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eccentric桃太郎~吉備の国の赤き剣士~

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  1. 1 : : 2014/11/24(月) 16:45:32

    (べ、別に思い付きで建てたわけじゃないんだからねっ!!)
  2. 2 : : 2014/11/24(月) 16:51:06

    昔、昔、あるところに

    お爺さんとお婆さんと田中が住んでいました。


    ある日、お爺さんは山へ芝刈りに行き、
    お婆さんは川へ洗濯に行き、
    田中は経営している不動産の会社に出勤しました。
  3. 3 : : 2014/11/24(月) 17:01:09

    お爺さんは山に入って数分後に遭難しました。


    まあそれは置いといて、

    お婆さんが川で洗濯物を洗っていると、
    どこからともなく音が聞こえてきました。


    (どんぶらこおおおおおおおおおおおお!!!!!)


    (どんぶらこォおおおおおおおおおおおおおお!!!!!)



    ババア「ん?この声はなんじゃろか」


    桃「どんぶらこおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


    ババア「なんと、桃が喋っておる」


    桃「ふっ、やっと気づいてくれたな」


    ババア「こいつぁ驚きじゃ」


    桃「婆さん、俺を家に持って帰りな、うまいぜ」


    ババア「やだよ、気持ち悪い」


    桃「」



    桃はどんぶらこと流れていきました。
  4. 4 : : 2014/11/24(月) 17:07:08


    桃は流れていきました。


    どんぶらこ

    どんぶらこ



    桃「あー、この先どうしよっかなー」


    桃「しょうがねぇ、このまま鬼退治にでかけよう」



    どんぶらこ


    どんぶらこ

     
  5. 6 : : 2014/11/24(月) 17:13:53

    桃は川を流れて、海にたどり着きました。


    どんぶらこ


    桃「さて、鬼ヶ島はどの方向だっけな」


    カラス「よう、何やってんだ」


    桃「あ、カラス、鬼ヶ島を探してんだ」


    カラス「鬼ヶ島ならここをまっすぐだけど…、どうしてあんな所に?」


    桃「鬼退治だけど」


    カラス「鬼退治ィ!?wwwwwwwwww」
     
  6. 7 : : 2014/11/24(月) 17:19:22

    カラス「お前が?wwwwwwwwwどうやって?wwwwwwwww」


    桃「んー、俺も勝てるとは思ってねーんだけどよ」


    桃「なんつーか、行かなきゃならねぇっつーか」


    桃「それが俺の使命なんだ、確証は無いけど」


    カラス「へぇ…」


    桃「じゃあな、道を教えてくれてありがとよ」


    カラス「まて」


    桃「あ?」


    カラス「俺も付いてくぜ」


    桃「なんだって?」


    カラス「俺ァそういう人間臭い理由、好きだぜ?」


    桃「俺は桃だけどな」




    カラスが仲間になった
     
  7. 8 : : 2014/11/24(月) 17:23:50

    どんぶらこ

    ばっさばっさ


    二人(?)はさらに海を進んで行きました。



    サメ「よう、何してんだ?」


    桃「鬼退治に鬼ヶ島に行ってるんだ」


    サメ「戦いか?良いねェ、俺も混ぜろよ」


    桃「おk」


    カラス「あっさりしてんなwwwwwwww」





    サメが仲間になった
     
  8. 9 : : 2014/11/24(月) 17:27:49

    どんぶらこ

    ばっさばっさ

    すーいすーい


    三人(!?)はさらに海を進んで行くと


    田中「波に乗るぜっ!!!」



    サーフボードに乗った全裸の田中がいました。
























    サーフボードが仲間になった
     
  9. 10 : : 2014/11/24(月) 17:34:40

    【鬼ヶ島】


    青鬼「チーッス」


    赤鬼「おう、おせぇな青鬼」


    黒鬼「なにやってんだよ」


    青鬼「すまねぇ、変な噂を聞いてよぉ」


    黄鬼「噂ァ?」


    青鬼「なんでも…









       鬼退治の一向が来るらしい」
     
  10. 18 : : 2014/11/24(月) 23:26:45

    四人はさらに海を進んで行くと、

    とうとう鬼ヶ島が見えてきました。



    桃「さーて、いっちょ鬼退治といきますかぁ」


    サメ「腕がなるぜ」


    カラス「でっかい門があるな、俺が飛んで中から鍵を開けt」


    サーフボード「破ァ!!!!」



    ズバッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!



    サーフボードの…あの、さきっちょの部分(名前は忘れた)が紅く煌めき、
    放たれた破壊のエネルギーは門の中心を貫いた。

    その破壊力は凄まじく、巨大な建造物だけでなく大地ごと鬼ヶ島を削り取った。


    結論、煙が消えた時、鬼ヶ島は跡形もなくその場から消えていた。




























    鬼ヶ島「後ろ(こっち)だ」


    そう、『その場』から消えていた
     
  11. 19 : : 2014/11/24(月) 23:36:10
     
    桃「何ィ!?」


    鬼ヶ島「島が動くのは不思議か?」


    サーフボード「ああ、お前は生物じゃないだろう」


    カラス「おまえもな」




    鬼ヶ島「いや、動く無機物も存在する…」


    鬼ヶ島「それが俺様、メカ鬼ヶ島だぁああああああああああああ!!!!」


    鬼ヶ島「変形ィ!!」ガシャン!


    バカッ ガシャガシャ ジャキィィィン!!


    メカ鬼ヶ島「我こそ鬼の科学技術の集合体ィィ!!!」


    桃「おもしれぇ」


    カラス「来るぞっ!!」


    サメ「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


    お爺さん「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
     

    サーフボード「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
     
  12. 20 : : 2014/11/25(火) 09:04:36


    鬼ヶ島の右腕にはガトリング砲が、
    左腕にはレーザーキャノンがそれぞれ付いている。

    ガトリング砲の掃射で足止め
    高火力のレーザーキャノンで撃ち抜く。

    洗練された動きであった。



    しかし!!桃たちは揺るがない!!!


    桃は超高速でそれを避けた。

    カラスは空高く舞い上がり、

    サメは鋭いヒレで銃弾を全て斬り裂いた。

    サーフボードはその頑丈な体で攻撃を受け止め、

    お爺さんは山へ芝刈りに出かけた。
     
  13. 28 : : 2014/12/13(土) 09:44:52

    ドドドドド


    ガキィーーーン

    ドゴォ!!!


    鬼ヶ島「効かん!!効かんぞォッ!!!」ガキィン


    桃「硬いな」

    サメ「攻撃が通らねぇぞ!!」

    カラス「そのてん、トッポって凄いよな、最後までチョコたっぷりなんだもん」





    サーフボード「装甲が硬くてダメージが通らねぇなら、内側から叩いてみるか」


    桃「それだ!」



    鬼ヶ島「でもどっから入んの?」


    桃「穴とか……?」

    カラス「穴…?……まさか!!」

    サメ「穴っつったらよぉ……」


    鬼ヶ島「?」


    サーフボード「あ、なーるほど」



    あ、なーるほど


    あ、なるほど


    ア、ナルほど














    桃「アナル掘ドーーーーーーン!!!!!」



    ブスリ



    鬼ヶ島「アッー」







    桃「潜入完了!!」

    カラス「コックピットはどこじゃあ!!」


    メカ鬼ヶ島の中に尻の穴から潜入♂した桃は操作室を探して走る。
  14. 31 : : 2014/12/14(日) 11:23:28

    桃「鬼退治じゃあァァァァ!!!!」

    カラス「操縦室はどこだァァァァ!!!!」


    警備ロボ「侵入者ヲ排除しまs」


    サメ「オラどけぇー!!!」

    バキィ




    桃「行き止まりだぞ!!」

    サーフボード「壊して通る!!」チュイイイン


    ドゴオオオオオオオオオン



    ~長いので省略













    【操縦室前】


    桃「この扉の向こうに」ハァハァ


    カラス「鬼たちが…」ハァハァ


    サメ「待ち構えているのか」ハァハァ


    サーフボード「扉を開けるぞ」



    ガチャ
  15. 32 : : 2015/01/26(月) 16:02:28


    桃たちは扉を開けた…





    凶悪な鬼を倒すために。



















    しかし、






    サメ「誰もいねぇぞ?」








    開けた扉の先に鬼はいなかった。



    その部屋の中には、機械が詰め込まれており、
    鬼の巨体が入るスペースなど存在しなかった。





    桃「どこに行きやがった!?」



    カラス「それに、操縦室にいないなら……誰が操作を……?」



    サーフボード「……!?まさか!!」






    ヴゥン


    直後、操縦室にある巨大なモニターに電源が入った。


    映し出されるのは鬼の姿。






    黒鬼『そう!そのまさかだ!!!』


    黄鬼『貴様等は俺様たちの罠にはまったのだ!!!』


    青鬼『そのメカ鬼ヶ島は自動操縦!!』


    赤鬼『自爆装置の爆発で、鬼ヶ島もろとも海の藻屑となるがいい!!!』





    桃「なん……だと!?」


    カラス「畜生!!!」


    サメ「おいてめぇら!脱出すっz」




    黒鬼『フハハ、もう遅い!!すでに爆破準備は98%完了している』



    赤鬼『俺達の勝利だ、着火(ファイアー)!!』




    桃「クソったれええええええええ!!!!!」

































    ドゴオオオオオォォォォンッ!!!!!!
  16. 33 : : 2015/03/28(土) 15:51:57















    閃光



    大地、海、空を揺るがし、暴れる。




    即ち、爆発









    しかし何かが足りない…

    それは









    爆発の威力により、細胞の一つも残さずに消滅したのだろうか…?










    しかし……しかしだ、

    爆発のあった場所……その中央に何かがあった。




    ピンクで丸い形をしたそれは……桃であった。
  17. 34 : : 2015/03/28(土) 16:05:06


    桃は静かに…あっけなく


    二つに割れた…




    そして中には一人の青年


    しかし青年はもう、息絶えていた。

    彼は垂直に海へと落ちて行く…
















    そして、何かが光った


    一筋に、

    天を目指すそれは



    魂であった。






    本来ならぱ桃太郎と呼ばれるはずの青年の魂であった。
  18. 35 : : 2015/03/31(火) 20:41:55










    桃太郎「という夢を見たのさ」




    イヌ「どこから突っ込めばいいのやら…」


    サル「まじウケる!!まじウケる!!!!!wwwww」


    キジ「昨日やたら寝相が悪かったのはそういうことっすね」




    桃太郎「桃のまま歩くとかありえねぇよな」


    イヌ「そもそもどうして江戸時代にサーフボードがあるのだ」


    サル「まじウケるwwwwww」


    キジ「サーフボードが自立機動してる時点で夢って気づきそうっすけどねー」






    桃太郎「さて、そろそろ着くか……」


    イヌ「なぁ、桃太郎よ」


    桃太郎「ん、どうした?」


    イヌ「夢というのは、意識だけの状態で異世界を覗いているのだという説がある」

    イヌ「もしも……、もしもお主の見た物語が、異世界の出来事だとしたら……」


    桃太郎「ああ、」

    桃太郎「その桃は……きっと無念だっただろうな……」


    イヌ「……」









    キジ「大きな門があるっすよ!!!」


    サル「やっと鬼ヶ島に着いたぜwwwww」


    田中「犬!桃太郎!話してないで突入するぞー」





    イヌ「すまん、話が長引いたな、行こうか」




    桃太郎「……」



    桃太郎「異世界の俺たちよ…」


    桃太郎「約束しよう、俺は必ず鬼に打ち勝ってみせる」


    桃太郎「そして生きよう!お前たちの分までな」




    桃太郎は刀を抜き放った。
    光を反射して輝く刀は、一瞬だけ桃色に写ったように思えた。









    【完】

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afeafe

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