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《ソード・プログレッシブ1》ー編入ー

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  1. 1 : : 2014/10/30(木) 16:33:06

    「俺が戦うのは、彼らが俺を信じてくれたからだよ。大切な人達のために剣を抜くんだ」



    魔法が使えない、村の剣士エレンは、立派な制圧騎士になるために修道院に向かう。
    そこで知った世界の広さ。《デモニア》の存在。
    真実を求める者達は、縛られた世界を解放するために制圧騎士に挑む。






  2. 2 : : 2014/10/30(木) 16:33:58
    《起源》西暦2060年初秋ーー








    「アルミーン、今日も魔法を教えてくれー」



    エレン・イェーガーは魔法が使えない。
    人間は生まれながらにして魔法の源《アニマ》を体内に宿す。しかし、彼の体内にアニマがないのかどうかは分からないが、簡易な魔法すら使うことができない。
    人は彼を劣等者と呼ぶ。



    「いいよ。それじゃあ簡易魔法の基礎から始めようか」



    優しく笑いかけながら歩み寄ってくるのは、アルミン・アルレルト。魔法適性が非常に高く、幅広い応用が利く一種の天才。(体術は劣るが)



    「おう!今日こそ魔法を使役して村の皆を驚かせてやる!!」



    「それじゃあまずーーーーー」
  3. 3 : : 2014/10/30(木) 16:34:46
    魔法の使役は、アニマの保持量に大きく依存する。アニマの保持量が多いほど強大な魔法を使役できる。



    使役に必要なのはアニマの《保持量》、術者の《魔法適性》、そして《想像力》。



    これら全てをフルに使い、魔法を使役する。
    しかしこの少年はーーーー




    「ーーーーッッッ!!」



    頭の中で赤い炎が出てくるのをイメージする。
    そして拳を振ると、炎が飛んでいき、敵を焼く。




    「ーーーーあぁぁ、ダメだ。アニマが反応しねえ」



    「アニマは人間の体内にあるはずなんだけど……」



    「くっそーーーーッッッ!!しかたねえ!!剣術を極めるしかッッーーー」



    「いつもと同じじゃん……結局剣術なのね……」



    背中の鞘に入っていた剣を抜く。
    その刃の輝きは、いつも手入れを怠っていないのを表しているかのように、太陽の光を跳ね返していた。



    「さあ始めようか」
  4. 4 : : 2014/10/30(木) 16:35:22
    開始の合図と共に地を蹴り、一気に間合いを詰めようとするエレン。
    魔法が使えないエレンに神様が同情したのか、人並み外れた天性の瞬発力と反射神経を合わせ持つ彼の突進は、すぐさまアルミンの懐に潜り込んだ。



    「マジカル・コール」



    と、アルミンが短く呟くと、それに反応するかのように剣が光を放つ。
    目の前にいたアルミンが一瞬にして視界から消える。動体視力でなんとか上へ飛んだことは認識できた。



    「ヨクト・ボムス」



    瞬間的に上への跳躍力を高める《ソロ・マジック》(単独魔法)。
    水平に向かってくる木刀を跳躍で避け、アルミンが垂直に木刀を振り下ろす。



    「このッッ!!」



    「マジカル・コール。メタリック・ウェポン」



    再びソロ・マジック。
    木刀を知学的な円陣が包み込む。
    それは木刀と一体化し、鋼鉄の棒となった。



    「ッッッ!!」



    アルミンの狙いが武器破壊と悟ったエレンは、地面と平行に構えた木刀を下ろし、後ろに飛んだ。
  5. 5 : : 2014/10/30(木) 16:36:08
    鋼鉄と化した木刀は、地面にひびを刻んだ。
    着地したアルミンはふぅ、と息を吐き。


    「やっぱり魔法が使えないんじゃ、いくら剣での戦闘力が高くても勝てないよ。今みたいに剣をさらに硬質化されたら終わりだよ」



    「そうか………そうだよな」



    「結論から言うと、ただの剣士では魔法使いに勝てないよ」



    相変わらず血も涙もないことを言うな、親友よ。と、心の中で呟き。



    「なんとか簡易魔法は使えるように頑張るよ」



    いつの間にか一番高い位置に上った太陽の光を浴びながら、エレンはその場に座り込んだ。
  6. 6 : : 2014/10/30(木) 17:15:12

    しばらくの沈黙。
    風が過ぎていく音だけが聞こえてくる。



    「なあ」



    「何?エレン」



    「俺さ、やっぱり制圧騎士を目指すよ」



    エレンの発言に驚いたのか、アルミンが飛び上がる。



    「無理だよッッッ!!ただでさえ魔法もろくに使えない、魔法適性0のエレンに制圧騎士なんて絶対無理だよ!」



    「…酷い」



    心臓に突き刺さるような痛みを覚え、無意識に胸を押さえながら。



    「確かに、魔法が使えないただの剣術バカかもしれないけど、この世界をよくするために制圧騎士になる。それが母さんとの約束だから」



    3年前、父のグリシャが行方不明になり、精神が不安定になったカルラを正気に戻したのが、その言葉ーーーー制圧騎士になってこの世界をよくする。父さんの分も頑張るよ。
    そう誓った。



    「だから、絶対に制圧騎士になる」



    強靭な意志を持つエレンの目を直視できなくなり、少し目を伏せる。



    「……僕は、君みたいにしっかりとした意志を持てない……。いつも誰かの後ろで、決断を任せて……。君が羨ましいよ。エレン」



    きっとアルミンは、自分とエレンを照らし合わせているのだろう。勇往邁進、いつだって自分の目的に向かって突き進むエレン。対して、他人に流されるだけのアルミン。魔法は使えずとも、健気に謙虚に技を磨くエレンをいつも羨ましく思っていた。彼は、自分に持ってないもの全てを持っている。太陽みたいな存在だ。



    「どうだか……アルミンは俺を買いかぶり過ぎだよ。お前が思ってる程俺は強くないし、魔法も使えない。俺はお前が羨ましいよ。アルミン」



    その言葉は、きっと僕の心の奥まで染み込み、深く入り込んでくる。
    そうだ。何で僕はこんなくだらない事考えてたんだ。彼が制圧騎士になりたいって言いだしたから?それが羨ましいから?意志を持てない自分をエレンと照らし合わせて、勝手に落ち込んだだけだ。本当にくだらない。




    「ハハッ……」



    不意に、笑いがこみ上げる。



    「な、何がおかしいんだよ」



    不満そうなエレンの顔を見ながら、しばらくの間笑い続けた。
  7. 7 : : 2014/10/30(木) 21:14:25
    頑張って、エレン!

    期待です!
  8. 8 : : 2014/10/30(木) 21:21:01

    「それは困ります、制圧騎士様!!」



    翌朝、村長の声で目を覚ました俺は、何事かと玄関先に出る。



    「この村は《デモニア》の指定村です。危険種から村を守る代わりに、禁忌目録を厳しくしています。あなた方は禁忌目録を犯した。その者達を差し出しなさい」



    禁忌目録。この世界ーー《カルディナ》の中心部、《カルディナ・ストレータ》(神託の塔)に存在する《デモニア》の生まれ変わりと言われるカーディナルスがつくった、いわゆる決まりというものだ。
    それを犯した者は、厳しく罰せられ、罪が重い時には死刑もある。
    この村の者はそんな事はしないと思うが…。



    「差し出さないと言うのなら、カーディナルス様から村ごと消し去ってもいいとのこと。今すぐにでもあなた方を消しされますが」



    俺より一つか二つほど上の年齢の容姿をした彼女は、脅すように言う。
    剣の柄を握ると、腰まで伸びた真っ白な白髪をなびかせ、抜刀の体制に入る。
    朝日を反射するほど艶やかな髪を、俺は素直に綺麗だと思った。



    「お、お待ちください!!そのような知らせは……」



    必死で弁解しようとする村長。
    それも虚しく。



    「残念ですが……」



    剣を抜いたーーーーその瞬間、辺りが冷気に包まれる。
    美しい青色の剣が冷気を発していることに気づく。



    「この村は氷山の一角になってもらいます」



    制圧騎士の剣が振り下ろされる前に、俺の体は動いていた。玄関にあった剣を抜き、村長と制圧騎士の間に入り込んだ。
    そして、最高地点に上がった腕ーー防具の部分の、力の限り振り切った。
    身長は思いのほか低い。



    「ッッッ!?」



    制圧騎士は驚いたような顔をして、俺を見る。



    「……制圧騎士に手を出すのは禁忌目録の中でも重い部類にあたる罪です。この場で殺されても文句は言えませんよ、少年」



    そう言いつつも、剣を収める。



    「ですが、あなたをここで殺すのは勿体ない……剣の腕は確かですね」



    まさか制圧騎士から褒められるとは思わなかった俺は、しばらくの間硬直した。



    「まあ、いいです。罪人の目星はついていますので」



    制圧騎士は、白色の髪をなびかせ、村の中心部へと歩いていった。



    「そうだ、少年。名前を聞かせてください」



    突然の質問に戸惑いつつ。



    「エレン・イェーガー……」



    「ふむ……」



    イェーガーと繰り返し呟く制圧騎士。



    「私は、制圧騎士序列四位、イリス・フォーレンフィード」



    そう言い残すと、再び歩き出した。



    「…何なんだあの人……」
  9. 9 : : 2014/10/30(木) 21:36:08

    村を歩くイリスは、不思議に思っていた。
    自分が魔法を使う瞬間、彼ーーエレンの剣が私に触れた時、術が途中で停止したような気がした。イリスは《ヘキサ・キャスター》(六重魔導士)だ。魔法を六重に重ねて発動できる、トップクラスの魔導士だ。伊達に序列四位ではない。その《ヘキサ・マジック》(六重魔法)を止める力など、制圧騎士以外に持っている者などいないはずだ。



    「エレン・イェーガー……本当、不思議ですね」



    自然と笑みがこぼれていたのを自分では気づかなかった。
  10. 10 : : 2014/10/30(木) 21:44:11


    「制圧騎士の魔法を止めたって本当!?」



    あの騒ぎの後、アルミンは話を聞くと飛ぶように俺の元にやってきた。



    「止めた……と言うより、あの人が途中で止めたんじゃないのか?」



    「序列四位のイリス様か……容姿端麗と名高い美少女……お目にかかりたかったな」



    うっとりと語るアルミンを置いて、いつもの広場に向かう。



    「確かに、可愛かったかもな」



    ふと、本音が漏れ、アルミンに散々問われた後、昨日同様魔法の練習を行った。
  11. 11 : : 2014/10/30(木) 21:56:40

    「エレン、話があるの」



    ある日、母が折り入った話があると言うから、アルミンとの魔法の練習を中止し、今リビングにいるわけだが。



    「話って?」



    コホン、と咳を一つ。意を決したように、俺を正面から見つめる。



    「制圧騎士になりたいんでしょ?」



    「ああ。なる」



    「それなら、修道院に行きなさい」



    「………は?」



    修道院と言ったら、魔導や体術を磨き、将来立派な人間に育てるための教育施設だ。



    「いや、遠いし……」



    「行きなさい。エレン」



    包丁を首もとに突きつけられ。



    「返答は?」



    「…行きます」



  12. 12 : : 2014/10/31(金) 16:57:01

    半ば強制的に修道院に行くということとなり、親友に別れを告げるため、家に立ち寄る。



    「そっか、決めたんだね。エレン」



    涙目で言うアルミンを見ていると、胸が締め付けられるように痛む。



    「エレンならきっとなれるよ。制圧騎士に」



    「ああ。なってみせるよ」



    昔からずっと一緒にいた親友との別れ。
    離れ離れになるとは思っていなかった。これから先もずっとーーー



    「別れは突然やってくるね」



    「ああ……」



    本当は、ずっと一緒にいたかった。これから先、修道院でも、制圧騎士でも。ずっと一緒に戦ってほしい。けど、それも叶わない。一生会えないということは無いだろうが、長い間別れるのだ。



    「アルミン!!」



    「ど、どうしたのエレン…」



    こういう事にはなれてない。
    別れる時の言葉なんて知らない。
    けど、今一番伝えたいのはーーーー




    「色々、ありがとうッッッッッ!!!」



    ありったけの思いを込めて、人生で一番大きな声を出した。



    「うん……僕も、ありがとう」



    最後に最高の笑顔を見て、村を旅立った。
    旅立ちを祝うかのように、風が音をたててエレンの背中を押した。
  13. 13 : : 2014/10/31(金) 17:12:44

    《出会い》西暦2060年10月ーーー













    「……高い」



    「でしょ?リリューは飛翔力抜群なの。飛竜だからね」



    と、エレンに笑いかける少女。
    飛竜の背中を撫でてやり。



    「もう少しだからね」



    それに応えるように、更に加速していく。
    眼下に広がる光景が残像のように思える。


    ーーーーさて、もうお分かりだろうか。
    俺は今、飛竜の背中に乗り、修道院へと向かっている。すごい高さと速度で。
    何故竜の背中に乗ることになったのか。
    記憶をたどり、数日前へと思考が行き着く。






















    「おなかすいた」



    村を旅立ってはや三日。食料が底を尽きそうになり、日々の食事を押さえ気味のエレンは、力無く呟いた。



    「金があるのに村がないから食べ物買えないってどうよ…。あー、おなかすいた」


  14. 14 : : 2014/10/31(金) 21:59:11

    少し歩くと、水が聞こえる音がしたので、そこに向かって走り出す。



    走り出して数分。目の前に川が流れている。
    その水を両手ですくい、少し飲んでみる。



    「飲めるな。うん」



    今晩はここで野営をしようと考え、食料の調達に向かう。自給自足というやつだ。



    「あー。めんどくせ」



  15. 15 : : 2014/10/31(金) 22:31:25

    腹を満たすーーまではいかないが、ある程度腹をふくらませ、まどろみかけた時、耳をつんざくかのような咆哮が響く。
    おそらく危険種のものだろう。
    そう考えた刹那、目の前に巨大な翼をはためかし、こちらを睨みつける瞳が四つ。



    「えーっと……、ドラゴンさんと……、飼い主さんですか」



    巨大な竜に乗る少女と目が合う。
    少女はかわいらしい口を開き。



    「あなたは誰なの。敵ならここで焼き払うわ」



    「いや、その……」



    竜から少女が飛び降り、腰にさしていた剣を引き抜いた。



    「俺は道に迷ったというか……その…」



    「マジカル・コール」



    赤いツインテールを揺らし、魔法の詠唱に入る。



    「待って!!待ってくださいッッッ!」



    必死に叫ぶが、耳に届いていないようで、魔法を唱える。



    「フラム・スルト!!」



    炎系攻撃魔法、《フラム・スルト》。
    攻撃の基本は《デュアル・マジック》(二重魔法)によるもので、例えば炎を出現させる→敵に飛ばす。といった感じで、攻撃魔法は最低でも二重魔法は使えないといけない。
    フラム・スルトはデュアル・マジック。炎系の基本攻撃だ。



    「ーーッ!!」



    身を翻し、ギリギリのところで避ける。
    後ろの木が焼け、それが周りに引火する。



    「おいッッ!火事になるだろうが!」



    「大丈夫よ。リリュー!」



    赤髪少女の叫びに応え、炎を足ですり消す。
    あの、タバコを足で消す感じで。



    「火事の心配はないわ」



    再び攻撃体制にはいる。



    「待ってくれ!話を聞いて……ッッッ!」



    二発目の攻撃は避けられず、直撃してはじける。体内にアニマがないエレンは魔法耐性がない。弾き飛ばされた後、川に落ちる。



    「ヤバッッッ!」



    少女は、エレンを追うようにして川に飛び込んだ。
  16. 16 : : 2014/11/01(土) 12:30:19
    期待です!
  17. 17 : : 2014/11/01(土) 12:49:00

    >>16
    ありがとうです!









    「ん……ッッッ」



    目が覚め、起き上がろうとすると、体中に痛みが走る。
    そんなことより、ここはいったいどこだ。
    というか、なぜびちょびちょに濡れているんだ。



    「目覚めたようね」



    少し顔を上げると、俺と同じように濡れている少女の姿があった。
    深紅の髪を今は下ろし、こうーーすごく色っぽいというかなんというか。大きな瞳に思わず見入ってしまう。
    ふと目を伏せると、服が透けていてーーー。



    「~~~っ!」



    「何?どうしたの?」



    仮にこう言ってみるとしよう。「服が透けてて下着見えてるぞ」
    そんなこと言った瞬間、燃やされてしまう。



    「あー、その。名前を教えてくれたらなーって……」



    先ほどの考えを振り払うように、そう尋ねた。



    「エミリア・クランユースよ」



    「ところで、あなた魔法耐性無すぎない?弱すぎるわ」



    「俺、体内にアニマがないらしい。だからかな……」



    「珍しいこともあるのね。それで、さっきからどこ向いてるの?」



    「いやッッ、気にしないでくれ……」



    口に出そうだったので、しばらく黙っていると、なぜこうなったかを思い出す。



    「……君が、助けてくれたのか?」



    「ええ。まあ、さすがにあのまま死なれても困るし……」



    自分で攻撃しておいてよく助けようとするんだ。


    「ありがとう。助かったよ。優しいんだな」



    少し微笑みながら言うと、こちらを見ていた白い顔がさっと紅潮した。



    「きっ、傷を負ってるんだから、安静にしておきなさいよッッ」



    そう言い残すと、向こうに走っていった。



    「はぁー、これからどうしたものか……」


    傷をさすりながら、静かにエミリアを待った。
  18. 18 : : 2014/11/01(土) 14:50:06

    「リリュー」



    私の呼び声に気づいて、危険種飛竜のリリューは、私に歩み寄ってきた。
    首もとを撫でてやると、クルルと可愛い声を上げた。



    「名前、聞くの忘れてたな……」



    人の名前を聞くなら、まず自分が名乗りなさいよ。と、過ぎたことに軽くツッコミを入れ。



    「あいつ、一回村に連れて行こうかな。旅人なら食べ物がいるだろうし」



    それだけ。ただそれだけ。
    会って間もない少年に、自分の故郷をみてもらいたいなんて思っていない。エミリアはそんな女じゃないわ。と心の中で呟き、安静にしているであろう少年のもとにリリューとともに向かった。
  19. 19 : : 2014/11/01(土) 14:58:05


    「村に行くわよ」



    帰ってきたと思ったら開口一番にこれだ。
    いったいなに考えてるんだこいつ。
    なんて口が裂けても言えず。
    一応命の恩人だし。
    とりあえず二つ返事でOKした。



    「それじゃあ、リリューに乗って」



    「あー、うん」



    ジャンプで飛び乗ると、エミリアから驚いた目で見られたらので。



    「な、なんだよ」



    「魔法を使わずにその跳躍力って……結構すごいのね。えーっと……」



    おそらく彼女は俺の名前が分からないから言葉に詰まってるのだろうと考え。



    「エレン・イェーガー。それが俺の名前」



    「そう、分かった。よろしくエレン」



    「え、ああ。よろしくエミ」



    「エミリアよ!」



    エレンの背中を叩いた後、凛とした声を上げ、飛翔を命じる。



    「行き先は、私の家で!」



    「クルルッッッ!」



    リリューは体躯に合わない可愛い声を上げ、空高く舞い上がった。
  20. 20 : : 2014/11/01(土) 15:07:37

    「エミ、お前の村はどこにあるんだ?」



    上空100メートル位に達したとき、恐怖心を隠すため、エミリアに声をかけた。



    「声、上ずってるわよ。高いとこは苦手?」



    「……質問に答えてくれ」



    「図星ね」



    悪戯っぽく笑うと、エミリアは指差した。
    釣られて下を見ると、立派な村があった。



    「リリュー、降下!」



    降下を命じ、徐々に村に近づいていく。
    村の入り口前に降りると、村人達がエミリアの周りに集まった。ぱっと見、男性が多い気がするが。



    「よっと」



    リリューの頭を撫でてやって、エミリアの後ろに飛び降りる。



    「なあエミ、ここって……」



    俺がエミリアに話しかけた瞬間、男性達が俺に鋭い視線を送る。いてて。



    「あー、その……」



    「いくわよッッ」



    「いてて!首しまるッッッ!と言うか服伸びるから引っ張らないで!」



    あの場から逃げ出すように、エミリアは俺を引っ張りながら村の中へと入っていった。
  21. 21 : : 2014/11/01(土) 15:15:17

    「あんたのせいで勘違いされちゃったじゃない!」



    俺を引っ張りながら叫ぶエミリアに、俺は問うた。



    「なにがだよ」



    しかし、その疑問は突然現れた男性によって解消された。



    「お帰りエミリア。仕事はちゃんとできたか?」



    「ええ。ただいまお父さん。ばっちりよ」



    「それにしても、ついにエミリアが男を連れてくるなんて……ついに女になったのかエミリア…」



    涙目で言うエミリアの父親は、俺の方を見て。



    「エミリアをお願いします!」



    と、俺の手を包み込むようにして握ってきた。
    ああ、なるほど。さっきの勘違いとはこのことか。確かに。村に帰ってきて異性を連れているなら、そう思うだろう。



    「えーっと……、はい?」



    「ちょっ……!!あんたね…ッッッ!」



    顔を真っ赤にしたエミリアは、俺とエミリアの父親に合計4発のビンタを食らわせた。
  22. 22 : : 2014/11/01(土) 15:28:38

    「いってーーっ」



    「何で私まで……」



    両頬に赤い紅葉を刻まれ、道の真ん中に正座させている様子を見たものは、なんだよこれと思うはずだ。
    今だに顔を赤くして肩で息をするエミリアを見て父親。



    「照れ隠しなんていらなブヘホぉお!!」



    スカートを履いていることなど気にせず、ハイキックをお見舞いしたエミリア。
    頬スレスレで通ったキックに冷や汗を掻いた。



    「はぁー、もういいわ。いくわよエレン」



    「え……、置いていくの?」



    横たわるエミリアの父親に目をやる。



    「ええ。ほっとけばいつか復活するわ」



    ゴミを見るような目で父親を見るエミリアを見ると、無性に腹が立った。



    「……エミ」



    「な、何……」



    「いや、何でもない」



    おそらく、これが彼女らの愛情表現なのだろうと勝手に納得し、エミリアと並んで歩いた。
  23. 23 : : 2014/11/01(土) 15:38:01

    店を回って食糧を買い込むと、もうすぐ火が沈みそうだったので、近場の宿に寝泊まりすることにした。



    「明日には、出て行くの?」



    「ああ。修道院に行かないといけないからな」



    「修道院!?私もそこに行く予定なんだけど……」



    「そっか、なら今度会うのは修道院だな。お互いがんばろうぜ」



    話を切って、部屋に戻ろうとした時、エミリアが口を開いた。



    「何なら、リリューに乗せてあげてもいいけど…」



    囁くように言うエミリアにエレン。



    「さすがにそこまで世話になるのは……」



    「いいから!明日私の家にきなさい!オッケー!?」



    「あー、はい…」



    昔から押しに弱いとは言われてきたけど…。
    アルミンに言われたことを思い出して、ふと、言葉が漏れた。



    「会いたいなぁ……」
  24. 24 : : 2014/11/01(土) 15:47:03

    その夜、何故か眠れなくなり、枕元に置いてある剣に手を伸ばす。カルラが出発の時に渡してくれたら、父さんの剣だそうだ。
    白地に金の装飾が施されている綺麗な剣は、
    旅に出てからはずっと鞘に収め、背中に提げていた。初めて剣も抜き、一振り。
    ブンッッッ!と空を斬る音がして、その振りやすさを実感する。



    「……修道院、どんな事するんだろうな」



    再びベッドに寝転がり、目を瞑った。
  25. 25 : : 2014/11/01(土) 15:52:11

    翌朝、エミリアの家に行った。
    相変わらずエミリアの父親は、俺の事をエミリアの恋人と勘違いしているようで、うるさくエミリアに言われていた。
    そんな態度を見せるエミリアだが、両親とわかれるのは辛いそうで、ひしりと抱き合い、別れの挨拶を交わした。



    エミリアはうっすらと涙を浮かべ、行ってきますと一言。



    「……エミ」



    「分かってる。いつまでも泣いていられないわよね」



    涙を拭い、俺の背中を叩いた後、リリューの待つ村の入り口へと走っていった。



    俺もエミリアの両親に軽く会釈し、後を追って走り出した。
  26. 26 : : 2014/11/01(土) 15:57:32


    ーーーーーそして、話は戻る。
    エミに話すと、顔を赤くして背中を叩かれた。



    「もうすぐ修道院だから、気合い入れなさいよね!」



    「……ああ!」



    100メートル位を飛んでいるので、あまり声を出せなかったが、自分なりに力強く返事をしたつもりだ。



    「よーっし、リリュー、加速!!」



  27. 27 : : 2014/11/01(土) 16:21:12

    《編入》西暦2060年10月中旬ーーーー













    目の前に広がる光景に、俺はーー多分、エミリアもだろう。目を疑った。
    全てが魔法で構築されている校舎がそこにあった。



    「これを作ったやつ、何重に魔法を重ねたんだろう……」



    「多分作ったのはカーディナルス様よ。制圧騎士育成のためでしょうね」


    再び校舎を見上げ、エミリアは呟いた。



    「私達は第四期編入生よ。まずは手続きからね」



    「俺は男子寮だからこっちか……。また後でな。エミ」



    「ええ」



    エミリアと別れて、男子寮へと向かう。
    途中で声をかけられたらので振り返ると、馬面の少年が立っていた。



    「お前も第四期編入生か?」



    「そうだけど……お前もか?」



    「ああ。俺はジャンだ」



    「そうか。じゃあな」



    何だか絡むとめんどくさそうだったので、早足で男子寮へ向かった。



    「おい!待てよ!!」



    「なんだよ……」



    「心底めんどくさそうな顔をしないでくれ!!」


  28. 28 : : 2014/11/01(土) 16:28:24

    ジャンと会話(ジャンが一人でペラペラ喋るのに対して聞き流すだけだが)をしていると、かなり立派な寮が目に入る。



    玄関らしきところに、教員が立っている。



    「貴様等は第四期編入生か」



    キリッとした声で言う、ハゲたおじさんに返事をし、入寮許可をもらう。



    「貴様、魔法適性が低すぎる。このままでは落ちこぼれ組だぞ」



    入室する際、教員に言われて、エレンは言葉を濁す。



    「まあ、その剣があれば……とにかく、落ちこぼれ組になるなよ。‘イェーガー’」



    深い意味合いを持って発せられた言葉なのかと考えたが、今は考えない事にして、自室へと向かった。
  29. 29 : : 2014/11/01(土) 18:36:06

    何故、俺はジャンと同じ部屋ーーー相部屋なんだろうか。



    「ったく、おいエレン。俺はもう自分の事を話したぞ。お前もいい加減話してくれよ」



    「話したと言うか、一方的に喋ってただけじゃねえか!」



    「はぁ!?お前が聞いてれば良かっただろ!!」



    「黙れ馬!!野菜やるからあっちいけ!!」



    「うっせーよ悪人面!!」



    不毛な争いだと思った俺は、心のシャッターを遮断し、剣を抱え込む形で布団に潜り込んだ。
  30. 30 : : 2014/11/01(土) 19:00:01

    その頃、エミリアはというと、女子寮の食堂でいわゆる、親睦会というものをやっていた。



    「エミリアは控えめなの?」



    そう言ってくるのは、クリスタ・レンズ。
    一言で表すのなら、天使のような少女。
    彼女とは仲良くできそうーー直感がそう言ってる。



    「うーん、こういうこと慣れてないっていうか……」



    「確かに、緊張するよね」



    相槌を打ってくれる彼女に感謝し、周りを見渡す。



    「これ、おいしいですよっ!」



    出されたご飯を物凄い勢いで食べているのが、第三期編入生のサシャ・ブラウス。そのとなりが第一期修道生のフィリアナ・セルトモア。青に煌めく髪を、腰のあたりでまとめた美しい少女だ。
    他にも、個性豊かな面々が揃うこの女子寮は、エミリアにとって大事なものになっていくだろう。そう思えた。  
  31. 31 : : 2014/11/01(土) 19:23:26


    《剣精》西暦2060年10月下旬ーーー















    修道院にきてから一週間。
    体術の基礎知識から魔法で専門知識まで教育されるここは、とてもいいところだと思った。
    体術面では圧倒して成績が一位だが、やはり魔法が使えないエレンは、魔法面の成績が最下位だった。



    その夜、部屋でジャンが、



    「お前、剣術は制圧騎士級だな」



    と言われた。
    どうにかして魔法を使いたいのだが、アニマが反応しない。



    「何で魔法が使えないんだよ、知識はあるのにさ」



    ジャンに問いかけてみるが、首を横に振る。



    「さあな。体内にアニマがないなんて聞いたことがない」



    「……」



    今日も前進しないまま、剣を抱いて布団に潜る。そう言えばこの剣を引き抜いたことって、一回しかなかったよな。
    そんなことも考えながら、エレンは意識を手放した。
  32. 32 : : 2014/11/01(土) 19:35:47

    翌朝、目が覚めると、しっかりと抱いていた剣がないことに気づく。



    「あれ……どこだよ…」



    ベッドを見渡すが剣はない。
    下りて探そうかと思った時、足に力が加わっているような気がして、布団をバサリと持ち上げた。そこにあったーーーいや、いたものを見た瞬間、俺は思いっきり叫んだ。



    「ああぁぁあああっぁぁあぁあっぁぁっぁぁぁああああああッッッッッッッ!!」
  33. 33 : : 2014/11/01(土) 20:02:10

    「んだようっせーな……」



    俺の叫び声で目覚めたジャンもこちらを見て。




    「あああぁぁぁっぁあっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁああああああ!!!」



    部屋に防音魔法が施されていなかったら、校舎の方まで聞こえていただろう。
    ひとしきり叫んだ俺は、再び俺の足下に視線を戻す。



    そこには、朝日を浴びて銀に輝く髪。華奢な体を包む白地に金の模様が施されいる服を着た可愛らしい少女がいた。
    ひしりと俺に引っ付き、離れようとしない。



    「お、おぉおおおおい、エレン。お前まさか………」



    「いや、違う。違うって!そういう目で見ないで!!」



    多分ジャンは、俺がこんな華奢な少女を自分のベッドに押し倒し、色々と越えてはいけない一戦を越えてしまったと思っているのだろう。
    冗談ではない。こんな噂が広まれば、人生が終わってしまう。誤解を解くために必死に叫ぶ。




    「いや、エレン……。男はそういう欲が強いから仕方ないと思うが……、こういうのは俺がいない時に……」



    「違うんだって!!あーっもう、なんなんだよ!!」



    俺のこの叫びで目覚めた銀髪少女は、大きな瞳を半分開き、ぽわぽわした感じでエレンを見つめる。



    「……おはようございます……。ふぁぁあ………」



    「あ、ああ。おはよう……」



    眠そうに体を起こす少女は、思い出したかのように言った。



    「昨日は強く抱きすぎです……。体中がしびれてます……。ご主人様」



    「調教済みって訳だな!!?」



    「違うッッッ!!」



    先ほどのこの少女の言葉、何か引っかかる。
    強く抱きすぎ?俺が抱いていたのは父さんの剣でーーーー。
    そこで一つの考えにたどり着く。



    「お前まさか……、俺の剣…なのか?」



    そう聞くと、少女は嬉しそうに笑い、俺に飛びついてきて。



    「そうです。私はあなたの剣です。ご主人様」
  34. 34 : : 2014/11/01(土) 21:23:03

    「剣……、だって?」



    「はい。私は剣精、《デモニッション・ヴォーパル》(魔断の剣)のレティファです」



    剣精ーーーそんな言葉は聞いたことがない。
    レティファに剣精とは何か聞いてみる。



    「剣精とは、カーディナルスが作り出した《レジェンダル・ウェポン》(神聖なる宝具)に宿う剣の精霊です」



    続けてレティファ。



    「この世界は剣と魔法が支配する《カルディナ》。より強い武具、より強い魔法を持つ者だけが上へ上がれる世界。私達剣精はその者を導くための存在ーーーーいわば、人工生命体です。ご主人様」



    「あー、その……。ご主人様はやめてくれ。エレンでいい。俺はエレン・イェーガー。よろしくレティファ」



    イェーガーと名乗ると、レティファは大きな瞳を開き、エレンを見つめる。



    「グリシャの息子さんですね」



    突然行方不明の父親の名前を出され、驚く俺を余所にレティファ。



    「グリシャは、いい人でした。あなたもきっといい人です。私の直感がそう言ってます」



    「そ、そうか……」



    彼女の口からグリシャという名前が出たということは、父さんの居場所を知っているかもしれない。少し期待しレティファに聞くと、首を横に振り。



    「私にも分かりません。グリシャはミステリアスな方でしたから」



    「確かに、謎だよな……」
  35. 35 : : 2014/11/01(土) 21:49:28

    レティファに妙な共感を覚え、ベッドからおりる。



    「エレンは、ベッドに女の子がいても押し倒さないんですね。自制心がとても強いです」



    「ばっ……お前な、そういう発言はするな。わかったな?」



    「エレンの頼みとあらば……」



    本当にどうしよう。この子。
    とりあえず、制服に着替える為にレティファに剣へ戻るように言うと、一瞬にして剣の姿へ変わったのでびっくりした。



    「すごいな……」



    『剣精はこれくらい普通ですよ、エレン』



    少し声が籠もっているのは剣になったからだろうか。とにかく、今日は《デモニッション・ヴォーパル》を使って授業を受けよう。



    「さて、飯食いにいくか」



    魔断の剣を背中に提げ、食堂に向かった。
  36. 36 : : 2014/11/01(土) 23:58:34
    期待!!
  37. 37 : : 2014/11/02(日) 09:09:45

    >>36
    期待どうも!













    朝食を食べ終え、教室へ向かう途中、突然レティファが光った。(剣が)



    「おい、どうしたんだ」



    『剣になるのも楽ではないんです。結構筋肉痛とかになるんですよ。エレン』



    剣精も筋肉痛になるんだ……。
    そう思いつつ再び歩みを始めると、急に背中が軽くなったので何事かと首だけ後ろに向けると、レティファが人間体になっていた。



    「解放感があります」



    レティファを見ると、少し疑問が生じる。



    「あれ……、なんで制服着てるんだよ」



    「剣精は結構ファッションを気にするものなのです」



    「そ、そうなの……」
  38. 38 : : 2014/11/02(日) 09:18:22

    求めていた回答と違う回答が返ってきたが、きにしないことにした。



    教室に着くと、すごい視線で見られる。
    多分、レティファを連れているからだろう。
    そんな状況でも、相変わらずぽわぽわしているレティファ。



    「この子、誰?」



    エミリアが引きつった笑顔で聞いてくる。
    身の危険を感じた俺は、一歩下がり。



    「えーっと、こいつはーーーーーー」



    「エレンは私のご主人様です」



    「ちょっ……ばっ……」



    俺が説明するよりも先に、レティファが口を開く。周りからは、「エレンってそういう趣味?」とか「調教済み?」とか聞こえてくる。
    俺はわざとらしくコホンと咳をして、真実を話す。やっとのことで場が収まったと思ったら、ジャンがまた余計なことを言い出したので、ハイキックで医務室送りにしてやった。
  39. 39 : : 2014/11/02(日) 09:24:08


    「今日は対抗戦を行う」



    担任のキースの言葉に、生徒は声を上げた。



    「やっと実践か!」



    「制圧騎士になるぜ!」



    とか、色んな声が聞こえる。
    それもそのはず。この対抗戦は、制圧騎士の上位騎士が視察にくるのだから。気合いが入るのも当然だろう。かく言う俺も、相当やる気だ。



    「レティファ、頼むぜ」



    「おまかせ下さい。エレン。《デモニッション・ヴォーパル》の力、余さずエレンに捧げます」



  40. 40 : : 2014/11/02(日) 09:26:48




    次回に続くーーー



  41. 41 : : 2014/11/02(日) 09:31:39

    第一話終わりですー!
    あー、疲れたー。


    初めてのファンタジー的なやつだったので、上手くいってないとおもうな。

    オリキャラ出てるので、イメージ画像は貼っていきたいと思ってます。ほしいキャラのイメージとかあったらコメントしてね。

    感想とかくれたら嬉しいです。
    指摘なども承りますので。






    ではまた次回、よろしくー。





  42. 42 : : 2014/11/02(日) 17:29:57
    神ssきたぁぁぁぁぁぁぁぁ

    期待です!!!
  43. 43 : : 2014/11/02(日) 17:51:13
    神神神神神神神神!!
  44. 44 : : 2014/11/02(日) 18:08:45

    >>42>>43

    ありがとうです!
    そういうコメントは活力です!
  45. 45 : : 2014/11/03(月) 20:01:45
    http://www.ssnote.net/archives/26565
    続きです。是非ご覧ください!!

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