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進撃の調査劇団~浦島太郎~

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  1. 1 : : 2015/03/12(木) 08:02:21
    おはようございます。執筆を始めさせていただきます。

    だいぶ迷ったんですが、やはり1周年公演の前にもう1つ挟んでおきたいと思います。

    今回は、前回の公演でいただいたリクエストをもとに執筆していきます。ありがとう、名無しさん( ´ ∀ ` )

    条件はこちら↓↓↓

    * 不定期更新

    * ベルアニ要素あり

    * 作者の妄想設定あり

    * アニメ派の方、一部ネタバレあり


    条件は以上です。

    今回はまず、ベルトルト視点の回想からスタートします。

    ベルトルト、ライナー、そしてアニは、同郷であることは原作でも語られていますが

    それに以下の設定をプラスします。

    * ベルトルト、アニ、ライナーは壁外出身である

    * 3人とも海を見たことがある

    * 3人は幼なじみ

    * 何らかの理由で壁外の故郷を追われ、再び故郷に戻るべく、壁内で活動している(これは原作でも同じでしょうか…私自身はっきりと分かっていないので、あえて書き足しました。)

    以上の設定をふまえた上で、お楽しみいただけたらと思います。色々と分かりにくい点等あるかと思いますが、よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2015/03/12(木) 08:03:32
    ※すみません、続きは夜からですm(__)m
  3. 3 : : 2015/03/12(木) 18:53:07
    期待です!!
    前回のマッチ売りの少女で浦島太郎を希望したものです…名前付け忘れました…orz
    すいませんでしたm(_ _)m
  4. 4 : : 2015/03/12(木) 20:13:05
    さだはる殿の新作!
    期待です( o´ェ`o)
    ベルアニだっけ??
  5. 5 : : 2015/03/12(木) 20:27:33
    期待です♪(´ε`*)
  6. 6 : : 2015/03/12(木) 21:30:44
    >>3 惚夏さん
    ご来場いただき、ありがとうございます。
    あなただったんですね!!!お会いしたかったです!!!こちらこそ、すみませんわざわざ…。
    あらためてリクエストいただき、ありがとうございます。
    ベルアニ初挑戦ですが、頑張ります。

    >>4 いんこ・ゾエさん
    ご来場いただき、ありがとうございます。
    ベルアニだよ(^^)
    シリアスに流れる予定だけど、笑いも盛り込めるように頑張るよ。

    >>5 ミツミさん
    ご来場いただき、ありがとうございます。
    そして、ご期待、感謝します。

  7. 7 : : 2015/03/12(木) 21:56:17
    僕の頭の中の記憶はすべて


    海の青に染められている


    …あの日を境に…
  8. 8 : : 2015/03/12(木) 22:06:50
    < 839年ーとある保育所にて>

    「はーいじゃあみんな、今日はみんなの好きな景色の絵を描いてくださーい。山でも良いし、お花畑でも良いよ。」


    先生にそう言われ、僕をふくめ、みんなは顔を見合わせ、どんな絵にするかとおしゃべりを始めた。


    そんななかいち早く画用紙に鉛筆で下書きを始めたのは、僕の左隣に座る、ライナーだった。


    「ライナー…もう、描き始めるの?」


    おずおずとたずねる僕に、ライナーはまっすぐな視線を向け


    「ああ。オレは海を描く。海が一番大好きだからな。」


    僕は手を膝に乗せたまま、ああ、と声を上げた。


    確かに、ライナーは海が好きだった。そして僕も。僕とライナー、そして、僕の右隣に座るアニの3人は、夏になるとよく、海へ遊びに行った。


    僕たちは、いつも一緒だった。夏も冬も。何度季節がめぐっていても。


    あのときの僕の耳には、再び3人で訪れるであろう海のさざ波の音さえ、響きわたっていた。
  9. 9 : : 2015/03/12(木) 23:10:25
    海を見た巨人達…
    面白そうです!期待です!
  10. 10 : : 2015/03/13(金) 18:27:51
    期待です!!
    ベルトルト最後にはおじいちゃんになっちゃうのかな…(゜ロ゜;)?!
    期待です
  11. 11 : : 2015/03/15(日) 11:13:50
    >>9 サッカーバカさん
    ご来場いただき、ありがとうございます(^^)
    今回はベルトルト、アニ、ライナーがメイン回になりそうです。
    続きも頑張ります。

    >>10
    ベルトルト…果たしてどうなるのか…
    特殊メイクを導入するか、それともおじいちゃん役でピクシスかザックレーに出演してもらうか…(^_^;)
    ご期待ありがとうございます。
  12. 12 : : 2015/03/15(日) 11:35:09
    ◇◇◇◇


    <ー850年 とある劇場にて>

    «開演前…»

    ナナバ 「今日の演目は『浦島太郎』だよ。みんな、頑張ってね。」

    エレン 「ナナバさん…あの、エルヴィン座長は…」

    ナナバ 「ああ、座長なら壁内調査に行ってるよ。」

    アルミン 「壁内?壁外じゃないんですか…?」

    ナナバ 「壁内だよ。なんでも、次の1周年公演でお城が必要だから、使えそうな物件がないか、見て回るんだって。」

    ジャン 「城だって!?次の公演はいったい…」

    ナナバ 「…さあ?それは私にも分からないよ。私はただ、座長代理として、この公演を任されただけだからね。」

    エレン 「そういえばナナバさんは、座長代理でしたね。」

    ナナバ 「そうなんだよ。座長に比べたらまだ力不足で、至らないところだらけだけど、どうかよろしく頼むよ。」

    エレン&アルミン&ジャン 「「「いやいやいやいや…」」」

    エレン 「そんなことありませんよ。なんなら、このままナナバさんが座長でも良いくらいです。」

    アルミン&ジャン コクコク。

    ナナバ 「ありがとう。私を励ましてくれてるんだね。嬉しいよ。私なりに全力を尽くさせてもらうよ。」

    アルミン 「エレンは…お世辞やおべんちゃらを言えるような人じゃないんだけどな…」

    ナナバ 「…さて、配役は決まったかな?」

    エレン 「…はい、いちおう…」

    ジャン 「ある役で、誰がやるかもめて、壮絶なジャンケン大会になったけどな…」

    ナナバ 「けど、決まったんだね。よかった。観客の皆様のご案内はもう済んだから、念のため場内アナウンスで、上演中の注意と、避難経路についての説明だけしておこうか。あと、黒子のモブリットとも最終的な打ち合わせをしておくよ。あと何かあれば、できるだけ早く私に知らせてほしい。頼んだよ、みんな。」

    ジャン 「了解です。舞台袖で待機している団員にも、そのように伝えておきます。」

    ナナバ 「ありがとう、ジャン。あと、くれぐれもケガの無いように、と付け加えておいてね。」

    ジャン 「はいっ。」

    エレン 「…おい、アルミン…」ヒソ…

    アルミン 「…うん?」

    エレン 「お前の知恵で…なんとかナナバさんを座長にできないか…?」

    アルミン 「…ごめん…さすがに僕でもそこまでは…エルヴィン座長は、調査兵団の団長でもあるからね。報復と称して、壁外で事故に見せかけて何かされたら、たまったもんじゃない…」

    エレン 「そうか…そうだよな…無理言ってすまねぇな…」

    アルミン 「いいんだよ…黙ってるけど、ジャンだって他の団員だって、たぶん同じことを考えているだろうし…」ハハハ。
  13. 13 : : 2015/03/15(日) 12:13:06
    «開演»

    ナナバ 「昔むかし、あるところに、浦島太郎という若者が、母親と2人で暮らしていました。」

    ナナバ 「ある日、浦島太郎はいつものように、魚を釣ろうと、海へやってきました…」

    ベルトルト 「…はあ…」

    ナナバ 「ベルトルトどうしたんだい、ため息なんかついて。今回は君が主役なんだから、堂々としなきゃ…ね?」

    ベルトルト 「す、すみません、ナナバさん…」

    ナナバ 「気にしないで。じゃあ、続けるよ。」

    ナナバ 「ベルトルトがふと、砂浜を見ると、村の子どもたちが、1匹の亀をいじめていました…」

    エレン 「この鈍亀め!こうしてやる!」ペシッ

    ジャン 「悔しかったら、やり返してみろよ!」ペシッ

    アルミン 「い、痛いよぉ…」

    ベルトルト 「ああ…結局アルミンが負けたんだね、ジャンケン…」

    エレン 「だいたい、いつになったら桃太郎できるんだよ!?ちくしょう!!」ピシッ

    ジャン 「ふん…まだ引きずってやがったのか。相変わらず執念深い死に急ぎ野郎だな。おお、怖っ。」

    エレン 「い…今何か言ったか!?」

    ジャン 「…別に?」フフン。

    エレン 「とぼけるな!だいたいお前は馬面なんだから、おとなしく馬の役をやってりゃいいだろ!」

    ジャン 「…んだとこの死に急ぎ野郎が!」ガシッ

    エレン 「やめろ!衣装が破けちゃうだろ!」

    ジャン 「んなこと気にしてられっかよ!」

    エレン 「なんだと!?」

    「いい加減にしろよ!!!」

    エレン&ジャン 「「!?」」

  14. 14 : : 2015/03/15(日) 12:29:07
    アルミン 「なんなんだよ君たちは!いつもいつも同じような事でケンカして!恥ずかしいと思わないのか!?ここは、舞台の上なんだぞ!!!」

    エレン 「ア…アルミ…ン…?」

    ジャン 「どうやら本気で怒らせちまったみてぇだな…」

    アルミン 「…君たち…」

    エレン&ジャン 「は、はい!」

    アルミン 「そこに座りなさい!!!」

    エレン&ジャン 「はいっ!!!」サッ。

    アルミン 「いいかい?僕だってあんまりガミガミ言いたくはないけど、もう我慢の限界だ!まずは、エレン!」

    エレン 「な、なんだよ…」

    アルミン 「君ももう兵士になって、立派な大人の仲間入りを果たしているだろう!?それをいつまでも桃太郎だの駆逐だのと、はっきり言って、君のワガママは、劇の進行を妨げてさえいるんだよ!この機会に、しっかり反省してくれ!」

    エレン 「す、すみません…」

    ジャン 「へん、ざまあみろ。」

    アルミン 「次に、ジャン!」

    ジャン 「なっ、オレもか!?」

    アルミン 「君については…今回の争いは、確かにエレンのワガママが発端だと、僕も思う。」

    ジャン 「…ま、当然だな。」

    アルミン 「でも君も、いちいち人が気に障るような発言をするのは、慎んだほうが良い。それがもとで他人とトラブルになりがちな事くらい、君だって気づいてるはずだ!」

    ジャン 「は、はあ…」

    アルミン 「僕は、君は兵士としての素質も十分にあるし、将来指揮官になる可能性だってゼロじゃない。今からでも遅くはない。自分の立ち振舞いを改めるべきだ!」

    ジャン 「は、はい!」

    ナナバ 「…おやおや。子どもたちは、亀にお説教されてしまいました。」

    ベルトルト 「…もしかして、僕の出番…無い?」
  15. 15 : : 2015/03/16(月) 22:03:27
    ◆◆◆◆


    < 839年ーとある保育所にて>

    「ベルトルトは、何を描くんだ?」

    ライナーに問われ、僕は口ごもる。

    ライナーがさらさらと描きだす海の風景にみとれ、自分が何を描くかなんて、考えてもいなかったのだ。

    そんな僕の様子に、ライナーは鉛筆を持つ手を止め

    「まだ決まらないのか?もうみんな描き始めてるぞ。」

    ライナーの言葉に、僕は周りを見回すと、みんな黙々と絵を描き始めている。隣に座るアニも、いつの間にか画用紙に向かい、鉛筆を走らせている。

    「…アニ…」

    アニは顔を上げない。だけど、僕は続ける。

    「アニも…海を描いてるの?」

    空に浮かぶ雲、太陽、そしてその下で、風に凪ぐ波。

    それは紛れもなく、僕らが幾度となく共に過ごした、思い出の海だった。

    画用紙から目をそらすことなく、アニは、ポツリと言った。

    「うん…私も海、好きだからさ…」

    そんなアニの言葉を聞き、僕も鉛筆を手にし、画用紙に向き合った。

  16. 16 : : 2015/03/18(水) 21:39:09
    「ベルトルトも、海を描くのか?」

    ライナーの言葉に、僕はどきりとして、手を止めた。もしかしたら、アニとライナー、2人の真似をしていると思われたかもしれなかったからだ。

    僕は、ぎこちなく笑顔を見せ

    「う…うん。僕も海が好きだから、海を描くよ。」

    その言葉に嘘はなかった。僕は自分で海を描くと決めた。

    すると、ライナーは満足そうに笑うと

    「よし、それでこそ、仲良し3人組だ。仲良しだから、好きな風景も一緒なんだ…な、アニ?」

    ライナーは身を乗りだし、僕越しにアニをのぞきこんだ。

    アニは、ふと顔を上げ

    「別に…同じとか同じじゃないとか、関係ないだろ。それぞれ好きに描けばいいさ。」

    そっけない…本当に、さらりとした言い回しに、アニの優しさを感じることができたのは、あの時、僕とライナーだけだったろう。

    そう、あの時は。

    「アニ…また海行こうな。」

    ライナーは身を乗り出したまま、言った。

    「…うーん…」

    ここでアニは少し言いよどんだ。彼女にしては珍しい反応ではあったが、僕とライナーは、その態度を不審がることはなかった。

    「お父さん、許してくれるといいね。」

    僕の言葉に、アニは遠慮がちに笑って

    「うん…難しいだろうけどね。」

    アニの父親は、アニが物心つくかつかないかの頃から、格闘技などの技術を、厳しく娘に叩き込んでいた。

    僕も何度かその特訓を目にしていた。僕が受けているわけでもないのに、その厳しさと父親に対する恐怖に、涙しそうになるのに、アニは…僕が知る限りでは…1度も涙を見せることはなかった。

    「…大丈夫。行けるさ、また、3人で。」

    ライナーはそう言って、力強くうなずいてみせる。

    「さ、早く描くぞ。最後にクレヨンで色塗りもするしな。」

    ライナーの声かけに、僕もアニも、再び画用紙と向き合い、それぞれの海の風景を描き始めた。

  17. 17 : : 2015/03/18(水) 22:02:50
    ◇◇◇◇


    < 850年ーとある劇場にて >

    「…ルト…トルト…」

    ベルトルト 「」

    「ベルトルト!!!」

    ベルトルト 「はっ!?ア、アニ!?」

    アニ 「何ぼーっとしてるんだい?今日の主役、あんただろ。」

    ベルトルト 「うーん…なんか僕、今回必要ないかなぁって…亀ももういじめられずに済みそうだし。」

    アニ 「…ああ…たしかに、あの様子じゃ、アルミンのお説教はまだまだ続きそうだしね…」

    ベルトルト 「…だろ。」

    アニ 「だからって、そうやって1人でいじけて舞台の端につっ立ってるの、やめてくれない?」

    ベルトルト 「え…あ、邪魔だった…?」ゴメン。

    アニ 「邪魔とかそういう事じゃなくて、あんたがこのままいじけてちゃ、私の出番なんか、一生来ないんだけど?」

    ベルトルト 「え…あ…こ、今回アニって…」

    アニ 「…なんだか知らないけど、今回は乙姫様の役みたいだね…」

    ベルトルト 「あ…あ…アニ…」

    アニ 「…何?」

    ベルトルト 「あ、か、か…///」(可愛いと言いたいのに…言いたいのに…)

    アニ 「…?」

    ベルトルト 「かっ…か、亀に言って、竜宮城に連れていってもらうようにするから、もう少し待っててもらえる…?」

    アニ 「…そう。やっと物語が進行するみたいだね。いい加減、待ちくたびれたよ。」

    ベルトルト 「ごめん…」

    アニ 「…別にあんたが謝る事じゃないよ。物語の筋書き通りに事が進まないのが、調査劇団だろ。」

    ベルトルト 「う…うん、そうだね…」

    アニ 「…じゃ、私先に竜宮城で待ってるから…あとは頼んだよ。」

    ベルトルト 「うん…分かったよ…」
  18. 18 : : 2015/03/19(木) 21:25:20
    ベルトルト 「…あ…」

    アルミン 「だいたい君たちはなあ…」

    ベルトルト 「あの…」

    アルミン 「僕も前から言おう言おうとはしてたんだ!だけど…」

    ベルトルト 「…その…」

    アルミン 「僕たちは互いに、兵士として社会人として忙しい日々を送り…」

    ベルトルト 「えっと…アルミン…」

    アルミン 「それでいてお互いに干渉することをおそれて…」

    ベルトルト 「ねぇ…ちょっと…」

    アルミン 「だけど僕は思うんだ。お互いに言うべき事は…」

    ベルトルト 「アルミン!!!」

    アルミン 「わあっ!…なんだ、ベルトルトか…どうしたの、僕今とりこんでて…」

    ベルトルト 「あの、竜宮城に…」

    ジャン ハッ。「…そ、そうだぞアルミン。お前は亀の役なんだから、早く浦島太郎を竜宮城に連れて行けよな!」

    エレン 「…おい待てよジャン。たしか亀は、自分を助けてくれたお礼として、浦島太郎を竜宮城に連れて行くんだぞ。けど、この浦島太郎は亀に何もしてねぇぞ。」

    ジャン 「ばっ…エレン、てめぇは、あいっっ変わらず空気読めねぇやつだなまったく!」

    エレン 「…は?どういう事だよジャン。オレはただ、本当の事を言っただけじゃねぇか。」ナニオコッテンダ。

    アルミン 「たしかに、エレンの言うとおりだなぁ…僕、浦島太郎に何も恩を感じないし、このまま1人で帰ろうかな…人ひとりを乗せて泳ぐのって、大変そうだし。」

    ベルトルト 「そ、そんな…」ガーン。

    「おい、ガキ…」

    エレン 「はっ!あなたは…!」
  19. 19 : : 2015/03/21(土) 20:52:44
    ◆◆◆◆


    < 839年ーとある保育所にて >

    「やっぱり海は青だよな。」

    ライナーの声に、僕はふと顔を上げる。

    「…えっ?」

    「ん?…ああ、すまん。空は水色にしたから、海は青で塗ろうと思ってな。」

    見ると、ライナーはすでに下書きを終え、色塗りの段階に入っていた。そして、晴れ渡る空を表現したいのか、空は水色に染められている。

    「うん、そうだね。僕もそのほうが良いと思うよ。」

    もしもライナーの描いた絵を見なかったとしても、僕も空は水色、そして海は青色で塗るつもりだった。でないと、空と海との境界線がはっきりしなくて、味気ない。

    だからといって、境界線を真っ黒な線で描くのもなぁ…。

    僕は想像してみて、苦笑した。

    「…よし、もう少しだ…」

    ライナーはそう意気込むと、青色のクレヨンを手にし、色を塗り始める。

    僕も、早々に空の色を染めあげ、さぁて海もきれいな青にするぞと、手元に置いたクレヨンの箱に視線を向け…。

    …僕は、このとき、身をもって1つの言い回しを覚えることになる。

    血の気がひく、という言葉を。
  20. 20 : : 2015/03/21(土) 21:21:15
    青いクレヨンが無い。

    それを目の当たりにすると同時に、ある記憶が僕の頭の中になだれこんでくる。

    そうだ。前のお絵描きの時間に、あまりにも短くなって、使いにくくなってしまった青のクレヨンを、箱から出してもて余した末、どこかになくしてしまったのだった。

    どうしよう…。

    空はすでに、ライナーと同じく、水色一色に染められている。1度染められてしまった色は、消す事は不可能だ。

    …どうしよう…。

    ガタッ

    不意に、アニが立ち上がり、席を離れた。

    「アニちゃん、どこ行くの?」

    先生の問いに、アニはぽそりと

    「…トイレです…」

    「そう。いってらっしゃい。」

    先生はそう告げると、すぐに他の園児たちに目を向け始めた。アニは、足早に教室を出ていく。

    僕はそれを目で追うと、ふと、アニの机を見た。

    もとい、アニの机の上に置かれたクレヨンの箱を見た。

    そこには、青色のクレヨンもあった。まだ真新しかった。

    ちょっと借りちゃおうかな…。

    アニが帰ってくるまでに、急いで塗って返せばいいし。

    一言貸してと声をかければ済むことなのに、なぜ僕はあの時、黙って借りてしまったのか。今思い返しても、本当に自分の事ながら、腹が立つ。

    だけど、過去を変える事はできない。

    僕は、そっとアニのクレヨンに手を伸ばし、青のクレヨンを失敬した。

  21. 21 : : 2015/03/21(土) 21:40:22
    最初は遠慮がちに使っていたけれど、すぐにまるで自分の物であるかのように、勢いよく海を塗りたくる。

    まだアニは帰ってこない。

    すると、ふと目の前に、人影が現れた。同じクラスの女の子2人組だった。

    「ねぇベルトルトとライナー、席代わってくれない?」

    女の子がそう口を開く。その子は、クラスでも気が強くてわがままな事で有名だった。当然の事ながら、僕は口ごもり、代わりにライナーが応じる。

    「どうしてだ?どこで描いたって同じだろ。」

    ライナーの言葉に、女の子は語気を強める。

    「ちがうの!あんたたちの後ろに座ってる子たちの近くで描きたいの!でないと、ウサギさんを描く子とクマさんを描く子とで、バラバラになっちゃうでしょ!」

    なるほど。彼女たちも、仲良しグループの中で、ある程度同じ絵を描きたいのだろう。そのためには、相談しなくちゃいけない。

    ライナーも、納得した様子で

    「…なるほど。そういうことなら、代わってやるか…な、ベルトルト?」

    その言葉に、僕はノーと言えるはずもなく

    「うん。そうだね。代わろうか。」

    僕はすぐに、使っていたクレヨンを、自分の箱の中に納め、移動の準備をした。

    そして、僕たちが移動して少し経ったころ、アニはようやく席に戻ってきた。

    僕たちが隣にいない事を、アニはとくに気にしている様子はなかった。

    それと同時に、自分のクレヨンから青色が無くなっていることも…僕の目から見たら、さほど気にしていないように見えた。

    今から後悔しても仕方がないけれど、僕はあの時、ついにアニに青色のクレヨンを返す機会を、失ってしまったのだった。
  22. 22 : : 2015/03/21(土) 21:55:38
    ◇◇◇◇


    < 850年ー とある劇場にて >

    エレン 「リ…リヴァイ兵長!」

    リヴァイ 「おいお前…アルミンとかいったな…」

    アルミン 「はっ!」バッ。

    リヴァイ 「敬礼なんざしなくていい…それより、これはどういう事だ…」

    アルミン 「は…これ、といいますと…」

    リヴァイ 「てめぇが今背負ってる甲羅から、ボロボロと緑色の塗料が剥がれ落ちてやがる…汚ねぇ。」

    アルミン 「えっ…ええっ!?」

    ジャン 「ほんとだ…けっこう落ちてるぞ…」

    アルミン 「し、失礼しました!すぐに掃除します!」

    リヴァイ 「チッ。バカかてめぇは。お前がうろうろすると、余計に塗料が散らばるだろうが。」

    アルミン 「えっ…あ、ああ、ほんとだ…」

    エレン 「ところで兵長、お言葉ですが…今回は何の役なのですか…ライフジャケットを着てらっしゃるようですが…」

    リヴァイ 「チッ…見て分からんのか。」

    エレン 「はあ…すみません…」

    リヴァイ 「海の監視員だ。」

    ジャン 「カンシイン?」

    リヴァイ 「要するに、だ。海で溺れるバカや、海で騒ぐバカや、海にゴミを捨てるバカどもに躾をする役目だ。ついでに浜辺の清掃活動もする…いや、むしろメインはこれか…」

    エレン 「溺れません騒ぎませんゴミも捨てません!!!」ガクブル。

    アルミン 「エレン落ち着いて…」

    ジャン 「よっぽど審議所での事がトラウマなんだな…」
  23. 23 : : 2015/03/23(月) 08:03:45
    リヴァイ 「アルミン、このままお前が海とやらに入れば、海も塗料やら何やらで汚れるぞ。」

    エレン 「海が緑色になっちまうな…」

    ジャン 「そもそも、その海ってのは何色なんだ?同じ水溜まりなら、川みたいに透明で、サラサラ流れるかんじなのか…?」

    アルミン 「僕も本に書かれてた海には、色が塗られてなかったから、分からないよ。ただ、海の水は全部塩水なんだ。ちょっと塩で白っぽく濁ってるかもしれないね。」

    ベルトルト 「あ…」

    アルミン 「…ん?どうしたのベルトルト?」

    ベルトルト 「い、いや…なんでもないよ…それより、僕、ホウキ持ってきて舞台掃除するから…あと、アルミンはその甲羅、もう降ろしたほうが良いかもね。」

    リヴァイ 「やけに気の利く野郎だな…」

    アルミン 「甲羅降ろしちゃうと、もはや亀ではなくなっちゃうけど…仕方ないね。」

    ベルトルト 「…よいしょ…ほら、そこどいて…」サッサッサ。

    ジャン 「ベルトルト…やけに手際が良いじゃねぇか。」

    エレン 「兵長も満足そうだ。」

    リヴァイ 「…悪くない…」

    アルミン 「ありがとうベルトルト。お陰で助かったよ。じゃあ、竜宮城へ行こうか。」

    ベルトルト 「えっ…いいの?」

    アルミン 「うん。君はいじめっ子よりも恐ろしい脅威から救ってくれた恩人だからね。」

    リヴァイ 「ほう…それは良かったな…」

    アルミン 「うっ…さ、さあ、竜宮城へ行こう!」ダッ。

    ベルトルト 「あ、待ってよアルミン…」

    ナナバ 「亀を海の監視員さんから救った浦島太郎は、亀に連れられて、竜宮城へと旅立って行きました。」

    ジャン 「連れられて、っていうより、必死で追いかけてるな、ありゃ。」

    エレン 「アルミン…お前も審議所で見たあの記憶が、トラウマなんだな…」キットソウダ…

    リヴァイ 「てめぇ…あれは必要な演出として理解してたんじゃねぇのか、エレンよ…」
  24. 24 : : 2015/03/23(月) 21:39:21
    ◆◆◆◆


    < 839年ーとある保育所にて >

    それから数日経って、僕らが描いた絵が、教室に貼り出された。

    僕の描いた海も、ライナーの描いた海も、美しい青に染められている。

    そんな光景をぼんやりと眺めていた僕の耳に、数人のクラスメイトの笑い声が響く。

    「ふふっ…何あれ…」

    「きったなーい…」

    その子たちの視線の先にあったのは…他でもない。アニの描いた海だった。

    僕は、その時初めて、アニの描いた海を見た。そして、驚いた。この感覚は、今でも鮮明に記憶している。

    アニの描いた海は…灰色一色に染められていたのだ。

    「海ってもっとキレイな色だよねー?」

    周りの子どもたちは、口々にそう言い合って、クスクスと笑い声を上げている。

    アニ…そうだ、アニは…

    僕は自分の席に1人座る、アニの様子をうかがった。

    アニは、笑うことも泣くこともなく、ただ、うつむいていた。アニの様子としては、決して珍しくはなかった。アニは、昔からそうだった。

    そんなアニをよそに、今にも泣き出しそうな…そんな、情けない表情をしたのは僕だった。

    ライナーのように、笑っている周りの子たちを咎める事も、アニのように他人事のように振る舞うこともできず、僕はただ、涙をこらえ、震えていた。

    アニの海を灰色にしてしまったのは、僕の責任なのだから。

    アニは気づいていたのだろうか。僕が青色のクレヨンを使ったことに。

    もし気づいてたら?今は気づかないにしても、もし、気づいてしまったら…

    僕はアニから軽蔑されるだろうか。もしかしたら、ライナーからも。

    当時は、そんな事ばかり考えて、怖くてたまらなかったのを、覚えている。



    そして、何事もなく僕らの月日は流れ…僕たちは、“戦士”としての使命を背負わされた。

    僕たちは、確実に成長していたのだ…僕に関しては、背丈も、充分すぎるほどに。

    そして、心も。

    アニへの想いに気づいたその日から、僕は引き出しの奥にしまい込んでいた、あの青色のクレヨンを、時おり眺める時間ができた。

    その時間は、なぜかとても幸せで…幼い頃、楽しかった記憶と、新しく芽生えたアニへの想いが合わさって、僕に安らぎを与えてくれた。


    そしてあの日。

    845年。ウォール・マリア陥落の日。

    僕の足で壊された壁の中が…どれだけ鮮血の赤に染められていても…

    僕の記憶は、あの日の海の色だった。


    …アニ…
  25. 25 : : 2015/03/23(月) 22:02:21
    ◇◇◇◇


    < 850年ーとある劇場にて >

    アルミン 「さあ、竜宮城に着いたよ!」

    ベルトルト 「…なかなか、凝った作りだね…」

    アルミン 「竜宮城は、“城”って言うくらいだからさ、思いっきり豪華に飾ってみたんだ。もっとも、予算の関係で、ほとんど段ボールなんだけどね。」

    アニ 「やっと来たね…」

    ベルトルト 「アニ…」

    アルミン 「やあアニ!乙姫様かい?可愛いね。よく似合ってるよ。」

    アニ 「…ああ、どうも…」

    ベルトルト 「…あ、あのさあアルミン…」

    アルミン 「なに?玉手箱はまだあげないよ。」

    ベルトルト 「いや…その、どうしてそう、すぐにそういう言葉が…」

    アルミン 「そういう言葉って?」

    ベルトルト 「ア、アニに対して…可愛いとか…」

    アルミン 「パッと見そう思ったから、言ったまでだけど?」

    ベルトルト 「パッと見…そうなんだ…」

    アニ 「?」

    アルミン 「ふふっ…あ、そういえば僕、これから世界亀サミットに出掛けなきゃならないんだ。」

    アニ 「なんだいそれは…アルミン、あんたはこれから、私たちと…」

    アルミン 「いやあごめんごめん。言い忘れてたけど、大事な会合なんだ。どうすればウサギに勝つ事ができるか、とか、甲羅を使った防御力の上げ方とか、話し合わなきゃならないんだ。」

    アニ 「アルミン…あんた…」

    アルミン 「というわけだからさ、この先は、2人っきりで楽しんでよ!ね?」

    ベルトルト 「アルミン…亀サミットって…」

    アルミン 「ゲストは仙人さんだって。」

    アニ 「…ゲストまで…」

    アルミン 「なんか、ものすごーく武術に長けたおじいさんらしいよ。それでいて、可愛い女の子に目がないって…僕は男の子だけどね。」

    ベルトルト 「…そうなんだ…アルミン、気をつけて行ってきてね。」

    アルミン 「うん…ベルトルトも、しっかりね。」

    ベルトルト 「えっ?」

    アルミン 「それじゃあね。」

    ナナバ 「亀の粋な計らいで、浦島太郎と乙姫さまは、2人っきりで竜宮城で過ごすことになりました。」
  26. 26 : : 2015/03/26(木) 18:17:08
    期待です!
  27. 27 : : 2015/03/26(木) 21:41:37
    >>26 いちご大福さん
    ご来場、ならびにご期待ありがとうございます(^^)
    この先、シリアスかつ、急激なベルアニ展開に突入予定ですが、ぜひ引き続きご鑑賞ください。
  28. 28 : : 2015/03/26(木) 22:06:41
    竜宮城と銘打たれた舞台の上を、僕はアニと2人で歩いた。

    2人の足音が、妙に大きく響く。なんだか、怖いくらいに。

    「…誰もいないね…魚の役の人とか、いなかったのかな…」

    僕は、やっとの事で言葉を絞り出す。

    「…そうだね…」

    会話終了。

    いやいや、めげるな僕。話題を探せ、話題を。

    「…ライナーさ…」

    「へっ?」

    突然アニがきりだし、僕は思わず声を上げる。アニはそんな僕に構わず続ける。

    「ライナー…今日来られなくて、残念だったね。」

    言葉に反し、その口調はそっけないけれど、僕には、その言葉の端々や、アニのちょっとした表情から、彼女が本当にライナーが来られなかった事を残念がっているのだと、理解することができた。

    そんな事実が、僕の中で自信へと変わり、僕は穏やかに応じる。

    「そうだね…ライナーは今日、訓練や任務がある日だから…」

    本来の僕とライナーの職務は、調査兵団の兵士だ。

    調査劇団は…片手間、と言ったら語弊があるかもしれないけれど、とにかく二の次だ。

    そして、僕の目の前に、小さな背を向けて立っているアニも、本来は憲兵団の兵士なのだ。

    そんな事実を、僕は当然のようにアニに投げ掛けた。

    アニはうつむいたままで、ぽつりと言った。

    「…兵士…」

    その声は、微かに震えていた。

    「…アニ…」

    僕には分かった…分からなければならなかった。

    幼い頃から背負わされた、“戦士”という使命と、今、目の前にある“兵士”という現実との間を、水面に浮かぶ木の葉のように、揺れ動いていることに。

    「アニ…」

    僕はアニの肩に手を添える。

    するとすぐに、アニの瞳から迷いが消え、事実だけを正確に見据える事のできる、いつものアニの顔に戻っていた。

    アニは、僕を見上げる。

    「ごめんベルトルト…今日の私、どうかしてたみたいだね…」

    感情を読みとる事のできない、その青色の瞳。

    でも…でも…僕には…

    「…ベルト…ルト…?」

    気がつけば、僕はその胸に、アニの小さな頭を抱き寄せていた。





  29. 29 : : 2015/03/29(日) 21:24:20
    温かい。

    アニの息遣い…戸惑いながら、身を固くしていることさえ、愛おしかった。

    …と、ここで、僕はあることに気づく。

    ここって…

    舞台の上じゃないかあぁぁぁっ!!!

    僕はいつの間にか、アニしか見えていなかったらしい。

    は、恥ずかしい…穴があるなら入りたい…僕みたいなのっぽが収まる位、巨大な穴が…。

    僕は、文字通り顔から火が出るような感覚に耐えながら、そっと舞台袖に目をやった。

    すると…ナナバさんが、爽やかな笑みを向け、ぐっと親指を立てている。

    そして…僕に向かって、何か言っている。声は聞こえないけれど、僕は唇の動きを読んでみた。

    …そ、の、ま、ま、つ、づ、け、て…?

    ええっ!?

    た、確かにこの状況は、僕が招いた事だけど…

    無理っ…無理ですって…!!!

    僕はナナバさんに向け、胸の内を必死で目で訴える…けど…

    ナナバさんは、爽やかな笑顔に、さらにウインクまで付け足して、再び親指を立てるだけ…。

    ああ…もう…変な汗かいてきた…

    とにかく、アニを…

    「あっ…ご、ごめ…ん…アニ…」

    僕は、これ以上に無いっていう位、ギクシャクしていた。

    カッコ悪いな、僕…。

    するとアニは、さりげなく僕の脇腹をぎゅっとつねると

    「ぼさっとしてても仕方ないよ…続けないと…」

    アニはあくまでも冷静だった。

    そんな彼女の様子に、僕はますます申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

    涙が溢れそうな位に。

    そう、あの日…アニが描いた灰色の海を、見つめていた時のように。
  30. 30 : : 2015/03/29(日) 21:31:46
    「…今日は…」

    アニは顔を上げ、少々声を張り上げる。

    「今日は…よくぞお越しくださいました…浦島さん…」

    アニは演技しているのだ。僕もとっさに、それに倣う。

    「いえ…こちらこそ、こんな素敵な所に来ることができて、とても幸せです。」

    「ずっと…ここにいてくださるのですか…?」

    僕は思わず、はい!と即答しかけて…

    「…いえ。故郷に残してきた母が心配です。そろそろ帰らないと…」

    アニはここで、ふっと僕から目を反らし

    「…そうですか。それは残念です。それではお土産に、ぜひ受け取っていただきたい物があるのです…」

    出た。玉手箱だな。

    「それは嬉しい…いったい、なんだろう?」

    棒読みっぽいけれど、僕はなんとかセリフを繋げる。

    「…これです…」

    そうしてアニは、両手に何かを包み込むようにして、自らの目の前に掲げてみせた。

  31. 31 : : 2015/03/29(日) 21:36:45
    「えっ…なに、それ…」

    玉手箱って、手のひらに収まる位、小さな物だったっけ…?

    「もっとよく見てください…」

    アニの言葉に、僕は素直に目を凝らし、顔をアニの手に近づけるため、身をかがめた。

    そこから先は、一瞬の出来事だった。

    僕が近づくと同時に、アニの顔も近づいて来て…その両目はそっと閉じられていて…

    唇に、温かく、柔らかい感触…

    えっと…これは…つまり…

    キ…


    そこから先の僕の意識と記憶は曖昧で…

    申し訳ないけれど、僕の視点で物語が再び語られるのは、しばらく先になりそうだった。
  32. 32 : : 2015/04/01(水) 18:09:42
    ナナバ 「浦島太郎は、気を失ってしまいました。」

    アニ 「ちょっとこれ…忘れ物だよ…」

    ポン。

    ナナバ 「乙姫さまは、気を失った浦島太郎の手に、玉手箱を握らせ、地上へと送り返すことにしました。」

    アルミン 「やあ!亀サミットから、今戻ったよ…て、ベルトルト、どうしたの?」

    ナナバ 「ちょっとしたサプライズがあってね。失神してるんだよ。」

    アルミン 「…あ…あはは…そういうことか。」

    アニ 「アルミン…どうだったのさ、その、亀サミットって。」

    アルミン 「うん。ゲストの仙人さんが面白い人でね。お弟子さんに、ぴちぴちぎゃるっていう子達を連れて来させて、大いに盛り上がったよ。ああ、楽しかった!」

    アニ 「なに、その…ぴちぴちぎゃるって…」

    アルミン 「元気ではつらつとした女の子の事らしいよ。うん、アニもぴちぴちぎゃるだね。」

    アニ 「そう…よく分かんないけど、ま、どうでもいいよ。」

    ベルトルト 「う…ん…」

    アルミン 「ほらベルトルト、起きて!地上に戻るよ!」

    ベルトルト 「ん…ア…アニ…」

    アルミン 「ふふ、ここに置いておこうか?」

    アニ 「…必要無いよ…早く連れて帰って。」

    アルミン 「…はいはい。」
  33. 33 : : 2015/04/02(木) 21:17:14
    ナナバ 「浦島太郎は、地上に戻って来ましたが、村はすっかり様子が変わってしまい、家があった場所も、荒れ地になってしまっています。」

    ベルトルト 「僕…家…無いや。」

    ナナバ 「それもそのはず。竜宮城で過ごした3日間は、地上で言うところの、300年分の年月だったからなのです。」

    ベルトルト 「さんびゃくねん…」ハハ。

    アルミン 「ベルトルト…意識を取り戻したのは良いんだけど、まだ、呆然としてるというか…心ここにあらずだね…」

    ナナバ 「ま、あんなことがあった後だからね。無理も無い、か。」

    ベルトルト 「さんびゃく…ねん…」

    ナナバ 「絶望した浦島太郎は、乙姫様との約束を破り、玉手箱を開けてしまったのです。」

    アニ 「そういえば…そういう約束するの、忘れてた…」

    ナナバ 「とにかく、開けてしまったのです。」

    ベルトルト 「乙姫様…アニとの約束なんて、破れない…」

    アルミン 「開けないの?ベルトルト…」

    ナナバ 「…と言いつつも、開けてしまったのです。」

    ベルトルト 「このヒモ…固結びで、ほどけないや…」

    ナナバ 「ヒモ結んだの誰!?どうしてチョウチョ結びにしなかったのさ!」

    エレン 「す、すみませんナナバさん…結んだのは、自分でして…」

    ベルトルト 「指痛い…取れない…諦めよ。」

    ナナバ 「諦めるなよっ!!!」

    アルミン 「ナナバさん、落ち着いて…」

    リヴァイ 「…じれってぇな…ほらよ。」

    ベルトルト 「…えっ?」

    ⊃ハサミ

    ナナバ 「…な、なんと、300年の時を越え、海の監視員さんが、ハサミを貸してくれました。」

    アルミン 「あーもー、何が何だか…」

    ベルトルト 「あ、ありがとうございます…えいっ。」

    ジョキッ。

    ナナバ 「…ようやく玉手箱が開きました。」

    ベルトルト 「ようやくって…な、なに、この煙…なんだか、意識が…」アア…。
  34. 34 : : 2015/04/04(土) 22:00:45
    ナナバ 「…モブリット、催眠ガスで眠ったベルトルトを、舞台袖まで運んで。」

    モブリット 「…了解です…よいしょっと…」

    ズルズルズル…。

    ナナバ 「…さてさて、玉手箱を開けた浦島太郎はなんと…」

    「…ふう…暑いな…」

    ナナバ 「おじいさんになってしまいました!」

    ザックレー 「…舌切り雀以来だな…私がおじいさんの役とは…」

    ナナバ 「…も、申し訳ありません、総統。ご都合が悪いようでしたら、断っていただいても…」

    ザックレー 「…いや?私も案外暇人でな…クーデターの準備以外にも、楽しみの1つでも、あっても良いものだと思うしな…」

    ナナバ 「ご、ご理解いただけて、なによりです…」

    ザックレー 「…それはさておき、調査劇団の諸君、劇団創設1周年、おめでとう。この記念すべき日に舞台に立つ事ができて、私も光栄に思うよ…」

    ナナバ 「…そ、総統…大変申し上げにくいのですが…1周年記念公演は…次回でして…」

    ザックレー 「……あ、そうなのか?」

    ナナバ 「…はい…」

    ザックレー 「それは残念だ…それで、私はこの後どう演技すれば良いのかね?」

    ナナバ 「それも…大変申し上げにくいのですが…そのまま海辺で朽ち果てていただけたらと…」

    ザックレー 「………そうなのか…」

    ナナバ 「…はい…」

    ザックレー 「仕方ないな…このまま寝そべって、果てるのを待つか…」ヨッコイショ、ト。

    ナナバ 「…というわけで浦島太郎は、おじいさんになったあとも、どんどん老化が進み、やがて骨になって、消えてしまいましたとさ。」

    ザックレー 「……後でエルヴィンと話をせねばならんようだな…」ウム。

    ベルトルト Zzz…「…ん…ア、アニ…」Zzz…
  35. 35 : : 2015/04/05(日) 21:34:49
    ………ー…

    …さざ波の音がきこえる。

    海だ。

    陽の光が、とても眩しい。夏の海。僕の大好きな、遠い日の海だ。

    『…ルト…ベルトルト…』

    遠い浜辺で、アニの呼ぶ声がきこえる。

    僕は軽く手を振り、応える。

    ああ…幸せだな…この瞬間、この時間…大好きだな…。

    そう僕は…アニのことが…



    「ベルトルト…いい加減目を覚ましな…」

    「…えっ?」

    アニに揺り起こされた僕は、起き上がると、周りを見回した。

    …どうやらここは、劇場の控え室のようだ……って…

    「こ、公演は!?」

    「終わったよ。あんたが寝ている間にね。」

    僕の問いに、アニはさらりと答える。僕も

    「あ…そう…」

    と言うなり、この狭い控え室にアニと2人きり、という状況に初めて気づき、身を固くした。ついでに顔も熱くなる。

    アニは、もうすっきり乙姫様の衣装から、普段の憲兵の服装に戻っている。まとめた髪の毛がしっくりこないのか、鏡と向き合い、しきりに髪を触っている。

    そして迫り来る、無言タイム。何か話題を探せ、話題を…。

    「…悪かったよ。」

    「…えっ?」

    ふいに、アニが口を開く。アニは、僕の方に向き直った。そして、その青い瞳に、まっすぐに射すくめられる。それから目を反らすなんて、僕にできるはずがなかった。

    「いきなりキスしてさ。」

    事無げに、アニは言う。その言葉に、バカみたいに慌てふためくのは、僕だけだ。

    「…あ…いや…その…」

    何を言えば良いのか、全く見当もつかない、情けない僕。

    口ごもる僕を見て、気を悪くしていると受け止めたのか、アニはきまりが悪そうに目を反らし

    「…本当に…悪かったよ…」

    そしてアニはそのまま、うつむいてしまう。

    僕はますます慌てて

    「そっ…そんな…僕こそいきなりあんなことして…」

    「あんな…こと?」

    僕を上目遣いに見つめ、小首をかしげるアニを見て、僕はあまりの可愛さに、くらっとなりながらも、言葉を繋げた。

    「だ、抱き締めた…というか…」

    というか…というか、それが事実じゃないか、と、頭の中のどこかに潜む、冷静な僕が、的確なツッコミをしてくれたおかげで、僕は少しではあったけれど、冷静さを取り戻したのだった。









  36. 36 : : 2015/04/12(日) 22:23:19
    「びっくりするよね…いきなりあんな事されて…突き放しても良かったんだよ?アニの得意なローキックでさ。」

    あはは、と、僕の乾いた笑い声が響く。

    アニは言った。

    「…そんなことはしない…」

    「えっ…」

    その時、僕の鼻腔を、潮の香りが、微かにくすぐった。

    「そんなことできない…」

    アニは続ける。まっすぐに、青い瞳を僕に向けて。

    「ベルトルト…あんたは…多分だけど、私の迷いを…感じ取ったんじゃないの…?」

    「迷…い…」

    「私とあんた…そしてライナーとしか共有しえない迷いさ…」

    兵士と戦士…人としての自分、それと…。

    「情けない話だけどさ…私が迷ってるのを見て、それで、あんたは私を…」

    ここで、アニは言葉を切った。だけどその先は、何となく分かる。

    ふと、アニははにかんだ笑顔を見せ

    「キスは…その礼とでも思ってくれればいいよ。迷惑だと思うけどさ。」

    「そ、そんなこと…」

    僕は、耳の奥に、さざ波の音を聞いた。僕は今、アニと共に、あの思い出の海にいる。

    どんなに追いかけても届かない、あの日に。
  37. 37 : : 2015/04/12(日) 22:51:55
    「あっ…あのさ、アニ…」

    「なんだい?」

    僕はベットから起き上がると、そのまま深々と、アニに頭を下げる。

    目には見えなくても、アニが戸惑っているのが分かる。それでも僕は、構わず続けた。

    「…ごめん…」

    舞台で自分を抱き締めた事を、まだ詫びているのだと解釈したアニは、息をつくと

    「だから、もういいよ。」

    「…違うんだアニ。もっと前の…僕らがまだ子供だった頃…」

    アニは押し黙る。

    「僕…僕はアニのクレヨンを…アニも…青い海が描きたかったのに僕は…」

    もはや、幼い頃の些細な記憶に過ぎないかもしれない。だけど、僕は謝りたかった。あの時の海は、優しく僕らを見守ってくれているのだから。

    「ごめん、アニ…本当に…」

    僕は固く目をつぶり、アニの返事を待った。

    するとアニは、僕の頭をそっとなでた。

    「…分かってたよ…」

    「…えっ!?」

    僕は思わず顔を上げた。アニは、静かに続ける。

    「あんたが私のクレヨン持ってること、知ってた。だけどさ…あ、ここからは私の勝手な想像だけど…」

    「…うん…」

    「あんた…戦士としての任務を背負った時…3人の中で一番怖じ気づいてるように見えたからさ…あのクレヨンの青…あの時の海の色でも思い出して…少しでも士気に繋げてくれればと思ったんだよね…」

    そうだ…あの時、アニだってライナーだって、怖いはずなのに…僕が一番、バカみたいに怯えてた…アニはそれを見て…。

    「…ま、私の勝手な押し付けだよ。あんたは気にしなくていい。クレヨンだって、もう捨ててくれても構わないよ…」

    そこまで言ってアニは、驚いた様子で目を見開いた。それもそのはず。僕は、泣いていたのだから。

    「…ベルトルト…」

    僕は素早く袖口で涙を拭うと、言った。

    「アニ…ありがとう…僕はもう大丈夫だから…」

    もう、迷いなんて無い。あの場所に帰るためなら、どんなことであろうと、成し遂げられる。

    たとえ、この両手が再び血に染まることになろうとも。

    「だから…アニ…その…」

    言葉が続かない上に、涙と鼻水が止まらなくなってしまった情けない僕に、アニは微笑んでくれた。

    「…ベルトルト…私も平気だよ。帰れるさ。また、あの場所に…」

    「アニ…」

    思わずまた彼女を抱きしめようとすると、すかさず目の前に、ちり紙が飛び込んでくる。

    「涙と鼻水、ちゃんと拭きなよ…」

    「う、ごめん…」

    涙と鼻水をちゃんと拭き終えた僕が、再びアニを抱きしめられたかどうか…

    それは、皆さんのご想像に、お任せします。
  38. 38 : : 2015/04/12(日) 23:06:14
    えっと…

    神様…と呼べるものが、存在するのかどうかは分かりませんが…

    もし、いるとしたら、僕の言葉に、耳を傾けてほしいです…。

    僕らは…いつか死にます。

    きっと…そう遠くない未来に。

    そしたらその魂は体から抜け落ちて…行きつく先は、地獄かもしれません。

    僕は…それでも構わない。

    だけど…その代わり、願いがあるのです。

    アニという名の、金色の髪をした、青い目女の子を、海へと導いてください。

    その女の子は…きっと周りから見れば、強くて、冷静沈着で、何につけても完璧な、兵士であり、そして戦士でもあるでしょう。

    でも本当は…どこにでもいる、普通の女の子で…悲しい時は、悲しいし、嬉しい時は、嬉しい…美しい物には、素直に…綺麗だねって言える子です…。

    そんなアニを…どうかあの日の海へと…

    アニ…

    …ありがとう…。

  39. 39 : : 2015/04/12(日) 23:07:52
    ※…以上で、終了とさせていただきます。
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございました。
  40. 40 : : 2015/04/13(月) 09:17:16
    執筆お疲れ様でした!

    劇団でシリアス…!凄い!

    ベルトルトのうじうじ度が半端なくってらしくって良かったです。

    時々監視員さんに笑わせてもらいましたがw

    一周年記念、座長が頑張って探してきたお城を楽しみにしつつ、待ってます!
  41. 41 : : 2015/04/13(月) 09:58:48
    >>40 キミドリさん
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございます。
    あの…実は…
    お城…見つかりましぇんでした(´・ω・`)
    リヴァイ「じゃあエルヴィンの野郎…どこをぶらつき回ってたんだ?…あ?」

    エルヴィン「いやぁ、俺もいちおう、めぼしは付けてたんだが…あの、ウトガルド城?崩壊しててな…f(^_^)」

    エレン「では座長…こんな時間まで何を…」

    エルヴィン「ローゼの外れに、隠れ家的なカフェを見つけてな…」

    リヴァイ「……さて、削ぐか…」

    エレン「兵長、待ってください!せめて1周年公演が終わるまでは、座長には無傷でいてもらわないと…」

    リヴァイ「……だな。それまでせいぜい働いてもらわないとな…」

    エレン「ですよね‼」

    エルヴィン((((;゜Д゜)))

    …と、いうわけで、次回はお城ではなく、通常通り劇場での公演となります。
    またよろしくお願いいたしますm(__)m
  42. 42 : : 2015/04/13(月) 09:59:50
    はい!
  43. 43 : : 2015/04/13(月) 10:06:53
    >>42ラリー・ゾエさん
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございます。
    エルヴィン「うむ、良い返事だ…将来有望だな…」

    リヴァイ「うまい具合に話がそれたと思ってやがるな…エルヴィン?」

    エレン「兵長、座長討伐の際には、自分も巨人化の準備をしておくべきですか?」

    リヴァイ「……そうだな…俺の班の奴らも集めておく…くれぐれも命令無しに巨人化するな。」

    エレン「了解です‼」

    エルヴィン((((;゜Д゜)))
  44. 44 : : 2015/04/13(月) 19:33:58
    エルヴィンw
    さだはる殿、お疲れ様でした!
    ベルアニ惚れました(*´∀`*)
    やっぱり、さだはる殿の文章が、一番好きです♪
    海の監視員が好きです(笑)
  45. 45 : : 2015/04/13(月) 20:01:38
    >>44 ゆう姫さま
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございます。
    エルヴィン「お。リヴァイ、海の監視員が好きです…こりゃファンレターじゃないか。よかったな…」

    リヴァイ「ああ…そうだな…それで、討伐の際の陣形だが…」

    エレン「オレは、先輩方の後ろですね?」

    リヴァイ「…そうだ。」

    ペトラ「私は、兵長の右側…」

    エルド「俺が、左…か。」

    エルヴィン(゜ロ゜)

    オルオ「俺はここか…」

    グンタ「俺が、座長を発見次第、信煙弾を上げる…」

    エルヴィン「リリリリリヴァイ…」

    リヴァイ「……あ?」

    エルヴィン「美味しい茶葉があるぞ?」

    リヴァイ「……落ち着けと言っているんだ、お前ら。」Ψ( ̄∇ ̄)Ψ

    ペトラ「へ、兵長こそ…」

    エルド「兵長…口角が…」

    グンタ「上がっ…」

    リヴァイ「……。」

    リヴァイ(¬_¬)「…お前ら…何か、見たか?」

    リヴァイ班「いえ、何も!!」

    エレン「…兵長…」
  46. 46 : : 2015/04/14(火) 12:40:22
    執筆お疲れ様です。

    まさかのシリアス。

    ベルアニは私は結構好きなので、ベルトルトのうじうじっぷり含めて楽しませて頂きました。

    しかし、総統暇なんだ…(笑)
  47. 47 : : 2015/04/14(火) 21:23:48
    >>46 ありゃりゃぎさん
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございます。
    私の中では、原作の総統にしても、普段、何の仕事してるの?感は否めないですねf(^_^)
    学校で例えるなら、『校長先生って、普段何してるのかなぁ…』と言ったところでしょうか。
    あ。
    普通の返しで申し訳ありません…
    >>41>>43>>45といった内容で繋げたかったのですが…
    この世には…ネタ切れというものが存在するのですよ…(;゜∇゜)
  48. 48 : : 2015/04/14(火) 21:38:04
    >>47

    確かに校長先生の業務って謎ですよね、子供からすると(笑)

    総統はやっぱり決裁とか会議、それに他の関係機関の人達の応対とかが多そうなイメージです。

    民主的ではなさそうですが、議会とかあるみたいだし、答弁で呼ばれたりもあるのかな?
  49. 49 : : 2015/04/14(火) 21:44:49
    >>48
    えっと…つーまーりー…
    総統もそれなりに忙しい…の?

    あー‼総統!!
    海辺でテキトーに朽ち果ててとか言ってごめんなさい‼(。>д<)

    これからはもっと重要な役割の時にお呼びします‼はい‼
  50. 50 : : 2015/09/27(日) 10:31:35
    このシリーズ大好きです!!
    また書いて下さい!!
  51. 51 : : 2015/09/27(日) 22:01:30
    >>50
    ありがとうございます。
    おかげさまで、公演も20作品を越えました。
    皆さんが幼いころ親しんだ童話と、現代のマンガである進撃の巨人が融合することにより
    様々な化学反応を起こしてまいりました。
    また次回もよろしくお願いします。
  52. 52 : : 2020/10/27(火) 10:15:32
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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