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苗木「希望と絶望の立ち位置が逆だったら」

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  1. 1 : : 2013/11/20(水) 16:32:43
    江ノ島「その学園は、街の端にそびえ立っていた…。絶望ヶ峰学園…。まるで、そこが孤立した場所のような…。いや実際そうなんだけど」

    江ノ島「ここに入れるのは、超高校級の絶望的才能を持った人物のみ。生徒募集などは行っていなく、学校側にスカウトされた人のみ入学が許可される…。」

    江ノ島「そんな学園に、当然私様は入学することになり、校門の前にいた」

    戦刃「お姉ちゃん、さっきから何言ってるの?早く入ろうよ。」

    江ノ島「うっせーんだよ!プロローグの邪魔すんじゃねー!ホント残念だなおい!」

    戦刃「ご、ごめん」

    江ノ島「さて、入りましょうか」

    私様と残姉は、この学園に足を踏み入れた。

    すると…

    江ノ島(え!?)ぐにゃあ…

    視界が…
     




    江ノ島「…」

    江ノ島「…う…ん?」
  2. 3 : : 2013/11/20(水) 16:41:17
    私様は机で寝ていた。この机には、私様に感謝してもらおうか。

    江ノ島「って、ここどこだ?」

    妙に明るい教室…。光が差し込む窓…。

    江ノ島「うっわ…。入学当日に気絶してこんなところにいるなんて…。絶望的です…」

    とりあえず出た。


    玄関


    江ノ島「あ、人いた」

    玄関は、大きな扉と数人の人がいた。

    戦刃「あ、おねえちゃん!」

    …残姉もいた。

    江ノ島「なんで残姉の方が来んのはえーんだ!シィット!」

    戦刃「ええ!?」

    戦刃 むくろ【超高校級の軍人 超高校級の絶望】
  3. 4 : : 2013/11/20(水) 17:08:01
    江ノ島「さて、人間共の話でも聞いてあげましょうか。」


    舞園「あら!あなたも生徒ですか?」

    舞園 さやか【超高校級のアイドル】

    江ノ島「あんたまk…いぞの?アイドルだっけ?」

    舞園「はい!ご存じでしたか!」

    江ノ島「催眠音波でも使ってんの?」

    舞園「よく分かりましたね!」

    江ノ島「私様は、音波を完璧に聞き分けられるのよ!」



    桑田「よう!俺は桑田ってんだ!」

    桑田 怜恩【超高校級の野球選手】

    江ノ島「へえー!かっこいいねー!」

    桑田「へっへっへ、まあな!」(かわいい!)

    江ノ島「でもどうせ、モテなかったでしょ?」

    桑田「う…」

    江ノ島「絶望した?絶望した!?」



    霧切「…霧切よ。」

    霧切 響子【超高校級の探偵】

    江ノ島「探偵さんですか…。…楽しいですか?」

    霧切「いいえ。決して楽しいとは言えないわね」



    十神「十神だ」

    十神 白夜【超高校級の御曹司】

    江ノ島「十神財閥の人ですね。くっついてるのは彼女さんではありませんよね」

    十神「当然だ。こんな奴が彼女なんておぞましい事を言うな」



    腐川「な…なによ…」

    腐川 冬子【超高校級の文学少女】

    腐川「あ…あんた…」

    江ノ島「ご安心を。こんなかませを取る気ありませんから」

    十神「か…!?」



    朝日奈「こんちはっすー!朝日奈葵っすー!」

    朝日奈 葵【超高校級のスイマー】

    江ノ島「…絶望的…」

    朝日奈「え!?何が!?え!?」



    石丸「君!一番遅かった人ではないか!」

    石丸 清多夏【超高校級の風紀委員】

    江ノ島「絶望なのに風紀委員って…どうなんですか…」

    石丸「分かってないな!風紀委員だからこそやれることがあるだろう!」

    江ノ島「なるほど…そういう考え方もありますか…」
  4. 6 : : 2013/11/20(水) 17:34:48
    大和田「おう」

    大和田 紋土【超高校級の暴走族】

    江ノ島「わあー!絶望にふさわしい!」

    大和田「よ…よせよ」



    大神「大神だ」

    大神 さくら【超高校級の格闘家】

    大神「…」

    江ノ島「…」



    山田「山田と申しますぞ!以後お見知りおきを」

    山田 一二三【超高校級の同人作家】

    江ノ島「うわ…キモ…」

    山田「なんですとーーー!?」

    江ノ島「わーい!絶望した!?」



    セレス「セレスですわ」

    セレスティア・ルーデンベルク【超高校級のギャンブラー】

    江ノ島「はい…?本名は?」

    セレス「セレスティア・ルーデンベルクですわ。両親はフランスとドイツのハーフですの」

    江ノ島「はあ?馬鹿か?」

    セレス「誰がですか?」

    江ノ島「あんただよ!シィット!」

    セレス「このビチクソがあ!!誰が馬鹿だと!?もういっぺん言ってみやがれ!!」

    江ノ島「いいぜ!なんべんでも言ってやらあ!!馬鹿が!!」



    葉隠「俺は葉隠だべ」

    葉隠 康比呂【超高校級の占い師】

    江ノ島「へー占いね。あたんの?」

    葉隠「3割の確率でぴったり的中するべ!!」

    江ノ島「うわっ微妙…」

    葉隠「んだと!じゃあ占ってやる!ていうか占った!」

    江ノ島「え!?早い!」

    葉隠「えっと、お前の名前は「ボビー」だな!」

    江ノ島「ちげえよ!誰だよ!」

    葉隠「じゃ、占い料金10万だ」

    江ノ島「たけえよ!!絶望的にたけえよ!!」

    葉隠「いつか払えよ!もう占ったんだからな!」

    江ノ島「つーか誰が払うか!」



    不二咲「えっと…不二咲…です」

    不二咲 千尋【超高校級のプログラマー】

    江ノ島「へえ…不二咲ちゃんか。(やっとまともなのきた)」

    江ノ島「今度あんたのパソコンぶっ壊してやるよ」

    不二咲「ええっ!困るよお」

    江ノ島「待っててくださいね。あとでショベルカー持って来ます」

    不二咲「じゃ、じゃあ…。えっと…。君の携帯にウイルス送りつけるよ!」

    江ノ島「えっちょっじょっ冗談だって!」

    不二咲「なんだあ…。よかったあ」

    江ノ島(こええ)
  5. 8 : : 2013/11/20(水) 17:43:04
    一通り話し終わると、急にモニターの電源がついた。

    そこには、左半分が黒、右半分が白のクマが映っていた。

    『入学者のみなさん。至急体育館へお集まりください!』プツン

    …とだけ言って、すぐに切れた。

    江ノ島「…は?」

    石丸「入学式のようだ!行くぞ!」

    葉隠「石丸っち…。本当に絶望か?」

    江ノ島「あんたは間違い無く絶望だけどね」

    葉隠「お?サンキュー」

    朝日奈「そんなことより、やっぱり行った方が…いいよね」

    大神「そうだな。閉じ込められたなら、やはりそうするべきだ」

    江ノ島「は?閉じ込められた?」

    大和田「扉が開かねえんだよ!くそが!」

    江ノ島「窓は?」

    大和田「よく観察しとけよ…!ただ光ってるだけだ!」

    江ノ島「…は?」

    これが…。

    閉じ込められたというこれが…!

    絶望!

    江ノ島「最高!!」
  6. 9 : : 2013/11/20(水) 17:55:42
    体育館


    「みんな集まったかな?じゃあそろそろ始めようか!」

    体育館に入った瞬間…

    それは始まった。

    ボヨヨーン!

    ステージ上の机の上に、さっきの白黒のクマが現れた。

    江ノ島「は?」

    「やあやあ僕はモノクマ!この学園の学園長だよ!よろしくね!」

    戦刃「な…なに…。あのクマ…」

    江ノ島「あ。あなたいたんですか」

    戦刃「ひどいっ!」

    石丸「君たち!静かにしたまえ!」

    江ノ島&戦刃「はーい」

    江ノ島(ほんとに絶望かよ…あいつ)

    モノクマ「というわけで、君たちには一生共同生活を、この絶望ヶ峰学園で送ってもらいます」

    江ノ島「はあ!?(ちょっ!聞いてなかった!)」

    大和田「何が共同生活だ!ぐだぐだと意味わかんねえ理由いいやがって!」

    桑田「そうだ!それに、いつ周りから殺されるか分かんねえのに、おちおち休めるか!」

    モノクマ「だからさっきいったじゃん。Myルームがあるんだよ?独り部屋だよ?うぷぷ」 

    江ノ島「まじで独りになるって。っていうか、1日目で終わるんじゃね?この生活」

    モノクマ「その心配はございません。1日2回以上殺人が起きた場合、問答無用で殺人犯を消しますから」

    葉隠「そっか!なら安心だな!」

    朝日奈「どこがよ…。結局いつかは全滅じゃん。それに、みんな絶望を求めてるんだし、自分が死ぬ事くらい躊躇しないよ」

    モノクマ「そうですね。みなさんの絶望は計り知れませんからね。じゃあこうしましょう!」
  7. 10 : : 2013/11/20(水) 18:11:51
    モノクマ「殺人を犯した後、学級裁判を行います!」

    石丸「学級…」

    不二咲「裁…判…?」

    モノクマ「そうです!君たち絶望は、殺しても喜ぶ変態ですからね。消されることに喜ぶ人がいるでしょうしね。」

    腐川「で…学級裁判ってのは…。な、なにをするのよ…」

    モノクマ「もちろん裁判だよ!真のクロは誰かを話し合うの。」

    霧切「そんなの、一目瞭然になるに決まってるじゃないの」

    モノクマ「だから、ばれないように殺すの。」

    大和田「何でそんなことする必要があんだよ」

    モノクマ「うるさーい!とりあえずオマエラは黙ってろ!今から説明するから!学級裁判でクロがばれた場合、絶望的…いや希望のおしおきを受けて貰います!」

    舞園「希望…の?」

    モノクマ「はい。あ、喋ったね。次だれか喋ったらちょっとした罰だからね。希望のおしおきというのは、ぶっちゃけ言うと外に出て貰いますから」

    全員「…」

    モノクマ「みなさん外に出たいでしょう?でも、外には出ないほうがいいよーってこと。それでも出たいなら好きにすればいいけどね。絶望を感じるといいよ。超超絶望するかもしれないよ…?うぷぷ。」

    全員「…」

    モノクマ「さてと。これで一応説明は終わりだよ。もう喋っていいから、何か質問は?」

    桑田「外の世界はどうなってんだ?」

    モノクマ「お答えしかねます。ま、大方予想つくんじゃない?」

    舞園「上の階へはいけないんですか?」

    モノクマ「ああ、まだいけないよ?多分いつか解放すると思うよ」

    霧切「あなたは誰が操ってるの?」

    モノクマ「僕はモノクマ。それ以外何者でもないよー」

    不二咲「えっと…。あの監視カメラは…?」

    モノクマ「オマエラが殺人を起こした時、何も分からないと誰がクロか分からないじゃん?」

    戦刃「じゃあ、

    モノクマ「うるさーい!こんなに質問されると思わなかったよ!おわり!解散!」

    モノクマは、さっさと行ってしまった。

    江ノ島「残念だねー」

    戦刃「…」
  8. 11 : : 2013/11/20(水) 19:56:44



    大和田「さて誰から殺ってやろうか…」

    石丸「まちたまえ!」

    石丸「1日に許されているのは2回までだぞ!」

    大和田「だからどうした!?2回殺して、明日また2回殺せばいいだろ!」

    十神「馬鹿が。誰かを殺したら、裁判後に追い出されるぞ」

    大和田「俺は早くここから出たいがな」

    モノクマ『10時になりました。夜時間です』

    石丸「おっと。もう寝る時間だな」

    舞園「では、お先に失礼します」

    朝日奈「じゃ私も」

    十神「付き合いきれんな」

    桑田「やってらんねー」

    ぞろぞろと、みんな帰って行く…。

    私様も帰らせてもらうわ。


    翌朝
    食堂


    みんなが顔を出してきた。どうやら殺されてはいないようだ。

    朝日奈「いやー意外だね。1日目で2人殺されるかと思ったけど」

    大神「そうだな」

    江ノ島「ん?仲よくなってないかい?」

    朝日奈「昨日さくらちゃんがドーナツくれたんだよー」

    十神「ふん。毒でも盛ってあったらどうする気だ」

    朝日奈「それはないよ!ドーナツくれる人に悪い人はいないもん!」

    腐川「と…十神君に口答えなんて…!」

    大神「安心しろ。毒など盛っていないし、持ってもいない」

    大神「我がクロとなる場合は、正々堂々殺すつもりだ」

    葉隠「こ、こえーべ!オーガと戦ったら死体が残らないべ!」

    江ノ島(大体その正々堂々って言葉も怪しいんだよ)

    石丸「むっ!良いことを思いついたぞ!」

    大和田「どうせロクなもんじゃねえよ」

    石丸「聞きたまえ!これから毎日、食堂で朝食会を開こうではないか!」

    江ノ島「あんた、何度も聞くけどホントに絶望なの?」

    石丸「異論はないな!よし!決定だ!」

    大和田「ちょっと待て。なんでさっきからてめえが仕切ってんだ!」

    石丸「風紀委員だからだ!風紀を守ることに必要なのだ!」

    大和田「なら、俺と勝負しろ!俺に勝てば、お前が頭と認めてやんよ!」

    石丸「ああいいとも!君のような奴は、口だけと決まっているのだ!」

    大和田「よーし!んじゃ、浴場のサウナに行くぞ?ここまで言えば分かるな?」

    石丸「勿論だ!我慢比べだな!」

    大和田「行くぞ!」

    石丸「おお!」

    タッタッタッタ…

    江ノ島「…」
  9. 12 : : 2013/11/20(水) 21:04:53
    モノクマ「オマエラ、絶望のくせに全然殺さないね。絶望同士、通ずるものがあるのかな?」

    腐川「あ、あんた…殺させたいのかここで生活してほしいのか…どっちなのよ…!」

    モノクマ「ま、僕はどっちでもいいけどねー。…ん?にーしー…」

    桑田「あ?」

    モノクマ「おかしいな?2人足りないよ?」

    腐川「あ、あの馬鹿共ならサウナに行ったわよ…!」

    モノクマ「いや、そいつら抜いて。ほら。元々15人なのに11人じゃない。」

    葉隠「まじか!?にーしー…。ホントだ!11人だべ!」

    モノクマ「殺人…」ボソ

    全員「!」

    山田「拙者、思い出しましたぞ!モノクマ!おぬし、監視カメラを使ってたな!?売ってくれ!」

    大神「今はそれどころではないだろう。探しに行くぞ」

    桑田「えーめんど」

    セレス「いないのは、霧切さんと舞園さんですわね」

    朝日奈「じゃ、私はその2人の部屋に行ってみるね!」

    戦刃「確か2階は封鎖されてたから、すぐ見つかる筈だね」

    手分けして、みんなは捜査し始めた。

    江ノ島「…」

    モノクマ「…」

    江ノ島「うぷぷ…。面白い事になってきた…」

    モノクマ「うぷぷ」
  10. 13 : : 2013/11/20(水) 22:10:25
    舞園部屋


    ピンポーン

    朝日奈「うーん…何度押してもでないね…」

    大神「まあよかろう。つぎだ」


    霧切部屋


    ピンポーンピンポーン

    朝日奈「こっちもか…」

    大神「ドアを破ろうか…?」

    モノクマ「駄目だよ!」

    朝日奈「出た!」

    モノクマ「ドアを壊しちゃだめ!もし壊したら、希望的おしおきするからね!」

    朝日奈「希望的って…。外に放りだすの?」

    モノクマ「それよりも希望に満ちあふれたおしおきだよ!とにかくだめだから!校則追加!」

    大神「ぬう…」

    朝日奈「でも、物音は全くしないし…。やっぱりいないかな」

    大神「朝日奈よ。部屋は防音だぞ」

    朝日奈「あ、そうか。じゃあ分からないね」

    【防音】言霊入手


    不二咲「みんな!!」

    十神「どうした」

    不二咲「いた…いたんだよお!」

    セレス「いたとは…?まさか」

    山田「舞園さやか殿ですぞ!視聴覚室にて!」

    桑田「舞園ちゃんが!?行くぞ!待ってろよ!!!」

    桑田を先頭に、視聴覚室へ向かう。


    視聴覚室

    ガチャガチャ…

    桑田「おろ?開かねえぞ!コンチクショー!!」

    大神「む…中が見えるな」

    山田「そうですぞ!このドア窓から見つけたのです!」

    ドア窓を覗くと…



    舞園が、血まみれで倒れていた…
  11. 15 : : 2013/11/20(水) 23:20:09
    江ノ島「ま…舞園?」

    『ピンポンパンポーン』

    『死体が発見されました!一定の自由時間のあと、学級裁判を開きます!』

    モノクマ「今のは死体発見アナウンス。3人の生徒が初めて死体を発見した時に流すよ。」

    セレス「またあなたですか。何かご用でも?」

    モノクマ「あ…扱いが酷い…。」

    モノクマ「今は捜査中だから、全ての部屋のロックを解除したよ。存分に調べてよね…。」

    モノクマは去った。

    桑田「ん?てことは!」

    ガチャ!

    桑田「開いた!!」

    霧切「桑田くん、彼女に触らないで」

    桑田「はい?」

    江ノ島「お、霧切。」

    大神「さっき、体育館方面から歩いてきたのだ」

    【大神の証言】言霊入手

    葉隠「今までどこに行ってたんだべ!」

    霧切「少し体育館に用があっただけ。何でも無いわ」

    霧切は、舞園の死体に触れた。

    霧切「…死んでるわね。」

    桑田「なっ!?」

    江ノ島(絶望してる絶望してる)

    桑田「ぜ…絶望…だ…。絶望…的…だ…!」

    桑田は倒れ込んだ。

    それを霧切が支え、角度を変えて倒した。

    霧切「だから触らないでって。死体発見時と同じ状況にしたいから」

    霧切「私が死体を調べるから、あなたたちは外へ行っていて」

    霧切は、他の人達を追い出した。

    大神「おぬしも容疑者だ。我が見張るぞ」

    霧切「…1人くらいならどうぞ」

    それ以上は、倒れている桑田だろうが問答無用で追い返した。

    【霧切の態度】言霊入手

    江ノ島「さて、絶望的にめんどくさいけど、捜査するしかないようね」

    戦刃「希望的なおしおき…。おそろしいね」

    葉隠「じゃ、適当に捜査すんべ」

    バラバラに捜査を開始した。
  12. 16 : : 2013/11/20(水) 23:58:12
    脱衣所前

    大和田「あっはっは!よせよ兄弟!」

    石丸「はっはっは!いいではないか兄弟!」

    山田「お2人が壊れた!?」

    朝日奈「うわ…。気持ち悪。」

    大和田「気持ち悪いとはなんだ!」

    石丸「そうだ!男同士の友情を気持ち悪いとは!」

    大和田「まあコイツらに、濃厚な男同士の友情が分かるわけねえな兄弟!」

    石丸「はっはっは!そうだな兄弟!」

    はっはっはと笑い合う2人。

    江ノ島(絶望的にウザイ)

    石丸「ところで、さっきのアナウンスは?」

    不二咲「え、えっと、舞園さんが殺されて…。犯人を暴く為の捜査してるとこだよ…」

    大和田「舞園か…。女に手を出すのは気にくわねえな。まあやるのは簡単そうだが」

    石丸「では我々も協力しよう!な!兄弟!」

    大和田「おうよ!俺らがいれば100人力だぜ!」

    不二咲「わあ…!頼もしいね!」

    大和田「任せとけ不二咲!」


    体育館

    葉隠「俺の占いでは…このあたりに…」

    腐川「全く…。30%に頼るんじゃないわよ…!」

    十神「口ではなく体を動かせ。あとあまり物を動かすな。ホコリが飛ぶ」

    葉隠「むちゃくちゃだべ!ってか十神っちも手伝えって!」

    十神「俺は司令塔だ。それに、力仕事は愚民のやることだ」

    腐川「そ、そうよ!愚民は白夜様に口出ししちゃ…駄目なのよ!」

    葉隠「…あれ?っていうか俺集中攻撃されてね?なんでだべ?」

    腐川「あ…!こんなものが!」

    【銃】言霊入手

    十神「…」

    腐川「…ど…どうで…しょ…」

    十神は銃を調べた。

    十神「…なるほどな」


    食堂前広場

    朝日奈「うーん…」

    山田「どうしました?」

    朝日奈「いや、視聴覚室って、鍵がかかってたよね?ならどうやって犯人は舞園ちゃんを?」

    山田「確かに気になりますな…」

    セレス「密室殺人…ですね。」

    朝日奈「ちょっと調べに行こうか?」

    山田「し…しかし…霧切響子殿は…」

    朝日奈「中調べるわけじゃないから。さ、いこ」


    視聴覚室前

    朝日奈「あ!」

    山田「どうしました?」

    朝日奈「ほらこれ!ドアノブのネジが傷ついてる!」

    セレス「あら細かい」

    朝日奈「霧切ちゃんが入れてくれないから、近くを細かく見た成果だよ!」

    【傷ついたネジ】言霊入手

    山田「これは…破壊をしようとしたのですかな?それとも外そうと?」

    セレス「一回外して取りつけたのですわ。きっちり閉まっていますし。」

    朝日奈「あ!分かった!」

    山田「へ?」

    朝日奈「トリックだよトリック!謎は解けた!」

    山田「なんですと!?」

    朝日奈「学級裁判で話すよ!じゃあね!」タッタッタ…

    山田「も…もったいぶらずに…」

    セレス「まあ、考えを共有してしまうのは危険ですわね。私達は自分の回答を見つけましょう」

    山田「そうですな。一旦外して付けてみれば分かるかもしれませんな。」

    セレス「そうですわね。私は裁縫道具が支給品なので、山田くん、あなたの工具セットを取ってきなさい。」

    山田「分かりました!」

    【裁縫道具】言霊入手
    【工具セット】言霊入手

    ガチャ

    セレス「あら」

    霧切「あらセレスさん。捜査?」

    セレス「ええ。あなたは終わりましたの?」

    霧切「分かったことはあったわ…。でも…。少ないの。」

    霧切「鳩尾あたりを銃で撃ち抜かれたようだわ。一発。それ以外傷はなし。恐らく、昨日の夜頃に撃たれたわね」

    セレス「…それだけですの?」

    霧切「ええ。他にも徹底的に調べ尽くしたけど、何も異常はなし」

    大神「我も部屋を見回ったりしてみたが、怪しいところはなかった。隠れられるところは、ホコリをかぶっていた。恐らく、長く使っていない倉庫か何かだろう。他に隠れる所はなかった。」

    セレス「そうですか」

    【霧切の証言】言霊入手
    【大神の証言】言霊入手

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『えー。そろそろ待ちくたびれたので、始めましょうか。お待ちかねの学級裁判を!』
  13. 17 : : 2013/11/21(木) 00:36:37
    裁判控室

    江ノ島「ありゃ。みんなもう集まってたんだあー!」

    十神「黙れ」

    江ノ島「喋っただけなのに…。絶望的です…。」

    朝日奈「っていうか、江ノ島ちゃんはどこいってたの?」

    葉隠「そうだべ!全然見かけなかったぞ!」

    腐川「ほ…ほとんど体育館にいたけどね」

    戦刃「盾子ちゃんと私も、ちゃんと捜査してたよ」

    江ノ島「なんも見つからなかったけどね!」

    石丸「それにしてもモノクマのやつ…いつまで待たせる気だ!?」

    大和田「ったくよー!わざわざ集まってんだぞ!」

    モノクマ「君たちが待たせてるの!」

    葉隠「おわ!モノクマ!?」

    モノクマ「生徒手帳に書いてあるでしょ!?生徒は全員、裁判に参加しなきゃだめなの!」

    大神「既に皆集まっているぞ」

    モノクマ「まだだよ。君たちが知らないだけで」

    「またせてごめん!」

    全員が入り口を見た。
  14. 21 : : 2013/11/21(木) 19:08:40
    モノクマ「やっときましたね!苗木くん!」ムカムカ

    苗木 誠【超高校級の幸運】

    苗木「みんな、ごめん待たせちゃって」

    大和田「つか誰だテメエ!?」

    モノクマ「苗木くんも君たちと同じ生徒だよ!今まで姿を見せなかっただけ!危なかったね。このまま来なかったらおしおきだったよ。気を付けてね。」ゴゴゴゴ

    苗木「う…うん」

    山田「生徒ですと!?全部で16人でしたか!」

    モノクマ「そうだよ。生徒は全部で16人なんだよ。これで裁判を始められるね!ではオマエラ!そのエレベーターに乗って下さい!うぷぷ、僕は先にいってるねー」

    モノクマは去った…

    江ノ島「あなた。苗木君、でしたか?今までどこにいたのですか?」

    苗木「ちょっと調べてたんだ。でも終わったから。じゃ、裁判だよね?早く行こうよ」

    石丸「そうだなっ!ではいくぞ!」

    大和田「しゃーねーか」

    不二咲「お、大和田君、頑張ってね…」

    大和田「あ?お前もだろ」

    山田「朝日奈葵殿。トリックを話す用意はいいですかな?」

    朝日奈「バッチリだよ!多分!」

    葉隠「俺の占いだと、朝日奈っちの主張は通るべ!」

    朝日奈「止めてよ。3割って不安だしさ…」

    葉隠「ひでーぞ!料金倍にしてやろうか!?」

    大神「勝手に占って料金をとるか…?」

    葉隠「じょ…冗談だべ!」

    十神「俺がこの事件を暴くまでもないな」

    腐川「は、はい!白夜様!」

    セレス「果たしてここを突破できるかどうか…」

    霧切「やるしかないわ」

    桑田「ぜってー犯人を見つけてやる!舞園ちゃんの為に!!」

    江ノ島「さて、どれくらい私様を楽しませてくれるかしら?人間共」

    戦刃「頑張ろう!盾子ちゃん!」

    苗木(とうとう始まる…)

    苗木(みんなの運命を分ける…)

    苗木(学級裁判が!)





    学 級 裁 判


      開廷!!
  15. 22 : : 2013/11/21(木) 21:37:38
    モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう。学級裁判は、オマエラの投票により決定されます。

    モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき。ただし、間違えてシロをクロとしてしまった場合には…」

    モノクマ「クロ以外の全員が、希望的おしおきを受け、みんなを欺いたクロは、全ての謎が明かされ、この学園か外か、どっちに住むかを選ぶ事ができます」

    腐川「へえ…。そういうルールなのね」

    モノクマ「では、議論を開始してください」

    桑田「俺には…もう犯人が分かってんぞ!」

    山田「フラグですな」

    桑田「犯人は霧切!お前だ!」

    霧切「なぜそう思うのかしら?」

    桑田「だって、殺人がおきた時、【食堂にいなかった】じゃねえか!」

    桑田「それに、殺人が起きた時に出て来るなんて【おかしい】!」

    桑田「だから【犯人は霧切】なんだ!」

    大神「それは違う!」

    【大神の証言】

    大神「我が言ったはずだ。霧切は、体育館方面から歩いてきたのだ。」

    桑田「で、でもよ!殺してから体育館へ行ったんじゃ…!」

    セレス「それも違いますわ。あの部屋は密室でしたのよ?」

    石丸「なら、犯人はあの場に居なかった【苗木君】だなっ!?」

    霧切「それは違うわ!」

    【大神の証言】

    霧切「これも大神さんが言っていたわ。部屋には倉庫以外の隠れ場所がなく、そこはホコリかぶってて、長い間使われてなかったようだって」

    大神「そうだ。もし人が隠れていたなら、ホコリに手形などがあるはずだ。実際、我の手形が付いてしまった」

    桑田「おい」

    霧切「まあ、それくらいなら支障をきたさないからいいわ」
  16. 23 : : 2013/11/22(金) 00:44:43
    霧切「さて、改めて議論を始めましょう。」

    石丸「断言しよう!殺されたのは舞園さやかだ!」

    葉隠「そんなんわかってんべ。【視聴覚室で殺された】んだったな。」

    セレス「まず、本当に視聴覚室で殺されたのかを話し合いましょう」

    大和田「持ち運ばれた可能性があるからな」

    葉隠「ま、舞園っちの部屋で殺されたなら、【みんな普通に気付く】べ?」

    苗木「それは違うよ!」

    【防音】

    苗木「舞園さんの部屋で殺されても、誰も気付かないはずだよ。」

    苗木「だって、部屋は防音だったんだから!」

    葉隠「そ、そうか。じゃあ、部屋で殺されて、視聴覚室に持ち運ばれたんだな」

    江ノ島「まず、なぜ【部屋で殺された】事が前提なのですか?」

    葉隠「部屋が防音だからだべ。部屋以外だと、【音でばれる】かんな」

    セレス「それは違いますわ!」

    【霧切の証言】

    セレス「霧切さんの証言によると、殺されたのは夜らしいですわ。夜はみんな部屋に居ますから、どこで殺しても誰も気付きませんわ。」

    葉隠「そっか。じゃあ、どっか適当なとこで殺されて連れて来られたんだな!」

    朝日奈「うわ…。急に適当になった」

    大和田「ちなみに葉隠。どこにも血の跡はなかったぞ」

    葉隠「ガードしたんだべ!布か何かで!」

    葉隠「もしかすっと、大浴場で殺したのかもしれないべ!血はお湯で流されるべ!」

    石丸「それはない!今朝、兄弟とサウナに行ったのはみんな覚えているな!?」

    大和田「その時、血の匂いもなかったし、大浴場にお湯もなかった。それに床も完璧に乾いてたな。熱気も全く感じなかったしよ。誰かが使ったとは考えられねーな」

    朝日奈「誰かがお風呂に入ろうとしたところも見かけなかったよね?」

    霧切「つまり、大浴場で殺されたわけではない。他にゴミ箱に血がついたものや、ランドリーで血がついた布を見かけた人はいた?」

    十神「今朝俺は自分の服を洗濯しに行ったが、血の匂いは全くなかった」

    霧切「そう。ゴミ箱に血がついた何かがあればすぐ気付くだろうし、やっぱり他の場所で殺されたのはなかったのね」
  17. 25 : : 2013/11/22(金) 16:28:50
    霧切「さて、殺人場所については決着ついたわね。次は凶器についてよ」

    葉隠「きっと【鉄パイプで殴られた】んだべ」

    大神「それは違うぞ」

    【霧切の証言】

    大神「霧切が言っていた。鳩尾あたりを1発撃たれていたと」

    葉隠「適当に言っただけだべ!そんな完全論破しないでほしいべ!」

    大和田「じゃあ犯人は銃で舞園を【撃ち殺した】んだな」

    石丸「その後、【銃は見つかっていない】!つまり隠されたな!」

    腐川「そ、それは違うわよ!」

    【銃】

    腐川「た、体育館の倉庫の奥で見つけたわ!」

    朝日奈「【どこからどうみても銃】だね!」

    山田「ん…?体育館…?」

    山田「最近どこかで聞いたことありますな…」

    苗木(確かに聞いたことある…。なんだっけ?)

    □□が□のし□う□ん


    苗木(!そうか分かったぞ!)


    おおがみのしょうげん

    苗木「そうだ!大神さんの証言だ!」

    霧切「あの場にいなかった苗木君はともかく、何で山田君は覚えてないのかしら」

    山田「ぼくは、今は記憶スキルの覚醒をしてないだけですぞ!」

    大和田「おい霧切!話逸らすな!お前は何で体育館にいたんだあ!?」

    石丸「たしか用があると言っていたな!一体なんだったのだ!」

    霧切「モノクマと話していたのよ」

    桑田「ほんとかモノクマ!」

    モノクマ「はい!そのとーりです!」

    モノクマ「霧切さんは、外の世界の現状をズバリと当てました!おみごとおみごと!」

    大和田「は…?!」

    江ノ島「えー!外の世界の現状ー!?」

    霧切「別に、それほど難しくなかったわ。確認しただけよ」

    石丸「なぜ僕達に教えなかった!秘密はよくないぞっ!」

    霧切「モノクマに口止めされたのよ。話すのは体育館でっていわれたし」

    江ノ島「えーつまり、銃を隠したのは霧切さんではないということですね」

    大和田「なんでそう言い切れるんだよ」

    セレス「よろしいですか?霧切さんは、話すのは体育館で。と言われたそうですよ?つまり、元々体育館に行く予定はなかったと推測できるはずですわ」

    腐川「!そ、そうよ…!分かったわ!銃を置いた人物!」

    十神「期待はしないが聞いてやる。話せ」

    腐川「は、はい白夜様!犯人は戦刃むくろです!」

    戦刃「え!?」

    腐川「だ…だってあなたは、超高校級の軍人じゃない!扱い慣れてるはずよ!」

    戦刃「そ、そんな!」

    腐川「それに軍人だから、銃を隠し持ってても不思議はないわ!」

    腐川「隠し持ってた銃で舞園さやかを殺し、それから【体育館に隠した】んでしょ!」

    戦刃「それは違うよ!」

    戦刃「だ、だって、何で銃を隠す必要があるの?」

    腐川「え…?」

    戦刃「銃を隠し持っていても、そのまま持っていた場所に戻せばいいでしょ!?」

    腐川「あ…!」

    十神「そんなことにも気付かなかったか。馬鹿め」
  18. 26 : : 2013/11/22(金) 17:08:34
    霧切「まあ、凶器は銃だと分かったわね」

    セレス「次は、密室の作り方、ですわね」

    霧切「そうね」

    葉隠「オーガなら扉を破壊できるべ?そのあと【修復した】んだべ」

    朝日奈「それはちがうよ!!!」

    【傷ついたネジ】

    朝日奈「ドアノブのネジが傷ついてた。だから、新しくないはずだよ。っていうか、さくらちゃんがそんなことするわけないじゃん!」

    苗木「朝日奈さんも気付いたんだね?ネジが傷ついてたこと。」

    朝日奈「え?うん。霧切ちゃんが中に入れてくれなかったから、徹底的に外側を調べたんだ」

    腐川「【業者とかがやった】んじゃないの?

    苗木「それにしても、少し雑だった。つまり、業者とかがやったんじゃなく、使い慣れてないドライバーを使って、【生徒の誰かがやった】んだ!」

    大和田「ドライバーか…。化学室とか木工室とかは無かったよな?」

    石丸「きっと誰かが【自宅から持ち出した】んだなっ!」

    苗木&山田「それは違(いますぞ!)うよ!」

    【工具セット】

    苗木「え?山田クン?」

    山田「拙者、ドライバーを持っているでござる!」

    すると山田は、未開封工具セットを取りだした。

    石丸「…!それはっ!」

    山田「男子支給品、工具セットですぞ!」

    大和田「なんでてめえが今持ってんだよ!お前が犯人じゃねえだろうな!?」

    山田「ち、違いますぞ!!一旦外してつければ、何か分かったかもしれないとっ!」

    苗木「それに、まだ未開封だから山田クンは犯人じゃないよ」

    セレス「では、犯人は男子ということですわね?」

    江ノ島「そうとは言い切れませんね」

    セレス「…なぜでしょうか」

    江ノ島「仕方ありませんね。説明して差し上げましょう」

    江ノ島「といっても、至極簡単な理由です。貸し借りすればよいのです」

    セレス「なるほど。つまり、誰でも犯行可能であると…」

    山田「ぼ、僕は違いますぞ!まだ未開封ゆえ!」

    石丸「よし!貸し借りした物は挙手したまえ!」

    大和田「あげたら怪しまれるから誰もあげねえだろ」

    スッ…スッ…

    大神さんと不二咲さんが手を上げた…

    大神「昨日、不二咲から裁縫道具を貸してほしいと頼まれたのだ」

    不二咲「えっと…。服が少しほつれたところがあったから…。それに、私のは無くしちゃったし…」

    霧切「女子同士なら関係ないわね」

    大和田「そうだな」

    石丸「くっ…!他にはいないのか!?」

    セレス「いないのならば、犯人は男子ですわね」

    石丸「ま…まてまて!男子は悪くない!」

    霧切「そうね。この説明だけじゃ、まだ密室は作れないから」

    大和田「確かに、ドライバーでネジを外してノブを外しただけじゃ、まだ無理だな」
  19. 27 : : 2013/11/22(金) 17:30:04
    セレス「何故でしょうか?ノブがあったところは、穴が開くはずですわ。そこから、中にいる舞園さんを、銃で撃ち殺せばいいのでは?」

    苗木「廊下側のノブを外しただけじゃ、教室側のノブが邪魔で撃ち抜けないんだよ」

    葉隠「じゃあ、教室側も外せばいいべ!廊下側からノブを押せば、教室側に落ちるべ!」

    苗木「確かにそれなら撃ち抜ける。でも、撃ち抜いたあと、両方のノブを元に戻す事はできないんだよ」

    セレス「なるほど。確かに、視聴覚室に鍵をかけてしまえば、教室内には入れません。ですから、落ちたノブをとりつけ、外に出るのは不可能ですわね」

    苗木「そうなんだ。だから犯人は…」

    苗木「裁縫道具も使ったんだよ」

    葉隠「ぬあに!?」

    石丸「つまり、この中の誰かは、確実に貸し借りをしているわけだな!」

    霧切「恐らく犯人は、ノブとノブの間にある、心棒という棒を教室側のノブに固定し、裁縫糸を引っかけたのね」

    苗木「巻き付けて結んだんだろうね。そうして教室側のノブを落としても、糸を引っ張る事で元に戻せるようにしたんだ」

    桑田「くそっ全然分からねえ…!」

    葉隠「その分野は、頭がいい奴等に任せるべ」

    桑田「っていうか、犯人は苗木じゃねえの!?」

    苗木「え…!?」

    桑田「だってよ、こんなにスラスラ解けるなんて怪しいにもほどがあんぜ!それに、学級裁判が始まるまで居なかったのも不自然だしよ!お前が舞園ちゃんを殺したんだろ!!」

    苗木「な…!」

    腐川「そ、そうよ!あんたがやったんでしょ!白状しなさいよ!」

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ…!」

    桑田「散々待ったんだ!もうお前の声なんざ聞くか!」

    苗木(まずい…。声を聞き入れてくれない…。このままじゃ…)

    セレス「桑田君、しずかにしてください<●><●>」

    桑田「うっ…」

    セレス「今は裁判中ですわ。他人を一方的に犯人と決めつける行為は、ふさわしくありません」

    桑田「じゃ、じゃあ苗木!とりあえずお前は誰が犯人だと思う!」

    セレス「…私の話聞いておりましたか?」

    苗木「僕は…」

    苗木(…)

    苗木「これが僕の答えだ」
  20. 28 : : 2013/11/22(金) 18:28:37
    苗木「…霧切さん」

    霧切「私?」

    桑田「っておい!」

    苗木「今までの出来事を整理したら、彼女が1番怪しいんだ」

    苗木「これが証明するよ」

    【霧切の態度】

    苗木「さっき朝日奈さんは、霧切さんは視聴覚室に入れてくれなかったって言ったよね?」

    朝日奈「う…うん」

    苗木「霧切さんは、できるだけ調べられたくなかったじゃないかな?視聴覚室の中やドアを。入るなって言われたら、大抵の人は諦めて別の場所を捜査しそうだし、霧切さん1人なら、誰かが隠れた痕跡を見つけたとかの嘘をいえるしね」

    苗木「でも、大神さんはいたらしいね」

    大神「一応霧切を1人にするわけにはいかないからな」

    苗木「それに、霧切さんも不安だったんじゃない?ドアを調べられるのが。廊下側から見れば、十分手掛かりを見つけられるけど、視聴覚室に入るなって言っておけば、視聴覚室は霧切さんに任せようとか、そういう事を思う人が多いんじゃないかな?」

    朝日奈「私は調べたけどね」

    苗木「そうみたいだね。僕も調べたよ。密室殺人ともなれば、みんなよく観察するよね。霧切さんは、ばれにくい手掛かりでも見つけられる可能性があることを恐れた。だからこそ、みんなを近づけさせたくなくて、視聴覚室に入るなと言うことで、視聴覚室の捜査を遮ったんじゃないかな?」

    霧切「…」

    桑田「なんか…ものすごいな」

    苗木「これで終わらせるよ…」

    苗木「これが事件の全貌だよ」
  21. 29 : : 2013/11/22(金) 18:45:58
    苗木「犯人は、まずドアに細工することから始めたんだ。」

    苗木「ドアノブの心棒と教室側のノブを固定したんだ。そうすることで、心棒を戻すようにすれば、自動的にノブも戻るんだ。」

    苗木「そして犯人は、舞園さんを視聴覚室に呼び出したんだ。」

    苗木「恐らく舞園さんは、その時鍵をかけたんじゃないかな?夜に逃げ場のない視聴覚室に呼び出されるなんて、殺されにいくものだからね。でも、無視できなかった。外に霧切さんが見えたら、ドア越しにでも話そうとしたのかもしれないけど」

    苗木「そして舞園さんは、異変に気付いた。ドアノブが取れたんだ」

    苗木「舞園さんは、ノブを拾おうとしたのか、ドアに近づいたところで、ドアの穴から撃ち殺されたんだ」

    苗木「その後犯人は、銃を見つかりそうにない体育館の倉庫の奥に隠した。」

    苗木「翌日。舞園さんが殺されているのを発見した。」

    苗木「その時犯人は、不幸にもモノクマと話してたみたいだね。そのせいで、犯人は怪しまれてしまった。」


    苗木「犯人は霧切さん…。そうじゃないかな?」
  22. 30 : : 2013/11/22(金) 18:51:58
    霧切「…なるほどね」

    大和田「どうなんだ!?霧切!」

    霧切「ひとつ聞きたいのだけれど、ドライバーの件はどうするつもり?」

    苗木「それは…」

    苗木「誰か…。女子の誰かが、男子の部屋に入って、その時に奪ったんじゃないかな…」

    石丸「う…奪っただと!?」

    苗木「石丸クンは、貸し借りした人、しか言っていなかった…。まあ奪った人って聞いても挙手しなかったとおもうけど」

    苗木「霧切さんは、誰かに頼んで、男子の工具セットを奪ったんじゃない?」

    腐川「そ…それって…。誰なのよ!」

    山田「女子に部屋に入られるとは…。男子なら自慢するはずですぞ!」

    大和田「大神と不二咲は関係ないなら、まだ分からねえな…」

    霧切「誰でもいいじゃない」

    苗木「…」

    霧切「犯人は私だから。それに、他の人に汚名を着せたくないわ。」

    苗木「霧切さん…」
  23. 31 : : 2013/11/22(金) 21:33:36
    モノクマ「おやおや。犯人が決まったみたいですね。では始めましょうか。投票タイムを。オマエラ、お手元のスイッチで投票してください」

    霧切「…」

    苗木「…」

    モノクマ「さて、投票の結果、クロとなるのは誰か?それは正解か、不正解か?」

    モノクマ「さあ、どーなんだ!?」



    MONOKUMA VOTE

    霧切 霧切 霧切



    モノクマ「大正解ー!今回、舞園さやかを殺した犯人は…」

    モノクマ「霧切響子さんでしたー!」

    霧切「…」

    桑田「てんめえ…!!何で舞園ちゃんを殺した!!」

    霧切「…言う必要もないでしょう」

    桑田「…っざけんな!!!」

    苗木「止めてよ。桑田クン…」

    桑田「ああ!?舞園ちゃんが殺されたんだぞ!!コイツに!!」

    江ノ島「うっせーっていってんだよ!!騒いで舞園が戻ってくっか!?」

    桑田「…っく…!!」

    霧切「…」

    モノクマ「さて、クロと暴かれてしまった霧切さんには、おしおきが待っていまーす!」

    霧切「外に…出るのね」

    モノクマ「そのとーりなのです!おしおきタイーム!」


    【霧切さんがクロに決まりました。 おしおきを開始します】


    霧切「…絶望…ね」

    【宇宙片道旅行】

    シュルシュル…

    ガシ!

    周りから現れたロープが、霧切を拘束した。

    そして拘束したまま、後ろに現れたロケットに放りこまれ…

    ゴゴゴゴゴゴゴ………!!!

    発射!

    ズドオオオオオオ!!!

    ガン!

    ガガガガ……

    天井をドリルのように進み…!

    ズガガガガガガガガガ!!!

    …そのまま見えなくなった…

    モノクマ「ここは地下だからね!ものすごーく上に行くよ!」

    大和田「真っ暗で何も見えねえな…」

    モノクマ「さて、天井はボクが直しとくから。間違って落ちたら、ここで一生暮らすことになるから、気を付けなよ!では、これにて閉廷ーでーす!」

    モノクマは去って行った…

    江ノ島「あのロケットで遥か上まで昇るなんて…。絶望的っ!」

    桑田「チッ。殴るくらいの時間はくれってんだ。くそ」

    苗木「…」
  24. 33 : : 2013/11/23(土) 10:37:45
    生き残り人数…14人

    翌日

    自室


    苗木「…これでよかった…んだよな…」

    苗木(霧切さん…)


    食堂


    石丸「おはよう!苗木君!」

    苗木「あ、うん。おはよう」

    江ノ島「苗木君遅かったねー!」

    苗木「…?あれ、少なくない?」

    葉隠「十神っちと腐川っちがいないんだべ」

    朝日奈「あの2人は、私達と朝食を取りたくないって言ってたよ」

    大和田「くそっ。いけ好かねえ奴だな」

    モノクマ「折角だから、みんなで食事をとって、毒でも盛られればいいのにさ!」

    大神「出たな…」

    モノクマ「オマエラに朗報だよ!何と、学級裁判が行われた事により、2階が解放されました!」

    全員「!」

    モノクマ「好きなだけ調べちゃってよね!うぷぷ」

    江ノ島「そういえば、モノクマに聞きたい事があったんだよねー!」

    モノクマ「はい?何かな?」

    江ノ島「まだ苗木君のように、隠れている生徒がいる可能性はあるのでしょうか?」

    モノクマ「いやいやないない!正真正銘、生徒は16人だよ!その内の2人は消えたけどね!うぷぷ」

    江ノ島「では、飛んでいった霧切さんの行方はどうなって居るのでしょう?」

    モノクマ「さあ、どうなんでしょー?外に飛ばされたと思うけど、あんな不安定なロケット、操作が難しいんだよねー」

    江ノ島「では、死亡した可能性は?」

    モノクマ「ないと思うよ。死ぬくらいなら、スナイパーショットで絶望を感じさせる暇無く殺すしね!」

    モノクマ「もう質問はないよね?あっても聞かないけどさ。じゃあね!」

    モノクマは去って行った。

    朝日奈「霧切ちゃんは生きてたんだ!」

    桑田「チッ」

    葉隠「実は、霧切っちがモノクマを操ってたりして」

    全員「!」

    葉隠「なーんつってな!冗談だべ!」

    江ノ島「いえ、いいところに目をつけたと思いますよ」

    江ノ島「ただ、説明できない部分はありますが」

    葉隠「お、マジか!?汚名返上だべ!」

    腐川「も…元々あんたには汚名しかないわよ!あんたから汚名をとったら、何も残らないわ!」

    葉隠「ってうお!?腐川っちがいつの間にか居るべ!」

    腐川「び…白夜様に、朝食をとってこいって言われたのよ!」

    朝日奈「どっちの意味で?」

    腐川「食べてこい…の方じゃないかしら…」

    腐川「白夜様が…あたしの…心配をしてくれたのよ…!」

    朝日奈「追い出されただけね」

    苗木「そういえば、十神君はどこに?」

    腐川「と…図書室よ…!邪魔しないように!」

    朝日奈「図書室なんてあったっけ?」

    大神「おそらく、2階であろう」

    葉隠「先越されたべ!俺らも行くべ!」
  25. 34 : : 2013/11/23(土) 11:42:26
    2階


    江ノ島「本当に解放されてるー!」

    戦刃「おねえちゃん、まずはどこに行く?」

    江ノ島「絶望的にめんどくせーから、俺はプールだけに行くぜっ!てめえは勝手に見てまわってろ!」

    戦刃「私もプール行くから!行くから!置いてかないで!」


    プール更衣室前


    戦刃「おー!マシンガンだ!」

    江ノ島「ってか、何で女子更衣室に向いてんだ!こえーよ!」

    モノクマ「そりゃ、男子が無断で入るようなことがあれば、そのマシンガンで蜂の巣にするためですよ!」

    江ノ島「では、普通に利用すれば、何の危険をないということですね?」

    モノクマ「そのとーり!江ノ島さんも、勝手に男子更衣室に入ったら、マシンガンで蜂の巣だからね!」

    江ノ島「誰が入るかっ!」


    プール


    朝日奈「あ!2人とも!」

    大神「む」

    江ノ島「オマエラ早いねー」

    戦刃「こんにちはー」

    朝日奈「いやー。でっかいプールだねー!」

    江ノ島「そういえば…。朝日奈さんは、超高校級のスイマー…でしたね…」

    朝日奈「うんっ。ああ早く泳ぎたい!っていうか、今から少し泳ごうかな!」

    戦刃「私は基本立ち泳ぎしか出来ないんだよねー」

    朝日奈「今度泳ぎ方教えてあげるよっ!」
  26. 35 : : 2013/11/23(土) 11:54:41
    図書室


    江ノ島「絶望的にめんどくせーが、図書室に来たぜ!」

    ガチャ

    十神「騒がしい。出て行け」

    江ノ島「入った直後に出て行けと言われました…。絶望的です…」

    十神「読書の邪魔をするな」

    江ノ島「ん?これはノートパソコンですか?」

    十神「壊れているがな」

    戦刃「電源が入らないね」

    江ノ島「こっちは書庫のようですね」

    十神「貴様ら愚民には、用のないところだ」

    江ノ島「なるほど。膨大な量の資料ですね。見たところ、超秘密情報が満載のようですが」

    十神「ああ。それが分かっただけでも、お前は準愚民といったところだな」

    江ノ島「ありがとうございます。さて、これは…一冊抜けていますね。殺人関係でしょうか。あなたが今読んでいるものでしょうか?」

    十神「その通りだ。参考にしようと思ってな」

    十神「思ったよりも情報が充実している。前回の事件も、この書庫にあったトリックと同じだった。ユダの窓というものだな」

    江ノ島「ユダの窓…。監獄を監視するための窓、でしたね」

    十神「そうだ。対象に気付かれることなく、対象を監視する」

    十神「それにしても、やはりここの書庫は参考にしやすい。貴様らが起こす殺人は、ほとんどこの書庫を読むだけで解決するだろうな」

    江ノ島「では、今後の事件は即解決しそうですね」

    戦刃「うう…。全然分からない…」

    十神「気を付けろよ?そこの本のなかには、読んだだけで命を狙われる危険があるレベルの秘密情報が書かれているものもある」

    江ノ島「おねえちゃんなら大丈夫でしょう」

    戦刃「盾子ちゃんひどいっ」
  27. 37 : : 2013/11/23(土) 13:42:51
    食堂


    みんなが食堂に集合した。

    石丸「よしっ!全員集まったな!では探索の結果を話し合おうではないか!」

    朝日奈「プールがあったよ!プール!嬉しくて少し泳いじゃった!」

    大神「朝日奈よ。3000Mは少しと言えないと思うぞ」

    葉隠「3000M!?あの短い時間で!?」

    セレス「水泳馬鹿ですわね」

    江ノ島「私はねえー、図書室に行ったんだあー!」

    戦刃「十神君がいたね」

    江ノ島「あと、本がたくさんある書庫があったよおー!」

    戦刃「読むだけで命を狙われる事があるくらい、超重要な秘密情報もあるみたいだね」

    江ノ島「シィット!ちょっと黙ってろ!」

    戦刃「えっ?ご、ごめん盾子ちゃん」

    大和田「3階への階段はあったが、シャッターが降りてて使えないみたいだな」

    セレス「次の学級裁判が終わるまでおあずけ、ですわね」

    山田「拙者は、ちーたんと教室をまわって見ましたぞ!」

    不二咲「何も見つからなかったよ…。役立たずでごめんね…」

    セレス「山田君、不二咲さんに何もしなかったでしょうね?」<●><●>

    山田「な…何もしてませんぞ!決して!」

    桑田「窓の明かりをぶっこわそうとしたが、めっちゃ固いわあれ」

    石丸「それと、1階の倉庫も使えるようになっていたぞっ!」

    朝日奈「倉庫?」

    石丸「うむっ!2階への階段もあったが、そこは使えないようだ!」

    大神「プロテインはあったか?」

    石丸「む…どうやら無かったようだ」

    大神「そうか…。残念だ」

    朝日奈「ホント、残念だね…」

    葉隠「プロテインでそこまで落ち込めるか?普通」

    苗木「そういえば、視聴覚室の舞園さんが消えていたんだ」

    葉隠「きっとモノクマが処理したんだべ」

    苗木「あと、血痕が全く無くなっていた。ドアのネジはそのままだったけど、視聴覚室側はネジがちゃんとはめられてたよ」

    江ノ島「もう事件が終わったってのに、そこまで調べるか普通?」

    苗木「まあ、そうだけどね…。あと、保健室が開いてたよ」

    朝日奈「プロテインは!?」

    苗木「よ…よく分かんないけど、ちょっとした栄養剤のようなものならあったと思う」
  28. 38 : : 2013/11/23(土) 15:02:29
    モノクマ「こらー!山田くん!」

    山田「な、なんですかな?」

    モノクマ「君、今週掃除当番だって言ったよね!?早くゴミを処理しなさいっ!」

    山田「わ、分かりましたぞ!では僕はこれで!」

    山田とモノクマは去って行った。

    セレス「さて、今日は解散ですわね」

    石丸「う…うむ。そうだな」

    解散していく。

    江ノ島「苗木くーん!今日一緒に過ごさなーい?」

    苗木「え?いいけど」

    江ノ島「わーい」


    苗木くんと少し仲良くなれたようだー!

    プレゼント【携帯ゲーム機】

    苗木「わあ、ありがとう!」

    まあまあ喜んでくれたかなー?
  29. 39 : : 2013/11/23(土) 15:28:55
    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『校内放送。夜時間です。ではではいい夢を。』


    翌日


    モノクマ『オマエラ!今日も1日張りきっていきましょう!』

    朝だ。食堂へ行こう。


    食堂


    石丸「うむっ!今日もみんな集合しているなっ!」

    葉隠「十神っちと腐川っちがいないけどな…」

    江ノ島「そういえば苗木くん、部屋って15個だったよね?どこ使ってるの?」

    苗木「ああ、元舞園さんの部屋だよ」

    モノクマ「そう。苗木君の部屋の用意をしてなくてね。仕方ないから、死んだ舞園さんの部屋を使ってもらってるの。ちゃんとネームプレートも変えておいたし、君たちの生徒手帳の地図も更新しといたからね!」

    桑田「くっそ…!苗木が舞園ちゃんの部屋を…!」

    大和田「ってか、何しに来たんだよ!それだけ伝えに来たのか!?」

    石丸「そうだ!神聖なる朝食会の邪魔をしないで頂きたい!」

    葉隠「お!?この朝食会って何か宿ってるのか!?」

    モノクマ「いやあ、ちょっとね、ボクって最近、ストレス溜まってるのよねー。」

    モノクマ「その理由は、最近刺激が足りないからだと思うんだよー」

    モノクマ「っていうか直球で言うとね、」

    モノクマ「次のクロが出なくてつまんなーい!」

    大和田「っていうか、前回の事件が終わってからまだ2日目だぞ!」

    江ノ島「1日空いて、今日起こるかもしんねえだろ!何が最近刺激が足りねえだッ!!」

    石丸「君は、安全に暮らして欲しいのか、殺し合いさせたいのか、ハッキリしたまえ!!」

    モノクマ「っていうか、オマエラは次世代を担う絶望のはずでしょ!何で毎日平和に暮らしてんだよ!殺し合えよ!」

    モノクマ「というわけで、さすがに殺し合いを強制することはできないので、動機を設けたいと思います!」

    苗木「動機…?」

    モノクマ「至急、体育館に集合してください!ってか絶対来いよ!!」

    モノクマは去った。

    全員「…」

    朝日奈「と…とりあえず…行った方が…いいよね?」

    大神「そうだな」

    セレス「今逆らうのは得策ではありませんわね」

    葉隠「じゃあ行くべ…。嫌な予感しかしねーけど」

    江ノ島「ヒャッハー!絶望タイムの始まりだぜえ!!」
  30. 40 : : 2013/11/23(土) 15:43:15
    体育館


    誰もが不安を抱いているなか

    それは始まった


    ぼよよーん!!

    モノクマ「モノクマ登場!2!」

    大和田「たく、こんな所に呼び出しやがって!」

    石丸「動機と言っていたな!一体なんなのだ!」

    モノクマ「焦らない焦らない。うぷぷ」

    モノクマ「今回は…これだっ!」

    ドン!

    モノクマは、クジ用の箱を取りだした。

    モノクマ「この中には、ある罰ゲームが書かれています!」

    モノクマ「これからオマエラが引いて、その罰ゲームを24時間後に受けることとなります!」

    モノクマ「それを阻止したくば…!」

    セレス「殺人を犯せ、という訳ですわね」

    モノクマ「そのとーり!」

    十神「ふん。馬鹿馬鹿しいな」

    モノクマ「では、全員引いてください!
  31. 41 : : 2013/11/23(土) 15:51:44
    江ノ島(罰ゲーム;恥ずかしい秘密を晒す)

    戦刃(罰ゲーム;部屋にあるものの必需品以外を処分)

    苗木(罰ゲーム;3日間名前が「ああああ」になる。または他の生徒が個別指定。)

    全員「…」

    江ノ島(うわっ…。これは嫌だ…。多分あれだなあ…)

    戦刃(じゃあ、盾子ちゃんの写真や、苗木君からのプレゼントも!?)

    苗木(えっと…。これだけの為に殺人を起こす必要はないよなあ…。)
  32. 42 : : 2013/11/23(土) 15:58:51
    モノクマ「うぷぷ。ちなみに言うとね、殺人を犯した人以外、全員受けるからね!」

    全員「!!?」

    モノクマ「1日2人までだから、早い者勝ちだよー!アーッハッハ!」

    モノクマは去った

    石丸「さ…殺人を起こさなければ、この罰を…!?」

    大和田「く…くそが!!」

    葉隠「で、でもよ、ばれたら本末転倒だべ…!」

    朝日奈「あ、本末転倒なんてよく知ってるね」

    葉隠「お前、馬鹿にすんな!俺だってそれくらい知ってるべ!」

    朝日奈「10×2は?」

    葉隠「だから馬鹿にするのもいい加減にするべ!まあ一応答えてやっけど。…あれ、問題なんだべ?」

    朝日奈「…もういいよ。大体分かったし」

    腐川「で…でも逆に言えば、24時間きっちりガードすれば、安全じゃないのかしら…」

    苗木「そうだね…。僕はとりあえず部屋に戻る事にするよ…」
  33. 43 : : 2013/11/23(土) 16:28:20
    自室


    江ノ島「さて、人間共はいつ動くかしら?」

    『ピンポンパンポーン。死体が発見されました!』

    江ノ島「シット!早すぎんだろ!!」

    『一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!』
  34. 44 : : 2013/11/23(土) 18:22:10
    廊下


    戦刃「あ!盾子ちゃん!」

    江ノ島「おねえちゃん、死体は見つけましたか?」

    戦刃「うん!こっち!」


    苗木部屋


    江ノ島「…はい…?苗木君の部屋…ですか…?」

    苗木「…そう…なんだよ…」

    戦刃「ここのシャワールームだよ」


    シャワールーム


    江ノ島「…」

    ドアが開きっぱなしのシャワールームの中には…

    苗木「…」

    包丁で刺されて血まみれの…

    戦刃「…」

    葉隠がいた…
  35. 45 : : 2013/11/23(土) 22:41:53
    江ノ島「あーあ葉隠君かあ。まあ、すぐ死ぬかと思ったけどねー!」

    苗木「…葉隠クン…」

    葉隠の腹には包丁が刺さっていて、それ以外の外傷は一見なし。

    戦刃「そういえば、霧切さんもういないね。どうしよう?」

    モノクマ「呼ばれて飛び出てモノクマ参上!」

    江ノ島「別に呼んで居ませんが、何かご用でしょうか?」

    モノクマ「うぷぷ。霧切さんがいなくなって困ってるオマエラに朗報だよ!これをあげる!」

    モノクマ「ザ・モノクマファイル!」

    モノクマ「とりあえず適当に調べた事が書いてあるからねー」

    モノクマからモノクマファイルを受け取った。

    【被害者;葉隠 康比呂
    殺人場所;苗木の部屋
    死亡推定時刻;午前9時ごろ
    腹部に包丁が刺さっている。刺し場所の中心あたりに丸い穴が開いている。他にも、特別な形状のはさみが数本刺さっている】

    【モノクマファイル】言霊入手

    苗木「よしっ。じゃあ聞き込みをしてみよう」

    『ピンポンパンポーン』

    苗木「えっ…?」

    モノクマ『死体が発見されました!一定の自由時間の後、学級裁判を開きます!』

    苗木「…は?」

    石丸「苗木君っ!あ、江ノ島君に戦刃君!」

    石丸「3人とも、来てくれ!」


    女子更衣室


    僕達が向かった先…

    苗木「…な…」

    そこには…

    大神「…く…」

    朝日奈さんの…血まみれの死体があった…。
  36. 46 : : 2013/11/24(日) 10:41:56
    モノクマ「はい、ザ・モノクマファイル改!2つの死体について書かれているからねー。あ、3人とも、さっき渡したのは回収するよ。」

    モノクマ「はいどーも。じゃ、頑張ってねー」

    モノクマは去った。

    【モノクマファイル】言霊更新

    石丸「…しかし…。ここまでして受けたくない罰ゲームとは…」

    苗木「…」

    捜査開始

    江ノ島(えっと、モノクマファイル)

    【被害者;葉隠 康比呂
    殺人場所;苗木の部屋
    死亡推定時刻;午前9時ごろ
    腹部に包丁が刺さっている。刺し場所の中心あたりに丸い穴が開いている。他にも、特別な形状のはさみが数本刺さっている。

    被害者;朝日奈 葵
    殺人場所;女子更衣室
    死亡推定時刻;午前9時ごろ
    特別な形状の約30本ものはさみが全身を貫いている。それ以外の外傷はない】

    江ノ島(両方とも特別な形状のはさみが刺さってんのか…。おそらく同じものだろうな。朝日奈も葉隠も体育館に居たし、まあ死亡推定時刻は合ってるだろ)

    セレス「あら?葉隠君の殺人場所は、苗木君の部屋、のようですわね」

    苗木「っ!」

    桑田「こりゃ確定だろ。犯人は苗木だ」

    苗木「ちょ…ちょっと待ってよ…!」

    江ノ島「決めるのは早いですよ。きっちり証拠を集めて、学級裁判で主張してください」

    桑田「へいへい」

    …だが桑田はここの捜査を始めた。

    江ノ島「変なとこ調べたら殺しますからね」

    桑田「…どんだけ俺疑われてんだよ…」
  37. 47 : : 2013/11/24(日) 11:08:17
    苗木「朝日奈さんや葉隠クンの死体についてはモノクマファイルに書かれている事が全部だろうから、調べなくても大丈夫だね」

    江ノ島「そうですね。どのみち霧切さんのように調べることは困難ですし」

    大神「朝日奈よ…。必ず…犯人を捕らえてみせるぞ…」

    そう言って大神さんは両手を合わせました。

    十神「このはさみ…」

    十神「ジェノサイダー翔が使っているものと同じだな」

    江ノ島「ジェノサイダー翔…。あの噂の殺人鬼ですね?」

    十神「ああ。本物かどうか分からんが、このはさみはそれと似ている」

    江ノ島「たしか、ジェノサイダー翔は「チミドロフィーバー」という血文字を残すのでは?」

    十神「そうだ。だが、実際にジェノサイダー翔が犯人だった時、そんな事したらバレバレだろう」

    江ノ島「確かに。心理的にも無理ですね」

    【十神の証言】言霊入手

    腐川「あ…ああ…この…はさみ…」

    戦刃「あ、腐川ちゃ

    腐川「あああああああああああ!!!」

    バタ

    戦刃「あれ?気絶しちゃった」

    石丸「さっきも悲鳴を上げて倒れてたから、僕はこの死体に気付いたのだ」

    江ノ島「では、あなたが第一発見者でしょうか?」

    石丸「うむ。発見する少し前にアナウンスがなったから、ここに入れると思ってな。調べて見たら朝日奈君の死体があったのだ。」

    十神「腐川が気絶している間、くしゃみをしたか?」

    石丸「あ?ああ。それがどうかしたのか?」

    十神「いや。では俺は葉隠のとこへ行くとしよう」

    十神「あと、腐川に気を付けろ。なんなら拘束して部屋に放り込んでいい」

    石丸「は?」

    十神「ではな」

    十神は去って行った…

    江ノ島「…」

    石丸「…どういう…意味かね?」

    江ノ島「しるか」

    腐川?「ゲラゲラゲラ!!」

    全員「!?」

    腐川は、倒れた体勢のまま垂直に飛び、空中で体勢を立て直し、着地するという奇怪な動きをした。

    腐川?「んあ!?死んでる!?死んだのかコイツ!ゲラゲラゲラ!」

    石丸「なな…な!?腐川君!?」

    江ノ島「チッ!気を付けろってこういうことか!お姉ちゃん!」

    戦刃「了解!盾子ちゃん!」

    腐川?「んだてめえ!…!?」

    あっという間に拘束してしまった。

    腐川?「んな!?何しやがる!離せ!」

    戦刃「ロープか何か持って来て!」

    十神「ほら」

    戦刃「ありがとう!」

    あっという間に腐川を拘束した。

    腐川?「ちょ!おい!何だコレ!?延長コード!?」

    江ノ島「気を付けろってこういうことか?十神っ!!」

    十神「そうだ。わざわざ延長コードを取りに行ってやったんだ。感謝するんだな」

    戦刃「ありがとう!」

    江ノ島「で、コイツどーすんだ?」

    十神「しるか。そいつの部屋にでも投げ込んどけ。愚民共。」

    大神「では我がやろう」

    十神「そうだ、苗木、江ノ島」

    苗木「え?」

    江ノ島「あんだよ?」

    十神「ついてこい。面白いもの見せてやる」

    戦刃「私は!?」

    十神「行くぞ」

    戦刃「え!?ちょっ!私は!?」
  38. 48 : : 2013/11/24(日) 11:53:43
    書庫


    苗木「…書庫?」

    十神「お前には厨房にでも見えるのか?」

    苗木「いや…そうじゃないけど…」

    十神「コレだ」

    十神は、迷い無く本を取り、こっちに投げた。

    苗木「うわっと」

    苗木が受け止めた。

    十神「よんでみろ。面白い事が書いてあるぞ」

    苗木「う…うん。ってコレ外国語!?」

    十神「なんだ。高校生にもなって読めないのか?」

    江ノ島「十神君。音読してください」

    十神「…。まあいいだろう」

    十神「要約するとだな、
    ・凶器は一貫して特殊な形状のハサミ
    ・現場には必ずチミドロフィーバーの血文字を残す
    ・被害者は必ず磔にされる
    ・ジェノサイダー翔は多重人格者の疑いがある」

    【ジェノサイダー翔ファイル】言霊入手

    江ノ島「なるほど。こうして見ると、共通するところとしないところがありますね」

    苗木「朝日奈さんに関しては、はさみしか共通点がない…。それに、多重人格者…?」

    十神「思い当たる節はあるだろう」

    苗木「え…?」

    十神「まあいい。では学級裁判で会おう」

    十神は去って行った。

    江ノ島(…よく見ると被害者は全て男性…?)
  39. 49 : : 2013/11/24(日) 12:11:00
    苗木部屋


    苗木の部屋には、既に数人集まっていた。

    桑田「へえ、ここが元舞園ちゃんの部屋、ねえ」

    桑田がなんか言ってたけど無視。

    江ノ島「たしかに葉隠にははさみが刺さってんな。よく見えなかったが」

    苗木「うん。それに、この包丁…。厨房にあったものだよね…。」

    苗木「ん?柄が汚れてる…」

    確かに、柄はなにか油のようなものがついている。

    苗木「あとは…。ん?」

    葉隠の後ろを見た苗木は固まった。

    江ノ島「あん?どーしたんだあ?」

    苗木「チ…チミドロ…フィーバー…」

    江ノ島「は?」

    苗木「葉隠クンの後ろに、チミドロフィーバーって…書いてあるんだ…」

    江ノ島「な…」

    桑田「チミドロフィーバー?」

    山田「どっかで聞いた事ありますな…。」

    苗木「…殺人鬼、ジェノサイダー翔が人を殺す時に残すメッセージだよ…。それにこのはさみも…」

    【葉隠の死体の状況】言霊入手

    山田「さて、僕は少し小腹が空いたので、部屋で何か食べて来ますぞ」

    桑田「おいちょっとまて。見張りどーすんだ」

    江ノ島「お姉ちゃんと桑田君、お願いします」

    戦刃「うん」

    山田「かたじけない。拙者、頭を使うとすぐ油芋の摂取が必要なので。すぐ戻るでござる」

    【油芋】言霊入手

    江ノ島「さて、次は包丁があったと思われる厨房ですね」

    苗木「そうだね。戦刃さんと桑田クン、見張りよろしくね」
  40. 50 : : 2013/11/24(日) 12:21:39
    食堂

    厨房


    苗木「あれっ。十神君?」

    十神「苗木か」

    江ノ島「私様もいるけど?」

    十神「何の用だ」

    苗木「犯行に使われた包丁の出所を調べに。」

    江ノ島「むしろ、あなたのような人が居るのが不思議です」

    十神「俺は紅茶を飲みに来ただけだ。もう大体終わったからな」

    苗木「そういえば、犯行時間の十神クンは何してたの?」

    十神「別に何もしてないが…。強いて言うなら部屋に向かっていた。腐川が付きまとってたから、あいつに聞いてみたらどうだ」

    【十神の証言】言霊入手

    苗木「分かった。ありがとう。」

    苗木「さて、包丁は…」

    江ノ島「1本無くなっていますね」

    苗木「うん。やっぱりここから持ち出したみたいだね」

    苗木「十神クン、君はいつから居たの?」

    十神「さっきだ。貴様らより少し早かったくらいだ」

    江ノ島「では、葉隠君の死体が見つかった後ですね」

    十神「ああ」

    『キーンコーンカーンコーン』

    モノクマ『オマエラ、捜査は進んでる?そろそろ、学級裁判を始めたいと思います。赤い扉へ集合してください』

    苗木「な…。まだ全然進んでないのに…」

    江ノ島「仕方ありません。行きましょう。みなさんが進んでいる事を祈りましょう」
  41. 51 : : 2013/11/24(日) 12:26:42
    控え室


    山田(そういえば、前回の学級裁判の朝日奈葵殿の密室推理は当たってたのでしょうかな…)

    苗木「まだ全員は集まってないんだね」

    石丸「うむ。けしからんな」

    やがてぽつぽつと集まって来た。

    苗木「…あれ?腐川さんは?」

    モノクマ「まだ部屋にいるのかな?もう仕方ないなあ…」

    十神「モノクマ、早く連れて来い」

    モノクマ「全く、大神さんが連れてくればいいのにさ」



    やがて、モノクマが腐川さんを引きずってきた。

    腐川「や…やめて…!何で…!」

    モノクマ「さて、やっと揃ったね。オマエラ、さっさと来てね。じゃーねー」

    モノクマは去った。

    そして、みんなはエレベーターに乗り込んだ。


    学 級 裁 判

    開廷!!
  42. 52 : : 2013/11/24(日) 12:51:22
    モノクマ「さてと。とっとと始めちゃってください」

    苗木「じゃ、まずは凶器の話からだね」

    桑田「葉隠の腹に【包丁が刺さっていた】な。」

    桑田「きっとあれが犯人の使った凶器だ!」

    山田「【包丁で刺して殺した】んですな」

    苗木「それは違うよ!」

    【葉隠の死体の状況】

    苗木「そうとは言い切れないよ。葉隠クンの死体には、特殊なはさみが数本刺さっていたんだ。」

    苗木「だから、アレが致命傷である可能性もあるんだよ!」

    十神「それに、葉隠の裏には「チミドロフィーバー」の文字があった筈だ。」

    十神「これは、あの殺人鬼…ジェノサイダー翔が犯人である可能性がある」

    腐川「…!!」

    十神「それに、朝日奈の死体も同じはさみが刺さっていた。」

    十神「つまり、ジェノサイダー翔が2人を殺した可能性がある!」

    大和田「お…おいおい。さっきからジェノサイダーって…」

    桑田「【ここにはジェノサイダーはいねえ】んだよ!」

    苗木&江ノ島「それは違うよ!!」

    【ジェノサイダー翔ファイル】

    苗木「図書室の書庫に、これがあったんだ」

    江ノ島「ジェノサイダー翔に関するファイルだよ」

    苗木「こ、このファイルには、今回の殺人に共通する事が書いてあったんだ」

    江ノ島「犯行には特別な形状のはさみを使う…。あと、犯行後はチミドロフィーバーの血文字を残す…」

    苗木「それに、ジェノサイダー翔は多重人格者の疑いがあるんだ」

    江ノ島「君たちには、その思い当たる節があるはずだよ!」

    腐川「あ…ああ…」

    苗木「僕達はあの人がジェノサイダー翔に変わったところを見たんだ。その人は、決定的に違うところがあった」

    戦刃(それって…)

    □い□□



    せいかく

    戦刃(そうか分かった!)

    戦刃「それって…。性格?」

    苗木「そうなんだ。僕達は、ある人の性格が急に変わった所を目撃した」

    江ノ島「つまりその人がジェノサイダー翔…」

    苗木&江ノ島「ジェノサイダー翔の正体は、腐川さんの別人格なんだ!」
  43. 53 : : 2013/11/24(日) 13:33:28
    腐川「な…ななななな…」

    石丸「ど、どうなんだ!?腐川君!」

    腐川「ど…どう…して…」

    ドサ

    腐川さんはその場で倒れた。

    …そして、女子更衣室の時と同じように、奇怪な動きをして立ち上がった。

    ジェノサイダー「どーも!超高校級の殺人鬼ことジェノサイダー翔でーす!!ゲラゲラゲラ!!」

    ジェノサイダー翔【超高校級の殺人鬼】

    大和田「な…!」

    山田「キャアアアアア!!出たああああああ!」

    ジェノサイダー「今どんな状況か分かんないけど、もしかしてばれちゃった系?まいいか!しゃーないもんね!」

    戦刃「超高校級の殺人鬼…。私…そんなの相手にしてたんだ…」

    ジェノサイダー「あ!あんときの女!てめえ後で切り刻んでやろうか!殺さずにね!ゲラゲラゲラ!」

    大神「ジェノサイダー、おぬしが…殺したのか!!」

    ジェノサイダー「だってさ、仕方ないんだもーん♪あいついきなり殴りかかってきやがってさ!」

    苗木「え…?」

    大神「なん…だと…?」

    ジェノサイダー「むしろ恨みたいのはこっちよ!おかげで初めて対象外を殺っちまったしよ!」

    苗木「対象外…?」

    江ノ島「あのファイルに載っていた被害者達は、全て男性だったんだ。おそらく、ジェノサイダーは男性しか殺さないんだよ」

    ジェノサイダー「ビンゴ!ってか何?その喋り方まこちんの真似?」

    苗木「まこちんって…ボク?」

    ジェノサイダー「まあいいか!で、アタシが殺すのは萌える男子だけよ!それ以外は対象外!眼中になし!ゲラゲラゲラ!」

    ジェノサイダー「あ、ここでは殺した人がばれたら駄目だっけ?言っちゃった!ゲラゲラゲラ!!仕方ねえから全部話してやんよ!」

    ジェノサイダー「これが事件の全貌だコラァ!耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ!!ゲラゲラゲラ!!」
  44. 54 : : 2013/11/24(日) 13:51:19
    ジェノサイダー「まず、アタシは廊下でいきなり目がさめたの!多分根暗な方が気絶とかくしゃみとかしたんじゃね!?」

    ジェノサイダー「その後気分すぐれねーから、適当に歩いてた訳よ!」

    ジェノサイダー「丁度その時あの水泳馬鹿を見かけたから、殺さないように切り刻もうかなーって女子更衣室までついてったわけ!」

    ジェノサイダー「で、更衣室に入る時、なんか飛んできて、気を失っちゃった!ここから何があったかは根暗に聞かねーと分かんねーけどよ、次に目覚めた時はあおちんがダンベル持ってたわけよ!アタシの頭とダンベルに少し血がついてたから、多分根暗を殴ったんだと思うね!アタシったらナイス推理!」

    ジェノサイダー「そのあとアタシは華麗にダンベルをよけ、マイハサミで刺しまくったわけ!無我夢中だったしね!殺人鬼もビックリなくらいあの牛乳魔人怒ってたし!ゲラゲラゲラ!はいお終い」

    苗木「…は?」

    大神「あ…朝日奈が…そんなことするはず…」

    ジェノサイダー「だーかーらー、詳しいことは根暗に聞けって言ってんだよ!へくしっ!!」

    腐川「あ…あれ?な…何がどうなったの?」

    桑田「あ、戻った」

    苗木「腐川さん、朝日奈さんが急に襲ってきたって本当?」

    腐川「ほ…本当よ…。って何?この状況…」

    大神「あ…朝日奈が…するわけ…」

    腐川「と…とにかく、その時の状況を言えばいいのね?」

    腐川「わ…私が何故か女子更衣室前に居て、朝日奈が急に謝ってきたのよ…。ごめん、殺しに来た人かと思ったってね…」

    腐川「で、私がちょっとむかついたから、嫌味を言ってやったのよ…。そしたら、ダンベルを持ち上げて殴りかかってきて…」

    腐川「わ、私は避けたわよ…。でも、少しかすって、頭から血が出て、それを見て気絶したの…」

    苗木「朝日奈さんがそこまで怒る嫌味…て…」

    腐川「お…大神のことを…ちょっと…ね…」

    大神「朝日奈…」
  45. 56 : : 2013/11/24(日) 14:15:39
    十神「では、これで学級裁判は終わりだな。あっけない」

    モノクマ「おや、もう終わり?仕方ないなあ。ではオマエラ、お手元のスイッチを押して投票してください!」

    苗木「…ちょっと…待って…」

    モノクマ「おやあ?どうしたのかな?」

    十神「もう犯人は決まっている。ジェノサイダーである腐川だ」

    江ノ島「なら、葉隠クンの件はどうするの?」

    十神「ジェノサイダーだろう。はさみに血文字、それに男性。これは確定だ」

    苗木「でも、それだと説明できない部分があるんだよ」

    十神「何…?」

    【モノクマファイル】
    【葉隠の死体の状況】

    苗木(これだ!)

    苗木「モノクマファイルには、包丁が刺さっていたってあるんだ。」

    苗木「だから、ジェノサイダーじゃないんじゃないかな」

    山田「む?包丁が刺さっている中心あたりに丸い穴もありますな…」

    苗木「それは、一回はさみで刺して、それから包丁で刺し直した…んじゃないかな」

    山田「それなら、ジェノサイダーが自分の殺人の証拠を消した可能性もありますな」

    苗木「…そうなんだけど、ジェノサイダーがやったにしては中途半端なんだ。」

    苗木「葉隠クンの裏には血文字…。でもハサミを刺してから包丁に刺し直してる…」

    苗木「被害者は男性…。でも磔にされていない…」

    山田「確かに中途半端ですな…。」

    桑田「それ確かめる方法があるじゃねえか」

    腐川「っ!!あいつに…代われって…言うの!?」

    苗木「腐川さん…。ジェノサイダーと…代わってくれない?」

    腐川「い…嫌よ…!絶対!!」

    戦刃「えい!」

    腐川「かっ…」

    ドサ

    戦刃「ごめん…。」

    江ノ島「お姉ちゃんナイス!」

    ジェノサイダー「呼ばれて飛び出てジェノサイダー!ゲラゲラゲラ!!」

    ジェノサイダー「つーかさ、めんどくせーから何度も人格変えたくないんだよねー。」

    苗木「ジェノサイダー、君は葉隠クンも殺したの?」

    ジェノサイダー「はあ?葉隠?」

    苗木「うん。葉隠クンの死体にも、はさみと血文字があったんだ」

    ジェノサイダー「うんうん。なるほどねえー。」

    ジェノサイダー「だが残念!葉隠なんか誰が殺すか!!ゲラゲラゲラ!」
  46. 57 : : 2013/11/24(日) 14:58:13
    ジェノサイダー「アタシが殺したのはあおちんだけ!しかもやすひんには血文字が書かれてたってことは、殺す事を狙ったわけっしょ?なら、磔にされてないのはおかしいじゃーん!それに、やすひんなんて全く萌えない眼中にない!!」

    ジェノサイダー「つまり、アタシは犯人じゃないのれーす!!ゲラゲラゲラ!!わーったかまーくん!!」

    苗木「うん。やっぱり君は、1回しか人を殺してないんだ。そして、葉隠クンを殺したのは別の人だったんだ」

    桑田「じゃあ、その【別の人】って誰なんだよ?」

    不二咲「何か…手掛かりは無いのかな…?」

    山田「僕は見張りしてましたが、【何も無かった】と思いますぞ」

    苗木「それは違うよ!」

    【葉隠の死体の状況】

    苗木「手掛かりはあったよ。包丁の柄に油がついてたんだ。」

    桑田「使った後の洗い残しじゃねえの?」

    苗木「それにしてはしっかり付いてた。あれなら少し位は洗う筈だよ」

    江ノ島「誰かが油を包丁の柄に付けたか、それか付いちゃったんだ」

    苗木「つまり、誰かがジェノサイダー偽装を行ったけど、詰めが甘かった。それどころか、手掛かりを残してしまった…んじゃないかな」

    桑田「で…でもよ、ジェノサイダーがジェノサイダー偽装偽装をやったんじゃ?」

    ジェノサイダー「ゴラア!どんだけアタシを犯人にしてえんだ!!」

    桑田「殺人鬼が言うか!」

    苗木「【ジェノサイダーが2重偽装】をするのは…」

    江ノ島「それはないよ」

    苗木「え…?」

    【十神の証言】

    江ノ島「それって結局、自分がやったわけだよね?相手を混乱させるつもりでやったりしても、まずそのジェノファイルがないと話にならないでしょ?」

    江ノ島「ジェノサイダーの犯行をジェノサイダー偽装にわざとらしくしても、心理的に難しいはず。それどころかジェノサイダーなら、中途半端に止めずに最初から血文字なんで残さないよ」

    ジェノサイダー「そのとーり!バレバレだしめんどくさいだけの血文字なんて、ばれたくない状況で書くか!あの美しき血文字はアタシがやった証拠なのよ!なんでばれたくない状況でわざわざアタシが犯人でーすって公言しなきゃなんねーんだよ!っていうか中途半端にやるくらいなら最初からやんねーよ!!ゲラゲラゲラ!!分かったかボケ!ゲラゲラゲラ!!」
  47. 60 : : 2013/11/24(日) 15:12:05
    桑田「つ…つまり、やっぱあれはジェノサイダー以外の人がやったわけか?」

    桑田「!そうだ思い出したぞ!葉隠は苗木の部屋にいたみたいじゃねえか!」

    苗木「っ!」

    桑田「アホ!あのままジェノサイダーのせいにしときゃ逃げられたろうな!」

    苗木「ちょ…ちょっとまってよ!」

    桑田「うっせー!!アホアホ!!もう犯人は確定だ!!」

    苗木「そ…そんな事はない!!」

    桑田「なら犯人を言ってみろアホ!!」

    苗木「そ…そんな…!」

    桑田「証拠はあんのか!!お前は前から気にいらねえんだ!!」

    苗木「違う…!僕は…!」

    桑田「なら証拠を言ってみろ!!お前が【犯人じゃない証拠】を!!」

    苗木「これが証明するよ!!!」

    【油芋】

    苗木「恐らくあの包丁の油は、油芋だ!」

    桑田「…は?」

    苗木「たしか、油芋は油やカロリーが普通のより多いんだ!」

    苗木「だから、あれを触った後は、少し手を洗っても油が落ちない!しかも触り慣れてるなら、少し残ってても気にならない!」

    苗木「だから、犯人は…!」

    苗木「これが僕の答えだ!」
  48. 61 : : 2013/11/24(日) 15:21:00
    苗木「…山田クン…だと…思う…」

    山田「へ?」

    十神「決着はついたか」

    山田「ちょちょちょちょっと!待ってくだされ!!」

    十神「もし違うというならば、証拠を提示してみろ」

    山田「え…えっと…。その…ですね…」

    山田「あそうだ!確かに油芋は大好物ですが…!」

    山田「あれを触り慣れてる者は、逆に念入りに手を洗うのですぞ!!」

    苗木「え…?」

    山田「だから僕の手は、いつもピカピカなのですぞ!」

    山田「それに、汚れた手でフィギュアやペンが触れるかああ!!だから僕はいつも念入りに手を洗っている!!」

    不二咲「あ、ホントだ。今は手に油分がないよ」

    山田「むふー!だから言ったじゃありませんか!」

    十神「確か山田は一回手を洗いに来たな…?」

    山田「そ、それは、見張りをしていたので油芋が食べられなくて、戦刃むくろ殿に代わって頂いて、食べた後に手を洗いに。」
  49. 62 : : 2013/11/24(日) 15:58:19
    桑田「って、もう犯人が誰だか分かんなくなったぞ!?」

    十神「苗木、お前の今日の行動を言ってみろ」

    苗木「え、うん」

    苗木「と言ってもなあ…。【体育館に集合した後】、部屋に帰ったら葉隠クンが僕の部屋に来て、何か飲み物持って来いって言われて、持って来たら既に葉隠クンは死んでいたんだ」

    全員「…」

    苗木「い…いや、ホントだよ!?」

    十神「まあ本当だろうな。【苗木は厨房に居た】からな」

    苗木「あ、そうか。【途中で十神クンが来た】んだよね。紅茶を飲みに来たって」

    苗木「僕はついでに十神クンのも淹れてあげたんだ」

    苗木「で、2人分を僕の部屋に持っていったら、既に葉隠クンはシャワールームで死んでいた」

    十神「葉隠を殺す時間は十分あるな。【鍵が開いている苗木の部屋】に入り、シャワールームに追い込んで殺したんだ」

    苗木「それは違うよ!!」

    【体育館に集合した後】

    苗木「ちょっとまって。何で十神クンは、僕の部屋の鍵が開いていたって知ってるの?僕は用心して、鍵をかけたかもしれないのに。」

    十神「ただの推測だ。どうせ2人とも不用心だろ。」

    苗木「…。じゃあ、今度は十神クンの今日の行動を教えてくれないかな?」

    十神「何だ。今度は俺を疑うか。…まあいいだろう。」

    十神「俺は体育館の後、【まっすぐ厨房に行って】紅茶を飲んだ。その飲んでいる間に【アナウンスがなった】んだ。」

    苗木「…」

    十神「ふん。確かめる方法ならある。腐川に聞けばいい」

    ジェノサイダー「はあ!?また根暗に代われって言う!?はあ、【記憶を共有しない】って不便ねえ!ゲラゲラゲラ!へくしっ!!」

    腐川「あ…あれ?」

    苗木「腐川さん、君はずっと十神クンについていってたの?」

    腐川「そ…そうよ!白夜様を【ずっと追いかけてた】わよ!」

    苗木「それは違うよ!」

    【記憶を共有しない】

    苗木「君は、一度十神クンと離れたはずだ。それに葉隠クンと朝日奈さんが殺されたのは大体同じ時間。」

    苗木「君は、ジェノサイダーとなって、葉隠クンが殺されている間は朝日奈さんと戦闘していたはず。少なくともその間は十神クンから離れたはずだよ!記憶を共有していないけど、たしか少しの間腐川さんに戻った時間があったはず!その短い時間は覚えてるよね!」

    腐川「…!!た…確かに…!ほんの短い時間…覚えてる…。女子更衣室に居た時の…!」

    苗木「十神クン、この間なら君にも犯行が可能なはずだ!」
  50. 63 : : 2013/11/24(日) 18:36:50
    十神「…なるほどな。確かに可能だ。だが、俺が犯人である証拠はない」

    苗木「う…うん」

    苗木(何か気になるところは…。僕の記憶を辿ってみよう…)

    苗木(

    葉隠「よう苗木っち!」

    苗木「あれ、葉隠クン」

    葉隠「ちょっと話したい事があるんだべ。とりあえず何か飲み物でもほしいべ」

    苗木「分かったよ。じゃあ、紅茶でも持ってくるね」

    葉隠「おう」


    食堂
    厨房


    苗木「…」

    十神「ん?苗木か?」

    苗木「あ、十神クン。ちょっと葉隠クンに紅茶を持っていこうと思って」

    十神「俺も丁度何か飲もうと思っていたところだ。苗木。俺の分も淹れろ」

    苗木「あ、うん。」

    十神「ま、砂糖くらいは自分で入れないとな。不味くなる」

    そう言って手を洗い、コップに砂糖を入れた。

    数分後

    僕は紅茶を持って、自分の部屋へ戻った。

    苗木「お待たせ葉隠クン」

    でも、葉隠クンは居なかった。

    苗木「あれ?」

    少し探すと、シャワールームに葉隠クンがいたんだ。

    苗木「うあああああああ!!」

    そうして数人が駆けつけて、アナウンスがなった…。

    …気になる所がいくつかあった…。

    よしっ。次は解析しよう!)
  51. 64 : : 2013/11/24(日) 19:33:03
    苗木(葉隠クンは、いきなり押しかけて飲み物をくれといった…。あれは、僕に出て行ってほしかったから…?)

    苗木(それと、十神クンが紅茶を飲もうと思ったのは、手を洗う口実…?)

    苗木(あと、部屋を出た時ドアを少し開けてた筈なのに、戻って来た時は完全に閉まっていた…)

    【苗木の記憶】言霊入手

    苗木(よしっ。なんとかなりそうだ!)

    苗木「葉隠クンは、僕の部屋に来た後すぐに、飲み物がほしいって言ったんだ。恐らく、僕を部屋から追い出したかったんだ」

    苗木「そして、その間に殺人が起きた。」

    苗木「犯人は、偽装の為に、ハサミと油をつけた包丁を刺した…」

    苗木「そして厨房に油がついた手を洗いに来たんだけど、そこには僕がいたんだ。」

    苗木「そこで、手を洗う口実に、紅茶をつくった」

    苗木「そして、部屋に戻ったら、出た時に開いていた扉が閉まっていた。恐らく、音の出る凶器を使って、葉隠クンを殺したんだ」

    十神「っ!」

    山田「!そういえば、油芋が保存してある倉庫には、1つだけ破れたものがありましたぞ!」

    戦刃「盾子ちゃん、何か隠してるものがあるんじゃない?」

    江ノ島「なっ!?」

    戦刃「隠し物してる時の癖がでてるよ」

    江ノ島「…チッ。お姉ちゃんには敵わねーな。ほら」

    苗木(これは…)

    苗木(苗木ノ部屋ノベッドノ下 水晶ドクロアリ)

    苗木「な…何コレ…」

    江ノ島「葉隠が隠してたんだよ。多分コレを信じて、苗木の部屋を捜索でもしたんじゃね?」

    苗木「な…なんでコレを隠してたの!?」

    江ノ島「面白いから!!それと出すのがめんどくさかったからだ!!イエス!!」

    全員「…」

    苗木「と…とりあえず、葉隠クンはこれに誘導されて、僕を部屋から追い出したんだな…」

    苗木(よしっ。これで揃った!)

    苗木「コレが事件の全貌だよ!」
  52. 65 : : 2013/11/24(日) 19:54:10
    苗木「事件は、まず犯人が目撃者を無くすことから始まった。」

    苗木「その為に、まず犯人は腐川さんを気絶させたんだ。どうやったかまでは分からないけど、この学級裁判で腐川さんがジェノサイダーになった時、驚いてなかったから、腐川さんの裏人格がジェノサイダーであることをしっていたんだ。」

    苗木「そして、気絶した腐川さんを置いて、犯人は去った」

    苗木「次は、葉隠クンを僕の部屋に誘導し、僕を部屋から追い出させた。葉隠クンの性格を利用してね。」

    苗木「それから犯人は僕の部屋に入り、葉隠クンを襲った。恐らく葉隠クンはシャワールームに逃げ込んだんだろうけど、殺されてしまった。」

    苗木「そしてあらかじめ用意してあったハサミと包丁を刺し、血文字を書いた。そしてさらに山田クンを犯人にする為、柄に油をつけた。」

    苗木「その後、犯人は厨房に来て手を洗ったんだ。僕が居たけど、紅茶をつくる口実で手を洗った。」

    苗木「そして丁度その時、腐川さんはジェノサイダーとして、朝日奈さんについていった。」

    苗木「そして女子更衣室で朝日奈さんは追ってきた人に気づき、物を投げて気絶させた。」

    苗木「ジェノサイダーは不意の攻撃に気絶して、腐川さんに戻った。」

    苗木「その後女子更衣室で、腐川さんは朝日奈さんの逆鱗に触れて、ダンベルをかすった」

    苗木「腐川さんは避けたものの、かすって血を流し、自分の血を見て再び気絶した。」

    苗木「そして、ジェノサイダーとして、朝日奈さんを殺してしまったんだ」


    苗木「今回の事件の犯人は、腐川さん…いや、ジェノサイダー翔と十神クンだよ!」
  53. 66 : : 2013/11/24(日) 22:07:22
    腐川「な…なあ…」

    バタ

    ジェノサイダー「呼ばれて飛び出てジェノサイダー!!何?今どんな状況?」

    十神「苗木が、俺とお前が犯人だと言ったとこだ」

    ジェノサイダー「えマジで!?勘弁してよまーくん!まあアタシは犯人だけどね!ゲラゲラゲラ!!」

    ジェノサイダー「へくしっ!」

    腐川「あ…あれ?」

    桑田「うわコイツめんどせー」

    腐川「さ…最近風邪気味なのよ…!し…仕方ないでしょう!」

    モノクマ「…そろそろ決着かな?」

    苗木「うん…。僕の主張は…。終わり…だよ」

    十神「…ふん」

    腐川「ま…まってよ…!」

    モノクマ「もう待ちくたびれたね!さっさと投票タイムにしましょー!」

    モノクマ「さて、今回のクロは正解か、不正解か?」

    モノクマ「まずは、葉隠くんの投票からいってみましょー!」


    MONOKUMA VOTE

    十神 十神 十神


    モノクマ「はい、1人目正解!葉隠くんを殺したのは十神君でした!」

    モノクマ「では続いて朝日奈さんを殺した犯人は!?」


    MONOKUMA VOTE

    腐川 腐川 腐川


    モノクマ「はい、またまた正解!」

    十神「…」

    腐川「…」
  54. 67 : : 2013/11/24(日) 23:22:17
    十神「…ここまでか」

    腐川「白夜様…!」

    苗木「…ごめん。2人とも…」

    十神「何を謝る。これは俺の選択だ。お前は判断を間違えてない」

    戦刃「ところで、罰ゲームの内容は何だったの?」

    江ノ島(ここでそれ聞くか)

    十神「…。『身内全員消滅』だ」

    戦刃「え…」

    十神「今までのを見てきた限り、モノクマはこういう事で冗談は言わない。…十神財閥を消す訳にはいかなかった…」

    腐川「わ…私は…、『好きな人の記憶から自分の存在を消される』よ!白夜様に存在を消されたら、この世に生きてる意味無いじゃない…!」

    十神「フン。今までとさほど変わらんだろう」

    モノクマ「オマエラ、そろそろいいかな?お待ちかねのおしおきタイムだよ!」

    十神「…初めて…負けた…。いっそ…殺してくれ…」

    モノクマ「だめだよ〜!死ぬより辛いおしおきを受けてもらわないとね!」

    十神「く…!」

    腐川「どこまでもついていきます!白夜様!」

    十神「ふん。ついてくるな。何処かで勝手に死んでろ」

    モノクマ「だから死なれちゃ困るんだけどね。まあいいや。」

    モノクマ「あ、そうだ。殺したのはジェノサイダー翔だから、彼女になって貰わないとね。えいっ」

    モノクマはコショウを投げた。

    ガン!

    腐川さんに当たり、コショウがばらまかれた。

    腐川「へくしっ!」

    ジェノサイダー「どーも!!出て参りましたー!!ゲラゲラゲラ!!…って、なんかやばそうな雰囲気!」

    ジェノサイダー「何コレ、おしおきタイム?ゲラゲラゲラ!!」

    モノクマ「じゃいっくよー!おしおきターイム!!」

    ジェノサイダー「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!」

    【十神クンとジェノサイダーさんがクロに決まりました】

    【おしおきを開始します】
  55. 68 : : 2013/11/25(月) 19:52:12
    【人間★失格
    3割の確率で逆転】

    奈落へ落ちる十神は巨大なゴミ箱へ落ちました

    そして十神はゴミ箱から這い上がりました

    そこは西洋風な街。十神はそこで汚れた浮浪者になってしまいました

    そこへ小学生風モノクマ集団が石を投げつけてきました

    逃げる十神。逃げて行くと、3つの扉が現れました

    どれかひとつの正解の扉に入れば救われる

    しかし入ろうとしたAの扉は足がはえて逃げ

    次に入ろうとしたBの扉も逃げてしまいました

    そして十神はCの扉に食べられてしまいました
  56. 69 : : 2013/11/25(月) 20:16:21
    【イタズラウォーターイリュージョン】

    ジェノサイダーは、真っ暗闇に放り込まれてしまった。

    遠くに十神を発見。駆け寄るジェノサイダー。

    だが、途中の落とし穴に落ち、落ちた先は巨大な水槽。

    そして、水槽の外にいるモノクマが、片手に持つステッキを振ると、上からサメの大群が入った水槽が降りてくる。

    モノクマがもう一度ステッキを振ると、サメの水槽が傾いていき、水が流れてきた所で幕が閉じた。

    幕が上がると、ジェノサイダーがいた水槽にはサメの大群がいて、ジェノサイダーはいなかった…
  57. 70 : : 2013/11/25(月) 20:20:51
    モノクマ「今回は、殺された人のテーマも入れてみました!」

    桑田「う…うわ…」

    大神「…」

    モノクマ「うぷぷ。今ごろ死ぬよりひどい罰を受けている頃だね…!」

    モノクマ「じゃ、今日は解散ね!最後の人は電気を消してきてねー」

    モノクマは去った…

    苗木「…十神クン…。腐川さん…」

    苗木「…ごめん」

    江ノ島「何謝っているの?あの人達は、自主的に殺人を犯したんだ。苗木君は真相を解き明かしただけ。悪くない」

    苗木「…うん」

    江ノ島「じゃあみんなあー!帰ろっかあ!」

    僕達はエレベーターに乗った
  58. 71 : : 2013/11/25(月) 21:43:05
    翌日

    モノクマ『オマエラ!今日も張りきっていきましょう!』

    ああああ「朝か…って、えええ!?」

    何か僕の名前が「ああああ」になってる!?

    ああああ「…あ!罰ゲーム!?」

    『3日間名前が「ああああ」になる。または生徒が個別指定』

    ああああ「…はあ…」
  59. 72 : : 2013/11/25(月) 22:02:10
    食堂


    石丸「くっ…!何故僕がこんな服を…!」
    『3日間一番親しい人の服を着る』

    大和田「アーッハッハ!いいじゃん!よく似合ってるよ!!」
    『3日間モノクマの喋り方になる』

    山田「ぐ…!油芋が食えないとは…!我慢を越えて自殺行為じゃねーかヨ…」
    『3日間大好物が食べられない』

    不二咲「大神さん、そこの醤油とれっ」
    『3日間話し方を荒っぽくする。(元々荒い人は逆)』

    大神「うむ」コト
    『尊敬している人のことを話す』

    大神(ケンイチロウ…か)

    セレス「アホ、食べないのですか?」
    『3日間嫌いな人としか話してはいけない』

    アホ「…」
    『5日間名前が「アホになる」』(桑田)

    戦刃(ふう。事前に部屋から出しといたものは処分されなかった!)
    『部屋にある必需品以外のものを処分』

    江ノ島「…」
    『恥ずかしい秘密を晒す』
  60. 73 : : 2013/11/25(月) 22:12:20
    モノクマ「アーッハッハ!面白いね!!」

    石丸「僕は…!こんなだらしない服を来た事がない…!!」

    大和田「なんでこんなほぼ無意味なことしたの!!」

    モノクマ「だって動機だしね。殺人起きればあとは無意味なんだよねー」

    モノクマ「さてと。罰ゲームの中には、みんなに話すようなことがあるからね。みんなで聞きましょうか!では大神さん!尊敬している人は誰だ!」

    大神「…。ケンイチロウ…だ」

    アホ「へえー。霊長類ヒト科最強の大神にも、尊敬している奴がいんだな。どんな奴なんだ?」

    大神「我が勝てなかった者だ…。いずれ決着をつける」

    全員「おおー!」

    モノクマ「いやー、大神さんの為だけに作られたような罰ゲームだね!じゃあ次、江ノ島さんね!恥ずかしい秘密とは!」

    江ノ島「…」

    モノクマ「しょうがないなあ。じゃあ僕が代わりに答えるね!」

    モノクマは、紙をばらまいた。

    『江ノ島盾子は 小学5年生までおねしょをしていた』

    モノクマ「とゆーわけなのです!」

    江ノ島「…」顔真っ赤

    モノクマ「アーッハッハ!!じゃあ、もう晒し系はないけど、みんなでああああ君の呼び名を考えといてあげてよね!じゃーね!」

    言うだけ言って、モノクマは去った。

    石丸「ああああ…?誰なんだ?」

    ああああ「僕だよ…」

    石丸「苗…ああああ君は君か!では僕がいい名前を考えてあげようっ!」

    モノクマ「あ、「苗木」は禁止ね!あと、名前をつけるのは被っちゃ駄目だから!」

    大和田「分かったよ!消え失せて!」

    モノクマ「アーッハッハ!!」

    不二咲「どっかいけっ!!」

    モノクマ「はい…」

    モノクマは去った。
  61. 74 : : 2013/11/25(月) 22:45:48
    自室


    江ノ島「絶望的…。でもこれで私様の罰ゲームは終わりよ!人間共の様子を見に行ってやろうかしら!」

    自由行動開始


    廊下


    江ノ島「やっほおー!まこちゃん!」

    まこちゃん「あ、江ノ島さん…。」(苗木)

    江ノ島「ねえねえ!ちょっとさあ、一緒に過ごそうよおー!」

    まこちゃん「ん、いいよ」

    まこちゃんと一緒に過ごした!

    少し仲良くなれたようだ!

    プレゼント【絶望ヶ峰の指輪】

    まこちゃん「わあ、ありがとう!」

    まあまあよろこんでくれたかな!


    自室


    まだ時間はある!もう少しどこかへ行ってみよー!


    廊下


    不二咲「おう!江ノ島さんっ」

    不二咲ちゃんと一緒に過ごそう!

    不二咲「お、どこかへ行く?…か?」

    江ノ島「一緒に食堂にでも行かなーい?」

    不二咲「おっし!じゃあ行こう!…ぜ!」

    不二咲ちゃんとお茶を飲んだ!

    少し仲良くなれたようだ!

    プレゼント【無限タンポポ】

    不二咲「え…?貰って良いの?…か?ありがとう!…だぜっ!」

    なんか楽しそう!
  62. 75 : : 2013/11/25(月) 23:09:25
    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『えー、校内放送。ただいまより夜時間になります』

    モノクマ『ただその前に、オマエラに嬉しいお知らせが待っています!』

    モノクマ『というわけで、オマエラ、体育館へ集合してください』

    江ノ島「…」

    行かないワケには行かないよな…


    体育館


    大和田「まったく。ボクはもう眠たいんだよ!さっさと寝かしてよ!」

    まこちゃん「…一体何なんだろう…」

    アホ「あーだりぃ!モノクマ!さっさと始めろよ!」

    「はいはーい!」

    始まった…


    ぼよよーん!

    モノクマ「やあオマエラ!ちゃんと集まったみたいだね!」

    セレス「一体何ですの?嬉しいお知らせとは」

    モノクマ「うーん、どーしよっかなー。教えようかなー」

    不二咲「さっさと教えろっ!」

    モノクマ「はい…。今日、霧切さんが帰って来ました」

    全員「!!?」

    モノクマ「殺人を犯した人は、おしおきで外の世界へ強制停学。そして、死より恐ろしい罰を受け、ここへ復学するのです!」

    アホ「あいつが…!」

    モノクマ「残念ながら、殺されてしまった舞園さんは戻って来ませんがね!!アーッハッハ!」

    モノクマ「では、霧切さん登場でーす!」

    ガチャ!

    後ろの扉が急に開き、そこには人がいた。

    江ノ島「…霧切…」

    まこちゃん「霧切さん…」

    バタッ

    まこちゃん「霧切さん!」

    まこちゃんは倒れた霧切に駆け寄った。

    みんなもそれについていく。

    霧切「…うう…」

    モノクマ「ま、倒れて当然ですね!」

    まこちゃん「とりあえず、僕が霧切さんの部屋に連れて行くね!」

    モノクマ「うぷぷ…!うぷぷぷぷ…!」

    まこちゃんは走り去った…。霧切を抱えて。

    モノクマ「アーッハッハ!!では、これで臨時集会を終わります!」

    モノクマ『ではではいい夢を。おやすみなさい』

    アナウンスがなり、モノクマは去って行った。
  63. 76 : : 2013/11/25(月) 23:25:15
    翌日

    食堂


    江ノ島「苗ちゃん、霧切の様子は?」

    苗ちゃん「うん…。あまりよくないみたい。もうずっと寝てて…。顔色も優れないし。あとでご飯を届けに行ってみるけど」

    戦刃「そういえば、霧切さんが帰って来たってことは、十神君や腐川さんもいつか帰ってくるんだよね?」

    大神「うむ。そうだな。…朝日奈…」

    大和田「帰ってくるのは殺した奴だけみたいだね。ただ嫌われるだけじゃん」

    石丸「なぜ僕がこんなだらしない服装を…。風紀委員失格だ…」ぶつぶつ

    不二咲「石丸君。気にすんな。誰も風紀委員失格だなんて思っちゃいねーよ」

    山田「…随分慣れましたな…不二咲千尋殿…」

    アホ「あー、今から霧切を殴りにいっていいか?」

    セレス「そしたら殺しますわよ。アホ」

    江ノ島「あ、そういえば、霧切さんから外の世界がどうなっているか聞く事ができますね」

    大和田「うん。確かにそうだね」

    苗ちゃん「今日聞くのは勘弁してあげてよ…」

    石丸「うむ。体調が優れない人に無理をさせてはならんな。」

    苗ちゃん「じゃ、僕そろそろ霧切さんにご飯を持っていくね」

    不二咲「お、私も手伝うぜ。誠君」

    誠「うん。じゃあよろしく」


    霧切部屋


    ピンポーン

    誠「…」

    ガチャ

    霧切「あら…。2人とも…」

    誠「大丈夫?朝食持って来たよ」

    霧切「ありがとう…。テーブルの上に置いといて…」

    不二咲「おう」

    霧切「…?」

    誠「じゃあ、お大事にね」

    霧切「…ええ」

    霧切「…ここからは出ないほうがいい…」

    誠「え?」

    霧切「みんなに…そう…伝えといて…」

    誠「うん。分かった」

    不二咲「早くよくなれよっ」

    霧切「…?」
  64. 77 : : 2013/11/25(月) 23:34:18
    食堂


    誠「…ここから出てはいけない…。そう言ってた」

    石丸「うーむ…。どういう事だ?」

    アホ「何かを独り占めしようとしてんじゃねーか?」

    誠「…それはないと思うよ。霧切さんの体調から考えても、やっぱりなにかあったんだ。」

    江ノ島「死より恐ろしい罰…ですね」

    誠「そうだと思う。絶望ではない、死より恐ろしいものなのか…。僕達の許容範囲を越えた超絶望なのか…。それは分からないけど、やっぱり霧切さんには従うべきだと思うんだ」

    アホ「このアホ!さやかちゃんを殺した奴を信用すんのか!」

    セレス「アホにアホと呼ばれましたね」

    誠「今は、舞園さんを殺したとか殺してないとか関係無いんだ。霧切さんは、僕達にメッセージを残したんだよ!」

    アホ「…もうおまえとは噛み合いそうもねえな」

    誠「え…?」

    アホ「俺は霧切を信じねえ。そして、霧切を信じるおまえも信じねえ!」

    誠「な…」

    セレス「まさにアホですわね。ほっておきましょう」

    アホ「ふん。ごちそうさん!」

    アホは朝食をとっとと済ませて、1人出て行った。

    江ノ島(これがモノクマの罠だったり?うぷぷ)
  65. 78 : : 2013/11/26(火) 07:42:59
    自由行動開始

    戦刃「あ、盾子ちゃん」

    江ノ島「こんにちは残念なお姉ちゃん。今日は一緒に過ごしましょうか?」

    戦刃「あ、うん!じゃあ、フェンリルについて話してあげよう!」

    …フェンリルについて聞かされました

    少し仲良くなれました。

    プレゼント【レーション】

    戦刃「わあ!!ほんとにありがとう!盾子ちゃん!」

    どうやら喜んで頂けたようですね。

    江ノ島「…ん?霧切さん?」

    霧切「…ああ、江ノ島さん…」

    江ノ島「寝てなくて大丈夫なのですか?」

    霧切「ええ、少し良くなったから…」

    霧切「じゃあね」

    とっとと行ってしまった

    誠「…!…り…さん!…てな……うぶ…の…!」

    霧切「…え…いじょう…よ…。…た……し…ね…わ…」

    遠くで誠君と霧切さんの会話が微かに聞こえてくる。

    江ノ島「…一体何があったのでしょうか…」

    いくら考えても分かる筈無かった。

    江ノ島「…あ、アホ」

    アホが霧切を殴ろうとしたのを誠君が止めた。

    江ノ島「…マジアホだな」
  66. 79 : : 2013/11/26(火) 08:05:10
    翌日


    大和田「うぷぷ、今日で最後だね〜!」

    石丸「ハッハッハ!兄弟、中々板に付いてきたな!」

    不二咲(今日までなのか…残念)

    山田「明日になれば…!油芋を…!!」

    セレス「…」(暇ですわ…)

    アホ「ん?アホ木どこいった?」

    不二咲「さっき霧切さんに朝食持っていってたぞ」

    モノクマ「最近退屈だなあ…」

    大和田「出たね!」

    江ノ島「シット!何が退屈だあ!?コイツら見て満足しとけ!!」

    モノクマ「僕はそんな軽い冗談で受けるような軽いクマじゃないんだよ!」

    アホ「じゃなんでこんなことすんだよ!ってか何でおれだけ罰ゲーム5日間なんだよ!」

    モノクマ「いやーこれ面白いと思ったけど、結構飽きるもんだね。というわけで、このくじを引いてね!」

    ドン!

    全員「…」

    モノクマ「ああ、安心してよ!この中には当たりとハズレが入っていて、当たった人はその場で罰ゲーム終了にしたいと思ってるから!」

    全員「!」

    大神「我は既に終わっているから引く必要はないな」

    モノクマ「いや、君たちも当たり引けば、必要としてる人に当たりが出る確率が低くなるから引いてよね!」
  67. 80 : : 2013/11/26(火) 16:37:29
    結果…
    ハズレ組

    桑田
    大神
    江ノ島
    戦刃
    苗木(モノクマが代わりに引いた)
    霧切(モノクマが代わりに引いた)

    アホ「実質罰ゲームがあるの、苗…アホ木と俺だけじゃねーか!」

    モノクマ「うぷぷ、大木君も超高校級の不運だねー」

    大木「…?何かあったの?」

    モノクマ「かくかくしかじか」

    大木「ええ!?」

    石丸「何木君!気にするな!今日で終わりだ!」

    アホ「俺はまだ続くけどなっ!!」

    石丸「あー…うむ…。そうだな」

    大木「僕はまだ我慢できるけど…。アホ君は…」

    モノクマ「じゃあ、僕はドロン!」

    モノクマは去った。

    騒動を起こして去っていった…。

    大木「…」

    江ノ島「?種子、どうしたのですか?」

    種子「…。…?種子…て、もしかして僕のこと呼んでる?」

    江ノ島「当然です。他に誰が居ますか」

    種子「えっとさ…。まぎらわしいから統一してくれない?」

    江ノ島「じゃあ誠ちゃん君で!」

    誠ちゃん「ええ!?」
  68. 81 : : 2013/11/26(火) 16:57:06
    自室


    江ノ島「…あ、誠ちゃんに何があったのか聞くの忘れてました」

    江ノ島「まあいいでしょう。質問するのは飽きましたし」

    江ノ島「ってわけで、どっか行ってみっかー!ヒャッハー!」

    自由行動開始!

    モノクマ『あ、オマエラ!学級裁判が終わったので3階を解放しとくね!じゃーね!』プツン


    3階

    娯楽室


    江ノ島「わーい!解放されてるされてる!」

    セレス「あら、娯楽室もあるようですね」

    江ノ島「セレスさんが好きそうな場所だねー!」

    セレス「雑誌もありますわね。更新されていくのかしら?」

    モノクマ「もっちろんですとも!裏ルートを通って、新品のが毎月送られてきますよ!」

    セレス「裏ルート…。それに、週刊誌もあるようですが?」

    モノクマ「残念でした!週刊誌も月1回だよー!アーッハッハ!」


    美術室


    山田「おー!美術室もありますか!設備も揃っている事でしょうな!」

    江ノ島「へえー!山田君って、美術興味あるんだ!」

    山田「もちろんですとも!フィギュアも彫刻として美術の1つとして数えられますぞ!」


    物理室


    大和田「ああ!?んだこのバカでかい機械は!?」

    モノクマ「あっぶなーい!触っちゃ駄目!」

    触ろうとした大和田を思いっきり突き飛ばし、壁に激突した。

    石丸「兄弟いいいい!!!それにモノクマ!これは一体なんなのだ!」

    モノクマ「これはいわゆるタイムマシンだよ!下手すると原始時代までトラベルかもね!」

    大和田「タイムマシン…!?」

    モノクマ「おっ反応あり!何か使いたい用途でもあるのかな!?でも残念!ほんとは空気清浄機だよー!」

    大和田「空気清浄機!?これが!?」

    モノクマ「この学園は完全に封鎖されてますからね!」

    モノクマ「オマエラが新鮮な空気を吸えるのは、この空気清浄機のおかげだからね!超高校級の科学者が作り出した物と言っても壊れるときは壊れるからね!勝手に弄るなよ!」

    石丸「わ…分かった分かった。触るなと言われて触る者などいるはずない!」

    大和田「ああ良いこと言うなあ兄弟!」

    2人「はっはっは!!」


    教室


    江ノ島「…あれ?一通り回っても誠ちゃん居ませんね」

    戦刃「まこちゃんなら霧切さんの看病してるって」

    江ノ島「ったく霧切の奴!」

    1人ですごした。
  69. 82 : : 2013/11/26(火) 17:18:46
    食堂前


    江ノ島「お」

    誠ちゃん「あ」

    江ノ島「なんだ?霧切の看病しなくていーのか?」

    誠ちゃん「う、うん。もう大丈夫だって…」

    江ノ島「あ、そういえば今日の朝、誠ちゃん様子おかしかったよね?なにかあったの?」

    誠ちゃん「え…ええと…。いや、なんでもない」

    江ノ島「何かあったんだろ!はっきりしろや!!」

    誠ちゃん「何でもないっ!!」

    江ノ島「…」

    誠ちゃん「…」

    誠ちゃん「ご…ごめん…」

    江ノ島「…いや。…ま、何も無いって言ってんなら、本当に何もないか、知られたくない事なんだろうな」

    誠ちゃん「…」

    江ノ島「まあそれでもいいや」

    誠ちゃん「…いつか…話すから…。…いや…いつか…話すことになるだろうから…」

    江ノ島「分かった。気長に待ってるよ」

    江ノ島「まあ俺あ絶望的に飽きっぽいから、とっとと忘れそうだけどな!イエスッ!」

    誠ちゃん「はは…」

    そして次の日

    私は絶望した
  70. 83 : : 2013/11/26(火) 18:18:37
    モノクマ『死体が発見されました!』

    江ノ島「…」

    モノクマ『一定の自由時間の後』

    江ノ島「…」

    モノクマ『学級裁判を開きます!』

    江ノ島「…苗…木…」

    苗木は死んでいた



    霧切「…」

    霧切は死体を調べた。

    霧切「…死んでるわね…」

    江ノ島「…」

    セレス「なんという…唐突な殺人でしょう…」

    アホ「…」

    江ノ島「…アホ…」

    アホ「あ?」

    江ノ島「おまえが…!」

    江ノ島「お前が苗木を殺したんだろ!!!」
  71. 84 : : 2013/11/26(火) 19:58:04
    アホ「な…!」

    セレス「確かにあなたは、苗木君と霧切さんを敵対視してましたわね」

    大和田「おいアホ!マジでお前がやったのか!」

    山田「アホが犯人に確定ですな」

    アホ「んなわけねえだろ!!ってかアホアホ言うなアホ!!」

    江ノ島「よくも苗木をっ…!!」

    戦刃「盾子ちゃん落ち着いて!」

    モノクマ「そうだよ落ち着きなさいよ!」

    江ノ島「モノクマ…?」

    モノクマ「うぷぷ。江ノ島さん、それでも超高校級の絶望?これくらいの絶望は笑い飛ばしてくれないとね!」

    江ノ島「く…!」

    霧切「…苗木君が殺された。だから今回も学級裁判を開くのね」

    モノクマ「その通りだよ!わくわくだね!」

    霧切「で、今回もモノクマファイルはあるのかしら?」

    モノクマ「無いよ!無くても楽勝なはずだよ!」

    霧切「…どういうこと?」

    モノクマ「どういうことでしょうねー?みんなでじっくりたっぷり存分に調べなよ!」

    霧切「…まあいいわ。じゃ、私は苗木君を調べるから。みんなはそれぞれ証拠を集めてきて」

    モノクマ「じゃ、頑張ってねー!うぷぷ!」

    モノクマ「アーッハッハ!!」
  72. 85 : : 2013/11/26(火) 20:09:15
    霧切「
    被害者;苗木誠
    殺人現場;食堂
    朝来たら既に死んでいた。
    腹には包丁が刺さっている。
    それ以外の傷は一見なし。」

    霧切「今分かるのはこれくらいよ。さて、色々調べて見るわ」

    大神「頼むぞ。我はまた見張りだ」

    霧切「大神さんなら信用できるわ。頼むわね。しっかり私を見張ってなさい」

    大神「うむ」


    厨房


    江ノ島(包丁は、葉隠を殺したものと、…苗木を殺したものの2つなくなってる…)

    江ノ島(昨日の夜見たら揃ってたから、殺されたのはその後…か。っていうか、夜の間はずっと犯行できる…)

    【江ノ島の記憶】言霊入手


    苗木部屋


    セレス「…今回の事件は色々と変ですわね」

    山田「変とは?」

    セレス「なんの動機もないのに人が殺されていた…。まあアホが犯人なら別ですが。」

    セレス「それに、怪しいところが全くない…。まさしく苗木君を刺して殺して終わり…という感じですわね」

    山田「なーんにもありませんでしたな。」

    【セレスの考え】言霊入手
  73. 86 : : 2013/11/26(火) 21:27:45
    霧切「…!これは…!」

    大神「?」

    言霊入手

    数分後…

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『ちょっと早いけど、もうオマエラは十分だと判断しました。とっとと学級裁判を始めたいと思います!』

    大神「…早いな」

    霧切「ええ。行きましょう」

    江ノ島「…絶対…犯人を…見つけてやる…!」

    霧切「問題ないわ。これだけ学級裁判が始まるのが早いのもその証拠。さあ、急ぎましょう」


    学 級 裁 判

    開 廷 ! !
  74. 87 : : 2013/11/26(火) 22:19:44
    モノクマ「はい。もうルールは分かってるね?じゃ、とっとと始めちゃってください!」

    霧切「じゃ、まず私が見つけたものを出すわ。みんな。コレを見て」

    【苗木が持っていたメモ】解

    霧切「苗木君はメモを持っていたわ。そして内容は『もう限界だ。ここでは生きていけない。僕は自殺します』これだけ」

    アホ「…はあ?」

    江ノ島「い…意味不明…ですね」

    霧切「でも、他殺ではない。なら、自殺しかないわ」

    大和田「なんで他殺じゃないって言い切れんだよ」

    石丸「そうだ!夜なら犯行は可能だ!」

    霧切「いえ、彼に刺さっていたものは包丁よ。だから夜にはできないの。なぜなら」

    霧切「食堂は、夜時間の間はロックされるからよ」解

    山田「そうですな。すっかり忘れてましたぞ」

    霧切「なら、犯行時間は夜時間が終わってから。その間に、苗木君を呼んで厨房から包丁を持って来て苗木君を殺して自分の部屋に戻ってもう一度食堂へ集まるのは、時間もないし途中で必ず人と会うわ。石丸君とかにね」

    大和田「夜殺して、食堂へ運んだのかもしれねえじゃねえか」

    霧切「石丸君、あなたはいつごろ起きて、食堂へ向かったの?」

    石丸「たしか、朝のアナウンスが鳴ってから【1分後】くらいだったな」

    霧切「それくらいの時間なら、殺して部屋に戻るだけの時間はない。でも、自殺ならば【ぎりぎり間に合う】はずよ。」

    大和田「【夜の内に包丁を持って来て】、食堂で速攻で刺して速攻で戻ればギリギリ間に合うんじゃねえか?」

    江ノ島「それは違うよ!」

    【江ノ島の記憶】BREAK!!

    江ノ島「私の記憶だけだけど、夜の内は包丁があったんだよ。それに、夜時間まで食堂で苗木君と話していたから、包丁を持っていった人はいないはずだよ」

    霧切「朝の内に包丁を持ち出して苗木君を殺し、誰にも見つからずに部屋に帰れる人物はいないわ。それに、このメモからも分かる。これは自殺なのよ」
  75. 88 : : 2013/11/26(火) 23:08:48
    山田「石丸清多夏殿ならできるのでは?」

    霧切「そうね…。包丁で刺したなら返り血を浴びるはず。石丸君は、着替える時間がとれるくらい遅れて来たかしら?」

    大和田「そういえば兄弟。お前がみんなを呼びにいった時、俺と廊下で会ったんだよな」

    石丸「うむ。僕には着替える時間などなかった」

    大神「…では、苗木は本当に自殺を…?」

    霧切「…そこまでは分からないわ」

    江ノ島「…」

    江ノ島「…犯人はアホだ!!!」

    アホ「はあ!?」

    江ノ島「動機があるのはお前しかいない!お前が苗木を殺したんだ!!」

    霧切「江ノ島さん…落ち着いて…」

    アホ「このアホ!なら俺が殺した証拠と殺人方法を言ってみろ!」

    江ノ島「うるさい!!苗木が…!自殺…なんて…!!ある…わけ…!!」

    アホ「認めたくないなら認めなきゃいいじゃねえか!どうせ後で知る事になるんだ!」

    江ノ島「認められるわけ…あるか!!」

    アホ「大体さっきっから何で俺を犯人にしようとしてんだよ!実はお前が犯人じゃねえのか!」

    江ノ島「違う!私が苗木を…殺すわけないだろうが!!!」

    アホ「なら俺も同じだ!何で俺が苗木を殺さなきゃいけねえんだ!!」

    戦刃「2人とも落ち着けええ!!!」

    バン!!

    戦刃は、机を思いっきり叩いた。

    江ノ島「…」

    アホ「…」

    戦刃「…もう…止めようよ…」

    霧切「…」

    江ノ島「…で…も…」

    戦刃「…いくら盾子ちゃんでも…。これ以上喋ったら気絶させるよ…!」

    江ノ島「…」

    戦刃「私だって…泣き叫びたいのに…」

    アホ「…」

    江ノ島「…」

    霧切「…モノクマ…そろそろ…いいんじゃないかしら…」

    モノクマ「うん。そうだね。では、投票ボタンを押して投票してください!さあどうなるか!」


    MONOKUMA VOTE

    苗木 苗木 苗木


    モノクマ「はい。正解。今回苗木君は、自殺でした」

    江ノ島「…苗木…」
  76. 89 : : 2013/11/26(火) 23:51:11
    江ノ島「…あの時…話を…無理矢理にでも…聞いて…おけば…」グスッ

    戦刃「え…?…何の…こと…?」

    江ノ島「…。昨日…苗木は…悩んでいるようだったんだ…。追求しても教えてくれなかったけど…」

    大神「…何か思い詰めていた事があったのだろうか」

    霧切「…そうね。色々な何かが積み重なって、とうとう自ら命を…」

    大和田「苗木のくせに…。無理しやがって…」

    石丸「苗木君…。君の無念は…。いつか…僕が晴らすぞ…」

    江ノ島「…気付いて…あげられなかった…ごめん…」

    江ノ島「…絶…望…的…」
  77. 90 : : 2013/11/27(水) 15:01:02
    翌日

    モノクマ『オマエラ!今日も張りきっていきましょう!』

    モノクマ『あ、そうそう。4階解放したからね!じゃあね!』

    江ノ島「…」

    目覚めは最悪だった。

    昨日の学級裁判が終わった後も、妙に気分が優れなくて部屋で休んでいた。

    …とりあえず食堂へ行こう


    食堂


    石丸「うむ!江ノ島君、よく来てくれた!」

    大和田「昨日、アレだったからな…。お前が来るかどうか心配してたんだぞ」

    江ノ島「…はい…」

    …食堂も、何となく暗い雰囲気だった。

    霧切「…もう、苗木君の事は忘れましょう。江ノ島さん」

    江ノ島「…忘れられるわけ…ないじゃないですか…」

    江ノ島「救えたかもしれないのに…黙って見殺しにしてしまったんですよ…」

    霧切「どうであれ、あれは彼が自分自身で選んだ道よ。…あなたが責任を感じる必要はない」

    江ノ島「…」


    4階

    音楽室


    霧切「中々立派ね。ちょっとしたホールみたい」

    不二咲「そうだね。」


    職員室


    アホ「…なんか…花が異様だな…」

    アホ「…ん?モノクマメダルが全ての花瓶の中にあるな。全部もらおう」


    化学室


    大神「!これは…!幻のプロテイン…!「プロドルメンX」ではないか!」

    セレス「朝日奈さんとかが喜びそうですわね」

    山田「なんか、栄養剤の他に…やばそうな薬もありますな…」

    戦刃「どれが安全か、一回全部確かめてみようかな?」

    大神「止めておけ」
  78. 91 : : 2013/11/27(水) 15:08:07
    江ノ島「…」


    情報処理室前


    ガチャガチャ

    開かない…

    江ノ島「…」

    生徒手帳をみた。

    【情報処理室】

    そして、その奥のモノクマがかいてある部屋…。

    【モノクマ操作室】

    江ノ島「…」

    何か…。真実に近づけそうな気がする…。

    ガン!

    思いっきり扉を蹴ってみるが、何も反応がない。

    モノクマ「止めてよね!うるさいし!」

    江ノ島「じゃあ、この奥に、あんたを操作してる奴がいんの?」

    モノクマ「ああ居るよ!居る居る!」

    江ノ島「…なんか持って来て、逆側から掘ってやろうか…」

    モノクマ「止めなさい!」

    江ノ島「…苗木が死んだのは、この学園とお前のせいだ…!」

    江ノ島「いつか必ず、お前に勝ってやる!」

    モノクマ「おっ宣戦布告?いいよ。いつでも受けてやるよ!」

    モノクマ「ま、僕は何度でも甦るんですけどね!アーッハッハ!」

    江ノ島「モノクマじゃない。お前だ。黒幕」

    モノクマ「ふーん。僕を操っている人を捕らえる気?」

    モノクマ「まっ精々頑張れよな!アーッハッハ!」

    モノクマは去った。
  79. 92 : : 2013/11/27(水) 16:38:50


    自室


    江ノ島「…はあ…」

    江ノ島「…ん?」

    机に、何か紙と鍵が置いてあった。

    江ノ島「…誰も入れないはず…」

    疑いながら、紙を見てみた。

    『学園長室の鍵だよ。後悔をしないのなら、真実を知りたいのなら、使って。 誠』

    江ノ島「…苗木…?」

    学園長室の…鍵…

    江ノ島「…」

    ガチャ


    4階

    学園長室前


    江ノ島「…」

    カチャ

    江ノ島「…ほんとに学園長室の鍵だ…」

    ガチャ…

    江ノ島「…」

    学園長室は、荒れていた。

    そして机に名簿が乗っている。

    名簿を見てみた。

    江ノ島「…朝日奈…戦刃…」

    みんなのプロフィールが載っていた。

    江ノ島「…安広?…山田…」

    江ノ島「安広って…。…ああ、セレスか」

    特に気になるところはないか…

    引き出しを調べる。

    江ノ島「?これは…」

    モノクマが描かれてる鍵…明らかに異様だ…

    江ノ島(そういえば…なんでモノクマがでてこないんだろう?)

    長居するとやばそうなので、鍵と名簿を貰ってさっさと出た。

    江ノ島(…黒幕…必ず捕らえてやる…)
  80. 93 : : 2013/11/27(水) 20:49:41
    翌日

    食堂


    霧切「…確かに、間違い無く私たちの名簿ね」

    大和田「苗木が俺達に残してくれたんだな」

    モノクマ鍵のことはまだ話していない。どんな鍵かも分からないし。

    不二咲「で、でも、大丈夫なの?監視カメラ…」

    江ノ島「どーせ昨日学園長室に入った時点でばれてる。いっそ取り返される前に共有した方がいいっしょ」

    石丸「そうだな。僕達の記憶を没収することはできないからな!」

    江ノ島(あいつならやりかねんがな)

    江ノ島「…?」

    江ノ島「なんかさ、こういう話すると、大抵モノクマが割り込んできそうだよね?」

    セレス「そうですわね。あの悪趣味なクマが、こういう話をほっとくわけありませんわ」

    江ノ島「もしかしたら、昨日学園長室にモノクマが来なかったのも…?」

    山田「黒幕に何かあったのやもしれませんな」

    霧切「だとしたら最大のチャンスね」

    江ノ島「本当に黒幕に何かあったのなら、この隙に叩いてやる」
  81. 94 : : 2013/11/27(水) 22:30:09
    情報処理室前


    ガチャ

    江ノ島「よし。開いた」

    霧切「そんな鍵持ってたのね」

    江ノ島「名簿と一緒に貰ったんだ。よし、入るぞ」


    情報処理室


    山田「ふむ…中々すごい部屋ですな」

    不二咲「すっごい…!」

    江ノ島「ん?あれは監視カメラの映像か」

    目の前には、学校中の監視カメラの映像が映っていた。

    霧切「まだ私たちが行っていない場所もあるわね」

    山田「あ、テレビですぞ!!久しいですなあ!」

    カチ…カチ…

    山田「おろ?つきませんぞ?」

    不二咲「あ、私が直してみるよ」

    山田「かたじけない!」

    江ノ島(…不二咲…名簿見て知ったけど男なんだな…)
  82. 95 : : 2013/11/27(水) 23:33:16
    不二咲「直ったよ!」

    山田「ゴッドハンド!さすがですな!」

    不二咲「えへへ!じゃ、つけてみようか!」

    パチ

    1教育番組
    2アニメ
    3理論
    4ドラマ
    5ドラマ
    6教育番組
    7天気予報
    8アニメ
    9スポーツ中継
    10バラエティ
    11クイズ番組
    12バラエティ

    霧切「…?ニュースがないわね」

    不二咲「おかしいな、この時間ならやってるはずなのに」

    セレス「これでは、外の世界がどうなっているのか分かりませんわ」

    山田「アニメも、僕の好きなものはやってませんな…。残念です」

    江ノ島「…」

    江ノ島(モノクマ…操作室…)

    情報処理室の奥には、モノクマが描かれたドアがあった。

    …だが、開かない。鍵穴すら見つからない。

    江ノ島(…くそ!)

    この奥に黒幕がいなければ、誰かがここにいればモノクマは現れない上、このモニターも見られないから、この学園は調べ放題だ。

    …でも、この奥に黒幕がいないとも限らない。物音はしないが、防音かもしれないし、寝てるのかもしれない。

    大神「…む」

    霧切「どうしたの?」

    大神「これは、階段のシャッターを開けるスイッチだろうか…」

    霧切「…。そうね。恐らく間違い無いわ」

    試しに、赤色の「5階」と書かれたスイッチを押した。

    すると、ピーッという音とともに緑色に変わった。

    霧切「寄宿舎の2階も解放しておきましょう」

    ピーッ
  83. 96 : : 2013/11/27(水) 23:49:27
    桑田を見張りにして5階へ

    植物庭園


    江ノ島「でっかい…花…」

    戦刃「なんでも食べちゃう雑食花だったり!?」

    江ノ島「ねーよ。…多分」

    江ノ島(あいつならやりかねないか…?)

    戦刃「わー。鶏だ」

    江ノ島「5匹か。1匹食っていいかな?」

    戦刃「だ、駄目でしょ!」

    江ノ島「…つーかコイツ、ほんとに鶏だよなあ?」

    戦刃「きっとそうだよ!ニワトリレーダーが反応してるよ!」

    江ノ島「どんなレーダーだ。そういえば、多分これモノクマが飼ってると思うし、長い間黒幕が帰らないと死ぬんじゃねえ?」

    戦刃「!」


    物置


    江ノ島「ん?このツルハシ…」

    暮威慈畏大亜紋土…

    江ノ島「…たしかこれ…」

    戦刃「大和田君の背中の文字と同じだね!」

    江ノ島「…。あとで確認しましょうか」

    戦刃「そうだね」
  84. 97 : : 2013/11/28(木) 16:06:58
    武道場


    江ノ島「ん?霧切と大神?」

    霧切「あら。2人とも」

    大神「む?」

    戦刃「こんちはー」

    江ノ島「大神は分かるが、霧切はよくここへ来る気になったなあ?」

    霧切「私はずっと外国暮らしだったから、日本の文化に興味があるのよ。」

    江ノ島(…本当の日本となんか違う気が…)

    戦刃「大神さんとここって合うねー」

    大神「そうか」


    教室


    江ノ島「…!?」

    異様だった…

    いや、ここ以外も異様だが、ここは極めて、超異様だった…

    戦刃「…戦場の匂い…思い出すなあ…」

    江ノ島「ちょっやめてっ怖い」

    セレス「それにしても…本当に…異様ですわね」

    山田「な…なんか吐き気がしてきましたぞ…オエェ…」

    セレス「なら、さっさとここから出て下さい。これ以上変な匂いをださないで欲しいですわ」

    山田「そう…させていただきますぞ…」

    セレス「外で待ってる不二咲さんに迷惑をかけないように」

    山田「はい…」
  85. 98 : : 2013/11/28(木) 16:57:04
    生物室は、寒さと冷蔵庫以外何も無かった。


    寄宿舎2階


    酷く荒れていた

    大和田「おう、江ノ島!ちょっとこの扉開けてくれよ!」

    江ノ島「ああ、はい」

    ガチャ

    石丸「ただのロッカールームのようだな」

    大和田「ところどころ壊れてっけどな」

    戦刃「あ、大和田君。そういえばさ、植物庭園の物置に「暮威慈畏大亜紋土」って書かれたツルハシがあったんだけど…」

    大和田「何!?」

    石丸「きょ…兄弟の背中の文字と同じじゃないか!」

    大和田「っかしいな…。俺はあのツルハシをこの学園の物置に置いた覚えはねえぞ…」

    江ノ島「そもそも、あの部屋はついさっき開いたのですから、大和田君が置いたはずありません。あなたが黒幕でなければ」

    大和田「ああ!?俺が黒幕なわけねえだろ!」

    石丸「そうだぞ江ノ島君!」

    江ノ島「ええ知っています。だからあなたではないと言いました。あなたを黒幕と思っていたら、もっと嫌味ったらしく言いますよ」

    ピー!

    全員「!?」

    戦刃「あ、ごめん。このロッカー、生徒手帳で開くみたいなんだけど…。私のじゃ駄目みたい」

    江ノ島「では私たちも試してみますか。無駄だと思いますが」

    ピー!ピー!ピー!

    大和田「…やっぱな」

    石丸「うーむ…しかし気になるな…」

    大和田「おもいきって壊しちまっていいか?」

    石丸「だ…駄目だ駄目だ!いくら兄弟でも学校の物を壊すなど言語道断だ!」

    大和田「だよなあ…」

    江ノ島「…不二咲君でも無理でしょうかね…」

    戦刃「でもたしか、これってそういうの無理じゃなかった?」

    江ノ島「そうですよね。やっぱりこれを使っていた、先輩でないと開けられませんね…」

    大和田「ああそうか。ここは絶望ヶ峰学園の卒業生…俺らの先輩が使っていたロッカーなんだな」

    江ノ島「恐らく」


    学園長室


    戦刃「ここにも学園長室が…」

    大和田「学園長の私室か?」

    石丸「学園長も、ここで生活していたのだろうか…」

    江ノ島「お。パソコン」

    石丸「む…。他人のパソコンのファイルを勝手に覗くのは気が進まないが…。仕方ないか…」

    立ち上げて、絶望ヶ峰学園に関するファイルを覗いて見た。

    全員「…」

    江ノ島「…人類史上…最大最高の…希望的事件…?」

    大和田「な…なんだそりゃ…」

    江ノ島「超高校級の希望が引き起こした事件…だね」

    戦刃「そんなことが…」

    石丸「しかし、そんな壮大な名前で誰も知らないとはどういうことだ?」

    江ノ島「隠蔽されてた…とかね」

    石丸「なるほど!これで解決だな!」

    江ノ島(早っ)

    大和田「…ん?なんだこの壁」

    もう興味をなくして部屋の詮索にかかった大和田が、変な壁に気付いた。

    江ノ島「大和田も気付いたかー。そこから風が流れてくんだよー」

    大和田「…たしかにな」

    石丸「では、その奥に部屋、もしくは外があるのだな!」

    江ノ島「さっきちょろっと調べたら、パスワードが必要っぽい」

    石丸「む…。学園長のパスワードとなると固そうだな…」

    江ノ島「ま、そこは開かないだろうから、とりあえず諦めよ」

    大和田「てめえの鍵は…って、鍵穴ないから無理だな…」

    江ノ島「そういうことだ。とりあえず2階の詮索は終わり」
  86. 99 : : 2013/11/28(木) 17:39:37
    食堂


    十神「…」

    大和田「!十神!?」

    腐川「わ…私も…いるわよ…」

    石丸「戻って来たのか!」

    戦刃「外はどうだった!?」

    十神「…黙れ愚民共。…ティータイムの…邪魔をするな…」

    大和田「…こりゃ、相当効いたみたいだな…」

    江ノ島「では十神君。休憩時間に、面白い話でも聞かせてあげましょうか?」



    十神「…なるほどな…。希望的事件か…」

    石丸「外でも、このような事は話題になっていなかったか?」

    十神「…さあな」

    大和田「おい」

    十神「…もう今日は寝る事にする。…じゃあな」

    十神は、さっさと出て行った。

    腐川「…」

    腐川は、ダウン寸前の顔で、フラフラとついていった…

    大和田「…大丈夫か…あいつら…」

    霧切「…戻って来たのね…」

    戦刃「あ、霧切ちゃん」

    大和田「霧切、外で何があったんだよ?」

    霧切「…どうだったかしら…。忘れたわ…」

    石丸「わ…忘れたのか!?あんな事になってしまったというのに!」

    大和田「それに、外には出ない方が良いって言ったのはお前じゃねえか!」

    霧切「…。思い出せないの…。本当に…。何か最悪な…。私たちにとって最悪な出来事が、何かあったとしか…」

    江ノ島「…」

    江ノ島「人工的な記憶喪失…?」

    霧切「…」

    セレス「あら、集まってますわね」

    山田「はあ…。5階からここまで来るのは疲れますな…」

    不二咲「が、頑張って!」

    霧切「それぞれ詮索は終わったみたいね。桑田君は…見張りね」

    大和田「桑田1人で見張りしてて大丈夫か?」

    霧切「別にいいわよ。桑田君の見張りは、ただの脅しだもの」

    石丸「は?」

    霧切「桑田君1人居たところで、彼が捕まってしまえば終わり。だけど、仮にも野球選手だから、なんとか切り抜けるでしょう。それに、正体を知られたくない黒幕が、誰かに見つかりながら捕らえる行動は避けるはずよ。」

    大神「つまり、どんな奴でもあそこに居るだけでいいと?」

    霧切「ええ。それに誰が何処にどれほどいようと、校則違反にはならないから、彼は捕まらないだろうし、黒幕は手出しはできないはず。桑田君でも誰でも、あそこにいるだけでいいの」

    セレス「桑田君があそこに居る限り、私たちが黒幕に監視されることも、モノクマが現れる事もない。ということですわね」

    霧切「まあ、黒幕が最初からモノクマ操作室に居ては意味ないけどね」

    大和田「ってか、桑田が黒幕ならどうするんだよ」

    霧切「その可能性はあるわね。でも、アホにこんな誰にもばれずに上手く学園生活を送らせるのは難しいでしょう?」

    セレス「そうですわね」

    全員が即納得した
  87. 100 : : 2013/11/29(金) 16:28:24
    モノクマ「うんそうだよね。ボクをあんなアホと一緒にして欲しくないしね」

    全員「!!」

    江ノ島「モノクマ!?」

    モノクマ「何?」

    戦刃「う…動いてる…」

    大神「やはり、最初からあの部屋に…!?」

    モノクマ「うぷぷ。どうでしょうねー」

    モノクマ「それにしてもオマエラさあ…。ちょっと目を離した隙に、何やってんだよ!5階も寄宿舎の2階も解放しちゃって!」

    江ノ島「学園を調べるのは自由。なはずですよね?」

    モノクマ「そ…そうだけど、限度があんだろ!」

    モノクマ「あーあ…。お楽しみが減っちゃった…。苗木君、大功績だよ…」

    江ノ島「苗木?」

    モノクマ「うん。…そうだね、今から即席学級裁判を開きましょうか」

    大神「何!?」

    モノクマ「苗木君が死んだ理由について、だよ」

    江ノ島「…確かにずっと気になってました…。あの苗木君が、この学園生活に耐えられないからといって、軽く自殺する人ではありませんし…」

    戦刃「人よりちょっと前向きなのが取り得だもんね」

    モノクマ「というわけで、苗木君が死んだ理由について議論してください!真実にたどり着けなかった場合、全員おしおきだよ!」

    江ノ島「なっ!?」

    霧切「で、たどり着けたら勿論、何かあるわよね?そうじゃないとこちらは不公平じゃない」

    モノクマ「うーん、じゃあ、オマエラの願いを1つ叶えてあげるよ!1人1つじゃないけどね。」

    江ノ島「では、議論を始めましょうか」

    霧切「苗木君が自殺した理由…ね。今までは、この学園生活に耐えられなかったからと思っていたけど」

    戦刃「前向きなのが取り得の苗木君が、そんな簡単に自殺するとは思えない」

    セレス「…。誰かに脅された、とかは?」

    霧切「なるほど。1つの可能性として捉えるわ」

    大神「単なる事故で、包丁が刺さったのかもしれぬ」

    霧切「そうね。…このまま行っても無理そうだから、逆に考えましょうか。彼が死ぬ事で何があったか」

    江ノ島(苗木が死んだことで…?…確かに、何も無く死ぬとは思えないし…)

    セレス「…暗い雰囲気になりましたわね…」

    霧切「そうね…。それも黒幕が仕掛けた罠かもしれないわ」

    石丸「わかったぞ!江ノ島君が、黒幕を倒そうと思う最大のきっかけになったな!」

    江ノ島「なっ…!?」

    戦刃「それって、盾子ちゃんが苗木君の事す…

    江ノ島「ねえよ!!!ねえから!!黙れ残姉!!」

    霧切「…とりあえず、それも1つかもね…」

    江ノ島(…でも、そうかも…。黒幕を倒そうとしても、苗木には無理だった。だから、私に闘志を燃えさせようと…?)

    江ノ島(…いやないか…)
  88. 101 : : 2013/11/29(金) 17:43:53
    【江ノ島の記憶】
               アホ木       大木               種子
    苗木は死んでいた…       おい…         腹には 包丁     苗木…ごめん…  いつか必ず
                     アホ…               夜は              お前に
     まこちゃん    ああああ        殺人現場;食堂       食堂がロックされている     勝ってやる
                             被害者;苗木誠              からよ 
           夜の間は ずっと 犯行ができる             いつか…話すから…
      もう限界だ。                             いや…いつか…話すことになると思うから…
        僕は自殺します。        お前が苗木を殺したんだろ!!!
    黒幕             誠君ちゃん                           今回
         学園は調べ放題だ         学 級 裁 判     絶…望…的…        苗木誠君は
                          開 廷 ! !                      自殺でした
      4階を解放します!   モノクマ操作室                  ちょっと目を離した隙に
                         人類史上最大最高の希望的事件     5階も寄宿舎の2階も解放しちゃって!!
    学園長の私室    ピー!  風が流れてくる            アーッハッハ!!



    江ノ島「!!」

    江ノ島「分かった…気がする…」
  89. 102 : : 2013/11/29(金) 18:49:10
    霧切「え…?」

    戦刃「ほんと!?」

    江ノ島「…多分…だけど…。苗木は…私たちに残してくれたんじゃないかな…。学園の秘密を暴くチャンスを…」

    江ノ島「苗木が死んでしまった事で起きた事…それは、4階の解放。…そして、黒幕の異常。」

    江ノ島「モノクマが現れなくなった理由は知らないけど、苗木に関係があるんじゃないか?私の部屋に学園長室の鍵を置いたのも、学級裁判が終わった後だ」

    霧切「苗木君が、4階の解放・モノクマを止める・学園長室の解放を成し遂げたのね」

    江ノ島「で、そこからマスターキーを手に入れて、情報処理室でロックを外し、全ての部屋を開けることができた」

    江ノ島「苗木は、学園の詮索をした。でも、最後までたどり着けなかった。最後までたどり着くには、もう一度学級裁判を発動し、最低でも4階まで解放しなくちゃいけない」

    霧切「4階にはマスターキーがあるから、後はどうとでもなるわ。でも彼はそこまで辿りつけなかった…」

    江ノ島「恐らくそういうことだ。苗木はどこからかその情報と鍵を見つけ出し、自殺することで4階…学園長室へと私を導いてくれた!そして、学園長室からマスターキーを手に入れ、学級裁判を使わずに5階と寄宿舎の2階とその全ての部屋を解放できたんだ!」

    江ノ島「どうだモノクマ!苗木は、私たちに進展をくれたんだ!自分1人の犠牲によって、全ての扉を開いてしまったんだ!」

    モノクマ「なるほどねえ」

    モノクマ「ま、正解だよ」
  90. 103 : : 2013/11/29(金) 20:08:49
    モノクマ「さて、どうする?」

    霧切「…」

    江ノ島「…勝負だ。黒幕」

    モノクマ「はい?」

    江ノ島「願いを叶えてくれんだろ。黒幕、私たちと勝負だ」

    モノクマ「そう来ましたか」

    モノクマ「いいよ。受けてやるよ」

    山田「なんとまああっさりと…」

    モノクマ「約束しちゃったしね!で、どういうルール?」

    江ノ島「さっきと同じように、この学園の全てを解き明かす。できなかったら、こっちを全員おしおきしてもいい。」

    江ノ島「でも出来た場合、この殺し合い生活を終わらせる。そして、外の世界の事も…全部教えて貰う。」

    モノクマ「なるほどねえー。了解だよ!うぷぷ」

    江ノ島「本当にいいんだな?」

    モノクマ「クマに二言はない!」パチン

    モノクマが指を鳴らした。

    モノクマ「この学園の全てをロック解除しました。どうぞ、好きなだけ調べて、この学園を解き明かしてくださいね!」

    大神「しかし、既にロックは全て外してあるはずだ」

    モノクマ「お前の目は節穴か!なんつってね!アーッハッハ!」

    モノクマ「…じゃ、時間が経ったら呼ぶから。頑張れよ」

    モノクマは去った。

    全員「…」

    十神「…逃げられなくなった…というわけか」

    江ノ島「この学園で何も知らずに一生を過ごすよりいいだろ」

    戦刃「そうだよね。絶対に黒幕を暴いてやる!」

    霧切「頑張りましょう」

    不二咲「うん!」

    大和田「しゃーねーか」

    石丸「全力を尽くすぞ!」

    山田「ふっふっふ。ボクにお任せを!」

    セレス「期待していませんわよ。山田君」

    大神「…やるしかないのだな」

    腐川「か…勝手な事を…」

    江ノ島「もう逃げらんねえなあ…。いや、逃げられても逃げねえ!」

    江ノ島「黒幕!待ってろよ!!」

    監視カメラに向かって、私は叫んだ。

    江ノ島「決戦だ!」
  91. 104 : : 2013/11/30(土) 18:30:52
    捜査開始

    霧切「さて、モノクマは全てのロックを外したようね。この学園で、もう行けないところはないと。」

    山田「で、でも、ボク達は全ての部屋を見たハズじゃ…」

    霧切「本当にそうかしらね」

    江ノ島「私様は寄宿舎2階へ行くわ。オマエラは勝手に調べるなりくつろぐなりすればよいわ」

    私様は、あそこへ向かった。


    学園長私室

    江ノ島「やっぱり、開いてますね」

    大和田「隠し扉か…」

    石丸「うむ。行くぞ!」


    学園長私室 隠し部屋


    …ただの隠し部屋だ。いや、隠してある時点でただの部屋とは言い難いが…

    巨大なコンピューターがあるわけでもなく、黒い床に緑の線が描いてあるような秘密の研究室じみた部屋でもなく

    ただの、部屋だった。 まあ人に見せる部屋ではないからか、美しさなど欠片もない。

    この部屋には、机と物入れと小さなテーブルがあるだけだった。

    江ノ島「ん?」

    机の上…一冊のファイルが置いてあった。

    『人類史上最大最高の希望的事件ファイル』

    江ノ島「うっわ。分っかりやす」

    中身を見てみた。

    大和田「ん?なんだそれ」

    江ノ島「…」

    石丸「江ノ島君?」

    江ノ島「…」

    戦刃「盾子ちゃん?おーい」

    江ノ島(…)

    …頭が真っ白になった。

    それ以外の言葉があるか。

    叫びたくても、叫べない。

    信じたくない。

    何で…

    【人類史上最大最高の希望的事件ファイル】言霊入手


    別の隠し部屋


    霧切「…」

    1枚の紙を見た。

    『絶望ヶ峰学園 全体地図』

    霧切「…4階…情報処理室…」

    霧切「この部屋で全てのロックが解除できる」

    大神「苗木はこれを見て、自らを死にしたのか…」

    霧切「…そうみたいね」

    【絶望ヶ峰学園全体図】言霊入手

    【隠し部屋】言霊入手


    モノクマ操作室


    セレス「やはり開かれておりましたわね」

    不二咲「うわあ…すごい…」

    山田「SFですな!」

    桑田「これでモノクマを操ってたわけか?」

    情報処理室のボタンを押した。

    不二咲&モノクマ「あ、情報処理室にモノクマが出てきた!」

    桑田&モノクマ「うわー。すげえ」

    セレス&モノクマ「…少しうるさいですわね」

    山田&モノクマ「おお!面白いですなあコレは!」

    桑田&モノクマ「死体が発見されました!アーッハッハ!」

    不二咲&モノクマ「あはは!」

    【情報処理室】言霊入手
    【モノクマ操作室】言霊入手


    食堂


    江ノ島「…」

    大和田(さっきから無言だな…)

    石丸(うむ…。何が書いてあったのか教えてくれればよいものを…)

    戦刃「盾子ちゃん、あのファイルには何が書いてあったの?」

    江ノ島「人類史上最大最高の希望的事件についてだ。質問タイム終了」

    戦刃「え!?」

    モノクマ「ガオー!」

    戦刃「!モノクマ!」

    大和田「現れやがったか!」

    石丸「正体を現したまえ!」

    江ノ島「…」

    モノクマ「あっはっは!騙されてやんの!」

    3人「…え?」

    モノクマ「ごめんね、おどかしちゃって」

    石丸「い…一体…?」

    モノクマ「私たちはモノクマ操作室で、モノクマを操作しているのですわ」

    大和田「その口調、セレスか?」

    モノクマ「これ、中々面白いですぞ!」

    石丸「山田君か?」

    モノクマ「でも、監視モニターが見れないから、みんながいる所に出すのは難しいんだよ…意外と…」

    戦刃「あ、不二咲ちゃん…かな?」

    モノクマ「ま、俺達は連携プレイでいけたけどな!」

    大和田「…」

    石丸「…」

    戦刃「…」

    3人(…誰だっけ…)

    モノクマ「おい何故黙る!ずっとここで見張ってたから忘れちまったか!?桑田だよ桑田!!」

    3人「!!」

    モノクマ「何思い出した顔してんだよ!!」

    【モノクマ】言霊入手

    モノクマ「さてと、私達がここに居ては、いつまでも裁判が始まりませんわ。そうだな、出るか。うん。そうですな。ポチっと」

    モノクマは去った…

    江ノ島(…なにか、終了ボタン的なの押したら去るのか…)

    数秒後…

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『全く、この部屋で遊ぶ人がいたから中々出来ませんでしたよ!オマエラ、もういいよね!駄目でもやっちゃうよ!』

    モノクマ『というわけで、いつもの赤い扉へお集まりください!まったねー!』

    プツン…

    江ノ島(…始まった…)

    江ノ島「行きましょうか」
  92. 105 : : 2013/11/30(土) 19:41:06
    とうとう始まる…

    私たちの運命を決める…

    命がけの…

    学級裁判が…


    学 級 裁 判

    開 廷 ! !


    モノクマ「やあよく来たね!今回は特別に、僕も参加しちゃうよ!」

    霧切「…さあ、始めましょうか」

    モノクマ「僕の正体は誰か!そして、この学園の謎を!暴いてください!」

    江ノ島「モノクマ。お前は、この学園の生徒なのか?」

    モノクマ「わ。いきなり来たね!その通りだよ!」

    大和田「は?どういうことだ?」

    江ノ島「私は、これを見つけたんだ」

    【人類史上最大最高の希望的事件ファイル】

    江ノ島(これだ!)

    江ノ島「このファイルだよ。このファイルには、人類史上最大最高の希望的事件について書かれていたんだ」

    江ノ島「そしてこのファイルには、この事件によって学校は閉鎖されたと書かれていた。」

    江ノ島「更にこの事件、起こしたのは絶望と対立する、『超高校級の希望』と呼ばれる生徒らしいんだ。」

    江ノ島「絶望と対立する、超高校級の希望が、私たちに殺し合いをさせた!私はそう考えたんだ!」

    江ノ島「それに、殺し合いをさせる為にはモノクマを操作しなければならない。でもこの学園にモノクマ操作室があった。だから、黒幕はこの学園に居なければならない。だから、黒幕は学園の生徒なんだ!」

    モノクマ「へえー。中々すごいね。正解だよ。僕はこの学園の生徒の1人だったよ。」

    霧切「ここにいないのは、舞園さん、葉隠君、朝日奈さん、苗木君の4人ね」

    十神「その内の誰かが黒幕か」

    大和田「…ん?待てよ、確かその4人が居た時もモノクマは動いていたぞ?」

    山田「あの操作機は、遠隔操作は無理ですし…」

    桑田「じゃあ黒幕は生徒の誰かじゃねえんだな」

    霧切「いえ、生徒の誰かよ」

    桑田「何で言い切れんだよ」

    霧切「モノクマ自身が言っていたじゃない。生徒の誰かだって」

    モノクマ「本当だよ!僕は嘘なんてついたことあるけどね!」

    大和田「おい」

    モノクマ「でも、僕は生徒の内の誰か。それは本当に事実だよ。ここで嘘ついたら、アンフェアでしょう?」

    霧切「今のところは信じるしかないわ」

    桑田「チッ」
  93. 106 : : 2013/11/30(土) 21:48:33
    霧切「議論を続けましょう」

    大和田「で、あいつらが居た時のモノクマの操作はどうしてたんだ?」

    十神「別の誰かが操作していた、だろ」

    霧切「そうなるわね」

    江ノ島「思い返してみれば、私たちが全員揃う事は無かったんだ…」

    山田「そうでしたっけ?」

    桑田「さあ」

    腐川「最初は苗木が居なかったじゃない」

    江ノ島「そう。で、苗木が現れたのは…」

    大和田「たしか…。…そうか、舞園が死んだ後だ!」

    江ノ島「つまり、最初に苗木がモノクマを操作し、その後は死んだと見せかけた舞園がモノクマを操作していたんだ!」

    山田「で…では、黒幕は2人!?」

    江ノ島「いや、全員で何人かは分からないけど、もう1人心当たりがある!」

    江ノ島(これが私の答えだ!)

    江ノ島「今のところ分かるのは、苗木、舞園、そして霧切だよ!」

    霧切「…私、ね」

    大和田「どうしてそうなる?」

    江ノ島「舞園が死んだ時、霧切が死体を調べたはず。死んだフリなら気付くはずだよ」

    大和田「どうなんだ?!霧切!」

    霧切「…」

    霧切&モノクマ「正解」

    山田「え!?」

    モノクマ「当たってる!当たってるよ!でも足りないんだよなあ」

    江ノ島「やっぱり、まだ居るのか!」

    モノクマ「勿論!」

    モノクマ「ほらほら、とっとと当てなよ!みんなまとめておしおきしちゃうよ!」

    江ノ島(残りは、朝日奈と葉隠…)

    江ノ島(どっちかが?それとも2人とも?それとも別の人?)

    石丸「き…希望のくせに、何て奴なんだ!」

    大和田「希望が殺し合いなんかさせてたのか!」

    セレス「全く、何が希望ですかね」

    江ノ島(…ん?)

    人類史上最大最高の希望的事件…

    それを起こした超高校級の希望が、殺し合いをさせている…

    絶望に殺し合いをさせることが希望だっていうのか…?

    …もしかして…
  94. 107 : : 2013/12/01(日) 11:06:45
    江ノ島「…本当は誰も死んでいない…?」

    大和田「は?」

    江ノ島「希望が人を殺すハズがない…。そんなの、希望なんかじゃない…」

    江ノ島「現に、舞園は死んでいないハズ。舞園だけ生きてて、あと2人は殺すなんてないと思う」

    山田「そんなの希望と呼べませんな!」

    江ノ島「だから、殺された人は全員生きてる。そして、殺したように見せるにはその人自身の協力も必要なんだ!」

    不二咲「え…?じゃあ…みんな…」

    江ノ島「…今まで殺した人と殺された人…。全員黒幕の仲間じゃないか…な…」

    石丸「え…えっと…たしか、舞園君、霧切君、十神君、葉隠君、腐川君、朝日奈君、苗木君…」

    江ノ島「その7人全員が黒幕の仲間で、舞園、葉隠、朝日奈、苗木の誰かが、今モノクマを操っている…んじゃないかな…」

    大神「朝日奈もか…」

    モノクマ「…すごいね…ほんと…」

    モノクマ「ごめんね!さくらちゃちょっ!止めわてたし、騙したくあさひなかったんだけど!」

    山田「え…?やだ…何…?!」

    江ノ島「これ…」

    戦刃「2人が喋ってるんだ!同時に!」

    モノクマ「わ…分かったから!あっち行くよ!しかたないか…葉隠クン!舞園さん!行くよ!分かりました!」

    江ノ島「え?」

    プシュー!

    モノクマから、勢いよく煙が吹き出した!

    そして、煙から…

    4人が出てきた…

    舞園…朝日奈…葉隠…苗木…
  95. 108 : : 2013/12/01(日) 14:30:21
    朝日奈「さくらちゃん…」

    大神「朝日奈…無事だったか…」

    葉隠「…どうすんだべ…この状況…」

    苗木「勿論、裁判を続けなきゃ」

    葉隠「だよなあ…」

    江ノ島「な…なんでよ…。続ける必要があるの!?」

    苗木「うん。…ごめん」

    江ノ島「え…?」

    苗木「黒幕は僕だよ。そして、僕が超高校級の希望。人類史上最大最高の希望的事件を引き起こしたんだ」

    苗木 誠【超高校級の希望】【超高校級の幸運】

    江ノ島「…やっぱり…苗木だったんだ…。…信じたくなかったけど…」

    大和田「おい苗木!何で俺達に殺し合いをさせたんだ!!」

    苗木「…まだ言えない…」

    大和田「ああ!?」

    苗木「学園の秘密を解いてもらわないと…」

    大和田「まだそんなことを言ってんのか!ふざけんな!!」

    苗木「ふざけてなんかいない!君たちには、この学園の謎を解いてもらわないといけないんだ!」

    戦刃「…何か…ワケがあるの…?」

    苗木「…」

    江ノ島「…いいよ。どのみち暴くつもりだったから。」

    山田「でも、まだ解くような謎がありましたっけ?」

    苗木「じゃあ、この写真を見てほしいんだ…」

    苗木は、1枚の写真を取りだした。

    その写真は…

    私達全員が映っている、集合写真だった…

    江ノ島「…え…?」

    勿論、そんなものを撮った覚えはない…

    苗木「この写真の意味…それを教えて」

    江ノ島「急に言われても…」

    苗木「分かるハズだよ…江ノ島さんなら…」

    大和田「…ん?覚えのない写真…?」

    石丸「…何か最近関連があるものを見つけた気が…」

    戦刃「…え?」

    江ノ島(…)

    □□□シ



    ツルハシ

    江ノ島(そうか…分かった…)complete!

    江ノ島「ツルハシ…!」

    3人「あああああああああ!!」

    大和田「俺のツルハシか!」

    石丸「暮威慈畏大亜紋土と書かれたツルハシか!」

    戦刃「植物庭園の物置に置いてあった!」

    江ノ島(それと、まだ心当たりがあった…)

    江ノ島(何か…思い出せ…)


    【江ノ島の記憶】
  96. 109 : : 2013/12/01(日) 15:14:28
    どうであれ、あれは彼が【自分自身で選んだ道】よ。                  【コレが事件の全貌だよ】
                 …あなたが【責任】を感じる必要はない 【罰ゲーム】
    ザ・【モノクマファイル】!                       死体が【発見】されました   【学級裁判】
      血文字     腹部に【包丁】が刺さっている   【携帯ゲーム機】                 誠ちゃん君
             【ジェノサイダー翔】             視聴覚室     【暮威慈畏大亜紋土】 
    【人工的な記憶喪失】…?        自由行動開始   死体     【絶望的】
         では、【議論】を開始してください         油芋         傷ついたネジ    【絶望ヶ峰学園】 
     視界が…           【チミドロフィーバー】
    プロローグ       【裁縫道具】           1日2回以上【殺人】が起きた場合、
        またせてごめん!                        問答無用で【殺人犯】を消しますから
            開 廷 ! !  ゲラゲラゲラ!!  【外の世界で何があった!?】


    大和田「ツルハシと写真…」

    石丸「【2つ】とも、覚えてないのだな…」

    江ノ島「それは違うよ!」

    【外の世界で何があった!?】BREAK!!

    江ノ島「もう1つあったよ…。霧切さんが言っていた…」

    江ノ島「外で何があったのか覚えてないって!」

    大和田「霧切の言うことなんざ信用できるか!」

    江ノ島「これもヒントかもしれないんだ。覚えのないことが3つもあるなんて…」

    石丸「もしかしたら、全部【作り物】かもしれんぞ!霧切君が嘘ついたり、集合写真は捏造だったり、ツルハシは偽物だったりな!」

    苗木&江ノ島「それは違うよ!」

    【人工的な記憶喪失】BREAK!!

    苗木「作り物なんかじゃない!あれは全部本物だよ!」

    江ノ島「苗木が言ってるから間違い無い。私は、これは全て人工的な記憶喪失なんじゃないかって考えたよ!」
  97. 110 : : 2013/12/01(日) 21:59:32
    山田「い…今なんと…?!」

    十神「人工的な記憶喪失だ」

    苗木「…正解だよ」

    葉隠「みんな仲良く揃って記憶喪失なんだべ!」

    大和田「な…なんだよそりゃあ…」

    桑田「俺の記憶を返せ!」

    苗木「…返して欲しかったら返すよ。この裁判が終わった後でね」

    江ノ島「…苗木、何が狙いなんだ…」

    苗木「…」

    江ノ島「私達は全員記憶喪失。これ意外にも解ける謎があるのか?」

    苗木「…あるよ。君たちが、この学園の中に閉じ込められた理由だよ」

    桑田「俺達に殺し合いをさせたかったんだろ!」

    苗木「…いや…僕は違う…」

    江ノ島「「僕は」…?」

    苗木「…それについては後で答えるよ。とにかく、答えてほしいんだ。君たちがこの学園に閉じ込められた理由を!」

    江ノ島「…」

    石丸「分かるはずないだろう!」

    桑田「ふざけたことばっか言ってんじゃねえぞ!」

    苗木「とにかく答えて!」

    江ノ島「閉じ込められた理由…」

    戦刃「…盾子ちゃん、あの…ファイル見せて…」

    江ノ島「…いいよ。私も見ようと思ってたところ」

    理由があるとしたら、この事件しかない…

    でもその証拠がないと、ただの推測…勘だ…実際そうだし…

    このファイルはレポートのようなものなんだし、書かれた日付が書いてあるハズだ…

    そしてそこに書いてあった日付は、

    今から1年前だった。

    1年前のハズだった。
  98. 111 : : 2013/12/02(月) 22:32:24
    江ノ島「…苗木、そっち側の奴は、私達のどれくらいの記憶を奪ったんだ…?」

    苗木「…」

    江ノ島「…じゃあ苗木、さっきの集合写真もっとよく見せてくれない?」

    苗木「はい」

    写真の裏を見てみた。

    江ノ島「…写真を撮られた日付が書いてあるよ。本来は来年のハズの年が書いてある!」

    大和田「来年!?」

    山田「つ…つまり…!?」

    江ノ島「私達は、記憶を失ってる。これは、その失ってる期間に撮った写真なんだ」

    江ノ島「私達は1年ほどの記憶を失ってる」

    苗木「…正解。1年だよ」

    大和田「1年!?」

    石丸「僕は、1年も無駄に…!?」

    戦刃「このファイルが書かれたのは、私達が思っている1年前。だから、私達が1年前と思っている年からこの事件が進行していって、私達が来年だと思った年に事件が起きた。」

    戦刃「でも実際にこのファイルが書かれたのは実は3年前で、この事件が起きたのは去年なんだ。」

    石丸「実は3年前から事件が進行…そして、このファイルも書かれた。学園の閉鎖もこの年か…。」

    石丸「2年前…。僕達が普通に生活していた年だ…」

    石丸「1年前…。学校が閉鎖されているにも関わらず僕達が入学…?そして事件が発生して、僕達は記憶を奪われた…」

    石丸「そして、目覚めたのが今年、というわけか…」

    苗木「…ほんとに…よく分かったね…」

    江ノ島「学校が閉鎖されてるにも関わらず私達が入学できたのは、事件が関係している為かもしれない…」

    江ノ島「それに、おしおきの内容も『外に出る』だったよね?」

    江ノ島「だから、今絶賛事件発生中で、私達絶望は、希望と分離する為にここにいる…?」

    江ノ島「私達を閉じ込めたのは、外の希望と分離するため!」
  99. 112 : : 2013/12/03(火) 16:16:35
    苗木「…そこまで分かるなんて、さすが江ノ島さんだよ」

    苗木「でも違うんだ」

    江ノ島「…え…?」

    苗木「さっきの江ノ島さんの考え方だと、外の希望に影響を与えたくないから、ここに絶望を閉じ込めたって感じじゃない?」

    江ノ島「…そう…だけど…」

    苗木「それは違うよ」

    江ノ島「な!?」

    苗木「君たちがここに居る理由は、僕達と分離することじゃない。結果的にそうだけど、根本的な理由は別なんだ」

    苗木「だって、それなら君たちをただ殺せば終わりじゃないか」

    石丸「たしかにそうだな…。僕達を生かしておく理由がない…」

    大和田「江ノ島の考えはハズレか…」

    霧切「でも、かなりいいところまでいってるわ」

    朝日奈「そう!本当に全部暴かれるんじゃないかと思ったよ!」

    戦刃「…私達を閉じ込めた理由…。殺さないでおいた理由…」

    霧切「待って。考えるべき事がすり替わっているわ」

    苗木「殺さないでおいた理由じゃなくて、君たちに考えてほしいのはこの学園に閉じ込められた理由。」

    十神「せいぜい考えろ。愚民共」

    江ノ島(…閉じ込められた理由…。それは事件があったから…。でも、その事件によって生まれた希望と分離する為じゃない…)

    石丸「そうか!外には絶望を食う怪物がいるんだな!」

    苗木「いや違うから…?」

    江ノ島「そんな怪物がいるわけねえだろうが…?」

    戦刃「…なんで2人とも疑問形?」

    江ノ島(絶望を食う怪物…)

    絶望は、小さな希望を食べて成長していく…

    絶望を食べて成長する…

    江ノ島「あ…!」

    苗木「あ!」

    江ノ島「希望!」

    大和田「あ?」

    江ノ島「もしかして逆…?希望が私達を遠ざけてるんじゃなく、私達が、巨大になりすぎた希望を避けてる…?」

    江ノ島「この学園は、希望を守り絶望を閉じ込める檻ではなく、絶望を守り希望に飲み込まれないようにするシールド!」

    江ノ島「私達がここに閉じ込められた理由は、外の世界から絶望である私達を守る為!!」

    苗木「大正解!!」
  100. 113 : : 2013/12/03(火) 17:56:20
    山田「僕達を…!?」

    石丸「守る為…!?」

    大和田「だと…!?」

    苗木「うん。そうなんだ」

    葉隠「苗木っち、これで合格だな」

    苗木「うん!じゃあみんな!全てを話すよ!」

    苗木「みんなも知っている通り、外の世界は人類史上最大最高の希望的事件が起きた。これによって、元々あった絶望が全て希望に塗り替えられた。」

    江ノ島「…苗木、事件って、具体的に何があったんだ…?」

    苗木「超高校級の才能を集め、全ての問題を解決した。」

    石丸「何!?」

    苗木「外の世界は、エネルギー問題、国際問題、災害問題まで、全ての問題をなくしたんだ」

    戦刃「そ…そんな…」

    苗木「喜ばしい事だと思った。でも、それは同時に人類の成長を止めてしまったんだ」

    十神「生き物は、危険な状態に陥らないと進化を止めてしまう」

    苗木「そうなんだ。人類はこれ以上進化しない状態になった」

    江ノ島「私達は、その進化の為に…?」

    苗木「…そうだけど違う…」

    江ノ島「は?」

    苗木「そもそも最初は、君たちを保護する方針で行ってたんだ。一生ここで過ごしてもらえば、希望も絶望も問題なくすごして貰えるだろうって…」

    大和田「っざけんな!」

    苗木「…そうだよね、ふざけるなって感じだよね。でも、希望側の人間は、絶望を完膚無きまでに潰せっていう感じだったから、まだいい方なんだ…。もう、みんなが自分は頂点だと思ってる感じで…」

    江ノ島「…で?」

    苗木「大人達はそう言ったけど、僕達は反対した。絶望も守るべきだって。」

    苗木「勿論大人達は聞き入れなかった。最初から聞き入れてくれるなんて期待してなかったしね…」

    苗木「だから、君たちには悪いと思ってるけど、少し絶望をエサにすれば、人類はまだ成長するって言ったんだ。そうしたらやっと聞き入れてくれた。」

    江ノ島「…」

    山田「で…では、苗木誠殿は、僕達をエサにするつもりで…!?」

    苗木「ち…違うよ!あれは一時しのぎ!本当は、解決策を考えるつもりだったよ!」

    十神「そうでなければ、今苗木が言う必要もない。」
  101. 114 : : 2013/12/03(火) 18:24:21
    苗木「去年、封鎖されたハズの学園に君たちが入学した。封鎖されていたことは隠蔽されてたから、君たちは疑いなく入学した」

    苗木「それで、みんなが学園に入学した後、僕達が事件を起こした。その後で、さっきの会議があったんだ。で、一時しのぎはできた」

    苗木「その後、みんなはこの学園で過ごした。僕達も、みんなの監視役として、みんなと生活していたんだよ」

    苗木「でも、1年経った今、学園の外の事や僕が希望であることを、江ノ島さんが嗅ぎ付けた。」

    苗木「その内にみんなにも知れ渡っていった。で、みんなは外に出ようとしたよ」

    苗木「で、僕は命じられた。全員殺せって…」

    苗木「もちろん僕は猛反対したよ。聞き入れてくれることを期待してなかったけど…」

    苗木「でも、霧切さんが説得してくれたら、何故かすんなり聞き入れてくれたんだ」

    霧切「不思議よね」

    苗木「うん。何故だか今も分からないけど。で、聞き入れてくれたんだけど、超高校級の絶望である江ノ島盾子と戦刃むくろは見捨てろって言われたんだ」

    江ノ島「…やっぱな…」

    戦刃「…」

    苗木「それは、いくら頼み込んでも曲げてくれなかった。それどころか、駄々こねるなら学園ごと破壊するとまで言ってきた」

    霧切「脅しだと思うけどね」

    苗木「いくら脅しでも、そんなこと言われたら、断れなかったんだ。だから、まず君たちから記憶を奪い、絶望姉妹と過ごした日々と外の世界の真実と僕が希望だということを忘れさせた。で、絶望姉妹以外を逃がす事にしたんだ」

    苗木「殺し合いと称して、霧切さん達が殺したとみんなに思わせ、殺された人をこっちで保護した。」
  102. 115 : : 2013/12/03(火) 19:28:12
    石丸「なるほど。これで謎は解けたな…」

    戦刃「まだだよ」

    苗木「…えっと…。途中から君たちは、もう一度学園を調べ始めた。本当は僕が直接助ける事は禁止されてたんだけど、なんとか自然に見えるように手助けしたよ。…まあばれたんだけど。で、君たちはこの学園を全て調べた。すると、もう一度記憶を消せって言われたんだ。」

    苗木「で僕は、逆にこの能力を買って、未来に役立てないかって言ってみた。そしたら案外すんなり通った。でも助けるには条件があって、学園の秘密をある程度まで暴いてもらうこと。みんながこの学園の謎を暴けば、君たちを助けて、全てを話す事が許された。」

    苗木「で、みんなが見事暴いてくれて、今この状況だよ」

    桑田「じゃあ、俺達助かるのか!」

    苗木「うん。そのハズだよ」

    舞園「…でも、外の世界は…」

    山田「希望に満ちあふれている…。僕達が行くなんて、自殺行為に等しいですな…」

    江ノ島「…」

    戦刃「…」

    大和田「…苗木、ここで一生過ごすってのは…ありなのか?」

    苗木「うん。というか、元々そのつもりだよ。みんな、外に行くのは嫌でしょ?」

    霧切「外の世界は、私達がなんとかしてるから。あなたたちがエサになる必要はないわ」

    十神「苗木。さっさと奴等に報告しに行くぞ」

    苗木「うん」

    腐川「わ…わた

    十神「待ってろ」

    腐川「はい…」

    戦刃「…ここで一生暮らす…か…」

    江ノ島「…ふーん…」
  103. 116 : : 2013/12/03(火) 19:40:18
    大和田「でもよ、本当にいいのか?俺達が助かるのは、能力を買っての事だろ?」

    石丸「そうだな。ここに居てはその能力は生かされない」

    苗木「それは上手く掛け合ってみる。もしかしたら外に行くかもしれないけど、そこはなるべく最小限に抑えるから」

    霧切「私達にはもう不便はないんだし、わざわざあなたたちを殺す理由も、外に逃がす理由もない。だから安心して大丈夫よ」

    苗木「じゃ、これで最後の学級裁判は閉廷。みんな、あとは自由に過ごしてよ」

    不二咲「よかった…。殺し合いなんてしなくていいんだ…」

    桑田「そういや、今までの死体って死んだふりだよな?」

    苗木「まあね。ちょっとした小細工はあるけど」

    桑田「あの包丁とか血とかは何だよ?」

    苗木「ああ、こういうこと」

    苗木は、しまってあった包丁を取りだした。

    桑田「持ってんのかよ!物騒な!」

    苗木「いや、包丁自体は物騒じゃないし、これは包丁ですらないよ」

    桑田「は?」

    苗木は、包丁の刃の部分を押した。

    すると、苗木の手は切れずに、刃の部分が引っ込んでいった。

    桑田「おもちゃ!?」

    苗木「うん。これを最後の方まで押し込むと、物にくっつくんだよ。」

    十神「ちなみに血は、保険室の輸血用のを使った」

    桑田「んだそりゃ…」

    葉隠「霧切っちがいなかったら、100%ばれてた死体だべ。」

    桑田「くっそ。ちょっと調べりゃ俺でも分かったのか…」

    江ノ島「桑田クンはアホだから、ずっと分かんなかったと思うよ」

    桑田「んだと!?苗…江ノ島!」

    苗木「口調を真似られただけで勘違いされた…」

    戦刃「…ふう。さっきまであんな緊迫してたとは思えない…」

    朝日奈「さくらちゃん、騙してごめん!」

    大神「とにかく無事でよかった。朝日奈よ。もう謝るな。逆に困ってしまう。」

    江ノ島「あ、全員注目!これから私様が重要な事を言うわ!」

    苗木「へえ。何だろ」
  104. 117 : : 2013/12/04(水) 19:21:25
    江ノ島「私様は外に出る!」

    苗木「…」

    苗木「…は?」

    戦刃「じゅ…盾子…ちゃん??」

    大和田「お前、話聞いてなかったのか!」

    江ノ島「聞いてましたとも。バッチリ完璧に聞いていましたとも。それを全て聞いた上で、私は外に出ます」

    苗木「えっと…。何で?」

    江ノ島「外は希望に満ちあふれているワケっしょ?だから、その希望を全て絶望に塗り替えるのも悪くないじゃん?っつか絶対やってやるし。私様に不可能はないのよ!この世の希望を全て絶望に染め上げてやるわ!アーッハッハ!そういうのって面白いんじゃない?ってかもうボクは決めたんだよ!外に出るってね!誰にもボクを止める事はできないんだからね!」

    苗木「…」

    戦刃「…私も賛成だよ」

    戦刃「【絶望】は希望には負けない!」

    大和田「別に【ここで暮らしててもいい】わけだろ?」

    石丸「【外に出る理由がない】じゃないか!」

    桑田「第一、外には希望とやらが満ちてんだぞ。【飲み込まれたらどうする】んだよ!」

    江ノ島「絶望を忘れちゃ駄目だ!」

    【絶望】

    江ノ島「私達は絶望だ!希望を飲み込み、全てを絶望の底へたたき落としてやるんだ!それに、私が飲み込まれるなんてありえない!むしろ飲み込んでやるわ!希望なんかその辺の水に溶かして飲み干してやるわ!」

    江ノ島「私達は負けない!」

    江ノ島「【絶望】は希望に負けないんだ!」

    大神「…無理して【希望に立ち向かう必要もあるまい】」

    セレス「【絶望が大きな希望に勝てるなんて】、寝言ですわ」

    不二咲「…外に出たら…【希望にやられて】…」

    戦刃「絶望を忘れちゃ駄目だよ!」

    【絶望】

    戦刃「絶望は希望なんかに負けない!希望に立ち向かうんだ!」

    山田「無茶苦茶ですぞ!【外になんか出なくても】…!」

    舞園「みんなで【平和に暮らせるならいい】じゃないですか!」

    戦刃「ぜ…【絶望】…は…!」

    江ノ島「負けない!」

    戦刃&江ノ島「絶望を忘れちゃ駄目だ!」

    江ノ島「何が外に出なくてもいいだ!希望に負けんじゃねえよ!!」

    戦刃「それに、ここが平和なんて言い切れないよ!」

    霧切「す…すごい…わね…」

    葉隠「みんなが一気に絶望サイドについていくべ!」

    朝日奈「2人ともすごーい!」

    腐川「さすが…超高校級の絶望…ね…」

    十神「感心してる場合か」

    苗木「…」

    苗木「外に出るなんて、絶望にとっては自殺行為なんだぞ!」

    江ノ島「へっ!だからどうした!むしろ絶望的じゃねえか!世界が思い通りに動かないなんてよ!だからそんな私達にとっての絶望世界へ行く!」
  105. 118 : : 2013/12/05(木) 15:18:35
    江ノ島「それが、超高校級の絶望だ!」

    【超高校級の絶望】言霊入手

    苗木「絶望とか言っておいて、ただ死にに行くのが絶望なのか!」

    江ノ島「死ぬ、か。それも最っ高の絶望じゃない!でも私様はね、死にに行くなんて一言も言ってないのよ!外の世界に出て、全ての希望を絶望に塗り替えてやろうっていってんの!」

    苗木「そんなの絶対無理だ!外には少しの絶望もないんだぞ!」

    江ノ島「いやある!絶望が無いと希望も無いんだ!本当に誰も全く絶望を感じてないというのなら、希望も同じように誰も感じていない!仮に絶望が0でも、私様はその絶望値を100にしてみせるわ!」

    苗木「どうしてそこまで外の世界を絶望に堕としたいんだよ!別にここでみんなで絶望していればいいんじゃないのか!」

    江ノ島「そんなことで私が満足すると思うか!私は、そんなスケールのちっせー事やんねーんだよ!それに私様がやりたいのは、希望まみれの人間共を絶望にたたき込む事なのよ!」

    苗木「そんな事できない!もう人類史上最大最高の希望的事件が起きたんだから!今更絶望にたたき込むなんてできない!」

    江ノ島「そんな事も出来ないで、超高校級の絶望が務まるとでも思ってる?外の希望を全て絶望に塗り替え、あんたも絶望にたたき落としてやるんだよ!」

    苗木「そんなこと出来るもんか!僕は希望がある限り負けないんだ!それが希望の象徴である【超高校級の希望】だ!」

    江ノ島「絶望は前へ進むんだ!」

    【超高校級の絶望】BREAK!!

    江ノ島「私は外へ出る!そして、全てを絶望に染め上げてやる!」

    苗木「一体…なんなの…」

    苗木「何で…そこまでして…」

    苗木「外に…出たがるんだよ…」
  106. 119 : : 2013/12/05(木) 18:03:02
    十神「…どうするんだ、苗木」

    苗木「…」

    江ノ島「苗木!あんたもこっちに来なさい!」

    苗木「は!?」

    江ノ島「このままだと世界は絶望の底にたたき落とされちゃうよー!だから、苗木君が時々私を止めなよー!」

    苗木「えっと…は?」

    江ノ島「別に好き勝手堕としていいのならそうさせてもらうけど、苗木君側からしたらちょっと困っちゃうでしょー?それに、絶望に堕ちた人をもう一度救ってあげれば、更なる希望になってくれるんじゃない?断る理由はないと思うけどなー」

    苗木「…」

    腐川「だ…誰があんたの言うことなんか…!」

    江ノ島「別に聞きたくないなら聞かなくてもいいですよ…。私は提案しているだけなので…」

    江ノ島「でも、実質あんたに選択肢は無いに等しいけどね!さあどうするの?人々が絶望に堕ちていくのをずっと見てるの?」

    苗木「…はあ。…分かったよ」

    霧切「苗木君…?」

    苗木「江ノ島さんを希望側に引き入れる事もできるかもしれないし、放っといたら何をしでかすか分からないしね」

    江ノ島「はい、決まり!じゃあみんなで外に行こー!」

    苗木「じゃあ、僕は上に報告しとくよ」

    十神「自分自身が絶望側についた事をか?間違い無く敵対視されるぞ」

    苗木「別に敵になったワケじゃないんだけどね…。まあ別にいいよ。話がややこしくなりそうだから、僕1人で報告してくるね」

    霧切「…気を付けて」

    苗木「うん。みんなは玄関で待ってて。スイッチも取ってくるから」

    江ノ島「苗木君は何処に行くの?」

    苗木「情報処理室。あそこで報告と監視ビデオの映像を送るから」

    江ノ島「じゃあ、今まさに撮ってる事も知られる?」

    苗木「うん。あれが監視カメラだよ」

    苗木は上の方にある監視カメラを指した。

    そして私は監視カメラに向かって叫んだ。

    江ノ島「おいオマエラ!これから私達は外に行く!希望の象徴である苗木を連れてな!そして、いつか世界を絶望の底に落としてやるから覚悟しとけ!アーッハッハ!!」

    江ノ島「さて、行きましょうか。情報処理室へ」

    苗木「え。江ノ島さんも来るの?」

    江ノ島「悪いですか?」

    苗木「あ、いや。じゃあ行こうか」

    霧切(…まさか、希望と絶望が対立するどころか仲が良いなんてね…)

    戦刃(盾子ちゃん、楽しそう。良かった)

    私達は情報処理室へ向かった。
  107. 120 : : 2013/12/06(金) 17:36:46
    情報処理室


    苗木「よっと。このパソコンで…」

    取りだしたパソコンでなにか操作し始めた。

    カタカタカタ…

    江ノ島「…苗木」

    苗木「ん?」

    江ノ島「本当に私達の記憶を奪ったんだよな?」

    苗木「うん。あ、そういえば記憶返すの忘れてた」

    江ノ島「この学園に来てから、私はあの最初の学級裁判直前まで、私はずっと苗木に会ってない事になってんだよな?」

    苗木「まあ、そうだね…。僕は覚えてるけど」

    江ノ島「…」

    苗木「?どうしたの?」

    江ノ島「最初に苗木に会った時、何故か知り合いかと思ったんだ。しかも、他の奴等には微塵も思わなかった」

    苗木「…ふうん…」

    苗木は相変わらずパソコンを操作している。

    江ノ島「その大体の理由が分かった」

    苗木「…そう…」

    江ノ島「…」

    苗木「…」

    江ノ島「…苗木、まさか…」

    苗木「…」

    江ノ島「…私達は…」

    苗木「…よし。江ノ島さん。監視カメラの映像取って」

    江ノ島「お、おう。ほら」

    苗木「うわ!と…投げないでよ」

    江ノ島「悪い」

    苗木「…さっきの話の続きだけど、恐らく江ノ島さんの思っている通りだよ。」

    江ノ島「…やっぱそうなのか…」

    苗木「まあ後で記憶返すから。それで確認してよ」

    江ノ島「…ああ」

    苗木「…」

    江ノ島「…」

    江ノ島「…人類史上最大最悪の絶望的事件…」

    苗木「…え?何それ」

    江ノ島「これから起こそうと思ってる事件名。あの希望的事件とは真反対の名前にしてみた」

    苗木「はは。江ノ島さんならすぐに起こせそうだよ」

    苗木「…もしその事件が先に起きてたら、僕は何も出来なかったかもしれないな…」

    苗木「それに比べて、江ノ島さんはすごいよ。全希望を塗り替えようとするなんて…」

    江ノ島「多分苗木も、私と同じ決断をしたと思うぞ」

    苗木「そうかな…」

    苗木「希望と絶望の立ち位置が逆だったら」

    苗木「僕は絶望に押しつぶされていたかもしれない」

    江ノ島「希望と絶望の立ち位置が逆、か」

    江ノ島「中々面白そうだ。私なら、希望を閉じ込めてコロシアイをさせるかな。全ての希望を完膚無きまでに潰す為に」

    江ノ島「希望は私達絶望を残してくれた。それを利用するなんて、絶望的に後味悪いな」

    苗木「…ふふ。どうしたの江ノ島さん?それでも超高校級の絶望かな。それくらいの絶望は笑い飛ばしてくれないとね!」

    江ノ島「また言われた。私も絶望としてまだまだだな!」

    苗木「僕もまだ人類の希望の象徴なんて大きい存在には相応しくない。絶望と共に居る事で、希望の象徴に相応しいほどの希望にならなくちゃな」

    江ノ島「希望の成長なんてさせてやるものか。その前に絶望で押しつぶしてやるよ」

    苗木「絶対に負けないから。希望として、絶望を止めてみせるよ」

    江ノ島「やれるものならやってみろ!」

    苗木「やってみるよ!絶対に!」

    連絡がやっと終わったらしく、どこからかスイッチを取りだした。

    江ノ島「?んだそれ」

    苗木「【脱出スイッチ】これがあればギャラリーのムービーがひとつ解禁される…じゃなくて、外に出る為のスイッチだよ」

    江ノ島「よし。んじゃ行くか」

    私達は情報処理室を出て、玄関へ向かった。
  108. 121 : : 2013/12/07(土) 00:23:43
    玄関


    十神「遅かったな」

    苗木「ごめんごめん」

    霧切「…本当に外へ出るのね」

    戦刃「もう決めた事だし、今更引き返せないよね」

    江ノ島「苗木」

    苗木「うん」

    スイッチのカバーを外し、赤くて大きいボタンが現れた。

    苗木「じゃ…いくよ」

    苗木はスイッチを押した。

    同時に警報が鳴り響き、ゆっくりとドアが開き始めた。

    江ノ島「さて…世界はどうなっていることやら」

    戦刃「…これで絶望ヶ峰学園ともお別れ、か…」

    江ノ島(…さよなら…絶望ヶ峰学園…)

    私達は

    外の世界へ

    歩き出した



    END
  109. 122 : : 2015/09/14(月) 23:35:20
    おお・・・!!!面白かったです良くできてます!!!
  110. 123 : : 2016/09/20(火) 13:06:22
    一体どうなるのかドキドキしていましたが、happyendみたいでよかったです!

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