要になる。

    知性巨人は消滅はしないが、結晶を破壊した地点で無知性巨人となり、うなじの中の人間は巨人の体と一体化してしまう。

    エレンは座標の力が消えない限りその対象にはならないが、巨人になる力はなくなるかもしれない。

    今回の壁外調査での全兵士の任務は、ユグドラシルまでエレンを援護することだ。


    アルミン「でも、僕ではこの班の足を引っ張ってしまいます」

    エルヴィン「ああ、戦力で言えばそうだな」

    リヴァイ「どういうことなんだ」

    エルヴィン「この班の指揮はリヴァイに任せる。しかし、戦闘の混乱や、リヴァイの死などにより、指揮がとれなくなった場合、アルミンに任せる」

    アルミン「は、はい!」

    ジャン「ま、アルミンなら任せられるな」

    ミカサ「ええ、とても安心」

    リヴァイ「おい、何故俺が死ぬ前提で話してやがる」

    ミカサ「チッ……」ギロリ

    リヴァイ「……」ギロリ

    エレン「お、落ち着いてくだい、二人とも!」アタフタ
  31. 31 : : 2015/04/15(水) 21:43:39
    何故か、私はエルヴィン団長とハンジ分隊長と同じ班です。

    ちなみに今回の壁外調査は、前回の怪我人が復活していなかったりで人数が合わないので、分隊等の区切りは無効です。

    それにしても、緊張します……


    サシャ「あの、、どうして私はここにいるんですか?」オドオド

    ハンジ「まあ~、ぶっちゃけ余ったからなんだけどねぇ~♪」

    エルヴィン「まあ、確かにそれもあるが、他の班を崩さず、なるべく優秀な兵士をここに置きたいということで、、」

    サシャ「私、ですか?」

    エルヴィン「ああ」

    サシャ「…………」

    エルヴィン「ちなみに、この班はなるべく戦闘は避けて、近くの班に指示を出すことの方が多い」

    ハンジ「見ての通り、エルヴィンは片腕無いからね」

    サシャ「は、はぁ」
  32. 32 : : 2015/04/15(水) 21:43:58




















  33. 33 : : 2015/04/15(水) 21:52:16










    エルヴィン「これより、第67回壁外調査を行う!前進せよっ!!!」

    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド











  34. 34 : : 2015/04/16(木) 20:47:08
    ジャン「しっかし、気持ち悪いな」ドドドド

    エレン「あ?なにがだ?」ドドドド

    リヴァイ「巨人が全く居ねぇことだろ。煙弾も上がっちゃいねぇ……」ドドドド

    ミカサ「確かに、不自然」ドドドド

    アルミン「…………」ドドドド

    エレン「どうしたんだよ、アルミン。黙りこんで」ドドドド

    アルミン「……いや、なんでもないよ」ドドドド

    リヴァイ「……言え」ドドドド

    アルミン「え?」ドドドド

    リヴァイ「お前は何を考えている?言え」ドドドド

    アルミン「……人類は負けたんだ……」ドドドド

    エレン「……は!?何言ってんだ!俺たちhリヴァイ「黙れ、続けろ」ドドドド

    エレン「……」ドドドド

    アルミン「知性巨人がいる以上、話し合うべきだったんだ。力で人類が勝とうなんて、無謀だ」ドドドド

    エレン「だから、、今ユグドラシルに向かってんだろ?」ドドドド

    アルミン「ユグドラシル付近の巨人の群れは、これまでに見たことのないくらい大規模なんだろうね」ドドドド

    エレン「あ…………」ドドドド

    アルミン「今回の陣形ははっきりいってかなり弱い。でも兵士は復活しきっていない。つまり、遅かったんだ……」ドドドド

    エレン「…………」ドドドド

    ミカサ「それでも、やるしかない。結局私たちはこうするしかなかった」ドドドド

    リヴァイ「まあ、だろうな」ドドドド

    アルミン「……はい。すみませんでした、士気を下げるようなこと言って」ドドドド

    リヴァイ「いや、お前は間違っちゃいねぇ」ドドドド

    アルミン「…………」ドドドド
  35. 35 : : 2015/04/16(木) 20:53:14
    サシャ「あの!この辺巨人が全然いないんですけど、大丈夫なんですか!?」ドドドド

    ハンジ「ん~、寂しいけどいないに越したことはないよ」ドドドド

    エルヴィン「まあ、そうだな」ドドドド

    サシャ「うぅ……」ドドドド
  36. 36 : : 2015/04/16(木) 22:04:10
    しばらく巨人と遭遇しないまま、僕らは森へ入った。

    ユグドラシルはこの森を出たところにあるとされている。

    あと少し、あと少し

    人類の敗北が9割決まっているこの状況下で、誰もがそう頭の中で唱えている。

    僕も少し油断した。

    けれど、そんな大勢の油断は、森の中の圧倒的な巨人の数によって破られた。


    リヴァイ「グッ……アルミン!お前はエルヴィン達の班にこのことを知らせろ!」バキッ

    アルミン「へ、兵長……」

    エレン「兵長ーーーー!!!」

    リヴァイ「くそッ……エレン、巨人になる分の力は、後にとっておけよ……グハァッ」ベキッ

    アルミン「ぁ、、あぁ…………」

    エレン「ぉい、、嘘だろ……?」

    ジャン「あぁ……!」

    ミカサ「……アルミン、行って」

    アルミン「……え……?」

    ミカサ「彼の死を、無駄にしてはいけない」

    アルミン「……エレンは任せた」

    ミカサ「ええ」
  37. 37 : : 2015/04/16(木) 22:04:51
    この森は木が低いです。

    きっと、ユグドラシルとかいう大木が栄養を牛耳っているんでしょう。

    そして、

    突然現れた巨人の群れに、表情を変える団長と分隊長。

    流石、上に立つ人間は違います。

    私も巨人には慣れたつもりでしたが、この数は反則です……


    ハンジ「エルヴィン!なぜ馬から降りている!?」

    エルヴィン「ハンジ、左側を頼む」

    ハンジ「…………ああ」パシュッ

    サシャ「あ、あの、私は!?」

    エルヴィン「私たちは長くは持たない。時間を稼ぐから君はエレンと合流し、ユグドラシルを目指してくれ」タッタッタッ

    サシャ「で、でも……」

    ハンジ「行けぇ!!!」

    サシャ「は、はぃい!!」ドドドド
  38. 38 : : 2015/04/16(木) 22:05:27
    エレンがミカサとジャンの名前を叫ぶ声が聞こえる。

    ああみんな、僕に力が無くてごめん。

    エレンはちゃんと動いてるのかなぁ。

    でも、僕にできるのはエレンを信じることだけ。

    リヴァイ兵長の最後の指示、必ず遂げてみせる。


    アルミン「え、、分隊長?」

    アルミン「嘘、ですよね?これは違う誰かのゴーグルですよね!?」

    アルミン「…………」
  39. 39 : : 2015/04/16(木) 22:05:53
    ハンジ分隊長の珍しくもない叫び声が聞こえてきます。

    でもそれには、珍しすぎるほどに、苦痛の色が混じっています。


    サシャ「エレン!どこですか!?」

    サシャ「エレ……ぇ?」

    サシャ「これ…………マフラー……」
  40. 40 : : 2015/04/16(木) 22:07:28










  41. 41 : : 2015/04/16(木) 22:07:53
    僕は頭が良い。

    だから、僕に今できるのは、一人でもユグドラシルまで行くこと。

    座標がなくてもどうにかできないかを模索する、これしかない。

    どのみちあれだけの数の巨人がいる森に戻れば即死。

    人類にとって、自分で言うのもなんだけど、僕のほど質の良い脳を失うのは痛手だろう。

    そうして僕は、ユグドラシルへ向かった。
  42. 42 : : 2015/04/16(木) 22:08:29
    私は芋女。

    だからわかりません、今何をすべきか。

    《エレンと合流し、ユグドラシルを目指してくれ》

    エレンは見当たりません。

    というより、エレンの班の人は一人もいません。

    けれど団長は言いました。

    ユグドラシルを目指してくれ、と。

    エレンはいませんが、どうせ森を逆走しても食われるだけです。

    そうして私は、ユグドラシルへ向かいました。
  43. 43 : : 2015/04/16(木) 22:08:59
    アルミン「これが…………」

    夢に見た外の世界にそびえ立つユグドラシル。

    アルミン「美しい…………でも……」

    許せない。

    理由は何であろうと、大切な人達を食いつくした化物の源。

    それにしても巨人が少ない。

    ここへ来れば巨人がわんさか出てくると思っていたが、そんなに単純じゃないとでも言いたいのだろうか。
  44. 44 : : 2015/04/16(木) 22:10:02
    サシャ「うわぁ……」

    憎いやら美しいやら。

    皮肉なものだ。

    想い人の瞳と同じ色のユグドラシルの水晶体。

    サシャ「…………あれ、、アルミン?」

    サシャ「アルミン!!!」タッタッタッ

    アルミン「え、サシャ?」

    合流するも、あの日以来会話らしい会話を交わさなかった二人は、気まずさから顔を背ける。

    その時だった。

    空間を駆け抜ける閃光、吹き抜ける熱風。

    煙の奥には黒い影が大勢見られる。

    ブォォォォォォオオオオオ

    アルミン「アグッ……あつッ……!」

    サシャ「き、巨人!?アルミン、ユグドラシルに登りますよ!」ガシッ パシュッ

    アルミン「え?うわぁぁああ!」グイッ
  45. 45 : : 2015/04/16(木) 22:10:25








  46. 46 : : 2015/04/16(木) 22:11:02
    サシャ「この高さなら巨人でも届かないでしょう」

    アルミン「うん。ありがとう」

    サシャ「……なんか、久しぶりですね、こうやって話すの」

    アルミン「そう、だね。あの日以来かな……」

    サシャ「あぁ、あの日は本当に、すみませんでした」

    アルミン「だから、、誰も悪くないんだよ……」

    サシャ「…………」

    アルミン「…………」

    サシャ「……私達、助かりますか?」

    アルミン「……馬が居ないから帰れないし、帰っても数日後には壁から巨人が出てくる」

    サシャ「…………」

    アルミン「この作戦が失敗した時点で、人類は敗北決定だ」

    サシャ「死ぬんですか?」

    アルミン「食われるか、食えないか、選べるよ?」

    サシャ「笑えません……」

    アルミン「はは……」

    サシャ「何か、心残りとかありますか?」

    アルミン「あるよ、外の世界を冒険してみたかった。あと…………」

    サシャ「あと?」

    アルミン「…………サシャは?」

    サシャ「特に……でも、やっぱり好きな気持ちが忘れられません……」

    アルミン「…………」

    サシャ「あはは……ごめんなさい、こんなときに……」

    アルミン「僕も、ずっと好きだった」
  47. 47 : : 2015/04/16(木) 22:11:51
    サシャ「…………え?」

    アルミン「僕も、ずっと君のことが好きだった……」

    サシャ「何…言って……だって、好きな人がいるって、あの時!」

    アルミン「……その好きな人が、サシャじゃないとは言ってない」

    サシャ「…………ズルいです」

    アルミン「うん」

    サシャ「意地悪です…………」

    アルミン「うん…」

    サシャ「……大好きです…………」

    アルミン「うん、僕も」

    サシャ「…………」

    アルミン「…………」

    サシャ「……私達、夫婦ですか?」

    アルミン「あはは、気が早いよ。でも、確かにそうでありたいね」

    サシャ「うれしいです……ふふッ///」

    アルミン「ははッ///僕もだよ!」
  48. 48 : : 2015/04/16(木) 22:12:30





  49. 49 : : 2015/04/16(木) 22:13:18
    サシャ「もう、私達には死ぬしか後がないんですね」

    アルミン「…………」

    サシャ「……なんとか言って下さいよ…………」

    アルミン「……ねえ、サシャ」

    サシャ「はい?」

    アルミン「昨日、壁外調査の前日の休日、僕は街に行ったんだ」

    サシャ「はぁ」

    アルミン「わかんないって顔してるね」

    サシャ「?」

    アルミン「えーっと……」ゴソゴソ

    サシャ「……?」

    アルミン「あっ、ふふッ」スッ

    サシャ「……え?」

    アルミン「ここに、1個のパァンがあります!」

    サシャ「!」

    アルミン「一緒に食べよ?」チギリ

    サシャ「で、でも……」

    アルミン「……クリームパァン、だよ?」

    サシャ「頂きます!」

    アルミン「あははっ、じゃあ、食べようか」

    サシャ「あぁ、待ってください!」

    アルミン「?」
  50. 50 : : 2015/04/16(木) 22:14:05
    サシャ「……」スゥゥウウウ

    アルミン「……?」

    サシャ「ァァアアルミン!大ッ好きですっ!!!!」

    サシャ「ずっとずっと、愛してますっ!!!!」

    アルミン「あぁ……」

    サシャ「……ふふッ///」


    アルミン「……」スゥゥウウウ

    サシャ「……!」

    アルミン「サシャァァア!大ッ好きだぁぁあああ!!!!」

    アルミン「いつまでも愛してるぞぉぉおおお!!!!」

    サシャ「あ、アルミン///」

    アルミン「あぁ、恥ずかしい///」

    サシャ「うれしいです!」

    アルミン「うぅ、僕もだよ!」

    サシャ「はぁ~///では……!」

    アルミン「ふぅ~///うん、食べようか!」

    アル・サシャ「せーの!…………




















    __________いただきます!_______


















    -fin-
  51. 51 : : 2015/04/16(木) 22:19:33
    あんまり上手じゃなかったとは言え、ここまでpv伸びないとは……

    アルサシャかなり人気無いですね、残念です。

    まあとにかく、最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
  52. 52 : : 2015/04/17(金) 19:26:11
    何だか切ない話ですね・・・・・・。



    お気に入り登録させていただきました!
  53. 53 : : 2015/04/18(土) 02:32:19
    >>52
    ありがとうございます!

    明るい話書くの難しくて…(~_~;)

  54. 54 : : 2016/03/27(日) 06:00:08
    アルサシャもっと増えろ
  55. 55 : : 2017/05/25(木) 17:28:38
    アルサシャ良いですねぇ!!もっとアルサシャ書いて欲しいです!!増えませんかね!
  56. 56 : : 2017/07/15(土) 22:09:18
    アルサシャもっと増えて
  57. 57 : : 2018/02/10(土) 11:14:07
    アルミン→サシャ
    サシャ→アルミン
    クリスタ→アルミン
    コニー→サシャ

    って言う物語是非期待です。
    アルサシャもっと増えて欲しいですね。
  58. 58 : : 2018/02/10(土) 11:26:51
    上の人さあ…
    コニーとかクリスタを当て馬にしようというの?
    酷い

    アルサシャはまた書いてほしい

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KYT-COCON

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