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エレン「歌で世界が変わるのか?」アルミン「サシャ?どうしたの?」

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  1. 1 : : 2014/12/04(木) 23:35:00
    初めまして!サンバードというものです。
    小説の投稿は今回で二度目となり、進撃の巨人のSSを書くのは初めての新参者です!
    ここで、この小説の設定の説明です。
    *原作とは少しだけキャラの性格を変えています。
    *エレンは非巨人化のルートで進めていきたいと思います。
    *登場人物の方には書かれていませんが、基本104期訓練兵の上位10位までとアルミン、ユミルが主な登場人物です。
    もしこれらが大丈夫であれば、どうぞ見ていってください!
    では始まりです!!
  2. 2 : : 2014/12/04(木) 23:42:19
    巨人に支配されし絶望の世界……


    それを思い出した人類は巨人の存在に恐怖する。


    そして人類は知識と力を持ち……


    壁の外に希望を見出そうとする。


    そこに希望があると信じて…。


    壁の中には絶望しかないのだと


    誰もが壁の中に希望を見ようとしない。


    これは、闇の中にも光があること……


    そして絶望の中にも希望があることを証明した


    ある一人の訓練兵とそれを支えた仲間たちの物語である…。
  3. 3 : : 2014/12/04(木) 23:46:35
    ―――訓練所  男子寮

    チュンチュン……


    アルミン(う、う~ん……もう朝か…エレンは…)


    エレン「Zzz……Zzz…」


    アルミン(まだグッスリか…。また昨日一人で自主練していたんだろうな…)


    ライナー「おう、アルミンも起きたか。もう朝飯の時間になるが、食堂行くか?」


    アルミン「そうだね、早く着替えないと……って、もうみんないないの?」


    ライナー「ああ、みんなもう先にいっちまったよ。いつも朝飯ギリギリになって起きるコニーも珍しく早起きだ。今日は雨が降るかもな…」


    アルミン「そこまでいうとコニーがかわいそうじゃないかな…。まあ、珍しいことではあるけども。すぐに着替えるからちょっと待ってて」


    ライナー「エレンがまだ起きていないようだが、起こさなくていいのか?」


    アルミン「本当は起こしてあげたいのだけど、エレンも疲れているみたいだからまだ寝かせておいてあげたいんだ。エレンには申し訳ないけど」


    ライナー「まあ、朝飯に遅れてきたらほぼ確実にサシャに食べられているだろうからな」


    アルミン「パンだったら僕が分けてあげることもできるし、体を休めることができるのは今だけだからね……よし!じゃあ行こうか」スクッ


    ライナー「おう!」ガチャ
  4. 4 : : 2014/12/04(木) 23:53:01
    ―――――訓練所  食堂


    アルミン「みんな、おはよう」


    ミカサ「アルミン、おはよう」


    ジャン「アルミンも起きたか。もう先に食べ始めてるぜ?」


    コニー「おっ!アルミン!今日は俺の方が早かったみたいだな!どうやら俺もまた天才に一歩近づいちまったか…」ドヤァ


    アルミン「ははっ、そうかもね(全く関係ないよ…コニー…)。ところで僕の分の食事はまだ残ってる?」


    ミカサ「まだサシャは起きていない…ので、その心配をする必要はない…」


    アルミン「え?サシャまだ起きてないの?食べ物のことになると真っ先に飛んでくるはずなのに…」


    ベルトルト「たしかに、食事の時間はサシャが食べ物を求めて走り回っている印象だからね」ハハハ…


    ライナー「言われてみれば確かにそうだが、本当にまだ寝ているのか?案外こっそり食堂に身をひそめて、獲物を狙っているのかもしれんぞ?」


    クリスタ「ううん、私もサシャが寝ているところを見たよ?もしかしたら体調が悪いのかもしれない…。何事もないといいんだけど……食事持って行ってあげようかな…」


    ライナー(さすが女神だ…。まるでナースのような気の配り方…他の奴らにはできないことを平気で言ってのける!)


    アルミン(そこに痺れる!!)


    男子一同(憧れるううううう!!!!)


    ライナー(こいつら!直接脳内に!!しかも完璧にハモりやがった!)


    ライナー(そして!ここで攻めるのがライナクオリティー!)


    ライナー「クリスタ、結婚してk……」


    アニ「ふっ!!」バシーン!


    ライナー「グハアアアアア!!」チーン


    アニ「またつまらないものを蹴ってしまったね…」


    ベルトルト(ライナー…君も懲りないね…)


    アルミン「とりあえず僕も食べようかな」ストッ


    ミカサ「アルミン、エレンは?」


    アルミン「エレンならまだ寝てるよ?また夜遅くまで自主練していたみたい」


    ミカサ「そう…」
  5. 5 : : 2014/12/05(金) 00:14:05
    ガチャッ…


    サシャ「…………」スタスタ…


    アルミン「あっ、サシャ、おはよう」


    クリスタ「おはよう!サシャ、なんだか元気がなさそうだけど、大丈夫?」


    サシャ「ふえっ!?そ、そんなことありませんよ!?それではパァンをとってきますね!?」ダダダダッ…


    アルミン「……………」


    ライナー「なあ、アルミン…。今のサシャを見てどう思う?」


    アルミン「う~ん…昨日よりも元気がないね。理由はちょっとわからないけど」


    ジャン「でも昨日の夕飯はいつも通りだったぜ?」


    マルコ「うん、僕も覚えているよ」


    アルミン「つまり昨日の夕食から今まで何かがあったってことなのかな?」


    コニー「なんだ?怖い夢でも見たのか?あいつ」


    アルミン「可能性としてはなくはないけど、なんかもっとほかのことが原因な気がするかな…」


    ユミル「そういやあいつ就寝時間になっても部屋に戻ってなかったぜ?」


    クリスタ「あっ、そうだったね!結局私はサシャが戻ってくる前に寝ちゃったけど…」


    ベルトルト「それはちょっと気になるね」


    ライナー「昨日の夜に何かあったのか?サシャが夜中にすること……まさかz…」


    アニミカ「「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオオオルルルラアアア!!」」


    ライナー「グハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハグハアアアアアア!!」


    ライナー「」チーン&モザイク


    アニミカ「「…………」」ゴゴゴゴ……


    男子一同「」ガクガクブルブル……


    ベルトルト(ライナー…君のことは忘れないよ…)
  6. 6 : : 2014/12/05(金) 00:30:01
    ユミル「直接本人に聞いた方が早いんじゃねえのか?私はごめんだが…」


    コニー「なら、ジャン行って来いよ!」


    アルミン「はあ!?なんで俺なんだよ!!コニーこそ聞いてみりゃあいいじゃねえか!」


    コニー「いや!俺は訓練の時間までに朝飯を食べ終えるという使命があるからな!」


    ジャン「んなの知るか!つうかお前もうほとんど食べ終わってんだろ!」


    コニー「な、なぜバレた!?まさかジャン…お前、超能力者か!」


    一同(何言ってんだ、この⑨は……)


    アルミン「じゃ、じゃあジャンケンで決めようよ?負けた人が聞きに行くということで…」


    ミカサ「たしかに、それが一番平等…」


    ライナー「じゃあそうするか!もちろんアニも参加しろよ?」


    アニ「なんで私が入っていr…」


    ライナー「おいおい、まさか負けるのが怖いのか、アニ?リスクのある勝負は避ける……賢明な判断だな?」ニヤニヤ


    アニ「………いいさ、やってやろうじゃないか。それとあんた後で覚えておきな…」ゴゴゴゴ…


    ライナー「やりたいならやりたいと言えばいいだろう?全くお前は素直じゃないな」


    アニ「黙りな」ズバン!


    ライナー「」チーン


    ベルトルト(なぜ君は学ぶということをしない…)


    マルコ「でもこの人数でジャンケンして決まるのかな?」


    アルミン「ひ~、ふ~、み~………全部で十人か」


    ジャン「大丈夫だろ?どうしても決まらなけりゃ、コニーに行ってもらうってことでいいだろ」


    コニー「だからなんで俺なんだよ!?」


    ジャン「むしろなんでお前じゃないんだよ…」


    コニー「くそ~、こうなったら…あいこなしの一発で決まる俺の天才力で…」


    アルミン「じゃあ行くよ?」ガンムシ


    一同「ジャンケン、ポン!!」
  7. 7 : : 2014/12/05(金) 01:23:17
    アルミン「ま、負けた……」


    ライナー「まさか本当に一発で決まるとは…」


    ユミル「珍しいこともあるもんだなwwwww」ケタケタケタ


    クリスタ「もう!ユミル!アルミンが可愛そうでしょ!?ごめんね、アルミン?」


    アルミン「いや、大丈夫だよ(女神……)」


    ミカサ(アルミンのあの顔は、何か不埒なことを考えている顔…)


    マルコ「いや~、でもこんなこともあるんだね…」


    コニー「だから言ったろ?これが俺の天s……」


    ベルトルト「うん、ちょっと黙ろうか、コニー」


    コニー「」チーン


    《いや、これぞ私ができるメタ奥g……!》


    アルミン「うp主は……」


    一同「だあぁぁっとれい!!」


    《ショボン…(´・ω・`)》


    アルミン「とりあえずきいてくるよ…」テクテク


    サシャ「……………」モグモグ…
  8. 8 : : 2014/12/06(土) 01:31:25
    アルミン「え~と……さ、サシャ?」


    サシャ「…………」モグモグ……



    アルミン「サシャってば!」


    サシャ「ひゃっ!!あ、アルミン!?いきなり驚かさないで下さいよ!」


    アルミン「さっき声をかけたよ?」


    サシャ「え?そうなんですか?全く気が付きませんでした…」


    アルミン「サシャ?どうしたの?なんか朝から様子がおかしいけど……何かあった?」


    サシャ「………やっぱり私って顔に出やすいんでしょうか…?」


    アルミン「そりゃあ、もう……」チラッ


    一同「一目瞭然だろjk」ウンウン


    アルミン「どんなことがあったのか話してくれないかい?悩み事とかだったら相談に乗るよ?」


    サシャ「いえ、悩み事というよりも……考え事…ですかね?」


    アルミン「聞いてもいいかい?ついでにみんなも…」


    サシャ「べ、別に大したことではないんですけど…」


    アルミン「」チラッ


    一同「」コクッ


  9. 9 : : 2014/12/06(土) 02:13:45
    アルミン「じゃあ、聞かせてもらえるかい?」


    サシャ「はい、昨日のことなんですけど……」


    サシャ「いつものように食糧庫に入r……散歩に出かけた時なんですけど…」


    一同(入り込もうとしていたんだな……)


    ―――――――回想 食糧庫前


    サシャ「ぐふふふ、さて…待ちに待った時間がやってきました!(小声)」


    サシャ「ごちそうよ、私が今そっちに行きますからね…………ん?」


    いつもは締まっているはずに窓が、その日なぜか開いていて、何かが聞こえてきたんです。


    サシャ(動物の鳴き声……かな?いや、もう夜も遅いし、鳴くとしたらフクロウぐらいのはずですが…)


    サシャ(ちょっと行ってみましょうか、戻ってきてからでも忍び込むことはできますし…)


    そして私は窓から出て行って、声のする方へ行ってみたんです。進むたびにどんどん音は大きくなっていって…


    『♪~~~♪~♪~~』


    サシャ(これは……鳴き声…というよりも歌声……?でもこんな時間にいったい誰が…)


    そのまま向かうと林に着きました。


    サシャ(だいぶ歌声も聞こえるようになりましたね……しかし、これ以上進むと迷ってしまう可能性が……)


    サシャ(仕方ありもせんね……ここから耳を澄ませて聞き取ってみましょう!)


    そして私は息を殺して、ひっそり耳を立てて聞きました。そしたら……


    『わ―――おも――――つま―――ている―――』


    サシャ(聞いたことのない声ですが、女子……ですかね?でも、それにしても……)


    『わす――――そだ――と―べ―――』


    サシャ(すごく…綺麗な声です…まるで包み込まれるような抱擁感を感じます…温かい)


    時間も忘れてその声に夢中でした。


    しばらくすると声が聞こえなくなって、現実に引き戻されました。


    サシャ「………はっ!いつの間にか聞こえなくなってます!というか時間!もう侵入するのは無理そうですね……でも―――」


    「―――まるで夢のような出来事でしたね…」


    そして私は森を後にしました。あんな歌を聴いた後だったので、グッスリと眠ることもできました!


    ―――――――回想終了
  10. 10 : : 2014/12/06(土) 16:08:35
    アルミン「じゃあ考え事っていうのは…」


    サシャ「はい、昨日の歌声は誰だったのかずっと考えていました。でも私が知っているなかで誰も当てはまらないんです…」


    マルコ「『夜の歌声』か……話を聞く限り害ではないと思うんだけどちょっと怖いね…」


    ジャン「本当に聞いたのか?まだ寝ぼけてんじゃないのか?」


    サシャ「ほ、本当ですってば!信じてください!」


    ライナー「しかし信じてくれと言われてもな…?」


    クリスタ「サシャ、私は信じるよ!サシャの言っていること!」


    ユミル「信じられねえが、私の天使が信じるってんだ…一応信じてやるよ」


    アニ「あんたがこんなヨタ話言うとも思えないしね」


    ベルトルト「でもどうすればいいだろう?確かめるにしても夜中でしょ?」


    アルミン「行くとして見つかったら、下手したら開拓地行きだからね……覚悟もっていかないと…」


    コニー「何かいい案はねえのか、アルミン?」


    アルミン「そういわれてもな……するとしたら誰が協力してくれる?」


    ジャン「俺はいいぜ?実際に確かめに行くのは御免こうむるが」


    マルコ「僕も行くよ。仲間が助けを求めているのに何もしないわけにはいかないからね」


    クリスタ「私も行くよ!サシャのこと信じているからね♪」


    ユミル「クリスタがやるなら私も協力するぜ?」


    ライナー「右に同じだな」


    ベルトルト「僕も行くよ」


    ミカサ「私も…もしかしたら自主練しているエレンを見ることができるかもしれないし…」


    アニ「まぁ、手伝ってやらないでもないけど」


    コニー「俺もだぜ!」


    アルミン「よし!全員参加だね!頑張ろう!作戦は僕が夜までには立てておくから、また夕食の時に集合だ!」

    一同「了解!」
  11. 11 : : 2014/12/06(土) 16:31:30
    ダダダ……ガチャ!


    エレン「やべぇぇ!寝坊した!俺の朝飯は無事か!?」


    アルミン「あ、エレンおはよう。あるにはあるんだけど…」チラッ


    時計『訓練10分前』


    エレン「うわあああ!早く食わねえと!なんで起こしてくれなかったんだよ、アルミン!」


    アルミン「ご、ごめんねエレン…」


    ミカサ「エレン…アルミンのせいにしてはいけない……起きられないのは自分が悪いし…そこにはアルミンなりの優しさがあるから…」


    エレン「アルミンの優しさ?」


    ミカサ「そう…普段訓練で疲れているエレンに少しでも休んでもらいたいという優しさ…」


    エレン「うっ……わかったよ、アルミンすまないな…」


    アルミン「いや…エレンに怒られるだろうなって思っていたし、こちらこそごめんね?」


    エレン「もう気にすんなってアルミン!それよりも飯だ!クソッ、間に合うのか!?」


    アルミン「あっ、そうだ!エレン聞いてほしいことがあるんだけど…」


    エレン「ふ?ほうしはんはほ(どうしたんだよ)?」ガツガツ


    アルミン「今日の夜なんだけど…」


    ガチャ!


    キース「貴様らぁぁ!さっさと移動せんかあ!遅れたものには訓練の量を倍にするぞ!!」


    ウワッヤベエエ! ホラハヤクイドウスルゾ!

    シヌマデハシラサレルノハヤダーー!


    エレン「おわっ!早く俺たちも移動しねえと!行くぞアルミン!」パンクワエ


    アルミン「えっ?あ、うん!」ダダダ…


    アルミン(まあ、後ででもいいかな…)
  12. 12 : : 2014/12/09(火) 02:05:21
    ―――――― 教室


    教官「――――であるからして、巨人と人間の歴史は――」


    エレン「……………」カックン……カックン…


    アルミン(やっぱりこうなっちゃったか……)


    アルミン「(仕方ないな…)エレン、起きて…」


    エレン「う~ん、はっ!また眠っちまってたのか…今どこだ?」


    アルミン「『人類と巨人の脅威』の第2章だよ」


    エレン「やべっ!写し忘れてる!アルミン、ちょっと見せてくれ!」


    アルミン「全くしょうがないな、エレンは」クスッ


    エレン「サンキュ!さすが頼りになるぜ!」


    ミカサ(エレン子供みたい………カワイイ…)ドキドキ…


    コニー「歴史ムズいな……大砲が開発されたのっていつだったっけ?」


    サシャ「ふふふ……甘いですね、コニ-…。重要なのは年号ではなく、大砲の利用価値なのですよ!」ドヤァ


    コニー「そっか!いつできたかなんて知らなくていいしな!使えれば問題ないってやつか!」



    サシャ「その通りです!」


    サシャコニ「「HAHAHAHA」」


    教官「そこの二人、⑨+⑨はいくつになりますか?」


    サシャ「そんなの決まってますよ、教官!」


    コニー「全くだ!答えは……」


    サシャコニ「「⑱です!」」


    教官「答えは1374……『意味なし』です」


    サシャコニ「」


    ユミル「wwwwwwww」ケタケタケタ


    クリスタ「ユミルがお腹を抱えて笑ってる…」


    マルコ「あははは……」


    ジャン「まあ、いつも通りだな」
  13. 13 : : 2014/12/09(火) 18:23:43
    ―――――― 立体起動


    バシュ!ギュルルル……!


    ミカサ「ふっ!」


    ザクッ!


    コニー「ミカサすげぇよな……どうやったらあんなに早く飛べるんだ?」


    マルコ「うん…でももっとすごいのは、可能な限りガスを押さえられてるところだよ…」


    ジャン「さすが俺の嫁ジャン!」ドヤァ…


    アルミン「何で君が誇らしげなんだ……でもそれをいったら…」チラッ


    アニ「………」ザクッ!


    ベルトルト「アニもすごいよね…。斬撃も深いし、立体起動の扱いもうまい…」


    サシャ「私だって負けませんよー!」シュゥゥゥゥ!


    ライナー(たしかに二人ともすごい技術だ…だが!)ジー…


    クリスタ「てやぁぁぁ!」ギュルギュル…


    クリスタ「はっ!」ザシュ


    クリスタ「あう……今度こそは…!」シュゥゥゥゥ…


    ライナー(天使ほどの癒しはないな!)キッパリ


    ライユミ「「はぁぁぁ癒される~……ん?」」ホワホワ


    ユミル「ほほう、ライナー……私のクリスタを凝視しようとはどういう了見だ?」ゴゴゴゴ


    ライナー「い、いや…別にそんなつもりは!」チラッ


    クリスタ「うわわわ……ふぅ、ちょっと危なかったな」アセアセ


    ライナー「結婚しよ……はっ!」


    ユミル「見学料金は10発と相場は決まっているが………お前に対しては……100倍返しだ!」


    ライナー「」


    ベルトルト(さよなライナー……)トオイメ


    エレン「うおぉぉぉ!おらぁぁ!」サクッ…


    エレン「クソッ!全然浅い!こんなんじゃ即死させることなんて……!」シュゥゥゥゥ…


    ジャン「どうしたエレン?そんなんで巨人を駆逐できるのかよ」ニマニマ


    エレン「くっ、まだまだあぁぁ!」ブシュゥゥゥ!


    エレン(どうしたらいいんだ!俺は!)
  14. 14 : : 2014/12/10(水) 15:50:12
    ――――― 対人格闘


    キース「これから対人格闘の訓練を行う!各自ペアを組め!」


    エレン「さて、またアニに頼んで組んでもらうかな?」


    ミカサ「エレン……今日は私と組もう」キリッ


    エレン「悪いミカサ…今日もアニと組みたいから…」


    ライナー「はっ!危険信号を受信した!退却!」ダダダダ…


    ミカサ「でも私の方がアニより強い……私と組めば私がもっとエレンを強くしてあげられる…」


    エレン「たしかに対人格闘はミカサの方が成績はいいが、それだとミカサが強くならねえだろ?」


    エレン「俺に付き合ってくれるっていうのは嬉しいが、もう少し……俺がお前とちゃんと組めるようになってからにしてくれないか?」


    ミカサ「………わかった…エレンがそう言うのであれば仕方ない…」


    エレン「すまないなミカサ……その時が来たら相手をしてくれな」ナデナデ


    ミカサ「うん……待ってるから////」テレテレ


    エレン「え~とアニは……っと」キョロキョロ


    エレン「おっ、いたいた。おーい!アニー!」テフリフリ


    アニ「全く…一体なんだい?あまり大声で呼ばないでおくれよ」


    エレン「スマンスマン、対人格闘俺と組んでくれないか?」


    アニ「あんたも凝りないね…」ヤレヤレ


    エレン「頼むぜアニ!お前しか頼る奴いないんだよ!」


    アニ「……////ま、まあ…組んでやらないこともないけど」ワシワシ


    エレン「よっしゃ!今日こそお前から一本取ってやるぞ!」カマエ


    アニ「寝言は寝てからいいな!」カマエ


    ミカサ「エレン……」ウルウル


    アニ「」チラッ


    ミカサ「……!」


    アニ「ふっ」ニヤッ


    ミカサ「ベルトルト、ライナーはどこ?」ユラユラ


    ベルトルト「え?あ、その…あ、あそこにいるよ…」ユビサシ


    小さい豆粒「」ダダダダ…


    ミカサ「ライナー、残念だ…」スッ(クラウチングスタート)


    ミカサ「無駄なのに…」シュウウウウン!(F1の音)


    ドコヘイクノ、ライナー… ミ、ミカサ!?アンナニハナシタハズナノニ

    ワタシカラハニゲラレナイ、オトナシク…トンデ… ウ、ウワアアアアア


    ベルトルト(ライナー…頑張れ…)トオイメ
  15. 15 : : 2014/12/10(水) 16:50:57
    エレン「は!」シュ!


    アニ「遅い」スッ…


    アニ「次はこっちだよ!」ローキック


    エレン「その手には食わないぜ!」アシサゲ


    アニ「」ピタッ


    エレン「な!?フェイント!?」


    アニ「だから言ったでしょ?」アゴセイシ


    バシッ! ドサッ ググググ…


    アニ「寝言は寝てから言いなって」ネワザ


    エレン「ぐっ!解けない!」ググ…


    アニ「そんな単調な攻撃じゃ、10年たっても私に勝てないよ」オサエコミ


    エレン「く、苦しい…あ、アニ…解いてくれ…」バンバン


    アニ「少しは学びなよ…対人格闘も…女の子との話し方もさ…」


    エレン「わかったわかった!学ぶからこの腕を放してくれ!」


    アニ「へえ、そんなに学びたいの……っ!!」


    グルリ ドスン!


    ライナー「」チーン


    エレン「う、うん?なんでライナーが飛んできてんだ?」


    ミカサ「アニ……どうしてそんなに押さえ込んでいたの?」ユラユラ


    アニ「別に……ちょっと揉んでやっただけさ」フフン


    ミカサ「削ぐ!」ジャキン!


    アルミン「み、ミカサ落ち着いて!いつもどこからブレード出してるの!?」アセアセ


    ミカサ「どいてアルミン!その雌狐を粛清しないと!」


    アルミン「ブレードを乱用しちゃいけないよ!」


    ミカサ「アルミン、それは違う…。ブレードは『巨人を殺るための物』ではなく、『邪魔な存在を排除するための物』……だから問題ない」


    アルミン「いやいや問題しかないよ!」


    エレン「ほら、ライナー起きろよ」テサシノベ


    ライナー「ああ、すまんな……しかしいつになったら理不尽な暴力から卒業できるんだか…」


    エレン「ライナーだからこそ安心して受けられるんじゃないか?一番頑丈そうなんだし…」


    ライナー「そんな信頼のされ方は遠慮したいんだがな…」


    エレン「アニもありがとな、付き合ってくれて」ニッ


    アニ「別に………」フイッ


    ライナー(本当に素直じゃないな…)
  16. 16 : : 2014/12/11(木) 13:53:18
    サシャ「北斗茶番拳!」アチョー!


    コニー「南斗禿茶瓶拳!」ホワッチャー!


    サシャ「ふふふ、なかなかやりますねコニー……自分の特徴を最大限に生かした技ですね…」ニヤッ


    コニー「お前こそ…敢えて王道をいくやり方は嫌いじゃないぜ…」フフフ


    サシャ「だが、まだまだこれからですよコニー!」ダッ!


    コニー「そりゃあこっちの台詞だぜ!」ダッ!


    キース「貴様たち何をしている」ゴゴゴゴ


    サシャコニ「「\(^o^)/」」


    キース「先ほど禿茶瓶という言葉が聞こえたが、説明してもらおうか…」ゴゴゴゴ


    サシャコニ「「向こうが言いました!」」ユビサシ


    キース「そうか、では貴様ら二人とも訓練が終わり次第教官室へ来い」ドドドドド


    サシャコニ「「」」


    ジャン「なぁマルコ…」


    マルコ「なんだい?ジャン」


    ジャン「あの姿をみるとさ…」


    マルコ「うん」


    ナンデウソツクンデスカ、コニー! オマエダッテフザケテタロ!?

    デモハゲチャビンダナンテイッテマセンヨー! ウルセー!


    ジャン「平和だな……って思わないか?」フッ


    マルコ「………そうだね」クスクス


    アルミン「ねえ、うp主?」


    《呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!どうしたの?》


    アルミン「エレンちょっとキャラ違くない?」


    《気に入らない?》


    アルミン「う~ん……ちょっと調子狂うな~って」


    《じゃあ鈍感なド天然エレンに戻そうか?その場合アルミンは胃痛に悩まされるけど?》


    アルミン「ソノママデイイデス」


    《よろしい!》ドヤァ


    アルミン(いつかうp主に制裁を!)
  17. 17 : : 2014/12/11(木) 14:22:34
    ――――― 馬術


    エレン「よっしゃ頑張るぞ!いけっ!」ヒュッ!


    ヒヒーン! ジタバタ!


    エレン「うわわわわ、うおっ!?」ドサッ


    エレン「いててて…まだなついてくれないか」


    キース「どうしたイエーガー!未だに馬の一頭も乗りこなせないのか!?」


    エレン「も、申し訳ありません」ケイレイ


    ジャン「またかあいつ…」パカパカ


    アルミン「まだコツがつかめないみたいだね」


    ライナー「馬との相性が悪いのかもしれんぞ?」


    アルミン「でもこればかりはどうしようもないよ…」


    ミカサ「エレンは悪くない……エレンと合わない馬が悪い……という訳で削ぐ…」ジャキン


    アルミン「だ、ダメだよミカサ!」


    クリスタ「…………」ジイー…


    エレン「まだ負けねえぞ!絶対にお前を乗りこなしてやる!」ノリコミ


    ブルルル! ブンブン! ドサッ


    エレン「うっ、また失敗か」サスサス


    クリスタ「エレン!」パカパカ


    オイ!メガミガエレンノホウニイッタゾ!? ドウナッテンダ?


    エレン「お?どうしたんだ、クリスタ」ムクリ


    クリスタ「エレン、その子に乗るときどう思ってる?」


    エレン「どうって…そりゃあ次こそ乗りこなして見せるぞって…」


    クリスタ「ダメだよエレン!その子にもちゃんと感情があるんだから、自分のことばかりじゃなくて、相手のことも考えてあげないと!」


    エレン「相手のことを考える…」


    クリスタ「エレンならきっと大丈夫!自分を……なによりその子を信じてあげて!!」


    エレン「よし!わかった!サンキュー、クリスタ!」


    クリスタ「どういたしまして!」ニコッ


    エレン(馬を信じるか……たしかにそうだ…ちょっと自分勝手だったな…だったらお前から信頼されるようになってみせるぞ!)


    エレン(――――『フレイヤ』!)


    フレイヤ「…………」
  18. 18 : : 2014/12/12(金) 13:39:26
    ジャン(天使……)パカパカ


    アルミン(女神……)パカパカ


    ライナー(結婚しよ……)パカパカ


    男子一同(右に同じ)パカパカ


    ドシーン! ガタガタガタ!


    サシャ「みなさんがドミノ倒しのように次々崩れていきます!」


    アニ「変態どもが…」フンッ


    ミカサ「私のエレン私のエレン私のエレン………」ブツブツブツ…


    ユミル「アホどもが…」


    女子一同「右に同じ!」


    キース「ほう、余所見をして落馬とはいい度胸だな貴様ら…」ゴゴゴゴ


    キース「そんな貴様らには腕立て100回、腹筋100回、背筋100回、スクワット100回、外周10周×5セットをプレゼントしてやる、ありがたく思え!!」


    男子一同「」チーン


    エレン「…………」


    キース「む?どうしたイエーガー!?」


    エレン「自分もやってもいいですか!?」


    一同「!!!?」


    エレン「少しでも強くならなければならないので!」


    キース「ふんっ!よかろう……死ぬ寸前までやってこい!」


    エレン「はっ!!」


    ミカサ(エレンかっこいい……)ウットリ


    アニ(全く…あんたも好きだね…)


    クリスタ(すごいなぁ~憧れちゃうなぁ~)ソンケイノマナザシ


    ユミル(気に食わねぇ…)イライラ


    女子一同(カッコイイ!!)


    男子一同(訓練バカの努力バカ……)アキレ


    エレン(強くならないと、もっと…もっと!)


    キース(絶え間ない努力か……やはり血は争えんな)
  19. 19 : : 2014/12/12(金) 14:03:23
    ――――― 夕食


    ガヤガヤ… ザワザワ…


    アルミン「みんな来たね?」


    ジャン「ああ、全員揃ってるぜ!」


    ライナー「それで……何かアイディアは浮かんだか?」


    アルミン「うん、いくつか考えたんだけど……一番成功しやすいのにしようと思う」


    マルコ「その案っていうのは?」


    アルミン「………『囮作戦』だよ」


    ジャン「具体的にはどうするんだ?」


    アルミン「まず僕が考えた囮役、監視役、伝達役、窓の開放役の4班に別れてもらう」


    アルミン「囮役には夜に出歩いても不審がられ難いベルトルト、マルコ、僕」


    アルミン「監視役に身体能力の高いアニ、ミカサ、ライナー、ジャン」


    アルミン「伝達役には情報伝達の能力が高いユミル、コニー」


    アルミン「開放役に場所を知ってるサシャとクリスタ」


    アルミン「この配置だったら、恐らく一番成功率が高いはずなんだ。配置の場所は――――」


    カクカクシカジカ… ホイホイチャーハン…


    アルミン「――――今のところ決められるのはこのくらいかな?変更点があればまた伝えるよ」


    ジャン「いよいよ『夜の歌声』との対面か…」


    クリスタ「楽しみだね!」ウキウキ


    マルコ「まだ聴けるとわかった訳じゃないけどね…」


    ミカサ「大丈夫……アルミンは正解を導く力がある……ので、問題ない」


    ライナー「いっちょやるか!」フンフン!


    ベルトルト「ベストを尽くしてみるよ」


    コニー「よっしゃ理解したぜ!なんとなくだが!」


    サシャ「今度こそ正体を暴いてみせます!」


    アニ「なんでこんなことに付き合わなくちゃならないんだか…」ハァ…


    ユミル「まぁクリスタが行くんじゃしゃあねえな」


    アルミン「じゃあできるだけ普通に振る舞っていてね?それじゃあ解散!」
  20. 20 : : 2014/12/12(金) 14:23:38
    アルミン「ふぅ…今日は頭をフルに使ったから疲れちゃったよ…」トスッ


    エレン「おう、アルミン、早く食べないと時間がなくなっちまうぜ?」


    アルミン「ホントだ!早く食べないと…」


    エレン「さっきライナー達と集まってたようだが、何かあったのか」モグモグ


    アルミン「まだエレンには話してなかったよね?朝言おうと思ったんだけど…」モグモグ


    エレン「時間がなかったからな、それで?」


    アルミン「うん、昨日サシャが夜に森の方から声が聞こえたって言い出したんだ」


    エレン「森の方から…?」


    アルミン「なんか女子の声だったらしいけど誰だかわからないんだって」


    アルミン「だからみんなでそれを確かめにいこうって話になって…」


    エレン「ふ~ん……」


    アルミン「エレンもよく夜遅くまで訓練してるよね?何か知らない?」


    エレン「歌か……聴いたことはないな」


    アルミン「…………そっか…」


    アルミン(エレンは嘘をつくと耳が赤くなる……だけど耳は赤くならなかった…つまりエレンは嘘をついていない…)


    アルミン「エレンも来る?一応作戦は決まってるし、今からでも問題ないけど…」


    エレン「俺はいいや。今日も自主練しなくちゃいけないからな!」


    アルミン「そっか…そうだよね」


    エレン「すまないな、アルミン…」


    アルミン「ううん気にしなくていいよ。僕も突然誘ってごめんね」


    エレン「明日その話聞かせてくれな?」


    アルミン「もちろんだよ!あっ、食べ終わったから片してくるね」スタスタスタ


    エレン「……………」


    ――――――――『夜の歌声』の正体を掴め!
  21. 21 : : 2014/12/12(金) 14:27:16
    ありがとうございました!


    第一部が予想以上に長くなってしまったので


    一回ここで切ります!


    次回は第一部後編です!


    果たして『夜の歌声』を聞くことができるのか!?


    次回に続く!
  22. 22 : : 2014/12/15(月) 00:32:12

    めっさ面白い!ギャグが所々分からなかったけどほんと面白かったですww

    次回も期待!
  23. 23 : : 2014/12/16(火) 18:36:40
    すごく面白い!!                     次も期待してるよ。
  24. 24 : : 2014/12/18(木) 18:05:33
    続きです!


    エレン「歌で世界が変わるのか?」アニ「あれは特別なんだ」
    http://www.ssnote.net/archives/28609

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サンバード

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