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苗木「ここが希望ヶ峰分校か……」栗「…」

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  1. 1 : : 2014/12/08(月) 20:02:14





     ボクの名前は苗木誠、ここ都心










    ………のある東京と茨城の県境のギリギリ茨城寄りの山の奥にある小さな分校に転校することになった。

     希望ヶ峰村……総人口100人を切る小さな小さな村だ。

     都会から田舎への突然の引っ越しに、夕闇高の友人達は手厚く送迎してくれて、妹のこまるも、根黒六中の友人達と別れるのが辛いのか、まる1日涙が収まらなかった様だ。

  2. 2 : : 2014/12/08(月) 20:05:24

    ダンガンロンパシリーズネタバレ有
    ゆっくり更新
    ひたすらほのぼの
    キャラ崩壊どころか原形がない
    捏造
    苗木心象+台本形式
    78期生のステータスがグレードダウン
    誤字脱字あるかも
    それでもよろしければ、どうぞ
  3. 3 : : 2014/12/08(月) 20:10:04

    投下ちょいまちください
  4. 4 : : 2014/12/08(月) 20:36:04
    待つよ キリッ 期待です!!
  5. 5 : : 2014/12/08(月) 21:49:45
    >>4
    あんざまーす
  6. 6 : : 2014/12/08(月) 22:05:42

    〜〜〜〜〜


     宇都宮から車で2時間、バスは1日に5本しか出ていない。

     山間に囲まれた自然豊かな村だ。

     空は快晴、太陽はその空のど真ん中、そんな青空を、鏡の様に写す水田の間に伸びる道を、父さんが運転する車に乗って、ボクとこまるはそれを不思議そうに眺める。

     そんなボクらの様子が可笑しかったのか、母さんが助手席からそのボクとこまるを見て微笑む。


    苗木「へえ、すごいな……」

    こまる「あ、見てお兄ちゃん、カカシがあるっ」

    苗木母「ふふっ、2人ともこういう所が珍しいのね」

    苗木父「さあ、そろそろ新しい家に着くぞ」

  7. 7 : : 2014/12/08(月) 22:35:39

    *

    瓦屋根の木造建築の『いかにも』な田舎の家だ。しかし、比較的新しく、それに都内で住んでた家より断然大きく、敷地も十分にある。

    しかし、隣の家に行くのに徒歩で少しかかる……自転車なんかが欲しいところだ。

    苗木母「近所にスーパーなんかも無いのね……」

    苗木父「小売店は有るようだ、野菜なんかは地元の人が売ってくれるんじゃないか?」

    苗木母「上手くご近所さんとやっていけるかしら……」


    こまる「でも珍しいよね、お兄ちゃん……」

    苗木「ん?なにが?」

    こまる「ここの分校、小中高一貫して出来てるなんてさ」

    苗木「確かに……まあでもわざわざ宇都宮まで下って行くの面倒だし、丁度いいかな」

    こまる「またお兄ちゃんと一緒に学校通えるねっ」

    苗木「はは、そうだね」


    *

    屋内は畳の匂いが心地よかった。学校へは明日から通う。

    近所への挨拶周りを終え、今日からボクらの新しい生活が始まる。

  8. 8 : : 2014/12/08(月) 23:01:19

    *

    翌日

    苗木母「じゃあ、学校の校長先生にはもう話はしてあるから」

    苗木「わかったよ母さん、じゃあ行こうか、こまる」

    こまる「うん」


    *


    希望ヶ峰分校、ボクらの家から歩いて10分ほど、拓けた場所にあり、まるで町の寄り合い所みたいな校舎だ。

    「やぁ!とぉ!やぁ!」

    苗木「あれ、誰か居る……」

    こまる「小学生かな……?」

    校舎前の広いグラウンド?のような場所で、空手の型らしきものをやっているようだ。

    苗木「こんにちは」

    こまる「こんにちは〜」

    ボクらが挨拶すると空手の型を止め、もの不思議そうにこちらを見てくる。

    身長は130センチあるか、ないかくらいの光の具合によっては桃色にも見える頭髪をしている。

    案の定、空手の胴着を着ている……上だけ。

    「むっ、ぬしらが霧切おじちゃんの言っていた『転校生』というやつだなっ」

    苗木「そ、そうなんだよ。キミは?」

    さくら「ちょう小学生級のかくとう家、おおがみさくら、小学3年生だ」

    ───────────

    超小学生級の格闘家

    おおがみ さくら

    ───────────

    こまる「超小学生級の格闘家……?」

    さくら「ここのみんなはそういう風に『じしょう』しているぞっ」

    苗木「じ、自称………そ、そうなんだ、えっと…さくらちゃん、その『霧切』校長先生は校舎なのかい?」

    さくら「うむ、校長室にいるぞっ」

    苗木「ありがとう、じゃあ、またね、さくらちゃん」







  9. 9 : : 2014/12/08(月) 23:41:40

    *

    ギシッ…ギシッ…

    古い校舎内をの廊下は、歩く度に音が鳴る。


    「あんれぇ?苗木君ですか?」

    苗木「えっ?」

    振り返るとそこには

    「根黒六中の……」

    苗木「えっと、そうだけど……あっ」

    黒い艶やかな髪の………黒渕メガネのセーラー服の少女が立っていた。

    こまる「お兄ちゃん知り合い?」

    苗木「……舞園さん……だっけ?」

    舞園「やっぱすぅ〜?覚えててくれたなんてぇ〜感激だぁ〜わたすさ……」

    苗木「……」

    こまる「……」

    舞園「す、すいません、その、嬉しくなると、ついお国の言葉になってしまって……」

    こまる(お国……)

    苗木「あ、いや、良いんだよ。でも舞園さんもボクの事覚えてくれてたんだね……というかすごい奇遇、根黒六中の同級生が居たなんて」

    舞園「あ、苗木君有名人なんですよ。鶴を助けた人って」

    こまる「えっ、鶴助けたの?」

    苗木「飼育員だったし……」

    舞園「えっと……そちらは……お姉さんですか?」

    苗木「……」

    こまる「ブフォ!……はぁ〜い苗木誠の姉のこまると言いま……」

    苗木「こまるぅ……」ジトー

    舞園「あ、ひょっとして妹さんでしたか……ご、ごめんなさい苗木君」
  10. 10 : : 2014/12/08(月) 23:57:25

    苗木「いや、いいんだよ……ボク、背低いし、間違われる事なんてよくあるし」

    こまる「ほらほら卑屈にならないならない♪お兄ちゃんの悪いとこなんだからっ」

    苗木「もう、こまる!」

    舞園「ふふ、仲が良いんですね♪」

    苗木「舞園さんまで……」

    こまる「そういえば、舞園さんも何か『超○○級のー』ってやつなんですか?」

    舞園「ああ、私は『超高校級のロコドル』です」

    ────────────

    超高校級のロコドル

    舞園 さやか

    ────────────

    舞園「宇都宮とかで地域密着のアイドル活動やってるんです」

    苗木「それは普通にすごいなぁ」

    こまる「へぇー、あ、でも確かにそのメガネ取ったら……」ムムッ

    苗木「おい、こまる、舞園さんのメガネ取ろうとするな」

    こまる「えー…」

    舞園「そ、その、アイドル活動する時はコンタクトなんですけど、やっぱりメガネが落ち着きますから……」

  11. 11 : : 2014/12/09(火) 00:16:35

    舞園「あ、校長先生に会いに来たんですよね?」

    苗木「ああ、うん、そうなんだ」

    舞園「校長室にいらっしゃいますよ。そこの扉が校長室です」

    こまる「ありがとう、舞園さん!」

    苗木「ありがとう、それじゃあまた、舞園さん」

    舞園「はい、では、教室で待ってますね♪」

    舞園さんは今日からへと入っていき、ボクらは校長室へと入っていく。

    *

    校長室

    コンコン

    「どうぞー」

    ガラッ

    苗木「……」

    こまる「……」

    仁「だぁああ!また響子の勝ちかぁ」

    霧切「お父さんは顔に出やすいのよ」

    何故か校長と女の子がババ抜きをしていた。


  12. 12 : : 2014/12/09(火) 02:00:01

    苗木「あ、あの」

    仁「ああ、ゴメンゴメン、君達が東京からの転校生だね」

    霧切「東京……?」ピクッ

    仁「響子、挨拶」

    霧切「ええっと……」

    苗木「ああ、ボクは苗木誠、はじめまして」ペコッ

    こまる「妹のこまるです、よろしくお願いします」ペコッ

    霧切「………『超高校級のゴシップガール』の霧切響子……よ、よろしく」

    ──────────

    超高校級のゴシップガール

    霧切 響子

    ──────────

    苗木「ご、ゴシップガール……」

    仁「フラ○デーとか大好きなんだ、な、響子?」

    霧切「や、やめてよお父さん……///」カァアア

    長い絹の様なシルバーブロンドの珍しい頭髪に、一束のおさげを肩から流す、綺麗な子だ。

    仁「苗木誠君と苗木こまるさんだったね。お母さんから話は聞いてるよ。教室に行こうか」


    *

    教室


    ワイワイ

    仁「はいみんなー、席に着いてー」

    ガタガタガタ

    全部で十数人って所だろうか……田舎にしては多いのかもしれない。

    仁「今日からここ希望ヶ峰分校に転校してきた苗木誠君と苗木こまるさんだ、みんな仲良くしてやってくれ。席は適当でいいよ」

    \ハァーイ/

    仁「じゃ、自習、何かあったら校長室に来てね」スタスタ

    \ハァーイ/

    苗木「えっ」

    こまる「えっ」

    霧切「大体こんなものよ」

    舞園「んだ……そうなんです、下級生に上級生が勉強をおしえて、上級生は先生に勉強教わって……」

    苗木「楽そうだけど……」

    こまる「なんか不安だね……」

    空いてる席に座ると、すぐにボクらは人だかりに囲まれた。

    「……ッス」

    苗木「えっとキミは……」

    赤髪の坊主頭の少年が挨拶をしてくる。

    桑田「桑田怜恩ッス……『超高校級止まりの野球選手』ッス……」

    ───────────

    超高校級止まりの野球選手

    桑田 怜恩

    ───────────

    苗木「超高校級止まり……?」

    桑田「……ッス」

    舞園「桑田君、去年は名門で甲子園とか行ってましたもんね」

    苗木「へえ、すごいね」

    桑田「両親の都合で引っ越してきて……ここじゃ野球出来ないッス……」

    こまる「ああ……」

    桑田「青山住みてぇ……カ○エン乗りてぇ……」

    苗木「が、がんばれ」

    桑田「……うわぁ、がんばろう」




  13. 13 : : 2014/12/09(火) 02:18:54

    こまる「えっと、あなたは……」

    おさげの丸いメガネの女の子だ……なんとなくお婆ちゃん宅の臭いがする……

    腐川「ふ、腐川冬子よ……『超高校級のケータイ小説作家』よ……」

    ──────────

    超高校級のケータイ小説作家

    腐川 冬子

    ──────────

    苗木「け、ケータイ小説……」

    こまる「へぇ〜……どんなの書いてるですか?」

    腐川「れ、恋愛に決まってるじゃない……!」

    こまる「き、決まってるんだ……」

    腐川「じぇ、じぇ、『ジェノサイダー翔』で……調べるのね」

    苗木「あ、ああ……ハンドルネームか」


    苗木「えっーと……」

    山田「苗木誠殿、苗木こまる殿、以後お見知りおきを…『超高校級のチラ裏』山田一二三ですぞ」

    肥満ぎみのメガネの少年だ……声だけは異常にイケボだ。

    ───────────

    超高校級のチラ裏

    山田 一二三

    ───────────

    苗木「……チラ裏?」

    山田「チラシの裏ですぞ」

    こまる「いや、それはわかるんですけど……何描いてるのかなって」

    山田「日本のポップカルチャー『萌え』を描いているのですが……見てくれる人も居ませんし、チラシの裏に書きなぐる日々ですぞ……」

    苗木「そ、そうなんだ……」
  14. 14 : : 2014/12/09(火) 20:23:31

    こまる「えっと…」

    朝日奈「あ、私は朝日奈葵だよっ『超高校級のばた足』だよっ」

    ───────────

    超高校級のばた足

    朝日奈 葵

    ───────────

    朝日奈「泳ぐの得意なんだ~、んで、こっちが弟の……」

    悠太「朝日奈悠太って言うんだっ、よろしく!『超中学級の駆け足』って、走るの得意なんだよ」

    ───────────

    超中学級の駆け足

    朝日奈 悠太

    ───────────

    こまる「あ、同い年かな?悠太クン」

    悠太「先輩と後輩ばっかりだからさぁ、同級生に会えてホントに嬉しいぜ!」

    朝日奈「都会から来たんだってね、よろしくね!」

    苗木「2人ともよろしくっ」



    十神「ふん、東京から来たんだってな」

    苗木「あ、キミは……」

    十神「俺の名前は十神白夜だ……超高校級の……」ゴニョゴニョ

    こまる「えっ?」

    舞園「十神君は『超高校級の成金』ですよ」

    ───────────

    超高校級の成金

    十神 白夜

    ───────────

    十神「……なぜ俺だけこんなヒドイ肩書きなんだ?」

    朝日奈「実際そうじゃん?」

    十神「ちっ……」

    苗木「あはは……えっーと、よろしくね、十神クン……」


  15. 15 : : 2014/12/09(火) 22:21:40

    石丸「苗木君……とこまる君……と」カキカキ

    苗木「えっーと、キミは……何を書いてるの?」

    石丸「忘れるといかんからな、メモしている」

    こまる(……忘れっぽいのかな)

    石丸「『超高校級の日直』の石丸清多夏だ。よろしくッ!苗木君!こまる君!」

    ───────────

    超高校級の日直

    石丸 清多夏

    ───────────

    苗木「に、日直?」

    石丸「うむ、毎日日直をやっている!」

    こまる「も、物好きなんですね」ハハ…


    戦刃「は、はじめまして……」

    苗木「はじめまして、えっと」

    戦刃「戦刃むくろ……『超高校級のミリオタ』だよ?よ、よろしくね?」

    ─────────────

    超高校級のミリオタ

    戦刃 むくろ

    ─────────────

    戦刃「ほ、ほんとは双子の妹も居るんだけど……今日休むって……」

    苗木「そうなんだ……」

  16. 16 : : 2014/12/10(水) 01:13:36

    苗木「えーと、これでみんななの?」

    桑田「不二咲がいつも通りにいないッス……不登校ッス……」

    舞園「大和田君もいないですね……あい変わらず」

    戦刃「……妹の盾子ちゃんは……また宇都宮に行ってるのかな」

    さくら「ヤスヒロもきてないぞっ」

    霧切「『しんだいいれかえ』っていってたわ……何のことかしら?」

    石丸「そんなんだから三留もするのだろう……」

    こまる「なんていうか……個性的な人ばかりだね、お兄ちゃん」

    苗木「そうだね……はは」





  17. 17 : : 2014/12/10(水) 01:59:11

    さくら「ほら、みてみてっ」スッ

    彼女が差し出してきたのは季節外れの栗だった。

    栗「…」

    苗木「へぇ、栗だ」

    こまる「こんな時期にあるものなの?」

    苗木「うーん、びっくり……なんつって」

    こまる「……20点」

    さくら「ほら、こーやって」

    栗「…」ブチッ

    さくらちゃんがおもむろに栗のトゲを抜く。

    さくら「占いができるっ」

    こまる(どういうことなの……)

    苗木「ああ、少し緑の所があるね」

    さくら「だいきちっ」

    苗木「はは、じゃあ今日はハッピーだね。さくらちゃん」

    さくら「えへへ……よし、決めたっ、この栗もクラスメートにするぞっ」

    ──────────────

    占いが出来る



    ──────────────

    苗木(栗がクラスメートか……)

    こまる「よろしくね、栗さん」

    さくら「はい、よろしく〜」

    栗「…」コロン

  18. 18 : : 2014/12/10(水) 20:05:59

    *

    時刻は夕刻になった。下校時間だ。

    仁「はい、じゃあみんな気を付けて帰ってね」


    苗木「よし、帰ろっか。こまる」

    こまる「うん、お兄ちゃん」


    *

    夕焼けに染まる村は、どこか幻想的で、体験したこともないはずなのに懐かしい気分に浸れる。

    さくらちゃんが珍妙な鼻歌をうたい、クラスメートみんなが一緒に帰っていく風景はノスタルジックなものだった。


    「あっ」

    さくら「あっ、ヤスヒロだっ」

    おかっぱの髪に端整な顔立ちが、着ている量販店のジャージのせいでぶち壊しな女性が、ビニール袋を片手歩いている。

    安広「あ、さくら」

    さくら「ガッコさぼったヤスヒロだ」

    安広「しー、新台入替だから、CR牙○金色になれがわたくしを呼んでたんだよォ」

    こまる「あの……」

    苗木「はじめまして」

    安広「おぉ……えっと……霧切、誰?」

    霧切「今日転校してきた苗木誠君とこまるさんよ……『しんだいいれかえ』ってパチンコの事だったのね」

    安広「あ〜〜そうだったんか……ごきげんよう、苗木君、こまるさん?でよろしいでしょうか?」

    舞園「猫被ってももう意味ないんじゃ……苗木君、こまるさん、この人が安広多恵子さんで……」

    安広「『超高校級のギャンブラー』ですわ」フフッ

    さくら「ちがうぞ、『超高校級のパチンカス』って朝日奈が言ってたっ」

    ────────────

    超高校級のパチンカス

    安広 多恵子

    ────────────

    安広「おい朝日奈ァ!コラぁ!ビチグソがぁ!!」

    朝日奈「わ、私じゃないよ!」

    悠太「やっべぇ!姉ちゃん俺先帰るわっ」シュタッタッ

    ビューン……

    悠太クンがものすごい速さで遠ざかっていく。

    安広「待ちやがれ悠太ァ!!」ドタタッ


    安広さんもそれをものすごい速さで追いかけていった……

    苗木「壮絶だねぇ」

    こまる「ってか、2人ともめちゃくちゃ足速いなぁ……」

    石丸「あれで三留……しかもパチンコにまで手をだして、ますます卒業する気が、ないんじゃないか……?」



  19. 19 : : 2014/12/11(木) 00:14:42


    *

    \チリンチリーン/

    石丸「むっ、この音は……」

    チャリのベルの音が聴こえる……

    大和田「オーッス」チリンチリーン

    リーゼントに特攻服の出で立ちをした男が、派手な改造を施したチャリに乗ってやってきた。


    石丸「兄弟……いまごろ登校かね?」

    大和田「すまね、不二咲んトコ行っててよォ」

    石丸「そうか……やはり不二咲君は……」

    大和田「ああ、ドップリでな…親父さんも困ってるらしい…ってソッチは誰だ?」

    石丸「今日転校してきた苗木誠君と苗木こまる君だ」

    苗木「はじめまして」

    こまる「どうも…」

    大和田「おう、俺は大和田紋土ってんだ。『超高校級のチャリ通』だ、よろしくな!」

    ──────────

    超高校級のチャリ通

    大和田 紋土

    ──────────

    大和田「今から霧切の親父さんのトコ行ってワビ入れてくるわ。じゃーな」

    苗木「また明日ー」

    こまる(へんな自転車……)

    石丸「まあ、悪い人間ではないのだ。仲良くしてやってくれ」



  20. 20 : : 2014/12/11(木) 19:42:48

    *

    苗木「不二咲……って」

    霧切「ええ、今日会ってないのは江ノ島さんと不二咲君ね……で、その不二咲君なんだけど、彼、不登校なのよ……」

    こまる「え、イジメとか無さそうなのに……」

    霧切「ええ、もちろんイジメとか、そういうのでは無いのだけど……」


    山田「不二咲千尋殿はヒキコモリですぞ」

    苗木「えっ」

    山田「どうもネトゲにのめり込んでるとかなんとか……」

    こまる「そ、そうなんだ……」

    苗木「あと、江ノ島さんっていうのは?」

    戦刃「あ、うん……私の妹、でも最近は宇都宮に降りては遊んでるみたいなの……」

    こまる「心配ですね…」

    戦刃「ちゃんと門限には帰ってくるんだけど」

    苗木「そ、そうなんだ…」

  21. 21 : : 2014/12/13(土) 22:47:07


    *

    苗木「じゃあ、みんな」

    こまる「また明日〜」

    皆と別れ、ボクとこまるは家へと帰る。

    こまる「ねえ、お兄ちゃん」

    苗木「ん?なんだよ、こまる」

    こまる「みんな変わってるけど……いい人達だね」


    苗木「……そうだな」


    都会には無い、小さなコミュニティだからこそ、小さいけど温かな繋がり。

    ここにはそれがあった。


    *

    苗木家


    苗木母「おかえりなさい、誠、こまる」

    苗木「ただいま、母さん」

    こまる「ただいま〜」

    苗木母「学校どうだった?」

    ボクとこまるは互いに顔を見合わせる。そして、笑顔になって、母さんに振り返った。

    母さんはその様子を見て、後はなにも聞かずに微笑んだ。

    苗木母「さ、晩御飯の支度するから……先にお風呂入る?」

    苗木「あー御飯食べてからでいいや、こまる、先に入りなよ」

    こまる「うんっ」



  22. 22 : : 2014/12/20(土) 22:06:24

    こうして僕らの学校初日は終わる。

    明日から、最初の日常が始まる。




    〜spring〜



    春だ、分校の桜の木が満開に咲き乱れる。
    相変わらずさくらちゃんは空手の型の稽古を欠かさずやっているようだ。


    仁「うーん、良い天気だな」ノビー

    苗木「おはようございます、校長」

    こまる「おはようございまーす」

    仁「ん、おはよう」

    仁「どうだい?学校には慣れたかい?」

    苗木「はい、お陰さまで」

    こまる「みんな良い人達ですから」


    良い人かどうか少しハテナが付く人物もいるが……基本的にみんなよくしてくれている。

    仁「ん、良かった。あ、そうそう、近々遠足でも行くからね」

  23. 23 : : 2014/12/21(日) 21:11:18
    こういう雰囲気のss大好きです!!
    期待!!
  24. 24 : : 2014/12/21(日) 21:14:18
    >>23期待ありがとうっ!
  25. 25 : : 2014/12/22(月) 21:04:02

    苗木「遠足……?」

    仁「うん、まあ近場だから遠足じゃなくてピクニックって感じかな」

    こまる「へぇー、楽しそうっ」

    仁「おやつは300円までだよ」

    苗木「はは、おやつ、ね」

    こまる「はーい♪」



  26. 26 : : 2015/01/06(火) 22:01:09


    霧切「あら、二人ともおはよう」

    苗木「霧切さん、おはよう」

    こまる「おはよう、霧切さんっ」


    仁「響子か、2人には遠足の事話しておいたからな」


    霧切「………えっ?」


    仁「えっ?って、遠足だよ」


    霧切さんが溜め息を吐いた。どういうことだ?


    霧切「お父さん、なんでも思い付きで行動するのはどうかと思うわ」

    苗木「えっ?思いつき……?」

    こまる「恒例行事とかじゃなかったの?」

    霧切「ええ、去年は行ってないもの」


    仁「はっはっ、まあ、ほら、せっかく転校生もここの土地に慣れてきたんだからいいじゃないか?」

  27. 27 : : 2015/02/21(土) 22:14:13


    霧切「……まったく」


    仁「はっはっはっ……」


    霧切「……で、どこまで行くのよ?」


    仁「村の役場の隣りに広い敷地があるだろ?そこまでだ」


    苗木「あっはは……」


    こまる「あぅぅ……」



    村の役場というとここから大体一キロくらいだ……ピクニックとも呼べないな……散歩みたいなものじゃないだろうか。




    仁「まあ近々だから、準備はしとくように」


    霧切「……いい加減なんだから、二人とも、ごめんなさいね」

  28. 28 : : 2020/10/26(月) 14:29:59
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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