ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

苗木「苗木君と7人の魔女?」

    • Good
    • 4

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2015/02/22(日) 13:59:16
    今回初めてダンガンロンパssを書きます。
    まだまだ未熟者ですが、読んでくれたら感謝です!
    言っておきますが、あの「山田君と7人の魔女」のパロですww

    では、始めていきます!↓
  2. 2 : : 2015/02/22(日) 14:18:00

    「私立希望ヶ峰学園」

    様々な才能を持つ高校生が通う有名な高校だ。
    ボクもこの学園の生徒…だが、ボクの場合、ただ抽選でたまたま当たって
    「超高校級の幸運」として招かれたに過ぎない。

    でも、入学し、幸運なんて絶対バカにされるなぁ……と思いきや
    逆に「抽選で当たったなんて凄い!」「幸運ってカッケー!」などとボクの才能を
    褒めてくれる人がほとんどだったので安心したがその3ヶ月後……奇妙な事が起こったーー。

  3. 3 : : 2015/02/22(日) 14:41:41

    [希望ヶ峰学園1年A組 教室]

    苗木「英語かぁ……ボクも成績が少し落ちてきたから頑張らないとなぁ…」

    そう言うが眠い。凄い眠気がする。あぁ、昨日は数学の宿題をして随分夜更かしをしてた。

    苗木「どうしよう……眠い…最初の10分休みだけ寝ちゃおう…」

    苗木(10分だけだからすぐ起きれるよなぁ)

    先生「じゃあ、この問題だが…、よし!苗木!読んでみろ」

    [That bus will take you to ]

    苗木「……ZZ」

    先生「おーい!苗木!なんだ?具合悪いのか?」

    桑田「苗木!苗木ー!」ボソッ

    苗木「え…?あ…?え?」

    桑田「授業!当たってんぞ!」

    苗木「えぇ!あぁはい!…ん?ざっと…」

    苗木(ダメだ…眠気で黒板の文字が見えない……)

    苗木「ぶす…?」

    江ノ島「ぶっ!ww苗木ー!アンタ頭大丈夫ー?」

    葉隠「苗木っち!俺でも読めるべー!」

    先生「バス!!苗木が間違えるなんて珍しいな、じゃあ続き!」

    苗木「えっと……うぃる…たけ…?」

    腐川「ちょ…ッ…!ア、アンタ…!何かあったの…!?」



  4. 4 : : 2015/02/22(日) 14:51:24
    セレス「大方眠っていて視界がぼやけているのでしょう。全く…わたくしのナイトというのに…」

    朝日奈「そっかー。苗木ー!起きてー!」

    先生「はぁ…もういい!苗木!ちゃんと睡眠はしとくようにな!」

    苗木「は、はい…すみません…」

    先生「じゃあ…舞園!苗木の代わりに読んでくれ!」

    舞園「あ、はい!That bus will take you to」

    桑田「おぉ〜!!」

    先生「よし!発音もいいな!」

    舞園「ありがとうございます!」

    苗木(舞園さん…流石だなぁ…)

    江ノ島「まっ!読めて当然だよねー!うぷぷ!」

    苗木「あはは……」

    苗木(ボク…カッコ悪いなぁ……)


  5. 5 : : 2015/02/22(日) 15:11:35
    [希望ヶ峰学園 階段前廊下]

    苗木「はぁ……あんなの読めて当然なのに…」ぐったり

    苗木(今日はついてないな…本当にボクって”超高校級の幸運”なのかな……)

    舞園「〜〜♪」

    苗木(あ!舞園さんだ!)

    苗木「舞園さ……あ!!!」

    苗木(ヤバい…!!つまづいて階段から……!!このままじゃ舞園さんにぶつかっちゃう…!!)

    苗木「まい…!ぞのさ……!!危ない!!」

    舞園「〜♪…え!?苗木k…きゃっ!!!」

    あぁ…本当に今日は…………

    ついてない。


  6. 6 : : 2015/02/22(日) 15:56:33
    [希望ヶ峰学園 保健室]

    舞園「ふぁ〜ぁ……」

    保健室の先生「お、やっと起きたわねー。具合はどう?」

    舞園「大丈夫…です…」

    保健室の先生「あ、苗木君ならついさっき教室に戻ったよー。そうそう、一応熱はk…」

    舞園「あ…すみません……ボクちょっと…トイレに…行ってきます」

    保健室の先生「はー……ん?ボク?」

    [希望ヶ峰学園 男子トイレ]

    舞園「〜♪」

    使用してた男子生徒「」

    舞園「??」

    使用してた男子生徒「」タタタッ

    舞園「あ…出て行っちゃった…どうしたんだろう…ま、いっか…」手をかける

    舞園「あれ…?開かないな……って…ええぇ!!!?」

    舞園(苗木)(ボク…!!舞園さんの姿になってる!!?)

    舞園(苗木)「どうなってるんだ……!!!??…!!ということは…!?」ダッシュ!

    [希望ヶ峰学園1年A組 教室]

    桑田「マ…マジかよ……」

    江ノ島「さっきあんなに簡単な英文すら読めてなかった苗木が…!」

    大和田「難しい数式を…!」

    戦刃「凄い…!すらすら解いてる…!」

    苗木(舞園)「できました!」

    先生「せ…正解だ…!」

    ガラッ!!

    舞園(苗木)「ちよ…!!ちょっと…!」ぜぇぜぇ

    苗木(舞園)「え…?」

    舞園(苗木)「ちょっと来て!!」

    苗木(舞園)「い…今は授業中ですよ!?」

    舞園(苗木)「いいから!!」

    苗木(舞園)「きゃっ!!」

    舞園(苗木)(どうなってるんだよ…!!)

    [希望ヶ峰学園 屋上]

    舞園(苗木)「ま…!舞園さん…!どうなってるの…!?」

    苗木(舞園)「どうって…?」

    舞園(苗木)「どうって…!ボク達!入れ替わってるんだよ!」

    苗木(舞園)「あ…!そうですね…!!」

    舞園(苗木)「はぁ……ボク達…これからどうすればいいんだ…?」

    苗木(舞園)「それなら分かります!!私、エスパーですから!」

    舞園(苗木)「なんか…ボクの姿でそれを言われるとなんか…まぁいいや!何をすればいいの!?」

    苗木(舞園)「2人で階段に落ちた結果が、こうなったんですから、もう一度2人で階段から落ちてみれば…」

    舞園(苗木)「あ!そっか!じゃあ早速階段に行こう!」

    苗木(舞園)「え!あ!はい!」







  7. 7 : : 2015/02/22(日) 16:45:12
    [希望ヶ峰学園 階段]

    舞園(苗木)「よし…舞園さん…いい?」

    苗木(舞園)「はい!どうぞ!」

    舞園(苗木)(ボク…今…舞園さんと抱き合ってる…!?でも…これも元の姿に戻るため…!)

    舞園(苗木) 苗木(舞園)「せーの…あ」

    ドスッ!

    こうしてボク達は…元に戻ることが…

    舞園(苗木)「戻ってなーーい!」

    苗木(舞園)「もう一度です!」

    舞園(苗木) 苗木(舞園)「せーの!…あ」

    ドスッ!!

    こうして…戻ることが……

    苗木(舞園)「戻ってませーん!」

    舞園(苗木)「も…もう一度…」

    舞園(苗木) 苗木(舞園)「せーの…!!」

    ドスッ!!!

    戻ることが……

    舞園(苗木)「」ピクピク

    苗木(舞園)「」ピクピク

    出来なかった…。

    苗木(舞園)「あ!!そういえば!まだ試してなかった方法が一つだけありますよ!」

    舞園(苗木)「え…!?それは…何…?!」

    苗木(舞園)「私達、階段から落ちた時…その…キス…しましたよね…?」

    舞園(苗木)「あ…!そういえば……!え…でも…」

    苗木(舞園)「うふふ、私、苗木君とだったらいいですよ?」

    舞園(苗木)「わわわ!そ、そういう発言はいいから!!じゃあ……」

    苗木(舞園)「はい…」

    チュッ

    苗木「あれ…?あ!戻ってる!」

    おかえり…!!ボクのマイボディ!

    舞園「ほら…戻ったでしょう?」

    苗木「う、うん…」

    舞園「それでは!私は今度のコンサートのレッスンがあるので!では!」

    苗木「あ、頑張ってね…」

    苗木(ボク……どうしちゃったんだろ…参ったなぁ…)

    [希望ヶ峰学園 空き部屋]

    江ノ島「うぷぷぷ…バカって無駄に鈍感だよねぇー」

    戦刃「盾子ちゃん…?何見てるの?」

    江ノ島「は?どうでもいいだろ!」

    戦刃「ひぅ…!ごめんね…」ビクッ

    江ノ島「あ、そそっ。残姉ー、舞園の件はどうなってんの?」

    戦刃「あ…ごめんね盾子ちゃん…!まだ…」

    江ノ島「はぁ?!ほんっとお前は使えねーなァ!!それでもアタシの姉ちゃんか!!」

    戦刃「ごっ…ごめんね…!今日中にやっとくから…!」

    江ノ島「え?マジー?ありがとーん!」

    戦刃「盾子ちゃんに褒められた…うん…!頑張るね…!」タタタッ

    江ノ島「はいはい、本当残念な奴」

    江ノ島(うぷぷ、この空き部屋はアタシと残姉の拠点地。とりあえず自由に改造しちゃったけどいっか。)

    江ノ島「あー!楽しみだなー!」


  8. 8 : : 2015/02/22(日) 17:25:44
    [希望ヶ峰学園 1年廊下]〜放課後

    苗木「はぁ…これからボク…どうなっちゃうんだろう……ん?」

    貼り紙[本日、前回体調不良で欠席した生徒の為にダンスのテストを実施する。
    実施場所は体育館。PM3:15まで。
    生徒名:1年A組 苗木誠]

    苗木「」

    [希望ヶ峰学園4F 音楽室]

    苗木「舞園さん!!」

    舞園「あれ?苗木君じゃないですか!どうしたました?」

    苗木「舞園さん…一生のお願い…!もうすぐボクが前回休んだ時にやってたダンスのテストが
    あるんだ!お願い!ちょっと変わってくれない…?」

    舞園「いいですよ!じゃあキスですね!」

    苗木「う、うん…」

    チュッ

    舞園(苗木)「ありがとう!舞園さん!」

    苗木(舞園)「いえいえ!あのダンス好きだったので!じゃあ行ってきますね!」

    舞園(苗木)「うん!」

    舞園(苗木)(た…助かった…)

    しばらくしてーーー

    [希望ヶ峰学園1F廊下]

    舞園(苗木)「はぁ…まさか教室に忘れ物をするとは…」

    桑田「お!舞園ちゃんじゃん!やっほー!」

    舞園(苗木)(マズい…!桑田クンって女の子の時だけ無駄に観察力あるからなぁ…)

    舞園(苗木)「あ、あはは…ど、どうもー…」

    桑田「ん?なんか舞園ちゃん変?」

    舞園(苗木)(マジかよ)

    舞園(苗木)「え、えー?そんな事ないです、よー?」

    桑田「なーんか変だなー?あ、じゃあ舞園ちゃんに質問!舞園ちゃんって今まで何回コンサートした?」

    舞園(苗木)「え!?えーっとぉ…?16回…??」

    桑田「え…舞園ちゃんって超高校級のアイドルだよなぁ…?大丈夫か?」

    舞園(苗木)「あ…あはは…」

    桑田「うーん…やっぱこの舞園ちゃん変だ!もしかして…誰かと入れ替わってるとか…?!」

    舞園(苗木)「そっ、それは違うよ!!」

    舞園(苗木)(しまった…!!つい口グセが…!!)

    桑田「ははーん…さてはお前、苗木だろ?」




  9. 9 : : 2015/02/22(日) 17:39:20
    面白いです!元ネタは知りませんが充分楽しく読めます!これからも更新頑張ってください!応援しています!
  10. 10 : : 2015/02/22(日) 17:57:14
    舞園(苗木)「く、桑田クン…?何を言ってるの…?」

    桑田「うん!やっぱお前苗木だわ!舞園ちゃんが自分のコンサート回数忘れてる訳ないし!」

    舞園(苗木)「そ、それだけで私の…ことを苗木クンだっていうの…?」

    桑田「あたりめーだろ!しかも”それは違うよ!”とかお前しか言わねーだろ!」

    舞園(苗木)「あ……参りました…」

    桑田「マジかよ…ちょ、ちょっと来い!!」

    舞園(苗木)「え…?あ!」

    [希望ヶ峰学園 ランドリー]

    桑田「ほほぅ…ということは、苗木と舞園ちゃんは、キスしたら入れ替わる事が分かったと」

    舞園(苗木)「そうなんだ…あぁ!桑田クン!このことは誰にも言わないで!舞園さんとも約束したんだ!」

    桑田「おう!オレってこう見えて約束事には口硬いから!逆にオレが誰かに言っても変人に思われるだろ!」

    舞園(苗木)「助かるよ!ありがとう!桑田クン!」

    苗木(舞園)「苗木君ー!」

    桑田「」

    舞園(苗木)「」

    舞園(苗木) 桑田「本当に、すいませんでした!」土下座

    苗木(舞園)「なんか…変な予感はしてたんですよね…」

    桑田「ま、舞園ちゃんのエスパーは人から離れていても出来るんだな…」

    苗木(舞園)「うふふ、そうですね…。まぁでも…桑田君には入れ替わりの秘密がバレてるし…」

    桑田「すいませんでした!」

    苗木(舞園)「苗木君も分かりやすいから私の姿で桑田君にバレちゃってるし…」

    舞園(苗木)「すいませんでした!」

    苗木(舞園)「でも大丈夫です!桑田君はそんなにバラすような人じゃないの、分かってますから!」

    桑田「舞園ちゃん…」

    苗木(舞園)「私、学校が更に楽しくなりました!あ、そろそろ戻りましょうか!」

    舞園(苗木)「うん…そうだね…」

    チュッ

    桑田「見ちゃった…入れ替わりの瞬間…見ちゃった…!」

    舞園「では!私は戻りますね!」

    桑田「ちょ!ちょっと待ってくれ!」

    苗木「桑田クン…?」

    桑田「お前達ってさ……なんで…入れ替わるか…知りたくなったりしないか……?」
  11. 11 : : 2015/02/22(日) 19:18:38
    [希望ヶ峰学園 使用禁止部屋]

    苗木「桑田クン…どうしたの?こんな所に連れ出したりして…」

    貼り紙[使用禁止] ビリッ →[超常現象研究部]

    桑田「じゃーん!今日からお前達にはここに入部してもらうぜ!」

    苗木・舞園「超常現象研究部??」

    桑田「そっ!ここ使えんの部員だけだからよ!あ、仁ちゃんのOK取ったからよ!」

    苗木「学園長ェ…」

    舞園「あの…ここって何をするんですか?」

    桑田「おう!ここは科学の力では説明出来ない現象を研究する部なんだ!」

    苗木「へぇ……」

    桑田「例えば、UFOとか!心霊写真とか!超能力とか!まっ、もう廃部寸前だったけど、
    オレ1人で阻止したんだぜ!感謝しろよな!」

    苗木「あはは…ありがとう…」

    桑田「しーかーもー!ここではお前達の入れ替わりの秘密も研究出来るし!誰にも見つからずに
    いつでもキスが出来るんだ!一石二鳥だろ!」

    舞園「へぇ…!私はいいと思います!面白そうですし!」

    桑田「お!流石舞園ちゃん!苗木は!?」

    苗木「うん…!ボクもいいと思うよ!」

    桑田「よし!2人の入部決定だな!」

    ボクは”超常現象研究部”に入部することがなった。楽しそうだな…!

    桑田「じゃ!早速、苗木と舞園ちゃんって、他の誰かとキス…したことあるか?」

    苗木「ボクは…ないよ」

    桑田「ほうほう。舞園ちゃんは!?」

    舞園「私も初めてですよ?」

    桑田「え」グラッ

    苗木「わぁ!桑田クン!?」

    ガシャーン!!

    桑田「はっ!うっ…!ゲホッゲホッ!ホコリスゲーなぁ…!」

    苗木「ゲホッゲホッ!あ!本棚が…!」

    桑田「お?わーー!!やっべ!!片付けようぜ…!!」

    苗木「うん!そうだね!」

    舞園「……?何ですか…コレ…?」

    苗木「?どうしたの?舞園さん?」

    桑田「ん?魔女伝説…上巻…?なんだそれ?」

    舞園「読んでみますね…」

    苗木(魔女伝説って…なんか不気味だな…)

    舞園「”希望ヶ峰学園には、7人の魔女が存在する。魔女はそれぞれ特殊な能力を持つ。
    研究の結果、以下の能力が考えられる。この7つの能力が集まると、絶大な…”
    この続きはノートが切れてるので分かりませんね…。」

    桑田「肝心な所で切れてるなぁ…」

    苗木「絶大な…うーん…なんだろう…」

    桑田「1,入れ替わりの能力…って、舞園ちゃんの事か!?」

    苗木「そう…だね…」

    桑田「てゆーかよぉ、7つの能力…ってことは他にもこの学園に魔女がいるって事?」

    苗木「じゃあ…他の能力って…?」

    桑田「うーん…ノート切れてるからなぁ…」

    舞園「えっと…今の所分かるのは、”入れ替わりの能力”と、”虜の能力”ですね…」

    苗木「じゃあ……これから残りの魔女を見つけなきゃダメなんだね…」

    ???「ねぇ」



  12. 12 : : 2015/02/22(日) 21:02:03
    苗木「え…?あ、貴女は…!」

    ???「ちょっと来てくれる…かな?」

    苗木「小泉先輩…!!」

    小泉「あ、苗木君ね!」

    苗木「あ…はい…!」タタタッ

    舞園「小泉先輩が呼び出すなんて…何かあったんでしょうか…?」

    桑田「もう…アイツなんて…」グスッ

    [希望ヶ峰学園 図書室]

    苗木「えっと…小泉先輩…何か用ですか?」

    小泉「うん…えっとさ…アタシとキス…してほしいんだよね…//」

    苗木「え……!?ええええぇ!?」

    小泉「そっ、そんなに驚かないでよ!//」

    苗木「え、いや!そりゃビックリしますよ!?な、なんでボクなんかと…?」

    小泉「ま、まぁいいから…お願い!//」

    苗木「あ…!」

    チュッ

    小泉「はぁ…!こっ…これは!秘密だから!//」タタタッ

    苗木「え…?ん…?あれ?入れ替わりしてない?!な、なんで?!」

    [希望ヶ峰学園1F廊下]

    苗木「うーん…入れ替わってないなぁ…小泉先輩って魔女じゃないのかなぁ…?」

    桑田「お!苗木ー!お前あの後小泉先輩と何あったんだ?」

    苗木「あー…それが…キス…されちゃって…」

    桑田「ぶっ!おま!マジかよ!でも、入れ替わってない…よな?」

    苗木「そうなんだよね…それが問題なんだよね…」

    桑田「あ!そうだ!お前!部室に行くぞ!」

    苗木「え!?あ、うん!」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部部室]

    桑田「いいか?お前は入れ替わっていない、だからオレとしたらどうなるのか…いくぞ」

    苗木「え?ボク達…男同士…!?」

    チュッ

    朝日奈「あのー!入部希望なんだけどー…うわぁっ!!」

    桑田「ゔ!」げっそり

    苗木「ゔ!」げっそり

    朝日奈「あ、あー…苗木と桑田って…そういう関係だったんだね…」

    苗木「うわぁあ!朝日奈さん!違うんだ!これには!深〜い訳が!」

    桑田「お、おう!深い訳があるんだ!」

    朝日奈「へぇー!まぁ分かった!あ、そうそう!ここに入部したいんだけど!」


  13. 13 : : 2015/02/23(月) 02:26:21
    桑田「入部?マジで!?朝日奈ちゃんが!ラッキー!」

    苗木「朝日奈さんがスポーツ以外の部活に入部なんて珍しいね!どうして?」

    朝日奈「うん!はっきり言うと単に興味あったから!」

    苗木「あ…本当にはっきりだね…」

    桑田「でも部員が増えるっていい事だぜ!ありがとな!」

    朝日奈「うん!ところで、なんでさっきキスしてたの!?」

    桑田「あ、あー、あー!それは、その、儀式!そう儀式なんだ!」

    朝日奈・苗木「儀式!?」

    桑田「あぁ!オレはこの部活の部長である苗木に入部の証のキスをしてたんだ!」

    朝日奈「へぇー!!なら!!」

    苗木「え?ちょ…!朝日奈さん!」

    チュッ

    朝日奈「私も苗木にキスしたから、入部決定だね!」

    桑田「」

    苗木「あ、そうそう!桑田クン…って…入れ替わってないか…」

    桑田「…や、やめろよ苗木…そんな見つめんなよ…//」

    苗木「えぇ!?ど、どうしたの!?」

    ピロリン♪

    苗木「え…?なんの音?」

    朝日奈「えへへー!苗木の困った顔、撮っちゃった//」

    桑田「お!おい!何撮ってるんだよ…って可愛い…//。」

    苗木「え、えぇと…朝日奈さんはそれ消してね!?あと、桑田クン!どうしたの?」

    桑田「いや…あのな…オレ、お前の事が好きなんだよ!//」

    苗木「えぇえぇ!?//ボク…男なの、知ってる?」

    桑田「知ってるわ!あぁ…そのファニーフェイスも頭頂部にあるそのアンテナも…全てが愛しいんだよ!//」

    朝日奈「うんうん!私もその何でも平凡な所とか!あとあのお人好しな所とか!//」

    桑田・朝日奈「もう苗木の全てが大好きなの!」

    苗木「おぉ…ぅ…」青ざめ

    苗木(緊急事態だ)

    桑田・朝日奈「苗木ー!!//」

    苗木「うわぁあぁ!!?」

    苗木(あぁ…本当はさっきキレイにしたばっかだから…部室では走りたくなかったのに!)

    舞園「苗木君ー、この…え!?何してるんですか!?」

    苗木「あ!あぁ!舞園さん!この2人!ボクとキスをしてから変なんだ!」ダッ

    桑田「あ!愛しの苗木!オレから離れないでくれ!」ダッ

    朝日奈「私を見捨てないでー!」ダッ

    舞園「た…大変ですね…!」



  14. 14 : : 2015/02/23(月) 03:00:46
    翌朝ーーー

    [希望ヶ峰学園1年A組 教室]

    苗木「昨日は散々だったよ…あぁ…あんなに走ったから身体中が痛い…!」

    苗木(桑田クンと朝日奈さんはまだ来てない…)

    舞園「苗木君?」

    苗木「うわぁあ!って舞園さんかぁ…!桑田クン達かと思ったよ…!」

    舞園「あ!驚かせてしまってすみません!えっとですね…昨日の桑田君や朝日奈さん達の件なんですけど…」

    朝日奈「なっえぎー!」ぎゅー

    苗木「ゔ…!朝日奈さん…!」

    朝日奈「あ、舞園ちゃんも!おはよー!」

    舞園「はい!おはようございます!」

    朝日奈「そうだ!私ね!昨日超常現象研究部に入部したんだ!よろしくね!」

    舞園「あ!そうだったんですか!よろしくお願いします!」

    朝日奈「うん!あ、苗木!」ボソッ

    苗木「な、何…?」

    朝日奈「実は桑田から昨日聞いちゃったんだよね…。魔女伝説の事!」ボソッ

    苗木「桑田クン…!もうペラペラと喋って…!」

    朝日奈「だから!今からその下巻を探しにいこっ!勿論2人でー!」

    苗木「えぇ!?あ、舞園さん…ごめんね…!」

    舞園「は、はい…」

    [希望ヶ峰学園 開かずの間]

    苗木「朝日奈さん…?どこまで連れてくの…?」

    朝日奈「よし!ついたついた!ここ!」

    苗木「ここって…え!?開かずの間だよ…!ここ!」

    朝日奈「うん!ここは昔、社会科準備室として使われてた場所なんだって!なんかありそうでしょ!?」

    苗木「確かに…怪しさ満点だけど…でも…出るって噂もあったし…危ないよ…」

    朝日奈「大丈夫だって!いざとなったら私が苗木を守るから!」

    苗木「それは助かるけど…でも、朝日奈さんはここの鍵持ってるの?」

    朝日奈「え?持ってないけどなんとかなるって!」ドアノブに手をかける

    ガチャ…ッ

    朝日奈「開いた」

    苗木「え!?なんで開かずの間なのに開いちゃうんだよ…まぁ…入ろっか…」

    苗木・朝日奈「うわぁ……!!」

    なんか…想像はしてたけど……本当に不気味な部屋だなぁ…。
    クモの巣とか普通にあるし…部屋が暗めで光が少ししか入っていない。

    朝日奈「うーん、魔女に関係するのないかなぁ?」

    苗木「あれ…ここの棚にはほうきしかない…」

    朝日奈「あ!苗木!見て!」

    苗木「あ!!」

    朝日奈さんが見つけたもの……それは随分不気味なオーラが見え見え隠れ、見え見えの
    金庫が置いてある。これは流石にさっきのドアみたいに開かないだろう…。

    ガチャ

    朝日奈「あ、開いた」

    苗木「開きすぎだよね……」

    朝日奈「あれー?でも中身がない!誰かに持ってかれたとか?」

    苗木「え?どうしてそう思うの?」

    朝日奈「だってあれ…」

    朝日奈さんが指を指した先には普通にボク達も使っている机と椅子。でもその机の上には
    無造作にアメリカンチックなデザインのポテチに、これまたアメリカンチックなデザインの缶が
    置いてあった。誰かがここで食べたのかなぁ…。


  15. 15 : : 2015/02/24(火) 01:29:27
    苗木「本当だ…!見た感じ最近食べたやつっぽいけど…1枚食べてみよ」パリッ

    朝日奈「どう?」

    苗木「うん…湿気ってないから、もしかするとさっきまで誰かがここにいたってこと…とか?」

    朝日奈「…!さっすが苗木!そのちょっとドヤ顔で言う苗木も可愛いー!」

    カッ…カッ…カッ…

    苗木「…!?誰か来る…!朝日奈さん、こっち…!」

    朝日奈「え?あ、うん!」

    ボク達は近くにあった棚の中に隠れた。勿論、棚がひとつしかなかったから2人一緒…だけど。
    ここは開かずの間だから、普段先生も全然来ないけど万が一バレたら…!と思っていたけど…。

    小泉「うーん…やっぱここかしら…」

    左右田「本当か?」

    あ、あれは小泉先輩と左右田先輩!どうしてあの2人が…??
    何してるのかな…?

    ガタッ

    苗木(ヤバい!この棚…結構古いから少し動いただけでも物音がするんだ…!)

    左右田「お?今…なんか物音しなかったか?」

    小泉「え?そう?気のせいじゃない?」

    苗木(小泉先輩!ありがとうございます!)

    左右田「そうだな…。にしてもよ、小泉」

    小泉「何よ…」

    左右田「いや…昨日の放課後、どうして苗木とキスなんかしたんだ?アイツ後輩だぞ?」

    小泉「あー…いや、それには事情が…っていうか!何でアンタがそれを知ってんのよ!//」

    左右田「おいおいおい!誤解だ誤解!あのよ…あん時、オレ…そのキスシーン、見ちゃったんだよな」

    小泉「は、はぁ!?アンタって、デリカシーってもんがないの!?//男だらけの国にでも住んでた?」

    左右田「それ弐台にも言ってたよな!?いや…お前って…苗木に”虜の能力”使って何かしたかったのか?」

    苗木(え!?虜の能力?それって…昨日の魔女伝説上巻に書いてた…)

    小泉「いいや。ただ単に興味があっただけ。あの大人しい苗木に使ったらどんな風になるのかなーって」

    左右田「お前…。まぁ、オレはそんなに人の事に突っ込まないけどよ…で、苗木はその後どうなったんだ?」

    小泉「そう!それよ!苗木君ったら妙なのよ…。アタシとキスしてたら今頃アタシの所にいるはずなのに…」

    左右田「自分の気持ちに気付かないだけじゃないのか?ほら、アイツってシャイな所あるし…」

    小泉「そうね…。まっ、アタシは試しただけなんだけどね…。じゃあそろそろ行こっか」

    左右田「そうだな」

    ガチャン

    苗木「はぁ…!!やっと出れた…!」

    朝日奈「ふぅ〜!それにしても先輩達、何しに来たんだろうねー」

    苗木「確かに…。あと、”虜の能力”っていのも気になったし…。あ、ボク達もそろそろ出よっか」

    朝日奈「そうだねー」



  16. 16 : : 2015/02/24(火) 01:30:39
    >>9
    ありがとうございます!!これからも更新頑張ります!!(`・ω・´)
  17. 17 : : 2015/02/24(火) 02:20:35
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室前廊下]

    苗木「あの…朝日奈さん…そろそろ離してくれないかな…?」

    朝日奈「えー!もうちょっと!//」

    苗木「え、e…」

    桑田「あー!苗木ー!やっと見つけたぜー!」

    苗木「うわぁあ!!桑田クン…!」青ざめ

    桑田「もー、苗木!寂しかったんだぞ☆」

    苗木「し、知らないよ…!それにその語尾の☆があざとい…!」

    朝日奈「ちょっとー!苗木から離れなさいよー!」

    桑田「朝日奈ちゃんも!苗木の事を抜け駆けしてー!」

    苗木(部室に逃げ込もう…!このままじゃ危ない…!)

    ガチャッ!

    苗木「はぁ…!はぁ…!」

    舞園「ど!どうしたんですか!?」

    苗木「あ、あぁ!舞園さん!ちょっとあの2人を止m」

    桑田・朝日奈「苗木ー!!」

    苗木「あぁあ!!」

    桑田「なぁ苗木!キスだ…キスさせてくれ!」

    朝日奈「そうだよ!キスさせて!これで一生分の思い出にするから!」

    苗木「はぁ!?」

    舞園「あわわわ…」

    舞園(あの温厚な苗木君のキャラがどんどん変わっていってます…!!)

    桑田・朝日奈「んー」キスの顔

    苗木「あぁもう……分かったよ…」げっそり

    チュッ チュッ

    苗木「はぁ……!どう…?これで大丈夫なんだよね…?」

    桑田・朝日奈「」ポカーン

    苗木「え?」

    桑田「あー…オレって何で苗木のことなんか好きだったんだろ…」

    朝日奈「本当…一生分の汚点よ…」

    苗木「」

    苗木(な、なんかあんなに色々された分急にこんな言われると逆に変な気分だ!)

    桑田「あぁ…!オレ、こんな間抜けな苗木の写真が欲しくて魔女伝説の情報言ったとか…一生の不覚だ…」

    朝日奈「あぁ…!こんなの保存してたら私のスマホが壊れちゃう…!」

    苗木「な、なんか…ボロクソ言われてる…!!」

    桑田「何だったんだ…オレのあの時の気持ちは…!」

    舞園「理由はこれじゃないですか?」

    そう言った舞園さんは、魔女伝説のノートに書いてある”虜の能力”に指を指している。

    朝日奈「虜の能力?」

    舞園「はい。桑田君も朝日奈さんも、苗木君にこの能力をかけられたんですよ」

    苗木「でもボク…何もしてないよ…?」

    舞園「キス…したじゃありませんか、2人に」

    苗木・桑田・朝日奈「……あ!!」

    桑田「ということはよ、苗木は入れ替わりの能力を失って、虜の能力になったってことか?」

    苗木「え?何で変わったの?」

    桑田「小泉先輩とキスしたって言ってたよな!?それからじゃないか?」

    苗木「そういえば…!ってことはボクじゃなくて、小泉先輩が”虜の能力”を持ってるってこと…?」

    桑田「おう!だとしたら色々と納得がいく…!」

    苗木「そっか…!!だとしたら”虜の能力”を持つ小泉先輩は”魔女”…」

    朝日奈「あ!あと、苗木と入れ替わったりしている舞園ちゃんも”魔女”!?」

    舞園「うふふ、どうでしょうね…」

    朝日奈「うわー!舞園ちゃん、魔女!?魔女!?」

    桑田「おぉー!舞園ちゃん魔女かぁ!」

    苗木「じゃあ…ボクは…?」

    桑田・朝日奈「あ」

    桑田「じゃあよ!苗木1回舞園ちゃんとキスしたらどうなるか試してみろよ!」

    苗木「え!?いや…ボクは…ちょ…ごめん!」ダッ

    朝日奈「あ!苗木!?」

    桑田「どうしちゃったんだ…?アイツ…」

  18. 18 : : 2015/02/24(火) 02:23:24
    ただいま判明している魔女です!

    1人目 舞園さやか→→「入れ替わりの能力」
    2人目 小泉真昼→→「虜の能力」
  19. 19 : : 2015/02/24(火) 02:56:29
    期待ですっ!
  20. 20 : : 2015/02/24(火) 03:14:40
    [希望ヶ峰学園 屋上]

    苗木(はぁ…ボクったら、なんで突然逃げ出しちゃったんだろう…)

    舞園「あ、見つけました!」

    苗木「舞園さん…」

    舞園「あの…苗木君…?私とキスするの…迷惑ですか…?」

    苗木「そ、そんな!滅相もないよ!」

    舞園「うふふ、なら試しにしてみましょう?」

    苗木「な…!舞園さん!ボクは今虜の能力を持ってるんだよ!?」

    舞園「知ってますよ?」

    苗木「だったら…今ボクとキスしたらどうなるか…!」

    舞園「だからこそ、したいんです♪」

    チュッ

    [希望ヶ峰学園2年A組 教室前廊下]

    小泉「あ…」窓から見えてる

    [希望ヶ峰学園 屋上]

    舞園(苗木)「うわぁ!入れ替わってる!」

    苗木(舞園)「……」

    舞園(苗木)「舞園さん…?」

    チュッ

    苗木「舞園さん?どうしたの?」

    舞園「苗木君…分かりました…!」

    苗木「え…?何が…?」

    舞園「”入れ替わりの能力”が私ので、苗木君のものではないんですよ」

    苗木「え…?」

    舞園「そして、”虜の能力”も小泉先輩のであって、苗木君のものでもないんです」

    苗木「う、うん…でも、さっき桑田クンと朝日奈さんにかかったのは…?」

    舞園「それは、小泉先輩の”虜の能力”を”コピー”したからなんです!」

    苗木「コピー?」

    舞園「はい!苗木君、あなたの能力は、”コピー”です!キスした魔女の能力をコピーすることが
    出来るんですよ!」

    苗木「え、じゃあ、ボクと舞園さんがキスをした後、小泉先輩とキスをした時、どうして
    ボクと小泉先輩は入れ替わらなかったの?」

    舞園「それは、苗木君がその魔女の能力を上書きでコピーしたからなんです!」

    苗木「なるほど…!!そういうことだったのか…!」

    舞園「では、桑田君達に知らせに行きましょう!」

    苗木「うん!」


  21. 21 : : 2015/02/24(火) 03:15:22
    >>19
    ありがとうございます!!
  22. 22 : : 2015/02/24(火) 03:43:16
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「ほうほう、なら苗木は違う魔女とキスする度コピーが上書きされるんだな!」

    舞園「はい!そういうことです!」

    朝日奈「ん?なら、苗木も魔女なの?」

    舞園「いえ!苗木君は魔女ではないですよ!なぜなら男だからです!」

    桑田「単純だな…」苦笑い

    朝日奈「あ!でもさ!このノートにある7つの能力っていうのも、苗木はコピーできるの!?」

    舞園「そうですね!可能性からいえば可能だと思います!」

    朝日奈「えー!凄い凄い!苗木ってば魔女発見器じゃん!」

    苗木「え?なんで?」

    朝日奈「だって!苗木がこの学園の女子全員とキスすればあと残りの5人の魔女も見つかるよ!」

    苗木「え」

    [希望ヶ峰学園 玄関ホール]

    1年女子生徒全員

    苗木「ほ、本当にキスするの…??」

    桑田・朝日奈・舞園「YES」

    苗木「oh……」

    チュッ「違う!」 チュッ「はい魔女!」 チュッ 「違う!」 チュッ「はい魔女!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    朝日奈「みたいな感じで!」

    桑田「あー…でもよ、舞園ちゃんみたいに入れ替わりの能力だったら分かるけど、他の魔女は
    どうやって探すんだよ…?」

    舞園「それに、わいせつ罪で訴えられますね!」

    朝日奈「そっかぁ…でも!私は本気だよ!やり方はともかく…残りの魔女も探そうよ!」

    桑田「お、朝日奈ちゃん、ノート貸して」

    朝日奈「うん!」

    桑田「サンキュー。でもよ!この”7つの能力が集まると絶大な”の後、気になるよな!」

    朝日奈「でしょ!?」

    苗木「うん!それに…他に、どんな能力を持った魔女がいるんだろう…!」

    桑田「じゃあ7人目を見つけるまで、頑張る?ぞー!」

    苗木・舞園・朝日奈「おー!!!」



  23. 23 : : 2015/02/24(火) 04:23:40
    翌日ーーーー

    [希望ヶ峰学園1年A組 教室]

    苗木「あ…」

    江ノ島「ん?苗木どしたん?」

    苗木「あぁ…!ボク…!今日補習だった!」

    江ノ島「はぁ!?ちょ!苗木ー!このギャルのアタシでも点数取れたけどー?」

    苗木「あはは…ちょっと集中力が…」

    江ノ島「そかそか!」

    苗木「うん!じゃあボク行ってくるね!」

    江ノ島「がんばー!」

    [希望ヶ峰学園 補習室(空き教室)]

    先生「〜〜」

    苗木(あぁ…なんで希望ヶ峰学園の補習は朝からなんだ…でも、ボクのクラスの人もいるなぁ…)

    不二咲「……」カタカタ

    苗木(不二咲クンがパソコンをいじっている…彼が授業を聞かないなんて珍しいなぁ…)

    不二咲「!」ジー…

    苗木(あ!ボクが見てるの気付かれた!)

    不二咲「♪」ニコッ

    苗木(…!!もう不二咲クンの名前、天使でいいと思う…!)

    先生「それじゃあ…この問題を不二咲!」

    不二咲「は、はい!41ですぅ」

    先生「よし!よく出来た」

    苗木(あんなにパソコンをしてるのに授業をちゃんと聞いている…!凄い…!)

    先生「じゃあ、次の問題を苗木!」

    苗木「え…」

    苗木(分かんない…!不二咲クンを見過ぎたから…!)

    苗木「えっ…と…え…エックシュン!」くしゃみ

    先生「そうだXだ!まだ数式も書いてないのによく出来たな!」

    苗木「」

    苗木(あ…”超高校級の幸運”…発動しました…!)

    補習終了ーーーーーーーー

    苗木「あ、不二咲クン!」

    不二咲「ん?あ!苗木君だぁ!」

    苗木「今日の補習の時パソコンいじってたよね?不二咲クンが授業を聞かないなんて珍しいね」

    不二咲「あぁ!あれは今度お父さんの所に持っていく研究課題をやっていたんだよぉ」

    苗木「研究課題?」

    不二咲「うん!実はもう完成してるAIっていうやつで、その研究レポートっていうものかなぁ」

    苗木「そうなんだ…凄いね…!」

    不二咲「あ、そうだ!苗木君…ちょっといい…かなぁ…?」

    苗木「うん!なn…」

    チュッ

    不二咲「えへへっ。じゃあねぇ!」

    苗木「う、うん……」

    苗木(ボク…なんなんだろう…)
  24. 24 : : 2015/02/24(火) 05:44:11
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田・朝日奈・舞園「入れ替わらなかった?」

    苗木「うん…そうなんだ…。小泉先輩と同じ様に…」

    舞園「入れ替わらないってことは…きっと不二咲クンは魔女ですよ!」

    苗木「うん…でも、不二咲クン男だし、ボクもどうにもなってないよ…?」

    朝日奈「もし不二咲ちゃんが魔女だったら、どんな能力なんだろう…」

    桑田「あ、じゃあ苗木!誰かとキスしてみろよ!」

    苗木「えぇ!!?だ、誰と…?」

    桑田「オレと♪」

    チュッ

    桑田・苗木「?」

    桑田「何も変わんないな…」

    朝日奈「じゃあ、不二咲ちゃんは魔女じゃない…?」

    舞園「うーん…」

    苗木《じゃあ何で不二咲クンはボクにキスをしてきたんだろう…。不思議だなぁ…》

    桑田「おう、不思議だよなぁ」

    桑田《あーぁ…今度は苗木なんかじゃなくて舞園ちゃんとキスしたいなぁ…。そして、
    入れ替わってwow!》

    苗木「桑田クン、どうしたの?」

    桑田「え?何がだ?」

    苗木「桑田クン…今喋ってないよね…?」

    桑田「おう…」

    苗木「え?ボクも喋ってないよ!」

    苗木《何だろう…》

    桑田《幻聴?》

    苗木・桑田「あれ!?」

    桑田「あ!これってー…あれじゃないか?そのー……テレパシーだ!」

    苗木「うんうん!」

    朝日奈「もー!さっきから2人で何してるの!?」

    桑田「そうだ!不二咲千尋の能力はテレパシーなんだよ!」

    朝日奈「え?」

    桑田「なんかさっきからお互いにこう…心の声?みたいなのが通じてよ!」

    朝日奈「へー!凄いじゃん!」

    桑田「とりあえず、1つ明らかになったな!不二咲千尋はテレパシーの能力を持つ魔女だってこと!」

    ???《あのぉ…苗木君?》

    苗木「ん?朝日奈さん、何か言った?」

    朝日奈「へ?言ってないよ!」

    苗木「あれ?でもさ、もし不二咲クンが自分の能力を知ってたとしたら、どうしてボクにキスを
    したんだろう…」

    ???《あのぉ!あのぉ!》

    苗木「え?朝日奈さん何?」

    朝日奈「え!?んん!」手で口を×に

    苗木「桑田クン?」

    桑田「んん!」手で口を×に

    ???《苗木君ー!》

    苗木「??舞園さん…呼んだ?」

    舞園「いいえ!」

    不二咲《ボクですぅ、不二咲千尋ですぅ》

    苗木「え?不二咲クン?」

    舞園「苗木君?」

    不二咲《聴こえてるかなぁ?》

    苗木「あ!あーあー!不二咲クン!聴こえてるよ!」

    不二咲《本当?良かったぁ》

    舞園・桑田・朝日奈「???」

    不二咲《あのねぇ、ちょっとお願いがあるんだぁ》

    苗木「…え?」キョトン

    [希望ヶ峰学園 グラウンド]

    苗木「それで、お願いって何かな…?」

    不二咲「うん、そのお願いなんだけどぉ、前苗木君ダンスのテストやってたよねぇ!」

    苗木「うん、そうだけど…」

    不二咲「それで…今度そのダンスのテストをボクもやってなくて…苗木君、前のテストで
    先生から合格取ったよね!?だから、ボクにダンスを教えて欲しいんだよぉ!」

    苗木(あ…あのテスト、舞園さんに入れ替わって合格取れたんだ…!あぁ…どうしよう…!)

    不二咲「あれぇ?舞園さんと入れ替わったりって…何のことぉ?」

    苗木「あ……もしかして、ボクの今の…聴こえてた?」

    不二咲「うん…」

    苗木「oh……」



  25. 25 : : 2015/02/25(水) 22:11:14
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    不二咲「ボクが7人の魔女のうちの1人なのぉ…?」

    桑田「あぁ。オレ達超常現象研究部は、残りの魔女探しと、7人集まったらどうなるかを解明
    しようとしてるわけなんだ」

    不二咲「ボクが魔女…」

    苗木「あはは…まぁ、男の子なんだけどね」

    桑田「そ…そうだけど仕方ないだろー?苗木と不二咲がキスしたら能力がかかった以上、
    魔女なんだからよー。あとお前は魔女の能力をコピーできる力があるからな」

    ???《あーー。暑いです、ダルいです。わーーん》

    苗木「ん…ん??」

    桑田「苗木?どうした?」

    苗木「いや…今、犬の鳴き声が聞こえなかった?」

    朝日奈「犬?」

    ???《この猛暑の中、通気性の悪い服を捨てられ、全く、やる気が出ません!うおーん》

    苗木「ほ、ほら!今聞こえた!このダンディボイス!」

    不二咲「あ…!それ、マロンだねぇ」

    苗木「え?」

    不二咲「ボクん家で飼ってるポメラニアンだよぉ」スマホを見せる

    朝日奈「うわぁ!可愛い!!」

    舞園「柴犬カットなんですね!」

    不二咲「えへへ。そもそも、ボクがこの能力に気付いたきっかけは、マロンなんだぁ」

    桑田「なんでだ?」

    不二咲「うん。いつもみたいに近くの公園でマロンを散歩をしてたら…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    [希望ヶ峰学園付近 公園]

    不二咲「今日はおひさまが気持ち良いねぇ」しゃがむ

    マロン「ワンワン!」不二咲に飛び乗る

    不二咲「わぁ!もう、甘えん坊さんだなぁマロンは」ギュッ

    マロン「ワン!」チュッ

    不二咲「えへへぇ。お前は可愛いなぁ」なでなで

    マロン「クゥ〜ン」

    不二咲「よし、次はあっちを歩こう!」

    ???《千尋さん。》

    不二咲「ん?だぁれ?」

    マロン《わたしです。マロンです》

    不二咲「え…えぇぇ!!?」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    不二咲「それ以来、マロンとはお互い誰にも言えない心の内をテレパシーで伝え合うようになって…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    不二咲《マロン…ボクね、こんな格好してるけど、実は男なの。本当は弱い自分から変わりたいのに、
    どうしても勇気が出なくて……》

    マロン《うん、分かります。非常によく分かります。千尋さんの気持ち》

    不二咲《え?》

    マロン《わたしも生まれてから10年。あなたのお父様にずっとこの、柴犬カットを強制されてきました》

    不二咲《え……でも可愛いよ?それ》

    マロン《しかし、わたしは柴犬ではなく、ポメラニアンなのです!だったら柴犬を飼ったら
    どうなのです。わたしもポメラニアンとしてのアイデンティティーは…アイデンティティーは……!》

    不二咲《あ…アイデンティティー…》

    マロン《わたしは10年間、偽りの人生…いや、犬生を送って参りました。しかし、あなたは、
    わたしのようになってはいけない》

    不二咲《マロン…!》

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    苗木「でも…ボク、不二咲クンの犬とはキスした事ないよ?」

    不二咲「あ、ボクを通じてテレパシーが通じたみたいだよぉ?」

    朝日奈「へぇー!それって凄い能力じゃん!!」

    桑田「じゃあ、試してみる?」

    朝日奈「うん!」

    苗木「ん……え!?」

    桑田「わん!」

    チュッ

    朝日奈「んっ!」

    チュッ

    苗木「…っはぁ!」

    桑田「じゃあ!試すからな!」スッ…

    桑田《…おっぱいが…めいいっぱい…!》

    苗木「…」

    桑田「どうだ!?今の伝わったか!?」

    不二咲「う…うん……」

    朝日奈「もう!子供っぽいセクハラはやめてよー!」

    苗木「あはは…桑田クン…もうちょっとマシなの出来ないの…かな…?」

    舞園「なんて念じたんですか?」

    苗木「うん…。おっp…」

    桑田「あぁオメー!口に出すなよ!」

    朝日奈《あ、今のマロンに伝わったかな?》

    マロン《うおーん、さわりました!しかとさわりました!》

    桑田「うおー!!」

    桑田・朝日奈「マロンのテレパシーきたぁ!!」

    マロン《あまりに奇説で、十分に、謝りたいくらいです》

    桑田「あ……申し訳ございません」土下座

    朝日奈「あ、そうだ!舞園ちゃんと不二咲ちゃんがキスしたらどうなるわけ?」






  26. 26 : : 2015/02/26(木) 15:49:54
    桑田「魔女同士かぁ…どっちが能力のかかんのかなぁ?」

    朝日奈「もし2人が入れ替わったら、舞園ちゃんが踊って一件落着じゃない?」

    桑田「あ、でも逆に、テレパシーの能力を舞園ちゃんが持つかもしれないぞ?」

    朝日奈「あ…まぁ試してみない?」

    桑田「舞園ちゃん…どう?」

    舞園「あ……その…ごめんなさい…」ジー…ッ

    苗木「え?あ、え?ま、まぁ、舞園さんがそう言ってることだし…あ!なら、小泉先輩とは?」

    桑田「おぉ!」

  27. 27 : : 2015/02/26(木) 16:26:20
    小泉「なるほど…アタシが千尋ちゃんとキスすればいいわけね!」

    苗木「はい!すみません、迷惑なことをさせてしまって…」

    小泉「あはは、いいのよ!先輩に頼ってくれるのは誰でも嬉しいし!じゃ、いくわよ…」

    不二咲「お、恐れいりますぅ…」

    チュッ

    苗木《どうなったんだ?》

    桑田《先輩ー。パンツ見せて下さいよー》

    朝日奈《ちょっと!先輩に向かって何言ってるの!?》

    小泉「はい!終わったよ?」

    苗木「あ、あれ?」

    桑田「能力は?」

    朝日奈「あ!新発見だよ!魔女同士はキスしても、能力にかかんないんだよ!」

    小泉「うーんと…もう用は済んだかな?」

    苗木「はい!ありがとうございました!」

    小泉「ううん!じゃあね!」

    ガチャン

    不二咲「小泉先輩で2人目だよぉ、キスしてもテレパシーが通じなかった人…」

    朝日奈「え、何それ?だれだれ?」

    桑田「お、じゃあ、ダンスを踊れるようにテレパシーとかで本番まで協力するからよ、それ教えろよ!」

    不二咲「え…?」

    苗木「でも…どうやって?」

    桑田「方法ならある!不二咲、安心してオレ達に任してくれ!」

    不二咲「うん…!良かったぁ…!ありがとぉ!あ、そうだ、これ、みんなで食べて!」パカッ

    桑田「ん?なんだそれ?」

    不二咲「スイカクッキーだよぉ!初めて作った割には上手くいったんだぁ!」

    苗木「へぇー、スイカかぁ…珍しいね!ちょうどボク小腹が空いてたんだよね」パクッ

    不二咲「ど、どうかなぁ?」ドキドキ

    苗木「うん!美味しいよ不二咲クン!あ、みんなも食べたら?」

    朝日奈「ううん、不二咲ちゃんには悪いけど、私さっきさくらちゃんとドーナツ食べたんだよね」

    苗木「じゃあ、舞園さんは?」

    舞園「すみません。私、今ダイエット中なんです…」

    苗木「そっかぁ…このしっとりとした食感がまた美味しいんだけどなぁ」

    桑田「おっ、じゃあオレも貰おっかなー」

    苗木「はい」

    桑田「うん!ウメー!」

    不二咲「えへへ…」



  28. 28 : : 2015/02/26(木) 22:12:17
    それから不二咲クンのダンステストの為に色々と何日間も
    練習している。もちろん、舞園さんを始めとした練習内容は結構ハードだが、
    不二咲クンは諦めないで取り組んでいるから凄い。そしてーー

    [希望ヶ峰学園 体育館]

    不二咲「よぉし!ついに今日がテストだよぉ!」

    舞園「はい!今まで練習してきた事を忘れずに頑張って下さいね!」

    不二咲「うん!ボク、頑張るよぉ!」

    苗木《あ、もしもし。不二咲クン?ダンス頑張ってね!》

    桑田《合格取れたらいいな!》

    朝日奈《不二咲ちゃん!ファイトだよー!》

    不二咲《みんな…!うん!ボク、頑張るよぉ!》

    不二咲「先生!お願いします!」

    先生「よし!準備は大丈夫だな!じゃあ、ミュージックスタート!」カチャ

    〜〜♪♪♪(ダンス課題曲)

    先生「よーし!1・2・3はい!」

    不二咲「よいしょ!よいしょ!」

    舞園「不二咲君!凄い良い感じです!」

    不二咲「よぉし…!」ビシッ

    先生「おぉ…あの不二咲がかなりキレのあるダンスを踊れているなぁ…。」

    不二咲「せーの…はいっ!」

    ダンス終了ーーーー

    不二咲「はぁ…はぁ…疲れたぁ…!」

    先生「不二咲」

    不二咲「は、はいぃ!」

    先生「合格だ。心のこもった素晴らしいダンスだったぞ」

    不二咲「あ……!ありがとうございます!!」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    ガチャン

    苗木「あ…!不二咲クン!合格おめでとう!!」

    朝日奈「不二咲ちゃんー!良かったね!」

    桑田「あ、ほい!荷物、お前もう帰るんだよな?」

    不二咲「うん!久しぶりにマロンの散歩に行かなくちゃだからねぇ」

    舞園「学生寮の方は今日はいいんですか?」

    不二咲「そうだねぇ。お父さんにもダンスの結果とか伝えたいし!」

    舞園「そうですか!では、お父さんに存分にいい結果を話してあげて下さいね!」

    不二咲「うん!あ、あと舞園さん…それにみんな…ありがとぉ……!!それじゃあね!」タタタッ

    舞園「不二咲クン…良かったですね!」

    苗木「うん!」





  29. 29 : : 2015/02/26(木) 22:44:26
    [希望ヶ峰学園 玄関ホール]

    不二咲「ちょっと踊ったり走ったりしたから喉乾いたなぁ……えっとぉ…水筒…ん?」ピラ…

    不二咲「これぇ…なんだろう…ん…?」

    付箋にーー
    [不二咲クンのダンス、凄く上手でした。
    あの短期間であんなに頑張れる人、初めて見ました。
    今度は、私と一緒に踊ったりしましょうね。 舞園]

    不二咲「舞園さん……!」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    苗木「よし、これで3人目の魔女と能力が判明したね…」

    桑田「おう!あと4人だな!えっと、今のところ判明している人は…」

    舞園「私が1人目、”入れ替わりの能力”で、2人目が小泉先輩の”虜の能力”、3人目が不二咲君で
    ”テレパシーの能力”……でしたよね」

    戦刃(あわわ…!盾子ちゃんが部室から情報盗んでこい!って言われて少しドアを開けて聞いてたら
    早速3人目の魔女まで分かっちゃったよぉ…!!よし!盾子ちゃんに知らせてこよう!)タタタッ

    朝日奈「ん?今ドアの方でなんか聞こえた気が…?」

    シーン…

    桑田「気のせいじゃね?オレは何も聞こえないぞ?」

    朝日奈「そう…だね!空耳だったんだね!」

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    江ノ島「へーぇ…まさか小泉先輩と不二咲が魔女だったとはねぇー」

    戦刃「うん。あとは、7人の魔女を探してるって!」

    江ノ島「ふーん。そっか。まぁでも、これから面白くなりそうじゃん?」

    戦刃「え?なんで?」

    江ノ島「はぁ!?なんで、んな事も分かんねぇーんだよ!ばーか!」

    戦刃「ご、ごめんなさいっ!」

    江ノ島「まぁいいやぁ。でも、あいつら残りの魔女探しとか言ってるけど”アタシの特別な力”があれば…」

    戦刃「あ…!」

    江ノ島「魔女なんて簡単に消せるんだから…」
  30. 30 : : 2015/02/26(木) 23:10:06
    翌日ーーーー

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    ガチャン

    不二咲「えへへっ。みんな、おはよう!」

    苗木「不二咲クン!おはよう。昨日どうだった?」

    不二咲「うん!昨日のダンステストの事をお父さんに話したら、すっごく褒められたよぉ!」

    桑田「おぉー!良かったじゃねぇか!不二咲!」

    舞園「本当ですね!」

    朝日奈「あ、そうそう!そういえば昨日言ってた不二咲ちゃんがキスしても能力が
    かかんなかったのって、誰?」

    不二咲「えっとねぇ……」

    [希望ヶ峰学園2F廊下]

    苗木「うーん…何処だ…?あ、いた。おーい!西園寺先輩ー!」

    西園寺「……何かなー?」

    苗木「ちょっと…付き合ってくれませんか?」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    朝日奈「西園寺日寄子って…小泉先輩と同じ学年の!」

    不二咲「うん。先月の事なんだけどぉ…。購買にパン買いに行く時に、凄い混んでて…。
    それで、振り向いた時に唇が当たっちゃって…」

    桑田「へぇー」

    不二咲「でも、西園寺先輩の気持ちは分からなかったんだよぉ」

    舞園「確かに、それは魔女の可能性がありそうですね!」

    桑田「確か西園寺先輩って、”超高校級の日本舞踊家”の!あの人オレも何度か見たことあるぞ!
    スゲー背がちっこいんだよなー。不二咲よりも10cmほど小さいぞ」

    朝日奈「そんなに!?」

    桑田「あぁ。で、日本舞踊の公演の時も、あの見た目だからしゃーねぇけど、
    日本舞踊では珍しく男の客ばっかなんだよ。」

    朝日奈「そうなんだ…」

    [希望ヶ峰学園 屋上]

    西園寺「ねぇ。用って何ー?」

    苗木「あ、いや、それは…」

    西園寺「あ!もしかして苗木おにぃって、わたしのファンだったりとかー?」

    苗木「えぇ!?いや、そんなこと…」

    西園寺「なーんだ、つまんないのー。わたし結構年下と付き合うってのもアリかもって思ってたのにー」

    苗木「じゃ、じゃあ…ボクとキス…してみて下さい」

    西園寺「………はぁ!?キモいんだけど!」

    苗木「…は?」




  31. 31 : : 2015/02/27(金) 01:10:36
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「うわっ。苗木が全身から負のオーラ出してる!」

    舞園「お腹でも痛いんでしょうか??」

    朝日奈「違うよ!苗木ってば、2年の西園寺先輩、ほら、魔女疑惑のある先輩を屋上に呼び出して…」

    ーーーーーーーーーーーーーー
    西園寺「……はぁ!?キモいんだけど!」
    ーーーーーーーーーーーーーー

    苗木「うわぁ!なんでそのことを朝日奈さんが!?」

    朝日奈「苗木が何するかなんとなく不安だったから、こっそり後付けてたの!全く…3流ホスト
    みたいな安ーいセリフ言っちゃって…」

    苗木「だ、だって!”わたし結構年下と付き合うってのもアリかもー”とか!あんな
    ちっちゃい先輩に上目遣いで言われたら…その…ちょっとはボクの事…って思うよ!?」

    桑田「なんてポジティブな男だ……」

    苗木「だったらそれを利用してキスすれば先輩の魔女の能力が分かるって思ってさ…
    それなのにキモいとか言われて……!」

    舞園「苗木君はキモくなんかないですよ!ちょっとお人好しなだけです!」

    桑田「お!舞園ちゃんナイスフォロー!」

    朝日奈「うーん…でも、誰だってあんなクサいセリフ言われたら…ねぇ…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    [希望ヶ峰学園 屋上]

    西園寺「フン!」スタスタ…

    苗木「あ!あぁ!!ごめんなさい!すみません!いきなりあんな事言って…!!」

    朝日奈「あっちゃ…ぁ…」

    苗木「そ、そういえば、西園寺先輩って悩みとかないですか!?」

    西園寺「はぁ?」

    苗木「あの…ボクなんか、頼りないとは思います、けど…!まぁ、1年遅く生まれてますが…」

    西園寺「ふーん、ま、悩みならあるよー?」

    苗木「そ、それは…?」

    西園寺「まず!アンタの存在ウザキモいんですけど!」

    苗木「うゔっ!!」ズキズキ

    西園寺「ばいばーい!ばーか!」スタスタ

    ーーーーーーーーーーーーーー

    舞園「苗木君……あの先輩は性格が恐ろしく悪いで、ある意味有名ですからね…」

    桑田「苗木…お前、今日から”キモ木”に改名するか?」

    苗木「嫌だよ!?」

    桑田「でもよー、なんだよー。初対面っていうか、先輩であまり関わりのない人に
    悩み事あるー?とか聞いてー」

    苗木「でも、それも西園寺先輩の能力を知るためで…」

    朝日奈「え?なんで先輩の能力を知る方法が悩み事を聞くのに関係あるの?」

    苗木「うん。ボクは今までの経験から分かったんだよ。魔女の持っている能力はみんな、
    その人達が心の何処かで悩んでることなんだよ…」

    桑田「…ん?」

    苗木「不二咲クンは、思ってる本当の気持ちが言えなかった。だから、テレパシーの能力を持った…とか?」

    朝日奈「不二咲ちゃんは分かったけど…舞園ちゃんと小泉先輩は?」

    苗木「あ…分からない……」

    桑田「おいおい!キモ木にしてはいつもより全然ダメじゃねーか!頭でも打ったかー?」

    苗木「キモ木じゃないからね!?頭も打ってないよ!?」

    舞園「でも…西園寺先輩の事はしっかり調べましょう!」

    苗木「…うん!」
  32. 32 : : 2015/02/28(土) 15:36:02
    苗木「あ!そうそう!みんな、西園寺先輩の事について何か情報ない?」

    桑田「うーん…オレは単に西園寺先輩が今日本舞踊界での期待の若手…ぐらいしか知らねぇなぁ」

    朝日奈「でも、西園寺先輩って結構小さい頃からTVに出てたよね!」

    舞園「はい!それに、ある公演で西園寺先輩が考えた新技の名前である「どんどんまいまい」って
    いう言葉が日本中で大人気になりまして…」

    朝日奈「しかもその言葉、流行語大賞になっちゃったの!」

    苗木「あ!それ聞いた事ある!ってあれ?不二咲クンは?」

    桑田「おぉ。不二咲なら大和田と石丸とトレーニングするって言ってこっそり帰ったぞ」

    苗木「そうなんだ…。で、それで他は?」

    朝日奈「うん!他は、あ。ほら、西園寺先輩っていつもツインテールだよね?」

    苗木「うん。あの少し内向きになっている髪型だね」

    朝日奈「そうそう!それも、日本中の女性達にウケて大人気になったの!」

    舞園「”ひよこヘアー”って呼ばれてましたね!私も真似してましたもん!」

    朝日奈「でも、今はほとんど日本舞踊を中心に活動してるから、あまりTVには出なくなっちゃったんだ」

    桑田「確かに…あんまり見かけないな」

    苗木「でも、彼女がどんな能力かを知るには、やっぱり無理矢理しかないのかな…」

    舞園「苗木君…犯罪になります」

    朝日奈「そうだよー!ただでさえ寒いセリフ言ったんだから!」

    苗木「あぁ……。あ、そうだ舞園さん。ボクとキスして!」土下座

    舞園「は…はい…?」





  33. 33 : : 2015/02/28(土) 16:29:10
    [希望ヶ峰学園2F 廊下]

    舞園(苗木)「えっと…」ひよこヘアー

    朝日奈「ちょ、ちょっと!舞園ちゃんと入れ替わって何するの?」

    舞園(苗木)「うん、女の子の姿になって西園寺先輩に近づけば先輩も油断するかなって思って」

    朝日奈「どうだか…」

    舞園(苗木)「あ……見つけた…」

    [希望ヶ峰学園2F 自動販売機前スペース]

    西園寺「辞めて正解だよー!料理部なんて。あんな所に終里おねぇの才能を理解出来る
    ヤツなんかいないってー!」

    左右田「西園寺の言う通りかもなぁ。辞めて、無限の可能性を広げた方がいいよな!」

    終里「オレは料理が食いたかったから入ったんだけどな。ならオレ、運動部も
    辞めちまおっかなー。あのコーチの教えだと、なーんかうまくいかなくてよ」

    西園寺「辞めちゃえば?見る目ないよー。終里おねぇの辛い気持ちも知らないで」

    終里「へへっ。西園寺は分かってくれるな!」

    澪田「ホントっすよー!日寄子ちゃんのおかげで唯吹達、楽しいっす!」

    西園寺「そう?なら、またわたしの遊びに付き合ってもらおっかなー!」

    舞園(苗木)「ひよこちゃーん!はじめましてー!私、1年A組の舞園さやかでーす!」両手ピース

    朝日奈「」

    舞園(苗木)「そうそう!私、ずっとひよこちゃんの大ファンなの!ほら、ひよこヘアーも
    オマージュしてまぁーす!!あ、あれやってよ!どんどんまいまいー!」

    西園寺「や…やめて…」

    左右田「お、おいおい、やめろよ…」

    舞園(苗木)「もぉー!照れちゃってー!どんどんまいまいー!」

    西園寺「…やめてよ!!!」

    キーンコーンカーンコーン…

    西園寺「…」スタスタ

    左右田「あ…悪りぃな、なんか。じゃあ…」スタスタ

    澪田「じゃ、唯吹も失礼するっす!」スタスタ

    終里「お前。失礼なヤツだな」スタスタ

    舞園(苗木)「失礼なヤツって…」

    朝日奈「どうしたんだろう…」
  34. 34 : : 2015/02/28(土) 16:52:25
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「何だろうな…。あの人達、対して孤立はしていないはずなんだけど、どうして
    西園寺先輩とつるむようになったんだ?」

    苗木「うーん…。西園寺先輩って本当にどんな能力なんだろう…。このノートも
    破れてて分からないし……ふぅ…」ガタン⇨飲み物がノートの上に溢れる

    朝日奈「あーー!!!」

    舞園「あわわわ!」

    朝日奈「もうー!苗木ったら最近ついてないね!」ふきふき

    桑田「お前もう少し睡眠とれば?」ふきふき

    舞園「あ、被害はあまりないですね…」

    苗木「ご、ごめんね!!」

    ガチャン

    小泉「ちょっと…いい?」

    苗木「小泉先輩!どうしたんですか?」

    小泉「うん…あの…例のペンキ爆弾事件のことで…」

    苗木「ペンキ爆弾事件?…あ!あの!」

    舞園「あの…○○中出身の生徒が、次々とペンキの入った風船を上から頭に落とされるっていう…」

    小泉「そうなの…それでね、その○○中出身の人がね…アタシの学年で、次に襲われる
    可能性がある子が1人だけいるの…」

    朝日奈「そ、その人って…?」

    小泉「日寄子ちゃん……西園寺日寄子ちゃんよ…」

    桑田「え!西園寺先輩ってあの中学校出身なのか…」

    小泉「うん…でも、アタシじゃダメなの…。アタシ、これから用事があるの…。
    だからお願い!日寄子ちゃんを助けてあげて!」頭を下げる

    苗木「分かりました!!西園寺先輩をペンキ爆弾事件の被害者にはさせません!」



  35. 35 : : 2015/02/28(土) 17:08:07
    桑田「西園寺先輩を助ける為には…あ!ずっと先輩をマークするってのは!?」

    朝日奈「あ!それだったら能力も分かるかもしれないし、被害者にもならないね!」

    苗木「うん!じゃあそうしよう!」

    舞園「そうと決まれば早速マークです!」

    [希望ヶ峰学園2F 教室前廊下]

    西園寺「…」スタスタ

    苗木・朝日奈・桑田・舞園「…」スタスタ

    西園寺「ちょっと」振り返る

    苗木・朝日奈・桑田・舞園「うわぁ!!」

    西園寺「なんなの?さっきから!ストーカーみたいなマネ、やめてよね!」

    朝日奈「が、我慢してくれません…?貴女を守る為なんですけど…」

    西園寺「守るって何がよ?」

    桑田「それは…その…企業秘密です」

    西園寺「わたしは、ストーカーしない奴らから守られたいけどね!フン!」スタスタ

    朝日奈「な、なんか生意気だね…」

    苗木「あはは……」

    舞園「…ペンキ爆弾事件って…○○中に恨みがある人の犯行でしょうか…?」

    澪田「あ!いたいた!さやかちゃーん!」

    舞園「はい!なんでしょうか?」

    澪田「なんか…日寄子ちゃんがさやかちゃんに相談があるから屋上に来て…だそうっす!んじゃ!」タタタッ

    舞園「西園寺先輩から…?」
  36. 36 : : 2015/02/28(土) 17:48:10
    [希望ヶ峰学園 屋上行き階段]

    舞園・苗木「…」タタタッ

    [ペンキ入り風船]ヒューン

    苗木「あ!舞園さん!」

    舞園「!えい!」足で蹴る

    ビチャッッ!

    西園寺のファン達(男生徒)「!!」 タタタッ

    舞園「待てーー!!」タタタッ

    苗木「え?ま、舞園さん!!よくあの風船蹴れたねー!」タタタッ

    舞園「アイドルは意外と筋肉あるんですー!」タタタッ

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    西園寺のファン(3人)「……」ロープでぐるぐる

    朝日奈「終里先輩達は本当にたまたま一緒にいただけだったんだね…で、あの話も冗談だった…」

    桑田「まさか、お前らがペンキ爆弾事件の犯人だとはな…。で?西園寺先輩もその事件に
    関わってんのか?」

    ファン1号「な、なんで日寄子ちゃんの名前が出てくるんだよ!?」

    桑田「お前ら、全員日寄子LOVEって書いてあるTシャツ着てるだろ!」

    ファン達「」

    桑田「その反応じゃ、図星っぽいな…」

    苗木「じゃあ…裏でペンキ爆弾事件の糸を引いてた人はあの人だったんだね…」

    ファン2号「違う!…俺達がやったんだ…」

    ファン3号「そうだ!日寄子ちゃんは何もしていない!」

    桑田「やけに西園寺先輩の事を庇うな………。なぁ、どうして○○中出身の生徒を狙ったんだ?」

    ファン3号「……日寄子ちゃんに酷い事したからだ…」

    舞園「なら私を狙ったのはどうしてです?私、○○中出身じゃないんですけど…」

    ファン3号「お前、日寄子ちゃんに酷い事言ったそうじゃねぇか!」

    舞園「酷い事……?」

    朝日奈「あ、そういえば。舞園ちゃんと入れ替わった時、西園寺先輩に超酷い事言って怒らせたじゃん!
    それじゃない?」

    苗木「え…?それって西園寺先輩の小さい頃の事?」

    ファン3号「そうだ!日寄子ちゃんがどんだけ可哀想か分かるか?!そんなのも知らねぇであんな事…」

    苗木「そんなの知らないよ!あ、あと…西園寺先輩に何か能力を掛けられたから
    そんな事してるんじゃないかな…?利用されてるんだよ…君達…」

    ファン達「………」

    苗木「西園寺先輩にどんな能力掛けられたの?」

    ファン達「………」

    桑田「おいコラ!黙ってたらこっから出さねぇぞ!?」

    ファン達「………」

    桑田「よし!朝日奈ちゃん!」

    朝日奈「ラジャー!」棚から羽付き棒を取り出す

    ファン達「………?」

    朝日奈「こちょこちょこちょこちょー!」

    ファン達「…!……!」ピクピク

    桑田「あー…ダメだなこりゃ」

    朝日奈「えー!?なんで効かないの?さてはグリーンベレー?」

    桑田「なんだソレ……」

    苗木「うーん…なんでそんなに西園寺先輩の事を庇うの?」

    桑田「あ!そうだ!西園寺先輩も取っ捕まえて、どんどんまいまいをやればいいんじゃね?」

    ファン1号「!やめろよ!!……やめろよ…あの子が可哀想だろ……」

    ファン2号「分かった…言うよ……日寄子ちゃんの能力…」









  37. 37 : : 2015/02/28(土) 17:53:25
    たたいま判明している魔女です!

    1人目 舞園さやか→→「入れ替わりの能力」
    2人目 小泉真昼→→「虜の能力」
    3人目 不二咲千尋→→「テレパシー(思念)の能力」
    4人目 西園寺日寄子→→「???」
  38. 38 : : 2015/02/28(土) 18:55:15
    [希望ヶ峰学園2F 自動販売機前スペース]

    ファン達「……」

    西園寺「…!みんなどこ行ってたの?心配したんだよ…?」

    苗木「聞きましたよ。あなたが持っている能力」

    西園寺「え…?」

    苗木「”キスした相手の過去のトラウマが見える”んだってね…」

    ファン2号「ごめん…日寄子ちゃん…」

    西園寺「あんた…!わたしのお友達に何したのよ!」

    桑田「能力使って利用すんのが友達なんですか?笑わせないで下さい!」

    西園寺「辛い思いして可哀想だったみんなに居場所を作ったのはわたしよ!?」

    ファン1号「そうだ…!俺の痛みを分かってくれるのはこいつらだけなんだ!」

    桑田「お前らさっきから起きてるのに、何寝言言ってんだよ!自分の事見て見ぬふりして
    お互い可哀想だって言い合って、お前らウザキモいぞ!?」

    舞園「桑田君……」

    桑田「そういうの友達じゃねぇよ……。友達やってるっつうんだよ……。」

    苗木「桑田クン…もう…」

    桑田「大体西園寺先輩…昔チヤホヤされて、今は落ちぶれてるからってあんな事件起こしてガキっぽい
    んだよ!オメーだけが辛い思いしてるんじゃねぇよ!オレだって…嫌な過去1つや2つあるんだよ…!」

    苗木「それに…明日どう生きるかで……過去って変わるんじゃないですか…?」




  39. 39 : : 2015/02/28(土) 19:29:00
    西園寺「じゃあ、教えてあげる……ほら、しゃがんでよ」

    苗木「え?どうして…?」

    西園寺「背が低くてキス出来ないんだよ!!」

    苗木「あ…(察し)はい…」

    チュッ

    苗木「…!!」

    西園寺「あんたこそ偉そうな事ばっか言って…ふっ…自分はどうなのかなー?」スタスタ

    舞園「苗木君…??」

    苗木「…………」キョトン

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    朝日奈「はい!4人目の魔女であった西園寺先輩の能力は、”キスした相手の過去のトラウマが見える”と
    いう力でした!では、キスをして西園寺先輩のトラウマが見えた苗木にそれを語ってもらいましょう!」

    苗木「中学時代の同級生が西園寺先輩を持ち上げて、文化祭で日本舞踊を企画したんだよ。
    でも実はそれ…凄い嫌がらせでさ…」

    桑田「そうか…一連のペンキ爆弾の嫌がらせは、その過去を知ってる奴に復讐したかったって訳か…」

    苗木「うん……」

    [希望ヶ峰学園2F 自動販売機前スペース]

    西園寺「ねぇ…今日でわたし達…解散しよう……?」

    ファン達「え?」

    ファン1号「どうしてそんな事言うの…?」

    西園寺「だって…このまま4人一緒にいても…未来ないよ…。ホントは分かってた。
    こんなの友達じゃないって…アイツが言ってた事…ムカつくけど正しいよ……」スッ

    ファン達「?」

    西園寺「わたしが見たみんなの過去は絶対に言わないよ!約束する!じゃ、これにて解散!」スタスタ

    [希望ヶ峰学園 グラウンドのベンチ]

    桑田「……」寝そべってる

    苗木「なんだかずっと浮かない顔してるね」

    桑田「わあ!なんだ、苗木か……」

    苗木「どうしたの?相談乗るけど…?」

    桑田「いや……オレさ…あの人に悪い事言っちゃったよな…」

    苗木「あの人…?」

    桑田「ほら、西園寺先輩だよ…。オレ…あの人が甘えてるように見えてさ…。オレも前、
    嫌な事あったからよ……」

    苗木「嫌な事って?」

    桑田「オレ……実は、この学園に来たの…”7人目の魔女”を探しになんだよ……」
  40. 40 : : 2015/02/28(土) 19:52:37
    苗木「7人目って…ボク達が探してる…最後の魔女…。どうして、7人目だけなの?」

    桑田「あぁ…。オレがこの学園に来る前の学校の野球部のマネージャーがよ、オレの知り合いでさ…、
    ずーっとオレにベタベタ甘えてて、結婚とかも言われて…」

    苗木「す、凄い子だね…」

    桑田「でもよ、可愛くてよ…。ずっと一途にオレに甘えてくれたりして…。でもある日突然、
    そいつの様子が明らかにおかしくてよ…。あ、まぁ、これは7人目までの魔女を探してから、また
    みんなに言うわ…」

    苗木「あ、うん……」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    朝日奈「あーもう!このノート乾いたはいいけどカピカピー!」

    ガチャン

    苗木「あれ?西園寺先輩……」

    桑田「どうしたんですか?」

    西園寺「ま、まぁ?みんなにはたくさん迷惑掛けちゃったから、謝ろっかなーって思って……あ、
    魔女伝説の上巻だ……」

    苗木「え?知ってるんですか?」

    西園寺「うん。ていうかわたし、この下巻持ってる人知ってるよ」

    苗木・桑田・舞園・朝日奈「え!?」

    朝日奈「それって…どうして…?」

    西園寺「わたしが没収されたアクセサリーとかを取りに言った時見つけたの」

    舞園「それで、何処でそれを見つけたんですか…?」

    西園寺「それは……」

  41. 41 : : 2015/02/28(土) 20:01:27
    [希望ヶ峰学園 空き教室前廊下]

    苗木「西園寺先輩が言ってた場所…ここか……」

    ???「その声、苗木君よね?」

    苗木「そ、そうだけど…って!」

    霧切「あなたがここに来るの、知ってたわ」

    苗木「霧切さん…!」

    霧切「この先、絶対行っちゃダメよ」

    苗木「え………?」

  42. 42 : : 2015/02/28(土) 20:58:55
    霧切「あなたの身に危険な事が起きるから行っちゃダメ」

    苗木「え?」

    腐川「…あぁ…白夜様ぁ…」

    苗木「お」よける→でも手が胸に当たる

    苗木「うわぁあ!ご、ごめん!」

    腐川「ひぃぃィ…!!苗木ぃ…!!」パンッ!

    霧切「あらあら…ほっぺに…」

    腐川「この変態…!!10回くらい死になさいよぉ…!!フン…!」スタスタ

    苗木「10回も…?」

    霧切「もう…だから言ったじゃない大変な事が起きるって…」

    苗木「な、なんで?」

    霧切「まぁ…勘ってやつかしら」

    苗木「なんで?なんで?あぁ!もしかして霧切さんって、魔女?」

    霧切「はい…?」

    苗木「あ、いや、キスしたら何か見える…みたいな!」

    霧切「え…!?なんで苗木君がそれを…?」

    苗木「やっぱり!」

    霧切「あの、ビックリしないで頂戴ね。実は私、”キスをするとその人に見える未来が見える”のよ」

    苗木「未来が見えるの!?」

    霧切「え、え?信じちゃうの?それに…なんで怖がらないのよ…?」

    苗木「あはは。なんで怖がる必要があるのさ?」

    霧切「苗木君って…何者?」

    苗木「ごめんね!…話はあと!」

    [希望ヶ峰学園 空き教室]←江ノ島と戦刃の拠点地

    苗木「なんか…ポップって言うか…こんな奇妙な部屋あったんだね…」

    霧切「元生徒会室を再利用したんでしょうね。でなければここのプレートが”生徒会室”なんて
    飾らないでしょうし。」

    苗木「そっか……よし!じゃあ探そう…」

    霧切「ちょっと大丈夫なの?勝手に探したりして」

    苗木「多分ね…。あ、霧切さんも探してよ!古い木箱」

    霧切「木箱?」

    苗木「うん。その木箱を見つければ君がキスしたら未来が見える秘密とかが知れるらしい」

    霧切「あら…それは探さないとね…」

    ガラッ!

    江ノ島「うぷぷ。探し物はこれかなー?1年A組の苗木誠くーん!」ノートを見せる

    苗木「あ!なんで、江ノ島さんがそれを…?」

    江ノ島「あっれー?不法進入したアンタに言う義務ってある?」

    苗木「え…?」

    江ノ島「あ!そうだー!苗木には、この学園の全体のゴミ拾いをして貰おー!いいでしょ?」

    苗木「え…?!なんで!」

    江ノ島「アタシねー、アンタに不法進入されて傷ついてんの。ここ、アタシと姉ちゃんの
    共用スペース的な場所だから。秘密だったのに…」

    霧切「……」

    苗木「あ…ご、ごめん…!ゴミ拾いやるから…」

    江ノ島「ありがとー!!苗木大好きだぞっ!」

    苗木「う、うん…」スタスタ

    霧切「…」スタスタ

    ガラッ

    江ノ島「…あーぁ。部屋ばれちったか。面倒くさいことになったなー。でも、
    もうアタシ魔女全員知ってるからね!うぷぷぷぷぷ!」




  43. 43 : : 2015/03/01(日) 02:49:33
    翌日ーーーー

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    苗木「はぁ…はぁ…終わった…!!」

    江ノ島「うわ、マジで1人でやったんだー…。何?みんなで迷惑掛けたくないからー?」

    苗木「まぁ、そうなるね」

    江ノ島「お人好しー…。」

    苗木「じゃあボクは戻るね」

    ガラッ

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    ガチャン

    苗木「疲れたな…」どんより

    霧切「あら、浮かない顔して」

    苗木「き、霧切さん!?どうして君が!」

    霧切「少し知りたい事があってね…。朝日奈さんが連れてきてくれたのよ」

    朝日奈「えへへー」

    苗木「あ、あはは…。それで、知りたい事って?」

    霧切「えぇ。魔女伝説というのはみんなから聞いたのよ。でも、あれ、私は…って思ってね」

    桑田「ん?ん?どういう事だ?」

    苗木「あ…。多分、霧切さん、魔女」

    朝日奈「嘘!ホント?!」

    苗木「うん…。キスするとその人の未来が分かるんだって」

    朝日奈「へぇー!未来視の魔女かぁ!いいなぁ!」

    桑田「5人目の魔女登場ってとこだな!つか、知ってたなら早く言え!」

    苗木「はい」

    朝日奈「本当だよー!」

    苗木「はい」

    霧切「でも…未来を見ても悪い事もあるのよ…」

    舞園「え…?それって…?」

    霧切「えぇ…。私、中学までアメリカに住んでたのよ。アメリカではキスが挨拶代わりだったから
    よくしてたんだけど…ある日、私の知り合いが…ホテルの階段で大怪我しちゃって…」

    舞園「大怪我とは…?」

    霧切「足を骨折したのよ。勿論、私はその人に階段には行くなって伝えたんだけど変に思われてね…。
    それ以来、キスをするのを控えてるのよ」

    舞園「そうだったんですね…」

    桑田「苗木。ドライっすね…女って」

    苗木「怖いっすね…女って」

    霧切「それじゃあ、私、そろそろ戻るわね」

    チュッ

    霧切「!!ごめんなさい…!ついアメリカでのクセが…!」

    苗木「あ、いや……」

    霧切・苗木「!!?」

    未来ーーーー
    舞園が階段前で血を流して倒れてる。
    ーーーーーー

    霧切・苗木「危ない!!」

    朝日奈「何!?何が危ないのー!?」

    苗木「舞園さん!この後絶対に階段に行かないで!」

    舞園「はい?ど、どうしてですか?」

    霧切「貴女、階段前で血を流して倒れてる未来が見えたの」

    桑田「え?それって危ないじゃねーか!?」

    霧切「ええ。舞園さん、しばらく私達とここにいましょう」

    舞園「でも、授業が…」

    霧切「いいえ。今日は幸運な事に自習授業だから先生がいないのよ。いい?トイレの時は私が見張ってる」

    舞園「は、はい…。ごめんなさい…私のせいでこんなこと…」

    苗木「舞園さんが謝らなくていいよ」

    朝日奈「そうだよ!舞園ちゃんの身体の方が心配だもん!」

    桑田「そうだな!」

    舞園「皆さん…!」
  44. 44 : : 2015/03/01(日) 03:22:14
    放課後ーーーー

    キーンコーンカーンコーン…

    朝日奈「ふぅー!やっと放課後だー!」

    桑田「あ!おい、とりあえず未来が変わったどうか、キスしてみろよ!」

    苗木「あ…!うん!」

    霧切「えぇ…」

    チュッ

    霧切・苗木「……」

    舞園「どう…ですか…?」

    霧切・苗木「変わってない!!」

    朝日奈「え!ちょっと!どういうことよ!」

    苗木「ボクもそれは分からない…」

    桑田「まぁ落ち着け。なぁ、改めてよ、その舞園ちゃんが階段前で倒れてる状況って
    どんな感じだったんだ?説明してみろよ」

    朝日奈「そうだ!絵に描いてみたら?」

    苗木「絵?」

    桑田・朝日奈「絵!」

    苗木「出来た!」スケッチブックに絵

    朝日奈「ちょ…何これ!」

    苗木「こんな風に舞園さんが倒れてて!あ、これが靴!」

    桑田「すまん苗木…。舞園ちゃんがわら人形にしか見えない」

    霧切「靴が干し芋にしか見えないわ」

    朝日奈「もーう!余計に混乱しちゃうよー!あ、じゃあ霧切ちゃんは?」

    霧切「よいしょ…。これよ」スケッチブックに絵

    苗木「よいしょ…?」

    桑田「うわー…。これはこれでキツいな」

    ガチャン

    不二咲「スイカクッキーだよぉ!食べてぇ!」

    舞園「あ!じゃあ、器用な不二咲君が描けば…!」

    不二咲「え?」キョトン

    桑田「お!じゃあ、苗木が見た未来を不二咲にテレパシーで送る事って出来るかな?」

    朝日奈「うわぁ!念写みたいー!」ワクワク

    不二咲「え?未来?」キョトン

    桑田「oh…知らないのか…」

    しばらくしてーーーー

    不二咲「なるほどぉ。やって見なければ分からないけどぉ…」

    苗木「よし!じゃあいくよ…」

    不二咲「恐れいりますぅ」

    チュッ

    苗木「今から、送るから!」

    不二咲「うん!」

    苗木「……!!」不思議なポーズ

    不二咲「あ…!来た!来たよぉ!」

    朝日奈「おぉ!はい!」スケッチブックを渡す

    苗木「…!」不思議なポーズ

    桑田「あ、もういいぞー」

    苗木「あ、はい」

    不二咲「出来たよぉ」

    苗木・朝日奈・桑田・「おぉー!」

    舞園「ん?ここってどこの階でしょう…?」

    不二咲「あ…そこまでは送られて来なかったよぉ」

    苗木「でも、霧切さんと朝日奈さんの叫び声は聞こえた!」

    朝日奈「え?私もその現場にいたの?」

    苗木「うん!思いっきり」

    朝日奈「あ!じゃあ、私の未来を通したら、舞園ちゃんの倒れてる居場所が分かるんじゃない?」

    桑田「…!そうだ!なら、朝日奈ちゃんとキスしてみろよ」

    苗木「あぁ!でも、ボクは今テレパシーの能力を持ってて…!」

    桑田「だーかーらー!苗木がもう一度霧切ちゃんとキスするんだよ!で、その後朝日奈ちゃんと
    キスして、不二咲とキスしてテレパシーで送ればいいんだろ!」

    苗木「なんだか……キスだらけだね…」
  45. 45 : : 2015/03/01(日) 03:51:06
    不二咲「出来たよぉ」

    桑田「うーん、階段前って事は、階段から落ちたのかな…?」

    朝日奈「あ…私そこまで見てないかも…」

    桑田「ん?つかよ、この数字なんだ?」

    朝日奈「電光掲示板…だね。811って書いてあるけど…」

    桑田「うーん…8時11分に階段から踏み外したって事か?」

    朝日奈「うん!私もあれよくプールで使うけど、時計として使ってるもん!」

    桑田「でもこの暗さ…夜か?あ、11分過ぎてる。なぁ、苗木。もう一度霧切ちゃんと
    キスして未来を見てくれよ」

    霧切「いいわよ…」

    チュッ

    苗木「あ…!」

    桑田「どうだ?」

    霧切「えぇ…大丈夫よ。もう舞園さんは安心、ちなみに、未来がレッスンで怒られる所ね」

    桑田「うわ…どっちみちついてないな…」

    舞園「でも安心しました!ありがとうございます!でも、どうしていきなり変わったのでしょうか?」

    霧切「恐らく、あなたが夜の8時11分で階段を踏み外したのよ。叫び声は、あなたのトイレに私と
    付き添いで来た朝日奈さんがあなたが落ちた所を見て叫んだのね…」

    桑田「でも、なんで夜なんだ?」

    苗木「ボク達が舞園さんに気を使いすぎていつの間にかこんな時間になったんじゃない?」

    朝日奈「そうだね!でも良かったー!舞園ちゃんが安全で!」

    桑田「ホントだよ!じゃ、もうオレ部屋に戻るわ」

    苗木「一件落着だね。じゃあ行こっか…」
  46. 46 : : 2015/03/01(日) 03:56:15
    ただいま判明している魔女です!

    1人目 舞園さやか→→「入れ替わりの能力」
    2人目 小泉真昼→→「虜の能力」
    3人目 不二咲千尋→→「テレパシー(思念)の能力」
    4人目 西園寺日寄子→→「相手の過去やトラウマを見る能力」
    5人目 霧切響子→→「相手の未来が分かる能力」
    6人目 ???
    7人目 ???

    いよいよあと2人となりました!(ˊo̶̶̷ᴗo̶̶̷`)੭✧
    最後まで見てくれると嬉しいです!!
  47. 47 : : 2015/03/01(日) 04:09:09
    翌日ーーーー

    [希望ヶ峰学園 屋上]

    西園寺「もー!こんな朝っぱらから何ー?」

    苗木「いや…あの、西園寺先輩って、自分の能力は好きですか?」

    西園寺「は?」

    苗木「あ、いえ…すみません、いきなり…。いや、自分の能力が好きじゃない人がいて…」

    西園寺「ふーん。そりゃあ、わたしも出来れば人のトラウマなんて見たくないよー?
    だって暗くてドロドロしてるし!」

    苗木「…そうですか…」

    西園寺「あ、そういえば!魔女伝説の下巻に、”魔女の能力を消す存在”がいるって書いてあったよ?」

    苗木「え…!?」

    西園寺「確か…”魔女殺し”」

    苗木「”魔女殺し”…!?」

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    ガラッ

    苗木「あの…江ノ島さんいますかー?…!」

    戦刃「待ってたよ。苗木君」

    苗木「戦刃…さん…?」
  48. 48 : : 2015/03/01(日) 04:56:37
    戦刃「近々、苗木君が盾子ちゃんを訪ねに来るって分かってたんだ…」ティーカップにお茶を淹れる

    苗木「それで…?肝心の江ノ島さんは?」

    戦刃「うん。今は席を外しているの。だから、もう少し待ってて」

    苗木「う、うん…」ゴクッ

    戦刃「どう?」

    苗木「美味しい…」

    戦刃「良かったぁ…」

    ガラッ

    江ノ島「あれー?苗木じゃーん。どしたん?」

    戦刃「盾子ちゃんにお話があるんだって」

    江ノ島「あぁ!例のゴミ拾いの事ー?」イスに座る

    苗木「…違うよ!分かってるんだよね?」

    江ノ島「んー?」

    苗木「魔女伝説の下巻を見せて欲しいんだ…!見たって人がいて…。魔女の能力を奪う
    ”魔女殺し”っていう人が存在するって…。魔女殺しについて何か知りたいんだ」

    江ノ島「さっきから何言ってんのかなー?」

    苗木「え?」

    江ノ島「魔女殺しがどーとか、のーとか、どーしたとか。暑さでおかしくなったー?
    あ、苗木は元々壊れ気味だっけー?うぷぷぷ!」

    苗木「…!ふざけないでよ!」

    江ノ島「あら、怖ーい。てか、ふざけてなんかないよー!ちょっと小馬鹿にしてるだけ!」

    苗木「小馬鹿…!?」

    江ノ島「あーごめんごめん!苗木ってからかうと楽しいんだー!」

    苗木(こうなったら直行突破しかないな…)

    苗木「あ!UFO!」

    江ノ島「えー!?マジー!?」

    苗木「よし!」タタタッ

    戦刃「…!」ガシッ

    苗木「あ」

    江ノ島「うぷぷぷぷ…!」パチパチ

    苗木「………ん…?ってあれ!!?」手をロープで縛られてる

    戦刃「…あ。目覚めた」

    苗木「これ…!どうなってるの?」

    戦刃「見ての通り拘束」

    苗木「な、なんでそんなこと…!?」

    戦刃「じゃあ、もう2度と…盾子ちゃんにあんな真似はしない!…というのを約束して?」

    苗木「嫌だ…!ちゃんと下巻を見つけるまでそんなの守らないよ…!」

    戦刃「……」スッ

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    舞園「そういえば今日苗木君見ました?」

    朝日奈「あ。そういえば見てないねー」

    ガチャン

    霧切「あれ?苗木君は?」

    桑田「今日はオレ達も見かけてないぞー。どうした?」

    しばらくしてーーーー

    朝日奈「魔女殺し!?何ソレ…なんか怖…」

    桑田「下巻を探しに行ったって事は…アイツ…今あの空き教室か…!」

    ガチャン

    舞園・朝日奈・霧切「」ポカーン

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    苗木「わあぁ!?分かったよ!もう江ノ島さんには手を出さないよ!」

    戦刃「本当?」

    苗木「うん…!」

    苗木「その代わり…足は出すよ!!」ガシッ

    戦刃「へ…?」

    チュッ

    苗木「痛い!」

    戦刃「…!//」ガシッガシッ

    苗木「入れ替わらない…戦刃さん…何者…?」

    戦刃「苗木君……私が見えてるの…?」

    ガラッ

    桑田「苗木!!…おう!なんだ?どうした…?」

    苗木「桑田クン!この上のを取って!」

    桑田「お、おう!ってか戦刃ちゃん!苗木に何してたんだ!?」

    戦刃「盾子ちゃんの事をいじめようとしてたから少し懲らしめただけ。ね?苗木君?」

    苗木「は…?」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「苗木ー?なんであんなことしたんだ?」

    小泉「苗木君にしては珍しいね…」

    苗木「いや、ボクはただ…魔女伝説の下巻がどうしても読みたくて…」

    桑田「あぁ…例の魔女殺しの事か?」

    苗木「 そうそう…ってなんで桑田クンがそれを…?」

    桑田「あぁ。さっき霧切ちゃんが来て教えてくれたんだよ」

    小泉「え…?何それ…魔女殺しって」

    朝日奈「魔女の能力を奪えるやつのこと!」
  49. 49 : : 2015/03/01(日) 05:39:51
    期待です!
  50. 50 : : 2015/03/01(日) 15:16:23
    >>49
    ありがとうございます!!
  51. 51 : : 2015/03/02(月) 05:03:38
    苗木「あー!!」

    朝日奈「うわぁっ!何!?」ビクッ

    桑田「おい!どうしたんだよ!ビビったじゃねーか!」

    苗木「あ、ご、ごめん…!そういえば、さっき戦刃さんにキスしてみたんだけど、
    入れ替わらなかったんだよ!」

    小泉「え?ということは、むくろちゃん…魔女?」

    朝日奈「♪」肩トントン

    苗木「ん?」

    チュッ

    苗木「あ!朝日奈さん…!もう…キスするなら事前に言ってね…」

    朝日奈「え……?あれ…?」キョロキョロ

    舞園「朝日奈さん?どうしました?」

    朝日奈「あれ?苗木が…いないよ?」キョロキョロ

    苗木「え?ボクはここにいるけど…?ほ、ほら!」手を振る

    朝日奈「いないよ?どこにいるの?」キョロキョロ

    舞園「本当に見えないんですか…?朝日奈さん?」

    朝日奈「え?じゃあ、舞園ちゃんには見えてるの…?」

    舞園「はい…」

    桑田「ということは、それって”透明人間の能力”とか?」

    苗木「透明人間?」

    桑田「キスした相手にだけ見えなくなるとかさ!」

    苗木「あぁ…!」

    桑田「じゃあ苗木!」

    チュッ

    苗木「な…!桑田クンまで…!」

    桑田「あれ?おい苗木!苗木ー!」

    苗木「ボクはここだよ!」

    桑田「おぉ!やっぱ苗木だけ見えねーな!」

    朝日奈「でしょ!?」

    桑田「声だけしか分からないぞ!」

    苗木「え!ということは、ボクは透明人間の能力をコピーしたって事?」

    舞園「そういうことになりますね…!」

    朝日奈「あ!でもでもー!苗木なんか視界にいない方が清々しい気がする!」

    桑田「確かに!チビだしな!」

    苗木「えぇ!?それ酷いよね!?しかもチビって言っちゃったよ!?」

    朝日奈「あはは!冗談冗談!」

    舞園「あ、あの…もう少しこの能力に有効な使い方を考えましょう…?」

    苗木「あ…そうだね…」

    チュッ

    朝日奈「わっ!」

    チュッ

    桑田「うわ!」

    朝日奈「きゃー!」

    桑田「目が腐るー!」

    苗木「朝日奈さん達ってホントに凄い冗談を言うよね…!」

    小泉「それにしても、むくろちゃんにこんな能力がある事、盾子ちゃんは知ってたのかな?」

    桑田「あー…。どうなんでしょう?」

    朝日奈「でもあの2人ってなんか不思議だよね?」

    桑田「確かになー。戦刃ちゃんだって、江ノ島ちゃんの前では普段見せないような笑顔に
    なってるもんなー」

    小泉「あ!そういえばアタシ、最近盾子ちゃんの秘密を知りたくて、盾子ちゃんに虜の能力を
    かけようとした事があるの!その方が手取り早く秘密を知れると思って…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    [希望ヶ峰学園2F 廊下]

    江ノ島「〜〜♪あ!」

    チャリンチャリーン…

    江ノ島「やっば!お金落としちゃった!どこー?」キョロキョロ

    小泉「!盾子ちゃん!手伝うよ!」キョロキョロ

    江ノ島「わー先輩ありがとー!マジ助かるわー!あ!あれかなー?」

    小泉「…」江ノ島の腕を掴みキスしようとする

    ガシッ

    小泉「痛…ッ!?」

    戦刃「先輩…盾子ちゃんに何しようとしてたんです…?」

    小泉「あ、いや!盾子ちゃんにあれは違うよって教えたくて…!」

    戦刃「そうですか…。あ、あと先輩、最近無駄にお友達増やしてるみたいですけど、
    盾子ちゃんに手を出したら…。先輩の身に何かが起きるかもね…」スタスタ

    江ノ島「あったー!アタシの100円玉ー!あ!残姉じゃん!」

    戦刃「盾子ちゃん、行こ」

    江ノ島「は?あ、あー。そだね。じゃあ先輩!手伝ってくれてありがとねーん!」手を振る

    小泉「あ…うん……痛ッ…!」腕に跡

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    朝日奈「ひー!軍人の戦刃ちゃんに言われたら怖すぎ!!でも決めたい所でかもねって言っちゃった
    時点でもう残念だよー!」

    桑田「ひー!江ノ島ちゃんと双子なのに全然似てない!残念!」

    舞園「確かに…それは残念ですね…」

    小泉「あ、あはは…。まぁ腕は痛かったけど、あの後アタシに何回も謝った時点で残念だね…」

    苗木「うん…。さっきから戦刃さんを容赦なくdisってるよね…」
  52. 52 : : 2015/03/02(月) 05:33:59
    小泉「あ、もうこんな時間!ごめんね!アタシこれから用事があるんだ!じゃあね!」タタタッ

    ガチャン

    朝日奈「あ…行っちゃった…」

    舞園「ま、まぁ!それより、どうしたら下巻が手に入れるかを話し合った方が賢明ですよ!」

    朝日奈「うん…そうだね!」

    苗木「でも、戦刃さんって軍人で強い上に、透明人間になる能力を持つ魔女だよ?」

    桑田「メロスソルジャーだな」

    苗木「そんな人相手に、ノートなんてとれるのかな…?」

    朝日奈「うーん…戦刃ちゃんと江ノ島ちゃんがあの教室から離れてる時間ってあるかなー?その時間に
    こっそりノートを取ればいいんじゃない?」

    桑田「あー…でも、なかなかあの2人が教室からいなくなることってねーからなぁ」

    舞園「それなら……作ればいいんじゃないですか?」

    苗木「え…?」

    舞園「いなくなる時間をです!」

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    桑田「江ノ島ちゃんー?」

    江ノ島「おっ、桑田かー。珍しいねー、どしたー?」

    桑田「ちょっと江ノ島ちゃんに見せて貰いたいものがあるんだけどよ!」

    江ノ島「マジ?面白そうじゃーん!どこにあんのー?」

    桑田「おう!こっちこっち!」

    [希望ヶ峰学園 空き教室前廊下]

    戦刃「よいしょ…よいしょ…うわぁ!」手に積んであった本が落ちる

    バタッバタッバタッ…

    戦刃「あーぁ…落ちちゃったよぉ…!」オロオロ

    朝日奈「あ!戦刃ちゃん!大丈夫?手伝うよ!」

    舞園「私も手伝いますね!」

    戦刃「朝日奈さん…舞園さん…ありがとう…!」

    朝日奈「あ…そうだ…!この前はうちの苗木が迷惑かけたみたいで…!ごめんね!」

    戦刃「ううん…楽しい時間だったよ?久しぶりに拘束出来たし!」

    朝日奈(oh……)

    舞園「あれ?源氏物語の資料ばかりですね…」

    戦刃「あぁ…、レポートを書かなきゃいけなくて…。でも資料集めるの大変なんだよね…」

    朝日奈「あ!なら!私達、資料集め手伝うよ!」

    舞園「私も手伝いますよ!」

    戦刃「ほんと?ありがとう!」ルンルン

    朝日奈・舞園(oh…チョロい…)

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    ガラッ

    苗木「どこだ……?あ、ここかな…?」

    ガタガタガタッ←鍵が掛かってる

    苗木「……嘘だろ…?」
  53. 53 : : 2015/03/02(月) 06:10:08
    [希望ヶ峰学園 図書室前廊下]

    舞園「そういえば、戦刃さんのコース選択ではこの源氏物語などの文は習わないはず
    ですよね…?どうして探したりしてるんですか?」

    戦刃「あぁ…盾子ちゃんに持ってこいって言われたから…」

    朝日奈「えー!人任せなんてズルいー!」

    戦刃「あはは…でも盾子ちゃん、余裕そうに見えるけど、本当は私が居なきゃダメなんだ…」

    舞園「そうですか…」

    朝日奈「あ!ねぇ…戦刃ちゃんって、魔女…?」

    戦刃「あなたもそうだよね…?入れ替わりの能力を持つ魔女…舞園さやかさん…」スタスタ

    朝日奈・舞園「…!?」

    [希望ヶ峰学園 空き教室前廊下]

    江ノ島「ふーん、6人目の魔女が見つかったんだー。アンタ達って懲りないねー。で?どんな能力なワケ?」

    桑田「それは江ノ島ちゃんもよく知ってる、透明人間の能力だぜ」

    江ノ島「ほうほう…でも、あと1人…7人目が揃わないことには意味はないからねー。7人目もうちの学園の
    女子生徒の誰かだから」

    桑田「そうだなー」

    江ノ島「で?アタシは一体どこまで歩けばいいわけ?」

    桑田「…あ、もうすぐだ!」

    江ノ島「おーう!楽しみー!」

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    ガタッガタッガタッ

    苗木「えー…?何処にあるのー?」

    [希望ヶ峰学園 空き教室前廊下]

    桑田「お!あった!これだよ!この壁のシミが顔に見えて、沢山の生徒からの苦情があるんだよー」

    江ノ島「あっはは!桑田ー!こんなのの為にアタシを連れてきたわけー?」

    桑田「い、いや!まずは実物を見て貰おっかなって思ってさ!これ、事件っぽいなーと思うからよ!」

    江ノ島「うぷぷ!こんなちっぽけなのが事件なら、この学園なんて凄い事件だらけだよー!」スタスタ

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    苗木「えー?どこなのー?…あぁもう!こうなったら…!」

    グギギギギ…!!

    苗木「んんー!!」

    [希望ヶ峰学園 空き教室前廊下]

    桑田「ちょ!待って!江ノ島ちゃん待って!あ!じゃあオレとジャンケンしよ!ジャンケーンポン!」

    江ノ島「うぷぷー?アタシ勝っちゃったけど?」

    桑田「ゔっ!じゃあグーからチョキでー!ちよこれいと!」

    江ノ島「あーごめん桑田。アタシ暑いからそろそろ戻るわー」スタスタ

    桑田「待って!待って!」

    江ノ島「あ、そうだ。ここ数時間残念見てないんだけどさ、何処にいるか知ってる?」

    桑田「い、いやぁ…見てないけどな…?」
  54. 54 : : 2015/03/02(月) 06:31:18
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    朝日奈「うーん…今回は手強いねー」

    舞園「あ!なら、戦刃さんからノートを見せて貰うように頼むとかはどうですか?」

    桑田「あ、それいいかもな!」

    苗木「あ、じゃあ…ボクが行ってくるよ」

    朝日奈「あ!ちょっと待って!苗木じゃなくて、同じ魔女の舞園ちゃんが言った方が…」

    桑田「あ、それもいいけど、もし狙われた時の場合の為に!苗木と入れ替われば?」

    苗木「そ、そうだね…」

    チュッ

    [希望ヶ峰学園 図書室]

    舞園(苗木)「という訳で、同じ魔女として、協力してくれないでしょうかね?」

    戦刃「うーん…残念だけど、それは出来ない」

    舞園(苗木)「ど、どうして…?」

    戦刃「7人の魔女を集めるのが盾子ちゃんの夢。だから私は盾子ちゃんに協力しなくちゃならないの」

    舞園(苗木)「どうして江ノ島さんの為にそこまで…」

    戦刃「盾子ちゃんは…私の、たった1人しかいない可愛い妹だから…それに、私を必要としてくれる」

    舞園(苗木)「…戦刃さんにとってはそうかもしれないけど、もしかすると、ただ利用されてるだけ…
    とかかもしれませんよ?」

    戦刃「……え?いや、そんなはずない。盾子ちゃんはそんなことしない。ね?苗木君?」スタスタ

    舞園(苗木)「……え!?なんで!なんで!?」
  55. 55 : : 2015/03/02(月) 06:51:06
    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    ガラッ

    江ノ島「……Zz」ソファで寝てる

    戦刃「盾子ちゃん…」

    チュッ

    江ノ島「……ん…?あぁ…残姉かー。あはは、アタシも残姉に起こされる程バカになったなー」

    戦刃「盾子ちゃん…?私が見えるの?」

    江ノ島「うん、見える見えるー。ん?ねぇ残姉、今アタシにキスしなかった?」

    戦刃「うん……したけど…」

    江ノ島「じゃあどうして…?どうしてアタシには残姉の能力がかかんないの?」

    ガラッ

    日向「江ノ島ー。飲み物忘れてたって石丸から」

    江ノ島「お!日向先輩いい所に!ねぇ、今残姉とキスしてみてくれない?」

    日向「は、はぁ!?お前、なんで?」

    江ノ島「いいから!ね!残姉!」

    戦刃「う…うん…」

    チュッ

    江ノ島「ねぇ日向先輩。今残姉の事見えてる?」

    日向「あぁ…見えてるぞ」

    江ノ島「ありゃ?なんで?残姉の能力が消えちゃったのかな?あ、じゃあ!」

    チュッ

    戦刃「盾子ちゃん?」

    江ノ島「残姉、もう一度日向先輩とキスしてー」

    戦刃「うん…」

    チュッ

    日向「!あれ?」キョロキョロ

    江ノ島「ん?どうしたのー?日向先輩ー」

    日向「いや…戦刃の姿が見えないんだ…」

    江ノ島「ん?あー!そっかー!」

    ガチャ

    日向「な、なぁ、もう戻っていいか?」

    江ノ島「あ、もういいでーす!」

    日向「あぁ…」

    ガラッ

    江ノ島「あったあったー!」ペラッ…

    戦刃「…?」

    江ノ島「うぷぷ…うぷぷぷぷ!やっぱり…」

    戦刃「盾子ちゃん…?」

    江ノ島「アタシ……」ボソッ

    ノート→[魔女殺し]

    江ノ島「”魔女殺し”だぁ……」ニタァと笑う

  56. 56 : : 2015/03/02(月) 07:01:56
    たたいま判明している魔女です!!

    1人目 舞園さやか→→「入れ替わりの能力」
    2人目 小泉真昼→→「虜の能力」
    3人目 不二咲千尋→→「テレパシー(思念)の能力」
    4人目 西園寺日寄子→→「キスした相手の過去やトラウマを見れる能力(過去視)」
    5人目 霧切響子→→「キスした相手の未来を見れる能力(未来視)」
    6人目 戦刃むくろ→→「透明人間になれる能力」
    7人目 ???

    とうとう残り1人になりました!!((*´∀`*)) 7人が集まると何が起こるのでしょうか?!
  57. 57 : : 2015/03/02(月) 09:24:34
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    苗木「あれ?舞園さんと朝日奈さんは?」

    桑田「あぁ。舞園ちゃんがダンスの練習で、朝日奈ちゃんが大神ちゃんとプールだとよー」

    苗木「へぇ…。あ、そういえば、あと残すは7人目の魔女だけだね!」

    桑田「おぉ確かに!でも、7人目を探すっつっても何も手掛かりがないしなぁ」

    苗木「そうだね……」

    桑田「あぁもう大体このノート破れてるしよー!苗木はジュースこぼすし」

    苗木「そ、それはごめんって!…ん?ちょっと桑田クン!これ見て!」

    桑田「んー?」

    苗木「ここ…筆圧で字が…!」

    桑田「本当だ!お前やるなぁ!さすが”超高校級の幸運”だな!じゃあ、ここを鉛筆で擦れば…!」カリカリ

    [5,未来視の能力
    6,透明人間の能力
    7,記憶操作の能力]

    苗木「記憶…記憶操作の事かな?ということは、7人目の魔女の能力は”記憶操作”!凄いよ桑田クン!」

    桑田「記憶……?記憶操作…そういうことか…」

    苗木「桑田クン?」

    [希望ヶ峰学園 グラウンド]

    舞園「〜〜♪」ダンスと歌の練習中

    ???「舞園さん?」

    舞園「あ……あなたは…!」

    セレス「あらやっぱり…。舞園さんですわね…」日傘を差してる
  58. 58 : : 2015/03/02(月) 09:52:45
    セレス「ねぇあなた…超常現象研究部に所属していますわよね?」

    舞園「は、はい…そうですけど…」

    セレス「うふふ…。もしかして、あなたも魔女ですか?」

    舞園「……!?」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「苗木には前にも言ったよな…オレには前の学校で知り合いがマネージャーしてたこと」

    苗木「うん…言ったね…」

    桑田「それで、オレが7人目の魔女を探しにここに来たっていうのも言ったな」

    苗木「うん…」

    桑田「それであの話の続きなんだけどな…。そのマネージャー、”仲島花音”って言ってよ、
    結構色んな人との交友関係とかあって明るい奴だったんだ。しかもそいつ、オカルトとか
    そういうの大好きでよ…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    桑田「まーたその訳分かんない本読んでんのか?」

    仲島「訳分かんなくないよ!凄い面白いんだから!あ、そうそう!あの希望ヶ峰学園にね、
    魔女伝説っていうのがあるんだってー!」

    桑田「はぁ?魔女伝説?寒っ!」

    仲島「ちょっとー!レオンお兄ちゃんだって魔女伝説知ったら絶対興奮するんだからー!
    で、今度その謎を突き止めに行くんだ!希望ヶ峰学園に行って!」

    桑田「おい、なんでお前が希望ヶ峰学園に行くんだよ!お前違う学校の生徒だろ?」

    仲島「あ、私、希望ヶ峰の友達いるから鍵貸してもらうの!しかも私マネージャー繋がりで
    学園長とも話した事あるし!」

    桑田「はいはい」

    それから何日かしたある日……

    桑田「ただいまー…ってお前!またなんでこんなとこに…まぁいいや。あ、あの魔女の話って
    どうなったんだ?」

    仲島「魔女……?何それ…」

    桑田「おいおい、お前散々言ってただろ?魔女伝説がどうだって」

    仲島「え………?レオンお兄ちゃん…さっきから何言ってるの…?」

    別に嘘ついてる風にも見えなくてさ、まるで記憶の一部が無くなったみたいで…。
    その日以来、アイツは学校に来なくなったんだ…。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    桑田「多分、アイツ…。この7人目の魔女とキスして記憶奪われたんだと思うんだ…」


  59. 59 : : 2015/03/02(月) 10:12:21
    [希望ヶ峰学園 グラウンド]

    舞園「セレスさん、あなたも魔女…って事は…?」

    セレス「えぇそうです。わたくし魔女なんですわ…。もう嫌になっちゃいますわよね…。
    ずっと探してたのです、わたくしと同じく能力を持つ人」

    舞園「あの、どうして私の事…魔女って…」

    セレス「あぁ…。それもわたくしの能力ですから」

    舞園「え…?」

    ビューン!

    セレス「きゃあぁっ!」

    舞園「あ…!大丈夫ですか?」

    セレス「危なかったですわ…!わたくし、この傘…お気に入りですから……!」

    舞園「は…はぁ…」

    セレス「まぁいいですわ。それよりあなた…」

    舞園「はい?」

    セレス「どうすれば魔女の能力が無くなるか、知りませんか?」
  60. 60 : : 2015/03/02(月) 20:27:42
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    苗木「そんな事が……」

    桑田「あぁ。しかも運良くこの学園にスカウトされたからよ、丁度良い機会だと思って
    この超常現象研究部をまた再活動したんだ。……ごめんな…今まで黙ってて…」

    苗木「く…桑田クン…、やめてよ…ボク、こういうお話…ダメなんだよ……」泣いてる

    桑田「え?ちょ、おま…!まさか泣いてるのか!?あっははは!」

    苗木「な、泣いてなんかないよ!ドライアイなんだよ!」

    桑田「あっははは!あー!苗木誠きゅんが泣いてまちゅよー!」

    苗木「だってあんな感動な話をされたらそうなるよ!」

    ガチャン

    朝日奈「あれー?もう2人いたんだー!って!苗木!?どうしたの!?」アセアセ

    舞園「泣いてますけど…!何があったんですか?」アセアセ

    桑田「あぁ……。朝日奈ちゃんと舞園ちゃんにも話すよ…」

    説明中ーーーー

    朝日奈「うっ……桑田にそんな事が…!」泣いてる

    舞園「話してくれてありがとうございます…大変なんですね…」

    桑田「まぁな……」

    朝日奈「桑田って…ただの変態じゃなかったんだね…」

    桑田「お、おい!なんだそれ!」

    朝日奈「あはは!嘘だよー!」

    舞園「あれ………?」ノートを見る

    朝日奈「ん?舞園ちゃん…どうしたの?」

    舞園「あの…桑田君の知り合いさんの記憶を無くしたのが……その7人目の魔女なんですよね?」

    桑田「あ、あぁ…そうだけど…?」

    舞園「私…さっき会いましたよ」

    朝日奈・桑田・苗木「え?」
  61. 61 : : 2015/03/02(月) 21:04:39
    [希望ヶ峰学園 グラウンド]

    セレス「………あら…これ可愛らしいですわね…」ベンチの上でゴスロリの雑誌を読んでる

    苗木・桑田・舞園・朝日奈「………」スタスタ

    セレス「…まぁ、苗木君達ではないですか…」

    桑田「まさか……7人目の魔女がセレスちゃんだったなんてな……」

    セレス「うふふ。バレちゃいました?」

    桑田「バレちゃったって……!」

    セレス「ですが…大変なのですよ?わたくし…好きな人ともキスが出来ないなんて……」うるうる

    舞園「あ…!でもですね!セレスさんの知ってる事の中に、もしかしたら魔女の能力を消す
    手掛かりがあるかもしれないんですよ!」

    セレス「……え?」

    舞園「何か…知ってる事があれば言ってくれませんか?」

    ビューン!←風

    セレス「きゃあぁっ!!」

    朝日奈「うわぁっ!ビックリしたぁ!」

    セレス「い、いいですわ……。話す事は全て話しますから…!ここは、風が強いので場所を
    移動しましょうか…」

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    戦刃「…………」机にあるチェスをいじる

    ガラッ

    戦刃「…!」

    江ノ島「あれ、アタシのチェスで遊んでたのー?」

    戦刃「あ、う、うん…!ごめんね…」

    江ノ島「まぁ別にいいけどさぁー。ところでさ、残姉。何か妙な事考えてない?」

    戦刃「え?いや…?」

    ギュッ

    江ノ島「アタシさー?お姉ちゃんいないと何も出来ないからさ…」

    戦刃「え………」

    江ノ島「お姉ちゃんの力が必要なの。………もう時間がない」

    戦刃「うん……」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    セレス「正直…わたくしは魔女伝説はおろか、超常現象にも全く興味がありませんでしたの…
    暇つぶしで付き合ってたっていうか……でも、仲島さんが魔女伝説に興味を持ち過ぎて……」
  62. 62 : : 2015/03/03(火) 04:11:54
    セレス「ですがある日、凄い情報を手に入れたって…開かずの間に連れていかれて…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ガチャン

    仲島「うわぁ…!あ!セレスさん!見て!」

    セレス「あら、立派な金庫。何が入ってるのでしょう?」

    ガチャ

    仲島「うわっ!開いた…!」中に入ってる木箱を開けノート2冊を取る

    セレス「まぁ残念。金銀財宝ではなかったのですね」

    仲島「何言ってるんですか!これで謎が解けるんですよ!?えーっと…希望ヶ峰学園には
    7人の魔女が存在する…だって!」

    カツン…カツン…カツン…

    仲島「あ…!ノートしまわなきゃ…」引っ張る

    セレス「ちょ…!そんなにノートを引っ張ったら…!」引っ張る

    ビリッ!→ノートの一部分が破れる

    セレス「まぁ…」

    仲島「と!とりあえず隠れましょう!」近くの棚の中に入る

    ガチャン→→金庫を開ける→→ノートを見る

    それで、その人というのは…

    江ノ島「……」ペラペラ

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    苗木・桑田・舞園・朝日奈「江ノ島さん(ちゃん)!?」

    セレス「えぇ」

    桑田「そうか…そういうことか。多分このノートは江ノ島ちゃんがここに仕組んだんだよ」

    苗木「どうして?」

    桑田「オレ達に魔女探しをさせる為だよ。だからオレがこの部室の許可をイインチョーに
    言った時に、イインチョーより早く許可を言ったんだ。ホント、人を使うのが上手いな」

    朝日奈「へぇ…!あ、それで、セレスちゃん達は江ノ島ちゃんに見つかっちゃったの?」

    セレス「いいえ。そのあとは、江ノ島さんはわたくし達には気付かず、ノートを
    木箱ごと全て持って行ってしまいましたわ」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ガタッ

    仲島「ぷはー…!」

    セレス「ふぅ…」

    仲島「あ、さっきのノートの切れ端見せて下さい!」

    セレス「えぇどうぞ」

    仲島「うわぁ!”魔女はキスで能力をかける事が出来る”んだって!」

    セレス「あら、それはロマンチックでいいですわね」

    仲島「うんうん!確かに」

    セレス「わたくしはこの”未来予知の能力”が欲しいですわ」

    仲島「あー!いいですねー!」

    セレス「あ、もしかしたらわたくし達、魔女の可能性…あるんじゃないでしょうか?」

    仲島「え?」

    セレス「ちょっと、試してみましょうか?」

    仲島「それって、キスするって事ですか?」

    セレス「うふふ。少しチュッってするだけですわ♪」

    仲島「うん…!でもこれも魔女の秘密を探る為だもんね!やってみましょう!」

    チュッ

    仲島「……………」ポカーン

    セレス「うーん…仲島さんの未来も過去も見えないし、透明人間にもなってないですわ…。
    悔しいですが、わたくしが興味があったことは外れましたわね。仲島さんはどうですか?」

    仲島「…………あんた……誰…?」

    セレス「は?ちょっと、どうしましたの?」仲島の腕を触る

    仲島「い、いやぁあぁっ!触らないで!!」タタタッ

    セレス「あぁ!?テメェわたくしが触ったらいやぁってなんだ…よ…?」

    それ以来、仲島さんがずっと部屋に篭ってるというのをどこかからか聞きまして…。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  63. 63 : : 2015/03/03(火) 04:43:44
    舞園「そんなことが…。それで、どうしてセレスさんはキスしようと誘ったんですか?
    まだ入学前ですよね?」

    セレス「まぁわたくしもその時既に希望ヶ峰学園のスカウトが来てましたから…。
    それで、もしかしたらこのノートがこれからの新入生に向けて書かれてるのではと思い、
    少しわたくしがどうなのか気になりまして」

    舞園「す…凄い推理力…」

    セレス「そしたらまさか、本当にわたくしが魔女だったなんてと思い、ビックリしました。
    まぁ、記憶操作という気味が悪いな力ですけど」

    苗木「うーん…」カリカリ

    朝日奈「ん?苗木ー?何してるの?」

    桑田「お前なんでまた鉛筆こすってやってるんだ?前やったじゃねーか」

    苗木「うん…なんか、もっと情報ないかなーって思ってさ。…あ!!」

    桑田「お?どうした!」

    苗木「見て!この7人目の魔女の能力の所!まだ続きがあるよ!」

    朝日奈「あ!ホントだ!どれどれー?」

    [7,記憶操作の能力 & 魔女探知の能力
    *また、7人目の魔女のみキス無しでも能力が掛けられる]

    桑田「なんだよこれ…!魔女探知って…って事は…?」

    セレス「えぇ。知ってましたわよ?最初から全ての魔女を」

    苗木「え…?じゃあ、なんで教えてくれなかったの?」

    セレス「うふふ…そんなの面白いからに決まってるではありませんか」

    苗木「面白い…?」

    セレス「見てて面白いのです。わたくしに聞けば一発でしたのに」

    苗木「それは…セレスさんが魔女だって知らなかったから…」

    朝日奈「ていうか、それより、この”キス無しでも能力が掛けられる”って?」

    舞園「私達みたいにキスをしなくても記憶操作と魔女探知の能力が使えるって事ですね」

    桑田「スゲぇ……”別格”の魔女だな…!」
  64. 64 : : 2015/03/03(火) 05:10:06
    朝日奈「確かに凄いけど、もしかしたらセレスちゃんの気分によって突然私達、
    記憶を消されるかもしれないって事だよね…?」青ざめ

    セレス「あぁ…確かにやろうと思えば出来ますが、無理ですわ」

    朝日奈「え…?なんで?」

    セレス「わたくし、この日傘を手で持った状態でないとキス無しで能力が掛けられないのですわ。
    ですから、日傘を手放したわたくしは皆さんと同じくキスでしか能力が掛けられないということです」

    舞園「あ……!ですから、風が吹いた時にあんなに日傘を気にしていたんですか…。
    あと、私が魔女だって分かったのも能力だったんですね!」

    セレス「えぇ…そういうことです」

    朝日奈「そういうことだったんだねー!あ、そうそう!その破れたノートの切れ端って
    どこに置いたの?」

    苗木「確かに!この肝心な所が分からなくて!持ってたりとか?」

    セレス「そんなまさか…。持つ訳ないでしょう?不吉ですわ」

    桑田「まぁ実際不吉な能力持ってるけどな…」ボソッ

    苗木「えぇ!?」

    舞園「じゃあ…捨てたんですか…?」

    セレス「いいえ」

    苗木「じゃあ…どこに?」

    セレス「うふふ♪あ・そ・こ ですわ♪」写真がいっぱい貼ってあるボードを指差す

    苗木「え?」クルッ

    セレス「エクトプラズムの下ですよ」

    苗木「ここだ…!」写真の裏を見るとノートの切れ端が

    苗木「えぇえぇ!!?」

    桑田「ま…マジかよ…!」

    朝日奈「ウソ…!あ、貸して!」

    苗木「うん!」ノートに合わせる

    [この7つの能力が集まると、絶大な力により全ての願いが叶えられる]

    朝日奈「あ…!凄い…!”全ての願いが叶えられる”んだって!」

    桑田「なるほど…だから江ノ島ちゃんは7人の魔女を集めようとしたんだ」

    セレス「まぁ素敵…。あ…では、先にわたくし達が願いを叶えれば良いのでは?」

    朝日奈「あ!いいかもそれ!」

    桑田「いいかもな!あ…でも、ほら」

    [その絶大な力の呼び方は下巻に記す。つづく]
  65. 65 : : 2015/03/03(火) 05:39:57
    セレス「ではわたくしはこれで失礼します。ロイヤルミルクティーが飲みたいのです」

    苗木「あ、うん!バイバイ」手を振る

    セレス「〜〜っ!//え、ええ…!//」タタタッ

    ガチャン!

    朝日奈「えへへ、セレスちゃんもあんな可愛い顔するんだね!」苗木をジッと見る

    桑田「ずっとあんな感じだったら可愛いのになー。勿体ない」苗木をジッと見る

    舞園「うふふ。セレスさんもちゃんとした女の子です!恋だってするんですよ!」苗木をジッと見る

    苗木「え!?ボク!?」

    [希望ヶ峰学園 ???]

    戦刃「……………」トコトコ→→封筒を持ってる

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「ま、まぁとりあえずよ、7人目の魔女がセレスちゃんだって事、江ノ島ちゃんには
    知られないようにしなきゃな」

    朝日奈「え?どうして?」

    桑田「だってよー、江ノ島ちゃんに絶大な力なんて持たれたらたまったもんじゃないぞ?」

    舞園「確かに…。何に利用するか怖いですね…」

    コンコンコン

    朝日奈「うわっ!何?ラップ音?」

    苗木「誰だろう……」

    舞園「あ…私、見て来ます」

    ガチャン

    舞園「あれ…?誰もいない…?」

    ドアの横に大きめの封筒が置いてある

    舞園「…??」

    ガチャン

    苗木「あ…!誰かいた?」

    舞園「いいえ…あ、その代わりこれが置いてありました!」

    桑田「ん?封筒?」

    舞園「開けますよ…」封筒を開ける

    苗木・舞園・桑田・朝日奈「!!?」

    封筒の中には魔女伝説ノートの下巻が入っている

    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    江ノ島「〜〜♪」鍵で机の引き出しを開ける

    パカッ

    江ノ島「!」

    ガンッ!→中に下巻がなかったから木箱の蓋を投げる

    江ノ島「うぷぷぷぷ…うぷぷぷぷぷぷ!!」
  66. 66 : : 2015/03/03(火) 06:26:07
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    苗木「誰が置いてってくれたんだろう…?」

    桑田「でも、また江ノ島ちゃんの企みだったら…?」

    苗木「あー!そういえば、前に西園寺先輩が言ってた魔女殺し!下巻の書いてあるって…!」

    舞園「あ、ちょっと待って下さい…これ…。」ノートを見る

    朝日奈「ん?」

    舞園「”魔女うつし。魔女とキスする事によって、その能力を写し、自らの能力にする者。”…」

    朝日奈「魔女うつし…って!苗木の事じゃない!?」

    苗木「え?ボクが、魔女うつし?」

    朝日奈「平凡で何も取り柄がないから、せめて魔女うつしっていう能力を苗木にくれたんじゃない?」

    桑田「あ、なるほどな!」

    苗木「納得しないでね!?」

    舞園「あ!ありましたよ!魔女殺し!」

    桑田「舞園ちゃん、ちょっと貸して!」

    舞園「はい!どうぞ!」

    桑田「ありがとな!えーっと、どれどれ…?
    ”魔女殺し。魔女とキスする事により、その能力を奪い、自らの能力とする者。”」

    苗木「魔女殺し…」

    桑田「なるほど!苗木がコピーだとすると、その魔女殺しはカットって事だな!」

    朝日奈「そういうことか!あ、そういえば、この絶大な力を呼ぶ方法、知りたいんだけど!」

    桑田「おう確かにな!あ、あったあった。
    ”絶大な力を呼ぶ儀式。1年に1度、9月の満月の夜、社会科準備室で行う。」

    朝日奈「社会科準備室…あ!開かずの間じゃない?」

    桑田「あぁそうだな!じゃあ続き読むぞ。
    ”まず、魔法陣を描き、第1から第7までの魔女は、以下の番号に立つ。3度呪文を唱えたのち、
    月に向かって願い事を叫ぶ。そうすると、絶大な力を呼び、あらゆる願い事が叶えられる”!!」

    朝日奈「うわぁ〜!ゾクゾクする!やりたい!」

    桑田「おう!あ!苗木、9月の満月の日っていつだ!?」

    苗木「えーっと…あ、19日だよ!」

    桑田「19日って…もうすぐじゃねーか!」

    朝日奈「うん!けっかく7人の魔女を見つけた事だし、やってみようよ!」

    苗木「うん!年に1度だけだしね!」

    朝日奈「あ、そうそう!何願う?私はドーナツ食べ放題かなぁ…!」

    苗木「ボクは焼きそばパン食べ放題かなー。1回、鼻から焼きそば出るまで食べて
    みたかったんだよね」

    桑田「マジかよ!…っておいおい!お前ら本当に欲にまみれた人間だなぁ!もっとほら、
    世の中の為になる事を願おうぜ!」

    苗木「ん?例えば?」

    桑田「ほら!これからの女子の制服、三角ビキニ!」

    朝日奈「サイテー!」

    桑田「オレは真剣だ!いいか?日常的にビキニを着用する緊張感により、女子はスタイルが
    良くなり、肥満が減る!男子はそれを見る事によって活力的になり、学力も向上し、進学率も上がり、
    うつ病はなくなる!どうだ!立派な社会貢献だろ?」

    苗木「うん…確かにメリットだらけだね!いいね!」

    桑田「だろ?」

    朝日奈「何納得してんのよー!」

    舞園「あ…”魔女の能力をなくして欲しい”ってお願いすればいいんじゃないですか?」

    苗木「あぁー…その手があったか…」

    舞園「それで、魔女伝説自体、もう封印しましょう!」

    苗木・朝日奈・桑田「うん!!」
  67. 67 : : 2015/03/03(火) 07:04:16
    [希望ヶ峰学園1F 廊下]

    セレス「え?魔女の能力を消す事が出来る…??」

    苗木「うん!絶大な力を呼ぶ方法が、やっと分かったんだ!」

    舞園「それで、今月の19日の夜、開かずの間に来て頂けませんか?」

    セレス「あ…はい…。その日は行けるのですが…」

    苗木「どうしたの?セレスさん」

    セレス「夜…って…その……学校に…1人で…ですか……?」

    苗木「う、うん…そうだけど…」

    セレス「怖いのです…」

    苗木「怖い?何が怖いの?」

    セレス「おばけ……」うるうる

    苗木「」プツン

    舞園「ぎゃー!苗木君が鼻血を出して立ったまま気絶しています!」

    セレス「あ、あら……?」うるうる

    [希望ヶ峰学園2F 廊下]

    西園寺「その日はちょっと…」

    苗木「え?都合が合わない…とか?」←復活

    西園寺「うん…先約があるんだー」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    苗木「なんかみんなどうしたんだろう…」

    舞園「能力を失くしたいって言ってたのに…」

    朝日奈「全員集まらないと儀式出来ないよー」

    ガチャン

    苗木「あれ?霧切さん!ボク達ちょっと話があって…!」

    霧切「私も、私もみんなに話があるの」

    苗木「え??」

    ーーーーーーーーーーーーーー
    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    霧切「何…?なんのつもりかしら…?」

    江ノ島「いやー、アタシと手を組まないって思って!」

    霧切「はい?」

    江ノ島「んー、もしー、霧切が望むならその能力、消してあげるよー?」

    霧切「何よそれ…どういう意味…?」

    江ノ島「そんな怖い顔しないでよー!ほら、こういう意味」

    チュッ

    霧切「!!」バッ!

    江ノ島「おっとっと…酷ーい!アンタなら馴染みのある、欧米の挨拶なのにー」ニタァ…

    霧切「あなた…何者……?」

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    霧切「でもその時、私には彼女の未来が見えなかったのよ。それで、
    もう1度彼女にキスされて、”ほら、これで元通り”って言われて…」

    朝日奈「未来が見えなかったって事は…江ノ島ちゃんが”魔女殺し”…?」

    桑田「そうだろうな…。ということは、西園寺先輩もセレスちゃんも、江ノ島ちゃんに手を
    組むように言われたんじゃないのか…?」

    [希望ヶ峰学園1年A組 教室]

    不二咲「そういう事なら喜んで協力するよぉ!」

    舞園「でも…いいんですか?もうテレパシーの能力、使えませんよ?」

    不二咲「うん!全然大丈夫!ボク、テレパシー無しでも…色んなこと、
    自分で言えるようになりたいんだぁ!」

    苗木「あぁ…!良かったぁ…!」

    [希望ヶ峰学園2F 廊下]

    小泉「本当?この虜の能力がなくなるの?」

    苗木「はい!信用して下さい!」

    小泉「良かったぁ…アタシ、好きな人とキスしたとしても虜…
    つまり表だけの愛になっちゃうのがイヤで…!」

    舞園「小泉先輩…」
  68. 68 : : 2015/03/06(金) 17:08:21
    更新遅くなってすみません!(;´д`) 眠気に負けてしまいました…!
    今日から更新再開します!!
  69. 69 : : 2015/03/06(金) 17:36:20
    [希望ヶ峰学園 図書室]

    戦刃「それは…出来ないな」

    舞園「え?どうしてですか?」

    戦刃「盾子ちゃんにとって、私は必要な存在だから…それを裏切る事は出来ない」

    舞園「…それは…自分にそう言い聞かせてるだけなんじゃないですか?」

    戦刃「え…」

    舞園「19日の夜、開かずの間で待っています」

    戦刃「……」

    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    桑田「えー!いよいよ明日、絶大な力を呼ぶ儀式を行います!満月は、明日の夜8時13分!
    その2時間前に、開かずの間に準備、集合、リハーサルを行います!OK?」

    霧切「あ…魔女7人は来るのかしら?」

    苗木「あ、いや…西園寺先輩と戦刃さんがまだOKが出てないんだ…」

    ガチャン

    苗木「えぇ!?西園寺先輩!?」

    西園寺「やっぱり苗木おにぃ達に付くよー。江ノ島おねぇ、なーんか信用出来なくてさ!」

    朝日奈「うわぁ〜!西園寺先輩!ありがとうございます!」

    ガチャン

    桑田「あ!セレスちゃん!」

    セレス「うふふ、儀式だなんて…ロマンチックですもの」

    舞園「ありがとうございます!あ、あの…おばけは…?」

    セレス「あら?そんなものお守りを沢山持って行けば良いではないですか」

    舞園「お…お守りですか…」
  70. 70 : : 2015/03/06(金) 18:10:39
    ーー儀式当日ーー
    [希望ヶ峰学園 開かずの間]

    苗木「よいしょ…!」桑田と色々な物を運ぶ

    朝日奈「うわぁ〜!魔法陣が出てきた〜!」

    桑田「昔ここで儀式が行われてたって事で間違いなさそうだな!」

    霧切「あら…もう暗いわね…」

    不二咲「満月まであと2時間だよぉ」スマホを見る

    朝日奈「よし!じゃあ、”入れ替わりの能力”を持つ第1の魔女!」ノートを見ながら

    舞園「はい!」

    朝日奈「舞園ちゃんの立ち位置はここ!1番!」

    舞園「ここですね!」1の番号に立つ

    朝日奈「そして!その隣が、”記憶操作と魔女探知の能力”を持つ第7の魔女!」

    セレス「…………」ソファーに座って髪の毛くるくる

    朝日奈「ちょっとセレスちゃん!早く自分の立ち位置に立って!」

    セレス「はい?そんなの本番だけで良いでしょう?」

    朝日奈「ふざけないで!リハーサルで出来なくて本番で出来る訳ないじゃん!ほら早く!」

    セレス「きゃっ!ちょ、ちょっと怒鳴らないで下さいまし…!怖いですわ…!」7の番号に立つ

    苗木「朝日奈さん…張り切ってるね…」ボソッ

    桑田「あぁ、本当だな。セレスちゃんが涙目だもん」ボソッ

    朝日奈「そして!”過去視の能力”を持つ第4の魔女!ここです!」

    西園寺「ここかー」4の番号に立つ

    朝日奈「で!”思念の能力”を持つ第3の魔女!ここだよ!」

    不二咲「うん!」3の番号に立つ

    朝日奈「それで!”未来予知の能力”を持つ第5の魔女!はいここ!」

    霧切「えぇ」5の番号に立つ

    朝日奈「で!”虜の能力”を持つ第2の魔女!ここです!」

    小泉「オッケー!ここね!」2の番号に立つ

    朝日奈「よし!じゃあ本番も、この立ち位置でやってね!じゃああと、手を繋いで、
    呪文を唱えてもらいます!」

    魔女達「……」手を繋ぐ

    朝日奈「ちょっと!霧切ちゃん!真面目にやって!」

    霧切「ちょっと。隣が居なくて出来ないのよ」

    西園寺「てかさー!あと1人来る訳ー!?」イライラ

    桑田「ま、まぁ、あともう少し待つしかねーな…」
  71. 71 : : 2015/03/07(土) 19:26:23
    魔女達「〜〜」手を繋いだまま呪文練習中ーー

    朝日奈「その呪文を3回唱えたら、次は願い事!”全ての魔女からその力、消え失せたまえ!!」

    魔女達「全ての魔女からその力、消え失せたまえ!」

    桑田「どうすんだよ!あと30分だぞ!?」ボソッ

    苗木「じゃあそろそろ戦刃さんを呼びに…いったーい!」ドアが開いてぶつかる

    戦刃「………」

    舞園「戦刃さん…!来てくれたんですね…!」

    江ノ島「おぉー!凄い凄ーい!みんなよく頑張ったねぇ〜」

    苗木「江ノ島さん……!!」

    江ノ島「あ、朝日奈さーん。さっきの願い事、”魔女の力よ、少女達の中に永遠に生き続けろ”。
    これにチェンジしてくんない?」

    朝日奈「いや、それは…」

    セレス「嫌ですわ」

    江ノ島「ちょっとセレスー。魔女の能力がイヤならアタシがいつでも
    濃厚なキスしてあげんのにぃー」セレスの顎をくいっと上げる

    セレス「ちょ…っ…嫌…!」追い払う

    西園寺「ていうか、アンタともう1度キスしたら能力戻ってくんじゃん!」

    江ノ島「…そんなごちゃごちゃ言ってないでさっさとアタシに付いた方が賢明だよ。
    みんなで魔女の力を共有…この希望ヶ峰学園を守っていこーよー」

    小泉「守る…?支配するの間違いじゃない…?」

    苗木「そうだよ…!みんな普通の女の子になりたいんだよ!?悪いけど…さっさと出て行ってくれる…?」

    江ノ島「あっはは!残念だけど、残姉が居ないとその普通の女の子とやらにも戻れないよー?
    そのままの身体でずっと苦しむか、アタシと協力するか!2つで1つだよ。ねっ!お姉ちゃん!」

    戦刃「…………!!」タタタッ 江ノ島を押して逃げる

    江ノ島「……うぷぷ」
  72. 72 : : 2015/03/07(土) 19:34:38
    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    江ノ島「ねぇ。驚かせないでくんなーい?」

    戦刃「………!」

    江ノ島「勝手な行動されたら困るんだー。アタシの計画が台無し!アタシはお姉ちゃんが居ないと
    生きていけないの…。アタシはお姉ちゃんを信じてる…」

    戦刃「…やめて!!」江ノ島を押す

    江ノ島「………」

    戦刃「盾子ちゃんは物事の先が読める…けど…1つだけ読めないものがある…」

    江ノ島「………」

    戦刃「それは…人の気持ちだよ…」タタタッ

    江ノ島「………」
  73. 73 : : 2015/03/07(土) 20:42:20
    [希望ヶ峰学園 開かずの間]

    桑田「よし!満月まで5秒前!5,4,3,2,1…!」

    朝日奈「はい!呪文を唱えて!」

    魔女達「〜〜」呪文を唱える

    ガタガタッ

    朝日奈「うわぁ〜!凄い…!」

    魔女達「〜〜」呪文を唱える

    床から煙が出る

    苗木「うわぁ…!凄いな…!」

    魔女達「〜〜」呪文を唱える

    セレス「うぅ…寒いですわぁ…!美味しいロイヤルミルクティーが飲みたいです…」

    天井が光る

    桑田「すげぇー!」

    魔法陣の真ん中にポフンと煙が立つ

    桑田「え?な、なんだ?何?」

    苗木「え…これって…どういう…?」

    不二咲「何が起こったのぉ…?」

    霧切「まだ…誰も願い事を言ってないわよね…?」

    舞園「あれ…?セレスさん…それ…?」

    セレス「あら?え!なんですのこのセット…」セレスの足元にロイヤルミルクティーセットが置いてある

    桑田「あ…今セレスちゃんが言った事が願い事になっちゃったって事か…?」

    苗木「え?あの、ロイヤルミルクティーが飲みたいってやつ?」

    セレス以外「えぇえぇええ!!??」

    セレス「!」ビクッ

    朝日奈「嘘でしょ…?この夏必死に魔女探して…手に入れたのがロイヤルミルクティーセットって…」

    セレス「まぁ。ならもっと豪華なセットが良かったですわ」

    西園寺「こんなのって…こんなのってないじゃん!もうわたし…普通の女の子に戻れないの!?」

    苗木「西園寺先輩…」

    西園寺「アンタが…!アンタがちっぽけなロイヤルミルクティーが飲みたいって
    言わなきゃ良かったのに!」

    不二咲「西園寺先輩…言い過ぎだよぉ…」

    西園寺「ばーか!ばーか!アンタなんか深爪拗らせて死んじまえっ!」

    セレス「え………?死んじまえ……?」
  74. 74 : : 2015/03/07(土) 20:56:05
    小泉「セレスちゃん??」

    セレス「死んじまえって…言わないで下さいまし…」ガタガタ 両手で震えを抑えている

    西園寺「はぁ?だって元々アンタが願い事を邪魔したからでしょ!?そんな事言って当たり前じゃん!」

    小泉「日寄子ちゃん…!」

    セレス「いやぁ……っ…嫌です……!」ガタガタ 床に崩れ落ちる

    西園寺「!…アンタ…」

    チュッ

    セレス「!?」

    西園寺「ふぅーん…セレスおねぇって…”いじめられてた”んだ……」

    セレス「!!いやぁ!!」タタタッ

    苗木「西園寺先輩!流石に言い過ぎです!!」

    西園寺「………あ、うん…」

    不二咲「西園寺先輩…?」

    西園寺「わたし……おねぇの事……何も知らないで……」

    桑田「セレスちゃんには悪いけど……どんな過去を見たんですか?」

    西園寺「あ…いや……わたしの嫌がらせより…レベルが違う……あれは…酷すぎる…」

    桑田「酷すぎる…?」
  75. 75 : : 2015/03/10(火) 11:29:24
    西園寺「ほら、セレスおねぇってさ、よく苗木おにぃとかにナイト?だっけ?まぁ
    そういうお誘いしてるじゃん?」

    苗木「あぁ…そういえばよく言われるなぁ。Cランクなのでナイトになりませんかって…」

    西園寺「うん。それで…多分ね、おねぇ…寂しかったんだと思う」

    不二咲「寂しかった…?」

    西園寺「親にも友達にも愛されなくて、ギャンブルで怖い事があっても1人だから
    自分が心を許せる人に守って欲しかった。だからナイトを募集してたんじゃないかなーって」

    霧切「だから彼女、苗木君にしつこくナイトになることを誘っていたのね…」

    小泉「苗木君に頼んだのは、苗木君自体が心を許せる人だったから…」

    苗木「あ…!ボク…ちょっとセレスさんを探してくるよ!」タタタッ
  76. 76 : : 2015/03/10(火) 12:20:05
    [希望ヶ峰学園 娯楽室]

    セレス「…………」チェスで遊んでる

    ガチャン!

    苗木「はぁ…はぁ…セレスさん…!」

    セレス「苗木君…なぜ…ここだと…?」

    苗木「うん…なんかセレスさんといえばここだなって思って…」

    セレス「そうですか…それで、どうされたのです?」

    苗木「あ…えっと……セレスさん…辛かった…よね…?」

    セレス「は…?」

    苗木「その…さ…ずっと1人で…誰にも頼れなくて…」

    セレス「西園寺先輩がバラしたのですね…でも、もうそんなことどうでもいいですわ」

    苗木「え?」

    セレス「うふふ。わたくし、もう1人になりませんから」ニコッ

    苗木「1人にならない?え?え?」

    セレス「まぁ、わたくしが勝手に出て行ってしまったのですけれど…。戻りましょうか?」

    苗木「う、うん!」

    苗木(1人にならないって…どういう意味だろう…?)

    [希望ヶ峰学園 開かずの間]

    ガチャン

    朝日奈「あ!セレスちゃん!大丈夫!?」

    セレス「えぇ。ご心配をお掛けしてしまい申し訳ありません」

    西園寺「あ…セレスおねぇ…ごめんね…」

    セレス「まぁ。西園寺先輩が謝るなんて…明日は台風でしょうか?」

    西園寺「なっ…!お前ホント可愛くないな!!」

    戦刃「でも…もう願い事は叶えられない…ね…」

    霧切「また…来年まで待つしかないのね」

    桑田「いや、まだ方法はあるぞ」

    魔女達「え?」

    桑田「苗木と江ノ島ちゃんがキスして、魔女殺しをコピーすればいいんだよ!」

    苗木「えぇ!?」

    桑田「そしたらよ、江ノ島ちゃんもその自分の能力に掛かって魔女殺しはなくなる」

    朝日奈「あぁ!」

    桑田「魔女殺しになった苗木が、魔女全員とキスして、その能力を奪えばいいんだよ!
    それで全員のを奪ったら…魔女伝説自体、消滅する!」

    苗木「そっか…その手があったか!」

    朝日奈「でも、江ノ島ちゃんとキスなんて出来るの?」

    戦刃「難しいと思う…」
  77. 77 : : 2015/03/10(火) 12:38:50
    ーー翌日ーー
    [希望ヶ峰学園 空き教室]

    舞園「魔女の能力を消す為に、苗木君とキスしてくれませんか?」

    江ノ島「いいよー」

    苗木「えぇ!?」

    江ノ島「その代わり!」舞園にキスをしようとする

    舞園「きゃっ!」

    苗木「ちょっと!」

    江ノ島「ふざけてんのはそっちでしょー?都合のいいことばっかりー」

    苗木「っ…!」

    戦刃「わわわ!ちょっと2人きりで話させて!」

    苗木・舞園「………」出て行く

    戦刃「どうしてもダメなの?」

    江ノ島「せっかく能力があるのにどうして使わないかなぁー?」

    戦刃「間違って使うくらいなら、力なんてない方がマシ」

    江ノ島「あ、そうだ残姉。男性教師と、男子生徒全員とキスして?」

    戦刃「…!?」

    江ノ島「それで盗み聴いた話をアタシに報告してよー。一応超高校級の生徒として、
    情報網は確保しとかないと!…アタシの事が大切ならそれくらいしてくれるっしょ?」

    戦刃「……!!ハッ!えいや!」色々な体技を使って江ノ島を攻撃する

    ドサッ!

    苗木・舞園「!!?」

    ガラッ

    戦刃「おまたせ。今なら盾子ちゃんとキス出来る」

    苗木「うわぁっ!?」

    江ノ島「」気絶
  78. 78 : : 2015/03/10(火) 12:55:03
    [希望ヶ峰学園 超常現象研究部 部室]

    ガチャン

    苗木「みんな!江ノ島さんとキス出来たよ!」

    桑田・朝日奈「……」魔女伝説ノートを見てる

    舞園「どうしたんですか?」

    桑田「いや…これ見落としててよ…」

    舞園「…”記憶操作の能力は、魔女、魔女写し、魔女殺し、魔女に関わった全ての人間にも
    有効であり、魔女に関する記憶を喪失させる。どのくらいの範囲を喪失させるかは、第7の魔女次第”…」

    舞園「本当に恐ろしい能力ですね…」

    苗木「え?どういう意味?」

    朝日奈「セレスちゃんとキスすると、苗木の魔女に関する記憶が無くなっちゃうってこと!」

    苗木「それは…魔女の記憶だけ?他の記憶は?」

    桑田「この”第7の魔女次第”って事は…セレスちゃんに魔女の記憶だけって言えば大丈夫だろ!」

    苗木「そうだね…!」

    桑田「じゃ、オレ早速他の魔女、ここに連れてくるわ!」タタタッ

    苗木「うん!」
  79. 79 : : 2015/03/10(火) 13:07:23
    桑田「よし!連れてきたぜ!これで能力が無くなるな!」

    苗木「よし…じゃあ…行くよ」

    舞園「……」

    チュッ

    小泉「……」

    チュッ

    不二咲「……」

    チュッ

    西園寺「……」

    チュッ

    霧切「……」

    チュッ

    戦刃「……」

    チュッ

    苗木「セレスさん…」

    セレス「うふふ。分かっていますわ…魔女の記憶だけでしょう?」

    苗木「うん…」

    チュッ

    朝日奈「よーし!そしたらまた戦刃ちゃんからキスだね!あ!私と桑田にもね!」
  80. 80 : : 2015/03/10(火) 13:29:21
    [希望ヶ峰学園1年A組 教室]

    桑田「でよー!あの時は大変だったんだぞ!」

    苗木「あはは…どんまいだね…」

    葉隠「俺も大変だべ!毎日毎日黒服の奴らが追いかけてくるんだべ!」

    大和田「兄弟、今からトレーニングするんだけどよ、付き合ってくんねーか?」

    石丸「うむ!兄弟の為だ!いいだろう!」

    不二咲「あ…あの…大和田君…!」

    大和田「お?なんだ不二咲」

    不二咲「そのトレーニング…ボクも一緒にいいかなぁ?」

    大和田「おう!もちろんいいぞ!」

    石丸「僕も賛成だ!」

    不二咲「えへへ…ありがとう…!」

    大和田「お、おう//」

    石丸「兄弟!不二咲君は男だぞ!」

    大和田「なっ!バカ言うんじゃねぇ!」

    セレス「ふわぁ…なんだか眠いですわ…」

    山田「むむっ?どうしたのですかな?セレス殿。能力を失った”魔女”みたいな顔して」

    苗木(魔女…?…なんだかどこかで……)

    セレス「いえ…なんでもありませんわ…」

    苗木(気のせいかな……)

    終わり
  81. 81 : : 2015/03/10(火) 13:30:15
    終わりです!なんか終わり方が変かもしれませんが…(;´д`)
    応援ありがとうございました!!
  82. 82 : : 2015/03/11(水) 22:55:41
    お疲れ様、結構おもしろかった
  83. 83 : : 2015/03/13(金) 02:24:51
    >>82
    ありがとうございます!楽しめて貰えて嬉しい限りです!
  84. 84 : : 2015/03/25(水) 08:23:58
    面白かったです!一気読みしました!(宣伝大会から)
  85. 85 : : 2015/03/25(水) 13:00:06
    >>84
    ありがとうございます!嬉しいです!
  86. 86 : : 2015/06/09(火) 16:16:07
    やまじょも好きだしダンロンも好きなんで読めて嬉しいです!
  87. 87 : : 2015/07/05(日) 20:06:37
    お疲れ様でした!!!面白かったです(*´ω`*)
    それと あの後 江ノ島と残姉は
    どうなったのでしょうか・・・( ̄▽ ̄;)

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
ApplePit

ショコラ@更新遅くなります

@ApplePit

「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場