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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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俺の楽しい楽しい(棒)ファンタジーLIFE!

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  1. 1 : : 2014/12/25(木) 19:53:43
    初(?)ファンタジーssです。タイトルはまだ確定してないので変わっていくかもしれないです。
  2. 2 : : 2014/12/25(木) 20:33:26
    レンガ作りの壁にアンティーク調の家具。しゃれた部屋には4人の男女が重苦しい空気で席につき、会議をしている。

    「何?魔王ルーシファが復活したのか!?」

    初老の男が悲観の叫びをあげる。彼の名はオーダス。

    「えぇ、アウシュヴィーツ城周辺にてそうとしか考えられないような雄叫びや怪しげな光の目撃証言が相次いでいます。」

    眼鏡をかけた冷徹そうな男が言う。年は30歳程だろうか。彼の名はリチャード。実に優秀な数学者で参謀だ。

    「では、何か対策を練らねば。どうする?」

    厳格そうな女が尋ねる。彼女はエオース

    「ご心配無く。もう手は考えております。ただ....」

    リチャードが応える。

    「「ただ......?」」

    「ただ...実行出来そうに無いのです。圧倒的に人員が足りません。」

    「人員が足りない?俺がその人員提供してやろうじゃねーか。」

    体格の良い20代くらいの男が、当然の様に言う。彼の名はクロノス(王)。またの名を豪傑王クロノス。
  3. 3 : : 2014/12/25(木) 20:56:49
    リチャード「妖精の派遣お願いします。クロノス王。」

    クロノス「おうよ!」

    「では、魔王の対策に取り組んでいき解決しましょう。では第251回クレタ円卓会議を終了します。解散。」

































  4. 4 : : 2014/12/26(金) 22:47:47
    俺の名前は鍵城勇輝《かぎしろゆうき》。

    至って普通の高校一年生。16歳だ。

    ネトゲはファンタジー系のRPGをやり込むコアプレイヤー。基本引きこもっていたい主義だ。

    当然、こんな性格なので友達が多くない。生涯の親友はネットだ。リア充など知ることか。

    俺はネト充だ。そもそも、友達などめんどくさい。別に要らない。

    ...『勇輝くんは友達が居ない』とか思った奴は体育館裏に放課後来い。よく効く永眠法を教えてやる。

    一応、俺には少ないながら友達は居るのである。
  5. 5 : : 2014/12/28(日) 16:40:59
    「おーいユウキー!何朝からどんよりした顔してるんだい?せっかくのイケてる顔が台無しだよ(笑)」

    こいつは数少ない一応俺の友達で幼馴染みの今神鈴《いまがみ・れい》

    家が隣同士なので、小さい頃から仲が良い唯一の親友(?)だ。残念ながら現在フラグは建っていない。

    「うるせぇ。というか笑いながら言うなよ....結構傷つくぜ...」

    鈴「傷つくんだー...にしても、どんよりしすぎ。妖怪でも取り憑いてる?」

    鈴「妖怪ウォ〇チで見てあげようか?」

    「朝からお前は毒吐き過ぎだろ.....お前こそ妖怪が取り憑いてるだろ....」

    鈴「何か言った?内容によっては放課後体育館裏に呼び出すけど?」

    「いえ、何でもございません...」

    鈴「冗談だって。ね?」
  6. 6 : : 2015/01/04(日) 21:29:21
    教師「おい。鈴、勇輝。痴話喧嘩もそれぐらいにしろよ。ホームルーム始めるぞ。」

    鈴「そ、そんなんじゃありませんから..//」

    「そんなのでは無いですよ。鈴とは友達です。」

    紳士的に冷静に対処。そしてここでさりげなく優しさアピール。これで好感度も上がったはず。

    どうだ!この俺の完璧な作戦。これでモテ男に...

    鈴「あ、うん...」

    ...なれるはずなのだが...反応は微妙...?

    先生「...まぁいい。ホームルーム始めるぞ。今日は転校生が居る。」
  7. 7 : : 2015/01/13(火) 16:05:20
    先生「入ってきてくれ。」

    男子生徒a「女がいいな!それも可愛い娘が。」

    男子生徒b「だな。」

    ガラガラ

    先生「彼が転校生の、波荷狐太《なみなり・かんた》君だ。自己紹介をしてくれ。」

    波荷「なみなりかんた、だ。よろしく。仲良くしてくれ。」

    波荷か...かなりキザで嫌な奴臭がただよってるな。イケメンだと言えばイケメンだが、性格も良くなさそうだし、モテ男ではないだろu....

    女子生徒a「カッコいい!!」

    女子生徒b「クールなイケメン!//」

    波荷はみるみる内に女子達の輪の中心に入っていった。

    男子生徒a「男でなおかつクラス中の女子持ってくとか...爆ぜろ!」

    男子達は細々と小さく波荷に殺意のこもった罵声を浴びせ始める。かくいう俺にも少々殺意は沸いていた。
  8. 8 : : 2015/01/15(木) 21:42:23
    午前の授業が終わり、生徒達の楽しみのひとつである昼休み...いつも通り俺の聖域へ移動しようとしたときのことだった。

    波荷「君が鍵城君だよな?」

    転校生が声をかけてきた。

    「あぁ。そうだが?」

    適当に応答する。転校生がなんの用だろうか?

    波荷「放課後、屋上に来てくれ!」タッタッタッタッ

    その一言を言うと波荷は逃げるように走っていった。残された俺は立ち尽くすことしか出来ない。

    先程の発言から推理していくと、『放課後』『屋上』という単語から告白というふうに想像できる。

    昼休みのこの時間まだ教室には多くの生徒達がいる。そんななか、あんな事を言えば、もちろん...

    男子生徒a「なぁ、さっきのって告白か?」ニヤニヤ

    男子生徒b「だな。」ニヤニヤ

    女子生徒a「波荷君って...」ヒキッ

    もちろん、こうなる。あぁ、最悪だ....

    女子生徒b「いや、鍵城君がホモでしょ。」

    いや、何でだよ!!おかしいだろ...これが格差というやつか..理不尽(泣)
  9. 9 : : 2015/01/16(金) 21:55:31
    午後の授業も終わり、放課後の始まりを表すチャイムがなる。

    部活へ行こうとするもの、自宅へ帰ろうとするもので、廊下・下駄箱は混んでいる。

    そんな中、俺は屋上へ行くため、人気の無い廊下を一人歩いていた。

    ったく、今日は災難続きだな....あの昼休みの後、いじられまくった。

    同じクラスにあの元凶、波荷も居ると言うのに。うん、格差だな。理不尽すぎる。

    おっと、愚痴ってる間に着いたようだ。

    ガチャリ、扉を開けるとそこには、全ての元凶である波荷が立っていた。
  10. 10 : : 2015/01/16(金) 22:17:09
    波荷「来てくれたんですね。」

    「来いって言われたからな。」

    波荷「ありがたいですね。」

    「でも、良い返事は出来ないな..」

    男と付き合うのは、無理です!

    波荷「は!?」

    波荷は間抜けな驚いた声をあげる。

    「すまない。俺は当たり前の事だが男ではなく可愛い女の子が好きなんだ。ロリなら尚良し。だから、良い返事は出来ない。」

    波荷「は?....ハハハハ。何か勘違いしてますね。告白何かしませんよ。特に貴方みたいな方には。」

    「は...!?」

    先程の波荷以上に俺の口から間抜けな声があがる。最後の一言は誰に対してだろう?

    とりあえず、俺なわけが無い。

    波荷「貴方の事ですよ。」

    えっ?今なんて言った?俺じゃないよね?

    波荷「貴方の事です。勇輝殿。」

    「えっ?」

    波荷「貴方の事です。というか埒が明かないので、話を進めます。」
  11. 11 : : 2015/01/16(金) 22:41:07
    えっ、進めちゃうの?という俺の疑問を他所に波荷は話を進めようとする。

    波荷「貴方を呼び出したのは、告白とかじゃないですから。」

    「あ、あぁ。」

    波荷「そこまで理解してもらえましたか。ということは馬鹿とはいえ脳はあるようですね。」

    「あぁ、理解してるy....って脳がねぇってどんなだよ!!脳が無いとか喋れねぇだろ!」

    急な毒舌に思わず、大声で突っ込む。

    波荷「まぁまぁ、落ち着いて下さい。少し黙っていてください。集中するので。」

    落ち着けるか!と思いつつも、黙っておく。波荷から何とも言えない気迫、オーラが出てきていたからだ。
  12. 12 : : 2015/01/16(金) 23:08:05
    数秒後、ポンっと音がして辺り一面が白い煙に包み込まれる。

    煙が晴れると目の前には、容姿端麗と言う言葉がこれほど似合う人はいないと言える程の美少女が居た。

    大きくて丸く赤い瞳に、少し紫見を帯びた白い長い髪、細く長い手足、自然と目を引く、すらりとした体型に合わない豊満な胸。

    特に目を引くのはケモ耳とモフモフ尻尾がついていることだ。狐っ娘コスプレだろうか。

    「誰だ?」

    ??「私はカンです。先程までは波荷狐太でしたが。」

    「あ、そう。...えぇーーーー!!??」

    俺は本日二度目の間の抜けた叫び声をあげる。
  13. 13 : : 2015/01/17(土) 16:31:26
    いやいや、男だった奴がいきなり、女には変化しないだろう!

    「カンと言ったか?男がいきなり女に変われるわけねぇだろ。どうせ、波荷がそこらに居るんだろう?」

    心の中の疑問をカンと名乗る目の前の少女にぶつけてみる。

    カン「....勇輝殿、いえ勇者様。貴方には魔王の手から私たちの世界を救って頂きます。」

    「えっ?勇者??」

    カン「えぇ、勇者様に魔王ルーシファの手からアーテナンアを救って頂きます。」

    電波だ....!恐るべし厨ニ脳....設定がかなり細かいな恐らくゲームからの引用か?...コスプレまで決めてる...コミケはまだ先だしな..

    にしても、アーテナンアなんてのが舞台のRPGあっただろうか?分からないな...厨ニ病って妙にマニアックだしな..

    カン「あの別に中二病とかではないのです。」

    俺の引き気味な目線と思考に気付いたのか、カンが誤解を解こうとする。

    カン「ではアーテナンアに来ていただきますね?」

    「...話の順序ブッとばし過ぎだろ!!」

    カン「え、そういう方向で話が進んでいたはずですが?」

    「いや、どこがだよ!そこまで話は進んでねぇよ!!」

    カン「では、行くということでよろしいでしょうか。」

    「え?...良くないよ!結局、行く前提で話を進めるなよ!!」

    カン「さぁ、逝きましょう!」

    「だから、いかねe....いや、字が違う!!怖いよ!」

    カン「逝きましょう。」

    「だから怖ーよ!会話してくれよ!!」
  14. 14 : : 2015/01/17(土) 18:26:39
    カン「まぁ、冗談は置いておいて、では行きましょうか。」

    冗談、キツすぎだがな。というか、やっぱ行く前提なのな....

    「で、どうやって行くんだ?」

    カン「来てくれるのですね。では、少しお待ちを。」

    カンから何とも言えない気迫とオーラが出始める。

    数秒後、俺とカンを中心に辺り一面がまばゆい光に包まれる。
  15. 15 : : 2015/01/18(日) 21:11:33
    その後は訳がわからない。気がつくとそこは学校の屋上ではなく、見た事もない、広大な自然だった。

    地平線も見えないほど、どこまでも広がる、生い茂った森。どこからか聞こえる水の音。

    「どこだ、ここ!!???」

    カン「ここが先程説明していた、アーテナンアです。綺麗な場所でしょう。」

    口から出た疑問にカンが丁寧に説明してくれる。

    「綺麗だな...」

    思わず呟く。それまで固かったカンの表情が少し和らぐ。

    カン「自慢の景色です!もっと綺麗な景色もありますがね。」
  16. 16 : : 2015/02/13(金) 21:36:57
    カン「さぁ、行きましょう。」

    「何処に!?」

    カン「町にです。十分程ですかね。」

    カンの言う町に向かってあるきだす。ふと、ある疑問が浮かびカンに聞いてみる。

    「そういや、何で俺はこんな異世界に?」

    カン「それは....先程も言ったように、魔王を倒しこの世界を救ってもらうためです。」

    「え、えぇぇぇぇぇええ!?」

    本日三度目の間抜けな叫び声をあげる。というか、魔王を倒すって??

    聞いてないんですけど!!?魔王って、あれだよね?あれ。あれだよ。ベルゼブブ。みたいな

    カン「ベルゼブブは蝿の王ですけどね。微妙に少し違う間違いですね。微妙すぎて、面白さも微妙....」

    「分かってるよ!!わざとだよ!!コアなネトゲプレイヤーの俺が間違うわけ無いだろ。」

    「というか、最後の地味に傷つくんですけど....」


  17. 17 : : 2015/02/14(土) 17:20:11
    カン「今、このアーテナンアは魔王の軍勢によって未曾有の危機に瀕しているのです。」

    あ、さっきのはスルーなんすね....と思ったものの、「あ、うん」と相づちをうつ。

    カン「.....今から2000年程前、この世界に魔王が現れ、この世界は荒れました。悪が蔓延り、恐怖で支配されていました。」

    カン「そして、500年程前に突如人間界から現れた人間の勇者が魔王を倒し、この世界に平和が訪れました。」

    カン「しかし、一ヶ月前に魔王が復活したとの噂が流れ、遂に一週間程前に恐れていた事が起きました。」

    カン「各地で暴動が起き始め、魔王の軍勢も動き出したのです。」

    「はぁ、で俺に勇者になれ、ということか?」

    カン「嬉しそうですね。」

    一応、冷静に言ったつもりだったのだが、興奮は隠しきれてなかったようだ。

    「だって、勇者になれるんだぞ!?英雄だぞ!!ちやほやされたいんだぞ!!」

    カン「勇者にはなれますけど....というか、最後のは不純ですね!?」

    「俺の基本的な行動原理はそうなるんだよ。」

    カン「その、行動原理は大丈夫ですか?あと、頭も大丈夫ですか?」

    あぁ、自覚してるよ........
  18. 18 : : 2015/02/15(日) 22:21:34
    カン「着きました。」

    目の前には、古ぼけた墓石のような岩。え、何?お前ん家そこなの?岩で生活してんの?

    カン「さぁ、行きましょう」

    「え、何を?」

    石から光が出てくる。光に包まれるとそこには、先程とは全く違う町が広がっていた。


    カン「改めて、アーテナンアにようこそ!!」

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S31865694

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