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男「難聴系主人公?」

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  1. 1 : : 2014/12/29(月) 17:24:03


    ────難聴系主人公─────


    それは、よくギャルゲーやラノベにでてくる主人公…


    そう、女キャラの告白が都合良く聞こえない主人公である



    男「難聴系主人公?」

    男「え、俺そう呼ばれてるの?」

    友「おう」


    男「それって女キャラが告白してきた時に」

    男「『え、なんかいった?』」


    男「…って返すのがおきまりなやつだよな?」

    友「おうよ」


    男「俺…そうなのか?」

    男「第一そんなこと言われる相手もいないのによお!」ハハハ

    友「…………」ジー

    男「?」



    女「あ…話し中だった?」

    男「なんだ?もう帰るのか?」

    女「うん」

    男「わかった、じゃあ友また明日」

    友「おう」



    友「…………」

    友「毎日一緒に登下校する幼なじみがいるのに良くいうぜ…」



  2. 2 : : 2014/12/29(月) 17:55:00

    男(俺が難聴系主人公か…)

    男(確かに女子に免疫がなくて自分の意見をはっきり言えないところはある)

    男(どっちかと言うと”ナヨナヨ系主人公”の方があってる気もするが…)


    男(でも思い返せばそんな場面もあったのかも…)


    女「…でさ、男」

    男「あ、ああ」

    女「もう…ちゃんと聞いてた?」

    男「え、えーっと…女友が三味線始めたって話だっけ?」

    女「違うよー!」


    女「ほんとよく上の空になるんだから…」

    男「悪い悪い…」


    女「ふふ…」



    女「まあ、そんな所も…」


    女「だ、大好きなんだけどね…!」




    男(え?)


  3. 3 : : 2014/12/29(月) 17:59:22


    男(ちょ、ちょっとまって)

    男(これもしかして告白?告白ってやつ?)


    男(いやでもよく考えろ!)

    男(女は俺がよく上の空になるという事が好きなのかもしれん)

    男(これでloveの告白と勘違いして返事返したら超恥ずかしいよな…)


    男(えーっとえーっと…)

    男(こ、こんな時どうすればいい!?)

    男(なんて返せばいい!?)


    男(まずこの発言がどういう意図をもって発せられたかを考えて…)



    女「…男?」



    男(やばい!なんか待ってる!)


    男(こ、こういう時はもう一度言葉を繰り返してもらう方向に…)



    男「えーっと…」





    男「なんかいった?」






  4. 4 : : 2014/12/29(月) 18:05:01

    次の日



    男「……」ズーン

    友「お、おい…どうした?」

    友「朝から元気ないな…」


    男「友…お前が昨日言った”難聴系主人公”あるじゃん?」

    友「おう」


    男「確かに俺だったわ…」

    友「ようやく気づいたか…」



    男「で、でもよ!」

    男「俺は聞こえてるんだよ!」

    男「そうだよ…聞こえてんのに…」



    男「持ち前の内気さから堂々と答えることができないんだ!!!」

    友「要はへたれってことだな」


    男「……」ズーン

    友(くそ…幸せな悩みだな!!)


  5. 5 : : 2014/12/29(月) 18:14:33


    男「はあ…」


    委員長「どうしたの男くん?」

    男「ああ、委員長さん…」

    委員長「何か悩み?」

    男「自分の自信のなさに嫌気が刺しまして…」


    委員長「なるほど~」



    男(委員長さん…)

    男(三つ編みお下げに丸眼鏡というthe委員長という格好)

    男(そして巨乳)

    男(頼れる人としてクラスで必要な存在だ)


    委員長「………」


    委員長「でもさ…男くんは自信もってもいいと思うけどな~」

    男「そうかな?」

    委員長「うん!男くん優しいし!」ニコ


    男(こんな風に人の良いところを素直に言ってくれる)


    委員長「それに…格好いいし」ボソッ


    男(ん…?)


    委員長「え、ええっと…他にも、よく仕事手伝ってくれるし…」

    男(こ、これはもしや…)

    委員長「金魚に餌をあげてくれるし…」


    男(こ、告白の流れ…!?)


  6. 6 : : 2014/12/29(月) 18:18:44

    男(ちょ、ちょいまてい!)

    男(嘘だろ!?)

    男(確かに今までやけに沢山褒めて貰ってきたが…)


    男(いざ意識してみるとこれって…)


    委員長「あ、あと…授業マジメに受けるし…」

    男(だからまてや!!)


    委員長「そ、それに…//」

    男(頬染めてるよ!!ビンゴだこれ!!)



    委員長「ねえ、男くん…」

    男「は、はい?」



    委員長「男くんは…私のことど、どう思う?」


    男(な、何か大事な質問がきたー!!!)




  7. 7 : : 2014/12/29(月) 18:26:18

    男(く、くそ…)


    男(なにか、何か言わなきゃだめだ!)

    男(どどどどどどどうしよう!)

    男(これは慎重に言葉選びをしないといけない!)


    男(委員長さんはいつも俺に優しい言葉をかけてくれる)

    男(だから、俺も何かいい言葉を…)チラ


    委員長「……」ボイーン


    男(だめだ!!!巨乳にしか目がいかねえ!!)



    男「え、えと…」



    男(結局何も伝えられなくて後悔するのはもう御免だ!)


    男(早く…いつも優しくしてくれると言え!俺!)



    男「い、いつも キーンコーンカーンコーン


    男「」


    委員長「あ!休み時間終わっちゃったね…」

    委員長「じゃあ、また…」




    男「……………」


    友「ないわ…」

    男「ああ、俺もそう思う…」

    友「うん、ほんと…ないわ…」


  8. 8 : : 2014/12/29(月) 18:35:37


    先生「男、これ生徒会室に運んでおいてくれ」

    男「はーい」




    ~生徒会室~


    男「失礼しまーす」

    生徒会長「ん?」

    生徒会長「ああ、男君か…久しぶりだね」

    男「はい」


    男(生徒会長…黒髪でポニーテールのクール系で後輩の女子からもてると言ういかにもな人だ)

    男(勉強運動すべてに秀でており、リーダーシップもある…)

    男(言うならば、完璧な人)


    生徒会長「プリントは机の上にでも置いておいてくれ」

    男「はい」


    男(まあ、そんな俺がどうして生徒会長と面識があるかというと)


    生徒会長「友は元気か?」

    男「いつも絡んできますよ」

    生徒会長「そうか」


    男(生徒会長が友のいとこにあたるからだ)



    男「じゃあ俺はそろそろ…」


    生徒会長「ま、まて!!」


    男「?」



    生徒会長「そ、その…だな」


    生徒会長「今度…お茶でもどうだ?」



  9. 9 : : 2014/12/29(月) 18:40:17

    男「お茶…ですか?」


    男(これは…どういう意図だ?)

    男(社交辞令…といっても別に言わなくてもいいような場面だし)


    男(まさかloveってことは…ないよな)



    男(あ、そうだ!)


    男(もしかしてこれ…友も誘えってことじゃね!?)

    男(生徒会長いつも友のことばっかり話してるし!)


    男(わかりましたよ、生徒会長)

    男(俺が友を連れてくればいいってことですね!)



    男「はい、いいですよ」

    生徒会長「ほ、ほんとうか!!」



    男「友も一緒にですよね!」

    生徒会長「え…」

    男「え…」


    生徒会長「お、おう!そうだな!」

    生徒会長「もちろん友も一緒にだ!」



    男(違ったーー!!)


  10. 10 : : 2014/12/29(月) 18:43:02
    ~教室~



    友「あほかーーー!!!」

    男「そ、そんなに怒ることかよ!?」


    友「生徒会長がなあ~俺の話をするのはな~」


    友「てめえと共通の話題をするためなんだよ!!」

    友「お前を引き留めるためなんだよ!!」

    友「決して俺が好きだからとかじゃないんだよ!!」

    友「ぁぁああああ!!!!」



    男「え、えーっと…」

    男「悪かった…」

    友「氏ね!!!」


  11. 11 : : 2014/12/29(月) 18:51:56
    ~放課後~



    男「女、帰るぞ」

    女「!!」

    女「え、ええっと…」


    女「今日は先に帰ってて…」

    男「どうした?用事か?」

    女「うん、そんな感じ」

    女「じゃ、じゃあね」

    男「またな」




    男(なんだったんだろ…)


  12. 12 : : 2014/12/29(月) 19:12:26


    男(独りで帰るのは久しぶりだな…)

    男(にしても…俺って鈍いのかな?)


    ???「どちらかというと考え過ぎなだけではないかな?」

    男「!!」


    男「お、お前は…」

    悪魔「久しぶりじゃな!悪魔様がきたぞ!」


    男(いきなり悪魔がでてきて驚きかもしれないが…)

    男(これは本物だ)

    男(俺は昔川で溺れていたこいつを助けたことがあってそれ以来度々絡んでくるんだ)


    男(金髪紅眼で人間離れしたボディをもつ…)


    男「てかさっき…心読んだ?」

    悪魔「見たらわかるってことじゃ」


    男「俺って鈍くないのか?」

    悪魔「おなご達の想いには感じつつあるのじゃろ?」

    男「まあ…うん」

    悪魔「それで考えすぎて逆に選ぶ言葉を間違ってる…と」

    悪魔「そういうことじゃな?」


    男(なんでわかるんだ!?)

    悪魔「くくく…」

    悪魔「それはな~」


    悪魔「妾がお前さんのことが大好きだからじゃ!」

    男「………」






    男(いや怖えよ!!)



  13. 13 : : 2014/12/29(月) 19:18:02

    悪魔「だってお前さん優しいし~」

    男(そりゃ悪魔怒らせたら怖いし!)

    悪魔「妾とお話してくれるし~」

    男(無視したら殺されそうだし!!)


    悪魔「もう…思わせぶりな態度するな♪」

    男(いやしてないしてない!)

    男(あなたにだけは甘い気持ちを抱いたことはない!)



    悪魔「で…」


    悪魔「妾からの猛烈なラブアピールを受けてお前さんはどうじゃ?」

    悪魔「感想をきかせい!」

    男「!!」ビクッ


    男(最近こんなのばっかりだな…)


    男(でもこればっかりは…)

    男(言葉をちゃんと選ばないと殺される!!)


  14. 14 : : 2014/12/29(月) 19:24:58


    男(どうする?どうする?どうする!?)


    悪魔「♪」


    男「え、えーっと…」



    男「あ、ありがとうございます…?」



    悪魔「…………」



    悪魔「くくくくくく」


    悪魔「はーっはははははは!!!」


    男(な、なんかすごい笑われた!!)


    悪魔「お前さんほんとに…」

    悪魔「こういうのへたくそだな!」

    男(そんなに笑われるほど!?)

    悪魔「なんだ?コミュ障なのか?」

    男(うるせー!!)


    悪魔「まったく…心の中では粋がっておるのにな…」


    悪魔「……………」


    男「どうした?いきなり黙って…」


    悪魔「…これは忠告」

    悪魔「このままではいかんぞ?」

    男「え?」

    悪魔「いつまでも、こんな甘々ではいられぬ」


    悪魔「きっちり決めることじゃな」

    男(それって…)


    男(誰を選ぶかってことか?)

    男(でもみんな完全に俺を好きって決まったわけじゃ…)



    悪魔「ああ、好きじゃぞ」

    男「え」


  15. 15 : : 2014/12/29(月) 19:31:58

    悪魔「女も委員長も生徒会長も…もちろん妾も」

    男(俺…すげえ!!)


    悪魔「ちなみにあと20人はおるからな」

    男「!?」

    悪魔「くくく…この歩くフラグ建設士め」



    悪魔「可能性が低いとは分かっておるが妾が選ばれるのを楽しみにしている」

    悪魔「だから怖がるなよ?」

    男「………」


    悪魔「くくく…」

    悪魔「でらさらばだ!!」シュッ



    男(消えた…)


    男(でも、まあ)

    男(こんな悪魔と普通に話せてる時点でやっぱ俺って普通じゃないんだよな…)



    男(もっと…もっと自分の意見を相手に言えるようにならないと)




    男「ん…?あの人影は…」




    男「女か?」

  16. 16 : : 2014/12/29(月) 19:38:16

    男「おーい女!」

    女「!!」


    女「男…」

    男「用事終わったのか?」

    女「うん」

    女「男…もっと前に帰らなかったっけ?」

    男「えーっと…知り合いと話してたんだ」


    男「今からでも一緒に帰ろうぜ」

    女「…………」

    男(え、なにこの間!?)



    女「ねえ、男…」

    男(な、なにか重い雰囲気の話がくる感じ…)


    女「男は人見知りで女の人と話すとき上がっちゃうよね」

    男「ああ」

    女「でも…」


    女「私とはいつも話してくれる」

    女「いつも一緒に帰ってくれる」


    女「それって…」



    女「どうして?」




  17. 17 : : 2014/12/29(月) 19:44:16

    男「どうしてって…」



    男(あれ?どうしてだ?)


    女「幼なじみだから?」


    男(そうなのか?俺は幼なじみだから女といつも一緒にいるのか?)


    女「…………」


    男「お、俺は…」





    女「………」


    女「そういうところも変わらないね…」

    男「う…」

    女「いいんだよ、私は男のそういう所も含めて…」




    女「…ごめん、先に帰る」

    男「え、お、おいまてよ!」


    男(走っていっちまった…)



    『ああ、好きじゃぞ』


    『女も委員長も生徒会長も…もちろん妾も』




    『このままではいかんぞ?』



    男「……」


    男「おn「あら、男くんではないですか」

    男「!」


    お嬢様「ご機嫌よう」

    男(また新たにきたーーー!!!)


  18. 18 : : 2014/12/29(月) 19:52:36

    お嬢様「久しぶりですわね」

    男「は、はい」


    男(お嬢様…金髪ロングストレートで高飛車なお方だ)

    男(親父の親会社の社長のご令嬢でなんどか会ったことがある)


    男(豪華なリムジンに乗って登場だ)


    お嬢様「ふふふ…」

    お嬢様「もしかしてお邪魔してしまったのかもしれませんわね」

    男「いえ、全然…」


    男(父さんの為にも…機嫌をそこねてはいけない)



    お嬢様「でも…」

    お嬢様「もしかしたら、お邪魔できて好都合だったのかもしれませんわね」

    男「!!」


    男(そういや悪魔があと20人いるといっていた…)

    男(もしかして…お嬢様も?)


    お嬢様「わたさない…」ボソッ

    男「!?」ビクッ





    お嬢様「あなたに女さんは渡しませんからね!!」

    男(ちがったーーー!!!)


    お嬢様「ああ!女さん!女さあん!!//」

    男(やばい人だこれ…)
  19. 19 : : 2014/12/29(月) 20:03:51

    男「はあ…どっと疲れた」

    男「あの後お嬢様のお話を延々と聞かされて…」


    ???「あ…おにいちゃん!」

    男「!」

    男「ああ、幼女ちゃんか」

    幼女「久しぶり~!」


    男(幼女ちゃん…近所に住むツインテールがよく似合う元気な子だ)

    男(休みの日によく公園で遊んだっけ…)


    幼女「今日は女ちゃんは一緒じゃないの?」

    男「うん」

    幼女「そうなの?」

    幼女「2人はラブラブなんでしょ?」

    男「は、はあ!?//」

    幼女「違うのー?」


    男「違う、違う!」

    男「俺らはただの幼なじみだから…」

    男(ん…今なんかズキッときたな…)


    幼女「そっかあ~」

    幼女「じゃあ私男くんのお嫁さんになる~!」

    男「う~ん」

    男「あと10年たってからな!」

    男(かわいいな~)

    男(ちっちゃい子ってこういうの好きだよな)

    幼女「ぶー!」


    男「まあ10年たって俺に相手がいなかったら貰ってもらおうかな!」

    男「なんてな~」


    男「じゃあ幼女ちゃん、もう遅いからばいばい」

    幼女「はーい」




    男(ちっちゃい子は純粋でいいな~)



    幼女「……」


    幼女「冗談なんかじゃ…ないのに」ボソッ


    男(まじかよ!!?)



  20. 20 : : 2014/12/29(月) 20:18:41
    ~次の日~



    男「………」ズーン

    友「今日はどうした?」

    男「あのですね…」


    男「女が今日迎えにきてくれなかったのです…」

    友(くそ羨ましいやつだな)

    男「今まで迎えに来なかったことなんてなかったのに…」


    友「何かしたのか?」

    男「いや、何も…」


    男(とはいっても…やっぱ何かしたんだろうな)

    男(思い当たることといったら…)



    男「友…」

    友「あ?どうした?」


    男「俺…無意識のうちにこの甘々な関係に甘えていたのかもしれない」

    男「女も委員長も生徒会長も…」

    友「だろうな」

    男「いやだろうなって…」


    友「じゃあさ…」



    友「だから、どうするんだ?」


    男「!!」



    男「だから…俺は…」



    男「1人に絞るぞ!!!」


    友(なんかむかつく言い方だな!)

    友(選び放題かよ!氏ね!)



  21. 21 : : 2014/12/29(月) 20:26:56


    友「…誰にするんだ?」

    男「………」

    友「え、まじで?決めてないの?」

    男「いや、今までそういう目で見てこなかったから…」


    友「はあ…」

    友「もういっそ全員ふりやがれちくしょう…」


    友「とにかく…候補をいってみろ」

    男「女と委員長さんと生徒会長と悪魔と…」

    友「悪魔!?」

    男「え、言ってなかった?」

    友「お、おう…」

    友(こいつやっぱラノベの主人公だわ)


    男「あと幼女…はないか」

    友「当たり前だろ」


    男「あと…地味子ちゃんとキャプテンと養護教諭とツンデレちゃんとヤンデレちゃんと…」

    友「まてまてまてまてまて!!」

    友「誰だよそいつら…」


    男「え?会ったことあるだろ?」

    友「いや本編にでてないやつ出すなよ」

    友「とにかくそいつらは無しな」

    男「おう」


  22. 22 : : 2014/12/29(月) 20:34:05
    男「じゃあ、悪魔もなしで…」

    友「なんか可哀想だな」


    男「女と委員長さんと生徒会長か…」

    友「……」


    友「なあ、男」

    男「どうした?」

    友「お前って…ほんと不器用なやつだよな」

    男「………」

     
    友「長いつきあいの俺だから分かるものの…」

    友「普通のやつじゃ伝わらないぜ?」

    男「………」


    友「…俺に指摘してほしいんだろ」

    友「自分でうまく口に出せないから」

    男「……ああ」


    友「あーめんどくさ!」

    友「お前ってほんと心の中分からねえと伝わらねえな」





    友「もう決めてるんだろ?」


    友「女によ」


  23. 23 : : 2014/12/29(月) 20:41:23
    男「……」



    男(やべぇえええええ!!!)

    男(いっちまったぜ!友が!) 


    男(そうだよさっきから括弧の中で女が好きって事を叫んでたんだよ!)

    男(でも恥ずかしくて言葉にだせなかったんだよ!)


    男(やばい、やばい!!)

    男(難聴系主人公の時とかもそうだったけど俺って意識したとたんその事実に気づくんだよ!) 

    男(俺めっちゃ女好きだわ!うん!)



    友「ふっ……」

    友「何考えてるか具体的には分からねえが…」


    友「その想い、ちゃんと女に伝えろ」

    友「いいな?」

    男「お、おう!」






    委員長「男くん、ちょっといいかな?」

    男「うお!??」

    委員長「あ、ご、ごめん!」


    男「えーっと…どうしましたか?」

    委員長「今日の昼休み…校舎裏にきて」 

    男「!!」

    委員長「そ、それだけ…」




    男「………」

    友「これはこれは…」

    友「おい、男」


    友「迷うなよ」

    男「お、おう!」

  24. 24 : : 2014/12/29(月) 20:59:43
    ~昼休み~



    男「委員長さん、用事とは?」

    委員長「ええっとね…」

    委員長「この前の話の続き」


    委員長「男くんはね…本当に格好いいよ」

    男「………」

    男(き、きた…)


    委員長「これをね…本当は昨日ちゃんと話したかった」

    男「え?」

    委員長「…友君と男君の会話を聞いちゃったの」

    男「!」


    男(まあ…普通に教室でしゃべってたしな)


    委員長「あ~もっと早く言えば私にも可能性あったのかな?」

    委員長「男君さっき気づいた感じだったし」


    委員長「…っていっても無理か」

    委員長「男君の告白スルー能力は異常だもんね」

    男(委員長さんにまで…)



    委員長「だから…これは諦めるための行為」


    委員長「男君、あなたの事が好きです」




  25. 25 : : 2014/12/29(月) 21:06:20

    男(委員長さん…)


    男(ちゃ、ちゃんと断らないと…)

    男(自分の思いを伝えないと!!)


    委員長「………」


    委員長「男君、早く」

    委員長「これは予行練習でもあるんだよ?」

    委員長「男君がちゃんと女さんに思いを伝える為のね」


    委員長「だから…御願い」


    男(そうだ…そうだ…)

    男(ちゃんと、はっきりと!!)




    男「ご、ごめん…」


    男「委員長さんはいつも優しくてしっかりものだけど…」

    男「君と付き合うことはできない」


    委員長「うん、うん」


    委員長「ありがとう…ちゃんと答えてくれて」



    委員長「好きなんだよね、女さんのことが」

    男「ああ」


    男(自信をもって…)



    男「好きだ!!!」



    カラーン



    男「!?」

    委員長「!?」

     

  26. 26 : : 2014/12/29(月) 21:12:40

    男(空き缶を蹴った…音?)

    男(誰か…誰か見ていたのか!?) 


    委員長「お、女さんだった…」

    男「!!」

    委員長「大変!このままだと誤解されちゃうよ!」


    男(確かに…!)

    男(今の端から見たら完全に俺が委員長さんに告白してる場面だった!)


    男(しかもよりによって見られたの女かよ!?)

    男(空き缶の音たてながら告白のシーンみちゃうとか…)

    男(どこの少女マンガだ!!)



    委員長「男君!そんな脳内でつっこみばっかりしてないで追わないと!」

    委員長「このままだと誤解したまま気まずいかんじになっちゃうよ!」

    男君「そうだ…そうだ!」 


    男君「ありがとう委員長さん!」

    男君「いくぞぉおお!!女ぁぁああ!!!」






    委員長「……いった、ね」



    委員長「ふふ…」 


    委員長「やっと伝わったと思った告白が、振られるためのものなんてね…」


    委員長「少しだけなら…泣いてもいいよね」


    委員長「幸せになってね…」



  27. 27 : : 2014/12/29(月) 21:22:36

    ~教室~


    男「………」ズーン

    友「どうした?」


    男「女がみつからねぇぇええええ!!」

    友「お、おう」

    男「なんだよ…今日昼休みの後自習かよ…」

    男「教室戻ったら流石にいると思ったのによ…」



    友「えーっと…とりあえず誤解を解くために女を捜してるって事でいいんだよな?」

    男「ああ…どこにもいねえ」

    友「お前に会いたくないんだろうな」




    女友「あ、いた!!」

    女友「男くん!!」

    男「!!」


    男「女友…!」

    男(女友…そう、女の友達だから女友)

    男「序盤に名前だけチラッとでてきたが…まさか登場するとは思わなかった」

    女友「はあ!?何いってんの!?」



    友「それで…なんで男を捜してたんだ?」

    女友「そう!!大変なの!!」


    女友「女が怖い先輩につれていかれたの!」

    友・男「!!?」




  28. 28 : : 2014/12/29(月) 21:33:10

    男「おい!それってどういうことだ!?」

    女友「とりあえず一から話すわよ!」


    女友「あんたはラノベの主人公でしょ?」

    男「やっぱそれ共通認識なの?」

    女友「それならば女は…」



    女友「少女マンガの主人公なのよ!!」

    男「!?」



    女友「いつも明るくて笑顔の似合う恋する女の子…」

    女友「挫けることがあってはそれをバネにして成長していく…」


    女友「今まで3人の男に告られるというモテモテ属性つき!!」

    女友「でも全部あんたの為に振ったのよ!!」

    女友「一巻丸ごと使うくらいの長いドラマを経てね!!」


    男「バックグラウンドでそんなことが…」

    友「お前だって地味子ちゃんとかの関係を裏でやってただろ」


    女友「それでね…あんた、少女マンガのお約束ってわかるかしら?」

    男「お約束?」

    男「告白シーンにはち合わせちゃうやつとか?」

    女友「そう!そんな感じの奴!」



    友「もしや…」


    友「モテモテのヒーローに近づきすぎだということで…」

    友「怖い先輩に連れてかれるとかいうアレか!」

    女友「そうソレよ!」

    女友「ファンクラブの怖いお姉さんに連れてかれるアレよ!」

    友「◯◯くんは皆のものだから!とかいうやつだな!」

    男「もういいから!」

  29. 29 : : 2014/12/29(月) 21:44:14


    女友「女は最近一緒に帰ろうとしなかったわよね?」


    女友「それはまあ…そういうことよ」

    男「なるほど!」



    女友「あんた委員長さんに告白したんでしょ?」

    男「それは…」

    女友「大丈夫、あの子の勘違いよね?」

    男「お、おう」

    女友「ふふ…見くびらないで」

    女友「あの子の少女マンガスキルを…」

    男「お、おう」



    女友「それで女はその告白を耳にして泣きながら走っていったら…」

    女友「運悪くも先輩にぶつかってしまった!!」


    女友「それでそのまま連れて行かれたわ、多分」

    男「多分!?」

    女友「女だから絶対そうなってる!急いで!」

    女友「助けにいけるのはヒーロー!あなたしかいない!」

    男「お前の少女マンガ脳やばいな!」



    友「男……」



    友「つべこべ言わずいけ!!」

    男「!!」

    友「その怒りにまかせて…」

    友「女を取り戻せ!!」


    男「……」



    男「おう!!!」





    友「よし、いったな」

    女友「うれしそうね」

    友「ああ、ラノベでは男友達ってあんまり目立たないからな」

    女友「少女マンガなら目立てる?」

    友「友情がなんぼの世界だからな」

    女友「ふふふ」


  30. 30 : : 2014/12/29(月) 21:59:56
    ~体育館倉庫~



    男(やっぱここだろうな…)


    男(あけるぞ!!)ガラッ


    女「!!!」


    先輩1「おやおや…彼氏が登場なさったか?」

    男「え…」

    男(先輩って…男かよ!)


    男(しかも複数か…)

    男(うん、この展開もあるっちゃあるな)



    先輩1「彼氏さん…この子が僕にぶつかってきたんです」

    先輩1「賠償金払っていただけますか?」

    女「お、男は関係ない!」


    女「それに…彼氏でもなんでもないから!」

    女「巻き込まないで!」


    先輩2「彼氏じゃないのか?」

    先輩2「いつも一緒に学校いってるやつだろ?」

    女「ただの幼なじみだから!」  

    先輩1「君がそう思っていたとしても…彼はどう思っているのかな?」


    男「俺は…!!」

    女「何も言わないで!!!」


    女「男の口からは聞きたくないよお!」


    女「男は委員長さんと付き合ってるから私とは関係ありません!!」

    先輩3「え、そーなの?」


    男「そ、それは…」



    男(おい、俺!言え!言うんだ!)

    男(何を怖がってるんだ!)

    男(この先輩達が不良で有名だからか?)

    男(そうだよ!それだよ!)


    男(もう女に告白する勇気はある!!)


    男(だから…この先輩の矛先が俺に向くことを畏れるな!!!)




    男「お、俺は!!!」



    男「女が好きだぁぁあああ!!!」


    女「!?」



    男「だから!返して貰う!!」


  31. 31 : : 2014/12/29(月) 22:06:07


    先輩2「へ!上等だ!」

    先輩2「俺はずっとてめえの事が気にくわなかったんだ!」

    先輩2「これはてめえの方から喧嘩ふっかけてきたってことにするぜ!」



    女「お、男…?」

    男「委員長さんのことは…お前の勘違いだ」

    男「俺が好きなのは…女、お前だ」


    女「男…!」

    女「でも今は危ないよ!!」

    男「だ、大丈夫」

    女「嘘!!足震えてるよ!!」



    先輩2「くそ!!お前のせいで生徒会長は!!」

    男(やばい…殴り合いなんて一度もしたことがないのに!!)







    悪魔「くくく…助けてやろうではないか」

    男「!?」


  32. 32 : : 2014/12/29(月) 22:15:58

    男「お前…どうして…」


    悪魔「まあお前さんがはっきりしたことのご褒美かな」

    悪魔「ラノベ主人公と少女マンガ主人公の想いが通じたことでtheラノベの妾が間に入ることを許された…」


    悪魔「そうとらえて貰ってもかまわん」


    先輩1「なんだ、こいつは」

    先輩2「美人だ…」


    悪魔「くくく…妾は早くこの2人の続きが見たいのだ」

    悪魔「とっとと終わらせるぞ!!!」





    女「すごい…」

    男「もうなんでもありだな…」


    女「あ、終わったみたい」

    男「圧勝だったな…」



    悪魔「くくく…つまらぬ闘いだった」

    男「あ、ありがとう」

    悪魔「…いい瞳になったな」

    悪魔「しっかりと伝えろよ」



    女「消えた…」

    男「………」


    男(しっかりと…伝えろ、か)

    男(割と大きい声で伝えてしまった気もするが…)

    男(な、なんか恥ずかしくなってきた…)

    男(すごい勢いで自分の思いを…)


    女「男…」
      

    女「格好良かったよ」

    男「!!」


  33. 33 : : 2014/12/29(月) 22:27:56
    女「本当に…私でいいの?」

    男「ああ」


    男「お前いつだったかどうして自分と一緒にいるのか聞いてきたよな?」

    女「うん」

    男「それはな…」


    男「お前と居るときが一番居心地がいいからだ」

    男「ま、まあ…告白されたときはテンパっちゃったけど」

    女「ふふ…やっぱり聞こえてたんだ」



    男「これからも…毎日一緒に学校いってくれるか?」

    女「うん」

    男「毎日一緒に昼飯食べてくれるか?」

    女「うん」

    男「毎日一緒に帰ってくれるか?」

    女「うん!!」



    女「男…私からもちゃんと言わせて」


    女「い、一回しか言わないから!」

    女「聞き返されてももう一回言わないから!」







    女「好きだよ!」

    男「おう!」




    おしまい
  34. 34 : : 2014/12/29(月) 22:28:25
    読んでくださった方々ありがとうございました!
  35. 35 : : 2014/12/29(月) 22:37:12
    執筆乙です。
    面白かった( ̄▽ ̄)
    こんなの書けないから素直に尊敬するッス(`_´)ゞ
  36. 36 : : 2015/01/02(金) 23:48:41
    執筆お疲れさまでした。

    ラノベの主人公っぽい進行のまま行くかと思ったら、少女マンガの主人公って展開に笑いました。

    面白かったです。

  37. 37 : : 2015/06/14(日) 18:51:14
    委員長いいっすね
  38. 38 : : 2020/09/28(月) 21:30:40
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986
  39. 39 : : 2020/10/27(火) 14:08:06
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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larcy6v6

くまお

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