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エレン「ヤバい...逃げられない...」

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  1. 1 : : 2015/03/31(火) 09:09:05
    エレン「はぁ...はぁ...」

    俺は今、学校の中である人物から逃げ回っている。

    なら学校から出ろって?

    無理無理

    何故なら今この学校の窓や玄関は全部電子ロックが掛けられているから

    このセキュリティを管理してるのはこの学校の管理人だけど

    もう夜で、管理人は誰一人いない

    なぜこんなことになったか回想していこう
  2. 2 : : 2015/03/31(火) 09:20:45
    ~~回想~~

    エレンの家

    エレン「はぁ~...今日で高校生活が始まって一年たつのか...早いな...」

    エレン「おっと...学校から春休みの課題出てるの忘れてた...」

    エレン「ちゃんとやらないとあのハゲ(キース)に...」

    エレン「ああ、考えただけで恐ろしい...」ブルブル

    エレン「とにかくやらないと...!?」

    エレン(まずい...課題全部学校に忘れた...)

    エレン「急いで取りに行こう!」タッタッタッ









    ????「...フフフ♪」ニヤ



  3. 3 : : 2015/03/31(火) 09:33:54
    ~~学校~~

    エレン「えぇーっと、課題課題...」ガサゴソ

    エレン「あった!」

    エレン「ヤバいな...もう日がくれてる...急いで帰ろう」


    玄関

    エレン「腹減ったな...途中コンビニでなんか買ってくか」ガチャン

    エレン「...ん?」ガチャンガチャン

    エレン「!!」

    エレン(まずい...電子ロック掛けられてる...)

    エレン(おいちょっと待てよ!電子ロック掛けられるのって午後7時からだろ!)

    エレン(...あっ!)

    キース『今日はどこの部活動も休みだ!よって電子ロックが掛けられる時間は今日だけ5時になっている!』

    キース『くれぐれも忘れ物の無いように!以上!』

    エレン(えっ今何時?)ケータイミル

    PM: 5:02

    エレン(嘘だろ...?明日まで空かないのかよ..)


    タッタッタッ...


    エレン(ん?誰かいるのか?見に行ってみよう)タタタ
  4. 4 : : 2015/03/31(火) 09:39:08
    ~~教室~~

    ????「...」

    外...

    エレン(あれは...クリスタか。アイツも出られなくなったのかな?話しかけてみるか)

    このとき、俺は判断を誤った

    このあと悪夢が始まることは、この時の俺は知らなかった

  5. 5 : : 2015/03/31(火) 09:53:02
    エレン「なあクリスタ、お前も忘れ物でもしたのか?」

    クリスタ「...」フルフル

    首を横にふるクリスタ

    エレン「じゃあ、どうしてここにいるんだ?」

    クリスタ「.........エレンを、ここに呼び寄せるためだよ」

    エレン「......え」

    クリスタ「帰るとき、エレンが鞄を置いてトイレに行ってる時に私がエレンの鞄から課題を抜き取って机の中に入れたの」

    エレン「どうしてそんなことを...」

    クリスタ「ねぇエレン...この春休みの間だけでいいから...」

    エレン「?」

    クリスタ「私の物になってよ...」ニコォ

    エレン「?!」ゾクッ

    今のクリスタの笑顔は、とても恐ろしい物だった

    危険を察知してその場から逃げ出した

    ~~回想終了~~
  6. 6 : : 2015/03/31(火) 10:12:57
    エレン(これからどうしよう...)

    クリスタとは、小学校から同じ学校である

    実は、小学校の時に三回、中学校の時に二回、高校では今のところ一回クリスタに告白されている

    高校の一回というのは、今日あったことだ

    そして告白されたときは、必ず俺はこの台詞を言う

    『俺なんかよりもいい相手が見つかるから』

    今日もそう言って振った訳だが、さすがに六回も振られたとなると、かなり精神的にくるものがある

    俺も、こんなに俺のこと思ってくれてるのに六回も振ってしまってかなりの罪悪感がある

    だから、今日みたいなことになってしまったのである
  7. 7 : : 2015/03/31(火) 10:19:44
    エレン(ちょっと教室見に行ってくるかな...)

    急にクリスタが心配になって、教室にいくことに決めた


    ーーーーーーーーーー

    エレン(あれ?いない...)

    教室にクリスタはいなかった

    多分一人でいるのは怖かったので、俺のことを探しているのだろう

    どんな学校にも、心霊話の1つや2つあるであろう

    もう時計は8時を回っている
  8. 8 : : 2015/03/31(火) 10:44:53
    その時、俺の後ろで人の気配がした

    まさか、と思って振り替えると

    クリスタ「やぁ~っと、見つけた♥」

    エレン「!?」

    そう言って、俺のことを強く押し倒した

    エレン「おいっ!何すんだよ!」ジタバタ

    クリスタ「暴れないで...早く私の物になってよ♪」ニコォ

    エレン「もしかして、今日の事気にしてんのか!?だったらそれは謝るから、離してくれよ!」ジタバタ

    クリスタ「やーだ♥だって離したら、エレンを私の物にできないじゃん♪それにこんなに想ってるのに気持ちに応えてくれないエレンが悪いんだよ?」ギュッ

    エレン「くっ...」

    一瞬の隙をついて逃げ出そうと思ったが、抱き付かれてしまった

    エレン(もう逃げられないのか...)

    そう思った、その時

    バーン

    クリスタ「イタッ」

    クリスタの頭に本棚の本が落ちた

    クリスタの片腕が離れた

    エレン(よし!)

    ようやくクリスタを振り切った
  9. 9 : : 2015/03/31(火) 11:00:32
    エレン「はぁ...はぁ...」

    もう、日付は変わってしまっている

    俺はいつまで逃げ続けるのだろうか

    エレン(もう、眠くなってきたな...)

    しかし、寝てしまったら捕まってしまうかもしれない

    エレン(ヤバい...腹も減ってきた...もう、動く気力もない...)

    その時

    ガンッ!

    俺の頭に、重い衝撃が走った

    エレン「がっ!」

    その時、俺の見たものは

    クリスタ「捕まえた♥」

    黒い笑みを浮かべるクリスタだった

    そして、俺は気を失った
  10. 10 : : 2015/03/31(火) 11:55:54
    視点変えます!
    ーーーーーーーーーー
    エレン「...」

    今、私の目の前でエレンが寝ている

    いや、正確には意識不明である

    昨日、私はエレンに告白した

    エレンは、

    エレン『お前には、必ず俺なんかよりもいい相手が見つかるから』

    と言って私を振った

    エレンに降られるのは、これで六回目だ

    だからどうってことなかった

    絶対にいつか振り向かせるって思っただけ

    それがなぜ昨日みたいなことになったのだろうか
  11. 11 : : 2015/03/31(火) 12:39:27
    エレンの行動パターンは、小学校から一緒だったのでだいたいわかっている

    その情報をもとにして学校にエレンをおびき寄せた

    しかし、そもそもこんなことするつもりは全くなかった

    なぜエレンに振られたのか、その理由を考えた

    それで気づいたことは、小学校から一緒だったにも関わらず、エレンとほとんど接点がなかった

    ほぼ、私の一目惚れだったのだ

    どうやって接点を増やすか

    そこで考えたのが、放課後の学校で二人きりになること

    そのために、エレンをどうやって学校におびき寄せるか

    エレンは、課題を早いうちに終わらせようとする

    エレンは、家に帰って忘れ物があることに気づいたらすぐに取りに行く

    この2つの行動パターンを利用して、エレンを学校におびき寄せた

    しかし、本当にあんなことをするつもりはなかった

    本当にあんなことを言うつもりはなかった

    エレンと二人きりになるとどうしても緊張してしまう

    だから、ついあんなことを言ってしまった

    一度言ってしまって、もう引き返せないと思って、そのままずるずると引きずってしまった

    エレンには、何度謝っても許されない過ちを犯してしまった

    もうエレンに普通に告白するのも気まずくなってしまった

    エレンも、私にも家族がいない

    だから、誰も捜索には来なかった

    このままエレンが起きてこないと思うと、怖くて仕方がなかった

    そろそろ時計が午前7時を回る
  12. 12 : : 2015/03/31(火) 13:09:22
    エレン「......う...」

    クリスタ「!?」

    エレン「うーん...あれ?俺は、寝てたのか...そうか...俺は昨日、最後、クリスタに何か固い物で頭を殴られて...そうだ!クリスタは...」

    クリスタ「エレン...」

    エレン「ひぃ!?クリスタ!?」

    クリスタ「待って!昨日はごめん...」

    エレン「クリスタ...」

    クリスタ「私、エレンの前だとどうしても緊張しちゃって、頭の中がごちゃごちゃになって、思ってもいないことを口に出しちゃって...」

    エレン「...」

    クリスタ「頭殴っちゃって...本当にごめんね...うぅ...」ポロポロ

    エレン「クリスタ」ギュッ

    クリスタ「え...?」ポロポロ

    エレン「大丈夫...大丈夫だから、それだけ俺のことを思ってくれてるんだろ?」

    クリスタ「うん...」グスッ

    エレン「だから、気にすんな。お前の気持ちに答えられない俺が悪いんだから」

    クリスタ「...ありがとう...」

    エレン「お前の俺に対する気持ちはもう十分分かった。そんなに俺がいいのか?」

    クリスタ「うん...」

    エレン「俺なんかよりももっといいやつはいるんだぞ?」

    クリスタ「それでもエレンがいい...」

    エレン「...分かった」

    クリスタ「え...?」

    エレン「付き合おうぜ」

    クリスタ「ホントに...?」

    エレン「もちろん!」

    クリスタ「ありがとう...エレン」

    エレン「ん?」

    チュ

    エレン「なっ...//」

    クリスタ「大好き...エレン」ギュッ



    【完】
  13. 13 : : 2015/03/31(火) 13:13:20
    ここで終わりです!
    ちょっと最後グダグダになっちゃったかな...
    思い付きで書いただけだからな...

    見てくれた方、ありがとうございました!
  14. 14 : : 2015/03/31(火) 16:24:15
    なんか感動した

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著者情報
yakyu3082116

シーナの英雄

@yakyu3082116

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