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BAD END of セレス
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                  - 1 : : 2015/02/07(土) 14:09:28
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 BAD ENDシリーズ
 
 ※キャラ崩壊注意
 
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                  - 2 : : 2015/02/07(土) 14:13:06
- あげぴよさん期待〜!!
 
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                  - 3 : : 2015/02/07(土) 14:13:35
 ─────おしろにすみたい。
 ─────どれすをきたい。
 ─────他に、何と言っていただろうか。
 子どもの頃から同じ夢を抱いて生きてきた。
 ただその一点だけを見つめて大きくなっていった。
 現実の非常さに何度も何度も打たれながら、やっと“わたくし”はここまで来たのだ。
 
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                  - 4 : : 2015/02/07(土) 14:22:50
 父も母も、普通に生活していた。
 とりわけ貧しいわけではなかったが、裕福でもなかった。
 いわゆる、普通だった。
 そう。
 ─────普通だった、過去の- 私 
 。
 ─────何ひとつ持っていなかった、あの日の- 私 。
 けど、それは過去のこと。
 今の- 私 は、ここに立っている。
 ─────セレスティア・ルーデンベルクとして。
 希望ヶ峰学園。
 超高校級のギャンブラー。
 フランス人とドイツ人の間に産まれた、その子ども。
 それが今の- 私 。
 
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                  - 5 : : 2015/02/07(土) 15:02:16
 ああ、今の- 私 は何でもできるだろう。
 この学園を卒業し、全てを手に入れ、西洋の城に住み、奴隷達を従えてみせよう。
 誰も彼も逆らえぬように……。
 ……そんな風に思っていた。
 現実は、いつでも非常である。
 ……人が、- 私 に近づかなくなってしまった。- 私 は………いつも一人?
 ─────あの頃と、同じ。
 ─────過去の- 私 と同じ……?
 苗木「それは、違うよ」
 目の前の少年の声で、我に返った。
 何の話をしていたっけか。
 ああ、そうだ。- 私 の、夢の話だった。
 苗木「セレスさん……焦ってるでしょ?」
 セレス「焦ってる?何のことですの?」
 苗木「セレスさんは……無理してるんだよ」
 苗木「……自己防衛のために」
 
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                  - 6 : : 2015/02/07(土) 19:18:48
 苗木誠。
 何の才能もない彼は、毎年1人だけ選ばれる『超高校級の幸運』として、庶民の中から世の希望として招かれた。
 何の才能もない彼が……一体何を…?
 セレス「……何が言いたいのです?」
 苗木「セレスさん、君は……このままじゃダメなんじゃないかな?」
 セレス「………」
 苗木「山田クンでさえ…君から離れていったんだよ?」
 ─────早くしろこの豚!!
 ─────はいぃ、ただいま!!
 ───────おい、やめろセレス!!
 ─────テメェ、いい加減にしやがれ!山田はテメェの奴隷じゃねぇんだぞ!!
 苗木「セレスさん……このままじゃひとりぼっちだよ」
 ─────ひとりぼっち。
 セレス「だったら、何なのかしら」
 苗木「自分を偽らないで、みんなと……」
 セレス「やかましいんだよこのダボがぁ!!!」
 セレス「お前に何がわかんだよ!!!」
 セレス「私が…どんな思いでここまで来たか……どんな思いで!ここまで辿り着いたか!!」
 セレス「何も知らねぇテメェが首突っ込んでくるとこじゃねぇんだよぉぉぉ!!!」
 苗木「セ、セレスさん……」
 セレス「不愉快なんだよ……どいつもこいつも何も知らねぇくせに……ふざけんな!!!」
 苗木「………」
 苗木「そっか……そうだよね」
 苗木「お節介焼いちゃったかな?……ごめんね」
 苗木は立ち上がり、娯楽室のドアノブに手を掛ける。
 苗木「……でも」
 セレス「……?」
 苗木「……考えてみてくれないかな」
 苗木は扉を閉め、廊下に出た。
 
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                  - 8 : : 2015/02/07(土) 22:54:36
- 支援
 
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                  - 10 : : 2015/02/08(日) 07:43:54
- 支援!!
 
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                  - 11 : : 2015/02/08(日) 14:18:31
- セレスのバッドエンドが想像つきにくいですねぇ・・・。一応、枯れ草の作品を参考した作品を練れています。少し、作者のとは、似ていますが・・・
 
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                  - 13 : : 2015/02/08(日) 15:57:32
- >>12
 なるべく、努力します・・・完全、オリジナルと言うのは難しいので、所々に・・・
 私にも非がありましたが、あまり書かれると・・・
 
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                  - 14 : : 2015/02/08(日) 18:13:25
- たえちゃんがどういう状況にあるのか気になりますね!期待です
 
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                  - 15 : : 2015/02/11(水) 12:16:12
 >>14
 ありがとうございます!
 セレス「………」- 私 は、どこかで何かを間違ってしまったのだろうか。
 ─────セレスちゃん、もっとみんなと仲良くしよーよ!
 ─────セレスさん、あなたはもう少しみんなとコミュニケーションを取った方がいいですよ。
 ─────アンタねぇ…うちの残姉だって仲良いやつ2人くらいは言えると思うよ?
 ─────そ、そら見なさい、誰もアンタなんか相手にしてないじゃない!!
 ─────お主、何がしたいのだ?
 セレス「…………」
 低俗?
 いや、自分だって同じだ。
 偽りの装飾で、高尚な人種になった気がしているだけ。
 ……みんな、特別なのではない。
 誰だって、最初は『平民』だ。
 『貧民』になっても、時間をかけて勝ち抜いて勝ち抜いて『富豪』となる。
 『大貧民』にもなれば、逆転して『大富豪』になることもある。
 人生とは、そういうものだ。
 20年も生きていない少女は、強いカードを出すには早すぎた。- 私 は………
 焦っていた?
 
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                  - 16 : : 2015/02/11(水) 12:29:40
 セレスは自分の部屋に戻った。
 全身鏡を見つめる。
 ─────これが、今の- 私 。
 ─────偽りに偽りを重ねたその姿。
 セレスはまず、ウィッグを取った。
 頭が、随分軽くなった気がする。
 そのあと、カチューシャ、ピアス、指輪を取った。
 カラーコンタクトを取った。
 化粧を落とした。
 うっすらと肌色が現れる。
 ドレスを脱いだ。
 靴を脱いだ。
 靴下を脱いだ。
 下着だけの、あられもない格好。
 髪をクシで整えた。
 最後に取り出したのは─────
 セレス「………」
 ─────希望ヶ峰学園の制服。
 ストッキングを履いて、ブラウスを着て、スカートを履く。
 ブレザーを羽織る。
 これが、セレスティア・ルーデンベルクの『ありのままの姿』。
 それは、先ほどの自分とは最早別人だった。
 ─────しばらくは、
 ─────ありのままの自分になるのもいいのかもしれない。
 ローファーに履き替えて部屋を出た。
 
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                  - 17 : : 2015/02/11(水) 12:34:02
- やすひろさんになるんですね
 希望ヶ峰学園の制服きたセレスがみたい!!
 
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                  - 18 : : 2015/02/11(水) 13:15:00
 大和田「なぁ苗木、お前もうやめた方がいいって」
 桑田「そうだぜ……アイツは何つーか、俺らに対して壁作ってる感じじゃねーか」
 苗木「う〜ん、でも…」
 朝日奈「でもさぁ、1人ぼっちなんて可哀想じゃん」
 石丸「その通りだ!我々は仲間じゃないか!」
 江ノ島「そー言われてもねぇ…」
 苗木「でもさ……霧切さんや十神クンだって最初は打ち解けてなかったけど、今はみんな普通に話してるでしょ?」
 桑田「『普通に』ではねーけどな…」
 苗木「だから……セレスさんもきっと打ち解けてくれると思うんだ」
 大神「我もそうなって欲しいのは山々だが……ん?」
 誰かが食堂に入ってきた。
 大和田「ん……ん!?」
 朝日奈「え?誰? ……あっ!」
 桑田「………アポ?」
 それは、地味な少女だった。
 普通の目に、普通の髪に、普通の制服。
 だが、それが誰なのかは皆一発でわかった。
 ……その謎の変化に少々驚きはしたが。
 苗木「……セレスさん」
 セレス「勘違いしないで」
 セレス「……偽りの自分に飽きただけ」
 桑田「………はは」
 セレス「ちょっとそこ、何笑ってるの」
 桑田「いや……だってさ、あまりにも変わりすぎて……ぶはっ」
 セレス「………馬鹿」
 苗木「セレスさん、あの…」
 セレス「その名前も、いいよ」
 苗木「え?」
 セレス「……『あなたが知ってる方の名前』で呼んでちょうだい」
 苗木は一瞬躊躇った。
 それは今やみんなが知ってしまった名前。
 絶対的な禁句だったから。
 苗木「……安広、さん…」
 安広「………ふん」
 葉隠「セレスっち、安広って言うのか!?俺と同じだべ!」
 安広「あ、あなたと一緒にしないでよ!」
 桑田「ブフォwwwwwwwwww」
 安広「ちょっと!何笑ってるの!」
 桑田「いやwwwwだって葉隠と一緒ってwwwwぐふっwwwwwww」
 大和田「くっwwwww」
 江ノ島「ぶはっwwww」
 葉隠「みんなしてひどいべー!」
 苗木「ははは……」
 安広「ふふっ」
 朝日奈「あ、今たえちゃん笑った」
 安広「たえ……」
 安広「……もうそれでいいよ」
 今まで見たことのない光景だった。
 嫌われ者だった自分が中心になって、みんなが笑顔になっているだなんて。
 もう少し、このままでいようかな。
 新しい自分で、いようかな。
 ─────- 偽りの自分に、終わりを 。
 ─────新しい- 私 が、始まる。
 END
 
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                  - 19 : : 2015/02/11(水) 13:17:11
- 
 終わりです。
 ちょっと特殊ですが、どうだったでしょうか?
 自分もなんとなく思いついたものなので、悲劇なのか喜劇なのかは微妙ですが。
 
 ちなみに、タイトルを『BAD END of “セレス”』にしようかと思ったのですが、それだと大体内容がわかってしまうので他のと同じタイトルにしました。
 
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                  - 20 : : 2015/02/11(水) 13:36:33
- なるほど、セレスという名前の終わりだったんですね。
 良かったです、乙でした!
 
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                  - 21 : : 2015/02/11(水) 15:31:24
- セレスティア・ルーデンベルク自身が終わるだけであって、たえちゃん自身が始まるんですね!!
 たえちゃん好きなので嬉しかったー!
 バットエンドって死ぬだけじゃないのね!
 お疲れ様です!
 
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                  - 23 : : 2015/02/13(金) 17:04:06
- うぁぁぁ涙が止まらないですうう。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ゜
 セレスも多恵子も大好きなので読んでてドキドキしました〜。
 
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